JP2018045846A - 蓄電素子 - Google Patents

蓄電素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2018045846A
JP2018045846A JP2016179040A JP2016179040A JP2018045846A JP 2018045846 A JP2018045846 A JP 2018045846A JP 2016179040 A JP2016179040 A JP 2016179040A JP 2016179040 A JP2016179040 A JP 2016179040A JP 2018045846 A JP2018045846 A JP 2018045846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode body
electrolyte
container
guide
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016179040A
Other languages
English (en)
Inventor
雅広 林田
Masahiro Hayashida
雅広 林田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lithium Energy and Power GmbH and Co KG
Original Assignee
Lithium Energy and Power GmbH and Co KG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lithium Energy and Power GmbH and Co KG filed Critical Lithium Energy and Power GmbH and Co KG
Priority to JP2016179040A priority Critical patent/JP2018045846A/ja
Publication of JP2018045846A publication Critical patent/JP2018045846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

【課題】電解液の注液時間の短縮化を図ることができる蓄電素子を提供すること。
【解決手段】電解液の注液部121が形成された容器100と、容器100の内方に配置される電極体400とを備える蓄電素子10であって、注液部121と電極体400との間に電極体400に沿って配置され、電解液を電極体400に沿う方向に導く電解液案内部700を備え、電解液案内部700は、連通多孔体で形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電解液の注液口が形成された容器と、容器の内方に配置される電極体とを備える蓄電素子に関する。
電解液の注液口が形成された容器と、容器の内方に配置される電極体とを備えるリチウムイオン二次電池などの蓄電素子が広く知られている。このような蓄電素子においては、従来、電解液の通液用貫通孔が形成された樹脂製の枠体を備え、当該通液用貫通孔から電解液が落下することで電解液の注液性を向上させる構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−152581号公報
ここで、電解液の注液を行う構成の蓄電素子において、電解液の注液時間の短縮化を図りたいという要望がある。上記従来の構成においても、電解液の注液性の向上を図る蓄電素子が提案されているが、電解液の注液時間のさらなる短縮化が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、電解液の注液時間の短縮化を図ることができる蓄電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、電解液の注液口が形成された容器と、前記容器の内方に配置される電極体とを備える蓄電素子であって、前記注液口と前記電極体との間に前記電極体に沿って配置され、前記電解液を前記電極体に沿う方向に導く電解液案内部を備え、前記電解液案内部は、連通多孔体で形成されている。
これによれば、蓄電素子は、電解液を電極体に沿う方向に導く、連通多孔体で形成された電解液案内部を備えている。ここで、連通多孔体は吸液性が高いため、電解液案内部は、電解液を吸収し、吸収した電解液を電極体に向けて落下させる。これにより、電解液案内部は、速く電解液を吸収して落下させることができるため、電解液の注液時間の短縮化を図ることができる。
また、前記電解液案内部は、前記容器の融点よりも高い融点を有する部材で形成されていることにしてもよい。
これによれば、電解液案内部が、蓄電素子の容器の融点よりも高い融点を有する部材で形成されているため、電極体から高温のガスが発生した場合でも、電解液案内部が当該ガスを分散し、ガス排出弁以外における容器の損傷を抑制することができる。
また、前記電極体は、極板が積層されて形成されており、前記電解液案内部は、前記極板の積層された端縁に沿って延設されていることにしてもよい。
