JP2018053792A - 燃料供給装置およびロータの製造方法 - Google Patents

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Yosuke Kimura
洋介 木村
陽平 田崎
Yohei Tasaki
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Abstract

【課題】磁極部材が樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るロータを有するブラシレスモータと、そのブラシレスモータで回転駆動されるブラシレスモータとが円筒状のハウジング内に収容される燃料供給装置において、回転軸、接合部材および磁極部材相互がしっかりと固定されるとともに良好な回転バランスが得られるようにする。【解決手段】回転軸25Aの周方向の一部が切欠かれた形状の切欠き部36を有するインペラ連結部25aが、回転軸25Aの一端部に一体に形成され、回転軸25Aおよび磁極部材24Aの一方に、切欠き部36に対して回転バランスが得られる位置に配置される第1の凹部37が形成され、回転軸25Aおよび磁極部材24Aの他方に、周方向に等間隔をあけた複数個の第2の凹部38が形成され、接合部材26Aが、第1の凹部37および第2の凹部38を埋めるように形成される。【選択図】 図1

Description

本発明は、ポンプケース内のポンプ室にインペラが収容されて成るウエスコポンプと、円筒状の磁極部材が樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るロータを有するブラシレスモータとが、前記回転軸の一端部を前記インペラに相対回転不能に連結させて円筒状のハウジング内に収容される燃料供給装置、ならびに該燃料供給装置が有するロータの製造方法に関する。
円筒状の磁極部材が、樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸に結合されて成るロータが、特許文献1および特許文献2で知られている。
実開昭60−192676号公報 特開昭63−121438号公報
上記特許文献1で開示されるロータは、磁極部材の端面の周方向複数箇所に、回転軸の半径方向に沿う内側ほど幅が狭小となるとともに底面が面取り状に傾斜した溝部が形成され、それらの溝部に接合部材が充填される構造を有し、磁極部材は接合部材にしっかりと固定されるが、回転軸への接合部材の固定は不充分である。特に燃料供給装置用のブラシレスモータに用いられるロータでは、そのロータのウエスコポンプ側に臨む端面にウエスコポンプからの吐出圧力が作用するので、上記特許文献1で開示されるロータを燃料供給装置に用いると、回転軸に対して接合部材および磁極部材がずれてしまう可能性がある。また上記特許文献2で開示されたロータは、回転軸の中間部外周に複数の切欠き部が形成され、それらの切欠き部に接合部材が充填される構造を有しており、回転軸への接合部材の固定は充分であるが、接合部材および磁極部材間に相対回転を阻止する構造が設けられていない。
ところで燃料供給装置において、ロータの回転軸の一端部に、その回転軸の周方向の一部が切欠かれた形状の切欠き部が形成され、その切欠き部がウエスコポンプのインペラの中心部に相対回転不能に連結されるようにした構造が従来から用いられており、そのような構造では、回転軸が有する切欠き部の存在によってロータの回転バランスが悪化する可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、回転軸、接合部材および磁極部材相互がしっかりと固定されるとともに良好な回転バランスが得られるようにしたロータを有する燃料供給装置、ならびにそのロータを適切に製造し得るようにしたロータの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ポンプケース内のポンプ室にインペラが収容されて成るウエスコポンプと、円筒状の磁極部材が樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