JP2018056527A - コンデンサモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】耐振動特性の低下を抑制するコンデンサモジュールを提供する。【解決手段】本明細書で開示するコンデンサモジュール10Aは、コンデンサ素子11がケース30の内側面31a、32a、33a、34aに対して平坦部11bが所定の傾斜角度θで傾くように配置されていることから、ケース30の内側面31a、32a、33a、34aとコンデンサ素子11の平坦部11bとの離隔距離が大きくなる。これにより、ケース30の内側面31a、32a、33a、34aとコンデンサ素子11との隙間を埋めるポッティング材40を、コンデンサ素子11の金属化フィルム間のクーロン力により発生した振動を十分に吸収するために必要な厚さ以上に確保し易くなる。したがって、コンデンサ素子11の振動が騒音の原因になり難くなり、耐振動特性の低下が抑制される。【選択図】図2

Description

本明細書が開示する技術は、ケースの内側とコンデンサ素子の間にポッティング材が充填されているコンデンサモジュールに関する。
コンデンサモジュールに関する技術として、例えば、下記特許文献1に開示されるものがある。この技術では、金属化フィルムを巻回した複数のフィルムコンデンサ(コンデンサ素子)を、巻回軸方向を上下方向にして収納ケース(ケース)内に二列に並べて収容している。ケースの内側とコンデンサ素子の間には、樹脂(ポッティング材)を充填している。これらの複数のコンデンサ素子は、ケースの開口に近い側とケースの底面に近い側とに設けられた2本のバスバにより電気的に並列に接続されて1つのコンデンサとして機能する。
コンデンサモジュールは、例えば、ハイブリッド車や電気自動車に搭載される電力変換装置において、昇圧部の高圧側に設けられる平滑用のコンデンサとして用いられる(特許文献1;段落0032、図5に表されている符号1(1a)のコンデンサ)。電力変換装置の昇圧部は、高圧側と低圧側の2つのスイッチング素子(同図5の符号10a内の2つのトランジスタ)を交互にオンオフする、チョッパ回路を構成している。チョッパ回路では、このようなスイッチング素子によるスイッチングによって生じるリプル電流を抑制する目的で、平滑用のコンデンサを用いる。
特開2011−91250号公報
ところで、このようなリプル電流は交番電流(交流)である。そのため、コンデンサ素子がフィルムコンデンサなどである場合には、リプル電流がコンデンサ素子に流れることで、巻回されている金属化フィルム同士の間にクーロン力が生じる。図6(A)に示すように、金属化フィルムが扁平形状に巻回されたコンデンサ素子100では、その機械的な強度は、円弧形状の両端部100aよりも巻回面が平坦な平坦部100bの方が低い。つまり、断面形状が長円形を有するコンデンサは、両端部100aよりも中間の平坦部100bの方が剛性が低い。そのため、金属化フィルム同士の間に発生したクーロン力によって、平坦部100bの中央に近づくほどフィルムの膨張と収縮が大きくなり、この繰り返しが振動になって周囲の樹脂(ポッティング材)に伝わる。同図に示す矢印は、膨張・収縮の方向及び大小を表しており、矢印が大きいほど膨張・収縮が大きい。
特に、図6(B)に示すように、ケース200の内側面とコンデンサ素子100の平坦部100bとの離隔距離が小さい場合には、両者の隙間を埋めるポッティング材300が薄くなる。そのため、クーロン力により発生した振動を十分に吸収するために必要なポッティング材300の厚さを確保することが困難になることから、コンデンサ素子の振動が騒音の原因になって、耐振動特性の低下を招く。なお、耐振動特性は、NV(Noise and Vibration)特性と呼ばれることがある。図6(B)に示す二点鎖線は、膨張時のコンデンサ素子100を表しており、膨張量は、両端部100aに比べて平坦部100bの方が大きい。尚、コンデンサの断面形状が矩形である場合には、角部に比べて各辺の中央付近の剛性が低いため、各辺の中央に近づくほどフィルムが大きく振動する。本明細書は、NV特性の低下を抑制する技術を提供する。
