JP2018047975A - 画像形成装置 - Google Patents

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和志 鈴木
弘 市川
Hiroshi Ichikawa
弘 市川
道雄 藤岡
Michio Fujioka
道雄 藤岡
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Abstract

【課題】光学センサがトレイよりも上方となる位置に設けられても光学センサの誤検出の発生を抑制できる、画像形成装置を提供する。【解決手段】ローラユニット34のローラホルダ37は、分離ローラ36の回転軸線を中心に揺動可能に設けられ、供給ローラ35を回転可能かつ上下に揺動可能に保持している。また、ローラホルダ37は、アーム52により、シートに向けて押圧される。供給ローラ35は、ローラホルダ37から受ける荷重と自重による荷重とを足し合わせた荷重によりシートの上面に接触する。シートの供給開始前から供給ローラ35がシートに接触している。また、アーム52の延部54は、その下端に左右方向に延びる平面からなる下端面94を有し、その下端面94は、光学センサ91よりも下側の位置において、分離ローラ36よりも供給ローラ35側から分離ローラ36側に延びている。【選択図】図9

Description

本発明は、プリンタや複写機などの画像形成装置に関する。
画像形成装置では、用紙などのシートがMPトレイ(マルチパーパストレイ)などの給紙トレイから排紙トレイに至る搬送路を搬送され、搬送路の途中に設けられた画像形成部により、その搬送中のシートに画像が形成される。
MPトレイは、画像形成装置の前面に開閉可能に取り付けられている。MPトレイが開かれた状態で開放される給紙口の上側には、給紙ローラ(ピックアップローラ)および分離ローラを1つのローラホルダにて回転可能に保持した構成のローラユニットが設けられている。ローラホルダに連結されたアームの揺動により、ローラユニットは、分離ローラの回転軸線と一致する揺動軸線を中心に揺動する。このローラユニットの揺動により、給紙ローラは、第1位置と第1位置よりも上側の第2位置との間で上下動する。分離ローラの周面には、分離パッドが下側から当接している。
シートの供給開始前には、給紙ローラが第2位置に位置し、MPトレイに支持されるシートの先端部が給紙ローラの下側に進入している。シートの供給に際しては、給紙ローラおよび分離ローラの回転が開始される。給紙ローラおよび分離ローラの回転に伴って、アームが揺動し、ローラユニットが揺動する。ローラユニットの揺動により、給紙ローラが第2位置から第1位置に一旦下降した後、第1位置から第2位置に戻る。給紙ローラは、第2位置から第1位置に下降するときに、回転しながらMPトレイ上のシートに当接して押し付けられる。これにより、MPトレイ上から搬送路に向けてシートが送り出される。そして、その送り出されたシートが分離ローラと分離パッドとの間で1枚ずつに捌かれて、1枚のシートが分離ローラと分離パッドとの間を通過して搬送路に供給される。
搬送路に供給されるシートを検知するため、給紙口の上側には、アクチュエータおよび光学センサが設けられている。アクチュエータは、分離ローラの回転軸と平行に延びる軸線を中心に揺動可能に設けられ、その一端部が搬送路に突出している。分離ローラと分離パッドとの間から搬送路に供給されるシートがアクチュエータに当接した後、そのシートの搬送に伴って、アクチュエータが回動する。シートがアクチュエータに接触している間、アクチュエータが一定の位置に位置し、シートがアクチュエータから離れると、アクチュエータが元の位置に戻る。たとえば、シートがアクチュエータに当接する前の状態では、光学センサの発光素子から受光素子に至る光路が形成され、シートがアクチュエータに接触している状態では、その光路がアクチュエータによって遮断される。これにより、光学センサは、シートがアクチュエータに接触しているか否かに応じて異なる信号を出力する。したがって、光学センサが出力する信号に基づいて、搬送路を搬送されるシートを検知することができる。
特開2006−315797号公報
ところが、給紙口の上側に光学センサが設けられる構成では、室内の照明光などの外光がシートで反射して光学センサの受光素子に入射し、光学センサの誤検出(誤った信号の出力)が発生するおそれがある。
本発明の目的は、光学センサがトレイよりも上方となる位置に設けられても光学センサの誤検出の発生を抑制できる、画像形成装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、シートを支持するトレイと、トレイからシート搬送方向下流側に配置される搬送路にシートを供給するローラユニットと、搬送路を搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、トレイの搬送路側の端部よりも上側に配置される光学センサと、ローラユニットをシートに押圧する押圧機構とを備え、ローラユニットは、トレイの搬送路側の端部よりも上側に配置され、トレイに支持されるシートの上面に接触し、回転によりトレイからシートを送り出す供給ローラと、供給ローラのシート搬送方向下流側に配置され、供給ローラにより送り出されたシートの上面に接触し、回転によりシートを1枚ずつ分離させて搬送路に送り込む分離ローラと、供給ローラを回転可能に支持し、分離ローラの回転軸線を中心に供給ローラを上下に揺動可能に保持するローラホルダとを含み、押圧機構は、光学センサよりも下方において回転軸線を中心に揺動可能に設けられ、ローラホルダと当接してローラホルダを下方に揺動するように押圧するアーム部材を含み、アーム部材には、分離ローラよりも供給ローラ側の位置から分離ローラ側に延びる遮光面が形成されている。
