JP2018054697A - 画像表示装置及び画像表示ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】光軸上の異なる2つの面に明るさに差のない画像を表示できる、画像表示装置及び画像表示ユニットを提供する。【解決手段】画像表示装置100は、第1の方向の偏光成分L1を持つ第1の偏光及び第1の方向と直交する第2の方向の偏光成分L2を持つ第2の偏光を射出する光射出部10と、複屈折レンズ20bを含み、第1の偏光及び第2の偏光が入射する投射レンズ20と、を備え、投射レンズは、光射出部から射出される第1の偏光を第1の像面30に結像して第1の画像G1aを生成するとともに、光射出部から射出される第2の偏光を投射レンズの光軸上において第1の像面とは異なる位置にある第2の像面40に結像して第2の画像G2aを生成する。【選択図】図1
Description
本発明は、画像表示装置及び画像表示ユニットに関するものである。
従来、観賞者に対して前後方向に配置された2枚のスクリーンに画像を投射し、奥行き感を知覚できる画像表示装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
この画像表示装置では、一つの投射レンズに対する2枚の表示パネルの位置を異ならせることによって異なる位置に配置されたスクリーンに異なる画像を投射するようになっている。
この画像表示装置では、一つの投射レンズに対する2枚の表示パネルの位置を異ならせることによって異なる位置に配置されたスクリーンに異なる画像を投射するようになっている。
ところで、上記画像表示装置では、投射レンズの光軸上において2枚の表示パネルが並んで配置される。2枚の表示パネルのうち上段に配置された表示パネルから射出された光は下段に配置される表示パネルを透過してスクリーンに投射される。一方、下段に配置される表示パネルから射出された光は他のパネルを透過することなくスクリーンに投射される。
したがって、2枚の表示パネルがスクリーンに投射する画像の明るさに差が生じてしまうといった問題があった。
したがって、2枚の表示パネルがスクリーンに投射する画像の明るさに差が生じてしまうといった問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、光軸上の異なる2つの面に明るさに差のない画像を表示できる、画像表示装置及び画像表示ユニットを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、第1の方向の偏光成分を持つ第1の偏光及び前記第1の方向と直交する第2の方向の偏光成分を持つ第2の偏光を射出する光射出部と、複屈折レンズを含み、前記第1の偏光及び前記第2の偏光が入射する投射レンズと、を備え、前記投射レンズは、前記光射出部から射出される前記第1の偏光を第1の像面に結像して第1の画像を生成するとともに、前記光射出部から射出される前記第2の偏光を該投射レンズの光軸上において前記第1の像面とは異なる位置にある第2の像面に結像して第2の画像を生成する画像表示装置が提供される。
第1態様に係る画像表示装置によれば、第1の偏光及び第2の偏光の明るさを同等に設定することで、投射レンズの光軸上の異なる2つの面に明るさに差のない画像を表示できる。よって、観賞者は奥行き感のある画像を楽しむことができる。
上記第1態様において、前記第1の偏光が前記複屈折レンズにおける異常光線となり、前記第2の偏光が前記複屈折レンズにおける常光線となるのが好ましい。
この構成によれば、複屈折レンズの第1の偏光に対する屈折率と第2の偏光に対する屈折率とを異ならせることができる。これにより、第1の偏光及び第2の偏光に対して投射レンズが異なる焦点距離を持つようになるので、第1の画像及び第2の画像を異なる位置に結像する構成を実現できる。
この構成によれば、複屈折レンズの第1の偏光に対する屈折率と第2の偏光に対する屈折率とを異ならせることができる。これにより、第1の偏光及び第2の偏光に対して投射レンズが異なる焦点距離を持つようになるので、第1の画像及び第2の画像を異なる位置に結像する構成を実現できる。
上記第1態様において、前記光射出部は、第1の画像表示デバイスと、第2の画像表示デバイスと、前記第1の画像表示デバイスから射出される光と前記第2の画像表示デバイスから射出される光とを合成する画像合成光学素子とを備えるのが好ましい。
この構成によれば、第1の偏光と第2の偏光とを簡便に生成することが可能となる。
この構成によれば、第1の偏光と第2の偏光とを簡便に生成することが可能となる。
上記第1態様において、前記第1の画像表示デバイスと前記投射レンズまでの光路長が前記第2の画像表示デバイスと前記投射レンズまでの光路長より長く、前記投射レンズから前記第1の像面までの光路長が前記投射レンズから前記第2の像面までの光路長より長いのが望ましい。
このようにすれば、第1の画像の大きさと第2の画像の大きさとを合わせることができる。よって、観賞者は、より違和感が少なく奥行き感のある画像を楽しめる。
このようにすれば、第1の画像の大きさと第2の画像の大きさとを合わせることができる。よって、観賞者は、より違和感が少なく奥行き感のある画像を楽しめる。
上記第1態様において、前記画像合成光学素子が偏光合成光学素子であるのが好ましい。
この構成によれば、2つの画像表示デバイスから射出される偏光を合成できる。
この構成によれば、2つの画像表示デバイスから射出される偏光を合成できる。
前記偏光合成光学素子が偏光合成プリズムであるのが好ましい。
このようにすれば、2つの画像表示デバイスから射出される偏光を簡便に合成できる。
このようにすれば、2つの画像表示デバイスから射出される偏光を簡便に合成できる。
上記第1態様において、前記画像合成光学素子が無偏光合成光学素子であるのが好ましい。
この構成によれば、2つの画像表示デバイスから射出される偏光を合成できる。
この構成によれば、2つの画像表示デバイスから射出される偏光を合成できる。
前記無偏光合成光学素子がハーフミラープリズムであるのが好ましい。
このようにすれば、2つの画像表示デバイスから射出される偏光を簡便に合成できる。
このようにすれば、2つの画像表示デバイスから射出される偏光を簡便に合成できる。