これによれば、電解液案内部が、電極体の極板の積層された端縁に沿って延設されているため、電解液案内部に導かれた電解液が、極板同士の間(極板の端縁同士の間)から電極体内に容易に入り込むことができる。
また、前記電解液案内部は、前記電極体の前記注液口側の全面を覆う位置に配置されることにしてもよい。
これによれば、電解液案内部が、電極体の注液口側の面の全面を覆って配置されているため、電解液が電極体の全体にいきわたることができる。
また、前記電解液案内部は、前記電極体の直上に配置されていることにしてもよい。
これによれば、電解液案内部を電極体の直上に配置することで、電解液案内部と電極体との間に液の流れにとって障害となる別部材が配置されていないため、電解液案内部に沿って広がった電解液を速やかに電極体に浸透させることができる。
また、前記電極体は、前記注液口の方向に向けて突出したタブ部を有し、前記電解液案内部は、前記タブ部が挿入される開口部を有することにしてもよい。
これによれば、電解液案内部が、電極体のタブ部が挿入される開口部を有しているため、当該開口部により、容器内での電解液案内部の位置を規制することができる。
なお、本発明は、このような蓄電素子として実現することができるだけでなく、当該蓄電素子が備える連通多孔体で形成された電解液案内部としても実現することができる。
本発明によれば、電解液の注液時間の短縮化を図ることができる蓄電素子を提供することができる。
本実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 本実施の形態に係る蓄電素子の分解斜視図である。 本実施の形態に係る電極体の構成を示す斜視図である。 本実施の形態に係る電解液案内部の構成を示す平面図である。 本実施の形態に係る蓄電素子において電解液案内部が奏する効果を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、模式図であり、寸法等は必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下の説明及び図面中において、集電体、電極端子もしくはサイドスペーサの並び方向、または、容器の短側面の対向方向をX軸方向と定義する。また、容器の長側面の対向方向、容器の短側面の短手方向、容器の厚さ方向、または、電極体の極板の積層方向をY軸方向と定義する。また、蓄電素子の上下方向(設置状態での重力の作用する方向)、蓄電素子の電極体の巻回軸方向、または、容器の短側面の長手方向をZ軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。また、以下の説明において、例えば、X軸方向プラス側とは、X軸の矢印方向側を示し、X軸方向マイナス側とは、X軸方向プラス側とは反対側を示す。Y軸方向やZ軸方向についても同様である。
(実施の形態)
まず、図1及び図2を用いて、本実施の形態における蓄電素子10の全般的な説明を行う。図1は、本実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。また、図2は、本実施の形態に係る蓄電素子10の分解斜視図である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)またはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等の自動車用電源や、電子機器用電源、電力貯蔵用電源などに適用される。なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよく、さらに、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、正極端子200と、負極端子300とを備えている。また、図2に示すように、容器100内方には、正極集電体130、負極集電体140、電極体400、上部スペーサ500、緩衝シート600、電解液案内部700及びサイドスペーサ800が収容されている。
なお、容器100と正極端子200及び負極端子300との間、並びに、容器100と正極集電体130及び負極集電体140との間には、絶縁性の封止部材(ガスケット)が配置されているが、詳細な説明は省略する。また、蓄電素子10の容器100の内部には電解液(非水電解質)が封入されているが、電解液の図示は省略する。なお、容器100に封入される電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。
容器100は、矩形筒状で底を備える容器本体110と、容器本体110の開口を閉塞する板状部材である蓋体120とで構成されている。また、容器100は、電極体400等を内部に収容後、蓋体120と容器本体110とが溶接等されることにより、内部を密封することができるものとなっている。また、容器100は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金などの溶接可能な金属で形成されている。
ここで、蓋体120には、注液部121及びガス排出弁122が形成されている。注液部121は、容器100内部に電解液を注入するための貫通孔である注液口と、当該注液口を塞ぐ注液栓とから構成されている。つまり、蓄電素子10の製造時に、注液口から容器100内部に電解液を注入し、注液栓を蓋体120に溶接して注液口を塞ぐことで、注液部121が構成され、電解液が容器100内に封入される。また、ガス排出弁122は、容器100の内圧が上昇したときに開放される部位であり、容器100の内部のガスを排出する役割を有する。
