JP2018057196A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】シャフトが他の部材に与える力を緩和しつつ、シャフト及びロータの移動を規制できるモータを提供する。
【解決手段】モータは、中心軸を上下方向に延びるシャフトと、シャフトが取り付けられ、中心軸を中心として回転可能であるロータと、ロータと対向するステータを有する静止部と、シャフトを回転可能に支持する軸受と、シャフトの下方に位置し、弾性を有する弾性部材と、を有する。弾性部材は、静止部において、シャフトの下端と対向する位置に配置される。
【選択図】図1
【解決手段】モータは、中心軸を上下方向に延びるシャフトと、シャフトが取り付けられ、中心軸を中心として回転可能であるロータと、ロータと対向するステータを有する静止部と、シャフトを回転可能に支持する軸受と、シャフトの下方に位置し、弾性を有する弾性部材と、を有する。弾性部材は、静止部において、シャフトの下端と対向する位置に配置される。
【選択図】図1
Description
本発明は、モータに関する。
従来、回転軸であるシャフトの軸方向における一方端をモータ本体から突出させたモータが知られている。たとえば、特許文献1は、シャフトの片側のみに軸受を設けたモータを開示している。このモータでは、シャフトの軸受側の端部をスラストプレートに接触させることにより、シャフトの軸方向の位置を定めている。
特許文献1の構造では、軸受に貫通孔が設けられ、シャフトは、該貫通孔を貫通している。ところが、シャフトは軸受で保持されず軸方向に移動するので、シャフトおよびロータの軸方向の移動を規制する構造が必要である。そして、特許文献1の構造では、シャフトの先端がスラストプレートに当たることで移動が規制される。しかしながら、モータの輸送時などに、シャフトが軸方向の上下方向に頻繁に移動する。そのため、金属などの硬い材質が用いられるシャフトがスラストプレートに対して頻繁に力を与えてしまう。
本発明は、上記の状況を鑑みて、シャフトが他の部材に与える力を緩和しつつ、シャフト及びロータの移動を規制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の例示的なモータは、中心軸を上下方向に延びるシャフトと、前記シャフトが取り付けられ、前記中心軸を中心として回転可能であるロータと、前記ロータと対向するステータを有する静止部と、前記シャフトを回転可能に支持する軸受と、前記シャフトの下方に位置し、弾性を有する弾性部材と、を有する。前記弾性部材は、前記静止部において、前記シャフトの下端と対向する位置に配置される。
本発明の例示的なモータによれば、シャフトが他の部材に与える力を緩和しつつ、シャフト及びロータの移動を規制することができる。
以下に図面を参照して本発明の例示的な実施形態を説明する。
なお、本明細書では、モータ100において、中心軸Cと平行な方向を「軸方向」と呼ぶ。さらに、軸方向において、静止部2からロータ1に向かう方向を「上方」と呼び、ロータ1から静止部2に向かう方向を「下方」と呼ぶ。また、各構成要素の表面において、軸方向の上方に向く面を「上面」と呼び、軸方向の下方に向く面を「下面」と呼ぶ。
また、中心軸Cに直交する方向を「径方向」と呼び、中心軸Cを中心とする周方向を「周方向」と呼ぶ。さらに、径方向において、シャフト11に向かう方向を「内方」と呼び、シャフト11から離れる方向を「外方」と呼ぶ。さらに、各構成要素の側面において、径方向の内方に向く側面を「内周面」と呼び、径方向の外方に向く側面を「外周面」と呼ぶ。
なお、以上に説明した方向及び面の呼称は、実際の機器に組み込まれた場合での位置関係及び方向などを示すものではない。
<1.第1実施形態>
<1−1.モータの概略構成>
図1は、第1実施形態に係るモータ100の構成例を示す縦断面図である。図1に示すように、アウターロータ型のモータ100は、シャフト11と、ロータ1と、静止部2と、軸受3と、軸受保持部材4と、ブラケット5と、を有する。第1実施形態に係るモータ100は、静止部2の外周側をロータ1が回転するアウターロータ型モータである。
<1−1.モータの概略構成>