本明細書が開示するコンデンサモジュールは、断面形状が長円形又は矩形のコンデンサ素子と、コンデンサ素子を収容するケースと、ケースの内側とコンデンサ素子の間に充填されるポッティング材と、を備えている。そして、コンデンサ素子は、断面形状の辺の部分がケースの内側面に対して傾いて配置されている。断面形状が長円形とは、矩形の両端に同端部の辺の長さを直径にした半円を、夫々接続した形状のことであり、いわゆる小判形状のことである。また、断面形状が矩形には、単なる矩形状のほかに、角を丸めた「丸角の矩形」も含まれる。
本明細書が開示するコンデンサモジュールは、コンデンサ素子がケースの内側面に対して断面形状の辺の部分が傾くように配置されていることから、断面形状の辺の部分がケースの内側面に対して平行になるようにコンデンサ素子がケース内に配置されている場合に比べて、ケースの内側面とコンデンサ素子の辺の部分(中間部)との離隔距離が大きくなる。これにより、両者の隙間を埋めるポッティング材を、クーロン力により発生した振動を十分に吸収するために必要な厚さ以上に確保し易くなる。そのため、コンデンサ素子の振動が騒音の原因になり難くなり、NV特性の低下を抑制する。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
実施例のコンデンサモジュールの斜視図である。 (A)は、実施例のコンデンサモジュールの平面図であり、(B)は、同コンデンサモジュールの断面図である。 コンデンサ素子の説明図である。 他の実施例のコンデンサモジュールの斜視図である。 (A)は、他の実施例のコンデンサモジュールの平面図であり、(B)は、同コンデンサモジュールの断面図である。 (A)は、コンデンサ素子がクーロン力により膨張や収縮する方向及び大小を示す説明図であり、(B)は、コンデンサ素子の配置例と、コンデンサ素子がケース内で膨張した場合(二点鎖線)を示す説明図である。
図面を参照して実施例のコンデンサモジュールを説明する。図1に、実施例のコンデンサモジュール10Aの斜視図を示す。図2(A)に、コンデンサモジュール10Aの平面図を示す。図2(B)に、コンデンサモジュール10Aの断面図を示す。尚、この断面図は、図2(A)に表されているII−B線による切断面を見たものである。
コンデンサモジュール10Aは、主に、複数のコンデンサ素子11、正極バスバ21、負極バスバ23、ケース30、ポッティング材40により構成されている。コンデンサモジュール10Aは、例えば、電気自動車(以下、単に車両と称する)に搭載される電力変換装置に使用される。
車両用の電力変換装置は、バッテリの直流電力を走行用モータの駆動に適した交流電力に変換する。例えば、バッテリの出力電圧は直流300V(ボルト)であり、走行用モータの駆動電圧は交流600Vである。そのため、車両用の電力変換装置は、バッテリの出力電圧(300V)と走行用モータの駆動電圧(600V)との間で昇圧・降圧を行う電圧コンバータや、直流電力を走行用モータの駆動に適した交流電力に変換するインバータなどを備えている。実施例のコンデンサモジュール10Aは、このような電力変換装置の電圧コンバータやインバータにおいて、平滑用のコンデンサやフィルタ用のコンデンサとして使用される。そのため、コンデンサモジュール10Aは、例えば、数F(ファラド)の大きな静電容量を有する必要から、電気的に並列に接続された複数のコンデンサ素子11を備えている。
複数のコンデンサ素子11を収容するケース30は、例えば、樹脂製の箱体であり、蓋がなく上方が開口している(コンデンサ素子11を収容後に蓋をしてもよい)。ケース30の幅、深さや奥行きなどの寸法は、収容するコンデンサ素子11のサイズと個数により主に定まる。実施例では、ケース30は、長方形状の開口を有し、3個のコンデンサ素子11を収容している。実施例のコンデンサ素子11は、後述するように、その断面形状(又は端面形状)が長円形である。すなわち、コンデンサ素子11は、断面形状(又は端面形状)の両端が曲面部11aであり、これらの両端を接続する辺の部分がほぼ平坦な平坦部11bである。
