JP2018058471A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダウンフレームの下端がエンジンに固定される鞍乗型車両において、エンジンの設計自由度を向上させる。【解決手段】ダウンフレームは、上ダウンフレームと、下ダウンフレームとを含む。下ダウンフレームは、上ダウンフレームから延びる。下ダウンフレームは、左下ダウンフレームと、右下ダウンフレームとを含む。左下ダウンフレームは、上ダウンフレームの中心軸線よりも左側に配置される。左下ダウンフレームは、上ダウンフレームから後方且つ下方に延びる。左下ダウンフレームの下端部は、エンジンに取り付けられる。右下ダウンフレームは、上ダウンフレームの中心軸線よりも右側に配置される。右下ダウンフレームは、上ダウンフレームから後方且つ下方に延びる。右下ダウンフレームの下端部は、エンジンに取り付けられる。排気管のエンジンへの接続部は、左下ダウンフレームよりも右側に位置し、且つ、右下ダウンフレームよりも左側に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両における車体フレームの構造に関する。
自動二輪車等の鞍乗型車両の車体フレームとして、ダイヤモンドフレームが知られている。ダイヤモンドフレームを備える鞍乗型車両においては、ヘッドパイプに接続されたダウンフレームの下端がエンジンに固定される。つまり、エンジンが強度部材(フレームの一部)として使用される。そのため、ダイヤモンドフレームを備える鞍乗型車両においては、車体フレームの軽量化が可能となる。その結果、車両全体の軽量化が可能となる。また、ダイヤモンドフレームを備える鞍乗型車両においては、エンジンの下方に、車体フレームが存在しない。そのため、エンジンの下端と路面との間のクリアランスを大きく確保することができる。或いは、クレードルフレームを備えた鞍乗型車両におけるクレードルフレームの下端と路面との間のクリアランスと略同じクリアランスを確保しつつ、クレードルフレームを備えた鞍乗型車両よりも低い位置にエンジンを搭載することができる。ダイヤモンドフレームは、これらのような多くの利点を有している。
ダイヤモンドフレームを備える鞍乗型車両は、例えば、特開2015−174600号公報に開示されている。この公報に記載の鞍乗型車両では、エンジンの前方に位置するダウンフレームの下端に対して、エンジンハンガーブラケットが設けられている。エンジンハンガーブラケットは、クランクケースの前端部に固定されている。
特開2015−174600号公報
上記公報に記載の鞍乗型車両では、エンジンの前方に位置するダウンフレームを避けるように、排気管が配置されている。つまり、エンジンにおいて排気管が取り付けられる排気ポートの位置を、ダウンフレームの位置に応じて、設計しなければならない。
本発明の目的は、ダウンフレームの下端がエンジンに固定される鞍乗型車両において、エンジンの設計自由度を向上させることである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本願の発明者は、ダウンフレームの下端がエンジンに固定される鞍乗型車両において、エンジンの設計自由度を向上させる方策について、検討した。そして、エンジンに取り付けられる排気管と、ダウンフレームとの関係に着目して、さらに検討を進めた。その結果、車両の正面から見たときに、排気管がダウンフレームと重ならないようにすればよいとの知見を得るに至った。本発明は、このような知見に基づいて完成されたものである。
本発明の実施の形態による鞍乗型車両は、車体フレームと、エンジンと、排気管とを備える。エンジンは、車体フレームに取り付けられる。排気管は、エンジンに接続される。車体フレームは、ヘッドパイプと、ダウンフレームとを含む。ダウンフレームは、ヘッドパイプに接続される。ダウンフレームは、上ダウンフレームと、下ダウンフレームとを含む。下ダウンフレームは、上ダウンフレームから延びる。下ダウンフレームは、左下ダウンフレームと、右下ダウンフレームとを含む。左下ダウンフレームは、車両の左右方向で、上ダウンフレームの中心軸線よりも左側に配置される。左下ダウンフレームの少なくとも一部は、車両の正面視で、エンジンに重なる。左下ダウンフレームの少なくとも一部は、車両の側面視で、エンジンの前方に位置する。左下ダウンフレームは、上ダウンフレームから後方且つ下方に延びる。左下ダウンフレームの下端部は、エンジンに取り付けられる。右下ダウンフレームは、車両の左右方向で、上ダウンフレームの中心軸線よりも右側に配置される。右下ダウンフレームの少なくとも一部は、車両の正面視で、エンジンに重なる。右下ダウンフレームの少なくとも一部は、車両の側面視で、エンジンの前方に位置する。右下ダウンフレームは、上ダウンフレームから後方且つ下方に延びる。右下ダウンフレームの下端部は、エンジンに取り付けられる。排気管のうち、少なくともエンジンへの接続部は、左下ダウンフレームよりも右側に位置し、且つ、右下ダウンフレームよりも左側に位置する。
上記鞍乗型車両においては、左下ダウンフレームが排気管のエンジンへの接続部よりも左側に位置し、右下ダウンフレームが排気管のエンジンへの接続部よりも右側に位置する。ここで、左下ダウンフレームは上ダウンフレームの中心軸線よりも左側に位置し、右下ダウンフレームは上ダウンフレームの中心軸線よりも右側に位置する。そのため、排気管がエンジンに接続される位置や排気管がエンジンに接続される方向等を変更しなくても、排気管のエンジンへの接続部を左下ダウンフレームと右下ダウンフレームとの間に位置させることができる。つまり、車体フレームの形状(具体的には、ダウンフレームの形状)に応じて、排気管がエンジンに接続される位置や排気管がエンジンに接続される方向等を変更しなくてもよくなる。その結果、エンジンの設計自由度が向上する。
上記鞍乗型車両においては、左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームの各々の下端部が、エンジンに固定されている。そのため、車両の旋回性を向上させるために必要な車体フレームの剛性を得易くなる。
左下ダウンフレームの下端部は、左下ダウンフレームの下端を含む。つまり、左下ダウンフレームの下端部は、左下ダウンフレームの上ダウンフレームからの延出端を含む。
