JP2018054022A - 自動変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦係合装置の作動時間を短縮することが可能な自動変速装置を提供する。【解決手段】自動変速装置は、変速操作部と、前記変速操作部への指示入力を判定する操作判定部と、前記変速操作部への前記運転者の接触または近接を検出する接触検出部と、第1圧力以上の油圧により作動する摩擦係合装置と、前記摩擦係合装置に油圧を供給するための作動圧油供給通路15a、15gと、前記作動圧油供給通路に、前記第1圧力の油圧P1を供給する状態、前記第1圧力よりも低く前記摩擦係合装置による摩擦係合が発生しない圧力である第2圧力の油圧を供給する状態、および前記作動圧油供給通路に油圧を供給しない状態、のいずれかに切り替え可能な油圧制御装置15と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、油圧により作動する摩擦係合装置を備えた自動変速装置に関する。
例えば特開2009−210068号公報に開示されているように、車両用の自動変速装置は、油圧により作動する摩擦係合装置を備える。自動変速装置の摩擦係合装置は、例えば運転者によってシフトレバーがニュートラル位置からドライブ位置に移動された場合に摩擦係合を確立するように動作する。
特開2009−210068号公報
自動変速装置が備える摩擦係合装置が作動するには、摩擦係合装置に接続された回路内および摩擦係合装置のピストン室内の油圧が所定の圧力にまで上昇する必要がある。このため、運転者によりシフトレバーがドライブ位置に移動されてから、自動変速装置がドライブ位置に対応した状態に切り替わるまでに待ち時間が生じてしまう。
本発明は前述した問題を解決するものであり、自動変速装置が備える摩擦係合装置の作動時間を短縮することが可能な自動変速装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の自動変速装置は、運転者からの指示入力を受け付ける変速操作部と、前記変速操作部への前記運転者からの指示入力を判定する操作判定部と、前記変速操作部への前記運転者の接触または近接を検出する接触検出部と、第1圧力以上の油圧により作動する摩擦係合装置と、前記摩擦係合装置に油圧を供給するための作動圧油供給通路と、前記作動圧油供給通路に、前記第1圧力の油圧を供給する状態、前記第1圧力よりも低く前記摩擦係合装置による摩擦係合が発生しない圧力である第2圧力の油圧を供給する状態、および前記作動圧油供給通路に油圧を供給しない状態、のいずれかに切り替え可能であり、前記指示入力が所定の指示である場合に前記作動圧油供給通路に前記第1圧力の油圧を供給する油圧制御装置と、前記操作判定部により前記指示入力が前記所定の指示以外であることが判定されており、かつ前記接触検出部により前記変速操作部への前記運転者の接触または近接が検出されている場合には、前記油圧制御装置を前記作動圧油供給通路に前記第2圧力の油圧を供給する状態に切り替える制御部と、を含む。
本発明によれば、摩擦係合装置の作動時間を短縮することが可能な自動変速装置を提供することができる。
第1の実施形態の自動変速装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の油圧制御装置の前進用クラッチおよび後進用ブレーキに接続される部分を概略的に示す図である。 第1の実施形態の開閉バルブの動作制御のフローチャートである。 第1の実施形態の自動変速装置の変形例を示すブロック図である。 第1の実施形態の自動変速装置の変形例における開閉バルブの動作制御のフローチャートである。 第2の実施形態の油圧制御装置の前進用クラッチおよび後進用ブレーキに接続される部分を概略的に示す図である。 第2の実施形態の開閉バルブの動作制御のフローチャートである。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の車両用の自動変速装置10の概略的な構成を示す図である。自動変速装置10は、エンジン2が発生する動力により回転駆動される入力軸10iを備え、入力軸10iの回転を出力軸10oまで伝達する装置である。自動変速装置10は、入力軸10iと出力軸10oとの回転の比率である変速比を変化させることができる。自動変速装置10の出力軸10oの動力は、差動歯車装置4を介して車両の駆動輪5に伝達される。
