JP2018058787A - 複素環化合物 - Google Patents
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- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
Abstract
標的とする細胞内タンパク質を特異的に分解することができ、標的タンパクが関与する疾患の予防又は治療に有効な薬物を提供する。
【解決手段】
特定のIAPリガンドと、標的となる細胞内タンパク質に特異的に結合するリガンドを、リンカーを介して結合させたSNIPER化合物。
【選択図】 なし
Description
[発明の背景]
また、ユビキチンリガーゼ複合体に結合するリガンドとしてのサリドマイド誘導体の使用が開示されている(非特許文献11)
また、LCL161を有効成分とする進行性固形癌を適応症とする医薬が開示されている(非特許文献14)
[1]下式(I)
[式中、[Z]は、細胞内タンパク質に特異的に結合するリガンドを示し;
[L]は、その内部に下式(II)
(式中、L1、L2およびL3は、それぞれ独立して、炭素原子、酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群から選択される無置換の原子を示し、
−−は、それぞれ独立して、単結合、二重結合または三重結合を示す。)で示される直鎖状リンカーを含むリンカーを示し;
[X]は、下式(III)
(式中、
Rは、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいシクロアルキル基を示し、
環Aは、さらに置換されていてもよい複素環を示し、
環Bは、さらに置換されていてもよい環を示す。)、
下式(IV)
(式中、各記号は前記と同意義を示す。)、
下式(V)
(式中、
B1は、さらに置換されていてもよい縮合環を示し、
その他の記号は前記と同意義を示す。)、または
下式(VI)
(式中、Yは、結合手またはカルボニル基を示し、
その他の記号は前記と同意義を示す。)を示す。]
で表される化合物またはその塩(本明細書中、「化合物(I)」と略記することがある)。
下式(III)
(式中、
Rは、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいシクロアルキル基を示し、
環Aは、さらに置換されていてもよい複素環を示し、
環Bは、さらに置換されていてもよい環を示す。)である、上記[1]記載の化合物またはその塩。
(式中、
環Aは、さらに置換されていてもよい複素環を示し、
環Bは、さらに置換されていてもよい環を示す。)である、上記[1]記載の化合物またはその塩。
(式中、
環Bは、さらに置換されていてもよい環を示す。)である、上記[1]記載の化合物またはその塩。
である、上記[1]記載の化合物またはその塩。
である、上記[1]記載の化合物またはその塩。
[7] 上記[1]〜[6]の何れかに記載の化合物またはその塩を含有してなる医薬。
[8] 蛋白分解誘導薬である、上記[7]記載の医薬。
[9] 癌の予防または治療薬である、上記[7]記載の医薬。
以下、本発明化合物、これらの製造方法および用途について説明する。
本明細書中、「ハロゲン原子」としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
本明細書中、「C1−6アルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC1−6アルキル基が挙げられる。具体例としては、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、2,2―ジフルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシルが挙げられる。
本明細書中、「C2−6アルケニル基」としては、例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニル、5−ヘキセニルが挙げられる。
本明細書中、「C2−6アルキニル基」としては、例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、4−メチル−2−ペンチニルが挙げられる。
本明細書中、「C3−10シクロアルキル基」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、アダマンチルが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC3−10シクロアルキル基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC3−10シクロアルキル基が挙げられる。具体例としては、シクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2,3−ジフルオロシクロプロピル、シクロブチル、ジフルオロシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルが挙げられる。
本明細書中、「C3−10シクロアルケニル基」としては、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニルが挙げられる。
本明細書中、「C6−14アリール基」としては、例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリルが挙げられる。
本明細書中、「C7−16アラルキル基」としては、例えば、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル、フェニルプロピルが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC1−6アルコキシ基が挙げられる。具体例としては、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシが挙げられる。
本明細書中、「C3−10シクロアルキルオキシ基」としては、例えば、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシが挙げられる。
本明細書中、「C1−6アルキルチオ基」としては、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC1−6アルキルチオ基が挙げられる。具体例としては、メチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオが挙げられる。
本明細書中、「C1−6アルキル−カルボニル基」としては、例えば、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、2−メチルプロパノイル、ペンタノイル、3−メチルブタノイル、2−メチルブタノイル、2,2−ジメチルプロパノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイルが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC1−6アルキル−カルボニル基が挙げられる。具体例としては、アセチル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイルが挙げられる。
本明細書中、「C1−6アルコキシ−カルボニル基」としては、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニルが挙げられる。
本明細書中、「C6−14アリール−カルボニル基」としては、例えば、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイルが挙げられる。
本明細書中、「C7−16アラルキル−カルボニル基」としては、例えば、フェニルアセチル、フェニルプロピオニルが挙げられる。
本明細書中、「5ないし14員芳香族複素環カルボニル基」としては、例えば、ニコチノイル、イソニコチノイル、テノイル、フロイルが挙げられる。
本明細書中、「3ないし14員非芳香族複素環カルボニル基」としては、例えば、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニルが挙げられる。
本明細書中、「モノ−またはジ−C7−16アラルキル−カルバモイル基」としては、例えば、ベンジルカルバモイル、フェネチルカルバモイルが挙げられる。
本明細書中、「C1−6アルキルスルホニル基」としては、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニルが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニル基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC1−6アルキルスルホニル基が挙げられる。具体例としては、メチルスルホニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、4,4,4−トリフルオロブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、ヘキシルスルホニルが挙げられる。
本明細書中、「C6−14アリールスルホニル基」としては、例えば、フェニルスルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニルが挙げられる。
本明細書中、「炭化水素基」(「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」を含む)としては、例えば、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、C3−10シクロアルケニル基、C6−14アリール基、C7−16アラルキル基が挙げられる。
[置換基群A]
(1)ハロゲン原子、
(2)ニトロ基、
(3)シアノ基、
(4)オキソ基、
(5)ヒドロキシ基、
(6)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C6−14アリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフトキシ)、
(8)C7−16アラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ)、
(9)5ないし14員芳香族複素環オキシ基(例、ピリジルオキシ)、
(10)3ないし14員非芳香族複素環オキシ基(例、モルホリニルオキシ、ピペリジニルオキシ)、
(11)C1−6アルキル−カルボニルオキシ基(例、アセトキシ、プロパノイルオキシ)、
(12)C6−14アリール−カルボニルオキシ基(例、ベンゾイルオキシ、1−ナフトイルオキシ、2−ナフトイルオキシ)、
(13)C1−6アルコキシ−カルボニルオキシ基(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボニルオキシ)、
(14)モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ基(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカルバモイルオキシ、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオキシ)、
(15)C6−14アリール−カルバモイルオキシ基(例、フェニルカルバモイルオキシ、ナフチルカルバモイルオキシ)、
(16)5ないし14員芳香族複素環カルボニルオキシ基(例、ニコチノイルオキシ)、
(17)3ないし14員非芳香族複素環カルボニルオキシ基(例、モルホリニルカルボニルオキシ、ピペリジニルカルボニルオキシ)、
(18)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ基(例、メチルスルホニルオキシ、トリフルオロメチルスルホニルオキシ)、
(19)C1−6アルキル基で置換されていてもよいC6−14アリールスルホニルオキシ基(例、フェニルスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、
(20)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ基、
(21)5ないし14員芳香族複素環基 、
(22)3ないし14員非芳香族複素環基 、
(23)ホルミル基、
(24)カルボキシ基、
(25)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基、
(26)C6−14アリール−カルボニル基、
(27)5ないし14員芳香族複素環カルボニル基、
(28)3ないし14員非芳香族複素環カルボニル基、
(29)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(30)C6−14アリールオキシ−カルボニル基(例、フェニルオキシカルボニル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフチルオキシカルボニル)、
(31)C7−16アラルキルオキシ−カルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル)、
(32)カルバモイル基、
(33)チオカルバモイル基、
(34)モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、
(35)C6−14アリール−カルバモイル基(例、フェニルカルバモイル)、
(36)5ないし14員芳香族複素環カルバモイル基(例、ピリジルカルバモイル、チエニルカルバモイル)、
(37)3ないし14員非芳香族複素環カルバモイル基(例、モルホリニルカルバモイル、ピペリジニルカルバモイル)、
(38)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニル基、
(39)C6−14アリールスルホニル基、
(40)5ないし14員芳香族複素環スルホニル基(例、ピリジルスルホニル、チエニルスルホニル)、
(41)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルフィニル基、
(42)C6−14アリールスルフィニル基(例、フェニルスルフィニル、1−ナフチルスルフィニル、2−ナフチルスルフィニル)、
(43)5ないし14員芳香族複素環スルフィニル基(例、ピリジルスルフィニル、チエニルスルフィニル)、
(44)アミノ基、
(45)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ基(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ)、
(46)モノ−またはジ−C6−14アリールアミノ基(例、フェニルアミノ)、
(47)5ないし14員芳香族複素環アミノ基(例、ピリジルアミノ)、
(48)C7−16アラルキルアミノ基(例、ベンジルアミノ)、
(49)ホルミルアミノ基、
(50)C1−6アルキル−カルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロパノイルアミノ、ブタノイルアミノ)、
(51)(C1−6アルキル)(C1−6アルキル−カルボニル)アミノ基(例、N−アセチル−N−メチルアミノ)、
(52)C6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、フェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニルアミノ)、
(53)C1−6アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ)、
(54)C7−16アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基(例、ベンジルオキシカルボニルアミノ)、
(55)C1−6アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ)、
(56)C1−6アルキル基で置換されていてもよいC6−14アリールスルホニルアミノ基(例、フェニルスルホニルアミノ、トルエンスルホニルアミノ)、
(57)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、
(58)C2−6アルケニル基、
(59)C2−6アルキニル基、
(60)C3−10シクロアルキル基、
(61)C3−10シクロアルケニル基、及び
(62)C6−14アリール基。
本明細書中、「複素環基」(「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」を含む)としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、(i)芳香族複素環基、(ii)非芳香族複素環基および(iii)7ないし10員複素架橋環基が挙げられる。
該「芳香族複素環基」の好適な例としては、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニルなどの5ないし6員単環式芳香族複素環基;
ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリジニル、チエノピリジニル、フロピリジニル、ピロロピリジニル、ピラゾロピリジニル、オキサゾロピリジニル、チアゾロピリジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリミジニル、チエノピリミジニル、フロピリミジニル、ピロロピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、オキサゾロピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピラゾロトリアジニル、ナフト[2,3−b]チエニル、フェノキサチイニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニルなどの8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環基が挙げられる。
該「非芳香族複素環基」の好適な例としては、アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロフラニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、テトラヒドロイソチアゾリル、テトラヒドロオキサゾリル、テトラヒドロイソオキサゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロチオピラニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アゼパニル、ジアゼパニル、アゼピニル、オキセパニル、アゾカニル、ジアゾカニルなどの3ないし8員単環式非芳香族複素環基;
ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾチアゾリル、ジヒドロベンゾイソチアゾリル、ジヒドロナフト[2,3−b]チエニル、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリル、4H−キノリジニル、インドリニル、イソインドリニル、テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジニル、テトラヒドロベンゾアゼピニル、テトラヒドロキノキサリニル、テトラヒドロフェナントリジニル、ヘキサヒドロフェノチアジニル、ヘキサヒドロフェノキサジニル、テトラヒドロフタラジニル、テトラヒドロナフチリジニル、テトラヒドロキナゾリニル、テトラヒドロシンノリニル、テトラヒドロカルバゾリル、テトラヒドロ−β−カルボリニル、テトラヒドロアクリジニル、テトラヒドロフェナジニル、テトラヒドロチオキサンテニル、オクタヒドロイソキノリルなどの9ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)非芳香族複素環基が挙げられる。
本明細書中、「含窒素複素環基」としては、「複素環基」のうち、環構成原子として少なくとも1個以上の窒素原子を含有するものが挙げられる。
本明細書中、「置換されていてもよい複素環基」としては、例えば、前記した置換基群Aから選ばれる置換基を有していてもよい複素環基が挙げられる。
「置換されていてもよい複素環基」における置換基の数は、例えば、1ないし3個である。置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
また、「アシル基」としては、炭化水素−スルホニル基、複素環−スルホニル基、炭化水素−スルフィニル基、複素環−スルフィニル基も挙げられる。
ここで、炭化水素−スルホニル基とは、炭化水素基が結合したスルホニル基を、複素環−スルホニル基とは、複素環基が結合したスルホニル基を、炭化水素−スルフィニル基とは、炭化水素基が結合したスルフィニル基を、複素環−スルフィニル基とは、複素環基が結合したスルフィニル基を、それぞれ意味する。
「アシル基」の好適な例としては、ホルミル基、カルボキシ基、C1−6アルキル−カルボニル基、C2−6アルケニル−カルボニル基(例、クロトノイル)、C3−10シクロアルキル−カルボニル基(例、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニル)、C3−10シクロアルケニル−カルボニル基(例、2−シクロヘキセンカルボニル)、C6−14アリール−カルボニル基、C7−16アラルキル−カルボニル基、5ないし14員芳香族複素環カルボニル基、3ないし14員非芳香族複素環カルボニル基、C1−6アルコキシ−カルボニル基、C6−14アリールオキシ−カルボニル基(例、フェニルオキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニル)、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル)、カルバモイル基、モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、モノ−またはジ−C2−6アルケニル−カルバモイル基(例、ジアリルカルバモイル)、モノ−またはジ−C3−10シクロアルキル−カルバモイル基(例、シクロプロピルカルバモイル)、モノ−またはジ−C6−14アリール−カルバモイル基(例、フェニルカルバモイル)、モノ−またはジ−C7−16アラルキル−カルバモイル基、5ないし14員芳香族複素環カルバモイル基(例、ピリジルカルバモイル)、チオカルバモイル基、モノ−またはジ−C1−6アルキル−チオカルバモイル基(例、メチルチオカルバモイル、N−エチル−N−メチルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C2−6アルケニル−チオカルバモイル基(例、ジアリルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C3−10シクロアルキル−チオカルバモイル基(例、シクロプロピルチオカルバモイル、シクロヘキシルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C6−14アリール−チオカルバモイル基(例、フェニルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C7−16アラルキル−チオカルバモイル基(例、ベンジルチオカルバモイル、フェネチルチオカルバモイル)、5ないし14員芳香族複素環チオカルバモイル基(例、ピリジルチオカルバモイル)、スルフィノ基、C1−6アルキルスルフィニル基(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル)、スルホ基、C1−6アルキルスルホニル基、C6−14アリールスルホニル基、ホスホノ基、モノ−またはジ−C1−6アルキルホスホノ基(例、ジメチルホスホノ、ジエチルホスホノ、ジイソプロピルホスホノ、ジブチルホスホノ)が挙げられる。
置換されていてもよいアミノ基の好適な例としては、アミノ基、モノ−またはジ−(ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル)アミノ基(例、メチルアミノ、トリフルオロメチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルアミノ、ジブチルアミノ)、モノ−またはジ−C2−6アルケニルアミノ基(例、ジアリルアミノ)、モノ−またはジ−C3−10シクロアルキルアミノ基(例、シクロプロピルアミノ、シクロヘキシルアミノ)、モノ−またはジ−C6−14アリールアミノ基(例、フェニルアミノ)、モノ−またはジ−C7−16アラルキルアミノ基(例、ベンジルアミノ、ジベンジルアミノ)、モノ−またはジ−(ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル)−カルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ)、モノ−またはジ−C6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、ベンゾイルアミノ)、モノ−またはジ−C7−16アラルキル−カルボニルアミノ基(例、ベンジルカルボニルアミノ)、モノ−またはジ−5ないし14員芳香族複素環カルボニルアミノ基(例、ニコチノイルアミノ、イソニコチノイルアミノ)、モノ−またはジ−3ないし14員非芳香族複素環カルボニルアミノ基(例、ピペリジニルカルボニルアミノ)、モノ−またはジ−C1−6アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、tert−ブトキシカルボニルアミノ)、5ないし14員芳香族複素環アミノ基(例、ピリジルアミノ)、カルバモイルアミノ基、(モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル)アミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ)、(モノ−またはジ−C7−16アラルキル−カルバモイル)アミノ基(例、ベンジルカルバモイルアミノ)、C1−6アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ基(例、フェニルスルホニルアミノ)、(C1−6アルキル)(C1−6アルキル−カルボニル)アミノ基(例、N−アセチル−N−メチルアミノ)、(C1−6アルキル)(C6−14アリール−カルボニル)アミノ基(例、N−ベンゾイル−N−メチルアミノ)が挙げられる。
置換されていてもよいカルバモイル基の好適な例としては、カルバモイル基、モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、モノ−またはジ−C2−6アルケニル−カルバモイル基(例、ジアリルカルバモイル)、モノ−またはジ−C3−10シクロアルキル−カルバモイル基(例、シクロプロピルカルバモイル、シクロヘキシルカルバモイル)、モノ−またはジ−C6−14アリール−カルバモイル基(例、フェニルカルバモイル)、モノ−またはジ−C7−16アラルキル−カルバモイル基、モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルボニル−カルバモイル基(例、アセチルカルバモイル、プロピオニルカルバモイル)、モノ−またはジ−C6−14アリール−カルボニル−カルバモイル基(例、ベンゾイルカルバモイル)、5ないし14員芳香族複素環カルバモイル基(例、ピリジルカルバモイル)が挙げられる。
置換されていてもよいチオカルバモイル基の好適な例としては、チオカルバモイル基、モノ−またはジ−C1−6アルキル−チオカルバモイル基(例、メチルチオカルバモイル、エチルチオカルバモイル、ジメチルチオカルバモイル、ジエチルチオカルバモイル、N−エチル−N−メチルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C2−6アルケニル−チオカルバモイル基(例、ジアリルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C3−10シクロアルキル−チオカルバモイル基(例、シクロプロピルチオカルバモイル、シクロヘキシルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C6−14アリール−チオカルバモイル基(例、フェニルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C7−16アラルキル−チオカルバモイル基(例、ベンジルチオカルバモイル、フェネチルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルボニル−チオカルバモイル基(例、アセチルチオカルバモイル、プロピオニルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C6−14アリール−カルボニル−チオカルバモイル基(例、ベンゾイルチオカルバモイル)、5ないし14員芳香族複素環チオカルバモイル基(例、ピリジルチオカルバモイル)が挙げられる。
置換されていてもよいスルファモイル基の好適な例としては、スルファモイル基、モノ−またはジ−C1−6アルキル−スルファモイル基(例、メチルスルファモイル、エチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジエチルスルファモイル、N−エチル−N−メチルスルファモイル)、モノ−またはジ−C2−6アルケニル−スルファモイル基(例、ジアリルスルファモイル)、モノ−またはジ−C3−10シクロアルキル−スルファモイル基(例、シクロプロピルスルファモイル、シクロヘキシルスルファモイル)、モノ−またはジ−C6−14アリール−スルファモイル基(例、フェニルスルファモイル)、モノ−またはジ−C7−16アラルキル−スルファモイル基(例、ベンジルスルファモイル、フェネチルスルファモイル)、モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルボニル−スルファモイル基(例、アセチルスルファモイル、プロピオニルスルファモイル)、モノ−またはジ−C6−14アリール−カルボニル−スルファモイル基(例、ベンゾイルスルファモイル)、5ないし14員芳香族複素環スルファモイル基(例、ピリジルスルファモイル)が挙げられる。
置換されていてもよいヒドロキシ基の好適な例としては、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニルオキシ基(例、アリルオキシ、2−ブテニルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−ヘキセニルオキシ)、C3−10シクロアルキルオキシ基(例、シクロヘキシルオキシ)、C6−14アリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフチルオキシ)、C7−16アラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ)、C1−6アルキル−カルボニルオキシ基(例、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、ピバロイルオキシ)、C6−14アリール−カルボニルオキシ基(例、ベンゾイルオキシ)、C7−16アラルキル−カルボニルオキシ基(例、ベンジルカルボニルオキシ)、5ないし14員芳香族複素環カルボニルオキシ基(例、ニコチノイルオキシ)、3ないし14員非芳香族複素環カルボニルオキシ基(例、ピペリジニルカルボニルオキシ)、C1−6アルコキシ−カルボニルオキシ基(例、tert−ブトキシカルボニルオキシ)、5ないし14員芳香族複素環オキシ基(例、ピリジルオキシ)、カルバモイルオキシ基、C1−6アルキル−カルバモイルオキシ基(例、メチルカルバモイルオキシ)、C7−16アラルキル−カルバモイルオキシ基(例、ベンジルカルバモイルオキシ)、C1−6アルキルスルホニルオキシ基(例、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ)、C6−14アリールスルホニルオキシ基(例、フェニルスルホニルオキシ)が挙げられる。
置換されていてもよいスルファニル基の好適な例としては、スルファニル(−SH)基、C1−6アルキルチオ基、C2−6アルケニルチオ基(例、アリルチオ、2−ブテニルチオ、2−ペンテニルチオ、3−ヘキセニルチオ)、C3−10シクロアルキルチオ基(例、シクロヘキシルチオ)、C6−14アリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ)、C7−16アラルキルチオ基(例、ベンジルチオ、フェネチルチオ)、C1−6アルキル−カルボニルチオ基(例、アセチルチオ、プロピオニルチオ、ブチリルチオ、イソブチリルチオ、ピバロイルチオ)、C6−14アリール−カルボニルチオ基(例、ベンゾイルチオ)、5ないし14員芳香族複素環チオ基(例、ピリジルチオ)、ハロゲン化チオ基(例、ペンタフルオロチオ)が挙げられる。
置換されていてもよいシリル基の好適な例としては、トリ−C1−6アルキルシリル基(例、トリメチルシリル、tert-ブチル(ジメチル)シリル)が挙げられる。
本明細書中、「C2−6アルケニレン基」としては、例えば、−CH=CH−、−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−C(CH3)2−CH=CH−、−CH=CH−C(CH3)2−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH2−CH2−、−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−CH=CH−が挙げられる。
本明細書中、「C2−6アルキニレン基」としては、例えば、−C≡C−、−CH2−C≡C−、−C≡C−CH2−、−C(CH3)2−C≡C−、−C≡C−C(CH3)2−、−CH2−C≡C−CH2−、−CH2−CH2−C≡C−、−C≡C−CH2−CH2−、−C≡C−C≡C−、−C≡C−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−C≡C−が挙げられる。
本明細書中、「C6−14芳香族炭化水素環」としては、例えば、ベンゼン、ナフタレンが挙げられる。
本明細書中、「C3−10シクロアルカン」としては、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタンが挙げられる。
本明細書中、「C3−10シクロアルケン」としては、例えば、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンが挙げられる。
本明細書中、「複素環」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、芳香族複素環および非芳香族複素環が挙げられる。
ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾトリアゾール、イミダゾピリジン、チエノピリジン、フロピリジン、ピロロピリジン、ピラゾロピリジン、オキサゾロピリジン、チアゾロピリジン、イミダゾピラジン、イミダゾピリミジン、チエノピリミジン、フロピリミジン、ピロロピリミジン、ピラゾロピリミジン、オキサゾロピリミジン、チアゾロピリミジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロトリアジン、ナフト[2,3−b]チオフェン、フェノキサチイン、インド−ル、イソインドール、1H−インダゾール、プリン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジンなどの8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環が挙げられる。
ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロベンゾイミダゾール、ジヒドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾイソチアゾール、ジヒドロナフト[2,3−b]チオフェン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒドロキノリン、4H−キノリジン、インドリン、イソインドリン、テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン、テトラヒドロベンゾアゼピン、テトラヒドロキノキサリン、テトラヒドロフェナントリジン、ヘキサヒドロフェノチアジン、ヘキサヒドロフェノキサジン、テトラヒドロフタラジン、テトラヒドロナフチリジン、テトラヒドロキナゾリン、テトラヒドロシンノリン、テトラヒドロカルバゾール、テトラヒドロ−β−カルボリン、テトラヒドロアクリジン、テトラヒドロフェナジン、テトラヒドロチオキサンテン、オクタヒドロイソキノリンなどの9ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)非芳香族複素環が挙げられる。
本明細書中、「含窒素複素環」としては、「複素環」のうち、環構成原子として少なくとも1個以上の窒素原子を含有するものが挙げられる。
本明細書中「置換されてもよい環」としては、例えば、置換されていてもよい炭化水素環及び置換されていてもよい複素環が挙げられる。
本明細書において「細胞内タンパク質」とは、化合物(I)において[Z]で示される原子団に結合するタンパク質を示す。「細胞内タンパク質」は、少なくともその一部が細胞内に存在するタンパク質であればよく、細胞種は限定されない。細胞としては哺乳動物(例、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒト)の細胞が好ましい。細胞内タンパク質としては、病態に関連した細胞内タンパク質(特に、ヒトの病態に関連した細胞内タンパク質)が好ましい。上記病態関連細胞内タンパク質としては、例えば、ABL、AR、ER(特に、ERα)、BRD4、Ras、FRS2α、CRABP2、TACC3、PI3K、PDE4が挙げられ、なかでもABL、AR、ER(特に、ERα)、BRD4、PDE4、Rasが好ましい。
(式中、L1、L2およびL3は、それぞれ独立して、炭素原子、酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群から選択される無置換の原子を示し、
−−は、それぞれ独立して、単結合、二重結合または三重結合を示す。)で示される直鎖状リンカーを含む。L1、L2およびL3は、リンカー内部に存在する当該リンカーを構成する原子を示し、L1及び/又はL3が[Z]又は[X]と直接に結合してもよい。式(II)で示されるリンカーは、置換基を持たない炭素、酸素、窒素、および硫黄からなる群から選択される1種以上の原子が複数連結した直鎖を含む。この直鎖を構成する原子であるL1、L2およびL3は、互いに単結合、二重結合または三重結合で結合していてもよい。L1、L2およびL3で表される原子およびその原子の結合の具体例としては、−CH2−、−CH=、=CH−、−C≡、≡C−、−NH−、−N=、=N−、−O−、及び−S−が挙げられる。
「リンカー」は、上記直鎖の何れかの端部又は両端に他の基を有してもよく、そのような基としては、例えば、−C(O)−、−C(S)−、−C(NH)−および−CH=N−(これらは、置換可能な位置で1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよい)が挙げられる。
なお、リガンド[Z]にリンカー[L]が結合した化合物(I)の一部を構成する構造単位は、細胞内タンパク質に対するリガンド活性を有し得る。また、IAPリガンドであるリガンド[X]にリンカー[L]が結合した化合物(I)の一部を構成する構造単位はIAPに対するリガンド活性を有し得る。
式(I)における[Z]は、病態に関連した細胞内タンパク質に対するリガンドであることが好ましい。例えば、特許文献1〜9及び14〜17及び非特許文献1〜10、12、13、15〜18で記載する病態関連タンパク質に特異的に結合するリガンドを挙げることができる。具体的には、ABL(慢性骨髄性白血病などに関与)、AR(前立腺癌などに関与)、ER(特に、ERα)(乳癌などに関与)、BRD4(多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病などに関与)、Ras(大腸癌、膵臓癌などに関与)、CRABP2(ビタミンA欠損症に関与)、TACC3、FRS2α(癌)、PI3K(炎症)、及びPDE4(炎症、特に気管支喘息、アトピー性皮膚炎に関与)に特異的に結合するリガンドを挙げることができる。
[Z]は、より好ましくは、ABL、AR、ER(特に、ERα)、BRD4、Ras、又はPDE4に特異的に結合するリガンドである。
を挙げられる。
が挙げられる。
が挙げられ、BRD4に対するリガンドとしては、例えば
が挙げられ、PDE4に対するリガンドとしては、例えば
が挙げられる。
Rasに対するリガンドとしては、例えば、
が挙げられる。
リンカーは、この直鎖の何れかの端部又は両端部に他の基を有してもよく、このような基の好ましい例として、−CH2−、−C(=O)−、−O−、−CH2−、−C≡C−、及び−C≡C−CH2−から選択される基又はこれらが2つ以上連結した基を挙げることができる。
式(I)の化合物の[X]が式(III)の構造の場合、[L]は、好ましくは、式:−(CH2−CH2−O)n−(式中のnは、1〜5であり、好ましくは3〜5である)で表されるエチレングリコール単位で形成されている直鎖を含み、[Z]側に−CH2−O−、−CH2−、−CH2−CH2−、−C≡C−、又は−C≡C−CH2−が付加されていてもよい、リンカーである。式(I)の化合物の[X]が式(IV)、(V)又は(VI)で表される構造の場合(または、後述の式(V’)で表される構造の場合)、[L]は、好ましくは、式:−(CH2−CH2−O)n−(式中のnは、2〜5であり、好ましくは3〜5である)で表されるエチレングリコール単位で形成されている直鎖を含み、当該直鎖の何れか一端又は両端に−CH2、−CH2−O−又は−CH2−CH2−S−が付加されていてもよい、リンカーである。
また、式(I)における[X]は、下式(V’)
(式中、各記号は前記と同意義を示す。)
で表される構造であってもよい。
Xが上記式(VI)の場合、環Aは、好ましくは、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含有する5ないし6員単環式芳香族複素環(特に、ピリジン環)又は8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環(特に、チアゾロピリジン環)であり、より好ましくは環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含有する6員単環式芳香族複素環(特に、ピリジン環)又は8ないし14員縮合2または3環式芳香族複素環(特に、チアゾロピリジン環)である。
Xが上記式(III)の場合、環Bは、好ましくはC6−14芳香族炭化水素環(特に、ベンゼン環)である。
Xが上記式(IV)の場合、環Bは、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(特に、フッ素原子)で置換されたC6−14芳香族炭化水素環(特に、ベンゼン環)である。
Xが上記式(VI)の場合、環Bは、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(特に、フッ素原子)で置換されてもよいC6−14芳香族炭化水素環(特に、ベンゼン環)である。
化合物(A)
[Z]が、ABL、AR、ER(特に、ERα)、BRD4、Ras、又はPDE4に特異的に結合するリガンドであり;
[L]が、少なくとも式: −(CH2−CH2−O)n−(式中のnは、1〜5である)で表されるエチレングリコール単位で形成されている直鎖を含むリンカーであり;
[X]が、前記式(III)、(IV)、(V)又は(VI)であり、
Rが、C3−10シクロアルキル基(特に、シクロヘキシル)、C1−6アルキル基(特に、イソプロピル、tert-ブチル)又は1ないし3個(特に、1個)のC6−14アリール基(特に、フェニル)で置換されたC1−6アルキル基(特に、メチル)であり、
環Aが、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含有する5ないし6員単環式芳香族複素環(特に、チアゾール環、ピリジン環)又は環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含有する8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環(特に、チアゾロピリジン環)であり、 環Bが、1ないし3個のハロゲン原子(特に、フッ素原子)で置換されてもよいC6−14芳香族炭化水素環(特に、ベンゼン環、ナフタレン環)であり、
Yが、結合手またはカルボニル基である、
式(I)の化合物。
[Z]が、ABL、AR、ER(特に、ERα)、BRD4、Ras、又はPDE4に特異的に結合するリガンドであり;
[L]が、式: −(CH2−CH2−O)n−(式中のnは1〜5である)で表されるエチレングリコール単位で形成されている直鎖を含むリンカーであり;
[X]が、式(III)であり、
Rが、C3−10シクロアルキル基(特に、シクロヘキシル)、C1−6アルキル基(特に、イソプロピル基、tert-ブチル基)、または1ないし3個(特に、1個)のC6−14アリール基(特に、フェニル)で置換されたC1−6アルキル基(特に、メチル基)であり、
環Aが、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含有する5ないし6員単環式芳香族複素環(特に、チアゾール環、ピリジン環)又は環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含有する8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環(特に、チアゾロピリジン環)であり、
環Bが、C6−14芳香族炭化水素環(特に、ベンゼン環)である、
式(I)の化合物。
[Z]が、ABL、AR、ER(特に、ERα)、BRD4、Ras、又はPDE4に特異的に結合するリガンドであり;
[L]が、式: −(CH2−CH2−O)n−(式中のnは1〜5(特に、2〜5)である)で表されるエチレングリコール単位で形成されている直鎖を含むリンカーであり;
[X]が、下式(VII)
(式中、環Aは、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含有する5ないし6員単環式芳香族複素環(特に、チアゾール環、ピリジン環)で示される部分構造を示し、
環Bが、C6−14芳香族炭化水素環(特に、ベンゼン環)を示す。)である、
式(I)の化合物。
無機塩基との塩の好適な例としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩、アンモニウム塩が挙げられる。
有機塩基との塩の好適な例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン[トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン]、tert−ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチレンジアミンとの塩が挙げられる。
無機酸との塩の好適な例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸との塩が挙げられる。
有機酸との塩の好適な例としては、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸との塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、アルギニン、リジン、オルニチンとの塩が挙げられる。
酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、アスパラギン酸、グルタミン酸との塩が挙げられる。
以下の製造方法における各工程で用いられた原料や試薬、ならびに得られた化合物は、それぞれ塩を形成していてもよい。このような塩としては、例えば、前述の本発明化合物の塩と同様のもの等が挙げられる。
各工程の反応において、反応時間は、用いる試薬や溶媒により異なり得るが、特に記載の無い場合、通常1分〜48時間、好ましくは10分〜8時間である。
アルコール類:メタノール、エタノール、tert−ブチルアルコール、2−メトキシエタノールなど;
エーテル類:ジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテルなど;
芳香族炭化水素類:クロロベンゼン、トルエン、キシレンなど;
飽和炭化水素類:シクロヘキサン、ヘキサンなど;
アミド類:N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−アセトアミド、N−メチルピロリドンなど;
ハロゲン化炭化水素類:ジクロロメタン、四塩化炭素など;
ニトリル類:アセトニトリルなど;
スルホキシド類:ジメチルスルホキシドなど;
芳香族有機塩基類:ピリジンなど;
酸無水物類:無水酢酸など;
