JP2015004651A - 燃料性状センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 検出精度を高めることの可能な燃料性状センサを提供する。【解決手段】 車体2に取り付け可能な燃料配管10の内側に検知電極40と接地電極50を備えた燃料性状センサ1は、固定部材20によって、燃料配管10と接地電極50とが電気的に分離した状態で固定される。検出回路30は、検知電極40と接地電極50との間を流れる燃料の比誘電率に応じた電極間の静電容量を検出する。接地電極50の端部から検知電極40の下端面400と燃料配管10の底部100との間に導電性の遮蔽部60が延びる。これにより、検出回路30に接続されたワイヤハーネス4に電磁誘導ノイズが誘起された場合にも、遮蔽部60は検知電極40と燃料配管10との容量結合を遮蔽する。【選択図】図2
Description
本発明は、燃料の性状を検出する燃料性状センサに関する。
従来、エンジンに使用される燃料に含まれるエタノール濃度等の燃料の性状を検出する燃料性状センサが知られている。
特許文献1に記載の燃料性状センサは、有底筒状に形成された燃料配管の内側に、検知電極と接地電極を備える。検知電極は、筒状の接地電極の内側に設けられる。検出回路は、検知電極と接地電極との間の燃料の比誘電率に応じた静電容量を検出し、その信号をワイヤハーネスを通じて車両の回路網へ出力する。車両の回路網に設けられた電子制御装置(ECU)は、燃料性状センサにより検出された燃料の性状に応じて、燃料噴射量および点火時期などを制御する。
特許文献1に記載の燃料性状センサは、有底筒状に形成された燃料配管の内側に、検知電極と接地電極を備える。検知電極は、筒状の接地電極の内側に設けられる。検出回路は、検知電極と接地電極との間の燃料の比誘電率に応じた静電容量を検出し、その信号をワイヤハーネスを通じて車両の回路網へ出力する。車両の回路網に設けられた電子制御装置(ECU)は、燃料性状センサにより検出された燃料の性状に応じて、燃料噴射量および点火時期などを制御する。
特許文献1に記載の燃料性状センサは、有底筒状の燃料配管の開口部に被さる蓋部材が、燃料配管と接地電極とを電気的に接続している。このため、燃料配管と接地電極とは同電位となる。
ところで、特許文献1に記載の燃料性状センサについて、仮に、蓋部材を廃止し、樹脂などの絶縁体を用いて燃料配管と接地電極とを固定した場合について検討する。
一般に、燃料配管が取り付けられる車体は、車両のバッテリのグランドに電気的に接続されている。一方、接地電極は、検出回路に接続されたワイヤハーネスから車両の回路網を経由し、バッテリのグランドに電気的に接続されている。そのため、燃料配管と検知電極との容量結合、検知電極と接地電極との容量結合、車両の回路網、バッテリ、及び燃料配管が取り付けられた車体により、閉回路が形成される。
ただし、この閉回路では、車両の回路網に所定のインピーダンスが存在するので、接地電極と燃料配管とが同電位にならない。そのため、検出回路に接続されたワイヤハーネスが外乱による電磁波の影響を受けて電磁誘導ノイズが誘起されると、検知電極と燃料配管とが容量結合し、上述した閉回路に交流電流が流れることがある。この交流電流が、検出回路の検出する検知電極の電位に影響を与え、燃料性状センサの検出精度が悪化することが懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、検出精度を高めることの可能な燃料性状センサを提供することを目的とする。
ところで、特許文献1に記載の燃料性状センサについて、仮に、蓋部材を廃止し、樹脂などの絶縁体を用いて燃料配管と接地電極とを固定した場合について検討する。
一般に、燃料配管が取り付けられる車体は、車両のバッテリのグランドに電気的に接続されている。一方、接地電極は、検出回路に接続されたワイヤハーネスから車両の回路網を経由し、バッテリのグランドに電気的に接続されている。そのため、燃料配管と検知電極との容量結合、検知電極と接地電極との容量結合、車両の回路網、バッテリ、及び燃料配管が取り付けられた車体により、閉回路が形成される。
ただし、この閉回路では、車両の回路網に所定のインピーダンスが存在するので、接地電極と燃料配管とが同電位にならない。そのため、検出回路に接続されたワイヤハーネスが外乱による電磁波の影響を受けて電磁誘導ノイズが誘起されると、検知電極と燃料配管とが容量結合し、上述した閉回路に交流電流が流れることがある。この交流電流が、検出回路の検出する検知電極の電位に影響を与え、燃料性状センサの検出精度が悪化することが懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、検出精度を高めることの可能な燃料性状センサを提供することを目的とする。