本実施例では、このようなコンデンサ素子11を、その下端面(後述する巻回軸J方向の両端面の一方)がケース30の底壁部35に平行になるように、また平坦部11bがケース30の側壁部31、32、33、34に対して斜めになるように配置してケース30に収容している。つまり、本実施例では、ケース開口から見ると、長円形状(又は小判形状)が斜めに傾くように縦置きに整列された3個のコンデンサ素子11がケース30内に収容されている(図2(A)参照のこと)。
このようにケース30内で整列している各コンデンサ素子11は、正極バスバ21及び負極バスバ23によって電気的に並列に接続されて、1つのコンデンサとして機能する。正極バスバ21は、例えば、平板形状に形成された銅製の導体線である本体部21aと、この本体部21aの一端側からL字のフランジ状に上方に立ち上がる接続端子21bを備えている。また、負極バスバ23も、平板形状に形成された銅製の導体線である本体部23aと、この本体部23aの他端側からL字のフランジ状に上方に立ち上がる接続端子23bを備えている。
コンデンサ素子11は、後述するようにフィルムコンデンサである。そして、コンデンサ素子11は、両端面に外部電極部(不図示)が設けられている。本実施例では、正極バスバ21の本体部21aがコンデンサ素子11の上になり、負極バスバ23の本体部23aがコンデンサ素子11の下になる位置関係で、両バスバ21、23の本体部21a、23aが各コンデンサ素子11を挟み込むようにコンデンサ素子11の両端面に電気的かつ機械的に接続されている(図2(B)参照のこと)。
正極バスバ21の接続端子21b及び負極バスバ23の接続端子23bは、コンデンサモジュール10Aを、例えば、電圧コンバータやインバータの電気回路に電気的に接続する役割を有する。そのため、接続端子21b、23bは、いずれもその先端側がケース30の開口から外部に突出し得る長さに設定されている。また、本実施例では、コンデンサ素子11をケース30内に立てて収容している。そのため、ケース30の底壁(底壁部35)側に本体部23aが位置する負極バスバ23は、ケース30の開口側に本体部21aが位置する正極バスバ21に比べて、その接続端子23bがコンデンサ素子11の高さ分だけ正極バスバ21の接続端子21bよりも長い。
本実施例では、ケース30に縦置きに収容されている各コンデンサ素子11同士の間や、コンデンサ素子11とケース30の内側面(側壁部31、32、33、34の内側面31a、32a、33a、34a及び底壁部35の内底面35a)との間に形成される隙間には、ポッティング材40が充填されている。つまり、各コンデンサ素子11の周囲には、ポッティング材40が存在している。尚、ポッティング材40は、図面表記上の便宜から、各図においてグレーに着色されていることに注意されたい。
ポッティング材40は、流動性のある絶縁樹脂材であり、例えば、シリコン樹脂がこれに相当する。ポッティング材40は、時間の経過とともに硬化するものの他に、紫外線照射、加熱や薬剤添加により硬化するものがある。ポッティング材40は、流動状態時に各コンデンサ素子11が収容されたケース30内に充填された後、ゲル状又はゲル状と同程度に硬化する。本実施例では、例えば、各コンデンサ素子11の上端面(後述する巻回軸J方向の両端面の他方)及び正極バスバ21の本体部21aが覆われるようにポッティング材40をケース30内に満たす。ポッティング材40がケース30に充填されて各コンデンサ素子11の周囲を覆うことにより、各コンデンサ素子11の電気的な絶縁特性が向上する。
このようにケース30内に収容されるコンデンサ素子11は、典型的には、金属化フィルムを扁平形状に巻回したフィルムコンデンサである。図3に、コンデンサ素子11の説明図を示す。コンデンサ素子11の金属化フィルム12は、例えば、帯状の絶縁フィルム13の片面にアルミニウム等の金属14を蒸着したものであり、電荷を蓄積する電極板として機能する。典型的には、これを2枚、重ね合わせて扁平ロール状に所定の回数巻き付けることによってコンデンサ素子11の本体部を形成する。この本体部には、2枚の金属化フィルム12のそれぞれに電気的に接続される外部電極部(不図示)が設けられており、これらの外部電極部がコンデンサ素子11の電極として機能する。本実施例では、前述したように、外部電極部の一方を正極バスバ21の本体部21aに接続し、また他方を負極バスバ23の本体部23aに接続する。
