JP2018048027A - 記録装置、及び記録装置における排出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】使い勝手を向上させ、排出される被記録媒体の動きや姿勢をより安定させる。
【解決手段】記録装置1は、記録部12と、記録後の被記録媒体を排出する排出部17と、排出された被記録媒体を受ける媒体受け部30とを備え、媒体受け部30は、第1受け面90Aを有する第1受け部材40と、排出の方向の後方に第1受け部材40から離れて位置し、第2受け面71を有する第2受け部材70とを有し、第1受け部材40および第2受け部材70が先端部41、72を下方に向かせて傾斜する第1状態と、水平面に対する第1受け部材40の角度および第2受け部材70の角度が第1状態よりも小さい第2状態SSとを切り替え可能であり、排出の方向における長さが所定の長さより長い第1被記録媒体が排出される場合には第1状態で第1被記録媒体を受け、所定の長さよりも短い第2被記録媒体が排出される場合には、第2状態SSで第2被記録媒体を受ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録装置に関する。
記録後に排出される小サイズの記録媒体(被記録媒体)を積載する場合には、記録媒体
収容装置のトレイ部材を水平状態にし、かつトレイ部材の先端部から前方へ延長部材を張
り出して積載し、一方、排出される大サイズ(長尺)の記録媒体を積載する場合には、ト
レイ部材を傾斜させ、記録媒体収容装置の上端で記録媒体の前半部分と後半部分とを折り
曲げた状態で保持する記録装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2012‐176819号公報
サイズが異なる記録後の各被記録媒体を受ける(スタックする、積載する)ための構成
に関し、よりユーザーの使い勝手を高めたり、被記録媒体の姿勢をより安定させたりする
ことが求められていた。例えば、前記文献1では、小サイズの被記録媒体を積載する場合
には、トレイ部材を水平状態にし、更にトレイ部材の先端部から前方へ延長部材を張り出
すため、前方から記録装置にアクセスするユーザーと記録装置との距離が開いてユーザー
に不便が生じるおそれがあった。また、前記文献1では、トレイ部材の面と延長部材の面
とは連続した実質的に同一の面であるため、各々の面が被記録媒体の姿勢をより安定させ
るための工夫を施すことに制限が生じやすい。
また、前記文献1では、小サイズの被記録媒体を積載する際、被記録媒体の先端部を突
き当て部材に突き当てることにより被記録媒体をループ形状とし、被記録媒体の後端部が
切断されたとき当該ループ形状の撓み弾性力が開放されて、トレイ部材に積載される。し
かしこのように被記録媒体の先端部を突き当て部材に突き当てる構成では、前記ループ形
状を形成する際に被記録媒体の先端部の位置や姿勢が安定せず、被記録媒体を毎回的確に
積載できるとは限らなかった。
本発明は上述の課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、ユーザー
の使い勝手を高めたり、排出される被記録媒体の動きや姿勢をより安定させたりすること
が可能な記録装置を提供する。
本発明の態様の一つは、被記録媒体に記録を行う記録部と、前記記録が行われた前記被
記録媒体を排出する排出部と、前記排出された前記被記録媒体を受ける媒体受け部と、を
備え、前記媒体受け部は、前記被記録媒体を受けるための第1受け面を有する第1受け部
材と、前記排出の方向の後方に前記第1受け部材から離れて位置し、前記被記録媒体を受
けるための第2受け面を有する第2受け部材とを有し、前記第1受け部材が先端部を下方
に向かせて傾斜し、かつ、前記第2受け部材が先端部を下方に向かせて傾斜する第1状態
と、水平面に対する前記第1受け部材の角度が前記第1状態よりも小さく、かつ、水平面
に対する前記第2受け部材の角度が前記第1状態よりも小さい第2状態と、を切り替え可
能であり、前記排出の方向における長さが所定の長さよりも長い第1の長さである第1被
記録媒体が排出される場合には、前記第1状態で前記第1被記録媒体を受けるように、前
記排出の方向における長さが前記所定の長さよりも短い第2の長さである第2被記録媒体
が排出される場合には、前記第2状態で前記第2被記録媒体を受けるように、構成されて
いる。
本発明によれば、第1受け部材、第2受け部材それぞれの角度を変更するだけで第1状
態、第2状態を切り替えることがきるため、被記録媒体のサイズ(第1の長さ、第2の長
さ)に応じて当該切り替えを行うユーザーの動作が容易なものとなる。また、第2状態で
は、比較的水平に近い角度となった第1受け部材の第1受け面と、第1受け部材よりも排
出の方向の後方に離れて位置し、比較的水平に近い角度となった第2受け部材の第2受け
面とで第2被記録媒体が受けられる。そのため、前記文献1のように前記延長部材が前方
へ張り出すことによる使い勝手が改善される。
本発明の態様の一つは、前記第2状態の前記第2受け部材は、前記排出される前記第2
被記録媒体の先端部に当接する凹部を形成するとしてもよい。
当該構成によれば、第2被記録媒体の先端部は、第2状態の第2受け部材が形成する凹
部に当接することにより、その位置が確実に規制される。よって、第2被記録媒体が媒体
