JP2018043693A - ハブアッセンブリ装着ユニット、自転車用ハブアッセンブリ、および自転車用ハブアッセンブリの状態検出システム - Google Patents

ハブアッセンブリ装着ユニット、自転車用ハブアッセンブリ、および自転車用ハブアッセンブリの状態検出システム Download PDF

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聡 謝花
祐太 水谷
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祐太 水谷
加奈子 清川
Kanako Kiyokawa
加奈子 清川
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Abstract

【課題】自転車の車輪の回転状態またはリアスプロケットの回転状態の検出するために好適に用いることができるハブアッセンブリ装着ユニット、自転車用ハブアッセンブリ、および自転車用ハブアッセンブリの状態検出システムを提供する。【解決手段】ハブアッセンブリ装着ユニット10は、装着部11と、磁気発生部12と、を含む。装着部11は、ハブ軸を有するハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向において、ハブアッセンブリのうちハブ軸に対して回転可能な部分の端部で、回転軸心に同軸に設けられているねじに装着可能である。磁気発生部12は、装着部11に一体に設けられる。【選択図】図5

Description

本発明は、自転車用のハブアッセンブリ装着ユニット、自転車用ハブアッセンブリ、および自転車用ハブアッセンブリの状態検出システムに関する。
車輪の回転状態の検出する技術が知られている。例えば、特許文献1には、車輪回転状態を検出するために、車輪のスポークに磁石を取り付けて、センサによってこの磁石を検出することが開示されている。
特開平10−076988号公報
本発明の目的は、自転車の車輪の回転状態またはリアスプロケットの回転状態の検出するために好適に用いることができるハブアッセンブリ装着ユニット、自転車用ハブアッセンブリ、および自転車用ハブアッセンブリの状態検出システムを提供することである。
(1)本発明に従うハブアッセンブリ装着ユニットの一形態は、ハブ軸を有する自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向において、前記自転車用ハブアッセンブリのうち前記ハブ軸に対して回転可能な部分の端部で、前記回転軸心に同軸に設けられているねじに装着可能な装着部と、前記装着部に一体に設けられる磁気発生部と、を含む。
ハブアッセンブリ装着ユニットは、磁気発生部が装着部に一体に設けられているので、装着部を自転車用ハブアッセンブリのねじに装着するだけで、磁気発生部を簡単に自転車用ハブアッセンブリに取り付けることができる。ハブアッセンブリ装着ユニットは、自転車用ハブアッセンブリに取り付けた状態で、ハブ軸に対して回転することができる。装着部は、自転車用ハブアッセンブリの回転軸心に同軸に設けられているねじに装着できるので、自転車用ハブアッセンブリの回転に与える影響を抑制した状態でハブアッセンブリ装着ユニットを自転車用ハブアッセンブリに取り付けることができる。
(2)前記(1)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部は、内周部または外周部にねじが形成されている筒状部分を含む。
この構成によれば、自転車用ハブアッセンブリのねじに装着部の筒状部分をねじ込むことによって、ハブアッセンブリ装着ユニットを自転車用ハブアッセンブリに取り付けることができる。
(3)前記(1)または前記(2)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部は、前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記自転車用ハブアッセンブリに装着されている回転部材の前記自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向への移動を規制可能な規制部分をさらに含む。
この構成によれば、ハブアッセンブリ装着ユニットを自転車用ハブアッセンブリに装着すると、規制部分によって、自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向における回転部材の移動を規制できる。
(4)前記(2)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部は、前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記自転車用ハブアッセンブリに装着されている回転部材の前記自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向への移動を規制可能な規制部分をさらに含み、前記規制部分は、前記筒状部分の外周部から径方向の外方に突出している。
ハブアッセンブリ装着ユニットを自転車用ハブアッセンブリに装着すると、装着部の筒状部分の外周部から径方向の外方に突出している規制部分により、自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向における回転部材の移動を規制できる。
(5)本発明に従うハブアッセンブリ装着ユニットの他の形態は、ハブ軸を有する自転車用ハブアッセンブリに着脱可能であり、前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記自転車用ハブアッセンブリに装着されている回転部材の前記ハブ軸の延びる方向への移動を規制可能な装着部と、磁気発生部と、を含み、前記ハブ軸に平行な方向から見たときに、前記磁気発生部は、前記装着部の外周端に囲まれる領域に配置されている。
このように、ハブ軸に平行な方向から見たとき、磁気発生部が、装着部の外周端から外側にはみ出さないので、外観が向上する。
(6)前記(3)〜(5)のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記回転部材は、ディスクブレーキロータ、またはリアスプロケットを含む。
この構成によれば、ハブアッセンブリ装着ユニットを自転車用ハブアッセンブリに装着することにより、ディスクブレーキロータまたはリアスプロケットの移動が規制される。
(7)前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記磁気発生部は、前記装着部の少なくとも一部が着磁されている着磁部を含む。
この構成によれば、外部から衝撃が加えられても、装着部から着磁部が脱落するおそれがなく、ハブアッセンブリ装着ユニットを構成する部品の数を抑制することができる。
(8)前記(7)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記着磁部は、前記ハブ軸の軸心まわりの複数の位置に配置されている。
この構成によれば、車輪の1回転あたりにおける磁気変化の周期の数が複数になるので、外部のセンサによって磁気発生部の磁気を検出するときの分解能を向上させることができる。
(9)前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記磁気発生部は、前記装着部の外表面に固定されている。
この構成によれば、磁気発生部が装着部の内部に存在する場合に比べて、強い磁気を外部に出すことができる。
(10)前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部は、前記磁気発生部を収容する収容部を含む。
この構成によれば、磁気発生部が装着部によって保護することができる。
(11)前記(10)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記収容部は、前記装着部における前記収容部以外の部分とは異なる材料によって形成されている。
この構成によれば、装着部における収容部と、装着部における収容部以外の部分とが異なる材料であり、装着部の材料についての選択が広がる。
(12)前記(11)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部が前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記ハブ軸の延びる方向において、前記収容部は前記装着部における前記収容部以外の部分の外側に配置されている。
この構成によれば、ハブ軸の延びる方向において、装着部の外側から磁気発生部の磁気を検出しやすくすることができる。
(13)前記(10)〜(12)のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記磁気発生部は、前記収容部に圧入、接着または埋め込まれている。
磁気発生部は、収容部に圧入、接着または埋め込まれているため、収容部から磁気発生部が脱落することが抑制される。
(14)前記(5)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部が前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記ハブ軸の延びる方向において前記装着部と前記回転部材との間に挟まれ、前記磁気発生部が設けられる中間部材をさらに含む。
この構成によれば、磁気発生部を装着部とは別体で形成することができるので、装着部の材料についての選択が広がる。
(15)前記(14)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記中間部材は、前記自転車用ハブアッセンブリの一部が貫通可能な第1貫通孔を有する。
この構成によれば、自転車用ハブアッセンブリを内挿するように中間部材が取り付け可能であるため、自転車用ハブアッセンブリから中間部材が脱落することが抑制される。
(16)前記(14)または(15)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部は、鉄よりも透磁率が低い低透磁率部を含む。
この構成によれば、磁気発生部の磁気が装着部によって遮蔽され難くなり、外部のセンサによって磁気発生部の磁気を検出しやすくすることができる。
(17)前記(14)〜(16)のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部は、前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記中間部材に対向する外表面の一部が露出するように形成される第2貫通孔を有する。
この構成によれば、磁気発生部の磁気が第2貫通孔によって遮蔽されないので、外部のセンサによって磁気発生部の磁気を検出しやすくすることができる。
(18)前記(1)〜(17)のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記磁気発生部は、磁石を含む。
磁気発生部は、磁石を含むため、磁気発生部を簡単に形成可能である。
(19)前記(18)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記磁石は、前記ハブ軸の軸心まわりの複数の位置に配置されている。
この構成によれば、車輪の1回転あたりにおける磁気変化の周期の数が複数になるので、外部のセンサによって磁気発生部の磁気を検出するときの分解能を向上させることができる。
(20)前記(18)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記磁石は、環状の多極磁石を含む。
この構成によれば、車輪の1回転あたりにおける磁気変化の周期の数が複数になるので、外部のセンサによって磁気発生部の磁気を検出するときの分解能を向上させることができる。環状の多極磁石を用いると、複数の磁石を用いる場合と比較して磁石を配置する手間が省けるので、製造しやすくなる。
(21)前記(1)〜(20)のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部は、工具を係合可能な係合部を含む。
この構成によれば、工具を用いて装着部をハブアッセンブリに装着することができるので、ユーザが装着する時の作業の負担を軽減することができる。