この構成によれば、ローラユニットにより、トレイから搬送路にシートが供給され、画像形成部により、搬送路を搬送されるシートに画像が形成される。
ローラユニットには、供給ローラ、分離ローラおよびローラホルダが含まれる。供給ローラは、トレイの搬送路側の端部よりも上側に配置され、トレイに支持されるシートの上面に接触し、回転によりトレイからシートを送り出す。分離ローラは、トレイから送り出されたシートの上面に接触し、回転によりシートを1枚ずつ分離させて搬送路に送り込む。ローラホルダは、分離ローラの回転軸線を中心に揺動可能に設けられ、供給ローラを回転可能かつ上下に揺動可能に保持している。
押圧機構には、アーム部材が含まれる。アーム部材は、分離ローラの回転軸線を中心に揺動可能に設けられて、ローラホルダと当接して、ローラホルダを下方に揺動するように押圧する。これにより、アーム部材からローラホルダに荷重が加わり、その荷重およびローラホルダの重量による荷重がローラホルダから供給ローラに加わって、供給ローラは、ローラホルダから受ける荷重と自重による荷重とを足し合わせた荷重によりシートの上面に接触する。シートの供給開始前から供給ローラがシートに接触しているので、シートの供給開始時に供給ローラがシートに衝突することによる衝突音の発生を抑制できる。
また、アーム部材には、遮光面が形成されている。遮光面は、光学センサよりも下側の位置において、分離ローラよりも供給ローラ側から分離ローラ側に延びている。遮光面により、シートの上面で反射する外光を遮って、その外光が光学センサに入射することを抑制できる。しかも、トレイに支持されるシートの量に応じて供給ローラが上下動し、供給ローラの上下動に伴ってアーム部材が上下動(分離ローラの回動軸線を中心に揺動)するので、トレイに支持されるシートの量にかかわらず、アーム部材に形成されている遮光面とシートの上面との隙間が略一定となる。そのため、トレイに支持されるシートの量にかかわらず、シートの上面で反射する外光が光学センサに入射することを抑制でき、光学センサの誤検出(誤った信号の出力)の発生を抑制することができる。
本発明によれば、アームに遮蔽面が設けられていることにより、トレイに支持されるシートの量にかかわらず、シートの上面で反射する外光が光学センサに入射することを抑制でき、光学センサの誤検出の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るプリンタを含むMFPの斜視図である。 プリンタの断面図である。 プリンタに備えられるMP給紙機構(マルチパーパス給紙機構)の斜視図である。 MP給紙機構の断面図である。 MP給紙機構に含まれる下フレーム、ローラユニット、押圧機構および駆動機構の斜視図である。 ローラユニットおよび押圧機構の斜視図である。 MPトレイにシートが支持されていない状態におけるローラユニットおよび押圧機構の左側面図である。 MPトレイにシートが満載されている状態におけるローラユニットおよび押圧機構の左側面図である。 駆動機構に含まれる給紙圧機構の構成を示す断面図である。 センサの位置におけるMP給紙機構の断面図である。 シートが搬送されていない状態におけるMP給紙機構の断面図である。 シートが搬送されている状態におけるMP給紙機構の断面図である。 押圧機構に含まれるアームの斜視図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<MFPの構成>
MFP(Multi-Function Peripheral)1は、図1に示されるように、プリンタ2(画像形成装置の一例)、スキャナ3及びADF(Auto Document Feeder)4を備えている。 プリンタ2の底部には、給紙トレイ5が設けられている。給紙トレイ5は、複数枚のシートS(図2参照)を積層状態で支持することができる。
また、プリンタ2の正面には、MPトレイ(マルチパーパストレイ)6が設けられている。MPトレイ6は、プリンタ2の正面に沿って閉まった状態とその状態から手前側に倒伏して開いた状態とに変位可能に設けられている。MPトレイ6は、開いた状態で、複数枚のシートSを積層状態で支持することができる。MPトレイ6が開いた状態では、プリンタ2の正面に、MPトレイ6上のシートSをプリンタ2内に供給するための給紙口7が開放される。
なお、MPトレイ6が設けられている正面側をMFP1の「前側」とし、その反対側を「後側」と規定する。そして、MFP1を「前側」から見た状態を基準に、MFP1の「上側」、「下側」、「左側」および「右側」を規定する。各図では、その規定に従った方向が矢印で示されている。
プリンタ2の上面には、排紙トレイ8が形成されている。給紙トレイ5またはMPトレイ6に支持されているシートSは、給紙トレイ5またはMPトレイ6からプリンタ2内に1枚ずつ送り出され、プリンタ2内を排紙トレイ8に向けて搬送される。シートSがプリンタ2内を搬送される間に、プリンタ2内に収容されている画像形成部10(図2参照)によって、シートSに画像が形成される。画像が形成されたシートS(印刷物)は、排紙トレイ8に排出される。
画像形成部10は、後述するように、電子写真方式の画像形成部であるが、画像データに係る画像(カラー画像またはモノクロ画像)をシートSに形成可能であれば、インクジェット方式など、電子写真方式以外の方式で画像をシートSに形成する画像形成部がプリンタ2に設けられてもよい。
スキャナ3は、プリンタ2の上側に、プリンタ2の上面から離間して配置されている。
