JP2018044363A - ドアストッパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比べて部品点数を減らし、安価で簡素な構成のドアストッパ装置を提供する。【解決手段】ボディの開口に対し、ボディ取付部20が取付けられ、開閉を行うドアに対して摺動体40が固定される。ドアストッパ装置10は、ボディ取付部20に設けられる中空形状の筒部30と、筒部内部を摺動する移動体60と、移動体60と繋がるアーム50で構成されている。移動体60の側方には突起65が形成され、突起65が摺動するガイド孔35が筒部30に形成されるが、ガイド孔35はアーム50の軸CAに対し傾斜する。移動体60は軸CAに対し傾斜したガイド孔35と、一方向に付勢力を与えるスプリングとの関係によって、アーム50自体に捩れが生じ、アーム50の外周とドアに固定されアーム50と摺接する摺動体40との間で面圧が比較的に高くなり、アーム50に対する摺動体40の移動が規制されて、ドアの位置が固定される。【選択図】図4

Description

本発明は、ドアの位置の固定が行えるドアストッパ装置に関する。
従来のドアストッパ装置として、例えば、特許文献1に示される装置が知られている。特許文献1では、車両のドアと連結されるピストンロッド及びピストンロッドが軸方向に移動できるシリンダを備えた固定装置が知られている。ピストンロッドはシリンダに対して往復動可能であり、シリンダ内でピストンロッドの周囲には流体(オイル等の液体)で満たされている作動室を有する。シリンダ内の作動室は、1つのポートを介して2つの作動室が区画されており、更にポートの両側に弁体となる絞り体がそれぞれスプリングの付勢力で付勢された状態で設けられ、絞り体への圧力状態によって、2つの作動室の流路が2つの絞り体により分断されている。更にその上、シリンダ内の液体が存在しない場所には圧縮コイルばねが配設されている。
ドアの開閉にともないドアにつながるピストンロッドが連動して移動し、その移動に伴い一方の作動室の体積を減少することにより圧力が上昇し、2つの作動室に圧力差を発生させることで絞り体が移動することによりポートを開放し、2室間の液体を流動させる。一方、ドアの開閉操作をやめると、絞り体が2つの作動室間のポートを塞ぐため、2室間の流体の移動が停止する。これによって、作動室の体積を保持する構造となっており、液体の圧力差と圧縮コイルばねの予圧がつりあい、ドアを任意の位置で固定することができる。
特開平6−323356号公報
上記した従来のドアストッパ装置は、シリンダ内の流体の移動を用いてドアの位置を固定する装置である。従来のドアストッパ装置は、内部に設けられた2つの作動室において液体の圧力差を利用するため、構成する部品には部品精度が必要となる。例えば、圧縮コイルばねが配設されている空間に、内部液体が漏洩しないよう浮動分離壁が必要になる。液体の漏洩による作動室内の圧力の低下は、装置の性能に関わる為、シリンダ内部の液体が、作動室外に漏洩しないようにする構造が必要となる。更に、従来の装置では、複数のスプリングおよびポートの両側に絞り体を有するために内部構造が複雑となり、必要となる部品点数が多くなってしまう。部品点数の多さは、コスト増となるだけでなく、重量も重くなってしまう。
そこで、本発明はこうした事情に鑑みてなされたものであり、従来に比べ、部品点数を減らした安価で簡素な構成のドア固定装置を提供する。
上記した課題を解決するために講じた技術的手段は、以下に示す構成とした。即ち、
ドアによって開閉される開口が形成されたボディの前記開口に対する基準位置に取付けられるボディ取付部と、該ボディ取付部に設けられる中空形状の筒部と、該筒部から突出し、前記筒部内で前記ドアの開閉に伴い移動する移動体と、該移動体と繋がるアームと、前記ドアに対して固定され、前記ドアの開閉に伴い前記アームの外周に摺接する摺動体と、前記筒部と前記移動体との間に配設され、前記アームを一方向に付勢するスプリングとを備え、前記移動体と前記筒部の一方に突起が設けられると共に、他方に前記突起が摺動し、前記アームの軸に対し傾斜を有するガイド孔が設けられ、前記スプリングの付勢力により前記突起が傾斜した前記ガイド孔で保持された状態の時、前記摺動体と摺接する前記アームの外周が捩れ、前記摺動体の移動が前記アーム上で固定される第1状態となる構成とした。