右下ダウンフレームの下端部は、右下ダウンフレームの下端を含む。つまり、右下ダウンフレームの下端部は、右下ダウンフレームの上ダウンフレームからの延出端を含む。
下ダウンフレームは、左下接続部を含んでいてもよい。左下接続部は、左下ダウンフレームの下端部に設けられて、エンジンが有するクランクケースに接続される。左下接続部の少なくとも一部は、車両の側面視で、クランクケースの前方に位置し、且つ、クランクケースの下端よりも上方に位置する。
下ダウンフレームは、左上接続部を含んでいてもよい。左上接続部は、クランクケースに接続される。左上接続部は、左下接続部よりも上方に設けられる。左上接続部の少なくとも一部は、車両の側面視で、クランクケースの前方に位置する。
下ダウンフレームは、右下接続部を含んでいてもよい。右下接続部は、右下ダウンフレームの下端部に設けられて、エンジンが有するクランクケースに接続される。右下接続部の少なくとも一部は、車両の側面視で、クランクケースの前方に位置し、且つ、クランクケースの下端よりも上方に位置する。
下ダウンフレームは、右上接続部を含んでいてもよい。右上接続部は、クランクケースに接続される。右上接続部は、右下接続部よりも上方に設けられる。右上接続部の少なくとも一部は、車両の側面視で、クランクケースの前方に位置する。
左下接続部は、右下接続部と一体的に形成されていてもよいし、右下接続部とは別の部材として形成されていてもよい。
左上接続部は、右上接続部と一体的に形成されていてもよいし、右上接続部とは別の部材として形成されていてもよい。
エンジンは、排気管のうち、少なくともエンジンへの接続部が、左下ダウンフレームよりも右側に位置し、且つ、右下ダウンフレームよりも左側に位置するものであれば、特に限定されない。エンジンは、例えば、単気筒エンジンであってもよいし、V型2気筒エンジンであってもよいし、直列3気筒エンジンであってもよい。エンジンがV型2気筒エンジンである場合、少なくともエンジンへの接続部が、左下ダウンフレームよりも右側に位置し、且つ、右下ダウンフレームよりも左側に位置する排気管は、車両の前後方向に並んで配置された2つの気筒のうち、車両の前側に位置する気筒に接続された排気管である。エンジンが直列3気筒エンジンである場合、少なくともエンジンへの接続部が、左下ダウンフレームよりも右側に位置し、且つ、右下ダウンフレームよりも左側に位置する排気管は、車両の左右方向に並んで配置された3つの気筒のうち、真ん中に配置された気筒に接続された排気管である。エンジンは、4ストロークエンジンであってもよいし、2ストロークエンジンであってもよい。
エンジンは、シリンダヘッドを含む。シリンダヘッドには、排気管が接続される。この場合、左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームの各々の上ダウンフレームへの接続端は、例えば、シリンダヘッドの上端よりも下方に位置していてもよい。
エンジンは、シリンダヘッドを含む。シリンダヘッドには、排気管が接続される。この場合、上ダウンフレームの下端は、例えば、車両の正面視でシリンダヘッドに重なっていてもよい。このような態様においては、走行風がシリンダヘッドに当たり易くなる。その結果、走行風を利用して、エンジンを冷却し易くなる。
車両の左右方向で上ダウンフレームの中心軸線よりも左側に配置されるのであれば、左下ダウンフレームの形状は、特に限定されない。車両の左右方向で上ダウンフレームの中心軸線よりも右側に配置されるのであれば、右下ダウンフレームの形状は、特に限定されない。左下ダウンフレームの形状は、右下ダウンフレームの形状と同じであってもよいし、異なっていてもよい。左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームは、車両の正面視で、左右対称であってもよいし、左右対称でなくてもよい。左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームの各々は、パイプ形状を有していてもよいし、パイプ形状を有していなくてもよい。
左下ダウンフレームが上ダウンフレームから後方且つ下方に延びる態様は、左下ダウンフレームの下端の少なくとも一部が左下ダウンフレームの上端よりも後方且つ下方に位置していれば、特に限定されない。左下ダウンフレームは、車両の側面視で、車両の上下方向に対して傾斜している部分を含んでいてもよい。左下ダウンフレームのうち、車両の側面視で、車両の上下方向に対して傾斜している部分の傾斜角度は、一定であってもよいし、一定でなくてもよい。
左下ダウンフレームが上ダウンフレームから延びる態様は、左下ダウンフレームが、上ダウンフレームに対して直接接続されて、上ダウンフレームから延びる態様だけでなく、左下ダウンフレームが、上ダウンフレームに対して間接的に接続されて、上ダウンフレームから延びる態様も含む。左下ダウンフレームが上ダウンフレームに対して直接接続される態様は、例えば、左下ダウンフレームが上ダウンフレームに対して溶接される態様を含む。左下ダウンフレームが上ダウンフレームに対して間接的に接続される態様は、左下ダウンフレームが、例えば、ブラケット等を介して、上ダウンフレームに接続される態様を含む。左下ダウンフレームのブラケットへの接続は、例えば、溶接であってもよいし、ボルト固定であってもよい。
右下ダウンフレームが上ダウンフレームから後方且つ下方に延びる態様は、右下ダウンフレームの下端の少なくとも一部が右下ダウンフレームの上端よりも後方且つ下方に位置していれば、特に限定されない。右下ダウンフレームは、車両の側面視で、車両の上下方向に対して傾斜している部分を含んでいてもよい。右下ダウンフレームのうち、車両の側面視で、車両の上下方向に対して傾斜している部分の傾斜角度は、一定であってもよいし、一定でなくてもよい。
右下ダウンフレームが上ダウンフレームから延びる態様は、右下ダウンフレームが、上ダウンフレームに対して直接接続されて、上ダウンフレームから延びる態様だけでなく、右下ダウンフレームが、上ダウンフレームに対して間接的に接続されて、上ダウンフレームから延びる態様も含む。右下ダウンフレームが上ダウンフレームに対して直接接続される態様は、例えば、右下ダウンフレームが上ダウンフレームに対して溶接される態様を含む。右下ダウンフレームが上ダウンフレームに対して間接的に接続される態様は、右下ダウンフレームが、例えば、ブラケット等を介して、上ダウンフレームに接続される態様を含む。右下ダウンフレームのブラケットへの接続は、例えば、溶接であってもよいし、ボルト固定であってもよい。
