JP2018056691A - 無線通信システム - Google Patents
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しかし、特許文献1のハンドオフ技術は、[図1]の無線通信システムに示されているように、指令装置1から回線制御装置2を経由して接続された複数の基地局装置3A〜3Dの個別通信エリア4A〜4D内において、その中を移動する移動局装置5のハンドオフ技術に関するものである。
図7に示す従来の無線通信システムは、隣接、または異なる地域(例えば、異なる市区町村)である2つの地域(A)と地域(B)それぞれに構築された2つの無線通信システムから成り、互いに無線通信システムの構成は同じである。ただし、制御局(A)501と制御局(B)601は設置された地域に応じて各々固有の地域コードを保持しており、また、それに合わせて、移動局(A)506−1,506−2と移動局(B)606−1,606−2も、制御局(A)501と制御局(B)601それぞれに対応した地域コードを保持している。地域コードにはそれぞれ該当地域に設置されている基地局が対応付けられ、移動局は自身の地域コードに属した基地局の中から任意の基地局を使用して通信を行っている。
また、地域を移動する前に地域コードを変更してしまうと、本来の所属地域での通話が行えなくなってしまう。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムは、移動局が通常時使用する地域コードの他に、複数の地域コードを保持できるようにし、保持する地域コードに属する全ての基地局を使用できるようにする。これにより、地域を移動する前に予め移動先の地域コードを追加登録しておくことで、移動中に地域の境界を意識することなく移動前後の地域で通信に参加することができるものである。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成について、図1〜図5を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成例を示す図である。
本発明の無線通信システムは、図1に示すように、隣接、または異なる地域(例えば、異なる市区町村)である2つの地域(A)と地域(B)それぞれに構築された2つの無線通信システムから成り、互いに無線通信システムの構成は同様である。
図1において、101および201は、それぞれ制御局(A),制御局(B)、102−1,102−2,102−3、並びにこれらを総称する102、および202−1,202−2,202−3、並びにこれらを総称する202は、基地局(A),基地局(B)、110および210は、それぞれ基地局(A)102,基地局(B)202の通信エリア、つまり、地域(A)内,地域(B)内の通信エリアを示している。103および203は、それぞれ統制サーバ(A),統制サーバ(B)、104および204は、それぞれ統制台(A),統制台(B)、105および205は、それぞれ指令卓(A),指令卓(B)を示している。また、制御局(A)101と基地局(A)102,統制サーバ(A)103,統制台(A)104,指令卓(A)105との間、および制御局(B)201と基地局(B)202,統制サーバ(B)203,統制台(B)204,指令卓(B)205との間は、それぞれ有線またはマイクロ回線等の伝送路で接続されている。
また、制御局(A)101と制御局(B)201は、設置された地域に応じて各々固有の地域コードを保持しており、また、それに合わせて、移動局(A)106−1,106−2と移動局(B)206−1,206−2も、制御局(A)101と制御局(B)201それぞれに対応した地域コードを保持している。地域コードにはそれぞれ該当地域に設置されている基地局が対応付けられ、通常、移動局は自身の地域コードに属した基地局の中から任意の基地局を使用して通信を行っている。
なお、図1では、制御局(A)101に接続される統制サーバ(A)103,統制台(A)104,指令卓(A)105、並びに制御局(B)201に接続される統制サーバ(B)203,統制台(B)204,指令卓(B)205をそれぞれ1台ずつ示しているが、複数台接続されていても構わない。また、制御局(A)101に接続される基地局(A)102、並びに制御局(B)201に接続される基地局(B)202をそれぞれ3台ずつ示しているが、少なくとも1台以上接続されていればよい。
地域コード管理用テーブル32aは、図3に示すように、移動局32aaと、移動局個別番号32abと、デフォルト地域コード32acと、追加地域コード32adと、地域コード追加実施状況32aeと、追加地域コード使用可能期間32afと、追加地域コード削除状況32agとから構成されている。
図4において、62は基地局(A)102との送受信を行うためのアンテナ、63は送受信を切替えるための切換スイッチ、64は受信部、65は受信信号処理部、66はスピーカ、61は制御部、67は表示部、68は操作部、69はマイク、70は送信信号処理部、71は送信部である。
地域コード個別情報テーブル61baは、図5に示すように、移動局61baaと、移動局個別番号61babと、デフォルト地域コード61bacと、追加地域コード61badと、追加地域コード使用可能期間61baeとから構成されている。
次に、本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおいて、移動局(A)106に地域コードを追加登録する際の動作について、図6を参照して説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおいて、移動局に地域コードを追加登録する際の動作シーケンスを示す図である。