受け部に積載される際の姿勢や位置が安定する。
本発明の態様の一つは、前記凹部は、前記第2受け面の一部と、前記記録部と前記排出
部とを含む筺体の重力方向側の面の一部とを含んで構成されるとしてもよい。
当該構成によれば、凹部を容易かつ確実に形成することができる。
本発明の態様の一つとして、前記媒体受け部は、前記第2状態において、前記第1受け
面と前記第2受け面との間に位置し、かつ、前記第1受け面および前記第2受け面よりも
重力方向逆側に突き出た突出部を有するとしてもよい。
当該構成によれば、第2被記録媒体は、第1受け面と、第1受け部材よりも排出の方向
の後方に離れて位置する第2受け面と、第1受け面と第2受け面との間の突出部と、によ
って受容される。そのため、媒体の中央部付近が突出部によって突き上げられた姿勢とな
り、積載時の姿勢がより安定する(媒体受け部からの落下防止効果がより高まる)。
本発明の態様の一つとして、前記第1受け面は、前記突出部に対して固定されない状態
で前記突出部に支持され、一端が前記第1受け部材の前記先端部に固定され、他端が前記
第2受け部材よりも重力方向側において固定された柔軟性を有するシート部材の、少なく
とも一部により構成されるとしてもよい。
当該構成によれば、第1受け面は前記シート部材(の一部)によって実現される。また
、シート部材は、第1受け部材の位置や角度、重力、等に応じて、突出部と接触する部位
を可変とする。そのため、突出部よりも記録装置側に位置する部位が記録装置側に接触す
る等の不都合を回避できる。
本発明の態様の一つとして、前記第2状態において、前記第1受け面は、前記第1受け
部材の前記先端部と、前記突出部とで支持された柔軟性を有するシート部材であり、前記
第1受け部材の前記先端部と前記突出部との間で下垂しているとしてもよい。
当該構成によれば、排出部から排出される過程で、先端部を含む一部範囲が第2受け面
により一時的に受けられた第2被記録媒体は、自重により、前記下垂したシート部材の内
側に落下する。従って、第2被記録媒体を排出する際に、常に、先に排出された第2被記
録媒体が第2受け面上に存在しない状態とすることができる。
さらに、上述した課題を考慮すると、被記録媒体に記録を行う記録部と、前記記録が行
われた前記被記録媒体を排出する排出部と、前記排出された前記被記録媒体を受けるため
の受け面を有する媒体受け部と、を備え、前記媒体受け部は、前記排出の方向における長
さが所定の長さよりも長い第1の長さである第1被記録媒体を受ける第1状態と、前記排
出の方向における長さが前記所定の長さよりも短い第2の長さである第2被記録媒体を受
ける第2状態とを切り替え可能であり、前記第2状態では、前記排出される前記第2被記
録媒体の先端部に当接する凹部を形成する記録装置を、一つの発明として把握することが
できる。
記録装置の外観を例示する斜視図。 第1状態の媒体受け部を有する記録装置を例示する縦断面図。 第2状態の媒体受け部を有する記録装置を例示する縦断面図。 第1状態におけるガイド部材および第2受け部材を例示する平面図。 第1状態の媒体受け部が被記録媒体をスタックする様子を例示する縦断面図。 第2状態の媒体受け部が被記録媒体をスタックする様子を例示する縦断面図。 第2状態の変形例を示す縦断面図。 第1状態の変形例を示す縦断面図。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、記録装置1の例としての大型のプリンターの外観をある程度簡略化して示す斜
視図である。ここで言う大型とは、比較的大きなサイズの媒体(例えば、A0やA1等の
サイズの用紙)に印刷可能であることを指す。図2および図3は、記録装置1の縦断面を
簡易的に示した図である。図2は、排出された被記録媒体を受けるための受け面を有する
媒体受け部30が「第1状態LS」である場合を例示し、図3は、媒体受け部30が「第
2状態SS」である場合を例示している。なお図1においては、媒体受け部30は「第1
状態LS」である。
第1状態LSは、比較的大きな所定サイズの被記録媒体が排出部17から排出される場
合に、そのような大きなサイズの被記録媒体を受けるための媒体受け部30の姿勢であり
、第2状態SSは、前記大きなサイズよりは小さな所定サイズの被記録媒体が排出部17
から排出される場合に、そのような小さなサイズの被記録媒体を受けるための媒体受け部
30の姿勢である。以下では、前記大きなサイズの被記録媒体の一例として、A0やA1
サイズの用紙を想定する。A0やA1サイズの用紙は、排出の方向における長さ(長辺の
長さ。以下、単に「長さ」。)が所定の長さよりも長い第1の長さである「第1被記録媒
体」の一例である。また、前記小さなサイズの被記録媒体の一例として、A2サイズの用
紙を想定する。A2サイズの用紙は、長さが前記所定の長さよりも短い第2の長さである
「第2被記録媒体」の一例である。なお、前記所定の長さとは、第1状態LSの媒体受け
部30に適切にスタックされるために必要な長さに対するしきい値と捉えることができる
。前記所定の長さに満たない長さの被記録媒体を、第1状態LSの媒体受け部30へ排出
した場合、媒体受け部30が形成する空間T(詳しくは図5等にかかる説明を参照。)へ
当該被記録媒体のほぼ全体が入ってしまい、適切にスタックされたとは言えない状態とな
