JP2010011405A - 電子機器 - Google Patents

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Masao Tejima
正雄 手嶋
Hiroshi Shimazaki
寛 島崎
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Abstract

【課題】 この発明は、優れた無線通信機能を有する電子機器を提供することを課題とする。
【解決手段】 ノートPC1の表示筐体2と機器本体4の間にアンテナ10を配置し、機器本体4内に収容配置した無線モジュール12との間の給電位置を機器本体4側に配置した。これにより、ヒンジ部を通してケーブルを配線する必要がない。
【選択図】 図2

Description

この発明は、無線通信機能を有するノート型のポータブルコンピュータなどの電子機器に関する。
従来、無線通信機能を有する電子機器として、表示部の筐体の背面側に開口部を形成して表示パネルの背部にアンテナを実装したノート型のポータブルコンピュータ(以下、単にノートPCと称する)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このノートPCは、ヒンジ機構を介して表示部筐体の下端を回動自在に取り付けたPC本体を有する。アンテナに給電するための無線送受信回路モジュールは、PC本体内に配置されている。そして、ヒンジ機構を通してPC本体と表示部筐体を連絡して延設された同軸ケーブルによって、アンテナと無線送受信回路モジュールとが電気的に接続されている。
つまり、このノートPCにおいては、ヒンジ機構を通して、アンテナと無線送受信回路モジュールをつなぐ同軸ケーブルを配線する必要があり、複数のアンテナを設けた場合などには、複数本の同軸ケーブルを束ねて配線する必要があり、同軸ケーブルの径を大径にできない問題がある。言い換えると、このノートPCでは、同軸ケーブルを1mm程度の小径にする必要があり、その分、同軸ケーブルの断面積が小さくなり、伝送する信号が劣化してしまう。
また、無線通信特性を良好にするため、例えば、アンテナを表示部筐体のヒンジ機構から離れた上端側に配置すると、同軸ケーブルの長さもその分長くなり、部品コストが増大するとともにケーブルの引き回しのためのスペースも必要となり、装置の大型化につながる。その上、同軸ケーブルが長くなると、伝送する信号も劣化する。
特開2002−196837号公報
この発明の目的は、優れた無線通信機能を有する電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の電子機器は、第1の筐体と、この第1の筐体の一端にヒンジ部を介して接続された第2の筐体と、上記第1の筐体の上記一端側に配置したアンテナエレメントを有するアンテナと、上記第2の筐体内に配置され、上記アンテナに給電する無線モジュールと、を有し、上記無線モジュールの上記アンテナに対する給電位置が上記第2の筐体側にある。
上記発明によると、第1の筐体の第2の筐体に近接した一端側に片寄った位置にアンテナエレメントを配置し、第2の筐体側に無線モジュールの給電位置を設けたため、無線モジュールとアンテナエレメントをつなぐ給電のためのケーブルをヒンジ部を通して配線する必要がない。このため、給電ケーブルの径を大きくでき、且つ短くでき、伝送する信号が劣化されることがない。
また、本発明の電子機器は、第1の筐体と、この第1の筐体の一端にヒンジ部を介して接続された第2の筐体と、上記第1の筐体の上記一端および上記第2の筐体を架橋するように配置された折り曲げ可能なアンテナと、上記第2の筐体内に配置され、上記アンテナが当該第2の筐体に延在した部分に給電するための無線モジュールと、を有する。
上記発明によると、第1および第2の筐体を架橋するようにアンテナを取り付けて、第2の筐体に配置した無線モジュールからアンテナに給電するようにしたため、ヒンジ部を通して給電ケーブルを配線する必要がなく、給電ケーブルの径を大きくでき、且つ短くでき、伝送する信号が劣化されることを防止できる。
さらに、本発明の電子機器は、第1の筐体と、この第1の筐体の一端にヒンジ部を介して離間して接続された第2の筐体と、上記第1の筐体の上記一端と上記第2の筐体との間の隙間を架橋するように配置された折り曲げ可能なアンテナと、上記第2の筐体内に配置され、上記アンテナに給電するための無線モジュールと、を有し、上記アンテナは、上記第1および第2の筐体を架橋して配置される折り曲げ可能な基板と、上記隙間に介在された上記基板の第3の部分に形成されたアンテナエレメントと、を有し、このアンテナエレメントに対する給電位置は、上記第2の筐体側に配置された上記基板の第2の部分に形成されている。
