JP2018057270A - 熱電発電装置及び熱電発電方法 - Google Patents

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【課題】簡易な構成で、熱電発電素子の寿命を延ばすことができる熱電発電装置及び熱電発電方法を提供すること。
【解決手段】熱電発電素子10を用いて熱エネルギーを電気エネルギーに変換して出力する熱電発電装置1であって、熱電発電素子10の高温側温度Thを測定する温度センサ10aと、高温側温度Thが所定温度を超える場合、熱電発電素子10に帰還する電流量を増大させる制御を行う温度制御部17と、を備える。温度制御部17は、この熱電発電素子10に帰還する電流量を増大させるためには、例えば、開閉スイッチSWを閉(オン)する。
【選択図】図1

Description

本発明は、簡易な構成で、熱電発電素子の寿命を延ばすことができる熱電発電装置及び熱電発電方法に関する。
従来から、ゼーベック効果を用いた熱電発電素子によって熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電発電装置がある。この熱電発電装置を用いることによって、工場や発電所、焼却炉などでこれまで排出されていた大量の廃熱を電気エネルギーとして回収することが可能となる。熱電発電装置としては、例えば、特許文献1〜3に記載されているように、熱電発電素子の電圧電流特性をもとに最大電力点あるいは最適動作点で出力させるものがある。
特開2007−5371号公報 特開2010−41903号公報 特開2013−55769号公報
ところで、熱電発電素子は、負荷側がオープンになると、電流が熱電発電素子側に還流しないため、ペルチェ効果による素子冷却が期待できず、しかも熱電発電素子には熱源からの熱エネルギーが入力し続ける。この結果、熱電発電素子は、素子の高温側温度が素子の特性劣化を発生させる上限耐熱温度を超えてしまう場合があり、熱電発電素子の寿命が短くなってしまうという問題があった。
なお、従来は、耐熱温度を超えることによる素子寿命の短縮化を防ぐため、素子の特性劣化を発生させる上限耐熱温度を超える場合に、熱源から熱電発電素子を物理的に離隔し自然放熱によって熱電発電素子の温度を下げるようにしていた。このため、従来の熱電発電装置は、熱源から熱電発電素子を物理的に離隔するための機械的構造の追加が必要となり、装置が複雑かつ大型化せざるを得なかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で、熱電発電素子の寿命を延ばすことができる熱電発電装置及び熱電発電方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる熱電発電装置は、熱電発電素子を用いて熱エネルギーを電気エネルギーに変換して出力する熱電発電装置であって、前記熱電発電素子の高温側温度を測定する温度測定部と、前記高温側温度が所定温度を超える場合、前記熱電発電素子に帰還する電流量を増大させる制御を行う温度制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる熱電発電装置は、上記の発明において、前記熱電発電素子の端子間を開閉する開閉スイッチを備え、前記温度制御部は、前記高温側温度が所定温度を超える場合、前記開閉スイッチを閉にする制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる熱電発電装置は、上記の発明において、前記熱電発電素子に接続され、前記熱電発電素子から出力された電気エネルギーを、スイッチング素子を用いて直流電圧変換する電圧変換回路を備え、前記温度制御部は、前記高温側温度が所定温度を超える場合、前記スイッチング素子のデューティ比を大きくして前記熱電発電素子に帰還する電流量を増大させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる熱電発電装置は、上記の発明において、前記温度制御部は、さらに、装置の起動時から装置の起動完了までの間に前記熱発電素子に帰還する電流量を増大させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる熱電発電装置は、上記の発明において、前記温度測定部は、前記熱電発電素子から出力される電流を測定し、該電流と前記高温側温度との関係をもとに前記高温側温度を測定することを特徴とする。