左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームの各々がブラケットを介して上ダウンフレームに取り付けられる場合、ブラケットの上ダウンフレームへの接続は、例えば、ボルト固定であってもよいし、溶接であってもよい。ブラケットの上ダウンフレームへの接続がボルト固定である場合、左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームは、上ダウンフレームに対して、着脱可能となる。ブラケットの上ダウンフレームへの接続がボルト固定である場合、ボルトの締付強度を調整することで、車体フレームの剛性を調整することができる。
左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームの各々の上ダウンフレームへの接続端は、例えば、排気管のエンジンへの接続部よりも上方に位置していてもよい。
左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームの各々の上ダウンフレームへの接続端は、例えば、シリンダヘッドの上端よりも下方に位置していてもよい。
排気管のうち、少なくともエンジンへの接続部が、左下ダウンフレームよりも右側に位置し、且つ、右下ダウンフレームよりも左側に位置する態様は、車両の正面視において、排気管のうち、少なくともエンジンへの接続部が、左下ダウンフレームと右下ダウンフレームとの間に位置する態様を含む。車両の正面視において、排気管のうち、少なくともエンジンへの接続部が、左下ダウンフレームと右下ダウンフレームとの間に位置する態様は、排気管のうち、少なくともエンジンへの接続部が、車両の正面視で、左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームの各々と重ならない態様である。
排気管は、車両の側面視で、左下ダウンフレームと交差していてもよいし、左下ダウンフレームと交差していなくてもよい。
排気管は、車両の側面視で、右下ダウンフレームと交差していてもよいし、右下ダウンフレームと交差していなくてもよい。
排気管におけるエンジンへの接続部は、例えば、車両の正面視で上ダウンフレームの中心軸線と重なっていてもよい。
本発明の実施の形態による自動二輪車の左側面図である。 図1に示す自動二輪車が備える車体フレームにエンジンが取り付けられている状態を示す左側面図である。 図1に示す自動二輪車が備える車体フレームにエンジンが取り付けられている状態を示す正面図である。 図1に示す自動二輪車が備える車体フレームによって支持されているエンジンを示す平面図である。 図1に示す自動二輪車が備える下ダウンフレームの左側面図である。 図1に示す自動二輪車が備える下ダウンフレームの正面図である。 図1に示す自動二輪車が備える下ダウンフレームの斜視図である。 図2の一部を拡大して示す左側面図である。 左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームがクランクケースの前下部に取り付けられた状態を示す斜視図である。 左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームの下端部に取り付けられるステーの左側面図である。 左下ダウンフレーム及び右下ダウンフレームの下端部に取り付けられるステーの平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両について説明する。本実施形態では、鞍乗型車両として、自動二輪車を例に説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその部材についての説明は繰り返さない。
図1は、自動二輪車10の左側面図である。なお、以下の説明において、前後左右とは、自動二輪車10のシート16に着座した乗員から見た前後左右を意味する。図1において、矢印Fは自動二輪車10の前方向を示し、矢印Uは自動二輪車10の上方向を示す。
自動二輪車10は、図1に示すように、前輪12Fと、後輪12Rと、車体フレーム14と、シート16と、エンジン18と、ハンドル20と、フロントフォーク22と、排気管24とを備える。
フロントフォーク22は、前輪12Fを回転可能に支持する。ハンドル20を操作することにより、前輪12Fの進行方向が変わる。
エンジン18は、車体フレーム14に対して取り付けられている。エンジン18には、排気管24が接続されている。
エンジン18の後方には、後輪12Rが配置されている。エンジン18の動力が後輪12Rに伝達されることにより、後輪12Rが回転する。
シート16は、車体フレーム14に支持されている。シート16は、エンジン18よりも上方且つ後方に位置している。
図2及び図3を参照しながら、自動二輪車10についてさらに説明する。図2は、エンジン18が取り付けられた車体フレーム14の左側面図である。図3は、エンジン18が取り付けられた車体フレーム14の正面図である。
図2に示すように、車体フレーム14は、所謂ダイヤモンドフレームである。車体フレーム14は、ヘッドパイプ141と、メインフレーム142と、左右一対のサイドフレーム143、143と、ダウンフレーム144とを含む。以下、これらについて説明する。
図2に示すように、ヘッドパイプ141は、車体フレーム14の前端に位置する。ヘッドパイプ141は、上下方向に延びている。ヘッドパイプ141の上端は、ヘッドパイプ141の下端よりも後方に位置している。ヘッドパイプ141は、エンジン18よりも前方に位置している。
図2に示すように、メインフレーム142は、ヘッドパイプ141に接続されている。メインフレーム142は、ヘッドパイプ141から後方且つ下方に延びている。メインフレーム142は、エンジン18よりも上方に位置している。