電極体400は、正極板と負極板とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる発電要素である。電極体400は、容器100の内方において、後述の電解液案内部700の直下で、2つのサイドスペーサ800に挟まれて配置されている。この電極体400の構成について、図3も用いて、詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る電極体400の構成を示す斜視図である。なお、同図では、電極体400の巻回状態を一部展開して図示している。
同図に示すように、電極体400は、正極板430と負極板440との間にセパレータ450a及び450bが挟み込まれるように、正極板430及び負極板440と、セパレータ450a及び450bとが交互に積層されかつ巻回されることで形成されている。つまり、電極体400は、正極板430と、セパレータ450aと、負極板440と、セパレータ450bとがこの順に積層され、巻回されることで形成されている。
正極板430は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などからなる長尺帯状の金属箔である正極基材層の表面に、正極活物質層が形成された電極板である。また、負極板440は、銅または銅合金などからなる長尺帯状の金属箔である負極基材層の表面に、負極活物質層が形成された電極板である。また、セパレータ450a及び450bは、樹脂からなる微多孔性のシートである。なお、正極活物質層に用いられる正極活物質、及び、負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。また、セパレータ450a及び450bの素材としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければ、適宜公知の材料を使用できる。
ここで、正極板430は、巻回軸方向の一端において外方に突出する複数の突出部431を有している。負極板440も同様に、巻回軸方向の一端において外方に突出する複数の突出部441を有している。これら、複数の突出部431及び複数の突出部441は、活物質が塗工されず基材層が露出した部分(活物質未塗工部)である。なお、巻回軸とは、正極板430及び負極板440等を巻回する際の中心軸となる仮想的な軸であり、本実施の形態では、電極体400の中心を通るZ軸方向に平行な直線である。
そして、複数の突出部431と複数の突出部441とは、巻回軸方向の同一側の端(同図では、Z軸方向プラス側の端)に配置され、正極板430及び負極板440が積層されることにより、電極体400の所定の位置で積層される。その結果、電極体400には、複数の突出部431が積層されることで形成されたタブ部410と、複数の突出部441が積層されることで形成されたタブ部420とが形成される。つまり、タブ部410及び420は、蓋体120の方向(注液部121(注液口)の方向)に向けて突出して形成された部位である。タブ部410及び420は、例えば積層方向の中央に向かって寄せ集められて、正極集電体130及び負極集電体140と溶接等により接合される。
図2に戻り、正極端子200は、正極集電体130を介して、電極体400の正極板に電気的に接続された電極端子である。負極端子300は、負極集電体140を介して、電極体400の負極板に電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子200及び負極端子300は、電極体400に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体400に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。なお、正極端子200及び負極端子300は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されている。
正極集電体130は、電極体400と容器100との間に配置され、電極体400と正極端子200とを電気的に接続する側面視U字状の板状部材である。負極集電体140は、電極体400と容器100との間に配置され、電極体400と負極端子300とを電気的に接続する側面視U字状の板状部材である。本実施の形態では、正極集電体130は、電極体400の正極側のタブ部410と溶接等により接合され、負極集電体140は、電極体400の負極側のタブ部420と溶接等により接合されている。また、正極集電体130は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成され、負極集電体140は、銅または銅合金などで形成されている。
また、正極集電体130には、注液部121の注液口から注入された電解液が通過する切り欠き状の開口部131が形成されている。なお、開口部131は、切り欠きではなく、正極集電体130を厚み方向に貫通した貫通孔であってもよい。
