JP2018059703A - 判定用情報生成装置、及び容量判定装置 - Google Patents
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(1)容量判定装置の構成
図1は本発明の第1実施形態に係る容量判定装置20の構成を示す模式図である。容量判定装置20は、空調機10に取り付けられた計測装置15の計測データを取得する。そして、容量判定装置20は、空調機10から取得した計測データに基づいて設置空間5に対する空調機10の容量の過不足を判定する。
空調機10は、容量判定装置20の判定対象であり、例えば各施設の所定の設置空間5に取り付けられる。空調機10は、図示されない圧縮機や熱交換器等から構成される冷媒回路を有する。そして、空調機10は、各種運転に応じた「運転フラグ」に従って、冷房運転、暖房運転、加湿運転等を実行する。また、空調機10は、上述した運転以外でも、油戻し運転、デフロスト運転、フィルター目詰まり状態での運転、サーモオン状態での運転等に応じて個別の運転フラグを生じさせる。なお、油戻し運転とは、冷媒回路内の潤滑油を圧縮機に戻すための運転をいう。また、デフロスト運転とは、寒冷地で冬場、暖房運転を行った際に室外機の熱交換器部分が凍るのを防ぐための運転をいう。
容量判定装置20は、記憶部21と、計測データ収集部22と、負荷率算出部23と、発生頻度算出部24と、除外運転判定部25と、判定用情報生成部26と、容量判定部27と、出力部28と、を備える。
図7は本実施形態に係る容量判定装置20の動作を説明するためのフローチャートである。
(3−1)能力不足の誤判定を生じさせる運転の除外
上述した容量判定装置20は、能力不足の誤判定を生じさせる運転の影響を除外できるという効果を有する。
また、容量判定装置20は、運転効率の誤判定を生じさせる運転の影響を除外できるという効果を有する。
(4−1)
以上説明したように、本実施形態に係る容量判定装置20は、計測データ収集部22と、除外運転判定部25と、容量判定部27と、を備える。計測データ収集部22は、所定の設置空間5に設置された空調機10に取り付けられた計測装置15から空調機10の計測データ、または外部メーターから空調機の計測データを所定の計測期間に亘り収集する。除外運転判定部25は、空調機10の容量の過不足の判定に際し、除外する必要のある除外運転を判定する。容量判定部27は、計測期間から除外運転の運転期間を除外した期間における計測データに基づいて、空調機10の容量の過不足を判定する。
また、本実施形態に係る容量判定装置20は、空調機10が、所定の運転状態又は外部データに応じた運転フラグを生じさせる。具体的には、所定の運転状態として、油戻し運転、デフロスト運転、フィルター目詰まり状態での運転、サーモオン状態での運転等があり、これらの運転に応じて運転フラグを生じさせる。また、外部データとして気象情報などがあり、内部センサー値と比較して運転フラグを生じさせる場合もある。そして、計測データ収集部22が、運転フラグに関連付けて計測データを収集する。また、除外運転判定部25が、運転フラグに基づいて除外運転を判定する。
また、本実施形態に係る容量判定装置20は、負荷率算出部23と、発生頻度算出部24とをさらに備える。負荷率算出部23は、計測データを基準データと比較して、空調機10に関する所定時間毎の負荷率を算出する。発生頻度算出部24は、計測期間における所定時間毎の負荷率の発生頻度を算出する。そして、容量判定部27が、負荷率に応じて「不足」「適正」「過剰」等の複数の容量判定レベルを設定し、発生頻度の総和が最多となる負荷率の属する容量判定レベルを判定結果とする。これにより、容量判定装置20は、設置空間5に対する空調機10の容量を適切に判定する。なお、容量判定レベルは、負荷率に対する空調機の成績係数に基づいて設定される。
また、本実施形態に係る容量判定装置20は、判定用情報生成部26(第1判定用情報生成部、第2判定用情報生成部)と、出力部28と、をさらに備える。
また、本実施形態に係る容量判定装置20は、計測データ収集部22が、計測データをネットワークを介して収集する。これにより、遠隔で容量判定を実行できる。
(5−1)変形例A
なお、本実施形態に係る容量判定装置20は、図9に示されるように、遠隔管理装置50に組み込まれるものでもよい。遠隔管理装置50は、多数の物件に設置された空調システム8を管理しており、各空調システム8a,8b・・・はそれぞれ複数の空調機10a,10b,10c・・・から構成される。要するに、遠隔管理装置50は、多数の空調機から随時計測データを収集しており、これらの空調機を統合管理するものである。遠隔管理装置50は、本実施形態に係る容量判定装置20を組み込むことにより、例えば一年間の空調機の利用状況から、当該空調機の容量判定の結果を示す報告書等を利用者に提供することができる。
なお、計測データ収集部22はネットワークを介して計測データを収集するものに限らず、空調機10からバッチ処理により計測データを取得してもよいものである。
なお、空調機10は、上記の運転以外に、試運転、保護モード運転、低外気運転、冷暖同時運転、圧縮機複数切替運転、ハンチング運転などを行うこともある。