スキャナ3の前端部には、操作パネル9が設けられている。操作パネル9には、液晶表示器や各種の操作ボタン(液晶表示器に表示されるキーを選択するための十字ボタン、数字や文字を入力するためのテンキーなど)が配設されている。
ADF4は、スキャナ3の上側に配置されている。ADF4には、複数枚のシート状の原稿をセットすることができる。ADF4にセットされた原稿は、1枚ずつスキャナ3の上面に設けられたコンタクトガラス(図示せず)上に送り込まれて、コンタクトガラス上を通過した後、ADF4に戻される。原稿がコンタクトガラス上を通過する間に、その原稿の画像がスキャナ3に内蔵されているイメージセンサに読み取られて、その読み取った画像に係る画像データが生成される。
<プリンタの内部構成>
画像形成部10は、図2に示されるように、4個の感光体ドラム11、4個の帯電器12、4個の現像器13、露光器14、4個の転写ローラ15および定着器16を備えている。また、プリンタ2内には、搬送ベルト17が設けられている。
4個の感光体ドラム11は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の各色用として設けられ、前側からブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの順に、前後方向に等間隔で並列に配置されている。各感光体ドラム11は、その周面が左右方向(幅方向)に延びる回転軸線を中心に回転可能に設けられている。
4個の帯電器12は、それぞれ感光体ドラム11に対応して設けられ、その対応する感光体ドラム11の後上側に配置されている。帯電器12は、たとえば、ワイヤおよびグリッドを備えるスコロトロン型帯電器である。
4個の現像器13は、それぞれ感光体ドラム11に対応して設けられ、その対応する感光体ドラム11の前上側に配置されている。各現像器13は、トナーを収容する現像筐体21と、現像筐体21に保持される現像ローラ22とを備えている。現像ローラ22は、左右方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に設けられている。現像ローラ22の周面は、感光体ドラム11の周面に接触している。
露光器14は、感光体ドラム11、帯電器12および現像器13の上側に配置されている。露光器14は、レーザおよびポリゴンミラーなどの光学系を備え、画像データに基づくレーザビームを感光体ドラム11の周面に向けて出射する。
4個の転写ローラ15は、それぞれ感光体ドラム11の下側に配置されている。転写ローラ15は、幅方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。
定着器16は、最後側の感光体ドラム11のさらに後側に配置されている。定着器16は、熱ローラ23および圧ローラ24を備えている。熱ローラ23は、幅方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。圧ローラ24は、熱ローラ23の後下側に配置され、幅方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。熱ローラ23および圧ローラ24の各周面は、互いに接触している。
搬送ベルト17は、4個の感光体ドラム11の下方に配置されている。搬送ベルト17は、2つのローラ25,26に巻回された無端状のベルトである。2つのローラ25,26は、上下方向において同じ位置に配置され、前後方向に間隔を空けて配置されている。これにより、搬送ベルト17は、2つのローラ25,26間において、前後方向および左右方向に延びる平面状部分を上下に有している。上側の平面状部分は、4個の感光体ドラム11と4個の転写ローラ15との間を延び、各感光体ドラム11および各転写ローラ15の周面と接触している。
シートSへの印刷時(画像形成時)には、感光体ドラム11は、右側から見て反時計回りに回転される。図2には、画像形成部10を右側から見た状態が示されている。感光体ドラム11の回転に伴って、感光体ドラム11の表面は、帯電器12からの放電により一様に帯電された後、露光器14からのレーザビームにより選択的に露光される。この露光によって、感光体ドラム11の表面から電荷が選択的に除去され、感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。現像器13の現像ローラ22には、現像バイアスが印加されている。静電潜像が現像ローラ22に対向すると、静電潜像と現像ローラ22との間の電位差により、現像ローラ22から静電潜像にトナーが供給される。これによって、感光体ドラム11の表面の静電潜像がトナー像に現像される。
一方、給紙トレイ5またはMPトレイ6(図1参照)からプリンタ2内の搬送路27に、シートSが1枚ずつ供給される。搬送路27は、搬送ベルト17上および定着器16の熱ローラ23と圧ローラ24との間を経由して排紙トレイ8(図1参照)に至る空間である。搬送路27を搬送されるシートSは、搬送ベルト17上に送り込まれる。画像形成時において、搬送ベルト17は、右側から見て時計回りに周回する。搬送ベルト17上に送り込まれたシートSは、搬送ベルト17の上側の平面状部分と一体的に移動し、各感光体ドラム11と搬送ベルト17との間を順に通過する。