(22)本発明に従うハブアッセンブリ装着ユニットの他の形態は、ハブ軸を有する自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向において、前記自転車用ハブアッセンブリのうち前記ハブ軸に対して回転可能な部分の端部に装着可能な装着部と、前記装着部に支持される加速度センサと、前記装着部に支持され、前記加速度センサから得られた情報を外部に出力する送信部と、を含む。
この構成によれば、自転車用ハブアッセンブリに装着部を装着することにより、加速度センサを自転車用ハブアッセンブリに装着することができるので、加速度センサの自転車用ハブアッセンブリへの取り付けが簡単である。ハブアッセンブリ装着ユニットは、自転車用ハブアッセンブリに取り付けた状態で、ハブ軸に対して回転することができる。装着部は、自転車用ハブアッセンブリのうちハブ軸に対して回転可能な部分の端部に装着することができるので、自転車用ハブアッセンブリに取り付けやすい。
(23)前記(22)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部は、前記自転車用ハブアッセンブリの一部が貫通可能な貫通孔を有する。
この構成によれば、貫通孔に自転車用ハブアッセンブリを内挿させて装着部を取り付けることによって、自転車用ハブアッセンブリから装着部が脱落することが抑制される。
(24)前記(23)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部は、貫通孔を有する第1部材と、前記加速度センサが取り付けられ、前記第1部材に対して変位可能な第2部材を有する。
この構成によれば、加速度センサは第1部材に対して変位可能になり、自転車用ハブアッセンブリに第1部材を装着した後、加速度センサの位置決めが行い易くなる。
(25)前記(23)に記載のハブアッセンブリ装着ユニットにおいて、前記装着部は、前記自転車用ハブアッセンブリの前記端部に、前記回転軸心に同軸に設けられているねじに装着可能に構成されている。
この構成によれば、装着部を、自転車用ハブアッセンブリのねじに装着するだけで、加速度センサを、簡単に自転車用ハブアッセンブリに取り付けることができる。
(26)本発明に従う自転車用ハブアッセンブリの一形態は、ハブシェルと、前記ハブシェルの回転軸心の延びる方向における前記ハブシェルの端部に取り外し不能に設けられている磁気発生部と、を含む。
この構成によれば、ハブシェルから磁気発生部が脱落することが抑制される。磁気発生部がハブシェルの回転軸心の延びる方向におけるハブシェルの端部に設けられているので、外部のセンサによって磁気発生部の磁気を検出しやすくすることができる。
(27)本発明に従う自転車用ハブアッセンブリの状態検出システムの一形態は、ハブ軸を有する自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向において、前記自転車用ハブアッセンブリのうち前記ハブ軸に対して回転可能な部分の端部に設けられる被検出部と、自転車フレームに設けられ、前記被検出部を検出することによって、前記自転車用ハブアッセンブリの回転状態に応じた信号を出力するセンサ、とを含み、前記被検出部は、前記自転車用ハブアッセンブリの回転軸心まわりに透磁率が変化する透磁率変化部、前記自転車用ハブアッセンブリの回転軸心まわりに電磁波の反射率が異なる電磁波変化部、および、前記自転車用ハブアッセンブリの回転軸心まわりに段差を有する段差部の少なくともいずれか1つを含む。
この構成によれば、被検出部は、自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向において、自転車用ハブアッセンブリのうちハブ軸に対して回転可能な部分の端部に設けられる。このため、車輪のスポークのような細長い部品に被検出部を取り付ける場合に比べて、被検出部を取り付けやすくすることができる。自転車用ハブアッセンブリの状態検出システムでは、センサが、被検出部の構成に合わせて、被検出部の透磁率が変化、被検出部の電磁波の反射率、および、被検出部の段差部の少なくともいずれか1つを検出することができ、被検出体が磁気を発生しない場合であっても、ハブアッセンブリの回転状態を検出することができる。
上記ハブアッセンブリ装着ユニット、自転車用ハブアッセンブリ、および自転車用ハブアッセンブリの状態検出システムは、利便性を向上させることができる。
回転軸心を含む平面におけるハブアッセンブリの部分断面図。 第1実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの側面図。 ハブアッセンブリ装着ユニットが装着された状態でのハブアッセンブリの部分断面図。 第1実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの平面図。 図4の5−5線から見たハブアッセンブリ装着ユニットの断面図。 第1実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの変形例の平面図。 図6の7−7線から見たハブアッセンブリ装着ユニットの断面図。 第1実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの変形例の平面図。 図8の9−9線から見たハブアッセンブリ装着ユニットの断面図。 第2実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの断面図。 第2実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの平面図。 第3実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの断面図。 第4実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの断面図。 第5実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの平面図。 図14の15−15線から見たハブアッセンブリ装着ユニットの断面図。 第5実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットが装着された状態でのハブアッセンブリの部分断面図。 第1実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットおよびディスクブレーキロータが装着された状態でのハブアッセンブリの部分断面図。 第6実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの分解断面図。 第6実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットを含むハブアッセンブリの部分断面図。 第7実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの断面図。 第8実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットが装着された状態でのハブアッセンブリの側面図。 第8実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの電気的な構成を示すブロック図。 第9実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットが装着された状態でのハブアッセンブリの部分側面図。 第10実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの分解斜視図。 第11実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの分解斜視図。 第12実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットおよびリアスプロケットが装着された状態でのハブアッセンブリの部分断面図。 第12実施形態に係るハブアッセンブリ装着ユニットの平面図。 第13実施形態に係るハブアッセンブリの部分断面図。 第14実施形態に係る自転車用ハブアッセンブリの状態検出システムの模式図。
(第1実施形態)
図1〜図9を参照して、ハブアッセンブリ装着ユニットについて説明する。以下、ハブアッセンブリ装着ユニットを、装着ユニットと記載する。装着ユニット10は、自転車の車輪9の回転状態の検出に用いられる自転車用の部品である。装着ユニット10は、車輪9とともに回転するように、車輪9に含まれる自転車用ハブアッセンブリ2に取り付けられる。以下、自転車用ハブアッセンブリを、ハブアッセンブリと記載する。車輪9を支持する自転車フレーム1には、磁気検出センサ1bが取り付けられている。
装着ユニット10は、ハブ軸2aを有するハブアッセンブリ2に着脱可能である。
ハブアッセンブリ2は、フリーホイール2cを備えるハブアッセンブリ、いわゆるリアハブアッセンブリであってもよく、フリーホイール2cを備えないハブアッセンブリ、いわゆるフロントハブアッセンブリであってもよい。装着ユニット10は、いずれタイプのハブアッセンブリ2にも、取り付けることができる。
図1に示されるハブアッセンブリ2は、リアハブアッセンブリである。ハブアッセンブリ2は、ハブ軸2aと、ハブシェル2bと、フリーホイール2cとを備える。ハブアッセンブリ2は、車輪固定部材2jをさらに備えるのが好ましい。ハブ軸2aの軸方向の両端部は、自転車フレーム1にそれぞれ取り付けられる。ハブ軸2aは、ハブ軸本体2axと、ハブ軸本体2axの軸方向の両端部のそれぞれに連結され、自転車フレーム1に形成されている支持孔に挿入可能なナット部材2ayとを含む。ハブ軸2aは、ナット部材2ayを含まなくてもよい。ハブ軸2aは中空に形成されている。車輪固定部材2jは、ハブ軸2aを挿通する軸部材2kと、軸部材2kの両端部にそれぞれ連結される連結部材2m,2nとを含む。一方の連結部材2mは、軸部材2kの一端部に形成されるネジに結合され、軸部材2kの軸方向に位置調整が可能に形成されている。他方の連結部材2nは、レバー部材2pと、レバー部材2pの操作によって軸部材2kとの軸方向における相対位置が変位可能な変位部材2rとを含む。
ハブ軸2aは、それぞれの連結部材2m,2nとの間に自転車フレーム1を挟むことによって、自転車フレーム1に着脱可能に固定される。ハブ軸2aの構成およびハブ軸2aの自転車フレーム1への取り付け方法は、これに限らない。たとえば連結部材2mを省略して、軸部材2kの一端部に形成されるネジを、自転車フレーム1に形成されるネジに連結されてもよい。また、たとえば軸部材2kの両端部にネジを形成してナット部材を結合し、軸部材2kの一部とナット部材との間に自転車フレーム1を挟んでもよい。
フリーホイール2cは、1または複数のリアスプロケット5を支持するように構成されている。フリーホイール2cは、ハブシェル連結部2caと、スプロケット支持部2cbと、ワンウェイクラッチ2ccと、第1ベアリング2cdとを含む。ハブシェル連結部2caは、ハブシェル2bの軸方向に一端部に連結され、ハブシェル2bとともに一体回転する。スプロケット支持部2cbは、外周部2ceにリアスプロケット5を着脱可能に支持する。スプロケット支持部2cbの外周部2ceには、リアスプロケット5の内周部に係合して、スプロケット支持部2cbとリアスプロケット5との回転軸心CAまわりの相対回転を阻止する突起が形成されている。スプロケット支持部2cbの外周部2ceには、リアスプロケット5の内周面に形成される内ねじに結合可能な外ねじが形成されていてもよい。スプロケット支持部2cbは、ハブシェル連結部2caの外周に設けられる。ワンウェイクラッチ2ccは、ハブシェル連結部2caとスプロケット支持部2cbとの間に設けられ、スプロケット支持部2cbが回転軸心CAまわりの周方向に回転するとき、ハブシェル連結部2caに回転力を伝達する。第1ベアリング2cdは、ハブ軸2aとハブシェル連結部2caとの間に設けられる。ハブシェル連結部2caとスプロケット支持部2cbとの間には、軸方向においてワンウェイクラッチ2ccの両側に一対のベアリング2cfが設けられている。フリーホイール2cは、上記の構成に限らず、たとえば回転軸心CAに沿ってクラッチ板が移動可能に配置され、ハブシェル2bとスプロケット支持部2cbが連結されるワンウェイクラッチを備えていてもよい。
ハブシェル2bは、ハブ軸2aに回転可能に取り付けられる。ハブシェル2bは、筒状のシェル本体部2dと、一対のスポーク接続部2eと、筒状部2fとを含む。一対のスポーク接続部2eは、ハブ軸2aの軸心に沿う第1方向CXにおいて、シェル本体部2dの両端部にそれぞれ配置され、車輪9のスポークが接続される複数の貫通孔を有する。第1方向CXは、ハブ軸2aの軸方向を含む。筒状部2fは、第1方向CXにおいて、シェル本体部2dから一方のスポーク接続部2eの外側に延びる。シェル本体部2dと、各スポーク接続部2eと、筒状部2fとは、ワンピース構造を有する。