さらに、空調機10は、デマンド制御状態での運転、デマンドレスポンス制御状態での運転、省エネルギー制御状態での運転のそれぞれに応じた運転フラグを生じさせるものでもよい。
本実施形態に係る容量判定装置20では、説明の便宜上、判定用情報生成部26が第1判定用情報I1及び第2判定用情報I2を画像情報として生成していたが、第1判定用情報I1及び第2判定用情報I2は画像情報でなくてもよい。すなわち、判定用情報生成部26は、容量判定部27が容量判定を実行する際に最適な形式の第1判定用情報I1及び第2判定用情報I2を生成するものでよい。
(6)判定用情報生成装置
以下、既に説明した部分と同一の部分には略同一の符号を付し、重複した説明を省略する。なお、他の実施形態と区別するために、本実施形態では添え字Sを付すことがある。
判定用情報生成装置200は、記憶部21Sと、計測データ収集部22Sと、負荷率算出部23Sと、発生頻度算出部24Sと、除外運転判定部25Sと、判定用情報生成部26Sと、出力部28Sと、を備える。
上述した第1判定用情報I1に対応する画像情報G1を出力することにより、能力不足の誤判定を生じさせる運転の影響を判定者3に認識させることができる。
上述した第2判定用情報I2に対応する画像情報G2を出力することにより、容量の誤判定を生じさせる運転の影響を判定者3に認識させることができる。
(7−1)
以上説明したように、本実施形態に係る判定用情報生成装置200は、計測データ収集部22Sと、除外運転判定部25Sと、判定用情報生成部26Sと、を備える。計測データ収集部22Sは、所定の設置空間5に設置された空調機10に取り付けられた計測装置15から空調機10の計測データ、または外部メーターから空調機10の計測データを所定の計測期間に亘り収集する。除外運転判定部25Sは、空調機10の容量の過不足を判定するために除外する必要のある除外運転を判定する。判定用情報生成部26Sは、計測期間の計測データと、除外運転の運転期間の計測データとに基づいて、空調機10の容量の過不足を判定するための判定用情報を生成する。
また、本実施形態に係る判定用情報生成装置200は、空調機10が、所定の運転状態又は外部メーターに応じた運転フラグを生じさせる。具体的には、所定の運転状態として、油戻し運転、デフロスト運転、フィルター目詰まり状態での運転、サーモオン状態での運転、デマンド制御状態での運転、デマンドレスポンス制御状態での運転、省エネルギー制御状態での運転等があり、これらの運転に応じて運転フラグを生じさせる。また、外部データとして気象情報などがあり、内部センサー値と比較して運転フラグを生じさせる場合もある。そして、計測データ収集部22Sが、運転フラグに関連付けて計測データを収集する。また、除外運転判定部25Sが、運転フラグに基づいて除外運転を判定する。
また、本実施形態に係る判定用情報生成装置200は、負荷率算出部23Sと、発生頻度算出部24Sとをさらに備える。負荷率算出部23Sは、計測データを基準データと比較して、空調機10に関する所定時間毎の負荷率を算出する。発生頻度算出部24Sは、計測期間における所定時間毎の負荷率の発生頻度を算出する。そして、判定用情報生成部26Sが、判定用情報として、負荷率及び負荷率の発生頻度が示された情報を生成する。
また、本実施形態に係る判定用情報生成装置200では、判定用情報生成部26Sが、「第1判定用情報I1」として、計測期間から除外運転の運転期間を除いた期間における、所定時間毎の負荷率及び負荷率の発生頻度を示す「第1情報D1」(画像情報G3に対応)、または、第1情報に、除外運転の運転期間における、所定時間毎の負荷率及び負荷率の発生頻度を示す「第2情報D2」を合成した情報(画像情報G1に対応)を生成する。さらに、判定用情報生成部26Sは、第1判定用情報I1として、第1情報D1と第2情報D2とを異なる表示形式で出力する情報を生成する機能を有する。
また、本実施形態に係る判定用情報生成装置200は、計測データ収集部22Sが、計測データをネットワークを介して収集する。これにより、遠隔で容量判定を実行できる。
また、本実施形態に係る判定用情報生成装置200は、容量判定部27Sと組み合わせることで容量判定装置20Sを構築することができる。ここで、容量判定部27Sは、判定用情報生成装置200により生成される第1判定用情報I1及び第2判定用情報I2等に基づいて、空調機10の容量の過不足を判定する。要するに、容量判定部27Sは、計測期間の計測データから除外運転の運転期間を除外した期間における計測データに基づいて、空調機10の容量の過不足を判定する。容量判定部27Sにより判定された判定結果は出力部28Sを介して出力される。
(8−1)変形例2A
なお、本実施形態に係る判定用情報生成装置200は、遠隔管理装置50に組み込まれるものでもよい(図9参照)。遠隔管理装置50は、本実施形態に係る判定用情報生成装置200を組み込むことにより、例えば一年間の空調機の利用状況から、当該空調機の容量判定の結果を示す報告書等を利用者に提供することができる。
なお、計測データ収集部22Sはネットワークを介して計測データを収集するものに限らず、空調機10からバッチ処理により計測データを取得してもよいものである。
