JP2018053748A - ノッキング検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノッキングの検出精度を向上させる技術を提供する。【解決手段】ノッキング検出装置の信号取得部が気筒の径方向外側に設置された2個以上の第1のノッキングセンサから取得した第1の検出信号と、第1のノッキングセンサと気筒の軸方向の異なる位置に設置された1個以上の第2のノッキングセンサから取得した第2の検出信号とがノッキングの発生を示していると、S102、S104において第1の判定部が判定すると、S108〜S112において時間差算出部は、第1の検出信号がノッキングの発生を示す時刻の第1の時間差を算出し、第1の検出信号と第2の検出信号とがノッキングの発生を示す時刻の第2の時間差を算出する。S114〜S118において第2の判定部は、第1の時間差が第1の所定範囲であり、第2の時間差が第2の所定範囲であれば、ノッキングが発生する可能性のある気筒内の領域でノッキングが発生したと判定する。【選択図】図3

Description

本開示は、エンジンのノッキングを検出する技術に関する。
エンジンの気筒内において、点火プラグで点火するタイミング以外のタイミングで未燃ガスが圧縮等により着火して異常燃焼すると、エンジンが異常に振動してノッキングが発生する。ノッキングを抑制するためには、例えば点火プラグによる点火タイミングを遅角させることが考えられる。
しかし、点火タイミングを遅角させると燃費と出力とが低下する。したがって、実際にはノッキングが発生していないにも関わらず、ノッキングが発生したと誤判定したために点火タイミングを遅角させると、燃費と出力とが不必要に低下するという問題がある。そこで、ノッキングが発生したか否かを、誤判定することなく検出しようとするノッキング検出装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−307711号公報
しかしながら、従来のノッキング検出装置では、エンジンの気筒とは異なる位置でノッキングの特徴と類似した振動が発生すると、ノッキングが発生したと誤判定する可能性がある。
本開示の一側面は、ノッキングの検出精度を向上させる技術を提供する。
本開示の一態様は、信号取得部(42、44、46)と、第1の判定部(50、S102、S104)と、時間差算出部(50、S108〜S112)と、第2の判定部(50、S114〜S118)と、を備えている。
信号取得部は、エンジン(10)の気筒(20)の径方向の外側に設置された2個以上の第1のノッキングセンサ(30、32)からノッキングを検出する第1の検出信号を取得し、第1のノッキングセンサと気筒の軸方向の異なる位置に設置された1個以上の第2のノッキングセンサ(34)からノッキングを検出する第2の検出信号を取得する。
第1の判定部は、信号取得部が取得する2個以上の第1の検出信号と1個以上の第2の検出信号とがエンジンにノッキングが発生したことを示しているか否かを判定する。
時間差算出部は、少なくとも2個の第1の検出信号と少なくとも1個の第2の検出信号とがエンジンにノッキングが発生したことを示していると第1の判定部が判定すると、エンジンにノッキングが発生したことを示している第1の検出信号のうち少なくとも2個の時間差として、ノッキングを示す所定の特徴が現れた時刻の第1の時間差を算出し、ノッキングが発生したことを示している第1の検出信号と第2の検出信号とのうち少なくとも1個の第1の検出信号と少なくとも1個の第2の検出信号との時間差として、ノッキングを示す所定の特徴が現れた時刻の第2の時間差を算出する。
第2の判定部は、時間差算出部が算出する第1の時間差が第1の所定範囲であるか否か、ならびに時間差算出部が算出する第2の時間差が第2の所定範囲であるか否かを判定し、第1の時間差が第1の所定範囲であり、かつ第2の時間差が第2の所定範囲であれば、気筒内においてノッキングが発生する可能性のある領域(22)でノッキングが発生したと判定する。
ここで、エンジンの気筒内でノッキングが発生してから、第1のノッキングセンサの第1の検出信号と第2のノッキングセンサの第2の検出信号とにノッキングが発生したことを示す所定の特徴が現れるまでの時間は、ノッキングの発生位置と各ノッキングセンサとの距離によって決まる。
このため、ノッキングが発生した場合に、第1の検出信号同士についてノッキングが発生したことを示す所定の特徴が現れた時刻の第1の時間差、ならびに第1の検出信号と第2の検出信号とについて、ノッキングが発生したことを示す所定の特徴が現れた時刻の第2の時間差は、それぞれ所定範囲になると考えられる。
一方、第1の検出信号と第2の検出信号とがノッキングの発生を示していると第1の判定部が判定しても、第1の時間差と第2の時間差との少なくとも一つが所定範囲でなければ、気筒内においてノッキングが発生する可能性のある領域とは別の位置でノッキングの特徴と類似した振動が発生したと考えられる。
