JP2018059713A - 容量感知型湿度センサ - Google Patents

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直樹 福永
Naoki Fukunaga
直樹 福永
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Abstract

【課題】電磁誘導の影響を抑制できる容量感知型湿度センサを提供する。
【解決手段】容量感知型湿度センサは、第1電極および第2電極と、感湿膜(5)とを有する湿度センサ素子(6)と、感湿膜(5)の容量値を取得して信号処理を行う信号処理回路素子(7)と、湿度センサ素子(6)と信号処理回路素子(7)とを支持する支持基体(8)とを備え、第1電極と第2電極とは、互いに対向して配置されると共に、第1,第2電極(3,4)の間に位置する感湿膜(5)の容量値を検出して容量値を表す電気信号を信号処理回路素子(7)に送出するようになっており、支持基体(8)には導電性膜(9)が形成されており、湿度センサ素子(6)は、第1電極(3)と第2電極(4)とのそれぞれが導電性膜(9)上に位置するように、支持基体に接着材(10)で接着されて支持されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、容量感知型湿度センサに関する。
湿度の変化を感知する容量感知型湿度センサとしては、特表2003−516539号公報(特許文献1)に開示されたものがある。この容量感知型湿度センサは、図6に示すように、2つの櫛形状のインターデジタル電極21,22が互いに向かい合って形成されている。また、インターデジタル電極21,22上には、図7に示すように、ポリマーからなる測定層23が形成されている。
上記ポリマーは、誘電体であり、一般的に、誘電率は3程度の値を示す。ところが、上記ポリマーが、誘電率が80程度の水分を吸湿すると、ポリマーの誘電率が大きく変化して、上記電極21,22間の容量値が変化する。したがって、周囲環境の大気に含まれる水分量(すなわち湿度)に依存して上記電極21,22間の容量値が変化する原理を利用して、容量感知型湿度センサは湿度の変化を感知できるのである。
その場合、上記湿度センサの電極21,22間の容量の変化が微小であるために、両電極21,22からの電気信号を測定回路(信号増幅回路)24によって処理し、外部のシステムに出力するようになっている。
尚、図7において、25は半導体チップ、26は絶縁膜、27は保護膜である。
特表2003‐516539号公報
しかしながら、上記従来の容量感知型湿度センサには、上記特許文献1では触れられていないが、水分による測定層23の容量変化を検知して動作する構造上、櫛形状のインターデジタル電極21,22が外部からの電磁誘導の影響を受けてしまうというを問題がある。
本発明者等の実験によれば、上記容量感知型湿度センサを支持する基体の種類によって、容量値がシフトしてしまうという現象が生ずる。詳細に調査した結果、その基体に導電性の膜を含む場合と含まない場合とで、湿度値が約4%RHもシフトしてしまうという現象が見られた。さらに、上記基体に導電性の膜を含まない場合には、保持する上記基体の裏面側に金属片を近づけるだけで、上述の場合と同じく湿度値が数%RHずれることが確認された。
以上のことより、上記インターデジタル電極21,22間の容量は、外部からの電磁誘導の影響を受けることが判明した。
この問題を解決する方法としては、図7に示す半導体チップ25の電位を固定すれば良い。ところが、単にそのような構成にしてしまうと、湿度の変化による微小な容量変化を検知するインターデジタル電極21,22と半導体チップ25とが容量結合されてしまうことになり、湿度値を表す容量変化の検出に寄生容量が発生して悪影響を与えてしまうという新たな問題が発生する。