上記発明によると、第1および第2の筐体間の隙間に介在された基板の第3の部分にアンテナエレメントを形成したため、アンテナエレメントに重なる導電性の部材が無く、アンテナ特性を良好にできる。
この発明の電子機器は、上記のような構成および作用を有しているので、無線通信機能に優れている。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係る電子機器として、ノート型のパーソナルコンピュータ1(以下、単にノートPC1と称する)の外観斜視図を示してある。また、図2には、このノートPC1におけるアンテナ10のレイアウトを説明するための模式図を示してある。さらに、図3には、アンテナ10の構造を説明するための拡大図を示してある。なお、本発明の電子機器は、ここで説明するノートPC1に限らず、2つの筐体をヒンジ部を介して接続したものであれば良い。
図1に示すように、ノートPC1は、大きく分類して矩形板状の表示筐体2(第1の筐体)と矩形板状の機器本体4(第2の筐体)を有する。表示筐体2の下端(一端)は、2つのヒンジ部6を介して機器本体4に対して回動自在に接続されている。表示筐体2は、機器本体4の上面を閉じる閉じ位置と、図示のように上面を開放する開き位置と、の間で開閉自在とされている。
表示筐体2は、矩形板状の液晶パネル8(表示パネル)を内蔵している。そして、この液晶パネル8の下端より外側、すなわち表示筐体2の下端2aには、図2に示すように、機器本体4との間を架橋して配置されたアンテナ10が取り付けられている。換言すると、本実施の形態のアンテナ10は、表示筐体2と機器本体4との間の接続部分を架橋する姿勢でノートPC1に取り付けられている。
このアンテナ10は、例えば、3Gアンテナ、Bluetooth(登録商標)、無線LAN用のアンテナなどである。なお、ここでは、1つのアンテナ10のみ図示してあるが、表示筐体2の下端2aに沿って複数のアンテナを配置することもできる。また、本実施の形態では、アンテナ10は、ヒンジ部6から外れた位置に取り付けられている。
機器本体4内には、無線電波を送受信するために送信信号に応じた高周波信号を発生する給電回路として、無線モジュール12が収容配置されている。そして、この無線モジュール12は、配線14を介して、アンテナ10に接続されており、無線モジュール12からアンテナ10に給電するようになっている。なお、配線14は、直径1mm程度の同軸ケーブルを含む。
無線モジュール12は、CPUバス16を介して、CPU17およびメモリ18と接続されている。この無線モジュール12は、図示しないRF(Radio Frequency)部、水晶発振部、およびベースバンド処理部を有する。なお、無線モジュール12は、2つの筐体2、4間の接続部分に配置するアンテナ10の種類や数に応じた適宜のものが必要な数だけ設けられる。以下の説明では、図示のように、2つの筐体2、4の接続部分に1つのアンテナ10を配置した場合について説明する。
図3に示すように、アンテナ10は、矩形のフレキシブル印刷回路基板11(以下、単にFPC基板11と称する)の表面に線状のアンテナエレメント13および略矩形のアンテナグランド15を印刷した構造を有する。アンテナエレメント13が形成されたFPC基板11の部分は、この発明の第1の部分として機能し、アンテナグランド15が形成されたFPC基板11の部分は、この発明の第2の部分として機能する。
アンテナエレメント13は、主として、電磁波を送受信するよう機能する。アンテナエレメント13は、L字状に折り曲げられた形状を有する。アンテナグランド15は、塗りつぶされた導体パターンとして形成される。このアンテナ10は、図4および図5に示すように、自由な角度に折り曲げ可能である。
アンテナエレメント13およびアンテナグランド15は、印刷(スクリーン印刷)によりFPC基板11の表面に成膜される。本実施の形態では、アンテナエレメント13およびアンテナグランド15は、例えば、銅、ニッケル、金の薄膜をスクリーン印刷によって積層したもので形成されており、その厚み寸法は、例えば20μmとなっている。もっとも、これら金属薄膜13、15を形成する方法は、スクリーン印刷に限られるものではなく、例えば、スプレー塗装や、真空蒸着法、スパッタリング法、めっき法、およびこれらを組み合わせた方法によって形成することができる。
