JP2018053145A - 感圧式接着剤、感圧式接着フィルムおよび光学積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】感圧式接着フィルムに用いたときに、再剥離性(リワーク性)に優れ、高温環境下や高温高湿環境下に曝された後、基材からの浮きや剥がれが発生しにくい感圧式接着剤の提供。【解決手段】ポリウレタン樹脂(A)と、水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)とを含有する感圧式接着剤であって、ポリウレタン樹脂(A)を構成する単量体単位として、ポリオール(a1)単位、およびポリイソシアネート(a2)単位を含有し、ポリウレタン樹脂(A)は、主鎖にカーボネート構造を有し、芳香環を有しない重量平均分子量10,000〜500,000であり、ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対して、水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)0.1〜50重量部を含有する感圧式接着剤。【選択図】なし

Description

本発明は、感圧式接着剤、感圧式接着フィルムおよび光学積層体に関する。
電子計算機、電子時計、携帯電話、テレビジョン等の家庭用・業務用電化製品など様々な機器に使用される液晶ディスプレイ等の表示装置は、大型化が進んでおり、特に液晶テレビやプラズマテレビ等は大型化が顕著である。また、近年ではスマートフォンやタブレットをはじめとするタッチパネル方式の液晶ディスプレイが急速に普及しており、今後も大きな市場拡大が期待されている。一方で、液晶ディスプレイは、カーナビゲーションなど車載機器等にも使用されており、高温高湿雰囲気などの過酷な車内環境下で使用できる耐久性が必要とされている。
従来、液晶ディスプレイ等の光学部材には、加工、組立、検査、輸送などの際の表面の汚れや傷付き防止のために、一般に、露出面側に表面保護フィルムが貼着される。特に、光学部材用の表面保護フィルムは、その製造工程で貼付と剥離が繰り返される場合があるため、貼付のしやすさ(被着体への濡れ広がり)と剥離の際に光学部材表面を汚染しない再剥離性(リワーク性とも称す)が必要である。また、光学部材の薄膜化に伴い光学部材自体が割れやすくなっており、表面保護フィルムは、接着性を有しながらも、より弱い力で剥離が可能な特性(軽剥離性)が必要となってきている。更に、表面保護フィルムに対しては、加熱、湿熱状態に曝されても発泡したり、被着体から剥離したりしない、高い耐久性も必要とされている。
この表面保護フィルムを貼着した光学部材等の積層体が、簡単に剥離できるだけでなく、高温下、又は高温高湿条件下等の過酷な環境下でも発泡、浮き・剥がれが生じないようにするため、アクリル系樹脂を含む感圧式接着剤や、シリコーン樹脂を含む感圧式接着剤が用いられてきた。
しかし、アクリル系樹脂を含む感圧式接着剤は、接着層自体の凝集力の不足から、貼付後の時間の経過に伴って、著しく接着力が増加したり、剥離時に糊残りが起きたりする場合があり、光学部材や電子部材などの特に異物混入を嫌う部材の表面保護フィルムとして用いるには問題があった。
また、シリコーン樹脂を粘着剤層は、剥離後に、シリコーン樹脂が被着体を汚染しやすく、光学部材や電子部材などの特に低汚染が要求される部材の表面保護フィルムとして用いるには問題があった。
そこで、アクリル系樹脂やシリコーン樹脂を使用しない感圧式接着剤として、特許文献1には、ポリオールとしてポリエーテルポリオールを使用したポリウレタン樹脂を含む感圧式接着剤が開示されている。
また、特許文献2には、ポリオールとしてポリエステルポリオールを使用したポリウレタン樹脂、およびカルボン酸エステルを含む感圧式接着剤が開示されている。
特開2006−182795号公報 特開2015−7226号公報
しかし、従来の特許文献1のポリウレタン樹脂の感圧式接着剤は、柔軟性が出て接着力は向上するが、凝集力が低下して糊残りしやすくなるといった問題点がある。
また、ポリオール成分としてポリエステルポリオールを用いたポリウレタン樹脂を使用した特許文献2の感圧式接着剤は、凝集力が高く糊残りを抑制することができるが、高温環境下や高温高湿環境下に曝された後、被着体からの浮きや剥がれが発生し、再剥離性が低い問題があった。
本発明は、再剥離性に優れ、高温環境下や高温高湿環境下に曝された後、被着体からの浮きや剥がれが発生しにくい感圧式接着剤および感圧式接着フィルムの提供を目的とする。
本発明の感圧式接着剤は、ポリウレタン樹脂(A)と、水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)とを含有する感圧式接着剤であって、ポリウレタン樹脂(A)を構成する単量体単位として、ポリオール(a1)単位、およびポリイソシアネート(a2)単位を含有し、 ポリウレタン樹脂(A)は、主鎖にカーボネート構造を有し、芳香環を有しない重量平均分子量10,000〜500,000であり、ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対して、水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)0.1〜50重量部を含有する。
上記の本発明によれば、主鎖にカーボネート構造を有するポリウレタン樹脂(A)を用いたことで、基材との密着性が向上し、再剥離性、耐熱性、耐湿熱性および透明性に優れた感圧式接着フィルムが得られた。さらに、感圧式接着フィルムは、高温環境下や高温高湿環境下に曝された後、発泡や剥がれ等が発生せず、剥離時には被着体を汚染しない効果が得られた。
本発明により再剥離性に優れ、高温環境下や高温高湿環境下に曝された後、被着体からの浮きや剥がれが発生しにくい感圧式接着剤および感圧式接着フィルムを提供できる。
本発明の感圧式接着剤は、ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対して、上記水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)0.1〜50重量部を含有する感圧式接着剤であることが特徴である。
本発明の感圧式接着剤は、塗工により形成した接着層および基材を備えた感圧式接着フィルムとして使用することが好ましい。
なお、本明細書で、フィルム、テープ、シートは同義語である。
以下、感圧式接着剤の構成成分について具体的に説明する。

<ポリウレタン樹脂(A)>
ポリウレタン樹脂(A)は、ポリオール(a1)単位、およびポリイソシアネート(a2)単位を含有する樹脂であり、ポリオール(a1)およびポリイソシアネート(a2)を重合して得た樹脂である。
<<ポリオール(a1)>>
本明細書でいうポリオール(a1)とは、芳香環を有しないポリオールである。ポリオール(a1)は、芳香環を有しないジオールが好ましい。ポリオール(a1)がジオールであることで、ウレタン樹脂(A)の凝集力が向上し、さらに芳香環を有しないことで、熱黄変を抑制し、感圧式接着剤のガラス板に対する接着力を再剥離可能な微粘領域(例えば、粘着力10.0mN/25mm未満)に低減することが可能となる。このようなポリオール(a1)としては、脂肪族ポリオール(a1−1)、ポリエーテルポリオール(a1−2)、ポリエステルポリオール(a1−3)、ポリアミドポリオール(a1−4)、ポリカーボネートポリオール(a1−5)、およびその他のポリオール(a−6)などが挙げられる。なお、ポリオール(a1)は、ジオール、および水酸基を3個以上有するポリオールを含む。
脂肪族ポリオール(a1−1)としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−ブチル−3−エチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、3,3’−ジメチロールヘプタン、1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール等の鎖状の脂肪族ジオール;
例えば、1,2−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール,トリシクロデカンジエタノール、シクロペンタジエンジメタノール、2,5−ノルボルナンジオール、1,3−アダマンタンジオール、ダイマージオール等の脂環族ジオール;
例えば、グリセリン、ソルビトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、トリメチロールエタン、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、マンニトール、ジペンタエリスリトール等の3個以上の水酸基を有する脂肪族ポリオール等が挙げられる。
ポリオール(a1)は、感圧式接着剤のタック(粘着性)を低減させ、微粘領域での接着性を制御するために、前記鎖状の脂肪族ジオール、または脂環族ジオールを使用することが好ましい。鎖状の脂肪族ジオールのうち、側鎖に炭素数1〜8のアルキル基を有する脂肪族ジオールを使用するとポリウレタン樹脂(A)の柔軟性がより向上するため好ましい。前記鎖状の脂肪族ジオール、または脂環族ジオールは、例えば、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,12−ドデカンジオール、ダイマージオールがより好ましい。
ここで、ダイマージオールとは、リノール酸、オレイン酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸、トール油、綿実油、大豆油等より得られる乾性油脂肪酸または半乾性油脂肪酸等の炭素数18個のカルボン酸を熱重合して得られたダイマー酸を、さらに完全に水添して得られる炭素数36個の脂肪族ジオールであり、分岐構造やシクロヘキサン環を有するダイマージオールの幾何異性体の混合物として得られた化合物である。市販品としては、例えば、PRIPOL−2030、2033〔CRODA Coating & Polymers 社製〕や、Sovermol−908〔BASF社製〕が挙げられる。
なお、ここでいう鎖状の脂肪族とは、非環式の鎖状の炭素化合物を意味し、環式の炭素化合物は脂環族と定義する。
また、脂肪族ポリオール(a1−1)の数平均分子量(Mn)は、50〜800が好ましく、60〜600がより好ましい。数平均分子量がこの範囲であると、後述のポリエーテルポリオール(a1−2)、ポリエステルポリオール(a1−3)、ポリアミドポリオール(a1−4)、またはポリカーボネートポリオール(a1−5)の疑似結晶性を崩すため、ポリウレタン樹脂(A)の粘度を抑制し易く、塗加工性がより向上する。また、より凝集力が高まるため、再剥離性がより向上する。
ポリエーテルポリオール(a1−2)としては、公知のポリエーテルポリオールを用いることができる。ポリエーテルポリオール(a1−2)は、2〜4個の活性水素原子を有する開始剤に、アルキレンオキサイドを開環付加重合させて得られたポリオキシアルキレンポリオールである。開始剤としては、例えば、上記の脂肪族ポリオール(a1−1)や、脂肪族アミン(例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ネオペンチルジアミンなどのアルキレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどのアルカノールアミン)等が挙げられる。これらの中でも感圧式接着剤の塗工の際、被着体への濡れ広がり性が向上する面から上記の脂肪族ポリオール(a1−1)記載の脂肪族ジオールがより好ましい。
開始剤は、単独または2種以上を併用できる。
アルキレンオキサイドとしては、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイド、オキセタン、テトラヒドロフラン等を開環付加重合してポリオキシアルキレン骨格を有する化合物が挙げられる。
アルキレンオキサイド骨格を有するポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチレンプロピレングリコール(エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド共重合体)、ポリエチレンテトラメチレングリコール(エチレンオキサイド/テトラメチレンオキサイド共重合体)、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。また、上記脂肪族ポリオール(a1−1)を開始剤としてアルキレンオキサイドを開環重合したアルキルポリアルキレングリコール、シクロアルキルポリアルキレングリコール、またはビスフェノールAやビスフェノールF等のビスフェノールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加させてなる芳香環を有するポリアルキレンポリオール等が挙げられる。これらの中でも、芳香環を有せず、アルキレンオキサイド骨格を有するポリアルキレンポリオールを使用すると、感圧式接着剤は、良好な濡れ広がり性を得られる。例えば、微粘領域の接着性と濡れ広がり性との両立の点で、側鎖にメチル基を有する、ポリプロピレングリコールが特に好ましい。
ポリエーテルポリオール(a1−2)は、市販品でいうと例えば、PEG400(Mn=400,水酸基価=275,酸価<0.5,線形液状タイプ)、PEG600(Mn=600,水酸基価=180,酸価<0.5,線形液状タイプ)、PEG1000(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形ワックス状タイプ)、PEG2000(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形ワックス状タイプ)、PEG4000N(Mn=3,000,水酸基価=37,酸価<0.5,線形ワックス状タイプ)、PEG10000(Mn=10,000,水酸基価=11,酸価<0.5,線形固形タイプ)、ニューポールPP−400(Mn=400,水酸基価=275,酸価<0.5,線形液状タイプ)、ニューポールPP−1000(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状タイプ)、ニューポールPP−2000(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形液状タイプ)、ニューポールPP−4000(Mn=4,000,水酸基価=28,酸価<0.5,線形液状タイプ)、ニューポールGP−1000(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状3官能タイプ)、ニューポールGP−4000(Mn=4,000,水酸基価=28,酸価<0.5,線形液状3官能タイプ)〔以上、三洋化成工業社製〕;
アデカポリエーテルP−1000(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.1,線形液状タイプ)、アデカポリエーテルP−2000(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.1,線形液状タイプ)、アデカポリエーテルG−1500(Mn=1,500,水酸基価=110,酸価<0.1,線形液状3官能タイプ)、アデカポリエーテルG−3000B(Mn=3,000,水酸基価=56,酸価<0.1,線形液状3官能タイプ)、アデカポリエーテルAM−302(Mn=3,000,水酸基価=56,酸価<0.1,線形液状3官能タイプ)、アデカポリエーテルAM−502(Mn=4,600,水酸基価=36,酸価<0.1,線形液状3官能タイプ)〔以上、アデカ社製〕;
EXCENOL420(Mn=400,水酸基価=280,酸価<0.03,線形液状タイプ)、EXCENOL1020(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.05,線形液状タイプ)、EXCENOL2020(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.05,線形液状タイプ)、EXCENOL3020(Mn=3,000,水酸基価=35,酸価<0.03,線形液状タイプ)、EXCENOL510(Mn=4,000,水酸基価=28,酸価<0.05,線形液状タイプ)、EXCENOL1030(Mn=1,000,水酸基価=160,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)、EXCENOL240(Mn=3,000,水酸基価=56,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)、EXCENOL820(Mn=4,900,水酸基価=34,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)、EXCENOL823(Mn=5,100,水酸基価=33,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)〔以上、旭硝子社製〕;
PTG1000(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.05,線形ワックス状タイプ)、PTG2000(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.05,線形ワックス状タイプ)、PTG3000(Mn=3,000,水酸基価=36,酸価<0.05,線形ワックス状タイプ)〔以上、保土谷化学工業社製〕;
PTMG1000(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.05,線形ワックス状タイプ)、PTMG2000(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.05,線形ワックス状タイプ)〔以上、三菱化学社製〕;
BLAUNONGL−9(Mn=650,水酸基価=259,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)、BLAUNONGL−20(Mn=1,300,水酸基価=127,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)、BLAUNONGL−26(Mn=1,700,水酸基価=100,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)〔以上、青木油脂工業社製〕;
ユニオックスG−450(Mn=450,水酸基価=374,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)、ユニオックスG−750(Mn=750,水酸基価=224,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)、ユニオールTG1000(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)、ユニオールTG2000(Mn=2,000,水酸基価=84,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)、ユニオールTG3000(Mn=3,000,水酸基価=56,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)、TG4000(Mn=4,000,水酸基価=42,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)〔以上、日油社製〕等が挙げられる。
ポリエステルポリオール(a1−3)は、上記脂肪族ポリオール(a1−1)とポリカルボン酸との縮合反応により得ることができる。
ポリエステルポリオール(a1−3)を得るために用いられる公知のポリカルボン酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、スベリン酸、マレイン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、ドデカン二酸、ピメリン酸、シトラコン酸、グルタル酸、イタコン酸、無水コハク酸、無水マレイン酸等の脂肪族ジカルボン酸およびその無水物等;
例えば、ダイマー酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸等の脂環族ジカルボン酸およびその無水物等が挙げられる。
例えば、4−メチルシクロヘキサン−1,2,3−トリカルボン酸、(1a,2a,4a)−1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4−ペンタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、エチレンテトラカルボン酸等の3官能以上のポリカルボン酸およびその無水物等;