第1の検出信号は気筒の径方向の外側に設置された第1のノッキングセンサから取得するので、第1の検出信号について第1の時間差が第1の所定範囲であれば、気筒内または気筒の軸方向延長上のいずれかでノッキングが発生したことを示す振動が発生したと判定できる。
さらに、第2の検出信号は第1のノッキングセンサと気筒の軸方向の異なる位置に設置された第2のノッキングセンサから取得するので、第1の検出信号と第2の検出信号とについて、第2の時間差が第2の所定範囲であれば、気筒の軸方向において気筒内でノッキングが発生する可能性のある領域の範囲でノッキングが発生したことを示す振動が発生したと判定できる。
したがって、第1の時間差が第1の所定範囲であり、かつ第2の時間差が第2の所定範囲であれば、気筒内または気筒の軸方向延長上のいずれか、かつ気筒の軸方向において気筒内でノッキングが発生する可能性のある領域の範囲でノッキングが発生したと判定できる。つまり、気筒内において、ノッキングが発生する可能性のある領域で実際にノッキングが発生したと判定できる。
尚、この欄および特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態のノッキング検出システムを表す構成図である。 ノッキング判定期間を示す説明図。 第1実施形態のノッキング判定処理を表すフローチャート。 ノッキング有りと判定される場合を説明する説明図。 ノッキング無しと判定される場合を説明する説明図。 第2実施形態のノッキング検出システムを表す構成図。
以下、本開示の実施形態を図に基づいて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示すノッキング検出システム2は、ノッキングセンサ30、32、34とECU40とを備えている。ECUは、Electronic Control Unitの略である。ECU40は、車両のエンジン10に対する制御を実行する装置である。以下では、ECU40が実行するエンジン制御のうち、ノッキングの検出に関する事項について説明する。
エンジン10は、例えば#1〜#4で示す4個の気筒20を備える内燃機関である。#に続く数字は気筒番号を表している。エンジン10のシリンダーブロックには、気筒20毎に、3個のノッキングセンサ30、32、34がそれぞれ設置されている。ノッキングセンサ30、32、34の検出信号は、ECU40に出力される。以下、ノッキングセンサを単にセンサとも言う。
センサ30、32、34は、内蔵の圧電素子によってエンジン10の振動を電圧に変換する非共振型のセンサである。このため、センサ30、32、34が出力する検出信号は、センサ30、32、34の取り付け位置における振動を表す電圧の信号となる。
各気筒20において、2個1組のセンサ30、32は、各気筒20の中心軸に対して対称の位置に、つまり各気筒20の中心軸に直交する同一平面上に、各気筒20の径方向外側のシリンダーブロックに設置されている。
さらに、2個1組のセンサ30、32は、各気筒20の軸方向位置において、気筒20の上死点側の端部から、ノッキングが発生する可能性のある領域22の下死点側の端部24までの間に設置されている。
領域22に対し、ノッキングが発生する可能性のあるクランク角度の範囲を表すノックウィンドウは、燃焼行程において上死点後の10°CA〜60°CAの範囲である。ノックウィンドウの範囲はエンジンによって異なるため、10°CA〜60°CAの範囲はあくまでも一例である。
そして、領域22の下死点側の端部24の位置は、クランク角度としてノックウィンドウの下死点側の境界位置である60°CAにピストンの上端面が達する位置である。
また、各気筒において、センサ34は、センサ30、32と気筒20の軸方向の異なる位置として、下死点側の気筒20の底部外側のシリンダーブロックに設置されている。つまり、各気筒において、3個のセンサ30、32、34は三角形を形成している。
上記の気筒20に対するセンサ30、32、34の位置関係は、すべての気筒20で同じになっている。尚、このようなセンサの配置は勿論一例である。
ECU40は、3個のマルチプレクサ42と、3個のアンプ44と、3個のフィルタ46と、ECU40の処理部としてのマイクロコンピュータ50と、を備えている。図1において、マルチプレクサはMPXで表されている。以下、マイクロコンピュータを単にマイコンとも言う。
3個のマルチプレクサ42のそれぞれには、4個の気筒20に設置された4個のセンサ30と、4個のセンサ32と、4個のセンサ34とのそれぞれの検出信号が入力される。各マルチプレクサ42は、マイコン50からの指令に応じて、4個の気筒20に設置された4個のセンサ30、32、34のうち、いずれか1個の気筒20に設置されたセンサ30、32、34の検出信号を選択してアンプ44に出力する。
各アンプ44は、各マルチプレクサ42から入力する検出信号を増幅して出力する。アンプ44の出力はフィルタ46に入力される。
フィルタ46は、アンプ44から出力される検出信号から、ノッキング特有の振動周波数として、例えば5〜15kHzの周波数を抽出して出力するバンドパスフィルタである。そして、フィルタ46の出力はマイコン50に入力される。尚、アンプ44とフィルタ46とを設置する順序は逆にしてもよい。