図1は、第1実施形態に係るモータ100の構成例を示す縦断面図である。図1に示すように、アウターロータ型のモータ100は、シャフト11と、ロータ1と、静止部2と、軸受3と、軸受保持部材4と、ブラケット5と、を有する。第1実施形態に係るモータ100は、静止部2の外周側をロータ1が回転するアウターロータ型モータである。
シャフト11は、中心軸Cを上下方向に延び、ロータ1に取り付けられる。
ロータ1は、中心軸を中心として回転可能である。ロータ1は、ロータホルダ12と、マグネット13と、を有する。ロータホルダ12は、マグネット13を保持する部材である。ロータ1は、シャフト11が取り付けられることでシャフト11とともに回転可能である。ロータホルダ12は、板部121と、円筒部122と、を含む。板部121は、中心軸Cから径方向の外方に延びる円板形状の部材である。円筒部122は、筒状の部材であり、板部121の周縁から軸方向の下方に延びる。マグネット13は、円筒部122の内周面に保持され、静止部2と対向する。
静止部2は、ステータ21と、モールドケーシング22と、を有する。なお、静止部2は、ブラケット5をさらに有する構成であってもよい。静止部2の中央には、孔部2aが設けられている。孔部2aは、静止部2を軸方向に貫通する。
ステータ21は、ステータコア211と、インシュレータ212と、複数のコイル部213とを有する。ステータ21は、ロータ1と対向し、ステータ21が生成する磁力と、マグネット13の磁力との磁気的作用により、ロータ1を駆動する。
ステータコア211は、電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板で構成される鉄心部材である。ステータコア211には、ステータコア孔部211aが設けられている。ステータコア孔部211aは、ステータコア211を軸方向に貫通している。なお、ステータコア孔部211aは、図1の例示に限定されず、孔部2aの少なくとも一部であればよい。
ステータコア孔部211aの口径は、孔部2aの口径よりも小さい。そのため、孔部2a内において、ステータコア孔部211aに沿うステータコア211の縁部は、孔部2aの内周面から径方向の内方に突出している。また、ステータコア孔部211aの内周面は、図2に示すように、樹脂部材211bで被覆されている。なお、この例示に限定されず、樹脂部材211bは、ステータコア211の孔部2aの内周面から径方向の内方に突出した部分の上面をも被覆していてもよいし、該突出した部分の下面をも被覆していてもよい。
インシュレータ212は、たとえば樹脂材料を用いた絶縁部材であり、ステータコア211と各コイル部213との間を電気的に絶縁する。
各コイル部213は、インシュレータ212の周囲にたとえばリード線が巻き付けられた巻線部材であり、周方向に並べられている。リード線は、モータ100の内部又は外部に設けられた駆動用の回路基板(不図示)と電気的に接続されている。
モールドケーシング22は、たとえば樹脂材料を用いてステータ21をインサート成型した部材であり、ステータ2を固定している。
軸受3は、シャフト11を回転可能に支持する。本実施形態では、すべり軸受(図3A〜図3C参照)が軸受3として用いられている。さらに、すべり軸受として、本実施形態では、球面軸受が軸受3として用いられている。球面軸受でシャフト11を支持することにより、シャフト11がたとえば径方向にぶれても、ぶれを戻して、シャフト11を元の軸方向に調整することができる。言い換えると、シャフト11の調芯がし易くなる。
軸受保持部材4は、軸受3を保持する。軸受保持部材4は、たとえば各種ゴム、エラストマーなどの弾性を有する材料を用いて形成されている。本実施形態において、軸受保持部材4は、本発明の弾性部材の一例である。言い換えると、本発明の弾性を有する弾性部材は、軸受保持部材4と同一部材である。
軸受保持部材4は、静止部2において、シャフト11の下端と対向する位置に配置される。より具体的には、軸受保持部材4は、静止部2の孔部2a内に配置され、シャフト11の下方に位置する。静止部2の中央に設けられた孔部2aに軸受保持部材4を取り付けることにより、モータ100に弾性部材を簡便に取り付けることができる。なお、軸受保持部材4の具体的な構成は後に説明する。
ブラケット5は、静止部2の孔部2aよりも下方に配置され、モールドケーシング22に取り付けられている。本実施形態において、ブラケット5は、たとえば、樹脂材料を用いた射出成形で形成されてもよいし、金属材料を用いて形成されてもよい。