図示する本実施形態では一例として、エンジン2の動力はトルクコンバータ3を介して自動変速装置10に入力される。なお、エンジン2は、内燃機関に限られず、電動モータであってもよいし、内燃機関と電動モータを組み合わせたものであってもよい。
また、図示する本実施形態では一例として、自動変速装置10は、変速比を所定の範囲内で連続的に変化させることができる無段変速機である。なお、自動変速装置10は、後述する摩擦係合装置を備える形態のものであれば、変速比を所定のステップで変化させることができる多段変速装置であってもよい。
自動変速装置10は、制御部6、変速操作部7、操作判定部7a、接触検出部7b、摩擦係合装置である前進用クラッチ13fおよび油圧制御装置15を備える。制御部6は、CPU、ROM、RAM、入出力装置等がバスに接続されたコンピュータにより構成されており、自動変速装置10の動作を所定のプログラムに基づいて制御する。
変速操作部7は、車両の運転者が、自動変速装置10への動作指示を入力するための装置である。変速操作部7は、操作判定部7aおよび接触検出部7bを有する。操作判定部7aは、変速操作部7に入力された運転者からの指示を判定する。運転者からの指示には、自動変速装置10を動力の伝達を遮断するニュートラル状態とする動力遮断指示、自動変速装置10を車両の前進方向に動力を出力する前進状態とする前進指示、および自動変速装置10を車両の後進方向に動力を出力する後進状態とする後進指示、が少なくとも含まれる。また本実施形態では、変速操作部7に入力される運転者からの指示に、車両を駐車状態とする駐車指示を含む。
本実施形態の変速操作部7は、運転者の操作によりN位置、D位置、R位置およびP位置の間で移動するレバー状の操作部材を有する。操作判定部7aは、変速操作部7がN位置にある場合には動力遮断指示が入力されていると判定し、変速操作部7がD位置にある場合には前進指示が入力されていると判定し、変速操作部7がR位置にある場合には後進指示が入力されていると判定し、変速操作部7がP位置にある場合には駐車指示が入力されていると判定する。
なお、変速操作部7の形態は本実施形態に限られるものではない。例えば、変速操作部7は、複数の押しボタン式スイッチからなる形態であってもよいし、ダイヤル式スイッチからなる形態であってもよいし、複数の形式の操作部材を組み合わせた形態であってもよい。また、変速操作部7は、運転者の操作によって機械的に動く部材を含まない形態であってもよい。例えば変速操作部7は、運転者の手指の接触を検出するタッチセンサにより構成される形態であってもよい。
操作判定部7aは、制御部6に電気的に接続されており、操作判定部7aによる判定の結果は制御部6に入力される。制御部6は、操作判定部7aによる判定の結果に応じて自動変速装置10の動作を制御する。
接触検出部7bは、変速操作部7への運転者の接触または近接を検出する。本実施形態では一例として、接触検出部7bは、変速操作部7への運転者の手指の接触を検出するタッチセンサである。接触検出部7bは近接センサであってもよい。また接触検出部7bは、車両内を撮影するカメラにより取得された画像から運転者の手の位置を判定し、変速操作部7への運転者の接触または近接を検出する構成であってもよい。接触検出部7bは、制御部6に電気的に接続されており、接触検出部7bによる検出の結果は制御部6に入力される。
油圧制御装置15は、作動油、油圧ポンプおよび油圧回路を備え、制御部6の制御に応じて、所定の油圧を自動変速装置10の各構成に供給する。
前後進切替部12は、ハウジング12a内に遊星歯車機構と摩擦係合装置を備える。遊星歯車機構は、サンギヤ12s、プラネタリーギヤ12pおよびリングギヤ12rを備える。
サンギヤ12sは、入力軸10iに連結されており、ハウジング12aに対して入力軸10iと共に回転する。プラネタリーギヤ12pは、サンギヤ12sの周囲に複数配置されており、サンギヤ12sに噛合している。プラネタリーギヤ12pは、キャリア12cにより保持されている。プラネタリーギヤ12pは、サンギヤ12sの周囲を公転する。
また、リングギヤ12rは、全てのプラネタリーギヤ12pに噛合する内歯車である。リングギヤ12rは、サンギヤ12sと同一軸周りに回転する。リングギヤ12rは、出力軸12oに連結されており、出力軸12oと共に回転する。