また、本発明にかかる熱電発電装置は、上記の発明において、前記温度測定部は、前記熱電発電素子間の電圧を測定し、該電圧と前記高温側温度との関係をもとに前記高温側温度を測定することを特徴とする。
また、本発明にかかる熱電発電装置は、上記の発明において、前記温度測定部、前記開閉スイッチ、及び前記温度制御部は、前記熱電発電素子から出力される電流が前記高温側温度に対応する所定値を超えた場合に前記熱電発電素子の端子間を閉にするリードスイッチであることを特徴とする。
また、本発明にかかる熱電発電装置は、上記の発明において、複数の前記熱電発電素子は、各熱電発電素子の電流出力側への流れのみを許容するダイオード特性を有したバイパスダイオードがそれぞれ並列接続されることを特徴とする。
また、本発明にかかる熱電発電方法は、熱電発電素子を用いて熱エネルギーを電気エネルギーに変換して出力する熱電発電方法であって、前記熱電発電素子の高温側温度を測定する温度測定ステップと、前記高温側温度が所定温度を超える場合、前記熱電発電素子に帰還する電流量を増大させる制御を行う温度制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、温度制御部が、高温側温度が所定温度を超える場合、熱電発電素子に帰還する電流量を増大させる制御を行うようにしているので、簡易な構成で、熱電発電素子の寿命を延ばすことができる。
図1は、本発明の実施の形態1である熱電発電装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示した熱電発電素子の詳細構成を示す回路図である。 図3は、図1に示した温度制御部による温度制御処理の一例を示すタイムチャートである。 図4は、起動時から起動完了までの開閉スイッチの開閉制御を示すタイムチャートである。 図5は、温度制御部による温度制御処理手順を示すフローチャートである。 図6は、高温側温度と電流との関係を示す図である。 図7は、高温側温度と電圧との関係を示す図である。 図8は、熱電発電素子の端子間電圧を測定する回路の一例を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態2であるリードスイッチの構成を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態3である熱電発電装置の構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本発明の実施の形態1である熱電発電装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、熱電発電装置1は、熱電発電素子10を有する。熱電発電素子10は、例えばBiTe系熱電材料によって形成され、高温側温度280℃、低温側温度30℃の温度差で約1W/cmの出力密度をもつ。熱電発電素子10の高温側には、熱源2から供給された熱エネルギーを一時蓄える熱伝導体3が接続され、この熱伝導体3を介して熱エネルギーが熱電発電素子10に伝導される。
熱電発電素子10は、図2に示すように複数の熱電発電素子SU1〜SU3が直列接続されて所望の電圧を出力するようにしている。また、各熱電発電素子SU1〜SU3には、それぞれ熱電発電素子の電流出力方向のみの通電を許容するバイパスダイオードD1〜D3が並列接続される。バイパスダイオードD1〜D3は、それぞれ並列接続された熱電発電素子SU1〜SU3の発電能力の低下や損傷があった場合に電流をバイパスさせる。例えば、熱電発電素子SU2に発電能力の低下や損傷があった場合、この熱電発電素子SU2は抵抗となって他の熱電発電素子SU1,SU3が出力した電気エネルギーを消費し、最悪の場合、出力電流が流れないことになる。この場合、他の熱電発電素子SU1,SU3が出力した電気エネルギーは、バイパスダイオードD2を経由して出力されることになる。すなわち、熱電発電素子SU1〜SU3に発電能力の低下や損傷があっても、バイパスダイオードD1〜D3によって電流をバイパスさせ、健全な他の熱電発電素子SU1〜SU3による動作を担保することができる。
熱電発電素子10の両端には開閉スイッチSWが接続され、さらにその後段にチョッパ回路11、インバータ回路12、フィルタ回路13が順次接続される。開閉スイッチSWは、後述するように、熱電発電素子10の高温側温度が上限所定温度を超えた場合、あるいは熱電発電装置1の起動時から起動完了までの間、オン状態となり、熱電発電素子10に電流を還流させ、ペルチェ効果によって熱電発電素子10の温度を下げる。