そして、アンテナエレメント13の基端部13aには、同軸ケーブル14の芯線14aが接続される。この芯線14aの接続部位がアンテナ10に対する給電位置となる。そして、同軸ケーブル14の編組線14bがアンテナグランド15に接続されている。アンテナエレメント13の基端部13aをFPC基板11の第2の部分まで延在させるため、本実施の形態では、アンテナグランド15の一部を切り欠いて、その切り欠き15a内にアンテナエレメント13の基端部13aを配置するようにした。
上記構造のアンテナ10は、図4および図5に示すように、アンテナエレメント13が形成された第1の部分10aを表示筐体2内に配置し、アンテナグランド15が形成された第2の部分10bを機器本体4内に配置する姿勢で、ノートPC1に取り付けられる。具体的には、表示筐体2の一端側壁部に図示しないスリットが形成されており、このスリットを介してアンテナ10の第1の部分10aが挿通される。また、機器本体4にも図示しないスリットが形成されており、このスリットを介してアンテナ10の第2の部分10bが挿通される。
特に、アンテナエレメント13が形成されたアンテナ10の第1の部分10aは、図5に示すように、表示筐体2を機器本体4に重ねて折り畳んだ状態で、機器本体4から離れた表示筐体2の背面2b側に片寄った位置に配置されている。アンテナ10のFPC基板11は、各筐体2、4に対して図示しないネジにより固定される。この際、筐体2、4のいずれか一方に対して固定するようにしても良い。或いは、筐体2、4側にボス部を突設せしめてFPC基板11に設けた孔に挿通せしめても良い。また、アンテナ10のFPC基板11をテープで筐体に貼り付けても良い。
上記のように、アンテナエレメント13を表示筐体2の背面2bに近い位置に配置することで、図5に示すようにノートPC1を閉じた状態で、無線通信特性が劣化することを防止できる。つまり、このレイアウトを採用すると、表示筐体2を閉じたとき、機器本体4内に配置された金属部材(図示せず)からアンテナエレメント13を遠ざけることができ、アンテナ特性が劣化することを防止できる。
図6には、アンテナエレメント13が形成された第1の部分10aを収容配置する収容部として、表示筐体2の背面2bを部分的に突出させたケース2cを備えた変形例を図示してある。この例では、第1の部分10aをケース2cの内面に沿って延設し、表示筐体2を閉じた状態でアンテナエレメント13が機器本体4からできるだけ離れるようにアンテナ10をレイアウトした。このレイアウトにより、アンテナ10の特性をより良好にできる。
以上のように、本実施の形態によると、アンテナエレメント13を表示筐体2側に配置した状態で、アンテナエレメント13に対する給電位置を機器本体4側に設けたため、機器本体4内に配置した無線モジュール12とアンテナ10を接続する同軸ケーブル14をヒンジ部6を通して配線する必要がない。このため、同軸ケーブル14の直径に制約がなく、同軸ケーブル14の直径を大きくできケーブルの断面積を大きくでき、且つ、同軸ケーブル14の配線長を比較的短くでき、その分、伝送する信号の劣化を抑制でき、アンテナ特性を良好にできる。
なお、本実施の形態のようにアンテナを機器本体4側に配置したノートPCとして、機器本体4の左右の端辺に沿ってアンテナを配置した技術なども知られているが、機器本体4の左右の端辺には、図1にも図示するように、複数種類のコネクタ類がレイアウトされているため、複数のアンテナを配置するスペースを確保するのが難しい。また、仮に、機器本体4の左右端辺にアンテナを配置したとしても、キーボードやマウスを操作する際に、作業者の手がアンテナ近くに配置されてアンテナの通信性能が低下してしまう。
これに対し、本実施の形態のようにアンテナ10を2つの筐体2、4の接続部分に配置することで、複数のアンテナを並べて容易にレイアウトすることができ、作業者の手がアンテナ10に重なることもないので、良好な通信性能を発揮できる。また、見方を変えると、アンテナ10を2つの筐体2、4の接続部分に配置することで、機器本体4の左右の端辺にコネクタ類を配置するスペースを確保できる。
また、本実施の形態のレイアウトによると、アンテナエレメント13を表示筐体2側に配置できるので、図4に示すように、表示筐体2を開き位置に配置した状態で、アンテナエレメント13を立位の姿勢に配置でき、通信性能を高めることができる。つまり、表示筐体2を立位に開いた状態で金属製の机の上に機器本体4設置した場合を想定すると、アンテナエレメント13を金属製の机から遠ざけることができ、良好な通信状態を維持できる。これに対し、アンテナを機器本体4の左右側壁部に配置した場合、表示筐体の開閉状態に係らず、アンテナエレメントを機器本体4の上面より上方に配置することはできない。
