JP2018045065A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、被転写媒体の裏面に汚れが発生しない画像形成装置を提供する。【解決手段】 感光ドラム4に対向し、該感光ドラム4に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像として現像する現像スリーブ7と、感光ドラム4に形成されたトナー像を該感光ドラム4の間で挟持する記録材Pに転写する転写ローラ8と、感光ドラム4と転写ローラ8との挟持を解除する開閉扉58と、該開閉扉58による解除後、感光ドラム4と転写ローラ8とが挟持状態となる迄の間に、感光ドラム4を少なくとも感光ドラム4の現像スリーブ7と対向する位置が転写ローラ8との挟持位置を抜ける迄、回転させるCPU20と、を有することを特徴とする。【選択図】 図16
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関するものである。
画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録材に画像を形成するものである。画像形成装置としては、例えば、電子写真複写機、或いは、レーザビームプリンタ、LED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)プリンタ等の電子写真プリンタ、更には、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
プロセスカートリッジとは、像担持体(例えば、感光ドラム)と該像担持体に作用する画像形成プロセス手段(例えば、クリーニング手段、帯電手段、現像手段等)をカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能としたものをいう。
このような画像形成装置では、像担持体及びこれに作用する画像形成プロセス手段を一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、画像形成装置のメンテナンスをサービスマンによらずユーザ自身で行うことができるためメンテナンス性を向上することができる。そのためプロセスカートリッジ方式の画像形成装置は、幅広く採用されている。
画像形成装置では、感光ドラムの表面上に形成された静電潜像を現像手段によりトナー像として現像して可視化する。その後、給送カセット等から搬送路に沿って搬送された紙等の記録材にトナー像を転写する。この転写されたトナー像を定着手段により記録材に熱定着する。その後、トナー像を定着した記録材を画像形成装置の外部に排出する。このような画像形成装置の搬送路において記録材がジャムを発生した場合、画像形成動作を停止する。次に、画像形成装置本体の開閉扉58を開放し、プロセスカートリッジを取り出した後に該プロセスカートリッジが取り出された空間を要してユーザがジャムした記録材を取り出すのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1では、転写ローラに付着したトナーをクリーニングしきれずに画像形成装置から出力された記録材の裏面に汚れが発生してしまうことがあった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、被転写媒体の裏面に汚れが発生しない画像形成装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、回転可能な像担持体と、前記像担持体に対向し、該像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像として現像する現像手段と、前記像担持体に形成されたトナー像を該像担持体の間で挟持する被転写媒体に転写する転写手段と、前記像担持体と前記転写手段との前記挟持を解除する解除手段と、前記解除手段による前記解除後、前記像担持体と前記転写手段とが前記挟持状態となる迄の間に、前記像担持体を少なくとも前記像担持体の前記現像手段と対向する位置が前記転写手段との挟持位置を抜ける迄、回転させる制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、被転写媒体の裏面に汚れが発生しない画像形成装置を提供することが可能となる。
図により本発明に係る画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
先ず、図1〜図16を用いて本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
<画像形成装置>
先ず、図1を用いて本発明に係る画像形成装置の構成について説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図である。図1に示す画像形成装置60は、紙等の記録材Pにトナー像を転写した後、熱定着して画像形成を行う。画像形成装置60の一例としては、電子写真プロセス方式を用いた複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ装置等として適用できる。
先ず、図1を用いて本発明に係る画像形成装置の構成について説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図である。図1に示す画像形成装置60は、紙等の記録材Pにトナー像を転写した後、熱定着して画像形成を行う。画像形成装置60の一例としては、電子写真プロセス方式を用いた複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ装置等として適用できる。
画像形成装置60の下部に設けられた給送カセット50内に収容された記録材Pは、ピックアップローラ59により送り出され、図示しない分離手段との協働により一枚ずつ分離給送される。更に、給送ローラ51により挟持搬送された記録材Pは、搬送ガイド等からなる搬送路52に沿って一旦停止しているレジストローラ53のニップ部に先端部が付き当てられ、該記録材Pの腰の強さにより捌かれて斜行が補正される。
一方、回転可能な像担持体となる感光ドラム4は、図1の矢印A方向に回転しながら、帯電手段となる帯電ローラ5により表面が一様に帯電される。一様に帯電された感光ドラム4の表面に像露光手段となるレーザスキャナ54により画像情報に応じたレーザ光Lが照射される。これにより感光ドラム4の表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。
感光ドラム4の表面に対向し、該感光ドラム4の表面に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像として現像する現像手段となる現像装置15内に回転可能に設けられた現像剤担持体となる現像スリーブ7が設けられる。該現像スリーブ7により現像剤としてのトナーが供給されてトナー像として現像される。レジストローラ53は、記録材Pの斜行を補正した後、感光ドラム4の表面上に形成されたトナー像の位置に合わせて該記録材Pを感光ドラム4と、転写手段となる転写ローラ8との転写ニップ部Nに送り込む。転写ローラ8(転写手段)は、感光ドラム4(像担持体)の表面に形成されたトナー像を該感光ドラム4の間で挟持する被転写媒体となる記録材Pに転写する。
本実施形態の転写ローラ8(転写手段)は、図2に示すように、画像形成装置60本体(画像形成装置の本体)に対して図1に示すヒンジ部材16を中心にして回動することにより開閉可能に設けられた開閉扉58に回転可能に支持されている。図1に示すヒンジ部材16を中心にユーザが開閉扉58を図1の反時計回り方向に回動して開く動作に連動して該開閉扉58に設けられた転写ローラ8(転写手段)の表面が感光ドラム4(像担持体)の表面から離間する。また、図1に示すヒンジ部材16を中心にユーザが開閉扉58を図1の時計回り方向に回動して閉める動作に連動して該開閉扉58に設けられた転写ローラ8(転写手段)の表面が感光ドラム4(像担持体)の表面に当接する。
即ち、開閉扉58は、感光ドラム4(像担持体)の表面と、転写ローラ8(転写手段)の表面とによる記録材P(被転写媒体)の挟持を解除する解除手段として構成される。解除手段として構成される開閉扉58を開く動作に応答して感光ドラム4(像担持体)の表面と、転写ローラ8(転写手段)の表面とによる記録材P(被転写媒体)の挟持状態を解除する。更に、該開閉扉58を閉める動作に応答して該感光ドラム4(像担持体)の表面と、転写ローラ8(転写手段)の表面とにより記録材P(被転写媒体)を挟持状態とする。
転写ローラ8には、図示しない転写バイアス電源から転写バイアスが印加されて感光ドラム4の表面上のトナー像が記録材Pに転写される。その後、記録材Pは、感光ドラム4の表面と転写ローラ8とにより挟持搬送されて定着手段となる定着装置55に送り込まれる。