上記した構成において、前記ドアを所定の操作力以上で操作すると、前記摺動体が前記アームと一体に移動し、前記移動体の捩れが前記ガイド孔での前記突起の移動により解除されることにより、前記ドアの開閉が行える構成とすると良い。
また、前記ドアへの操作がなくなると、前記スプリングの付勢力により、前記ガイド孔での前記突起が移動し、前記摺動体に対して前記アームが捩れて前記第1状態に復帰する構成とすると良い。
更に、前記ガイド孔は、前記アームが回動する水平軸に対して傾斜していると良い。
更にその上、前記アームは、前記摺動体の背面に前記ドアの開閉を制限するストッパ部を有すると良い。
本発明によれば、従来と比較して部品点数を少なく、ドアの開閉操作に作動流体を用いずに、任意の位置にドアを固定させることができる。
即ち、ドアの開閉が成されるボディに設けられた開口に対し、ボディ取付部が取付けられ、開閉を行うドアに対して摺動体が固定される構成で、ドアストッパ装置は、ボディ取付部と、ボディ取付部に設けられる中空形状の筒部と、筒部内部を摺動する移動体と、移動体と繋がるアームと、アーム上を摺動する摺動体とで構成される。移動体と筒部の一方に突起が設けられ、他方に突起が摺動するガイド孔が形成されるが、ガイド孔はアームの軸に対し傾斜する。これにより、移動体は軸に対し傾斜したガイド孔と、筒部と移動体の間に配設されて一方向に付勢力を与えるスプリングとの関係によって、アーム自体に捩れが生じるものとなる。その結果、アームの外周とドアに固定された摺動体との間で面圧が比較的に高くなり、アームに対する摺動体の移動が規制されて、ドアの位置が固定される第1状態となる。
本発明によれば、従来のように、ドアストッパ装置の内部に流体を移動させて、弁体保持を行う構成により2つの作動室間での状態の保持を行う構成に比べ、従来よりも部品点数を少なくでき、安価でしかも軽量な構成として実現することができる。従来の如くシリンダ内部に流体を流動させないため、外部への流体の漏洩を防ぐ対策を取る必要がない。その結果、従来のような複雑な構成もなく、簡素化が可能となる。上記した効果を奏するためには、以下の構成にすると更に良い。
ドアを所定の操作力以上で操作すると、ボディの開口の基準位置に取付けられるボディ取付部に対し、ドアに固定された摺動体が、アーム上を摺動する。この場合、ガイド孔はアームの軸に対し傾斜を持っているため、アームの捩れが突起とガイド孔との関係により解除されて第2状態となる。第2状態は第1状態に比べ、アームと摺接する摺動体との間で面圧が比較的低くなり、ドアを簡単な構成で移動させることができる。
また、ドアへの操作がなくなると、スプリングの一方向への付勢力によりガイド孔での突起が移動し、摺動体に対してアームが捩れて第1状態に復帰するので、簡単な構成でドア位置の固定ができる。
更に、ガイド孔は水平軸に対して傾斜させれば、突起が摺動するガイド孔の形状を変えるだけで任意に摺動体とアームとの間の面圧を変えて、ドア位置を固定することができる。
アームはドアの開閉を制限するドアストッパ部を備えれば、アーム上を摺動する摺動体は、ドアストッパ部に当接し、それ以上は移動することができないため、ドアの回動範囲がドアストッパ部で制限され、簡単な構成でドアの開閉の範囲を制限することができる。
本発明のドアストッパ装置を車両に適用した場合の車両搭載図である。 車両に搭載したドアストッパ装置の全閉状態を示す説明図である。 車両に搭載したドアストッパ装置の全開状態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態におけるドアストッパ装置の構成を示す斜視図である。 ドアストッパ装置の内部構造を示す断面図である。 ドアを開操作時のアームに対する摺動体の動作を説明する説明図である。 (a)図4に示す摺動体とアームとの関係を示す第1状態での説明図であり、(b)図4に示す摺動体とアームとの関係を示す第2状態での説明図である。 本発明の第2実施形態における移動体の周辺構造を示す断面図である。 図8に示す突起が摺動するガイド孔と突起との関係を示す平面図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
実施形態を説明する前に、最初に方法について定義する。以下の説明では、図1および図2に示すようにボディ1からみて、ボディ1の車幅を示す方向が幅方向であり、閉状態のドア4の外側方向を車外側、その反対の内側を車内側とする。また、図1に示すボディ1の開口2に対し、ドアヒンジ3が取付けられる方向を前方とし、その逆を後方と定義して説明する。