筒状部2fは、ロータ支持部2gと、ねじ2iとを含む。ロータ支持部2gは、筒状部2fの外周部に設けられる。ロータ支持部2gは、第1方向CXに沿って延びる複数の溝2hを有する。複数の溝2hは、ハブ軸2aの軸心まわりの周方向に一周にわたって配列される。ロータ支持部2gには、図17に示すディスクブレーキロータ6が取り付け可能である。ディスクブレーキロータ6の中央部には、回転軸の延びる方向にディスクブレーキロータ6を貫通する貫通孔6xが形成されている。ディスクブレーキロータ6の貫通孔6xを形成する内周部には、ロータ支持部2gの溝2hに係合する溝が形成されている。ディスクブレーキロータ6は、ロータ本体6aと、ロータ本体6aの径方向内側に配置され、ロータ本体6aに結合されるハブ取付部材6bとを含むのが好ましい。ロータ本体6aと、ハブ取付部材6bとは、締結ボルトまたはピン部材のかしめによって固定されている。貫通孔6xは、ハブ取付部材6bに形成されている。ハブ取付部材6bは、径方向に延びる複数のアーム部を含み、アーム部にロータ本体6aが固定される。ハブ取付部材6bは、いわゆるセンターロックアダプタである。ディスクブレーキロータ6は、ワンピース構造であってもよい。
筒状部2fの内周部には、ハブ軸2aとの間に第2ベアリング2cgが設けられている。第2ベアリング2cgと、ハブシェル連結部2caとの間には、ハブ軸2aを外囲するように、ダストチューブが設けられていてもよい。
ねじ2iは、筒状部2fの内周部に設けられる。ねじ2iは、第1方向CXにおいてハブシェル2bの開口端から所定距離まで形成されている。ねじ2iは、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAを中心として、回転軸心CAに沿う方向に螺旋状に延びる。ねじ2iは、装着ユニット10のねじ11f(図2参照)と係合するように形成されている。
自転車フレーム1に取り付けられる磁気検出センサ1bは、ハブシェル2bとともに回転する磁気発生部12の磁気を検出する。例えば、磁気検出センサ1bは、自転車フレーム1に取り付けられる。磁気検出センサ1bがリアハブアッセンブリに設けられる磁気発生部12の磁気を検出する場合、磁気検出センサ1bは、シートステイまたはチェーンステイに直接または介在部品を介して取り付けられる。磁気検出センサ1bがフロントハブアッセンブリに設けられる磁気発生部12の磁気を検出する場合、磁気検出センサ1bは、フロントフォークに直接または介在部品を介して取り付けられる。磁気検出センサ1bは、後述の磁気発生部12が可能な距離で、自転車フレーム1に設けられる。磁気検出センサ1bは、磁性の変化に応じて、自転車の制御装置(図示略)およびサイクルコンピュータなどの自転車用コンポーネントに信号を出力する。磁気検出センサ1bは、磁気発生部12の磁気を検出することによって、車輪9の回転状態を検出する。制御装置は、磁気検出センサ1bからの信号に基づいて、たとえば車輪9の回転速度を算出する。
図2〜図5を参照して、装着ユニット10について説明する。
装着ユニット10は、装着部11と、装着部11に一体に設けられる磁気発生部12(図4参照)とを含む。磁気発生部12は磁気を発生する。
装着部11は、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAの延びる方向において、ハブアッセンブリ2のうちハブ軸2aに対して回転可能な部分3の端部3tで、回転軸心CAに同軸に設けられているねじ2iに装着可能である。ハブアッセンブリ2のうちハブ軸2aに対して回転可能な部分3は、ハブシェル2bおよびフリーホイール2cを含む。ハブアッセンブリ2のうちハブ軸2aに対して回転可能な部分3の端部3tは、ハブシェル2bの端部2tおよびフリーホイール2cの端部2sを含む。装着部11は、外周部にねじ11fが形成されている筒状部分11aを含む。筒状部分11aの貫通孔11bは、ハブ軸2aを挿通可能な大きさに形成されている。筒状部分11aは、回転軸心CAのまわりに連続して延びている。好ましくは、装着部11は、フランジ部分11cをさらに含む。フランジ部分11cは、筒状部分11aの外周部で、筒状部分11aの軸方向CDにおける一端部に設けられている。フランジ部分11cは、筒状部分11aから径方向の外方に突出する。フランジ部分11cは、環状に形成されている。フランジ部分11cは、好ましくは円環状に形成されている。フランジ部分11cは、環状に限定されない。例えば、フランジ部分11cは、筒状部分11aから径方向に延びる1または複数の突出部によって形成されてもよい。筒状部分11aと、フランジ部分11cとは、ワンピース構造を有する。筒状部分11aとフランジ部分11cとは、鋳造、プレス加工、または切削加工によって形成される。フランジ部分11cの外径は、ロータ支持部2gの外径よりも大きくなるように形成されているのが好ましい。ねじ11fは、筒状部分11aの外周部のうちフランジ部分11cが設けられていない第1部分11eに形成されている。ねじ11fは、第1部分11eのうち、フランジ部分11cとは反対側の端面から筒状部分11aの軸心CBに沿う方向に螺旋状に延びる。ねじ11fと、フランジ部分11cとの間には、筒状部分11aの軸心CBまわりの周方向に延びる溝11gが形成されるのが好ましい。
装着部11は、好ましくは工具が係合する第1係合部11dを含む。本実施の形態では、フランジ部分11cは、第1係合部11dを含む。第1係合部11dは、例えば、フランジ部分11cの外周部に設けられることが好ましい。第1係合部11dは、フランジ部分11cの径方向に凹んで形成される凹部を含む。第1係合部11dに含まれる凹部は、複数形成されるのが好ましく、筒状部分11aの軸心CBまわりの周方向に均等に配置されるのが好ましい。装着ユニット10をハブシェル2bに取り付けるとき、および、装着ユニット10をハブシェル2bに取り外すとき、工具を第1係合部11dの凹部に引っ掛けて、ハブ軸2aの軸心CAまわりに回転させることができる。第1係合部11dは、例えば、フランジ部分11cの径方向に突出して形成される凸部を含んでいてもよい。フランジ部分11cの第1係合部11d径方向における最外周面は、フランジ部分11cの中心軸心を中心とする円に沿って延びることが好ましい。第1係合部11dは、一般的なスパナが係合しにくい形状に形成され、かつ専用の工具が係合するように構成されるのが好ましい。フランジ部分11cの中心軸心は、筒状部分11aの軸心CBに含まれる。
筒状部分11aのうち、第1部分11eは、ハブシェル2bの筒状部2fに内側から係合可能に構成されている。以下、第1部分11eを、第2係合部11eと記載する。第2係合部11eの外周部には、ハブシェル2bのねじ2iに係合可能なねじ11fが設けられている。
図3に示されるように、装着ユニット10は、第1方向CXにおいてハブシェル2bの第1方向CXの一端部2tに取り付けて用いられる。装着部11の第2係合部11eのねじ11fを、ハブシェル2bの筒状部2fの内側のねじ2iにねじ込み、フランジ部分11cがハブシェル2bの第1方向CXの一端面に当接するまでねじ込むことによって、装着ユニット10をハブシェル2bに対して回転不能に連結することができ、装着ユニット10をハブシェル2bと一体で回転させることができる。
磁気発生部12は、筒状部分11aおよびフランジ部分11cの少なくとも一方に設けられる。図5では、磁気発生部12をフランジ部分11cに設けている例を示している。磁気発生部12は、着磁部13を含む。着磁部13は、装着部11において少なくとも一部分が着磁されて構成されている。着磁部13は、S極とN極とを含む。着磁の方法は限定されない。装着部11において少なくとも磁気発生部12が設けられている部分は、着磁により磁石になる材料(以下、「磁石材料」という。)を含んで構成される。装着部11は、当該装着部11の軸方向に材料が異なる層が積層されている層構造を備えてもよい。装着部11の軸方向とは、装着部11がハブアッセンブリ2に装着されたとき、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAに沿う第1方向CXである。磁石材料として、例えば、ネオジウム等の希土類、アルニコ、フェライトが挙げられる。
装着部11は、1または複数の磁気発生部12を含む。例えば、着磁部13は、ハブ軸2aの軸心CAまわりの複数の位置に配置される。ハブ軸2aの軸心CAは、自転車用ハブアッセンブリ2の回転軸心CAである。着磁部13の数が1または複数のいずれの場合でも、着磁部13におけるS極とN極との並びの方向は限定されない。例えば、S極とN極とは、装着部11の軸方向に配列されてもよいし、径方向に沿って配列されてもよいし、筒状部分11aの軸心CBまわりの周方向Rに配列されてもよい。
図4および図5は、1つの磁気発生部12を含む装着ユニット10の例である。この例では、S極とN極とは、装着部11の軸方向に配列される。
図6および図7は、4つの磁気発生部12を含む装着ユニット10の例である。この例では、各磁気発生部12のS極とN極とは、周方向Rに配列される。各磁気発生部12は、周方向Rにおいて隣接している。各磁気発生部12は、周方向Rにおいて、フランジ部分11cの全周における1/4の領域をそれぞれ占める。図6および図7では、各磁気発生部12は、周方向Rにおいて相互に連なっているが、各磁気発生部12は、周方向Rに相互に間隔をあけて配置されてもよい。
図8および図9は、2つの磁気発生部12を含む装着ユニット10の例である。この例では、各磁気発生部12のS極とN極とは、径方向に配列される。各磁気発生部12は、周方向Rにおいて相互に間隔をあけて配置されている各磁気発生部12は、筒状部分11aの軸心CBまわりの周方向Rにおいて、フランジ部分11cの全周における1/4の領域を占める。図8および図9では、各磁気発生部12は、周方向Rにおいて相互に間隔をあけて配置されているが、各磁気発生部12は、周方向Rに相互に隣接して配置されてもよい。
図6〜図9に示すような複数の磁気発生部12を含む構成にすると、磁気発生部12の数が多くなればなるほど、磁気検出センサ1bによって磁気発生部12の磁気を検出するときの分解能を向上させることができる。たとえば磁気発生部12の数を、32、64、128などの多数にすることもできる。複数の磁気発生部12を設ける場合、各磁気発生部12は、筒状部分11aの軸心CBまわりに回転対称となり、隣接する各磁気発生部12の間の距離が等しく、かつ各磁気発生部12の周方向Rの大きさは等しくなるように形成されるのが好ましい。車輪9の回転速度は、次のように算出される。車輪9の回転に伴いハブシェル2bが回転すると、ハブシェル2bとともに装着部11が回転する。この回転に伴い、磁気発生部12が、磁気検出センサ1bの付近を通過する。磁気検出センサ1bは、磁気を検出すると極性に応じた信号を出力する。磁気発生部12が複数ある場合、磁気検出センサ1bが検出する磁気の極性は、磁気発生部12が磁気検出センサ1b付近を通過する都度、反転する。磁気検出センサ1bは、磁性に応じた信号を出力する。制御装置は、磁気検出センサ1bが出力する信号に応じて磁気の検出周期、または極性が反転する周期を算出することによって、車輪9の回転速度を導出する。
(第2実施形態)
図10および図11を参照して、第2実施形態に係る装着ユニット14を説明する。装着ユニット14と第1実施形態の装着ユニット10とは、装着部の一部の構成と、磁気発生部の構成とが異なるのみであり、対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
装着ユニット14は、装着部15と、装着部15に一体に設けられる磁気発生部16とを含む。装着部15は、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAの延びる方向において、ハブアッセンブリ2のうちハブ軸2aに対して回転可能な部分3の端部3tで、回転軸心CAに同軸に設けられているねじ2iに装着可能である。磁気発生部16は、装着部15とは別部材として構成される。磁気発生部16は、装着部15に相対移動不能に取り付けられている。装着部15は、磁気発生部16を収容する収容部15dを含む。装着ユニット14は、1つまたは複数の磁気発生部16を含んでいてもよい。図10および図11では、装着ユニット14が、複数の磁気発生部16を含んでいる場合を示している。収容部15dは、装着部15がハブアッセンブリ2に装着された状態で、ハブ軸2aの延びる方向において、装着部15における収容部15d以外の部分の外側に配置される。