転写ローラ15には、転写バイアスが供給されている。シートSにモノクロ画像が形成されるときには、ブラックの感光体ドラム11の表面にトナー像が形成される。そして、そのトナー像は、転写バイアスの作用により、搬送ベルト17によって搬送されるシートSに転写される。これにより、シートSには、ブラックのトナー像からなるモノクロ画像が形成される。また、シートSにカラー画像が形成されるときには、2つ以上の感光体ドラム11の表面にトナー像が形成される。そして、それらのトナー像は、転写バイアスの作用により、搬送ベルト17によって搬送されるシートSに互いに重ね合わせて転写される。これにより、シートSには、各色のトナー像の重ね合わせによるカラー画像が形成される。
トナー像が転写されたシートSは、定着器16に搬送される。定着器16では、シートSが熱ローラ23と圧ローラ24との間を通過する。その際、加熱および加圧により、トナー像がシートSに定着される。これにより、シートSへの画像の形成が達成され、画像が形成されたシートSは、排紙トレイ8(図1参照)に排出される。
<MP給紙機構>
プリンタ2内には、図1に示されるように、MPトレイ6が開かれた状態で露出する位置に、MPトレイ6から搬送路27(図2参照)にシートSを供給するMP給紙機構(マルチパーパス給紙機構)31が設けられている。
MP給紙機構31は、図3に示されるように、左右方向に延びる下フレーム32と、下フレーム32の上側で左右方向に延びる上フレーム33とを備えている。下フレーム32と上フレーム33との間には、左右方向に細長く延びる隙間が設けられており、この隙間によって、MPトレイ6から搬送路27に供給されるシートSが通過する給紙口7が形成されている。
下フレーム32と上フレーム33との間には、図4に示されるように、ローラユニット34が設けられている。ローラユニット34は、供給ローラ35、分離ローラ36およびローラホルダ37を備えている。供給ローラ35および分離ローラ36は、前後に配されて、ローラホルダ37に、左右方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に支持されている。
下フレーム32の上面の前端部には、左右方向の中央部に、供給パッド38が配置されている。下フレーム32の上面の前端部は、MPトレイ6とともにトレイの一例を構成する。また、下フレーム32の上面の前端部には、図3に示されるように、供給パッド38に対して左側に離間した位置に、下フレーム32の上面から上側に延びる規制壁321が形成されている。規制壁321により、給紙口7の左端が規定され、規制壁321よりも右側の位置Pが下フレーム32の上面とMPトレイ6とに跨がって載置されるシートSの支持位置である。ローラユニット34は、供給ローラ35が供給パッド38に上側から当接可能に設けられている。
また、分離ローラ36の後下側には、分離パッド39が設けられている。分離パッド39は、下フレーム32に片持ち支持されたパッドホルダ40に保持されて、コイルばねなどの付勢部材(図示せず)の付勢力により、分離ローラ36に後下側から弾性的に当接している。
供給ローラ35および分離ローラ36の各左端部には、それぞれ供給ローラギヤ41および分離ローラギヤ42が一体的に設けられている。また、ローラホルダ37には、アイドルギヤ43が回転可能に支持されており、供給ローラギヤ41および分離ローラギヤ42には、そのアイドルギヤ43が噛合している。
分離ローラ36の左側には、図5に示されるように、左右方向に延びる駆動軸44が分離ローラ36と同軸上に設けられている。駆動軸44の右端部は、分離ローラギヤ42に結合されている。駆動軸44の左端部には、駆動ギヤ45が駆動軸44と同軸に固定されている。
また、MP給紙機構31は、押圧機構51を備えている。押圧機構51は、ローラユニット34をMPトレイ6側に押圧する機構である。具体的には、押圧機構51は、給紙圧をローラホルダ37に伝達し、供給ローラ35がMPトレイ6の後端部の供給パッド38に押し付けられる向きにローラホルダ37を押圧する機構である。
押圧機構51には、黒色樹脂製のアーム52(アーム部材の一例)が含まれる。アーム52には、図6に示されるように、ローラホルダ37の前端部に上側から当接する当接部53と、当接部53から左側に延びる延部54と、延部54の右端部の後側に設けられる第1支持部55と、延部54の左端部の後側に設けられる第2支持部56(支持部の一例)と、延部54の前左端部から左側に延びる入力部57とが一体に形成されている。
当接部53は、ローラホルダ37に固定されている。
延部54の右端部は、上側に屈曲して、当接部53に接続されている。
第1支持部55および第2支持部56は、分離ローラ36の回転軸線と中心線が一致する円筒状に形成され、駆動軸44の外径に対応した内径を有している。第1支持部55および第2支持部56には、駆動軸44が相対回転自在に挿通され、駆動軸44に、第1支持部55および第2支持部56が支持されている。これにより、アーム52は、駆動軸44に揺動可能に軸支されている。そして、当接部53がローラホルダ37に固定されているので、ローラユニット34は、駆動軸44を支点として、アーム52と一体的に揺動可能である。
入力部57は、円柱状に形成されている。入力部57は、左右方向と直交する投影面に対する左右方向からの投影がその投影面に対する左右方向からの供給ローラ35の投影内に収まる位置に配置されている。
また、押圧機構51には、錘部58が含まれる。錘部58は、給紙口7(図3参照)に対して左側の位置、言い換えれば、図5に示されるように、支持位置Pの左端を規定する規制壁321よりも左右方向(駆動軸44の回転軸線と平行な幅方向)における外側となる左側に設けられ、アーム52と一体に形成された錘取付部61と、金属の板状部材からなる錘62とを備えている。