また、表示筐体2のヒンジ部6から離間した上端に沿ってアンテナを配置する従来のアンテナレイアウトと比較しても、本実施の形態のアンテナレイアウトを採用した場合、同軸ケーブルの長さを短くできるだけではなく、表示筐体2の液晶パネル8周辺のベゼル幅を狭くでき、美観上も好ましい。つまり、表示筐体2の上端にアンテナを配置する場合には、同軸ケーブルを表示筐体2の周辺部に沿って引き回し配線する必要があり、複数のアンテナを配置した場合などには、同軸ケーブルの配線スペースを確保するためベゼル幅を広くとる必要がある。
図7および図8には、無線モジュール12をアンテナ10の第2の部分10bに実装した変形例を示してある。図7には、無線モジュール12を実装したアンテナ10’をレイアウトしたノートPC1の概略斜視図を示してあり、図8には、アンテナ10’の拡大図を示してある。具体的には、この変形例においては、FPC基板11の第2の部分10bに形成したアンテナグランド15の上に無線モジュール12を実装した。
この変形例によると、アンテナエレメント13の基端部にある給電位置に無線モジュール12を重ねて配置でき、無線モジュール12とアンテナ10’をつなぐ配線が不要となる。つまり、この変形例によると、アンテナ10’と無線モジュール12をつなぐ同軸ケーブル14が不要となるため、伝送する信号が劣化することがなく、上述した実施の形態よりさらにアンテナ特性を良好にできる。
ところで、図3に示した形状のアンテナ10や図8に示した形状のアンテナ10’を2つの筐体2、4を架橋するように配置した場合、表示筐体2を閉じた際に、機器本体4側に配置したアンテナグランド15と表示筐体2側に配置したアンテナエレメント13が上下に重なってしまう。このようにアンテナエレメント13がアンテナグランド15に重なってしまうと、アンテナ特性が劣化することが懸念される。図4および図6に示すようにアンテナエレメント13を表示筐体2の背面2b側に片寄らせて配置することでこの問題を概ね解消することができるが、表示筐体2を閉じ位置に配置した状態で、アンテナエレメント13とアンテナグランド15が重ならないことがより好ましい。
図9には、折り曲げた状態でアンテナエレメント13とアンテナグランド15が重なる部位を少なくしたアンテナの変形例を示してある。言い換えると、この変形例では、アンテナエレメント23の少なくとも一部をアンテナグランド25に重ならないようにした。このアンテナ20は、L字状のFPC基板21、L字状のアンテナエレメント23、および矩形のアンテナグランド25を有する。基本的な構造は、上述した実施の形態と同じであるため、同様に機能する部分についての詳細な説明は省略する。
つまり、このアンテナ20は、アンテナエレメント23を形成したFPC基板21の第1の部分20aを第2の部分20bとの間の境界から横方向(図中右方向)に離れる方向に延設し、この横方向に長い第1の部分20aにアンテナエレメント23を形成した。このアンテナ20を第1の部分20aと第2の部分20bとの間の境界線で折り曲げると、図中右側に示すように、アンテナエレメント23の大部分がアンテナグランド25に重なる領域から外れることになる。
このように、アンテナ20を折り曲げた状態で、アンテナエレメント23がアンテナグランド25に重なる部分を少なくすることで、アンテナ特性を良好にできる。理想的には、アンテナを折り曲げたときにアンテナエレメントとアンテナグランドが全く重ならないことが望ましく、例えば、図10に示す形状のアンテナ30が理想的である。見方を変えると、図10のアンテナ30は、折り曲げた状態で、アンテナエレメント33に重ならない位置にアンテナグランド35を形成したことになる。
上述したように、アンテナ特性を良好にするためには、アンテナエレメントに重なる位置に導電性の部材を配置しないことが重要である。本発明のアンテナレイアウトを採用した場合、表示筐体2と機器本体4を架橋するようにアンテナが取り付けられる。つまり、表示筐体2と機器本体4との間の隙間にアンテナエレメントを配置することで、アンテナ特性をより良好にできる。
図11および図12には、2つの筐体2、4間の隙間Gにアンテナエレメント43を配置したアンテナ40を示してある。これによると、アンテナ40は、第1の部分40aを表示筐体2内に介在せしめるとともに、第2の部分40bを機器本体4内に介在せしめることで、ノートPC1に取り付けられている。表示筐体2と機器本体4との間に隙間Gを形成することで、アンテナ40の隙間Gに介在された部分が第3の部分40cとなる。この第3の部分40cは、第1の部分40aと第2の部分40bの間にある。そして、この例では、第3の部分40cにアンテナエレメント43を形成した。