装着部15は、筒状部分11aと、フランジ部分15bとを含む。フランジ部分15bは、筒状部分11aの外周部で、筒状部分11aの軸方向CDにおける一端部に設けられている。フランジ部分15bは、筒状部分11aから径方向の外方に突出する。フランジ部分15bは、環状に形成されている。フランジ部分15bは、好ましくは円環状に形成される。フランジ部分15bは、環状に限定されない。例えば、フランジ部分15bは、筒状部分11aから径方向に延びる1または複数の突出部によって形成されてもよい。筒状部分11aと、フランジ部分15bとは、ワンピース構造を有する。フランジ部分15bの外周部に、第1係合部11dが設けられることが好ましい。
収容部15dは、フランジ部分15bに設けられる。筒状部分11aの第2係合部11eは、筒状部分11aのうちフランジ部分15bが設けられていない部分である。筒状部分11aとフランジ部分15bとは、鋳造、プレス加工、または切削加工によって形成される。フランジ部分15bは、磁気発生部16の少なくとも一部分を収容する。磁気発生部16の少なくとも一部は、収容部15dに収容される。磁気発生部16は、収容部15dから突出しないように収容部15dに設けられるのが好ましい。収容部15dは、凹部、貫通孔または空洞の少なくともいずれか1つを含む。収容部15dが凹部を含む場合、凹部の開口は、筒状部分11aの軸方向CDにおけるフランジ部分15bの端面に形成されるのが好ましい。
図10では、収容部15dが凹部を含む場合を示し、凹部の開口は、筒状部分11aの軸方向CDにおけるフランジ部分15bの両端面のうち、ねじ11fから遠い側の端面に形成されている。この場合、装着ユニット14をハブアッセンブリ2に取り付けたときに、自転車フレーム1に近い位置に磁気発生部16を配置することができる。凹部の開口は、筒状部分11aの軸方向CDにおけるフランジ部分15bの両端面のうち、ねじ11fから近い側の端面に形成されていてもよい。収容部15dが、貫通孔を含む場合、貫通孔は、筒状部分11aの軸方向CDに延びる。
装着ユニット14が複数の磁気発生部16を含む場合、図11に示されるように、装着部15において、複数の磁気発生部16は、筒状部分11aの軸心CBまわりの周方向に等間隔に配置されるのが好ましい。複数の磁気発生部16の大きさ、または複数の磁気発生部16が発生する磁気の強さは、等しく形成されることが好ましい。装着ユニット14が複数の磁気発生部16を含む場合、収容部15dは、筒状部分11aの軸心CBまわりに複数設けられるのが好ましい。複数の収容部15dは、筒状部分11aの軸心CBまわりで相互に間隔を開けて配置される。複数の収容部15dを設ける場合、各収容部15dは、筒状部分11aの軸心CBまわりに回転対象となり、かつ相互に隣接する各収容部15dの距離が等しくなるように形成されるのが好ましい。
磁気発生部16は、収容部15dに、圧入、接着、または埋め込まれている。例えば、収容部15dが凹部または貫通孔を含む場合、磁気発生部16は、圧入により収容部15dに収容される。収容部15dが凹部または貫通孔を含む場合、磁気発生部16は、収容部15dに入れられて、接着剤により装着部15に固定されてもよい。収容部15dが凹部、貫通孔または空洞を含む場合、磁気発生部16は、インサート成形により収容部15dに埋め込められてもよい。磁気発生部16をインサート成形に収容部15dに埋め込む場合、磁気発生部16が全く露出しないようにフランジ部分15bに磁気発生部16を設けることもできる。磁気発生部16は、収容部15dに収容された状態で、収容部15dとの間の隙間を埋める介在部材を介して収容部15dに固定されてもよい。
磁気発生部16は、磁石16aを含む。磁石16aは、永久磁石であることが好ましい。磁石16aは、電磁石であってもよいが、この場合、電池またはハブダイナモなどの電源をハブアッセンブリに設けて、電磁石に電力を供給する必要がある。例えば、磁気発生部16は、磁石により構成されてもよいし、磁石を含む部材により構成されてよい。後者の場合、例えば、磁気発生部16は、磁石と、磁石を覆う樹脂部材により構成される。装着ユニット14は、複数の磁気発生部16を含む。装着ユニット14では、複数の磁石16aが、ハブ軸2aの軸心まわりの複数の位置に配置される。磁石16aの数が1または複数のいずれの場合でも、各磁石においてS極とN極との並びの方向は限定されない。例えば、S極とN極とは、筒状部分11aの軸方向CDに配列されてもよいし、径方向に沿って配列されてもよいし、筒状部分11aの軸心CBまわりの周方向Rに配列されてもよい。たとえば複数の磁石16aのS極とN極とが、筒状部分11aの軸方向CDに配列される場合、筒状部分11aの軸心CBまわりに相互に隣接する磁石16aでは、互いにS極とN極とが反対になるように配置されるのが好ましい。磁気発生部16は、環状の多極磁石を含んでいてもよい。例えば、環状の多極磁石は、筒状部分11aの軸心CBまわりの周方向にS極とN極とが交互に入れ替わる構造を備える。環状の多極磁石を用いる場合、収容部15dは、凹部または空洞を含み、凹部に環状の多極磁石の少なくとも一部が収容されるか、または空洞に環状の多極磁石の全てが収容される。環状の多極磁石は、好ましくは円環状に形成される。
凹部または貫通孔に磁気発生部16が配置され、磁気発生部16の少なくとも一部が外部に露出している場合には、装着部15は、鉄合金、アルミ合金などの金属、または合成樹脂によって形成することができる。磁気発生部16が装着部15に埋め込まれている場合には、装着部15は、アルミ合金などの装着部15の外部に磁気を通過可能な金属、または合成樹脂などによって形成することができる。本実施の形態では、磁石16aをフランジ部分15bにのみ設けているが、磁石16aは筒状部分11aにのみに設けられていてもよく、フランジ部分15bと筒状部分11aとの両方に設けられていてもよい。磁石16aを筒状部分11aに設ける場合、筒状部分11aに磁石16aの少なくとも一部を収容する収容部を設ける。
(第3実施形態)
図12を参照して、第3実施形態に係る装着ユニット18を説明する。本実施形態に係る装着ユニット18と第1および第2実施形態の装着ユニット10、14とは、装着部の一部の構成と、磁気発生部の構成のみとが異なるので、対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
装着ユニット18は、装着部19と、装着部19に一体に設けられる磁気発生部20とを含む。装着部19は、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAの延びる方向において、ハブアッセンブリ2のうちハブ軸2aに対して回転可能な部分3の端部3tで、回転軸心CAに同軸に設けられているねじ2iに装着可能である。第2実施形態と同様に、磁気発生部20は、装着部19とは別部材として構成される。第2実施形態と相違する点は、装着部19に、磁気発生部20を収容するための構造が設けられていない。
装着部19は、筒状部分11aと、フランジ部分19bとを含む。フランジ部分19bは、筒状部分11aの外周部で、筒状部分11aの軸方向CDにおける一端部に設けられている。フランジ部分19bは、筒状部分11aから径方向の外方に突出する。フランジ部分19bは、環状に形成されている。フランジ部分19bは、好ましくは円環状に形成される。フランジ部分19bは、環状に限定されない。例えば、フランジ部分19bは、筒状部分11aから径方向に延びる1または複数の突出部によって形成されてもよい。筒状部分11aと、フランジ部分19bとは、ワンピース構造を有する。フランジ部分19bの外周部に、第1係合部11dが設けられることが好ましい。フランジ部分19bには、1または複数の磁気発生部20が配置される。磁気発生部20は、装着部19の外表面19cに固定される。磁気発生部20は、フランジ部分19bの外表面19cのうち、筒状部分11aの軸方向CDにおける端面に固定されるのが好ましい。図12では、筒状部分11aの軸方向CDにおけるフランジ部分19bの両端面のうち、ねじ11fから遠い側の端面に磁気発生部20が固定されている。磁気発生部20は、接着剤によって装着部19に固定され、装着部19と一体に形成される。装着部19および磁気発生部20が共に金属製の場合、磁気発生部20は、ろう付けまたは溶接によって装着部19に固定されてもよい。磁気発生部20は、図示しないボルトによって、装着部19に固定されてもよい。装着部19では、磁気発生部20を形成する材料と、装着部19を形成する材料とを異ならせることができる。
フランジ部分19bは、環状に限定されない。例えば、フランジ部分19bは、筒状部分11aから径方向に延びる1または複数の突出部によって形成されてもよい。
磁気発生部20は、例えば、環状に構成される。磁気発生部20は、好ましくは円環状に形成される。磁気発生部20の内径は、ハブ軸2aの外径よりも大きくなるように形成されている。磁気発生部20の内径は、筒状部分11aの内径よりも大きくなるように形成されるのが好ましい。磁気発生部20は、第1実施形態のように1または複数の着磁部を含んで構成されてもよく、第2実施形態のように環状の多極磁石を含んで構成されてもよい。磁気発生部20を、1または複数の着磁部を含む構成とする場合、第1の実施形態のフランジ部分11cと同様な環状の部材21に、1または複数の着磁部を形成する。環状の部材21への1または複数の着磁部の形成の仕方は、第1実施形態におけるフランジ部分11cへの着磁の仕方と同様である。磁気発生部20を、環状の多極磁石を含む構成とする場合、この多極磁石をフランジ部分19bに直接固定する。磁気発生部20は、環状に形成されず、筒状部分11aの軸心CBまわりの1か所に配置されてもよく、周方向に間隔を開けて複数個所に配置されていてもよい。この場合、磁気発生部20は、磁石を含むのが好ましい。磁気発生部20を複数配置する場合、磁石は、筒状部分11aの軸心CBまわりに等しい間隔を開けて配置される。
装着ユニット18を、ハブ軸2aの軸心に平行な方向から見たとき、磁気発生部20が装着部19の外周端に囲まれる領域内に配置されることが好ましい。例えば、ハブ軸2aの軸心に平行な方向から見たときの磁気発生部20の外形が円形であるとき、その直径は、装着部19のフランジ部分19bの直径よりも小さいことが好ましい。磁気発生部20は、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAと同軸に配置されることが好ましい。これにより、ハブ軸2aの軸心に平行な方向から、ハブシェル2bに装着された装着ユニット18を見たときに、磁気発生部20の外縁が装着部19の外縁から食み出ないため、装着ユニット18として外観上の一体性が生まれる。さらに第1係合部11dに工具を係合するときに、磁気発生部20が邪魔にならない。磁気発生部20を環状に形成する場合、内周部に筒状部分11aのねじ11fに係合可能なねじを有し、磁気発生部20を筒状部分11aにねじ込んで、第2係合部11eに固定してもよい。
(第4実施形態)
図13を参照して、第4実施形態に係る装着ユニット22を説明する。本実施形態に係る装着ユニット22は、第2および第3の実施形態の装着ユニット14および18とは、装着部の一部の構成および磁気発生部の構成のみが異なるので、対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
装着ユニット22は、装着部23と、装着部23に一体に設けられる磁気発生部16とを含む。装着ユニット22と第2実施形態の装着ユニット14とが相違する点は、装着部23において、磁気発生部16を収容する収容部22bの材料が、収容部22b以外の部分の形成材料と異なる点にある。収容部22bは、磁気発生部16を支持する面およびその面の周辺部分を含む。