また、その他、ポリカプロラクトン、ポリ(β−メチル−γ−バレロラクトン)、ポリバレロラクトン等のラクトンを開環重合して得られるポリエステルポリオール等も使用することができるが、感圧式接着剤のガラス板等の別の基材(被着体とも称す。)への濡れ広がり性を考慮すると、上記の脂肪族、または脂環族ジカルボン酸およびその無水物であることが好ましい。これらはそれぞれ1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
ポリエステルポリオール(a1−3)は、市販品を用いることもでき、クラレポリオールP510(Mn=500,水酸基価=224,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールP1010(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールP2010(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールP3010(Mn=3,000,水酸基価=37,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールP4010(Mn=4,000,水酸基価=28,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールP5010(Mn=5,000,水酸基価=22,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールP6010(Mn=6,000,水酸基価=19,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールP2050(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールP3050(Mn=3,000,水酸基価=37,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールP4050(Mn=4,000,水酸基価=28,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールN2010(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールN4010(Mn=4,000,水酸基価=28,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールPNOA1010(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールPNOA2014(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールF1010(Mn=1,000,水酸基価=168,酸価<0.5,線形液状3官能タイプ)、クラレポリオールF2010(Mn=2,000,水酸基価=84,酸価<0.5,線形液状3官能タイプ)、クラレポリオールF3010(Mn=3,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形液状3官能タイプ)〔以上、クラレ社製〕;
URICH−62(Mn=430,水酸基価=260,酸価<4.0,線形液状タイプ)、URICY−202(Mn=980,水酸基価=115,酸価<1.0,線形液状タイプ)、URICY−332(Mn=910,水酸基価=123,酸価<1.0,線形液状タイプ)、URICSE−3506(Mn=3,500,水酸基価=32,酸価<1.0,白色固状タイプ)、URICH−52(Mn=840,水酸基価=200,酸価<3.0,白色固状3官能タイプ)〔以上、伊藤製油社製〕;
例えば、PLACCEL205(Mn=530,水酸基価=212,酸価<1.0,線形液状タイプ)、PLACCEL208(Mn=830,水酸基価=135,酸価<1.0,線形ワックス状タイプ)、PLACCEL210(Mn=1,000,水酸基価=114,酸価<1.0,線形ワックス状タイプ)、PLACCEL220(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<1.0,線形ワックスタイプ)、PLACCEL230(Mn=3,000,水酸基価=37,酸価<1.0,線形ワックス状タイプ)、PLACCEL240(Mn=4,000,水酸基価=28,酸価<1.0,線形ワックス状タイプ)、PLACCEL303(Mn=300,水酸基価=540,酸価<1.5,線形液状3官能タイプ)、PLACCEL305(Mn=550,水酸基価=305,酸価<1.0,線形液状3官能タイプ)、PLACCEL308(Mn=850,水酸基価=195,酸価<1.5,線形液状3官能タイプ)、PLACCEL309(Mn=950,水酸基価=187,酸価<1.0,線形液状3官能タイプ)、PLACCEL312(Mn=1,250,水酸基価=135,酸価<1.0,白色固状3官能タイプ)、PLACCEL320(Mn=2,000,水酸基価=84,酸価<1.0,白色固状3官能タイプ)、PLACCEL420(Mn=1,000,水酸基価=224,酸価<1.0,線形液状4官能タイプ)〔以上、ダイセル社製〕;
例えば、キョーワポール2000BA(Mn=2,000,水酸基価=58,酸価<0.5,線形液状タイプ)、キョーワポール5000PA(Mn=5,000,水酸基価=22,酸価<0.5,線形液状タイプ)〔以上、協和発酵ケミカル社製〕
等を挙げることができる。
ポリアミドポリオール(a1−4)は、上記ポリカルボン酸、およびポリアミンとの縮合反応により形成したポリアミドの分子末端に脂肪族ポリオール(a1−1)を縮合反応させて合成できる。
上記ポリアミンとしては、アミノ基を2個以上有するポリアミンであれば特に制限なく使用することができる。例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノプロパン、ビス−(3−アミノプロピル)エーテル、1,2−ビス−(3−アミノプロポキシ)エタン、1,3−ビス−(3−アミノプロポキシ)−2,2−ジメチルプロパン、α,ω−ビス−(3−アミノプロピル)ポリエチレングリコールエーテル、ネオペンチルジアミン、1,2−ジアミノブタン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン;
例えば、メンセンジアミン、イソホロンジアミン、1,3−(ビスアミノメチル)シクロヘキサン、1,4−(ビスアミノプロピル)シクロヘキサン、4,4’−メチレンビス(2−メチルシクロヘキシルアミン)、ノルボルナンジアミン等の脂環族ジアミン;
例えば、メタントリアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ブタン−1,1,4,4−テトラアミン等のアミノ基を3個以上有するポリアミン等が挙げられる。
またこれらのポリアミンとケトンとの反応生成物であるケチミンもポリアミンに含まれる。
ポリアミンは、これらの中でも感圧式接着剤の被着体への濡れ広がり性を考慮すると、脂肪族ジアミン、脂環族ジアミンが好ましい。
ポリアミンは、単独または2種以上を併用できる。
ポリアミドポリオール(a1−4)としては、市販品でいうと例えば、TPAE617(Mn=15,000,Tg=90℃,水酸基価=16,酸価=1,線形タイプ)〔以上、富士化成工業社製〕等が挙げられる。
ポリカーボネートポリオール(a1−5)は、下記一般式[1]で示される構造を、その分子中に有する公知のポリカーボネートポリオールである。
一般式[1]: −[−O−Rl−O−CO−]m
(式中、Rlは2価の有機残基、mは1以上の整数を表す。)
ポリカーボネートポリオール(a1−5)は、(I)脂肪族ポリオール(a1−1)と炭酸エステルとの反応、または、(II)脂肪族ポリオール(a1−1)に、アルカリの存在下でホスゲンを作用させる反応等で合成できる。
上記炭酸エステルは、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等が挙げられる。
ポリカーボネートポリオール(a1−5)は、カーボネート構造を連結基として有するため、ポリウレタン樹脂(A)の凝集力が高まり、高度の耐熱性、耐加水分解性、耐候性に優れる。さらに特に過酷な環境下での再剥離性が優れる。
ポリカーボネートポリオール(a1−5)は、市販品でいえば例えば、オキシマーN112(Mn=1,000,Tg=60℃,水酸基価=112,酸価<0.5,線形タイプ)〔パーストープ社製〕;
デュラノールT6001(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.05,線形液状タイプ)、デュラノールT6002(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.05,線形液状タイプ)、デュラノールT5651(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.05,線形液状タイプ)、デュラノールT5652(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.05,線形液状タイプ)、デュラノールT4671(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.05,線形液状タイプ)、デュラノールT4672(Mn=2,000,水酸基価=52,酸価<0.05,線形液状タイプ)〔以上、旭化成ケミカルズ社製〕;
ETERNACOLLUH−100(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.05,線形液状タイプ)、ETERNACOLLUH−200(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.05,線形液状タイプ)〔以上、宇部興産社製〕;
BENEBiOLNL1010DB(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.05,線形固形タイプ)、BENEBiOLNL2010DB(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.05,線形固形タイプ)、BENEBiOLNL1010B(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.05,線形固形タイプ)、BENEBiOLNL2010B(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.05,線形固形タイプ)〔以上、三菱化学社製〕;
PLACCELCD205(Mn=500,水酸基価=225,酸価<0.1,線形液状タイプ)、PLACCELCD210(Mn=1,000,水酸基価=116,酸価<0.1,線形ワックス状タイプ)、PLACCELCD220(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.1,線形ワックス状タイプ)〔以上、ダイセル社製〕;
クラレポリオールC−1065N(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形ワックス状タイプ)、クラレポリオールC−2065N(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形ワックス状タイプ)、クラレポリオールC−1090(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールC−2090(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールC−3090(Mn=3,000,水酸基価=37,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールC−4090(Mn=4,000,水酸基価=28,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールC−5090(Mn=5,000,水酸基価=22,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールC−1015N(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状タイプ)、クラレポリオールC−2015N(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形液状タイプ)〔以上、クラレ社製〕;
等を挙げることができる。
その他のポリオール(a1−6)は、脂肪族ポリオール(a1−1)〜(a1−5)に属さないポリオールであり、少なくとも1個のイオン性官能基を含有するポリオール、ジメチルシロキサンジオール等のシロキサン骨格を有するポリオールや、ポリブタジエンジオール、ポリイソプレンジオール等のジエン骨格を有するポリオール等が挙げられる。なおジエン骨格は、ジエン骨格を水素原子で飽和した水添化ジエンも含む。
少なくとも1個のイオン性官能基を含有するポリオールのうち、イオン性官能基とは、第4級アンモニウム基、第3級アミノ基、カルボキシレート基、カルボキシル基、スルホネート基、スルホン酸基、ホスホニウム基、ホスフィン酸基、硫酸エステル基等のイオン基、ならびにその前駆体基である。カルボキシル基、第3級アミノ基等は、イオン基ではないが、アンモニアや3級アミン、酢酸等による中和または4級化反応により、イオン基に容易に転化しうるため、イオン性官能基に含む。
少なくとも1個のイオン性官能基を含有するポリオールとしては、例えば、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)酪酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)吉草酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸などのカルボキシル基含有ポリオール化合物、また、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)アニリン、N−メチルジエタノールアミン等のアンモニアの水素原子を炭化水素基で3置換した置換基含有のポリオール等が挙げられる。
シロキサン骨格を有するポリオールの市販品は、例えば、KF6001(Mn=1,800,水酸基価=62,酸価<0.5,線形液状タイプ)、KF6002(Mn=3,000,水酸基価=35,酸価<0.5,線形液状タイプ)、KF6003(Mn=5,000,水酸基価=22,酸価<0.5,線形液状タイプ)〔以上、信越化学社製〕;
XF42−B0970(Mn=1,850,水酸基価=60,酸価<0.5,線形液状タイプ)〔以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製〕;
SF8427(Mn=2,400,水酸基価=46.8,酸価<0.1,線形液状タイプ)、SF8428(Mn=3,200,水酸基価=35,酸価<0.1,線形液状タイプ)〔以上、東レ・ダウ・コーニング社製〕等が挙げられる。
ジエン骨格を有するポリオールの市販品としては、例えば、GI−1000(Mn=1,500,水酸基価=67,酸価<0.5,線形液状タイプ)、GI−2000(Mn=2,100,水酸基価=47,酸価<0.5,線形液状タイプ)、GI−3000(Mn=3,100,水酸基価=26,酸価<0.5,線形液状タイプ)〔以上、日本曹達社製〕;
エポール(Mn=2,500,水酸基価=45,酸価<0.1,線形液状タイプ)、PolybdR45HT(Mn=1,200,水酸基価=93.5,酸価<0.1,線形液状タイプ)〔以上、出光興産社製〕等が挙げられる。なお、ジエン骨格は、ジエン骨格に水素添加を施したオレフィン骨格も含む。
脂肪族ポリオール(a1−1)以外のポリオール(a1)は、、数平均分子量(Mn)200〜50,000が好ましく、400〜30,000がより好ましく、600〜10,000がさらに好ましい。数平均分子量(Mn)が上記の範囲にあると、塗工に適した粘度が得易いため、塗加工時の取り扱いに優れる。また、ポリウレタン樹脂(A)に、適度な凝集力と十分な柔軟性を付与することが容易になり、微粘領域で十分な粘着性を発現することが可能となる。また、感圧式接着剤から作製した感圧式接着フィルムは、高温多湿等の過酷な環境下、浮き・剥がれをさらに抑制できる。このようにポリオール(a1)を用いると密着性、濡れ性に優れる感圧式接着剤が得易い。
なお、上記重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。GPCの測定法の詳細は、実施例に記載する。
脂肪族ポリオール(a1−1)以外のポリオール(a1)は、水酸基価が2〜560mgKOH/gが好ましく、4〜280mgKOH/gがより好ましく、4〜200mgKOH/gがさらに好ましい。水酸基価が上記の範囲であると、塗工に適した粘度が得易いため、塗加工時の取り扱いに優れる。また、ポリウレタン樹脂(A)に、適度な凝集力と十分な柔軟性を付与することが容易になり、微粘領域で十分な粘着性を発現することが可能となる。また、感圧式接着剤から作製した感圧式接着フィルムは、高温多湿等の過酷な環境下、浮き・剥がれをさらに抑制できる。このようにポリオール(a1)を用いると密着性、濡れ性に優れる感圧式接着剤が得易い。
なお、水酸基価(OHV)は、JISK1557−1:2007に、酸価(AV)は、JISK0070:1992に準拠して測定される値であり、測定法の詳細は、実施例に記載する。
ポリオール(a1)がガラス転移温度(Tg)を有する場合、特に限定されないが、好ましくは−80〜80℃、より好ましくは−70〜40℃である。ガラス転移温度(Tg)が上記の範囲にあると、ポリウレタン樹脂(A)を含む感圧式接着剤は、十分な粘着性や凝集力を有するため、接着性を保ちつつ、接着層の凝集破壊を抑制し、浮きや剥がれを抑制する。尚、測定法の詳細は、実施例に記載する。
本発明で用いるポリウレタン樹脂(A)は、主鎖にカーボネート構造を有することが必要である。このカーボネート構造を得るためには、ポリオール(a1)にポリカーボネートポリオール(a1−5)を使用することが必要である。ポリカーボネートポリオール(a1−5)の使用量は、ポリオール(a1)全量中1〜80重量%が好ましく、5〜60重量%がより好ましい。ポリカーボネートポリオール(a1−5)が上記の範囲であると、感圧式接着剤から作製した感圧式接着フィルムは、高温多湿等の過酷な環境下でも、浮き・剥がれが発生せずに、また剥離後の被着体を汚染しない良好な再剥離性を得ることができる。
また、側鎖に炭素数1〜8のアルキル基を有するポリオールを使用すると、感圧式接着剤の粘度を低減できるため、塗工性はより向上する。また、感圧式接着フィルムは、微粘領域での良好な接着力を示し、さらに濡れ広がり性も向上する。
また、ポリオール(a1)はジオールと、水酸基を3個以上有する「3官能以上のポリオール」とを併用することが好ましい。3官能以上のポリオールを用いたポリウレタン樹脂(A)は、良好な濡れ広がり性に加え、後述の反応性化合物(B)との架橋点となり得る水酸基を導入できるため、凝集力の更なる向上が望め、表面保護フィルムへの適用が可能となる。
この中でも、再剥離性、微粘領域の接着性、および濡れ広がり性をより高度に両立するためには、ポリカーボネートポリオール(a1−5)に含まれる、ポリカーボネートジオールとポリエーテルポリオール(a1−2)に含まれる、ポリエーテルトリオールの併用が特に好ましい。
<<ポリイソシアネート(a2)>>
本明細書でいうポリイソシアネート(a2)とは、芳香環を有しないポリイソシアネートを指す。ポリイソシアネート(a2)は、例えば脂肪族ポリイソシアネート、または脂環族ポリイソシアネート等が挙げられる。なお、脂肪族は、非環式の炭素化合物を意味し、環式の炭素化合物は脂環族と定義する。
また、ポリイソシアネート(a2)は、3個以上のイソシアネート基を有することもできるが、イソシアネート基を2個有するジイソシアネートが、ポリウレタンウレア樹脂の密度の低減に伴う柔軟性付与の点で好ましい。
脂肪族ポリイソシアネートは、例えばトリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(別名:HDI)、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環族ポリイソシアネートは、例えば3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(別名:IPDI)、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ノルボルネンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート等が挙げられる。
これらの中でもヘキサメチレンジイソシアネート(別名:HDI)等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(別名:IPDI)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(別名:水添MDI)等の脂環族ポリイソシアネートなどの芳香環を有さない、無黄変型、または難黄変型のジイシソアネートを用いることが耐候性や粘着性の点から好ましい。