る。
図中、符号D1は、記録装置1の前後方向を示し、符号D2の向きが前、符号D3の向
きが後である。排出部17からは、被記録媒体が前方向D2へ排出される。符号D4が示
す矢印は、重力方向の逆側(上方向)を指している。符号D5は、前後方向D1及び上方
向D4に直交する記録装置1の幅方向を示している。図2および図3は、記録装置1を幅
方向D5の視点により見た図である。なお、分かり易く示すため、各図は整合していない
ことがある。
記録装置1は、幅方向D5の両側において設置面に立つ一対の脚部80によって、設置
面から一定高さの位置に筺体10が支持されている。記録装置1は、筐体10と、筐体1
0と連続的に形成された装置上部後側の給紙ユニット19とを備え、給紙ユニット19が
支持するロール紙R1(図1,2)やロール紙R2(図3)へ印刷(記録)を行う。ロー
ル紙R1,R2は、用紙をロール状に巻いた連続紙である。ロール紙R1は、記録が行わ
れた後にカッター18により切断されたときに、当該切断されてロール紙R1から離脱し
た部分(記録済み媒体P1とも言う。図5参照。)を、「第1被記録媒体」とするサイズ
のロール紙である。ロール紙R2は、記録が行われた後にカッター18により切断された
ときに、当該切断されてロール紙R2から離脱した部分(記録済み媒体P2とも言う。図
6参照。)を、「第2被記録媒体」とするサイズのロール紙である。給紙ユニット19は
、ロール紙R1,R2を支持しつつ繰り出すための繰り出し機構21を有する。以下では
、ロール紙R1,R2を区別する必要が無い場面では、単にロール紙と記述する。
図2および図3に示すように、筐体10は内部に、制御部11、記録部12、搬送ロー
ラー対(15,16)、排出部17、カッター18、ロール紙の媒体経路20、等を備え
ている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memor
y)、RAM(Random Access Memory)等を有し、外部のホスト装置から記録出力の指令
を受け取って、被記録媒体としてのロール紙に印刷を行う等、記録装置1の各部の動作を
制御する。
記録部12は、例えば、インクジェット方式により記録を行う機構であり、記録ヘッド
13とプラテン14を有している。記録ヘッド13は、プラテン14と対向する上側に配
置され、不図示のノズルからインクをロール紙に対して吐出して記録可能である。プラテ
ン14は、ロール紙を支持し、ロール紙と記録ヘッド13との間を所定の距離に保つ。搬
送ローラー対(15,16)は、記録部12よりもロール紙の搬送方向の上流側に設けら
れ、駆動ローラー15と、従動ローラー16とを備える。従動ローラー16は、駆動ロー
ラー15から離間可能であり、近接時に駆動ローラー15とでシートを挟持する。
媒体経路20には、給紙ローラー対(22,23)、従動ローラー24,25、等が配
設されている。給紙ローラー対(22,23)は、駆動ローラー22と、従動ローラー2
3とを備える。従動ローラー23は、駆動ローラー22から離間可能であり、近接時に駆
動ローラー22とでロール紙を挟持する。繰り出し機構21に装填した新たなロール紙の
給紙時、ユーザーは、まず、給紙ローラー対(22,23)の間にロール紙の先端部を入
れる。その後、制御部11による制御下で、繰り出し機構21がロール紙を繰り出し、繰
り出されたロール紙を給紙ローラー対(22,23)が挟持しながら搬送ローラー対(1
5,16)の方へ搬送し、搬送ローラー対(15,16)がロール紙を挟持する。
搬送ローラー対(15,16)は挟持したロール紙をプラテン14上に搬送し、記録ヘ
ッド13がプラテン14上のロール紙へインクを吐出して記録を行う。記録部12を通過
して排出部17から前方へ排出されるロール紙は、カッター18で切断される。切断され
てロール紙R1から離脱した部分(記録済み媒体P1)や、切断されてロール紙R2から
離脱した部分(記録済み媒体P2)は、搬送ローラー対(15,16)の挟持から解放さ
れて落下し、媒体受け部30にスタックされる。
次に、媒体受け部30について説明する。媒体受け部30は、被記録媒体を受けるため
の受け部材40と、受け部材40よりも後方に受け部材40から離れて位置する、被記録
媒体を受けるための受け部材70とを含む。受け部材40は、特許請求の範囲における「
第1受け部材」の一例であり、受け部材70は、特許請求の範囲における「第2受け部材
」の一例である。
一対の脚部80はそれぞれに、筺体10よりも下方において、前方へ突出する支持部8
1を有する。受け部材40は、支持部81の前方端部81Aに対して、例えば回転軸84
により軸支され、回転軸84を中心に回転可能なアーム状の部材ある。つまり、媒体受け
部30は、幅方向D5の両側に設けられた2個の受け部材40(一対の受け部材40)を
有する。
一対の受け部材40は、互いの間に、幅方向D5を向いた支持バー43を保持している
。支持バー43は、少なくとも、受け部材40の先端部41間において保持されている。
本実施形態では、一対の受け部材40は、先端部41よりも支持部81に近い側の所定位
置において更に、互いの間に、幅方向D5を向いた支持バー43を保持している。第1状
態LSにおいては、受け部材40は、先端部41を下方へ向かせて傾斜している。図2の