装着部23は、磁気発生部16を収容する収容部22bを含む。収容部22bは、装着部本体23aに一体に形成されている。装着部本体23aは、第3の実施形態の装着部19と同様の構成である。収容部22bは、第2実施形態のフランジ部分15bと同様な形状の環状部材である。収容部22bは、第2実施形態の収容部15dと同様な、凹部、貫通孔または空洞の少なくともいずれか1つを含む。収容部22bは、装着部本体23aのフランジ部分19bの外表面19cのうち、筒状部分11aの軸方向CDにおける端面に固定されるのが好ましい。図13では、筒状部分11aの軸方向CDにおけるフランジ部分19bの両端面のうち、ねじ11fから遠い側の端面に収容部22bが固定されている。収容部22bの内径は、ハブ軸2aの外径よりも大きくなるように形成されている。収容部22bの内径は、筒状部分11aの内径よりも大きくなるように形成されるのが好ましい。装着ユニット22を、ハブ軸2aの軸心に平行な方向から見たとき、収容部22bが装着部本体23aの外周端に囲まれる領域内に配置されることが好ましい。装着部本体23aと収容部22bとは、別々の部材であり、それぞれ個別に形成される。収容部22bは、装着部23における収容部22b以外の部分とは異なる材料によって形成される。装着部本体23aは、例えば、鉄合金、アルミニウム合金等の剛性の高い材料により構成される。収容部22bは、磁気発生部16を保持可能な材料によって構成される。例えば、収容部22bは、鉄合金、アルミニウム合金等の金属、樹脂等により構成される。磁気発生部16が収容部22bに埋め込まれている場合には、収容部22bは、アルミ合金などの収容部22bの外部に磁気を通過可能な金属、または合成樹脂などによって形成することができる。装着部本体23aと収容部22bとは、図示しないボルトによって固定されてもよく、接着によって固定されてもよい。装着部本体23aと収容部22bとがともに金属製であるときは、収容部22bは、ろう付けまたは溶接によって装着部本体23aに固定されてもよい。
磁気発生部16の収容部22bへの固定の仕方は、第2実施形態における磁気発生部16の収容部15dへの固定の仕方と同様であるので重複する説明を省略する。収容部22bを環状に形成する場合、内周部に筒状部分11aのねじ11fに係合可能なねじを有し、収容部22bを筒状部分11aにねじ込んで固定してもよい。収容部22bは、環状に形成されず、筒状部分11aの軸心CBまわりの1か所に配置されてもよく、周方向に間隔を開けて複数個所に配置されていてもよい。
(第5実施形態)
図14〜図16を参照して、第5実施形態に係る装着ユニット26を説明する。本実施形態に係る装着ユニット26と、第1実施形態の装着ユニット10とは、装着部の一部の構造が異なるのみであり、対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第1実施形態では、装着部11の筒状部分11aの外周部にねじ11fが設けられているが、装着ユニット26では、装着部27の筒状部分27aの内周部にねじ27cが形成されている。装着ユニット26は、外ねじが設けられているハブシェル2bに装着可能である。
装着ユニット26が装着可能なハブアッセンブリ2Aと、上述のハブアッセンブリ2とは、ハブシェルの筒状部の構造のみが異なる。ハブアッセンブリ2Aの筒状部2fは、ロータ支持部2gと、ねじ3bとを含む。ねじ3bは、筒状部2fの外周部に設けられる。ねじ3bは、ハブアッセンブリ2Aの回転軸心CAを中心として、回転軸心CAに沿う方向に螺旋状に延びる。ねじ3bは、装着ユニット26のねじ27c(図15参照)と係合するように形成されている。ねじ3bは、第1方向CXにおいてハブシェル2bの開口端から所定距離まで形成されており、ロータ支持部2gまで延びていてもよい。
装着ユニット26は、装着部27と磁気発生部12とを含む。装着部27は、筒状部分27aとフランジ部分11cとを含む。筒状部分27aの内周部には、ハブシェル2bの筒状部2fの外周部に形成されるねじ3bに係合するねじ27cが設けられている。フランジ部分11cは、筒状部分27aの外周部に設けられている。本実施の形態では、筒状部分27aの軸心CBの延びる方向における筒状部分27aとフランジ部分11cとの寸法は等しくなるように形成されているが、寸法を異ならせてもよい。筒状部分27aとフランジ部分11cとは、ワンピース構造を有する。筒状部分27aとフランジ部分11cとは、鋳造、プレス加工、または切削加工によって形成される。磁気発生部12は、第1実施形態と同様にフランジ部分11cに一体に設けられている。装着ユニット26は、基本的には、第1実施形態の装着ユニット10の装着部11において、外周部に形成されるねじ11fに代えて、内周部にねじ27cを形成した構成と同様である。
装着部27は、フランジ部分11cおよび磁気発生部12に代えて、第2実施形態のフランジ部分15bと磁気発生部16とを備えていてもよい。このような構成は、基本的には第2実施形態の装着ユニット14の装着部15において、外周部に形成されるねじ11fに代えて、内周部にねじ27cを形成した構成と同様である。装着部27は、フランジ部分11cおよび磁気発生部12に代えて、第3実施形態のフランジ部分19bと、磁気発生部20とを備えていてもよい。このような構成は、基本的には第3実施形態の装着ユニット18の装着部19において、外周部に形成されるねじ11fに代えて、内周部にねじ27cを形成した構成と同様である。装着部27は、フランジ部分11cおよび磁気発生部12に代えて、第4実施形態のフランジ部分19bと収容部22bと磁気発生部16とを備えていてもよい。このような構成は、基本的には第4実施形態の装着ユニット22の装着部23において、外周部に形成されるねじ11fに代えて、内周部にねじ27cを形成した構成と同様である。
図17は、装着ユニット10を用いて、ハブアッセンブリ2に取り付けられる回転部材4を固定する例を示す。回転部材4は、ディスクブレーキロータ6、およびリアスプロケット5(図26のリアスプロケットアッセンブリ7参照。)を含む。以下、ディスクブレーキロータ6をロータ6と記載する。図17では、装着ユニット10を用いて、ハブアッセンブリ2に取り付けられるロータ6を固定する例を示している。装着部11は、ハブアッセンブリ2に装着された状態で、ハブアッセンブリ2に装着されている回転部材4のハブアッセンブリ2の回転軸心CAの延びる第1方向CXへの移動を、規制可能な規制部分35を含む。規制部分35は、筒状部分11aの外周部から径方向の外方に突出している。装着ユニット10では、フランジ部分11cが規制部分35として機能する。フランジ部分11cの外径は、ロータ支持部2gの外径よりも大きくなるように形成されている。
図17に示されるように、ハブシェル2bのロータ支持部2gにロータ6を装着した状態で、装着部11をハブアッセンブリ2に取り付けると、フランジ部分11cが、ロータ6のハブ取付部材6bに接触して、ロータ6をシェル本体部2d側に押圧する。ハブ取付部材6bは、第1方向CXにおいて、フランジ部分11cと筒状部2fの一部との間に挟まれることによって、第1方向CXへの移動が阻止される。
図17では、装着ユニット10を用いて、ロータ6をハブシェル2bに固定する例を示しているが、第2〜第5実施形態の装着ユニット14,18,22,26を用いて、ロータ6をハブシェル2bに固定することもできる。この場合、各フランジ部分15b,19b,19b,11cの外径は、ロータ支持部2gの外径よりも大きくなるように形成されている。第2実施形態の装着ユニット14では、フランジ部分15bが規制部分35として機能する。第3実施形態の装着ユニット18では、フランジ部分19bが規制部分35として機能する。第4実施形態の装着ユニット22では、フランジ部分19bが規制部分35として機能する。第5実施形態の装着ユニット26では、フランジ部分11cが規制部分35として機能する。
(第6実施形態)
図18および図19を参照して、第6実施形態に係る装着ユニット38を説明する。装着ユニット38の構成で、第1〜第5実施形態の装着ユニット10,14,18,22,26と対応する構成には、同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
装着ユニット38は、装着部19と、磁気発生部43と、中間部材42とを含む。磁気発生部43は、装着部19とは別部材として構成される。第3実施形態では、磁気発生部20が装着部19に一体に設けられているが、装着ユニット38では、装着部19と磁気発生部43とは一体ではなく、ハブアッセンブリ2に対して個々に取り付けられる。
装着部19は、ハブ軸2aを有するハブアッセンブリ2に着脱可能であり、ハブアッセンブリ2に装着された状態で、ハブ軸2aの延びる方向への回転部材4の移動を規制する。磁気発生部43は、ハブ軸2aに平行な方向から見たときに、装着部19の外周端に囲まれる領域に配置されている。
装着ユニット38は、中間部材42をさらに含む。中間部材42は、装着部19がハブアッセンブリ2に装着された状態で、ハブ軸2aの延びる方向において装着部19と回転部材4との間に挟まれる。中間部材42には、磁気発生部43が設けられる。
中間部材42は、装着部19とは別部材として構成される。中間部材42は、そのものが磁気発生部43として構成されていてもよく、中間部材42の一部の領域が磁気発生部43として構成されていてもよい。中間部材42は、装着部19に対して移動不可能に取り付けられるものではないが、装着部19と中間部材42とがハブアッセンブリ2に取り付けられたときには、装着部19と磁気発生部43とはハブアッセンブリ2と一体に回転する。
回転部材4を装着していない状態で、装着部19をハブアッセンブリ2に取り付けると、フランジ部分19bが、中間部材42をシェル本体部2d側に押して、中間部材42は、フランジ部分19bとハブシェル2bとに挟まれる。中間部材42は、フランジ部分19bとハブシェル2bとに挟まれることによって、ハブシェル2bの回転軸心CAまわりの回転が阻止される。
装着部19は、鉄合金によって構成されてもよく、好ましくは、装着部19は、鉄よりも透磁率が低い低透磁率部を含む。装着部19のうちの少なくとも一部分が、鉄よりも透磁率が低い材料により構成されてもよく、装着部19の全部が、鉄よりも透磁率が低い材料により構成されてもよい。鉄よりも透磁率が低い材料は、アルミ合金、樹脂を含む。特に、フランジ部分19bの少なくとも一部分が、鉄よりも透磁率が低い材料を含むことが好ましい。
中間部材42は、ハブアッセンブリ2の一部が貫通可能な第1貫通孔42bを有する。例えば、中間部材42は、環状に形成される。中間部材42は、好ましくは円環状に形成される。中間部材42の第1貫通孔42bは、ハブ軸2aが挿通する寸法に構成される。ハブ軸2aの軸心に沿う方向における中間部材42の寸法LAは、ハブ軸2aの軸心に沿う方向において筒状部分11aのうちフランジ部分19bが設けられる部分を除く寸法LBよりも小さい。中間部材42は、装着部19の筒状部分11aに支持される。中間部材42の内径は、筒状部分11aの第1部分11eの外径よりもわずかに大きくなるように形成される。装着ユニット38では、中間部材42を筒状部分11aに挿入するので、第1部分11eの軸方向の寸法は、第1実施形態の場合よりも大きくなる。筒状部分11aのうち中間部材42を支持する部分には、ねじ11fが形成されていなくてもよい。ハブ軸2aの軸心に平行な方向AXから見たときに、中間部材42は、装着部19のフランジ部分19bの外周端の囲まれる領域に配置される。
装着部19をハブシェル2bに取り付けると、装着部19のフランジ部分19bは、中間部材42を介して、ディスクブレーキロータ6をシェル本体部2d側に押圧する。中間部材42の外径は、ハブシェル2bのロータ支持部2gの外径よりも大きくなるように形成されている。中間部材42の径方向の外周部は、円環状に形成されるのが好ましいが、形状については制限されない。ディスクブレーキロータ6をハブシェル2bに取り付けずに使用する場合には、中間部材42の外径は、ハブシェル2bのロータ支持部2gの外径以下になるように形成されていてもよい。
磁気発生部43は、第3実施形態の磁気発生部20、または第4実施形態の磁気発生部16と同様の構造を有する。磁気発生部43が、第3実施形態の磁気発生部20と同様の構造を有する場合、中間部材42が、磁気発生部20と同様の構造を有する。磁気発生部43が、第4実施形態の磁気発生部16と同様の構造を有する場合、中間部材42が、収容部22bと同様の構造を有する。
第1〜第5実施形態の装着ユニット10,14,18,22,26において、装着部11,15,19,23,27の筒状部分11aに中間部材42を支持させてもよい。
(第7実施形態)
図20を参照して、第7実施形態に係る装着ユニット44を説明する。装着ユニット44と、第6実施形態の装着ユニット38とは、装着部45の一部の構造が異なるのみであり、対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