定着装置55に搬送された記録材Pは、定着ローラと加圧ローラとにより挟持搬送される過程において加熱及び加圧されてトナー像が熱溶融し、記録材Pに熱定着される。その後、記録材Pは、排出ローラ56により挟持搬送されて画像形成装置60本体外に設けられた排出トレイ57上に排出される。転写後に感光ドラム4の表面に残留した残留トナーは、クリーニング手段となるクリーニングブレード6により掻き取られて回収される。クリーニングブレード6(クリーニング手段)は、感光ドラム4(像担持体)の表面に付着した付着物を掻き取って清掃する。
ピックアップローラ59から排出ローラ56に至る搬送路52には、該搬送路52上を搬送される記録材Pを案内する搬送ガイド等が設けられている。図1に示す感光ドラム4と帯電ローラ5とは、感光体カートリッジ1内に設けられている。該感光体カートリッジ1、現像スリーブ7が設けられた現像装置15、転写ローラ8等により画像形成手段となる画像形成部62を構成している。
<感光体カートリッジ>
次に、図2〜図7、図11〜図13を用いて感光体カートリッジ1の構成について説明する。図2は、画像形成装置60の左側面に開閉可能に設けられた開閉扉を開いた様子を示す斜視説明図である。図4は、感光体保護ユニットが装着された感光体カートリッジ1を上から見た構成を示す斜視説明図である。
次に、図2〜図7、図11〜図13を用いて感光体カートリッジ1の構成について説明する。図2は、画像形成装置60の左側面に開閉可能に設けられた開閉扉を開いた様子を示す斜視説明図である。図4は、感光体保護ユニットが装着された感光体カートリッジ1を上から見た構成を示す斜視説明図である。
図5は、感光体保護ユニットが装着された感光体カートリッジ1を下から見た構成を示す斜視説明図である。図6は、感光体保護ユニット70が装着された感光体カートリッジ1を下から見た構成を示す底面説明図である。図7は、感光体保護ユニット70を取り外した感光体カートリッジ1の構成を示す図4のC−C断面図である。
図11は、図10に示す感光体保護ユニット70の保護カバー2により感光体カートリッジ1の感光ドラム4の表面を覆った様子を示す断面説明図である。図12は、感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に装着する様子を示す断面説明図である。図13は、感光体保護ユニット70が装着された感光体カートリッジ1を画像形成装置60の本体の正規の装着位置に装着した様子を示す断面説明図である。
図7に示すように、少なくとも感光ドラム4(像担持体)を有するプロセスカートリッジとなる感光体カートリッジ1は、フレーム80、感光ドラム4、帯電ローラ5、クリーニングブレード6及び加圧ばね9等を備えている。感光体カートリッジ1(プロセスカートリッジ)は、画像形成装置60本体に対して着脱可能に設けられる。また、感光体カートリッジ1には、図8に示す感光体保護ユニット70が着脱可能に設けられている。
図4に示すフレーム80は、右側壁81、左側壁82、該右側壁81と左側壁82とを接続する天板83等を有して構成されている。右側壁81と左側壁82には、ユーザが感光体カートリッジ1を把持するための取手81a,82aが設けられている。
図7に示すように、天板83の下側には、転写後に感光ドラム4の表面からクリーニングブレード6により掻き取られて回収された残留トナーを収容する残留トナー回収箱84が設けられている。図7に示すように、残留トナー回収箱84の図7の左側の入口84aには、図7の左側に延びたクリーニングブレード6が設けられている。該クリーニングブレード6は、感光ドラム4の表面に接触して図7の矢印A方向に回転する感光ドラム4の表面上に残留した残留トナーを掻き取って感光ドラム4の表面から除去し、残留トナー回収箱84に案内する。
図6に示すように、右側壁81と左側壁82のそれぞれの外側には、更に外側に向けて第一の案内片13と、第二の案内片14とが突設されている。尚、右側壁81の外側に、更に外側に向けて突設されている第二の案内片14は、図面の都合上、図示していない。
第一の案内片13は、画像形成装置60本体に設けられた図12に示すガイド部材40に形成された第一の案内溝42に係合するようになっている。また、第二の案内片14は、図12に示すガイド部材40に形成された第二の案内溝43に係合するようになっている。
図6に示す感光ドラム4と帯電ローラ5とは、右側壁81と左側壁82とにより回転可能に支持されている。帯電ローラ5の長手方向(図6の左右方向)の両端部に設けられた金属軸11は、右側壁81と左側壁82とにそれぞれ設けられた軸受部10により回転可能に支持されている。図11に示すように、右側壁81と左側壁82とにそれぞれ設けられた軸受部10は、感光ドラム4の径方向に対して接近及び離間する方向に移動可能に設けられている。軸受部10は、加圧ばね9の付勢力により感光ドラム4に接近する方向に押圧されている。これにより帯電ローラ5は、感光ドラム4の表面に対して常時押圧されている。
次に、図1、図6、図7を用いて画像形成装置60本体に装着された感光体カートリッジ1の動作について説明する。図7に示すように、加圧ばね9の付勢力により感光ドラム4の表面に当接している帯電ローラ5は、図7の矢印A方向に回転する感光ドラム4に従動回転する。帯電ローラ5の導電性を有する金属軸11には、それぞれ導電性を有する軸受部10と加圧ばね9とを介して図示しない帯電バイアス電源から帯電バイアス電圧が印加される。
高電圧からなる帯電バイアス電圧が印加された帯電ローラ5は、感光ドラム4の表面に接触して一様に電位を与える。帯電ローラ5により一様に帯電された感光ドラム4の表面には、図1に示すレーザスキャナ54により画像情報に応じたレーザ光Lが照射される。これによりレーザ光Lにより露光された部分の電位が下がり、感光ドラム4の表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム4の表面に形成された静電潜像は、該感光ドラム4の表面に対して所定の間隔を持って配置された現像スリーブ7により供給されたトナーによりトナー像として現像される。
図7の矢印A方向に回転する感光ドラム4の表面と転写ローラ8とが接触する転写ニップ部Nに記録材Pが進入する。記録材Pは、該感光ドラム4の表面と、転写ローラ8とにより挟持されて搬送される。転写ローラ8には、図示しない転写バイアス電源から所定の高電圧からなる転写バイアス電圧が印加される。これにより感光ドラム4の表面上に形成されたトナー像が記録材Pに転写される。
転写後、感光ドラム4の表面上に残っている残留トナーは、クリーニングブレード6により掻き落とされる。残留トナーが掻き落とされた感光ドラム4の表面は、電位が下がって初期状態になる。そして、次のトナー像の形成のために感光ドラム4の表面は、帯電ローラ5により一様に帯電される。尚、本実施形態の感光体カートリッジ1内に設けられた帯電ローラ5は、図7の矢印A方向に回転する感光ドラム4の表面に対する摩擦力により従動回転する。他に、モータ等の駆動源からの回転力を受けて帯電ローラ5が回転するように構成することもできる。
画像形成装置60において、トナー像を担持する像担持体としての感光ドラム4と、該感光ドラム4の表面に接離可能に接触して該感光ドラム4の表面を一様に帯電する帯電手段としての帯電ローラ5は一体的にユニット化される。そして、感光体カートリッジ1として構成される。感光体カートリッジ1は、画像形成装置60本体に対して着脱可能に設けられている。
図1に示す画像形成装置60本体の左側面は、図1及び図2に示すように、ヒンジ部材16を介して画像形成装置60本体に対して開閉可能に設けられた開閉扉58により開閉される。感光体カートリッジ1は、図2に示すように、開閉扉58を開いた状態で、図13に示す画像形成装置60本体に設けられた第二の案内溝43に案内されて、図2の矢印B,J方向に移動可能に設けられている。これにより感光体カートリッジ1は、画像形成装置60本体に対して着脱される。
また、図2に示すように、転写ローラ8は開閉扉58側に回転可能に設けられている。ユーザが開閉扉58を開くと、該開閉扉58と一体的に転写ローラ8が移動して感光体カートリッジ1内の感光ドラム4の表面から離間する。また、開閉扉58を閉じると、該開閉扉58と一体的に転写ローラ8が移動して感光体カートリッジ1内の感光ドラム4の表面に当接する。
<制御部>
次に、図3を用いて本実施形態の制御部の構成について説明する。図3は、本実施形態の制御系の構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置60の処理動作の命令を行う制御部26は、制御手段となるCPU(Central Processing Unit;中央演算装置)15を有する。更に、制御部26は、該CPU15の動作プログラムや画像形成動作の制御データを記憶する記憶手段となるROM(Read Only Memory;リードオンリメモリ)30を有する。更に、制御部26は、記憶手段となるRAM(Randam AccessMemory ;ランダムアクセスメモリ)34を有する。