上記第1態様において、前記第1の画像表示デバイスは前記第1の偏光を射出し、前記第2の画像表示デバイスは前記第2の偏光を射出するのが好ましい。
この構成によれば、第1或いは第2の画像表示デバイスが射出する光をそのまま第1又は第2の偏光として利用できる。
この構成によれば、第1或いは第2の画像表示デバイスが射出する光をそのまま第1又は第2の偏光として利用できる。
前記第1の画像表示デバイス及び前記第2の画像表示デバイスは液晶表示パネルであるのが望ましい。
このようにすれば、第1の偏光及び第2の偏光を簡便に生成できる。
このようにすれば、第1の偏光及び第2の偏光を簡便に生成できる。
上記第1態様において、前記第1の画像表示デバイス及び前記第2の画像表示デバイスは非偏光の光を射出するのが好ましい。
この構成によれば、画像表示デバイスとして非偏光の光を射出する表示デバイスを採用することができる。
この構成によれば、画像表示デバイスとして非偏光の光を射出する表示デバイスを採用することができる。
上記第1態様において、光射出部において、前記第1の画像表示デバイスは、前記第2の画像表示デバイスと同じ方向に偏光した光を射出し、前記画像合成光学素子が無偏光合成光学素子であり、該無偏光合成光学素子と前記投射レンズとの間に偏光面回転光学素子が配置されているのが好ましい。
この構成によれば、同じ方向に偏光した光から第1の偏光及び第2の偏光を生成することができる。
この構成によれば、同じ方向に偏光した光から第1の偏光及び第2の偏光を生成することができる。
前記第1の画像表示デバイスから偏光した光を射出するときに前記第1の偏光を生成するように前記偏光面回転光学素子を駆動し、前記第2の画像表示デバイスから偏光した光を射出するときに前記第2の偏光を生成するように前記偏光面回転光学素子を駆動し、前記第1の画像表示デバイス及び前記第2の画像表示デバイスと前記偏光面回転光学素子とを同期させ、前記第1の画像及び前記第2の画像を順次生成するのが望ましい。
このようにすれば、光軸上の異なる2つの面に明るさに差のない画像を時分割駆動で表示することができる。
このようにすれば、光軸上の異なる2つの面に明るさに差のない画像を時分割駆動で表示することができる。
上記第1態様において、前記光射出部は、非偏光の光を射出する第1の画像表示デバイスと、前記第1の画像表示デバイスから射出される光を透過する画像合成光学素子と、前記画像合成光学素子と前記投射レンズとの間に偏光面回転光学素子と、を備え、前記画像合成光学素子は、入射した非偏光の光を偏光にする偏光合成光学素子であり、前記第1の画像表示デバイスは、前記第1の画像に対応した画像及び前記第2の画像に対応した画像を順次生成し、前記偏光面回転光学素子は、前記第1の画像表示デバイスが前記第1の画像に対応した画像を生成したときに第1の偏光を生成し、前記第1の画像表示デバイスが前記第2の画像に対応した画像を生成したときに第2の偏光を生成するように駆動されるのが好ましい。
この構成によれば、一つの表示デバイスを用いた場合であっても、時分割駆動によって光軸上の異なる2つの面に明るさに差の無い画像を表示することができる。
この構成によれば、一つの表示デバイスを用いた場合であっても、時分割駆動によって光軸上の異なる2つの面に明るさに差の無い画像を表示することができる。
上記第1態様において、前記画像表示デバイスが有機EL表示パネル又はデジタルミラー表示パネルであるのが好ましい。
この構成によれば、画像表示デバイスとして有機EL表示パネル又はデジタルミラー表示パネルを採用できる。
この構成によれば、画像表示デバイスとして有機EL表示パネル又はデジタルミラー表示パネルを採用できる。
上記第1態様において、前記第1の像面に配置されて前記第1の偏光を拡散させる第1のスクリーンと、前記第2の像面に配置されて前記第2の偏光を拡散させる第2のスクリーンとをさらに備えるのが好ましい。
この構成によれば、投射レンズの光軸上の異なる位置に配置された2つのスクリーン上に明るさに差のない画像を表示できる。
この構成によれば、投射レンズの光軸上の異なる位置に配置された2つのスクリーン上に明るさに差のない画像を表示できる。
上記第1態様において、前記第1の画像及び前記第2の画像が実像であるのが好ましい。
この構成によれば、異なる位置に表示された2つの実像(画像G1a,G2a)を観賞者に視認させることができる。
この構成によれば、異なる位置に表示された2つの実像(画像G1a,G2a)を観賞者に視認させることができる。
上記第1態様において、前記第1の画像表示デバイスと前記第2の画像表示デバイスと同期して駆動し、前記第1の像面及び前記第2の像面にそれぞれ異なる画像を表示するのが好ましい。
この構成によれば、投射レンズの光軸上の異なる位置に異なる画像を同時に表示することができる。よって、観賞者に奥行を感じさせることができる。
この構成によれば、投射レンズの光軸上の異なる位置に異なる画像を同時に表示することができる。よって、観賞者に奥行を感じさせることができる。
上記第1態様において、前記第1の画像表示デバイス又は前記第2の画像表示デバイスのいずれか一方を駆動し、前記第1の像面及び前記第2の像面のいずれか一方のみに画像を表示するのが好ましい。
この構成によれば、観賞者に対して、二つの位置に別々の画像を選択的に視認させることができる。
この構成によれば、観賞者に対して、二つの位置に別々の画像を選択的に視認させることができる。
上記第1態様において、前記複屈折レンズは一軸結晶からなるのが好ましい。
この構成によれば、複屈折レンズを簡便に実現できる。
この構成によれば、複屈折レンズを簡便に実現できる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様の画像表示装置と、観賞者の眼前に配置されることで、前記画像表示装置が表示する前記第1の画像及び前記第2の画像を選択的に透過させる観賞用メガネと、を備える画像表示ユニットが提供される。