上部スペーサ500は、蓋体120と電極体400との間、具体的には、蓋体120と緩衝シート600との間に配置された全体として平板状の部材である。上部スペーサ500は、電極体400の上方への移動を規制する部材、及び、蓋体120と電極体400との間における短絡を防止する部材として機能する。上部スペーサ500は、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、または、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の絶縁性を有する素材によって形成されている。
また、上部スペーサ500には、電極体400のタブ部410とタブ部420とが挿入される切り欠き状の開口部510と開口部520とが形成されている。また、開口部510は、注液部121の注液口から注入された電解液が通過する開口としても機能する。なお、開口部510及び520は、切り欠きではなく、上部スペーサ500を厚み方向に貫通した貫通孔であってもよい。
サイドスペーサ800は、電極体400のX軸方向の両側面と、容器100の内面との間に配置されている。サイドスペーサ800は、電極体400の位置を規制する役割を果たしている。サイドスペーサ800は、例えば上部スペーサ500と同様に、PC、PP、PE、またはPPS等の絶縁性を有する素材によって形成されている。
緩衝シート600は、電極体400と上部スペーサ500との間に配置された平板状の部材である。緩衝シート600は、発泡ポリエチレンなどの、柔軟性の高い多孔質の素材で形成されており、電極体400と上部スペーサ500との間の緩衝材として機能する。なお、緩衝シート600を構成する多孔質の素材は、後述の電解液案内部700を構成する連通多孔体とは異なり、孔が連通していない独立気泡の多孔質の素材である。
また、緩衝シート600には、電極体400のタブ部410とタブ部420とが挿入される切り欠き状の開口部610と開口部620とが形成されている。また、開口部610は、注液部121の注液口から注入された電解液が通過する開口としても機能する。なお、開口部610及び620は、切り欠きではなく、緩衝シート600を厚み方向に貫通した貫通孔であってもよい。
電解液案内部700は、蓋体120(注液部121(注液口))と電極体400との間に電極体400に沿って配置され、注液部121の注液口から注入された電解液を電極体400に沿う方向に導く部材である。具体的には、電解液案内部700は、緩衝シート600と電極体400との間、つまり、電極体400の直上に配置され、電極体400の極板の積層された端縁(Z軸方向プラス側の端縁)に沿って延設されている。つまり、電解液案内部700は、電極体400の巻回軸(Z軸方向に平行な軸)に垂直な面内(XY平面に平行な面内)で広がるように、電極体400に隣接して延設されている。
さらに、電解液案内部700は、電極体400の注液部121(注液口)側の全面を覆う位置に配置されている。具体的には、電解液案内部700は、Z軸方向から見た場合に、電極体400よりも大きな形状を有している。本実施の形態では、電解液案内部700は、Z軸方向から見て、外縁が、電極体400のZ軸方向プラス側の端部の外縁と同じ形状を有している。
ここで、この電解液案内部700の構成について、図4も用いて、さらに詳細に説明する。図4は、本実施の形態に係る電解液案内部700の構成を示す平面図である。
図2及び図4に示すように、電解液案内部700には、X軸方向に延びる長円形状の開口部710及び720が形成されている。開口部710は、電極体400の正極側のタブ部410が挿入される貫通孔であり、開口部720は、電極体400の負極側のタブ部420が挿入される貫通孔である。
なお、製造時には、まず正極集電体130及び負極集電体140が、電解液案内部700の上面701側から開口部710及び720に挿入され、正極集電体130及び負極集電体140がタブ部410及び420とそれぞれ接合される。そして、その後、電解液案内部700の下面702側から、開口部710及び720に、タブ部410及び420が挿入される。
また、電解液案内部700には、円形状の貫通孔である開口部730も形成されている。開口部730は、容器100内のガスがガス排出弁122から排出される際に、当該ガスの通り道となる孔である。
ここで、電解液案内部700は、連通多孔体で形成されている。連通多孔体は、内部に外部と連通する細かな多数の通路(連通孔)が形成された部材である。また、電解液案内部700は、樹脂よりも高い耐熱性及び断熱性の少なくとも一方を有する部材で形成されている。さらに、電解液案内部700は、容器100の融点よりも高い融点を有する部材で形成されている。具体的には、電解液案内部700は、セラミック繊維を紙状に成形したセラミックペーパー(セラミック繊維紙)などの繊維質の部材である。つまり、電解液案内部700は、繊維質、かつ、高い耐熱性及び断熱性(例えば1000℃を超えるような高い融点)を有する部材である。
以上のように、本実施の形態に係る蓄電素子10によれば、電解液を電極体400に沿う方向に導く、連通多孔体で形成された電解液案内部700を備えている。ここで、連通多孔体は吸液性が高いため、電解液案内部700は、電解液を吸収し、吸収した電解液を電極体400に向けて落下させる。このことについて、図5を用いて、具体的に説明する。図5は、本実施の形態に係る蓄電素子10において、電解液案内部700が奏する効果を説明する図である。