図2に示すように、左右一対のサイドフレーム143、143は、ブラケット1431を介して、メインフレーム142に接続されている。左右一対のサイドフレーム143、143は、車両の左右方向に離れている。左右一対のサイドフレーム143、143は、エンジン18よりも後方に位置している。左右一対のメインフレーム142、142の各々は、ブラケット1431を介して、メインフレーム142から後方且つ下方に延びている。
左右一対のサイドフレーム143、143は、左右対称に配置されている。そのため、図2では、左右一対のサイドフレーム143、143のうち、左側に位置するサイドフレーム143のみが図示されている。左右一対のサイドフレーム143、143のうち、右側に位置するサイドフレーム143は、左側に位置するサイドフレーム143に隠れている。
図2に示すように、ダウンフレーム144は、メインフレーム142よりも下方に位置している。ダウンフレーム144は、ヘッドパイプ141に接続されている。ダウンフレーム144は、ヘッドパイプ141から後方且つ下方に延びている。車両の側面視において、ダウンフレーム144の少なくとも一部は、エンジン18の前方に位置している。
図2に示すように、ダウンフレーム144の下端部は、エンジン18に固定されている。ダウンフレーム144の下端部は、車体フレーム14を構成する他の部材に接続されていない。
図2に示すように、ダウンフレーム144は、車両の側面視において、左右一対のサイドフレーム143、143よりも前方に位置している。車両の側面視で、ダウンフレーム144と左右一対のサイドフレーム143、143との間に、エンジン18が配置されている。
図2に示すように、車体フレーム14には、エンジン18が取り付けられている。エンジン18は、例えば、4サイクルエンジンである。エンジン18は、単気筒エンジンである。
図2に示すように、エンジン18は、シリンダ181と、クランクケース182とを含む。以下、これらについて説明する。
図2に示すように、シリンダ181は、シリンダヘッド1811を含む。シリンダヘッド1811は、ブラケット26を介して、メインフレーム142に取り付けられる。シリンダヘッド1811は、排気ポート18111と、吸気ポート18112とを含む。
図2に示すように、排気ポート18111は、シリンダヘッド1811の前面に形成されている。吸気ポート18112は、シリンダヘッド1811の後面に形成されている。つまり、排気ポート18111は、吸気ポート18112よりも前方に位置している。排気ポート18111の少なくとも一部は、吸気ポート18112よりも下方に位置している。
図2に示すように、排気ポート18111には、排気管24が接続されている。吸気ポート18112には、スロットルボディ32が接続されている。
図4は、エンジン18の平面図である。図2及び図4を参照して、排気ポート18111及び吸気ポート18112は、車両の前後方向に並んでいる。
図2に示すように、クランクケース182は、シリンダ181の下端に接続されている。つまり、クランクケース182は、シリンダ181の下方に位置している。
図2に示すように、クランクケース182の後部は、ブラケット28及びブラケット30を介して、左右一対のサイドフレーム143、143の各々に接続されている。ブラケット30は、ブラケット28よりも上方に位置している。
図2に示すように、クランクケース182の前部は、ダウンフレーム144に接続されている。クランクケース182の前部がダウンフレーム144に接続される構造については、後述する。
図2及び図3を参照しながら、ダウンフレーム144についてさらに説明する。ダウンフレーム144は、上ダウンフレーム1441と、下ダウンフレーム1442とを含む。以下、これらについて説明する。
図2に示すように、上ダウンフレーム1441は、パイプ形状を有する。上ダウンフレーム1441は、ヘッドパイプ141に接続されている。上ダウンフレーム1441は、ヘッドパイプ141から後方且つ下方に延びている。上ダウンフレーム1441は、エンジン18よりも前方に位置している。
図2及び図3に示すように、下ダウンフレーム1442は、上ダウンフレーム1441の下端部に接続されている。下ダウンフレーム1442は、上ダウンフレーム1441の下端部から延びている。
図2に示すように、下ダウンフレーム1442のうち、上ダウンフレーム1441に接続されている上端部は、エンジン18よりも前方に位置している。つまり、下ダウンフレーム1442の少なくとも一部は、エンジン18よりも前方に位置している。
図5、図6及び図7を参照しながら、下ダウンフレーム1442について説明する。図5は、下ダウンフレーム1442の左側面図である。図6は、下ダウンフレーム1442の正面図である。図7は、下ダウンフレーム1442の斜視図である。
図5、図6及び図7に示すように、下ダウンフレーム1442は、ブラケット14421と、左下ダウンフレーム14422と、右下ダウンフレーム14423と、左下接続部及び右下接続部としての下ブラケット14424と、左上接続部としての左上ブラケット14425と、右上接続部としての右上ブラケット14426とを含む。以下、これらについて説明する。なお、図5では、右上ブラケット14426の図示は省略している。
図6及び図7に示すように、ブラケット14421は、左右一対の側板144211と、接続板144212とを含む。以下、これらについて説明する。
図6及び図7に示すように、左右一対の側板144211、144211は、車両の左右方向に離れている。左右一対の側板144211、144211の各々は、互いに同じ形状及び大きさで形成されている。
図6及び図7に示すように、接続板144212は、左右一対の側板144211、144211の間に位置している。接続板144212は、左右一対の側板144211、144211の各々の前縁を接続している。
図5、図6及び図7に示すように、左下ダウンフレーム14422は、全体として、上下方向に延びるパイプ形状を有する。左下ダウンフレーム14422の上端は、左右一対の側板144211、144211のうち、左側に位置する側板144211の外側面(車両の左右方向での外側に位置する側面)に対して、溶接されている。左下ダウンフレーム14422は、左右一対の側板144211、144211のうち、左側に位置する側板144211から後方且つ下方に延びている。そのため、左下ダウンフレーム14422の下端は、左下ダウンフレーム14422の上端よりも後方且つ下方に位置している。