有機酸類:ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸など;
無機酸類:塩酸、硫酸など;
エステル類:酢酸エチルなど;
ケトン類:アセトン、メチルエチルケトンなど;
水。
上記溶媒は、二種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
無機塩基類:水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸カリウムなど;
有機塩基類:トリエチルアミン、ジエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、イミダゾール、ピペリジンなど;
金属アルコキシド類:ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドなど;
アルカリ金属水素化物類:水素化ナトリウムなど;
金属アミド類:ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジドなど;
有機リチウム類:n−ブチルリチウムなど。
無機酸類:塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸など;
有機酸類:酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、p−トルエンスルホン酸、10−カンファースルホン酸など;
ルイス酸:三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、ヨウ化亜鉛、無水塩化アルミニウム、無水塩化亜鉛、無水塩化鉄など。
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(I)は、化合物(4)またはその反応性誘導体と、化合物(5)またはその反応性誘導体を、アミド化反応、N−アルキル化反応、O−アルキル化反応、S−アルキル化反応もしくはカップリング反応に付すことにより、製造することができる。
各工程で得られた生成物において、アミノ基、水酸基またはカルボキシル基が保護されている場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(2)〜(6)の反応性誘導体としては、例えばハロゲン化アシル体、酸無水物、スルホン酸エステル体、ハロゲン化アルキル体などが挙げられる。
各工程で得られた生成物が、アジド基を有する場合は、所望により自体公知の還元反応に付すことによりアミノ基へ誘導することができる。
上記還元反応に使用される還元剤としては、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)、水素化ホウ素ナトリウムなどの金属水素化物類;ボランテトラヒドロフラン錯体などのボラン類;トリフェニルホスフィンなどのホスフィン類;トリエチルシランなどが挙げられる。また、上記還元反応として、水素雰囲気下、パラジウム−カーボンやLindlar触媒などの触媒を用いる接触水素還元法を用いることができる。
各工程で得られた生成物が、水酸基を有する場合には、所望によりスルホン酸エステル体もしくはハロゲン化アルキル体へ誘導した後、アンモニアとの反応、ガブリエル反応などの自体公知の方法によっても、アミノ基へ誘導することができる。
各工程で得られた生成物が、カルボキシル基を有する場合には、所望によりクルチウス転位反応、カルバモイル基へ誘導した後のホフマン転位反応などの自体公知の方法によっても、アミノ基へ変換することができる。
O−アルキル化反応は、光延反応を行うことでも製造することができる。試薬としては、アゾジカルボン酸エステル類(例、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)など)およびトリフェニルホスフィンが挙げられる。
チオールの保護基としては、例えば、ベンジルチオエーテルなどのエーテル型保護基;チオ酢酸エステル、チオカルボネート、チオカルバメートなどのエステル型保護基などが挙げられる。
カルボキシル基の保護基としては、例えば、メチルエステル、ベンジルエステル、tert−ブチルエステルなどのエステル型保護基;N,N−ジメチルアミドなどのアミド型保護基などが挙げられる。
化合物(6)に含まれる化合物(6A−1)または化合物(6A−2)は、以下の方法で製造することができる。
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、保護基で置換されていてもよい水酸基、もしくは保護基で置換されていてもよいカルボキシル基を示し、R2は水素原子、保護基で置換されていてもよい水酸基、保護基で置換されていてもよいアミノ基、もしくは保護基で置換されていてもよいチオール基を示し、P1はアミノ基の保護基を示し、P2はカルボキシル基の保護基を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(5A)は、化合物(12)またはその塩と、化合物(13)またはその反応性誘導体より、前記化合物(12)の製造法と同様に行い、製造することができる。
化合物(5A)は、以下の方法によっても製造できる。化合物(14)またはその塩と、化合物(13)またはその反応性誘導体より前記化合物(12)の製造法と同様に行い、化合物(15)を製造し、続いて化合物(15)またはその反応性誘導体と、化合物(10)またはその塩より前記化合物(12)の製造法と同様に行い、化合物(5A)を製造する。
化合物(6A−1)および化合物(6A−2)は、化合物(5A)と化合物(3)を、それぞれ独立して、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(6)に含まれる化合物(5B−1)または化合物(5B−2)は、以下の方法で製造することができる。
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(5B−1)および化合物(5B−2)は、化合物(5B)より、前記化合物(6A−1)および化合物(6A−2)の製造法と同様に行い、製造することができる。
化合物(6)に含まれる化合物(6C)は、以下の方法で製造することができる。
[式中、P3はP1とは異なるアミノ基の保護基を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(5C)は、化合物(31)またはその塩より、前記化合物(5A)の製造法と同様に行い、製造することができる。
化合物(6C)は、化合物(5C)より、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
反応式2で使用する化合物(10)は、以下の方法で製造することができる。
[式中、L4はハロゲン原子を示し、R3はC1−6アルキル基を示し、Mは金属(例えば、リチウム、マグネシウム、銅、水銀、亜鉛、ホウ素、スズなどを示し、これらは錯化していてもよい)を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
本反応で使用する化合物(41)として、好適には、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、フェニルリチウムなどの有機リチウム類;臭化メチルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウムなどのグリニャール試薬類などが挙げられる。
化合物(42)は、化合物(40)に、自体公知の方法、例えばエーテルあるいはテトラヒドロフランを溶媒として、金属マグネシウムとを反応させることにより、製造することもできる。
化合物(44)は、化合物(42)に化合物(43)を反応させることにより、製造することができる。
化合物(45)は、化合物(44)を酸化反応に付すことにより、製造することができる。
使用される酸化剤としては、m−クロロ過安息香酸(mCPBA)、過酸化水素、tert−ブチルヒドロペルオキシドなどの過酸類;過塩素酸テトラブチルアンモニウムなどの過塩素酸塩類;塩素酸ナトリウムなどの塩素酸塩類;亜塩素酸ナトリウムなどの亜塩素酸塩類;過ヨウ素酸ナトリウムなどの過ヨウ素酸類;ヨードシルベンゼンなどの高原子価ヨウ素試薬;二酸化マンガン、過マンガン酸カリウムなどのマンガンを有する試薬;四酢酸鉛などの鉛類;クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、二クロム酸ピリジニウム(PDC)、ジョーンズ試薬などのクロムを有する試薬;N−ブロモスクシンイミド(NBS)などのハロゲン化合物類;酸素;オゾン;三酸化硫黄・ピリジン錯体;四酸化オスミウム;二酸化セレン;2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)などが挙げられる。
化合物(47)は、化合物(45)と、化合物(46)もしくはその塩を、自体公知の還元アミノ化反応に付すことにより、製造することができる。
本反応で使用される還元剤としては、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素、ギ酸などが挙げられる。
化合物(48)は、化合物(47)より、前記化合物(42)の製造法と同様に行い、製造することができる。
本反応では、市販の化合物(49)を使用するか、もしくは対応する公知のカルボン酸またはその反応性誘導体とN,O-ジメチルヒドロキシルアミンまたはその塩より自体公知のアミド化反応により製造した化合物(49)を使用することができる。
化合物(10)は、以下の反応式6に示す方法によっても、製造することができる。
反応式2で使用する化合物(10)は、以下の方法で製造することができる。
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(53)は、化合物(52)またはその反応性誘導体と、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンまたはその塩を、自体公知のアミド化反応に付し、製造することができる。
化合物(10)は、化合物(51)と化合物(53)を反応させ、続いて自体公知の脱保護反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(10)は、以下の方法によっても、製造することができる。
化合物(54)は、化合物(53)を還元反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(55)は、化合物(54)と化合物(55)を反応させることにより、製造することができる。
化合物(10)は、化合物(55)を還元反応に付し、続いて自体公知の脱保護反応に付すことにより、製造することができる。
反応式6で使用する化合物(52)に含まれる化合物(52A)は、以下の方法で製造することができる。
[式中、R4はC1−6アルキル基を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(61)は、化合物(60)と五硫化二リンもしくはローソン試薬とを反応させることにより、製造することができる。
化合物(52A)は、化合物(61)と化合物(62)を反応させ、続いて加水分解反応に付すことにより、製造することができる。
反応式3で使用する化合物(20)、化合物(20)に含まれる化合物(20A)および化合物(20B)は以下の方法で製造することができる。
[式中、環A2は置換されていてもよい複素環を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(20A)は、化合物(61)と化合物(71)を反応させ、続いて自体公知の脱保護反応を行うことにより、製造することができる。
化合物(74)は、化合物(72)に自体公知の化合物(73)をアミド化反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(20B)は、化合物(74)と五硫化二リンもしくはローソン試薬を反応させ、続いて自体公知の脱保護反応を行うことにより、製造することができる。
化合物(I)に含まれる化合物(1A)は以下の方法で製造することができる。
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
本反応で使用する化合物(2A)は、ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー(Journal of medicinal chemistry)2010年,53巻,6934-6946項に記載の方法に準じて、製造することができる。
化合物(1A)は、化合物(4A)またはその反応性誘導体と化合物(5)またはその反応性誘導体を、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
各工程で得られた生成物が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(I)に含まれる化合物(1B)は以下の方法で製造することができる。
[式中、他の各記号は前記と同意義を示す。]
本反応で使用する化合物(2B)は、ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー(Journal of medicinal chemistry)2010年,53巻,6934-6946項に記載の方法に準じて、製造することができる。
化合物(1B)は、化合物(4B)またはその反応性誘導体と化合物(5)またはその反応性誘導体を、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
各工程で得られた生成物が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(I)に含まれる化合物(1C−1)および化合物(1C−2)は以下の方法で製造することができる。
[式中、R4は水素原子、置換されていてもよいアルキルカルボニル基、置換されていてもよいシクロアルキルカルボニル基もしくは置換されていてもよいアルコキシカルボニル基を示し、L5はハロゲン原子もしくは置換されていてもよい水酸基を示し、R4−L5自体が酸無水物を示していてもよく、R5は水素原子、エチル基もしくはtert-ブトキシカルボニル基を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
本反応で使用する化合物(80)は、ブラッド(Blood)2010年,115巻,4206-4216項に記載の方法に準じて、製造することができる。また、本反応で使用する化合物(81)の好適な例としては、シクロプロピルカルボニルクロリド、二炭酸ジ-tert-ブチルなどが挙げられる。
化合物(83)は、化合物(82)を酸もしくは塩基を用い、自体公知の加水分解反応に付することにより、製造することができる。
化合物(2C)は、化合物(83)またはその反応性誘導体と、自体公知の化合物(84)またはその塩を、アミド化反応に付すことにより、製造することができる。
本反応で使用する化合物(84)は、ブラッド(Blood)2010年,115巻,4206-4216項もしくはWO2007067444A1に記載の方法に準じて、製造することができる。
化合物(2C)のR4もしくはR5が、tert-ブトキシカルボニル基を示す場合、所望により酸を用い、脱保護反応に付すことにより、除去することができる。
R4が水素の場合、化合物(1C−1)は、化合物(2C)またはその塩と化合物(6)またはその反応性誘導体を、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
R5が水素の場合、化合物(1C−2)は、化合物(2C)またはその塩と化合物(6)またはその反応性誘導体を、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
各工程で得られた生成物が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(I)に含まれる化合物(1D)は以下の方法で製造することができる。
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
本反応で使用する化合物(2D)は、ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー(Journal of medicinal chemistry)2006年,49巻,6819-6832項もしくはジャーナル オブ メディシナル ケミストリー(Journal of medicinal chemistry)2007年,50巻,5853-5857項に記載の方法に準じて、製造することができる。
化合物(1D)が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(I)に含まれる化合物(1E)は以下の方法で製造することができる。
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
本反応で使用する公知化合物(2E)は、ジャーナル オブ ニュークレアー メディシン(Journal of Nuclear Medicine)2011年,52巻,1301-1307項に記載の方法に準じて、製造することができる。
化合物(1E)が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(I)に含まれる化合物(1F−1)、化合物(1F−2)および化合物(1F−3)は以下の方法で製造することができる。
[式中、R10およびR11はそれぞれ独立してハロゲン原子、シアノ基もしくはトリフルオロメチル基を示し、R12はハロゲン原子、置換されていてもよい水酸基もしくは置換されていてもよいカルボキシル基を示し、Y1およびY2はそれぞれ独立して炭素原子もしくは窒素原子を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
本反応で使用する化合物(90)および化合物(92)は、自体公知の原料化合物を使用し、バイオオーガニック アンド メディシナル ケミストリー(Bioorganic & Medicinal Chemistry)2012年,20巻,422-434項もしくはバイオオーガニック アンド メディシナル ケミストリー(Bioorganic & Medicinal Chemistry)2012年,20巻,2338-2352項に記載の方法に準じて、製造することができる。化合物(91)および化合物(93)は、市販の原料化合物を使用し、自体公知の方法により製造することができる。また、化合物(91)および化合物(93)が市販されている場合には、市販品をそのまま用いることもできる。
R12がハロゲン原子の場合、化合物(4F−1)は、化合物(2F)と化合物(3−1)を、アミン類の有機塩基存在下、自体公知の園頭カップリング反応に付することにより、製造することができる。
園頭カップリング反応で使用される金属触媒としては、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリエチルホスフィン)パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)などのパラジウム化合物;酸化銅、ヨウ化銅(I)などの銅化合物が挙げられる。
化合物(1F−2)は、化合物(4F−1)またはその反応性誘導体と化合物(5)またはその反応性誘導体を、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(4F−2)は、化合物(4F−1)を水素雰囲気下、パラジウム−カーボンやリンドラー触媒などの触媒を用いる接触還元反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(1F−3)は、化合物(4F−2)またはその反応性誘導体と化合物(5)またはその反応性誘導体を、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
各工程で得られた生成物が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(I)に含まれる化合物(1G−1)、および化合物(1G−2)は以下の方法で製造することができる。
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
本反応で使用する化合物(2G)は、WO2005034856A2に記載の方法に準じて、製造することができる。
化合物(1G−1)は、化合物(4G−1)またはその反応性誘導体と化合物(5)またはその反応性誘導体を、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(4G−2)は、化合物(4G−1)と化合物(99)を、所望により塩基の存在下、反応させることにより、製造することができる。
化合物(5)がアミノ基を有する場合、化合物(1G−2)は、化合物(4G−2)またはその反応性誘導体と化合物(5)またはその反応性誘導体を、アミド化反応に付すことにより、製造することができる。
各工程で得られた生成物が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(I)に含まれる化合物(1H)は以下の方法で製造することができる。
[式中、P4は水酸基の保護基を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(4H−1)は、化合物(2H)と化合物(3)またはその反応性誘導体を、所望により塩基存在下、反応させることにより、製造することができる。
本反応で使用する公知化合物(2H)は、WO2003004515A1に記載の方法に準じて、製造することができる。
化合物(4H−2)は、化合物(4H−1)還元反応に付すことにより、製造することができる。
本反応で使用される還元剤としては、水素化アルミニウムリチウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)、水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素テトラメチルアンモニウムなどの金属水素化物類;ボランテトラヒドロフラン錯体などのボラン類;ラネーニッケル;ラネーコバルト;水素;ギ酸;ヒドラジン;トリエチルシランなどが挙げられる。
化合物(1H)は、化合物(4H−2)またはその反応性誘導体と化合物(5)またはその反応性誘導体を、前記の反応式1で示した反応に付し、続いて、自体公知の脱保護反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(I)に含まれる化合物(1J)は以下の方法で製造することができる。
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
本反応で使用する公知化合物(2J)は、WO2008006051A2もしくはバイオオーガニック アンド メディシナル ケミストリー レターズ(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters)2010年,20巻,2928-2932項に記載の方法に準じて、製造することができる。
化合物(1J)が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(I)に含まれる化合物(1K)は以下の方法で製造することができる。
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(1K)は、化合物(2K−2)またはその反応性誘導体と化合物(6)またはその塩を、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
本反応で使用する化合物(2K−1)は、ネイチャー(Nature)2010年,468巻,1067-1073項に記載の方法に準じて、製造することができる。
化合物(1K)が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(I)に含まれる化合物(1L−1)および化合物(1L−2)は以下の方法で製造することができる。
[式中、R6はハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルコキシ基を示し、R7は置換されていてもよい水酸基もしくは置換されていてもよいカルボキシル基を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(102)は、化合物(100)と化合物(101)またはその塩を、所望により塩基存在下、反応させることにより製造することができる。
化合物(2L)は、化合物(102)と化合物(103)をカップリング反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(1L−1)は、化合物(2L)またはその反応性誘導体と、化合物(6)またはその反応性誘導体を、前記の反応式1で示した反応に付し、続いて脱保護反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(1L−2)は、化合物(2L)を脱保護反応に付し、続いて化合物(6)またはその反応性誘導体を、前記の反応式1で示した反応に付すことにより、製造することができる。
各工程で得られた生成物が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
化合物(3)に含まれる化合物(3C)は以下の方法で製造することができる。
[式中、R8は水素原子もしくはC1−6アルキル基を示し、L6はハロゲン原子もしくはスルホニルオキシ基を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
化合物(3C)は、化合物(3B)を脱保護反応に付し、続いて反応式1で示したスルホニル化もしくはハロゲン化反応に付すことにより、製造することができる。
各工程で得られた生成物が、保護されたアミノ基、水酸基またはカルボキシル基を有している場合には、自体公知の脱保護反応を行うことにより、遊離のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基へ誘導することが可能である。
反応式2などで使用する化合物(11)に含まれる化合物(11A)は以下の方法で製造することができる。
[式中、P5は水素原子もしくはP1と同意義を示し、P6は水素原子もしくはP2と同意義を示し、他の各記号は前記と同意義を示す。]
本反応で使用する化合物(130)は、バイオオーガニック アンド メディシナル ケミストリー(Bioorganic & Medicinal Chemistry)2012年,20巻,3551-3564項に記載の製造方法に準じて、製造することができる。また、化合物(130)が市販されている場合には、市販品をそのまま用いることもできる。
化合物(11A)は、自体公知の保護反応および脱保護反応に付すことにより、製造することができる。
化合物(11A)は、所望により光学活性体へ分割することができる。
光学分割法としては、キラルカラムを用いるクロマトグラフィーによる方法、ジアステレオマー塩を形成し、再結晶させる方法などが挙げられる。
また、化合物(I)は、薬学的に許容され得る共結晶または共結晶塩であってもよい。ここで、共結晶または共結晶塩とは、各々が異なる物理的性質(例、構造、融点、融解熱、吸湿性、安定性)を持つ、室温で二種またはそれ以上の独特な固体から構成される結晶性物質を意味する。共結晶または共結晶塩は、自体公知の共結晶化法に従い製造することができる。
化合物(I)は、水和物であっても、非水和物であっても、溶媒和物であっても、無溶媒和物であってもよく、いずれも化合物(I)に包含される。
同位元素(例、2H、3H、11C、14C、18F、35S、125I)等で標識された化合物も、化合物(I)に包含される。同位元素で標識または置換された化合物(I)は、例えば、陽電子断層法(Positron Emission Tomography:PET)において使用するトレーサー(PETトレーサー)として用いることができ、医療診断などの分野において有用である。
化合物(I)のプロドラッグとは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物をいう。
(1)化合物(I)のアミノがアシル化、アルキル化、リン酸化された化合物(例えば、化合物(I)のアミノが、エイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化、エトキシカルボニル化、tert−ブトキシカルボニル化、アセチル化、シクロプロピルカルボニル化された化合物等);
(2)化合物(I)のヒドロキシが、アシル化、アルキル化、リン酸化、ホウ酸化された化合物(例えば、化合物(I)のヒドロキシが、アセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、スクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物等);
(3)化合物(I)のカルボキシが、エステル化、アミド化された化合物(例えば、化合物(I)のカルボキシが、エチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物等);
が挙げられる。これらの化合物は、自体公知の方法によって化合物(I)から製造することができる。
(1)炎症性疾患(例、関節リウマチ、急性膵炎、慢性膵炎、喘息、気管支喘息、成人呼吸困難症候群、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、炎症性骨疾患、炎症性肺疾患、炎症性腸疾患、セリアック病、ベーチェット病、肝炎、アルコール性肝線維症、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変、B型肝炎ウイルス性肝障害、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、一過性脳虚血発作(TIA)、全身性炎症反応症候群(SIRS)、ドライアイ、緑内障、ぶどう膜炎、眼窩蜂巣炎、突発性眼窩炎症、加齢黄斑変性、手術または外傷後の炎症、肝障害、肺炎、腎炎、髄膜炎、膀胱炎、咽喉頭炎、胃粘膜損傷、脊椎炎、関節炎、皮膚炎、慢性肺炎、気管支炎、肺梗塞、珪肺症、肺サルコイドーシス、自己免疫性貧血、グッド・バスチャー症候群、グレーブス病、橋本甲状腺炎、血管炎、バセドウ病、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、慢性肥厚性鼻炎)、
(2)自己免疫性疾患(例、関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬、多発性硬化症(MS)、多発性筋炎、視神経脊髄炎(NMO)、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)、皮膚筋炎(DM)、結節性多発性動脈炎(PN)、混合性結合性組織症(MCTD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ギランバレー症候群、重症筋無力症、パーキンソン病、脊髄性筋萎縮症、脊髄小脳萎縮症、進行性核上性麻痺、フィッシャー症候群、中枢神経ルーパス、急性散在性脳脊髄炎、多系統萎縮症、ハンチントン病、アルツハイマー病、脳血管認知症、び慢性レビィ小体病、脳血管障害、脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血、脊髄血管障害、脊髄梗塞、多発神経炎、ランパート・イートン症候群、筋ジストロフィー、代謝性ミオパシー、炎症性ミオパシー、封入体筋炎、脳炎、髄膜炎、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、強皮症、天庖瘡、深在性紅斑性狼瘡、慢性甲状腺炎、グレーブス病、自己免疫性胃炎、I型およびII型糖尿病、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性好中球減少症、血小板減少症、アトピー性皮膚炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎(UC)、クローン病、移植片対宿主疾患、アジソン病、異常免疫応答、関節炎、皮膚炎、放射線皮膚炎、サルコイドーシス、タイプ1糖尿病)、
(3)骨・関節変性疾患(例、関節リウマチ、骨粗鬆症、変形性関節症)
なお、本発明化合物は、哺乳動物(例、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒト)に対して、上記疾患を治療または予防するために用いることができる。
以下、本発明化合物を含有してなる医薬(「本発明の医薬」と略記する場合がある)について詳述する。本発明の医薬の剤形としては、例えば、錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠、舌下錠、バッカル錠、口腔内速崩錠を含む)、丸剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤、マイクロカプセル剤を含む)、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、フィルム剤(例、口腔内崩壊フィルム、口腔粘膜貼付フィルム)等の経口剤が挙げられる。また、本発明の医薬の剤形としては、例えば、注射剤、点滴剤、経皮剤(例、イオントフォレシス経皮剤)、坐剤、軟膏剤、経鼻剤、経肺剤、点眼剤等の非経口剤も挙げられる。また、本発明の医薬は、速放性製剤、徐放性製剤(徐放性マイクロカプセルを含む)などの放出制御製剤であってもよい。
前記した薬理学的に許容される担体としては、これらの添加剤が挙げられる。
結合剤の例としては、5ないし10重量%デンプンのり液、10ないし20重量%アラビアゴム液またはゼラチン液、1ないし5重量%トラガント液、カルボキシメチルセルロース液、アルギン酸ナトリウム液、グリセリンが挙げられる。
崩壊剤の例としては、でんぷん、炭酸カルシウムが挙げられる。
滑沢剤の例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、精製タルクが挙げられる。
甘味剤の例としては、ブドウ糖、果糖、転化糖、ソルビトール、キシリトール、グリセリン、単シロップが挙げられる。
界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート80、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシル40が挙げられる。
懸濁化剤の例としては、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ベントナイトが挙げられる。
乳化剤の例としては、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、ポリソルベート80が挙げられる。
(1)非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
(i)Classical NSAIDs
アルコフェナク、アセクロフェナク、スリンダク、トルメチン、エトドラク、フェノプロフェン、チアプロフェン酸、メクロフェナム酸、メロキシカム、テオキシカム、ロルノキシカム、ナブメトン、アセトアミノフェン、フェナセチン、エテンザミド、スルピリン、アンチピリン、ミグレニン、アスピリン、メフェナム酸、フルフェナム酸、ジクロフェナックナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、フルルビプロフェン、フェンブフェン、プラノプロフェン、フロクタフェニン、ピロキシカム、エピリゾール、塩酸チアラミド、ザルトプロフェン、メシル酸ガベキサート、メシル酸カモスタット、ウリナスタチン、コルヒチン、プロベネシド、スルフィンピラゾン、ベンズブロマロン、アロプリノール、金チオリンゴ酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、塩酸モルヒネ、サリチル酸、アトロピン、スコポラミン、モルヒネ、ペチジン、レボルファノール、オキシモルフォンまたはその塩等。
(ii)シクロオキシゲナーゼ抑制薬(COX−1選択的阻害薬、COX−2選択的阻害薬等)
サリチル酸誘導体(例、セレコキシブ、アスピリン)、エトリコキシブ、バルデコキシブ、ジクロフェナック、インドメタシン、ロキソプロフェン等。
(iii)Nitric oxide遊離型 NSAIDs
(i)金製剤
Auranofin等。
(ii)ペニシラミン
D−ペニシラミン。
(iii)アミノサリチル酸製剤
スルファサラジン、メサラミン、オルサラジン、バルサラジド。
(iv)抗マラリア薬
クロロキン等。
(v)ピリミジン合成阻害薬
レフルノミド等。
(vi)タクロリムス
(I)タンパク質製剤
(i)TNF阻害薬
エタナーセプト、インフリキシマブ、アダリムマブ、セルトリズマブ ペゴール、ゴリムマブ、PASSTNF−α、可溶性TNF−α受容体、TNF−α結合蛋白、抗TNF−α抗体等。
(ii)インターロイキン−1阻害薬
アナキンラ(インターロイキン−1受容体拮抗薬)、可溶性インターロイキン−1受容体等。
(iii)インターロイキン−6阻害薬
トシリズマブ(抗インターロイキン−6受容体抗体)、抗インターロイキン−6抗体等。
(iv)インターロイキン−10薬
インターロイキン−10等。
(v)インターロイキン−12/23阻害薬
ウステキヌマブ、ブリアキヌマブ(抗インターロイキン−12/23抗体)等。
(vi)B細胞活性化阻害薬
リツキサン、ベンリスタ等。
(vii)共刺激分子関連タンパク質製剤
アバダセプト等。
(II)非タンパク質製剤
(i)MAPK阻害薬
BMS−582949等。
(ii)遺伝子調節薬
NF−κ、NF−κB、IKK−1、IKK−2、AP−1等シグナル伝達に関係する分子の阻害薬等。
(iii)サイトカイン産生抑制薬
イグラチモド、テトミラスト等。
(iv)TNF−α変換酵素阻害薬
(v)インターロイキン−1β変換酵素阻害薬
ベルナカサン(Belnacasan)等。
(vi)インターロイキン−6拮抗薬
HMPL−004等。
(vii)インターロイキン−8阻害薬
IL−8拮抗薬、CXCR1 & CXCR2拮抗薬、レパレキシン等。
(viii)ケモカイン拮抗薬
CCR9拮抗薬(バーシルノン(Vercirnon sodium)、CCX025、N−{4−クロロ−2−[(1−オキシドピリジン−4−イル)カルボニル]フェニル}−4−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼンスルホンアミド)、MCP−1拮抗薬等。
(ix)インターロイキン−2受容体拮抗薬
デニロイキン、ディフチトックス等。
(x)Therapeutic vaccines
TNF−αワクチン等。
(xi)遺伝子治療薬
インターロイキン−4、インターロイキン−10、可溶性インターロイキン−1受容体、可溶性TNF−α受容体等抗炎症作用を有する遺伝子の発現を亢進させることを目的とした遺伝子治療薬。
(xii)アンチセンス化合物
ISIS−104838等。
ナタリズマブ、ベドリズマブ、AJM300、TRK−170、E6007等。
(5)免疫調節薬(免疫抑制薬)
メトトレキサート、シクロフォスファミド、MX−68、アチプリモド ディハイドロクロライド、アバタセプト(Abatacept)、CKD−461、リメクソロン、シクロスポリン、タクロリムス、グスペリムス、アザチオプリン、抗リンパ血清、乾燥スルホ化免疫グロブリン、エリスロポイエチン、コロニー刺激因子、インターロイキン、インターフェロン等。
(6)プロテアソーム阻害薬
ベルケード等。
(7)JAK阻害薬
トファシチニブ等。
(8)ステロイド薬
デキサメサゾン、ヘキセストロール、メチマゾール、ベタメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸コルチゾン、ヒドロコルチゾン、フルオロメトロン、プロピオン酸ベクロメタゾン、エストリオール等。
(9)アンジオテンシン変換酵素阻害薬
エナラプリル、カプトプリル、ラミプリル、リシノプリル、シラザプリル、ペリンドプリル等。
カンデサルタンシレキセチル、バルサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン、エプロサルタン等。
(11)利尿薬
ヒドロクロロチアジド、スピロノラクトン、フロセミド、インダパミド、ベンドロフルアジド、シクロペンチアジド等。
(12)強心薬
ジゴキシン、ドブタミン等。
(13)β受容体拮抗薬
カルベジロール、メトプロロール、アテノロール等。
(14)Ca感受性増強薬
カルダレット一水和物(Caldaret hydrate)等。
(15)Caチャネル拮抗薬
ニフェジピン、ジルチアゼム、ベラパミル等。
(16)抗血小板薬、抗凝固薬
ヘパリン、アスピリン、ワルファリン等。
(17)HMG−CoA還元酵素阻害薬
アトルバスタチン、シンバスタチン等。
(i)性ホルモンまたはその誘導体
黄体ホルモンまたはその誘導体(プロゲステロン、17α−ヒドロキシプロゲステロン、メドロキシプロゲステロン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ノルエチステロン、ノルエチステロンエナンタート、ノルエチンドロン、酢酸ノルエチンドロン、ノルエチノドレル、レボノルゲストレル、ノルゲストレル、二酢酸エチノジオール、デソゲストレル、ノルゲスチメート、ゲストデン、プロゲスチン、エトノゲストレル、ドロスピレノン、ジエノゲスト、トリメゲストン、ネストロン、酢酸クロマジノン、ミフェプリストン、酢酸ノメゲストロル、トサゲスチン(Tosagestin)、TX−525、エチニルエストラジオール/TX525(Ethinylエストラジオール/TX525))あるいは黄体ホルモンまたはその誘導体と卵胞ホルモンまたはその誘導体(エストラジオール、安息香酸エストラジオール、エストラジオールシピオネート、エストラジオールジプロピオナート、エストラジオールエナンタート、エストラジオールヘキサヒドロベンゾアート、エストラジオールフェニルプロピオナート、エストラジオールウンデカノアート、吉草酸エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、メストラノール)との合剤等。
(ii)抗卵胞ホルモン薬
オルメロキシフェン、ミフェプリストン、Org−33628等。
(iii)殺精子薬
ウシェルセル等。
(i)T細胞阻害薬
(ii)イノシン一リン酸脱水素酵素(IMPDH)阻害薬
マイコフェノレート モフェチル等。
(iii)接着分子阻害薬
アリカフォルセンナトリウム(Alicaforsen sodium)、セレクチン阻害薬、ELAM−1阻害薬、VCAM−1阻害薬、ICAM−1阻害薬等。
(iv)サリドマイド
(v)カテプシン阻害薬
(vi)マトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)阻害薬
V−85546等。
(vii)グルコース−6−リン酸脱水素酵素阻害薬
(viii)Dihydroo回転脱水素酵素(DHODH)阻害薬
(ix)ホスホジエステラーゼIV(PDEIV)阻害薬
ロフルミラスト、アプレミラスト、CG−1088等。
(x)ホスホリパーゼA2阻害薬
(xi)iNOS阻害薬
VAS203等。
(xii)Microtuble刺激薬
パクリタキセル等。
(xiii)Microtuble阻害薬
リューマコン等。
(xiv)MHCクラスII拮抗薬
(xv)Prostaサイクリン作働薬
イロプロスト等。
(xvi)CD4拮抗薬
ザノリムマブ等。
(xvii)CD23拮抗薬
(xviii)LTB4受容体拮抗薬
DW−1350等。
(xix)5−リポキシゲナーゼ阻害薬
ジリュートン等。
(xx)コリンエステラーゼ阻害薬
ガランタミン等。
(xxi)チロシンキナーゼ阻害薬
Tyk2阻害薬(WO2010/142752)等。
(xxii)カレプシンB阻害薬
(xxiii)Adenosine deaminase阻害薬
ペントスタチン等。
(xxiv)骨形成刺激薬
(xxv)ジペプチジルペプチダーゼ阻害薬
(xxvi)コラーゲン作働薬
(xxvii)Capsaicinクリーム
(xxviii)ヒアルロン酸誘導体
シンビスク(hylan G−F 20)、オルソビスク等。
(xxix)硫酸グルコサミン
(xxx)アミプリローゼ
(xxxi)CD−20阻害薬
リツキシマブ、イブリツモマブ、トシツモマブ、オファツマブ等。
(xxxii)BAFF阻害薬
ベリムマブ、タバルマブ、アタシセプト、ブリシビモド(Blisibimod)等。(xxxiii)CD52阻害薬
アレムツズマブ等。
本発明の併用剤の使用に際しては、本発明化合物と併用薬物の投与時期は限定されず、本発明化合物と併用薬物とを、投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。時間差をおいて投与する場合、時間差は投与する有効成分、剤形、投与方法により異なるが、例えば、併用薬物を先に投与する場合、併用薬物を投与した後1分ないし3日以内、好ましくは10分ないし1日以内、より好ましくは15分ないし1時間以内に本発明化合物を投与すればよい。本発明化合物を先に投与する場合、本発明化合物を投与した後、1分ないし1日以内、好ましくは10分ないし6時間以内、より好ましくは15分から1時間以内に併用薬物を投与すればよい。併用薬物の投与量は、臨床上用いられている投与量に準ずればよく、投与対象、投与ルート、疾患、組み合わせ等により適宜選択することができる。
併用薬物の投与量は、臨床上用いられている用量を基準として適宜選択することができる。また、本発明化合物と併用薬物との配合比は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状、組み合わせ等により適宜選択することができる。例えば、投与対象がヒトである場合、本発明化合物1重量部に対し、併用薬物を0.01ないし100重量部用いればよい。
以下の実施例中の「室温」は通常約10℃ないし約35℃を示す。混合溶媒において示した比は、特に断らない限り容量比を示す。%は、特に断らない限り重量%を示す。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにおいて、NHと記載した場合は、アミノプロピルシラン結合シリカゲル、Diolと記載した場合は、3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)プロピルシラン結合シリカゲル、DiNHと記載した場合は、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルシラン結合シリカゲルを用いた。HPLC(高速液体クロマトグラフィー)において、C18と記載した場合は、オクタデシル結合シリカゲルを用いた。溶出溶媒の比は、特に断らない限り容量比を示す。
以下の実施例においては下記の略号を使用する。
mp:融点
MS:マススペクトル
[M+H]+、[M−H]−:分子イオンピーク
M:モル濃度
N:規定
CDCl3:重クロロホルム
CD3OD:重メタノール
DMSO−d6:重ジメチルスルホキシド
1H NMR:プロトン核磁気共鳴
LC/MS:液体クロマトグラフ質量分析計
ESI:エレクトロスプレーイオン化
APCI:大気圧化学イオン化
DMSO:ジメチルスルホキシド
DME:1,2−ジメトキシエタン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMA:N,N−ジメチルアセトアミド
THF:テトラヒドロフラン
TFA:トリフルオロ酢酸
DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
MOMCl:クロロメチルメチルエーテル
t−BuOK:カリウムtert−ブトキシド
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
DMTMM:4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリドN−水和物
HATU:2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
WSC:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
Boc:tert−ブトキシカルボニル
t−Bu:tert−ブチル
MSは、LC/MSにより測定した。イオン化法としては、ESI法、または、APCI法を用いた。データは実測値(found)を記載した。通常、分子イオンピークが観測されるが、tert−ブトキシカルボニル基を有する化合物の場合、フラグメントイオンとして、tert−ブトキシカルボニル基あるいはtert−ブチル基が脱離したピークが観測されることもある。また、水酸基を有する化合物の場合、フラグメントイオンとして、H2Oが脱離したピークが観測されることもある。塩の場合は、通常、フリー体の分子イオンピークもしくはフラグメントイオンピークが観測される。
旋光度([α]D)における試料濃度(c)の単位はg/100mLである。
元素分析値(Anal.)は、計算値(Calcd)と実測値(Found)を記載した。
N-(2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)-3-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンズアミド
4,6-ジクロロピリミジン (3.62 g)、4-(トリフルオロメトキシ)アニリン (4.3 g)とエタノール (10 mL)の混合物にトリエチルアミン (5.08 mL)を室温で加えた。混合物を80 ℃で終夜撹拌した。混合物を室温まで冷却し、水を加えた。生じた固形物をろ取して標題化合物 (5.52 g)を得た。
MS: [M+H]+290.2.