<1−2.軸受保持部材の具体的な構成>
次に、軸受保持部材4の具体的な構成を説明する。図4A〜図4Eは、軸受保持部材4の一例を示す。図4Aは、第1実施形態に係る軸受保持部材4の斜視図である。図4Bは、軸受保持部材4の側面図である。図4Cは、軸受保持部材4の上面図である。図4Dは、軸受保持部材4の下面図である。図4Eは、軸受保持部材4の断面図である。なお、図4Eは、図4Dの二点鎖線B−Bに沿う軸受保持部材4の断面構造を示している。図5は、第1実施形態に係る静止部2に関して、ブラケット5を取り外した状態を示す静止部2下面の斜視図である。
次に、軸受保持部材4の具体的な構成を説明する。図4A〜図4Eは、軸受保持部材4の一例を示す。図4Aは、第1実施形態に係る軸受保持部材4の斜視図である。図4Bは、軸受保持部材4の側面図である。図4Cは、軸受保持部材4の上面図である。図4Dは、軸受保持部材4の下面図である。図4Eは、軸受保持部材4の断面図である。なお、図4Eは、図4Dの二点鎖線B−Bに沿う軸受保持部材4の断面構造を示している。図5は、第1実施形態に係る静止部2に関して、ブラケット5を取り外した状態を示す静止部2下面の斜視図である。
軸受保持部材4には、軸方向の下方に凹む軸受保持凹部4aが設けられている。軸受保持凹部4aの上部では、軸受3が保持されている。また、軸受保持凹部4aにはシャフト11が挿入され、軸受保持凹部4の底面がシャフト11の下端と対向している。シャフト11の下端は、軸受3内に位置することなく、軸受3の下端と軸受保持凹部4aの底面との間に位置する。従って、軸受3の全体でシャフト11を支持できる。
シャフト11が静止部2の上側から静止部2の下側に移動する際、シャフト11の下方への移動は、弾性を有する軸受保持部材4で制限される。そのため、シャフト11が下方に移動して軸受保持部材4に当たっても、軸受保持部材4に作用する力は軸受保持部材4の弾性により緩和される。さらに、軸受保持部材4は、シャフト11の下端が軸受保持部材4に接触する際に発生する騒音を低減することもできる。
また、軸受保持部材4は、第1係止部41と、第2係止部42と、を有する。第1係止部41は、軸受保持部材4の上端に設けられた環状の突出部であり、軸受保持部材4の上端から径方向の外方に突出している。また、第2係止部42は、軸受保持部材4の下端に設けられた環状の突出部であり、軸受保持部材4の下端から径方向の外方に突出している。孔部2a内に配置された軸受保持部材4は、ステータコア孔部211a内にも配置される。具体的には、軸方向における軸受保持部材4の第1係止部41と第2係止部42との間の部分がステータコア孔部211a内に配置される。この際、ステータコア孔部211aの縁部において、第1係止部41は、ステータコア211の上端にスナップフィットして、該上端で係止される。第1係止部41の係止により、軸受保持部材4が軸方向の下方に移動することを制限できる。また、ステータコア孔部211aの縁部において、第2係止部42は、ステータコア211の下端で係止される。また、第2係止部42aの外周面は、静止部2の下側の孔部2aの内周面に対して弾性保持される。よって、第2係止部42により、軸受保持部材4が上方に移動することを制限できる。従って、軸受保持部材4をステータコア孔部211a内に安定的に保持できる。さらに、軸受保持部材4の底部にシャフト11の下端が当たると軸受保持部材4全体にも軸方向の力が働くが、第1係止部4がステータコア211に係止されることにより、軸受保持部材4がステータコア孔部211aから抜けることを防止できる。
なお、ステータコア孔部211aの内周面は、前述のように、金属製のステータコア211と比べて柔らかな樹脂部材211bで被覆されている(図2参照)。従って、軸受保持部材4をステータコア孔部211aに挿入する際、金属製のステータコア211の鋭利になった上端に第1係止部41が引っ掛かることを防止できる。同様に、ステータコア211の下端に第2係止部42が引っ掛かることを防止できる。