図1はドアストッパ装置10を車両(ボディ)1に搭載した車両搭載図である。図1に示すようにボディ1の側部には、乗降用の開口2が形成されている。開口2の前方の平面状となった縁部2aには、車両の高さ方向に並設された一対のドアヒンジ3によりドア4が幅方向に回動自在に連結されている。ドア4は、ドアヒンジ3を中心に回動することで開閉作動を行うことができる。また縁部2aには、ドアストッパ装置10が設けられるボディ取付部20が、回動中心となる取付ピン25を介して、ドア4が回動自在になるよう連結されている。
図2及び図3に示すように、縁部2aにはボディ1から車内側に凹むように形成された平面状の取付面5があり、取付面5にはブラケット9がボルト等の締結部材により固定されている。ドア4は車外側に位置するドアアウタパネル6及びその車内側に配置されるドアインナパネル7を備えており、ドアアウタパネル6の縁部とドアインナパネル7の開口部がそれぞれ接合されることでドア4内部に密閉空間を形成している。また、アーム50のストッパ部54側は、ドアインナパネル7の壁部8を通ってドア4内に収納されている。
図2に示すようにドアストッパ装置10のストッパ機構となる摺動体40及びアーム50は、ドア4が全閉状態のときドア4内に収納されている。また、摺動体40はドア4に固定されている。ドア4が開運動を始めると、アーム50は徐々にドアインナパネル7内から外部へ引き出され、摺動体40もドア4の開運動に応動する。図3のように摺動体40の背面44がストッパ部54のストッパ壁55に接触したときがドア4の全開状態である。ドア4の開閉位置は、アーム50の長さによって制限されている。すなわち、ドア4の開閉位置は摺動体40及びアーム50の位置関係に対応しており、ドア4から引き出されるアーム50の長さが長いほどドア4の開度も大きくなる。また、その逆の場合ではドア4の開度は小さくなる。
第1実施形態
図4に、本発明の第1実施形態におけるドアストッパ装置10の構成を示す。図4では、理解を容易にするため、摺動体40が固定されるドア4の構成は省略して示している。このドアストッパ装置10は、主に、ボディ取付部20、筒部30、スプリング34、摺動体40、アーム50および移動体60を備えている。
ドアストッパ装置10のボディ取付部20の接続部21に図4に示す鉛直方向に取付穴22が設けられており、ドア4がボディ1に対して幅方向に回動可能となる。ドアストッパ装置10は、ドア4の縁部2aに固定されたブラケット9を介して、開口2に対し、ドアストッパ装置10の基準位置となる位置に取付ピン25により取付面5に対して、図3に示す幅方向(車幅方向)に回動可能に取り付けられている。ボディ取付部20は筒部30と連結され、図5に示すように平面状の接続部21から外径が連続的に大きく拡開し、端部の外径が筒部30の外径と同径となるテーパ部23を備える。更に、テーパ部23の端部はテーパ部23の厚みに比べ薄く、直線状の端部24を備える。
筒部30は金属材より成り、ボディ取付部20の端部24と中空の筒部30の先端33とで溶接により連結されている。また、中空の筒部30の内部には、移動体60が筒部30の内壁32に沿って直線的に往復動できるよう摺動可能に収納されている。筒部30の側方の側部に設けられ、アーム50の軸(例えば水平軸CA)に対し、所定角度(一例として、20度程)で傾斜したガイド孔35を有する。
移動体60は金属材より成り、筒部30の内径と略同径の大径部61と、筒部30の片端に設けられた開口31と略同径の小径部62を有する。一例として図4に示すように、大径部61の側面の少なくとも1箇所にガイド孔35の幅に相当する大きさの円形の突起65を備える。突起65は筒部30のガイド孔35に嵌まり、ガイド孔35の内壁(ガイド面)に沿って摺動するようになっている。ガイド孔35のガイド端36に移動した場合には、円形状の突起65の中心は、図4の側面視において水平軸CA上に一致するよう設けられている。移動体60の大径部61は筒部30の内壁32に摺接し、移動体60の小径部62は開口31から突出し、小径部62は開口31の周面で摺動する構造になっており、移動体60は軸(水平軸)CA方向に往復動が可能である。