チョッパ回路11は、熱電発電素子10から供給された電圧を所望電圧に電圧変換するDC−DCコンバータである。インバータ回路12は、チョッパ回路11から入力された直流電圧を交流電圧に変換するDC−ACインバータである。フィルタ回路13は、インバータ回路12から入力された交流電圧をLCフィルタによって正弦波に波形整形してモータなどの負荷4に出力する。なお、図1に示したインバータ回路12は、直流電圧から2相交流電圧を生成している。
また、制御部14は、温度センサ10aが検出する高温側温度Th、チョッパ回路11の電流検出センサ11aが検出する入力電流Iin、チョッパ回路11の電圧検出センサ11bが検出する入力電圧Vin、インバータ回路12の電圧検出センサ12bが検出する入力電圧Vco、インバータ回路12の電流検出センサ12aが検出する出力電流Iout、フィルタ回路13の電圧検出センサ13bが検出する出力電圧Voutをもとに、駆動部15を介して、開閉スイッチSW、チョッパ回路11及びインバータ回路12内のスイッチング素子のオンオフ制御を行う。
制御部14内の最大電力追従制御部16は、熱電発電素子10が出力する起電力を最大化する最大電力点で動作するように追従制御する。
[温度制御の概要]
一方、制御部14内の温度制御部17は、温度センサ10aが検出する高温側温度Thが上限所定温度を超える場合、開閉スイッチSWをオンにする制御を行う。具体的には、上限所定温度Taを超えてから下限所定温度Tcになるまでの間、開閉スイッチSWをオンにする。
図3に示すように、時点t1までの間は、入力熱量Qが値Q1で一定であり、この間の電流Iinも値I1で一定電流となる。また、このときの高温側温度Thも一定の高温側温度Th1を維持する。この時点t1までの間は、高温側温度Th1が上限所定温度Ta以下であるため、開閉スイッチSWはオフ状態となる。
時点t1で入力熱量Qが値Q1から値Q2に増大すると、電流Iin及び高温側温度Thも入力熱量Qの増大に応じて増大する。ここで、高温側温度Thが時点t2で上限所定温度Taを超えると、温度制御部17は、最大電力追従制御部16の制御に優先して、開閉スイッチSWをオンにする。これによって、電流Iinは、開閉スイッチSWを介した電流の還流によって一挙に電流I2まで増大し、この電流Iinの電流増大によって、熱電発電素子10でのペルチェ効果も一挙に増大し、高温側温度Thが徐々に低下する。そして、高温側温度Thは温度Tbで一定となる。図3では、時点t3でも開閉スイッチSWはオンのままである。
その後、時点t3で入力熱量Qが値Q2から値Q3に減少すると、電流Iin及び高温側温度Thも徐々に減少する。そして、時点t4で、高温側温度Thが下限所定温度Tc以下になると、温度制御部17は、開閉スイッチSWをオンからオフにする。
このようにして、温度制御部17は、高温側温度Thが上限所定温度Taを超えた場合に開閉スイッチSWをオンにし、その後、下限所定温度Tc以下となった場合に開閉スイッチSWをオフにする制御を行う。
この実施の形態1では、温度制御部17が上述した温度制御を行うことによって、熱電発電素子10が特性劣化を発生させる上限耐熱温度、例えば、図3に示した高温側温度Th2を超えてしまうことを未然に防止するようにしているので、簡易な構成で、熱電発電素子10の寿命を長くすることができる。
なお、上述した温度制御部17による温度制御は、熱電発電装置1が起動後安定動作している状態であることを前提としている。熱電発電装置1が起動してから起動完了するまでの間、チョッパ回路11やインバータ回路12のスイッチング素子は、オフ状態であり、熱電発電素子10側からチョッパ回路11側をみた回路は、オープンとなっている。このとき、熱電発電素子10に入力熱量Qがあると、チョッパ回路11側をみた回路がオープンであり、熱電発電素子10側への還流電流がないため、熱電発電素子10でのペルチェ効果が発生せず、熱電発電素子10が冷却されずに温度上昇を続ける。この場合、温度制御部17も起動中であるため、入力熱量Qが非常に大きい場合、起動完了するまでの間に高温側温度Thが上限所定温度Taを超えてしまう場合がある。
このため、この実施の形態1では、温度制御部17は、起動から起動完了までの間、開閉スイッチSWをオンにする制御を行う。すなわち、図4に示すように、起動の時点t0から起動完了の時点t11までの間(Δt1)、開閉スイッチSWをオンにする。その後、時点t11経過後、制御部14は、チョッパ回路11やインバータ回路12のスイッチング素子をオンオフさせるため、開閉スイッチSWをオフにする。そして、時点t2で、高温側温度Thが上限所定温度Taを超えた場合に、開閉スイッチSWをオンさせる。具体的に、温度制御部17は、電源オフ後に開閉スイッチSWをオンにし、その状態を維持させておく。