6-クロロ-N-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリミジン-4-アミン(4.0 g)、3-(ジヒドロキシボリル)安息香酸 (2.3 g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(797 mg)、炭酸ナトリウム (5.9 g)とアセトニトリル-水 (1:1, 200 mL)の混合物を窒素雰囲気下、90 ℃で16時間撹拌した。混合物を熱時ろ過した後、ろ液を室温まで冷却し、6N塩酸でpHを4に調整した。生じた固体をろ取し、標題化合物(3.11 g)を得た。
MS: [M+H]+376.1.
3-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)安息香酸 (1.0 g)、2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エタノール (0.72 g)、DIPEA (0.70 mL)と無水DMF(10 mL)の混合物に、0℃にてHATU (1.22 g)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (1.06 g)を得た。
MS: [M+H]+507.3.
N-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)-3-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンズアミド (660 mg)の無水DMF (13.2 mL)溶液に4-メチルベンゼンスルホニル クロリド (497 mg)を0℃にて加え、室温で3時間撹拌した。混合物に室温で1N 塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、1N塩酸と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物 (567 mg)を得た。
MS: [M+H]+ 661.4.
1-(tert-ブトキシカルボニル)-L-プロリン (10.0 g)、HOBt (9.00 g)、およびアセトニトリル (200 mL)の混合物にWSC (13.1 g) を加え、室温で3時間撹拌した。アンモニア水 (30 mL) を0 ℃で加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物 (10.2 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.34-1.39 (9H, m), 1.70-1.83 (3H, m), 2.01-2.11 (1H, m), 3.23-3.29 (1H, m), 3.34-3.38 (1H, m), 3.96-4.00 (1H, m), 6.86-6.90 (1H, m), 7.26-7.30 (1H, m).
tert-ブチル (2S)-2-カルバモイルピロリジン-1-カルボキシラート (4.78 g)、ローソン試薬 (9.47 g)、および無水THF (130 mL)の混合物を60 ℃で2時間撹拌した。反応混合物を冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン、メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物 (4.21 g)を得た。
MS: [M+H-Boc+H]+131.2.
tert-ブチル (2S)-2-カルバモチオイルピロリジン-1-カルボキシラート (2.32 g)、ブロモピルビン酸エチル (1.7 mL)、およびエタノール (50 mL)の混合物を60 ℃で3時間撹拌した。反応液を冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (5 mL)を加えて減圧下濃縮した。残渣をTHF (30 mL)-飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (20 mL)に溶解し、二炭酸ジ-tert-ブチル (2.4 mL)を0 ℃で加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (2.93 g)を得た。
MS: [M+H-Boc+H]+227.2.
エチル 2-((2S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-カルボキシラート (2.92 g)、メタノール (36 mL)、および1N 水酸化ナトリウム水溶液 (18 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応液に1N 塩酸 (18 mL)を加え、有機溶媒を減圧下留去した。沈殿物を濾取した後、水で洗浄、乾燥し、標題化合物 (2.48 g)を得た。
MS: [M+H-Boc+H]+199.2.
2-((2S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-カルボン酸 (1.2 g)、DIPEA (2.1 mL)、N,O-ジメトキシヒドロキシアミン塩酸塩 (0.471 g)、HOBt (0.652 g)、WSC (0.85 mL)、およびDMF (16 mL)の混合物を、室温で終夜撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (1.33 g)を得た。
MS: [M+H]+342.2.
tert-ブチル (2S)-2-(4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート (640 mg)と無水THF (18 mL)の混合物に0.5M (3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)フェニル)マグネシウムブロミドTHF溶液 (11.3 mL)を-55 ℃で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、-55 ℃で30分間撹拌し、50分間かけて-10 ℃に昇温した。反応液を再び-55 ℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液 (15 mL)を滴下した。反応液を酢酸エチル− 水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (847 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.30-1.56 (9H, m), 1.57-2.13 (8H, m), 2.19-2.51 (2H, m), 3.32-3.74 (3H, m), 3.82-3.98 (1H, m), 5.12-5.38 (1H, m), 5.44-5.54 (1H, m), 7.23-7.33 (1H, m), 7.34-7.45 (1H, m), 7.71-7.88 (2H, m), 8.08 (1H, s).
tert-ブチル (2S)-2-(4-(3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート (840 mg)と2M 塩化水素メタノール溶液 (4.5 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をトルエン (10 mL)で希釈し、減圧下濃縮して標題化合物を得た。得られた化合物は、さらなる精製を行うことなく、次の反応に用いた。
MS: [M+H]+275.1.
(2S)-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)(シクロヘキシル)酢酸 (1.42 g)、HOBt(0.75 g)、WSC (0.96 mL)、およびTHF(4.5 mL)の混合物を0 ℃で1時間撹拌した。得られた反応混合物を、(3-ヒドロキシフェニル)(2-((2S)-ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)メタノン 二塩酸塩 (0.635 g)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (4.5 mL)の混合物中に0 ℃で加えた。混合物を室温で4時間撹拌した後、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をメタノール (15 mL)に溶解し、炭酸カリウム(0.38 g)の水溶液 (3.8 mL)を0 ℃で加え、0 ℃で2時間撹拌した。反応液に1N塩酸(5 mL)と酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (935 mg)を得た。
MS: [M+H]+514.3.
tert-ブチル ((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)カルバマート(935 mg)、メタノール(1 mL)-THF (3 mL)、および4M 塩化水素シクロペンチルメチルエーテル溶液 (4.5 mL)の混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をトルエン (10 mL)で希釈し、減圧下濃縮して標題化合物を得た。得られた化合物は、さらなる精製を行うことなく、次の反応に用いた。
MS: [M+H]+414.2.
(2S)-2-アミノ-2-シクロヘキシル-1-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)エタノン 二塩酸塩 (0.89 g)、DIPEA (0.96 mL)、N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニン (1.11 g)、HOBt(0.74 g)、WSC (0.96 mL)、およびDMF (6 mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をメタノール (15 mL)に溶解し、炭酸カリウム (0.38 g)水溶液 (3.8 mL)を0 ℃で加え、0 ℃で2時間撹拌した。反応液に1N 塩酸(6 mL)と酢酸エチルを加え、飽和食塩水で3回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン)、およびシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (458 mg)を得た。
MS: [M+H]+599.4.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (231 mg)、2-(2-(2-((3-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンゾイル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (283 mg)と無水DMF(5.6 mL)の混合物に 炭酸カリウム(71 mg)を加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、60 ℃で5時間撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物(274 mg)を得た。
MS: [M+H]+1087.8.
tert-ブチル ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-オキソ-2-((S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(3-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンズアミド)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバマート(271 mg)とTFA(1.92 mL)の混合物を室温で30分間撹拌した。混合物にトルエン(5 mL)を加え、減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物(168 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.83-1.01 (3H, m), 1.01-1.29 (7H, m), 1.47-1.77 (6H, m), 1.91-2.12 (2H, m), 2.12-2.27 (4H, m), 2.96 (1H, q, J = 6.6 Hz), 3.42-3.52 (2H, m), 3.54-3.66 (6H, m), 3.73-3.83 (4H, d, J = 5.0 Hz), 4.10-4.16 (2H, m), 4.45-4.52 (1H, m), 5.38 (1H, dd, J = 7.9, 3.0 Hz), 7.21 (1H, dd, J = 7.8, 2.3 Hz), 7.32-7.46 (4H, m), 7.58-7.68 (3H, m), 7.82-7.92 (3H, m), 7.98 (1H, d, J = 7.6 Hz), 8.17 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.47 (1H, s), 8.52 (1H, s), 8.67-8.73 (1H, m), 8.77 (1H, s), 9.92 (1H, s).
N-(2-(2-(2-(4-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)-3-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンズアミド
tert-ブチル (2S)-2-(4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート(640 mg)の無水THF(18 mL)溶液に0.5M (4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)フェニル)マグネシウムブロミド(11.3 mL)を-55 ℃で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、-55 ℃で30分間撹拌した後、40分間かけて-10 ℃まで昇温した。反応混合物を再び-55 ℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(15 mL)を滴下した。反応混合物を酢酸エチル、水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (817 mg)を得た。
MS: [M+H]+459.3.
tert-ブチル (2S)-2-(4-(4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート (812 mg)、2M 塩化水素メタノール溶液(4.5 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をトルエン(10 mL)で希釈し、減圧下濃縮し、標題化合物(615 mg)を得た。得られた化合物はさらなる精製を行うことなく次の反応に用いた。
MS: [M+H]+275.1.
(4-ヒドロキシフェニル)(2-((2S)-ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)メタノン二塩酸塩 (0.62 g)、DIPEA (0.95 mL)、(2S)-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)(シクロヘキシル)酢酸 (1.37 g)、HOBt (0.72 g)、WSC (0.93 mL)、およびDMF (6 mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をメタノール (25 mL)に溶解し、炭酸カリウム (0.75 g)と水 (7.5 mL)の混合物を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に1N 塩酸 (12 mL)と酢酸エチルを加え、飽和食塩水で3回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (845 mg)を得た。
MS: [M+H]+514.3.
tert-ブチル ((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(4-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)カルバマート(840 mg)と2M 塩化水素メタノール溶液(6 mL)の混合物を室温で終夜 撹拌した。反応液をトルエン(10 mL)で希釈し、減圧下濃縮することにより、粗標題化合物を得た。得られた化合物はさらなる精製を行うことなく次の反応に用いた。
MS: [M+H]+414.3.
(2S)-2-アミノ-2-シクロヘキシル-1-((2S)-2-(4-(4-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)エタノン二塩酸塩 (1.84 g)、DIPEA (2.0 mL)、N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニン (2.31 g)、HOBt (1.56 g)、WSC (2.0 mL)、およびDMF (12 mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノール (50 mL)に溶解し、炭酸カリウム (1.0 g)と水(10 mL)の混合物を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で20分間撹拌した。反応液に1N 塩酸(16 mL)と酢酸エチルを加え、飽和食塩水で3回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (1.57 g)を得た。
MS: [M+H]+599.5.
2-(2-(2-((3-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンゾイル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (283 mg)とtert-ブチル ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(4-ヒドロキシベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバマート(231 mg)の無水DMF(5.6 mL)溶液に、室温にて炭酸カリウムを加えて、アルゴン雰囲気下、60 ℃で5時間撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (298 mg)を得た。
MS: [M+H]+1087.8.
tert-ブチル ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-オキソ-2-((S)-2-(4-(4-(2-(2-(2-(3-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンズアミド)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバマート (291 mg)とTFA (2.06 mL)の混合物を室温で30分間撹拌した。混合物にトルエン(5 mL)を加え、減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (195 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.84-1.25 (10H, m) 1.48-1.78 (6H, m), 1.93-2.11 (2H, m), 2.12-2.28 (4H, m), 2.96 (1H, q, J = 6.8 Hz), 3.42-3.53 (2H, m), 3.55-3.66 (6H, m), 3.73-3.85 (4H, m), 4.15-4.21 (2H, m), 4.46-4.53 (1H, m), 5.39 (1H, dd, J = 8.0, 3.0 Hz), 7.04 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.33 (2H, s, J = 3.8 Hz), 7.37 (1H, s, J = 6.9 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.82-7.92 (3H, m), 7.99 (1H, d, J = 7.7 Hz), 8.12-8.20 (3H, m), 8.38-8.42 (1H, m), 8.53 (1H, s), 8.68-8.77 (2H, m), 9.92 (1H, s).
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(4-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
6-(1H-ピラゾール-4-イル)-N-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリミジン-4-アミン (200 mg)、2-(2-(2-クロロエトキシ)エトキシ)エタノール (157 mg)、ヨウ化ナトリウム (103 mg)の無水DMF(4.0 mL)溶液に炭酸セシウム(264 mg)を室温で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、80 ℃で終夜撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (208 mg)を得た。
上記6-(1H-ピラゾール-4-イル)-N-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリミジン-4-アミンは自体公知の方法 (例えば、ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー (Journal of Medicinal Chemistry) 2010, 53, 6934-6946に記載された方法)で合成することができる。
MS: [M+H]+454.3.
2-(2-(2-(4-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エタノール (1.01 g)のピリジン (20 mL)溶液に4-メチルベンゼンスルホニル クロリド (0.85 g)を氷冷下で加えた。混合物を室温にて3時間撹拌した。混合物に室温で1N 塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、1N 塩酸と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (1.05 g)を得た。
MS: [M+H]+608.3.
2-(2-(2-(4-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (255 mg)とtert-ブチル ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバマート (190 mg)の無水DMF (3.8 mL)溶液に炭酸カリウム (68.5 mg)を加えて、混合物をアルゴン雰囲気下、60 ℃で5時間 撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (256 mg)を得た。
MS: [M+H]+1034.8.
tert-ブチル ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-オキソ-2-((S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(4-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバマート (253 mg)とTFA (2.0 mL)の混合物を室温にて20分撹拌した。混合物にトルエン(5 mL)を加え、減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (154 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.83-1.00 (3H, m), 1.00-1.26 (7H, m), 1.46-1.77 (6H, m), 1.91-2.12 (2H, m), 2.12-2.27 (4H, m), 2.96 (1H, q, J = 6.8 Hz), 3.57 (4H, s), 3.69-3.86 (6H, m), 3.99-4.14 (2H, m), 4.33 (2H, t, J = 5.2 Hz), 4.45-4.52 (1H, m), 5.38 (1H, dd, J = 7.9, 3.1 Hz), 6.90 (1H, s), 7.19 (1H, dd, J = 8.0, 2.3 Hz), 7.29-7.45 (3H, m), 7.60-7.67 (2H, m), 7.78 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.89 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.98 (1H, s), 8.33 (1H, s), 8.46 (1H, s), 8.55 (1H, s), 9.71 (1H, s).
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-(4-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
2-(2-(2-(2-(4-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エタノール (688 mg)のピリジン(14 mL)溶液に4-メチルベンゼンスルホニル クロリド (527 mg)を氷冷下加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、室温で3時間 撹拌した。混合物に室温で1N 塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、1N 塩酸と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (614 mg)を得た。
上記2-(2-(2-(2-(4-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エタノールは自体公知の方法 (例えば、WO2015106292に記載された方法)で合成することができる。
MS: [M+H]+652.4.
2-(2-(2-(2-(4-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート(239 mg)とtert-ブチル((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバマート(200 mg)のDMF (4.0 mL)溶液に炭酸カリウム (60 mg)を加え、アルゴン雰囲気下、60 ℃で5時間 撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (235 mg)を得た。
MS: [M+H]+1078.9.
tert-ブチル ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-オキソ-2-((S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-(4-(6-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバマート(230 mg)とTFA (2.4 mL)の混合物を室温にて20分撹拌した。混合物にトルエン(5 mL)を加え、減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (141 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.83-1.02 (3H, m), 1.02-1.28 (7H, m), 1.47-1.75 (6H, m), 1.96-2.13 (2H, m), 2.13-2.27 (4H, m), 2.99 (1H, q, J = 6.7 Hz), 3.46-3.58 (8H, m), 3.69-3.85 (6H, m), 4.09-4.16 (2H, m), 4.32 (2H, t, J = 5.3 Hz), 4.45-4.52 (1H, m), 5.38 (1H, dd, J = 7.8, 3.1 Hz), 6.91 (1H, d, J = 0.9 Hz), 7.21 (1H, dd, J = 7.7, 2.2 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.44 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.61-7.68 (2H, m), 7.75-7.82 (2H, m), 7.90-7.99 (2H, m), 8.31 (1H, s), 8.47 (1H, s), 8.57 (1H, s), 9.72 (1H, s).
3-(2-(((2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-N-(4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
2-(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタノール (5 g) および THF (60 mL) の混合物に60%水素化ナトリウム (1.248 g) を氷冷下にて加え、氷冷下で5分間撹拌した。反応混合物に、氷冷下にてブロモ酢酸メチル (2.76 mL) と THF (20 mL) の混合物を滴下し、氷冷下で2時間撹拌した。反応混合物に氷冷下にて、酢酸 (4 mL) および メタノール (1 mL) を加えた後、減圧下濃縮した。残渣をヘキサン/酢酸エチルに溶解し、ろ過して不溶物を除去した。ろ液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物 (6.0 g) を得た。
MS: [M+H]+313.3.
メチル 1-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-オアート (1.0 g)および10%パラジウム炭素 (170 mg)のメタノール (30 mL)の混合物を常圧の水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮して標題化合物 (680 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.24 (1H, brs), 3.58-3.80 (15H, m), 4.18 (2H, s).
メチル (2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (680 mg)とピリジン (12 mL)の混合物にp-トルエンスルホニルクロリド (583 mg)を0 ℃で加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して得られた残渣を酢酸エチルで希釈し、1N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (670 mg)を得た。
MS: [M+H]+377.2.
メチル (2-(2-(2-(((4-メチルフェニル)スルホニル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (320 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (509 mg)、炭酸カリウム (235 mg)、およびDMSO (3 mL)の混合物を、50 ℃で終夜撹拌した。反応混合物を冷却後、酢酸エチルで希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (506 mg)を得た。
MS: [M+H]+803.7.
メチル (2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (506 mg)とTHF (5 mL)-メタノール (5 mL)-水 (5 mL)の混合物に4N 水酸化リチウム水溶液(0.5 mL)を室温で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。混合物に1N 塩酸(2.5 mL)を加え、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮して標題化合物 (486 mg)を得た。
MS: [M+H]+789.6.
エチル 3-(2-アミノ[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)ベンゾアート(4.00 g)と二炭酸ジ-tert-ブチル(50 mL)の混合物を、120 ℃で16時間撹拌した。反応混合物から固体をろ取した後、石油エーテルで洗浄し、乾燥して標題化合物(3.85 g)を得た。
上記 エチル 3-(2-アミノ[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)ベンゾアートは自体公知の方法 (例えば、WO2010144909に記載された方法)で合成することができる。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.34 (3H, t, J = 7.06 Hz), 1.51 (9H, s), 4.36 (2H, q, J = 7.20 Hz), 7.64 (1H, t, J = 7.72 Hz), 7.99 (1H, dt, J = 7.83, 1.38 Hz), 8.05-8.12 (2H, m), 8.33-8.37 (1H, m), 8.65 (1H, t, J = 1.76 Hz).
エチル 3-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)ベンゾアート(3.80 g)とメタノール-THF-水(1:1:1、90 mL)の混合物に4N水酸化ナトリウム水溶液(4.75 mL)を加えた。混合物を30 ℃で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、塩酸で中和して生じた固体をろ取し、乾燥して標題化合物(2.60 g)を得た。
MS: [M+H]+372.1.
3-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)安息香酸 (371 mg)、4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)アニリン (287 mg)、WSC (221 mg)、HOBt (189 mg)と無水DMF (6 mL)の混合物室温で終夜撹拌し、さらに50 ℃で3時間撹拌した。反応混合物を冷却後、酢酸エチルで希釈し、5%飽和炭酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (497 mg)を得た。
MS: [M+H]+641.5.
tert-ブチル (5-(3-((4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)カルバモイル)フェニル)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イル)カルバマート (508 mg)とTFA (6 mL)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した後、酢酸エチルで希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた固体をトルエンから結晶化し、標題化合物 (388 mg)を得た。
MS: [M+H]+541.3.
3-(2-アミノ[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-N-(4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド (92 mg)、(2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸 (150 mg)、トリエチルアミン(0.07 mL)、N,N-ジメチルアミノピリジン(21 mg)、無水DMF (1.5 mL)、および2-メチル-6-ニトロ安息香酸 無水物(118 mg)の混合物を、室温で終夜撹拌した。反応液にトリエチルアミン(0.07 mL)と2-メチル-6-ニトロ安息香酸 無水物 (118 mg)を追加し、さらに室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (170 mg)を得た。
MS: [M+H]+1311.9.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-((5-(3-((4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)カルバモイル)フェニル)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (165 mg)とTFA (3 mL)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物にトルエン (5 mL)を加え、減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル/) で精製し、標題化合物 (123 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.95-1.27 (12H, m), 1.48-1.81 (6H, m), 2.03-2.35 (7H, m), 2.40-2.74 (9H, m), 3.13 (1H, q, J = 6.9 Hz), 3.66 (2H, s), 3.71-3.99 (12H, m), 4.12-4.19 (2H, m), 4.29 (2H, s), 4.44-4.57 (1H, m), 5.37-5.62 (1H, m), 7.11 (1H, ddd, J = 8.3, 2.5, 0.9 Hz), 7.25-7.37 (1H, m), 7.55-7.69 (3H, m), 7.76 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.89-8.05 (4H, m), 8.14-8.29 (3H, m), 8.60 (1H, t, J = 1.7 Hz).
14-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)-N-(5-(3-((4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)カルバモイル)フェニル)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-アミド
1-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-オール (10 g) および THF (160 mL) の混合物に60%水素化ナトリウム (2.11 g) を氷冷下にて加え、氷冷下で5分間撹拌した。反応混合物に、氷冷下にてブロモ酢酸メチル (4.66 mL) と THF (20 mL) の混合物を滴下し、氷冷下で2時間撹拌した。反応混合物に氷冷下にて、酢酸 (4 mL) および メタノール (1 mL) を加えた後、減圧下濃縮した。残渣をヘキサン/酢酸エチルに溶解し、ろ過して不溶物を除去した。ろ液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物 (9.10 g) を得た。
MS: [M+H]+357.3.
メチル 1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-オアート (1.0 g)および10%パラジウムカーボン (170 mg)のメタノール (30 mL)の混合物を常圧の水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮して標題化合物 (826 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.05 (1H, brs), 3.57-3.82 (19H, m), 4.17 (2H, s).
メチル14-ヒドロキシ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-オアート (747 mg)とピリジン (12 mL)の混合物にp-トルエンスルホニルクロリド (2.14 g)を0 ℃で加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して得られた残渣に酢酸エチルを加え、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (613 mg)を得た。
MS: [M+H]+421.2.
メチル14-(((4-メチルフェニル)スルホニル)オキシ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-オアート (300 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (427 mg)、炭酸カリウム(148 mg)、および無水DMF (3 mL)の混合物を50 ℃で2日間撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (376 mg)を得た。
MS: [M+H]+847.7.
メチル14-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-オアート (376 mg)とTHF (3.5 mL)-メタノール (3.5 mL)-水 (3.5 mL)の混合物に4N 水酸化リチウム水溶液(0.35 mL)を室温で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。混合物に1N 塩酸(1.7 mL)を加え、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮して標題化合物 (335 mg)を得た。
MS: [M+H]+833.7.
3-(2-アミノ[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-N-(4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド (107 mg)、14-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-酸 (165 mg)、トリエチルアミン(0.11 mL)、N,N-ジメチルアミノピリジン(24 mg)、および無水DMF (1.5 mL)の混合物に2-メチル-6-ニトロ安息香酸 無水物(204 mg)を0 ℃で加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (161 mg)を得た。
MS: [M+H]+1355.9.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-((14-((5-(3-((4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)カルバモイル)フェニル)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イル)アミノ)-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (155 mg)とTFA (4.5 mL)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物をトルエン(5 mL)で希釈し、減圧下濃縮して得られた残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物 (124 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.95-1.36 (11H, m), 1.47-1.81 (6H, m), 2.03-2.35 (7H, m), 2.39-2.78 (10H, m), 3.14 (1H, q, J = 6.9 Hz), 3.59-4.01 (18H, m), 4.08-4.16 (2H, m), 4.28 (2H, s), 4.44-4.57 (1H, m), 5.37-5.63 (1H, m), 7.08-7.18 (1H, m), 7.33 (1H, t, J = 8.2 Hz), 7.55-7.68 (3H, m), 7.76 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.88-8.08 (4H, m), 8.13-8.28 (3H, m), 8.55-8.65 (1H, m).
N-(2-クロロ-6-メチルフェニル)-2-((6-(4-((2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)ピペラジン-1-イル)-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド
2-クロロ-1,3-チアゾール (2.92 g)と無水THF (60 mL)の混合物に1.6 M n-ブチルリチウムヘキサン溶液(16 mL)を-78 ℃で滴下した。混合物を-78 ℃で15分間撹拌後、1-クロロ-2-イソシアナト-3-メチルベンゼン (4.5 g)の無水THF (30 mL)溶液を滴下し、-78 ℃で2時間撹拌した。混合物に-78 ℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(60 mL)を加え、酢酸エチルと水で分配した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた固体を酢酸エチル/ヘキサンから結晶化し、標題化合物 (5.43 g)を得た。
MS: [M+H]+287.1.
2-クロロ-N-(2-クロロ-6-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド (5.43 g)と無水DMF (36 mL)の混合物に60%水素化ナトリウム (0.91 g)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で30分間撹拌後、1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン (3.58 g)とヨウ化テトラブチルアンモニウム (1.4 g)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (6.03 g)を得た。
MS: [M+H]+407.1.
60%水素化ナトリウム (2.66 g)と無水THF (50 mL)の混合物に6-クロロ-2-メチルピリミジン-4-アミン(3.19 g)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で30分間撹拌後、2-クロロ-N-(2-クロロ-6-メチルフェニル)-N-(4-メトキシベンジル)-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド (6.03 g)の無水THF (20 mL)溶液を加えた。混合物を70 ℃で4時間撹拌した。反応混合物を0 ℃まで冷却し、水(2 mL)を加えた。混合物を0 ℃にて1N 塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、1N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をエーテルで固化することにより、標題化合物 (6.99 g)を得た。
MS: [M+H]+514.2.
N-(2-クロロ-6-メチルフェニル)-2-((6-クロロ-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(4-メトキシベンジル)-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド (2.1 g)、TFA (16 mL)、およびトリフルオロメタンスルホン酸 (1.3 mL)の混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を砕いた氷に注ぎ、8N 水酸化ナトリウム水溶液で中和した。沈殿物を濾取し、水、エーテルで洗浄し、乾燥することにより、標題化合物 (1.68 g)を得た。
MS: [M+H]+394.1.
N-(2-クロロ-6-メチルフェニル)-2-((6-クロロ-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド (750 mg)、ピペラジン (1.64 g)、DIPEA (0.066 mL)、DMSO (6 mL)の混合物を60 ℃で3時間撹拌した。水(12 mL)を加え冷却した。沈殿物を濾取した後、水で洗浄、乾燥し、標題化合物 (776 mg)を得た。
MS: [M+H]+444.2.
2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エタノール (5.47 g) および THF (80 mL) の混合物に60%水素化ナトリウム (1.672 g) を氷冷下にて加え、氷冷下で10分間撹拌した。反応混合物に、氷冷下にてブロモ酢酸メチル (3.69 mL) を滴下し、氷冷下で2時間撹拌した。反応混合物に氷冷下にて、酢酸 (4 mL) および メタノール (1 mL) を加えた後、減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物 (5.47 g) を得た。
MS: [M+H]+269.2.
メチル (2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (1.0 g)および10%パラジウム炭素 (170 mg)のメタノール (30 mL)の混合物を常圧の水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮して標題化合物 (672 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.57 (1H, brs), 3.58-3.66 (2H, m), 3.68-3.81 (9H, m), 4.17 (2H, s).