例では、受け部材40の先端部41は、水平面Hに対してほぼ垂直な方向を向いている。
一方、第2状態SSにおいては、受け部材40は、水平面Hに対する角度が第1状態LS
よりも小さい姿勢となる。図3の例では、受け部材40の先端部41は、水平方向に比較
的近い方向を向いている。
以下では、便宜上、図1,2に示した受け部材40の位置を「傾倒位置」と呼び、図3
に示した受け部材40の位置を「起き上がり位置」と呼ぶ。傾倒位置と起き上がり位置と
の切り替えは、ユーザーの手により行われる。傾倒位置と、起き上がり位置とのそれぞれ
において、受け部材40は、支持部81(支持部81の前方端部81A)に対して図示し
ない係合構造により係合し、そのときの位置を維持する。ユーザーは、このような係合を
解除することにより、傾倒位置と起き上がり位置との切り替えを行うことができる。係合
構造の具体的内容は、例えば、係合し合う構成の一方と他方に形成された凸部と凹部等、
何でも良く、特に問わない。ただし、傾倒位置の受け部材40は、重力に従って前方端部
81Aから単にぶら下がっている状態であってもよい。
支持部81の前方端部81Aに対しては、更に、アーム部材50が接続されている。ア
ーム部材50は、全長が受け部材40よりも短いアーム状の部材ある。つまり、媒体受け
部30は、幅方向D5の両側に設けられた2個のアーム部材50(一対のアーム部材50
)を有する。一対のアーム部材50は、互いの間に、幅方向D5を向いた支持バー52を
保持している。支持バー52は、アーム部材50の先端部51間において保持されている
。本実施形態では、第1状態LS、第2状態SSのいずれにおいても、アーム部材50は
、先端部51を水平面Hよりも上方に向かせている。
媒体受け部30は、さらにガイド部材60を備える。ガイド部材60は、図示するよう
に、受け部材40やアーム部材50よりも後方に配置されている。ガイド部材60は、脚
部80の設置面に近い位置から前方かつ上方に向かって延伸するアーム状の部材であり、
図1に示すように、幅方向D5において間隔を空けて複数設けられている。ガイド部材6
0は、第1状態LSにおいて、排出部17から排出された被記録媒体の姿勢を規制(ガイ
ド)するための部材である。以下では、便宜上、図1,2に示したガイド部材60の位置
を「規制位置」と呼び、図3に示したガイド部材60の位置を「退避位置」と呼ぶ。
ガイド部材60は、下方部位において固定部66に対して回転軸65により軸支されて
いる。固定部66は、脚部80に対して直接あるいは間接的に固定された部材であり、ガ
イド部材60毎に対応して幅方向D5において間隔を空けて複数設けられている。固定部
66は、例えば、一対の脚部80間に架け渡された梁82等に固定されている。ガイド部
材60は、回転軸65を中心として回転することにより、規制位置と退避位置との間を移
動可能である。また、ガイド部材60は、付勢部材(コイルばね等)およびストッパー(
いずれも不図示)によって、規制位置を保つように付勢されており、周囲から何らかの力
を受けない限り、規制位置を保つ(特開2013‐240891号公報の段落0050を
適宜参照のこと)。
符号61は、ガイド部材60の先端部を示している。先端部61は、ガイド部材60の
うち、ガイド部材60が規制位置にある場合に、筺体10に最も接近する(あるいは接触
する)端部である。符号62は、先端部61近傍に形成された段部を示している。符号6
3は、ガイド部材60の前方を向く面(表面)を示し、符号64は、ガイド部材60の後
方を向く面(裏面)を示している。段部62は、先端部61近傍の裏面64の一部を、表
面63側へ窪ませて形成されている。
受け部材70は、図2に示すように、規制位置にあるガイド部材60よりも後方に配置
される。受け部材70は、概略、長尺かつ板状の部材であり、図1に示すように、幅方向
D5において間隔を空けて複数設けられている。幅方向D5における受け部材70それぞ
れの位置は、記録装置1が使用可能な被記録媒体の幅方向D5における各幅に対応してい
る。筺体10の下面27における、規制位置にあるガイド部材60よりも後方の所定位置
には、受け部材70を支持するための支持部26が設けられている。受け部材70は、支
持部26に対して、例えば回転軸74により軸支され、回転軸74を中心に回転可能とな
っている。
第1状態LSにおいては、受け部材70は、先端部72を下方へ向かせて傾斜している
。図2の例では、受け部材70の先端部72は、水平面Hに対して垂直に近い方向を向い
ている。一方、第2状態SSにおいては、受け部材70は、水平面Hに対する角度が第1
状態LSよりも小さい姿勢となる。図3の例では、受け部材70の先端部72は、水平方
向に比較的近い方向を向いている。以下では、便宜上、図1,2に示した受け部材70の
位置を「収容位置」と呼び、図3に示した受け部材40の位置を「使用位置」と呼ぶ。
つまり、媒体受け部30の第1状態LSにおいては、受け部材40は傾倒位置となり、
ガイド部材60は規制位置となり、受け部材70は収容位置となる。また、媒体受け部3
0の第2状態SSにおいては、受け部材40は起き上がり位置となり、ガイド部材60は
退避位置となり、受け部材70は使用位置となる。符号71は、収容位置にある受け部材
70の前方を向く面(表面)を示し、符号73は、収容位置にある受け部材70の後方を