また、上記半導体チップ25の電位を固定するためには、絶縁膜26を上側から貫通するコンタクト用の電極を形成する必要が生ずる。そのため、上記コンタクトを形成する工程が付加される結果、コスト上昇を招いて安価な湿度センサを供給する妨げとなってしまう。さらに、電位が固定された半導体チップ25とインターデジタル電極21,22との間の寄生容量の影響を極力低減するためには、絶縁膜26の厚みを厚くする必要がある。ところが、絶縁膜26の厚みを例えば10μm程度とした場合には、容量結合の影響を低減することは可能になるが、絶縁膜26を貫通する深いコンタクト穴が必要であり、コンタクト用の電極を形成する際のメタルのカバレッジ等の悪化や、その悪化に対処するための工程の複雑化や技術的課題が発生することになる。
そこで、この発明の課題は、大幅なコスト上昇および新たな問題を引き起こすことなく、電磁誘導の影響を抑制できる容量感知型湿度センサを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の容量感知型湿度センサは、
基板と、上記基板上に形成された絶縁膜と、上記絶縁膜上に形成された第1電極および第2電極と、上記第1電極と上記第2電極との間の上記絶縁膜上に形成された感湿膜とを有する湿度センサ素子と、
上記湿度センサ素子における上記第1電極と上記第2電極との間に位置する上記感湿膜の容量値を取得して信号処理を行う信号処理回路素子と、
上記湿度センサ素子と上記信号処理回路素子とを支持する支持基体と
を備え、
上記第1電極と上記第2電極とは、互いに対向して配置されると共に、上記第1,第2電極の間に位置する上記感湿膜の容量値を検出して上記容量値を表す電気信号を上記信号処理回路素子に送出するようになっており、
上記支持基体には導電性膜が形成されており、
上記湿度センサ素子は、上記第1電極と上記第2電極とのそれぞれが上記導電性膜上に位置するように、上記支持基体に接着材で接着されて支持されている
ことを特徴としている。
また、一実施の形態の容量感知型湿度センサでは、
上記湿度センサ素子を、上記導電性膜にまたは上記支持基体上における上記導電性膜の位置に接着する上記接着材は、絶縁性接着材である。
また、一実施の形態の容量感知型湿度センサでは、
上記支持基体における上記導電性膜の電位が、上記信号処理回路素子の基準電位に固定されている。
また、一実施の形態の容量感知型湿度センサでは、
上記支持基体における上記導電性膜の電位が、上記第1電極および上記第2電極の何れか一方の電極電位に固定されている。
また、一実施の形態の容量感知型湿度センサでは、
上記支持基体における上記導電性膜の電位が、上記信号処理回路素子の基準電位に固定されており、
上記湿度センサ素子を、上記導電性膜にまたは上記支持基体上における上記導電性膜の位置に接着する上記接着材は、導電性接着材であり、
上記湿度センサ素子における上記絶縁膜の膜厚は、上記湿度センサ素子を接着する上記接着材が絶縁性接着材である場合よりも厚くなっている。
以上より明らかなように、この発明の容量感知型湿度センサは、上記湿度センサ素子における上記第1電極と上記第2電極との下部には上記導電性膜が形成されている。したがって、上記湿度センサ素子を支持する上記支持基体の裏面側に金属片を近づけるだけで上記第1,第2電極間に位置する上記感湿膜の容量値が変動することを回避することができる。
すなわち、この発明によれば、上記支持基体の裏面からの電磁誘導の影響を大きく抑制することが可能な容量感知型湿度センサを、大幅なコスト上昇および新たな技術的課題を生ずることなく提供することが可能になる。
この発明の第1実施の形態の容量感知型湿度センサの概略平面図である。 図1のA−A’線矢視の概略断面図である。 この発明の第2実施の形態の容量感知型湿度センサの概略断面図である。 この発明の第3実施の形態の容量感知型湿度センサの概略断面図である。 この発明の第4実施の形態の容量感知型湿度センサの概略断面図である。 従来の容量型センサの概略平面図である。 上記従来の容量型センサの概略断面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施の形態〕
