JP2018058598A - 液体容器用吐出器及び液体容器用吐出器のノズルヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】液体容器用吐出器乃至ノズルヘッドに封緘機能を持たせることにより、不正行為を防止できるようにすること、或いは、異物の進入を防止できるようにする。【解決手段】液体容器用吐出器の本体2への連結用の通液管26が、頂壁23の裏面側から、またヘッド周壁24が頂壁23の外周部からそれぞれ垂下され、その頂壁23又はヘッド周壁24から、通液管26と連通するノズル32が側外方へ突出されたヘッド本体22と、前記ヘッド本体22の外面に設けられ、ヘッド本体22の側面Eのうち少なくともノズル32の先端面eを覆う封緘壁50を含む封緘カバー40とを具備する。前記封緘壁50は、ノズルからの吐出ができない封緘状態で前記ヘッド本体22乃至吐出器本体2の外周へ係止されている。封緘壁50の一部はヘッド本体22乃至吐出器本体2の外面から原状復帰不能に離脱して封緘状態を解除するための分離用片Dである。【選択図】図1

Description

本発明は、液体容器用吐出器及び液体容器用吐出器のノズルヘッドに関するものである。
従来、ノズルヘッド付きの液体吐出器として、容器体の口頸部に嵌合された装着部材により、上部を固定され容器体内へ垂設されたシリンダと、シリンダ内へ下半部を上方付勢状態で挿入した作動部材と、シリンダの上端に付設された、作動部材抜止め用の環状のキャップ状部材とからなるものが知られている(特許文献1)。
前記作動部材は、嵌合用筒の下端からフランジ状壁部を外方突出してなるピストンガイドと、前記嵌合用筒に嵌合され、上方へ起立するステムと、ステムの下端の拡径筒部とフランジ状壁との間に昇降可能に配置され、シリンダ内面を摺接する筒状ピストンと、前記ステムの上端に取り付けられたノズルヘッドと、を有する。
特開2015−85991
特許文献1の吐出器は、ノズルの先端がむき出しであるため、ノズル孔に埃などが入るおそれがあり、衛生的ではない。
またこの種の吐出器では、内容液を試用するためにノズルヘッドを不正に押し下げようとする場合があるが、さらには内容液の香りを嗅ぐために、ステムからノズルヘッドを、或いはシリンダからキャップ部材を外したりすることがある。そうして、元の形に戻すと、取り外されたどうか判らなくなってしまう。これらの行為を是正して、一般の需要者が安心して製品を購入できるようにすることが要望されている。
本発明の目的は、液体容器用吐出器ないしはそのノズルヘッドに封緘機能を持たせることにより、不正行為を防止できるようにすること、或いは、異物の進入を防止できるようにすることである。
第1の手段は、液体容器用吐出器の本体2への連結用の通液管26が、頂壁23の裏面側から、またヘッド周壁24が頂壁23の外周部からそれぞれ垂下され、その頂壁23又はヘッド周壁24から、通液管26と連通するノズル32が側外方へ突出されてなるヘッド本体22と、
前記ヘッド本体22の外面に設けられ、ヘッド本体22の側面Eのうち少なくともノズル32の先端面eを覆う封緘壁50を含む封緘カバー40と、
を具備するノズルヘッドであって、
前記封緘壁50は、ノズルからの吐出ができない封緘状態で前記ヘッド本体22乃至吐出器本体2の外周へ係止されており、
前記封緘壁50の一部がヘッド本体22乃至吐出器本体2の外面から原状復帰不能に離脱して封緘状態を解除するための分離用片Dとして形成されている。