また、軸受保持部材4の上方への移動は、第2係止部42での係止が外れると制限できなくなる。そのため、軸方向における第2係止部42の厚さは、第1係止部41の厚さよりも厚くなっている(図4B参照)。こうすれば、第2係止部42での係止強度が第1係止部41での係止強度よりも大きくなるので、ステータコア211の下端から第2係止部42がより外れ難くなる。また、静止部2の下側の孔部2aの内周面に対して弾性保持される面精が広くなるため、第2係止部42は静止部2に対してより強固に保持される。従って、軸受保持部材4がモータ100から抜け難くなる。
また、軸方向と垂直な径方向における第2係止部42の幅は、第1係止部41の幅よりも広くなっている(図4B参照)。このようにしても、第2係止部42での係止強度が第1係止部41での係止強度よりも大きくなるので、ステータコア孔部211aの下端から第2係止部42がより外れ難くなる。従って、軸受保持部材4がモータ100から抜け難くなる。
また、軸受保持部材4は、複数の突起43をさらに有する。突起43は、軸受保持部材4の外周面に設けられている(図4A〜図4E参照)。こうすれば、軸受保持部材4の外周面に設けられた突起43と静止部2の下側の孔部2aの内周面との摩擦抵抗によって、孔部2aに対する軸受保持部材4の移動を抑制できる。従って、孔部2aから軸受保持部材4を抜け難くすることができる。なお、突起43の数は、単数であってもよいが、好ましくは図4A〜図4Eに示すように複数である。複数であれば、上述の効果がより顕著となるためである。また、突起43は、図4A〜図4Eでは第2係止部42の外周面に設けられているが、これらの例示に限定されず、第2係止部42以外の部分の外周面にも設けられていてもよい。
また、軸受保持部材4の下面には、肉抜き穴4bと、穴部4cと、が設けられている(図4D及び図5参照)。肉抜き穴4bは、周方向に延びる窪み部であり、中心軸Cを中心とする周方向に複数設けられている。穴部4cは、軸受保持凹部4aの底部を軸方向に貫通する貫通孔である。軸受保持部材4の下面に肉抜き穴4b及び孔部4cを設けることにより、軸受保持部材4の製造に必要な材料の量を低減できる。さらに、特に肉抜き穴4bを設けることにより、第2係止部42が径方向に変形し易くなるので、軸受保持部材4を孔部2aに挿入し易くすることができる。また、穴部4cを設けることにより、シャフト11を軸受保持凹部4aに差し入れる際、穴部4cを通じて軸受保持凹部4a内の空気を軸受保持部材4の外部に放出できる。従って、シャフト11を軸受保持凹部4aに挿入し易くすることができる。なお、肉抜き穴4bの数は、単数であってもよいが、好ましくは図4D及び図5に示すように複数である。複数であれば、上述の効果がより顕著となるためである。
<1−3.第1実施形態の変形例>
シャフト11の下端の先端形状は、鋭角の縁部などのエッジ部分を有する形状であってもよいが、エッジ部分がない形状であることが好ましい。たとえば、該先端形状は、図6のように丸みを帯びた形状であってもよい。シャフト11の下端の先端にエッジ部分がないようにすれば、シャフト11の下端が軸受保持部材4に当たっても、先端にエッジ部分がある場合と比較して軸受保持部材4を削られ難くすることができる。
シャフト11の下端の先端形状は、鋭角の縁部などのエッジ部分を有する形状であってもよいが、エッジ部分がない形状であることが好ましい。たとえば、該先端形状は、図6のように丸みを帯びた形状であってもよい。シャフト11の下端の先端にエッジ部分がないようにすれば、シャフト11の下端が軸受保持部材4に当たっても、先端にエッジ部分がある場合と比較して軸受保持部材4を削られ難くすることができる。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態について、説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成について説明する。また、第1実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
次に、第2実施形態について、説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成について説明する。また、第1実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
<2−1.モータの概略構成>