図1は、この発明の第1実施の形態の容量感知型湿度センサの概略平面図である。図2は、図1におけるA−A’線矢視の概略断面図である。
上記容量感知型湿度センサは、図1および図2に示すように、上記湿度センサ素子の一例としての湿度センサチップ6と、上記信号処理回路素子の一例としての信号処理IC(集積回路)チップ7と、支持基体8とを備えている。
上記湿度センサチップ6では、シリコン半導体基板1上にSiO2でなる絶縁膜2が形成されており、さらに、絶縁膜2上に、それぞれが例えば厚さ1μm〜3μm程度である第1,第2櫛形電極3,4が形成されている。ここで、第1櫛形電極3は上記第1電極の一例である。また、第2櫛形電極4は上記第2電極の一例である。
ここで、上記第1櫛形電極3は、柄部3aとこの柄部3aから垂直方向に延在した複数の歯部3b,3b,…とを有している。同様に、第2櫛形電極4は、柄部4aとこの柄部4aから垂直方向に延在した複数の歯部4b,4b,…とを有している。そして、第1櫛形電極3における複数の歯部3b,3b,…と第2櫛形電極4における複数の歯部4b,4b,…とは、交互に対向して噛み合うように配置されている。また、第1櫛形電極3における柄部3aの一端には接続パッド3cが設けられている。同様に、第2櫛形電極4における柄部4aの一端には、接続パッド4cが設けられている。
上記第1櫛形電極3と第2櫛形電極4との間には、感湿膜の一例としてのポリマー膜5が形成されている。このポリマー膜5の塗布は、ポリマー膜5が、第1,第2櫛形電極3,4が形成されていない絶縁膜2の表面と、第1,第2櫛形電極3,4の各表面とを、全体的に覆うように行われる。そして、ポリマー膜5はキュアベークによって硬化される。これにより、シリコン半導体基板1、絶縁膜2、第1櫛形電極3、第2櫛形電極4およびポリマー膜5からなる湿度センサウエハが得られる。ここで、ポリマー膜5は、吸湿性を有する誘電体膜であり、例えばポリイミド膜でなる。
上記キュアベークが行われた後、上記湿度センサウエハはダイシングによって個片化され、図1および図2に示す湿度センサチップ6が形成される。
上記信号処理ICチップ7は、湿度センサチップ6に隣り合うように配置されている。信号処理ICチップ7は、一般的な半導体プロセスによって形成される。そして、湿度センサチップ6における第1櫛形電極3の歯部3bと第2櫛形電極4の歯部4bとの間に位置するポリマー膜5の容量値を取得し、増幅して信号処理を行う信号処理回路(図示せず)を含んでいる。
尚、図1においては、互いに併設された湿度センサチップ6および信号処理ICチップ7と、金属ワイヤ13,14とだけを図示し、他の構成の図示を省略している。また、図1における湿度センサチップ6と信号処理ICチップ7との間の距離は、図2における湿度センサチップ6と信号処理ICチップ7との間の距離に対応させていない。
次に、上記湿度センサチップ6と上記信号処理ICチップ7とを一体化した容量感知型湿度センサについて説明する。
上記湿度センサチップ6は、支持基体8の表面に形成された導電性膜9上に、上記接着剤の一例としての絶縁性接着材10で接着されて、支持基体8に支持されている。このとき、第1櫛形電極3と第2櫛形電極4とのそれぞれが導電性膜9に位置する。また、信号処理ICチップ7は、湿度センサチップ6に隣り合うように、支持基体8の表面に絶縁性接着材または導電性接着材(図示せず)で直接接着されている。そして、湿度センサチップ6における第1櫛形電極3の接続パッド3cと信号処理ICチップ7の表面に形成された接続パッド11とが、既存のワイヤボンディング技術によって接続されている。同様に、湿度センサチップ6における第2櫛形電極4の接続パッド4cと信号処理ICチップ7の表面に形成された接続パッド12とが、既存のワイヤボンディング技術によって接続されている。こうして、湿度センサチップ6と信号処理ICチップ7とが金属ワイヤ13,14によって電気的に接続されている。