摩擦係合装置は、前進用クラッチ13fと後進用ブレーキ13rを含む。詳しくは後述するが、前進用クラッチ13fは、油圧制御装置15から供給される油圧により作動する。前進用クラッチ13fは、サンギヤ12sとリングギヤ12rとを連結して両者が一体に回転する状態にする係合状態と、サンギヤ12sとリングギヤ12rとの係合を解除して両者が独立して回転する状態にする開放状態と、に切り替え可能である。前進用クラッチ13fは、油圧制御装置15から油圧が供給されていない場合に開放状態となり、油圧制御装置15から所定の第1圧力P1以上の油圧が供給されている場合に係合状態となる。
後進用ブレーキ13rは、油圧制御装置15から供給される油圧により作動する。後進用ブレーキ13rは、ハウジング12aとキャリア12cとを連結してキャリア12cの回転を禁止する係合状態と、ハウジング12aとキャリア12cとの係合を解除してキャリア12cが回転する状態にする開放状態と、に切り替え可能である。後進用ブレーキ13rは、油圧制御装置15から油圧が供給されていない場合に開放状態となり、油圧制御装置15から所定の第1圧力P1以上の油圧が供給されている場合に係合状態となる。
前進用クラッチ13fが係合状態であり、後進用ブレーキ13rが開放状態である場合には、出力軸12oは入力軸10iと同一方向に回転する。本実施形態では、車両が前進状態である場合に、この状態が確立される。すなわち、前進用クラッチ13fは、車両が前進状態である場合に、所定の第1圧力P1以上の油圧が供給されて係合状態とされる摩擦係合装置である。
また、前進用クラッチ13fが開放状態であり、後進用ブレーキ13rが係合状態である場合には、出力軸12oは入力軸10iとは反対方向に回転する。本実施形態では、車両が後進状態である場合に、この状態が確立される。すなわち、後進用ブレーキ13rは、車両が後進状態である場合に、所定の第1圧力P1以上の油圧が供給されて係合状態とされる摩擦係合装置である。
また、前進用クラッチ13fおよび後進用ブレーキ13rの双方が開放状態である場合には、入力軸10iの回転は出力軸12oに伝達されない。本実施形態では、車両がニュートラル状態である場合に、この状態が確立される。以上に述べた前後進切替部12の構成は公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
無段変速部11は、本実施形態では一例としてベルト式の無段変速機構を有する。無段変速部11は、所定距離離間した互いに平行な一対の回転軸周りに回転する一対のプーリである入力側プーリ11aおよび出力側プーリ11bと、両者間に巻き掛けられた伝動ベルト11cとを備える。一対のプーリと伝動ベルト11cとの摩擦によって、一対のプーリ間の動力の伝達が行われる。入力側プーリ11aの回転軸は、前後進切替部12の出力軸12oに連結されている。
入力側プーリ11aおよび出力側プーリ11bは、それぞれ有効径が可変である。無段変速部11では、入力側プーリ11aおよび出力側プーリ11bを変化させることによって、一対のプーリ間の回転比が変化する。入力側プーリ11aおよび出力側プーリ11bの有効径の変更は、油圧制御装置15から供給される油圧によって行われる。ベルト式の無段変速機構の構成は公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。出力側プーリ11bの回転は、減速機構を有する最終減速部14を介して出力軸10oに伝達される。
図2は、自動変速装置10が備える油圧制御蔵置15の、前進用クラッチ13fおよび後進用ブレーキ13rに接続される部分を概略的に示す図である。前進用クラッチ13fおよび後進用ブレーキ13rは、前述のように、所定の第1圧力P1以上の油圧が供給されると係合状態となる摩擦係合装置である。
油圧制御装置15は、前進用クラッチ接続通路15f、後進用ブレーキ接続通路15r、切替バルブ15c、作動圧油供給通路15a、作動圧油供給通路15g、開閉バルブ15h、充填油供給通路15i、圧力調節部15jを備える。
前進用クラッチ接続通路15fおよび後進用ブレーキ接続通路15rは、作動油が流れる通路であり、それぞれ一方側の端部が前進用クラッチ13fおよび後進用ブレーキ13rに接続されている。前進用クラッチ接続通路15fおよび後進用ブレーキ接続通路15rの他方側の端部は、切替バルブ15cに接続されている。
また図示しないが油圧制御装置15は、作動油を第1圧力P1以上に昇圧するポンプ、作動油の圧力を第1圧力P1に調節する圧力調節部を備える。これらの機構は、油圧制御装置において公知の技術であるため詳細な説明は省略する。