るロータを有するブラシレスモータとが、前記回転軸の一端部を前記インペラに相対回転不能に連結させて円筒状のハウジング内に収容される燃料供給装置において、前記回転軸の周方向の一部が切欠かれた形状の切欠き部を有するインペラ連結部が、前記インペラの中心部に相対回転不能に連結されるようにして前記回転軸の一端部に一体に形成され、前記回転軸および前記磁極部材の一方に、前記切欠き部に対して回転バランスが得られるようにして前記回転軸の軸線に介して点対称となる位置に配置される第1の凹部が形成され、前記回転軸および前記磁極部材の他方に、周方向に等間隔をあけた複数個の第2の凹部が形成され、前記接合部材が、前記第1の凹部および前記第2の凹部を埋めるように形成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記第1の凹部が前記回転軸の外周に形成され、前記第2の凹部が前記磁極部材の内周に形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記第1の凹部が、前記回転軸の軸線に沿う前記磁極部材の端面の内周側に形成され、前記第2の凹部が前記回転軸の外周に形成されることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記第1の凹部が、前記回転軸の軸方向に沿う前記磁極部材の端面の周方向1箇所に形成され、その第1の凹部に係合する第1の係合突部が前記接合部材に形成され、前記第1の係合突部に前記接合部材の射出成形時の第1のゲート痕が配置されることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記第1の係合突部を含む前記接合部材の軸方向に沿う端面が、前記磁極部材の前記軸方向に沿う端面よりも軸方向内方に配置されることを第5の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記第2の凹部が、前記回転軸の軸方向に沿う前記磁極部材の端面の周方向に等間隔をあけた複数箇所に形成され、それらの第2の凹部に係合する複数の第2の係合突部が前記接合部材に形成され、前記第2の係合突部に前記接合部材の射出成形時の第2のゲート痕が配置され、前記第2の係合突部を含む前記接合部材の軸方向に沿う端面が、前記磁極部材の前記軸方向に沿う端面よりも軸方向内方に配置されることを第6の特徴とする。
さらに本発明は、第5の特徴の構成を有する燃料供給装置の前記ロータを製造するロータの製造方法において、前記第1の係合突部に対応する位置に射出孔を有する金型内に前記第1の凹部および前記切欠き部が所定の位置となるように前記回転軸および前記磁極部材を装着した状態で金型内のキャビティに前記接合部材を形成する溶融合成樹脂を前記射出孔から射出するロータ成形工程を含むことを第7の特徴とする。
本発明の上記第1〜第6の特徴の構成によれば、回転軸および磁極部材の一方に第1の凹部が形成されることにより、回転軸の一端部に切欠き部が形成されるにもかかわらずロータの回転バランスを良好なものとすることができ、しかも回転軸および磁極部材の他方の周方向に等間隔をあけた複数箇所に第2の凹部が形成され、接合部材が、第1および第2の凹部を埋めるように形成されるので、回転軸、接合部材および磁極部材相互をしっかりと固定することができる。
特に第4の特徴の構成によれば、前記第1の凹部が、前記回転軸の軸方向に沿う前記磁極部材の端面の周方向1箇所に形成され、その第1の凹部に係合するようにして接合部材に形成される第1の係合突部に射出成形時の第1のゲート痕が配置されるので、第1のゲート痕を適宜削り取ることで回転バランスの微調整が可能となる。
また第5または第6の特徴の構成よれば、射出成形時に生じる第1または第2のゲート痕の磁極部材の端面からの突出を抑え、ロータと、そのロータに軸方向で隣接する部材との間の距離を短縮し、燃料供給装置の小型化に寄与することができる。