本手段は、図1に示すように、ノズルヘッド20を、ノズル32を有するヘッド本体22と封緘カバー40とで構成することを提案する。封緘カバー40は、ノズル孔36を覆う封緘壁50を含み、図1〜図3に示す如くヘッド本体22へ係止されることにより、或いは図4〜図7に示す如く吐出器本体2へ係止させることにより、封緘状態を保持している。また封緘壁50の一部には、ヘッド本体22乃至吐出器本体2の外面から原状復帰不能に離脱して封緘状態を解除するための分離用片Dが形成されている。封緘状態を解除すると封緘壁50は元の状態に戻らないので、不正行為があったときには、その痕跡が確実に残る。従って不正行為を抑止することができる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
前記封緘カバー40は、前記頂壁23からノズル32の先端部34に亘ってヘッド本体22の上面を覆う天板42を有し、この天板42の外周から、少なくとも前記ノズル32の先端面eを含むヘッド本体22の側面Eを覆う封緘壁50を垂下させ、
封緘壁50が有する係止部Sを前記ヘッド周壁24乃至吐出器本体2へ係止させるように設けられ、かつ
前記封緘壁50の一部を、封緘壁の残りの部分からの分離用片Dとし、この分離用片Dを切除することにより、前記封緘状態が解除されるように形成した。
本手段では、封緘カバー40は天板42の外周から封緘カバー40を垂下してなり、ヘッド本体22に被せて使用している。封緘壁50、係止部S、分離用片Dなどの特別な構造は封緘カバー40に設けられているため、ヘッド本体22の形態は基本的な一種類の形態で足りる。顧客の様々な要望に応じて複数の封緘カバー40を用意して、それを一種類のノズルヘッド20に組み付ければよいから、ノズルヘッドの組立作業がシンプルとなる。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
前記分離用片Dは、前記封緘壁50の一部であってノズル32の先端面eを覆う箇所で形成され、封緘カバー40の残りの部分がヘッド本体22に係止された状態のままで分離用片Dのみを除去することが可能に形成した。
本手段では、図1〜図3に示すように、分離用片Dがノズル32の先端面eを覆う箇所で形成されている。ノズルヘッド式の吐出器のノズルは人目に付き易い場所であるから、封緘カバー40のうちノズルを覆う場所のみが欠けていると、人目に付き易い。このように不正行為の痕跡が目立つ場所にできるので、不正行為が発覚し易い。
第4の手段は、第2の手段を有し、かつ
前記分離用片Dは、前記封緘壁50の一部であって前記係止部Sを含む箇所で形成され、分離用片Dを除去することで封緘カバー40をノズルヘッド20から外せるように構成した。
本手段では、図4〜図7に示す如く、分離用片Dが係止部Sを含む箇所で形成されるため、分離用片Dを除去することにより、封緘カバー40全体を除去できる。需要者が商品を購入した後に不必要となった封緘カバーを取り除いて、無駄のない吐出器本来の形態で使用することができる。
第5の手段は、
上方にステム16を突出するとともに容器体口頸部への装着部材4を有する吐出器本体2と、前記ステム16に前記通液管26を固定させた第1の手段から第4の手段の何れかに記載のノズルヘッド20とを具備した吐出器であり、
前記装着部材4は、口頸部102に対する封緘手段6を有する。
本手段は、吐出器本体2のステム16からノズルヘッド20を取り外し、或いは容器体の口頸部から吐出器本体2を取り外すような不正行為を困難とする態様を提案する。
第1の手段に係る発明によれば、ノズルヘッドを、封緘壁50を有する封緘カバー40とヘッド本体22とからなる簡易な構成で形成され、ノズル孔36を覆う封緘壁50を係止部Sによりヘッド本体乃至吐出器本体に係止させることで、封緘状態を保持するとともに、封緘壁50の一部である分離用片Dがヘッド本体乃至吐出器本体の外面から原状復帰不能に離脱することにより封緘状態を解除できるように設けたから、簡単な構成で不正取出しを効果的に抑止でき、製造コストを廉価にすることができる。
第2の手段によれば、ヘッド本体22とは別体である封緘カバー40に封緘壁50・分離用片D・係止部Sを設け、これら各機能を封緘カバー40に集約させたから、ヘッド本体22の形態を、スタンダードな1種類の形態とし、そして顧客の要望に合わせて封緘カバー40の構造を様々にアレンジし、顧客の要望に合わせて選択することが可能となり、組立性が向上する。
