JP2018053470A - 防音構造体およびこの施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建設現場の仮設の防音板1として用いられ、ダンボール2と、シート材3とが、積層された複合構成となっている。所定の剛性を有するダンボール2と、ダンボール2の表面2aに重ねて配置されるシート材3と、を備え、シート材3は、例えば鉛や厚手のゴム製のシート材料からなり、ダンボール2に対してピン4によって非接着により固定された構成の防音構造体を提供する。
【選択図】図2
Description
すなわち、遮音・防音シートの場合には、シートを固定するためのフレームが必要となるため、設置場所が限定されたり、シートを隙間なく張ることが難しく、かつ手間のかかる作業となる。そして、シート同士の間に隙間が生じると、遮音欠損が発生するという問題があった。
また、シートの素材自体が軽量であるため十分な遮音性能を確保できないという問題があり、その点で改善の余地があった。
そして、ダンボールは適度な剛性を有するので、従来の遮音・防音シートのみの場合に比べて、配置される防音構造体に隙間が発生し難く、優れた遮音性能を発揮することができる。
しかも、本発明では、加工が容易な素材からなるダンボールを用い、ダンボールにシート材を固定するという簡単な構造により作製することができる。そのため、任意の形状で隙間のない塀や箱状の区画を組み立てることが可能となり、現場での組立を容易に行うことができる。
図1及び図2に示すように、本実施の形態による防音構造体は、例えば建設現場の仮設の防音板1として用いられている。
防音板1は、ダンボール2と、シート材3とが、積層された複合構成となっている。ダンボール2は、所定の剛性を有する周知のものが使用され、新品、又は中古のものであってもよい。なお、図1及び図2は、防音板1の一区画のみを示した斜視図であって、シート材3側から見た図である。
ここで、シート材3としては、防音板1の重量を増大させるだけの材質であることが好ましい。例えば、厚さ10〜15mmのダンボール2に対して0.7kg/m2の重量を確保できる部材が好ましい。
図1及び図2に示すように、防音板1は、予め工場あるいは作業ヤードで所定の大きさ(例えば、トラック等で運搬可能な大きさ)にダンボール2にシート材3を固定した状態で製作しておき、それを設置現場に搬入して、適宜な形状、大きさに組み立てて仮設の防音板1として使用する。所定の大きさの防音板1同士を隣接させて接続する場合には、例えば、粘着テープやボルト、ピン等の接続部材を使用すればよい。
そして、ダンボール2は適度な剛性を有するので、従来の遮音・防音シートのみの場合に比べて、配置される防音板1に隙間が発生し難く、優れた遮音性能を発揮することができる。
上述した第1の実施の形態では、シート材3がダンボール2の所定範囲の表面2aに沿って張った状態で配置されているが、シート材3の配置状態として、これに限定されることはない。
図4に示す第2の実施の形態による防音板1A(防音構造体)は、ダンボール2の所定範囲の表面2a(被固定面)に複数枚(ここでは2枚)のシート材3(3A、3B)を配置させたものである。つまり、前記所定範囲の1/2の範囲に1枚のシート材3A、3Bを配置させるため、シート材3A、3Bに蛇腹状に折り返した折返し部3cを形成したものである。すなわち、シート材3A、3Bは、ダンボール2の表面2aに対して部分的に弛ませた状態で固定されている。なお、図4では、各シート材3A、3Bの左右両端3a、3bをピン4によってダンボール2に固定する構成となっているが、シート材3A、3Bのダンボール2の表面2aに接する折返し部3cにおいてもピン4によってダンボール2に係止させてもよい。
図5に示すように、第3の実施の形態による防音板1Bは、第1ダンボール2A(2)と、シート材3と、第2ダンボール2B(2)とが、その順で積層された構成となっている。つまり、2枚のダンボール2で1枚のシート材3を挟持するように交互に積層されている。
この防音板1Bを作製する場合には、先ず、第1ダンボール2Aの表面2aに沿ってシート材3を配置して第1ピン4Aで固定する。その後、シート材3の表面3aに沿って第2ダンボール2Bを配置して第2ピン4Bでシート材3及び第1ダンボール2Aを貫通させて固定する。なお、このような作製方法に限らず、例えばシート材3を2枚のダンボール2A、2Bで挟持した状態でピンによって固定するようにしてもよい。
2、2A、2B ダンボール
2a 表面
3、3A、3B シート材
3c 折返し部
4、4A、4B ピン
Claims (7)
- ダンボールと、
該ダンボールの少なくとも一方の面に重ねて配置されるシート材と、
を備え、
前記シート材は、前記ダンボールに対して非接着により固定されていることを特徴とする防音構造体。 - 前記シート材は、前記ダンボールに対してピンによって固定されていることを特徴とする請求項1に記載の防音構造体。
- 前記シート材は、前記ダンボールの被固定面に対して弛ませた状態で固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防音構造体。
- 前記シート材は、蛇腹状に折り返した複数の折返し部を形成した状態で前記ダンボールに固定されていることを特徴とする請求項3に記載の防音構造体。
- 前記シート材は、複数枚が重ねられた状態で設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の防音構造体。
- 前記ダンボールと前記シート材とが交互に積層されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の防音構造体。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の防音構造体の施工方法であって、
前記ダンボールを配置する工程と、
前記ダンボールの少なくとも一方の面に前記シート材を重ねて配置するとともに、前記ダンボールに対して非接着により固定する工程と、
を有することを特徴とする防音構造体の施工方法。
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---|---|---|---|---|
WO2019181542A1 (ja) | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 | 医用画像処理装置、治療システム、および医用画像処理プログラム |
JP2020033777A (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | タキロンシーアイ株式会社 | 作業室構造体 |
JP2020166024A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 清水建設株式会社 | 吸音装置及び防音塀 |
WO2023189975A1 (ja) * | 2022-03-29 | 2023-10-05 | イビデン株式会社 | 防炎シート及びその製造方法、並びに電池パック |
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