向く面(裏面)において表面71から遠ざかる方へ突出する突出片を示している。受け部
材70の表面71は、媒体受け部30が有する受け面の一例であり、特許請求の範囲にお
ける「第2受け面」の一例でもある。
なお図2および図3に示した脚部80、支持部81、受け部材40およびアーム部材5
0は、記録装置1の前方から見たときに左側に位置する脚部80、支持部81、受け部材
40およびアーム部材50である。同様に、図2および図3に示したガイド部材60およ
び受け部材70は、前方から見たときに最も左側に位置するガイド部材60および受け部
材70である。
図4は、第1状態LSにおけるガイド部材60(規制位置のガイド部材60)および受
け部材70(収容位置の受け部材70)を前方から見た場合の平面図である。図4では、
前方から見たときに最も左側に位置するガイド部材60および受け部材70、前方から見
たときに最も右側に位置するガイド部材60および受け部材70、をそれぞれ例示してい
る。当該左右の受け部材70を含む全ての受け部材70は、裏面において共通のハンドル
76に連結されている。ハンドル76は、受け部材70と同じ回転軸(回転軸74)によ
って回転可能である。つまり、ユーザーはハンドル76を掴んでハンドル76を回転させ
ることにより、全ての受け部材70を同じように回転させることができる。なお、ガイド
部材60とハンドル76は接触しない。また、図4以外の図では、ハンドル76を省略し
ている。
ここで、突出片73は、幅方向D5へも突出している。具体的には、図4に示すように
第1状態LSでは、最も左側の受け部材70が有する突出片73は、その一部分が、さら
に左側に突出することにより、左隣に位置する前記最も左側のガイド部材60の後方に位
置する。同様に、第1状態LSでは、最も右側の受け部材70が有する突出片73は、そ
の一部分が、さらに右側に突出することにより、右隣に位置する前記最も右側のガイド部
材60の後方に位置する。
このような構成において、ガイド部材60は、受け部材70の移動に伴い移動する。具
体的には、記録装置1の前方からハンドル76を掴んだユーザーが、ハンドル76を手前
(前方かつ上方)へ回転させることにより、受け部材70を収容位置から使用位置へ移動
(回転)させる。このような受け部材70の移動過程で、受け部材70は、ペアを組むガ
イド部材60の裏面64に、突出片73を当接させる。“ペアを組むガイド部材60”と
は、突出片73により押す対象となるガイド部材60を意味し、各ガイド部材60と各受
け部材70との位置関係から各ペアは予め定まっている。つまり、図4に示したガイド部
材60以外のガイド部材60も、幅方向D5において最も近くに位置するいずれかの受け
部材70とペアを組んでいる。
そのため、受け部材70の収容位置から使用位置への移動に伴って、突出片73により
ガイド部材60の裏面64が前方へ押されることにより、全てのガイド部材60が規制位
置から退避位置へ移動する(倒れる)。受け部材70の突出片73は、ペアを組むガイド
部材60の先端部61近傍の段部62に収まる。言い換えると、突出片73が段部62に
収まった体勢が、ガイド部材60が退避位置にあり、かつ、受け部材70が使用位置にあ
る状態である。ユーザーがハンドル76を後方かつ下方へ回して受け部材70を使用位置
から収容位置へ移動させたことに伴って、ガイド部材60は退避位置から規制位置へ移動
する。上述したようにガイド部材60は規制位置を保つように付勢されているため、突出
片73との接触が無くなれば、自ずと規制位置へ復帰する。
図3に示すように、第2状態SSにおいては、受け部材70は凹部(隙間)75を形成
する。具体的には、受け部材70は、表面71の一部と、当該表面71の一部と相対する
筺体10の下面27の一部と、さらには支持部26の前面とによって凹部75を形成する
。凹部75は、“排出される第2被記録媒体の先端部に当接する凹部”の一例である。こ
のような凹部75は、図2から判るように第1状態LSでは、ガイド部材60の先端部6
1によって塞がれて形成されない(出現しない)。
さらに媒体受け部30は、シート部材90を有する。シート部材90は布等の柔軟性を
有する素材(繊維)で形成されている。図2および図3では、シート部材90を2点鎖線
により示している。シート部材90は、その一端が、受け部材40の先端部41間に保持
された支持バー43に対して固定されている。一方、シート部材90の他端は、受け部材
70よりも下方において固定されている。図2および図3の例では、シート部材90の他
端は、ガイド部材60よりも下方である脚部80の所定部位85に任意の方法で(例えば
結ぶ等して)固定されている。シート部材90の一端および他端とそれらが固定される部
位との間での固定方法は問わず、記録済み媒体P1,P2をスタックしたときに、記録済
み媒体P1,P2の重みに耐えられる程度の強さで固定されていればよい。
図2および図3の例では、一対の受け部材40が保持する複数の支持バー43それぞれ
に対して、シート部材90が固定されている。また、シート部材90は、一対のアーム部
材50が先端部51間に保持する支持バー52により下方から支持されている。ただし、
シート部材90は、支持バー52へは固定されておらず、支持バー52に対しては単に被
さっているだけである。