尚、この例において、フィルタ46はアナログ回路のフィルタであるが、フィルタ46はデジタルフィルタでもよい。
マイコン50は、CPU52と、CPU52が実行するプログラムやデータが記憶されたROM54と、CPU52の演算結果を記憶するRAM56と、ADC58と、レジスタ60と、を備えている。ADCはA/D変換器を表している。
また、ECU40には、各気筒20に燃料を噴射するインジェクタ70と、各気筒20に点火するイグナイタ72とが接続されている。尚、図1において、インジェクタ70とイグナイタ72は、1個ずつ図示しているが、実際には、気筒20毎にそれぞれ設置されている。
ECU40においては、4個の気筒20のうち、いずれかの気筒20に設置されたセンサ30、32、34の検出信号が、マルチプレクサ42、アンプ44を介してフィルタ46に入力され、フィルタ46を通過した検出信号がマイコン50に入力される。
そして、マイコン50は、フィルタ46の各々を通過した各検出信号をADC58によりA/D変換し、そのA/D変換結果を用いて、エンジン10にノッキングが発生したか否かを判定する。本実施形態において、マイコン50は、気筒20毎についてノッキングが発生したか否か、つまりノッキングの有無を判定する。
尚、以下では、各フィルタ46を通過した検出信号のことを、フィルタ後検出信号ともいう。そして、フィルタ後検出信号のA/D変換結果のことを、フィルタ後センサ値ともいう。フィルタ後センサ値はノッキングの強度を示している。
[1−2.処理]
次に、マイコン50がノッキングの有無を判定するために行う処理について説明する。尚、マイコン50が行う処理は、実際には、CPU52がROM54内のプログラムを実行することで実現される。
マイコン50は、各気筒20について、ノッキングが発生する可能性がある期間を、ノッキング判定期間として設定する。ノッキング判定期間は、ノッキングの有無を判定する対象の期間である。
例えば、図2の斜線部で示すように、各気筒20について、イグナイタ72による点火タイミングから所定クランク角度分の期間が、ノッキング判定期間Kpとして設定される。所定クランク角度分の期間とは、エンジン10のクランク軸が所定クランク角度だけ回転するのに要する期間である。尚、ノッキング判定期間Kpとして、前述したノックウィンドウの範囲を設定してもよい。
尚、図2において、「イグナイタ」の段の波形は、イグナイタ72への点火パルスを表しており、その点火パルスのONからOFFへの立ち下がりタイミングが、点火タイミングとなる。そして、これらのことは、後述する図4、図5についても同様である。また例えば、気筒20の点火順序は「#1→#2→#4→#3」である。そして、図2における3つの斜線部は、例えば、左側から#1、#2、#4の気筒20のノッキング判定期間Kpを示している。
マイコン50は、各気筒20のノッキング判定期間Kpにおいて、現在のノッキング判定期間Kpに対応する気筒20に設置されたセンサ30、32、34からの検出信号を、マルチプレクサ42に選択させる。
さらにマイコン50は、ノッキング判定期間Kpにおいて、各フィルタ46から出力されるフィルタ後検出信号の各々について、A/D変換を一定時間毎に実施するとともに、その一定時間毎のA/D変換結果であるフィルタ後センサ値をRAM56に順次格納する。尚、フィルタ後検出信号をA/D変換する間隔である上記一定時間は、フィルタ後検出信号の波形を把握することができる程度に十分に短い時間に設定されている。
このため、気筒20のノッキング判定期間Kpの終了時において、RAM56には、各気筒20に対応するセンサ30、32、34の検出信号について、一定時間毎のフィルタ後センサ値が、ノッキング判定期間Kpの分だけ記憶されていることになる。
マイコン50は、各気筒20のノッキング判定期間Kpが終了する毎に、図3のノッキング判定処理を実行する。図3のノッキング判定処理は、終了したノッキング判定期間Kpに対応する気筒について、ノッキングの有無を判定するための処理である。
以下では、いずれかの気筒20のノッキング判定期間Kpが終了した場合として説明する。つまり、ノッキング判定期間Kpが終了した気筒20について、ノッキングの有無を判定するものとして説明する。
図3に示すように、マイコン50は、ノッキング判定処理を開始すると、まずS100において、ノッキング有無の判定結果を示す判定フラグを、「ノッキング無し」を示す「0」に設定する。つまり、判定フラグの初期化を行う。判定フラグは、例えばレジスタ60に格納される1ビットのデータである。
S102においてマイコン50は、気筒20のセンサ30、32、34の検出信号について、ノッキング有りを示しているか否かを判定する。例えば、マイコン50は、センサ30、32、34の検出信号について、RAM56に記憶されているノッキング判定期間Kp分のフィルタ後センサ値のうち、予め定められたノッキング判定値Nth以上のフィルタ後センサ値が存在するか否かを判定する。