次に、図3を用いて本実施形態の制御部の構成について説明する。図3は、本実施形態の制御系の構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置60の処理動作の命令を行う制御部26は、制御手段となるCPU(Central Processing Unit;中央演算装置)15を有する。更に、制御部26は、該CPU15の動作プログラムや画像形成動作の制御データを記憶する記憶手段となるROM(Read Only Memory;リードオンリメモリ)30を有する。更に、制御部26は、記憶手段となるRAM(Randam AccessMemory ;ランダムアクセスメモリ)34を有する。
本実施形態では、図3に示すように、開閉扉58の開閉位置を検出する検出手段となる開閉センサ19が設けられている。該開閉センサ19により開閉扉58が閉じる動作を検出し、その検出結果に基づいて制御手段となるCPU20が該開閉扉58が閉じる前に図3に示す駆動源となるモータ35を駆動制御して感光ドラム4を回転駆動する。
<ジャム処理操作>
次に、ユーザによる記録材Pのジャム処理操作について説明する。図1に示すように、画像形成装置60の下部に設けられた給送カセット50内に収容された記録材Pは、ピックアップローラ59により送り出されてから搬送ガイド等からなる搬送路52を経由して排出トレイ57上に排出される。該搬送路52の途中で記録材Pのジャム(不送り)が発生した場合は画像形成装置60の動作を停止する。そして、画像形成装置60の図示しない表示部等にジャムが発生したことを表示し、ユーザにジャムした記録材Pを取り除くことを促す。
次に、ユーザによる記録材Pのジャム処理操作について説明する。図1に示すように、画像形成装置60の下部に設けられた給送カセット50内に収容された記録材Pは、ピックアップローラ59により送り出されてから搬送ガイド等からなる搬送路52を経由して排出トレイ57上に排出される。該搬送路52の途中で記録材Pのジャム(不送り)が発生した場合は画像形成装置60の動作を停止する。そして、画像形成装置60の図示しない表示部等にジャムが発生したことを表示し、ユーザにジャムした記録材Pを取り除くことを促す。
ユーザが記録材Pのジャム処理操作を行う際には、図2に示すように、画像形成装置60本体に対して開閉可能に設けられた開閉扉58を開く。そして、感光体カートリッジ1の長手方向(図2の左右方向)両端部にそれぞれ設けられた取手81a,82aを把持してジャムした記録材Pと共に画像形成装置60本体から取り出す。
このとき、画像形成装置60の動作を停止するまでは、感光ドラム4は、図1の矢印A方向に回転する。該感光ドラム4の表面は、帯電ローラ5により一様に帯電される。そして、レーザスキャナ54により画像情報に応じたレーザ光Lが照射されて静電潜像が形成される。
感光ドラム4の表面に形成された静電潜像は、現像スリーブ7によりトナーが供給されてトナー像として現像される。感光ドラム4の表面に形成されたトナー像を転写ローラ8により記録材Pに転写する。その過程で、画像形成装置60の動作が停止すると、感光ドラム4の表面に形成されたトナー像が転写ローラ8により記録材Pに転写されない部分が発生し、感光ドラム4の表面にトナーが残留する。
ユーザが画像形成装置60本体から感光体カートリッジ1を取り出して記録材Pのジャム処理を行った後、再度、第二の案内溝43に沿って感光体カートリッジ1を規定の装着位置に装着する。その後、ユーザが開閉扉58を閉じる際に、該開閉扉58を閉じる動作を検出する検出手段となる開閉センサ19は、ユーザにより開閉扉58が閉じる動作を検出する。
制御手段となるCPU20は、開閉扉58が完全に閉じる前(転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前)に駆動源となるモータ35を駆動制御して感光ドラム4を回転駆動する。CPU20(制御手段)は、開閉センサ19(検出手段)の検出結果に応じて感光ドラム4(像担持体)を回転する。
これにより転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前に該感光ドラム4の表面に付着している紙片等の異物やトナーをクリーニングブレード6により掻き取って残留トナー回収箱84内に回収することができる。これにより画像形成装置60本体の開閉扉58を閉じた際に、転写ローラ8の表面と感光ドラム4の表面とが当接しても感光ドラム4の表面に付着していた紙片等の異物やトナーが転写ローラ8の表面に転写されて付着することがない。これにより感光ドラム4の表面と転写ローラ8の表面とにより挟持搬送される際に該記録材Pの裏面が汚れることがない。
これにより転写ローラ8にトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加して該転写ローラ8の表面を別途クリーニングする必要も無くなる。これにより画像形成装置60の準備時間や画像形成動作の前回転動作時間を短縮できる。これにより画像形成時間を短縮することができる。
本実施形態において、転写ローラ8(転写手段)の表面が感光ドラム4(像担持体)の表面に当接する前に該感光ドラム4(像担持体)を回転する範囲は以下の通り設定される。図7の矢印A方向で示す該感光ドラム4(像担持体)が回転する方向において以下の通りである。現像装置15(現像手段)に回転可能に支持された現像剤担持体となる現像スリーブ7の表面が対向する現像部Gを起点にする。そして、転写ローラ8(転写手段)の表面が対向する転写ニップ部Nまでの該感光ドラム4(像担持体)の外周面上の距離R以上(距離以上)に設定されている。
また、図7の矢印A方向で示す該感光ドラム4(像担持体)が回転する方向において、該感光ドラム4(像担持体)の一周の外周長未満の距離に設定されている。
尚、画像形成装置60の搬送路52内にジャムした記録材Pがある場合以外にも画像形成装置60の搬送路52内にジャムした記録材Pが存在しない場合でも開閉扉58が閉じる前に感光ドラム4を回転駆動する。そして、転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前に該感光ドラム4の表面に付着している紙片等の異物やトナーをクリーニングブレード6により掻き取って残留トナー回収箱84内に回収することができる。
<感光体保護ユニット>
次に、図8〜図11、図13を用いて感光体保護ユニットの構成について説明する。図8は、感光体保護ユニットの構成を示す斜視説明図である。図9は、図8のD−D断面図である。図10は、図9に示す感光体保護ユニットを図7に示す感光体カートリッジ1に装着した様子を示す断面説明図である。図11は、図10に示す感光体保護ユニットの保護カバーにより感光体カートリッジ1の感光ドラムの表面を覆った様子を示す断面説明図である。図13は、感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体の所定位置に装着した様子を示す断面説明図である。
次に、図8〜図11、図13を用いて感光体保護ユニットの構成について説明する。図8は、感光体保護ユニットの構成を示す斜視説明図である。図9は、図8のD−D断面図である。図10は、図9に示す感光体保護ユニットを図7に示す感光体カートリッジ1に装着した様子を示す断面説明図である。図11は、図10に示す感光体保護ユニットの保護カバーにより感光体カートリッジ1の感光ドラムの表面を覆った様子を示す断面説明図である。図13は、感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体の所定位置に装着した様子を示す断面説明図である。
図8に示す感光体保護ユニット70は、保護カバー2と、該保護カバー2の長手方向(図8の左右方向)両端部にそれぞれ設けられた離間部材3とを有して構成されている。感光体保護ユニット70は、図13に示すように、感光体カートリッジ1に着脱可能に装着される。
<保護カバー>
保護カバー2は、図8、図11及び図13に示すように、断面半円状に湾曲した長尺で樋状の部材で構成される。図11に示すように、保護カバー2は、図7に示す感光ドラム4の表面上で転写ローラ8と現像スリーブ7とが当接する周辺領域を覆う。これにより感光ドラム4の表面が傷付けられたり、外光に晒されたりしないように感光ドラム4の表面を保護する。尚、感光ドラム4の表面の保護カバー2に覆われていない領域は、図7に示すように、天板83、残留トナー回収箱84、クリーニングブレード6等により覆われて保護されている。
保護カバー2は、図8、図11及び図13に示すように、断面半円状に湾曲した長尺で樋状の部材で構成される。図11に示すように、保護カバー2は、図7に示す感光ドラム4の表面上で転写ローラ8と現像スリーブ7とが当接する周辺領域を覆う。これにより感光ドラム4の表面が傷付けられたり、外光に晒されたりしないように感光ドラム4の表面を保護する。尚、感光ドラム4の表面の保護カバー2に覆われていない領域は、図7に示すように、天板83、残留トナー回収箱84、クリーニングブレード6等により覆われて保護されている。