装着ユニット44は、装着部45と、装着部45とは別部材として構成される中間部材42とを含む。装着部45は、第6実施形態の装着部19の構造に加えて、第2貫通孔45bを有する。装着部45のフランジ部分19bには、1または複数個の第2貫通孔45bが設けられる。第2貫通孔45bは、中間部材42に対向する外表面42aの一部を露出するように装着部45に形成されている。第2貫通孔45bは、フランジ部分19bを、筒状部分11aの軸方向CDに貫通する。装着部45をハブアッセンブリ2に取り付けた状態で、第2貫通孔45bと中間部材42における磁気発生部43とがハブアッセンブリ2の回転軸心CAまわりの周方向において一致するように、装着部45と中間部材42との相対位置を合わせる。
第1〜第7実施形態の装着ユニット10,14,18,22,26,38,44では、装着部をハブアッセンブリ2にねじ込むだけで磁気発生部をハブシェル2bの所定位置に固定することができるので、スポークのような細長い部材に、磁石を取り付ける場合と比較し、磁気発生部の位置の調整が容易である。
(第8実施形態)
図21および図22を参照して、第8実施形態に係る装着ユニット50を説明する。装着ユニット50は、車輪9の回転状態を検出するために、磁気発生部ではなく、加速度センサ53aを備える。装着ユニット50と、第6実施形態の装着ユニット38とは、装着部19を共通とすることができるので、対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
装着ユニット50は、装着部19と、装着部19により支持される加速度センサ53aと、送信部53bとを含む。
加速度センサ53aは、筐体54に収容される。例えば、筐体54は、装着部19のフランジ部分19bとハブアッセンブリ2のディスクブレーキロータ6とに挟まれる。筐体54は、フランジ部分19bとディスクブレーキロータ6とに挟まれることによって、ハブシェル2bの回転軸心CAまわりの回転が阻止される。筐体54は、中空のリング部材として構成される。筐体54内には、空間が設けられる。筐体54は、装着ユニット50を、ハブ軸2aの軸心に平行な方向から見たとき、装着部19の外周端に囲まれる領域内に配置されていてもよい。筐体54の少なくとも一部は、電波を通過させることができる材料によって形成されている。筐体54は、好ましくは合成樹脂によって形成される。筐体54の内周部に、装着部19の筒状部分11aに形成されるねじ11fにねじ込み可能なねじを形成し、筐体54を装着部19にねじ結合してもよい。筐体54の少なくとも一部と装着部19の少なくとも一部とを、同一の材料を用いて形成し、ワンピース構造としてもよい。
装着ユニット50は、演算部53eおよびバッテリ53fをさらに含む。筐体54内には、加速度センサ53a、演算部53e、送信部53b、およびバッテリ53fが収容される。送信部53bは、加速度センサ53aから得られた情報を外部に出力する。送信部53bは、無線送信部53cとアンテナ部53dとを備える。加速度センサ53aは、1軸、2軸または3軸の方向の加速度の変化を検出する。加速度センサ53aが、1軸の方向の加速度を検出する場合、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAを中心とする円の接線方向の加速度を検出する。加速度センサ53aが、2軸の方向の加速度を検出する場合、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAを中心とする円の接線方向と、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAに平行な方向の加速度を検出する。加速度センサ53aが、3軸の方向の加速度を検出する場合、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAを中心とする円の接線方向と、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAに平行な方向と、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAを中心とする円の径方向との加速度を検出する。
ハブアッセンブリ2の回転軸心CAを中心とする円の接線方向における加速度から、車輪9の回転速度を求めることができる。ハブアッセンブリ2の回転軸心CAに平行な方向の加速度から、自転車の左右方向における車輪9の傾斜角度を求めることができる。
演算部53eは、加速度センサ53aおよび送信部53bを制御する。演算部53eは、1または複数のマイクロコンピュータとメモリとを含み、メモリに記憶されている予め定めるプログラムを実行する。演算部53eは、加速度センサ53aから出力される信号に基づいて、車輪9の回転速度を表す速度情報および車輪9の傾斜角度を表す傾斜情報の少なくとも一方を生成する。無線送信部53cは、演算部53eが生成した速度情報および傾斜情報の少なくとも一方を無線信号に変換する。アンテナ部53dは、無線信号を送信する。バッテリ53fは、送信部53b、演算部53e、および加速度センサ53aに電力を供給する。無線送信部53cは、演算部53eが生成した情報ではなく、加速度センサ53aから出力される信号を、無線信号に変換してもよい。装着ユニット50はバッテリ53fに代えて、バッテリ53fを装着可能なバッテリ装着部を備えていてもよい。
装着ユニット50は、ディスクブレーキロータ6が装着されていないハブアッセンブリ2にも装着して用いることができる。この場合、筐体54は、フランジ部分19bとハブシェル2bの一部とによって挟まれ、ハブシェル2bに着脱可能に固定される。
(第9実施形態)
図23を参照して、第9実施形態に係る装着ユニット61を説明する。装着ユニット61と、第8実施形態の装着ユニット50とは、加速度センサ53aを含む筐体54の配置が異なるのみであり、対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。装着ユニット61では、装着ユニット61をハブアッセンブリ2に取り付けた状態で、加速度センサ53aは、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAに沿う方向において、装着部19よりも外側に配置される。
筐体54は、装着部19のフランジ部分19bに、たとえば接着、溶着またはろう付けによって固定される。筐体54の少なくとも一部とフランジ部分19bの少なくとも一部とを、同一の材料を用いて形成し、ワンピース構造としてもよい。
(第10実施形態)
図24を参照して、第10実施形態に係る装着ユニット72を説明する。装着ユニット72は、第9実施形態の装着ユニット61とは、加速度センサ53aの取付構造が異なるのみであり、対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。装着ユニット72では、加速度センサ53aは、第1部材75を介してハブアッセンブリに取り付けられる。
装着ユニット72は、装着部73(全体)と、装着部73により支持される加速度センサ53aと、送信部53bとを含む。装着部73は、第9実施形態の装着部19と、第1部材75と、第2部材76とを含む。第1部材75は、装着部19をハブアッセンブリ2に装着した状態で、装着部19のフランジ部分19bと、ハブシェル2bの端部またはロータ6とによって挟まれる基部75aと、第2部材76が変位可能に支持する支持部75bとを含む。
第1部材75は、板状に形成されている。基部75aには、ハブアッセンブリ2の端部が挿通する第1貫通孔75cが設けられている。
支持部75bには、第2部材76を固定するためのボルト77が挿通する第2貫通孔75dが設けられている。第2部材76は、ボルト77を介して支持部75bに対して、ボルト77の軸線まわりに回転可能に支持される。第2部材76は、筐体を含む。筐体の内部空間には、第8実施形態と同様に、加速度センサ53a、演算部53e、送信部53b、およびバッテリ53fが収容される。第2部材76には、ボルト77に係合可能なねじ孔が形成されている。
第2部材76の少なくとも一部を、ロータ6に形成されている孔に配置し、またはロータ6に形成されている孔を挿通するよう配置してもよく、この場合には、ハブ軸2aの軸方向の外側に第2部材76が突出することを抑制することができる。
ボルト77は、第1部材75と一体に形成されていてもよい。第2部材76のねじ孔は、貫通孔としてもよく、この場合ナットを用いてボルト77に固定される。ボルト77は、第2部材76に固定され、第2部材76とナットによって第1部材75を挟む構成としてもよい。第1部材75と第2部材76とは、相対的に変位可能に連結されれば、その他の方法で連結されてもよい。
(第11実施形態)
図25を参照して、第11実施形態に係る装着ユニット80を説明する。装着ユニット80は、第10実施形態の装着ユニット72とは、装着部73の構成のみが異なるので、対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。装着ユニット80は、装着ユニット72の構成に加えて第3部材86をさらに含む。
装着ユニット80の装着部81は、装着部19、第1部材75、第2部材76、および第3部材86を含む。装着ユニット80は、第10実施形態の装着ユニット72において、第1部材75と、第2部材76とを第3部材86によって連結する構成である。第3部材86は、第1部材75に変位可能に連結される。
第3部材86は、板状に形成されている。第3部材86は、ボルト87を支持する第1支持部86aと、第2部材76を支持する第2支持部86bとを含む。ボルト87は、第1支持部86aに一体に形成されている。第1部材75の第2貫通孔75dにボルト87を挿通し、ナット90と第1支持部86aとによって第1部材75を挟むことによって、第3部材86が第1部材75に対して、ボルト87の軸線まわりに変位可能に支持される。第2支持部86bには、第2部材76を固定するためのボルト83が挿通する貫通孔86dが設けられている。第2部材76は、ボルト83を介して第2支持部86bに対して、ボルト83の軸線まわりに変位可能に支持される。
ボルト87は、第3部材86とは別体で形成されていてもよく、たとえば第3部材86の第1支持部86aに貫通孔を形成し、ボルトを挿通させて第1部材75に連結してもよい。第1部材75および第3部材86とは、相対的に変位可能に連結されれば、その他の方法で連結されてもよい。第2部材76と第3部材86とは、相対的に変位可能に連結されれば、その他の方法で連結されてもよい。
第3部材86を設けることによって、第2部材76の少なくとも一部を、ロータ6に形成されている孔に配置し、またはロータ6に形成されている孔を挿通するよう配置するときの第2部材76の位置決めの自由度をさらに高めることができる。
(第12実施形態)
図26および図27を参照して、第12実施形態に係る装着ユニット88を説明する。装着ユニット88は、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAの延びる方向において、ハブアッセンブリ2のうちハブ軸2aに対して回転可能な部分3の端部3sに装着され、リアスプロケットアッセンブリ7を、ハブ軸2aの軸心に沿う方向に押圧してフリーホイール2cに固定する。装着ユニット88は、フリーホイール2cの端部2sに装着される。リアスプロケットアッセンブリ7は、少なくとも1枚のリアスプロケット5を含む。リアスプロケット5は、チェーンによって駆動されるギアであってもよく、ベルトによって駆動されるプーリであってもよい。
装着ユニット88は、装着ユニット10,14、18,22,38、44,50,61,72,80のいずれかの構成に加えて、筒状部分11aの内周部に形成され、工具を係合可能な第3係合部98を含む。図26では、装着ユニット88が装着ユニット10の構成を含む場合を示している。筒状部分11aの外周部に形成されるねじ11fは、フリーホイール2cのスプロケット支持部2cbの内周部に形成されるねじに係合可能に形成されている。装着ユニット88のフランジ部分11cは、リアスプロケットアッセンブリ7の内径よりも大きな外径を有する。装着ユニット88に第3係合部98が含まれる場合、第1係合部11dが省略されていてもよい。
第3係合部98は、装着ユニット88をハブ軸2aの軸心まわりに回転させる工具に係合する凸部89aを含む。凸部89aは、複数設けられ、ハブ軸2aの軸心まわりに周方向に等間隔に配置されている。凸部89aは、ハブ軸2aの軸心の径方向に突出している。凸部89aは、後述するセンサ(第14実施形態参照)により検出することができる。スプロケット支持部2cbの内周部に形成されるねじが形成されておらず、スプロケット支持部2cbの外周部にねじが形成されているフリーホイール2cにリアスプロケットアッセンブリ7を固定する場合には、装着ユニット88は、装着ユニット26によって構成される。筒状部分11aの内周部に形成されるねじ27c(第5実施形態のねじ構造)は、スプロケット支持部2cbの外周部に形成されるねじに係合可能に形成されている。装着ユニット50,61,72,80のいずれかの構成を有する装着ユニット88がフリーホイール2cの端部に取り付けられている場合は、演算部53eは、車輪9の回転速度を表す速度情報に代えて、リアスプロケットアッセンブリ7の回転速度を表す速度情報を生成する。