ポリウレタン樹脂(A)は、ポリオール(a1)、およびポリイソシアネート(a2)を重合して得られた樹脂である。
ポリウレタン樹脂(A)の重量平均分子量(Mw)は、感圧式接着剤の塗工適性、および粘着性と接着層の凝集力を高いレベルで両立するため、10,000〜500,000であることが好ましく、30,000〜400,000であることがより好ましい。Mwが上記の範囲にあることで凝集力などがより向上するため、浮き・剥がれがより抑制でき、濡れ広がり性もより向上する。なお、上記重量平均分子量および数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。GPCの測定法の詳細は、実施例に記載する。
ポリウレタン樹脂(A)の水酸基価(OHV)は、0.1〜50mgKOH/gが好ましく、0.5〜30mgKOH/gがより好ましい。水酸基価(OHV)が上記の範囲にあると、水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)との架橋反応がより効率的になるため、感圧式接着剤は、十分な凝集力を維持しつつ、微粘領域での接着力を発現しやすくなる。また、貼着経時後、高温高湿等の過酷な条件下でも耐熱性や耐湿熱性等の耐久性を維持しやすい。さらに剥離した場合には、被着体に曇りや糊残り等の汚染が抑制される。
また、ポリウレタン樹脂(A)の溶液粘度は特に制限はなく、感圧式接着剤の用途により適宜選択できる。粘度は、好ましくは、不揮発分濃度60重量%で3,000〜10,000mPa・s(25℃)である。粘度がこの範囲であると、十分な凝集力を維持しつつ、塗加工性も良好となるため、好ましい。
ポリウレタン樹脂は、合成に使用する全単量体中、ポリオール(a1)80〜99重量%、およびポリイソシアネート(a2)1〜20重量%を含有することが好ましく、ポリオール(a1)85〜98重量%、およびポリイソシアネート(a2)2〜15重量%の範囲で含有されることがより好ましい。ポリオール(a1)、およびポリイソシアネート(a2)が上記の範囲にあると、塗工に適した粘度を維持するため、塗加工時の取り扱いに優れたポリウレタン樹脂(A)となる。このポリウレタン樹脂(A)を含む感圧式接着剤は、適度な凝集力と十分な柔軟性が得易いため、作製した感圧式接着フィルムをガラス板等の被着体に貼着した際に、濡れ広がり性や再剥離性に優れるとともに、貼着経時後、高温高湿等の過酷な条件下でも、浮き・剥がれをより抑制できる。
<水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)>
本明細書において水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)(以下、反応性化合物(B)という)は、ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対し、0.1〜50重量部含有することが必要であり、1〜30重量部がより好ましい。反応性化合物(B)がこの範囲であると、ポリウレタン樹脂(A)に含有されている水酸基との架橋反応により耐熱性や耐湿熱性が向上するだけでなく、過酷な環境下での接着層の浮き、剥がれ、発泡をより抑制できる。
また、ポリウレタン樹脂(A)は水酸基を有している。そのため、反応性化合物(B)中の水酸基と反応し得る反応性官能基としては、イソシアネート基、アルコキシシリル基、メチロール基等が挙げられる。
反応性化合物(B)は、例えば、ポリイソシアネート(b1)、シラン化合物(b2)、メチロールメラミン系化合物(b3)等が挙げられる。反応性化合物(B)は、これらの中でも架橋性を付与るために、ポリウレタン樹脂(A)の水酸基と反応し得る官能基を分子内に2個以上有する化合物が好ましく用いられる。
特にポリイソシアネート(b1)は、架橋反応後の接着性や後述の基材への密着性に優れていることから好ましく用いられる。
ポリイソシアネート(b1)としては、イソシアネート基を分子内に複数有する化合物である。ポリイソシアネート(b1)は、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、または芳香族ポリイソシアネートに分類できる。なお、脂肪族ポリイソシアネートと脂環族ポリイソシアネートについては、上記ポリイソシアネート(a2)で説明した脂肪族ポリイソシアネートおよび脂環族ポリイソシアネートを使用できる。
芳香族ポリイソシアネートは、例えば、1,3−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート(別名:2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(別名:2,6−TDI)、2,4,6−トリイソシアネートトルエン、1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、ジアニシジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート、1,3−フェニレンビスメチレンジイソシアナート(別名:m−XDI)、1,4−フェニレンビスメチレンジイソシアナート(別名:p−XDI)、2,2'−ジフェニルメタンジイソシアネート(別名:2,2−MDI)、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(別名:4,4−MDI)、1,3−ナフタレンジイルジイソシアネート(別名:1,3−NDI)、1,5−ナフタレンジイルジイソシアネート(別名:1,5−NDI)、ω,ω’−ジイソシアネート−1,3−ジメチルベンゼン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジメチルベンゼン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン、1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,3−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
ポリイソシアネート(b1)は、イソシアネート基を3個以上有する化合物も好ましい。このようなポリイソシアネート(b1)は、各種ポリイソシアネートの2−メチルペンタン−2,4−ジオールやトリメチロールプロパン等のポリオールとのアダクト体、イソシアヌレート環を有する3量体等が好ましい。また、ポリフェニルメタンポリイソシアネート(別名:PAPI)、およびこれらのポリイソシアネート変性物等も好まし。なお、ポリイソシアネート変性物は、カルボジイミド基、ウレトジオン基、ウレトンイミン基、水と反応したビュレット基、イソシアヌレート基のいずれかの基、又はこれらの基の2種以上を有する変性物を使用できる。ポリオールとジイソシアネートとの反応生成物も少なくとも2個のイソシアネート基を有する化合物として使用することができる。また、ポリイソシアネート(b1)は、ブロック化剤を用いて、イソシアネート基をブロックした、ブロックイソシアネートも使用することもできる。
ポリイソシアネート(b1)と併用して触媒を使用できる。触媒を用いるとポリウレタン樹脂(A)の水酸基とイソシアネート基との架橋反応が促進される。触媒は、例えば3級アミン系化合物、有機金属系化合物等が挙げられる。
3級アミン系化合物は、例えばトリエチルアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジアザビシクロウンデセン(別名:DBU)等が挙げられる。
有機金属系化合物は、錫系化合物、非錫系化合物が挙げられる。
錫系化合物は、例えば、ジブチル錫ジクロライド、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジブロマイド、ジブチル錫ジマレエート、ジブチル錫ジラウレート(別名:DBTDL)、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫スルファイド、トリブチル錫スルファイド、トリブチル錫オキサイド、トリブチル錫アセテート、トリエチル錫エトキサイド、トリブチル錫エトキサイド、ジオクチル錫オキサイド、トリブチル錫クロライド、トリブチル錫トリクロロアセテート、2−エチルヘキサン酸錫等が挙げられる。
非錫系化合物は、例えば、ジブチルチタニウムジクロライド、テトラブチルチタネート、ブトキシチタニウムトリクロライドなどのチタン系、オレイン酸鉛、2−エチルヘキサン酸鉛、安息香酸鉛、ナフテン酸鉛などの鉛系化合物、2−エチルヘキサン酸鉄、鉄2,4−ペンタジオネートなどの鉄系化合物、安息香酸コバルト、2−エチルヘキサン酸コバルトなどのコバルト系、ナフテン酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸亜鉛などの亜鉛系化合物、ナフテン酸ジルコニウム等が挙げられる。
これらの中でも反応性や衛生性の点でジアザビシクロウンデセン(別名:DBU)、ジブチル錫ジラウレート(別名:DBTDL)、2−エチルヘキサン酸錫等が好ましい。
触媒は、単独または2種類以上が併用できる。
ポリイソシアネート(b1)は、特に、架橋反応性の点で、HDI、TDI、MDI、IPDI等のジイソシアネートのトリメチロールプロパンとのアダクト体、水と反応したビュレット体、イソシアヌレート環を形成した3量体が好ましく使用されるが、微粘領域での接着力の維持や密度低減の点で、芳香環を有しないHDIやIPDIのトリメチロールプロパンとのアダクト体、水と反応したビュレット体、イソシアヌレート環を形成した3量体が、特に好ましい。
シラン化合物(b2)は、例えば、アルキル系アルコキシシラン、アリール系アルコキシシラン、カルバメート系アルコキシシラン、ビニル系アルコキシシラン、ハロゲン系アルコキシシラン、(メタ)アクリロイル系アルコキシシラン、メルカプト系アルコキシシラン、イミダゾール系アルコキシシラン、イソシアネート系アルコキシシラン、エポキシ系アルコキシシラン、アミノ系アルコキシシラン等のアルコキシル基を有するアルコキシシランが挙げられる。
例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルトリス(メトキシエトキシ)シラン、メチルトリス(メトキシプロポキシ)シラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリイソプロポキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、ジメチルジアセトキシシラン、ジメチルビス(メトキシエトキシ)シラン、ジメチルビス(メトキシプロポキシ)シラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジイソプロポキシシラン、ジエチルジアセトキシシラン、メチルエチルジメトキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、メチルエチルジイソプロポキシシラン、メチルエチルジアセトキシシラン、メチルプロピルジメトキシシラン、メチルプロピルジエトキシシラン、メチルプロピルジイソプロポキシシラン、メチルプロピルジアセトキシシラン等のアルキル系アルコキシシラン;
例えば、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、トリルトリメトキシシラン、トリルトリエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジイソプロポキシシラン、ジフェニルジアセトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン、メチルフェニルジイソプロポキシシラン、メチルフェニルジアセトキシシラン等のアリール系アルコキシシラン;
例えば(3−カルバメートエチル)プロピルトリエトキシシラン、(3−カルバメートエチル)プロピルトリメトキシシラン、(3−カルバメートエチル)プロピルトリプロポキシシラン、(3−カルバメートプロピル)プロピルトリエトキシシラン、(3−カルバメートプロピル)プロピルトリメトキシシラン、(3−カルバメートプロピル)プロピルトリプロポキシシラン、(3−カルバメートブチル)プロピルトリエトキシシラン、(3−カルバメートブチル)プロピルトリメトキシシラン、(3−カルバメートブチル)プロピルトリプロポキシシラン、(3−カルバメートブチル)ブチルトリプロポキシシラン、(3−カルバメートブチル)プロピルメチルジエトキシシラン、(3−カルバメートペンチル)プロピルトリエトキシシラン、(3−カルバメートヘキシル)プロピルトリエトキシシラン、(3−カルバメートオクチル)ペンチルトリブトキシシラン、(3−カルバメートエチル)プロピルシリルトリクロライド、(3−カルバメートエチル)プロピルトリメチルシラン、(3−カルバメートエチル)プロピルジメチルシラン、3−カルバメートエチル)プロピルトリブチルシラン、(3−カルバメートエチル)エチル−p−キシレントリエトキシシラン、(3−カルバメートエチル)−p−フェニレントリエトキシシラン等のカルバメート系アルコキシシラン;
例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリス(メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリス(メトキシプロポキシ)シラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジエトキシシラン、ジビニルジイソプロポキシシラン、ジビニルジアセトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、メチルビニルジエトキシシラン、メチルビニルジイソプロポキシシラン、メチルビニルジアセトキシシラン、ジアリルジメトキシシラン、ジアリルジエトキシシラン、ジアリルジイソプロポキシシラン、メチルアリルジメトキシシラン、メチルアリルジエトキシシラン、メチルアリルジイソプロポキシシラン、メチルアリルジアセトキシシラン等のビニル系およびアリル系アルコキシシラン;
例えば、クロロメチルトリメトキシシラン、クロロメチルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルメチルジメトキシシラン等のハロゲン系アルコキシシラン;
例えば、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等の(メタ)アクリロイル系アルコキシシラン;
例えば、3−メルカプトプロピルトリメトキシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン等のメルカプト系アルコキシシラン;
例えば、3−(2−イミダゾリン−1−イル)プロピルトリメトキシシラン、3−(2−イミダゾリン−1−イル)プロピルトリエトキシシラン等のイミダゾール系アルコキシシラン;
例えば、3−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリプロポキシシラン等のイソシアネート系アルコキシシラン;
例えば、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジエトキシシラン等のエポキシ系アルコキシシラン;
例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルエチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、N−(2−アミノメチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、2−アミノエチルアミノメチルトリメトキシシラン、3−[2−(2−アミノエチルアミノエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、メチルトリス(2−アミノエトキシ)シラン、ブチルアミノメチルトリメトキシシラン、2−(2−アミノエチルチオエチル)トリメチルシラン、2−(2−アミノエチルチオエチル)メチルジエトキシシラン、3−アリルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−シクロヘキシルアミノプロピルトリメトキシシラン、2−シクロヘキシルアミノエチルチオメチルトリメトキシシラン、3−(N−フェニル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−[2−(ビニルベンジルアミノ)エチル]−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、2−(2−アミノエチルチオエチル)トリエトキシシラン、3−ピペラジノプロピルメチルジメトキシシラン、3−ピペラジノプロピルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等のアミノ系アルコキシシラン等が挙げられる。
また、シラン化合物(b2)は、2種以上のシラン混合物を加水分解・縮合してオリゴマー化したオリゴマー系シランを使用することもできる。
これらの中でも被着体に対する濡れ広がり性の点で、芳香環を有しないシラン化合物が好ましい。
また、シラン化合物(b2)は、ポリウレタン樹脂(A)の水酸基との縮合反応や、基材表面への密着性向上の点で、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン等のアルキル系アルコキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のメルカプト系アルコキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシ系アルコキシシラン、3−(2−イミダゾリン−1−イル)プロピルトリエトキシシラン等のイミダゾール系アルコキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルエチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、2−シクロヘキシルアミノエチルチオメチルトリメトキシシラン、トリメチルシリルジメチルアミン等のアミノ系アルコキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等のイソシアネート系アルコキシシランが好ましい。
シラン化合物(b2)は、単独または2種類以上を併用できる。
メチロールメラミン系化合物(b3)は、メラミンとホルムアルデヒドを縮合して得られるメチロールメラミン誘導体、ならびにこれらにメチルアルコール、エチルアルコール、またはイソプロピルアルコール等の低級アルコール等を反応させてエーテル化した化合物が挙げられる。メチロールメラミン系化合物(b3)は、例えば、モノメチロールメラミン、ジメチロールメラミン、トリメチロールメラミン(別名:セアリシン)、テトラメチロールメラミン、ペンタメチロールメラミン、ペンタメトキシメチロールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチロールメラミン、ヘキサエトキシメチルメラミン、ヘキサキス−(メトキシメチル)メラミン、N,N’,N”−トリメチル−N,N’,N”−トリメチロールメラミン、N,N’,N”−トリメチロールメラミン、N,N’,N”−トリブチル−N,N’,N”−トリメチロールメラミン、(ヒドロキシメチル)ペンタキス(メトキシメチル)メラミン、ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテル等が挙げられる。
これらの中でもポリウレタン樹脂(A)の水酸基との縮合反応や、基材表面への密着性向上する面から、ペンタメトキシメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミンが好ましい。
メチロールメラミン系化合物(b3)は、単独または2種類以上を併用できる。
反応性化合物(B)は、ポリイソシアネート(b1)、シラン化合物(b2)、およびメチロールメラミン系化合物(b3)の中でも架橋反応後の接着性や基材への密着性に優れていることに加え、架橋密度の制御による柔軟性および濡れ広がり性を高いレベルで両立できる面で、ポリイソシアネート(b1)が好ましい。
<エステル化合物(C)>
本発明の感圧式接着剤は、さらにエステル化合物(C)を含むことができる。
エステル化合物(C)は、塗工後の接着層に可塑効果を付与し、感圧式接着フィルムのガラス板等の被着体への濡れ広がり性をさらに向上させることができる。また、感圧式接着フィルムを被着体に貼着後、剥離時の剥離が軽くなるため作業性が向上する。また、被着体に糊残り等の汚染を抑制できる。なお、ポリウレタン樹脂(A)、および水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)以外の成分は、任意成分である。