このような構成で、シート部材90のうち、受け部材40によって支持されている範囲
を含む一部範囲(図2,3等において符号90Aで示した範囲)は、媒体受け部30が有
する受け面の一例であり、特許請求の範囲における「第1受け面」の一例でもある。また
、図3から判るように、第2状態SSにおいて、アーム部材50の先端部51は、第1受
け面(受け面90A)と第2受け面(表面71)との間に位置し、かつ、第1受け面およ
び第2受け面よりも上方に突き出ており、特許請求の範囲における「突出部」の一例に該
当する。また、第2状態SSにおいて、第1受け面(受け面90A)は、受け部材40の
先端部41と、当該突出部とで支持されたシート部材であるとも言える。
図5は、図2と同様の視点による記録装置1の縦断面であるが、図2に示した構成の一
部を抽出して示している。図5においては、媒体受け部30にスタックされた記録済み媒
体P1(あるいは記録済み媒体P1の束)を太線により例示している。また、記録がなさ
れて先端側が排出部17から排出されているロール紙R1の一部分を符号BP1(被記録
媒体BP1)として鎖線にて例示している。なお図5(および後述の図6〜8)では、見
易さを考慮して、図2,3に示した幾つかの符号を省略している。図5に示すように、排
出された被記録媒体BP1は、ロール状に巻かれていたために巻き癖が付いている。その
ため、被記録媒体BP1の先端部は、当該巻き癖に起因して、排出部17から前方へ出た
後、下降しながら後方へ向かう。このとき、媒体受け部30を第1状態LSとしたことで
、被記録媒体BP1の先端部は規制位置のガイド部材60の表面63に当接する。以降、
排出部17から排出される被記録媒体BP1の長さが増すに連れて、被記録媒体BP1の
先端部はガイド部材60の表面63に沿って下降し、空間Tの最下部に突き当たる。
空間Tとは、ガイド部材60の表面63(および固定部66)とシート部材90とで挟
まれた空間である。このような状態で、被記録媒体BP1がカッター18(図2参照)で
切断されると記録済み媒体P1となり、記録済み媒体P1の後端部(カッター18で切断
された端部)は、アーム部材50の先端部51を越えて前方へ落下する。この結果、記録
済み媒体P1は、先端部を含む一部範囲が空間Tに収容され、かつ後端部を含む他の範囲
がアーム部材50の先端部51を乗り越えて前方に垂れた状態でスタックされる。
図6は、図3と同様の視点による記録装置1の縦断面であるが、図3に示した構成の一
部を抽出して示している。図6においては、媒体受け部30にスタックされた記録済み媒
体P2(あるいは記録済み媒体P2の束)を太線により例示している。また、記録がなさ
れて先端側が排出部17から排出されているロール紙R2の一部分を符号BP2(被記録
媒体BP2)として鎖線にて例示している。被記録媒体BP1と同様に、被記録媒体BP
2も、巻き癖に起因して先端部は排出部17から前方へ出た後、下降しながら後方へ向か
う。このとき、媒体受け部30を第2状態SSとしたことで、被記録媒体BP2の先端部
は使用位置の受け部材70の表面71に当接する。以降、排出部17から排出される被記
録媒体BP2の長さが増すに連れて、被記録媒体BP2の先端部は受け部材70の表面7
1に沿って凹部75内へ案内される。つまり第2状態SSでは、受け部材70が空間Tの
入口を塞いでいるため、被記録媒体BP2は空間Tへ収容されない。
凹部75へ入った被記録媒体BP2の先端部は、凹部75によって位置および動きが確
実に規制される。このような状態で、被記録媒体BP2がカッター18(図3参照)で切
断されると記録済み媒体P2となり、記録済み媒体P2の後端部(カッター18で切断さ
れた端部)は、アーム部材50の先端部51を越えて前方へ落下する。このとき、受け部
材40は、起き上がり位置にある。したがって、記録済み媒体P2は、先端部を含む一部
範囲が受け部材70の表面71に受けられ、かつ後端部を含む他の範囲がアーム部材50
の先端部51を乗り越えて受け部材40の受け面90Aによって受け止められた状態でス
タックされる。
このように本実施形態によれば、媒体受け部30が第1状態LSと第2状態SSとを切
り替え可能としたことで、A0サイズやA1サイズのような比較的長尺な記録済み媒体P
1を第1状態LSで受けられるだけでなく、A2サイズのような、前記長尺な記録済み媒
体P1よりも短尺な記録済み媒体P2を第2状態SSで受けることができる。記録済み媒
体P2のような比較的短いサイズは、それを第1状態LSで受けようとすると、先端部側
が空間Tに案内されたときに、後端部側がアーム部材50を乗り越えられず結局、全てが
空間Tに収容されてしまう。そのため、ユーザーは、空間Tの底に落ちた記録済み媒体P
2を拾う必要があった。本実施形態によれば、記録済み媒体P2は、使用位置の受け部材
70の表面71、アーム部材50の先端部51(支持バー52)および起き上がり位置の
受け部材40の受け面90Aによって受けられるため、ユーザーは、記録済み媒体P2を
極めて容易に回収することができる。
また、本実施形態では、媒体受け部30を第2状態SSとしたときに、受け部材70の
表面71の一部を含んで前方に開口する凹部75が形成される。そのため、記録済み媒体
P2がスタックされるまでの過程で、記録済み媒体P2の先端部の位置が凹部75によっ