(第13実施形態)
図28を参照して、自転車用ハブアッセンブリ92について説明する。自転車用ハブアッセンブリ92は、図1に示す自転車用ハブアッセンブリ2の構成に加えて、磁気発生部92bを含むので、自転車用ハブアッセンブリ2に対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
自転車用ハブアッセンブリ92は、ハブシェル2bと、ハブシェル2bの回転軸心CAの延びる方向におけるハブシェル2bの端部2tに取り外し不能に設けられている磁気発生部92bと、を含む。
磁気発生部92bは、たとえばハブシェル2bの端部2tを着磁することによって形成されていてもよい。図28は、ハブシェル2bの端部2tを着磁することによって、着磁部92cを形成する場合について示している。着磁の仕方は、第1実施形態の装着部の着磁の仕方と同様である。磁気発生部92bは、第2実施形態の磁気発生部16のように磁石で形成され、ハブシェル2bに一体に形成される収容部に磁石を収容させてもよい。磁気発生部92bは、第3実施形態の磁気発生部20のように形成され、ハブシェル2bの外表面に固定されてもよい。磁気発生部92bは、第4実施形態の磁気発生部16のように形成され、収容部22bをハブシェル2bの外表面に固定してもよい。磁気発生部92bを着磁以外の方法で場合する場合、磁石および収容部は、ろう付け、溶接、接着等を用いてハブシェル2bに取り付けられる。第1〜第8実施形態の装着ユニットをハブシェル2bに装着した状態で、装着ユニット10,14、18,22,26,38、44,50とハブシェル2bとをかしめて、装着ユニットをハブシェル2bに取り外し不能に固定してもよい。
(第14実施形態)
図29を参照して、自転車用ハブアッセンブリの状態検出システム94について説明する。自転車用ハブアッセンブリの状態検出システム94において、前述した各実施の形態の構成に対応する構成については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。自転車用ハブアッセンブリの状態検出システム94は、ハブ軸2aを有するハブアッセンブリ2の回転軸心CAの延びる方向において、ハブアッセンブリ2のうちハブ軸2aに対して回転可能な部分3の端部3tに設けられる被検出部95と、センサ96とを含む。センサ96は、自転車フレーム1に設けられ、被検出部95を検出することによって、ハブアッセンブリ2の回転状態に応じた信号を出力する。
被検出部95は、上記各実施形態に示される装着ユニット10,14、18,22,26,38、44のいずれかを含む。被検出部95は、ハブアッセンブリ2のうちハブ軸2aに対して回転可能な部分3の両端部のいずれか一方、またはその両端に取り付けられる。センサ96は、自転車フレーム1の車輪側の表面に取り付けられている。ハブアッセンブリ2のうちハブ軸2aに対して回転可能な部分3の一方の端部は、ハブシェル2bに含まれ、ハブアッセンブリ2のうちハブ軸2aに対して回転可能な部分3の他方の端部は、フリーホイール2cに含まれる。ハブシェル2bに装着される被検出部95を検出するセンサを第1センサ96Aとし、フリーホイール2c側に装着される被検出部95を検出するセンサを第2センサ96Bとする。被検出部95は、磁気発生部95a、透磁率変化部95b、電磁波変化部95c、および段差部95dの少なくとも1つを含む。
磁気発生部95aは、磁気を発生する部分である。被検出部95が磁気発生部95aを含む場合、例えば、被検出部95として、上記各実施形態の装着ユニット10,14、18,22,26,38、44を用いることができる。被検出部95が磁気発生部95aを含む場合、センサ96は、磁気を検出するセンサとして構成され、リードスイッチ、ホール素子または磁気抵抗効果素子(MRセンサ)などを含む。
被検出部95は、透磁率変化部95b、電磁波変化部95c、および段差部95dを含む場合には、たとえば上記各実施形態の装着ユニット10,14、18,22,26,38、44の磁気発生部を、透磁率変化部95b、電磁波変化部95c、または段差部95dに置き換えて構成することができる。
透磁率変化部95bは、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAまわりに透磁率が変化する部分を含む。透磁率変化部95bは、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAまわりに、一か所のみ透磁率が変化する部分を含んでいてもよいし、等しい間隔を開けて複数個所に透磁率が変化する部分を含んでいてもよい。例えば、透磁率変化部95bは、鉄と非鉄とにより構成される。非鉄としては、アルミニウム合金、樹脂等が挙げられる。透磁率変化部95bが設けられる場合、センサ96は、磁気誘導型近接センサにより構成される。磁気誘導型近接センサは、高周波の磁気を発生させるコイルを含む。磁気誘導型近接センサは、コイル周囲の磁気抵抗変化によって自己のコイルのインダクタンス変化を検出する。磁気誘導型近接センサは、透磁率変化部95bにおける透磁率の変化を検出する。
電磁波変化部95cは、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAまわりに電磁波の反射率が異なる部分を含む。電磁波変化部95cは、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAまわりに、一か所のみ電磁波の反射率が変化する部分を含んでいてもよいし、等しい間隔を開けて複数個所に電磁波の反射率が変化する部分を含んでいてもよい。電磁波は、例えば、電波、光が含まれる電磁波変化部95cは、1または複数の電磁波散乱溝を含んで構成されてもよく、1または複数の電波吸収体を含んで構成されてもよく、所定の色を有する1または複数の色部を含んで構成されてもよい。電磁波散乱溝、電波吸収体および色部は、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAのまわりにおいて部分的に配置される。電磁波変化部95cが設けられる場合、センサ96は、反射センサにより構成される。反射センサは、電磁波を投光する投光部または発信部と、電磁波変化部95cで反射された電磁波を検出する受光部または受信部とを含む。
段差部95dは、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAまわりの段差を含む。段差部95dの例としては、第1実施形態の装着部11の第1係合部11d、ロータ支持部2gの溝、第12実施形態の装着ユニット88の凸部89a、等が挙げられる。段差部95dは、ハブ軸2aの径方向に凹凸を有していてもよく、ハブ軸2aの軸方向に凹凸となる部分を有していてもよい。ハブアッセンブリ2の回転軸心CAまわりにおいて1箇所または複数箇所に段差を設けてもよい。段差部95dが設けられる場合、センサ96は、反射センサにより構成される。
第1センサ96Aから出力される信号に基づいて、車輪9の回転速度、車輪9の加速度などを求めることができる。第2センサ96Bから出力される信号に基づいて、クランクが回転しているか否か、自転車クランクの回転速度、自転車クランクの角速度などを求めることができる。自転車クランクの回転速度、自転車クランクの角速度などを求める場合には、ギア比を検出するための別のセンサを設ければよい。
<その他の実施形態>
上記実施形態に関する説明は、本発明に従う装着ユニット、自転車用ハブアッセンブリ、および自転車用ハブアッセンブリの状態検出システムが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う装着ユニット、自転車用ハブアッセンブリ、および自転車用ハブアッセンブリの状態検出システムは、組み合わせることによって矛盾が生じなければ上記各実施の形態、および以下に示される上記各実施形態の変形例の少なくとも2つが組み合わせられた形態を取り得る。
・たとえば装着ユニットの磁気発生部は、着磁部と、磁石との両方を含んでいてもよい。
・第1実施形態では、装着部11が着磁されているが、装着部11の着磁に代えて、またはその着磁ともに、ハブ取付部材6bが着磁されてもよい。
・加速度センサ53aは、ロータ6とハブ取付部材6bとを締結する締結ボルトによって、ロータ6とハブ取付部材6bとの締結部分に取り付けられてもよい。この場合、図23に示す筐体54を締結ボルトに取り付けてもよく、図25に示す第3部材86を締結ボルトに取り付けてもよい。
・装着ユニット10,14、18,22,38、44において、第1係合部11dを省略して、筒状部分11aの内周部に、第3係合部98を形成してもよい。第3係合部98は、筒状部分11aのうち各フランジ部が形成されている部分の内周部に形成されるのが好ましい。
・フロントハブアッセンブリについては、リアハブアッセンブリからフリーホイール2cを省略した構成に類似するので、詳細な説明を省略する。フロントハブアッセンブリに装着ユニット10,14,18,22,26,38,44,50,61,72,80,88を設ける場合、ハブアッセンブリの回転軸心に沿う方向において、ハブシェルのうち、ディスクブレーキロータが取り付けられる部分とは反対側の端部に、内ねじまたは外ねじを形成して、装着ユニット10,14,18,22,26,38,44,50,61,72,80,88を設けてもよい。フロントハブアッセンブリに磁気発生部92bを設ける場合、ハブシェルのうち、ディスクブレーキロータが取り付けられる部分とは反対側の端部に、磁気発生部92bを設けてもよい。
・各実施の形態において、筒状部分11aは、円筒形状に形成されているが、第1部分11eには、軸心CBに延びる1または複数の溝が形成されていてもよい。この場合、第1部分11eは、軸心CBまわりに間隔を開けて配置される複数の部分によって構成される。筒状部分11a自体が、軸心CBまわりに間隔を開けて配置される複数の部分によって形成されていてもよい。
・各実施の形態において、筒状部分11a、27aにはねじ11f,27cが形成されているが、ハブアッセンブリに形成されているねじに係合可能な形状であれば、他の形状であってもよい。たとえば、筒状部分11a、27aの外周部に径方向に押し広げられる板ばね部を設け、この板ばね部をハブアッセンブリに形成されているねじに係合させてもよい。
10,14,18,22,26,38,44,50,61,72,80,88…装着ユニット、2…ハブアッセンブリ、2a…ハブ軸、2b…ハブシェル、11,15,19,23,27,45,73,81…装着部、12,16,20,43,92b…磁気発生部、5…リアスプロケット、6…ディスクブレーキロータ、11a…筒状部分、13…着磁部、19c…外表面、35…規制部分、11d…第1係合部(係合部)、15d,22b…収容部、42…中間部材、42b…第1貫通孔、45b…第2貫通孔、53a…加速度センサ、53b…送信部、75…第1部材、76…第2部材、92…自転車用ハブアッセンブリ、94…自転車用ハブアッセンブリの状態検出システム、95…被検出部、95a…磁気発生部、95b…透磁率変化部、95c…電磁波変化部、95d…段差部、96…センサ。
装着部11は、好ましくは工具が係合する第1係合部11dを含む。本実施の形態では、フランジ部分11cは、第1係合部11dを含む。第1係合部11dは、例えば、フランジ部分11cの外周部に設けられることが好ましい。第1係合部11dは、フランジ部分11cの径方向に凹んで形成される凹部を含む。第1係合部11dに含まれる凹部は、複数形成されるのが好ましく、筒状部分11aの軸心CBまわりの周方向に均等に配置されるのが好ましい。装着ユニット10をハブシェル2bに取り付けるとき、および、装着ユニット10をハブシェル2bに取り外すとき、工具を第1係合部11dの凹部に引っ掛けて、ハブ軸2aの軸心CAまわりに回転させることができる。第1係合部11dは、例えば、フランジ部分11cの径方向に突出して形成される凸部を含んでいてもよい。フランジ部分11cの第1係合部11d径方向における最外周面は、フランジ部分11cの中心軸心を中心とする円に沿って延びることが好ましい。第1係合部11dは、一般的なスパナが係合しにくい形状に形成され、かつ専用の工具が係合するように構成されるのが好ましい。フランジ部分11cの中心軸心は、筒状部分11aの軸心CBに含まれる。
