JP2018056693A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
また、無線通信用アンテナは近くに金属部品があるとアンテナ特性に劣化が生じるため、電子機器内での実装スペースに制限があり、機器の小型化を妨げる要因の一つとなっている。
以下、本発明の実施形態1に係る電子機器について説明する。
本発明の実施形態1に係る電子機器は、本体筐体と、カバー筐体とから成り、カバー筐体の一端が本体筐体にヒンジ部を介して回動可能に連結された電子機器であって、本体筐体は、無線通信用の通信回路部および無線通信アンテナ用の給電点を有する回路基板と、金属製のワイヤから成り、当該ワイヤの一端が前記給電点に接続され、当該ワイヤの一部に形成された直線部がヒンジ部の回転軸を兼ねるアンテナと、を備えることにより、アンテナの一部をヒンジ部の回転軸として使用することにより、筐体内にアンテナ実装のための専用スペースを確保する必要がなく、機器の小型化およびコスト低減を図ることができるものである。
本発明の実施形態1に係る電子機器の構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る電子機器の概観の一例を示す斜視図である。図2は、図1において、A−A面で切断した場合の断面図である。また、図3は、図1において、B−B面で切断した場合の断面図である。なお、図1において、回路基板30、アンテナ40およびネジ80は、本体筐体10およびカバー筐体20の内部に取り付けられており、外観上見えないので本来破線を用いて表現すべきであるが、機器の構造を明確にするため実線で表している。また、本発明の電子機器は、従来技術と同様に、ノートPCに適用した場合について説明するが、ここで説明するノートPCに限らず、2つの筐体をヒンジ部を介して接続するものであれば適用可能である。
本体筐体10内には、回路基板30と、無線通信用のアンテナ40とが実装されている。
アンテナ40は、一対のアンテナ(1)41およびアンテナ(2)42から構成され、それぞれ略L字形状のアンテナであり、例えばピアノ線などの金属製のワイヤで形成されている。また、図1に示すように、アンテナ(1)41およびアンテナ(2)42は、ワイヤの一端が回路基板30の給電点31および給電点32それぞれに接続され、給電点31および給電点32から本体筐体10とカバー筐体20との連結箇所の中央に向かって延伸し、更に、当該中央からヒンジ部の回転中心線と平行になるようそれぞれ反対方向に曲げられて、延伸する形状である。
最初に、回路基板30を本体筐体(2)12の固定用ボス12bにネジ80で取り付ける。
アンテナ(1)41およびアンテナ(2)42は、ワイヤの一端のU字形状部分が回路基板30の通信回路部に形成された給電点31,32にそれぞれ接触するようネジ80で固定する。また、ワイヤの他端を含む直線部(回転軸部41a)が本体筐体(2)12の軸受部12aに設けた半円形溝に嵌合するよう取り付ける。
最後に、本体筐体(1)11と本体筐体(2)12の筐体同士を図示していないネジ等で固定する。
カバー筐体20内には、図示していない表示パネル等が実装される。
カバー筐体(1)21に表示パネルを含む全ての実装部品を取り付けた後、カバー筐体(1)21の軸受部21aの半円形溝とカバー筐体(2)22の軸受部22aの半円形溝とでアンテナ(1)41の回転軸部41aおよびアンテナ(2)42の回転軸部42aを挟み込むようにして重ね合わせる。
更に、カバー筐体(1)21とカバー筐体(2)22の筐体同士を図示していないネジ等で固定する。
つまり、本体筐体(1)11の軸受部11a、本体筐体(2)12の軸受部12a、カバー筐体(1)21の軸受部21aおよびカバー筐体(2)22の軸受部22a、並びに、アンテナ(1)41の回転軸部41aおよびアンテナ(2)42の回転軸部42aによってヒンジ部が形成されている。
以下、本発明の実施形態2に係る電子機器について説明する。
本発明の実施形態2に係る電子機器は、回路基板230が、図示していない無線通信用の異なる2つの通信回路部と、当該異なる2つの通信回路部それぞれに設けた無線通信アンテナ接続用の給電点231,232とを有し、本体筐体(2)12に立設された複数の固定用ボス12bにネジ80で取り付けられていること以外、実施形態1に係る電子機器と同様の構成である。
すなわち、アンテナ特性の異なる2種類のアンテナを並べて配置し、電波状況の優れたアンテナの信号を優先的に用いたり、受信した信号を合成してノイズを除去したりするダイバーシティを行う。
また、アンテナ特性の異なる2種類のアンテナを並べて配置することにより、電波状況の優れたアンテナの信号を優先的に用いたり、受信した信号を合成してノイズを除去したりするダイバーシティを行うことができる。
以下、本発明の実施形態3に係る電子機器について説明する。
本発明の実施形態3に係る電子機器は、アンテナが1つのL字形状のアンテナで構成されること以外、実施形態1に係る電子機器と同様の構成である。
本発明の実施形態3に係る電子機器の構成について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、本発明の実施形態3に係る電子機器の概観の一例を示す斜視図である。図5は、図4において、C−C面で切断した場合の断面図である。また、図6は、図4において、D−D面で切断した場合の断面図である。なお、図4において、回路基板130、アンテナ140およびネジ80は、本体筐体110およびカバー筐体120の内部に取り付けられており、外観上見えないので本来破線を用いて表現すべきであるが、機器の構造を明確にするため実線で表している。また、本発明の電子機器は、従来技術と同様に、ノートPCに適用した場合について説明するが、ここで説明するノートPCに限らず、2つの筐体をヒンジ部を介して接続するものであれば適用可能である。