図8に示すように、保護カバー2の長手方向(図8の左右方向)両端部のそれぞれの上側角部には、該保護カバー2を感光体カートリッジ1に着脱可能に取り付けるための軸受部21が該保護カバー2と一体的に形成されている。各軸受部21には、保護カバー2の長手方向(図8の左右方向)に対して交差する向きで、かつ内側に向けて互いに平行に延びた一対の弾性片21aが設けられている。一対の弾性片21aの間には、スリット27が形成されている。
スリット27は、図9に示すように、感光体カートリッジ1の長手方向に向かって突出して設けられた支軸12の外周面に弾性片21aの円弧状の凹部21bが摺動自在に嵌合する。そして、該支軸12を回動中心とした保護カバー2の回動時には外れず、ユーザにより保護カバー2を感光体カートリッジ1の支軸12から引き抜いた時には容易に外れるような向きに開口21cが設けられている。
図8に示すように、保護カバー2の長手方向(図8の左右方向)両端部にそれぞれ設けられた一対の弾性片21aの先端部の対向した部分には、円弧状の凹部21bが形成されている。この凹部21bは、図4に示す感光体カートリッジ1の右側壁81と左側壁82との対向する面に互いに接近する方向に突出した図9に示す支軸12を嵌入して一対の弾性片21aの弾性力により挟持するようになっている。一対の弾性片21aが支軸12に嵌合して装着された状態で、弾性片21aと支軸12は、互いに直交する向きに配置される。
保護カバー2は、該保護カバー2の長手方向(図8の左右方向)両端部にそれぞれ設けられた一対の弾性片21aを感光体カートリッジ1の長手方向(図4の左右方向)に平行に設けられた支軸12にそれぞれ着脱する。これにより感光体カートリッジ1に対して着脱することができるようになっている。これにより感光体保護ユニット70は、感光体カートリッジ1に着脱可能に構成される。
図9に示すように、保護カバー2の長手方向(図8の左右方向)両端部の円弧部の中央付近には該両端部から該保護カバー2の長手方向(図8の左右方向)に突出した突起部23がそれぞれ設けられている。突起部23は、図12及び図13に示す画像形成装置60本体に形成されたストッパ部41に当接するようになっている。
図8に示すように、保護カバー2の長手方向(図8の左右方向)両端部の軸受部21と、突起部23との間の位置には、保護カバー2から離れて軸受部21から突起部23に向けて延びた弾性を有する舌片28が設けられている。該舌片28の先端部には、突起部23の突出方向と同じ向きに突出する突起部22がそれぞれ設けられている。各突起部22は、図7に示す感光体カートリッジ1の右側壁81及び左側壁82にそれぞれ形成された貫通孔からなる被係合孔29にそれぞれ係合するようになっている。
図8に示すように、保護カバー2の長手方向(図8の左右方向)の中央部分の外側には、該外側に向けて突出した平板状の摘み24が突設されている。摘み24は、ユーザが保護カバー2を感光体カートリッジ1から取り外す際に、ユーザが摘み24を把持して保護カバー2を感光体カートリッジ1から脱離する。
図8に示すように、保護カバー2の長手方向(図8の左右方向)両端部の下側付近には、図12に示す離間部材3が感光ドラム4と帯電ローラ5との間に進入したか否かを確認するための確認窓25がそれぞれ形成されている。各確認窓25は、保護カバー2を貫通する貫通孔である。
図8に示すように、離間部材3は、保護カバー2が弾性片21aの凹部21bを中心として回動する際の先端部2aの長手方向(図8の左右方向)両端部近傍に設けられている。該離間部材3は、図11に示すように、加圧ばね9の付勢力に抗して、感光ドラム4の表面と、帯電ローラ5の金属軸11との間に進入する。そして、図12に示すように、感光ドラム4の表面と、帯電ローラ5の表面との隙間dを約1mm離間させるようになっている。尚、隙間dの1mmは、参考数値であって、他の種々の数値が適用可能である。
図9に示すように、離間部材3は、保護カバー2の先端部2aの近傍に設けられた支軸71に支持される軸受部33を有している。軸受部33は、弾性を有して支軸71を囲むようにして形成され、離間部材3を支軸71に着脱できるように開口33aが形成されている。保護カバー2は支軸12を中心に図9の矢印E1,E2方向に回動する。また、離間部材3は支軸71を中心に図9の矢印F1,F2方向に回動する。離間部材3の回動方向と保護カバー2の回動方向とは連動する。
また、離間部材3の軸受部33は、保護カバー2の支軸71に対して遊嵌されており、保護カバー2と離間部材3との回動時に、離間部材3と感光ドラム4の表面との当接力を小さくすることで、該感光ドラム4の表面に傷が付くことを防止している。
離間部材3の保護カバー2の支軸71を中心とした該離間部材3の回動方向である図9の矢印F1,F2方向の側にはそれぞれ内部に向かって湾曲した凹部31,32が形成されている。凹部31,32は、離間部材3が感光ドラム4の表面と、帯電ローラ5の金属軸11との間に進入しとき、該感光ドラム4の表面と、金属軸11の外周面にそれぞれ当接して受け入れる部分である。
曲率半径が大きい方の凹部31は、感光ドラム4の表面を受け入れる部分であり、該感光ドラム4の表面の円周に合った円弧面に形成されている。一方、曲率半径が小さい方の凹部32は、帯電ローラ5の金属軸11を受け入れる部分であり、該金属軸11の外周に合った円弧面に形成されている。
凹部31,32は、感光ドラム4の表面と金属軸11とを受け入れて、感光体カートリッジ1の搬送中や取り扱い中に受ける振動により離間部材3が感光ドラム4の表面と金属軸11との間から抜け出るのを防止する。図11に示すように、帯電ローラ5の金属軸11には、加圧ばね9の弾性力が感光ドラム4側に加わっている。これにより離間部材3が感光ドラム4の表面と金属軸11との間から抜け難くなっている。
<感光体保護ユニットの装着操作>
次に、図7〜図11を用いて感光体保護ユニット70を感光体カートリッジ1に装着する操作について説明する。先ず、図7に示す感光体カートリッジ1に設けられた支軸12に対して、図8及び図9に示す感光体保護ユニット70に設けられた軸受部21の一対の弾性片21aの開口21cを押し付ける。そして、該一対の弾性片21aを弾性変形させて互いに外側に開く。そして、該開口21cから支軸12を凹部21b内に挿入する。支軸12が凹部21b内に挿入されると、一対の弾性片21aが復元する。これにより一対の弾性片21aの凹部21bは、支軸12に対して摺動自在に嵌合される。
次に、図7〜図11を用いて感光体保護ユニット70を感光体カートリッジ1に装着する操作について説明する。先ず、図7に示す感光体カートリッジ1に設けられた支軸12に対して、図8及び図9に示す感光体保護ユニット70に設けられた軸受部21の一対の弾性片21aの開口21cを押し付ける。そして、該一対の弾性片21aを弾性変形させて互いに外側に開く。そして、該開口21cから支軸12を凹部21b内に挿入する。支軸12が凹部21b内に挿入されると、一対の弾性片21aが復元する。これにより一対の弾性片21aの凹部21bは、支軸12に対して摺動自在に嵌合される。
これにより感光体カートリッジ1に設けられた支軸12に対して感光体保護ユニット70の軸受部21を回動可能に支持させる。これにより感光体保護ユニット70は、図4に示す右側壁81と左側壁82との間で一対の支軸12を中心にして回動可能に支持される。
図10に示すように、感光体保護ユニット70は、感光体カートリッジ1に対して、該感光体カートリッジ1に設けられた一対の支軸12を中心にして図10の矢印E1,E2方向に回動可能に装着される。尚、図10では、感光体カートリッジ1の左側壁82に設けられた一方の支軸12の一例を示したが、一対の支軸12は、感光体カートリッジ1の右側壁81と左側壁82とに互いに向き合う方向に突設されている。尚、感光体カートリッジ1の右側壁81に設けられた他方の支軸12は、図10に示す感光体カートリッジ1の左側壁82に設けられた一方の支軸12と左右対称的な構成であるため図示を省略している。
図10に示す状態から図11に示すように、保護カバー2を支軸12を回動中心として図10及び図11の矢印E1方向に回動させる。そして、感光ドラム4の外周に接近させながら離間部材3も支軸71を回動中心として図10及び図11の矢印F1方向に回動させる。そして、該離間部材3を感光ドラム4の表面と金属軸11との間に加圧ばね9の弾性力に抗して進入させる。
このとき、図11に示すように、離間部材3の凹部31が感光ドラム4の表面に嵌合して当接する。そして、凹部32が金属軸11の外周面に嵌合して当接する。その状態で、加圧ばね9の弾性力により金属軸11が感光ドラム4側に付勢されて離間部材3は、感光ドラム4の表面と金属軸11との間に挟まれた状態になる。このため、離間部材3は、感光ドラム4の表面と金属軸11との間から抜け出るのを防止される。