移動体60の大径部61及び筒部30の開口31が形成される側壁との間には、移動体60の小径部62が開口31から突出した形でコイルスプリングに代表されるスプリング34が設けられている。小径部62は筒部30の側面に形成された開口31から一部が突出し、先端にアーム挿入部63を備え、アーム挿入部63にアーム50と連結する際のピン挿入孔64を水平軸CAと垂直方向に有する。
アーム50は剛体の金属材からなり、一方に移動体60と連結するための先端に凹部51及び凹部51の位置で水平軸CAに対して垂直な方向(鉛直方向)にピン挿入孔52を備える。アーム50は、凹部51にアーム挿入部63が挿入され、金属材のピン53がアーム50及び移動体60のピン挿入孔52、64に挿入されることで、移動体60が連結される。アーム50と移動体60が連結されることで、移動体60とアーム50が一体となって移動が可能である。アーム50は凹部51とは反対の他方に水平軸CAに対して垂直な上下方向に延在したストッパ部54を備える。直線状になったアーム50と摺動体40の間が面圧の作用する摺接面56となっている(図7(a)、(b)参照)。ここで、摺接面56(56a〜56f)はアーム50の外周であり、ここでは一例として、平面状の摺接面56a、56e、56b、56fと、曲線状の曲線部56c、56dを有し、アーム50の外周を形成する。
摺動体40は弾性部材、例えば変形量が少ない(所定値以下)ゴム等で構成され、アーム50の摺接面56が設けられる軸CAに対して、水平軸CAと垂直となり、上下方向に長くなる様に配置されている。摺動体40に図7(a)の如く2つの取付孔42を有し、取付孔42を介してドア側に固定される。また、摺動体40の中央部には、図7(a)に示すように横長の長方形状の開口43が設けられており、図5に示すように摺接部41がアーム50の外周の摺接面56と摺接するようになっている。摺動体40はドアアウタパネル6とドアインナパネル7との間、且つドアの前方でドア4に直接または間接的に固定され、これにより摺動体40がドア4の動きに一緒に応動する。摺動体40はアーム50上の摺接面56を摺動するが、ストッパ壁55に摺動体40の背面44が当接すると、ドア4は全開状態となる。
(動作説明)
次に、上記した第1実施形態におけるドアストッパ装置10の動作について詳細に説明する。
図5はドアストッパ装置10の内部構造を示す断面であり、図5に示す状態(一例とする)では、図1に示すドア4を使用者(ユーザー)が手で開閉操作をしていない非操作状態(第1状態とする)を示している。使用者がドア4を操作していない非操作の第1状態では、摺動体40がアーム50上の任意の位置で規制されて止まり、ドア4の位置が保持される。
具体的に説明すると、第1状態では、図4に示す移動体60の側面に設けられた円形状の突起65が直線状となったガイド孔35のガイド端36(例えば、図4の側面視において、水平軸CAに最も近くなる位置)に対して反対側のガイド端(例えば、これに限定されずその逆でも良いが、図4における側面視において水平軸CAから最も離れる位置)に位置するものとなる。
つまり、第1状態では、突起4が水平軸CAに対し、筒状体30に所定角度傾斜して設けられたガイド孔35の形状により、移動体60と一体となるアーム50自体に捩れが発生した状態が生じる。更にこの状態で、スプリング34の一方向(図5の左側)の付勢力との関係によって、図7(a)の如く、アーム50が捩れた状態で保持される。アーム50に対して、摺動体40の位置が保持されると、その結果、摺動体40が固定されるドア4の位置がその位置で保持されるものとなる。
図7(a)の状態では、摺動体40の中央部に形成された長方形状の開口43の摺接面41a、41c、41b、41dに対し、アーム50の平面状の4つの摺接面56a、56e、56b、56fと、2つの曲線部56c、56dが部分的に圧接した状態となる。この状態では摺接面41a、41c、41b、41dに圧接する際の面圧が摺接部位に集中して比較的高くなるので、アーム50に対する摺動体40の移動が規制されて、ドア4の位置が保持されるものとなる。つまり、第1状態においては、傾斜したガイド孔35に対する突起65の位置関係と、スプリング34の付勢力によってアーム50が捩れた状態となり、アーム50の外周の摺接面56が摺動体40の開口43内での圧接により、ドア4の位置が保持される。この場合、スプリング34の一方向への付勢力は、使用者によるドア4の操作力に対し、操作上において不都合が生じないように適宜設定されている。