図7は、第2実施形態に係るモータ100の構成例を示す断面図である。モータ100は、図7に示すように、弾性を有する弾性部材6をさらに有する。なお、弾性部材6は、凹部2b内に配置された軸受保持部材4とは別の部材である。静止部2の中央には、静止部2の下方へ窪む凹部2bが設けられている。凹部2bは、ステータコア孔部211aを含む。なお、ステータコア孔部211aは、図7の例示に限定されず、凹部2bの少なくとも一部であればよい。ステータコア孔部211aの口径は凹部2bの口径よりも小さい。そのため、凹部2b内において、ステータコア孔部211aに沿うステータコア211の縁部は、凹部2bの内周面から径方向の内方に突出している。また、凹部2bの底部には、第1連結部2cが設けられている。
図7は、第2実施形態に係るモータ100の構成例を示す断面図である。モータ100は、図7に示すように、弾性を有する弾性部材6をさらに有する。なお、弾性部材6は、凹部2b内に配置された軸受保持部材4とは別の部材である。静止部2の中央には、静止部2の下方へ窪む凹部2bが設けられている。凹部2bは、ステータコア孔部211aを含む。なお、ステータコア孔部211aは、図7の例示に限定されず、凹部2bの少なくとも一部であればよい。ステータコア孔部211aの口径は凹部2bの口径よりも小さい。そのため、凹部2b内において、ステータコア孔部211aに沿うステータコア211の縁部は、凹部2bの内周面から径方向の内方に突出している。また、凹部2bの底部には、第1連結部2cが設けられている。
<2−2.軸受保持部材の具体的な構成>
軸受保持部材4は、静止部2の凹部2b内に配置された筒状の部材であり、ステータコア孔部211a内にも配置される。なお、軸受保持部材4の材料は、特に限定されない。たとえば、軸受保持部材4は、弾性部材6と同じ材料を用いて形成されてもよいし、弾性部材6とは異なる材料を用いて形成されてもよい。
軸受保持部材4は、静止部2の凹部2b内に配置された筒状の部材であり、ステータコア孔部211a内にも配置される。なお、軸受保持部材4の材料は、特に限定されない。たとえば、軸受保持部材4は、弾性部材6と同じ材料を用いて形成されてもよいし、弾性部材6とは異なる材料を用いて形成されてもよい。
軸受保持部材4には、軸方向に貫通する軸受保持孔部4dが設けられている。軸受保持孔部4dの上部では、軸受3が保持される。シャフト11の下端は、軸受保持孔部4dに差し込まれ、軸受3で支持される。
また、軸受保持部材4の上端には、環状の第1係止部41が設けられている。なお、軸受保持部材4の径方向における外周面には突起43が設けられているが、図7では図示が省略されている。
また、軸方向における軸受保持部材4の第1係止部41よりも下方の部分は、ステータコア孔部211a内に配置される。この際、ステータコア孔部211aの縁部において、第1係止部41は、ステータコア211の上端にスナップフィットして、該上端で係止される。より具体的には、第1係止部41は、ステータコア孔部211aの内周面に設けられた樹脂部材211bの上端にスナップフィットして、該上端で係止される。第1係止部41の係止により、軸受保持部材4が軸方向の下方に移動することを制限できる。たとえば、軸受保持部材4の底部にシャフト11の下端が当たると軸受保持部材4全体にも軸方向の力が働くが、第1係止部41がステータコア211に係止される。従って、軸受保持部材4がステータコア孔部211aから抜け難くなっている。
<2−3.弾性部材の具体的な構成>
弾性部材6は、たとえば各種ゴム、エラストマーなどの弾性を有する材料を用いて形成されている。弾性部材6は、シャフト11の下方に位置し、静止部2においてシャフト11の下端と対向する位置に配置される。より具体的には、弾性部材6は、静止部2の凹部2bの底部に取り付けられる。
弾性部材6は、たとえば各種ゴム、エラストマーなどの弾性を有する材料を用いて形成されている。弾性部材6は、シャフト11の下方に位置し、静止部2においてシャフト11の下端と対向する位置に配置される。より具体的には、弾性部材6は、静止部2の凹部2bの底部に取り付けられる。