なお、空調機10は、上記の運転以外に、試運転、保護モード運転、低外気運転、冷暖同時運転、圧縮機複数切替運転、ハンチング運転などを行うこともある。
さらに、空調機10は、デマンド制御状態での運転、デマンドレスポンス制御状態での運転、省エネルギー制御状態での運転のそれぞれに応じた運転フラグを生じさせるものでもよい。
なお、本発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではない。本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、本発明は、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できるものである。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素は削除してもよいものである。さらに、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよいものである。
5 :設置空間
8 :空調システム
10 :空調機
11 :制御回路
12 :記憶部
13 :通信部
15 :計測装置
20 :容量判定装置
20S :容量判定装置
21 :記憶部
21S :記憶部
22 :計測データ収集部
22S :計測データ収集部
23 :負荷率算出部
23S :負荷率算出部
24 :発生頻度算出部
24S :発生頻度算出部
25 :除外運転判定部
25S :除外運転判定部
26 :判定用情報生成部
26S :判定用情報生成部
27 :容量判定部
27S :容量判定部
28 :出力部
28S :出力部
50 :遠隔管理装置
200 :判定用情報生成装置
Claims (11)
- 所定の設置空間(5)に設置された空調機(10)に取り付けられた計測装置(15)から前記空調機の計測データ、または外部メーターから空調機の計測データを所定の計測期間に亘り収集する計測データ収集部(22,22S)と、
前記空調機の容量の過不足を判定するために除外する必要のある除外運転を判定する除外運転判定部(25,25S)と、
前記計測期間の計測データと、前記除外運転の運転期間の計測データとに基づいて、前記空調機の容量の過不足を判定するための判定用情報を生成する判定用情報生成部(26,26S)と、
を備えた判定用情報生成装置(200)。 - 前記空調機は、所定の運転状態又は外部メーターに応じた運転フラグを生じさせるものであり、
前記計測データ収集部は、前記運転フラグに関連付けて前記計測データを収集し、
前記除外運転判定部は、前記運転フラグに基づいて前記除外運転を判定する、
請求項1に記載の判定用情報生成装置。 - 前記計測データを基準データと比較して、前記空調機に関する所定時間毎の負荷率を算出する負荷率算出部(23,23S)と、
前記計測期間における前記所定時間毎の負荷率の発生頻度を算出する発生頻度算出部(24,24S)と、
をさらに備え、
前記判定用情報生成部は、前記判定用情報として、前記負荷率及び前記負荷率の発生頻度が示された情報を生成する、
請求項1または2に記載の判定用情報生成装置。 - 前記判定用情報生成部は、前記負荷率に応じて設定される複数の容量判定レベルを生成する、
請求項3に記載の判定用情報生成装置。 - 前記容量判定レベルは、前記負荷率に対する前記空調機の成績係数に基づいて設定される、
請求項4に記載の判定用情報生成装置。 - 前記判定用情報生成部は、前記判定用情報として、前記計測期間から前記除外運転の運転期間を除いた期間における、前記所定時間毎の負荷率及び負荷率の発生頻度を示す第1情報、または前記第1情報に、前記除外運転の運転期間における、前記所定時間毎の負荷率及び負荷率の発生頻度を示す第2情報を合成した情報を生成する、
請求項3から5のいずれか1項に記載の判定用情報生成装置。 - 前記判定用情報生成部は、前記判定用情報として、前記第1情報と前記第2情報とを異なる表示形式で出力する情報を生成する、
請求項6に記載の判定用情報生成装置。 - 前記判定用情報生成部は、前記判定用情報として、前記第1情報及び/又は前記第2情報と、前記負荷率に応じて設定される複数の容量判定レベルを示す第3情報とを合成した情報を生成する、
請求項6または7に記載の判定用情報生成装置。 - 前記計測データ収集部は、前記計測データをネットワークを介して収集する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の判定用情報生成装置。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載の判定用情報生成装置と、
前記判定用情報生成装置により生成される判定用情報に基づいて、前記空調機の容量の過不足を判定する容量判定部(27,27S)と、
を備える容量判定装置(20,20S)。 - 前記容量判定部は、前記計測期間の計測データから前記除外運転の運転期間を除外した期間における前記計測データに基づいて、前記空調機の容量の過不足を判定する、
請求項10に記載の容量判定装置。
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