また、図11に示すように、保護カバー2が支軸12を回動中心として図11の矢印E1方向に回動する。そのとき、保護カバー2に設けられている舌片28の突起部22が感光体カートリッジ1の右側壁81と左側壁82のそれぞれに設けられた被係合孔29に係合する。これにより保護カバー2は、感光ドラム4から離れる図11の矢印E2方向への回動を防止される。
このようにして、離間部材3が感光ドラム4の表面と金属軸11との間に挟まれた状態で加圧ばね9により付勢されて抜け止めされ、更に、舌片28の突起部22が被係合孔29に係合して保護カバー2が図11の矢印E2方向に回動することが防止される。これにより感光体カートリッジ1の搬送中、或いは、取り扱い中に受ける振動により感光体保護ユニット70が感光ドラム4から脱離することが防止される。
離間部材3が感光ドラム4の表面と金属軸11との間に確実に装着されているか否かは、図5に示す確認窓25から目視により確認することができる。尚、本実施形態の確認窓25は、保護カバー2を貫通する周囲が閉じられた貫通穴により構成した一例であるが、確認窓25を切り欠きにより構成しても良い。
<感光体カートリッジの装着操作>
次に、図12及び図13を用いて感光体保護ユニット70が装着された感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に装着する操作について説明する。図12は、感光体保護ユニット70が装着された感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に装着する様子を示す断面説明図である。図13は、感光体保護ユニット70が装着された感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体の正規の装着位置に装着した様子を示す断面説明図である。
次に、図12及び図13を用いて感光体保護ユニット70が装着された感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に装着する操作について説明する。図12は、感光体保護ユニット70が装着された感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に装着する様子を示す断面説明図である。図13は、感光体保護ユニット70が装着された感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体の正規の装着位置に装着した様子を示す断面説明図である。
図6に示す感光体カートリッジ1の右側壁81と左側壁82のそれぞれの外側には、更に外側に向けて第一の案内片13と、第二の案内片14とが突設されている。尚、図6では、右側壁81の第二の案内片14は、図面の都合上、図示していない。
図2及び図12に示すように、画像形成装置60本体の正面側と背面側の各側板の内壁面にそれぞれ設けられた一対のガイド部材40には、図12に示す第一、第二の案内溝42,43がそれぞれ設けられている。図12に示す第一、第二の案内溝42,43は、図2に示す画像形成装置60本体の左側面側から右側面側に向かって延設されている。
感光体カートリッジ1の右側壁81と左側壁82とにそれぞれ設けられた一対の第一の案内片13は、それぞれ第一の案内溝42内に摺動自在に嵌合される。また、一対の第二の案内片14は、それぞれ第二の案内溝43内に摺動自在に嵌合される。
ユーザは、図4に示す感光体カートリッジ1の取手81a,82aを把持して第一の案内片13を図12に示す第一の案内溝42内に進入させ、図6に示す第二の案内片14を図12に示す第二の案内溝43内に進入させる。図6に示すように、第一の案内片13と第二の案内片14とは、感光体カートリッジ1の長手方向(図6の左右方向)の両端部にそれぞれ設けられている。尚、図6の右側の第二の案内片14は、図面の都合上、省略している。
これにより感光体カートリッジ1は、画像形成装置60本体の正面側と背面側のそれぞれの側板に設けられた第一、第二の案内溝42,43に対して、一対の第一の案内片13と、一対の第二の案内片14とにより四点で摺動可能に支持される。そして、図12の矢印B方向に押し込まれて正規の装着位置に装着される。
感光体カートリッジ1は、画像形成装置60本体に対して、図12の矢印B方向に押し込まれている途中において、図12に示すように、感光体保護ユニット70に設けられている突起部23がガイド部材40に突設されたストッパ部41に当接する。これによりユーザは、感光体保護ユニット70が装着された状態の感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に装着したことが分かる。
ユーザは、感光体カートリッジ1を図12の矢印B方向とは反対方向に画像形成装置60本体から引き出す。そして、感光体保護ユニット70を感光体カートリッジ1から取り外した後、再度、感光体カートリッジ1を図12の矢印B方向に挿入して画像形成装置60本体に装着することができる。或いは、ユーザは、図12に示すように、感光体保護ユニット70に設けられている突起部23がガイド部材40に突設されたストッパ部41に当接する。そのままの状態で、更に、感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体内に図12の矢印B方向に押し込むことができる。
図12に示すように、突起部23がストッパ部41に当接したままで、感光体カートリッジ1を更に画像形成装置60本体内に図12の矢印B方向に押し込む。すると、図13に示すように、保護カバー2が支軸12を中心にして図13の矢印E2方向に回動する。そして、図12に示すように、加圧ばね9の付勢力により帯電ローラ5の金属軸11と感光ドラム4の表面との間に挟持されていた離間部材3を該感光ドラム4の表面と金属軸11との間から引っ張って抜き取る。
図13に示すように、帯電ローラ5の金属軸11は、加圧ばね9により感光ドラム4側に常時押圧されている。このため離間部材3が帯電ローラ5の金属軸11と感光ドラム4の表面との間から抜き取られると、この時点で初めて加圧ばね9の付勢力により帯電ローラ5が感光ドラム4の表面に圧接される。また、保護カバー2が支軸12を中心にして図13の矢印E2方向に回動すると、図12に示す突起部22が図13に示す被係合孔29から抜け出る。
このように、離間部材3が感光ドラム4の表面と金属軸11との間から抜け出ることと、突起部22が被係合孔29から抜け出ることとにより保護カバー2は、支軸12を中心にして図13の矢印E2方向に回動可能な状態になる。その後、ユーザは、感光体カートリッジ1の取手81a,82aを掴む。その状態で該感光体カートリッジ1をガイド部材40に設けられた第一、第二の案内溝42,43に沿って感光ドラム4が図7に示す現像スリーブ7に接近する位置まで図7の矢印B方向に押し込む。この状態で、図13に示すように、軸受部21の弾性片21aは、図13の矢印B方向で示す感光体カートリッジ1の押し込み方向に沿った向きに向いている。
ユーザは、図2及び図4に示す感光体保護ユニット70の長手方向中央部に設けられた摘み24を摘んで、図2及び図4に示す矢印J方向に引く。すると、図13に示す軸受部21の弾性片21aが弾性変形して支軸12が開口21cから抜き取られて感光体保護ユニット70が感光体カートリッジ1から外される。感光体保護ユニット70が感光体カートリッジ1から外された状態において、感光ドラム4の表面に埃や異物が付着してしまう場合がある。
図7に示す転写ローラ8は、図2に示す開閉扉58の内面側から一部が露出して回転可能に設けられている。図2に示すように、画像形成装置60本体に対して開閉扉58が開いた状態では、開閉扉58側に設けられた転写ローラ8は、感光体カートリッジ1の感光ドラム4の表面から離間する。また、画像形成装置60本体に対して開閉扉58が閉じた状態では、図7に示すように、転写ローラ8は、感光体カートリッジ1に設けられた感光ドラム4の表面に当接する。
開閉扉58には、該開閉扉58の開閉位置を検出する検出手段となる図3に示す開閉センサ19が設けられている。開閉センサ19は、開閉扉58が閉じる動作を検出する。CPU20は、開閉センサ19による検出結果に基づいてモータ35を駆動制御して、該開閉扉58が閉じる前に感光ドラム4を図7の矢印A方向に回転駆動する。
これにより感光体カートリッジ1(プロセスカートリッジ)が新品で、梱包材料の埃や異物が感光ドラム4の表面に付着している場合であっても以下の通りである。該感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に装着した後に、開閉扉58の開閉位置を検出する検出手段となる図3に示す開閉センサ19が該開閉扉58が閉じる動作を検出する。そして、CPU20は、開閉センサ19による検出結果に基づいてモータ35を駆動制御して、該開閉扉58が閉じる前に感光ドラム4を図7の矢印A方向に回転駆動する。