シャフト11が静止部2側に移動する際、シャフト11の下方への移動は、弾性を有する弾性部材6で制限される。そのため、シャフト11が下方に移動して弾性部材6に当たっても、弾性部材6に作用する力は弾性部材6の弾性により緩和される。さらに、弾性部材6は、シャフト11の下端が弾性部材6に接触する際に発生する騒音を低減することもできる。また、シャフト11の下方への移動量が大きかったり、シャフト11の下端が弾性部材6に当たる際の衝撃が比較的に大きかったりしても、弾性部材6は作用する力及び衝撃を緩和しつつシャフト11の下方への移動を防止できる。
また、弾性部材6の下面には、第2連結部61が設けられている。第2連結部61は、凹部2bの底部に設けられた第1連結部2cと連結可能である。第1連結部2c及び第2連結部61の連結により、弾性部材6が凹部2bの底部に取り付けられる。こうすれば、モールドケーシング22の上面に設けた第1連結部2cと、弾性部材6の下面に設けた第2連結部61との連結により、取り付けの際、静止部2のモールドケーシング22に対する弾性部材6の密着性を高めて、弾性部材6の取り付け強度を向上させることができる。なお、第1連結部2c、第2連結部61は、図7ではそれぞれ凸部、凹部とされているが、この例示には限定されず、他の形態であってもよい。
<2−4.第2実施形態の変形例>
シャフト11の下端の先端形状は、鋭角の縁部などのエッジ部分を有する形状であってもよいが、エッジ部分がない形状であることが好ましい。たとえば、該先端形状は、丸みを帯びた形状であってもよい(図6参照)。シャフト11の下端の先端にエッジ部分がないようにすれば、シャフト11の下端が弾性部材6に当たっても、先端にエッジ部分がある場合と比較して弾性部材6を削られ難くすることができる。
シャフト11の下端の先端形状は、鋭角の縁部などのエッジ部分を有する形状であってもよいが、エッジ部分がない形状であることが好ましい。たとえば、該先端形状は、丸みを帯びた形状であってもよい(図6参照)。シャフト11の下端の先端にエッジ部分がないようにすれば、シャフト11の下端が弾性部材6に当たっても、先端にエッジ部分がある場合と比較して弾性部材6を削られ難くすることができる。
<3.第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下では、第1及び第2実施形態と異なる構成について説明する。また、第1及び第2実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
次に、第3実施形態について説明する。以下では、第1及び第2実施形態と異なる構成について説明する。また、第1及び第2実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
<3−1.モータの概略構成>
図8は、第3実施形態に係るモータ100の構成例を示す断面図である。また、図8のモータ100では、シャフト11の下端は、静止部2の孔部2a及び軸受保持部材4から下方に突出している。なお、本実施形態では、静止部2はブラケット5をさらに有する。また、ブラケット5の上面には、第1連結部51が設けられている。なお、ブラケット5は、金属製であってもよいが、金属製よりも樹脂製が好ましい。樹脂製のブラケット5は、金属製のブラケットと比較して、成形がし易く、加工もし易い。そのため、ブラケット5に第1連結部51が設け易くなる。
図8は、第3実施形態に係るモータ100の構成例を示す断面図である。また、図8のモータ100では、シャフト11の下端は、静止部2の孔部2a及び軸受保持部材4から下方に突出している。なお、本実施形態では、静止部2はブラケット5をさらに有する。また、ブラケット5の上面には、第1連結部51が設けられている。なお、ブラケット5は、金属製であってもよいが、金属製よりも樹脂製が好ましい。樹脂製のブラケット5は、金属製のブラケットと比較して、成形がし易く、加工もし易い。そのため、ブラケット5に第1連結部51が設け易くなる。
<3−2.軸受保持部材の具体的な構成>
軸受保持部材4は、図8に示すように、弾性部材6とは別の部材である。軸受保持部材4は、静止部2の孔部2a内に配置された筒状の部材であり、ステータコア孔部211a内にも配置される。
軸受保持部材4は、図8に示すように、弾性部材6とは別の部材である。軸受保持部材4は、静止部2の孔部2a内に配置された筒状の部材であり、ステータコア孔部211a内にも配置される。
軸受保持部材4には、軸方向に貫通する軸受保持孔部4dが設けられている。軸受保持孔部4dの上部では、軸受3が保持される。シャフト11の下端は、軸受保持孔部4dに差し込まれ、軸受3で支持される。