本発明は、車体に取り付け可能な燃料配管の内側に検知電極と接地電極を備えた燃料性状センサにおいて、燃料配管と接地電極とが電気的に分離した状態で固定され、接地電極の端部から検知電極と燃料配管との間に導電性の遮蔽部が延びることを特徴とする。
これにより、電極間の静電容量を検出する検出回路に接続されたワイヤハーネスに電磁誘導ノイズが誘起された場合にも、遮蔽部は検知電極と燃料配管との容量結合を遮蔽する。
そのため、電磁誘導ノイズによる交流電流が検知電極を流れることが抑制されるので、その交流電流が検出回路の行う静電容量検出に与える影響を排除することが可能となる。したがって、燃料性状センサは、検出精度を高めることができる。
これにより、電極間の静電容量を検出する検出回路に接続されたワイヤハーネスに電磁誘導ノイズが誘起された場合にも、遮蔽部は検知電極と燃料配管との容量結合を遮蔽する。
そのため、電磁誘導ノイズによる交流電流が検知電極を流れることが抑制されるので、その交流電流が検出回路の行う静電容量検出に与える影響を排除することが可能となる。したがって、燃料性状センサは、検出精度を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1から図3に示す。本実施形態の燃料性状センサ1は、車両の燃料タンクとインジェクタとを接続する燃料供給系統に設けられ、燃料に含まれるエタノール濃度を検出するセンサである。
燃料性状センサ1は、燃料配管10、固定部材20、検出回路30、検知電極40、接地電極50及び遮蔽部60などを備えている。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1から図3に示す。本実施形態の燃料性状センサ1は、車両の燃料タンクとインジェクタとを接続する燃料供給系統に設けられ、燃料に含まれるエタノール濃度を検出するセンサである。
燃料性状センサ1は、燃料配管10、固定部材20、検出回路30、検知電極40、接地電極50及び遮蔽部60などを備えている。
燃料配管10は、有底筒状のカップ部11と、そのカップ部11の径方向に接続する第1連結管12及び第2連結管13と、カップ部11の開口側に設けられた取付部材14とを有する。燃料配管10は、例えばステンレスなどの金属から形成される。第1連結管12と第2連結管13は、車両の燃料供給系統を構成する図示しない燃料配管に接続される。
カップ部11の内側の燃料室15と、第1連結管12の内側の第1通路16と、第2連結管13の内側の第2通路17とは連通しており、第1通路16から流入した燃料は、燃料室15を通り、第2通路17から流出する。
取付部材14は、内側に固定部材20を収容可能な収容部18と、その収容部18の端部にフランジ部19を有する。フランジ部19に設けられた孔191にボルト9が挿し込まれ、図1の矢印A,Bに示すように、取付部材14は車体2に取り付けられる。この車体2は、車両に設けられたバッテリのグランド3に電気的に接続されている。
カップ部11の内側の燃料室15と、第1連結管12の内側の第1通路16と、第2連結管13の内側の第2通路17とは連通しており、第1通路16から流入した燃料は、燃料室15を通り、第2通路17から流出する。
取付部材14は、内側に固定部材20を収容可能な収容部18と、その収容部18の端部にフランジ部19を有する。フランジ部19に設けられた孔191にボルト9が挿し込まれ、図1の矢印A,Bに示すように、取付部材14は車体2に取り付けられる。この車体2は、車両に設けられたバッテリのグランド3に電気的に接続されている。
固定部材20は、例えば樹脂などの絶縁体から箱型に形成され、取付部材14の収容部18の内側に固定される。固定部材20の内側には、検出回路30が構成された回路基板31が設けられている。固定部材20には、端子21を有するコネクタ22が形成される。端子21は、一端が回路基板31に接続され、他端がコネクタ22の内側空間に露出する。コネクタ22の端子21にワイヤハーネス4が接続可能である。図2では、ワイヤハーネス4を矢印で示している。
検知電極40は、例えばステンレスなどの金属から棒状または有底円筒状に形成される。検知電極40は、その軸が、燃料室15の燃料流れ方向に対し垂直に設けられている。そのため、検知電極40は、燃料配管10の底部100側に位置する下端面400が、燃料配管10の底部100とほぼ平行に向き合っている。
