JP2018043395A - 樹脂吐出用ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】機能性成分を内包する断面構造を有するような多層構造のフィラメントについて、フィラメントの横断面に存在する各物質を分散させることができて、横断面の内部に存在する物質を吐出フィラメントの表面に露出させることのできる樹脂吐出用ノズルを得る。【解決手段】樹脂吐出用ノズル11である。このノズル11は、供給された樹脂製のフィラメント22を溶融あるいは軟化させて吐出口18から吐出させる。ノズル11は、フィラメント22を構成していた樹脂をノズル11の横断面において一時的に複数の部分に分断させる邪魔部材25、26、27、28、29を有する。【選択図】図1

Description

本発明は樹脂吐出用ノズルに関し、特に3Dプリンタのためのノズルとして好適に用いることができる樹脂吐出用ノズルに関する。
材料押出型の3Dプリンタとして、樹脂製のフィラメントを溶融あるいは軟化させてノズルから吐出させるようにしたものが知られている(特許文献1)。ノズルの口金は、ストレート構造の孔が形成された構成である。
特表2014−516829号公報
しかし、使用するフィラメントが単成分のものである場合は、ストレート構造の孔が形成されたノズルで問題ないが、フィラメントが例えば芯鞘型の二層構造や、それ以外の多層構造などのように複数の成分を用いた複合構造である場合には、問題が生じる。例えばフィラメントが芯鞘構造であって、その芯部に機能成分が内包されていて、この機能成分がフィラメント表面に露出していない場合には、溶融あるいは軟化した樹脂がノズルからフィラメントの断面構造のまま吐出され、このため造形品の表面に配したい機能成分がその表面に出て来ないという問題が生じる。
また、フィラメント製造時には機能性成分がフィラメント表面に露出すると問題が生じ、反対に造形時には機能性成分がフィラメント表面に露出しないとその効果を発揮しない場合が特に問題である。たとえば造形時に表面に露出しないと効果を発揮しない機能性成分が硬度の高い粒子である場合には、フィラメント製造時に表面に露出すると生産機械を損傷するという問題が生じる。
そこで本発明は、このような問題点を解決して、機能性成分を内包する断面構造を有するような多層構造のフィラメントについて、フィラメントの横断面に存在する各物質を分散させることができて、横断面の内部に存在する物質を吐出フィラメントの表面に露出させることのできる樹脂吐出用ノズルを得ることを目的とする。
この目的を達成するため本発明の樹脂吐出用ノズルは、供給された樹脂製のフィラメントを溶融あるいは軟化させて吐出口から吐出させるノズルであって、前記フィラメントを構成していた樹脂を前記ノズルの横断面において一時的に複数の部分に分断させる邪魔部材を有することを特徴とする。
本発明の樹脂吐出用ノズルによれば、邪魔部材は、網状体にて構成されて、そのメッシュが#78〜#240であることが好適である。
また本発明の樹脂吐出用ノズルによれば、邪魔部材は、ノズルの軸心方向に沿った任意の位置において、邪魔部材を有しないノズルの樹脂通過用横断面の断面積の60%を超える断面積を有していないとともに、溶融あるいは軟化された樹脂をノズルの横断面において6以上の数に分断させるものであることが好適である。
この場合においては、邪魔部材を、ノズルの軸心方向に沿って複数が配置され、かつノズルの軸心方向に沿って隣り合うもの同士がノズルの周方向に沿って異なる角度で配置された棒状体にて構成することができる。
さらに本発明の樹脂吐出用ノズルによれば、邪魔部材は、
ノズルの軸心方向に沿った任意の位置において、邪魔部材を有しないノズルの樹脂通過用横断面の断面積の60%を超える断面積を有していないとともに、溶融あるいは軟化された樹脂をノズルの横断面において4以上の数に分断させるものである第1の邪魔部材と、
網状体にて構成されて、そのメッシュが#78〜#240である第2の邪魔部材と、
によって構成されていることが好適である。
この場合においては、第1の邪魔部材を、ノズルの軸心方向に沿って複数が配置され、かつノズルの軸心方向に沿って隣り合うもの同士がノズルの周方向に沿って異なる角度で配置された棒状体にて構成することができる。
本発明の造形方法は、供給された樹脂製のフィラメントを溶融あるいは軟化させて吐出口から吐出させることにより造形を行うに際し、上記した本発明の樹脂吐出用ノズルを用いることを特徴とする。