軸受保持部材4の上端には、環状の第1係止部41が設けられている。また、軸受保持部材4の下端には、環状の第2係止部42が設けられている。なお、軸受保持部材4の径方向における外周面には突起43が設けられているが、図8では図示が省略されている。
また、軸方向における軸受保持部材4の第1係止部41よりも下方且つ第2係止部42よりも上方の部分は、ステータコア孔部211a内に配置される。この際、ステータコア孔部211aの縁部において、第1係止部41は、ステータコア211の内周面に設けられた樹脂部材211bの上端にスナップフィットして、該上端で係止される。また、第2係止部42は、ステータコア211の内周面に設けられた樹脂部材211bの下端で係止される。第1係止部41の係止により、軸受保持部材4が軸方向の下方に移動することを制限される。また、第2係止部42aの外周面は、静止部2の下側の孔部2aの内周面に対して弾性保持される。よって、第2係止部42により、軸受保持部材4が軸方向の上方に移動することを制限される。軸方向における第2係止部42の厚さは、第1係止部41の厚さよりも厚くなっている。また、径方向における第2係止部42の幅は、第1係止部41の幅よりも広くなっている。これらの構成により、ステータコア孔部211aから軸受保持部材4が抜け難くなっている。
また、軸受保持部材4の下面には、肉抜き穴4bが設けられている。肉抜き穴4bを設けることにより、軸受保持部材4の製造に必要な材料の量を低減できる。さらに、第2係止部42が径方向に変形し易くなるので、軸受保持部材4を孔部2aに挿入し易くすることができる。
<3−3.弾性部材の具体的な構成>
弾性部材6は、たとえば各種ゴム、エラストマーなどの弾性を有する材料を用いて形成されている。弾性部材6は、シャフト11の下方に位置し、ブラケット5を有する静止部2においてシャフト11の下端と対向する位置に配置される。より具体的には、弾性部材6は、静止部2の孔部2aよりも下方に配置されたブラケット5の上面に取り付けられ、静止部2の孔部2aを通じたシャフト11の下端と対向している。弾性部材6は、比較的に強固なブラケット5の上面に取り付けられているので、シャフト11の下方への移動量が大きかったり、シャフト11の下端が弾性部材6に当たる際の衝撃が比較的に大きかったりしても、弾性部材6は作用する力及び衝撃を緩和しつつシャフト11の下方への移動を防止できる。
弾性部材6は、たとえば各種ゴム、エラストマーなどの弾性を有する材料を用いて形成されている。弾性部材6は、シャフト11の下方に位置し、ブラケット5を有する静止部2においてシャフト11の下端と対向する位置に配置される。より具体的には、弾性部材6は、静止部2の孔部2aよりも下方に配置されたブラケット5の上面に取り付けられ、静止部2の孔部2aを通じたシャフト11の下端と対向している。弾性部材6は、比較的に強固なブラケット5の上面に取り付けられているので、シャフト11の下方への移動量が大きかったり、シャフト11の下端が弾性部材6に当たる際の衝撃が比較的に大きかったりしても、弾性部材6は作用する力及び衝撃を緩和しつつシャフト11の下方への移動を防止できる。
また、弾性部材6の下面には、第2連結部61が設けられている。第2連結部61は、ブラケット5の上面に設けられた第1連結部51と連結可能である。第1連結部51及び第2連結部61の連結により、弾性部材6がブラケット5の上面に取り付けられる。こうすれば、ブラケット5の上面に設けた第1連結部51と、弾性部材6の下面に設けた第2連結部61との連結により、取り付けの際、ブラケット5に対する弾性部材6の密着性を高めて、弾性部材6の取り付け強度を向上させることができる。なお、第1連結部51、第2連結部61は、図8ではそれぞれ凸部、凹部とされているが、この例示には限定されず、他の形態であってもよい。
<4.その他>
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態は適宜任意に組み合わせることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態は適宜任意に組み合わせることができる。