さらに第7の特徴によれば、第1の係合突部を含む接合部材の軸方向に沿う端面が磁極部材の軸方向に沿う端面1よりも軸方向内方にあることを利用して磁極部材の第1の凹部内の一部で金型の一部が挿入されるようにして金型内での磁極部材の位置を定めることが可能であり、また回転軸の一端部に形成される切欠き部を利用して金型内での回転軸の位置を定めることが可能であり、回転軸に形成される切欠き部と、磁極部材に形成される第1の凹部を、回転軸の軸線に対して点対称となる位置となるように回転軸および磁極部材の相対位置を金型内で正確に定め、正確な寸法のロータを製造することができる。
第1の燃料供給装置の縦断面図である。 図1の2A−2A線および2B−2B線に沿う断面を(A)および(B)でそれぞれ示す図である。 ロータを製造するための金型装置の縦断面図である。 第2の実施の形態のロータの縦断面図である。
本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図3を参照しながら説明すると、先ず図1において、この燃料供給装置は、たとえば車載エンジンに燃料を供給するためのものであり、ウエスコポンプ5と、該ウエスコポンプ5を駆動する3相のブラシレスモータ6とが、中空の円筒状である共通のハウジング7に内蔵、結合されて成る。
前記ウエスコポンプ5は、放射状の多数の溝8を外周に有するインペラ9と、そのインペラ9の外周を臨ませるようにして円弧状に延びるポンプ室10を有して前記インペラ9を回転可能に収納するポンプケース11とを備える。前記ポンプケース11は、外側ケース半体12と、内側ケース半体13とで分割構成されており、外側ケース半体12および内側ケース半体13間に前記インペラ9が介装されるとともに前記ポンプ室10が画成される。
前記ポンプケース11は、軸方向外方に臨んで前記ハウジング7の内面に形成される環状段部7aと、前記ハウジング7の一端部に形成される第1のかしめ加工部7bとで挟持されるようにして、前記ハウジング7の一端部に収容される。
前記ブラシレスモータ6は、ステータコア15ならびにボビン17を介して前記ステータコア15に巻装されるコイル16で構成されるステータ18と、そのステータ18内に配置されるロータ19Aとを有する。
また前記ステータ18の軸方向両端部は樹脂製の第1および第2被覆部21,22で覆われており、前記ブラシレスモータ6は、前記ウエスコポンプ5の前記ポンプケース11と、第1被覆部21との間に円板状のスペーサ23を介在させて前記ハウジング7に挿入され、前記ハウジング7の他端部に形成される第2のかしめ加工部7cを第2被覆部22に係合することで、前記ブラシレスモータ6が前記ハウジング7に内蔵される。
前記ロータ19Aは、周方向に複数の磁極に着磁される円筒状の磁極部材24Aが樹脂製の接合部材26Aを介して回転軸25Aに同軸にかつ相対回転不能に連結されて成る。前記回転軸25Aの一端部は、前記スペーサ23を貫通し、前記ポンプケース11との間に第1の滑り軸受27を介在させて前記ポンプケース11内に突入される。前記ポンプケース11内で前記回転軸25Aにインペラ9の中心が相対回転不能に連結されるものであり、この実施の形態では、前記回転軸25Aの一端部には、当該回転軸25Aの周方向の一部が切欠かれた形状の切欠き部36を有する非円形の横断面形状を有するインペラ連結部25aが形成され、前記インペラ9の中心部には、前記インペラ連結部25aを挿入されるようにした非円形の取付け孔9aが設けられる。前記インペラ連結部25aが前記取付け孔9aに挿入されることで、前記インペラ9が前記回転軸25の多少の傾きを許す程度の遊びを持って前記回転軸25Aに相対回転不能に連結されることになり、前記ポンプケース11の前記外側ケース半体12および前記内側ケース半体13で前記インペラ9の軸方向に沿う移動が阻止される。
前記ポンプケース11の前記内側ケース半体13には、前記回転軸25Aを同軸に囲繞する円筒状の軸受ハウジング13aが一体に設けられており、その軸受ハウジング13aおよび前記回転軸25A間に、第1の滑り軸受27が介装される。また前記回転軸25Aの他端部は、第2被覆部22に第2の滑り軸受28を介して回転自在に支持される。