メチル (2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)アセタート (667 mg)とピリジン (16 mL)の混合物にp-トルエンスルホニルクロリド (2.85 g)を0 ℃で加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して得られた残渣に酢酸エチルを加え、1N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (606 mg)を得た。
MS: [M+H]+333.2.
メチル (2-(2-(((4-メチルフェニル)スルホニル)オキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (200 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (360 mg)、炭酸カリウム(125 mg)、および無水DMF (3 mL)の混合物を50 ℃で2日間撹拌した。反応混合物を冷却後、酢酸エチルで希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (306 mg)を得た。
MS: [M+H]+759.5.
メチル(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (306 mg)とTHF (3 mL)-メタノール (3 mL)-水 (3 mL)の混合物に4N 水酸化リチウム水溶液(0.3 mL)を室温で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。混合物に1N 塩酸(1.4 mL)を加え、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、標題化合物 (308 mg)を得た。
MS: [M+H]+745.5.
N-(2-クロロ-6-メチルフェニル)-2-((2-メチル-6-(ピペラジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド (89 mg)、(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸 (149 mg)、HOBt (38 mg)、WSC (0.05 mL)、およびDMF (1.5 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (197 mg)を得た。
MS: [M+H]+1170.8.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(4-(6-((5-((2-クロロ-6-メチルフェニル)カルバモイル)-1,3-チアゾール-2-イル)アミノ)-2-メチルピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (189 mg)とTFA (4.5 mL)の混合物を、室温で10分間撹拌した。反応液をトルエン(5 mL)で希釈し、減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (163 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96-1.35 (8H, m), 1.50-1.85 (6H, m), 2.05-2.48 (13H, m), 3.13 (1H, q, J = 6.8 Hz), 3.49-4.03 (16H, m), 4.20 (2H, dd, J = 5.2, 3.6 Hz), 4.28 (2H, s), 4.50-4.59 (1H, m), 5.40-5.66 (1H, m), 5.87 (1H, s), 7.14-7.41 (5H, m), 7.61-7.74 (2H, m), 8.15 (1H, s), 8.21-8.29 (1H, m).
N-(2-クロロ-6-メチルフェニル)-2-((6-(4-((2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)ピペラジン-1-イル)-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド
N-(2-クロロ-6-メチルフェニル)-2-((2-メチル-6-(ピペラジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド (89 mg)、(2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸 (158 mg)、HOBt (38 mg)、WSC (0.05 mL)、およびDMF (1.5 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (250 mg)を得た。
MS: [M+H]+1214.8.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-(4-(6-((5-((2-クロロ-6-メチルフェニル)カルバモイル)-1,3-チアゾール-2-イル)アミノ)-2-メチルピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (242 mg)とTFA (4.5 mL)の混合物を、室温で10分間撹拌した。反応混合物をトルエン(5 mL)で希釈し、減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (168 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.95-1.36 (8H, m), 1.51-1.85 (6H, m), 2.04-2.54 (13H, m), 3.14 (1H, q, J = 6.9 Hz), 3.51-3.77 (16H, m), 3.80-4.03 (4H, m), 4.14-4.21 (2H, m), 4.27 (2H, s), 4.50-4.60 (1H, m), 5.42-5.68 (1H, m), 5.93 (1H, s), 7.12-7.42 (5H, m), 7.63-7.73 (2H, m), 8.14 (1H, s), 8.23-8.30 (1H, m).
3-(2-(((2-(2-(2-(3-((5-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-N-(4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
ベンジル (2S)-アミノ(シクロヘキシル)アセタート一塩酸塩 (11.0 g)、N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニンとHATU(14.8 g)とジクロロメタン(200 mL)の混合物にDIPEA(15.0 g)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物に水を加え、有機層を抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物(14.0 g)を得た。
上記ベンジル (2S)-アミノ(シクロヘキシル)アセタート一塩酸塩は自体公知の方法 (例えば、WO2008040934に記載された方法)で合成することができる。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.92-1.25 (5H, m), 1.34-1.35 (3H, m), 1.50 (9H, s), 1.66-1.82 (6H, m), 2.80-2.82 (3H, m), 4.54-4.58 (1H, m), 4.59-4.61 (1H, m), 5.14-5.22 (2H, m), 6.45-6.75 (1H, m), 7.33-7.41 (5H, m).
ベンジル (2S)-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)(シクロヘキシル)アセタート(14.0 g)および10%パラジウムカーボン(2.0 g)のエタノール(300 mL)の混合物を15 psiの水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮して標題化合物(11.4 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.0-1.45 (8H, m), 1.50 (9H, s), 1.55-1.87 (6H, m), 2.82 (3H ,s), 4.51-4.53 (1H, m), 4.54-4.81 (1H, m), 6.60-7.01 (1H, m), 7.79 (1H, brs).
4-(5-ブロモピリジン-3-イル)-4-オキソブタナール(109 g)のジクロロメタン(2.00 L)溶液に、-78℃で酢酸(50 mL)およびナトリウム トリアセトキシボロヒドリド(224 g)を加えた後に、R-(+)-1-(4-メトキシフェニル)エチルアミン(84.6 g)を撹拌しながら徐々に加えた。-70℃で1時間撹拌した後に、室温でさらに2時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(200 mL)で希釈し、水(500 mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200 mL)および水(1 L)で二度洗浄した。分離した有機層を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物(106 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.40 (3H, d, J = 6.62 Hz), 1.58-1.72 (1H, m), 1.86-1.95 (1H, m), 1.99-2.05 (1H, m), 2.27 (1H, dq, J = 12.79, 8.67 Hz), 2.69 (1H, td, J = 9.37, 7.28 Hz), 3.30 (1H, d, J = 1.32 Hz), 3.38-3.46 (1H, m), 3.58 (1H, q, J = 6.62 Hz), 3.69 (3H, s), 6.57 (2H, d, J = 8.82 Hz), 6.97 (2H, s), 7.50-7.55 (1H, m), 8.09-8.15 (1H, s), 8.20-8.28 (1H, s).
3-ブロモ-5-((2S)-1-((1R)-1-(4-メトキシフェニル)エチル)ピロリジン-2-イル)ピリジン(16.0 g)、[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(3.3 g)、トリエチルアミン(50 mL)およびメタノール(250 mL)の混合物を一酸化炭素雰囲気下(50 psi)、80 ℃で16時間撹拌した。不純物を濾去し、濾液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物(13.0 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.35 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.60-1.66 (1H, m), 1.73-1.96 (2H, m), 2.20-2.26 (1H, m), 2.58-2.61 (1H, m), 3.18-3.20 (1H, m), 3.57-3.59 (1H, m), 3.68-3.83 (4H, m), 3.96 (3H, s), 6.18 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.04 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.0 (1H, t, J = 2.0 Hz), 8.57 (1H, d, J = 2.0 Hz), 9.94 (1H, d, J = 2.0 Hz).
メチル 5-((2S)-1-((1R)-1-(4-メトキシフェニル)エチル)ピロリジン-2-イル)ニコチナート(12.0 g)、水酸化リチウム一水和物(4.5 g)およびメタノール(150 mL)-水(50 mL)の混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗標題化合物を得た。得られた残渣、N,O-ジメトキシヒドロキシアミン塩酸塩(6.8 g)、HATU(14.7 g)、トリエチルアミン(14.3 g)およびDMF(100 mL)の混合物を室温で16時間撹拌した。混合物に水を加え、酢酸エチルで三度抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物(10.0 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ1.32 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.55-1.65 (1H, m), 1.73-1.89 (2H, m), 2.20-2.24 (1H, m), 2.58-2.62 (1H, m), 3.05-3.09 (1H, m), 3.38 (3H, s), 3.53 (3H, s), 3.55-3.65 (1H, m), 3.73-3.78 (4H, m), 6.67 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.90 (1H, s), 8.50 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.70 (1H, d, J = 1.6 Hz).
2-(3-ブロモフェノキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(2.08 g)、マグネシウム(1.95 g)および無水THF(50 mL)の混合物に触媒量の1,2-ジブロモエタンを窒素雰囲気下、室温で加えた。2-(3-ブロモフェノキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(18.7 g)の無水THF(150 mL)溶液を滴下した後、還流条件下1時間撹拌した。室温に冷却した後に、N-メトキシ-5-((2S)-1-((1R)-1-(4-メトキシフェニル)エチル)ピロリジン-2-イル)-N-メチルニコチンアミド(10.0 g)の無水THF(50 mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで三度抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物(12.0 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.37 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.60-2.07 (9H, m), 2.20-2.30 (1H, m), 2.58-2.62 (1H, m), 3.15-3.24 (1H, m), 3.60-3.75 (6H, m), 3.85-3.92 (1H, m), 5.55 (1H ,dd, J = 6.4, 3.2 Hz), 6.63 (2H, dd, J = 8.4, 2.0 Hz), 7.06 (2H, dd, J = 8.8, 2.4 Hz), 7.33-7.35 (2H, m), 7.40-7.45 (1H, m), 7.50 (1H, s), 7.82-7.84 (1H, m), 8.62 (1H, t, J = 2.8 Hz), 8.69 (1H, t, J = 2.0 Hz).
(5-((2S)-1-((1R)-1-(4-メトキシフェニル)エチル)ピロリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)(3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)フェニル)メタノン(10.0 g)およびTFA(30 mL)の混合物を100 ℃で30分間マイクロウェーブ照射した。反応混合物を濃縮した。得られた残渣、トリエチルアミン(5.0 g)およびジクロロメタン(120 mL)の混合物に二炭酸ジ-tert-ブチル (5.65 g)を室温で加えた。室温で 5時間撹拌後、反応混合物を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣および4N塩化水素酢酸エチル溶液(50 mL)の混合物を室温で3時間撹拌した。固体を濾取し、減圧下乾燥し、標題化合物(7.0 g)を得た。
MS: [M+H]+269.0.
(2S)-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)(シクロヘキシル)酢酸(1.3 g)、(3-ヒドロキシフェニル)(5-((2S)-ピロリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)メタノン 塩酸塩(2.2 g)、DIPEA(2.2 g)およびジクロロメタン(100 mL)の混合物にHATU(2.43 g)を室温で加え、16時間撹拌後、反応混合物を濃縮した。残渣にメタノール(80 mL)および飽和水酸化リチウム水溶液(20 mL)を加え、2時間撹拌し、反応混合物を濃縮した。残渣を水で希釈し、1N塩酸でpHを6に調整した。アンモニア水でpHを8に調整した後に、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物(1.1 g)を得た。
MS: [M+H]+593.3.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(5-(3-ヒドロキシベンゾイル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (297 mg)、メチル(2-(2-(2-(((4-メチルフェニル)スルホニル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (189 mg)、炭酸カリウム (138 mg)、およびDMSO (1.5 mL)の混合物を、60 ℃で終夜撹拌した。反応混合物を冷却後、酢酸エチルで希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (220 mg)を得た。
MS: [M+H]+797.4.
メチル (2-(2-(2-(3-((5-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (213 mg)とTHF (2 mL)-メタノール (2 mL)-水 (2 mL)の混合物に4N 水酸化リチウム水溶液(0.20 mL)を室温で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。反応液に1N 塩酸(0.84 mL)を加え、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、標題化合物 (209 mg)を得た。
MS: [M+H]+783.4.
3-(2-アミノ[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-N-(4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド (115 mg)、(2-(2-(2-(3-((5-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸 (200 mg)、トリエチルアミン (0.09 mL)、N,N-ジメチルアミノピリジン (26 mg)、および無水DMF (2 mL)の混合物に2-メチル-6-ニトロ安息香酸 無水物 (147 mg)を0 ℃で加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残渣を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (213 mg)を得た。
MS: [M+H]+1305.4.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(5-(3-(2-(2-(2-(2-((5-(3-((4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)カルバモイル)フェニル)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (207 mg)とTFA (4.5 mL)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して得られた残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (165 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.94-1.38 (11H, m), 1.43-1.79 (6H, m), 1.82-2.20 (5H, m), 2.30-2.90 (11H, m), 3.12 (1H, q, J = 6.8 Hz), 3.66 (2H, s), 3.71-3.92 (11H, m), 4.01-4.20 (4H, m), 4.29 (2H, s), 4.53 (1H, d, J = 7.1 Hz), 5.06-5.49 (1H, m), 7.11-7.40 (4H, m), 7.61 (1H, t, J = 7.7 Hz), 7.77 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.85-8.09 (5H, m), 8.17 (1H, s), 8.23 (1H, d, J = 7.3 Hz), 8.52-8.72 (3H, m).
N-(4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(2-(((2-(2-(2-(4-((1S)-1-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)ベンズアミド
ベンジル (2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート (3.60 g)とTFA (20 mL)の混合物にチオアニソール(8.2 mL)を加え、40 ℃で16時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣を石油エーテルで洗浄した。洗浄後の残渣に4N塩化水素酢酸エチル溶液 (30 mL)を加え、0 ℃で30分間撹拌した。生じた残渣を酢酸エチルで洗浄し、粗標題化合物(2.10 g)を得た。
上記ベンジル (2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラートは自体公知の方法 (例えば、WO2008134679に記載された方法)で合成することができる。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.06-2.13 (2H, m), 2.26-2.28 (1H, m), 2.48-2.56 (1H, m), 3.37-3.44 (2H, m), 5.31-5.34 (1H, m),7.56-7.58 (3H, m), 8.38-8.45 (3H, m), 8.70 (1H, d, J = 5.6 Hz), 9.71 (1H, brs), 10.74 (1H, brs).
4-フェニル-2-((2S)-ピロリジン-2-イル)[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン 塩酸塩(10.0 g)、ジクロロメタン (85 mL)の混合物に4-ジメチルアミノピリジン (8.30 g)と二炭酸ジ-tert-ブチル (7.70 g)を加えた。混合物を20 ℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC で精製し、標題化合物 (3.50 g)を得た。
MS: [M+H]+ 382.2.
tert-ブチル (2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート(1.0 g)と2M 塩化水素メタノール溶液(20 mL)の混合物を、室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチル (40 mL)で洗浄し、標題化合物 (0.90 g)を得た。
MS: [M+H]+282.1.
金属ナトリウム (50.2 g)を無水エタノール (2 L)に窒素雰囲気下、少量ずつ加え、金属ナトリウムが完全に溶解するまで2時間窒素雰囲気下で攪拌した。混合物にエチル ピリジン-4-イルアセタート (240 g)を0 ℃で添加した。15 ℃で30分間攪拌した後、アミル亜硝酸 (170 g)を添加し、15 ℃で終夜攪拌した。混合物に水 (200 mL)を加え酢酸を添加しpH 5に調整した。沈殿物を濾取した後、エタノールで洗浄し、標題化合物 (225 g)を得た。
MS: [M+H]+ 195.1.
エチル (2-E/Z)-(ヒドロキシイミノ)(ピリジン-4-イル)アセタート (225 g)、5%パラジウム炭素 (40 g)、エタノール(6 L)の混合物を50 psiの水素雰囲気下、50 ℃で終夜攪拌した。濃塩酸 (20 mL)を混合物に加え、さらに50 psiの水素雰囲気下、60 ℃で16時間攪拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮し標題化合物 (220 g)を得た。
MS: [M+H]+187.1.
エチル 2-アミノ(ピペリジン-4-イル)アセタート (253 g)、炭酸水素ナトリウム (114 g)、1, 4-ジオキサン(3 L)、水 (1 L)の混合物にN-((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニルオキシ)スクシンイミド (458 g)の1, 4-ジオキサン(5 L)溶液を0-5 ℃で3日間掛けて滴下した。混合物を酢酸エチルで抽出し、減圧下濃縮した。水層にN-((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニルオキシ)スクシンイミド(50 g)を1日間掛けて加えた。混合物を酢酸エチルで抽出し、減圧下濃縮した。残渣をあわせて、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)で精製し標題化合物 (120 g)を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 7.95 (2H, d, J=7.5 Hz), 7.67 (2H, d, J=7.9 Hz), 7.47 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.41 - 7.36 (2H, m), 4.52 - 4.29 (4H, m), 4.15 (2H, dq, J=3.1, 7.1 Hz), 3.47 - 3.41 (2H, m), 2.71 (2H, brd, J=11.5 Hz), 1.76 - 1.41 (3H, m), 1.30 - 1.15 (5H, m).
9H-フルオレン-9-イルメチル 4-(1-アミノ-2-エトキシ-2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシラート(120 g)、二炭酸ジ-tert-ブチル (51.3 g)、1, 4-ジオキサン (2 L)の混合物を終夜加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル)で精製し標題化合物 (85 g)を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 7.84 (2H, d, J=7.3 Hz), 7.65 (2H, brd, J=7.5 Hz), 7.38 - 7.32 (2H, m), 7.28 (3H, t, J=7.3 Hz), 4.18 - 4.02 (4H, m), 3.95 - 3.84 (2H, m), 3.06 (2H, brd, J=8.2 Hz), 2.04 - 1.93 (2H, m), 1.75 - 1.46 (5H, m), 1.38 (9H, s), 1.20 - 1.13 (3H, m).
9H-フルオレン-9-イルメチル 4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-エトキシ-2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシラート (85 g)、水酸化リチウム一水和物 (13.4 g)、THF (500 mL)、メタノール (500 mL)、水 (500 mL)の混合物を15 ℃で終夜攪拌し、さらに80 ℃で終夜攪拌した。混合物を石油エーテルで洗浄し有機層を除去した後、水層に炭酸水素ナトリウムを添加しpH 8となる様に調整し、N-((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニルオキシ)スクシンイミド (56.1 g)のTHF (2 L)溶液を0 ℃で1日掛けて滴下した。混合物を酢酸エチルで抽出し、減圧下濃縮し、残渣をHPLC (Phenomenex Luna(2) C18, 移動相:水/アセトニトリル(0.09% TFA含有系)) で精製して、2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)(1-((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル)ピペリジン-4-イル)酢酸(75 g)を得た。2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)(1-((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル)ピペリジン-4-イル)酢酸 (75 g)をHPLC (Chiralcel OJ-H、30 mmID×250 mm、移動相:二酸化炭素、メタノール)にて光学分割し、保持時間の小さい方を減圧下濃縮し標題化合物(20 g)を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 7.89 (2H, d, J=7.5 Hz), 7.62 (2H, d, J=7.3 Hz), 7.44 - 7.39 (2H, m), 7.36 - 7.31 (2H, m), 7.03 (1H, brd, J=8.4 Hz), 4.33 (2H, brs), 4.29 - 4.24 (1H, m), 4.06 - 3.75 (3H, m), 2.81 - 2.56 (3H, m), 1.85 (1H, brs), 1.58 - 1.43 (2H, m), 1.39 (9H, s), 1.22 - 1.00 (2H, m).
4-フェニル-2-((2S)-ピロリジン-2-イル)[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン 二塩酸塩 (354 mg)、(2S)-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)(1-((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル)ピペリジン-4-イル)酢酸 (480 mg)、HATU (456 mg)、DMF (10 mL)の混合物にDIPEA (0.70 mL)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (598 mg)を得た。
MS: [M+H]+744.6.
9H-フルオレン-9-イルメチル 4-((1S)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート(593 mg)と2M塩化水素メタノール溶液 (10 mL)の混合物を、室温で終夜撹拌した。反応液を濃縮し標題化合物 (571 mg)を得た。
MS: [M+H]+644.3.
9H-フルオレン-9-イルメチル 4-((1S)-1-アミノ-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート二塩酸塩 (592 mg)、N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニン (194 mg)、HATU (364 mg)、DMF (10 mL)の混合物にDIPEA (0.70 mL)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) で精製し、標題化合物(549 mg)を得た。
MS: [M+H]+829.4.
9H-フルオレン-9-イルメチル 4-((1S)-1-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート (543 mg)とメタノール (8 mL)の混合物に2M ジメチルアミンメタノール溶液(16 mL)を室温で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。減圧下反応液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (369 mg)を得た。
MS: [M+H]+607.4.
tert-ブチル メチル((2S)-1-オキソ-1-(((1S)-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-(ピペリジン-4-イル)エチル)アミノ)プロパン-2-イル)カルバマート (160 mg)、2,2'-(オキシビス(エタン-2,1-ジイルオキシ))二酢酸 (176 mg)、HOBt (50 mg)、WSC(0.07 mL)、およびTHF (3 mL)-DMF (0.6 mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物に1N 水酸化ナトリウム水溶液(1.5 mL)を加え、室温で10分間撹拌した。5%硫酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応液のpHを3-4に調整し、食塩を飽和させて酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (142 mg)を得た。
MS: [M+H]+811.2.
(2-(2-(2-(4-((1S)-1-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸 (136 mg)、3-(2-アミノ[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-N-(4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド (91 mg)、トリエチルアミン (0.07 mL)、N,N-ジメチルアミノピリジン (21 mg)と無水DMF (2 mL)の混合物に2-メチル-6-ニトロ安息香酸 無水物 (116 mg)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (135 mg)を得た。
MS: [M+H]+ 1333.5.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-(1-((2-(2-(2-((5-(3-((4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)カルバモイル)フェニル)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)ピペリジン-4-イル)-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (128 mg)とTFA (3 mL)の混合物を、室温で10分間撹拌した。減圧下反応混合物を濃縮して得られた残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (88 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.80-1.38 (8H, m), 1.54-1.76 (2H, m), 1.83-2.92 (20H, m), 3.10 (1H, q, J = 6.7 Hz), 3.59-4.02 (13H, m), 4.06-4.42 (5H, m), 4.59 (1H, t, J = 8.4 Hz), 5.41-5.83 (1H, m), 7.40-7.52 (3H, m), 7.59 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.75 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.86-8.10 (5H, m), 8.12-8.29 (4H, m), 8.42 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.61 (1H, d, J = 6.4 Hz).
N-(4-((4-(2-(2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(2-((シクロプロピルカルボニル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)ベンズアミド
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (599 mg)、オキシビス(エタン-2,1-ジイルオキシエタン-2,1-ジイル) ビス(4-メチルベンゼンスルホナート) (1.51 g)、炭酸カリウム (277 mg)、およびDMF (5 mL)の混合物を、50 ℃で終夜撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (584 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.93-1.37 (8H, m), 1.42-1.50 (9H, m), 1.52-1.84 (6H, m), 2.06-2.51 (7H, m), 2.66-2.90 (3H, m), 3.48-3.74 (10H, m), 3.81-4.02 (4H, m), 4.08-4.15 (2H, m), 4.20 (2H, dd, J = 5.4, 3.8 Hz), 4.45-4.69 (2H, m), 5.42-5.67 (1H, m), 7.19-7.28 (1H, m), 7.36-7.48 (3H, m), 7.66-7.82 (4H, m), 8.28-8.34 (1H, m).
エチル 3-(2-アミノ[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)ベンゾアート (300 mg)とDMA (1.5 mL)の混合物にシクロプロパンカルボニル クロリド (0.78 mL)を0 ℃で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (344 mg)を得た。
MS: [M+H]+368.2.
エチル 3-(2-((シクロプロピルカルボニル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)ベンゾアート (339 mg)、THF (1.5 mL)-エタノール (1.5 mL)、および1N 水酸化ナトリウム水溶液 (3 mL)の混合物を、室温で終夜撹拌した。反応液を1N 塩酸(3 mL)で中和し、酢酸エチルとTHFで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、標題化合物 (347 mg)を得た。
MS: [M+H]+340.1.
tert-ブチル ピペラジン-1-カルボキシラート (393 mg)、トリエチルアミン (0.30 mL)、および無水THF (3 mL)の混合物に1-(ブロモメチル)-4-ニトロ-2-(トリフルオロメチル)ベンゼン (300 mg)の無水THF (1 mL)溶液を0 ℃で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (401 mg)を得た。
MS: [M+H]+390.2.
tert-ブチル 4-(4-ニトロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン-1-カルボキシラート (357 mg)、鉄粉 (256 mg)、塩化カルシウム (51 mg)、およびエタノール (8 mL)-水 (2 mL)の混合物を、70 ℃で終夜撹拌した。反応液を冷却後、セライト濾過し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (241 mg)を得た。
MS: [M+H]+360.3.
tert-ブチル 4-(4-アミノ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン-1-カルボキシラート (237 mg)、3-(2-((シクロプロピルカルボニル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)安息香酸 (269 mg)、トリエチルアミン (0.28 mL)、N,N-ジメチルアミノピリジン (81 mg)、および無水DMF (5 mL)の混合物に2-メチル-6-ニトロ安息香酸 無水物(454 mg)を0 ℃で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (413 mg)を得た。
MS: [M+H]+681.0.
tert-ブチル 4-(4-((3-(2-((シクロプロピルカルボニル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)ベンゾイル)アミノ)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン-1-カルボキシラート (413 mg)とTFA (4.5 mL)の混合物を、室温で20分間撹拌した。減圧下反応液を濃縮して得られた残渣に酢酸エチルとTHFを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (340 mg)を得た。
MS: [M+H]+581.2.
3-(2-((シクロプロピルカルボニル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-N-(4-(ピペラジン-1-イルメチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド (100 mg)、2-(2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (192 mg)、炭酸カリウム (48 mg)、および無水DMF (1.5 mL)の混合物を、50 ℃で終夜撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチルを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) およびシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (56 mg)を得た。
MS: [M+H]+1337.6.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-(4-(4-((3-(2-((シクロプロピルカルボニル)アミノ)[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)ベンゾイル)アミノ)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (56 mg)とTFA (3 mL)の混合物を、室温で10分間撹拌した。減圧下反応液を濃縮して得られた残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (38 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96-1.27 (12H, m), 1.50-1.82 (6H, m), 1.87-2.00 (1H, m), 2.04-2.39 (6H, m), 2.43-2.71 (9H, m), 3.14 (1H, q, J = 6.9 Hz), 3.52-3.75 (14H, m), 3.78-4.03 (4H, m), 4.14-4.22 (2H, m), 4.47-4.58 (1H, m), 5.40-5.64 (1H, m), 7.15-7.23 (1H, m), 7.39 (1H, t, J = 8.2 Hz), 7.57-7.78 (4H, m), 7.89-8.18 (5H, m), 8.22-8.31 (2H, m), 8.59-8.69 (1H, m).
N-(2-クロロ-6-メチルフェニル)-2-((6-(4-(14-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-オイル)ピペラジン-1-イル)-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド
N-(2-クロロ-6-メチルフェニル)-2-((2-メチル-6-(ピペラジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド (150 mg)、14-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-酸 (281 mg)、WSC (63 mg)、HOBt (55 mg)とDMF (1.5 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル)及びシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (307 mg)を得た。
MS: [M+Na]+1280.3.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-((14-(4-(6-((5-((2-クロロ-6-メチルフェニル)カルバモイル)-1,3-チアゾール-2-イル)アミノ)-2-メチルピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (190 mg)とTFA (3 mL)の混合物を、室温で10分間撹拌した。反応液を濃縮した後、得られた残渣を酢酸エチル−2-プロパノール(4:1)に溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (100 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.86-1.19 (8H, m), 1.44-1.74 (6H, m), 1.98-2.38 (13H, m), 3.02-3.16 (1H, m), 3.48-3.62 (20H, m), 3.73-3.94 (4H, m), 4.04-4.12 (2H, m), 4.13-4.21 (2H, m), 4.42-4.51 (1H, m), 5.28-5.43 (1H, m), 5.89 (1H, s), 7.01-7.19 (3H, m), 7.22-7.36 (2H, m), 7.53-7.67 (2H, m), 8.05 (1H, s), 8.19 (1H, s).
4-((4-((2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)ピペラジン-1-イル)メチル)-N-(4-メチル-3-((4-(ピリジン-3-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)フェニル)ベンズアミド
エチル 4-(クロロメチル)ベンゾアート (2.0 g)、tert-ブチル ピペラジン-1-カルボキシラート (1.88 g)、炭酸カリウム (1.67 g)、とエタノール (25 mL)の混合物を60 ℃で終夜撹拌した。混合物を室温に戻した後、減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (3.4 g)を得た。
MS: [M+H]+349.2.
tert-ブチル 4-(4-(エトキシカルボニル)ベンジル)ピペラジン-1-カルボキシラート (1.65 g)、1N水酸化ナトリウム水溶液 (7 mL)、エタノール (7 mL)とTHF (14 mL)の混合物を雰囲気下、室温で終夜撹拌した。混合物を1N塩酸で中和し、減圧下濃縮した。残渣を濾取した後、水で洗浄し、乾燥して標題化合物(1.40 g)を得た。
MS: [M+H]+321.2.
4-メチル-N3-(4-(ピリジン-3-イル)ピリミジン-2-イル)ベンゼン-1,3-ジアミン (878 mg)、4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)メチル)安息香酸 (1.22 g)、トリエチルアミン (944 mg)、N,N-ジメチルアミノピリジン (387 mg)と無水DMF (20 mL)の混合物に2-メチル-6-ニトロ安息香酸 無水物(2.18 g)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチルで洗浄し、標題化合物 (1.87 g)を得た。
MS: [M+H]+580.3.
tert-ブチル 4-(4-((4-メチル-3-((4-(ピリジン-3-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)フェニル)カルバモイル)ベンジル)ピペラジン-1-カルボキシラート (930 mg)と2M塩化水素メタノール溶液 (30 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。生じた固体を濾取した後、メタノールで洗浄し、乾燥して標題化合物 (947 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 2.24 (3H, s), 3.50 (4H, brs), 4.50 (2H, s), 4.98 (7H, brs), 7.24 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.49 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.62 (1H, d, J = 5.1 Hz), 7.84 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.01-8.13 (3H, m), 8.17 (1H, s), 8.65 (1H, d, J = 5.1 Hz), 8.98 (1H, d, J = 5.4 Hz), 9.12 (1H, d, J = 8.3 Hz), 9.26 (1H, s), 9.52 (1H, s), 9.95 (2H, brs), 10.39 (1H, s).
N-(4-メチル-3-((4-(ピリジン-3-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)フェニル)-4-(ピペラジン-1-イルメチル)ベンズアミド四塩酸塩 (79 mg)、(2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸 (100 mg)、WSC (24 mg),HOBt (21 mg)とDMF (1.5 mL)の混合物にトリエチルアミン (51 mg)を室温で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (118 mg)を得た。
MS: [M+Na]+1272.4.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-(4-(4-((4-メチル-3-((4-(ピリジン-3-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)フェニル)カルバモイル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (105 mg)とTFA (3 mL)の混合物を、室温で10分間 撹拌した。反応液を濃縮した後、得られた残渣を酢酸エチル−2-プロパノール(4:1)に溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (65 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.87-1.06 (5H, m), 1.12 (3H, d, J = 6.9 Hz), 1.43-1.71 (6H, m), 1.94-2.25 (10H, m), 2.34 (4H, t, J = 4.9 Hz), 3.04 (1H, q, J = 6.8 Hz), 3.36-3.61 (14H, m), 3.71-3.92 (4H, m), 4.04-4.09 (2H, m), 4.11 (2H, s), 4.45 (1H, d, J = 7.2 Hz), 5.36 (1H, dd, J = 7.6, 3.3 Hz), 7.07-7.12 (1H, m), 7.15 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.25 (1H, d, J = 5.2 Hz), 7.26-7.38 (4H, m), 7.44 (1H, dd, J = 8.0, 4.9 Hz), 7.56-7.65 (2H, m), 7.75-7.82 (2H, m), 8.10 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.17 (1H, s), 8.36 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.46-8.51 (1H, m), 8.53 (1H, dd, J = 4.9, 1.6 Hz), 9.13-9.20 (1H, m).
4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)-N-(2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ベンズアミド
メチル 3-オキソブタノアート (300 g)、ヨウ化カリウム (85.7 g)、およびアセトン (2.0 L)の懸濁液に、炭酸カリウム (713 g)をいちどに加えた。5分後、1-クロロアセトン (278 g)を滴下した。混合物を60 ℃で3時間撹拌した。反応液を冷却後、濾過し、アセトンで洗浄した。アセトン溶液を減圧下濃縮し、粗生成物を蒸留し、粗標題化合物 (242 g)を得た。得られた化合物は、さらなる精製を行うことなく次の反応に用いた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.12 (3H, s),2.25 (3H, s),2.90-3.11 (2H, m),3.65 (3H, s),3.98 (1H,t, J = 7.20 Hz).
メチル 2-アセチル-4-オキソペンタノアート (242 g)とエタノール (2.5 L)の混合物に酢酸アンモニウム (543 g) とモレキュラーシーブ4A (280 g)を加え、80 ℃で2時間撹拌した。反応液を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、標題化合物 (160 g)を得た。
MS: [M+H]+154.0.