錘取付部61は、図6に示されるように、第2支持部56と駆動軸44の回転軸線と平行な方向である左右方向に同じ位置であって、第2支持部56に対する後側の位置で、アーム52から後側に突出している。錘取付部61は、前後方向に延びる略円柱状の取付ボス63を有している。取付ボス63には、後端面で開放されるねじ穴64(図8参照)が形成されている。
錘62は、取付ボス63の後側で上下に細長く延びる第1片部65と、第1片部65の左端から前側に延びる第2片部66とを備えている。第1片部65に金属ボルト67が挿通され、その金属ボルト67が取付ボス63のねじ穴64にねじ込まれることにより、第1片部65が取付ボス63の後端面に当接した状態で、錘62が取付ボス63に取り付けられている。
MPトレイ6に支持される1枚のシートSまたは複数枚のシートSの束は、図7Aおよび図7Bに示されるように、その後端部(シートSの供給方向の下流側の端部)が供給ローラ35と供給パッド38との間に差し入れられる。供給ローラ35は、供給パッド38との間に差し入れられるシートSにより、そのシートSの量(枚数)に応じた高さに持ち上げられる。そのため、図7Aに示されるように、MPトレイ6にシートSが支持されていない状態で、供給ローラ35が供給パッド38に当接する第1位置P1に位置し、図7Bに示されるように、MPトレイ6に支持される最上のシートSが所定高さの満載位置に達した満載状態で、供給ローラ35が第1位置P1よりも上側の第2位置P2に位置する。そして、錘部58は、ローラユニット34、アーム52および錘部58で構成される揺動体の重心Gが第1位置P1および第2位置P2間の中央Cと駆動軸44の中心線(分離ローラ36の回転軸線)とを結ぶ線分上に位置するように設けられている。
下フレーム32の左側には、図5に示されるように、駆動機構71が設けられている。駆動機構71には、駆動ギヤ45以外に、駆動ギヤ45と噛合する出力ギヤ72と、出力ギヤ72と一体的に回転する切替ギヤ73と、出力ギヤ72と同軸に設けられた入力ギヤ74と、モータ(図示せず)の駆動力を入力ギヤ74に伝達するギヤ列75と、入力ギヤ74と噛合する欠歯ギヤ76と、欠歯ギヤ76と一体的に回転するカム77とが含まれる。
出力ギヤ72は、入力ギヤ74と一体的に回転するギヤ軸78にワンウェイクラッチ(図示せず)を介して支持されている。
欠歯ギヤ76は、入力ギヤ74と噛合する歯部を周方向に離れた2箇所で欠落させることにより形成された第1欠歯部分79Aおよび第2欠歯部分79Bを有している。欠歯ギヤ76は、ねじりコイルばね(図示せず)により、左側から見て時計回りに付勢されている。また、欠歯ギヤ76には、係合部80が形成されており、この係合部80にロック爪(図示せず)が係合することにより、欠歯ギヤ76が左側から見て時計回りに回転することが規制される。
また、駆動機構71には、図8に示されるように、給紙圧機構81が含まれる。給紙圧機構81は、カム77の周面に当接するように設けられたレバー82と、下フレーム32に上下動可能に保持された給紙圧リリース部品83と、下端がレバー82に接続され、上端が給紙圧リリース部品83に接続されたコイルばね84とを備えている。
下フレーム32には、左右方向に延びるレバー軸85が形成されており、レバー82は、そのレバー軸85に回動可能に支持されている。レバー82は、カム77の周面に下側から当接しており、カム77の1回転により、相対的に上側の上位置と下側の下位置との間で1往復動する。
給紙圧リリース部品83には、上下方向に長い長孔86が左右方向に貫通して形成されている。長孔86には、アーム52の入力部57が右側から挿入されている。
<給紙動作>
MPトレイ6からのシートSの供給が行われない非給紙時には、切替ギヤ73の歯には、ロック爪(図示せず)が係合し、この係合により、出力ギヤ72および切替ギヤ73の左側から見て反時計回りの回転が規制されている。また、欠歯ギヤ76の係合部80にロック爪(図示せず)が係合し、欠歯ギヤ76の左側から見て時計回りの回転が規制されている。また、欠歯ギヤ76の第1欠歯部分79Aが入力ギヤ74に対向し、欠歯ギヤ76と入力ギヤ74との噛合が解除されている。
レバー82は、上位置に位置し、アーム52の入力部57は、給紙圧リリース部品83と非接触な状態で給紙圧リリース部品83の長孔86内に位置している。そのため、押圧機構51に外力が付与されておらず、供給ローラ35は、ローラユニット34およびアーム52の重量による荷重から錘部58の重量による荷重を差し引いた荷重(以下、「初期荷重」という。)で、供給パッド38またはMPトレイ6に支持されるシートSの上面に当接する。
MPトレイ6からシートSが搬送路27(図2参照)に供給される際には、モータの駆動力がギヤ列75を介して入力ギヤ74に伝達され、その駆動力で入力ギヤ74が左側から見て反時計回りに回転される。切替ギヤ73の歯にロック爪が係合している間は、入力ギヤ74が回転しても、出力ギヤ72および切替ギヤ73は回転しない。また、欠歯ギヤ76の第1欠歯部分79Aが入力ギヤ74に対向している間は、入力ギヤ74が回転しても、欠歯ギヤ76は回転しない。
その後、欠歯ギヤ76の係合部80とロック爪との係合が解除される。欠歯ギヤ76がねじりコイルばね(図示せず)によって付勢されているので、係合部80とロック爪との係合が解除されて、欠歯ギヤ76の回転の規制が解除されると、欠歯ギヤ76が左側から見て時計回りに回動し、欠歯ギヤ76が入力ギヤ74と噛合し始める。これにより、入力ギヤ74の回転が欠歯ギヤ76に伝達され、欠歯ギヤ76が左側から見て時計回りに回転する。