本明細書において、「扁平形状に巻回」とは、金属化フィルム12の巻回軸Jの方向から見た場合のコンデンサ素子11の形状、又は、金属化フィルム12の巻回軸Jに直交する面でコンデンサ素子11を切断した形状(以下、単に断面形状と称する)が、長円形若しくは小判形になるように金属化フィルム12を巻回することを意味する(図3(A)参照のこと)。また、「扁平形状に巻回」には、巻回軸Jの方向から見た形状、又は断面形状が、角を丸くした矩形(丸角の矩形)のコンデンサ素子16も含まれる(図3(B)参照のこと)。尚、実施例のコンデンサ素子には、金属化フィルム12を扁平形状に巻回したコンデンサ素子本体の周囲を樹脂モールドなどで覆うことによって、外観形状が直方体形状を有するモールドタイプのコンデンサ素子18も含まれる。このコンデンサ素子18の巻回軸Jの方向から見た形状、又は断面形状は、矩形になる。
ところで、各コンデンサ素子11とケース30の内側面との間などに充填されるポッティング材40は、前述のように各コンデンサ素子11の電気的な絶縁特性を向上させることに加えて、各コンデンサ素子11の機械的な振動を抑制する。すなわち、コンデンサモジュール10Aのコンデンサ素子11は、インバータや電圧コンバータに用いられてスイッチング素子のスイッチングによるリプル電流(周期的に流れる方向が切り替わる交番電流)を抑制する。そのため、このような交番電流により、巻回されているコンデンサ素子11の金属化フィルム12同士の間にクーロン力が生じると、金属化フィルム12同士が近接と離隔を繰り返すことによって、機械的な強度(剛性)が低い(小さい)平坦な平坦部11bが、機械的な強度が高い(大きい)曲面部11aに比べて振動し易い。
ポッティング材40は、ケース30内においてゲル状又はゲル状と同程度に硬化することによって、このようなコンデンサ素子11の機械的な振動を抑制することが可能ではある。ところが、「発明が解決しようとする課題」の欄で述べたように、その厚さが薄い場合には、このような振動を十分に吸収することが難しい(図6(B)参照のこと)。そこで、本実施例では、ケース30を収容される各コンデンサ素子11の平坦部11bが、長手方向に設けられる側壁部31の内側面31aや側壁部32の内側面32aに対して、所定角度θで傾斜をするように、各コンデンサ素子11を配置する。
これにより、コンデンサ素子11の平坦部11bと内側面31a、32aとの間には、三角形状又は台形状の隙間SP(図2(A)に示す一点鎖線で囲まれている範囲内)ができるため、内側面31a、32aに対して平坦部11bが平行になるようにコンデンサ素子11を配置した場合(図6(B)に示すコンデンサ素子100の平坦部100b)に比べて、ポッティング材40の厚さを厚く(大きく)することが可能になる。つまり、ケース30の内側面31a、32a、33a、34aとコンデンサ素子11の平坦部11bとの離隔距離が大きくなりポッティング材40が厚くなる。したがって、コンデンサ素子11の金属化フィルム12同士の間に生じるクーロン力により発生した振動を、十分に吸収するために必要な厚さ以上にポッティング材40を確保することができるので、コンデンサ素子11の振動が騒音の原因になり難くなりNV(Noise and Vibration)特性の低下を抑制することが可能になる。
尚、三角形状又は台形状の隙間SPのうち、内側面31a、32aに対して最も間隔が狭くなる部分(三角形状の鋭角部分又は台形状の上底部分)には、コンデンサ素子11の曲面部11aが位置している。コンデンサ素子11の曲面部11aは、その平坦部11bに比べて機械的な強度(剛性)が高い(大きい)ことから、変形量が少なく(小さく)平坦部11bよりも振動し難い。そのため、このような部分においては、ポッティング材40の厚さが薄くなっても、発生するコンデンサ素子11の振動が小さいので、そのような振動は騒音の原因になり難い。