同図に示すように、注液部121の注液口から電解液が注入されると、当該電解液(同図の電解液F1)は、正極集電体130の開口部131、上部スペーサ500の開口部510、及び、緩衝シート600の開口部610などを通過した後に、電解液案内部700に到達する。そして、電解液案内部700に到達した電解液F1は、連通多孔体で形成された電解液案内部700に吸収され、電解液F2のように、電解液案内部700の内部でX軸方向及びY軸方向に広がっていく。そして、電解液案内部700の内部で広がった電解液F2は、電解液F3のように、電極体400に向けて落下する。
このように、電解液案内部700は、上記特許文献1に開示された電解液が枠体上を流れるような構成よりも、速く電解液を吸収して落下させることができるため、電解液の注液時間の短縮化を図ることができる。つまり、電解液を吸収することで電解液を容器100内方に速く導き、電解液の注液速度を向上させることができるため、電解液の1回の注液にかかる時間の短縮や、注液回数の低減を図ることができる。
また、上記特許文献1では、電解液が枠体上を流れて通液用貫通孔から電極体に落下する構成であるため、通液用貫通孔の直下とそうでない位置とでは電解液の落下量に差が生じる。しかし、本実施の形態に係る蓄電素子10では、電解液を電解液案内部700に染み込ませて、電解液案内部700のあらゆる位置から電解液を電極体400に落下させる構成であるため、電解液を満遍なく電極体400に注液することができる。
また、電解液案内部700は、セラミックペーパーで形成されているため、上記特許文献1のような複雑な形状の樹脂部材を製造するよりも、容易に、電解液案内部700を製造することができる。
また、樹脂よりも高い耐熱性及び断熱性を有する部材で形成された電解液案内部700が電極体400に沿って配置されているため、電解液案内部700が電極体400からの熱の影響を抑制することができる。これにより、電極体400周りの部材(緩衝シート600、上部スペーサ500、蓋体120やガスケット等)を保護することができる。
特に、電解液案内部700が、蓄電素子10の容器100の融点よりも高い融点を有する部材で形成されているため、電極体400から高温のガスが発生した場合でも、電解液案内部700が当該ガスを分散し、ガス排出弁122以外における容器100の損傷を抑制することができる。
つまり、充電状態の蓄電素子10に釘が刺さるなどした場合、電極体400から高温のガスが発生し、ガス排出弁122の開裂によって、発生したガスが容器100外に放出される。しかし、ガス排出弁122の開裂による容器100の内圧の低下が間に合わず、ガス排出弁122以外のところで容器100(特に蓋体120)の一部に穴が開き、容器100の壁の一部が外側にめくれあがることがある。このような場合、めくれあがった容器100の壁によって、蓄電素子10の周辺にある機器や部材が損傷するおそれがある。
このようなことから、電解液案内部700を容器100の融点で融解する部材で形成した場合には、電極体400から高温のガスが発生した場合に、当該ガスによって電解液案内部700が融解して穴が開き、その穴を通ったガスが容器100に当たるため、容器100の壁が破損するおそれがある。このため、電解液案内部700を容器100の融点でも融解しない部材で形成すれば、電極体400から高温のガスが発生した場合でも、電解液案内部700によって当該ガスが分散されるため、容器100の一部に集中して当該ガスが当たることを抑制でき、ガス排出弁122以外における容器100の壁の破損を抑制できる。
また、電解液案内部700が、電極体400の極板の積層された端縁に沿って延設されているため、電解液案内部700に導かれた電解液が、極板同士の間(極板の積層された端縁同士の間)から電極体400内に容易に入り込むことができる。
また、電解液案内部700が、電極体400の注液部121側の面の全面を覆って配置されているため、電解液が電極体400の全体にいきわたることができる。
また、電解液案内部700を電極体400の直上に配置することで、電解液案内部700と電極体400との間に液の流れにとって障害となる別部材が配置されていないため、電解液案内部700に沿って広がった電解液を速やかに電極体400に浸透させることができる。
また、電解液案内部700が、電極体400のタブ部410及び420が挿入される開口部710及び720を有しているため、開口部710及び720により、容器100内での電解液案内部700の位置を規制することができる。つまり、電解液案内部700が、開口部710及び720において、タブ部410及び420とX軸方向またはY軸方向に当接することで、電解液案内部700がXY平面内で動くのを規制し、電解液案内部700の位置決めを行うことができる。また、電解液案内部700は、セラミックペーパーで形成されているため、開口部710及び720の加工を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施の形態では、電解液案内部700は、セラミックペーパーであることとしたが、連通多孔体で形成されていれば、材質は特に限定されない。例えば、電解液案内部700の素材として、ガラス繊維、紙全般(和紙を含む)、木材、吸水性高分子(紙おむつ等に使われる吸水ポリマー)、スポンジ、木綿、絹、麻、金属多孔質などを使用することができる。