この状態では、アンテナ40が隙間Gに配置された第3の部分40cが露出された状態となる。このため、隙間Gを覆うカバー部材50を設けた。このカバー部材50は、非導電性の材料、例えば樹脂フィルムにより形成され、ヒンジ部6の回動に応じて変形可能となっている。カバー部材50を非導電性材料により形成することで、アンテナエレメント43に重なる部材を非導電性部材とすることができ、アンテナ特性を良好に維持できる。
本願発明のように、アンテナを2つの筐体2、4間にレイアウトした場合における放射効率を調べるため、図13に示す逆Fアンテナ方式のモデルアンテナ60を、図14および図15に示す従来のレイアウトで配置した場合と、図16および図17に示す本願発明のレイアウトで配置した場合それぞれにおける放射効率をシュミレーションにより算出した。その結果を図18にグラフにして示す。なお、図18では、比較のため、アンテナ60単体での放射効率をシュミレーションにより算出した結果を併記した。
なお、図14乃至図17では、表示筐体2側の構造物として液晶パネル8だけを図示し、機器本体4に対して表示筐体2を90°の角度で開いた状態として、ノートPC1を模式的に示してある。また、各図では、アンテナ60のFPC基板の図示を省略した。
シュミレーションの条件として、機器本体4を金属製の机に置いた場合を想定して、機器本体4を金属板61の上に載置したものとした。また、アンテナ60の逆F形のアンテナエレメント63の高さを5mmとし、アンテナグランド65の幅を29mmとし、高さを30mmとした。さらに、機器本体4と液晶パネル8の下端との間の距離を20mmとし、機器本体4の厚さを10mmとした。
図14および図15に示す従来のレイアウトでは、アンテナ60を機器本体4のヒンジ部6に近い上面角部に取り付けた。このとき、アンテナエレメント63を機器本体4の図中左端から外側へ突出させた。また、図16および図17に示す本発明のレイアウトでは、アンテナ60を表示筐体2と機器本体4との間の接続部分で且つ図中左端側へ片寄った位置に取り付けた。この場合、アンテナエレメント63は、表示筐体2の下端2aに向けて上方に突出している。
図18に示したシュミレーション結果を見ると、本願発明のアンテナレイアウトを採用した場合、従来のレイアウトと比較して、比較的広い周波数帯域にわたって、放射効率が3〜4dB程度向上しているのが分かる。また、アンテナ単体と比較しても、2.4GHz付近における放射効率は殆ど変わらない。つまり、本発明のレイアウトを採用した場合、アンテナエレメント63を金属板61から離間させることができるため、アンテナ単体と同程度の放射効率とすることができる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
例えば、上述した実施の形態では、ノートPCに本発明のアンテナレイアウトを採用した場合について説明したが、これに限らず、2つ折りタイプの携帯電話に本発明のレイアウトを採用しても良い。
この発明の実施の形態に係る電子機器の一例としてのノートPCを示す概略図。 図1のノートPCのアンテナレイアウトについて説明するための概略図。 図2のアンテナを拡大して示す概略図。 表示筐体を開いた状態におけるアンテナの状態を説明するための図。 表示筐体を閉じた状態におけるアンテナの状態を説明するための図。 表示筐体の背面に収容部を突設した例を示す図。 アンテナに無線モジュールを実装した例を示す概略図。 図7のアンテナを拡大して示すが概略図。 アンテナを折り曲げた状態でアンテナエレメントの少なくとも一部がアンテナグランドに重ならない形状について説明するための図。 折り曲げた状態でアンテナエレメントがアンテナグランドに重ならない形状のアンテナの一例を示す概略図。 表示筐体と機器本体との間の隙間にアンテナエレメントを配置した例を示す概略図。 図11の要部の構造をノートPCの側面側から見た模式図。 シュミレーションのためのモデルとなるアンテナの構造を説明するための図。 図13のアンテナを従来のレイアウトで取り付けたノートPCを示す模式図。 図14の要部の構造を部分的に拡大して示す模式図。 図13のアンテナを本発明のレイアウトで取り付けたノートPCを示す模式図。 図16の要部の構造を部分的に拡大して示す模式図。 シュミレーション結果を示すグラフ。
符号の説明
1…ノートPC、2…挟持筐体…、4…機器本体、6…ヒンジ部、8…液晶パネル、10…アンテナ、11…FPC基板、12…無線モジュール、13…アンテナエレメント、14…同軸ケーブル、15…アンテナグランド、50…カバー部材。

Claims (15)

  1. 第1の筐体と、
    この第1の筐体の一端にヒンジ部を介して接続された第2の筐体と、
    上記第1の筐体の上記一端側に配置したアンテナエレメントを有するアンテナと、