て確実に規制され、記録済み媒体P2は毎回安定した動きおよび姿勢にて、媒体受け部3
0にスタックされる。
また、本実施形態では、媒体受け部30を第2状態SSとしたときに、第1受け面(受
け面90A)と第2受け面(表面71)との間に位置するアーム部材50の先端部51は
、第1受け面および第2受け面よりも上方に突き出ている。そのため、記録済み媒体P2
は、その中央部が下から突き上げられた姿勢でスタックされ、スタック時の位置や姿勢が
より安定する。また、図3,6から判るように、第2状態SSにおける受け部材40,7
0は、それぞれの先端部41,72が水平方向よりも若干上方を向く姿勢を保持する。し
たがって、受け部材40,70によって受けられた記録済み媒体P2が前方へ落下するこ
とが防止される。
また、本実施形態では、起き上がり位置とされた受け部材40の先端部41をさらに前
方に延出させて被記録媒体を受けるための面積を確保するものではない。そのため、前記
文献1において生じる前述したようなユーザーの不便が、生じることは無い。また、本実
施形態は、受け部材40,70を互いに離間して独立した部材としたことにより大きな特
徴を生む。つまり、第2状態において、受け部材40,70の角度をそれぞれ別に調整す
ることで、例えば、記録済み媒体P2の長さや素材の特性に応じて、記録済み媒体P2を
受けるために角度が最適化された各面(表面71、受け面90A)を形成することができ
る。
また、本実施形態では、シート部材90は、アーム部材50が先端部51間に保持する
支持バー52に対して固定されていない。そのため、シート部材90は、受け部材40の
位置や角度、重力、等に応じて、先端部51(支持バー52)と接触する部位を自在に変
更する。そのため、図2と図3の比較(あるいは図5と図6の比較)から判るように、受
け部材40が傾倒位置から起き上がり位置へ移動し、受け部材40の先端部41とアーム
部材50の先端部51との距離が縮まることに伴い、シート部材90のより多くの範囲が
先端部51よりも後側に位置するようになる(シート部材90の空間Tを形成する部分が
大きく弛む)。また、例えば、受け部材40やアーム部材50が固定された支持部81の
前方端部81Aを、支持部81周りで移動可能に構成し、前方端部81Aを、支持部81
周りで上方かつ後方へ回転させたとき、当該移動に伴い、シート部材90の空間Tを形成
する部分がさらに大きく弛む。そのため、当該移動に伴ってシート部材90の空間Tを形
成する部分が記録装置1側(ガイド部材60側)に接触するといった不都合が起きない。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において
種々の態様において実施することが可能であり、例えば後述するような変形例を採用可能
である。各実施形態や変形例を適宜組み合わせた構成も、本発明の開示範囲に入る。
図7は、図6と同様の視点による記録装置1の縦断面であって、第2状態SSにおける
一変形例を示している。図7においては、シート部材90の、受け部材40の先端部41
とアーム部材50の先端部51との間の範囲(受け面90A)は、重力に従って下垂して
おり、当該下垂した範囲によって空間Uが形成されている。具体的には、一対の受け部材
40間に保持された支持バー43のうち、受け部材40の先端部41間に保持された支持
バー43以外のものを受け部材40から外すことにより、上述のように受け面90Aを下
垂させる。空間Uをバスケット等と呼んでもよい。受け部材40から外した支持バー43
は、シート部材90から外してもよいし、図7に示すようにシート部材90に固定したま
まとしてもよい。ただし図7に示すように、受け部材40から外した支持バー43をシー
ト部材90に固定したままとすれば、当該支持バー43の重みにより空間Uが維持され易
い。また、当該変形例においては、シート部材90は、アーム部材50の先端部51(支
持バー52)に対して固定されてもよい。ここで言う固定は、空間Uを維持するための固
定であるから一時的な固定であり、固定の手法は特に問わない。
受け面90Aを下垂させて空間Uを形成したことにより、先端部が凹部75に入った状
態で後端部がアーム部材50よりも前方に落下してきた記録済み媒体P2は、全体が空間
Uに転げ落ち、図7に示すように空間Uに収容される。従って、図7に示した変形例によ
れば、新たな被記録媒体BP2が排出される際には、常に、受け部材70の表面71上に
は他の記録済み媒体P2は存在せず、表面71上でのペーパージャムを防止できる。
図8は、図5と同様の視点による記録装置1の縦断面であって、第1状態LSにおける
一変形例を示している。ガイド部材60は、内部に第2ガイド部材67を有するとしても
よい。ガイド部材60に収容された第2ガイド部材67(図8において鎖線で例示した第
2ガイド部材67)は、ガイド部材60の表面63から前方へ引き出される。第2ガイド
部材67は、上方に開口する凹部67Aを有する。引き出された第2ガイド部材67(図
8において実線で例示した第2ガイド部材67)の凹部67Aの底は、空間Tの最下部よ
りも高い位置にある。つまり、引き出された第2ガイド部材67は、空間Tの深さを底上
げすることができる。図8においてスタックされる記録済み媒体P1は、図5に示した記
録済み媒体P1よりも長さが短い。例えば、図5に示した記録済み媒体P1をA0サイズ