本体筐体110内には、回路基板130と、無線通信用のアンテナ140とが実装されている。
アンテナ140は、略L字形状のアンテナであり、例えばピアノ線などの金属製のワイヤで形成されている。また、図4に示すように、アンテナ(1)140は、ワイヤの一端が回路基板130の給電点131に接続され、給電点131から本体筐体110とカバー筐体120との連結箇所の中央に向かって延伸し、更に、ヒンジ部の回転中心線と平行になるよう曲げられて、延伸する形状である。
最初に、回路基板130を本体筐体(2)112の固定用ボス112bにネジ80で取り付ける。
アンテナ(1)140は、ワイヤの一端のU字形状部分が回路基板130の通信回路部に形成された給電点131に接触するようネジ80で固定する。また、ワイヤの他端を含む直線部(回転軸部140a)が本体筐体(2)112の軸受部112aに設けた半円形溝に嵌合するよう取り付ける。
最後に、本体筐体(1)111と本体筐体(2)112の筐体同士を図示していないネジ等で固定する。
カバー筐体120内には、図示していない表示パネル等が実装される。
カバー筐体(1)121に表示パネルを含む全ての実装部品を取り付けた後、カバー筐体(1)121の軸受部121aの半円形溝とカバー筐体(2)122の軸受部122aの半円形溝とでアンテナ(1)140の回転軸部140aを挟み込むようにして重ね合わせる。
更に、カバー筐体(1)121とカバー筐体(2)122の筐体同士を図示していないネジ等で固定する。
つまり、本体筐体(1)111の軸受部111a、本体筐体(2)112の軸受部112a、カバー筐体(1)121の軸受部121aおよびカバー筐体(2)122の軸受部122a、並びに、アンテナ(1)140の回転軸部140aによってヒンジ部が形成されている。
以下、本発明の実施形態4に係る電子機器について、図7を参照して説明する。図7は、本発明の実施形態4に係る電子機器の概観の一例を示す斜視図である。
本発明の実施形態4に係る電子機器は、図7に示すように、回路基板330が、図示していない無線通信用の異なる2つの通信回路部と、当該異なる2つの通信回路部それぞれに設けた無線通信アンテナ接続用の給電点331,332とを有し、本体筐体(2)112に立設された複数の固定用ボス112bにネジ80で取り付けられていること、また、アンテナ(2)141を追加したこと以外、実施形態3に係る電子機器(図4参照)と同様の構成である。
すなわち、アンテナ特性の異なる2種類の90°方向が異なるアンテナを配置し、電波状況の優れたアンテナの信号を優先的に用いたり、受信した信号を合成してノイズを除去したりするダイバーシティを行う。
また、アンテナ特性の異なる2種類の90°方向が異なるアンテナを配置することにより、電波状況の優れたアンテナの信号を優先的に用いたり、受信した信号を合成してノイズを除去したりするダイバーシティを行うことができる。
CL:回転中心線。
Claims (5)
- 第1の筐体と、第2の筐体とから成り、前記第2の筐体の一端が前記第1の筐体にヒンジ部を介して回動可能に連結された電子機器であって、
前記第1の筐体は、
無線通信用の通信回路部および無線通信アンテナ接続用の給電点を有する回路基板と、
金属製のワイヤから成り、当該ワイヤの一端が前記給電点に接続され、当該ワイヤの一部に形成された直線部が前記ヒンジ部の回転軸を兼ねるアンテナと、
を備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記アンテナは、一対のワイヤで構成され、一対のワイヤが前記回路基板の中央に設けた給電点から前記第1の筐体と前記第2の筐体との連結箇所の中央に向かって延伸し、更に、当該中央から前記ヒンジ部の回転中心線と平行になるようそれぞれ反対方向に曲げられて、延伸する形状であることを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記回路基板には、2つの異なる給電点が設けられ、
前記アンテナは、一対のワイヤで構成され、一対のワイヤが前記回路基板の中央に設けたそれぞれの給電点から前記第1の筐体と前記第2の筐体との連結箇所の中央に向かって延伸し、更に、当該中央から前記ヒンジ部の回転中心線と平行になるようそれぞれ反対方向に曲げられて、延伸する形状であることを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記アンテナは、一本のワイヤで構成され、当該ワイヤが前記回路基板に設けた給電点から前記第1の筐体と前記第2の筐体との連結箇所に向かって延伸し、更に、前記ヒンジ部の回転中心線と平行になるよう曲げられて延伸する形状であることを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記回路基板には、端部に2つの異なる第1の給電点と第2の給電点が設けられ、
前記アンテナは、2本のワイヤで構成され、片方のワイヤが前記回路基板の前記第1の給電点から前記第1の筐体と前記第2の筐体との連結箇所に向かって延伸し、更に、前記ヒンジ部の回転中心線と平行に曲げられて延伸する形状であると共に、他方のワイヤが前記片方のワイヤとは方向が90°異なる前記回路基板の側面と平行に延伸する形状であることを特徴とする電子機器。
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