さらに、上記信号処理ICチップ7の表面における接続パッド11と接続パッド12との間には、接地用パッド15が設けられており、この接地用パッド15が金属ワイヤ16によって接地されている。
以上のごとく構成された容量感知型湿度センサによれば、上記湿度センサチップ6における第1櫛形電極3と第2櫛形電極4とのそれぞれの下方には、導電性膜9が形成されている。したがって、上記容量感知型湿度センサは、支持基体8に相当する半導体チップ25の裏面側に金属片を近づけたときに第1櫛形電極3と第2櫛形電極4との間の容量が変化し難くなる。
その結果、上記第1実施の形態によれば、上記支持基体8の裏面からの電磁誘導の影響を大きく抑制することが可能になる。
さらに、上記第1実施の形態においては、上記導電性膜9とシリコン半導体基板1とは絶縁性接着材10で接着されており、電気的には接続されていない。そのため、第1,第2櫛形電極3,4に余計な寄生容量が追加されることがなく、湿度に対する微小な容量変化の検出に悪影響を与えず、微小容量変化に反応する湿度センサを構成することが可能になる。
尚、上記第1実施の形態においては、上記支持基体8の上面に導電性膜9が形成されている。しかしながら、導電性膜9は支持基体8の内部または支持基体8の下面に形成されても差し支え無く、その場合でも電磁誘導に対する効果は同様である。但し、その場合には、第1櫛形電極3と第2櫛形電極4とのそれぞれが導電性膜9上に位置するように、支持基体8に湿度センサチップ6を絶縁性接着材10で接着することになる。
〔第2実施の形態〕
図3は、この発明の第2実施の形態の容量感知型湿度センサの概略断面図である。この断面図は上記第1実施の形態の図2に対応する。尚、上記容量感知型湿度センサの概略平面図は上記第1実施の形態の図1と略同様である。そこで、この第2実施の形態においては、上記第1実施の形態の場合と同じ部材には同じ番号を付して、詳細な説明は省略する。
上記容量感知型湿度センサにおいては、上記支持基体8上の導電性膜9と信号処理ICチップ7上の接地用パッド15とが、接続ワイヤ17によって接続されている。こうして、導電性膜9が接地されて、導電性膜9の電位が信号処理ICチップ7の基準電位(この第2実施の形態ではグラウンド接地電位)に固定されている。
上記構成の容量感知型湿度センサによれば、上記基準電位に固定された導電性膜9に対して、第1,第2櫛形電極3,4は、絶縁性接着材10,シリコン半導体基板1および絶縁膜2が直列に接続されてなる微小な寄生容量が付加された構成となる。しかしながら、上記第1実施の形態の場合と同様に、湿度センサチップ6における第1櫛形電極3と第2櫛形電極4とのそれぞれの下方には、導電性膜9が形成されているので、支持基体8の裏面からの電磁誘導の影響を確実に防止することができる。
その結果、上記第1,第2櫛形電極3,4に付加される微小な寄生容量による容量変化の検出への悪影響を補うだけの、湿度センサチップ6の裏面からの電磁誘導の影響を確実に防止するという効果を得ることが可能となる。
〔第3実施の形態〕
図4は、第3実施の形態の容量感知型湿度センサの概略断面図である。この断面図は上記第1実施の形態の図2に対応する。尚、上記容量感知型湿度センサの平面図は上記第1実施の形態の図1と略同様である。そこで、この第3実施の形態においては、上記第1実施の形態の場合と同じ部材には同じ番号を付して、詳細な説明は省略する。
上記容量感知型湿度センサにおいては、上記支持基体8上の導電性膜9と信号処理ICチップ7上の接続パッド12が、接続ワイヤ18によって接続されている。こうして、導電性膜9の電位が第2櫛形電極4の電極電位に固定されている。
上記構成の容量感知型湿度センサによれば、第2櫛形電極4は、導電性膜9と電気的に接続されているので、導電性膜9と同電位となる。これにより、上記第2櫛形電極4の電極電位に固定された導電性膜9に対して、導電性膜9と電気的に接続された第2櫛形電極4は、寄生容量が付加されてはいない構成となる。