第3の手段によれば、前記分離用片Dは、前記封緘壁50の一部であってノズル32の先端面eを覆う箇所で形成され、封緘カバー40の残りの部分がヘッド本体22に係止された状態のままで分離用片Dのみを除去することが可能に形成しており、ノズルは人目に付き易い場所なので、不正行為の痕跡に気が付き易い。
第4の手段によれば、前記分離用片Dは、前記封緘壁50の一部であって前記係止部Sを含む箇所で形成され、分離用片Dを除去することで封緘カバー40をノズルヘッド20から外せるように構成したから、需要者が商品を購入した後には、役目を終えた封緘カバーを廃棄することができる。
第5の手段に係る発明によれば、容器体の口頸部に対する封緘手段6を備えた吐出器本体2のステム16に第1の手段から第5の手段のいずれかに記載のノズルヘッドの通液管26が固定されたから、ステムからノズルヘッドを、或いは、口頸部から吐出器本体を不正に取り外す行為が困難となる。
本発明の第1実施形態の液体容器用吐出器を容器体に装着した状態の縦断面図である。 図1の吐出器の平面図である。 図1の吐出器のヘッド本体に封緘カバーを組み付ける作業の説明図である。 本発明の第2実施形態の液体容器用吐出器を容器体に装着した状態の縦断面図である。 図4の吐出器の平面図である。 図4の吐出器の要部断面図である。 図4の吐出器の背面図である。
図1から図3は、本発明の第1実施形態に係る液体容器用吐出器である。この吐出器1は、吐出器本体2と、ノズルヘッド20とで構成される。これらの部材は、例えば合成樹脂や金属で形成することができる。
吐出器本体2は、装着部材4と、ポンプシリンダ8と、キャップ状部材10と、作動部材本体14と、補助筒部材18とで形成されている。
装着部材4は、容器体100の口頸部102外面へ嵌合(図示例では螺合)可能な装着筒部4aを有し、その装着筒部4aの上端から内向きフランジ部4bを内方突出している。
装着筒部4aの下端には封緘手段6が付設されている。図示の封緘手段6は、装着筒部4aの下端に複数の破断片6bを介して、口頸部102を囲む封緘リング6aを連結するとともに、封緘リング6aの内面から弾性を有する複数の爪部6cを上内方へ突出して形成してなる。
これらの爪部6cは、前記口頸部102の外面に付設された横方向の係合リブ104の下面に係止されている。前記爪部6cは、装着部材4を口頸部102に嵌合させるときには、前記係合リブ104と接触して外側に押し込まれ、係合リブ104を乗り越えたときに、内方へ広がって係合リブ104の下面に係止するように形成されている。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
前記ポンプシリンダ8は、シリンダ周壁8aの上部に鍔部8bを有する。この鍔部8bを、パッキンPを介して前記内向きフランジ部4bと口頸部102の上端との間に挟持させることにより、前記ポンプシリンダ8は容器体100内に支持されている。ポンプシリンダ8の下端からは吸上げパイプ9が垂下されている。シリンダ周壁8aの下部内には第1逆止弁(図示せず)が形成されている。また前記シリンダ周壁8aを鍔部8b上方へ延長して延長筒部8cを形成している。
キャップ状部材10は、後述の作動部材本体14及び補助筒部材18の抜け止めのために、ポンプシリンダ8に対して、好ましくは取り外しできないように固定されている。
図示例のキャップ状部材10は、連結壁部cで内筒部11A及び外筒部11Bの上端を連結してなる嵌合基部10aを有し、前記連結壁部cを側外方へ延長して、この延長壁部の外周からキャップ筒部10bを垂下している。さらに前記嵌合基部10aの内筒部11Aから上方へ取付筒部10cが延設されている。