メチル 2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキシラート (147 g)、N,N-ジメチルアミノピリジン (5.9 g)、およびアセトニトリル (1.5 L)の混合物に二炭酸ジ-tert-ブチル (230 g)をゆっくり加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物 (200 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.60 (9H, s), 2.33 (3H, s), 2.70 (3H, s), 3.78 (3H, s) , 6.21 (1H, s).
1-tert-ブチル 3-メチル 2,5-ジメチル-1H-ピロール-1,3-ジカルボキシラート (100 g)、トリエチルアミン(120 g)とジクロロメタン (2 L)の混合物にピリジニウムブロミドペルブロミド (264 g)を少量ずつ0 ℃で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を飽和食塩水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物 (100 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.60 (9H, s), 2.37 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.84 (3H, s).
1-tert-ブチル 3-メチル 4-ブロモ-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1,3-ジカルボキシラート (70.0 g)、(4-シアノフェニル)ボロン酸 (34.3 g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0) (12.2 g)、炭酸ナトリウム (66.8 g)、およびDMF (1.12 L)-水 (280 mL)の混合物を窒素雰囲気下、130 ℃で終夜撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチル−水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物 (20.0 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.09 (3H, s), 2.48 (3H, s), 3.62 (3H, s), 7.30 - 7.38 (2H, d,J = 7.94 Hz), 7.59 (2H, d, J = 8.60), 8.72 (1H, brs).
メチル 4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキシラート (40.0 g)とジクロロメタン (400 mL)の混合物に1M 三臭化ホウ素ジクロロメタン溶液 (945 mL)を0 ℃で滴下した。混合物を0 ℃で1時間撹拌した。反応液を飽和食塩水に注ぎ、沈殿物を濾取した。濾液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣と濾取した沈殿物とを合わせ、酢酸エチルから結晶化し、標題化合物 (30.0 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.03 (3H, s), 2.37 (3H, s), 7.34 (2H, d, J = 7.94 Hz), 7.70 (2H, d, J = 8.38 Hz), 11.25 (1H, brs).
4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸 (30.0 g)とTHF (500 mL)の混合物に塩化チオニル (36.0 mL)を0 ℃で滴下した。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下濃縮した。残渣をTHF (200 mL)に溶解し、2M アンモニアTHF溶液 (1.0 L)を0 ℃で加えた。室温で1時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮した。得られた固体を酢酸エチルから再結晶し、標題化合物 (25.0 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.11 (3H, s), 2.26 (3H, s), 6.56 (1H, brs), 6.79 (1H, brs), 7.34 (2H, d, J = 7.94 Hz), 7.72 (2H, d, J = 7.94 Hz), 10.96 (1H, brs).
4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド(25.0 g)、ピリジン(13.0 mL)、およびDMF(300 mL)の混合物に塩化オキサリル (11.0 mL)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で30分間撹拌した。反応液を飽和食塩水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、標題化合物 (18.0 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.31 (3H, s), 2.43 (3H, s), 7.50-7.55 (2H, d, J = 8.40 Hz), 7.67-7.72 (2H, d, J = 8.80 Hz), 8.37 (1H, brs).
4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル(4.20 g)と無水DMF (120 mL)の混合物に60%水素化ナトリウム (0.84 g)を0 ℃で加えた。混合物を窒素雰囲気下、0 ℃で20分間撹拌した。反応液に4-(ブロモメチル)安息香酸メチル(4.57 g)を加え、室温で18時間撹拌した。混合物に0 ℃で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた固体を酢酸エチル/ヘキサンから結晶化し、標題化合物 (5.93 g)を得た。
MS: [M+H]+370.3.
メチル 4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)ベンゾアート (3.2 g)とTHF (30 mL)の混合物に2N 水酸化ナトリウム水溶液(4.33 mL)を室温で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応液に2N 水酸化ナトリウム水溶液(4.33 mL)を室温で追加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、ジイソプロピルエーテルで洗浄した。水層を1N 塩酸で酸性にし、酢酸エチル-THFで抽出した。分離した有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて撹拌し、濾取することにより標題化合物 (3.03 g)を得た。
MS: [M+H]+356.2.
トリフェニルホスフィン (425 mg)と無水THF (1.5 mL)の混合物に40% ジエチルアゾジカルボキシラートトルエン溶液 (0.71 mL)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で10分間撹拌後、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (194 mg)、無水THF (3 mL)、および0.5M 2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エタノールのt-ブチルメチルエーテル溶液(3.3 mL)の混合物を加えた。混合物を室温で5時間撹拌後、反応液に水(0.4 mL)とトリフェニルホスフィン (850 mg)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (308 mg)を得た。得られた化合物を、さらなる精製を行うことなく次の反応に用いた。
MS: [M+H]+730.6.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (234 mg)、4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)安息香酸 (341 mg)、HOBt(130 mg)、WSC (0.17 mL)、およびTHF (3 mL)-DMF (1 mL)の混合物を、室温で3時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル)、および シリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (125 mg)を得た。
MS: [M+H]+1067.9.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-((4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)ベンゾイル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (120 mg)、THF (3 mL)、および4N 塩化水素シクロペンチルメチルエーテル溶液(3 mL) の混合物を、室温で4時間撹拌した。反応液をトルエン(5 mL)で希釈し、減圧下濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル-THF(1:1)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (82 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.95-1.35 (8H, m), 1.52-1.83 (6H, m), 2.07-2.42 (13H, m), 2.86-3.19 (1H, m), 3.50-4.04 (12H, m), 4.13 (2H, t, J = 4.5 Hz), 4.47-4.62 (1H, m), 5.26 (2H, s), 5.41-5.70 (1H, m), 7.03 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.16 (1H, dd, J = 8.3, 1.7 Hz), 7.38 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.50-7.86 (8H, m), 8.25-8.32 (1H, m).
N-((1S)-2-((2S)-2-(4-(4-(2-(2-(2-(2-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
4-ヒドロキシベンズアルデヒド (5 g)、塩化トリチル (22.8 g)、炭酸カリウム (11.3 g)、およびDMF (100 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノール (150 mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム (1.86 g)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で3時間撹拌後、室温で終夜撹拌した。減圧下反応液を濃縮して得られた残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (12.7 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.59 (1H, brs), 4.47 (2H, s), 6.59-6.73 (2H, m), 6.91-7.03 (2H, m), 7.17-7.35 (9H, m), 7.39-7.52 (6H, m).
(4-(トリチルオキシ)フェニル)メタノール (6.35 g)、トリエチルアミン (4.8 mL)、およびTHF (100 mL)の混合物にメタンスルホニル クロリド (1.6 mL)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で1時間撹拌した。減圧下反応液を濃縮後、残渣をアセトン(100 mL)に溶解し、ヨウ化ナトリウム (5.19 g)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下反応液を濃縮後、残渣にヘキサンを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた溶液にトルエン(10 mL)を加え、減圧下約10 mLまで濃縮し、1-(ヨードメチル)-4-(トリチルオキシ)ベンゼンのトルエン溶液を得た (得られた化合物は極めて不安定なため、さらなる精製を行うことなく、ただちに次の反応に用いた)。
60%水素化ナトリウム (414 mg)と無水DMF (30 mL)の混合物に4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル(1.91 g)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で20分間撹拌後、前述の1-(ヨードメチル)-4-(トリチルオキシ)ベンゼンのトルエン溶液(10 mL)を加えた。混合物を0 ℃で1時間撹拌した。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (2.72 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.11 (3H, s), 2.26 (3H, s), 4.90 (2H, s), 6.50-6.60 (2H, m), 6.62-6.71 (2H, m), 7.16-7.34 (9H, m), 7.37-7.54 (8H, m), 7.64-7.73 (2H, m).
4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1-(4-(トリチルオキシ)ベンジル)-1H-ピロール-3-カルボニトリル (2.72 g)、p-トルエンスルホン酸一水和物 (91 mg)とTHF (50 mL)-メタノール (50 mL)の混合物を室温で3日間撹拌した。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (1.30 g)を得た。
MS: [M+H]+328.2.
4-(4-シアノフェニル)-1-(4-ヒドロキシベンジル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (392 mg)、テトラエチレングリコール (1.28 mL)、トリフェニルホスフィン (960 mg)、および無水THF (12 mL)の混合物にジエチルアゾジカルボキシラート (3.2 mL)を0 ℃で滴下した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (440 mg)を得た。
MS: [M+H]+504.4.
4-(4-シアノフェニル)-1-(4-(2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンジル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (263 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(4-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (313 mg)、トリフェニルホスフィン (205 mg)、および無水THF (3 mL)の混合物にジエチルアゾジカルボキシラート (0.34 mL)を0 ℃で滴下した。混合物を0 ℃で4時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (433 mg)を得た。
MS: [M+H]+1084.9.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(4-(2-(2-(2-(2-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (423 mg)とTFA (4.5 mL)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応液にトルエン(10 mL)を加え、減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (320 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96-1.39 (8H, m), 1.52-1.88 (6H, m), 2.04-2.40 (13H, m), 3.14 (1H, d, J = 6.9 Hz), 3.58-3.72 (8H, m), 3.76-4.09 (8H, m), 4.16-4.24 (2H, m), 4.50-4.61 (1H, m), 5.12 (2H, s), 5.43-5.69 (1H, m), 6.86-6.94 (4H, m), 6.97-7.07 (2H, m), 7.55 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.75 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.13-8.22 (2H, m), 8.24 (1H, s).
N-((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
4-(4-シアノフェニル)-1-(4-(2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンジル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (210 mg)とピリジン (3.0 mL)の混合物にp-トルエンスルホニルクロリド (239 mg)を0 ℃で加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、1N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (208 mg)を得た。
MS: [M+H]+658.4.
2-(2-(2-(2-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (208 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (189 mg)、炭酸カリウム (87 mg)、および無水DMF (1.5 mL)の混合物を50 ℃で終夜撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (299 mg)を得た。
MS: [M+H]+1084.8.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (291 mg)とTFA (3 mL)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応液をトルエン(10 mL)で希釈し、減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (217 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.98-1.38 (8H, m), 1.49-1.84 (6H, m), 2.03-2.42 (13H, m), 3.14 (1H, q, J = 6.8 Hz), 3.59-3.73 (8H, m), 3.75-4.02 (6H, m), 4.02-4.08 (2H, m), 4.15 (2H, dd, J = 5.4, 3.8 Hz), 4.45-4.61 (1H, m), 5.12 (2H, s), 5.41-5.67 (1H, m), 6.83-6.92 (4H, m), 7.19 (1H, ddd, J = 8.2, 2.5, 0.9 Hz), 7.34-7.44 (1H, m), 7.51-7.59 (2H, m), 7.65-7.72 (2H, m), 7.73-7.82 (2H, m), 8.25-8.30 (1H, m).
N-((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-(4-((1-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
4-ヒドロキシベンズアルデヒド (8.00 g)、ペンタン-2,4-ジオン (6.74 mL)、酢酸 (0.938 mL)、ピペリジン (0.13 mL)、無水トルエン (50 mL)の混合物をディーン-スターク管を用いて終夜還流後、反応液を濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、粗標題化合物を得た。得られた化合物は、さらなる精製を行うことなく次の反応に用いた。
MS: [M+H]+205.2.
3-(4-ヒドロキシベンジリデン)ペンタン-2,4-ジオン (1.00 g)と無水DMF (25 mL)の混合物に炭酸カリウム (0.81 g)と(2-(クロロメトキシ)エチル)(トリメチル)シラン (1.04 mL)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (1.16 g)を得た。
MS: [M+H]+335.3.
3-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ベンジリデン)ペンタン-2,4-ジオン (1.16 g)および10%パラジウム炭素 (211 mg)のエタノール (20 mL)の混合物を常圧の水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣 (1.07 g)、ヒドラジン一水和物 (0.19 g)、エタノール (16 mL)の混合物を2時間還流後、反応液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (973 mg)を得た。
MS: [M+H]+333.3.
3,5-ジメチル-4-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ベンジル)-1H-ピラゾール (970 mg)と無水DMF (15 mL)の混合物に60%水素化ナトリウム (140 mg)を0 ℃で加えた。反応混合物を0 ℃で10分間撹拌した後、2-クロロ-4-フルオロベンゾニトリル (908 mg)を加え、室温で終夜撹拌した。混合物に0 ℃で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (1.28 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ -0.04 (9H, s), 0.82-0.91 (2H, m), 2.09 (3H, s), 2.39 (3H, s), 3.63-3.73 (4H, m), 5.17 (2H, s), 6.89-6.95 (2H, m), 7.04-7.12 (2H, m), 7.74 (1H, dd, J = 8.6, 2.1 Hz), 7.93 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.07 (1H, d, J = 8.6 Hz).
2-クロロ-4-(3,5-ジメチル-4-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ベンジル)-1H-ピラゾール-1-イル)ベンゾニトリル (1.28 g)、1M テトラブチルアンモニウムフルオリド THF溶液 (13.6 mL)、無水THF (10 mL)の混合物を9時間還流した。混合物に1M テトラブチルアンモニウムフルオリド THF溶液 (13.6 mL)を加え、さらに終夜還流した。反応液を水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) 、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した。得られた固体を酢酸エチル/ヘキサンから結晶化し、標題化合物 (378 mg)を得た。
MS: [M+H]+338.2.
2-クロロ-4-(4-(4-ヒドロキシベンジル)-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-1-イル)ベンゾニトリル (348 mg)、2,2'-テトラエチレングリコール (1.07 mL)
、トリフェニルホスフィン (1.62 g)、無水THF (10 mL)の混合物にアゾジカルボン酸ビス(2-メトキシエチル) (1.45 g)を0 ℃で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物に0 ℃で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (368 mg)を得た。
MS: [M+H]+514.4.
2-クロロ-4-(4-(4-(2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンジル)-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-1-イル)ベンゾニトリル (368 mg)とピリジン (4 mL)の混合物に4-メチルベンゼンスルホニル クロリド (205 mg)を0 ℃で加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。混合物に0 ℃で1N 塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (316 mg)を得た。
MS: [M+H]+668.4.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (214 mg)、2-(2-(2-(2-(4-((1-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート(310 mg)、無水DMF (2 mL)の混合物に炭酸カリウム (66 mg)を室温で加えた。混合物を60 ℃で5時間 撹拌した。混合物に0 ℃で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (353 mg)を得た。
MS: [M+H]+1094.8.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-(4-((1-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (353 mg)とTFA (2 mL)の混合物を室温で20分間撹拌した。混合物を0 ℃にて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (262 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96-1.32 (8H, m), 1.51-1.84 (6H, m), 2.05-2.42 (13H, m), 3.10-3.38 (1H, m), 3.58-3.71 (10H, m), 3.72-4.16 (10H, m), 4.49-4.61 (1H, m), 5.41-5.65 (1H, m), 6.78 (2H, d, J = 7.1 Hz), 7.00 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.16 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.36 (1H, t, J = 7.4 Hz), 7.58 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.64-7.72 (2H, m), 7.77 (1H, brs), 7.85 (1H, dd, J = 8.4, 3.0 Hz), 8.26 (1H, s).
N-((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-((3-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェニル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
60%水素化ナトリウム (0.41 g)と無水DMF (30 mL)の混合物に4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル(1.88 g)を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で10分間撹拌後、1-ブロモ-4-(ブロモメチル)ベンゼン (2.56 g)を加えた。混合物を0 ℃で2時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) で精製し、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、標題化合物 (2.70 g)を得た。
MS: [M+H]+390.2.
t-ブトキシカリウム(2.57 g)と無水THF (150 mL)の混合物に2,2'-(エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ジエタノール (5.56 g)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌後、80% 3-ブロモプロパ-1-イン トルエン溶液 (2.12 mL)と無水THF (60 mL)の混合溶液を滴下した。混合物を室温で終夜撹拌し、反応液をセライト濾過して得られた濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (3.20 g)を得た。
MS: [M+H]+189.2.
1-(4-ブロモベンジル)-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (780 mg)、2-(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタノール (752 mg)、トリエチルアミン (1.2 mL)、ヨウ化銅(I) (38 mg)、ビストリフェニルホスフィンパラジウム ジクロリド (140 mg)、およびDMF (6 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、60 ℃で終夜撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチルを加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (320 mg)を得た。
MS: [M+H]+498.4.
4-(4-シアノフェニル)-1-(4-(3-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパ-1-イン-1-イル)ベンジル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (320 mg)とピリジン (4.5 mL)の混合物にp-トルエンスルホニルクロリド (184 mg)を0 ℃で加えた。混合物を室温で4時間撹拌後、p-トルエンスルホニルクロリド (184 mg)を追加し、さらに室温で1時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、1N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (302 mg)を得た。
MS: [M+H]+652.5.
2-(2-(2-((3-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェニル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (302 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (277 mg)、炭酸カリウム (77 mg)、および無水DMF (2 mL)の混合物を室温で3日間撹拌後、50 ℃で24時間撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン)、およびシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (334 mg)を得た。
MS: [M+H]+1078.8.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-((3-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェニル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (334 mg)とTFA (3 mL)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応液をトルエン(5 mL)で希釈し、減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (239 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96-1.35 (8H, m), 1.49-1.84 (6H, m), 2.04-2.45 (13H, m), 2.87-3.20 (1H, m), 3.63-3.76 (8H, m), 3.83-4.04 (4H, m), 4.14-4.21 (2H, m), 4.38 (2H, s), 4.49-4.62 (1H, m), 5.23 (2H, s), 5.43-5.67 (1H, m), 6.94 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.16-7.24 (1H, m), 7.34-7.45 (3H, m), 7.53-7.61 (2H, m), 7.65-7.73 (2H, m), 7.77 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.25-8.31 (1H, m).
N-((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-((3-(3-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェニル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
60%水素化ナトリウム (0.41 g)と無水DMF (30 mL)の混合物に4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル(1.88 g)を少しずつ0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で10分間撹拌後、1-ブロモ-3-(ブロモメチル)ベンゼン (2.56 g)を加えた。混合物を0 ℃で2時間撹拌した。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) で精製し、得られた固体を酢酸エチルから再結晶し、標題化合物 (2.56 g)を得た。
MS: [M+H]+390.2.
1-(3-ブロモベンジル)-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (390 mg)、2-(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタノール (376 mg)、トリエチルアミン (0.56 mL)、ヨウ化銅(I) (19 mg)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0) (116 mg)、およびDMF (3 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、60 ℃で終夜撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチルを加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (425 mg)を得た。
MS: [M+H]+498.4.
4-(4-シアノフェニル)-1-(3-(3-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパ-1-イン-1-イル)ベンジル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (425 mg)とピリジン (4.5 mL)の混合物にp-トルエンスルホニルクロリド (489 mg)を0 ℃で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、1N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (447 mg)を得た。
MS: [M+H]+652.7.
2-(2-(2-((3-(3-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェニル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (447 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (342 mg)、炭酸カリウム (111 mg)、および無水DMF (2 mL)の混合物を、室温で3日間撹拌後、50 ℃で4時間撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) 、およびシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (410 mg)を得た。
MS: [M+H]+1078.9.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-((3-(3-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェニル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (410 mg)とTFA (4.5 mL)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応液にトルエン (5 mL)を加え、減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (312 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96-1.37 (8H, m), 1.48-1.88 (6H, m), 2.04-2.58 (13H, m), 2.87-3.20 (1H, m), 3.60-3.76 (8H, m), 3.81-4.02 (4H, m), 4.14-4.23 (2H, m), 4.37 (2H, s), 4.49-4.61 (1H, m), 5.21 (2H, s), 5.42-5.68 (1H, m), 6.97 (1H, dd, J = 5.7, 1.9 Hz), 7.01 (1H, s), 7.16-7.24 (1H, m), 7.27-7.44 (3H, m), 7.57 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.65-7.72 (2H, m), 7.76 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.24-8.32 (1H, m).
N-((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(3-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェニル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
4-(4-シアノフェニル)-1-(4-(3-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパ-1-イン-1-イル)ベンジル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (365 mg)および10%パラジウム炭素 (73 mg)の酢酸エチル (3 mL)の混合物を常圧の水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) で精製し、標題化合物(310 mg)を得た。
MS: [M+H]+502.4.
4-(4-シアノフェニル)-1-(4-(3-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)ベンジル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (310 mg)とピリジン (4.5 mL)の混合物にp-トルエンスルホニルクロリド (353 mg)を0 ℃で加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、1N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (338 mg)を得た。
MS: [M+H]+656.5.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (299 mg)、2-(2-(2-(3-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェニル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (338 mg)、炭酸カリウム (97 mg)、および無水DMF (2 mL)の混合物を、60 ℃で終夜撹拌した。反応液を冷却し、酢酸エチルを加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) 、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (387 mg)を得た。
MS: [M+H]+1082.9.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(3-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェニル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (387 mg)とTFA (4.5 mL)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応液をトルエン(5 mL)で希釈し、減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (303 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96-1.39 (8H, m), 1.50-1.93 (8H, m), 2.02-2.42 (13H, m), 2.64 (2H, t, J = 7.6 Hz), 3.14 (1H, q, J = 6.9 Hz), 3.42 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.50-3.76 (8H, m), 3.81-4.03 (4H, m), 4.17 (2H, dd, J = 5.5, 3.9 Hz), 4.47-4.64 (1H, m), 5.17 (2H, s), 5.42-5.68 (1H, m), 6.87 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.10-7.23 (3H, m), 7.33-7.44 (1H, m), 7.52-7.60 (2H, m), 7.66-7.81 (4H, m), 8.24-8.31 (1H, m).
N-((1S)-2-((2S,4S)-4-(((2-(2-(2-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)アミノ)-2-(4-(4-フルオロ-1-ナフチル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
A) tert-ブチル (2S,4S)-2-カルバモイル-4-(((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
(4S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-(((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル)アミノ)-L-プロリン (106 g)、HATU (116 g), HOBt (41.1 g)、DIPEA (302 g) および ジクロロメタン (1.6 L) の混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物に、重炭酸アンモニウム (55.5 g) を加え、室温で終夜撹拌した。
混合物を水に加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物 (100 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.32-1.39 (9H, m), 1.69-1.72 (1H, m), 2.26-2.39 (1H, m), 3.07-3.11 (1H, m), 3.59-3.63 (1H, m), 3.95-4.04 (2H, m), 4.20-4.31 (3H, m), 7.03-7.10 (1H, m), 7.32-7.35 (2H, m), 7.40-7.44 (2H, m), 7.47-7.58 (2H, m), 7.67 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.90 (2H, d, J= 7.6 Hz).
tert-ブチル (2S,4S)-2-カルバモイル-4-(((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート (30.0 g)、 ローソン試薬 (32.3 g)、トルエン (200 mL) およびジクロロメタン (200 mL) の混合物を室温で終夜撹拌した。前述の反応を計3回実施し、得られた反応混合物を合わせて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物 (70.0 g) を得た。
MS: [M+H]+468.2.
tert-ブチル (2S,4S)-2-カルバモチオイル-4-(((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート (35.0 g) とエタノール (300 mL) の混合物に2-ブロモ-1-(4-フルオロ-1-ナフチル)エタノン (24.0 g) を加え、80 ℃で終夜撹拌した。前述の反応を繰り返し、得られた2つの反応混合物を合わせて濃縮した。得られた残渣を水で希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えて、pHを9-10に調整し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル、メタノール/ジクロロメタン) で精製した。得られた化合物 (65.0 g) 、TFA (23.3 g)とジクロロメタン (500 mL) の混合物を室温で終夜 撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して標題化合物 (66 g) を得た。
MS: [M+H]+536.2.
(2S)-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)(シクロヘキシル)酢酸 (26.1 g)、HATU (77.2 g)、HOBt (27.4 g)、DIPEA (52.4 g) およびDMF (650 mL) の混合物を室温で30分撹拌し、9H-フルオレン-9-イルメチル ((3S,5S)-5-(4-(4-フルオロ-1-ナフチル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバマート トリフルオロ酢酸塩 (66.0 g) を加え、室温で終夜撹拌した。混合物を室温で水に加えて生じた析出物をろ取して、水およびヘキサンで洗浄後、乾燥した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)で精製して標題化合物 (61.0 g) を得た。
MS: [M+H]+775.6.
9H-フルオレン-9-イルメチル ((3S,5S)-1-((2S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)-5-(4-(4-フルオロ-1-ナフチル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバマート (61.0 g) とTFA (40 mL) の混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮し、得られた残渣に氷水を加えた後、飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えてpHを9に調整し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/ジクロロメタン) で精製し、標題化合物 (38.6 g) を得た。
MS: [M+H]+675.3.
N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニン (13.9 g)、HATU (43.5 g)、HOBt (15.4 g)、DIPEA (22.1 g) およびDMF (300 mL) の混合物を室温で30分撹拌し、9H-フルオレン-9-イルメチル((3S,5S)-1-((2S)-2-アミノ-2-シクロヘキシルアセチル)-5-(4-(4-フルオロ-1-ナフチル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバマート (38.6 g) を加え、室温で終夜撹拌した。混合物を室温で水に加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製して標題化合物 (35.0 g) を得た。
MS: [M+H]+860.4.
9H-フルオレン-9-イルメチル ((3S,5S)-1-((2S)-2-(((2S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)プロパノイル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)-5-(4-(4-フルオロ-1-ナフチル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバマート (157 mg)とメタノール (4 mL) の混合物に2Mジメチルアミン メタノール溶液 (3.70 mL)を室温で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (100 mg) を得た。
MS: [M+H]+638.6.
H) メチル (2-(2-(2-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート
4-(4-シアノフェニル)-1-(4-ヒドロキシベンジル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (100 mg)、メチル (2-(2-(2-(((4-メチルフェニル)スルホニル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (138 mg)、炭酸カリウム (135 mg)とDMF (3 mL) の混合物を60 ℃で終夜撹拌した。混合物に室温で飽和塩化アンモニウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (143 mg)を得た。
MS: [M+H]+532.5.
メチル (2-(2-(2-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (1.95 g)、THF (30 mL) および メタノール (15 mL) の混合物に2N水酸化ナトリウム水溶液 (7.34 mL) を室温で加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物に室温で1N塩酸を加えて酸性に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物(1.88 g) を得た。
MS: [M+H]+518.5.
(2-(2-(2-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸 (89 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-2-((2S,4S)-4-アミノ-2-(4-(4-フルオロ-1-ナフチル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (100 mg)、DIPEA (0.08 mL)、HOBt一水和物 (48.0 mg)、WSC (0.06 mL) とTHF (3 mL) の混合物を室温で6時間 撹拌した。混合物を室温で水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (150 mg) を得た。
MS: [M+H]+1137.9.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S,4S)-4-(((2-(2-(2-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)アミノ)-2-(4-(4-フルオロ-1-ナフチル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (150 mg) と TFA (5.08 mL) の混合物を室温で15分間撹拌した。混合物を濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) および HPLC (L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル(0.1% TFA含有系)で精製し、標題化合物 (70 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.93-1.21 (5H, m), 1.25 (3H, d, J = 6.89 Hz), 1.47-1.83 (6H, m), 2.19 (3H, s), 2.33 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.46 (1H, dt, J = 13.41, 5.19 Hz), 2.69-2.81 (1H, m), 3.13-3.27 (5H, m), 3.41-3.47 (2H, m), 3.50-3.58 (2H, m), 3.67-3.82 (5H, m), 3.98-4.06 (2H, m), 4.37 (1H, dd, J = 10.76, 6.80 Hz), 4.50 (1H, d, J = 7.27 Hz), 4.60-4.72 (1H, m), 5.14 (2H, s), 5.57 (1H, dd, J = 8.59, 4.91 Hz), 6.87 (4H, d, J = 3.30 Hz), 7.22 (1H, dd, J = 10.43, 7.98 Hz), 7.52-7.65 (6H, m), 7.76 (2H, d, J = 8.59 Hz), 8.09-8.21 (2H, m)
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-((14-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-12-メチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
メチル 1-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-オアート (6 g)、THF (80 mL) およびメタノール (40 mL) の混合物に2M水酸化ナトリウム水溶液 (19.2 mL) を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に室温で1N塩酸を加えて酸性に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (4.96 g) を得た。
MS: [M+H]+299.3.
1-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-酸 (1.84 g)、10% パラジウム炭素 (1.313 g)、エタノール (60 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温にて3時間撹拌した。反応混合物をろ過して不溶物を除き、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (1.28 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.59-3.81 (12H, m), 4.15 (2H, s), 4.96 (2H, brs).
(2-クロロエトキシ)ベンゼン (4.3 g)、塩化アルミニウム (4.39 g) およびクロロベンゼン (15 mL) の混合物に、2-フェニルブタノイル クロリド (5.01 g) とクロロベンゼン (10 mL) の混合物を氷冷下で加え、室温で1時間撹拌した。混合物を室温で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物 (7.6 g) を得た。
MS: [M+H]+303.0.
1-(4-(2-クロロエトキシ)フェニル)-2-フェニルブタン-1-オン(7.6 g)およびジエチルエーテル (100 mL) の混合物に、 0.5M (4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)フェニル)マグネシウム ブロミドのTHF溶液 (100 mL) を氷冷下で滴下した後、アルゴン雰囲気下50℃にて30分撹拌した。混合物を室温で飽和塩化アンモニウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物 (12.5 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.73 (3H, t, J = 7.32 Hz), 1.57-1.74 (4H, m), 1.74-1.91 (4H, m), 1.93-2.05 (1H, m), 3.49 (1H, brs), 3.63 (1H, brs), 3.69-3.76 (2H, m), 3.87-3.99 (1H, m), 4.05-4.16 (2H, m), 5.21-5.46 (1H, m), 6.57-6.69 (2H, m), 6.98-7.19 (9H, m), 7.43 (2H, dd, J = 8.88, 1.13 Hz)
1-(4-(2-クロロエトキシ)フェニル)-2-フェニル-1-(4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)フェニル)ブタン-1-オール (12.5 g) およびメタノール (100 mL) の混合物に、室温で濃塩酸 (10.8 mL) を加えた後、1時間加熱還流した。混合物を室温で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物 (9.70 g) を得た。
MS: [M-H]-377.0.
4-((1-(E/Z))-1-(4-(2-クロロエトキシ)フェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノール (13.0 g)、7.6Mメチルアミンメタノール溶液 (36.4 mL)、トリエチルアミン (19.1 mL)、メタノール (80 mL) の混合物を封管して、130℃にて6時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を室温で加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製して粗生成物を得た。得られた粗生成物をジクロロメタン/メタノールから結晶化し、フリー体(58 g) を得た。得られた結晶をメタノール (50 mL) に溶解し、混合物に6M塩酸 (100 mL) を加えて、60℃で6時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮して標題化合物 (60 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.94 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.46-2.52 (2H, m), 2.82 (3H, d, J= 27.2 Hz), 3.39 (1H, t, J= 4.4 Hz), 3.49 (1H, t, J= 4.8 Hz),4.16 (1H, t, J= 4.8 Hz), 4.33 (1H, t, J= 4.8 Hz), 6.42 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.65-6.67 (2H, m), 6.77-6.84 (2H, m), 7.02-7.20 (8H, m).
4-((1-(E/Z))-1-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)フェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノール塩酸塩 (2.5 g) およびTHF (25 mL) の混合物に2M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.15 mL) を氷冷下にて加え、氷冷下で5分間撹拌した。反応混合物にクロロギ酸ベンジル (1.05 mL) を氷冷下で加え、室温にて終夜撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物 (2.4 g) を得た。
MS: [M+H]+508.5.
ベンジル (2-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)メチルカルバマート (2.4 g)、60%水素化ナトリウム (0.21 g)、DMF (25 mL) の混合物を氷冷下にて5分間撹拌した。反応混合物に (2-(クロロメトキシ)エチル)(トリメチル)シラン (0.87 g)を氷冷下で加え、室温で終夜撹拌した。混合物を室温で水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (2.93 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ -0.06-0.02 (9H, m), 0.84-1.01 (5H, m), 2.40-2.53 (2H, m), 2.98-3.10 (3H, m), 3.52-3.62 (1H, m), 3.64-3.72 (2H, m), 3.74-3.82 (1H, m), 3.88-4.03 (1H, m), 4.04-4.19 (1H, m), 5.09 (2H, d, J = 4.72 Hz), 5.14 (1H, s), 5.23 (1H, s), 6.42-6.56 (1H, m), 6.65 (1H, d, J = 8.70 Hz), 6.70-6.89 (3H, m), 7.00 (1H, d, J = 8.70 Hz), 7.04-7.20 (7H, m), 7.27-7.40 (5H, m).
ベンジル メチル(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)カルバマート (400 mg)、トリエチルアミン (0.52 mL)、塩化パラジウム(II)(222 mg) および酢酸エチル (10 mL) の混合物にトリエチルシラン (1.80 mL) を加え、室温にて1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、不溶物をろ過して取り除いた。ろ液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物 (250 mg) を得た。
MS: [M+H]+504.5.