そして、ノッキング判定値Nth以上のフィルタ後センサ値が存在すれば、検出信号がノッキングの発生を示していると判定する。尚、ノッキング判定値Nthは、気筒20に対するセンサ30、32、34の設置位置に応じて設定されている。
S104においてマイコン50は、S102におけるセンサ30、32、34の検出信号についての判定結果がすべてノッキング有りであるか否かを判定する。すべての検出信号についての判定結果がすべてノッキング有り、ということは、S102において検出信号のすべてがノッキングの発生を示していると判定されたということである。
S104の判定がNOであり、センサ30、32、34のうちの1個でもノッキングの発生を示していなかった場合、マイコン50は本処理を終了する。
S104の判定がYESであり、センサ30、32、34のすべての検出信号がノッキングの発生を示している場合、S106においてマイコン50は、判定フラグをノッキング有りを示す「1」に設定する。ただし、S106での判定フラグの設定は、仮の判定に基づく仮の設定である。
S108においてマイコン50は、ノッキング判定期間Kpにおける各検出信号について、ノッキングを示す所定の特徴が現れた特徴時刻を検出する。本実施形態では、例えば、検出信号が最大値になったことを、上記所定の特徴としている。
具体的には、マイコン50は、検出信号の最大値として、センサ30、32、34のそれぞれについて、RAM56に記憶されているノッキング判定期間Kp分のフィルタ後センサ値から最大値を検出する。
そして、各気筒において点火プラグで点火した点火タイミング、つまり図2においてパルスのONからOFFへの立ち下がりタイミングを基準時刻の0とし、最大値であるフィルタ後センサ値をA/D変換した時刻を、センサ30、32、34のそれぞれの検出信号についての特徴時刻tA、tB、tCとして記憶する。
そして、S110においてマイコン50は、S108で検出したセンサ30、32の検出信号の特徴時刻tA、tBの時間差Dt1を次式(1)により算出する。
Dt1=|tA−tB| ・・・(1)
S112においてマイコン50は、特徴時刻tA、tBと特徴時刻tCとの時間差として、特徴時刻tA、tBの平均と特徴時刻tCとの時間差Dt2を次式(2)により算出する。
Dt2=|(tA+tB)/2−tC| ・・・(2)
S114においてマイコン50は、ノッキング判定時間R1、R2を設定する。尚、ノッキング判定時間R1、R2については、後で説明する。
S116においてマイコン50は、S110で算出した時間差Dt1がノッキング判定時間R1以下であるか否かを判定する。尚、時間差Dt1の最小値は0であるため、S116での判定は、時間差Dt1が0以上R1以下の範囲であるか否かを判定していることになる。
S116の判定がYESであり、時間差Dt1がノッキング判定時間R1以下の場合、マイコン50は、該当する気筒20においてノッキングが発生していると仮に判断し、判定フラグの設定を変えることなく、処理をS118に移行する。
S116の判定がNOであり、時間差Dt1がノッキング判定時間R1よりも大きい場合、マイコン50は、ノッキングが発生していないと判断し、処理をS120に移行する。
S118においてマイコン50は、S112で算出した時間差Dt2がR1<Dt2≦R1+R2を満たしているか否かを判定する。時間差Dt2がR1<Dt2≦R1+R2を満たしている場合、図1に示す領域22の範囲でノッキングが実際に発生していることを表している。一方、時間差Dt2がR1<Dt2≦R1+R2満たしていない場合、領域22の範囲でノッキングが発生していないことを表している。
S118の判定がNOであり、領域22の範囲でノッキングが発生していない場合、マイコン50はS120に処理を移行する。S118の判定がYESであり、領域22の範囲でノッキングが発生している場合、マイコン50はS122に処理を移行する。
S120においてマイコン50は、判定フラグを「1」から「0」に書き換え、処理をS122に移行する。
S122においてマイコン50は、判定フラグが「1」であるか否かを判定する。S122の判定がNOであり、判定フラグが「0」の場合、マイコン50は本処理を終了する。S122の判定がYESであり、判定フラグが「1」の場合、S124においてマイコン50は、ノッキングを解消するための処理として、例えばエンジン10に対する点火タイミングを遅角させる処理を行い、その後、本処理を終了する。
ここで、S116、S118の判定に用いられるノッキング判定時間R1、R2について説明する。
気筒20内でノッキングが発生してから、ノッキングセンサ30、32、34の検出信号にノッキングを示す所定の特徴が現れるまでの時間、本実施形態の場合にはフィルタ後センサ値が最大値になるまでの時間は、ノッキングの発生位置と各センサ30、32、34との距離によって決まる。
まず、気筒20内でノッキングが発生した場合、S110で算出される時間差Dt1は、気筒20とセンサ30、32との位置関係によって決まる所定範囲になると考えられる。逆に、S110で算出される時間差Dt1が所定範囲でなければ、S104においてセンサ30、32、34の検出信号がすべてノッキングの発生を示していると判定されたとしても、ノッキングは発生していないと判断することができる。