接地電極50は、例えばステンレスなどの金属から円筒状に形成され、検知電極40の外側に、検知電極40と同軸に設けられる。接地電極50は、径方向に通じる第1流通孔51および第2流通孔52を有する。
接地電極50は、例えばステンレスなどの金属から円筒状に形成され、検知電極40の外側に、検知電極40と同軸に設けられる。接地電極50は、径方向に通じる第1流通孔51および第2流通孔52を有する。
検知電極40と接地電極50は、回路基板側の端部が固定部材20に例えばインサート成形により固定されている。これにより、燃料配管10と接地電極50とは、製品内で電気的に分離した状態となる。
検知電極40と接地電極50は、燃料室15を流れる燃料に浸漬する。接地電極50の有する第1流通孔51及び第2流通孔52を通り、検知電極40と接地電極50との間の流路53に燃料が流れる。
検知電極40と接地電極50は、燃料室15を流れる燃料に浸漬する。接地電極50の有する第1流通孔51及び第2流通孔52を通り、検知電極40と接地電極50との間の流路53に燃料が流れる。
遮蔽部60は、燃料に浸漬する接地電極50の軸方向の端部から、燃料配管10の底部100と検知電極40の下端面400との間に延びている。遮蔽部60は、燃料配管10の燃料の流れ方向に対し平行に設けられているので、燃料室15の燃料流れを阻害しない。
図3に示すように、第1実施形態の遮蔽部60は、接地電極50の軸方向の端部を全て覆っている。遮蔽部60は、例えばステンレスなどの導電体から、接地電極50と一体に形成される。或いは、遮蔽部60は、接地電極50と別体で形成し、接地電極50と電気的に導通するように、接地電極50の端部に固定してもよい。これにより、遮蔽部60は、検知電極40と燃料配管10との容量結合を遮蔽する。
図3に示すように、第1実施形態の遮蔽部60は、接地電極50の軸方向の端部を全て覆っている。遮蔽部60は、例えばステンレスなどの導電体から、接地電極50と一体に形成される。或いは、遮蔽部60は、接地電極50と別体で形成し、接地電極50と電気的に導通するように、接地電極50の端部に固定してもよい。これにより、遮蔽部60は、検知電極40と燃料配管10との容量結合を遮蔽する。
検知電極40と接地電極50との間に弾性体からなるOリング41が設けられ、接地電極50と燃料配管10との間に弾性体からなるOリング42が設けられる。2個のOリングは、燃料室15の燃料が回路基板側へ漏れることを防いでいる。
検知電極40と接地電極50は、それぞれの端子44,54を通じて検出回路30に接続されている。検知電極40は、検出回路30から端子44を通じて電圧が印加される。接地電極50は、端子54から検出回路30、ワイヤハーネス4、及び車両回路網5を通じてグランド3に接続されている。検知電極40と接地電極50は、流路53を流れる燃料を誘電体としたコンデンサを形成する。検出回路30は、そのコンデンサに対し充放電することで、検知電極40と接地電極50との間の流路53を流れる燃料の比誘電率に応じた電極間の静電容量を検出する。検出回路30は、静電容量に対応する信号をコネクタ22の端子21に接続されたワイヤハーネス4を通じて車両回路網5に設けられた図示しないECUに伝送する。ECUは、その静電容量に基づく燃料のエタノール濃度に応じて、インジェクタの燃料噴射量及び点火時期などを制御する。
次に、検出回路30と車両回路網5とを接続するワイヤハーネス4が外乱による電磁波の影響を受けた場合を検討する。
仮に、遮蔽部60が接地電極50の端部に設けられていない場合、ワイヤハーネス4に電磁誘導ノイズが誘起されると、接地電極50と検知電極40との容量結合、及び、検知電極40と燃料配管10との間で容量結合が生じ、燃料配管10、車体2、バッテリのグランド3、車両回路網5、ワイヤハーネス4、検出回路30、接地電極50及び検知電極40により閉回路が形成され、そこに交流電流が流れる。この交流電流が検出回路30の検出する検知電極40の電位に影響を与えると、検出回路30による検出誤差が大きくなることが懸念される。
仮に、遮蔽部60が接地電極50の端部に設けられていない場合、ワイヤハーネス4に電磁誘導ノイズが誘起されると、接地電極50と検知電極40との容量結合、及び、検知電極40と燃料配管10との間で容量結合が生じ、燃料配管10、車体2、バッテリのグランド3、車両回路網5、ワイヤハーネス4、検出回路30、接地電極50及び検知電極40により閉回路が形成され、そこに交流電流が流れる。この交流電流が検出回路30の検出する検知電極40の電位に影響を与えると、検出回路30による検出誤差が大きくなることが懸念される。