例えば、地域(A)の無線通信システムの運用者は、地域(B)で発生した災害に対し、地域(A)に所属する移動局(A)106を作業応援のために地域(B)に派遣する際、統制台(A)104の操作指示部42を操作し、派遣する移動局(A)106を指定して、地域コードの追加登録要求を入力する(ステップS101)。
統制台(A)104の制御部41は、統制サーバ(A)103に対して地域コード追加登録要求を送信する(ステップS102)。
統制サーバ(A)103の制御部31は、地域コード追加登録要求を受信すると(ステップS103)、統制台(A)104から送信された地域コード追加登録要求から、指定の移動局、追加地域コードおよび追加地域コード使用可能期間等の情報を取得し、記憶部32の地域コード管理用テーブル32aに登録する(ステップS104)。例えば、図3に示すように、移動局(A)106−1,106−2に対し、追加地域コード32adには“B0001”が、追加地域コード使用可能期間32afには“2016/10/01〜2016/12/31”が登録される。
また、統制サーバ(A)103は、地域コード管理用テーブル32aに在圏情報を登録した当該移動局に対する地域コード追加登録要求の有無を確認する(ステップS116)。在圏情報を登録した移動局(A)106への地域コード追加登録要求が登録されていた場合(ステップS116:有)には、統制サーバ(A)103は、制御局(A)101に対し当該移動局への地域コード追加データを送信する(ステップS117)。統制サーバ(A)103からの地域コード追加データを受信した制御局(A)101は、登録してある在圏情報を元に、該当する基地局(A)102経由の無線通信により、地域コード追加データを移動局(A)106に対して送信する(ステップS118)。
現在通信中の移動局(A)106の制御部61は、地域コード追加登録が完了すると、地域コード追加登録完了通知を、基地局(A)102経由の無線通信により、制御局(A)101に対して送信する(ステップS120)。
統制サーバ(A)103は、制御局(A)101から移動局(A)106に対する地域コード追加登録要求完了の指示を受信すると(ステップS122)、地域コード管理用テーブル32aの地域コード追加実施状況に実施済を示す完了フラグを立てる(ステップS123)(図3参照)。なお、統制サーバ(A)103は、在圏情報を登録した移動局(A)106への地域コード追加登録要求が登録されていない場合(ステップS116:無)には、在圏情報登録後の処理は行わない。
なお、制御局は、移動局の個別番号と、追加地域コードと、を対応付けて記憶しておき、個別番号が割り当てられた移動局に対して、追加地域コードを送信するようにしてもよい。これにより、必要な移動局に対してのみ追加地域コードを登録させることが可能となる。
また、制御局は、移動局の個別番号と、追加地域コードと、追加地域コードの使用可能期間と、を対応付けて記憶しておき、個別番号が割り当てられた移動局に対して、追加地域コードと、前記使用可能期間と、を送信し、該地域コードと、該使用可能期間と、を受信した移動局は、受信した追加地域コードと、使用可能期間と、を記憶しておき、使用可能期間を過ぎると、記憶した追加地域コードを削除するようにしてもよい。これにより、応援期間が過ぎた際に自動で地域コードを削除することが可能となる。
また、制御局は、移動局の在圏情報を登録する際に、当該移動局の個別番号と対応付けられた追加地域コードが記憶されているかどうかを確認し、追加地域コードが記憶されている場合は、当該追加地域コードを当該移動局へ送信するようにしてもよい。これにより、移動局へ追加地域コードを確実に送信することが可能となる。
Claims (4)
- 基地局と、前記基地局との間で無線通信するための地域コードを記憶した移動局と、前記基地局を介して前記移動局と通信する制御局と、から構成される無線通信システムにおいて、
前記移動局は、第1の地域コードを記憶しており、
前記制御局は、前記第1の地域コードとは異なる第2の地域コードを前記移動局へ送信し、
前記第2の地域コードを受信した前記移動局は、前記第1の地域コードと共に、前記第2の地域コードを追加で記憶することを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1記載の無線通信システムにおいて、
前記移動局は、個別番号が割り当てられており、
前記制御局は、前記移動局の前記個別番号と、前記第2の地域コードと、を対応付けて記憶しており、前記個別番号が割り当てられた移動局に対して、前記第2の地域コードを送信する
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1または2に記載の無線通信システムにおいて、
前記制御局は、前記移動局の前記個別番号と、前記第2の地域コードと、前記第2の地域コードの使用可能期間と、を対応付けて記憶しており、前記個別番号が割り当てられた移動局に対して、前記第2の地域コードと、前記使用可能期間と、を送信し、
当該移動局は、受信した前記第2の地域コードと、前記使用可能期間と、を記憶し、前記使用可能期間を過ぎると、記憶した前記第2の地域コードを削除する
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2又は3記載の無線通信システムにおいて、
前記制御局は、前記移動局の在圏情報を登録する際に、当該移動局の個別番号と対応付けられた前記第2の地域コードが記憶されているかどうかを確認し、前記第2の地域コードが記憶されている場合は、前記第2の地域コードを当該移動局へ送信する
ことを特徴とする無線通信システム。
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