第2態様に係る画像表示ユニットによれば、観賞用メガネを装着することで第1の画像及び第2の画像を選択的に観賞できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は本実施形態の画像表示装置100の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の画像表示装置100は、画像光射出部(光射出部)10と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。図1において、符号MEは、画像表示装置100を観賞する観賞者である。
図1は本実施形態の画像表示装置100の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の画像表示装置100は、画像光射出部(光射出部)10と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。図1において、符号MEは、画像表示装置100を観賞する観賞者である。
本実施形態において、画像光射出部10は、後述のように、画像を生成するための第1の偏光L1及び第2の偏光L2を投射レンズ20に向けて射出するようになっている。
画像光射出部10は、第1の画像表示デバイス1と、第2の画像表示デバイス2と、偏光合成プリズム(画像合成光学素子、偏光合成光学素子)3とを含む。偏光合成プリズム3、投射レンズ20、第1のスクリーン30及び第2のスクリーン40は光軸AXに沿って配置されている。光軸AXは投射レンズ20の光軸である。
第1の画像表示デバイス1は第1の偏光L1を射出することで画像G1を表示する。第2の画像表示デバイス2は第2の偏光L2を射出することで画像G2を表示する。本実施形態において、第1の画像表示デバイス1及び第2の画像表示デバイス2は、例えば、同一構成の液晶表示パネルから構成される。ここで、同一構成の液晶表示パネルとは、例えば、同一の画素構造からなる同じ大きさの画像表示領域を有するものをいう。
なお、画像G1及び画像G2は互いに異なる画像であり、第1の偏光L1及び第2の偏光L2は後述のように異なる方向の偏光成分である。
具体的に本実施形態において、第1の偏光L1は、偏光合成プリズム3の偏光合成膜3bに対してP偏光成分(第1の偏光成分)を持つ光である。一方、第2の偏光L2は、偏光合成プリズム3の偏光合成膜3bに対してS偏光成分(第2の偏光成分)を持つ光である。
偏光合成プリズム3は、第1の画像表示デバイス1から射出される第1の偏光L1(画像G1)と第2の画像表示デバイス2から射出される第2の偏光L2(画像G2)とを合成して同一方向に射出させる。偏光合成プリズム3は、2つのプリズム部材3aの間に配置された偏光合成膜3bを有する。偏光合成膜3bは、例えば偏光ビームスプリッターからなる。
偏光合成プリズム3に入射した第1の偏光L1(P偏光成分)は偏光合成膜3bを透過し、偏光合成プリズム3に入射した第2の偏光L2(S偏光成分)は偏光合成膜3bで反射される。これにより、第1の偏光L1及び第2の偏光L2の進行方向が合成されて、投射レンズ20側に向けて射出される。
本実施形態によれば、第1の画像表示デバイス1及び第2の画像表示デバイス2から射出される光をそのまま第1の偏光L1及び第2の偏光L2として利用することができる。よって、本実施形態の画像光射出部10は、画像を生成するための第1の偏光L1及び第2の偏光L2を簡便に生成可能となっている。
投射レンズ20は、第1の偏光L1を第1のスクリーン30上に結像し、第2の偏光L2を第2のスクリーン40上に結像する。すなわち、第1のスクリーン30は投射レンズ20による第1の偏光L1の結像面(第1結像面)に配置されたものとなっている。また、第2のスクリーン40は投射レンズ20による第2の偏光L2の結像面(第2結像面)に配置されたものとなっている。
第1のスクリーン30は、第1の画像表示デバイス1に表示される第1の偏光L1を選択的に拡散させる機能を持つ偏光選択拡散スクリーンである。また、第1のスクリーン30は、第1の偏光L1と直交する偏光からなる第2の偏光L2に対しては拡散性を持たず、透過させる特性を有する。
第2のスクリーン40は、第2の画像表示デバイス2に表示される第2の偏光L2を選択的に拡散させる機能を持つ偏光選択拡散スクリーンである。また、第2のスクリーン40は、第1の偏光L1に対しては拡散性を持たず、透過させる特性を有する。
これにより、第1の画像表示デバイス1の表示する画像G1を拡大した第1の画像G1aが第1のスクリーン30上に生成され、第2の画像表示デバイス2の表示する画像G2を拡大した第2の画像G2aが第2のスクリーン40上に生成される。
よって、観賞者MEは、第1のスクリーン30上に第1の偏光L1からなる第1の画像G1aを視認し、第2のスクリーン40上に第2の偏光L2からなる第2の画像G2aを視認することができる。
投射レンズ20は、第1レンズ20aと、第2レンズ20bと、第3レンズ20cとを貼り合わせて構成される。第1レンズ20a及び第3レンズ20cは、例えば等方屈折率材料からなるガラスレンズからなる。
第2レンズ20bは例えば一軸性結晶である方解石を用いた複屈折レンズからなる。投射レンズ20において、第2レンズ20bは、方解石の光学軸が光軸AXに対して垂直になるように配置されている。
本実施形態において、第2レンズ20bは、第1の偏光L1が方解石に対して異常光線として入射し、第2の偏光L2が常光線として入射するように方解石の光学軸を設定している。方解石の主屈折率は、異常光線に対して1.49程度であり、常光線に対して1.66程度である。
従って、第2レンズ20bを含む投射レンズ20の焦点距離は、第1の偏光L1(異常光線)に対して長くなり、第2の偏光L2(常光線)に対して短くなっている。本実施形態の投射レンズ20は、後述のように、画像光射出部10から入射する2つの光(第1の偏光L1及び第2の偏光L2)毎に異なる焦点距離を持つ。
ここで、複屈折レンズによる結像について説明する。図2、3は複屈折レンズによる結像を説明するための図である。
図2は複屈折レンズの異常光線に対する共役関係を示した図である。図2において、複屈折レンズRの異常光線に対する焦点距離をfe、物体距離をae、像距離をbeとする。
この場合、結像公式は下式(1)となる。横倍率は下式(2)となる。
この場合、結像公式は下式(1)となる。横倍率は下式(2)となる。
1/ae+1/be=1/fe…(1)