そして前記嵌合基部10aの内筒部11A及び外筒部11Bの間に前記延長筒部8cを挟持し、嵌着している。
作動部材本体14は、従来公知の構造であり、例えば前記特許文献1と同様の構成とすることができる。すなわち、嵌合用筒の下端からフランジ状壁部を外方突出してなるピストンガイド(図示せず)と、前記嵌合用筒に嵌合され、上方へ起立するステム16と、ステムの下端の拡径筒部とフランジ状壁部との間に昇降可能に配置された筒状ピストン(図示せず)とを有する。
前記筒状ピストンは、シリンダ周壁8aの内面に摺接する大径筒部及び前記拡径筒部に摺接する小径筒部からなる2重筒状に形成されている。
前記フランジ状壁部と筒状ピストンの小径筒部との間に第2逆止弁が設けられており、この第2逆止弁とステムの内部とを連通する通液孔がステム又はピストンガイドの適所に設けられている。
作動部材本体14とポンプシリンダ8の下部との間には、作動部材を上方へ付勢するコイルスプリングが介装されている。
一般的には、作動部材本体のステムにノズルヘッドを付設したものを、作動部材と言うが、本明細書では、作動部材本体とノズルヘッドとを別々に説明する。
補助筒部材18は、前記ステム16と、シリンダ周壁8a及びキャップ状部材10との間に昇降可能に配置されており、シリンダ周壁8aの上部に形成された通気孔(図示せず)を、作動部材の昇降に応じて開閉する機能を有する。補助筒部材18の下半部は段差部(図示せず)を介して大径に形成されており、その段差部がキャップ状部材10の下端に係止することにより、補助筒部材18及び作動部材本体14の上方抜出しを防止している。なお、補助筒部材は、省略しても構わない。
なお、上述の特許文献1の構造は一例に過ぎず、その他従来公知の構造を採用できる。
前述の吐出器本体2の公知の作用を簡単に説明する。そのステム16にノズルヘッド20を取り付け、装着部材4を容器体100の口頸部102に取り付けて、作動部材を押し下げると、第1逆止弁が閉じ、第2逆止弁が開いてポンプシリンダ8内の液体がステム16を介してノズル32から吐出され、押下げを解放すると、作動部材が押し上げられて、第2逆止弁が閉じるとともに第1逆止弁が開き、容器体内の液体が第1逆止弁を介してポンプシリンダ8内へ入る。
ノズルヘッド20は、ヘッド本体22と封緘カバー40とで構成される。
ヘッド本体22は、図示例において、頂壁23の外周から大径のヘッド周壁24を、頂壁23の裏面から中径の取付周壁28及び小径の通液管26をそれぞれ同心状に垂下している。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
前記ヘッド周壁24の下端には鍔状に外方突出する被係止部Rが形成されている。
前記取付周壁28は、図1の状態において、前記取付筒部10cの外面に離脱可能に嵌合(図示例では螺合)されている。
前記通液管26は、前記ステム16の上端部に、好ましくは取り外し不能に嵌着・固定されている。図示例では、通液管26の下部外面とステム16の上部内面と相互にかみ合う抜止め用の凹凸手段を周設している。
また本実施形態においては、前記頂壁23から、通液管26と連続しかつ縦管部32a及び横管部32bからなる逆L字形のノズル32が前方突出されている。なお、本明細書においては、便宜的に、図1の左側を前方と、同図の右側を後方といい、またこれらと直交する方向を左右方向というものとする。図示例のノズル32の先端面eは斜め下向きに形成されている。
封緘カバー40は、前記頂壁23からノズル32の先端部34に亘ってヘッド本体22の上面を覆う天板42を有し、この天板42の外周から封緘壁50を垂下させている。
図示例では、前記頂壁23及びノズル32の上面が、後ろ側から前側に向かって徐々に先細りした形状になっており、これに対応して天板42も同様の先細り形状となっている(図2参照)。
封緘壁50は、少なくとも前記ノズル32の先端面eを含むヘッド本体22の側面Eを覆うように形成されている。