[温度制御処理]
ここで、図5に示したフローチャートを参照して、温度制御部17による温度制御処理について説明する。図5に示すように、制御部14を電源オンし、まず温度制御部17は、起動完了したか否かを判断する(ステップS101)。起動完了していない場合(ステップS101,No)、開閉スイッチSWをオンのままにし(ステップS102)、ステップS101の判断処理を繰り返し行う。一方、起動完了している場合(ステップS101,Yes)には、開閉スイッチSWをオフにする(ステップS103)。
その後、温度センサ10aが検出する高温側温度Thが上限所定温度Taを超えたか否かを判断する(ステップS104)。高温側温度Thが上限所定温度Taを超えない場合(ステップS104,No)、ステップS104の判断処理を繰り返す。一方、高温側温度Thが上限所定温度Taを超えた場合(ステップS104,Yes)、開閉スイッチSWをオンにし(ステップS105)、熱電発電素子10側への還流電流を多くしてペルチェ効果による熱電発電素子10の冷却を行う。
その後、高温側温度Thが下限所定温度Tc以下になったか否かを判断する(ステップS106)。高温側温度Thが下限所定温度Tc以下にならない場合(ステップS106,No)、このステップS106の判断処理を繰り返す。一方、高温側温度Thが下限所定温度Tc以下になった場合(ステップS106,Yes)には、開閉スイッチSWをオフにし(ステップS107)、熱電発電素子10側への還流電流を少なくしてペルチェ効果による熱電発電素子10の冷却を抑えて、最大電力追従制御部16に、効率的な最大電力追従制御を行わせる。
その後、電源オフか否かを判断する(ステップS108)。電源オフでない場合(ステップS108,No)には、ステップS104に移行し、上述した定常時の温度制御処理を行う。一方、電源オフである場合(ステップS108,Yes)には、開閉スイッチSWをオンにして(ステップS109)、本処理を終了する。このステップS109の開閉スイッチSWのオンによって、次回の起動時に、開閉スイッチSWがオン状態を維持していることになる。
[温度センサの代替手段]
なお、上述した実施の形態1では、温度制御部17が、温度センサ10aが検出した高温側温度Thをもとに開閉スイッチSWのオンオフ制御を行っていた。ここで、図6に示すように、高温側温度Thは電流Iinと線形な関係を有する。したがって、この関係をもとに、電流Iinを計測することによって高温側温度Thを知ることができる。したがって、この場合、温度センサ10aを設けずに、電流検出センサ11aが検出する入力電流Iinを計測して高温側温度Thを求めることができる。
同様にして、図7に示すように、高温側温度Thは電圧Vinと線形な関係を有する。したがって、この関係をもとに、電圧Vinを計測することによって高温側温度Thを知ることができる。したがって、この場合、温度センサ10aを設けずに、電圧検出センサ11bが検出する入力電圧Vinを計測して高温側温度Thを求めることができる。
なお、電圧検出センサ11bによる入力電圧Vinでなく、図8に示すように、電圧計10bを用いて電圧Vinを直接計測するようにしてもよい。この場合、抵抗R1を大きな値、例えば数100kVとし、抵抗R2を小さな値、例えば数kVとして分圧し、電圧計10bの位置における電圧を降圧して計測することが好ましい。
また、上述した実施の形態1では、上限所定温度Taを超えた後、下限所定温度Tcとなるまで開閉スイッチSWをオンとするヒステリシス特性をもたせたスイッチング制御を行って開閉スイッチSWのチャタリングを防止していたが、これに限らず、上限所定温度Taを超えたときのみ、開閉スイッチSWをオンとする温度制御を行ってもよい。
(実施の形態2)
上述した実施の形態1では、温度センサ10aが検出した高温側温度Thをもとに、温度制御部17が開閉スイッチSWを開閉制御するものであった。これに対し、この実施の形態2では、温度センサ10aと温度制御部17と開閉スイッチSWとを一体化したリードスイッチSW1を用いている。
図9に示すように、リードスイッチSW1は、コイル5に流れる電流強度に応じた磁界が所定値を超えた場合にスイッチ6をオンする。スイッチ6がオンになるときのコイル5に流れる電流値が、図6に示すように、実施の形態1における上限所定温度Taに対応する電流値であればよい。なお、この場合における温度制御は、上限所定温度Taを超えたときのみにリードスイッチSW1がオンとなる。
(実施の形態3)