図5、図6及び図7に示すように、右下ダウンフレーム14423は、全体として、上下方向に延びるパイプ形状を有する。右下ダウンフレーム14423の上端は、左右一対の側板144211、144211のうち、右側に位置する側板144211の外側面(車両の左右方向での外側に位置する側面)に対して、溶接されている。右下ダウンフレーム14423は、左右一対の側板144211、144211のうち、右側に位置する側板144211から後方且つ下方に延びている。そのため、右下ダウンフレーム14423の下端は、右下ダウンフレーム14423の上端よりも後方且つ下方に位置している。
図6及び図7に示すように、下ブラケット14424は、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端部に溶接されている。つまり、下ブラケット14424は、左下ダウンフレーム14422と右下ダウンフレーム14423とを連結している。
図6及び図7に示すように、下ブラケット14424は、左右一対の側板144241、144241と、接続板144242とを含む。以下、これらについて説明する。
図6及び図7に示すように、左右一対の側板144241、144241は、車両の左右方向に離れている。左右一対の側板144241、144241の各々は、互いに同じ形状及び大きさで形成されている。
図6に示すように、左右一対の側板144241、144241のうち、左側に位置する側板144241は、車両の正面視で左下ダウンフレーム14422の下端の中心を通過する中心線14422Lよりも左側に位置している。左右一対の側板144241、144241のうち、左側に位置する側板144241の上端部は、右側に屈曲されている。
図6に示すように、左右一対の側板144241、144241のうち、右側に位置する側板144241は、車両の正面視で右下ダウンフレーム14423の下端の中心を通過する中心線14423Lよりも右側に位置している。左右一対の側板144241、144241のうち、右側に位置する側板144241の上端部は、左側に屈曲されている。
図6及び図7に示すように、接続板144242は、左右一対の側板144241、144241の間に位置している。接続板144242は、左右一対の側板144241、144241の各々の下縁を接続している。
図5、図6及び図7に示すように、左上ブラケット14425は、下ブラケット14424よりも上方に位置する。左上ブラケット14425は、左下ダウンフレーム14422の上端よりも下方に位置する。左上ブラケット14425は、左下ダウンフレーム14422に溶接されている。
図6に示すように、左上ブラケット14425の少なくとも一部は、車両の正面視において、中心線14422Lよりも右側に位置している。左上ブラケット14425の上端部は、左側に屈曲されている。
図5、図6及び図7に示すように、左下ダウンフレーム14422には、ブラケット14427が溶接されている。ブラケット14427は、左上ブラケット14425よりも上方に位置している。ブラケット14427は、左下ダウンフレーム14422の上端よりも下方に位置している。ブラケット14427には、ホーン36(図1参照)が取り付けられる。
図5、図6及び図7に示すように、右上ブラケット14426は、下ブラケット14424よりも上方に位置する。右上ブラケット14426は、右下ダウンフレーム14423の上端よりも下方に位置する。右上ブラケット14426は、左下ダウンフレーム14422に溶接されている。図6に示すように、右上ブラケット14426は、車両の正面視において、中心線14423Lよりも左側に位置している。
図2、図3及び図4を参照しながら、下ダウンフレーム1442についてさらに説明する。下ダウンフレーム1442は、上ダウンフレーム1441に対して、2本のボルト341、342を用いて固定される。
図3に示すように、下ダウンフレーム1442が上ダウンフレーム1441に対してボルト固定されるとき、上ダウンフレーム1441は、下ダウンフレーム1442におけるブラケット14421が有する左右一対の側板144211、144211の間に位置している。つまり、上ダウンフレーム1441が有する中心軸線1441Lは、左右一対の側板144211、144211の間に位置している。
図2に示すように、下ダウンフレーム1442が上ダウンフレーム1441に対してボルト固定されるとき、ブラケット14421が有する接続板144212は、上ダウンフレーム1441よりも前方に位置している。つまり、上ダウンフレーム1441が有する中心軸線1441Lは、接続板144212よりも後方に位置している。
ボルト341は、左右一対の側板144211、144211の各々に形成されたボルト挿入孔144213(図5及び図7参照)に挿入される。この状態で、ボルト341は、上ダウンフレーム1441を車両の左右方向に貫通している。ボルト341の先端部に対して、ナットが取り付けられる。
図5及び図7に示すように、左右一対の側板144211、144211のうち、左側に位置する側板144211に形成されたボルト挿入孔144213は、左下ダウンフレーム14422の上端よりも上方に位置している。左右一対の側板144211、144211のうち、右側に位置する側板144211に形成されたボルト挿入孔144213は、右下ダウンフレーム14423の上端よりも上方に位置している。
ボルト342は、左右一対の側板144211、144211の各々に形成されたボルト挿入孔144214(図5及び図7参照)に挿入される。この状態で、ボルト342は、上ダウンフレーム1441を車両の左右方向に貫通している。ボルト342の先端部に対して、ナットが取り付けられる。
図5及び図7に示すように、左右一対の側板144211、144211のうち、左側に位置する側板144211に形成されたボルト挿入孔144214は、左下ダウンフレーム14422の上端よりも下方に位置している。左右一対の側板144211、144211のうち、右側に位置する側板144211に形成されたボルト挿入孔144214は、右下ダウンフレーム14423の上端よりも下方に位置している。
図3に示すように、下ダウンフレーム1442が上ダウンフレーム1441に取り付けられた状態では、左下ダウンフレーム14422が上ダウンフレーム1441の中心軸線1441Lよりも左側に位置している。車両の正面視において、左下ダウンフレーム14422の少なくとも一部がエンジン18に重なる。