また、気筒20内でノッキングが発生し、振動がセンサ30、32に到達する時刻が同じ場合、時間差Dt1は最小値の0となる。このため、ノッキング判定時間R1は、気筒20内でノッキングが発生した場合の時間差Dt1の最大値に設定される。
また、気筒20内の領域22でノッキングが発生した場合、S112で算出される時間差Dt2は、気筒20に対し、センサ30、32とセンサ34との位置関係によって決まる所定範囲になると考えられる。
逆に、S112で算出される時間差Dt2が所定範囲でなければ、S104においてセンサ30、32、34の検出信号がすべてノッキングの発生を示していると判定されたとしても、ノッキングは発生していないと判断することができる。
時間差Dt2の最大値は、領域22においてセンサ34から最も遠い位置でノッキングが発生したとき、つまり領域22の上死点側の端部でノッキングが発生したときと考えられる。一方、時間差Dt2の最小値は、領域22においてセンサ34から最も近い位置でノッキングが発生したとき、つまり領域22の下死点側の端部24でノッキングが発生したときと考えられる。
本実施形態では、領域22でノッキングが発生したときの時間差Dt2の範囲をR1<Dt2≦R1+R2に設定している。
このようなノッキング判定時間R1、R2は、理論計算と実験との両方または一方によって定めることができる。本実施形態において、ROM54には、理論計算や実験によって予め定めたノッキング判定時間R1、R2が記憶されており、マイコン50は、S114において、ROM54からノッキング判定時間R1、R2を読み出す処理を行う。
尚、本実施形態では、各気筒20に対するセンサ30、32、34の位置関係が、すべての気筒20で同じであるため、ノッキング判定時間R1、R2もすべての気筒20で同じ値を用いている。一方、例えば、気筒20毎に、センサ30、32、34までの振動の伝達速度が異なる場合や、センサ30、32、34の位置関係が異なる場合には、ノッキング判定時間R1、R2を気筒20毎に異なる値に設定するようにすればよい。
次に、ノッキング判定処理の作用について図4、図5を用い説明する。尚、図4および図5において、センサ30、32、34の段の波形は、フィルタ後検出信号を表している。
気筒20内の領域22でノッキングが発生した場合には、図4に示すように、その気筒20のノッキング判定期間Kpにおいて、センサ30、32、34のフィルタ後検出信号が、すべてノッキング判定値Nth以上となる。これにより、図3のノッキング判定処理では、S104において検出信号のすべてがノッキングの発生を示していると判定され、S106において判定フラグが「1」に設定される。
尚、図4と後述する図5とにおいは、センサ30の特徴時刻tAがセンサ32の特徴時刻tBよりも早くなっている。これは、あくまでも一例であり、特徴時刻tBが特徴時刻tAよりも早くなってもよいし、同じ時刻になってもよい、
そして、図4に示すように、図3のS110で算出される時間差Dt1=|tA−tB|はDt1≦R1になる。このため、図3のノッキング判定処理では、S116の判定がYESになり、判定フラグは「1」のままになる。
また、図4に示すように、図3のS112で算出される時間差Dt2=|(tA+tB)/2−tC|はR1<Dt2≦R1+R2になる。このため、図3のノッキング判定処理では、S118の判定がYESになり、判定フラグは「1」のままになる。
つまり、該当する気筒20についてノッキングが発生していると最終的に判断される。その結果、ノッキングを解消するために、S124において点火タイミングを遅角させる処理が行われる。
一方、気筒20のノッキング判定期間Kpにおいて、例えば気筒20内であっても領域22の外でノッキングの特徴と類似した振動が発生したとする。そして、図5に示すように、ノッキング判定期間Kpにおいてセンサ30、32、34のフィルタ後検出信号が、すべてノッキング判定値Nth以上になったとする。
すると、図3のノッキング判定処理では、S104において、検出信号のすべてがノッキングの発生を示していると判定されて、S106において判定フラグが「1」に設定される。
しかし、図5に示すように、時間差Dt1がDt1≦R1を満たしていても、領域22でノッキング発生しないと、時間差Dt2はR1<Dt2≦R1+R2を満たさない。この場合、図3のノッキング判定処理では、S118においてNOと判定される。
そして、S120において判定フラグが「1」から「0」に書き換えられることにより、ノッキング有無の判定結果が「ノッキング無し」に改められることとなる。その結果、最終的にノッキング無しと判定されるので、点火タイミングの遅角は実施されない。
[1−3.効果]
以上説明した第1実施形態によると、以下の効果を得ることができる。
(1)気筒20内であっても領域22の外でノッキングの特徴と類似した振動が発生した場合、図3のS104、S116でYESと判定されたとしても、S118でNOと判定して、ノッキング有りと誤判定することを抑制できる。これにより、ノッキングが発生したか否かの検出精度を向上させることができる。