切替バルブ15cには、前進用クラッチ接続通路15fおよび後進用ブレーキ接続通路15rの他に、作動圧油供給通路15aが接続されている。作動圧油供給通路15aには、圧力調節部から圧力が第1圧力P1である作動油が供給される。
切替バルブ15cは、作動圧油供給通路15aと前進用クラッチ接続通路15fとを連通した状態と、作動圧油供給通路15aと後進用ブレーキ接続通路15rとを連通した状態と、作動圧油供給通路15aを閉塞した状態と、のいずれかに切り替え可能である。
切替バルブ15cは、運転者による変速操作部7の操作に応じて状態が切り替わる。なお、切替バルブ15cの状態を切り替えるための構成は特に限定されるものではない。例えば、変速操作部7の動きがワイヤやリンク機構等によって切替バルブ15cに機械的に伝達されることにより、切替バルブ15cの状態が切り替わる構成であってもよい。すなわち、この場合には、運転者が変速操作部7に加えた力により切替バルブ15cの状態が切り替わる。
また例えば、切替バルブ15cは状態を切り替えるための力を発生するアクチュエータを備えており、制御部6が操作判定部7aによる判定の結果に応じて当該アクチュエータの動作を制御することにより、切替バルブ15cの状態が切り替わる構成であってもよい。この構成では、運転者が変速操作部7に加えた力は、切替バルブ15cに直接伝達されることなく切替バルブ15cの切替が行われる。このような構成は、一般にシフト・バイ・ワイヤと称される。
切替バルブ15cは、変速操作部7を介して前進指示が入力されている場合(変速操作部7がD位置にある場合)に、作動圧油供給通路15aと前進用クラッチ接続通路15fとを連通した状態となる。これにより、油圧制御装置15から前進用クラッチ13fに圧力が第1圧力P1の作動油が供給され、前進用クラッチ13fが係合状態となる。またこのとき、後進用ブレーキ13rは開放状態となる。
また、切替バルブ15cは、変速操作部7を介して後進指示が入力されている場合(変速操作部7がR位置にある場合)に、作動圧油供給通路15aと後進用ブレーキ接続通路15rとを連通した状態となる。これにより、油圧制御装置15から後進用ブレーキ13rに圧力が第1圧力P1の作動油が供給され、後進用ブレーキ13rが係合状態となる。またこのとき、前進用クラッチ13fは開放状態となる。
また、切替バルブ15cは、変速操作部7を介して動力遮断指示が入力されている場合(変速操作部7がN位置にある場合)に、作動圧油供給通路15aを閉塞した状態に切り替える。これにより、前進用クラッチ13fおよび後進用ブレーキ13rは開放状態となる。
なお、切替バルブ15cは、図示しない油圧回路を開閉する他の状態にも切り替え可能であってもよい。
作動圧油供給通路15gには、圧力調節部から圧力が第1圧力P1である作動油、または圧力が第1圧力P1未満かつ第2圧力P2以上である作動油が供給される。ここで、第2圧力P2の値は、第1圧力P1よりも低く、当該値の圧力の作動油を前進用クラッチ13fに供給したとしても、前進用クラッチ13fにおける摩擦係合が発生しない圧力である。
すなわち、本実施形態の前進用クラッチ13fは、供給される作動油の圧力が第2圧力P2以下である場合には、開放状態となり、入力軸10iの動力を出力軸12oに全く伝達しない。言い換えれば、供給される作動油の圧力が第2圧力P2を超えて第1圧力P1未満である場合には、前進用クラッチ13fは、入力軸10iの動力のうちの一部を出力軸12oに伝達する状態となる可能性がある。
作動圧油供給通路15gは、開閉バルブ15hに接続されている。開閉バルブ15hの開閉動作は、制御部6によって制御される。開閉バルブ15hには、充填油供給通路15jの第1端部15jiが接続されている。開閉バルブ15hが開状態となると、作動圧油供給通路15gと充填油供給通路15jとが連通する。
充填油供給通路15jの第2端部15joは、前進用クラッチ接続通路15fに接続されている。すなわち、開閉バルブ15hが開状態となると、作動圧油供給通路15gと前進用クラッチ接続通路15fとが、充填油供給通路15jを経由して連通する。
また、充填油供給通路15jには、充填油供給通路15jの第1端部15ji側から入力される作動油の圧力を第2圧力P2に調節して第2端部15jo側に出力するリリーフバルブである圧力調節部15iが設けられている。
また、圧力調節部15iは、充填油供給通路15jの第2端部jo側から第1端部15jiに向かう流体の流れを規制するチェックバルブとして機能する。