図示例においては、封緘壁50のうち、図2に示す如く、頂壁23を覆う天板部分から垂下する第1封緘壁部分50aは、頂壁23下方まで長く設け、他方、ノズル32の上面を覆う天板部分から垂下された第2封緘壁部分50bは、ノズル32の径と同程度に短く設けられている(図3参照)。
そして第1封緘壁部分50aの下端内面には、係止部Sである係止リブが付設されており、図1に示す如く、この係止部Sが前記被係止部Rの下面に係止するように設けられている。
また第1封緘壁部分50aの後部内面には当接リブ52が縦設させれており、この当接リブ52の下面が前記頂壁23の上面後端部に当接されるように設けている。
前記第2封緘壁部分50bのうちノズル32の先端部34を覆う前壁部分は、分離線Wにより、天板42及び残りの第2封緘壁部分から分離可能に区分され、分離用片Dとして形成されている。前記分離線は、その全部を弱化線やミシン目などで形成される破断線wとしてもよく、一部を破断線wとし、残りの部分をスリットなどの切割りwとすることができる。図示例では、図2に示す如く、前記前壁部分の上縁側と天板42との間に破断線wを、また前壁部分の左右両側と残りの第2封緘壁部分との間に切割りwをそれぞれ形成している。そして前壁部分を図2に示すように左右方向一方に延長し、その延長部分を摘みgとしている。この摘みを摘まんで破断線wを中心に分離用片Dを回転させるようにひねると、破断線wが切れて、分離用片Dを分離させることができる。
なお、図示例と異なり、前記前壁部分の上側と左右両側の一方に切割りを、前壁部分の左右両側の他方に破断線をそれぞれ設け、左右両側の一方へ摘みgを突設させてもよい。
また図示例の分離用片Dは、ノズル32の先端面eに添って斜めに配置され、ノズル32のノズル孔36を実質的に密閉している。
この封緘カバー40をヘッド本体22に組み付けるときには、図3に示すように、まず封緘カバー40を前側に傾けて、第2封緘壁部分50b内にノズル32の先端部34を挿入し、次に封緘カバー40の後部を白矢印の如く、下げて、係止部Sを被係止部Rに係止させればよい。この手順により、意に反して破断線wを破断させることを回避することができる。
前記構成において、また封緘手段6の爪部6cが口頸部102の係合リブ40下面に係止しているので、装着部材4を口頸部102から外そうとすると、破断片6bが破断して封緘リング6aが口頸部102に残るで、不正行為の痕跡が残り、こうした行為を行い難くなる。
また容器体に装着された本発明の吐出器を使用するときには、図2の状態から摘みgを把持し、破断線wを破断させて、分離用片Dを除去すればよい。これによりノズル32のノズル孔36が開き、封緘状態が解けるので、通常通り使用できる。店頭に並べられた商品に関して不正に開封操作をすると、分離用片Dを除去した後が不正使用の痕跡となり、もとの状態に戻すこともできないので、不正使用の痕跡が明瞭となる。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構成については解説を省略する。
図4〜図7は、本発明の第2実施形態の液体容器用吐出器を示している。本実施形態が第1実施形態と異なる主要な点は、分離用片Dの位置を第2封緘壁部分50bから第1封緘壁部分50aへ変更したことであるが、説明の順序として、その周囲の構成から説明する。
ヘッド本体22は、図示例において、頂壁23の外周から大径のヘッド周壁24を、頂壁23の裏面から中径の取付周壁28及び小径の通液管26をそれぞれ同心状に垂下している。
前記ヘッド周壁24から、前記通液管26と連通するノズル32を前方突出している。このノズル32の上面と頂壁23の上面とはほぼ面一になっている。図5に点線で示す如く、ノズル32の左右両側の適所(図示例では長手方向中間部)には、一対の係合凹部38が形成されている。