これにより図7に示すように、該開閉扉58が閉じる前に感光ドラム4を回転駆動する。これにより該転写ローラ8が感光ドラム4に当接する前に該感光ドラム4の表面に付着している埃や異物を感光体カートリッジ1に設けられているクリーニングブレード6により掻き取って残留トナー回収箱84内に回収することができる。これによりクリーニングされた該感光ドラム4の表面に転写ローラ8が当接しても該転写ローラ8の表面に汚れが移ることが無い。これにより記録材Pの裏面が汚れることが無い。
<通常の画像形成動作>
次に、図14を用いて通常の画像形成動作について説明する。図14は、画像形成装置60の通常の画像形成動作を説明するフローチャートである。図14のステップS1において印刷動作がスタートすると、ステップS2において、前回転処理を行う。その後、感光体カートリッジ1が設けられた画像形成部では、ステップS3において、図1の矢印A方向に回転する感光ドラム4の表面に対して帯電ローラ5により一様に帯電する。
次に、図14を用いて通常の画像形成動作について説明する。図14は、画像形成装置60の通常の画像形成動作を説明するフローチャートである。図14のステップS1において印刷動作がスタートすると、ステップS2において、前回転処理を行う。その後、感光体カートリッジ1が設けられた画像形成部では、ステップS3において、図1の矢印A方向に回転する感光ドラム4の表面に対して帯電ローラ5により一様に帯電する。
その後、ステップS4において、一様に帯電した感光ドラム4の表面に対してレーザスキャナ54により画像情報に応じたレーザ光Lが照射されて静電潜像が形成される。その後、ステップS5において、現像装置15により感光ドラム4の表面に形成された静電潜像にトナーが供給されてトナー像として現像される。
一方、ステップS6において、給送カセット50から記録材Pが給送され、ステップS7において、所定のタイミングでレジストローラ53が回転駆動される。その後、ステップS8において、転写ローラ8により感光ドラム4の表面に形成されたトナー像が記録材Pに転写される。その後、ステップS9において、定着装置55により記録材Pにトナー像が熱定着される。その後、ステップS10において、トナー像が熱定着された記録材Pは、排出ローラ56により排出トレイ57上に排出される。その後、ステップS11において、後回転処理を行った後、ステップS12に進んで画像形成動作を終了する。
<比較例のジャム処理操作>
次に、図15を用いて比較例のジャム処理操作について説明する。図15は、比較例の画像形成装置60のジャム処理操作を説明するフローチャートである。図15のステップS21において、図1に示す画像形成装置60の搬送路52上で記録材Pにジャムが発生すると、ステップS22において、画像形成装置60は動作を停止する。その後、ステップS23において、画像形成装置60の操作パネルに記録材Pにジャムが発生した旨を表示する。次に、ステップS24において、ユーザは、開閉扉58を開く。
次に、図15を用いて比較例のジャム処理操作について説明する。図15は、比較例の画像形成装置60のジャム処理操作を説明するフローチャートである。図15のステップS21において、図1に示す画像形成装置60の搬送路52上で記録材Pにジャムが発生すると、ステップS22において、画像形成装置60は動作を停止する。その後、ステップS23において、画像形成装置60の操作パネルに記録材Pにジャムが発生した旨を表示する。次に、ステップS24において、ユーザは、開閉扉58を開く。
次に、ステップS25において、ジャムの発生箇所に応じて、ユーザは、感光体カートリッジ1を取り出すか否かを判断する。そして、前記ステップS25において、感光体カートリッジ1を取り出す必要があると判断した場合には、ステップS26に進む。前記ステップS26において、画像形成装置60本体から感光体カートリッジ1を取り出して図1に示す搬送路52上でジャムした記録材Pを除去する。
その後、ステップS27に進んで、感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体内に挿入した後、ステップS28に進んで、ユーザは、開閉扉58を閉じる。このとき、開閉扉58側に設けられた転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接される。これにより該感光ドラム4の表面に付着した紙片やトナー等の異物が転写ローラ8の表面に転写されて付着する。次に、ステップS29において、前多回転処理を行う。このとき、クリーニングブレード6により感光ドラム4の表面に付着した紙片やトナー等の異物を掻き取って除去する。また、転写ローラ8にトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加して転写ローラ8の表面のクリーニングを別途実行する。
その後、ステップS30に進んでジャム処理を終了する。また、前記ステップS25において、ユーザは、感光体カートリッジ1を取り出す必要がないと判断した場合には、ステップS31に進んで、図1に示す搬送路52上でジャムした記録材Pを除去する。その後、ステップS28〜S30に進んで前述と同様の動作及び操作を行う。図15に示す比較例のジャム処理操作では、感光ドラム4の表面に付着した紙片やトナー等の異物が転写ローラ8の表面に転写されて付着する。このため転写ローラ8にトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加して転写ローラ8の表面のクリーニングを別途実行する必要がある。
転写ローラ8の表面のクリーニングを実行しない場合は以下の通りである。記録材Pが感光ドラム4の表面と転写ローラ8の表面とにより挟持搬送される際に転写ローラ8の表面に転写されて付着した紙片やトナー等の異物が記録材Pの裏面に転写されて付着する。このため該記録材Pの裏面が汚れる。
<本実施形態のジャム処理操作>
次に、図16を用いて本実施形態のジャム処理操作について説明する。図16は、本実施形態の画像形成装置60のジャム処理操作を説明するフローチャートである。尚、図16のステップS41〜S47は、図15に示して前述したステップS21〜S27と同様であるため重複する説明は省略する。
次に、図16を用いて本実施形態のジャム処理操作について説明する。図16は、本実施形態の画像形成装置60のジャム処理操作を説明するフローチャートである。尚、図16のステップS41〜S47は、図15に示して前述したステップS21〜S27と同様であるため重複する説明は省略する。
図16のステップS47において、ユーザが感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体内に挿入した後、ステップS48に進んで、ユーザが開閉扉58を閉じる操作を開始する。このとき、ステップS49に進んで、図3に示すCPU20は、開閉センサ19による検出結果に基づいて開閉扉58の開閉位置を検出する。
前記ステップS49において、開閉扉58の開閉位置が完全に閉じる前(転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前)の中途位置に到達した時点で、ステップS50に進む。前記ステップS50において、CPU20は、図3に示すモータ35を駆動制御して感光ドラム4を図1の矢印A方向に回転駆動する。
即ち、ユーザが開閉扉58を開いて感光ドラム4(像担持体)の表面と、転写ローラ8(転写手段)の表面とによる記録材P(被転写媒体)の挟持を解除する。その後(解除後)、再びユーザが開閉扉58を閉じて感光ドラム4の表面と、転写ローラ8の表面とにより記録材Pが挟持状態となる。それ迄の間に、CPU20(制御手段)は、感光ドラム4を少なくとも該感光ドラム4と転写ローラ8とが対向する位置が該転写ローラ8との挟持位置を抜ける迄、回転させる。
また、感光ドラム4(像担持体)の表面と、転写ローラ8(転写手段)の表面とにより記録材P(被転写媒体)が挟持状態となる。それ迄の間に、CPU20(制御手段)は、少なくともクリーニングブレード6(クリーニング手段)と対向する位置が転写ローラ8との挟持位置を抜ける迄、該感光ドラム4を回転させる。
また、感光ドラム4(像担持体)の表面と、転写ローラ8(転写手段)の表面とにより記録材P(被転写媒体)が挟持状態となる。それ迄の間に、CPU20(制御手段)は、少なくとも現像装置15の現像スリーブ7(現像手段)と対向する位置がクリーニングブレード6(クリーニング手段)と対向する位置を抜ける迄、該感光ドラム4を回転させる。
CPU20(制御手段)が感光ドラム4(像担持体)を回転させる量は、1回転未満である。これにより図1に示すクリーニングブレード6により感光ドラム4の表面に付着した紙片やトナー等の異物を掻き取って除去する。
その後、前記ステップS49において、図3に示すCPU20は、開閉センサ19による検出結果に基づいて開閉扉58が完全に閉じた位置に到達したことを検出する。その後、ステップS51に進んで、前多回転処理を行う。このとき、前記ステップS50において、クリーニングブレード6により感光ドラム4の表面に付着した紙片やトナー等の異物は既に掻き取って除去されている。