その結果、ノッキング有りと誤判定して点火タイミングを遅角させるノッキング回避制御の実行を抑制することができ、燃費と出力との向上につながる。
(2)ECU40は、センサ30、32、34から出力される各検出信号から、フィルタ46によってノッキングの周波数成分を抽出し、図3のノッキング判定処理では、フィルタ46を通過したフィルタ後検出信号を処理の対象としている。様々な周波数の信号のなかからノッキングで発生する周波数帯域の信号だけを処理の対象とすることができるので、無駄な計算を排除して、ノッキングの判定時間を短縮することができる。
(3)ECU40は、検出信号における「ノッキングを示す所定の特徴」として、本実施形態では検出信号の最大値として、フィルタ後センサ値が最大値になったという特徴を検出している。最大値を検出する処理は比較的容易であるため、ノッキング判定のための処理負荷を軽減することができる。
(4)エンジン10の気筒20毎に、センサ30、32、34を設置している。そして、ノッキング判定処理では、気筒20毎に、その気筒20に対応するセンサ30、32、34からの検出信号に基づいて、ノッキングが発生したか否かを判定する。このため、ノッキングの発生源とセンサとの距離を近くすることができ、ノッキングに関するS/N比が良好な検出信号に基づいて、ノッキングの有無を一層精度良く判定することができる。また、気筒間の影響を受けにくいという利点がある。
上記第1実施形態において、エンジン10がエンジンに対応し、気筒20が気筒に対応し、領域22が領域に対応し、端部24が領域の下死点側の端部に対応し、センサ30、32が第1のセンサに対応し、センサ34が第2のセンサに対応し、ECU40がノッキング検出装置に対応し、マルチプレクサ42、アンプ44、フィルタ46が信号取得部に対応し、マイコン50が第1の判定部と時間差算出部と第2の判定部とに対応する。
また、センサ30、32の検出信号が第1の検出信号に対応し、センサ34の検出信号が第2検出信号に対応する。
また、時間差Dt1が第1の時間差に対応し、時間差Dt1に対しDt1≦R1が第1の所定範囲に対応し、時間差Dt2が第2の時間差に対応し、時間差Dt2に対しR1<Dt2≦R1+R2が第2の所定範囲に対応する。
また、S102、S104が第1の判定部の処理に対応し、S108〜S112が時間差算出部の処理に対応し、S114〜S118が第2の判定部の処理に対応する。
[第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
次に、第2実施形態のECUについて説明する。尚、第1実施形態と同じ構成部分については同一符号を用いる。第1実施形態と同一符号については、先行する説明を参照する。
第2実施形態のノッキング検出システム4においては、図6に示すように、気筒毎20ではなく、ECU80が制御するエンジン10のシリンダーブロックに、4個の気筒20が並ぶ方向の両端の気筒20の径方向外側に2つのセンサ30、32が設置されている点が第1実施形態と異なる。
さらに、気筒毎20ではなく、気筒20の下死点側の底部外側のエンジン10のシリンダーブロックに、1個のセンサ34が設置されている点が第1実施形態と異なる。
第2実施形態で使用するセンサ30、32、34は、第1実施形態のセンサ30、32、34と実質的に同じセンサであり、すべての気筒20について共通のセンサとして設けられている。
ただし、センサ30、32は、第1実施形態と同様に、気筒20の軸方向位置において、気筒20の上死点側の端部から領域22の下死点側の端部24までの間に設置されている。
また、センサ34は、第1実施形態と同様に、センサ30、32と気筒20の軸方向の異なる位置として、下死点側の気筒20の底部外側のシリンダーブロックに設置されている。つまり、3個のセンサ30、32、34は三角形を形成している。
さらに、第2実施形態では、センサ30、32、34はすべての気筒20に共通のセンサであるから、マルチプレクサ42が設置されていない点が第1実施形態と異なる。センサ30、32、34の検出信号はアンプ44に直接入力されている。
マイコン50は、各気筒20のノッキング判定期間Kpにおいて、各フィルタ46から出力されるフィルタ後検出信号の各々について、A/D変換を一定時間毎に実施するとともに、その一定時間毎のA/D変換結果であるフィルタ後センサ値をRAM56に順次格納する。
[2−2.処理]
第2実施形態のノッキング判定処理は、図3のノッキング判定処理と実質的に同じである。尚、第2実施形態のノッキング判定処理で使用するノッキング判定時間R1、R2は、第1実施形態のノッキング判定処理で使用するノッキング判定時間R1、R2と同じ値でもよいし、センサの設置位置に合わせて異なる値にしてもよい。
[2−3.効果]
以上説明した第2実施形態によると、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加え、以下の効果を得ることができる。