次に、使用者がドア4を開操作する場合について、図6を参照して説明する。使用者が所定力(スプリング34の付勢力)以上でドア4を開操作すると、軸方向に捩れが生じて保持状態となっているアーム50と、摺動体40との関係が、ドア4を開操作するとドア4に固定された摺動体4が図6に示す右方向に移動する。この場合、摺動体40とアーム50との関係は間に摩擦力を伴って、最初は一緒に動き、摺動体40の開方向への動き(図6の右方向)に伴って、図6に示す矢印方向にアーム50が移動しようとする。その結果、摺動体40とアーム50と一体となった移動体60が図6の矢印方向に移動する。すると、移動体60の側方の側面に形成された突起65が傾斜したガイド孔35の形状に沿ってガイドされ、図4に示す側面視で、水平軸CAから離れた位置(図4の状態)から水平軸CAに近くなる位置へと移動する。すると、アーム50の捩れが解除される方向にアーム50の捩れが取れ、その結果として、長方形状の開口43の摺接面41a、41c、41b、41dに対し、アーム50の平面状の4つの摺接面56a、56e、56b、56fと、2つの曲線部56c、56dが部分的に圧接した状態が図7(a)から(b)の如く変化し、アーム50と摺動体40の開口43での接触面積が、図7(a)よりも大きく(広くなる)。この図7(b)の状態では、長方形状の摺接面41a、41c、41b、41dに圧接する際の面圧が、平面状の摺接面56a、56e、56b、56fでの当接によって、図7(a)に示す状態よりも均一化されて低くなり、アーム50上を摺動体40が自由な状態で動ける第2状態(図7(b)の状態)となる。この第2状態になると、使用者によるドア4の開動作が行える。このようにドア4を使用者が開動作させるには、スプリング34の付勢力に抗した操作力以上を、ドア4に対して付与することで、アーム50の水平軸CAに回転力を与える突起65がガイドされる傾斜状のガイド孔35の形状等を工夫することにより、容易且つ簡単な構成で、従来よりも少数の部品構成で、ドア4を固定状態から動かせるようにすることができる。
一方、図7(b)に示す状態から、ドア4に対して使用者が所定操作力以上での操作をやめると、スプリング34の一方向への付勢力によって、突起65がガイド孔35にガイドされて移動する。その結果として、ガイド端36から水平軸CAから離れた位置へとガイド孔35の直線状となった内壁によってガイドされ、突起65が移動してアーム50には再び捩れが生じ、図7(a)に示す第1状態へと復帰する。
(第2実施形態)
次に、図8および図9を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、図4に示す第1実施形態におけるボディ取付部20と筒部30との構成における変形例であり、この部分の構成を第1実施形態における構成と部分的に変えることにより、上記した第1実施形態の効果をあわせもつことが可能である。ここでは、図4に示す同じ構成については、同じ図番を付与し、同じ構成の詳細については説明を省略し、異なる構成の部分について、主に説明する。
第1実施形態の筒部30の移動体60がスプリング34の付勢力により一方向(図の左方向)に付勢される点までの構成は、第1実施形態と第2実施形態とは略同じである。図8の第2実施形態では、大径部61の左側に、更にもう1つのコイルスプリングに代表されるスプリング34Bが設けられている。スプリング34Bの付勢力はスプリング34と同じであっても良いし、予め異なっていても良い。スプリング34Bは、移動体60の大径部61とボディ取付部20のテーパ部23との間に配設されるが、図8の構成においては、一例としてテーパ部23と筒部30の開口した先端33との間に設けられた円盤状の係止部材38との間で、スプリング34とは反対方向(図8の右側)の付勢力を移動体60に付与する。移動体60は両側のそれぞれに設けられた2つのスプリング34、34Bにより釣り合った中立位置で保持される。このように先端33とテーパ部23との間で係止部材38を用いて、2つの部材により水平軸CAの両側より挟持する構成を採用している。これにより、スプリング34.34Bを確実に係止部材38により係止することで、ドアストッパ装置10の性能を確実に安定させることができる。この場合、ボディ取付部20と筒部30Aを一体化する場合には、係止部材38をなくして、スプリング34Bの一端をテーパ部23の内壁によって係止する構成とすることで、図8に示す構成より更に部品点数を削減することも可能である。