次に、制御部6による油圧制御装置15の開閉バルブ15hの動作制御について説明する。図3は、開閉バルブ15hの動作制御のフローチャートである。
図3のステップS10からS20に示すように、制御部6は、所定の条件が成立した場合に開閉バルブ15hを開状態とし、それ以外の場合には開閉バルブ15hを閉状態とする。なお、図3におけるステップS10とステップS20は、逆の順序で実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。
具体的には、制御部6は、接触検出部7bにより変速操作部7への運転者の接触または近接が検出されており(ステップS10のYES)、かつ操作判定部7aにより検出される変速操作部7に入力される運転者からの指示が前進指示以外である(ステップS20のYES)場合に、ステップS110の開閉バルブ15hを開状態とする工程を実行する。
すなわち、変速操作部7が(D位置以外である)N位置、R位置またはP位置に位置しており、かつ運転者の手指が変速操作部7に接触または近接した場合に、制御部6はステップS110において開閉バルブ15hを開状態とする。
ステップS110の後に、ステップS120において、制御部6は、操作判定部7aにより検出される変速操作部7に入力される運転者からの指示が前進指示に変更されたか否かを判定する。
ステップS120において、運転者からの指示が前進指示に変更されていないと判定した場合には、制御部6は、前述したステップS10およびS20の判定に戻る。
また、ステップS120において、運転者からの指示が前進指示に変更されたと判定した場合には、制御部6は、ステップS130に移行し、開閉バルブ15hを閉状態とする。
言い換えれば、変速操作部7がD位置にある場合、または変速操作部7の位置に関わらず運転者の手指が変速操作部7から離間している場合、においては、制御部6は開閉バルブ15hを閉状態とする。
以上に説明した構成を有する本実施形態の自動変速装置10では、変速操作部7がN位置、R位置またはP位置に位置している場合(変速操作部7がD位置以外である場合)、油圧制御蔵置15の前進用クラッチ接続通路15fは、作動圧油供給通路15aから切り離されている。そしてこの場合において、運転者の変速操作部7への接触または近接を検出すると、開閉バルブ15hを開状態として、充填油供給通路15jから前進用クラッチ接続通路15f内に圧力が第2圧力P2である作動油を供給する。
このため本実施形態の自動変速装置10では、変速操作部7がD位置以外である場合であっても、運転者の手指が変速操作部7に接触または近接すると、前進用クラッチ接続通路15fおよび前進用クラッチ13fに圧力が第2圧力P2である作動油が充填される。ここで、第2圧力P2は、前進用クラッチ13fが開放状態のままに保たれる圧力である。
このように本実施形態の自動変速装置10では、変速操作部7が運転者によってD位置に変更される前の段階において、前進用クラッチ接続通路15fおよび前進用クラッチ13f内の油圧を第2圧力P2まで高めることができる。したがって本実施形態によれば、変速操作部7が運転者によってD位置に変更された後に、前進用クラッチ接続通路15fおよび前進用クラッチ13f内の油圧が第1圧力P1まで上昇して前進用クラッチ13fが係合状態になるまでにかかる時間を短縮することができる。すなわち本実施形態によれば、運転者が変速操作部7を用いて前進指示を入力した後に、自動変速装置10が前進状態に切り替わるまでの時間を短縮することができ、自動変速装置10の応答性を向上させることができる。
図4に、本実施形態の自動変速装置10の変形例を示す。
本変形例では、車両が有する車速検出部16およびブレーキ作動検出部17による検出結果が自動変速装置10の制御部6に入力される。車速検出部16は、車両の走行速度を検出する。また、ブレーキ作動検出部17は、ブレーキペダルが運転者によって踏まれているか否かを検出する。その他の構成は、前述した実施形態と同様である。なお、車速検出部16は、エンジン2によって駆動される回転軸の回転数に基づいて車速を検出する形態に限られず、例えば衛星を用いた測位システム(GNSS)により車速を検出する形態であってもよい。
本変形例の自動変速装置10の制御部6による開閉バルブ15hの動作制御を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