me=be/ae…(2)
図3は複屈折レンズの常光線に対する共役関係を示した図である。図3において、複屈折レンズRの焦点距離をfo、物体距離をao、像距離をboとする。
この場合、結像公式は下式(3)となる。横倍率下式(4)となる。
この場合、結像公式は下式(3)となる。横倍率下式(4)となる。
1/ao+1/bo=1/fo…(3)
mo=bo/ao…(4)
ここで、光射出物体として同じサイズの物体(表示パネル)を用いて、光軸上の異なる位置(be>bo)に同じ大きさの像を形成する場合を考える。
この場合、倍率meをmoと等しくすればよい。すなわち、me=moとなり、式(2)と式(4)から下式(5)が導かれる。
この場合、倍率meをmoと等しくすればよい。すなわち、me=moとなり、式(2)と式(4)から下式(5)が導かれる。
be/ae=bo/ao…(5)
異常光線に対応する画像が形成される像距離beが、常光線に対応する画像が形成される像距離boより長いとすると、式(5)から、異常光線を生成する表示パネルが配置される物体距離aeは、常光線を生成する表示パネルが配置される物体距離aoより長くなる。
本実施形態の画像表示装置100では、上記原理に基づき、第1の画像表示デバイス1と、第2の画像表示デバイス2と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40との位置関係を規定している。
具体的に、上述した図2における物体距離aeは、図1に示した本実施形態の第1の画像表示デバイス1と投射レンズ20の距離に相当し、像距離beは投射レンズ20と第1のスクリーン30との距離に相当する。また、上述した図3における物体距離aoは、本実施形態の第2の画像表示デバイス2と投射レンズ20の距離に相当し、像距離boは投射レンズ20と第2のスクリーン40との距離に相当する。
すなわち、本実施形態では、図1に示したように、投射レンズ20の構成要素である複屈折レンズ(第2レンズ20b)に対して異常光線となるP偏光(第1の偏光L1)を射出する第1の画像表示デバイス1から投射レンズ20までの光路長D1を、常光線となるS偏光(第2の偏光L2)を射出する第2の画像表示デバイス2から投射レンズ20までの光路長D2より長くしている。
また、本実施形態では、複屈折レンズ(第2レンズ20b)に対して異常光線となる第1の偏光L1を選択的に拡散する第1のスクリーン30と投射レンズ20の距離D3を、常光線となる第2の偏光L2を選択的に拡散する第2のスクリーン40と投射レンズ20の距離D4より長くしている。
上記の構成を採用した画像表示装置100によれば、第1の画像表示デバイス1及び第2の画像表示デバイス2を同期して駆動することで、投射レンズ20の光軸AX上の異なる位置に配置された2枚のスクリーン30,40上に第1の画像G1a及び第2の画像G2aを表示することができる。よって、観賞者は奥行き感のある画像を楽しむことができる。
また、画像表示装置100において、第1の画像表示デバイス1及び第2の画像表示デバイス2が投射レンズ20の光軸AX上に並んで配置されない。
そのため、第1の画像表示デバイス1から射出された第1の偏光L1が第2の画像表示デバイス2を透過したり、第2の画像表示デバイス2から射出された第2の偏光L2が第1の画像表示デバイス1を透過するといったことがない。よって、第1の偏光L1及び第2の偏光L2の明るさを比較した場合、2つの明るさの差は小さい。
そのため、第1の画像表示デバイス1から射出された第1の偏光L1が第2の画像表示デバイス2を透過したり、第2の画像表示デバイス2から射出された第2の偏光L2が第1の画像表示デバイス1を透過するといったことがない。よって、第1の偏光L1及び第2の偏光L2の明るさを比較した場合、2つの明るさの差は小さい。
このように本実施形態によれば、スクリーン30,40上に表示される画像G1a、G2aの明るさの差が小さいので、観賞者は奥行き感のある高品質の画像を楽しむことができる。
また、画像表示装置100によれば、第1のスクリーン30上に第1の偏光L1により形成される画像の大きさ(図2で示した倍率me)と、第2のスクリーン40上に第2の偏光L2により形成される画像の大きさ(図2で示した倍率mo)とを合わせることができる。よって、観賞者は、より違和感が少なく奥行き感のある画像を楽しめる。
また、画像表示装置100によれば、第1の画像表示デバイス1のみを駆動することで第1のスクリーン30だけに画像を表示し、第2の画像表示デバイス2だけを駆動することで第2のスクリーン40だけに画像を表示する使い方も可能である。このようにすれば、観賞者MEは、二つの位置に別々の画像を選択的に視認することができる。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
続いて、第2実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図4は第2実施形態の画像表示装置200の概略構成を示す図である。
図4に示すように、本実施形態の画像表示装置200は、画像光射出部10と、投射レンズ20と、ハーフミラー21と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
図4に示すように、本実施形態の画像表示装置200は、画像光射出部10と、投射レンズ20と、ハーフミラー21と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
本実施形態によれば、投射レンズ20と第1のスクリーン30との間にハーフミラー21を配置することにより、観賞者が第1のスクリーン30及び第2のスクリーン40に表示される画像を見ても、第1実施形態の構成と異なり、スクリーン越しに投射レンズ20等が見えない。そのため、あたかも空間に浮遊しているような画像を視認することができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
続いて、第3実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図5は第3実施形態の画像表示装置300の概略構成を示す図である。