たとえば、上述の第1〜第3実施形態では、モータ100はアウターロータ型であったが、この例示に限定されず、モータ100はたとえば図9のようにインナーロータ型であってもよい。
本発明は、シャフト11の軸方向の下方への移動を制限する部材が、シャフト11の下端と対向する位置に設けられたモータに有用である。
100・・・モータ、1・・・ロータ、11・・・シャフト、12・・・ロータホルダ、121・・・板部、122・・・円筒部、13・・・マグネット、2・・・静止部、2a・・・孔部、2b・・・凹部、2c・・・第1連結部、21・・・ステータ、211・・・ステータコア、211a・・・ステータコア孔部、211b・・・樹脂部材、212・・・インシュレータ、213・・・コイル部、22・・・モールドケーシング、3・・・軸受、4・・・軸受保持部材、4a・・・軸受保持凹部、4b・・・肉抜き穴、4c・・・穴部、4d・・・軸受保持孔部、41・・・第1係止部、42・・・第2係止部、43・・・突起、5・・・ブラケット、51・・・第1連結部、6・・・弾性部材、61・・・第2連結部
Claims (16)
- 中心軸を上下方向に延びるシャフトと、
前記シャフトが取り付けられ、前記中心軸を中心として回転可能であるロータと、
前記ロータと対向するステータを有する静止部と、
前記シャフトを回転可能に支持する軸受と、
前記シャフトの下方に位置し、弾性を有する弾性部材と、
を有し、
前記弾性部材は、前記静止部において、前記シャフトの下端と対向する位置に配置されるモータ。 - 前記軸受を保持する軸受保持部材をさらに有し、
前記静止部には、軸方向に貫通する孔部が設けられ、
前記軸受保持部材は、前記孔部内に配置され、
前記弾性部材は、前記軸受保持部材と同一部材である請求項1に記載のモータ。 - 前記軸受保持部材には、下方に凹む軸受保持凹部が設けられ、
前記軸受が前記軸受保持凹部の上部で保持され、
前記シャフトの下端が前記軸受の下端と前記軸受保持凹部の底面との間に位置する請求項2に記載のモータ。 - 前記ステータは、ステータコアを有し、
前記ステータコアには、前記ステータコアを軸方向に貫通し、前記孔部の少なくとも一部であるステータコア孔部が設けられ、
前記軸受保持部材は、前記ステータコア孔部内に配置され、
前記軸受保持部材は、前記ステータコアの上端に係止される第1係止部と、前記ステータコアの下端に係止される第2係止部と、を有する請求項2又は請求項3に記載のモータ。 - 軸方向における前記第2係止部の厚さは前記第1係止部の厚さよりも厚い請求項4に記載のモータ。
- 径方向における前記第2係止部の幅は前記第1係止部の幅よりも広い請求項4又は請求項5に記載のモータ。
- 前記ステータコア孔部の内周面が樹脂部材で被覆されている請求項4〜請求項6のいずれかに記載のモータ。
- 前記軸受保持部材の下面には、周方向に延びる窪み部が設けられた請求項2〜請求項7のいずれかに記載のモータ。
- 前記軸受保持部材の外周面に複数の突起が設けられた請求項2〜請求項8のいずれかに記載のモータ。
- 前記静止部には、下方に窪む凹部が設けられ、
前記弾性部材が、前記凹部の底部に取り付けられる請求項1に記載のモータ。 - 前記凹部の底部に第1連結部が設けられ、
前記弾性部材の下面に第2連結部が設けられ、
前記第1連結部及び前記第2連結部の連結により、前記弾性部材が前記上面に取り付けられる請求項10に記載のモータ。 - 前記静止部は、ブラケットをさらに有し、
前記静止部には、軸方向に貫通する孔部が設けられ、
前記ブラケットは、前記孔部よりも下方に配置され、
前記弾性部材が、前記ブラケットの上面に取り付けられ、前記孔部を通じた前記シャフトの下端と対向する請求項1に記載のモータ。 - 前記ブラケットは樹脂製である請求項12に記載のモータ。
- 前記ブラケットの前記上面に第1連結部が設けられ、
前記弾性部材の下面に第2連結部が設けられ、
前記第1連結部及び前記第2連結部の連結により、前記弾性部材が前記上面に取り付けられる請求項12又は請求項13に記載のモータ。 - 前記軸受が球面軸受である請求項1〜請求項14のいずれかに記載のモータ。
- 前記シャフトの下端の先端形状は丸みを帯びた形状である請求項1〜請求項15のいずれかに記載のモータ。
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