本発明の樹脂吐出用ノズルによれば、供給された樹脂製のフィラメントを溶融あるいは軟化させて吐出口から吐出させるときに、前記フィラメントを構成していた樹脂を前記ノズルの横断面において一時的に複数の部分に分断させる邪魔部材を有するため、ノズルの内部においてフィラメントをその横断面内において混練させることができて、フィラメントの横断面に存在する各物質を分散させることができ、したがって横断面の内部に存在する物質を吐出フィラメントの表面に露出させることができる。
また本発明の樹脂吐出用ノズルによれば、(イ)邪魔部材が、網状体にて構成されて、そのメッシュが#78〜#240であることと、(ロ)邪魔部材が、ノズルの軸心方向に沿った任意の位置において、邪魔部材を有しないノズルの樹脂通過用横断面の断面積の60%を超える断面積を有していないとともに、溶融あるいは軟化された樹脂をノズルの横断面において6以上の数に分断させるものであることと、(ハ)邪魔部材が、ノズルの軸心方向に沿った任意の位置において、邪魔部材を有しないノズルの樹脂通過用横断面の断面積の60%を超える断面積を有していないとともに、溶融あるいは軟化された樹脂をノズルの横断面において4以上の数に分断させるものである第1の邪魔部材と、網状体にて構成されて、そのメッシュが#78〜#240である第2の邪魔部材とによって構成されていることとのいずれかによって、ノズル内でフィラメントが軟化等されるだけであって完全溶融されていない場合であっても、フィラメントをその横断面内において混練させることができるうえに、ノズル詰まりの発生を確実に防止することができる。
本発明の造形方法によれば、上記した本発明の樹脂吐出用ノズルを用いて造形を行うため、上記した本発明の樹脂吐出用ノズルにもとづく技術的効果を享受しながら造形を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態の樹脂吐出用ノズルの縦断面図である。 図1におけるII−II線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施の形態の樹脂吐出用ノズルの縦断面図である。 図3におけるIV−IV線に沿った断面図である。 本発明の第3の実施の形態の樹脂吐出用ノズルの縦断面図である。 図5におけるVI−VI線に沿った断面図である。
[第1の実施の形態]
図1および図2において、11は本発明の第1の実施の形態の樹脂吐出用ノズル、12はノズル11を取り付けるための取り付けブロックである。取り付けブロック12は、ノズル11を取り付ける側の面13とその反対側の面14とを有する。
ノズル11は概略円筒状に構成されており、その外面には、ノズル11をブロック12にねじ込むためのねじ部15を有する。ノズル11は、面13の側からブロック12にねじ込まれるものであり、ねじ込みが完了したときに面13に当たってブロック12に対するノズル11の位置を規制するための段部16を有した構成とされている。
ノズル11は、ブロック12にねじ込まれたときに、ブロック12を面13から面14にわたって貫通した状態でこのブロック12に装着される。そして概略円筒状のノズル11は、ブロック12の面14にて開口する供給口17と、ブロック12の面13の側にて開口する細径の吐出口18とを備えている。ノズル11の内部には、供給口17から吐出口18に向かって供給口17と同径に形成された内部通路19が形成されている。内部通路19の先端と吐出口18とは、内部通路19の先端から吐出口18に向かうにつれて徐々に小径となるテーパ通路20によって接続されている。
22は樹脂製のフィラメントで、供給口17に対応した径で形成され、供給口17からノズル11の内部に供給され、ノズル11の内部を通過するうちにブロック12から熱を受けて軟化あるいは溶融し、その状態で吐出口18からノズル外へ吐出される。
内部通路19とテーパ通路20との境界の部分には、邪魔部材25が設けられている。図1および図2に示されたノズル11では、邪魔部材25は、網状体26にて構成されている。
網状体26は、フィラメント22の外径が1.75mm、ノズル11の吐出口18の口径が約0.3mm、ノズル11の長さが約15mmである場合にそのメッシュが#78〜#240であることが好適である。メッシュが#78〜#240であることにより、フィラメントが芯鞘構造などの多層構造であってその内部に機能性成分を内包する場合であっても、この機能性成分を上記の寸法を有するノズル11の吐出口18においてフィラメントの表面すなわち造形物の表面に露出させることができる。これは、メッシュが#78〜#240であると、フィラメント22における成分の違いによる熱的影響を出やすくして、少ない熱量でも成分間の粘性または融点等の違いによる捻じれなどの歪が生じやすくなって、内包する機能性材料を表面に露出させやすくなるためである。