上述した実施の形態1では、開閉スイッチSWを用いて熱電発電素子10への還流電流の増減を制御することによって熱電発電素子10の温度制御を行っていた。これに対し、この実施の形態3では、図10に示すように、開閉スイッチSWを用いず、温度制御部27は、温度センサ10aが検出した高温側温度Thが上限所定温度Taを超えた場合に、チョッパ回路11やインバータ回路12のスイッチング素子のデューティ比を、最大電力追従制御部16による通常制御時のデューティ比に比して大きくし、熱電発電素子10側への還流電流を大きくして熱電発電素子10を冷却するようにしている。すなわち、本実施の形態3では、熱電発電素子10の冷却を、チョッパ回路11やインバータ回路12のスイッチング素子のPWM(Pulse Width Modulation)制御内に含めて行っている。
また、起動時から起動完了までの間は、各スイッチング素子を導通状態あるいは大きなデューティ比に設定しておくことが好ましい。
なお、上述した実施の形態1〜3では、交流電源を用いる機器を負荷4とし、インバータ回路12及びフィルタ回路13を設けていたが、これに限らず、直流電源を用いる機器を負荷4としてもよい。この場合、インバータ回路12及びフィルタ回路13は不要となる。また、この場合、負荷4を蓄電池としてもよい。
また、この実施の形態1〜3は、換言すれば、いずれも、起動時から起動完了まで、及び定常運転時において、熱電発電素子10から負荷4側をみた回路が常にオープンとならないようにしている。すなわち、回路がオープンとなることによる熱電発電素子10の上限所定温度Taを超える温度上昇を未然に防ぐようにしている。
1 熱電発電装置
2 熱源
3 熱伝導体
4 負荷
5 コイル
6 スイッチ
10 熱電発電素子
10a 温度センサ
10b 電圧計
11 チョッパ回路
11a,12a 電流検出センサ
11b,12b,13b 電圧検出センサ
12 インバータ回路
13 フィルタ回路
14 制御部
15 駆動部
16 最大電力追従制御部
17,27 温度制御部
D1〜D3 バイパスダイオード
Iin 電流
Vin 電圧
R1,R2 抵抗
SW 開閉スイッチ
SW1 リードスイッチ
Ta 上限所定温度
Tc 下限所定温度
Th 高温側温度

Claims (7)

  1. 熱電発電素子を用いて熱エネルギーを電気エネルギーに変換して出力する熱電発電装置であって、
    前記熱電発電素子の高温側温度を測定する温度測定部と、
    前記熱電発電素子の端子間を開閉する開閉スイッチと、
    前記高温側温度が所定温度を超える場合、前記開閉スイッチを閉にして前記熱電発電素子に帰還する電流量を増大させる制御を行う温度制御部と、
    を備えたことを特徴とする熱電発電装置。
  2. 前記温度制御部は、さらに、装置の起動時から装置の起動完了までの間に前記熱電発電素子に帰還する電流量を増大させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の熱電発電装置。
  3. 前記温度測定部は、前記熱電発電素子から出力される電流を測定し、該電流と前記高温側温度との関係をもとに前記高温側温度を測定することを特徴とする請求項1または2に記載の熱電発電装置。
  4. 前記温度測定部は、前記熱電発電素子間の電圧を測定し、該電圧と前記高温側温度との関係をもとに前記高温側温度を測定することを特徴とする請求項1または2に記載の熱電発電装置。
  5. 前記温度測定部、前記開閉スイッチ、及び前記温度制御部は、前記熱電発電素子から出力される電流が前記高温側温度に対応する所定値を超えた場合に前記熱電発電素子の端子間を閉にするリードスイッチであることを特徴とする請求項1または2に記載の熱電発電装置。
  6. 複数の前記熱電発電素子は、各熱電発電素子の電流出力側への流れのみを許容するダイオード特性を有したバイパスダイオードがそれぞれ並列接続されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の熱電発電装置。
  7. 熱電発電素子を用いて熱エネルギーを電気エネルギーに変換して出力する熱電発電方法であって、
    前記熱電発電素子の高温側温度を測定する温度測定ステップと、
    前記高温側温度が所定温度を超える場合、前記熱電発電素子の端子間を開閉する開閉スイッチを閉にして前記熱電発電素子に帰還する電流量を増大させる制御を行う温度制御ステップと、
    を含むことを特徴とする熱電発電方法。
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