そして、カム77が欠歯ギヤ76と一体的に回転し、カム77の回転に伴って、レバー82が上位置から下位置に向けて移動し、レバー82により、コイルばね84を介して給紙圧リリース部品83が下側に引っ張られる。これにより、給紙圧リリース部品83が下側に移動する。給紙圧リリース部品83の下側への移動の途中で、給紙圧リリース部品83がアーム52の入力部57に当接し、その後は、給紙圧リリース部品83から入力部57に下側に引き下げる荷重(給紙圧)が加わる。この荷重は、アーム52からローラホルダ37に伝達される。その結果、ローラユニット34が駆動軸44を支点として下側に回動し、供給ローラ35が初期荷重とローラホルダ37に伝達される荷重(給紙圧)とを加えた荷重でMPトレイ6に支持される最上のシートSの上面に押し付けられる。
一方、適当なタイミングで、切替ギヤ73の歯とロック爪との係合が解除される。これにより、切替ギヤ73の回転の規制が解除され、入力ギヤ74に伝達される駆動力により、出力ギヤ72および切替ギヤ73が左側から見て時計回りに回転される。出力ギヤ72の回転は、出力ギヤ72から駆動ギヤ45に伝達され、駆動ギヤ45、駆動軸44および分離ローラギヤ42を左側から見て反時計回りに回転させる。分離ローラギヤ42が回転すると、その回転がアイドルギヤ43を介して供給ローラギヤ41に伝達され、供給ローラギヤ41が左側から見て反時計回りに回転する。
供給ローラ35の回転により、MPトレイ6上の最上位のシートSが搬送路27に向かう後側に送り出される。その送り出されたシートSは、分離ローラ36と分離パッド39との間に進入し、それらの間で1枚ずつに捌かれる。これにより、1枚のシートSが分離ローラ36と分離パッド39との間を通過して搬送路27に供給される。
シートSの供給開始後、レバー82が下位置から上位置に向けて移動し始めるタイミングで、欠歯ギヤ76の第2欠歯部分79Bが入力ギヤ74に対向し、入力ギヤ74と欠歯ギヤ76との噛合が解除される。入力ギヤ74と欠歯ギヤ76との噛合が解除された状態で、コイルばね84の弾性力により、レバー82が上位置に向けて移動し、そのレバー82の移動がカム77を左側から見て時計回りに回転させる。カム77の回転に伴って欠歯ギヤ76が回転すると、欠歯ギヤ76が入力ギヤ74と再び噛合する。その後は、入力ギヤ74の回転により欠歯ギヤ76が回転し、欠歯ギヤ76の第1欠歯部分79Aが入力ギヤ74と対向すると、入力ギヤ74と欠歯ギヤ76との噛合が再び解除される。そして、欠歯ギヤ76の係合部80がロック爪と当接して係合すると、欠歯ギヤ76の回転が規制される。その後、切替ギヤ73とロック爪とが再係合されて、出力ギヤ72および切替ギヤ73の回転が規制される。
以上により1枚のシートSを給紙するための動作が完了となる。
<シート検出>
プリンタ2内には、図5、図9、図10Aおよび図10Bに示されるように、MPトレイ6(図1参照)から搬送路27(図2参照)に供給されるシートSを検出するため、光学センサ(フォトセンサ)91およびアクチュエータ92が設けられている。
光学センサ91は、図5に示されるように、互いに対向する素子保持板91A,91Bを備えている。素子保持板91A,91Bには、それぞれセンサ光を発生する発光素子および発光素子が発生するセンサ光を受光する受光素子が設けられている。光学センサ91は、ローラユニット34の左上後側に、発光素子から受光素子に至るセンサ光の光路が左右方向に延びるように、つまり素子保持板91A,91Bが左右方向に対向するように配置されて、上フレーム33に支持されている。その配置により、光学センサ91は、MPトレイ6および下フレーム32の上面の前端部により構成されるトレイの搬送路27側の端部、つまり下フレーム32の上面の前端部よりも上側の位置であって、左右方向においてアーム52と重なる位置に位置している。
アーム52の延部54は、図11に示されるように、その前端に左右方向に延びる平面からなる前端面93を有し、下端に左右方向に延びる平面からなる下端面94を有している。前端面93と下端面94とは、前下側に膨出する断面略円弧状の曲面95により接続されている。
光学センサ91が下フレーム32の上面の前端部よりも上側かつ左右方向にアーム52と重なる位置に位置しているので、下端面94は、図9、図10Aおよび図10Bに示されるように、光学センサ91よりも下側の位置に位置する。そして、下端面94は、分離ローラ36よりも供給ローラ35側から分離ローラ36側に延びている。そのため、下端面94がシートSの上面または下フレーム32もしくはMPトレイ6の上面で反射する外光を遮る遮光面として機能し、図10Aおよび図10Bに一点鎖線で示されるように、外光が光学センサ91に入射することを抑制できる。また、曲面95は、MPトレイ6に多数枚のシートSが支持されているときにシートSを搬送路27側に案内する案内面として機能する。
しかも、MPトレイ6に支持されるシートSの量に応じて供給ローラ35が上下動し、供給ローラ35の上下動に伴ってアーム52が上下動(分離ローラ36の回動軸線を中心に揺動)するので、MPトレイ6に支持されるシートSの量にかかわらず、下端面94とシートSの上面との隙間が略一定となる。そのため、MPトレイ6に支持されるシートSの量にかかわらず、シートSの上面で反射する外光が光学センサ91に入射することを抑制でき、光学センサ91の誤検出(誤った信号の出力)の発生を抑制することができる。
アクチュエータ92は、支持部96、接触部97(第1端部の一例)および遮光部98(第2端部の一例)を一体的に備えている。
支持部96は、駆動軸44に相対回転可能に外嵌される略円筒状を有している。
アーム52の下端面94には、左右方向において光学センサ91と重なる位置、具体的には、第1支持部55の左側の位置に、後側から前側に向けて切り欠かれた切欠99が形成されている。接触部97は、支持部96から駆動軸44の径方向に延出し、切欠99を貫通して、搬送路27に達している。