    上記第2の筐体内に配置され、上記アンテナに給電する無線モジュールと、を有し、
    上記無線モジュールの上記アンテナに対する給電位置が上記第2の筐体側にあることを特徴とする電子機器。
  2. 上記アンテナエレメントは、上記第1の筐体を上記第2の筐体に重ねて閉じた状態で、上記第2の筐体から離間した上記第1の筐体の背面側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 上記第1の筐体の背面には、上記アンテナエレメントを当該背面より外側で収容配置するための収容部が突設されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 上記第1の筐体に配置された表示パネルをさらに有し、
    上記アンテナエレメントは、上記表示パネルが露出した側と反対側の上記第1の筐体の背面側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 第1の筐体と、
    この第1の筐体の一端にヒンジ部を介して接続された第2の筐体と、
    上記第1の筐体の上記一端および上記第2の筐体を架橋するように配置された折り曲げ可能なアンテナと、
    上記第2の筐体内に配置され、上記アンテナが当該第2の筐体に延在した部分に給電するための無線モジュールと、
    を有することを特徴とする電子機器。
  6. 上記アンテナは、
    上記第1および第2の筐体を架橋して配置される折り曲げ可能な基板と、
    上記第1の筐体側に配置された上記基板の第1の部分に形成されたアンテナエレメントと、を有し、
    このアンテナエレメントに対する給電位置は、上記第2の筐体側に配置された上記基板の第2の部分にあることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 上記アンテナは、上記基板の上記第2の部分に形成されたアンテナグランドをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 上記基板の上記第1の部分は、上記第1の筐体を上記第2の筐体に重ねて閉じた状態で、上記第2の筐体から離間した上記第1の筐体の背面側に片寄った位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 上記第1の筐体の背面には、上記基板の上記第1の部分を当該背面より外側で収容配置するための収容部が突設されていることを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  10. 上記アンテナエレメントの少なくとも一部は、上記第1の筐体を上記第2の筐体に重ねて閉じた状態で、上記アンテナグランドに重ならない位置に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  11. 上記アンテナグランドは、上記第1の筐体を上記第2の筐体に重ねて閉じた状態で、上記アンテナエレメントに重ならない位置に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  12. 上記無線モジュールは、上記基板の上記第2の部分に実装されていることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  13. 第1の筐体と、
    この第1の筐体の一端にヒンジ部を介して離間して接続された第2の筐体と、
    上記第1の筐体の上記一端と上記第2の筐体との間の隙間を架橋するように配置された折り曲げ可能なアンテナと、
    上記第2の筐体内に配置され、上記アンテナに給電するための無線モジュールと、を有し、
    上記アンテナは、
    上記第1および第2の筐体を架橋して配置される折り曲げ可能な基板と、
    上記隙間に介在された上記基板の第3の部分に形成されたアンテナエレメントと、を有し、
    このアンテナエレメントに対する給電位置は、上記第2の筐体側に配置された上記基板の第2の部分に形成されていることを特徴とする電子機器。
  14. 上記アンテナは、上記基板の上記第2の部分に形成されたアンテナグランドをさらに有することを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
  15. 上記第1および第2の筐体間を架橋して上記隙間を覆う非導電性のカバー部材をさらに有することを特徴とする請求項14に記載の電子機器。
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