エンジン10に3個のセンサ30、32、34を設置するだけで、ECU80は気筒20毎のノッキング有無の判定を精度良く行うことができる。
以上説明した第2の実施形態において、ECU80がノッキング検出装置に対応する。
[3.他の実施形態]
(1)第1実施形態において、エンジン10の気筒20毎に、気筒20の径方向外側に3個以上のノッキングセンサをそれぞれ設置してもよい。また、気筒20下死点側の底部外側に2個以上のノッキングセンサを設置してもよい。
その場合、図3のS104では、気筒20の径方向外側に設置した3個以上のノッキングセンサのうち2個以上のノッキングセンサの検出信号がノッキングの発生を示しているか否かを判定する。さらに、気筒20下死点側の底部外側に設置した2個以上のノッキングセンサのうち1個以上の検出信号がノッキングの発生を示しているか否かを判定する。
そして、図3のS104でYESと判定した場合には、例えば、気筒20の径方向外側に設置したノッキングセンサのうちノッキングの発生を示しているセンサの検出信号の2個ずつについて、それぞれ前述の時間差Dt1を算出する。
そして、時間差Dt1を算出したノッキングセンサの検出信号と、気筒20の下死点側の底部外側に設置したノッキングセンサのうちノッキングの発生を示しているセンサの検出信号の1個ずつとについて、それぞれ前述した時間差Dt2を算出する。
そして、時間差Dt1、Dt2の各々が、予め定めた所定範囲でなければ、S120の処理を行うようにすればよい。
(2)図3のS124を、S122においてYESであると合計で第1の所定回数以上判定されるか、S122においてYESであると連続して第2の所定回数以上判定されると実行するようにしてもよい。
(3)図1のように、気筒20毎に気筒20の径方向外側に2個のノッキングをそれぞれ設けた場合においても、気筒20の径方向外側に3個以上のノッキングセンサをそれぞれ設けた場合と同様の処理を行うこともできる。
つまり、各気筒20についてのノッキング判定を、他の気筒20用のノッキングセンサも用いて実施すればよい。例えば、#1の気筒20についてのノッキング判定を行う場合に、#2の気筒20の径方向外側に設置されたノッキングセンサの検出信号も用いる、といったことも可能である。
(4)上記実施形態において、検出信号における「ノッキングを示す所定の特徴」としては、フィルタ後センサ値に代えてフィルタ後検出信号がノッキング判定値以上になった、という特徴を検出してもよい。その場合、図3のS108では、フィルタ後検出信号のすべてがノッキング判定値以上となった各時刻を、特徴時刻tA、tB、tCとして検出することになる。
(5)センサ30、32は、気筒20の軸に直交する同一平面上に設置することに限らず、軸方向位置をずらして設置してもよい。
(6)振動を電圧に変換する非共振型のノッキングセンサに代えて、共振型のノッキングセンサを用いてもよい。一般的に、共振型ノッキングセンサは、予め定められたノッキング周波数の振動を一定レベル以上検出すると出力電圧が大きくなる。このため、共振型ノッキングセンサを用いた場合には、第1、第2実施形態のノッキング判定処理が、フィルタ後検出信号に対してではなく、共振型ノッキングセンサからの検出信号に対して実施されるようにすればよい。
その場合、図1または図6のフィルタ46を削除するか、あるいは、フィルタ46の代わりに、ノイズフィルタとしてのローパスフィルタを用いることができる。また、その場合、図3におけるS102やS108の処理は、検出信号を入力とするハードウェア回路によって実施するように構成することもできる。
(7)ノッキングの振動を電圧に変換するノッキングセンサに代えて、ノッキングの発生を音で検出する音センサとして、マイクを使用してもよい。マイクを使用すれば、エンジン10の振動を、空気を介して検出することとなるため、エンジン10の個体差や構造差によらずに、前述の時間差Dt1、Dt2を正しく検出し、ノッキングの検出精度を向上させることができる。
(8)第1、第2実施形態のECU40、80の構成は、一般的なノッキング試験装置にも適用することができる。
(9)第1実施形態においては、図3のS116とS118の両方でYESと判定してからS122に進む前に、判定フラグを「1」に設定するようにしてもよい。その場合、S106とS120の処理は削除することができる。このような変形は、第2実施形態についても同様に適用することができる。
(10)上記実施形態における一つの構成要素が有する複数の機能を複数の構成要素によって実現したり、一つの構成要素が有する一つの機能を複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を一つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される一つの機能を一つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。尚、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(11)上述したノッキング検出装置の他、当該ノッキング検出装置を構成要素とするノッキング検出システム、当該ノッキング検出装置としてコンピュータを機能させるためのノッキング検出プログラム、このノッキング検出プログラムを記録した記録媒体、ノッキング検出方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