N-メチル-2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エタンアミン (250 mg)、(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸 (114 mg)、HOBt一水和物 (114 mg)、DIPEA (0.26 mL)、WSC (0.13 mL) およびTHF (10 mL) の混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を室温で水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(250 mg) を得た。
MS: [M+H]+694.6.
2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)-N-メチル-N-(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)アセトアミド (250 mg) およびピリジン (5 mL) の混合物に4-メチルベンゼンスルホニル クロリド (275 mg) を氷冷下で加えた後、室温で6時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、トルエン共沸した。得られた残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (259 mg) を得た。
MS: [M+H]+848.7.
12-メチル-11-オキソ-14-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル 4-メチルベンゼンスルホナート (255 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (180 mg)、炭酸カリウム (50 mg) および無水DMF (3 mL) の混合物を60℃で終夜撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (347 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ -0.07-0.00 (9H, m), 0.81-2.56 (32H, m), 2.68-3.13 (10H, m), 3.57-4.03 (15H, m), 4.09-4.38 (5H, m), 4.46-4.65 (2H, m), 5.07 (1H, s), 5.23 (1H, s), 5.42-5.52 (1H, m), 6.47-6.56 (1H, m), 6.58-6.67 (1H, m), 6.69-6.80 (2H, m), 6.84-6.92 (1H, m), 6.96-7.46 (9H, m), 7.63-7.77 (2H, m), 7.97 (1H, s), 8.23-8.30 (1H, m)
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-((12-メチル-11-オキソ-14-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (340 mg) およびTHF (1 mL) の混合物に、4M 塩化水素シクロペンチルメチルエーテル溶液 (3.33 mL) を室温で加え、室温にて2時間撹拌した。反応液を濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル)、HPLC (L-Column2 ODS、移動相:水/アセトニトリル (0.1% トリフルオロ酢酸含有系)) およびHPLC (L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル(10 mM 重炭酸アンモニウム系)) で精製して、標題化合物 (90 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.82-1.34 (11H, m), 1.51-1.84 (6H, m), 1.96-2.53 (9H, m), 2.88-3.19 (4H, m), 3.52-4.38 (20H, m), 4.48-4.62 (1H, m), 5.43-5.51 (1H, m), 6.38 (1H, d, J = 7.36 Hz), 6.48-6.56 (1H, m), 6.59-6.65 (1H, m), 6.69-6.78 (2H, m), 6.83-6.93 (1H, m), 6.97-7.25 (8H, m), 7.35-7.45 (1H, m), 7.67-7.73 (2H, m), 8.21-8.32 (1H, m)
14-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)-N-(2-(4-((1-(E/Z))1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)-N-メチル-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-アミド
メチル 1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-オアート (3 g)、THF (40 mL) およびメタノール (20 mL) の混合物に2M水酸化ナトリウム水溶液 (8.42 mL) を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に室温で1N塩酸を加えて酸性に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (2.46 g) を得た。
MS: [M+H]+343.4.
1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-酸 (2.46 g)、10% パラジウム炭素 (0.38 g)、メタノール (80 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温にて6時間撹拌した。反応混合物をろ過して不溶物を除き、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (1.81 g) を得た。1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 3.52-3.76 (16H, m), 4.12 (2H, s)
N-メチル-2-(4-((1-(E/Z)-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エタンアミン (350 mg)、14-ヒドロキシ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-酸 (210 mg)、HOBt一水和物(160 mg)、DIPEA (0.36 mL)、WSC (0.18 mL) およびTHF (10 mL) の混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を室温で水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (471 mg) を得た。
MS: [M+H]+738.7.
14-ヒドロキシ-N-メチル-N-(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-アミド (471 mg) およびピリジン (5 mL) の混合物に氷冷下で、4-メチルベンゼンスルホニル クロリド (487 mg) を加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物をトルエン共沸した後、酢酸エチルで希釈し、室温で飽和塩化アンモニウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物 (463 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ -0.08-0.03 (9H, m), 0.80-1.03 (5H, m), 2.36-2.54 (5H, m), 2.86-3.17 (3H, m), 3.44-3.83 (18H, m), 3.97-4.42 (6H, m), 5.08 (1H, s), 5.24 (1H, s), 6.52-6.59 (1H, m), 6.64 (1H, d, J = 7.65 Hz), 6.72-6.80 (2H, m), 6.92 (1H, t, J = 5.83 Hz), 7.01 (1H, d, J = 7.65 Hz), 7.04-7.19 (7H, m), 7.41 (2H, d, J = 7.53 Hz), 7.78 (2H, d, J = 7.53 Hz)
15-メチル-14-オキソ-17-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザヘプタデカ-1-イル 4-メチルベンゼンスルホナート (463 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (311 mg)、炭酸カリウム(86 mg) および DMF (3 mL) の混合物を60℃で終夜撹拌した。混合物に室温で飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (444 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ -0.11-0.07 (9H, m), 0.81-2.55 (35H, m), 2.66-3.19 (6H, m), 3.52-4.04 (20H, m), 4.07-4.41 (5H, m), 4.45-4.69 (2H, m), 5.08 (1H, s), 5.24 (1H, s), 5.48 (1H, d, J = 7.40 Hz), 6.50-6.57 (1H, m), 6.64 (1H, d, J = 7.78 Hz), 6.72-6.80 (2H, m), 6.86-6.95 (1H, m), 6.97-7.34 (9H, m), 7.39-7.48 (1H, m), 7.66-7.79 (2H, m), 8.23-8.32 (1H, m)
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-((15-メチル-14-オキソ-17-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザヘプタデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (200 mg)、THF (3 mL) の混合物に6N塩酸 (3.29 mL) を室温にて加え、室温で4時間撹拌した。混合物を室温で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) およびHPLC (L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル(10mM 重炭酸アンモニウム)) で精製して、標題化合物 (100 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.89 (3H, t, J = 6.96 Hz), 0.96-1.35 (8H, m), 1.54-1.83 (6H, m), 1.98-2.52 (9H, m), 2.88-3.20 (4H, m), 3.53-4.03 (19H, m), 4.12-4.39 (5H, m), 4.56 (1H, d, J = 6.90 Hz), 5.43-5.51 (1H, m), 6.39 (1H, d, J= 7 .40 Hz), 6.49-6.56 (1H, m), 6.63 (1H, d, J = 7.40 Hz), 6.71-6.79 (2H, m), 6.86-7.24 (9H, m), 7.37-7.45 (1H, m), 7.71 (2H, brs), 8.27 (1H, brs)
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-((2-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)(メチル)アミノ)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
メチル (2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)アセタート (3 g)、THF (40 mL) およびメタノール (20 mL) の混合物に2N水酸化ナトリウム水溶液 (11.2 mL) を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に室温で1N塩酸を加えて酸性に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (2.62 g) を得た。
MS: [M+Na]+277.3.
(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸 (2.62 g)、10% パラジウム炭素 (0.55 g) およびメタノール (100 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温にて6時間撹拌した。反応混合物をろ過して不溶物を除き、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (1.69 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 3.49-3.82 (9H, m), 4.13 (2H, s)
N-メチル-2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エタンアミン (350 mg)、(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)酢酸 (137 mg)、HOBt一水和物(160 mg)、DIPEA (0.36 mL)、WSC (0.18 mL) およびTHF (10 mL) の混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を室温で水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物(316 mg)を得た。
MS: [M+H]+650.6.
2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)-N-メチル-N-(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)アセトアミド (316 mg) およびピリジン (5 mL) の混合物に氷冷下で、4-メチルベンゼンスルホニル クロリド (371 mg) を加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物をトルエン共沸した後、酢酸エチルで希釈し、室温で飽和塩化アンモニウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製し、標題化合物 (331 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ -0.13-0.06 (9H, m), 0.79-1.01 (5H, m), 2.34-2.52 (5H, m), 2.89-3.19 (3H, m), 3.44-3.86 (10H, m), 3.95-4.39 (6H, m), 5.08 (1H, s), 5.24 (1H, s), 6.52-6.58 (1H, m), 6.64 (1H, d, J = 8.03 Hz), 6.72-6.80 (2H, m), 6.88-6.94 (1H, m), 7.01 (1H, d, J = 7.40 Hz), 7.04-7.19 (7H, m), 7.36-7.43 (2H, m), 7.73-7.80 (2H, m)
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (246 mg)、2-(2-(2-(メチル(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)アミノ)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (330 mg)、炭酸カリウム (68 mg) および無水DMF (3 mL) の混合物を60℃で終夜撹拌した。混合物を室温で飽和塩化アンモニウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (370 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ -0.09-0.05 (9H, m), 0.82-2.51 (32H, m), 2.78-3.17 (10H, m), 3.56-4.02 (11H, m), 4.05-4.40 (5H, m), 4.52 (2H, d, J = 7.28 Hz), 5.07 (1H, s), 5.23 (1H, s), 5.46 (1H, brs), 6.45-6.56 (1H, m), 6.62 (1H, d, J = 8.16 Hz), 6.67-6.79 (2H, m), 6.84-7.45 (9H, m), 7.70 (2H, brs), 7.98 (2H, s), 8.19-8.36 (1 H, m)
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(メチル(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)アミノ)-2-オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (185 mg) およびTHF (3 mL) の混合物に6M塩酸 (3.26 mL) を室温にて加え、室温で4時間撹拌した。混合物を室温で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)およびHPLC(L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル(5 mM 酢酸アンモニウム))で精製して、標題化合物 (80 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.81-0.94 (3H, m), 1.00-1.41 (8H, m), 1.54-1.85 (6H, m), 1.93-2.54 (10H, m), 2.86-3.14 (3H, m), 3.47-4.41 (16H, m), 4.50-4.60 (1H, m), 5.46 (1H, d, J = 6.53 Hz), 6.38 (1H, d, J = 8.03 Hz), 6.48-6.56 (1H, m), 6.58-6.66 (1H, m), 6.69-6.79 (2H, m), 6.84-7.25 (9H, m), 7.33-7.45 (1H, m), 7.69 (2H, brs), 8.26 (1H, d, J = 11.80 Hz)
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-((16-((7alpha,17beta)-3,17-ジヒドロキシエストラ-1(10),2,4-トリエン-7-イル)-3,6,9,12-テトラオキサヘキサデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
(17beta)-エストラ-1,3,5(10)-トリエン-3,17-ジオール (60 g)、DIPEA (230 mL) および THF (600 mL) の混合物に、MOMCl (83.4 mL) および THF (200 mL) の混合物を氷冷下で滴下した。反応混合物を室温まで昇温し、室温で1時間撹拌した後、15時間加熱還流した。反応混合物に室温で飽和塩化アンモニウム溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (66 g) を得た。
MS: [M-H]-359.1.
t-BuOK (37.2 g) とTHF (300 mL) の混合物に2MLDA/THF溶液 (166 mL) を-78 ℃で加えた。混合物を-78 ℃で30分間撹拌した。反応混合物に(17beta)-3,17-ビス(メトキシメトキシ)エストラ-1(10),2,4-トリエン (30 g) とTHF (150 mL) の混合物を加え、-78 ℃で3時間撹拌した。反応混合物にトリメトキシボラン (114 mL) を加え、0 ℃に昇温して2時間撹拌した。反応混合物に過酸化水素水 (129 mL) を加え、室温で1時間撹拌した。氷冷下にて混合物に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液 (510 mL) を加え、室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで抽出して有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物 (28.8 g) を得た。
MS: [M+Na]+399.1.
塩化オキサリル (7.8 mL) およびジクロロメタン (200 mL) の混合物に-78℃にて、DMSO (13.1 mL) を滴下し、4分間撹拌した。反応混合物に(17beta)-3,17-ビス(メトキシメトキシ)エストラ-1(10),2,4-トリエン-6-オール (28.8 g) およびジクロロメタン (150 mL) の混合物を滴下し、-78℃で25分間撹拌した。反応混合物にトリエチルアミン (54 mL) を加え、-78℃で5分間撹拌した後、室温まで昇温して15時間撹拌した。混合物に水に加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)で精製して標題化合物 (25 g) を得た。
MS: [M+H]+375.1.
60%水素化ナトリウム (4.22 g) および DMF (50 mL) の混合物に 1-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-オール (20 g) および DMF (150 mL) の混合物を氷冷下にて加え、25分間撹拌した。反応混合物に1,4-ジブロモブタン (68.3 g) およびDMF (50 mL) の混合物を加え、窒素雰囲気下、室温にて2.5時間撹拌した。反応混合物に氷冷下にて、60%水素化ナトリウム (4.22 g) を加え、氷冷下で30分撹拌し、室温で30分撹拌した。反応混合物にさらに60%水素化ナトリウム (4.22 g) を加え、15時間撹拌した。反応混合物に氷冷下にて、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)で精製して標題化合物 (18 g) を得た。
MS: [M+H]+ 442.9.
18-ブロモ-1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサオクタデカン (18 g) およびアセトン (150 mL) の混合物にヨウ化ナトリウム (12.8 g) を加え、3時間加熱還流した。反応混合物をろ過して不溶物を除去し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)で精製して標題化合物 (19 g) を得た。
MS: [M+Na]+489.0.
t-BuOK (5.87 g) およびTHF (50 mL) の混合物に(17beta)-3,17-ビス(メトキシメトキシ)エストラ-1(10),2,4-トリエン-6-オン (9.8 g) および THF (100 mL) の混合物を氷冷下にて滴下した。反応混合物を氷冷下で45分間撹拌した後、-78℃まで冷却した。反応混合物に18-ヨード-1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサオクタデカン (19g) および THF (50 mL) の混合物を加え、-78℃で2分間撹拌した。反応混合物を0℃まで昇温し、室温で1.5時間撹拌した。混合物に水に加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)で精製して標題化合物 (14.0 g) を得た。
MS: [M+H]+713.3.
(7alpha,17beta)-3,17-ビス(メトキシメトキシ)-7-(1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサオクタデカン-18-イル)エストラ-1(10),2,4-トリエン-6-オン (14.0 g) およびTHF (120 mL) の混合物に6N塩酸 (150 mL) を加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮して粗標題化合物 (13.2 g) を得た。
MS: [M+H]+625.3.
(7alpha,17beta)-3,17-ジヒドロキシ-7-(1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサオクタデカン-18-イル)エストラ-1(10),2,4-トリエン-6-オン (13.2 g) およびTFA (133 mL) の混合物にトリエチルシラン (31.8 mL) を加え、窒素雰囲気下にて室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと食塩水で分配し、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノール (150 mL) に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液 (150 mL) を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エチルと1N塩酸で分配し、有機層を分離した。得られた有機層を1N塩酸および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)で精製して標題化合物 (9.5 g) を得た。
MS: [M+H]+611.3.
(7alpha,17beta)-7-(1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサオクタデカン-18-イル)エストラ-1(10),2,4-トリエン-3,17-ジオール (9.5 g)、DIPEA (49 mL) およびTHF (200 mL) の混合物に、氷冷下にてMOMCl (18.6 g) を滴下した。反応混合物を室温にて1時間撹拌し、15時間加熱還流した。混合物に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)で精製して標題化合物 (8.76 g) を得た。
MS: [M+Na]+721.3.
(7alpha,17beta)-3,17-ビス(メトキシメトキシ)-7-(1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサオクタデカン-18-イル)エストラ-1(10),2,4-トリエン (8.76 g)、10%パラジウム炭素 (1 g) およびエタノール (150 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温にて15時間撹拌した。反応混合物をろ過して不溶物を除き、エタノールで洗浄した後、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (7 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.819 (3H, s), 0.96-1.14 (1H, m), 1.21-1.64 (11H, m), 1.78-1.724 (1H, m), 1.93-2.13 (2H, m), 2.35-2.30 (2H, m), 2.48 (2H, brs.), 2.70-2.80 (1H, m), 2.85-2.95 (1H, m), 3.39 (3H, s), 3.44 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.50 (3H, s), 3.56-3.71 (15H, m), 3.72-3.76 (2H, m), 4.68 (2H, d, J = 2.0 Hz), 5.16 (2H, s), 6.76 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.84 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.21 (1H, d, J = 8.4 Hz).
16-((7alpha,17beta)-3,17-ビス(メトキシメトキシ)エストラ-1(10),2,4-トリエン-7-イル)-3,6,9,12-テトラオキサヘキサデカン-1-オール (440 mg) およびピリジン (5 mL) の混合物に氷冷下で、4-メチルベンゼンスルホニル クロリド (551 mg) を加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物を濃縮してトルエン共沸した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を室温で加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物 (441 mg) を得た。
MS: [M+Na]+785.6.
16-((7alpha,17beta)-3,17-ビス(メトキシメトキシ)エストラ-1(10),2,4-トリエン-7-イル)-3,6,9,12-テトラオキサヘキサデカ-1-イル 4-メチルベンゼンスルホナート (432 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (339 mg)、炭酸カリウム (94 mg) および DMF (5 mL) の混合物を60℃で終夜撹拌した。混合物を室温で飽和塩化アンモニウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)で精製して標題化合物 (471 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.74-0.84 (3H, m), 0.91-1.81 (35H, m), 1.90-2.54 (9H, m), 2.68-2.95 (5H, m), 3.31-3.50 (8H, m), 3.53-3.93 (18H, m), 4.13-4.24 (2H, m), 4.55-4.71 (4H, m), 5.09-5.19 (2H, m), 5.55 (1H, dd, J = 7.6, 2.5 Hz), 6.74 (1H, d, J = 2.5 Hz), 6.78-6.86 (1H, m), 7.12-7.23 (2H, m), 7.37 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.65-7.71 (1H, m), 7.79 (1H, d, J = 7.7 Hz), 8.10 (1H, s).
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-((16-((7alpha,17beta)-3,17-ビス(メトキシメトキシ)エストラ-1(10),2,4-トリエン-7-イル)-3,6,9,12-テトラオキサヘキサデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (471 mg) およびTHF (3 mL) の混合物に6M塩酸 (2.97 mL) を加え、室温で6時間撹拌した。混合物を室温で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル)およびHPLC (L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル(10 mM 重炭酸アンモニウム)) で精製して、標題化合物 (160 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.75 (3H, s), 0.90-2.43 (39H, m), 2.58-2.86 (2H, m), 3.10-3.22 (1H, m), 3.37-3.74 (15H, m), 3.79-4.04 (4H, m), 4.12-4.21 (2H, m), 4.56 (1H, d, J = 7.18 Hz), 5.47 (1H, dd, J = 7.60, 3.45 Hz), 6.45 (1H, d, J = 2.45 Hz), 6.53 (1H, dd, J = 8.45, 2.50 Hz), 7.06 (1H, d, J = 8.40 Hz), 7.18-7.26 (1H, m), 7.38-7.46 (1H, m), 7.68-7.75 (2H, m), 8.26-8.31 (1H, m).
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(5-(3-((14-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-12-メチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
12-メチル-11-オキソ-14-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル 4-メチルベンゼンスルホナート (611 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(5-(3-ヒドロキシベンゾイル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (356 mg)、炭酸カリウム (207 mg)および無水DMF(3 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、60 ℃で6日間撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで三度抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (607 mg)を得た。
MS: [M+H]+1268.8.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(5-(3-((12-メチル-11-オキソ-14-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (877 mg)とTHF (2.5 mL)の混合物に6N塩酸 (2.5 mL)を室温で加え、混合物を室温で6時間撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで二度抽出した。合わせた有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル)およびHPLC (L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル(5 mM 酢酸アンモニウム系)で精製した。得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、標題化合物 (374 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.76-1.11 (11H, m), 1.42-1.95 (9H, m), 2.15 (3H, s), 2.23-2.47 (4H, m), 2.78-3.05 (4H, m), 3.43-3.90 (15H, m), 4.09-4.27 (5H, m), 4.49 (1H, t, J = 7.5 Hz), 5.05-5.47 (1H, m), 6.38 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.57 (2H, d, J = 5.4 Hz), 6.65-6.77 (2H, m), 6.86-7.22 (8H, m), 7.23-7.56 (4H, m), 7.75-7.91 (2H, m), 8.60-8.77 (2H, m), 9.11-9.49 (1H, m).
14-(4-((1S)-2-((2S)-2-(5-(4-フルオロベンゾイル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-イル)-1-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-オキソエチル)ピペリジン-1-イル)-N-(2-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)-N-メチル-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-アミド
2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)-N-メチル-N-(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)アセトアミド (2.60 g)と無水DMF (30 mL) の混合物に60%水素化ナトリウム (0.235 g)を0 ℃で加えた。反応混合物を0 ℃で10分間撹拌した後、 tert-ブチル 2-ブロモアセタート (0.760 mL)を0 ℃で加えた。混合物を室温で20時間撹拌した後、60%水素化ナトリウム(0.22 g) とtert-ブチル 2-ブロモアセタート (0.74 mL)を0 ℃で加えた。混合物を室温で3時間撹拌した後、混合物に0 ℃で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (2.30 g)を得た。
MS: [M+H-tBu+H]+752.6.
tert-ブチル 15-メチル-14-オキソ-17-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザヘプタデカン-1-オアート(2.30 g)とTHF (10 mL)の混合物に6規定塩酸 (10 mL)を室温で加え、室温で6時間撹拌した。混合物を0 ℃で水に加え、酢酸エチルとTHFの混合溶媒で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (1.65 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 2.47 (2H, quin, J = 7.0 Hz), 2.90-3.13 (3H, m), 3.54-3.80 (14H, m), 3.92-4.36 (6H, m), 6.43-6.54 (2H, m), 6.63-6.88 (4H, m), 7.01-7.21 (7H, m).
3-ブロモ-5-((2S)-1-((1R)-1-(4-メトキシフェニル)エチル)ピロリジン-2-イル)ピリジン(38.0 g)のジエチルエーテル(1.0 L)溶液に2.5 M n-ブチルリチウム ヘキサン溶液(46.6 mL)を-70 ℃で加えた。反応混合物を-70 ℃で1時間撹拌した後、4-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(29.0 g)とジチルエーテル(15 mL)の混合物を加えた。反応混合物を-70 ℃で1.5時間撹拌した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物(12.0 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.37 (3H, d, J = 6.62 Hz), 1.54-1.67 (1H, m), 1.82-1.94 (1H, m), 1.94-2.04 (1H, m), 2.23-2.36 (1H, m), 2.53-2.66 (1H, m), 3.33-3.42 (1H, m), 3.51 (1H, q, J = 6.62 Hz), 3.60 (3H, s), 3.71 (1H, dd, J = 9.26, 5.73 Hz), 6.48-6.55 (2H, m), 6.93-7.00 (2H, m), 7.24-7.33 (2H, m), 7.64-7.69 (1H, m), 7.74-7.82 (2H, m), 8.43-8.49 (2H, m).
D) (4-フルオロフェニル)(5-((2S)-ピロリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)メタノン
(4-フルオロフェニル)(5-((2S)-1-((1R)-1-(4-メトキシフェニル)エチル)ピロリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)メタノン(20.0 g)とTFA (200 mL)の混合物を100 ℃で10時間撹拌後、反応混合物を濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン−飽和炭酸ナトリウム水溶液で分配し、有機層を減圧下濃縮し標題化合物(10 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 2.18-2.40 (3H, m), 2.52-2.66 (1H, m), 3.47-3.55 (3H, m), 7.32 (2H, s), 7.86-8.00 (2H, m), 8.28-8.36 (1H, m), 8.87-8.92 (1H, s), 8.92-8.98 (1H, s).
(4-フルオロフェニル)(5-((2S)-ピロリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)メタノン(2.43 g)、(2S)-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)(1-((9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル)ピペリジン-4-イル)酢酸(3.60 g)、DIPEA (3.87 mL)、DMTMM (3.07 g)およびジクロロメタン(100 mL)の混合物を14 ℃で10時間 撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物(3.20 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.18 - 1.28 (1H, m), 1.39 (1H, brs), 1.46 (9H, brs), 1.93-2.02 (1H, m), 2.05-2.19 (1H, m), 2.42-2.56 (1H, m), 2.65 (1H, d, J = 5.29 Hz), 2.86 (1H, s), 2.99 (1H, s), 3.25 (1H, s), 3.34 (2H, s), 3.91 (1H, brs), 4.00 (4H, s), 4.03-4.12 (1H, m), 4.18-4.31 (2H, m), 5.13-5.22 (1H, m), 7.31 (4H, t, J = 7.28 Hz), 7.38 (2H, brs), 7.59 (2H, d, J = 7.50 Hz), 7.80 (2H, d, J = 7.50 Hz), 7.88 (2H, dd, J = 8.60, 5.51 Hz), 7.98 (1H, d, J = 4.41 Hz), 8.67-8.73 (2H, m).
9H-フルオレン-9-イルメチル 4-((1S)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-((2S)-2-(5-(4-フルオロベンゾイル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシラート(3.2 g)、TFA(25 mL)およびジクロロメタン(25 mL)の混合物を15 ℃で20分間 撹拌した。反応液を濃縮して得られた残渣(2.76 g)、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ) プロパン酸(1.33 g)、DIPEA (2.25 mL)、DMTMM (1.79 g)およびジクロロメタン(100 mL)の混合物を14 ℃で10時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製し、標題化合物(1.10 g)を得た。
MS: [M+H]+818.5.
9H-フルオレン-9-イルメチル 4-((1S)-1-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-((2S)-2-(5-(4-フルオロベンゾイル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシラート (200 mg)とメタノール (4 mL)の混合物に2Mジメチルアミンメタノール溶液 (8 mL)を室温で加えた。混合物を室温で5時間撹拌した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (127 mg) を得た。
MS: [M+H]+596.4.
17-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-15-メチル-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザヘプタデカン-1-酸 (152 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(5-(4-フルオロベンゾイル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソ-1-(ピペリジン-4-イル)エチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (127 mg)、WSC (0.06 mL)、HOBt (43 mg)、無水DMF (3 mL)の混合物を室温で18時間撹拌した。混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (215 mg)を得た。
MS: [M+H]+1199.8.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(5-(4-フルオロベンゾイル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-イル)-1-(1-(17-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-15-メチル-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザヘプタデカン-1-オイル)ピペリジン-4-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (215 mg)とTHF (1 mL)の混合物にTFA (1 mL)を0 ℃で加え、0 ℃で1時間、室温で2時間撹拌した。混合物を0 ℃にて飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチルとTHFの混合溶媒で抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) 、HPLC (L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル(0.1% TFA含有系))で精製した。得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (79 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.84-1.03 (4H, m), 1.09-1.44 (5H, m), 1.61 (2H, t, J = 13.3 Hz), 1.86-2.18 (4H, m), 2.28 (2H, s), 2.38-2.63 (4H, m), 2.82-3.18 (5H, m), 3.52-4.71 (25H, m), 5.10-5.52 (1H, m), 6.34-6.42 (1H, m), 6.50-6.58 (1H, m), 6.63 (1H, d, J = 8.7 Hz), 6.74 (2H, dt, J = 8.5, 2.4 Hz), 6.86-6.94 (1H, m), 6.95-7.18 (7H, m), 7.30 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.84-8.06 (3H, m), 8.57-8.76 (2H, m).
N-(2-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)-N-メチル-14-(4-((1S)-1-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-アミド
17-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-15-メチル-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザヘプタデカン-1-酸 (143 mg)、tert-ブチル メチル((2S)-1-オキソ-1-(((1S)-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-(ピペリジン-4-イル)エチル)アミノ)プロパン-2-イル)カルバマート (116 mg)、WSC (0.05 mL)、HOBt (39 mg)と無水DMF (3 mL)の混合物を室温で19時間撹拌した。混合物に0 ℃で水を加え、酢酸エチルとTHFの混合溶媒で抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/メタノール) で精製し、標題化合物 (205 mg)を得た。
MS: [M+H]+1210.8.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-1-(1-(17-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-15-メチル-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザヘプタデカン-1-オイル)ピペリジン-4-イル)-2-オキソ-2-((2S)-2-(4-フェニル[1,3]チアゾロ[4,5-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)エチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (205 mg)とTFA (1 mL)の混合物を室温で20分間撹拌した。混合物を0 ℃にて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルとTHFの混合溶媒で抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/メタノール)、HPLC (L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル (5 mM 酢酸アンモニウム系))、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル、0.5% v/v トリエチルアミン添加)で精製し、標題化合物 (16 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.88 (3H, td, J = 7.3, 2.6 Hz), 1.07-1.37 (7H, m), 1.54-1.75 (2H, m), 1.88-2.76 (12H, m), 2.89-3.12 (3H, m), 3.37-3.79 (15H, m), 3.89-4.39 (8H, m), 4.66 (1H, t, J = 6.7 Hz), 5.49-5.78 (1H, m), 6.38 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.48-6.67 (2H, m), 6.70-7.18 (10H, m), 7.45-7.60 (3H, m), 7.93-8.01 (1H, m), 8.23-8.35 (2H, m), 8.50 (1H, dd, J = 5.4, 1.3 Hz).
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(2-((14-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-12-メチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
tert-ブチル (2S)-2-(4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート(1.0 g)とTHF(20 mL)の混合物に水素化リチウムアルミニウム(55 mg)を室温で加え1時間撹拌した。反応混合物に硫酸ナトリウム十水和物を加え、不純物を濾去した。濾液を減圧下留去し、水で希釈した後に、酢酸エチルで三度抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮して標題化合物(600 mg)を得た。
MS: [M+H]+282.9.
tert-ブチル (2S)-2-(4-ホルミル-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート(4.36 g)とTHF(20 mL)の混合物に(2-(ベンジルオキシ)フェニル)(ブロモ)マグネシウム(2.86 g)を室温で加え、反応混合物を終夜撹拌した。混合物に水を加え、酢酸エチルで三度抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物(4.6 g)を得た。
MS: [M+H]+466.9.
tert-ブチル (2S)-2-(4-((2-(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート(4.60 g)、二酸化マンガン(8.57 g)およびジクロロメタン(100 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。不純物を濾去し、濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でおよび飽和食塩水で洗浄した。分離した有機層を減圧下留去し標題化合物(4.40 g)を得た。
MS: [M+H]+465.2.
tert-ブチル (2S)-2-(4-(2-(ベンジルオキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート(4.40 g)、TFA(8 mL)およびジクロロメタン(50 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、標題化合物(2.50 g)を得た。
MS: [M+H]+365.2.
(2-(ベンジルオキシ)フェニル)(2-((2S)-ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)メタノントリフルオロ酢酸塩(2.10 g)とジクロロメタン(50 mL)の混合物に(2S)-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)(シクロヘキシル)酢酸(1.78 g)、DIPEA(2.23 g)およびHATU(3.28 g)を室温で加え、終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を水で希釈した後に、酢酸エチルで三度抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物(3.00 g)を得た。
MS: [M+H]+604.4.
tert-ブチル ((1S)-2-((2S)-2-(4-(2-(ベンジルオキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)カルバマート(3.00 g)、TFA(6 mL)およびジクロロメタン(50 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、標題化合物(2.40 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ1.07-1.24 (4H, m), 1.62-1.70(7H, m), 1.80-1.95 (3H, m), 2.14-2.19 (1H, m), 3.62-3.65 (1H, m), 3.69-3.72 (1H, m), 4.02-4.06 (1H, m), 5.09-5.13 (2H, m), 5.33-5.35 (1H, m), 7.06-7.11 (3H, m), 7.24-7.32 (4H, m), 7.41-7.45 (1H, m), 7.52-7.57 (1H, m), 8.12 (2H, brs), 8.35 (1H, s).
(2S)-2-アミノ-1-((2S)-2-(4-(2-(ベンジルオキシ)ベンゾイル)-2-チエニル)ピロリジン-1-イル)-2-シクロヘキシルエタノントリフルオロ酢酸塩(2.40 g)とジクロロメタン(40 mL)の混合物にN-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニン(1.16 g)、DIPEA(1.85 g)およびHATU(2.72 g)を室温で加え、終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を水で希釈した後に、酢酸エチルで三度抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物(2.20 g)を得た。
MS: [M+H]+688.9.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(2-(ベンジルオキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート(1.6 g)、メタンスルホン酸(10 mL) およびジクロロメタン(40 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、標題化合物(0.8 g)を得た。
MS: [M+H]+499.3.
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(2-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド トリフルオロ酢酸塩(1.3 g)、二炭酸ジ-tert-ブチル(0.57 g)およびTHF(20 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。残渣をHPLC (L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル(10 mM 酢酸アンモニウム含有系))で精製し、標題化合物(0.53 g)を得た。
MS: [M+H]+599.3.