前記ポンプケース11における前記外側ケース半体12には、前記ポンプ室10の周方向一端部に通じる吸込ポート29が形成され、前記内側ケース半体13には、前記ポンプ室10の周方向他端部に通じる吐出ポート30が形成される。しかも外側ケース半体12には、前記吸込ポート29に直接連通する円筒状の吸込管12aが外向きに一体に突設されるとともに、ポンプケース11内でのポンプ作用に伴って生じた気泡を排出するための脱気孔31が形成される。
前記ブラシレスモータ6における前記ロータ19Aおよび前記ステータ18間には、前記吐出ポート30に通じる燃料通路32が形成され、第2被覆部22には、前記燃料通路32に通じる燃料出口室33が形成される。しかも第2被覆部22には、ポンプ作動時に高圧燃料を吐出するための円筒状の吐出管22aが一体に突設され、その吐出管22a内には、前記燃料出口室33から前記吐出管22aの先端の燃料吐出口34側へのみ燃料の流動を許容する逆流防止用のチェック弁35が収納される。
図2を併せて参照して、前記ロータ19Aにおいて前記回転軸25Aおよび前記磁極部材24Aの一方には、前記回転軸25Aの一端部の前記切欠き部36に対して回転バランスが得られるようにして前記回転軸25Aの軸線Cに関して点対称となる位置に配置される第1の凹部37が形成され、前記回転軸25Aおよび前記磁極部材24Aの他方に、周方向に等間隔をあけた複数個の第2の凹部38が形成され、前記接合部材26Aが、前記第1の凹部37および前記第2の凹部38を埋めるように形成される。
この実施の形態で前記第1の凹部37は、図2(A)で示すように、前記回転軸25Aのうち前記接合部材26Aで覆われる中間部の一部を切欠くようにして前記回転軸25Aの外周に形成される。なお前記回転軸25Aの前記中間部の外面に、第1の凹部37と併せてチェッカリング加工やローレット加工等の綾目加工による凹凸部が形成されるようにしてもよい。また前記第2の凹部38は、図2(B)で示すように、前記回転軸25Aの軸線に沿う前記磁極部材24Aの両端の端面24aの内周側の2箇所にそれぞれ形成される。一方、前記接合部材26Aには、前記第1の凹部37に係合される第1の係合突部39と、第2の凹部38にそれぞれ係合する複数の第2の係合突部40とが形成され、第2の係合突部40を含む前記接合部材26Aの軸方向に沿う端面26aは、前記磁極部材24Aの前記軸方向に沿う端面24aよりも軸方向内方に配置される。
前記ロータ19Aを製造するにあたっては、図3で示すような金型装置が用いられる。この金型装置は、前記磁極部材24Aと、その磁極部材24A内に同軸に配置される前記回転軸25Aとが相互間に装着される第1および第2金型41,42を有しており、第1および第2金型41,42と、前記回転軸25Aと、前記磁極部材24Aとで形成されるキャビティ43内に、第1金型41に設けられる一対の射出孔44から前記接合部材26Aを形成するための溶融樹脂が射出される。
第1の金型41は、前記回転軸25Aの前記切欠き部36が係合される係止部45を有するように形成されており、前記回転軸25Aは、その周方向位置および軸方向位置が一定に定まるようにして第1および第2金型41,42に装着される。
前記磁極部材24Aは、第1および第2金型41,42間に挟持されるのであるが、前記磁極部材24Aの軸方向両端の内周側の2箇所にそれぞれ形成される前記第2の凹部38に係合するようにして前記接合部材26Aに形成される第2の係合突部40を含む前記接合部材26Aの軸方向に沿う端面26aが前記磁極部材24Aの前記軸方向に沿う端面24aよりも軸方向内方に配置されるので、第1および第2金型41,42には、前記磁極部材26Aの前記第2の凹部38内にわずかに突入する突部41a,42aがそれぞれ一体に突設されており、前記射出孔44は第1の金型41における前記突部41aの前端に開口する。これにより、前記第2の係合突部40の前記軸方向に沿う第1金型41側の端面には、射出成形時のゲート痕46が配置されることになる。
また第2金型42には、射出成形完了後に成形品を押し出すための複数のエジェクトピン52が軸方向移動可能に挿入される。このエジェクトピン52の外周および第2金型42間には、射出成形時に前記キャビティ43で生じる気泡を抜くための気泡抜き用の通路(エアベント)が構成されていることが望ましい。