図5に示すように、本実施形態の画像表示装置300は、画像光射出部11と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
図5に示すように、本実施形態の画像表示装置300は、画像光射出部11と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
本実施形態において、画像光射出部11は、第1の画像表示デバイス1Aと、第2の画像表示デバイス2Aと、偏光合成プリズム3とを含む。画像光射出部11は、第1の偏光L1及び第2の偏光L2を生成し、これら第1の偏光L1及び第2の偏光L2を投射レンズ20に向けて射出する。
本実施形態において、第1の画像表示デバイス1A及び第2の画像表示デバイス2Aは偏光していない光(非偏光の光)を射出することで画像G1,G2を表示している。このような非偏光の光を射出することで画像を表示する表示デバイスとしては、有機ELパネルやMEMS技術を用いたデジタルミラー表示パネルを例示できる。
本実施形態において、第1の画像表示デバイス1Aから射出された非偏光の光は偏光合成プリズム3を透過することで偏光合成プリズム3の偏光合成膜3bに対するP偏光(第1の偏光)を持つ光に変換される。
一方、第2の画像表示デバイス2Aから射出された非偏光の光は偏光合成プリズム3で反射されることで偏光合成プリズム3の偏光合成膜3bに対するS偏光(第2の偏光)を持つ光に変換される。
本実施形態の画像光射出部11では、第1実施形態の画像光射出部10と異なり、第1の画像表示デバイス1Aと偏光合成プリズム3とが協働してP偏光の光を生成し、第2の画像表示デバイス2Aと偏光合成プリズム3が協働してS偏光の光を生成している。
このように本実施形態の画像表示装置300によれば、画像表示デバイス1A,2Aとして液晶表示パネル以外の表示デバイスを用いた場合でも、2枚のスクリーン30,40上に明るさに差の無い画像を表示することで観賞者に奥行きを感じさせることができる。
なお、第1の画像表示デバイス1A及び第2の画像表示デバイス2Aから射出される光の半分は偏光合成プリズム3で反射あるいは透過するので表示に寄与しない無駄な光となるが、例えば、有機ELディスプレイではバックライトが不要なため、表示デバイス自体を小型軽量化できるといった利点がある。
(第4実施形態)
続いて、第4実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
続いて、第4実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図6は第4実施形態の画像表示装置400の概略構成を示す図である。
図6に示すように、本実施形態の画像表示装置400は、画像光射出部12と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
図6に示すように、本実施形態の画像表示装置400は、画像光射出部12と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
本実施形態において、画像光射出部12は、第1の画像表示デバイス1と、第2の画像表示デバイス2と、無偏光合成光学素子(画像合成光学素子)4とを含む。画像光射出部12は、第1の偏光L1及び第2の偏光L2を生成し、これら第1の偏光L1及び第2の偏光L2を投射レンズ20に向けて射出する。
本実施形態において、無偏光合成光学素子4は、2つのプリズム部材4aの間に配置されたハーフミラー4bを有したハーフミラープリズムからなる。ハーフミラー4bとしては、反射率に対する偏光依存性が小さいものを用いるのが望ましい。
本実施形態において、第1の画像表示デバイス1から射出された第1の偏光L1は無偏光合成光学素子4のハーフミラー4bを透過し、第2の画像表示デバイス2から射出された第2の偏光L2は無偏光合成光学素子4のハーフミラー4bで反射されることで合成される。
第1の偏光L1及び第2の偏光L2は、無偏光合成光学素子4を透過あるいは反射された時点においても、その偏光方向を維持したまま投射レンズ20に入射する。すなわち、第1の画像表示デバイス1から射出された第1の偏光L1は第1のスクリーン30上に第1の画像G1aを生成し、第2の画像表示デバイス2から射出された第2の偏光L2は第2のスクリーン40上に第2の画像G2aを生成する。
このように本実施形態の画像表示装置400によれば、画像合成光学素子として無偏光合成光学素子4を用いた場合でも、2枚のスクリーン30,40上に明るさに差の無い画像を表示することで奥行き感のある高品質の画像を表示することができる。
なお、第1の画像表示デバイス1及び第2の画像表示デバイス2から射出される光の半分は無偏光合成光学素子4(ハーフミラー4b)で反射あるいは透過するので表示に寄与しない無駄な光となるが、無偏光合成光学素子4(ハーフミラープリズム)は偏光合成プリズムと比べて安価なため、安価な画像表示装置400を提供できるといった利点がある。
(第5実施形態)
続いて、第5実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
続いて、第5実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図7は第5実施形態の画像表示装置500の概略構成を示す図である。
図7に示すように、本実施形態の画像表示装置500は、画像光射出部13と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
図7に示すように、本実施形態の画像表示装置500は、画像光射出部13と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
本実施形態において、画像光射出部13は、第1の画像表示デバイス1Aと、第2の画像表示デバイス2Aと、無偏光合成光学素子4と、偏光面回転光学素子5とを含む。画像光射出部13は、第1の偏光L1及び第2の偏光L2を生成し、これら第1の偏光L1及び第2の偏光L2を投射レンズ20に向けて射出する。
本実施形態において、第1の画像表示デバイス1Aは、第2の画像表示デバイス2Aと同じ方向に偏光した光を射出する。第1の画像表示デバイス1A及び第2の画像表示デバイス2Aから射出された偏光は無偏光合成光学素子4で合成される。従って、無偏光合成光学素子4で合成された時点では同じ方向の偏光のままとなっている。本実施形態では、無偏光合成光学素子4と投射レンズ20との間に配置した偏光面回転光学素子5により第1の偏光L1及び第2の偏光L2を生成する。
偏光面回転光学素子5は、例えば、印加電圧によって液晶の配向を変化させる液晶パネルを用いることができる。
本実施形態において、偏光面回転光学素子5は、第1の画像表示デバイス1Aから偏光した光を射出するとき(すなわち、画像を表示するとき)に第1の偏光L1を生成するように駆動する。
また、偏光面回転光学素子5は、第2の画像表示デバイス2Aから偏光した光を射出するとき(すなわち、画像を表示するとき)に第2の偏光L2を生成するように駆動する。
また、偏光面回転光学素子5は、第2の画像表示デバイス2Aから偏光した光を射出するとき(すなわち、画像を表示するとき)に第2の偏光L2を生成するように駆動する。
本実施形態の画像光射出部13では、第1の画像表示デバイス1と第2の画像表示デバイス2と偏光面回転光学素子5とを同期させて駆動し、第1の偏光L1及び第2の偏光L2を交互に切換えて射出するようにしている。
したがって、本実施形態の画像表示装置500によれば、所謂、時分割駆動によって2枚のスクリーン30,40上に明るさに差の無い画像を表示できる。
したがって、本実施形態の画像表示装置500によれば、所謂、時分割駆動によって2枚のスクリーン30,40上に明るさに差の無い画像を表示できる。
(第6実施形態)
続いて、第6実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
続いて、第6実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図8は第6実施形態の画像表示装置600の概略構成を示す図である。
図8に示すように、本実施形態の画像表示装置600は、画像光射出部10と、投射レンズ20とを備える。
図8に示すように、本実施形態の画像表示装置600は、画像光射出部10と、投射レンズ20とを備える。
すなわち、本実施形態の画像表示装置600は、第1実施形態の画像表示装置100から第1のスクリーン30及び第2のスクリーン40を省略した構成を有している。そのため、画像表示装置600は、第1のスクリーン30の配置面(第1結像面)に相当する位置に第1の画像G1aを表示、第2のスクリーン40の配置面(第2結像面)に相当する位置に第2の画像G2aを表示する。すなわち、画像表示装置600において、第1の画像G1a及び第2の画像G2aは第1の画像表示デバイス1及び第2の画像表示デバイス2の実像によって形成される。
本実施形態の画像表示装置600によれば、異なる位置に表示された2つの実像(画像G1a,G2a)を観賞者に視認させることで奥行きを感じさせることができる。
(第7実施形態)
続いて、第7実施形態について説明する。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
続いて、第7実施形態について説明する。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図9は第7実施形態に係る画像表示ユニット700の概略構成を示す図である。
図9に示すように、本実施形態の画像表示ユニット700は、第6実施形態の画像表示装置600と、観賞用メガネ601と、を備える。
図9に示すように、本実施形態の画像表示ユニット700は、第6実施形態の画像表示装置600と、観賞用メガネ601と、を備える。
観賞用メガネ601は、眼の前に表示される実像(画像G1a,G2a)を見るために、観賞者が装着する。観賞用メガネ601は、観賞者の眼に対向する位置に配置されたレンズ601R,601Lを有する。レンズ601R,601Lは、透過軸を切り替え可能に構成された偏光フィルターを含む。レンズ601R,601Lは、偏光フィルターの透過軸を切り替えることで異なる偏光からなる画像G1a,G2aのいずれか一方を透過して観賞者の眼に入射させる。
したがって、観賞者は、この観賞用メガネ601を装着した状態で、レンズ601R,601Lの偏光フィルターの透過軸を切り替えることにより、奥行き方向において異なる位置にある画像G1a,G2aのいずれか一方を見ることができる。
なお、上記実施形態においては、第1の画像表示デバイス1,1A及び投射レンズ20間の距離と第2の画像表示デバイス2,2A及び投射レンズ20間の距離とを異ならせることで、第1の画像G1aと第2の画像G2aの倍率を揃えるようにした。
本発明は、2つの表示デバイス及び投射レンズ間の距離はそれぞれ異ならせる場合に限定されない。すなわち、第1の画像G1aと第2の画像G2aの倍率を揃えることが特に不要な場合、以下の実施形態のように2つの表示デバイス及び投射レンズ間の距離をそれぞれ同一とするようにしても良い。
(第8実施形態)
以下、第8実施形態に係る画像表示装置について説明する。本実施形態の画像表示装置は、後述のように2つの表示デバイス及び投射レンズ間の距離をそれぞれ同一にした点のみ上記第1実施形態と異なっている。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
以下、第8実施形態に係る画像表示装置について説明する。本実施形態の画像表示装置は、後述のように2つの表示デバイス及び投射レンズ間の距離をそれぞれ同一にした点のみ上記第1実施形態と異なっている。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図10は第8実施形態の画像表示装置800の概略構成を示す図である。
図10に示すように、本実施形態の画像表示装置800は、画像光射出部10と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
図10に示すように、本実施形態の画像表示装置800は、画像光射出部10と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