エステル化合物(C)は、炭素数8〜100の脂肪酸エステル(c1)、炭素数4〜80のリン酸エステル(c2)、炭素数8〜100のホウ酸エステル(c3)および前記エステル(c1)〜(c3)のエポキシ変性エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種である。ただし、エステル化合物(C)は、化合物(A)および反応性化合物(B)を含まない。
炭素数8〜100の脂肪酸エステル(c1)は、炭素数が22以下の一塩基酸または多塩基酸と、4価以下のアルコールとのエステルが好ましく、さらに(1)炭素数が4〜22の一塩基酸または多塩基酸と炭素数が22以下の1価のアルコールとのエステル、(2)炭素数が18〜22の一塩基酸と、炭素数が22以下の4価以下のアルコールとのエステル、および(3)(1)または(2)のエステルをさらにエポキシで変性したエポキシ変性エステルが好ましい。
炭素数が4〜22の飽和−塩基酸は、例えば、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、2−エチルカプロン酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸等が挙げられる。
炭素数が4〜22の不飽和一塩基酸は、クロトン酸、パルミトレイン酸、サビエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸、ピノレン酸、エレオステアリン酸、ステアリドン酸、ボセオペンタエン酸、ガドレイン酸、イコサジエン酸、イコサトリエン酸、エイコセン酸、エイコサジエン酸、エイコサトリエン酸、エイコサテトラエン酸、エイコサペンタエン酸、ミード酸、アラキドン酸、エルカ酸、ドコサジエン酸、アドレン酸、オズボンド酸、イワシ酸、ドコサヘキサエン酸等が挙げられる。
炭素数が4〜22の飽和二塩基酸は、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,10−デカン二酸、1,12−ドデカン二酸、1,12−オクタデカン二酸、エイコサン二酸等が挙げられる。
炭素数が4〜22の不飽和二塩基酸は、例えば、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、ムコン酸等が挙げられる。
炭素数が4〜22の多塩基酸は、イソクエン酸、アコニット酸、1,2,3−プロパントリカルボン酸、1,2,3−プロペントリカルボン酸、カンホロン酸、イソカンホロン酸、エタンテトラカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、オクタンテトラカルボン酸、エチレンテトラカルボン酸、ブテンテトラカルボン酸等が挙げられる。
炭素数が22以下の1価の飽和アルコールは、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、アプリルアルコール、ペラルゴンアルコール、カプリンアルコール、ウンデシルアルコール、2−ブチルオクタノール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セタノール(別名:パルミチルアルコールとも称す)、イソセチルアルコール、ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコサノール(別名:アラキジルアルコールとも称す)、オクチルドデシルアルコール、ヘンエイコサノール、ベヘニルアルコール、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアルコール、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアルコール等や、またはこれらのアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。
炭素数が22以下の1価の不飽和アルコールは、例えば、パルミトレイルアルコール、エライジルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、エライドリノレイルアルコール、リノレニルアルコール、エルシルアルコール等や、またはこれらのアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。
炭素数が18以下の2〜4価のアルコールは、例えば、前記ポリオール(a1)の中で挙げた炭素数が22以下のジオール、リシノレイルアルコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等や、またはこれらのアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。
炭素数8〜100の脂肪酸エステル(c1)は、(1)炭素数が4〜22の一塩基酸または多塩基酸と炭素数が22以下の1価のアルコールとのエステルとしては、例えば、カプロン酸イソプロピル、カプロン酸ラウリル、カプロン酸ステアリル、カプリル酸セチル、カプリル酸ステアリル、2−エチルカプロン酸セチル、2−エチルカプロン酸ステアリル、カプリン酸ステアリル、ラウリン酸セチル、ラウリン酸ステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸ステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸ラウリル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセシル、ベヘン酸イソステアリル、ポリオキシエチレンラウリン酸メチルエステル、ポリオキシエチレンラウリン酸ステアリルエステル、ポリオキシエチレンステアリン酸イソプロピルエステル等の一塩基酸と1価アルコールとの飽和脂肪酸モノエステル;
例えば、クロトン酸メチル、クロトン酸ブチル、パルミトレイン酸メチル、パルミトレイン酸オクチルドデシル、サビエン酸メチル、オレイン酸メチル、オレイン酸メチル、オレイン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、オレイン酸オクチルドデシル、エライジン酸メチル、バクセン酸メチル、リノール酸メチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、リノール酸ブチル、リノール酸オクチルドデシル、リノレン酸エチル、リノレン酸オクチルドデシル、ピノレン酸メチル、ピノレン酸メチル、エレオステアリン酸メチル、ステアリドン酸メチル、ステアリドン酸ブチル、ボセオペンタエン酸メチル、ガドレイン酸メチル、イコサジエン酸メチル、イコサトリエン酸メチル、エイコセン酸メチル、エイコセン酸エチル、エイコセン酸イソプロピル、エイコサジエン酸メチル、エイコサトリエン酸メチル、エイコサテトラエン酸メチル、エイコサペンタエン酸メチル、ミード酸メチル、アラキドン酸メチル、エルカ酸メチル、ドコサジエン酸メチル、アドレン酸メチル、オズボンド酸メチル、イワシ酸メチル、ドコサヘキサエン酸メチル等の一塩基酸と1価アルコールとの不飽和脂肪酸モノエステル;
例えば、コハク酸ジエチル、コハク酸ジイソプロピル、コハク酸ジブチル、コハク酸ジミリスチル、グルタル酸ジエチル、3−メチルグルタル酸ジエチル、グルタル酸ジブチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ビス(2−ブトキシエチル)、アジピン酸ビス{2−(2−ブトキシエトキシ)エチル}、アジピン酸ビス(2−エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ピメリン酸ジエチル、ピメリン酸ジブチル、スベリン酸ジエチル、アゼライン酸ジエチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジイソセチル、セバシン酸ジブチルオクチル、セバシン酸ジイソステアリル、1,10−デカン二酸ジブチル等の二塩基酸と1価アルコールとの飽和脂肪酸ジエステル;
例えば、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジイソプロピル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジイソプロピル、メサコン酸ジメチル、メサコン酸ジエチル、メサコン酸ジイソプロピル、メサコン酸ジブチル、ムコン酸ジメチル、ムコン酸ジエチル等の二塩基酸と1価アルコールとの不飽和脂肪酸ジエステル;
イソクエン酸トリメチル、アコニット酸トリメチル、アコニット酸トリメトキシポリオキシエチレン、1,2,3−プロパントリカルボン酸トリメチル、1,2,3−プロペントリカルボン酸トリメチル、カンホロン酸トリメチル、カンホロン酸トリメトキシポリオキシエチレン、イソカンホロン酸トリメチル、エタンテトラカルボン酸テトラメチル、ブタンテトラカルボン酸ジメチル、ブタンテトラカルボン酸トリメチル、ブタンテトラカルボン酸テトラメチル、オクタンテトラカルボン酸テトラメチル、エチレンテトラカルボン酸テトラメチル、ブテンテトラカルボン酸テトラメチル等の多塩基酸と1価アルコールとの不飽和脂肪酸多価エステル;
例えば、アジピン酸モノイソデシル、セバシン酸モノイソプロピル、セバシン酸モノイソステアリル、メサコン酸モノエチル、メサコン酸モノイソプロピル、アコニット酸ジメチル、カンホロン酸ジメチル等の多塩基酸と1価アルコールとの不飽和脂肪酸モノエステルが挙げられる。これらはそれぞれ1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
また、炭素数8〜100の脂肪酸エステル(c1)は、(2)炭素数が18〜22の一塩基酸と、炭素数が22以下の4価以下のアルコールとのエステルとしては、例えば、ジ酪酸ジエチレングリコール、ジ吉草酸エチレングリコール、ジカプロン酸ネオペンチルグリコール、ジカプロン酸ジエチレングリコール、ジカプロン酸トリエチレングリコール、ジカプロン酸オキシエチレン、ジカプロン酸ジプロピレングリコール、ジカプロン酸ポリオキシプロピレン、ジエナント酸ジエチレングリコール、ジカプリル酸ネオペンチルグリコール、ジカプリル酸エチレングリコール、ジカプリル酸ポリオキシエチレン、ジ2−エチルカプロン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルカプロン酸ジエチレングリコール、ジ2−エチルカプロン酸ポリオキシプロピレン、ジ2−エチルカプロン酸ジプロピレングリコール、ジ2−エチルカプロン酸ジプロピレングリコール、ジペラルゴン酸ジエチレングリコール、ジカプリン酸ジエチレングリコール、ジカプリン酸ポリオキシエチレン、ジラウリン酸ネオペンチルグリコール、ジラウリン酸ジエチレングリコール、ジラウリン酸ポリオキシエチレン、ジラウリン酸ポリオキシプロピレン、ジミリスチン酸ネオペンチルグリコール、ジミリスチン酸ジエチレングリコール、ジミリスチン酸ジプロピレングリコール、ジミリスチン酸ポリオキシプロピレン、ジミリスチン酸ポリオキシエチレン、ジミリスチン酸ポリオキシプロピレン、ジペンタデシル酸ジエチレングリコール、ジパルミチン酸ネオペンチルグリコール、ジパルミチン酸ジエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリオキシエチレン、ジマルガリン酸ジエチレングリコール、ジステアリン酸ネオペンチルグリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸ジエチレングリコール、ジステアリン酸ポリオキシエチレン、ジステアリン酸ポリオキシプロピレン、ジステアリン酸リシノレイル、ジイソステアリン酸ジエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレン、ジイソステアリン酸ポリオキシプロピレン、ジアラキジン酸ジエチレングリコール、ジベヘン酸ジエチレングリコール等の飽和一塩基酸と2価のアルコール(別名:ジオール)との飽和脂肪酸ジエステル;
例えば、ジクロトン酸エチレングリコール、ジクロトン酸プロピレングリコール、ジクロトン酸ポリオキシエチレン、ジパルミトレイン酸エチレングリコール、ジサビエン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジオレイン酸ポリオキシエチレン、ジオレイン酸ネオペンチルグリコール、ジオレイン酸ヘキシルグリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸ポリオキシプロピレン、ジエライジン酸エチレングリコール、ジエライジン酸ポリオキシプロピレン、ジバクセン酸エチレングリコール、ジリノール酸エチレングリコール、ジリノ−ル酸プロピレングリコール、ジリノール酸ネオペンチルグリコール、ジリノレン酸エチレングリコール、ジリノレン酸ポリオキシエチレン、ジリノレン酸プロピレングリコール、ジリノール酸ポリオキシエチレン、ジリノレン酸ネオペンチルグリコール、ジピノレン酸エチレングリコール、ジエレオステアリン酸エチレングリコール、ジステアリドン酸エチレングリコール、ジボセオペンタエン酸エチレングリコール、ジガドレイン酸エチレングリコール、ジイコサジエン酸エチレングリコール、ジイコサトリエン酸エチレングリコール、ジエイコセン酸エチレングリコール、ジエイコサジエン酸エチレングリコール、ジエイコサトリエン酸エチレングリコール、ジエイコサテトラエン酸エチレングリコール、ジエイコサペンタエン酸エチレングリコール、ジミード酸エチレングリコール、ジアラキドン酸エチレングリコール、ジエルカ酸エチレングリコール、ジドコサジエン酸エチレングリコール、ジアドレン酸エチレングリコール、ジオズボンド酸エチレングリコール、ジイワシ酸エチレングリコール、ジドコサヘキサエン酸エチレングリコール、ポリオキシエチレンジ2−エチルカプロン酸エーテル・カプリン酸エステル等の不飽和一塩基酸と2価のアルコール(別名:ジオール)との不飽和脂肪酸ジエステル;
例えば、カプロン酸トリグリセリド、カプリル酸トリグリセリド、2−エチルカプロン酸トリグリセリド、2−エチルカプロン酸ポリオキシエチレントリグリセリド、2−エチルカプロン酸ポリオキシプロピレントリグリセリド、ペラルゴン酸トリグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、ラウリン酸トリグリセリド、ラウリン酸ポリオキシエチレントリグリセリド、ミリスチン酸トリグリセリド、ミリスチン酸ポリオキシエチレントリグリセリド、ペンタデシル酸トリグリセリド、パルミチン酸トリグリセリド、パルミチン酸ポリオキシエチレントリグリセリド、マルガリン酸、ステアリン酸ジグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ステアリン酸ポリオキシエチレントリグリセリド、イソステアリン酸トリグリセリド、アラキジン酸トリグリセリド、ベヘン酸トリグリセリド、トリカプロン酸トリメチロールプロパン、トリカプリル酸トリメチロールプロパン、トリ2−エチルカプロン酸トリメチロールプロパン、トリ2−エチルカプロン酸ポリポリオキシエチレントリメチロールプロパン、トリカプリン酸トリメチロールプロパン、ジラウリン酸トリメチロールプロパン、トリラウリン酸トリメチロールプロパン、トリラウリン酸ポリエチレングリコールトリメチロールプロパン、ジミリスチン酸トリメチロールプロパン、トリミリスチン酸トリメチロールプロパン、トリパルミチン酸トリメチロールプロパン、トリパルミチン酸ポリエチレングリコールトリメチロールプロパン、トリステアリン酸トリメチロールプロパン、トリステアリン酸ポリオキシエチレントリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラカプロン酸ペンタエリスリトール、テトラカプリル酸ペンタエリスリトール、テトラ2−エチルカプロン酸ペンタエリスリトール、テトラカプリン酸ペンタエリスリトール、テトララウリン酸ペンタエリスリトール、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、テトラパルミチン酸ペンタエリスリトール、テトラステアリン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、テトラ2−エチルカプロン酸ジグリセリル、テトララウリン酸ジグリセリル、テトラミリスチン酸ジグリセリル、テトラパルミチン酸ジグリセリル、テトラステアリン酸ジグリセリル、ヘキサ2−エチルカプロン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサミリスチン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビット、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトララウリン酸ポリグリセリル、テトラステアリン酸ポリグリセリル、ヘキサステアリン酸ポリグリセリル等の飽和一塩基酸と多価アルコールとの飽和脂肪酸多価エステル;
例えば、クロトン酸トリグリセリド、パルミトレイン酸トリグリセリド、サビエン酸トリグリセリド、オレイン酸ジグリセリド、オレイン酸トリグリセリド、エライジン酸トリグリセリド、バクセン酸トリグリセリド、リノール酸ジグリセリド、リノール酸トリグリセリド、リノレン酸ジグリセリド、リノレン酸トリグリセリド、ピノレン酸トリグリセリド、エレオステアリン酸トリグリセリド、ステアリドン酸トリグリセリド、ボセオペンタエン酸トリグリセリド、ガドレイン酸トリグリセリド、イコサジエン酸トリグリセリド、イコサトリエン酸トリグリセリド、エイコセン酸トリグリセリド、エイコサジエン酸トリグリセリド、エイコサトリエン酸トリグリセリド、エイコサテトラエン酸トリグリセリド、エイコサペンタエン酸トリグリセリド、ミード酸トリグリセリド、アラキドン酸トリグリセリド、エルカ酸トリグリセリド、ドコサジエン酸トリグリセリド、アドレン酸トリグリセリド、オズボンド酸トリグリセリド、イワシ酸トリグリセリド、ドコサヘキサエン酸トリグリセリド、テトラクロトン酸ペンタエリスリトール、テトラパルミトレイン酸ペンタエリスリトール、テトラサビエン酸ペンタエリスリトール、ジオレイン酸ペンタエリスリトール、トリオレイン酸ペンタエリスリトール、テトラオレイン酸ペンタエリスリトール、テトラエライジン酸ペンタエリスリトール、テトラバクセン酸ペンタエリスリトール、テトラリノール酸ペンタエリスリトール、ジリノレン酸ペンタエリスリトール、トリリノレン酸ペンタエリスリトール、テトラリノレン酸ペンタエリスリトール、テトラピノレン酸ペンタエリスリトール、テトラエレオステアリン酸ペンタエリスリトール、テトラステアリドン酸ペンタエリスリトール、テトラボセオペンタエン酸ペンタエリスリトール、テトラガドレイン酸ペンタエリスリトール、テトライコサジエン酸ペンタエリスリトール、テトライコサトリエン酸ペンタエリスリトール、テトラエイコセン酸ペンタエリスリトール、テトラエイコサジエン酸ペンタエリスリトール、テトラエイコサトリエン酸ペンタエリスリトール、テトラエイコサテトラエン酸ペンタエリスリトール、テトラエイコサペンタエン酸ペンタエリスリトール、テトラミード酸ペンタエリスリトール、テトラアラキドン酸ペンタエリスリトール、テトラエルカ酸ペンタエリスリトール、テトラドコサジエン酸ペンタエリスリトール、テトラアドレン酸ペンタエリスリトール、テトラオズボンド酸ペンタエリスリトール、テトライワシ酸ペンタエリスリトール、テトラドコサヘキサエン酸ペンタエリスリトール、クロトン酸ポリオキシエチレントリグリセリド、パルミトレイン酸ポリオキシエチレントリグリセリド、リノール酸ポリオキシエチレントリグリセリド、リノレン酸ポリオキシエチレントリグリセリド、オレイン酸ポリオキシエチレントリグリセリド、テトラパルミトレイン酸ポリオキシエチレンペンタエリスリトール、テトラリノール酸ポリオキシエチレンペンタエリスリトール、テトラリノレン酸ポリオキシエチレンペンタエリスリトール、ヘキサクロトン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサパルミトレイン酸ポリオキシエチレンソルビットトリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサエライジン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラリノール酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサリノール酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラリノレン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサリノレン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサステアリドン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサエイコセン酸ポリオキシエチレンソルビット等の不飽和一塩基酸と多価アルコールとの不飽和脂肪酸多価エステル;