これに対し、本実施形態では、接地電極50の端部から検知電極40と燃料配管10との間に延びる遮蔽部60が、検知電極40と燃料配管10と容量結合を遮断する。そのため、ワイヤハーネス4が外乱による電磁波の影響を受けた場合にも、電磁誘導ノイズによる交流電流が検知電極40を流れることが抑制されるので、その交流電流が検出回路30の行う静電容量検出に与える影響を排除することが可能である。
本実施形態では、次の作用効果を奏する。
(1)本実施形態では、接地電極50と導通する遮蔽部60が、検知電極40と燃料配管10の容量結合を遮断し、電磁誘導ノイズによる影響が排除されるので、検出回路30による検出が正確なものとなり、燃料性状センサ1は、検出精度を高めることができる。
(2)本実施形態では、燃料配管10を例えば金属から形成し、ボルト等を用いて燃料配管10を車体2に直接取り付けることが可能になる。したがって、車両の振動に対するそのボルト等の緩みを防ぐことができる。また、樹脂等と比較して車両の振動に対する取付部材の強度を高めることができる。
(3)本実施形態では、樹脂等の絶縁体からなる固定部材20を用いて、燃料配管10と接地電極50とを固定することが可能になるので、燃料性状センサ1の製造コストを低減することができる。
(4)本実施形態では、遮蔽部60は、燃料配管10の燃料の流れ方向に対し平行に設けられているので、燃料室15の燃料流れを阻害することがない。
(1)本実施形態では、接地電極50と導通する遮蔽部60が、検知電極40と燃料配管10の容量結合を遮断し、電磁誘導ノイズによる影響が排除されるので、検出回路30による検出が正確なものとなり、燃料性状センサ1は、検出精度を高めることができる。
(2)本実施形態では、燃料配管10を例えば金属から形成し、ボルト等を用いて燃料配管10を車体2に直接取り付けることが可能になる。したがって、車両の振動に対するそのボルト等の緩みを防ぐことができる。また、樹脂等と比較して車両の振動に対する取付部材の強度を高めることができる。
(3)本実施形態では、樹脂等の絶縁体からなる固定部材20を用いて、燃料配管10と接地電極50とを固定することが可能になるので、燃料性状センサ1の製造コストを低減することができる。
(4)本実施形態では、遮蔽部60は、燃料配管10の燃料の流れ方向に対し平行に設けられているので、燃料室15の燃料流れを阻害することがない。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図4から図6に示す。以下、複数の実施形態において、上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図4は第1実施形態の図3で示した箇所と同じ箇所を示したものであり、図5は図4のV−V線の断面図である。つまり、図5は、第1実施形態の図2に対して電極の軸周りに90°回転したものであり、紙面垂直方向に燃料が流れる。
第2実施形態では、遮蔽部61は、接地電極50の端部の一部を覆う。遮蔽部61は、燃料室15の燃料流れ方向に延びている。これにより、遮蔽部61が燃料流れに対し、流体抵抗となることが防がれる。
接地電極50の端部は、遮蔽部61に覆われていない部分が開口している。即ち、接地電極50の内周壁と遮蔽部61との間に設けられた開口56を通じて、燃料配管10の底部側の流路55と、接地電極50の内側の流路53との間を燃料が流れることが可能である。
本発明の第2実施形態を図4から図6に示す。以下、複数の実施形態において、上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図4は第1実施形態の図3で示した箇所と同じ箇所を示したものであり、図5は図4のV−V線の断面図である。つまり、図5は、第1実施形態の図2に対して電極の軸周りに90°回転したものであり、紙面垂直方向に燃料が流れる。
第2実施形態では、遮蔽部61は、接地電極50の端部の一部を覆う。遮蔽部61は、燃料室15の燃料流れ方向に延びている。これにより、遮蔽部61が燃料流れに対し、流体抵抗となることが防がれる。
接地電極50の端部は、遮蔽部61に覆われていない部分が開口している。即ち、接地電極50の内周壁と遮蔽部61との間に設けられた開口56を通じて、燃料配管10の底部側の流路55と、接地電極50の内側の流路53との間を燃料が流れることが可能である。