これにより開閉扉58が閉じられると同時に該開閉扉58側に設けられた転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接しても該感光ドラム4から転写ローラ8に紙片やトナー等の異物が転写されて付着することもない。このため図15に示して前述した比較例のように、転写ローラ8にトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加して転写ローラ8の表面のクリーニングを別途行なう必要もない。これにより前多回転処理を行う時間を短縮できる。
その後、ステップS52に進んでジャム処理を終了する。また、前記ステップS45において、ユーザは、感光体カートリッジ1を取り出す必要がないと判断した場合には、ステップS53に進んで、図1に示す搬送路52上でジャムした記録材Pを除去する。その後、ステップS49〜S52に進んで前述と同様の動作及び操作を行う。
図16に示す本実施形態のジャム処理操作では、開閉扉58が閉じられる操作に連動して該開閉扉58側に設けられた転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前に感光ドラム4を図1の矢印A方向に回転駆動する。これにより該感光ドラム4の表面に付着した紙片やトナー等の異物をクリーニングブレード6により掻き取って除去することができる。このため転写ローラ8にトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加して転写ローラ8の表面のクリーニングを別途実行する必要がない。また、記録材Pが感光ドラム4の表面と転写ローラ8の表面とにより挟持搬送される際に該記録材Pの裏面が汚れることがない。
尚、ユーザが感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に着脱するとき、開閉扉58の開閉に伴って、図4に示す感光ドラム4の長手方向端部に設けられた三角形状の接続部4aに図示しないアダプターが着脱される。このアダプターは、図3に示すモータ35の駆動伝達系に接続されている。これにより感光ドラム4の接続部4aに図示しないアダプターを着脱することで、図3に示すモータ35の回転駆動力が接続部4aを介して感光ドラム4に伝達される。
図1に示す画像形成装置60本体内の搬送路52上で記録材Pにジャムが発生した際には、ユーザは画像形成装置60本体に対して開閉扉58を開く。ユーザが開閉扉58を開く動作に連動して該開閉扉58側に設けられた転写ローラ8が感光ドラム4の表面から離間する。ユーザは、搬送路52でジャムした記録材Pを取り除いた後に、該開閉扉58を閉める。ユーザが該開閉扉58を閉める動作に連動して転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する。
このような構成の画像形成装置60において、転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前にCPU20は開閉センサ19による検出結果に基づいてモータ35を駆動制御して感光ドラム4を図1の矢印A方向に回転駆動する。これにより転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前に該感光ドラム4の表面に付着している紙片等の異物やトナーを感光体カートリッジ1に設けられたクリーニング手段となるクリーニングブレード6により掻き取って回収することができる。これにより転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接しても該転写ローラ8の表面に汚れが移ることが無い。これにより記録材Pの裏面が汚れることが無い。
このように、感光ドラム4の表面に付着している紙片等の異物やトナーが転写ローラ8に転写されて付着することを防止できるため該転写ローラ8にトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加して転写ローラ8の表面のクリーニングを別途実行する必要が無い。このため画像形成装置60の準備時間や画像形成動作の前回転動作時間を短縮できるため画像形成時間を短縮することができる。
また、感光体カートリッジ1が新品で梱包されている状態から開梱する際に梱包材料から出る埃や異物が感光ドラム4の表面に付着している場合がある。その場合においても該感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に装着した後に画像形成装置60本体の開閉扉58を閉じる際に以下の通りである。該開閉扉58側に設けられた転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前に該感光ドラム4を図1の矢印A方向に回転駆動する。これにより感光ドラム4の表面に付着している埃や異物を感光体カートリッジ1に設けられているクリーニング手段となるクリーニングブレード6により掻き取って回収することができ、埃や異物による画像欠陥を抑制できる画像形成装置60を提供できる。
尚、本実施形態では、ジャム処理操作時の開閉扉58の動作に応じて感光ドラム4と転写ローラ8との接離や感光ドラム4の回転を制御した。他に、記録材Pのジャムの検出と、その解除の検出に応じて転写ローラ8と感光ドラム4との接離や感光ドラム4の回転を制御するようにしても良い。
更に、本実施形態では、感光ドラム4から記録材Pにトナー像を直接転写する方式の画像形成装置60について説明を行った。他に、感光ドラム4(像担持体)から図示しない中間転写ベルトの外周面上にトナー像を一次転写し、該中間転写ベルトの外周面上のトナー像を記録材Pに二次転写する構成の画像形成装置に対しても適用可能である。この場合、記録材Pのジャム発生後の処理において、中間転写ベルトの外周面上に付着するトナーの量を削減することができるため、復帰動作にかかる時間を短縮することが可能となる。
次に、図17を用いて本発明に係る画像形成装置の第二実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図17(a)は、本発明に係る画像形成装置60の第2実施形態の画像形成装置60本体に設けられた案内溝に沿って設けられたラック17の構成を示す斜視説明図である。図17(b)は、第2実施形態の画像形成装置60本体に設けられた案内溝に沿って設けられたラック17と、感光ドラム4の駆動ギア18とが噛合する様子を示す斜視説明図である。
前記第1実施形態では、図3に示す開閉センサ19による検出結果に基づいて、CPU20は、ユーザが開閉扉58を閉じる操作を開始したことと、開閉扉58側に設けられた転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前のタイミングを検出する。そして、該転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前にモータ35を駆動制御して感光ドラム4を図1の矢印A方向に回転駆動する。これにより該感光ドラム4の表面に付着した紙片やトナー等の異物をクリーニングブレード6により掻き取って除去する構成とした。
本実施形態では、ユーザが開閉扉58を開いて感光体カートリッジ1(プロセスカートリッジ)を画像形成装置60本体に挿入して装着する。その過程で感光ドラム4の駆動ギア18が画像形成装置60本体の側板に固定されたガイド部材40に設けられたラック17に噛合する。そして、転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接する前に感光ドラム4を図1の矢印A方向に回転させる。
即ち、本実施形態では、画像形成装置60本体に設けられたラック17と、該感光ドラム4に設けられた駆動ギア18とが噛合する。感光ドラム4(像担持体)は、該感光ドラム4の表面と、転写ローラ8(転写手段)の表面とにより記録材Pが挟持状態となる迄の間に該ラック17に駆動ギア18が噛合して回転する。これにより該感光ドラム4の表面に付着した紙片やトナー等の異物をクリーニングブレード6により掻き取って除去する構成としたものである。これにより本実施形態では、前記第1実施形態のような開閉センサ19(検出手段)を別途設けることなく簡単な構成とすることができる。
図17に示すように、画像形成装置60本体に設けられたガイド部材40に形成された第二の案内溝43に沿ってラック17が設けられている。図6に示す感光体カートリッジ1の長手方向両端部に突出して設けられた一対の第二の案内片14が第二の案内溝43に沿って装着される。その際に、該感光体カートリッジ1が規定の装着位置に嵌合するまで、該ラック17と、図17に示す感光体カートリッジ1に設けられた感光ドラム4の駆動ギア18とが噛合する。これにより画像形成装置60本体に対する感光体カートリッジ1の装着操作に連動して感光ドラム4が図1の矢印A方向に回転する。