一方、突起65がガイドされ、突起65が移動を行う筒部30の側面に形成されたガイド孔35は、第2実施形態では、図9に示すV字形状に形成されている。ガイド孔35は、図9の如く、側面視で孔幅の中心(突起65の中心)が水平軸CAに中立で一致する。そこの位置(中立位置)を中心として水平軸CAに対して左右それぞれに所定角度θ(一例として、15〜25度、好ましくは、20度)だけ傾斜した状態で、筒部30の側面に形成されている。側面視で孔幅の中心が水平軸CAに一致した状態が、使用者がドア4を非操作の第1状態(中立状態)となる。第1状態では、突起65と傾斜したガイド孔35との関係およびスプリング34の一方向への付勢力によってアーム50は水平軸CAに対し捩れた状態で、図7(a)と同様な状態で保持、即ち、摺動体40の摺接面41a〜41dに対するアーム50の外周との面圧が比較的高い状態となり、ドア4の位置が保持される。
使用者がドア4を所定操作力以上で開操作する場合の動作は、第1実施形態で説明した動作と同じであるので、説明を省略する。
一方、使用者がドア4を通常の操作力で閉操作した場合には、ドア4に固定された摺動体40がアーム50の摺接面56に対して、最初、一緒に動作しようとする。アーム50に作用する閉側への操作力により、スプリング34Bの付勢力に抗して、移動体60の図8に示す右側への移動により、スプリング34Bの軸長が縮む。この場合、突起65はガイド孔35の中央の中立位置から傾斜したガイド孔35B側に向けて、中立の第1状態からガイド孔35Bに沿って移動し、ガイド端36Bまで到達する。突起65がガイド孔35Bのガイド端36Bの位置まで到達するか否かは、スプリング34,34Bの予め設定された付勢力により決まる。
操作時に突起65が中立位置から直線状のガイド孔35Bに沿って移動すると、アーム50の捩れが解除され、一例として、図7(b)に示す状態となる。図7(b)に示す状態では上述したように摺動体40がアーム上を自由に移動することができるが、使用者によるドア4への所定以上の操作力が解除されると、突起56とガイド孔35Bとの位置関係およびスプリング34、34Bの付勢力によって、ドア4の位置が固定されるものとなる。
以上のように構成された本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本発明によれば、ドアストッパ装置は、ボディ取付部20、筒部30、スプリング34、摺動体40、アーム50および移動体60で構成すれば、従来のように、ドアストッパ装置の内部に流体を移動させて、シリンダ内部に弁機構を用いて状態の保持を行う構成に比べ、部品点数を少なくでき、安価でしかも軽量な構成として実現することができる。従来の如くシリンダ内部に流体を用いていないため、外部への流体の漏洩を防ぐ対策を取る必要がなく、従来のような複雑な構成もなく、簡素化が可能である。また、本発明は従来と同様にドアストッパ機能も図4および図7に示す簡単な構成で実現できる。
ドア4に対し使用者が操作していない場合、摺動体40には操作力が発生せず、図4に示す如く、突起65がガイド孔35の初期位置にあるとき、アーム50は水平軸CAに対し捩れた状態となっている。この状態のとき、摺動体40の摺接部41とアーム50の摺接面56にはスプリング34の付勢力により面圧が発生するため、アーム上での摺接体40の位置の固定、即ち、従来と同様に、ドア4の移動を規制して、第1状態でドア4を固定することができる。
(2)ドア4を所定の操作力(例えば、スプリング34を撓ませる力)以上で操作すると、操作力がスプリング34の付勢力を上回る。そのような場合、摺動体40とアーム50は一体に移動し、それに連動して移動体60も移動する。それに伴い、移動体60の突起65がガイド孔35に沿って摺動し、移動体60の捩れが解除されるような状態となる。移動体60の捩れが解除されると、摺動体40の開口内に働く面圧が次第に減少する。その結果、摺動体40とアーム50との間の摩擦力が減少して第2状態へと移行するため、位置保持されたドア4の開閉が簡単な構成で行うことができる。
(3)第2状態からドア4への操作がなくなると、スプリング34の付勢力により、簡単な構成により、第1状態へと復帰するため、ドア4を任意の開度で固定することができる。