このような金型装置によれば、ロータ19Aを製造するにあたって、金型装置内に前記切欠き部36および前記第2の凹部38が所定の位置となるように前記回転軸25Aおよび前記磁極部材24Aを装着した状態で金型装置内のキャビティ43に前記接合部材26Aを形成する溶融合成樹脂を前記射出孔44から射出するロータ成形工程を実行することになり、第1および第2の金型41,42を離型した後には、前記ゲート痕46を削った後で、回転軸25Aをマスキングした状態での防錆塗装工程を実行する。この際、燃料供給装置ではブラシレスモータ6Aがガソリン等の燃料に浸漬されるので、耐蝕性に優れたエポキシ樹脂系カチオン電着塗装を行なうことが望ましい。さらに防錆塗装工程の実行後に、前記磁極部材24Aを周方向に複数の磁極に着磁することでロータ19Aが完成する。この際、前記第2の凹部38が、磁極部材24Aの周方向で相互に異なって隣接する磁極の境界部に対応する位置に配置されるようにして着磁処理が実行される。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、回転軸25Aの周方向の一部が切欠かれた形状の切欠き部36を有するインペラ連結部25aが、ウエスコポンプ5のインペラ9の中心部に相対回転不能に連結されるようにして前記回転軸25Aの一端部に一体に形成され、前記回転軸25Aおよび磁極部材24Aの一方、この実施の形態では前記回転軸25Aの外周に、前記切欠き部36に対して回転バランスが得られるようにして前記回転軸25Aの軸線Cに関して点対称となる位置に配置される第1の凹部37が形成されるので、回転軸25Aの一端部に切欠き部36が形成されるにもかかわらずロータ19Aの回転バランスを良好なものとすることができる。
また前記回転軸25Aおよび前記磁極部材24Aの他方、この実施の形態では前記磁極部材24Aの周方向に等間隔をあけた複数箇所たとえば2箇所に第2の凹部38が形成され、前記接合部材26Aに、前記第1の凹部37および前記第2の凹部38を埋めるように形成されて前記第1の凹部37および前記第2の凹部38に係合される第1および第2の係合突部39,40が形成されるので、回転軸25A、接合部材26Aおよび磁極部材24A相互をしっかりと固定することができる。
また前記第2の凹部38が、前記回転軸25Aの軸方向に沿う前記磁極部材24Aの両端の端面24aの周方向に等間隔をあけた内周側の2箇所にそれぞれ形成され、それらの第2の凹部38に係合する複数の第2の係合突部40が前記接合部材26Aに形成され、前記第2の係合突部40の前記軸方向に沿う一方の端面26aに前記接合部材26Aの射出成形時のゲート痕46が配置され、前記第2の係合突部40を含む前記接合部材26Aの軸方向に沿う前記端面26aが、前記磁極部材24Aの前記軸方向に沿う端面24aよりも軸方向内方に配置されるので、射出成形時に生じるゲート痕46の磁極部材24Aの端面24aからの突出を抑え、ロータ19Aと、そのロータ19Aに軸方向で隣接する部材、この実施の形態では内側ケース半体13の軸受ハウジング13aとの間の距離を短縮し、燃料供給装置の小型化に寄与することができる。
しかも前記ロータ19Aを製造するにあたって、前記第1の係合突部40に対応する位置に射出孔44を有する金型装置内に前記切欠き部36および前記第2の凹部38が所定の位置となるように前記回転軸25Aおよび前記磁極部材24Aを装着した状態で金型装置内のキャビティ43に前記接合部材24Aを形成する溶融合成樹脂を前記射出孔44から射出するロータ成形工程を実行するので、第2の係合突部40を含む接合部材26Aの軸方向に沿う端面26aが磁極部材24Aの軸方向に沿う端面24aよりも軸方向内方にあることを利用して磁極部材24Aの第2の凹部38内の一部に第1および第2金型41,42の一部が挿入されるようにして第1および第2金型41,42内での磁極部材24Aの位置を定めることが可能であり、また回転軸25Aの一端部に形成される切欠き部36を利用して第1および第2金型41,42内での回転軸25Aの位置を定めることが可能であり、回転軸25Aおよび磁極部材24Aの相対位置を第1および第2金型41,42内で正確に定め、正確な寸法のロータ19Aを製造することができる。