例えば、モノラウリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノミリスチン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノラウリン酸ポリオキシエチレントリメチロールプロパン、モノミリスチン酸ポリオキシエチレントリメチロールプロパン、モノステアリン酸ポリオキシエチレントリメチロールプロパン、モノオレイン酸ポリオキシエチレントリメチロールプロパン、モノリノール酸ポリオキシエチレントリメチロールプロパン、モノリノレン酸ポリオキシエチレントリメチロールプロパン、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアリン酸エステル、ソルビタンモノラウリン酸エステル、ソルビタンモノパルミチン酸エステル、ソルビタンモノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレイン酸エステル、モノイソステアリン酸ポリオキエチレングリセリル、ペンタエリスリトールモノラウリン酸エステル、ペンタエリスリトールモノミリスチン酸エステル、ペンタエリスリトールモノステアリン酸エステル、ペンタエリスリトールモノオレイン酸エステル、ペンタエリスリトールモノリノール酸エステル等の一塩基酸と多価アルコールとの脂肪酸モノエステルが挙げられる。
炭素数8〜100の脂肪酸エステル(c1)は、(3)(1)または(2)のエステルをさらにエポキシで変性したエポキシ変性エステルとしては、上記、不飽和脂肪酸モノエステル、不飽和脂肪酸ジエステル、または不飽和脂肪酸多価エステルに、m−クロロ過安息香酸やジメチルオキシラン等の過酸を作用させて、不飽和脂肪酸エステルに含まれているオレフィン性二重結合をエポキシ化して得られたエポキシ変性エステルが挙げられる。
炭素数8〜100の脂肪酸エステル(c1)は、単独または2種類以上を併用できる。
炭素数4〜80のリン酸エステル(c2)は、リン酸と、上記4価以下のアルコールとの脱水縮合により得られたエステル化合物である。
例えば、リン酸モノブチル、リン酸モノヘキシル、リン酸モノ2−エチルヘキシル、リン酸モノアプリル、リン酸モノペラルゴン、リン酸モノカプリン、リン酸モノウンデシル、リン酸モノ2−ブチルオクオクチル、リン酸モノラウリル、リン酸モノトリデシル、リン酸モノミリスチル、リン酸モノペンタデシル、リン酸モノパルミチル、リン酸モノイソセチル、リン酸モノヘプタデン、リン酸モノステアリル、リン酸モノイソステアリル、リン酸モノノナデシル、リン酸モノアラキジル、リン酸モノオクチルドデシル、リン酸モノヘンエイコサン、リン酸モノベヘニル、リン酸モノ2−(2−ブトキシエトキシ)エチル、リン酸モノ2−(2−メトキシエトキシ)エチルや、またはこれらのアルキレンオキサイド付加物等のリン酸飽和モノエステル;
例えば、リン酸モノパルミトレイル、リン酸モノエライジル、リン酸モノオレイル、リン酸モノリノレイル、リン酸モノエライドリノレイル、リン酸モノリノレニル、リン酸モノエルシルや、またはこれらのアルキレンオキサイド付加物等のリン酸不飽和モノエステル;
例えば、リン酸ジエチル、リン酸ジプロピル、リン酸ジブチル、リン酸ジヘキシル、リン酸ジ2−エチルヘキシル、リン酸ジアプリル、リン酸ジペラルゴン、リン酸ジカプリン、リン酸ジウンデシル、リン酸ジ2−ブチルオクオクチル、リン酸ジラウリル、リン酸ジトリデシル、リン酸ジミリスチル、リン酸ジペンタデシル、リン酸ジパルミチル、リン酸ジイソセチル、リン酸ジヘプタデン、リン酸ジステアリル、リン酸ジイソステアリル、リン酸ジノナデシル、リン酸ジアラキジル、リン酸ジオクチルドデシル、リン酸ジヘンエイコサン、リン酸ジベヘニル、リン酸ジ2−(2−ブトキシエトキシ)エチル、リン酸ジ2−(2−メトキシエトキシ)エチルや、またはこれらのアルキレンオキサイド付加物等のリン酸飽和ジエステル;
例えば、リン酸ジパルミトレイル、リン酸ジエライジル、リン酸ジオレイル、リン酸ジリノレイル、リン酸ジエライドリノレイル、リン酸ジリノレニル、リン酸ジエルシルや、またはこれらのアルキレンオキサイド付加物等のリン酸不飽和ジエステル;
例えば、リン酸トリエチル、リン酸トリプロピル、リン酸トリブチル、リン酸トリヘキシル、リン酸トリ2−エチルヘキシル、リン酸トリアプリル、リン酸トリペラルゴン、リン酸トリカプリン、リン酸トリウンデシル、リン酸トリ2−ブチルオクオクチル、リン酸トリラウリル、リン酸トリトリデシル、リン酸トリミリスチル、リン酸トリペンタデシル、リン酸トリパルミチル、リン酸トリイソセチル、リン酸トリヘプタデン、リン酸トリステアリル、リン酸トリイソステアリル、リン酸トリノナデシル、リン酸トリアラキジル、リン酸トリオクチルドデシル、リン酸トリヘンエイコサン、リン酸ジトリベヘニル、リン酸トリ2−(2−ブトキシエトキシ)エチル、リン酸トリ2−(2−メトキシエトキシ)エチルや、またはこれらのアルキレンオキサイド付加物等のリン酸飽和トリエステル;
例えば、リン酸トリパルミトレイル、リン酸トリエライジル、リン酸トリオレイル、リン酸トリリノレイル、リン酸トリエライドリノレイル、リン酸トリリノレニル、リン酸トリエルシルや、またはこれらのアルキレンオキサイド付加物等のリン酸不飽和トリエステル;
例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンオクチルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンデシルエーテルリン酸エステル等のエチレンオキサイド(EO)の付加モル数2〜20のポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル;
例えば、ポリオキシエチレンオレイルフェニルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンセチルフェニルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンデシルフェニルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンエチルフェニルエーテルリン酸エステル等のエチレンオキサイド(EO)の付加モル数2〜20のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エステルが挙げられる。
炭素数4〜80のリン酸エステル(c2)は、単独または2種類以上を併用できる。
炭素数8〜100のホウ酸エステル(c3)は、ホウ酸と、上記4価以下のアルコールとの脱水縮合により得られたエステル化合物である。
例えば、メトキシテトラエチレングリコールエーテルホウ酸エステル、エトキシトリエチレングリコールエーテルホウ酸エステル、エトキシテトラエチレングリコールエーテルホウ酸エステル、プロポキシトリエチレングリコールエーテルホウ酸エステル、トリエチレングリコールモノブチルエーテルホウ酸エステル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルホウ酸エステル、ブトキシテトラエチレングリコールエーテルホウ酸エステル、ブトキシトリエチレングリコールエーテルホウ酸エステル、ブトキシテトラエチレングリコールエーテルホウ酸エステル、ブトキシペントキシジエチレングリコールエーテルホウ酸エステル、ペントキシトリエチレングリコールエーテルホウ酸エステル、2-エチルヘキシルオキシジエチレングリコールエーテルホウ酸エステル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテルエーテルホウ酸エステル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテルホウ酸エステル、ポリエチレングリコールモノブチルエーテルホウ酸エステル、ポリエチレングリコールモノプロピルエーテルホウ酸エステル、ポリエチレングリコールモノブチルエーテルホウ酸エステル等のエチレンオキサイド(EO)の付加モル数2〜20のポリオキシアルキレンアルキルエーテルホウ酸エステル;
例えば、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルホウ酸エステル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルホウ酸エステル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテルホウ酸エステル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルホウ酸エステル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテルホウ酸エステル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテルホウ酸エステル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテルホウ酸エステル、ポリプロピレングリコールモノプロピルエーテルホウ酸エステル、ポリプロピレングリコールモノブチルエーテルホウ酸エステル等のプロピレンオキサイド(PO)の付加モル数2〜20のポリオキシアルキレンアルキルエーテルホウ酸エステル;
例えば、ポリブチレングリコールモノプロピルエーテルホウ酸エステル、ポリブチレングリコールモノブチルエーテルホウ酸エステル等のブチレンオキサイド(BO)の付加モル数2〜20のポリオキシアルキレンアルキルエーテルホウ酸エステル;
例えば、ジ(グリセリン)ボレートモノステアレート、ジ(グリセリン)ボレートセスキステアレート、ジ(グリセリン)ボレートモノオレート、ポリオキシエチレンジ(グリセリン)ボレートモノパルミネート(EO付加モル数:6〜20)、ポリオキシエチレンジ(グリセリン)ボレートモノオレート(EO付加モル数:6〜20)等のグリセリンエーテルホウ酸エステルが挙げられる。これらはそれぞれ1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
またエステル化合物(C)は、分子量(式量)200〜2,000が好ましい。分子量が前記範囲にあるとポリウレタン樹脂(A)との相溶性が向上するため透明性および凝集力が向上することで再剥離性が向上し、被着体を汚染し難い。
エステル化合物(C)は、ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対して、1〜100重量部含有することが好ましく、5〜50重量部がより好ましい。エステル化合物(C)が上記の範囲にあると、接着層を十分に可塑化できるので柔軟性が向上し、微粘領域における低接着力の維持や感圧式接着フィルムの濡れ広がり性がより向上する。
これらの中でもエステル化合物(C)は、工業的な入手のし易さに加え、濡れ広がり性、再剥離性、被着体汚染の抑制の面からミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸メチル、オレイン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、ジ2−エチルカプロン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルカプロン酸ポリオキシエチレン、アジピン酸ビス{2−(2−ブトキシエトキシ)エチル}、アジピン酸ビス(2−ブトキシエチル)、アジピン酸ビス(メトキシポリオキシエチレン)(EO付加モル数:2〜30)、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ビス(2−エチルヘキシル)、ジ2−エチルカプロン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルカプロン酸オキシエチレン(EO付加モル数:4〜16)、2−エチルカプロン酸ポリオキシエチレントリグリセリド(EO付加モル数:2〜16)等の脂肪酸エステルや、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリオクチル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸エステル(EO付加モル数:2〜16)、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステル(EO付加モル数:2〜16)、ポリオキシエチレンオクチルエーテルリン酸エステル(EO付加モル数:2〜16)等のリン酸エステル、または、トリエチレングリコールモノプロピルエーテルホウ酸エステル、ポリエチレングリコールモノブチルエーテルホウ酸エステル(EO付加モル数:2〜16)、ポリオキシエチレングリセリンエーテルホウ酸エステル(EO付加モル数:2〜16)が好ましい。
<イオン性化合物(D)>
本発明の感圧式接着剤は、さらにイオン性化合物(D)を含むことができる。
イオン性化合物(D)は、常温(25℃)で液状、または固体状のイオン性化合物である。イオン性化合物(D)は、アルカリ金属の無機塩、アルカリ金属の有機塩等が挙げられる。また、イオン性化合物(D)は、界面活性剤、塩化アンモニウム、塩化アルミニウム、塩化銅、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸アンモニウム等も挙げられる。これらの中でもアルカリ金属塩、液状イオン性化合物、固体状イオン性化合物が好ましく、アルカリ金属塩、液状イオン性化合物がより好ましい。
アルカリ金属塩は、例えばリチウム、ナトリウム、カリウムからなる金属塩が挙げられる。アルカリ金属塩は、Li+、Na+、K+よりなるカチオン部分と、種々のアニオン部分とから構成される。アニオン部の種類により、無機塩類と有機塩類とに分けられる。アルカリ金属の無機塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、過塩素酸リチウム(LiClO4)、塩素酸カリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、LiBr、LiI、LiBF4、LiPF6、LiSCN等が挙げられる。導電性および安全性等の観点から、塩化ナトリウム、塩化カリウム、過塩素酸リチウム等が好ましい。
アルカリ金属の有機塩類としては、例えば、酢酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、LiCF3SO3、Li(CF3SO22N、Li(CF3SO2)IN、Li(C25SO22N、Li(C25SO2)IN、Li(CF3SO23C等が挙げられる。これらの中でも、LiCF3SO3、Li(CF3SO22N、Li(CF3SO2)IN、Li(C25SO22N、Li(C25SO2)IN、Li(CF3SO23C等が好ましく、Li(CF3SO22N、Li(CF3SO2)IN、Li(C25SO22N、Li(C25SO2)IN等のフッ素含有リチウムイミド塩、特に(ペルフルオロアルキルスルホニル)イミドリチウム塩が好ましい。
液状イオン性化合物とは、常温で液体の性質を示す化合物であり、カチオン成分とアニオン成分とから構成されている。前記カチオン成分は、例えばピリジニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピロリン骨格を有するカチオン、ピロール骨格を有するカチオン、イミダゾリウムカチオン、テトラヒドロピリミジニウムカチオン、ジヒドロピリミジニウムカチオン、ピラゾリウムカチオン、ピラゾリニウムカチオン、テトラアルキルアンモニウムカチオン、トリアルキルスルホニウムカチオン、テトラアルキルホスホニウムカチオン等が挙げられる。
前記アニオン成分は、液状イオン化合物が生成できれば良く、例えば、Cl-、Br-、I-、AlCl4 -、Al2Cl7 -、BF4 -、PF6 -、ClO4 -、NO3 -、CH3COO-、CF3COO-、CH3SO3 -、CF3SO3 -、(CF3SO22-、(CF3SO23-、AsF6 -、SbF6 -、NbF6 -、TaF6 -、F(HF)n -、(CN)2-、C49SO3 -、(C25SO22-、C37COO-、(CF3SO2)(CF3CO)N-等が挙げられる。これらの中でもフッ素原子を含むアニオン成分は、低融点のイオン性化合物が得られるため好ましい。
液状のイオン性化合物は、例えば、1−ブチルピリジニウムテトラフルオロボレート、1−ブチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−ブチル−3−メチルピリジニウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルピリジニウムトリフルオロメタンスルホネート、1−ブチル−3−メチルピリジニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−ブチル−3−メチルピリジニウムビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミド、1−へキシルピリジニウムテトラフルオロボレート、2−メチル−1−ピロリンテトラフルオロボレート、1−エチル−2−フェニルインドールテトラフルオロボレート、1,2−ジメチルインドールテトラフルオロボレート、1−エチルカルバゾールテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムアセテート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロアセテート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヘプタフルオロブチレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムペルフルオロブタンスルホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジシアナミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロアセテート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘプタフルオロブチレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホネート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムペルフルオロブタンスルホネート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−へキシル−3−メチルイミダゾリウムブロミド、1−へキシル−3−メチルイミダゾリウムクロライド、1−へキシル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−へキシル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−へキシル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホネート、1−オクチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−オクチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−へキシル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−メチルピラゾリウムテトラフルオロボレート、3−メチルピラゾリウムテトラフルオロボレート、テトラヘキシルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、ジアリルジメチルアンモニウムテトラフルオロボレート、ジアリルジメチルアンモニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジアリルジメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、ジアリルジメチルアンモニウムビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミド、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムテトラフルオロボレート、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムトリフルオロメタンスルホネート、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミド、グリシジルトリメチルアンモニウムトリフルオロメタンスルホネート、グリシジルトリメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、グリシジルトリメチルアンモニウムビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミド、1−ブチルピリジニウム(トリフルオロメタンスルホニル)トリフルオロアセトアミド、1−ブチル−3−メチルピリジニウム(トリフルオロメタンスルホニル)トリフルオロアセトアミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(トリフルオロメタンスルホニル)トリフルオロアセトアミド、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウム(トリフルオロメタンスルホニル)トリフルオロアセトアミド、ジアリルジメチルアンモニウム(トリフルオロメタンスルホニル)トリフルオロアセトアミド、グリシジルトリメチルアンモニウム(トリフルオロメタンスルホニル)トリフルオロアセトアミド、N,N−ジメチル−N−エチル−N−プロピルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−エチル−N−ブチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−エチル−N−ペンチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−エチル−N−へキシルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−エチル−N−ヘプチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−エチル−N−ノニルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N,N−ジプロピルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−プロピル−N−ブチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−プロピル−N−ペンチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−プロピル−N−ヘキシルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−プロピル−N−ヘプチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−ブチル−N−ヘキシルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−ブチル−N−ヘプチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N−ペンチル−N−ヘキシルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジメチル−N,N−ジヘキシルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、トリメチルヘプチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジエチル−N−メチル−N−プロピルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジエチル−N−メチル−N−ペンチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジエチル−N−メチル−N−ヘプチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジエチル−N−プロピル−N−ペンチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、トリエチルプロピルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、トリエチルペンチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、トリエチルヘプチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジプロピル−N−メチル−N−エチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジプロピル−N−メチル−N−ペンチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジプロピル−N−ブチル−N−へキシルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジプロピル−N,N−ジヘキシルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジブチル−N−メチル−N−ペンチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N,N−ジブチル−N−メチル−N−ヘキシルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、トリオクチルメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、N−メチル−N−エチル−N−プロピル−N−ペンチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−オクチル−4−メチルピリジウムビス(フルオロスルホニル)イミド等が挙げられる。
イオン性化合物(D)は、ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対して、0.001〜20重量部含有することが好ましい。上記の範囲であると、十分な帯電防止機能が発現し、また、接着層の白化やブリードアウト等を抑制できる。
イオン性化合物(D)は、単独または2種類以上を併用できる。
本発明の感圧式接着剤は、さらに紫外線遮蔽剤、酸化防止剤、光安定剤、および蛍光増白剤からなる群より選択される化合物(E)を含んでも良い。
ここに、紫外線遮蔽剤とは、一般的に波長約200〜380nmの紫外線を吸収して熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出する化合物である。
紫外線遮蔽剤は、無機系化合物および有機系化合物がある。無機系化合物は、例えば、無機系化合物として、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、酸化タリウム、酸化鉛、酸化ジルコニウム等の金属酸化物微粒子が挙げられる。これらの中でも無色、透明性の点から酸化亜鉛が好ましい。
有機系化合物は、例えば、ベンゾトリアゾール系,トリアジン系,シアニン系、桂皮酸系、p−アミノ安息香酸系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、2−シアノプロペン酸エステル系、インドール系、ベンザルマロネート系、サリチル酸系、シュウ酸アニリド系、ホルムアミジン系、ベンゾジチオール系、アントラニレート系、カンファー誘導体系、ベンザルマロネート誘導体系、レゾルシノール系、オキザリニド系、クマリン誘導体系等が挙げられる。
ベンゾトリアゾール系は、例えば2,2−メチレンビス〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6[(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]〕、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール等が挙げられる。
トリアジン系は、例えば2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[ヘキシル)オキシ]−フェノール、2,4,6−トリス−(ジイソブチル4'−アミノ−ベンザルマロネート)−s−トリアジン、4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
ベンゾフェノン系としては、例えば、ジフェニルメタノン、メチルジフェニルメタノン、4−ヒドロキシジフェニルメタノン、4−メトキシジフェニルメタノン、4−オクトキシジフェニルメタノン、4−デシルオキシジフェニルメタノン、4−ドデシルオキシジフェニルメタノン、4−ベンジルオキシジフェニルメタノン、4,2’,4’−トリヒドロキシジフェニルメタノン、2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシジフェニルメタノン、4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ−ジフェニルメタノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、ベンゾインエチルエーテル等が挙げられる。
2−シアノプロペン酸エステル系は、例えば、エチルα−シアノ−β,β−ジフェニルプロペン酸エステル、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルプロペン酸エステル等が挙げられる。
サリチル酸エステル系は、例えば、サリチル酸イソセチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸グリコール、サリチル酸フェニル等が挙げられる。
桂皮酸系は、例えば、エチルヘキシルメトキシシンナメート、イソプロピルメトキシシンナメート、イソアミルメトキシシンナメート、ジイソプロピルメチルシンナメート、グリセリル−エチルヘキサノエートジメトキシシンナメート、メチル−α−カルボメトキシシンナメート、メチル−α−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート等が挙げられる。
カンファー誘導体は、例えば、ベンジリデンカンファー、ベンジリデンカンファースルホン酸、カンファーベンザルコニウムメトスルフェート、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー等が挙げられる。
オキザリニド系は、例えば、4,4’−ジ−オクチルオキシオキザニリド、2,2’−ジエトキシオキシオキザニリド、2,2’−ジ−オクチルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブチルオキザニリド、2,2’−ジ−ドデシルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブチルオキザニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキザニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキザニリド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2’−エトキシオキザニリド等が挙げられる。
クマリン誘導体系は、例えば、7−ヒドロキシクマリン等が挙げられる。
アントラニレート系は、例えば、メチルアントラニレート等の化合物が挙げられる。
レゾルシノール系は、例えば、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−tert−ブチルベンゾイルレゾルシノール)等の化合物が挙げられる。
ベンゾオキサジン系は、3−メチル−2−(2−(1−メチル−2、5−ジエチル−1H−ピロール−3−イル)エテニル)−ベンゾオキサゾリウムクロライド、
3−エチル−2−(2−(1−エチル−2、5−ジメチル−1H−ピロール−3−イル)エテニル)−ベンゾオキサゾリウムクロライド等が挙げられる。
ベンザルマロネート系は、ジメチコジエチルベンザルマロネート等が挙げられる。
p−アミノ安息香酸系は、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等が挙げられる。
酸化防止剤は、成分の酸化を抑制するために添加される抗酸化物質である。例えば、フェノール系酸化防止剤,燐系酸化防止剤,硫黄系酸化防止剤等が挙げられる。
フェノール系酸化防止剤は、モノフェノール系、ビスフェノール系、高分子型フェノール系酸化防止剤、が挙げられる。
モノフェノール系酸化防止剤は、例えば2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリン−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等が挙げられる。
ビスフェノール系酸化防止剤は、例えば2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−[β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル〕2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン等が挙げられる。
高分子型フェノール系酸化防止剤は、例えば1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3'’−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6−(1H、3H、5H)トリオン、トコフェノール等が挙げられる。
硫黄系酸化防止剤は、例えばジラウリル3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル3,3’−チオジプロピオネート等が挙げられる。
燐系酸化防止剤は、例えばトリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、ジ−クレジルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト等が挙げられる。
これらの中でも着色し難い点で燐系酸化防止剤が好ましい。
酸化防止剤は、単独または2種類以上を併用できる。
光安定剤は、光エネルギーによって発生したラジカルによる自動酸化分解を低減させ、樹脂劣化を抑制する化合物である。
光安定剤は、ヒンダードアミン系化合物(以下、「HALS」と略記する。)、ヒンダードフェノール系化合物等が好ましく、HALSがより好ましい。
HALSは、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、2,2'−チオビス(4−t−オクチルフェノレート)アルキルアミンニッケル、ジブチルアミノ−1,3,5−トリアジン、N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物等が挙げられる。
ヒンダードフェノール系化合物は、例えば、4,4’−チオビス(6−tert−3−メチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−ブチリデン-ビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(6−tert―ブチル−4−メチルフェノール)、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、4,4’−メチレンビス(6−tert―ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−tert―ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−tert―ブチル−o−クレゾール)、4,4’−チオビス(6−tert―ブチル−o−クレゾール)、1,1,3−トリス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)メシチレン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−2,2’−ビス(2−ドデシルチオニトキシカルボニル)プロパン、1,6−ビス(3,5−ビ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルアセトオキシ)ヘキサン、6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−2,4−ビス(n−オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン、テトラビス[β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネート、ジ−オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルホスホネート、ジ−エチル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルホスホネート等が挙げられる。なお、ヒンダードフェノール系化合物は、フェノール系酸化防止剤としても使用できる。
蛍光増白剤とは、染料の一種であり、紫外線を吸収して、青白い光(蛍光)に変えて、白色感を増加させる化合物である。
蛍光増白剤は、ベンズオキサゾ−ル系、トリアジン系、ピラゾリン系、クマリン系化合物等が挙げられる。
化合物(E)は、ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対して、0.001〜20重量部を含有することができる。化合物(E)を適切な範囲で使用すると、例えば、紫外線遮蔽機能や耐候性が向上し、接着層の透明性が向上する。
<加水分解抑制剤(F)>
本発明の感圧式接着剤は、さらに加水分解抑制剤(F)を含んでもよい。
加水分解抑制剤(F)を含むとポリウレタン樹脂(A)が高温高湿雰囲気下で加水分解が起きた際に生成するカルボキシル基を封鎖できる。
加水分解抑制剤(F)は、例えばカルボジイミド系、イソシアネート系、オキサゾリン系、またはエポキシ系等が好ましく、カルボジイミド系がより効果的に加水分解を抑制できるため好ましい。
加水分解抑制剤(F)は、ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対して、0.01〜2.0重量部含むことが好ましく、0.02〜1.5重量部がより好ましく、0.05〜1.0重量部がさらに好ましい。
加水分解抑制剤(F)は単独または2種類以上を併用できる。
なお。加水分解抑制剤(F)は前記化合物(E)と併用することが好ましく、特に酸化防止剤併用することが好ましい。具体的にカルボジイミド系加水分解抑制剤とフェノール系酸化防止剤の組合せが好ましく、カルボジイミド系加水分解抑制剤とフェノール系酸化防止剤とリン系酸化防止剤との組合せがより好ましい。加水分解抑制剤と酸化防止剤を併用することで、加水分解耐性がさらに向上し、加水分解抑制剤自体の分解や熱黄変を抑制することができる。
カルボジイミド系加水分解抑制剤は、カルボジイミド基を有する化合物である。
モノカルボジイミド化合物は、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、ジメチルカルボジイミド、ジイソブチルカルボジイミド、ジオクチルカルボジイミド、ジフェニルカルボジイミド、ナフチルカルボジイミド等が挙げられる。
ポリカルボジイミド化合物は、カルボジイミド化触媒の存在下でジイソシアネートを脱炭酸縮合反応によって生成した高分子量ポリカルボジイミドである。
ポリカルボジイミド化合物は、例えば4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメトキシ−4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルエーテルジイソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ジフェニルエーテルジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1−メトキシフェニル−2,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。なお、カルボジイミド化触媒は、1−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド、3−メチル−2−ホスホレン−1−オキシド、1−エチル−3−メチル−2−ホスホレン−1−オキシド、1−エチル−2−ホスホレン−1−オキシド、あるいはこれらの3−ホスホレン異性体等のホスホレンオキシド等が挙げられる。
本発明の感圧式接着剤は、課題を解決できる範囲内であれば、その他の成分を配合できる。
その他の成分は、例えば、重合硬化収縮率低減、熱膨張率低減、寸法安定性向上、弾性率向上、粘度調整、熱伝導率向上、強度向上、靭性向上、および着色向上等の観点から、有機又は無機の充填剤を配合することができる。充填剤は、ポリマー、セラミックス、金属、金属酸化物、金属塩、および染顔料等から構成される。充填剤の形状は、例えば、粒子状および繊維状等が好ましい。また、柔軟性付与剤、可塑剤、難燃化剤、保存安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、チクソトロピー付与剤、分散安定剤、流動性付与剤、タッキファイヤーおよび消泡剤等を添加する方法は、ポリマーブレンド又はポリマーアロイとして、感圧式接着剤中に、溶解、半溶解又はミクロ分散させることも可能である。