ユーザが開閉扉58を開いて、感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体から引き抜いて図1に示す搬送路52にジャムした記録材Pを除去する。その後、該感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体内に装着する。その際に、感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体内の規定の装着位置に案内する第二の案内溝43に沿って形成されたラック17と、感光体カートリッジ1に設けられた感光ドラム4の駆動ギア18とが噛合する。
これにより該感光体カートリッジ1が画像形成装置60本体内の規定の装着位置に案内されるまで感光ドラム4が図1の矢印A方向に回転する。これにより感光ドラム4の表面に付着している紙片等の異物やトナーを感光体カートリッジ1に設けられているクリーニングブレード6により掻き取って除去することができる。
これによりユーザが開閉扉58を閉じた際に、該開閉扉58側に設けられた転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接しても該感光ドラム4の表面から転写ローラ8の表面に紙片等の異物やトナーが転写されて付着することがない。
また、感光ドラム4の表面から転写ローラ8の表面に紙片等の異物やトナーが転写されて付着することがない。このため該転写ローラ8にトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加して該転写ローラ8の表面のクリーニングを別途行なう必要が無い。このため画像形成装置60の準備時間や画像形成動作の前回転動作時間を短縮できる。これにより画像形成時間を短縮することができる。
感光体カートリッジ1が画像形成装置60本体内の規定の装着位置に到達すると、該感光体カートリッジ1の長手方向端部に設けられた駆動ギア18はラック17から脱離して空転可能となる。その後、感光ドラム4の長手方向端部に設けられた接続部4aに図示しないアダプターが連結されて図3に示すモータ35からの回転駆動力が接続部4aを介して感光ドラム4に伝達される。また、感光ドラム4を画像形成装置60本体から引き抜いて脱離すると、図示しないアダプターが接続部4aから外れ、装着時とは異なる経路を通ることで駆動ギア18とラック17は噛合せず、感光ドラム4は停止した状態で引き抜かれる。
転写ローラ8(転写手段)の表面が感光ドラム4(像担持体)の表面に当接する前に該感光ドラム4(像担持体)を回転する範囲は、ラック17の全長を以下の通り設定することにより規定される。図7の矢印A方向で示す該感光ドラム4(像担持体)が回転する方向において以下の通りである。現像装置15(現像手段)に回転可能に支持された現像剤担持体となる現像スリーブ7の表面が対向する現像部Gを起点にする。そして、転写ローラ8(転写手段)の表面が対向する転写ニップ部Nまでの該感光ドラム4(像担持体)の外周面上の距離Rよりも長く設定されている。
これにより感光ドラム4の現像部Gよりも回転方向下流側でトナーが付着している可能性のある部分が転写ニップ部Nを通過する。これにより転写ローラ8が感光ドラム4に接触するときに、トナーが転写ローラ8の表面に付着するおそれが無くなる。
更に、現像部Gがクリーニングブレード6を通過するように感光ドラム4の回転量を設定する。これにより感光ドラム4の表面に付着したトナーをクリーニングブレード6により掻き取って回収してから転写ローラ8を感光ドラム4に接触させることができる。
また、ラック17の全長は、図7の矢印A方向で示す該感光ドラム4(像担持体)が回転する方向において、該感光ドラム4(像担持体)の一周の外周長未満の距離に設定されている。
ユーザが開閉扉58を開いて、感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体から引き抜いて脱離する。そして、搬送路52上でジャムした記録材Pを除去する。その後、該感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に挿入して装着する。その際に、感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体の規定の装着位置に案内するための第二の案内溝43に沿ったラック17を設ける。そして、該感光体カートリッジ1に設けられた感光ドラム4の駆動ギア18とラック17とが噛合する。そして、該感光体カートリッジ1が画像形成装置60本体の規定の装着位置に案内されるまで該感光ドラム4を図1の矢印A方向に回転駆動する。
これにより感光ドラム4の表面に付着している紙片等の異物やトナーを感光体カートリッジ1に設けられているクリーニングブレード6により掻き取って除去することができる。これにより画像形成装置60本体の開閉扉58を閉じた際に、該開閉扉58側に設けられた転写ローラ8の表面が感光ドラム4の表面に当接しても感光ドラム4の表面から転写ローラ8の表面に紙片等の異物やトナーが転写されて付着することがない。これにより記録材Pが感光ドラム4の表面と転写ローラ8の表面とにより挟持搬送される際に該記録材Pの裏面が汚れることがない。
また、感光体カートリッジ1が新品で梱包されている状態から開梱する際に、梱包材料等から出た埃や異物が感光ドラム4の表面に付着している場合がある。その場合においても感光体カートリッジ1を画像形成装置60本体に装着する際に、ラック17に噛合して感光ドラム4の駆動ギア18が回転する。
これにより感光体カートリッジ1が画像形成装置60本体の規定の装着位置に案内されるまで感光ドラム4を図1の矢印A方向に回転する。これにより感光ドラム4の表面に付着している埃や異物を感光体カートリッジ1に設けられているクリーニングブレード6により掻き取って除去することができる。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
P…記録材(被転写媒体)
4…感光ドラム(像担持体)
7…現像スリーブ(現像手段)
8…転写ローラ(転写手段)
20…CPU(制御手段)
58…開閉扉
4…感光ドラム(像担持体)
7…現像スリーブ(現像手段)
8…転写ローラ(転写手段)
20…CPU(制御手段)
58…開閉扉
Claims (6)
- 回転可能な像担持体と、
前記像担持体に対向し、該像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像として現像する現像手段と、
前記像担持体に形成されたトナー像を該像担持体の間で挟持する被転写媒体に転写する転写手段と、
前記像担持体と前記転写手段との前記挟持を解除する解除手段と、
前記解除手段による前記解除後、前記像担持体と前記転写手段とが前記挟持状態となる迄の間に、前記像担持体を少なくとも前記像担持体の前記現像手段と対向する位置が前記転写手段との挟持位置を抜ける迄、回転させる制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 開閉可能な開閉扉を更に有し、
前記解除手段は、前記開閉扉を開く動作に応答して前記挟持状態を解除すると共に前記開閉扉を閉める動作に応答して前記挟持状態とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体は、
前記画像形成装置の本体に設けられたラックと、
前記像担持体に設けられた駆動ギアと、
により、
前記像担持体と前記転写手段とが前記挟持状態となる迄の間に、前記ラックに前記駆動ギアが噛合して回転することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体に付着した付着物を清掃するクリーニング手段を有し、
前記像担持体と前記転写手段とが前記挟持状態となる迄の間に、少なくとも前記クリーニング手段と対向する位置が前記転写手段との挟持位置を抜ける迄、前記像担持体を回転させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体に付着した付着物を清掃するクリーニング手段を有し、
前記像担持体と前記転写手段とが前記挟持状態となる迄の間に、少なくとも前記現像手段と対向する位置が前記クリーニング手段と対向する位置を抜ける迄、前記像担持体を回転させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段が前記像担持体を回転させる量は、1回転未満であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113835319A (zh) * | 2020-06-24 | 2021-12-24 | 佳能株式会社 | 成像设备 |
-
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