本実施形態では、図10に示すように、投射レンズ20の構成要素である複屈折レンズ(第2レンズ20b)に対して異常光線となるP偏光(第1の偏光L1)を射出する第1の画像表示デバイス1から投射レンズ20までの光路長D1と、常光線となるS偏光(第2の偏光L2)を射出する第2の画像表示デバイス2から投射レンズ20までの光路長D2とが同一に設定されている。
そのため、第1の偏光L1が結像されることで第1のスクリーン30上に形成する第1の画像G1aの大きさ(倍率)は、第2の偏光L2が結像されることで第2のスクリーン40上に形成する第2の画像G2aの大きさ(倍率)よりも大きくなる。
なお、第1の画像表示デバイス1或いは第2の画像表示デバイス2が表示する画像のサイズ(第1の偏光L1或いは第2の偏光L2の射出領域の大きさ)を調整することでスクリーン30,40上に形成される画像G1a,G2aの大きさを揃えるようにしてもよい。
このように本実施形態の画像表示装置800によれば、投射レンズ20に対して画像表示デバイス1,2を同じ距離に配置した場合であっても、2枚のスクリーン30,40上に明るさに差の無い画像を表示することで観賞者に奥行きを感じさせることができる。
本実施形態では、第1実施形態の画像表示装置100の構成において、投射レンズ20及び画像表示デバイス1,2間の距離をそれぞれ同じにする場合を例に挙げたが、第2実施形態〜第7実施形態の構成において投射レンズと2つの表示デバイスとの距離をそれぞれ同じに設定しても良い。
(第9実施形態)
続いて、第9実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
続いて、第9実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、上記実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図11は第9実施形態の画像表示装置900の概略構成を示す図である。
図11に示すように、本実施形態の画像表示装置900は、画像光射出部14と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
図11に示すように、本実施形態の画像表示装置900は、画像光射出部14と、投射レンズ20と、第1のスクリーン30と、第2のスクリーン40とを備える。
本実施形態において、画像光射出部14は、一つの表示デバイス6と、偏光合成プリズム3と、偏光面回転光学素子5とを含む。画像光射出部14は、第1の偏光L1及び第2の偏光L2を生成し、これら第1の偏光L1及び第2の偏光L2を投射レンズ20に向けて射出する。
本実施形態において、表示デバイス6は偏光していない光(非偏光の光)を射出することで画像を表示可能な、有機ELパネルやデジタルミラー表示パネルから構成される。
本実施形態において、表示デバイス6から射出された非偏光の光は偏光合成プリズム3を透過することで偏光合成プリズム3の偏光合成膜3bに対するP偏光(第1の偏光)を持つ光に変換される。偏光面回転光学素子5は、偏光合成プリズム3を透過したP偏光の光が通過する領域の液晶の配向を変化させることで第1の偏光L1或いは第2の偏光L2を生成可能である。
本実施形態の画像光射出部14では、表示デバイス6と偏光面回転光学素子5とを同期させて駆動し、第1の偏光L1及び第2の偏光L2を交互に切換えて射出することができる。
また、P偏光(第1の偏光L1)及びS偏光(第2の偏光L2)を一つの表示デバイス6から射出するので、第8実施形態と同様に、第1の偏光L1が結像されることで第1のスクリーン30上に形成する第1の画像G1aの大きさ(倍率)が、第2の偏光L2が結像されることで第2のスクリーン40上に形成する第2の画像G2aの大きさ(倍率)よりも大きくなる。
なお、第1の画像表示デバイス1或いは第2の画像表示デバイス2が表示する画像のサイズ(第1の偏光L1或いは第2の偏光L2の射出領域の大きさ)を調整することでスクリーン30,40上に形成される画像G1a,G2aの大きさを揃えるようにしてもよい。
このように本実施形態の画像表示装置900によれば、一つの表示デバイス6を用いた場合であっても、所謂、時分割駆動によって2枚のスクリーン30,40上に明るさに差の無い画像を表示することで観賞者に奥行きを感じさせることができる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、投射レンズ20の複屈折レンズに用いる材料として方解石を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば液晶等の複屈折を有する材料を用いても良い。
また、上記実施形態では、投射レンズ20として2枚のガラスレンズと1枚の複屈折レンズとを貼り合せたものを例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、複屈折レンズ単体だけで投射レンズを構成しても良いし、或いは、複数の複屈折レンズを組合せて投射レンズを構成するようにしても良い。
1,1A…第1の画像表示デバイス、2,2A…第2の画像表示デバイス、3…偏光合成プリズム、4…無偏光合成光学素子、5…偏光面回転光学素子、6…表示デバイス、10,11,12,13,14…画像光射出部、20…投射レンズ、20b…第2レンズ(複屈折レンズ)、30…第1のスクリーン、40…第2のスクリーン、100,200,300,400,500,600,800,900…画像表示装置、601…観賞用メガネ、700…画像表示ユニット、AX…光軸、D1…光路長、D2…光路長、G1a…第1の画像、G2a…第2の画像、L1…第1の偏光、L2…第2の偏光、R…複屈折レンズ。
Claims (21)
- 第1の方向の偏光成分を持つ第1の偏光及び前記第1の方向と直交する第2の方向の偏光成分を持つ第2の偏光を射出する光射出部と、
複屈折レンズを含み、前記第1の偏光及び前記第2の偏光が入射する投射レンズと、を備え、
前記投射レンズは、前記光射出部から射出される前記第1の偏光を第1の像面に結像して第1の画像を生成するとともに、前記光射出部から射出される前記第2の偏光を該投射レンズの光軸上において前記第1の像面とは異なる位置にある第2の像面に結像して第2の画像を生成する