<感圧式接着剤>
感圧式接着剤とは、粘着剤ともいい、接着剤の固化によらず、粘稠な性質をもっているため、常温で短時間、圧力を加えるだけで接着する接着剤である。
本発明の感圧式接着剤は、ポリウレタン樹脂(A)と水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)とを含有する感圧式接着剤である。
ポリウレタン樹脂(A)を構成する単量体単位として、ポリオール(a1)単位、およびポリイソシアネート(a2)単位を含有し、ポリウレタン樹脂(A)は、主鎖にカーボネート構造を有し、芳香環を有しない重量平均分子量10,000〜500,00010,000〜500,000であり、ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対して、水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)0.1〜50重量部を含有する。
本発明の感圧式接着剤は、その使用形態に応じて、粘度を適切に調整することが好ましい。本発明の感圧式接着剤は、粘度を調整するために、有機溶剤を使用できる。有機溶剤は、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール系溶剤等があるが、前記した反応性化合物(B)と反応する可能性のある活性水素を有しない溶剤、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、シクロヘキサン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤といった各種有機溶剤がより好ましい。また、追加溶剤を使用することなく、感圧式接着剤を加熱することによって粘度を低減させることもできる。
本発明の感圧式接着剤の粘度は、接着層形成の観点から、25℃にてB型粘度計で測定した際の粘度が、3,000〜10,000mPa・sであることが好ましく、4,000〜8,000mPa・sがより好ましい。粘度が10,000mPa・s以下になると厚さ0.5〜300μmの接着層の形成が容易になり、透過率等の光学的特性を向上できる。また、粘度が3,000mPa・s以上になると接着層の厚さを制御することが容易である。
<感圧式接着剤の製造方法>
感圧式接着剤の製造方法としては、まず、ポリウレタン樹脂(A)を製造した後に、任意成分を混合して、上記水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)を含有させることで感圧式接着剤とすることができる。
感圧式接着剤の製造は、ポリオール(a1)、およびポリイソシアネート(a2)とを反応させてポリウレタン樹脂(A)を製造する第1の工程、ポリウレタン樹脂(A)と任意成分を混合する第2の工程、および第2の工程で得られた混合物に、水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)とを混合して得る。なお、任意成分を配合しない場合、前記第2の工程は省略できる。
<ポリウレタン系樹脂(A)の製造方法>
ポリウレタン系樹脂(A)を製造する第1の工程について説明する。
ポリオール(a1)とポリイソシアネート(a2)とを反応させてポリウレタン樹脂(A)を製造するウレタン化反応は、種々の方法が可能であるが、以下の2つの方法に大別される。
[i]ポリオール(a1)とポリイソシアネート(a2)、更に有機溶剤、および触媒とを全量仕込み反応させる方法。
[ii]ポリオール(a1)、触媒と有機溶剤とをフラスコに仕込み、ポリイソシアネート(a2)を滴下した後、必要に応じて触媒を追加添加する方法。
反応を精密に制御する場合は[ii]が好ましい。反応温度は120℃以下が好ましく、50〜100℃がより好ましい。所定の温度で反応させると反応速度の制御が容易で所定の重量平均分子量と構造を有するポリウレタン樹脂(A)が得やすい。ウレタン化反応は、触媒の存在下、80〜100℃で1〜20時間行うのが好ましい。
ポリオール(a1)とポリイソシアネート(a2)との混合比は、ポリウレタン樹脂(A)が少なくとも1個の水酸基を有する必要があるため、ポリオール(a1)中の水酸基の1モルに対して、ポリイソシアネート(a2)中のイソシアネート基が1モルより少なくなることが必要であり、0.5〜0.95モルが好ましく、0.6〜0.9モルがより好ましい。この範囲であると、反応性化合物(B)との反応性が向上し、透明性が高い接着層が得易くなり、曲面部に対する密着性が向上し、剥離時の被着体汚染も抑制できる。
合成反応の終点は、滴定によるイソシアネート含有量の測定(重量%)、または赤外吸収スペクトル(IR)測定によるイソシアネート基(NCO)に基づく特性吸収の消失により判断する。なお、滴定によるイソシアネート含有量の測定法の詳細は、実施例に記載する。
ポリウレタン樹脂(A)の製造時、前記触媒(好ましくは有機金属化合物)を使用できる。イソシアネート基と水酸基との反応は、元来、早いが、触媒の存在下では、更に反応が促進され、制御が困難になる場合がある。このとき、キレート化合物を配合すると有機金属化合物とキレートを形成し、触媒能が調整され、反応を制御しやすくする。
キレート化合物は、アセチルアセトン、ジメチルグリオキシム、オキシン、ジチゾン、エチレンジアミン四酢酸(別名:EDTA)のようなポリアミノオキシ酸、クエン酸のようなオキシカルボン酸、縮合リン酸等が挙げられる。これらの中では、アセチルアセトンが有機溶媒に可溶であり、揮発性を有するため好ましい。
キレート化合物は、感圧式接着剤中に残留するため、ポリウレタンウレア樹脂(A)と反応性化合物(B)との反応にも作用して反応速度をも調整できるため、結果的に保存安定性の優れた感圧式接着剤が得られる。
ポリウレタン樹脂(A)を製造には、有機溶剤が使用できる。有機溶剤の使用により反応制御が容易になる。有機溶剤は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール等のアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−アミルケトン、メチルイソアミルケトン、ジエチルケトン、エチル−n−プロピルケトン、エチルイソプロピルケトン、エチル−n−ブチルケトン、エチルイソブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、イソホロン等のケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸−n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ヘキシル、酢酸オクチル、乳酸メチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル等のエステル、エチレングリコール、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールジプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールおよびグリコールエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコールアセテート、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−ノナン、イソノナン、ドデカン、イソドデカン等の飽和炭化水素、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン等の不飽和炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロデカン、デカリン等の環状飽和炭化水素、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、1,1,3,5,7−シクロオクタテトラエン、シクロドデセン等の環状不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、その他、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジグライム、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
これらの中でもポリウレタン樹脂(A)の溶解性や、溶剤の沸点等の面から酢酸エチル、トルエン、メチルエチルケトンが好ましい。
有機溶剤の配合量は、ポリウレタン樹脂(A)の組成、粘度、または不揮発分濃度などを考慮して適宜決定すればよい。ポリウレタン樹脂(A)合成時の有機溶剤以外の濃度は、50〜100重量%が好ましく、60〜95重量%より好ましい。濃度が所定の範囲にあると反応性が向上する。
有機溶剤は、単独または2種以上を併用できる。
前記第2の工程について説明する。
本発明の感圧式接着剤は、ポリウレタン樹脂(A)に、任意成分を配合し、ヘンシェルミキサー、ディスパー、アトライター、ハイスピードミキサー、またはホモミキサー等の混合機で混合することができる。混合の際、適宜、有機溶剤を併用できる。
前記第3の工程について説明する。
本発明の感圧式接着剤は、前記第2の工程の後、さらに反応性化合物(B)を配合して、ヘンシェルミキサー、ディスパー、アトライター、ハイスピードミキサー、またはホモミキサー等の混合機で混合することができる。混合の際、必要に応じて、感圧式接着剤中に含まれる気泡や泡立ちを減圧脱気により除去し、予期せぬ異物等を濾過等により除去できる。
また、ポリウレタン樹脂(A)に含有されている水酸基と、反応性化合物(B)中の反応性官能基との反応は、混合後いずれのタイミングであってもよい。例えば、混合直後は反応が進行せず(または一部のみの反応が進行し)、感圧式接着剤を基材に塗工した後、加熱乾燥時に反応して、架橋塗膜を形成しながら接着性能を発現してもよい。また、混合のタイミングについても特に制限されず、ポリウレタン樹脂(A)と反応性化合物(B)の一方を基材の表面に塗布等した後、他方を別途塗工して、加熱乾燥時に、反応を進行させてもよい。また、ポリウレタン樹脂(A)と反応性化合物(B)のそれぞれを別々の基材表面に塗工した後、塗工面を貼り合せて、その後、加熱乾燥して、反応を進行させてもよい。好ましくは、ポリウレタン樹脂(A)と反応性化合物(B)の混合液とした感圧式接着剤を基材上に塗工し、加熱により架橋硬化させて接着層を形成することであり、この際、接着層の表面は再剥離可能な粘着性を有するものとなる。
<感圧式接着フィルム>
次に感圧式接着フィルムについて、説明する。
本発明の感圧式接着フィルム(以下、接着フィルムと称す)は、基材、および感圧式接着剤の硬化物である接着層を備えている。なお接着層の基材と接していない面は、使用する直前まで表面を剥離処理したフィルム状基材(剥離ライナーとも称す)が積層されているのが一般的である。
接着フィルムの製造は、例えば、剥離ライナーの剥離処理面に感圧式接着剤を塗工、乾燥し、基材を貼り合わせて作成する方法、または剥離ライナー以外の基材に感圧式接着剤を直接塗工、乾燥し、接着層の表面に剥離ライナーの剥離処理面を貼り合わせて作成する方法が挙げられる。
接着フィルムの構成は、例えば、基材/接着層(片面接着フィルム)、接着層/基材/接着層(両面接着フィルム)、剥離ライナー/接着層/剥離ライナーが挙げられる。
感圧式接着剤の塗工方法は、特に制限はない。例えば、マイヤーバー、アプリケーター、刷毛、スプレー、ローラー、グラビアコーター、ダイコーター、キスコーター、リップコーター、コンマコーター、ブレードコーター、ナイフコーター、リバースコ−ター、スピンコーター、ディップコーター等の、公知の様々な方法を適用することができる。
乾燥温度は、通常50〜200℃程度である。
接着層の膜厚は、通常0.5〜300μm程度であり、1〜100μmが好ましい。
基材は、例えば、木材、金属、プラスチック、ガラス板、紙、合成紙、不織布が挙げられる。
プラスチックは、フィルムまたは板が好ましく、フィルムがより好ましい。
プラスチックフィルムは例えば、ポリビニルアルコールフィルム(PVAフィルムとも称す)やポリトリアセチルセルロースフィルム(TACフィルムとも称す)、ポリプロピレンフィルム(PPフィルムとも称する)、ポリエチレンフィルム(PEフィルムとも称す)、ポリシクロオレフィンフィルム(COPフィルムとも称す)、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム(EVAフィルムとも称する)などのポリオレフィン系樹脂のフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルムとも称す)やポリブチレンテレフタレートフィルム(PBTフィルムとも称す)などのポリエステル系樹脂のフィルム、ポリカーボネート系樹脂のフィルム(PCフィルムとも称す)、ポリノルボルネン系樹脂のフィルム、ポリアリレート系樹脂のフィルム、ポリアクリル酸エステル系樹脂のフィルム、ポリフェニレンサルファイド樹脂のフィルム(PPSフィルムとも称す)、ポリスチレン系樹脂のフィルム(PSTフィルムとも称する)、ポリアミド系樹脂のフィルム(PAフィルムとも称する)、ポリイミド系樹脂のフィルム(PIフィルムとも称す)、オキシラン系樹脂のフィルムなどが挙げられる。
プラスチックフィルムの中でも、特にPVAフィルム、TACフィルム、COPフィルム、ポリエステル系樹脂のフィルム、PCフィルムといった透明フィルムがより好ましい。
前記ガラス板は、例えば、一般的なソーダガラス加え、液晶セル、ディスプレイ、タッチパネルの表面ガラスが挙げられる。
基材は、単独または積層体を使用できる。
基材は、その表面を易接着処理することで接着層との密着性を向上できる。
易接着処理は、例えば乾式処理、湿式処理、物理処理が好ましい。
乾式処理は、例えば、コロナ放電、プラズマ処理、フレーム処理等が挙げられる。
湿式処理は、例えば、表面を酸やアルカリで改質する方法が挙げられる。
基材は、例えば物理処理や、光学機能を付与できる。
光学機能は、例えば光透過、光拡散、集光、屈折、光散乱、ヘイズが挙げられる。光学機能を付与する方法は、例えば、前記光学機能を発現させる化合物をフィルムに練り込む方法、または前記化合物含む機能層を透明フィルム上に形成する方法が挙げられる。
物理処理は、例えば、表面に凹凸を形成する方法、金属酸化物を蒸着またはスパッタリングすることで金属膜を形成する方法が挙げられる。前記金属酸化物は、例えばケイ素、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、スズ、ナトリウム、ホウ素、チタン、鉛、ジルコニウム、イットリウム、その他金属の酸化物が挙げられる。
基材の接着層と接しない面に、公知の離形(離型)処理を行うことができる。
基材の厚さは、好ましくは5μm〜300μm程度であり、より好ましくは15μm〜150μmである。
剥離ライナーは、基材として既に説明した基材を使用できる。
剥離ライナーの離形処理は、例えば、シリコーン化合物、フッソ化合物を使用できる。
接着フィルムは、例えば永久接着用途、再剥離用途に使用できるところ、再剥離用途が好ましく、表面保護用途がより好ましい。接着フィルムを表面保護用途に使用すると再剥離性に優れ、高温環境下や高温高湿環境下に曝された後、被着体からの浮きや剥がれが発生しにくい効果が得られる。
被着体は、例えば、金属、プラスチックス、ガラスが挙げられる。
接着フィルムを光学部材や電子部材の表面を保護する用途に使用する場合、接着フィルムを被着体に貼着した状態で、例えば、検査を行うことが可能となる。本発明の接着フィルム(表面保護フィルムともいう)は、ヘイズが、好ましくは5%以下であり、より好ましくは2%以下である。なお、上記ヘイズの測定の詳細については、実施例に記載する。
接着フィルムは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、タッチパネル、電極周辺部材等各種電子部品関連の部材や表面保護フィルム、建材や車輌の窓ガラス等のガラス部材に好ましく使用できるが、ポリオレフィン、ABS、ポリアクリル等のプラスチック、ダンボール、木材、合板、ステンレス、アルミ等の金属にも使用することが可能である。
本発明の光学積層体は、光学フィルム、感圧式接着剤の硬化物である接着層、およびガラス板を備えている。
光学フィルムには、前記光学フィルムは、前記透明フィルム、ならびに光学機能を付与した透明フィルムが好ましい。透明フィルムは、ポリエステル系樹脂のフィルムがより好ましい。前記透明フィルムには、物理処理や、光学機能を付与できる
光学フィルムは、単独または積層体を適宜選択して使用できる。
ガラス板は、既に説明したガラスが好ましい。
ガラス板の厚みは、通常10μm〜5mm程度である。
本発明の光学積層体は、光学フィルムおよび感圧式接着剤の硬化物である接着層を含む接着フィルムをガラス板から剥離することができる。一方、使用態様により接着フィルムをガラス板から剥離せずともよいことはいうまでもない。
以下、この発明の具体的な実施例を比較例と併せて説明するが、この発明は、下記実施例に限定されない。また、下記実施例および比較例中、「部」および「%」は、特に断らない限り、それぞれ「重量部」および「重量%」を表す。
<ポリウレタンウレア樹脂の合成>
(合成例1)
重合槽、攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下装置、窒素導入管を備えた重合反応装置の反応槽および滴下装置に、下記単量体{ポリオール(a1)、ポリイソシアネート(a2)}、触媒、および有機溶剤をそれぞれ下記の比率で仕込んだ。
[重合槽]
C−1015N(a1−5)11.66部
EXCENOL820(a1−2)84.66部
トルエン(有機溶剤)30.00部
ジオクチル錫ジラウレート(触媒)0.016部
[滴下装置]
HDI(a2)3.67部
酢酸エチル(有機溶剤)12.88部
重合槽内の空気を窒素ガスで置換した後、窒素雰囲気下、攪拌しながら、80℃まで昇温し、滴下装置から、上記、HDI(a2)、および有機溶剤を含む混合物を1時間かけて滴下して反応を開始した。さらに攪拌しながら2時間反応を継続した。その後、IRチャートのNCOに基づく特性吸収(2,270cm-1)が消失していることを確認した後、アセチルアセトン6部、酢酸エチル17.2部を加えて不揮発分濃度60%に調整し、25℃まで冷却して反応を終了した。このポリウレタン樹脂(A)溶液は、溶液粘度(Vis)7,500mPa・s(25℃)であり、重量平均分子量(Mw)270,000であった。
(合成例2〜16)
表1に記載した材料を、ポリオール(a1)、ポリイソシアネート(a2)、トルエン(有機溶剤)、および触媒は全て重合槽に仕込み、ポリイソシアネート(a2)および酢酸エチル(有機溶剤)は滴下装置に仕込むように変更した以外は、合成例1と同様の方法で、それぞれポリウレタン樹脂(A)を合成した。表1に記載された単量体として使用した化合物は、重合槽への仕込み量と滴下装置への仕込み量との合計値(部)を表す。
ただし、合成例26および27は、ポリイソシアネート(a2)をそれぞれ、IPDIおよびTDIに変更した。また、合成例30は、触媒をDBUに変更した。
Figure 2018053145
得られたポリウレタン樹脂の溶液の溶液外観(25℃)、溶液粘度(Vis)、および重量平均分子量(Mw)を、後述の方法に従って求め、結果を表1に示した。また、酸価(AV)、水酸基価(OHV)、イソシアネート基(NCO)の残留量(%)、およびガラス転移温度(Tg)の測定方法についても記載した。
《溶液外観》
得られたポリウレタン樹脂の溶液の溶液外観を25℃の条件下で、目視にて観察した。無色透明であれば良好である。
《溶液粘度(Vis)》
得られたポリウレタンウレア樹脂の溶液を25℃でB型粘度計(東機産業社製TV−22)にて、回転速度0.5〜100rpm、1分間回転の条件で測定し、溶液粘度(mPa・s)とした。
《平均分子量》
数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の測定は、昭和電工社製GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用いた。数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の決定は、標準物質であるポリスチレンの換算値とした。
装置名:昭和電工社製GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)「ShodexGPCSystem−21」
カラム:東ソー社製GMHXL:4本、東ソー社製HXL-H:1本直列に連結した。
移動相溶媒:テトラヒドロフラン(THF)
流量:1.0ml/分
カラム温度:40℃
《水酸基価(OHV)》