12-メチル-11-オキソ-14-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル 4-メチルベンゼンスルホナート (153 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(2-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (90 mg)、炭酸カリウム (52mg)および無水DMF(1 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、60 ℃で終夜撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで二度抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (138 mg)を得た。
MS: [M+H]+1274.7.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(2-((12-メチル-11-オキソ-14-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (138 mg)と無水THF (1.5 mL)の混合物に6N塩酸 (1.5 mL)を室温で加え、混合物を室温で 2時間撹拌した。混合物を0 ℃にて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をHPLC (L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル(5 mM 重炭酸アンモニウム含有系)で精製した。得られた画分を減圧下濃縮し、標題化合物 (69 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.80-1.21 (12H, m), 1.64 (6H, d, J = 10.9 Hz), 1.91-2.07 (3H, m), 2.11-2.26 (4H, m), 2.39 (2H, t, J = 7.8 Hz), 2.79-3.02 (4H, m), 3.34-3.57 (12H, m), 3.60-3.80 (3H, m), 4.01-4.25 (5H, m), 4.44-4.54 (1H, m), 5.21-5.32 (1H, m), 6.39 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.54-6.63 (2H, m), 6.68-6.79 (2H, m), 6.94 (2H, dd, J = 15.1, 8.0 Hz), 7.01-7.23 (8H, m), 7.37 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.49 (1H, t, J = 7.7 Hz), 7.89 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.24 (1H, brs), 9.11-9.47 (1H, m).
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S,4S)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)-4-((14-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-12-メチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)スルファニル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
(4R)-4-(ベンジルオキシ)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-L-プロリン(255 g)、WSC(182 g)、HOBt(129 g)およびアセトニトリル(2.5 L)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に0 ℃で、25%アンモニア水(300 mL)を加え、0 ℃で、30分間、次いで室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を0.5 N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液およびと飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)にて精製し、標題化合物(180 g)を得た。
MS: [M+H-Boc+H]+221.2.
tert-ブチル (2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)-2-カルバモイルピロリジン-1-カルボキシラート(180 g)、ローソン試薬(227 g)およびTHF(1.8 L)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール)で精製し、標題化合物(165 g)を得た。
MS: [M+H-Boc+H]+237.2.
tert-ブチル (2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)-2-カルバモチオイルピロリジン-1-カルボキシラート(165 g)、ブロモピルビン酸エチル(191 g)およびエタノール(1.5 L)の混合物を60 ℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣にTHF (1.5 L)、水 (1.5 L)および 炭酸水素ナトリウム(82.3 g)を加えて0 ℃に冷却し、二炭酸ジ-tert-ブチル(107 g)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮後、酢酸エチルで希釈し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(130 g)を得た。
MS: [M+H]+432.9.
エチル 2-((2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-カルボキシラート(130 g)、1N 水酸化ナトリウム水溶液(602 mL)およびメタノール(1 L)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に0 ℃で0.33 Nクエン酸水溶液を加えてpH を6に調整した後、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去し、標題化合物(110 g)を得た。
MS: [M+H]+404.9.
2-((2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-カルボン酸(110 g)、DIPEA (105 g)、HOBt (47.8 g)、WSC (67.9 g)およびDMF (900 mL)の混合物を0 ℃で30分間撹拌し、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(34.5 g)を0 ℃で加えた。室温で終夜撹拌し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(100 g)を得た。
MS: [M+H]+447.9.
tert-ブチル (2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)-2-(4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート(100 g)のTHF(1 L)溶液に室温で1M ブロモ(4-フルオロフェニル)マグネシウムTHF溶液(669 mL)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(50.0 g)を得た。
MS: [M+H]+483.2.
tert-ブチル (2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート(50.0 g)の酢酸エチル(250 mL)溶液に4N塩化水素酢酸エチル溶液(260 mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、標題化合物(24.0 g)を得た。
MS: [M+H]+383.1.
(2-((2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)(4-フルオロフェニル)メタノン一塩酸塩(24.0 g)、(2S)-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)(シクロヘキシル)酢酸(17.7 g)、DIPEA (29.5 g)、HOBt (15.4 g)、WSC (13.7 g)およびDMF (170 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(29.0 g)を得た。
MS: [M+H]+ 622.3
tert-ブチル ((1S)-2-((2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)カルバマート(24.0 g)の酢酸エチル(250 mL)溶液に4N塩化水素酢酸エチル溶液(250 mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、標題化合物(20.0 g)を得た。
MS: [M+H]+522.2.
(2S)-2-アミノ-1-((2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-シクロヘキシルエタノン一塩酸塩(20.0 g)、N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニン(9.45 g)、DIPEA (18.4 g)、HOBt (6.28 g)、WSC (8.91 g)およびDMF (200 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(25.0 g)を得た。
MS: [M+H]+707.3.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート(25.0 g)、メタンスルホン酸(68.0 g)およびジクロロメタン(125 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をジクロロメタン(125 mL)に溶解し、二炭酸ジ-tert-ブチル(11.6 g)と炭酸水素ナトリウム (7.43 g)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)にて精製し、標題化合物(19.0 g)を得た。
MS: [M+H]+617.3.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S,4R)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート(3.00 g)、トリエチルアミン(915 mg)およびジクロロメタン(50 mL)の混合物にメタンスルホニルクロリド(1.11 g)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を10% 炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣、チオ酢酸カリウム(2.72 g)およびDMF (30 mL)の混合物を40 ℃で終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(1.60 g)を得た。
MS: [M+H]+675.2.
2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)-N-メチル-N-(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)アセトアミド (1.43 g)、トリエチルアミン (1.15 mL)およびTHF (20 mL)の混合物にメタンスルホニル クロリド (0.32 mL)のTHF (2 mL)溶液を0 ℃で、20分間かけて加えた。 0 ℃で 30分間撹拌後、混合物に氷水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣とアセトン (20.0 mL)の混合物にヨウ化ナトリウム (1.54 g)を加え、40 ℃で2時間、撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (1.66 g)を得た。
MS: [M+H]+803.8.
S-((3S,5S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)-5-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-3-イル) エタンチオアート(71.4 mg)、2-(2-(2-(2-ヨードエトキシ)エトキシ)エトキシ)-N-メチル-N-(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)アセトアミド (85 mg)、炭酸カリウム (29.2 mg)およびメタノール(4 mL)の混合物を室温で、終夜撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (121 mg)を得た。
MS: [M+H]+1308.6.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S,4S)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)-4-((12-メチル-11-オキソ-14-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)スルファニル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (225 mg)、6N塩酸 (4 mL)およびTHF (4 mL)の混合物を、室温で終夜 撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (116 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.79-1.40 (13H, m), 1.45-1.85 (6H, m), 2.18-2.55 (6H, m), 2.59-3.21 (7H, m), 3.47-3.70 (13H, m), 3.76 (1H, t, J = 5.0 Hz), 3.92-4.06 (1H, m), 4.10-4.41 (3H, m), 4.44-4.62 (1H, m, J = 7.2 Hz), 4.68-4.82 (1H, m), 5.34-5.51 (1H, m), 6.39 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.48-6.58 (1H, m), 6.63 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.69-6.81 (2H, m), 6.85-7.32 (10H, m), 8.15-8.36 (3H, m).
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S,4R)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)-4-((14-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-12-メチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)スルファニル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
(4S)-4-(ベンジルオキシ)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-L-プロリン(200 g)、WSC (131 g)、HOBt (92.4 g)およびアセトニトリル(2 L)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に0 ℃で25%アンモニア水(240 mL)を加え、0 ℃で30分間、次いで室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を0.5 N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)にて精製し、標題化合物(140 g)を得た。
MS: [M+H]+321.3.
tert-ブチル (2S,4S)-4-(ベンジルオキシ)-2-カルバモイルピロリジン-1-カルボキシラート(140 g)、ローソン試薬(177 g)およびTHF(1 L)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(120 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.34-1.40 (9H, m), 2.00-2.30 (1H, m), 3.35-3.48 (2H, m), 3.58-3.63 (1H, m), 4.00-4.11 (1H, m), 4.42-4.44 (3H, m), 7.27-7.35 (5H, m), 8.99-9.07 (1H, m), 9.62 (1H, s).
tert-ブチル (2S,4S)-4-(ベンジルオキシ)-2-カルバモチオイルピロリジン-1-カルボキシラート(120 g)、ブロモピルビン酸エチル(83.5 g)およびエタノール(2 L)の混合物を60 ℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣にTHF (1 L)、水 (1 L)および 炭酸水素ナトリウム(90.0 g)を加えて0 ℃に冷却し、二炭酸ジ-tert-ブチル(156 g)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮後、酢酸エチルで希釈し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(72.0 g)を得た。
MS: [M+H]+433.2.
エチル 2-((2S,4S)-4-(ベンジルオキシ)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-カルボキシラート(72.0 g)、1N 水酸化ナトリウム水溶液(332 mL)およびメタノール(1 L)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に0 ℃で0.33 Nクエン酸水溶液を加えてpHを6に調整した後、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去し、標題化合物(59.0 g)を得た。
MS: [M+H]+405.1.
2-((2S,4S)-4-(ベンジルオキシ)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-カルボン酸(59.0 g)、DIPEA (75.5 g)、HOBt (39.5 g)、WSC (56.0 g)およびDMF (500 mL)の混合物を0 ℃で30分間撹拌し、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(29.1 g)を0 ℃で加えた。室温で終夜撹拌し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を5% 炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(45.0 g)を得た。
MS: [M+H]+448.2.
(2-((2S,4R)-4-(ベンジルオキシ)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)(4-フルオロフェニル)メタノン(45.0 g)のTHF(1 L)溶液に室温で1Mブロモ(4-フルオロフェニル)マグネシウムTHF溶液(303 mL)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、0 ℃で水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(32.0 g)を得た。
MS: [M+H]+483.0.
tert-ブチル (2S,4S)-4-(ベンジルオキシ)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシラート(32.0 g)の酢酸エチル(100 mL)溶液に4N塩化水素酢酸エチル溶液(166 mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、標題化合物(20.0 g)を得た。
MS: [M+H]+383.1.
(2-((2S,4S)-4-(ベンジルオキシ)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)(4-フルオロフェニル)メタノン一塩酸塩(20.0 g)、(2S)-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)(シクロヘキシル)酢酸(14.7 g)、DIPEA (18.5 g)、HOBt (9.67 g)、WSC (13.7 g)およびジクロロメタン (500 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を0.5N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(20.1 g)を得た。
MS: [M+H]+622.3.
tert-ブチル((1S)-2-((2S,4S)-4-(ベンジルオキシ)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)カルバマート(15.0 g)および4N塩化水素酢酸エチル溶液(100 mL)を加え、室温で2日間撹拌した。析出物をろ取、酢酸エチルで洗浄後、乾燥し、標題化合物(12.5 g)を得た。
MS: [M+H]+522.2.
(2S)-2-アミノ-1-((2S,4S)-4-(ベンジルオキシ)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-シクロヘキシルエタノン一塩酸塩(15.0 g)、N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニン(7.03 g)、DIPEA (11.2 g)、HOBt (8.90 g)、WSC (6.63 g)およびジクロロメタン (200 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を0.5N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(15.1 g)を得た。
MS: [M+H]+707.0.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S,4S)-4-(ベンジルオキシ)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート(13.0 g)、メタンスルホン酸(50.0 g)およびジクロロメタン(200 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をTHF (200 mL)に溶解し、二炭酸ジ-tert-ブチル(12.0 g)と 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100 mL)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(10.0 g)を得た。
MS: [M+H]+617.3.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S,4S)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート(1.80 g)、トリエチルアミン(590 mg)およびジクロロメタン(50 mL)の混合物にメタンスルホニルクロリド(669 mg)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物に10% 炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣、チオ酢酸カリウム(1.67 g)およびDMF (30 mL)の混合物を40 ℃で終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)にて精製し、標題化合物(901 mg)を得た。
MS: [M+H]+675.3.
S-((3R,5S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)-5-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-3-イル) エタンチオアート (200 mg)、2-(2-(2-(2-ヨードエトキシ)エトキシ)エトキシ)-N-メチル-N-(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)アセトアミド (240 mg)、炭酸カリウム (82 mg)および メタノール(6mL)の混合物を室温で、終夜撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (214 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ -0.05-0.04 (9H, m), 0.85-1.39 (14H, m), 1.49 (9H, s), 1.59-1.79 (6H, m), 2.19-2.36 (1H, m, J = 11.6 Hz), 2.40-2.55 (2H, m), 2.72-2.86 (6H, m), 2.92-3.18 (3H, m), 3.52-4.38 (21H, m), 4.52-4.76 (2H, m), 5.09 (1H, s), 5.24 (1H, s), 5.62 (1H, d, J = 5.8 Hz), 6.45-7.22 (15H, m), 8.20 (1H, s), 8.24-8.36 (2H, m).
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S,4R)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)-4-((12-メチル-11-オキソ-14-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)スルファニル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (214 mg)、6N塩酸 (4 mL)およびTHF (4 mL)の混合物を、室温で終夜 撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (118 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.80-1.35 (13H, m), 1.46-1.84 (6H, m), 2.19-2.84 (9H, m), 2.87-3.22 (4H, m), 3.42-4.06 (16H, m), 4.10-4.39 (4H, m), 4.52 (1H, d, J = 7.6 Hz), 5.43-5.75 (1H, m), 6.33-7.31 (15H, m), 8.14-8.39 (3H, m).
N-((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S,4S)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)-4-(3-((14-(4-((1-(E/Z))-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-12-メチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)オキシ)フェノキシ)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S,4R)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (300 mg)、トリフェニルホスフィン (255 mg)、3-ヒドロキシフェニル ベンゾアート (208 mg)とTHF (10 mL)の混合物にジイソプロピル アゾジカルボキシラート (0.51 mL)を室温で加えた。混合物を室温で 2時間、撹拌後、反応液を濃縮した。得られた残渣とメタノール (10 mL)の混合物に2N 水酸化ナトリウム水溶液 (0.49 mL) を室温で加えた。混合物を室温で終夜 撹拌した。混合物を10%クエン酸水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (164 mg)を得た。
MS: [M+H]+709.3.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S,4S)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)-4-(3-ヒドロキシフェノキシ)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (164 mg), 2-(2-(2-(2-ヨードエトキシ)エトキシ)エトキシ)-N-メチル-N-(2-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)エチル)アセトアミド (205 mg), 炭酸カリウム (96 mg) および DMF (3 mL) の混合物を 60 ℃ で、終夜撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (288 mg) を得た。
MS: [M+H]+1384.7.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S,4S)-2-(4-(4-フルオロベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)-4-(3-((12-メチル-11-オキソ-14-(4-((1-(E/Z))-2-フェニル-1-(4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)フェニル)ブタ-1-エン-1-イル)フェノキシ)-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)オキシ)フェノキシ)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (288 mg)、6N塩酸 (4 mL) および THF (4 mL) の混合物を室温で終夜、撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (94 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.82-0.95 (3H, m), 1.00-1.41 (9H, m), 1.49-2.03 (6H, m), 2.17-2.67 (6H, m), 2.79-3.24 (5H, m), 3.50-4.40 (20H, m), 4.57 (1H, d, J = 6.4 Hz), 4.86-4.91 (1H, m), 5.06-5.26 (1H, m), 5.47-5.74 (1H, m, J = 8.8 Hz), 6.03-7.20 (19H, m), 7.88-8.09 (2H, m, J = 8.3, 5.7 Hz), 8.29-8.37 (1H, m).
N-((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-((14-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
4-(4-シアノフェニル)-1-(4-ヒドロキシベンジル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボニトリル (213 mg)、3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1,14-ジイル ビス(4-メチルベンゼンスルホナート) (0.85 mL)、炭酸カリウム (124 mg)、無水DMF (3 mL)の混合物を50 ℃で16時間撹拌した。反応液を0 ℃で水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (208 mg)を得た。
MS: [M+H]+702.4.
14-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカ-1-イル 4-メチルベンゼンスルホナート (205 mg)、tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (195 mg)、無水DMF (2 mL)の混合物に炭酸カリウム (55.5 mg)を加え、50 ℃で24時間撹拌した。反応液を0 ℃で水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン、メタノール/酢酸エチル) 、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (220 mg)を得た。
MS: [M+H]+1128.7.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-((14-(4-((3-シアノ-4-(4-シアノフェニル)-2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)メチル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (220 mg)とTFA (1 mL)の混合物を室温で15分間撹拌した。混合物に0 ℃で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルとTHFの混合溶媒で抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (181 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.99-1.26 (8H, m), 1.54-1.82 (6H, m), 2.06-2.41 (13H, m), 3.14 (1H, q, J = 6.8 Hz), 3.59-3.71 (12H, m), 3.76-4.03 (6H, m), 4.07 (2H, dd, J = 5.5, 3.7 Hz), 4.17 (2H, dd, J = 5.4, 3.8 Hz), 4.49-4.59 (1H, m), 5.14 (2H, s), 5.43-5.65 (1H, m), 6.88-6.93 (4H, m), 7.17-7.23 (1H, m), 7.37-7.44 (1H, m), 7.53-7.59 (2H, m), 7.67-7.73 (2H, m), 7.73-7.80 (2H, m), 8.27-8.31 (1H, m).
N-((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-((14-((6S)-4-(4-クロロフェニル)-2,3,9-トリメチル-6H-チエノ[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-6-イル)-13-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
A) ((6S)-4-(4-クロロフェニル)-2,3,9-トリメチル-6H-チエノ[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-6-イル)酢酸
(S)-tert-ブチル 2-(4-(4-クロロフェニル)-2,3,9-トリメチル-6H-チエノ[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-6-イル)アセタート(70 mg)とTFA(10 mL)の混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。得られた固体をエーテル/ヘキサンから結晶化し、標題化合物 (49 mg)を得た。
MS: [M+H]+401.2.
2-(2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (342 mg)および28%アンモニア水 (3 mL)およびエタノール (3 mL)の混合物を100 ℃で20分間マイクロウェーブ照射した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣、((6S)-4-(4-クロロフェニル)-2,3,9-トリメチル-6H-チエノ[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-6-イル)酢酸 (148 mg)、DIPEA (0.13 mL)とアセトニトリル (3 mL)の混合物にHATU (280 mg)を室温で加えた。室温で 1時間撹拌後、反応混合物を濃縮した。得られた残渣シリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (211 mg)を得た。
MS: [M+H]+1156.3.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-((14-((6S)-4-(4-クロロフェニル)-2,3,9-トリメチル-6H-チエノ[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-6-イル)-13-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザテトラデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (211 mg)、6 N塩酸(2 mL)およびTHF(6 mL)の混合物を、室温で5時間撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (121 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.23 (9H, d, J = 6.9 Hz), 1.51-1.84 (9H, m), 2.03-2.38 (6H, m), 2.43 (3H, s), 2.68 (3H, s), 3.15 (1H, q, J = 6.8 Hz), 3.37-3.76 (14H, m), 3.82-4.04 (4H, m), 4.13-4.24 (2H, m), 4.51-4.66 (2H, m), 5.47 (1H, dd, J = 7.6, 3.3 Hz), 7.18 (1H, dd, J = 8.2, 1.7 Hz), 7.34-7.48 (5H, m), 7.63-7.73 (2H, m), 8.30 (1H, s).
N-((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-((17-((6S)-4-(4-クロロフェニル)-2,3,9-トリメチル-6H-チエノ[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-6-イル)-16-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザヘプタデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-N2-メチル-L-アラニンアミド
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート(0.90 g)、3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1,14-ジイル ビス(4-メチルベンゼンスルホナート) (1.65 g)と炭酸カリウム (0.42 g)の混合物を50 ℃で終夜撹拌した。混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (0.80 g)を得た。
MS: [M+H]+973.3.
14-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカ-1-イル 4-メチルベンゼンスルホナート (390 mg)および28%アンモニア水 (3 mL)およびエタノール (3 mL)の混合物を100 ℃で20分間マイクロウェーブ照射した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣、((6S)-4-(4-クロロフェニル)-2,3,9-トリメチル-6H-チエノ[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-6-イル)酢酸 (160 mg)、DIPEA (0.14 mL)とアセトニトリル (3 mL)の混合物にHATU (305 mg)を室温で加えた。室温で 1時間撹拌後、反応混合物を濃縮した。得られた残渣シリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (307 mg)を得た。
MS: [M+H]+1200.3.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-((17-((6S)-4-(4-クロロフェニル)-2,3,9-トリメチル-6H-チエノ[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-6-イル)-16-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザヘプタデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (307 mg)とトリフルオロ酢酸(2.96 g)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮した。得られた残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をHPLC (L-Column 2 ODS, 移動相:水/アセトニトリル(0.1% TFA含有系))で精製した。得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、標題化合物 (66 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.93-1.36 (9H, m), 1.45-1.84 (9H, m), 2.05-2.51 (7H, m), 2.68 (3H, brs), 3.07-3.60 (19H, m), 3.66-4.24 (8H, m), 4.46-4.69 (2H, m), 5.47 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.20 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.42 (5H, d, J = 8.9 Hz), 7.68 (2H, brs), 8.31 (1H, brs).
N-(2-(2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)-7-((4-((3,5-ジクロロピリジン-4-イル)アミノ)-7-メトキシ-2-オキソ-2H-クロメン-8-イル)オキシ)ヘプタンアミド
2-(2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (68 mg)および28%アンモニア水溶液 (1.5 mL)およびエタノール (1.5 mL)の混合物を100 ℃で20分間マイクロウェーブ照射した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣、7-((4-((3,5-ジクロロピリジン-4-イル)アミノ)-7-メトキシ-2-オキソ-2H-クロメン-8-イル)オキシ)ヘプタン酸 (35 mg)、HATU (42 mg)とアセトニトリル (3 mL)の混合物にDIPEA (0.02 mL)を室温で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (61 mg)を得た。
上記7-((4-((3,5-ジクロロピリジン-4-イル)アミノ)-7-メトキシ-2-オキソ-2H-クロメン-8-イル)オキシ)ヘプタン酸は自体公知の方法(例えば、バイオオーガニック アンド メディシナル ケミストリー レターズ (Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters) 2010, 20, 2928-2932に記載された方法)で合成することができる。
MS: [M+H]+1258.1.
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-((19-((4-((3,5-ジクロロピリジン-4-イル)アミノ)-7-メトキシ-2-オキソ-2H-クロメン-8-イル)オキシ)-13-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザノナデカ-1-イル)オキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (61 mg)とTFA (3 mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮した後、得られた残渣を酢酸エチル−2-プロパノール(4:1)に溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣を残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (38 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96-1.29 (9H, m), 1.34-1.45 (2H, m), 1.46-1.87 (13H, m), 2.31 (9H, s), 3.08-3.24 (1H, m), 3.46-3.74 (11H, m), 3.77-4.00 (7H, m), 4.06 (2H, t, J = 6.4 Hz), 4.19 (2H, dd, J = 5.2, 4.0 Hz), 4.55 (1H, d, J = 7.2 Hz), 5.47 (1H, dd, J = 7.7, 3.3 Hz), 7.13 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.17-7.24 (1H, m), 7.41 (1H, t, J = 8.2 Hz), 7.66-7.75 (2H, m), 7.82 (1H, d, J = 9.1 Hz), 8.30 (1H, s), 8.67 (2H, s).
N-(4-(クロロ(ジフルオロ)メトキシ)フェニル)-6-(3-((2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-シクロヘキシル-2-((N-メチル-L-アラニル)アミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-5-(1H-ピラゾール-5-イル)ニコチンアミド
tert-ブチル ((2S)-1-(((1S)-1-シクロヘキシル-2-((2S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (299 mg)、エタン-1,2-ジイルビス(オキシエタン-2,1-ジイル) ビス(4-メチルベンゼンスルホナート) (1.38 g)、炭酸カリウム (111 mg)とDMF (3 mL)の混合物を50 ℃で終夜撹拌した。混合物を室温に戻した後、酢酸エチルで希釈した。5%炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (336 mg)を得た。
MS: [M+H]+885.6.
5-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-3-カルボン酸(20.0 g)とトルエン(175 mL)の懸濁液にDMF(26 mL)と塩化チオニル(30.2 g)を滴下した。混合物を80 ℃で2時間撹拌した後、減圧下50 ℃で濃縮した。得られた残渣をTHF(160 mL)とDIPEA (21.9 g)に溶解した後、4-[クロロ(ジフルオロ)メトキシ]アニリン(18.0 g)のTHF(160 mL)溶液を-15 ℃で30分かけて滴下した。混合物を室温で1時間撹拌した後、減圧下50 ℃で濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解させ、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製し、標題化合物 (9.3 g)を得た。
MS: [M+H]+410.9, 412.9.
5-ブロモ-6-クロロ-N-(4-(クロロジフルオロメトキシ)フェニル)ニコチンアミド(5.0 g)と2-プロパノール (24 mL)の混合物にDIPEA (7.8 g)とメチル ピロリジン-3-カルボキシラート塩酸塩 (2.6 g)を室温で加え、封管した。混合物を130 ℃にて10時間撹拌した。反応混合物を室温に戻した後、氷水に注ぎ、1N塩酸でpHを5-6に調整した。水層を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)で精製して標題化合物 (4.0 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.18-2.32 (2H, m), 3.10-3.23 (1H, m), 3.75 (3H, s), 3.82-3.96 (2H, m), 3.99-4.06 (2H, m), 7.19-7.25 (2H, m), 7.63-7.69 (2H, m), 8.02 (1H, s), 8.16 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.55 (1H, s).
メチル 1-(3-ブロモ-5-((4-(クロロジフルオロメトキシ)フェニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-カルボキシラート (4.0 g)、1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール (3.3 g)、水 (10 mL)とTHF (100 mL)の混合物にリン酸三カリウム (3.4 g)とクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2',4',6'-トリイソプロピル-1,1'-ビフェニル)[2-(2'-アミノ-1,1'-ビフェニル)]パラジウム(II) (623 mg)を窒素雰囲気下、室温で一度に加えた。混合物を100 ℃で16時間撹拌した後、減圧下50 ℃で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)で精製して標題化合物 (4.2 g)を得た。
MS: [M+H]+ 576.1.
メチル 1-(5-((4-(クロロジフルオロメトキシ)フェニル)カルバモイル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-カルボキシラート(4.0 g)、メタノール(100 mL)、水(10 mL)の混合物に、水酸化リチウム一水和物(874 mg)を室温で一度に加えた。室温で16時間撹拌した後、減圧下50 ℃で濃縮した。残渣を氷水に注ぎ、50%クエン酸水溶液でpHを6-7に調整した。水層を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をHPLC (Phenomenex Gemini, 移動相:水/アセトニトリル(0.05%アンモニア含有系)) で精製して、標題化合物 (4.0 g) を得た。
MS: [M+H]+562.2.
2-(2-(2-(3-((2-((2S)-1-((2S)-2-((N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-L-アラニル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-イル)-1,3-チアゾール-4-イル)カルボニル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4-メチルベンゼンスルホナート (70 mg)および28%アンモニア水溶液 (1.5 mL)およびエタノール (1.5 mL)の混合物を100 ℃で20分間マイクロウェーブ照射した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣、1-(5-((4-(クロロ(ジフルオロ)メトキシ)フェニル)カルバモイル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-カルボン酸 (44 mg)、HATU (45 mg)とアセトニトリル (3 mL)の混合物にDIPEA (0.02 mL)を室温で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (40 mg)を得た。
MS: [M+Na]+1295.4.
tert-ブチル((2S)-1-(((1S)-2-((2S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(((1-(5-((4-(クロロ(ジフルオロ)メトキシ)フェニル)カルバモイル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル)ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルボニル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)-1,3-チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)メチルカルバマート (40 mg)とTFA (1 mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮した後、得られた残渣を酢酸エチル−2-プロパノール(4:1)に溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (17 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.84-1.19 (5H, m), 1.22 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.48-1.85 (7H, m), 2.02-2.42 (8H, m), 2.82-2.97 (1H, m), 3.13 (1H, q, J = 6.9 Hz), 3.21-3.29 (1H, m), 3.35 (3H, d, J = 5.7 Hz), 3.44 (2H, d, J = 7.9 Hz), 3.49-3.57 (2H, m), 3.58-3.66 (2H, m), 3.68-3.78 (2H, m), 3.84-4.02 (4H, m), 4.17-4.26 (2H, m), 4.55 (1H, d, J = 7.2 Hz), 5.46 (1H, dd, J = 7.7, 3.3 Hz), 6.43 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.17-7.31 (3H, m), 7.36-7.46 (1H, m), 7.65-7.82 (5H, m), 8.04 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.29 (1H, s), 8.70 (1H, d, J = 2.5 Hz).