図6は、BCI試験(BCI:Bulk Current Injection)により、コネクタ22の端子21に接続したワイヤハーネス4に電磁波を与えたものである。
試験対象とした燃料性状センサは、それぞれ、次の構成X、構成Y、構成Zを備えるものである。
構成X:遮蔽部を備えていないもの。
構成Y:遮蔽部61が接地電極50の筒の内側の総面積の16%以上の面積を覆い、且つ、検知電極40の下端面400の22%以上の面積を覆うもの。
構成Z:遮蔽部61が接地電極50の筒の内側の総面積の46%以上の面積を覆い、且つ、検知電極40の下端面400の66%以上の面積を覆うもの。
即ち、構成Yは、構成Zに比べて、遮蔽部61の幅Wが小さいものである。
試験対象とした燃料性状センサは、それぞれ、次の構成X、構成Y、構成Zを備えるものである。
構成X:遮蔽部を備えていないもの。
構成Y:遮蔽部61が接地電極50の筒の内側の総面積の16%以上の面積を覆い、且つ、検知電極40の下端面400の22%以上の面積を覆うもの。
構成Z:遮蔽部61が接地電極50の筒の内側の総面積の46%以上の面積を覆い、且つ、検知電極40の下端面400の66%以上の面積を覆うもの。
即ち、構成Yは、構成Zに比べて、遮蔽部61の幅Wが小さいものである。
構成Xによる試験結果を二点鎖線Xで示し、構成Yの試験結果を一点鎖線Yで示し、構成Zの試験結果を実線Zで示す。
構成Xの場合、周波数f1からf5の間で検出されるエタノール濃度の誤差(以下「濃度誤差」という。)がマイナス方向に大きくなる。
構成Yの場合、周波数f2からf4の間で検出される濃度誤差がマイナス方向に大きくなる。但し、構成Yでは、周波数f3の濃度誤差が大きいものの、車両に要求される所定の目標値M1の範囲内に収まっている。
構成Zの場合、ワイヤハーネス4に外乱として印加される全ての周波数の電磁波に対し、濃度誤差が小さくなっている。
構成Xの場合、周波数f1からf5の間で検出されるエタノール濃度の誤差(以下「濃度誤差」という。)がマイナス方向に大きくなる。
構成Yの場合、周波数f2からf4の間で検出される濃度誤差がマイナス方向に大きくなる。但し、構成Yでは、周波数f3の濃度誤差が大きいものの、車両に要求される所定の目標値M1の範囲内に収まっている。
構成Zの場合、ワイヤハーネス4に外乱として印加される全ての周波数の電磁波に対し、濃度誤差が小さくなっている。
上述の試験結果から、遮蔽部61は、接地電極50の端部の一部を覆うことにより、検知電極40と燃料配管10との容量結合を遮蔽することが可能である。
但し、遮蔽部61の面積は、上記実験に示した構成Y,構成Zに限定されることなく、燃料配管10の底部100と検知電極40との間隔、電極の径の大きさ又は材質などに起因する検知電極40と燃料配管10との容量結合の特性、或いは、車両に要求される目標値等、種々の条件に応じて、実験などにより適宜決定されるものである。
但し、遮蔽部61の面積は、上記実験に示した構成Y,構成Zに限定されることなく、燃料配管10の底部100と検知電極40との間隔、電極の径の大きさ又は材質などに起因する検知電極40と燃料配管10との容量結合の特性、或いは、車両に要求される目標値等、種々の条件に応じて、実験などにより適宜決定されるものである。
第2実施形態では、次の作用効果を奏する。
(1)第2実施形態では、遮蔽部61が接地電極50の端部の一部を覆うことで、検知電極40と燃料配管10との容量結合の遮蔽効果を維持しつつ、燃料配管10を流れる燃料の圧力損失または燃料の淀みを軽減することが可能である。したがって、燃料性状センサ1は、燃料配管10を流れる燃料の性状の変化に素早く反応することが可能となり、検出の応答性を高めることができる。
(2)第2実施形態では、遮蔽部61は、接地電極50の端部において、燃料室15の燃料流れ方向に延びている。これにより、燃料室15の燃料流れに対し、遮蔽部61が流体抵抗となることが防がれるので、燃料性状センサ1は、検出の応答性を高めることができる。
(1)第2実施形態では、遮蔽部61が接地電極50の端部の一部を覆うことで、検知電極40と燃料配管10との容量結合の遮蔽効果を維持しつつ、燃料配管10を流れる燃料の圧力損失または燃料の淀みを軽減することが可能である。したがって、燃料性状センサ1は、燃料配管10を流れる燃料の性状の変化に素早く反応することが可能となり、検出の応答性を高めることができる。