図5のステップS10からS40に示すように、本変形例の制御部6は、接触検出部7bにより変速操作部7への運転者の接触または近接が検出されており(ステップS10のYES)、かつ操作判定部7aにより検出される変速操作部7に入力される運転者からの指示が前進指示以外であり(ステップS20のYES)、車速検出部16により車両が停止状態であることが検出されており(ステップS30のYES)、かつブレーキ作動検出部17によりブレーキペダルが運転者によって踏まれていることが検出されている(ステップS40のYES)場合に、ステップS110の開閉バルブ15hを開状態とする工程を実行する。なお、図5におけるステップS10からステップS40は、異なる順序で実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。
すなわち、本変形例では、変速操作部7が(D位置以外である)N位置、R位置またはP位置に位置しており、かつ運転者の手指が変速操作部7に接触または近接した場合であって、さらに変速装置10の出力軸10oが回転しない状態である場合に、制御部6はステップS110において開閉バルブ15hを開状態とする。
本変形例のように、開閉バルブ15hを開状態とする条件に、変速装置10の出力軸10oが回転しない状態である場合を加えることによって、開閉バルブ15hを開状態とした場合に、前進用クラッチ13fにおいて若干の摩擦係合が発生してしまった場合において自動変速装置10を構成するギヤ等に負荷がかかることを防止できる。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態を説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略する。
図6は、第2の実施形態の油圧制御装置15の前進用クラッチ13fおよび後進用ブレーキ13rに接続される部分を概略的に示す図である。前述の第1の実施形態では、充填油供給通路15jの第2端部15joが前進用クラッチ接続通路15fに接続されているが、本実施形態では充填油供給通路15jの第2端部15joが後進用ブレーキ接続通路15rに接続されている点が、第1の実施形態と異なる。
図7は、本実施形態の制御部6による開閉バルブの動作制御のフローチャートである。図3のステップS10およびS50に示すように、制御部6は、接触検出部7bにより変速操作部7への運転者の接触または近接が検出されており(ステップS10のYES)、かつ操作判定部7aにより検出される変速操作部7に入力される運転者からの指示が後進指示以外である(ステップS50のYES)場合に、ステップS110の開閉バルブ15hを開状態とする工程を実行する。
すなわち、変速操作部7が(R位置以外である)D位置、N位置またはP位置に位置しており、かつ運転者の手指が変速操作部7に接触または近接した場合に、制御部6はステップS110において開閉バルブ15hを開状態とする。
ステップS110の後に、ステップS121において、制御部6は、操作判定部7aにより検出される変速操作部7に入力される運転者からの指示が後進指示に変更されたか否かを判定する。
ステップS121において、運転者からの指示が後進指示に変更されていないと判定した場合には、制御部6は、前述したステップS10およびS50の判定に戻る。
また、ステップS121において、運転者からの指示が後進指示に変更されたと判定した場合には、制御部6は、ステップS130に移行し、開閉バルブ15hを閉状態とする。
言い換えれば、変速操作部7がR位置にある場合、または変速操作部7の位置に関わらず運転者の手指が変速操作部7から離間している場合、においては、制御部6は開閉バルブ15hを閉状態とする。
以上に説明した構成を有する本実施形態の自動変速装置10では、変速操作部7がD位置、N位置またはP位置に位置している場合(変速操作部7がR位置以外である場合)、油圧制御蔵置15の後進用ブレーキ接続通路15rは、作動圧油供給通路15aから切り離されている。そしてこの場合において、運転者の変速操作部7への接触または近接を検出すると、開閉バルブ15hを開状態として、充填油供給通路15jから後進用ブレーキ接続通路15r内に圧力が第2圧力P2である作動油を供給する。