図示例のノズル32は、ヘッド周壁24側で巾広であり、先端側に向かって徐々に巾狭になっているが、その形状は適宜変更することができる。
封緘カバー40は、前記頂壁23及びノズル32の各上面に載置されかつ当該上面へ覆合させた天板42を有し、この天板42の外周から封緘壁50を垂下している。第1実施形態と同様に、天板42の外周のうち上方から見てヘッド本体22の輪郭と重なる部分からは、第1封緘壁部分50aを、またノズル32の輪郭と重なる部分からは第2封緘壁部分50bがそれぞれ垂下されている。第1封緘壁部分50aの下端の周方向の一部には、図6に示す如く、係止部Sが形成されている。図示例の係止部Sは、前記被係止部Rの下面に係止する内リブとして形成されているが、その構造は適宜変更することができる。
前記係止部Sを形成した箇所の壁部分は、第1係止壁部の残りの部分との境に分離線Wを設けることにより、分離用片Dに形成として形成される。
好適な図示例では、図7に示す如く、係止部Sを含む帯状の壁部分の両側に2本の破断線wを形成するとともに、帯状の壁部分と天板42との間に切割りwを形成している。これにより、帯状の分離用片Dの上端部は摘みgとして把持することができる。この摘みを摘まんで図7に矢示するように引っ張ると、前記破断線wが破断する。そして分離用片Dを除去すると、封緘カバー40全体をヘッド本体22から容易に取り外すことができる。しかしながら、その構成は適宜変更することができ、分離用片Dは、最低限、係止部Sを取り外してヘッド本体22への封緘カバー40の係止状態を解除することができればよい。
前記分離用片Dは、第1封緘壁部分50aのどこに設けても構わないが、少なくとも係止部Sを形成した箇所を含む必要がある。図示例では、ノズル32の突出方向とは反対側、すなわち第1封緘壁部分50aの後端部に係止されている。
第2封緘壁部分50bは、ノズル32の上下巾と同程度の垂下長さを有する。第2封緘壁部分50bの前壁部53は、ノズル32の先端面eと向かい合っており、前方からみてノズル32のノズル孔36を覆っている。前壁部53は、図4に示すように垂直壁部に形成されている。この構成によれば、前記摘みgを引っ張ることで分離用片を破断させた後に、単に封緘カバー40を真上に引き上げることで、封緘カバー40を外すことができる。また、第2封緘壁部分50bの内面のうち前記係合凹部38と対応する箇所には、この係合凹部と嵌り合う一対の係合凸部54が設けられている。なお、図示例とは反対に第2封緘壁部分に係合凹部を、ノズル32に係合凸部を設けても構わない。
また本実施形態では、通液管26の上部外面には縦リブ27が設けられており、図1の状態でステム16及び補助筒部材18の各上端を当接(或いは近接)させている。
なお、前記取付筒部10cは、取付周壁28の内面に代えて、通液管26の外面に螺合させてもよい。この場合には、ステム16の上部を通液管26の内面に嵌合させて、通液管26の外面に縦リブを設けることを省略し、さらに補助筒部材も省略すればよい。
前記構成において、図4の状態では、封緘カバー40は、後側では前記係止部Sが被係止部Rに係止しており、また前側では前記係合凸部54と係合凹部38とが嵌合していることにより、ヘッド本体22に対して組み付けられており、不意に他物に触れても容易に脱落しないようになっている。もっとも係合凸部54及び係合凹部38は補助的な係合手段であり、省略しても構わない。
封緘状態を解除するときには、図4の状態から、摘みgを摘まんで、同図に想像線で描いたように後方へ引き、破断線wを破断させて、分離用片Dを除去する。そして封緘カバー40を上方に引き上げて取り外せばよい。不正に開封操作をすると、分離用片Dを元の状態に戻すことができないので、不正行為が容易に発覚する。
1…吐出器
2…吐出器本体 4…装着部材4a…装着筒部 4b…内向きフランジ部
6…封緘手段 6a…封緘リング 6b…破断片 6c…爪部