その結果、上記第1櫛形電極3に付加される微小な寄生容量による容量変化の検出への悪影響を抑制することができ、湿度センサチップ6の裏面からの電磁誘導の影響を確実に防止するという効果をより効果的に奏することが可能になる。
上記第3実施の形態では、上記支持基体8上の導電性膜9と信号処理ICチップ7上の接続パッド12を接続ワイヤ18で接続して、導電性膜9の電位を第2櫛形電極4の電極電位に固定していたが、上記支持基体8上の導電性膜9と信号処理ICチップ7上の接続パッド11を接続ワイヤで接続して、導電性膜9の電位を第1櫛形電極3の電極電位に固定してもよい。
〔第4実施の形態〕
図5は、この発明の第4実施の形態の容量感知型湿度センサの概略断面図である。この断面図は上記第2実施の形態の図3と略同様である。尚、上記容量感知型湿度センサの平面図は上記第1実施の形態の図1と略同様である。そこで、この第4実施の形態においては、上記第1実施の形態の場合と同じ部材には同じ番号を付して、詳細な説明は省略する。
上記第2実施の形態においては、湿度センサチップ6は、支持基体8の表面に形成された導電性膜9に絶縁性接着材10で接着されている。
これに対し、この第4実施の形態においては、上記湿度センサチップ6は、支持基体8の表面に形成された導電性膜9に上記接着剤の一例としの導電性接着材19で接着されている。また、絶縁膜2の厚みを上記第2実施の形態の場合(絶縁性接着材10で接着)よりも厚く形成されている。こうして、シリコン半導体基板1の電位が、信号処理ICチップ7の基準電位(この第4実施の形態ではグラウンド接地電位)に固定されている。さらに、シリコン半導体基板1の電位が固定されたことによって発生する寄生容量の影響を、絶縁膜2の厚みを厚くすることによって低減している。
上記構成の容量感知型湿度センサによれば、上記シリコン半導体基板1の電位が、信号処理ICチップ7の基準電位に固定されている。これにより、外部からの電磁誘導の影響をさらに確実に防止することが可能になる。その場合、シリコン半導体基板1の電位は、導電性膜9および導電性接着材19を介して裏面側から確保する構成になっている。そのため、上記特許文献1に示す従来の容量型センサの場合のごとく、シリコン半導体基板1の電位を表面側から確保するために、絶縁膜2に深いコンタクト用の貫通穴を形成する必要がない。
その結果、既存のワイヤボンド技術によって、安価で且つ技術的な新たな課題を発生させることなく、電磁誘導の影響を確実に防止することが可能になる。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1〜第4実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
例えば、上記第1〜第4実施の形態において、棒状の電極を複数平行に配列し、1本置きに配置された電極を並列に接続してものを、上記第1電極の一例として用いる一方、残りの電極を並列に接続したものを、上記第2電極の一例として用いてもよい。あるいは、渦巻き状の第1,第2電極を用いて用いてもよい。この場合、渦巻き状の第1,第2電極の一方を渦巻き状の第1,第2電極の他方の間に配置してもよい。
また、上記第2,第4実施の形態においては、シリコン半導体基板1の電位をグランド接地電位に固定している。しかしながら、この発明はグランド接地電位に限定されるものではなく、信号処理ICチップ7の基準電位であれば差し支えない。
以上を纏めると、この発明の容量感知型湿度センサは、
基板1と、上記基板1上に形成された絶縁膜2と、上記絶縁膜2上に形成された第1電極3および第2電極4と、上記第1電極3と上記第2電極4との間に形成された感湿膜5とを有する湿度センサ素子6と、
上記湿度センサ素子6における上記第1電極3と上記第2電極4との間に位置する上記感湿膜5の容量値を取得して信号処理を行う信号処理回路素子7と、