(4)ガイド孔35は水平軸CAに対して傾斜しているため、ガイド孔35の形状により移動体60の移動による捩れの解除をより簡単な構成で制御できる。移動体60の捩れは摺動体40に働く面圧の大小に関わる。したがって、ガイド孔35の形状を考慮して設計することで、面圧と比例して増減する摩擦力を制御することができる。
(5)アーム50の後方にストッパ部54を設けることで、摺動体40の移動を制限することができる。これにより、ストッパ部54の位置から、ドア4の全開位置を設定することができる。
なお、上記した実施形態については、以下のように変更してもよい。
・本実施形態において、移動体60に突起65を備え、筒部30にガイド孔35を備えた構成を説明したが、その逆、即ち、移動体側に凹部状の直線状のガイド孔、筒部の内側に径方向に突出した突起等を備えてもよい。また、突起とガイド孔の数についても、複数(一例として、2つ)以上設けることも可能である。
・移動体60、突起65、ピン53、ストッパ部54、及びアーム50は一体であってもよい。
・ストッパ部54はドア4の回動範囲が規制されれば良く、水平軸CAと垂直な方向に限定されない。
・アーム50の摺動体40が摺接する断面の形状は、多角形状または楕円形状であってもよい。
・ガイド孔および突起の形状は、図7(a)、(b)に示す構成に限定されない。例えば、ガイド孔は水平軸CAに沿って所定の長さ直線状に延在した後、上方または下方に所定角度で直線状に斜め方向に向けて延在するようにしても良い。
・ドアストッパ装置10は、車両において幅方向に開閉するスイングドアや上方に開閉するバックドアに適用が可能であるが、これに限定されない。
・上記説明は一例であって、特許請求項の範囲を越えない範囲で変形が可能である。
1 車両(ボディ)
2 開口
3 ドアヒンジ
4 ドア
10 ドアストッパ装置
20 ボディ取付部
30、30A 筒部
34、34B スプリング
35、35A、35B ガイド孔
40 摺動体
41 摺接部
41a、41b、41c、41d 摺接面
44 背面
50 アーム
54 ストッパ部
56(56a、56b、56e、56f) 摺接面(外周)
56c、56d 曲線部(一部が摺接面)
60 移動体
65 突起
CA 軸(水平軸)

Claims (5)

  1. ドアによって開閉される開口が形成されたボディの前記開口に対する基準位置に取付けられるボディ取付部と、
    該ボディ取付部に設けられる中空形状の筒部と、
    該筒部から突出し、前記筒部内で前記ドアの開閉に伴い移動する移動体と、
    該移動体と繋がるアームと、
    前記ドアに対して固定され、前記ドアの開閉に伴い前記アームの外周に摺接する摺動体と、
    前記筒部と前記移動体との間に配設され、前記アームを一方向に付勢するスプリングとを備え、
    前記移動体と前記筒部の一方に突起が設けられると共に、他方に前記突起が摺動し、前記アームの軸に対し傾斜を有するガイド孔が設けられ、
    前記スプリングの付勢力により前記突起が傾斜した前記ガイド孔で保持された状態の時、前記摺動体と摺接する前記アームの外周が捩れ、前記摺動体の移動が前記アーム上で固定される第1状態となるドアストッパ装置。
  2. 前記ドアを所定の操作力以上で操作すると、前記摺動体が前記アームと一体に移動し、前記移動体の捩れが前記ガイド孔での前記突起の移動により解除されることにより、前記ドアの開閉が行える第2状態となる請求項1に記載のドアストッパ装置。
  3. 前記ドアへの操作がなくなると、前記スプリングの付勢力により、前記ガイド孔での前記突起が移動し、前記摺動体に対して前記アームが捩れて前記第1状態に復帰する請求項2に記載のドアストッパ装置。
  4. 前記ガイド孔は、前記アームが回動する水平軸に対して傾斜している請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のドアストッパ装置。
  5. 前記アームは、前記摺動体の背面に前記ドアの開閉を制限するストッパ部を有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のドアストッパ装置。
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