と想定したとき、図8に示した記録済み媒体P1はA1サイズと想定される。つまり、記
録済み媒体P1の中で比較的短い媒体を第1状態LSでスタックするために、第2ガイド
部材67が使用される。
図8においては、排出された被記録媒体BP1の先端部は、排出部17から前方へ出た
後、巻き癖に起因して、下降しながら後方へ向かう。その後、被記録媒体BP1の先端部
は、規制位置のガイド部材60の表面63に当接しつつさらに下降し、引き出されている
第2ガイド部材67の凹部67Aの底に突き当たる。このような状態で、被記録媒体BP
1がカッター18(図2参照)で切断されると記録済み媒体P1となり、記録済み媒体P
1の後端部は、アーム部材50の先端部51を越えて前方へ落下する。すなわち、空間T
内で第2ガイド部材67を使用することで、記録済み媒体P1の中で比較的短い媒体(例
えばA1サイズの媒体)であっても、後端部を含む一定範囲が、確実にアーム部材50の
先端部51を越えて前方に垂れた状態でスタックされる。
前記では、記録済み媒体P1の例としてA0,A1サイズを挙げ、記録済み媒体P2の
例としてA2サイズを挙げたが、むろん本発明の技術的思想は、このような例のサイズ以
外の複数のサイズの媒体に対しても、第1状態と第2状態とを切り替えて適用可能である
。また、これまでは、被記録媒体の例としてロール紙を挙げて説明を行ったが、ロール紙
以外にも、布、プラスチックシート、皮革、等、種々の材質の巻回シートを使用すること
ができる。また、記録部12は、インクジェット方式以外の記録方式を採用してもよく、
一例として、トナーをシートに転写して記録を行うレーザープリント方式等を採用可能で
ある。
1…記録装置、10…筐体、12…記録部、17…排出部、19…給紙ユニット、30…
媒体受け部、40…受け部材(第1受け部材)、50…アーム部材、60…ガイド部材、
70…受け部材(第2受け部材)、71…表面(第2受け面)、90…シート部材、90
A…受け面(第1受け面)、D1…前後方向、D5…幅方向、LS…第1状態、SS…第
2状態、R1,R2…ロール紙

Claims (6)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録部と、
    前記記録が行われた前記被記録媒体を排出する排出部と、
    前記排出された前記被記録媒体を受ける媒体受け部と、を備え、
    前記媒体受け部は、
    前記被記録媒体を受けるための第1受け面を有する第1受け部材と、前記排出の方向
    の後方に前記第1受け部材から離れて位置し、前記被記録媒体を受けるための第2受け面
    を有する第2受け部材とを有し、
    前記第1受け部材が先端部を下方に向かせて傾斜し、かつ、前記第2受け部材が先端
    部を下方に向かせて傾斜する第1状態と、水平面に対する前記第1受け部材の角度が前記
    第1状態よりも小さく、かつ、水平面に対する前記第2受け部材の角度が前記第1状態よ
    りも小さい第2状態と、を切り替え可能であり、
    前記排出の方向における長さが所定の長さよりも長い第1の長さである第1被記録媒
    体が排出される場合には、前記第1状態で前記第1被記録媒体を受けるように、
    前記排出の方向における長さが前記所定の長さよりも短い第2の長さである第2被記
    録媒体が排出される場合には、前記第2状態で前記第2被記録媒体を受けるように、
    構成されていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記第2状態の前記第2受け部材は、前記排出される前記第2被記録媒体の先端部に当
    接する凹部を形成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記凹部は、前記第2受け面の一部と、前記記録部と前記排出部とを含む筺体の重力方
    向側の面の一部とを含んで構成されることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記媒体受け部は、前記第2状態において、前記第1受け面と前記第2受け面との間に
    位置し、かつ、前記第1受け面および前記第2受け面よりも重力方向逆側に突き出た突出
    部を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記第1受け面は、前記突出部に対して固定されない状態で前記突出部に支持され、一
    端が前記第1受け部材の前記先端部に固定され、他端が前記第2受け部材よりも重力方向
    側において固定された柔軟性を有するシート部材の、少なくとも一部により構成されるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記第2状態において、前記第1受け面は、前記第1受け部材の前記先端部と、前記突
    出部とで支持された柔軟性を有するシート部材であり、前記第1受け部材の前記先端部と
    前記突出部との間で下垂していることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の記録
    装置。
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