また、上記実施の形態では、電解液案内部700は、緩衝シート600と電極体400との間(電極体400の直上)に配置されていることとした。しかし、電解液案内部700は、蓋体120と電極体400との間(電極体400の上方)に配置されていればよく、電極体400の直上には限定されない。例えば、電解液案内部700は、上記特許文献1に開示されたような枠体上に配置された構成でもかまわない。
また、上記実施の形態では、電解液案内部700は、電極体400の上面の全面を覆っていることとした。しかし、電解液案内部700は、電極体400の上面の一部しか覆っていない構成でもかまわない。これによっても、電解液は、電解液案内部700に吸収されて容器100の内部に入り込むため、注液時間の短縮化を図ることができる。
また、上記実施の形態では、電解液案内部700の開口部710及び720は、長円形状の貫通孔であることとした。しかし、開口部710及び720は、電極体400のタブ部410及び420が挿入可能な形状であれば、長円形状には限定されず、楕円形状、矩形状やその他の多角形状の貫通孔、または、Y軸方向マイナス側の辺を切り欠いた切り欠きでもよい。また、開口部730は、円形状の貫通孔であることとしたが、この形状についても、特に限定されず、どのような形状であってもよい。また、電解液案内部700は、開口部710、720及び730のうちのいずれかの開口部(または全ての開口部)を有していない構成でもかまわない。
また、上記実施の形態では、注液部121は、蓋体120に形成されていることとしたが、注液部121は、容器本体110に形成されていてもよい。この場合、電解液案内部700は、容器本体110に形成された注液部121と電極体400との間に配置され、容器本体110の注液部121が形成された壁部が上方に向いた状態で、電解液の注入が行われる。
また、上記実施の形態では、容器100は矩形箱型(角型)であることとしたが、容器100の形状は特に限定されず、円柱形状や長円柱形状等であってもよい。
また、上記実施の形態では、容器100は、溶接可能な金属で形成されていることとしたが、容器100は、上記の構成を満たすことのできる材質であれば樹脂などを用いてもかまわない。
また、本実施の形態では、電極体400の断面形状として長円形状を図示したが、楕円形状、円形状、多角形状などでもよい。
また、上記実施の形態では、電極体400は、Z軸方向の巻回軸を有するいわゆる横巻きの巻回型形状であることとした。しかし、電極体400は、例えば、X軸方向の巻回軸を有するいわゆる縦巻きの巻回型形状、複数枚の平板状極板を積層したスタック型形状、または極板を蛇腹状に折り畳んだ形状などであってもよい。
また、蓄電素子10が備える電極体400の個数は1つには限定されず、2つ以上であってもよい。蓄電素子10が複数の電極体400を備える場合、容器100のコーナー部のデッドスペースを減らし、容器100内に占める電極体400の割合を高くすることができるが、電解液の注液量が増え、また、電解液を電極体400全体に満遍なく注液するのが困難になる。このため、電解液の注液時間の短縮化を図り、電解液を満遍なく注液することができる本願による効果は大きい。
なお、上記実施の形態及び上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、本発明は、このような蓄電素子10として実現することができるだけでなく、蓄電素子10が備える連通多孔体で形成された電解液案内部700としても実現することができる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110 容器本体
120 蓋体
121 注液部
122 ガス排出弁
130 正極集電体
131、510、520、610、620 開口部
140 負極集電体
200 正極端子
300 負極端子
400 電極体
410、420 タブ部
430 正極板
431、441 突出部
440 負極板
450a、450b セパレータ
500 上部スペーサ
600 緩衝シート
700 電解液案内部
701 上面
702 下面
710、720、730 開口部
800 サイドスペーサ

Claims (5)

  1. 電解液の注液口が形成された容器と、前記容器の内方に配置される電極体とを備える蓄電素子であって、
    前記注液口と前記電極体との間に前記電極体に沿って配置され、前記電解液を前記電極体に沿う方向に導く電解液案内部を備え、
    前記電解液案内部は、連通多孔体で形成されている
    蓄電素子。
  2. 前記電解液案内部は、前記容器の融点よりも高い融点を有する部材で形成されている
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記電極体は、極板が積層されて形成されており、
    前記電解液案内部は、前記極板の積層された端縁に沿って延設されている
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記電解液案内部は、前記電極体の前記注液口側の全面を覆う位置に配置される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記電解液案内部は、前記電極体の直上に配置されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