このため本実施形態の自動変速装置10では、変速操作部7がR位置以外である場合であっても、運転者の手指が変速操作部7に接触または近接すると、後進用ブレーキ接続通路15rおよび後進用ブレーキ13rに圧力が第2圧力P2である作動油が充填される。ここで、第2圧力P2は、後進用ブレーキ13rが開放状態のままに保たれる圧力である。
このように本実施形態の自動変速装置10では、変速操作部7が運転者によってR位置に変更される前の段階において、後進用ブレーキ接続通路15rおよび後進用ブレーキ13r内の油圧を第2圧力P2まで高めることができる。したがって本実施形態によれば、変速操作部7が運転者によってR位置に変更された後に、後進用ブレーキ接続通路15rおよび後進用ブレーキ13r内の油圧が第1圧力P1まで上昇して後進用ブレーキ13rが係合状態になるまでにかかる時間を短縮することができる。すなわち本実施形態によれば、運転者が変速操作部7を用いて前進指示を入力した後に、自動変速装置10が前進状態に切り替わるまでの時間を短縮することができ、自動変速装置10の応答性を向上させることができる。
なお、本実施形態においても、第1の実施形態の変形例のように、開閉バルブ15hを開状態とする条件に、変速装置10の出力軸10oが回転しない状態である場合を加えてもよい。これにより、開閉バルブ15hを開状態とした場合に、後進用ブレーキ13rにおいて若干の摩擦係合が発生してしまった場合において自動変速装置10を構成するギヤ等に負荷がかかることを防止できる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う自動変速装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
2 エンジン、
3 トルクコンバータ、
4 差動歯車装置、
5 駆動輪、
6 制御部、
7 変速操作部、
7a 操作判定部、
7b 接触検出部、
8 ブレーキペダル、
9 車速検出部、
10 自動変速装置、
10a 入力軸、
10b 出力軸、
11 無段変速部、
11a 入力側プーリ、
11b 出力側プーリ、
11c 伝動ベルト、
12 前後進切替部、
12a ハウジング、
12c キャリア、
12o 出力軸、
12p プラネタリーギヤ、
12r リングギヤ、
12s サンギヤ、
13f 前進用クラッチ、
13b 後進用ブレーキ、
14 最終減速部、
15 油圧制御装置、
15a 作動圧油供給通路、
15c 切替バルブ、
15f 前進用クラッチ接続通路、
15g 作動圧油供給通路、
15h 開閉バルブ、
15i 圧力調節部、
15j 充填油供給通路、
15ji 第1端部、
15jo 第2端部、
16 車両停止検出部、
17 ブレーキ作動検出部。

Claims (3)

  1. 運転者からの指示入力を受け付ける変速操作部と、
    前記変速操作部への前記運転者からの指示入力を判定する操作判定部と、
    前記変速操作部への前記運転者の接触または近接を検出する接触検出部と、
    第1圧力以上の油圧により作動する摩擦係合装置と、
    前記摩擦係合装置に油圧を供給するための作動圧油供給通路と、
    前記作動圧油供給通路に、前記第1圧力の油圧を供給する状態、前記第1圧力よりも低く前記摩擦係合装置による摩擦係合が発生しない圧力である第2圧力の油圧を供給する状態、および前記作動圧油供給通路に油圧を供給しない状態、のいずれかに切り替え可能であり、前記指示入力が所定の指示である場合に前記作動圧油供給通路に前記第1圧力の油圧を供給する油圧制御装置と、
    前記操作判定部により前記指示入力が前記所定の指示以外であることが判定されており、かつ前記接触検出部により前記変速操作部への前記運転者の接触または近接が検出されている場合には、前記油圧制御装置を前記作動圧油供給通路に前記第2圧力の油圧を供給する状態に切り替える制御部と、
    を含むことを特徴とする自動変速装置。
  2. 前記制御部は、さらに当該自動変速装置の出力軸が停止状態である場合にのみ、前記油圧制御装置を前記作動圧油供給通路に前記第2圧力の油圧を供給する状態に切り替える制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動変速装置。
  3. 前記所定の指示とは、当該自動変速装置を、前進状態に切り替える指示であることを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速装置。
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