装着ユニット14が複数の磁気発生部16を含む場合、図11に示されるように、装着部15において、複数の磁気発生部16は、筒状部分11aの軸心CBまわりの周方向に等間隔に配置されるのが好ましい。複数の磁気発生部16の大きさ、または複数の磁気発生部16が発生する磁気の強さは、等しく形成されることが好ましい。装着ユニット14が複数の磁気発生部16を含む場合、収容部15dは、筒状部分11aの軸心CBまわりに複数設けられるのが好ましい。複数の収容部15dは、筒状部分11aの軸心CBまわりで相互に間隔を開けて配置される。複数の収容部15dを設ける場合、各収容部15dは、筒状部分11aの軸心CBまわりに回転対称となり、かつ相互に隣接する各収容部15dの距離が等しくなるように形成されるのが好ましい。
中間部材42は、ハブアッセンブリ2の一部が貫通可能な第1貫通孔42bを有する。例えば、中間部材42は、環状に形成される。中間部材42は、好ましくは円環状に形成される。中間部材42の第1貫通孔42bは、ハブ軸2aが挿通する寸法に構成される。ハブ軸2aの軸心に沿う方向における中間部材42の寸法LAは、ハブ軸2aの軸心に沿う方向において筒状部分11aのうちフランジ部分19bが設けられる部分を除く寸法LBよりも小さい。中間部材42は、装着部19の筒状部分11aに支持される。中間部材42の内径は、筒状部分11aの第1部分11eの外径よりもわずかに大きくなるように形成される。装着ユニット38では、中間部材42を筒状部分11aに嵌合するので、第1部分11eの軸方向の寸法は、第1実施形態の場合よりも大きくなる。筒状部分11aのうち中間部材42を支持する部分には、ねじ11fが形成されていなくてもよい。ハブ軸2aの軸心に平行な方向AXから見たときに、中間部材42は、装着部19のフランジ部分19bの外周端の囲まれる領域に配置される。
磁気発生部92bは、たとえばハブシェル2bの端部2tを着磁することによって形成されていてもよい。図28は、ハブシェル2bの端部2tを着磁することによって、着磁部92cを形成する場合について示している。着磁の仕方は、第1実施形態の装着部の着磁の仕方と同様である。磁気発生部92bは、第2実施形態の磁気発生部16のように磁石で形成され、ハブシェル2bに一体に形成される収容部に磁石を収容させてもよい。磁気発生部92bは、第3実施形態の磁気発生部20のように形成され、ハブシェル2bの外表面に固定されてもよい。磁気発生部92bは、第4実施形態の磁気発生部16のように形成され、収容部22bをハブシェル2bの外表面に固定してもよい。磁気発生部92bを着磁以外の方法で形成する場合、磁石および収容部は、ろう付け、溶接、接着等を用いてハブシェル2bに取り付けられる。第1〜第8実施形態の装着ユニットをハブシェル2bに装着した状態で、装着ユニット10,14、18,22,26,38、44,50とハブシェル2bとをかしめて、装着ユニットをハブシェル2bに取り外し不能に固定してもよい。
電磁波変化部95cは、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAまわりに電磁波の反射率が異なる部分を含む。電磁波変化部95cは、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAまわりに、一か所のみ電磁波の反射率が変化する部分を含んでいてもよいし、等しい間隔を開けて複数個所に電磁波の反射率が変化する部分を含んでいてもよい。電磁波は、例えば、電波、及びを含む。電磁波変化部95cは、1または複数の電磁波散乱溝を含んで構成されてもよく、1または複数の電波吸収体を含んで構成されてもよく、所定の色を有する1または複数の色部を含んで構成されてもよい。電磁波散乱溝、電波吸収体および色部は、ハブアッセンブリ2の回転軸心CAのまわりにおいて部分的に配置される。電磁波変化部95cが設けられる場合、センサ96は、反射センサにより構成される。反射センサは、電磁波を投光する投光部または発信部と、電磁波変化部95cで反射された電磁波を検出する受光部または受信部とを含む。

Claims (27)

  1. ハブ軸を有する自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向において、前記自転車用ハブアッセンブリのうち前記ハブ軸に対して回転可能な部分の端部で、前記回転軸心に同軸に設けられているねじに装着可能な装着部と、
    前記装着部に一体に設けられる磁気発生部と、を含む、ハブアッセンブリ装着ユニット。
  2. 前記装着部は、内周部または外周部にねじが形成されている筒状部分を含む、請求項1に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  3. 前記装着部は、前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記自転車用ハブアッセンブリに装着されている回転部材の前記自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向への移動を規制可能な規制部分をさらに含む、請求項1または2に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  4. 前記装着部は、前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記自転車用ハブアッセンブリに装着されている回転部材の前記自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向への移動を規制可能な規制部分をさらに含み、
    前記規制部分は、前記筒状部分の外周部から径方向の外方に突出している、請求項2に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  5. ハブ軸を有する自転車用ハブアッセンブリに着脱可能であり、前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記自転車用ハブアッセンブリに装着されている回転部材の前記ハブ軸の延びる方向への移動を規制可能な装着部と、
    磁気発生部と、を含み、
    前記ハブ軸に平行な方向から見たときに、前記磁気発生部は、前記装着部の外周端に囲まれる領域に配置されている、ハブアッセンブリ装着ユニット。
  6. 前記回転部材は、ディスクブレーキロータ、またはリアスプロケットを含む、請求項3〜5のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  7. 前記磁気発生部は、前記装着部の少なくとも一部が着磁されている着磁部を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  8. 前記着磁部は、前記ハブ軸の軸心まわりの複数の位置に配置されている、請求項7に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  9. 前記磁気発生部は、前記装着部の外表面に固定されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  10. 前記装着部は、前記磁気発生部を収容する収容部を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  11. 前記収容部は、前記装着部における前記収容部以外の部分とは異なる材料によって形成されている、請求項10に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  12. 前記装着部が前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記ハブ軸の延びる方向において、前記収容部は前記装着部における前記収容部以外の部分の外側に配置されている、請求項11に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  13. 前記磁気発生部は、前記収容部に圧入、接着または埋め込まれている、請求項10〜12のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  14. 前記装着部が前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記ハブ軸の延びる方向において前記装着部と前記回転部材との間に挟まれ、前記磁気発生部が設けられる中間部材をさらに含む、請求項5に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  15. 前記中間部材は、前記自転車用ハブアッセンブリの一部が貫通可能な第1貫通孔を有する、請求項14に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  16. 前記装着部は、鉄よりも透磁率が低い低透磁率部を含む、請求項14または15に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  17. 前記装着部は、前記自転車用ハブアッセンブリに装着された状態で、前記中間部材に対向する外表面の一部が露出するように形成される第2貫通孔を有する、請求項14〜16のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  18. 前記磁気発生部は、磁石を含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  19. 前記磁石は、前記ハブ軸の軸心まわりの複数の位置に配置されている、請求項18に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  20. 前記磁石は、環状の多極磁石を含む、請求項18に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  21. 前記装着部は、工具を係合可能な係合部を含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  22. ハブ軸を有する自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向において、前記自転車用ハブアッセンブリのうち前記ハブ軸に対して回転可能な部分の端部に装着可能な装着部と、
    前記装着部に支持される加速度センサと、
    前記装着部に支持され、前記加速度センサから得られた情報を外部に出力する送信部と、を含む、ハブアッセンブリ装着ユニット。
  23. 前記装着部は、前記自転車用ハブアッセンブリの一部が貫通可能な貫通孔を有する、請求項22に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  24. 前記装着部は、貫通孔を有する第1部材と、前記加速度センサが取り付けられ、前記第1部材に対して変位可能な第2部材を有する、請求項23に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  25. 前記装着部は、前記自転車用ハブアッセンブリの前記端部に、前記回転軸心に同軸に設けられているねじに装着可能に構成されている、請求項23に記載のハブアッセンブリ装着ユニット。
  26. ハブシェルと、
    前記ハブシェルの回転軸心の延びる方向における前記ハブシェルの端部に取り外し不能に設けられている磁気発生部と、を含む、自転車用ハブアッセンブリ。
  27. ハブ軸を有する自転車用ハブアッセンブリの回転軸心の延びる方向において、前記自転車用ハブアッセンブリのうち前記ハブ軸に対して回転可能な部分の端部に設けられる被検出部と、
    自転車フレームに設けられ、前記被検出部を検出することによって、前記自転車用ハブアッセンブリの回転状態に応じた信号を出力するセンサ、とを含み、
    前記被検出部は、前記自転車用ハブアッセンブリの回転軸心まわりに透磁率が変化する透磁率変化部、前記自転車用ハブアッセンブリの回転軸心まわりに電磁波の反射率が異なる電磁波変化部、および、前記自転車用ハブアッセンブリの回転軸心まわりに段差を有する段差部の少なくともいずれか1つを含む、自転車用ハブアッセンブリの状態検出システム。
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