図2に示すように、下ダウンフレーム1442が上ダウンフレーム1441に取り付けられた状態では、車両の側面視において、左下ダウンフレーム14422の少なくとも一部がエンジン18の前方に位置する。
図3に示すように、下ダウンフレーム1442が上ダウンフレーム1441に取り付けられた状態では、右下ダウンフレーム14423が上ダウンフレーム1441の中心軸線1441Lよりも右側に位置している。車両の正面視において、右下ダウンフレーム14423の少なくとも一部がエンジン18に重なる。
図2に示すように、下ダウンフレーム1442が上ダウンフレーム1441に取り付けられた状態では、車両の側面視において、右下ダウンフレーム14423の少なくとも一部がエンジン18の前方に位置する。
図2に示すように、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423は、ボルト38を用いて、クランクケース182の前上部に取り付けられる。
図2に示すように、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423がクランクケース182の前上部にボルト固定されるとき、クランクケース182の前上部は、左上ブラケット14425と右上ブラケット14426との間に位置している。
ボルト38は、左上ブラケット14425に形成されたボルト挿入孔144251(図7参照)と、右上ブラケット14426に形成されたボルト挿入孔144261(図7参照)とに挿入される。この状態で、ボルト38は、クランクケース182の前上部を車両の左右方向に貫通している。ボルト38の先端部に対して、ナットが取り付けられる。
このとき、左上ブラケット14425及び右上ブラケット14426の各々の少なくとも一部は、図2に示すように、車両の側面視でクランクケース182の前方に位置している。
図2に示すように、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端部は、ボルト40を用いて、クランクケース182の前下部に取り付けられる。
図8及び図9を参照しながら、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端部をクランクケース182の前部に取り付ける構造について説明する。図8は、図2の一部を拡大して示す左側面図である。図9は、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端部がクランクケース182の前下部に取り付けられた状態を示す斜視図である。
図8及び図9に示すように、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端部がクランクケース182の前下部にボルト固定されるとき、クランクケース182の前下部は、下ブラケット14424が有する左右一対の側板144241、144241の間に位置している。
ボルト40は、左右一対の側板144241、144241の各々に形成されたボルト挿入孔144243に挿入される。この状態で、ボルト40は、クランクケース182の前下部を車両の左右方向に貫通している。ボルト40の先端部に対して、ナットが取り付けられる。
このとき、下ブラケット14424の少なくとも一部は、図8に示すように、車両の側面視で、クランクケース182の前方に位置している。下ブラケット14424の少なくとも一部は、図8に示すように、車両の側面視で、クランクケース182の下端よりも上方に位置している。
図8及び図9に示すように、左下ダウンフレーム14422の下端部及び右下ダウンフレーム14423の下端部には、ステー42が固定される。
図10及び図11を参照しながら、ステー42について説明する。図10は、ステー42の左側面図である。図11は、ステー42の正面図である。ただし、ステー42の正面図は、図10に示す状態での正面図である。
図10及び図11に示すように、ステー42は、側板421と、取付板422とを含む。側板421は、前板4211と、左側板4212と、右側板4213とを含む。取付板422は、前板4211の縁に接続されている。
図8及び図9に示すように、ステー42は、左下ダウンフレーム14422の下端部及び右下ダウンフレーム14423の下端部に固定される。具体的には、取付板422が下ブラケット14424の接続板144242にボルト固定される。ボルト固定に際しては、2本のボルトが用いられる。
一方のボルトは、取付板422に形成されたボルト挿入孔4221(図11参照)と、接続板144242に形成されたボルト挿入孔144244(図6参照)に挿入される。ボルトの先端部には、ナットが固定される。
他方のボルトは、取付板422に形成されたボルト挿入孔4222(図11参照)と、接続板144242に形成されたボルト挿入孔144245(図6参照)に挿入される。ボルトの先端部には、ナットが固定される。
上記のようにして、取付板422が下ブラケット14424の接続板144242にボルト固定された状態で、前板42211は、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端部の前方に位置している。左側板4212の少なくとも一部は、左下ダウンフレームの下端部よりも左側に位置する。右側板4213の少なくとも一部は、右下ダウンフレームの下端部よりも右側に位置する。
図2及び図3を参照しながら、ダウンフレーム144と排気管24との位置関係について説明する。
図2に示すように、排気管24は、排気ポート18111から前方且つ下方に向かって延びている。排気管24は、エンジン18の前方において、後方且つ下方に向かって延びている。排気管24は、エンジン18よりも下方において、後方に向かって延びている。
図3及び図4に示すように、排気管24のうち、少なくともエンジン18への接続部は、左下ダウンフレーム14422よりも右側に位置し、且つ、右下ダウンフレーム14423よりも左側に位置している。つまり、排気管24のうち、少なくともエンジン18への接続部は、車両の正面視において、左下ダウンフレーム14422と右下ダウンフレーム14423との間に位置している。要するに、排気管24のうち、少なくともエンジン18への接続部は、車両の正面視において、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々と重ならない。