8…ポンプシリンダ 8a…シリンダ周壁 8b…鍔部 8c…延長筒部
9…吸上げパイプ
10…キャップ状部材 10a…装着基部 10b…キャップ筒部 10c…取付筒部
11A…内筒部 11B…外筒部
14…作動部材本体 16…ステム 18…補助筒部材
20…ノズルヘッド 22…ヘッド本体 23…頂壁
24…ヘッド周壁 26…通液管 27…縦リブ
28…取付周壁
32…ノズル 32a…縦管部 32b…横管部
34…先端部 35…オリフィス板 36…ノズル孔 38…係合凹部
40…封緘カバー
42…天板 44…基部 46…先部
50…封緘壁 50a…第1封緘壁部分 50b…第2封緘壁部分
52…当接リブ 53…前壁部 54…係合凸部
c…連結壁部(キャップ状部材の) D…分離用片 E…側面(ヘッド本体の)
e…先端面(ノズルの) g…摘み
P…パッキン R…被係止部(被係止孔) S…係止部(係止突片)
W…分離線 w…破断線 w…切割り
100…容器体 102…口頸部 104…係合リブ

Claims (5)

  1. 液体容器用吐出器の本体(2)への連結用の通液管(26)が、頂壁(23)の裏面側から、またヘッド周壁(24)が頂壁(23)の外周部からそれぞれ垂下され、その頂壁(23)又はヘッド周壁(24)から、通液管(26)と連通するノズル(32)が側外方へ突出されてなるヘッド本体(22)と、
    前記ヘッド本体(22)の外面に設けられ、ヘッド本体(22)の側面(E)のうち少なくともノズル(32)の先端面(e)を覆う封緘壁(50)を含む封緘カバー(40)と、
    を具備するノズルヘッドであって、
    前記封緘壁(50)は、ノズルからの吐出ができない封緘状態で前記ヘッド本体(22)乃至吐出器本体(2)の外周へ係止されており、
    前記封緘壁(50)の一部がヘッド本体(22)乃至吐出器本体(2)の外面から原状復帰不能に離脱して封緘状態を解除するための分離用片(D)として形成されていることを特徴とする、液体容器用吐出器のノズルヘッド。
  2. 前記封緘カバー(40)は、前記頂壁(23)からノズル(32)の先端部(34)に亘ってヘッド本体(22)の上面を覆う天板(42)を有し、この天板(42)の外周から、少なくとも前記ノズル(32)の先端面(e)を含むヘッド本体(22)の側面(E)を覆う封緘壁(50)を垂下させ、
    封緘壁(50)が有する係止部(S)を前記ヘッド周壁(24)乃至吐出器本体(2)へ係止させるように設けられ、かつ
    前記封緘壁(50)の一部を、封緘壁の残りの部分からの分離用片(D)とし、この分離用片(D)を切除することにより、前記封緘状態が解除されるように形成したことを特徴とする、請求項1に記載の液体容器用吐出器のノズルヘッド。
  3. 前記分離用片(D)は、前記封緘壁(50)の一部であってノズル(32)の先端面(e)を覆う箇所で形成され、封緘カバー(40)の残りの部分がヘッド本体(22)に係止された状態のままで分離用片(D)のみを除去することが可能に形成したことを特徴とする、請求項2記載の液体容器用吐出器のノズルヘッド。
  4. 前記分離用片(D)は、前記封緘壁(50)の一部であって前記係止部(S)を含む箇所で形成され、分離用片(D)を除去することで封緘カバー(40)をノズルヘッド(20)から外せるように構成したことを特徴とする、請求項2記載の液体容器用吐出器のノズルヘッド。
  5. 上方にステム(16)を突出するとともに容器体口頸部への装着部材(4)を有する吐出器本体(2)と、前記ステム(16)に前記通液管(26)を固定させた請求項1から請求項4の何れかに記載のノズルヘッド(20)とを具備した吐出器であり、
    前記装着部材(4)は、口頸部(102)に対する封緘手段(6)を有することを特徴とする液体容器用吐出器。
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