ノズル11の内部において、邪魔部材25すなわち網状体26を設置する位置は任意である。例えば供給口17の近傍や、内部通路19における適宜の位置や、テーパ通路20などに設置することもできる。なお、良好な通過性を考慮すると、ブロック12から熱を受けて、フィラメント22が少なくとも軟化した状態で、邪魔部材25を通過させることがよいため、ブロック12を通過した位置に設置するとよい。
フィラメント22は、ノズル11の内部において完全に溶融されているとは限らず、軟化しただけの状態で吐出口18から吐出されることが多い。このため網状体26のメッシュが#78より粗いと、メッシュによって一度分断された材料がすぐに合流されて元の断面形状に戻り、このため内包する機能性成分を吐出フィラメントの表面に露出させることが困難になりやすい。
反対に、網状体26のメッシュが#240より細かいと、網状体26が障害となって、軟化あるいは溶融したフィラメントを吐出口18から吐出させることが困難となりやすい。
なお、網状体26は、フィルターの役目も担うことになる。すなわち、供給するフィラメント22に細かな塵や埃等が付着した状態で、ノズルに供給された場合、網状体26が塵や埃を捕集することができるため、そのような異物により吐出口がつまることを防ぎ、良好に吐出させることができる。
[第2の実施の形態]
図3および図4に示す第2の実施の形態の樹脂吐出用ノズル11は、図1および図2に示した第1の実施の形態の樹脂吐出用ノズル11と比べて、邪魔部材25の構造が相違する。それ以外の構成は、第1の実施の形態の樹脂吐出用ノズル11の構成と同じである。
第2の実施の形態の樹脂吐出用ノズル11では、邪魔部材25は、図示のような、ノズル11の径方向に配置された棒状体としての丸棒27であって、ノズル11の軸心方向に複数配されたものにて構成されている。
図示の例において、各丸棒27は、いずれも、内部通路19の断面積の60%を超える断面積を有していないこと、つまり丸棒27をノズル11の軸心方向から見たときに、その投影面積が、ノズル11の内部通路19の断面積の60%以下であることが好適である。またノズル11の軸心方向に複数配置された丸棒27によって、溶融あるいは軟化された樹脂をノズルの横断面において6以上の数に分断させるものであることが好適である。
このような構成であると、フィラメントが芯鞘構造などの多層構造であってその内部に機能性成分を内包する場合であっても、上述した第1の実施の形態の場合と同様の原理によって、この機能性成分を上記の寸法を有するノズル11の吐出口18においてフィラメントの表面すなわち造形物の表面に露出させることができる。
なお、1つの丸棒27は樹脂を2つに分断するものであるが、図示のように3つの丸棒27をノズル11の周方向に沿って120度ずつ角度をずらせながら配置することで、樹脂をノズルの横断面において6か所に分断させることができる。
図示のようにノズル11の軸心方向に複数配置された複数の部材(丸棒27)によって邪魔部材25を構成する場合には、各部材の断面積が内部通路19の断面積の60%以下であればよい。つまり、断面積が内部通路19の断面積の60%以下である部材が内部通路19の軸心方向に沿って複数配置されたものであっても差し支えない。
図示のものは、ノズル11の軸心方向に沿って3本の丸棒27がそれぞれ接している態様となっているが、これらが接することなく、丸棒27同士の間にノズルの軸心方向に沿った空間が形成されていてもよい。
また図示のものではすべての丸棒27がノズル11の径方向に配置されているが、たとえば3本の丸棒27のうちの1本のみがノズル11の径方向に配置されるとともに、他の2本はノズルの径方向に対して傾斜した方向に配置されたものであっても差し支えない。他の2本は、たとえば、傾斜角度の大きさが同じで、その傾斜方向が互いに逆方向であるようにすることもできる。傾斜している場合も、3本の丸棒27は、ノズル11の軸心方向に沿って、互いに接していてもよいし、互いに離れていてもよい。
第2の実施の形態の変形例として、邪魔部材25を丸棒27以外の任意の態様で構成することもできる。すなわち、邪魔部材25が、ノズル11の軸心方向に沿った任意の位置において、邪魔部材25を有しないノズル11の樹脂通過用横断面の断面積の60%を超える断面積を有していないとともに、溶融あるいは軟化された樹脂をノズル11の横断面において6以上の数に分断させるものであれば、この邪魔部材25を、単数または複数のブロック構造や、ノズル11の長さ方向に沿った一定範囲において連続した部材などの、任意の構成とすることもできる。