実施例化合物のIn vitroにおける標的タンパクの分解誘導活性は以下の試験にて評価した。
[評価方法]
(A) MCF-7細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma) を加えたRPMI-1640(Sigma)で培養した。6ウェルプレートに播種したMCF-7細胞をDMSOコントロールと実施例33に示す化合物(本明細書中、SNIPER(ER)-087と称することがある)(1、3、10、30、100、300、1000もしくは3000 nM)で処理し、6時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値をDMSOコントロールを100とした相対値で表記した。3回の独立した実験の結果を棒グラフに示した(図1A)。
(B) 6ウェルプレートに播種したMCF-7細胞をDMSOコントロール、SNIPER化合物(具体的には、SNIPER(ER)-087および実施例34に示す化合物(本明細書中、SNIPER(ER)-088と称することがある))(10もしくは100 nM)もしくはLCL161誘導体と4-OHTの混合(各100 nM)で処理し、1、3、6、24、48もしくは72時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値を、DMSOコントロールを100とした相対値で表記した(図1B)。
(C) 6ウェルプレートに播種したMCF-7細胞をDMSOコントロール、SNIPER化合物(具体的には、SNIPER(ER)-087、SNIPER(ER)-088および実施例35に示す化合物(本明細書中、SNIPER(ER)-089と称することがある))(3、10、 30もしくは100 nM)もしくはLCL161誘導体と4-OHTの混合(各3、10もしくは30 nM)で処理し、6時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値を、DMSOコントロールを100とした相対値で表記した(図1C)。
(D) T47D細胞、ZR75-1細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma) を加えたRPMI-1640(Sigma)で培養した。6ウェルプレートに播種したT47D細胞、ZR75-1細胞をDMSOコントロールもしくはSNIPER(ER)-087(10もしくは100 nM)で処理し、3時間もしくは6時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー(pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)、cIAP1(R&D systems #AF8181)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した(図1D)。
ERαを発現しているヒト乳がん細胞MCF-7を様々な化合物濃度で6時間処理し、ERαタンパク量をウエスタンブロッティング法により分析することで活性評価を行ったところ、実施例33で示す化合物は最小有効濃度3 nMでERαタンパク質量を効果的に減少させた(図1A)。実施例33で示す化合物のポリエチレングリコール(PEG)リンカーの長さを変えた実施例34で示す化合物、実施例35で示す化合物を合成し、KD活性を比較したところ、SNIPER(ER)-088はSNIPER(ER)-087と同等のKD活性を示したが、PEGユニットが一つ少ない実施例35で示す化合物ではKD活性が減弱した(図1C)。実施例33で示す化合物、実施例34で示す化合物のKD活性は化合物処理後1時間より認められ、48時間まで効果が持続した(図1B)。また、ERリガンド(4-OHT)、IAPリガンド(LCL161誘導体)を混合して処理したときには、ERα量の減少が見られなかったことから、両リガンドをリンカーで繋ぐことがKD活性には重要であることが示唆された(図1B、1C)。MCF-7とは異なるヒト乳癌細胞T-47DやZR75-1においても同様に実施例33で示す化合物によるKD効果が確認された(図1D)。
実施例化合物のIn vitroにおける標的タンパク分解活性は以下のように測定した。
1. BCR−ABLタンパク低下作用評価法
K562細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma) を加えたRPMI-1640(Sigma)で培養した。6ウェルプレートに播種したK562細胞をDMSOコントロールとSNIPER化合物(1、3、10、30、100、300、1000、3000もしくは10000 nM)で処理し、4、6もしくは24時間培養した。細胞を回収し、Triton X-100 溶解バッファー (pH 7.5の0.1 M Tris-HCl、150 nM NaCl、0.5% Triton X-100、1 x 完全プロテアーゼインヒビターカクテル (Roche)) で溶解、もしくはSDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解後直ちに10分間ボイルした。細胞抽出液を清澄するために、20,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ABL(Cell Signaling #2862)、GAPDH (Santa Cruz sc-25778)、β-チューブリン(Abcam ab6046)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、BCR-ABLの値を内部標準であるGAPDH、β-チューブリンもしくはβ-アクチンの値で補正し、補正値をDMSOコントロールを100とした相対値で評価した(表2−1および表2−2)。
22Rv1細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma) を加えたRPMI-1640(Sigma)で培養した。6ウェルプレートに播種した22Rv1細胞をDMSOコントロールとSNIPER化合物(1、3、10、30、100、300、1000、3000、10000もしくは30000 nM)で処理し、6時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー(pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、AR(Cell Signaling #5153)、GAPDH (Santa Cruz sc-25778)もしくはβ-チューブリン(Abcam ab6046)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ARの値を内部標準であるGAPDHもしくはβ-チューブリンの値で補正し、補正値をDMSOコントロールを100とした相対値で評価した(表2−1および表2−2)。
MCF-7細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma) を加えたRPMI-1640(Sigma)で培養した。6ウェルプレートに播種したMCF-7細胞をDMSOコントロールとSNIPER化合物(1、3、10、30、100、300、1000もしくは3000 nM)で処理し、3、4、6、24もしくは48時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー(pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値をDMSOコントロールを100とした相対値で評価した(表2−1および表2−2)。
LNCaP細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma)を加えたRPMI-1640(Sigma)で培養した。6ウェルプレートに播種したLNCaP細胞をDMSOコントロールとSNIPER化合物(3、10、30、100、300もしくは1000 nM)で処理し、6もしくは24時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、BRD4(Cell Signaling #13440)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、BRD4の値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値をDMSOコントロールを100とした相対値で評価した(表2−2)。
HT1080細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma) を加えたDMEM(Sigma)で培養した。6ウェルプレートに播種したHT1080細胞をDMSOコントロールとSNIPER化合物(1, 3、10、30、100、300もしくは1000 nM)で処理し、6もしくは24時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、PDE4(Santa Cruz #sc-25810)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、PDE4の値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値をDMSOコントロールを100とした相対値で評価した(表2−2)。
[試験方法]
(A) 6ウェルプレートに播種したMCF-7細胞を10 μMのMG132の存在下、非存在下において、DMSOコントロール、SNIPER(ER)-087(100 nM)もしくはLCL161誘導体と4-OHTの混合(各100 nM)で処理し6時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値を、DMSOコントロールを100とした相対値で表記した(図2A)。
(B) 3.5 cm ガラスボトムディッシュに播種したMCF-7細胞を10 μMのMG132の存在下、非存在下において、DMSOコントロールもしくは100 nM のSNIPER(ER)-087で処理し3時間培養した。細胞を氷上にて100%メタノールで固定し、PBSで4回洗浄後、3% BSA、0.1%Triton X-100を含むPBSで1時間室温にてブロッキングし、以下に記す免疫染色(スタンダードプロトコール)で解析した。ERα(Cell Signaling #8644)もしくはα-チューブリン(Sigma #T-5168)に対する抗体を1次抗体として2時間、Alexa Fluor 488-コンジュゲート抗ウサギIgGもしくはAlexa Fluor 568-コンジュゲート抗マウスIgGを2次抗体としてHoechst33342と共に1時間処理した。蛍光イメージはBZ-9000(Keyence)にて解析した(図2B)。
(C) 10 cm ディッシュに播種したMCF-7細胞に、リポフェクタミン 2000(Life Technologies)を用いてpcDNA3-HA-ubiquitin発現プラスミドをスタンダードプロトコールにて一過性にトランスフェクションした。24時間後、細胞を10 μM のMG132存在下で、DMSOコントロール、SNIPER(ER)-087(10もしくは100 nM)、フルベストラント(10もしくは100 nM)もしくはLCL161誘導体と4-OHTの混合(各100 nM)で処理し3時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清を0.1 M Tris-HCl(pH 7.5)で10倍量に希釈し、anti-HA アガロースコンジュゲートビーズ(Sigma #E6779)で免疫沈降した。沈降物をIP 溶解バッファー(pH 7.4の10 mM Hepes , 142.5 mM KCl, 5 mM MgCl2, 1 mM EGTA 及び 0.1% Triton X-100)で4回洗浄後、沈降物(IP)と全細胞抽出物(total lysate)をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した(図2C)。
(D) 6ウェルプレートに播種したMCF-7細胞をボルテゾミブ(10 μM)、MLN7243(1 μM)もしくはMLN4924(1もしくは10 μM)の存在下、非存在下において、DMSOコントロールもしくはSNIPER(ER)-087(30 nM)で処理し6時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値を、DMSOコントロールを100とした相対値(残存率)で表記した(図2D)。
SNIPER(ER)-087によるERαタンパク質の減少がユビキチン-プロテアソーム系(UPS)による分解を介しているか調べるために、UPS阻害剤共処理の影響を検討した。プロテアソーム阻害剤であるMG132存在下では、SNIPER(ER)-087によるERαの減少が完全に阻害されることがウエスタンブロッティングや蛍光免疫染色法により示された(図2A、2B)。また、別のプロテアソーム阻害剤であるボルテゾミブやユビキチン活性化酵素(UAE)阻害剤であるMLN7243で処理したときにも、同様の結果が得られたことから、SNIPER(ER)-087はUPS依存的にERαを分解していることが示唆された(図2D)。NEDD8活性化酵素(NAE)阻害剤であるMLN4924で処理したときにはSNIPER(ER)-087によるERαの分解に影響がなかったことから、カリンベースユビキチンリガーゼ(cullin-based ubiquitin ligases)はこの分解に関与しない(図2D)。次に、ユビキチン化アッセイを行った。HAタグで標識したユビキチン遺伝子をトランスフェクションしたMCF-7細胞に、MG132存在下でSNIPER(ER)-087もしくはコントロール化合物を処理し、HA(ユビキチン)に対する抗体で免疫沈降した後、ユビキチン化されたERαをウエスタンブロッティングで検出した(図2C)。その結果、臨床承認されたERα分解誘導剤であるフルベストラントと同様にSNIPER(ER)-087は高度なERαのユビキチン化を誘導することが示された。以上の結果から、SNIPER(ER)-087はERαのユビキチン化とプロテアソームによる分解を誘導することが明らかになった。
SNIPER化合物の標的選択性について検討するため、以下の試験を行った。
[試験方法]
6ウェルプレートに播種したMCF-7細胞をDMSOコントロール、SNIPER(ER)-087(10 nM)もしくはシクロヘキシミド (CHX)(10 μg/ml)で処理し、0、3もしくは6時間培養した。各時間に細胞を回収し、SDS溶解バッファー(pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)、MCL1(BD #559027)、p53(Santa Cruz #sc-126)、cFLIP(AdipoGen Life Science #AG-20B-0005-C100)、サイクリンB(Santa Cruz #sc-245)、サイクリンA(Santa Cruz #sc-751)、TACC3(Santa Cruz #sc-22773)、p27(BD #610242)、p21(Santa Cruz #sc-6246)、AR(Cell Signaling #5153)、AhR(Cell Signaling #13790)、VDR(Cell Signaling #12550)、CRABP2(Bethyl Laboratories #A300-809A)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した(図3)。
SNIPER(ER)-087の標的タンパク質(ERα)に対する選択性を検討するために、MCF-7細胞をSNIPER(ER)-087で処理したときの様々なタンパク質の発現レベルを調べた。SNIPER(ER)-087はERαの発現を減少させたが、様々な短寿命タンパク質、細胞周期依存的に分解されるタンパク質の発現量には影響を与えなかった(図3)。一方、タンパク合成阻害剤であるシクロヘキシミド(CHX)はこれらのタンパク質量を速やかに減少させた。また、SNIPER(ER)-087は別の核内受容体(AR、AhR、VDR)や別のSNIPER標的分子であるCRABP2の分解も誘導しなかった。この結果は、SNIPER(ER)-087がERαを選択的に分解できることを示唆している。
[試験方法]
(A) 10 cm ディッシュに播種したMCF-7細胞を10 μM のMG132の存在下で、DMSOコントロール、SNIPER(ER)-087(1、10、100 nM)もしくはLCL161誘導体と4-OHTの混合(各100 nM)で処理し3時間培養した。細胞を回収し、プロテアーゼインヒビターのカクテルを含んだIP溶解バッファー (pH 7.4の10 mM Hepes、142.5 mM KCl、5 mM MgCl2、1 mM EGTA、及び0.1% Triton X-100)を加えて溶解した(4℃, 15分間, 回転)。細胞抽出液を清澄するために、16,000 gで10分間、4℃にて遠心分離した。上清を未処理のプロテインG-セファロースで前処理して非特異的吸着タンパク質を除去した後、ERα抗体(Santa Cruz #sc-543)とプレインキュベートしたプロテインG-セファロースにより2時間、4℃にて免疫沈降した。沈降物をIP 溶解バッファーで4回洗浄後、沈降物(IP)と全細胞抽出物(total lysate)をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)、XIAP(Cell Signaling #2042)もしくはcIAP1(R&D systems #AF8181)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した(図4A)。
(B) 10 cm ディッシュに播種したMCF-7細胞を10 μM のMG132存在下で、DMSOコントロールもしくは10 nM のSNIPER(ER)-087で処理し3時間培養した。細胞を回収し、プロテアーゼインヒビターのカクテルを含んだ IP溶解バッファー (pH 7.4の10 mM Hepes、142.5 mM KCl、5 mM MgCl2、1 mM EGTA、及び0.1% Triton X-100)を加えて溶解した(4℃、15分間、回転)。細胞抽出液を清澄するために、16,000 gで10分間、4℃にて遠心分離した。上清を未処理のプロテインG-セファロースで前処理して非特異的吸着タンパク質を除去した後、XIAP抗体(MBL #M044-3)とプレインキュベートしたプロテインG-セファロースにより2時間、4℃にて免疫沈降した。沈降物をIP 溶解バッファーで4回洗浄後、沈降物(IP)をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)もしくはXIAP(Cell Signaling #2042)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した(図4B)。
(C) 10 cm ディッシュのMCF-7細胞に、リポフェクタミン RNAi MAX(Life Technologies)を用いて、陰性コントロールsiRNA(QIAGEN)、cIAP1もしくはXIAPに対するsiRNA(Life Technologies)をスタンダードプロトコールにて一過性にトランスフェクションした。42時間後、細胞を10 μM のMG132存在下で、DMSOコントロールもしくは10 nM のSNIPER(ER)-087で処理し3時間培養した。細胞を回収し、プロテアーゼインヒビターのカクテルを含んだIP溶解バッファー(pH 7.4の10 mM Hepes、142.5 mM KCl、5 mM MgCl2、1 mM EGTA、及び0.1% Triton X-100)を加えて溶解した(4℃、15分間、回転)。細胞抽出液を清澄するために、16,000 gで10分間、4℃にて遠心分離した。上清を未処理のプロテインG-セファロースで前処理して非特異的吸着タンパク質を除去した後、ERα抗体(Santa Cruz #sc-543)とプレインキュベートしたプロテインG-セファロースにより2時間、4℃にて免疫沈降した。沈降物をIP 溶解バッファーで4回洗浄後、沈降物(IP)と全細胞抽出物(total lysate)をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)、XIAP(Cell Signaling #2042)、cIAP1(R&D systems #AF8181)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した(図4C)。
使用したsiRNAの配列は試験例6(A)に記載のうち以下の通り。
human cIAP1#2 (5′- GCUGUAGCUUUAUUCAGAAUCUGGU -3′) (配列番号2)
human XIAP#3 (5′- CCAGAAUGGUCAGUACAAAGUUGAA -3′) (配列番号6)
SNIPER(ER)-087が細胞内でERαとIAPを架橋するか(3者複合体を形成するか)免疫沈降法により調べた。MCF-7細胞にMG132存在下でDMSOコントロールもしくはSNIPER(ER)-087を3時間処理した後、細胞抽出液をERαに対する抗体で免疫沈降し、共沈してくるIAPをウエスタンブロッティングにより検出した(図4A)。SNIPER(ER)-087で処理したときにのみERαとXIAPもしくはERαとcIAP1の結合が検出されたことから、これらのIAPがSNIPER(ER)-087依存的にERαと結合していることが明らかになった。一方で、これらIAPとERαの結合は4-OHTとLCL161誘導体を混合して処理したときには全く見られず、化合物による架橋が重要であることが示唆された。また、細胞内の全体量(total lysate)に対してSNIPER(ER)-087依存的にERαと共沈してくる各IAPの量を相対的に比較すると、XIAPの方がcIAP1より効率良くERαと共沈していることが分かる(図4A)。SNIPER(ER)-087によるXIAPとERαの結合はXIAPに対する抗体で免疫沈降したときにも確認された(図4B)。SNIPER(ER)-087依存的なXIAPとERαの結合量はcIAP1をsiRNAでノックダウンしても全く変化しないが、XIAPをノックダウンするとcIAP1とERαの結合量は顕著に増加したことから、通常状態ではSNIPER(ER)-087は主にXIAPとERαを架橋していることが示唆される(図4C:レーン2とレーン3及び4の比較)。
[試験方法]
(A) 6ウェルプレートのMCF-7細胞に、リポフェクタミン RNAi MAX(Life Technologies)を用いて陰性コントロール siRNA(QIAGEN)、cIAP1もしくはXIAPに対するsiRNA(Life Technologies)をスタンダードプロトコールにて一過性にトランスフェクションした。42時間後、細胞をDMSOコントロールもしくは10 nM のSNIPER(ER)-087で処理し3時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)、XIAP(Cell Signaling #2042)、cIAP1(R&D systems #AF8181)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値を、DMSOコントロールを100とした相対値(残存率)で表記した(図5A)。
使用したsiRNAの配列は以下の通り。
human cIAP1#1 (5′- UCUAGAGCAGUUGAAGACAUCUCUU -3′)(配列番号1)
human cIAP1#2 (5′- GCUGUAGCUUUAUUCAGAAUCUGGU -3′) (配列番号2)
human cIAP1#3 (5′- GGAAAUGCUGCGGCCAACAUCUUCA -3′) (配列番号3)
human XIAP#1 (5′- ACACUGGCACGAGCAGGGUUUCUUU -3′) (配列番号4)
human XIAP#2 (5′- GAAGGAGAUACCGUGCGGUGCUUUA -3′) (配列番号5)
human XIAP#3 (5′- CCAGAAUGGUCAGUACAAAGUUGAA -3′) (配列番号6)
(B) 遺伝子発現レンチウイルスを用意するために、10 cm ディッシュに播種した293T細胞にレンチウイルス発現プラスミドpCSII-EF-MCS-IRES-Venus-mockもしくはpCSII-EF-MCS-IRES-Venus-XIAP siRNA#3-resistant Myc-XIAP(WT、H467A、ΔRing、各々)をパッケージングプラスミド(pCAG-HIVgp)とVSV-G-/Rev発現プラスミド(pCMV-VSV-G-RSV-Rev)と一緒にリン酸カルシウム法にてトランスフェクションした。48時間後、レンチウイルスが産生された培地を回収し、フィルターに通した。さらにPEG-itを混合した後、遠心分離することで濃縮精製した。6ウェルプレートのMCF-7細胞に、リポフェクタミン RNAi MAX(Life Technologies)を用いて陰性コントロール siRNA(QIAGEN)もしくはXIAPに対するsiRNA(Life Technologies)をスタンダードプロトコールにて一過性にトランスフェクションした。24時間後、10 μg/ml ポリブレンと混合した遺伝子発現レンチウイルス(mock、XIAP WT、XIAP H467A、XIAP ΔRing)を遠心法(2,500 rpm, 90分)でインフェクションした。45時間後、細胞をDMSOコントロールもしくは10 nM のSNIPER(ER)-087で処理し3時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)、XIAP(Cell Signaling #2042)、cIAP1(R&D systems #AF8181)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値をDMSOコントロールを100とした相対値(残存率)で表記した(図5B)。
使用したsiRNAの配列は試験例6(A)に記載のうち以下の通り。
human XIAP#3 (5′- CCAGAAUGGUCAGUACAAAGUUGAA -3′) (配列番号6)
(C) 6ウェルプレートに播種したMCF-7細胞に、10 μg/ml ポリブレンと混合した遺伝子発現レンチウイルス(mockもしくはXIAP ΔRing)を遠心法(2,500 rpm, 90分)でインフェクションした。45時間後、細胞をDMSOコントロールもしくは10 nM のSNIPER(ER)-087で処理し3時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)、Myc-tag(Cell Signaling #2276)、GFP(BD #632375)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値を、DMSOコントロールを100とした相対値で表記した(図5C)。
(D) 6ウェルプレートのMCF-7細胞に、リポフェクタミン RNAi MAX(Life Technologies)を用いて陰性コントロール siRNA(QIAGEN)もしくはXIAPに対するsiRNA(Life Technologies)をスタンダードプロトコールにて一過性にトランスフェクションした。42時間後、細胞をDMSOコントロール、SNIPER(ER)-087(10 nM)、フルベストラント(10 nM)もしくはβ-エストラジオール(10 nM)で処理し3時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、ERα(Cell Signaling #8644)、XIAP(Cell Signaling #2042)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値を、DMSOコントロールを100とした相対値で表記した(図5D)。
使用したsiRNAの配列は試験例6(A)に記載のうち以下の通り。
human XIAP#3 (5′- CCAGAAUGGUCAGUACAAAGUUGAA -3′) (配列番号6)
siRNAにより各IAPの発現を抑制し、SNIPER(ER)-087によるERαのKD効果への影響を検討したところ、XIAPの発現を抑制したときには効果的に、cIAP1を抑制しときには若干、SNIPER(ER)-087によるERαの減少が抑制された(図5A)。一方、XIAPの抑制はフルベストラントやβ-エストラジオールによるERαの分解にはほとんど影響を与えなかった(図5D)。以上の結果から、SNIPER(ER)-087によるERαの分解機構はフルベストラントやβ-エストラジオールよるERα分解機構とは異なっており、SNIPER(ER)-087依存的なERαの分解には主にXIAPが必要であることが示唆された。
XIAPの発現抑制により阻害されるSNIPER(ER)-087依存的なERαの分解は、レンチウイルス発現系により野生型XIAPの発現を復活させると回復するが、RINGドメイン機能欠失型変異体であるXIAP H467A(触媒ドメインのRing finger領域の点変異体)やXIAP ΔRing(触媒ドメインのRing finger領域を欠失した変異体)では回復しなかった(図5B)。また、XIAP ΔRingを過剰発現させるとSNIPER(ER)-087依存的なERαの分解は阻害され、XIAP ΔRingがドミナントネガティブに作用する事が示された(図5C)。以上の結果は、SNIPER(ER)-087がXIAPのRINGドメインの活性依存的にERαの分解を誘導していることを強く示唆している。
[評価方法]
(A) マウスは国立医薬品食品衛生研究所の動物実験管理区域(病原フリー、12時間明暗周期)で齧歯類用食餌及び飲用水を自由摂取の環境下にて飼育し、以降全ての実験は国立医薬品食品衛生研究所において承認された動物実験等の実施に関する基本指針を遵守して実施された。17匹の6週齢メスBalb/cマウス(CLEA)をランダマイズし6グループに分けた。各グループは以下の通り。(1): ビークル処理6時間(n=3)、(2): 10 mg/kg SNIPER(ER)-087処理6時間(n=2)、(3): 30 mg/kg SNIPER(ER)-087処理6時間(n=2)、(4): ビークル処理24時間(n=4)、(5): 10 mg/kg SNIPER(ER)-087処理24時間(n=3)、(6): 30 mg/kg SNIPER(ER)-087処理24時間(n = 3)。化合物処理は腹腔内投与により行った。各投与時間後、マウスを安楽死させ解剖し、卵巣組織を切除した。卵巣組織はSDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解し、SDS-PAGEにて分離後、ERα(Santa Cruz #sc-542)、cIAP1(Enzo Life Sciences #1E1-1-10)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値のビークルコントロールの平均を100とした相対値(各グループの平均)で表記した(図6A)。
(B、C) HBSSで懸濁した1x107のMCF-7細胞(50 μL)を等量のマトリゲル(Corning Life Sciences)と混合し、10匹の6週齢メスBalb/cヌードマウス(CLEA)の左右乳腺脂肪帯に注入した(1カ所各100 μL, 計24カ所)。細胞接種後まもなく、β-エストラジオール溶液を頸部皮下に投与し、7日後再度同様に投与した。2回目の投与から14日後、がん移植マウスをランダマイズし5匹ずつ2グループに分け、1グループはビークル処理を、もう1グループは30 mg/kg SNIPER(ER)-087処理を腹腔内投与により行った。投与24時間後、マウスを安楽死させ解剖し、卵巣組織(n=5)及び移植がん組織(n=12)を切除した。これらの組織は各々SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解し、SDS-PAGEにて分離後、ERα(Santa Cruz #sc-542: (B)、Cell Signaling #8644: (C))もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値のビークルコントロールの平均を100とした相対値で評価した(図6Bおよび図6C)。
SNIPER(ER)-087によるin vivo KD活性の評価を行った。まず、メスのBalb/cマウスにSNIPER(ER)-087を腹腔内投与し、卵巣組織におけるERαの発現量を測定したところ、10 mg/kgもしくは30 mg/kgのSNIPER(ER)-087投与により顕著なERαの減少が確認された(図6A)。ヒトがん細胞移植モデルにおけるIn vivo KD活性を評価するために、メスのBalb/cヌードマウスの乳腺脂肪帯にMCF-7細胞を移植したゼノグラフトモデルを作製した。このモデルマウスにおいても、30 mg/kgのSNIPER(ER)-087投与により卵巣組織におけるERαの効果的な減少が見られ(図6B)、さらに生着したがん組織においても約50%のERαの減少が見られた(図6C)。以上の結果から、SNIPER(ER)-087は卵巣及び移植乳がん細胞においてin vivo KD活性を示すことが明らかになった。
[評価方法]
(A) 24 well platesにcharcoal/dextran処理したFBSを4%含んだフェノールレッドフリーの培地で播種したMCF-7細胞に、リポフェクタミン LTX(Life Technologies)を用いて、3つタンデムに繋いだエストロゲン応答配列を含んだホタル由来ルシフェラーゼレポータープラスミドとSV40プロモーターを含んだウミシイタケ由来ルシフェラーゼコントロールプラスミドをスタンダードプロトコールにて一過性にトランスフェクションした。24時間後、charcoal/dextran処理したFBSを0.2%含んだphenol-red freeの培地にて、DMSOコントロール、SNIPER(ER)-087(1, 3、10、30、100、300, 1000 nM)もしくはβ-エストラジオール(0.1 nM)で処理した。さらに24時間後、ERα依存的な転写活性をルシフェラーゼアッセイ(スタンダードプロトコール)により測定した。細胞抽出液におけるホタルルシフェラーゼ活性の値はウミシイタケルシフェラーゼ活性の値により補正した(図7A)。
(B) MDA-MB-231細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma) を加えたRPMI-1640(Sigma)で培養した。96ウェルプレートに播種したMCF-7細胞、T47D細胞もしくはMDA-MB-231細胞に、SNIPER(ER)-087(0, 0.1, 0.3, 1, 3、10、30、100、300, 1000 nM)で処理した。72時間後、1%エタノールを含んだ0.1%クリスタルバイオレット溶液により生存細胞を15分間室温で染色した。細胞を精製水により十分に洗浄した後、1%SDS溶液にて溶解した。細胞抽出液の吸光度(600 nm)をEnVision Multilabel Plate Reader(PerkinElmer)で測定した(図7B)。
(C、D)雌性BALB/Cマウス(日本チャールス・リバー社)を6週齢で入荷し、12時間ずつの明暗サイクル下、CE-2固形飼料(日本クレア社)および給水自由摂取下で飼育した。1週間の馴化の後、SNIPER(ER)-87を10% DMSO/10% Cremophor EL/20% PEG 400/60% DWに溶解し、10 mg/kgの投与量で腹腔内投与を行った。投与0.5、1、2、4、8、24時間後に2.5-5%イソフルラン麻酔下において採血しヘパリン存在下で回収した。遠心分離後(12,000 rpm, 5 min)、血漿を回収した。回収した血漿にアセトニトリルを加え、除タンパク処理を実施した。遠心分離後、上清をLC/MS/MSに注入し、血漿中濃度を測定した。PKパラメータはモーメント解析により算出した(図7CおよびD)。
(E, F) HBSSで懸濁した1 x 107のMCF-7細胞(50 μl)を等量のマトリゲル(Corning Life Sciences)と混合し、18匹の6週齢メスBalb/cヌードマウス(CLEA)の左右乳腺脂肪帯に注入した(1カ所各100 μL, 計36カ所)。細胞接種後まもなく、β-エストラジオールペレットを頸部皮下に埋め込んだ。移植したがんが生着し、 約100 mm3に到達した4日後、がん移植マウスをランダマイズし2グループに分け、1グループ(n=9)はビークル処理を、もう1グループ(n=9)は30 mg/kg SNIPER(ER)-087処理を24時間毎に腹腔内投与により14日間行った。がんのサイズを2日毎にカリパスを用いて測定し、スタンダード式((長さx幅2)/2)で体積を算出しグラフ化した(図7E)。14日後、マウスを安楽死させ解剖し、生着増殖した移植がん組織を単離して撮影し、代表例(写真)を図に示した(図7E)。ビークル処理もしくはSNIPER(ER)-087処理の前及び14日間の投与後に各マウスの体重を測定しグラフ化した(図7F)。
ERαはエストロゲンによる増殖シグナルを伝達し、ERα陽性乳癌細胞の増殖に重要な役割を果たすので、エストロゲン依存的な遺伝子発現やがん増殖へのSNIPER(ER)-087の効果を試験した。SNIPER(ER)-087はエストロゲン(β-エストラジオール)によるERα依存的な転写活性化を阻害したが、この活性はERαのKD活性と良く相関しており10 nM程度から顕著な阻害活性が見られた(図7A)。また、SNIPER(ER)-087は10 nM程度からERα依存的に増殖する乳がん細胞株(MCF-7, T47D)の増殖を強く抑制したが(IC50 values: 15.6 nM in MCF7 and 9.6 nM in T47D)、ERαを発現していない乳がん細胞株(MDA-MB-231)の増殖には影響を与えなかった(図7B)。またこれらの知見のin vivoでの重要性を試験するために、MCF-7がん細胞移植マウスモデルにおけるSNIPER(ER)-087のin vivo抗腫瘍活性の評価を行った。薬物動態試験において、腹腔内投与したSNIPER(ER)-087は活性を期待できる十分な血中濃度を8時間以上維持したが、24時間以内に血液中からほぼ消失したことから(図7C, D)、連日投与(24時間毎)を行うこととした。MCF-7細胞をヌードマウスに移植し生着後、24時間毎にSNIPER(ER)-087を30 mg/kgで14日間連続投与したところ、コントロール群に比べて有意に移植がん細胞の大きさ及び重量が抑制された(図7E)。一方で、2週間のSNIPER(ER)-087投与はマウスの体重にはほとんど影響を与えず、顕著な毒性は見られなかった(図7F)。これらの結果は、SNIPER(ER)-087のERα陽性乳癌治療における有効性を示唆している。
[評価方法]
(A、B)K562細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma)を加えたRPMI-1640(Sigma)で培養した。LNCaP細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma)を加えたRPMI-1640(Sigma)で培養した。HT1080細胞はATCCから購入し、10% FBS(MBL)と100 μg/mL カナマイシン(Sigma)を加えたDMEM(Sigma)で培養した。6ウェルプレートに播種したK562細胞(BCR-ABL)、LNCaP細胞(BRD4)もしくはHT1080細胞(PDE4)をDMSOコントロール、実施例12に示す化合物(本明細書中、SNIPER(ABL)-038と称することがある)(1、3、10、30、100、300、1000もしくは3000 nM)、実施例50に示す化合物(本明細書中、SNIPER(BRD4)-001と称することがある)(3、10、30、100、300もしくは1000 nM)もしくは実施例52に示す化合物(本明細書中、SNIPER(PDE4)-009と称することがある)(1、3、10、30、100、300、もしくは1000 nM)で処理し、6時間(A)もしくは24時間(B)培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー (pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、c-ABL(Cell Signaling #2862)、BRD4(Cell Signaling #13440)、PDE4(Santa Cruz #sc-25810)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、BCR-ABL、BRD4もしくはPDE4の値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値を、DMSOコントロールを100とした相対値で表記した。3回の独立した実験の結果を棒グラフに示した(図8AおよびB)。
(C) 6ウェルプレートに播種したK562細胞(BCR-ABL)、LNCaP細胞(BRD4)もしくはHT1080細胞(PDE4)をMG132(10 μM)もしくはMLN7243(10 μM)の存在下、非存在下において、DMSOコントロール、SNIPER(ABL)-038(30, 100 nM)、SNIPER(BRD4)-001(30, 100 nM)もしくはSNIPER(PDE4)-009(10, 30 nM)で処理し6時間培養した。細胞を回収し、SDS溶解バッファー(pH 8.0の0.1 M Tris-HCl、10%グリセロール、1% SDS)で溶解した。細胞抽出液を清澄するために、直ちに10分間ボイルし、16,000 gで10分遠心分離した。上清をSDS-PAGEにて分離し、c-ABL(Cell Signaling #2862)、BRD4(Cell Signaling #13440)、PDE4(Santa Cruz #sc-25810)もしくはβ-アクチン(Sigma #A5316)に対する抗体を用いてウエスタンブロッティング(スタンダードプロトコール)で解析した。バンド(発光強度)はLAS-3000ルミノイメージアナライザー(Fuji)で定量化し、ERαの値を内部標準であるβ-アクチンの値で補正し、補正値を、DMSOコントロールを100とした相対値で表記した(図8C)。
LCL161誘導体にダサチニブ、JQ-1、公知PDE4阻害薬 [(1) WO2008006051A2, (2) Bioorg. Med. Chem. Lett., 2010, 20, 2928-2932]リガンドを繋いだSNIPER(ABL)-038、SNIPER(BRD4)-001、SNIPER(PDE4)-009はどれも1 nM〜10 nMという低濃度域から標的タンパク質を効果的に分解するKD活性を示した(図8A、B)。また、これらのKDはMG132やMLN7243で抑制されることから、UPSを介していることが示された(図8C)。これらの結果から、LCL161誘導体は様々な標的タンパク質を分解するSNIPERの開発に有用なIAP ligandであることが示唆された。
本発明化合物を有効成分として含有する医薬は、例えば、次のような処方によって製造することができる。
1.カプセル剤
(1)実施例1で得られた化合物 40mg
(2)ラクトース 70mg
(3)微結晶セルロース 9mg
(4)ステアリン酸マグネシウム 1mg
1カプセル 120mg
(1)、(2)、(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
(1)実施例1で得られた化合物 40mg
(2)ラクトース 58mg
(3)コーンスターチ 18mg
(4)微結晶セルロース 3.5mg
(5)ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
1錠 120mg
(1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)の1/2を混和した後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
日局注射用蒸留水50mLに実施例1で得られた化合物50mgを溶解した後、日局注射用蒸留水を加えて100mLとする。この溶液を滅菌条件下でろ過し、次にこの溶液1mLずつを取り、滅菌条件下、注射用バイアルに充填し、凍結乾燥して密閉する。
Claims (9)
- 下式(I)
[式中、[Z]は、細胞内タンパク質に特異的に結合するリガンドを示し;
[L]は、その内部に下式(II)
(式中、L1、L2およびL3は、それぞれ独立して、炭素原子、酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群から選択される無置換の原子を示し、
−−は、それぞれ独立して、単結合、二重結合または三重結合を示す。)で示される直鎖状リンカーを含むリンカーを示し;
[X]は、
(式中、
Rは、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいシクロアルキル基を示し、
環Aは、さらに置換されていてもよい複素環を示し、
環Bは、さらに置換されていてもよい環を示す。)、
(式中、各記号は前記と同意義を示す。)、
(式中、
B1は、さらに置換されていてもよい縮合環を示し、
その他の記号は前記と同意義を示す。)、または
(式中、Yは、結合手またはカルボニル基を示し、
その他の記号は前記と同意義を示す。)を示す。]
で表される化合物またはその塩。 - [X]が、
(式中、
Rは、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいシクロアルキル基を示し、
環Aは、さらに置換されていてもよい複素環を示し、
環Bは、さらに置換されていてもよい環を示す。)である、請求項1記載の化合物またはその塩。 - [X]が、
(式中、
環Aは、さらに置換されていてもよい複素環を示し、
環Bは、さらに置換されていてもよい環を示す。)である、請求項1記載の化合物またはその塩。 - [X]が、
(式中、
環Bは、さらに置換されていてもよい環を示す。)である、請求項1記載の化合物またはその塩。 - [X]が、
である、請求項1記載の化合物またはその塩。 - [X]が、
である、請求項1記載の化合物またはその塩。 - 請求項1記載の化合物またはその塩を含有してなる医薬。
- 蛋白分解誘導薬である、請求項7記載の医薬。
- 癌の予防または治療薬である、請求項7記載の医薬。
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