特に本実施の形態では、図3に示すように、排気管24のうち、エンジン18への接続端から下ダウンフレーム1442の下端(左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端)と車両の上下方向で同じ位置に到達するまでの部分が、左下ダウンフレーム14422よりも右側に位置し、且つ、右下ダウンフレーム14423よりも左側に位置している。つまり、排気管24のうち、当該部分は、車両の正面視において、左下ダウンフレーム14422と右下ダウンフレーム14423との間に位置している。要するに、排気管24のうち、当該部分は、車両の正面視において、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々と重ならない。
図2に示すように、車両の側面視において、排気管24は、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々と交差している。排気管24の少なくとも一部は、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々よりも前方に位置している。排気管24の少なくとも一部は、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端よりも下方に位置している。
図2に示すように、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の上端(つまり、ブラケット14421への接続端)は、排気管24のエンジン18への接続部よりも上方に位置している。図3に示すように、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の上端(つまり、ブラケット14421への接続端)は、車両の正面視で、シリンダヘッド1811に重なる。図2に示すように、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の上端(つまり、ブラケット14421への接続端)は、シリンダヘッド1811の上端よりも下方に位置している。
図2に示すように、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の少なくとも一部は、車両の側面視において、上ダウンフレーム1441の中心軸線1441Lよりも後方に位置している。図2に示すように、排気管24の少なくとも一部は、車両の側面視において、上ダウンフレーム1441の中心軸線1441Lと重なる。
図2に示すように、上ダウンフレーム1441の下端は、排気管24から離れている。図2に示すように、上ダウンフレーム1441の下端は、シリンダヘッド1811の上端よりも下方に位置している。図2及び図3を参照して、上ダウンフレーム1441の下端部は、車両の正面視で、シリンダヘッド1811に重なる。つまり、上ダウンフレーム1441の少なくとも一部は、車両の正面視で、シリンダヘッド1811に重なる。
図3に示すように、上ダウンフレーム1441が有する中心軸線1441Lは、車両の正面視において、車両の上下方向に延びている。中心軸線1441Lは、車両の正面視において、少なくとも排気管24におけるシリンダ181への接続部(具体的には、排気ポート18111への接続部)に重なる。
自動二輪車10においては、左下ダウンフレーム14422が排気管24のエンジン18への接続部よりも左側に位置し、右下ダウンフレーム14423が排気管24のエンジン18への接続部よりも右側に位置する。ここで、左下ダウンフレーム14422は上ダウンフレーム1441の中心軸線1441Lよりも左側に位置し、右下ダウンフレーム14423は上ダウンフレーム1441の中心軸線1441Lよりも右側に位置する。そのため、排気管24がエンジン18に接続される位置や排気管24がエンジン18に接続される方向等を変更しなくても、排気管24のエンジン18への接続部を左下ダウンフレーム14422と右下ダウンフレーム14423との間に位置させることができる。つまり、車体フレームの形状(具体的には、ダウンフレームの形状)に応じて、排気管24がエンジン18に接続される位置や排気管24がエンジン18に接続される方向等を変更しなくてもよくなる。その結果、図2及び図4から判るように、排気ポート18111及び吸気ポート18112が並ぶ方向と、排気管24におけるエンジン18への接続部が延びる方向とを一致させて、エンジン18の性能を向上させることができる。つまり、自動二輪車10においては、エンジン18の設計自由度が向上する。
自動二輪車10においては、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端部が、クランクケース182の前下部に固定されている。そのため、車両の旋回性を向上させるために必要な車体フレーム14の剛性を得易くなる。
自動二輪車10においては、下ダウンフレーム1442が上ダウンフレーム1441に対してボルト固定されている。そのため、ボルトの締付強度を調整することで、車体フレーム14の剛性を調整することができる。
自動二輪車10において、上ダウンフレーム1441の下端は、車両の正面視でシリンダヘッド1811に重なる。そのため、走行風がシリンダヘッド1811に当たり易くなる。その結果、走行風を利用して、エンジン18を冷却し易くなる。
自動二輪車10においては、下ダウンフレーム1442が上ダウンフレーム1441に対してボルト固定されている。そのため、エンジン18のシリンダヘッド1811がブラケット26を介してメインフレーム142に取り付けられ、且つ、エンジン18のクランクケース182の後部がブラケット28,30を介して左右一対のサイドフレーム143、143に取り付けられた状態で、下ダウンフレーム1442を上ダウンフレーム1441に取り付けることができる。その結果、エンジン18の車体フレーム14への搭載が容易になる。