ことを特徴とする画像表示装置。 - 前記第1の偏光が前記複屈折レンズにおける異常光線となり、
前記第2の偏光が前記複屈折レンズにおける常光線となる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記光射出部は、第1の画像表示デバイスと、第2の画像表示デバイスと、前記第1の画像表示デバイスから射出される光と前記第2の画像表示デバイスから射出される光とを合成する画像合成光学素子とを備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。 - 前記第1の画像表示デバイスと前記投射レンズまでの光路長が前記第2の画像表示デバイスと前記投射レンズまでの光路長より長く、
前記投射レンズから前記第1の像面までの光路長が前記投射レンズから前記第2の像面までの光路長より長い
ことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。 - 前記画像合成光学素子が偏光合成光学素子である
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像表示装置。 - 前記偏光合成光学素子が偏光合成プリズムである
ことを特徴とする請求項5記載に記載の画像表示装置。 - 前記画像合成光学素子が無偏光合成光学素子である
ことを特徴とする請求項3又は4のいずれか一項に記載の画像表示装置。 - 前記無偏光合成光学素子がハーフミラープリズムである
ことを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。 - 前記第1の画像表示デバイスは前記第1の偏光を射出し、前記第2の画像表示デバイスは前記第2の偏光を射出する
ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の画像表示装置。 - 前記第1の画像表示デバイス及び前記第2の画像表示デバイスは液晶表示パネルである
ことを特徴とする請求項9記載の画像表示装置。 - 前記第1の画像表示デバイス及び前記第2の画像表示デバイスは非偏光の光を射出する
ことを特徴とする請求項3乃至8のいずれか一項に記載の画像表示装置。 - 光射出部において、
前記第1の画像表示デバイスは、前記第2の画像表示デバイスと同じ方向に偏光した光を射出し、前記画像合成光学素子が無偏光合成光学素子であり、該無偏光合成光学素子と前記投射レンズとの間に偏光面回転光学素子が配置されている
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像表示装置。 - 前記第1の画像表示デバイスから偏光した光を射出するときに前記第1の偏光を生成するように前記偏光面回転光学素子を駆動し、前記第2の画像表示デバイスから偏光した光を射出するときに前記第2の偏光を生成するように前記偏光面回転光学素子を駆動し、前記第1の画像表示デバイス及び前記第2の画像表示デバイスと前記偏光面回転光学素子とを同期させ、前記第1の画像及び前記第2の画像を順次生成する
ことを特徴とする請求項12に記載の画像表示装置。 - 前記光射出部は、非偏光の光を射出する第1の画像表示デバイスと、前記第1の画像表示デバイスから射出される光を透過する画像合成光学素子と、前記画像合成光学素子と前記投射レンズとの間に偏光面回転光学素子と、を備え、
前記画像合成光学素子は、入射した非偏光の光を偏光にする偏光合成光学素子であり、
前記第1の画像表示デバイスは、前記第1の画像に対応した画像及び前記第2の画像に対応した画像を順次生成し、
前記偏光面回転光学素子は、前記第1の画像表示デバイスが前記第1の画像に対応した画像を生成したときに第1の偏光を生成し、前記第1の画像表示デバイスが前記第2の画像に対応した画像を生成したときに第2の偏光を生成するように駆動される
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の画像表示装置。 - 前記画像表示デバイスが有機EL表示パネル又はデジタルミラー表示パネルである
ことを特徴とする請求項11又は14のいずれか一項に記載の画像表示装置。 - 前記第1の像面に配置されて前記第1の偏光を拡散させる第1のスクリーンと、前記第2の像面に配置されて前記第2の偏光を拡散させる第2のスクリーンとをさらに備える
ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の画像表示装置。 - 前記第1の画像及び前記第2の画像が実像である
ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の画像表示装置。 - 前記第1の画像表示デバイスと前記第2の画像表示デバイスと同期して駆動し、前記第1の像面及び前記第2の像面にそれぞれ異なる画像を表示する
ことを特徴とする請求項2乃至12又は請求項14乃至16のいずれか一項に記載の画像表示装置。 - 前記第1の画像表示デバイス又は前記第2の画像表示デバイスのいずれか一方を駆動し、前記第1の像面及び前記第2の像面のいずれか一方のみに画像を表示する
ことを特徴とする請求項2乃至12あるいは請求項14乃至17のいずれか一項に記載の画像表示装置。 - 前記複屈折レンズは一軸結晶からなる
ことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか一項に記載の画像表示装置。 - 請求項1乃至20のいずれか一項に記載の画像表示装置と、
観賞者の眼前に配置されることで、前記画像表示装置が表示する前記第1の画像及び前記第2の画像を選択的に透過させる観賞用メガネと、を備える
ことを特徴とする画像表示ユニット。
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JP2016187176A JP2018054697A (ja) | 2016-09-26 | 2016-09-26 | 画像表示装置及び画像表示ユニット |
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