上記湿度センサ素子6と上記信号処理回路素子7とを支持する支持基体8と
を備え、
上記第1電極3と上記第2電極4とは、互いに対向して配置されると共に、上記第1,第2電極3,4の間に位置する上記感湿膜5の容量値を検出して上記容量値を表す電気信号を上記信号処理回路素子7に送出するようになっており、
上記支持基体8には導電性膜9が形成されており、
上記湿度センサ素子6は、上記第1電極3と上記第2電極4とのそれぞれが上記導電性膜9上に位置するように、上記支持基体8に接着材で接着されて支持されている
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記湿度センサ素子6における上記第1電極3と上記第2電極4との下部には上記導電性膜9が形成される。したがって、上記湿度センサ素子6を支持する上記支持基体8の裏面側(湿度センサ素子6とは反対側)に金属片を近づけるだけで上記第1,第2電極3,4間に位置する上記感湿膜5の容量値が変動するのを抑制できる。
すなわち、この発明によれば、上記支持基体8の裏面からの電磁誘導の影響を大きく抑制することが可能になる。
また、一実施の形態の容量感知型湿度センサでは、
上記湿度センサ素子6を、上記導電性膜9にまたは上記支持基体8上における上記導電性膜9の位置に接着する上記接着材は、絶縁性接着材10である。
この実施の形態によれば、上記湿度センサ素子6を、上記導電性膜9にまたは上記支持基体8上における上記導電性膜9の位置に、絶縁性接着材10で接着している。したがって、上記湿度センサ素子6の上記基板1と上記導電性膜9とは電気的に接続されはおらず、第1,第2電極3,4に余計な寄生容量が追加されることはない。
その結果、湿度に関する微小な容量変化の検出に悪影響を与えることがなく、微小容量変化に反応する湿度センサを構成することが可能になる。
また、一実施の形態の容量感知型湿度センサでは、
上記支持基体8における上記導電性膜9の電位が、上記信号処理回路素子7の基準電位に固定されている。
この実施の形態によれば、上記導電性膜9の電位が、上記信号処理回路素子7の基準電位に固定されている。したがって、上記第1,第2電極3,4間に位置している上記感湿膜5の容量値が外部からの電磁誘導の影響を受けることを、より効果的に回避することができる。
また、一実施の形態の容量感知型湿度センサでは、
上記支持基体8における上記導電性膜9の電位が、上記第1電極3および上記第2電極4の何れか一方の電極電位に固定されている。
この実施の形態によれば、上記導電性膜9の電位が、上記第1電極3および上記第2電極4の何れか一方の電極電位に固定されている。したがって、上記導電性膜9に対して、上記導電性膜9と電気的に接続されている方の上記電極には、寄生容量が付加されてはいない。
その結果、上記第1,第2電極3,4に付加される微小な寄生容量による容量変化の検出への悪影響を抑制することができる。したがって、上記第1,第2電極3,4間に位置する上記感湿膜5の容量値が外部からの電磁誘導の影響を受けることを、より効果的に回避することができる。
また、一実施の形態の容量感知型湿度センサでは、
上記支持基体8における上記導電性膜9の電位が、上記信号処理回路素子7の基準電位に固定されており、
上記湿度センサ素子6を、上記導電性膜9にまたは上記支持基体8上における上記導電性膜9の位置に接着する上記接着材は、導電性接着材19であり、
上記湿度センサ素子6における上記絶縁膜2の膜厚は、上記湿度センサ素子6を接着する上記接着材が絶縁性接着材10である場合よりも厚くなっている。
この実施の形態によれば、上記湿度センサ素子6を、上記導電性膜9に、または、上記支持基体8上における上記導電性膜9の位置に、上記導電性接着材19で接着しているので、上記湿度センサ素子6における基板1の電位が上記信号処理回路素子7の基準電位に固定されている。したがって、外部からの電磁誘導の影響をさらに確実に防止することが可能になる。その場合、上記湿度センサ素子6における基板1の電位は、上記導電性接着材19および上記導電性膜9を介して裏面側から確保される。そのため、上記特許文献1に示す従来の容量型センサの場合のごとく、上記湿度センサ素子6における上記絶縁膜2に深いコンタクト用の貫通穴を形成する必要がない。