できる。
2、4:ノッキング検出システム、10:エンジン、20:気筒、22:領域、24:端部、30、32、34:ノッキングセンサ、40、80:ECU(ノッキング検出装置)、42:マルチプレクサ(信号取得部)、44:アンプ(信号取得部)、46:フィルタ(信号取得部)、50:マイコン(第1の判定部、時間差算出部、第2の判定部)

Claims (7)

  1. エンジン(10)の気筒(20)の径方向外側に設置された2個以上の第1のノッキングセンサ(30、32)からノッキングを検出する第1の検出信号を取得し、前記第1のノッキングセンサと前記気筒の軸方向の異なる位置に設置された1個以上の第2のノッキングセンサ(34)からノッキングを検出する第2の検出信号を取得する信号取得部(42、44、46)と、
    前記信号取得部が取得する2個以上の前記第1の検出信号と1個以上の前記第2の検出信号とが前記エンジンにノッキングが発生したことを示しているか否かを判定する第1の判定部(50、S102、S104)と、
    少なくとも2個の前記第1の検出信号と少なくとも1個の前記第2の検出信号とが前記エンジンにノッキングが発生したことを示していると前記第1の判定部が判定すると、前記エンジンにノッキングが発生したことを示している前記第1の検出信号のうち少なくとも2個の時間差として、ノッキングを示す所定の特徴が現れた時刻の第1の時間差を算出し、ノッキングが発生したことを示している前記第1の検出信号と前記第2の検出信号とのうち少なくとも1個の前記第1の検出信号と少なくとも1個の前記第2の検出信号との時間差として、ノッキングを示す前記所定の特徴が現れた時刻の第2の時間差を算出する時間差算出部(50、S108〜S112)と、
    前記時間差算出部が算出する前記第1の時間差が第1の所定範囲であるか否か、ならびに前記時間差算出部が算出する前記第2の時間差が第2の所定範囲であるか否かを判定し、前記第1の時間差が前記第1の所定範囲であり、かつ前記第2の時間差が前記第2の所定範囲であれば、前記気筒内においてノッキングが発生する可能性のある領域(22)でノッキングが発生したと判定する第2の判定部(50、S114〜S118)と、
    を備えるノッキング検出装置(40、80)。
  2. 請求項1に記載のノッキング検出装置において、
    前記第1のノッキングセンサは、前記気筒の上死点側の端部から前記領域の下死点側の端部(24)までの間において前記気筒の径方向外側に設置され、
    前記第2のノッキングセンサは、前記気筒の軸方向において下死点側の前記気筒の底部外側に設置されている、
    ノッキング検出装置。
  3. 請求項1または2に記載のノッキング検出装置において、
    2個の前記第1のノッキングセンサと1個の前記第2のノッキングセンサとが各気筒に設置されており、
    前記第1の判定部は、前記気筒に対応して設置された2個の前記第1のノッキングセンサと1個の前記第2のノッキングセンサとについて、ノッキングが発生したことを前記検出信号が示しているか否かを前記気筒毎に判定する、
    ノッキング検出装置。
  4. 請求項1または2に記載のノッキング検出装置において、
    前記エンジンに対し、2個の前記第1のノッキングセンサと1個の前記第2のノッキングセンサとが設置されており、
    前記第2の判定部は、前記第1の時間差が前記第1の所定範囲であり、かつ前記第2の時間差が前記第2の所定範囲であれば、ノッキングが発生したか否かの判定対象とする前記気筒の前記領域でノッキングが発生したと判定する、
    ノッキング検出装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のノッキング検出装置において、
    前記第1の所定範囲と前記第2の所定範囲とは、前記1のノッキングセンサと前記第2のノッキングとの前記気筒に対する設置位置に基づいて設定されている、
    ノッキング検出装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のノッキング検出装置において、
    前記第2の判定部は、ノッキングが発生したと合計で第1の所定回数以上判定するか、あるいはノッキングが発生したと連続して第2の所定回数以上判定すると、ノッキングが発生したと正式に判定する、
    ノッキング検出装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のノッキング検出装置において、
    前記所定の特徴は前記検出信号が最大値になったことである、
    ノッキング検出装置。
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