また、具体的な傾斜角度θは、コンデンサモジュール10Aが電気的に接続されるスイッチング素子のスイッチング周波数(又はリプル周波数)、リプル電流(リプル電圧)の大きさ、コンデンサ素子11の静電容量、コンデンサ素子11の金属化フィルム12の材質、ポッティング材40の粘度などをパラメータとした実験又はコンピュータシミュレーションの結果に基づいて、金属化フィルム12間のクーロン力により発生した振動を十分に吸収し得るポッティング材40の厚さを確保可能な値に設定される。
次に、他の実施例として、ケース30内にコンデンサ素子11を横置きに収容した例を図4及び図5に基づいて説明する。図4に、他の実施例のコンデンサモジュール10Bの斜視図を示す。図5(A)に、コンデンサモジュール10Bの平面図を示す。図5(B)に、コンデンサモジュール10Bの断面図を示す。尚、この断面図は、図5(A)に表されているV−B線による切断面を見たものである。コンデンサモジュール10Bは、その一部がコンデンサモジュール10Aと同様に構成されている。そのため、コンデンサモジュール10Aと同様の構成部分については、説明を省略する。
他の実施例では、コンデンサ素子11を、その端面(前述の巻回軸J方向の両端面)がケース30の側壁部31、32に平行になるように、また平坦部11bがケース30の底壁部35に対して斜めになるように配置してケース30に収容している。つまり、他の実施例では、ケース30の側壁部31、32の方向から見ると、長円形状(又は小判形状)が斜めに傾くように横置きに整列された3個のコンデンサ素子11がケース30内に収容されている(図5(B)参照のこと)。
コンデンサモジュール10Bにおいても、各コンデンサ素子11は正極バスバ25及び負極バスバ27によって電気的に並列に接続されて、1つのコンデンサとして機能する。正極バスバ25及び負極バスバ27は、いずれも曲尺のように平板がL字形状に形成された銅製の導体線であり、長手部分を構成する本体部25a、27aと短手部分を構成する接続端子25b、27bとを備えている。他の実施例では、正極バスバ25の本体部25aがコンデンサ素子11の一方の端面に、また負極バスバ27の本体部27aがコンデンサ素子11の他方の端面に、夫々電気的かつ機械的に接続されている。つまり、両バスバ25、27の本体部25a、27aが各コンデンサ素子11を挟み込むようにコンデンサ素子11に接続されている(図5(A)参照のこと)。
正極バスバ25の接続端子25b及び負極バスバ27の接続端子27bも、コンデンサモジュール10Bを、電圧コンバータなどの電気回路に電気的に接続する役割を有する。そのため、接続端子25b、27bは、いずれもその先端側がケース30の開口から外部に突出し得る長さに設定されている。当該他の実施例では、底壁部35に対して横に寝かせたように横置きの各コンデンサ素子11をケース開口に向けて斜めに立ち上がるように配置してケース30に収容している。正極バスバ25の本体部25aの方が負極バスバ27の本体部27aよりも底壁部35に近い位置に配置されているため、正極バスバ25の接続端子25bの方が負極バスバ27の接続端子27bよりも長い。
当該他の実施例では、ケース30を収容される各コンデンサ素子11の平坦部11bが、底壁部35の内底面35aに対して、所定角度θで傾斜をするように、各コンデンサ素子11を配置する。これにより、コンデンサ素子11の平坦部11bと内底面35aとの間には、三角形状又は台形状の隙間SP(図5(B)に示す一点鎖線で囲まれている範囲内)ができるため、内底面35aに対して平坦部11bが平行になるようにコンデンサ素子11を配置した場合に比べて、ポッティング材40の厚さを厚く(大きく)することが可能になる。つまり、ケース30の内底面35aとコンデンサ素子11の平坦部11bとの離隔距離が大きくなる分、ポッティング材40が厚くなる。したがって、ケース30内において各コンデンサ素子11を横置きに収容した場合においても、コンデンサ素子11の金属化フィルム12同士の間に生じるクーロン力により発生した振動を、十分に吸収するために必要な厚さ以上にポッティング材40を確保することができる。そのため、コンデンサ素子11の振動が騒音の原因になり難くなりNV特性の低下を抑制することが可能になる。