(2)第2実施形態では、遮蔽部61は、接地電極50の端部において、燃料室15の燃料流れ方向に延びている。これにより、燃料室15の燃料流れに対し、遮蔽部61が流体抵抗となることが防がれるので、燃料性状センサ1は、検出の応答性を高めることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図7及び図8に示す。第3実施形態では、遮蔽部62は導電性の網によって形成され、接地電極50の軸方向の端部を全て覆っている。遮蔽部62の網の目を通り、燃料配管10の底部側の流路55と、接地電極50の内側の流路53との間を燃料が流れることが可能である。したがって、燃料性状センサ1は、燃料配管10を流れる燃料の性状の変化に素早く反応し、検出の応答性を高めることができる。
本発明の第3実施形態を図7及び図8に示す。第3実施形態では、遮蔽部62は導電性の網によって形成され、接地電極50の軸方向の端部を全て覆っている。遮蔽部62の網の目を通り、燃料配管10の底部側の流路55と、接地電極50の内側の流路53との間を燃料が流れることが可能である。したがって、燃料性状センサ1は、燃料配管10を流れる燃料の性状の変化に素早く反応し、検出の応答性を高めることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図9に示す。第4実施形態では、遮蔽部63は導電性の網によって形成され、接地電極50の軸方向の一部を覆っている。遮蔽部63の網の目と、接地電極50の遮蔽部63に覆われていない開口部分を通り、燃料配管10の底部側の流路55と、接地電極50の内側の流路53との間を燃料が流れることが可能である。
第4実施形態では、上述した第2、第3実施形態よりも、さらに燃料配管10を流れる燃料の圧力損失または燃料の淀みを軽減することが可能である。
本発明の第4実施形態を図9に示す。第4実施形態では、遮蔽部63は導電性の網によって形成され、接地電極50の軸方向の一部を覆っている。遮蔽部63の網の目と、接地電極50の遮蔽部63に覆われていない開口部分を通り、燃料配管10の底部側の流路55と、接地電極50の内側の流路53との間を燃料が流れることが可能である。
第4実施形態では、上述した第2、第3実施形態よりも、さらに燃料配管10を流れる燃料の圧力損失または燃料の淀みを軽減することが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、燃料配管10の第1連結管12と第2連結管13を、車両の燃料供給系統を構成する燃料配管に接続した。これに対し、他の実施形態では、燃料配管10が車両の燃料供給系統を構成する燃料配管であってもよい。つまり、車両の燃料供給系統を構成する燃料配管に直接、検知電極と接地電極を取り付けてもよい。
(2)上述した実施形態では、検知電極40と接地電極50の軸を、燃料室15の燃料流れ方向に対し垂直に設けた。これに対し、他の実施形態では、検知電極と接地電極は、その軸が、燃料室の燃料流れ方向に対し平行になるように設けてもよい。
(3)上述した実施形態では、検出回路30は、検知電極40と接地電極50とその間の燃料により構成されたコンデンサに対し充放電することで、電極間の静電容量を検出した。これに対し、他の実施形態では、検出回路は、コンデンサの発振周波数を測定することにより、静電容量を検出してもよい。
(4)上述した実施形態では、遮蔽部は、検知電極40の軸中心を通るように設けた。これに対し、他の実施形態では、遮蔽部は、検知電極40の軸中心を通ること無く、軸中心よりも径外側に設けてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
(1)上述した実施形態では、燃料配管10の第1連結管12と第2連結管13を、車両の燃料供給系統を構成する燃料配管に接続した。これに対し、他の実施形態では、燃料配管10が車両の燃料供給系統を構成する燃料配管であってもよい。つまり、車両の燃料供給系統を構成する燃料配管に直接、検知電極と接地電極を取り付けてもよい。
(2)上述した実施形態では、検知電極40と接地電極50の軸を、燃料室15の燃料流れ方向に対し垂直に設けた。これに対し、他の実施形態では、検知電極と接地電極は、その軸が、燃料室の燃料流れ方向に対し平行になるように設けてもよい。
(3)上述した実施形態では、検出回路30は、検知電極40と接地電極50とその間の燃料により構成されたコンデンサに対し充放電することで、電極間の静電容量を検出した。これに対し、他の実施形態では、検出回路は、コンデンサの発振周波数を測定することにより、静電容量を検出してもよい。