自動二輪車10において、ホーン36がブラケット14427を介して取り付けられる左下ダウンフレーム14422は、上端部が車両の左右方向で外側に屈曲された左上ブラケット14425を介して、クランクケース182に取り付けられる。そのため、エンジン18の振動がホーン36に伝達され難くなる。
自動二輪車10においては、ステー42が左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端部に固定されている。そのため、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々の下端部を、ステー42により、保護することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、鞍乗型車両として、自動二輪車を例に説明したが、鞍乗型車両は、車両が旋回するときに、車両が旋回する方向に車体を傾けるリーン車両を含む。鞍乗型車両の前輪は、1つであってもよいし、2つであってもよい。鞍乗型車両の後輪は、1つであってもよいし、2つであってもよい。
例えば、上記実施の形態では、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々が、ブラケット1441を介して、上ダウンフレーム1441に取り付けられていたが、左下ダウンフレーム14422及び右下ダウンフレーム14423の各々は、上ダウンフレーム1441に対して、直接取り付けられていてもよい。
10 鞍乗型車両
14 車体フレーム
144 ダウンフレーム
1441 上ダウンフレーム
1441L 中心軸線
1442 下ダウンフレーム
14421 ブラケット
14422 左下ダウンフレーム
14423 右下ダウンフレーム
14424 下ブラケット
14425 左上ブラケット
14426 右上ブラケット
18 エンジン
1811 シリンダヘッド
182 クランクケース
24 排気管

Claims (9)

  1. 鞍乗型車両であって、
    車体フレームと、
    前記車体フレームに取り付けられるエンジンと、
    前記エンジンに接続される排気管とを備え、
    前記車体フレームは、
    ヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプに接続されるダウンフレームとを含み、
    前記ダウンフレームは、
    前記ヘッドパイプに接続されて、前記ヘッドパイプから後方且つ下方に延び、車両の正面視で少なくとも一部が前記エンジンに重なり、車両の側面視で前記エンジンの前方に位置する上ダウンフレームと、
    前記上ダウンフレームから延びる下ダウンフレームとを含み、
    前記下ダウンフレームは、
    車両の左右方向で前記上ダウンフレームの中心軸線よりも左側に配置され、車両の正面視で少なくとも一部が前記エンジンに重なり、車両の側面視で少なくとも一部が前記エンジンの前方に位置し、前記上ダウンフレームから後方且つ下方に延びて、下端部が前記エンジンに取り付けられる左下ダウンフレームと、
    車両の左右方向で前記上ダウンフレームの中心軸線よりも右側に配置され、車両の正面視で少なくとも一部が前記エンジンに重なり、車両の側面視で少なくとも一部が前記エンジンの前方に位置し、前記上ダウンフレームから後方且つ下方に延びて、下端部が前記エンジンに取り付けられる右下ダウンフレームとを含み、
    前記排気管のうち、少なくとも前記エンジンへの接続部は、前記左下ダウンフレームよりも右側に位置し、且つ、前記右下ダウンフレームよりも左側に位置する、鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両であって、
    前記排気管における前記エンジンへの接続部は、車両の正面視で前記上ダウンフレームの中心軸線と重なる、鞍乗型車両。
  3. 請求項1又は2に記載の鞍乗型車両であって、
    前記左下ダウンフレーム及び前記右下ダウンフレームの各々の前記上ダウンフレームへの接続端は、前記排気管の前記エンジンへの接続部よりも上方に位置している、鞍乗型車両。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記エンジンは、
    前記排気管が接続されるシリンダヘッドを含み、
    前記上ダウンフレームの下端は、車両の正面視で前記シリンダヘッドに重なる、鞍乗型車両。
  5. 請求項4に記載の鞍乗型車両であって、
    前記左下ダウンフレーム及び前記右下ダウンフレームの各々の前記上ダウンフレームへの接続端は、前記シリンダヘッドの上端よりも下方に位置している、鞍乗型車両。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記エンジンは、
    クランクケースを含み、
    前記下ダウンフレームは、
    前記左下ダウンフレームの下端部に設けられて、前記クランクケースに接続される左下接続部と、
    前記右下ダウンフレームの下端部に設けられて、前記クランクケースに接続される右下接続部とを含む、鞍乗型車両。
  7. 請求項6に記載の鞍乗型車両であって、
    前記左下接続部及び前記右下接続部の各々の少なくとも一部は、車両の側面視で、前記クランクケースの前方に位置し、且つ、前記クランクケースの下端よりも上方に位置する、鞍乗型車両。
  8. 請求項6又は7に記載の鞍乗型車両であって、
    前記下ダウンフレームは、さらに、
    前記左下ダウンフレームに対して前記左下接続部よりも上方に設けられて、車両の側面視で少なくとも一部が前記クランクケースの前方に位置し、前記クランクケースに接続される左上接続部と、
    前記右下ダウンフレームに対して前記右下接続部よりも上方に設けられて、車両の側面視で少なくとも一部が前記クランクケースの前方に位置し、前記クランクケースに接続される右上接続部を含む、鞍乗型車両。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記下ダウンフレームは、さらに、
    前記左下ダウンフレーム及び前記右下ダウンフレームの各々の上端部が接続され、前記上ダウンフレームに対して着脱可能に取り付けられるブラケットを含む、鞍乗型車両。
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