尚、当該他の実施例においても、三角形状又は台形状の隙間SPのうち、内底面35aに対して最も間隔が狭くなる部分(三角形状の鋭角部分又は台形状の上底部分)は、コンデンサ素子11の曲面部11aが位置している。コンデンサ素子11の曲面部11aは、その平坦部11bに比べて機械的な強度(剛性)が高い(大きい)ことから、変形量が少なく(小さく)平坦部11bよりも振動し難い。そのため、このような部分においては、ポッティング材40の厚さが薄くなっても、発生するコンデンサ素子11の振動が小さいので、そのような振動は騒音の原因になり難い。
また、具体的な傾斜角度θは、コンデンサモジュール10Bが電気的に接続されるスイッチング素子のスイッチング周波数(又はリプル周波数)、リプル電流(リプル電圧)の大きさ、コンデンサ素子11の静電容量、コンデンサ素子11の金属化フィルム12の材質、ポッティング材40の粘度などをパラメータとした実験又はコンピュータシミュレーションの結果に基づいて、金属化フィルム12間のクーロン力により発生した振動を十分に吸収し得るポッティング材40の厚さを確保可能な値に設定される。
以上のとおり、本実施例のコンデンサモジュール10A(又はコンデンサモジュール10B)では、コンデンサ素子11がケース30の内側面31a、32a、33a、34a(又は内底面35a)に対して平坦部11bが所定の傾斜角度θで傾くように配置されていることから、図6(B)に示したように、従来のコンデンサモジュールにおける平坦部100bがケース200の内側面に対して平行になるようにコンデンサ素子100がケース200内に配置されている場合(図6(B)参照のこと)に比べて、ケース30の内側面31a、32a、33a、34a(又は内底面35a)とコンデンサ素子11の平坦部11bとの離隔距離が大きくなる。
これにより、ケース30の内側面31a、32a、33a、34a(又は内底面35a)と各コンデンサ素子11との隙間を埋めるポッティング材40を、コンデンサ素子11の金属化フィルム12間のクーロン力により発生した振動を十分に吸収するために必要な厚さ以上に確保することが可能になる。したがって、コンデンサ素子11の振動が騒音の原因になり難くなり、NV特性の低下を抑制することができる。
尚、上記の各実施例では、複数のコンデンサ素子として、コンデンサ素子が3個である場合を例示して説明したが、コンデンサ素子は4個以上でもよい。また、コンデンサ素子11は、その断面形状が長円形又は矩形を有するものであれば、特に複数個である必要はないため、コンデンサ素子11は1個でもよい。
実施例技術に関する留意点を述べる。コンデンサ素子11の平坦部11bが「断面形状の辺の部分」の一例に相当する。ケース30の内側面31a、32a、33a、34a及び内底面35aが「ケースの内側」の一例に相当する。コンデンサ素子11の平坦部11bが「断面形状の辺の部分」の一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10A、10B:コンデンサモジュール
11、16、18:コンデンサ素子
11a:曲面部
11b:平坦部
12:金属化フィルム
21、25:正極バスバ
23、27:負極バスバ
30:ケース
31、32、33、34:側壁部
31a、32a、33a、34a:内側面
35:底壁部
35a:内底面
40:ポッティング材

Claims (1)

  1. 断面形状が長円形又は矩形のコンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子を収容するケースと、
    前記ケースの内側と前記コンデンサ素子の間に充填されるポッティング材と、
    を備えており、
    前記コンデンサ素子は、前記断面形状の辺の部分が前記ケースの内側面に対して傾いて配置されている、ことを特徴とするコンデンサモジュール。
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