JP2016179040A 2016-09-13 2016-09-13 蓄電素子 Pending JP2018045846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016179040A JP2018045846A (ja) 2016-09-13 2016-09-13 蓄電素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016179040A JP2018045846A (ja) 2016-09-13 2016-09-13 蓄電素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018045846A true JP2018045846A (ja) 2018-03-22

Family

ID=61693182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016179040A Pending JP2018045846A (ja) 2016-09-13 2016-09-13 蓄電素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018045846A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116454547A (zh) * 2023-06-16 2023-07-18 深圳海辰储能控制技术有限公司 一种分隔部件、顶盖组件、电池及电池模组
WO2023141840A1 (zh) * 2022-01-26 2023-08-03 宁德时代新能源科技股份有限公司 电极组件、电池单体、电池及用电设备
JP2023547970A (ja) * 2021-09-29 2023-11-15 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司 電極アセンブリ及びその製造方法並びに装置、電池、電力消費装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023547970A (ja) * 2021-09-29 2023-11-15 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司 電極アセンブリ及びその製造方法並びに装置、電池、電力消費装置
JP7463549B2 (ja) 2021-09-29 2024-04-08 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司 電極アセンブリ及びその製造方法並びに装置、電池、電力消費装置
WO2023141840A1 (zh) * 2022-01-26 2023-08-03 宁德时代新能源科技股份有限公司 电极组件、电池单体、电池及用电设备
CN116454547A (zh) * 2023-06-16 2023-07-18 深圳海辰储能控制技术有限公司 一种分隔部件、顶盖组件、电池及电池模组
CN116454547B (zh) * 2023-06-16 2023-08-15 深圳海辰储能控制技术有限公司 一种分隔部件、顶盖组件、电池及电池模组

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100646535B1 (ko) 리튬 이온 전지용 전극조립체와 이를 이용한 리튬 이온이차전지
JP5841571B2 (ja) 二次電池
WO2013111256A1 (ja) 二次電池
US8927126B2 (en) Protection circuit assembly and battery pack having the same
KR101192083B1 (ko) 이차 전지
JP2012234813A (ja) 2次電池
JP2011049066A (ja) 電池
JP2004207089A (ja) 蓄電素子
JP7136177B2 (ja) 蓄電素子
KR100973309B1 (ko) 이차 전지용 절연 케이스 및 이를 구비하는 이차 전지
JP2013251119A (ja) 角形二次電池
JP2018045846A (ja) 蓄電素子
EP1998391A2 (en) Lithium secondary battery
KR101305242B1 (ko) 신규한 구조의 이차전지
JP2011192518A (ja) 二次電池
KR101533993B1 (ko) 시트 부재 및 필름 부재를 포함하고 있는 전지모듈
JP2019057445A (ja) 蓄電装置
JP2016178053A (ja) 角形二次電池
JP7176300B2 (ja) 蓄電素子
KR101357311B1 (ko) 파우치형 이차전지 및 그의 제조방법
JP6718985B2 (ja) 角形二次電池
JP2006236775A (ja) 二次電池
KR20070025687A (ko) 리튬 이차전지
KR100839782B1 (ko) 이차전지
KR100719729B1 (ko) 리튬 이차전지