その結果、既存のワイヤボンド技術によって、安価で且つ技術的な新たな課題を発生させることなく、電磁誘導の影響を確実に防止することが可能になる。
さらに、上記湿度センサ素子6における上記絶縁膜2の膜厚は、上記湿度センサ素子6を接着する上記接着材が絶縁性接着材10である場合よりも厚くなっている。したがって、上記湿度センサ素子6の上記第1,第2電極3,4と上記導電性膜9との間の絶縁性の低下が抑制され、上記基板1の電位の固定によって発生する寄生容量の影響が低減される。
その結果、湿度に関する微小な容量変化の検出に悪影響を与えることがなく、微小容量変化に反応する湿度センサを構成することが可能になる。
1…シリコン半導体基板
2…絶縁膜(SiO2)
3…第1櫛形電極
4…第2櫛形電極
3a,4a…柄部
3b,4b…歯部
3c,4c…接続パッド
5…ポリマー膜
6…湿度センサチップ
7…信号処理ICチップ
8…支持基体
9…導電性膜
10…絶縁性接着材
11,12…接続パッド
13,14,16…金属ワイヤ
15…接地用パッド
17,18…接続ワイヤ
19…導電性接着材

Claims (5)

  1. 基板と、上記基板上に形成された絶縁膜と、上記絶縁膜上に形成された第1電極および第2電極と、上記第1電極と上記第2電極との間に形成された感湿膜とを有する湿度センサ素子と、
    上記湿度センサ素子における上記第1電極と上記第2電極との間に位置する上記感湿膜の容量値を取得して信号処理を行う信号処理回路素子と、
    上記湿度センサ素子と上記信号処理回路素子とを支持する支持基体と
    を備え、
    上記第1電極と上記第2電極とは、互いに対向して配置されると共に、上記第1,第2電極の間に位置する上記感湿膜の容量値を検出して上記容量値を表す電気信号を上記信号処理回路素子に送出するようになっており、
    上記支持基体には導電性膜が形成されており、
    上記湿度センサ素子は、上記第1電極と上記第2電極とのそれぞれが上記導電性膜上に位置するように、上記支持基体に接着材で接着されて支持されている
    ことを特徴とする容量感知型湿度センサ。
  2. 請求項1に記載の容量感知型湿度センサにおいて、
    上記湿度センサ素子を、上記導電性膜にまたは上記支持基体上における上記導電性膜の位置に接着する上記接着材は、絶縁性接着材である
    ことを特徴とする容量感知型湿度センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の容量感知型湿度センサにおいて、
    上記支持基体における上記導電性膜の電位が、上記信号処理回路素子の基準電位に固定されている
    ことを特徴とする容量感知型湿度センサ。
  4. 請求項1または請求項2に記載の容量感知型湿度センサにおいて、
    上記支持基体における上記導電性膜の電位が、上記第1電極および上記第2電極の何れか一方の電極電位に固定されている
    ことを特徴とする容量感知型湿度センサ。
  5. 請求項1に記載の容量感知型湿度センサにおいて、
    上記支持基体における上記導電性膜の電位が、上記信号処理回路素子の基準電位に固定されており、
    上記湿度センサ素子を、上記導電性膜にまたは上記支持基体上における上記導電性膜の位置に接着する上記接着材は、導電性接着材であり、
    上記湿度センサ素子における上記絶縁膜の膜厚は、上記湿度センサ素子を接着する上記接着材が絶縁性接着材である場合よりも厚い
    ことを特徴とする容量感知型湿度センサ。
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