共栓三角フラスコ中に試料、約1gを精密に量り採り、トルエン/エタノール(容量比:トルエン/エタノール=2/1)混合液100mlを加えて溶解した。次いで、アセチル化剤(無水酢酸25gをピリジンで溶解し、容量100mlとした溶液)を5ml加え、1時間攪拌した。これに、フェノールフタレイン試液を指示薬として加え、30秒間保持した。その後、溶液が淡紅色を呈するまで0.1Nアルコール性水酸化カリウム溶液で滴定した。
水酸基価は次式により求めた。水酸基価は樹脂の乾燥状態の数値とした(単位:mgKOH/g)。
水酸基価(mgKOH/g)=[{(b−a)×F×28.25}/S]/(不揮発分濃度/100)+D
ただし、S:試料の採取量(g)
a:0.1Nアルコール性水酸化カリウム溶液の消費量(ml)
b:空実験の0.1Nアルコール性水酸化カリウム溶液の消費量(ml)
F:0.1Nアルコール性水酸化カリウム溶液の力価
D:酸価(mgKOH/g)
《酸価(AV)》
共栓三角フラスコ中に試料を、約1gを精密に量り採り、トルエン/エタノール(容積比:トルエン/エタノール=2/1)混合液100mlを加えて溶解した。これに、フェノールフタレイン試液を指示薬として加え、30秒間保持した後、溶液が淡紅色を呈するまで0.1Nアルコール性水酸化カリウム溶液で滴定した。
酸価は次式により求めた。酸価は樹脂の乾燥状態の数値とした(単位:mgKOH/g)。
酸価(mgKOH/g)={(5.611×a×F)/S}/(不揮発分濃度/100)
ただし、S:試料の採取量(g)
a:0.1Nアルコール性水酸化カリウム溶液の消費量(ml)
F:0.1Nアルコール性水酸化カリウム溶液の力価
《イソシアネート基(NCO)の残留量(%)》
共栓三角フラスコ中に試料、約1gを精密に量り採り、クロロベンゼン25ml、ジ−n−ブチルアミン/o−ジクロロベンゼン(重量比:ジ−n−ブチルアミン/o−ジクロロベンゼン=1/24.8)混合液10mlを加えて溶解する。これに、メタノール80g、ブロムフェノールブルー試薬を指示薬として加え、0.1Nアルコール性塩酸溶液で滴定した。溶液が黄緑色を呈し、30秒間保持するまで滴定を続けた。NCO残留量(%)は次式により求めた。
NCO残留量(%)=[0.42×(B−C)×F]/S
ただし、S:試料の採取量(g)
B:試料滴定に要した0.1Nアルコール性塩酸溶液の消費量(ml)
C:空試験の滴定に要した0.1Nアルコール性塩酸溶液の消費量(ml)
F:0.1Nアルコール性塩酸溶液の力価
《ガラス転移温度(Tg)》
ロボットDSC(示差走査熱量計、セイコーインスツルメンツ社製「RDC220」)に「SSC5200ディスクステーション」(セイコーインスツルメンツ社製)を接続して、測定に使用した。
試料約10mgをアルミニウムパンに入れ、秤量して示差走査熱量計にセットし、試料を入れない同タイプのアルミニウムパンをリファレンスとして、100℃の温度で5分間保持した後、液体窒素を用いて−120℃まで急冷した。その後、昇温速度10℃/分で昇温し、得られたDSCチャートからガラス転移温度(Tg、単位:℃)を決定した。
合成1〜30で使用した材料の略号を以下に示す。尚、表1において、空欄は、配合なしを意味している。なお、水酸基価および酸価の単位(mgKOH/G)は、記載を省略した。
・脂肪族ポリオール(a1−1)
BEPG:2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ODD:1,12−オクタデカンジオール
・ポリエーテルポリオール(a1−2)
PEG1000:PEG1000(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形ワックス状タイプ,ジオール)〔三洋化成工業社製〕、PP−1000:ニューポールPP−1000(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状タイプ,ジオール)〔三洋化成工業社製〕、PP−2000:ニューポールPP−2000(Mn=2,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形液状タイプ,ジオール)〔三洋化成工業社製〕、G3000:アデカポリエーテルG−3000B(Mn=3,000,水酸基価=56,酸価<0.5,線形液状タイプ,トリオール)〔アデカ社製〕、GP4000:ニューポールGP−4000(Mn=4,000,水酸基価=28,酸価<0.5,線形液状3官能タイプ)〔三洋化成工業社製〕、E820:EXCENOL820(Mn=4,900,水酸基価=34,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)〔旭硝子社製〕、G−750:ユニオックスG−750(Mn=750,水酸基価=224,酸価<0.05,線形液状3官能タイプ)
・ポリエステルポリオール(a1−3)
P1010:クラレポリオールP1010(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状タイプ,ジオール)〔クラレ社製〕、P1011:クラレポリオールP1011(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状タイプ,芳香族系ジオール)〔クラレ社製〕、Y202:URICY−202(Mn=980,水酸基価=115,酸価<1.0,線形液状タイプ,ジオール)〔伊藤製油社製〕
・ポリアミドポリオール(a1−4)
TPAE:TPAE617(Mn=15,000,水酸基価=16,酸価=1,線形タイプ,ジオール)〔富士化成工業社製〕
・ポリカーボネートポリオール(a1−5)
C1015N:クラレポリオールC−1015N(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状タイプ,ジオール)〔クラレ社製〕、C1090:クラレポリオールC−1090(Mn=1,000,水酸基価=112,酸価<0.5,線形液状タイプ)、T6001:デュラノールT6001(Mn=1,000,水酸基価=110,酸価<0.05,線形液状タイプ)〔旭化成ケミカルズ社製〕
・ポリイソシアネート(a2)
HDI:ヘキサメチレンジイソシアネート、IPDI:3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、TDI:2,4−トリレンジイソシアネート
・触媒
DBU:ジアザビシクロウンデセン、DOTDL:ジオクチル錫ジラウレート
・有機溶剤
ACAC:アセチルアセトン、TOL:トルエン、EAC:酢酸エチル
Figure 2018053145
上記合成例で得られたポリウレタン樹脂を用い、それぞれ以下の方法で感圧式接着剤を作成した。
(実施例1〜108、比較例1〜10)
得られたポリウレタン樹脂(A)と反応性化合物(B)を表2に記載した重量比(部)に従い、ポリウレタン樹脂100部に対して、必要に応じて他の材料を、表2に挙げた重量比(部)で配合し、有機溶剤として酢酸エチルを加えて不揮発分濃度を60%になるように調整し、感圧式接着剤を得た。得られた感圧式接着剤を各基材に塗工、乾燥、養生はおよび貼り合わせを施し、接着フィルムを作成し、以下の方法で評価した。それぞれの結果を表3に示す。
《ポットライフの評価》
得られた感圧式接着剤について、配合後、25℃における粘度を1時間おきに8時間後まで、B型粘度計(東機産業社製TV−22)を用い、ローターM3、25℃、12rpm、1分間回転の条件で測定し、ポットライフを3段階で評価した。「○」または「△」評価の場合、実際の使用時に支障ない。
○:8時間までの粘度上昇率が50%未満。良好。
△:8時間までの粘度上昇率が50%以上〜100%未満。実用上使用可能
×:8時間未満で溶液層の分離や濁りが発生したり、ゲル化したり、または粘度上昇率が100%以上と認められる。実用不可。
ここで、粘度上昇率は、下記の方法で算出した。
粘度上昇率(%)=100×{(8時間保存後の粘度)−(調整直後の粘度)}/(調整直後の粘度)
《塗工性の評価》
得られた感圧式接着剤を、基材として厚さ38μmの剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(セラピールMF:東レフィルム加工社製)(以下、「剥離ライナー」という。)上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工し、100℃で2分間熱風乾燥することで接着層を形成した。次いで、上記塗工面に100μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)を貼り合せて、100μm厚PETフィルム/接着層/剥離ライナーで構成された接着フィルムを作製した。そして剥離ライナーを剥がした後の接着層表面(塗工面)の状態を目視にて観察し、3段階で評価した。「○」または「△」評価の場合、実際の使用時に支障ない。
○:平滑な塗工面が得られた。良好。
△:塗工面の端部に若干のハジキや発泡が認められる。実用上使用可。
×:塗工面にハジキ、発泡やスジ引きが認められた。実用不可。
《光学特性の評価》
得られた感圧式接着剤を、上記剥離ライナー上に、乾燥後の厚さが50μmになるように塗工し、100℃で2分間熱風乾燥することで接着層を形成した。次いで、別途用意した剥離ライナーを接着層に貼り合せて、接着層が剥離ライナーで挟持された接着フィルムを作製し、23℃相対湿度50%の環境下で7日間養生した。
次に、両方の剥離ライナーを取り除き、接着層単体の外観を目視判定するとともに、ヘイズを「NDH−300A(日本電色工業社製)」で測定した。「○」または「△」評価の場合、実際の使用時に支障ない。
○:曇り等が観察されず、かつHAZE:0.5未満。良好。
△:曇り等は観察されないが、HAZE:0.5以上2未満、実用上使用可。
×:曇りが観察される、またはHAZE:2以上。実用不可。
《加工性の評価》
上記、《塗工性の評価》と同じ方法により作成した接着フィルムを、23℃相対湿度50%の環境下で7日間養生した。その後、幅100mm×長さ100mmに裁断し、これを20枚重ね、40℃−60Kg/cm2の条件で1時間プレスした際の接着フィルム端部からの接着層のはみ出しの様子を以下のように3段階で評価した。「○」または「△」評価の場合、実際の使用時に支障ない。
○:接着層のはみ出しが観測されない。良好。
△:0.3mm未満の接着層のはみ出しが観測されるが、実用上使用可能。
×:0.3mm以上の接着層のはみ出しが観測される。実用不可。
《濡れ広がり性の評価》
得られた感圧式接着剤を、基材として厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)上に、乾燥後の厚さが15μmになるように塗工し、100℃で2分間熱風乾燥することで、接着層を形成した。次いで、塗工面に38μmの剥離ライナー(セラピールMF:東レフィルム加工社製)を貼り合せて、50μm厚PETフィルム/接着層/剥離ライナーの構成の接着フィルムを作製し、23℃相対湿度50%の環境下で7日間養生した。そして、この接着フィルムを、幅100mm×長さ100mmに裁断して測定試料とした。次に、厚み2mm×幅150mm×長さ150mmのフロートガラス板に、上記接着フィルムの剥離ライナーを剥がした接着層の一辺のみをフロートガラス板に45°傾けた状態で接触させ、その後、手を離し、前記試料全面が、ガラス板に接触する(ガラス板に濡れ広がる)のに要した時間(秒)を濡れ広がり性として、以下の3段階で評価した。「○」または「△」評価の場合、実際の使用時に支障ない。
○:濡れ広がる時間が2秒未満。良好。
△:濡れ広がる時間が2秒以上、4秒未満。実用上使用可能。
×:濡れ広がる時間が4秒以上。実用不可。
《剥離強度の測定》
上記、《濡れ広がり性の評価》と同じ方法により作成した接着フィルムを、幅25mm×長さ100mmに裁断し、剥離ライナーを剥がし、露出した接着層を厚さ1.2mmの無アルカリガラス板に23℃、相対湿度50%の環境下で、ラミネータを用いて貼着した。続いて、50℃、5気圧の条件のオートクレーブ内に20分間保持して測定試料を得た。前記測定試料を、23℃で1日間放置した後に、23℃、相対湿度50%の環境下で、引張試験機(オリエンテック社製「テンシロン」)を用いて、剥離速度300mm/分、剥離角度180度の条件で剥離強度を測定した(貼合せ1日後の剥離強度測定)。また、前記測定試料を、23℃、相対湿度50%の環境下で14日間放置した後に、同様の方法で剥離強度を測定した(貼合せ14日後の剥離強度測定)。この剥離強度を接着力として3段階で評価した。「○」または「△」評価の場合、実際の使用時に支障ない。
○:剥離強度が10.0(mN/25mm)未満。良好。
△:剥離強度が10.0(mN/25mm)以上15.0(mN/25mm)未満。実用上使用可能。
×:剥離強度が15.0(mN/25mm)以上。実用不可。
《再剥離性(リワーク性)の評価》
上記、《濡れ広がり性の評価》と同じ方法により作成した接着フィルムを、25mm×150mmの大きさに裁断し、剥離ライナーを剥がし、厚さ2mmのフロートガラス板にラミネータを用いて貼り付け、50℃で5気圧の条件のオートクレーブ内に20分保持させて、接着フィルムとガラス板との光学積層体を得た。
この積層体の接着フィルムを180度方向に50mm/分の速度で引き剥がし、剥離後のガラス表面の曇りを目視で観察し、3段階で評価した。「○」または「△」評価の場合、実際の使用時に支障ない。
○:曇りがなく、実用上全く問題がない。非常に良好。
△:若干曇りが認められるが、実用上問題ない。良好。
×:全面的に感圧式接着剤の転着が認められ、実用不可。
《耐久性(耐熱性、耐湿熱性)の評価》
耐熱性試験として、上記《濡れ広がり性の評価》と同じ方法により作成した接着フィルムを、幅100mm×長さ100mmに裁断した。次いで、接着フィルムの剥離ライナーを剥がし、露出した接着層を厚さ1.2mmの無アルカリガラス板の片面に、50℃雰囲気下で5Kg/cm2の圧力を加え、20分間オートクレーブ内に保持して貼り合せた後、80℃の雰囲気中に500時間放置した。放置後、25℃に戻し、接着フィルムの浮き・剥がれ、発泡の発生状態を目視で観察し、3段階で評価した。
耐湿熱性試験として、耐熱性試験と同様に試料を作製し、60℃−相対湿度90%の恒温恒湿槽に500時間放置した。放置後、25℃に戻し、接着フィルムの浮き・剥がれ、発泡の発生状態を目視で観察し、3段階で評価した。「○」または「△」評価の場合、実際の使用時に支障ない。
発泡とは、接着層とガラスとの界面(周辺端部以外)に比較的大きな気泡が発生している状態である。
浮き・剥がれとは、偏光フィルム接着フィルムがガラスから浮き上がり、剥がれてしまっている状態である。
それぞれの評価基準は以下の通りである。
○:発泡、浮き・剥がれが全く発生せず。良好。
△:直径0.5mm以下の発泡、浮き、剥がれのいずれかの軽微な発生が認められるが、実用上使用可能。
×:全面的に発泡、浮き、剥がれ等、顕著な発生が認められる。実用不可。
実施例、および比較例で使用した材料を以下に示す。尚、表2において、空欄は、配合なしを意味している。
・ポリウレタン樹脂
表1記載の各合成例で得られた化合物(合成例1〜30)
・水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)
HDI/TMP:ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、HDI/Nu:ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート環を有する3量体、IPDI/TMP:3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、XDI/TMP:キシリレンジイソシネートのトリメチロールプロパンアダクト体、MAS:3−アミノプロピルトリメトキシシラン、EPS:3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、PMMM:ペンタメトキシメチロールメラミン
・エステル化合物(C)
OLM:オレイン酸メチル(炭素数:19)、RS735:ジエチルヘキサン酸ポリエチレングリコール〔アデカ社製「アデカサイザーRS735」(EO付加モル数:13,炭素数:18)〕、POEOP:ポリオキシエチレンオクチルエーテルリン酸エステル(EO付加モル数:5,炭素数:42)、T80:ポリオキシエチレンジ(グリセリン)ボレートモノオレート(EO付加モル数:6〜20、炭素数:36〜64)〔東邦化学社製「エマルボンT−80」〕
・イオン性化合物(D)
OPFI:1−オクチル−4−メチルピリジウムビス(フルオロスルホニル)イミド
・化合物(E)
BZI:2,2−メチレンビス〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6[(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]〕(ベンゾトリアゾール系紫外線遮蔽剤)、CAE:エチルα−シアノ−β,β−ジフェニルプロペン酸エステル(2−シアノアクリル酸系紫外線遮蔽剤)、TBPP:トリス(2,4−ジ−tert)−ブチルフェニル)フォスファイト(リン系酸化防止剤)、AO50:フェノール系酸化防止剤〔アデカ社製「アデカスタブAO−50」〕、TMPSE ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(HALS系光安定剤)、EZCG:蛍光染料〔イージーブライト社製「EZCG8006」〕
・加水分解抑制剤(F)
CBI:カルボジイミド〔日清紡社製、商品名カルボジライトV―09GB〕
・その他の成分(P)
FTR 石油系粘着付与樹脂〔三井化学社製「FTR8100」〕
Figure 2018053145
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以上のように、本発明の感圧式接着剤は、実施例1〜3、7〜24、28〜53、55〜80、83〜99、光学特性、加工性、濡れ広がり性、剥離強度、再剥離性、耐熱性、および耐湿熱性のいずれにおいても、「△」評価(実用可能レベル)が10項目中3個以下であり、他は全て「○」評価(良好レベル)のため、優れていることが分かる。
また、実施例4〜6、25〜27、54、81、82においては、各評価の「△」評価(実用可能レベル)が13項目中4〜10個であり、「×」評価(実用不可レベル)が一つもないため、実用上支障なく使用することが可能である。
これに対して、比較例1〜15では、ポットライフ、塗工性、光学特性、加工性、濡れ広がり性、剥離強度、再剥離性、耐熱性、および耐湿熱性のいずれかが極端に劣ることがわかる。
本発明に係る感圧式接着剤は、耐熱性や耐湿熱性等の優れた耐久性を有するとともに、優れた濡れ広がり性を有することから、建築分野(例えば、外装、内装、設備など)、電気機器分野(例えば、家電、厨房設備、空調など)、輸送器機分野(例えば、船舶、自動車など)、家具分野、雑貨分野などの光学分野以外の各種産業分野等の広い分野において、保護フィルム以外の用途としても使用することが可能である。

Claims (10)

  1. ポリウレタン樹脂(A)と、水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)とを含有する感圧式接着剤であって、
    ポリウレタン樹脂(A)を構成する単量体単位として、ポリオール(a1)単位、およびポリイソシアネート(a2)単位を含有し、
    ポリウレタン樹脂(A)は、主鎖にカーボネート構造を有し、芳香環を有しない重量平均分子量10,000〜500,000であり、
    ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対して、水酸基と反応し得る官能基を有する反応性化合物(B)0.1〜50重量部を含む、感圧式接着剤。
  2. 前記ポリウレタン樹脂(A)を構成する全単量体100重量%中、前記ポリオール(a1)単位が80〜99重量%、前記ポリイソシアネート(a2)が1〜20重量%を含む、請求項1記載の感圧式接着剤。
  3. 前記ポリオール(a1)が、ポリカーボネートポリオール(a1−5)を含む、請求項1または2記載の感圧式接着剤。
  4. 前記ポリオール(a1)100重量%中、ポリカーボネートポリオール(a1−5)を1〜80重量%含む、請求項1〜3いずれか1項に記載の感圧式接着剤。
  5. 前記ポリイソシアネート(a2)が、脂肪族ジイソシアネートまたは脂環族ジイソシアネートを含む、請求項1〜4いずれか1項に記載の感圧式接着剤。
  6. 前記反応性化合物(B)が、ポリイソシアネート(b1)を含む、請求項1〜5いずれか1項に記載の感圧式接着剤。
  7. さらに、エステル化合物(C)(ただし、化合物(A)および反応性化合物(B)を除く)を含む、請求項1〜6いずれか1項に記載の感圧式接着剤。
  8. さらに、イオン性化合物(D)を含む、請求項1〜7いずれか1項に記載の感圧式接着剤。
  9. 基材、および請求項1〜8いずれか1項に記載の感圧式接着剤を含む接着層を備えた、感圧式接着フィルム。
  10. 光学フィルム、請求項1〜8いずれか1項に記載の感圧式接着剤を含む接着層、およびガラス板を備えた、光学積層体。
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