遮光部98は、光学センサ91と左右方向に同じ位置において、支持部96から上側に延出している。
アクチュエータ92は、シートSの通過に伴い、図10Aに示される第1位置と図10Bに示される第2位置との間で揺動する。
すなわち、アクチュエータ92にシートSが接触していない状態では、アクチュエータ92が第1位置に位置し、図10Aに示されるように、接触部97が搬送路27を上下方向に横切り、遮光部98が光学センサ91のセンサ光の光路上に位置する。そのため、光学センサ91の光路が遮光部98により遮られ、光学センサ91からオフ信号(ローレベルの信号)が出力される。
MPトレイ6からシートSが送り出されると、そのシートSの搬送の途中で、シートSの先端がアクチュエータ92の接触部97に当接する。その後、シートSが搬送されることにより、シートSが接触部97を後側に押圧し、その押圧により、アクチュエータ92が左側から見て時計回りに回動する。この回動により、アクチュエータ92が第1位置から第2位置に変位し、図10Bに示されるように、アクチュエータ92の遮光部98が光学センサ91の光路上から前側に外れる。その結果、光学センサ91の光路が遮光部98により遮られず、光学センサ91からオン信号(ハイレベルの信号)が出力される。
シートSがアクチュエータ92の接触部97と接触している間、アクチュエータ92が第2位置に位置し、光学センサ91からオン信号が出力され続ける。
そして、シートSの搬送が進み、シートSの後端がアクチュエータ92の接触部97から離れると、図示しない線ばねの付勢力により、アクチュエータ92が第2位置から第1位置に戻る。アクチュエータ92が第1位置に戻ると、アクチュエータ92の遮光部98により光学センサ91の光路が遮られて、光学センサ91から出力される信号がオン信号からオフ信号に切り替わる。
よって、光学センサ91から出力される信号の変化に基づいて、搬送路27を搬送されるシートSを検知することができる。
なお、光学センサ91は、発光素子から受光素子に至るセンサ光の光路が遮蔽される状態でオン信号(ハイレベルの信号)を出力し、光路が遮蔽されない状態でオフ信号(ローレベルの信号)を出力する構成であってもよい。
<作用効果>
以上のように、ローラユニット34により、MPトレイ6から搬送路27にシートSが供給され、画像形成部10により、搬送路27を搬送されるシートSに画像が形成される。
ローラユニット34には、供給ローラ35、分離ローラ36およびローラホルダ37が含まれる。供給ローラ35は、MPトレイ6の搬送路27側の端部よりも上側に配置され、MPトレイ6に支持されるシートSの上面に接触し、回転によりMPトレイ6からシートSを送り出す。分離ローラ36は、MPトレイ6から送り出されたシートSの上面に接触し、回転によりシートSを1枚ずつ分離させて搬送路27に送り込む。ローラホルダ37は、分離ローラ36の回転軸線を中心に揺動可能に設けられ、供給ローラ35を回転可能かつ上下に揺動可能に保持している。
押圧機構51には、アーム52および駆動機構71が含まれる。アーム52は、分離ローラ36の回転軸線を中心に揺動可能に設けられている。駆動機構71は、供給ローラ35をシートSの上面に押し付ける向きの荷重をアーム52に付与し、アーム52は、ローラホルダ37と当接して、ローラホルダ37を下方に揺動するように押圧する。これにより、アーム52からローラホルダ37に荷重が加わり、その荷重およびローラホルダ37の重量による荷重がローラホルダ37から供給ローラ35に加わって、供給ローラ35は、ローラホルダ37から受ける荷重と自重による荷重とを足し合わせた荷重によりシートSの上面に接触する。シートSの供給開始前から供給ローラ35がシートSに接触しているので、シートSの供給開始時に供給ローラ35がシートSに衝突することによる衝突音の発生を抑制できる。
MPトレイ6にシートSが支持されるときには、シートSの先端部が供給ローラ35の下側にMPトレイ6の上面に沿って差し込まれて、シートSの先端部で供給ローラ35が持ち上げられる。シートSの腰が弱い場合、供給ローラ35が上手く持ち上がらず、シートSの先端部に皺が寄るおそれがある。
そこで、アーム52には、錘部58が設けられており、錘部58により、供給ローラ35をシートSの上面から持ち上げる向きの荷重がアーム52に加えられている。そのため、供給ローラ35の下側にシートSが差し込まれるときにシートSの腰が弱くてもシートSの先端部で供給ローラ35が上手く持ち上がる。よって、シートSの先端部に皺が寄るなどの不都合が生じることを低減できる。
また、プリンタ2内には、MPトレイ6から搬送路27に供給されるシートSを検出するため、光学センサ91およびアクチュエータ92が設けられている。光学センサ91は、分離ローラ36の回転軸線と平行な左右方向(幅方向)においてアーム52と重なる位置に配置されている。
アーム52の延部54は、その下端に左右方向に延びる平面からなる下端面94を有している。下端面94は、光学センサ91よりも下側の位置において、分離ローラ36よりも供給ローラ35側から分離ローラ36側に延びている。そのため、下端面94がシートSの上面または下フレーム32もしくはMPトレイ6の上面で反射する外光を遮る遮光面として機能し、外光が光学センサ91に入射することを抑制できる。