(4)上述した実施形態では、遮蔽部は、検知電極40の軸中心を通るように設けた。これに対し、他の実施形態では、遮蔽部は、検知電極40の軸中心を通ること無く、軸中心よりも径外側に設けてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1 ・・・燃料性状センサ
2 ・・・車体
10・・・燃料配管
20・・・固定部材
30・・・検出回路
40・・・検知電極
50・・・接地電極
60,61,62,63・・・遮蔽部
2 ・・・車体
10・・・燃料配管
20・・・固定部材
30・・・検出回路
40・・・検知電極
50・・・接地電極
60,61,62,63・・・遮蔽部
Claims (6)
- 車体(2)に取り付け可能な燃料配管(10)と、
前記燃料配管を流れる燃料に浸漬する検知電極(40)と、
前記検知電極の外側に筒状に設けられた接地電極(50)と、
前記燃料配管と前記接地電極とを電気的に分離した状態で固定する固定部材(20)と、
前記検知電極と前記接地電極との間を流れる燃料の比誘電率に応じた電極間の静電容量を検出する検出回路(30)と、
前記燃料配管を流れる燃料に浸漬する前記接地電極の端部から前記検知電極と前記燃料配管との間に延びる導電性の遮蔽部(60,61,62,63)と、を備えることを特徴とする燃料性状センサ(1)。 - 前記遮蔽部は、前記接地電極と導通し、前記検知電極と前記燃料配管との容量結合を遮蔽することを特徴とする請求項1に記載の燃料性状センサ。
- 前記遮蔽部は、前記燃料配管の内側に形成された燃料室(15)の燃料流れ方向に対し平行に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料性状センサ。
- 前記遮蔽部(61,62,63)は、前記検知電極の下端面(400)の一部を覆い、前記接地電極の内周壁と前記遮蔽部との間に開口(56)が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料性状センサ。
- 前記遮蔽部(61,63)は、前記接地電極の端部において、前記燃料室の燃料流れ方向に延びることを特徴とする請求項4に記載の燃料性状センサ。
- 前記遮蔽部(62,63)は、燃料が通過することの可能な網であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料性状センサ。
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JP2013131718A JP2015004651A (ja) | 2013-06-24 | 2013-06-24 | 燃料性状センサ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016132590A1 (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-25 | シャープ株式会社 | 容量感知型湿度センサ |
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JP6924106B2 (ja) * | 2017-09-11 | 2021-08-25 | Kyb株式会社 | 流体性状検出装置 |
JP6901355B2 (ja) * | 2017-09-11 | 2021-07-14 | Kyb株式会社 | 流体性状検出装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09243585A (ja) * | 1996-03-04 | 1997-09-19 | Masatoki Karatsuya | 液体センサー並びに液体検知器 |
JP2009115616A (ja) * | 2007-11-06 | 2009-05-28 | Denso Corp | 燃料性状センサ |
-
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- 2013-06-24 JP JP2013131718A patent/JP2015004651A/ja active Pending
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2014
- 2014-06-11 US US14/301,525 patent/US20140375339A1/en not_active Abandoned
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