図4は本発明の第2の実施の形態のロータを示すものであり、このロータ19Bは、周方向に複数の磁極に着磁される円筒状の磁極部材24Bが樹脂製の接合部材26Bを介して回転軸25Bに同軸にかつ相対回転不能に連結されて成る。前記回転軸25Bの一端部には、当該回転軸25Bの周方向の一部が切欠かれた形状の切欠き部36を有する非円形の横断面形状を有するインペラ連結部25aが形成される。
前記ロータ19Bにおいて前記回転軸25Bおよび前記磁極部材24Bの一方には、前記回転軸25Bの一端部の前記切欠き部36に対して回転バランスが得られるようにして前記回転軸25Bの軸線Cに関して点対称となる位置に配置される第1の凹部47が形成され、前記回転軸25Bおよび前記磁極部材24Bの他方に、周方向に等間隔をあけた複数個の第2の凹部48が形成され、前記接合部材26Bが、前記第1の凹部47および前記第2の凹部48を埋めるように形成される。
この第2の実施の形態で前記第1の凹部47は、前記磁極部材26Bの軸方向両端の内周側の1箇所にそれぞれ形成され、前記第2の凹部48は、前記回転軸25Bのうち前記接合部材26Bで覆われる中間部の一部を切欠くようにして前記回転軸25Bの外周の周方向に等間隔をあけた2箇所に形成される。
一方、前記接合部材26Bには、前記第1の凹部47に係合される第1の係合突部49と、第2の凹部48にそれぞれ係合する複数の第2の係合突部50とが形成され、第1の係合突部49を含む前記接合部材26Bの軸方向に沿う端面26aは、前記磁極部材24Bの前記軸方向に沿う端面24aよりも軸方向内方に配置される。
前記第1の係合突部49の前記軸方向に沿う端面には前記接合部材26Bの射出成形時のゲート痕51が配置される。
このロータ19Bを製造するにあたっては、前記第1の係合突部49に対応する位置に射出孔を有する金型装置内に前記切欠き部36および前記第1の凹部47が所定の位置となるように前記回転軸25Bおよび前記磁極部材24Bを装着した状態で金型装置内のキャビティに前記接合部材26Bを形成する溶融合成樹脂を前記射出孔から射出するロータ成形工程を実行する。
この第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様に、回転軸25Bの一端部に切欠き部36が形成されるにもかかわらずロータ19Bの回転バランスを良好なものとすることができる。
しかも前記第1の凹部47が、前記回転軸25Bの軸方向に沿う前記磁極部材24Bの端面24aの周方向1箇所に形成され、その第1の凹部47に係合する第1の係合突部49が前記接合部材26Bに形成され、前記第1の係合突部49の前記軸方向沿う端面に前記接合部材26Bの射出成形時のゲート痕51が配置されるので、ゲート痕51を適宜削り取ることで回転バランスの微調整が可能となる。
また前記第1の係合突部49を含む前記接合部材26Bの軸方向に沿う端面26aが、前記磁極部材24Bの前記軸方向に沿う端面24aよりも軸方向内方に配置されるので、ゲート痕51の磁極部材24Bの端面24aからの突出を抑え、ロータ19Bと、そのロータ19Bに軸方向で隣接する部材との間の距離を短縮し、燃料供給装置の小型化に寄与することができる。
さらにロータ成形工程では、回転軸25Bに形成される切欠き部36と、磁極部材24Bに形成される第1の凹部47を、回転軸25Bの軸線に対して点対称となる位置となるように回転軸25Bおよび磁極部材24Bの相対位置を金型内で正確に定め、正確な寸法のロータを製造することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
5・・・ウエスコポンプ
6・・・ブラシレスモータ
7・・・ハウジング
9・・・インペラ
10・・・ポンプ室
11・・・ポンプケース
19A,19B・・・ロータ
24A,24B・・・磁極部材
24a・・・磁極部材の端面
25A ,25B・・・回転軸
25a・・・インペラ連結部
26A,26B・・・接合部材
26a・・・接合部材の端面
36・・・切欠き部
37,47・・・第1の凹部
38,48・・・第2の凹部
49・・・第1の係合突部
40・・・第2の係合突部
46,51・・・ゲート痕
C・・・回転軸の軸線