しかも、MPトレイ6に支持されるシートSの量に応じて供給ローラ35が上下動し、供給ローラ35の上下動に伴ってアーム52が上下動(分離ローラ36の回動軸線を中心に揺動)するので、MPトレイ6に支持されるシートSの量にかかわらず、下端面94とシートSの上面との隙間が略一定となる。そのため、MPトレイ6に支持されるシートSの量にかかわらず、シートSの上面で反射する外光が光学センサ91に入射することを抑制でき、光学センサ91の誤検出(誤った信号の出力)の発生を抑制することができる。
また、光学センサ91の左側には、ローラユニット34が配置され、アーム52の延部54(下端面94)は、光学センサ91に対して右側に延びている。そのため、光学センサ91に対して左側から入射してくる外光をローラユニット34で遮ることができ、また、光学センサ91に対して右側から入射してくる外光を下端面94で遮ることができる。その結果、外光が光学センサ91に入射することを一層抑制でき、光学センサ91の誤検出の発生を一層抑制することができる。
また、アーム52が黒色樹脂からなるので、下端面94が優れた遮光性を発揮することができる。
アーム52の延部54には、下端面94に対する搬送路27側と反対側に曲面95が形成されている。曲面95は、MPトレイ6に多数枚のシートSが支持されているときにシートSを搬送路27側に案内する案内面として機能する。これにより、シートSを搬送路側に良好に搬送することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、プリンタ2がMFP1に備えられた構成を取り上げたが、プリンタ2は、単独の装置として構成されてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
2:プリンタ
6:MPトレイ
10:画像形成部
27:搬送路
34:ローラユニット
35:供給ローラ
36:分離ローラ
37:ローラホルダ
51:押圧機構
52:アーム
71:駆動機構
94:下端面
95:曲面
97:接触部
98:遮光部
99:切欠
S:シート

Claims (7)

  1. シートを支持するトレイと、
    前記トレイからシート搬送方向下流側に配置される搬送路にシートを供給するローラユニットと、
    前記搬送路を搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
    前記トレイの前記搬送路側の端部よりも上側に配置される光学センサと、
    前記ローラユニットをシートに押圧する押圧機構とを備え、
    前記ローラユニットは、
    前記トレイの前記搬送路側の端部よりも上側に配置され、前記トレイに支持されるシートの上面に接触し、回転により前記トレイからシートを送り出す供給ローラと、
    前記供給ローラのシート搬送方向下流側に配置され、前記供給ローラにより送り出されたシートの上面に接触し、回転によりシートを1枚ずつ分離させて前記搬送路に送り込む分離ローラと、
    前記供給ローラを回転可能に支持し、前記分離ローラの回転軸線を中心に前記供給ローラを上下に揺動可能に保持するローラホルダとを含み、
    前記押圧機構は、前記光学センサよりも下方において前記回転軸線を中心に揺動可能に設けられ、前記ローラホルダと当接して前記ローラホルダを下方に揺動するように押圧するアーム部材を含み、
    前記アーム部材には、前記分離ローラよりも前記供給ローラ側の位置から前記分離ローラ側に延びる遮光面が形成されている、画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記押圧機構は、前記供給ローラをシートの上面に押し付ける向きの荷重を前記アーム部材に付与する駆動機構を含む、画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記光学センサは、前記回転軸線と平行な幅方向において前記アーム部材と重なる位置に配置されている、画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置であって、
    前記光学センサは、前記ローラユニットに対して前記幅方向の一方側に配置され、
    前記アーム部材は、前記光学センサに対して前記幅方向の前記一方側に延びている、画像形成装置。
  5. 請求項3または4に記載の画像形成装置であって、
    前記遮光面には、前記幅方向において前記光学センサと重なる位置に前記分離ローラ側から切り欠かれた切欠が形成されており、
    前記幅方向に延びる揺動軸線を中心に揺動可能に設けられ、前記切欠を介して前記搬送路に延出する第1端部および前記揺動軸線に対して上側に延びる第2端部を有し、前記第1端部がシートと接触していない状態で第1位置に位置し、前記第1端部がシートと接触している状態で前記第1位置と異なる第2位置に位置するアクチュエータをさらに備え、
    前記光学センサは、前記アクチュエータが前記第1位置または前記第2位置の一方に位置する状態で前記第2端部により光路が遮られ、前記アクチュエータが前記第1位置または前記第2位置の他方に位置する状態で前記第2端部が前記光路から外れるように設けられ、前記光路が遮られるか否かに応じて異なる信号を出力する、画像形成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記アーム部材には、前記遮光面に対する前記搬送路側と反対側に、前記搬送路側へのシートの搬送を案内する案内面が形成されている、画像形成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記遮光面は、平坦に形成されている、画像形成装置。
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