Claims (7)

  1. ポンプケース(11)内のポンプ室(10)にインペラ(9)が収容されて成るウエスコポンプ(5)と、円筒状の磁極部材(24A,24B)が樹脂製の接合部材(26A,26B)を介して回転軸(25A,25B)に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るロータ(19A,19B)を有するブラシレスモータ(6)とが、前記回転軸(25A,25B)の一端部を、前記インペラ(9)に相対回転不能に連結させて円筒状のハウジング(7)内に収容される燃料供給装置において、前記回転軸(25A,25B)の周方向の一部が切欠かれた形状の切欠き部(36)を有するインペラ連結部(25a)が、前記インペラ(9)の中心部に相対回転不能に連結されるようにして前記回転軸(25A,25b)の一端部に一体に形成され、前記回転軸(25A,25B)および前記磁極部材(24A,24B)の一方に、前記切欠き部(36)に対して回転バランスが得られるようにして前記回転軸(25A,25B)の軸線(C)に関して点対称となる位置に配置される第1の凹部(37,47)が形成され、前記回転軸(25A,25B)および前記磁極部材(24A,24B)の他方に、周方向に等間隔をあけた複数個の第2の凹部(38,48)が形成され、前記接合部材(26A,26B)が、前記第1の凹部(37,47)および前記第2の凹部(38,48)を埋めるように形成されることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記第1の凹部(37)が前記回転軸(25A)の外周に形成され、前記第2の凹部(38)が前記磁極部材(24A)の内周に形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記第1の凹部(47)が、前記回転軸(25B)の軸線に沿う前記磁極部材(24B)の端面(24a)の内周側に形成され、前記第2の凹部(48)が前記回転軸(25B)の外周に形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  4. 前記第1の凹部(47)が、前記回転軸(25B)の軸方向に沿う前記磁極部材(24B)の端面の周方向1箇所に形成され、その第1の凹部(47)に係合する第1の係合突部(49)が前記接合部材(26B)に形成され、前記第1の係合突部(49)に前記接合部材(26B)の射出成形時の第1のゲート痕(51)が配置されることを特徴とする請求項3に記載の燃料供給装置。
  5. 前記第1の係合突部(49)を含む前記接合部材(26B)の軸方向に沿う端面(26a)が、前記磁極部材(24B)の前記軸方向に沿う端面(24a)よりも軸方向内方に配置されることを特徴とする請求項4に記載の燃料供給装置。
  6. 前記第2の凹部(38)が、前記回転軸(25A)の軸方向に沿う前記磁極部材(24A)の端面(24a)の周方向に等間隔をあけた複数箇所に形成され、それらの第2の凹部(38)に係合する複数の第2の係合突部(40)が前記接合部材(26A)に形成され、前記第2の係合突部(40)に前記接合部材(26A)の射出成形時の第2のゲート痕(46)が配置され、前記第2の係合突部(40)を含む前記接合部材(26A)の軸方向に沿う端面(26a)が、前記磁極部材(24A)の前記軸方向に沿う端面(24a)よりも軸方向内方に配置されることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  7. 上記請求項5に記載の燃料供給装置の前記ロータを製造するロータの製造方法において、前記第1の係合突部(49)に対応する位置に射出孔を有する金型装置内に前記切欠き部(36)および前記第1の凹部(48)が所定の位置となるように前記回転軸(25B)および前記磁極部材(24B)を装着した状態で金型装置内のキャビティに前記接合部材(26B)を形成する溶融合成樹脂を前記射出孔から射出するロータ成形工程を含むことを特徴とするロータの製造方法。
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