[第3の実施の形態]
図5および図6に示す第3の実施の形態の樹脂吐出用ノズル11は、図1および図2に示した第1の実施の形態の樹脂吐出用ノズル11と比べて、邪魔部材25が複数種類の部材によって構成されている点が相違する。それ以外の構成は、第1の実施の形態の樹脂吐出用ノズル11の構成と同じである。
詳細には、邪魔部材25は、第1の邪魔部材28および第2の邪魔部材29という、2種類の部材によって構成されている。
第1の邪魔部材28は、図3および図4に示したものと同様に、内部通路19の断面積の60%を超える断面積を有していないことが好適であり、また図3および図4に示したものとは相違して、溶融あるいは軟化された樹脂をノズルの横断面において4以上の数に分断させるものであることが好適である。そして、第1の邪魔部材28は、図3および図4に示したものと同様の複数の丸棒27や、その他の適宜の部材によって構成することができる。
第2の邪魔部材29は、図1および図2に示したものと同様に、ノズル11が図1および図2に示したものと同様の寸法で形成されている場合に、メッシュが#78〜#240の網状体26であることが好適である。その理由は、第1の実施の形態の場合と同じである。
そして、この第3の実施の形態においては、邪魔部材25を第1の邪魔部材28と第2の邪魔部材29とによって構成することで、上述した第1の実施の形態や第2の実施の形態と比べて、フィラメント22をその横断面内においてより混練させることができて、フィラメント22の横断面に存在する各物質をより分散させることができ、したがって横断面の内部に存在する物質をより確実に吐出フィラメントの表面に露出させることができる。
第1の邪魔部材28と第2の邪魔部材29とは、ノズル11におけるフィラメント22の流れ方向に沿って、どちらが上流側であっても下流側であっても構わない。ただし、図5および図6に示すようにフィラメント22の流れ方向に沿って連続的に配置されていることで、良好な混練を行うことが可能である。さらに、ノズル11におけるフィラメント22の流れ方向に沿って、第1の邪魔部材28が上流側に配置されるとともに第2の邪魔部材29が下流側に配置される方が、フィラメント22を第1の邪魔部材28によって4以上の数に分断したうえで、この分断されたものが再度交わる前にさらに網状の第2の邪魔部材29によって混練することにより、フィラメント22に内包される機能性成分をその表面に確実に露出させることが可能である。
以下の実施例、比較例において、フィラメントの構成成分が十分に混練されているか否かについては、以下の処方により判定した。すなわち、軟化あるいは溶融したフィラメントをノズルから吐出させ、その吐出された放流糸の断面をマイクロスコープで観察し、内包する機能成分がフィラメントの表面に露出しているか否かにより判定した。機能成分が一部でも露出していれば、所要の露出状態にあると判定した。
(実施例1)
ノズル11として、図1および図2に示す、網状体26を備えたものを使用した。ノズル11のサイズは、上述のとおりとした。網状体26のメッシュは#78とした。このノズル11を、DeAGOSUTINI社製の3Dプリンタ「idbox」に装着して試験に供した。
フィラメント22は、芯鞘型モノフィラメントであって、鞘層はクリアなポリ乳酸樹脂(ネイチャーワークス社製、6201D)にて構成され、芯層は鞘層と同じポリ乳酸樹脂に機能成分としてのカーボンブラックを1質量%添加した樹脂にて構成され、芯鞘質量比が50/50のものとした。
上記のノズル11から上記のフィラメント22を溶融させて200℃の条件で吐出させたところ、押し出されたフィラメントにおいては、ノズル11に供給された芯鞘構造のフィラメントの芯層が表面に露出していた。
(実施例2)
実施例1と比べて網状体26のメッシュを#240に変更した。それ以外は実施例1と同じとして、ノズル11から上記と同じフィラメント22を溶融させて吐出させた。そうしたところ、押し出されたフィラメントにおいては、ノズル11に供給された芯鞘構造のフィラメントの芯層が表面に露出していた。
(実施例3)
上述の通りのサイズのノズル11に対し、邪魔部材25として、直径0.5mmの丸棒27を3本用いた。各丸棒27は、それぞれ、ノズル11の径方向に配置されて、ノズル11の横断面に対して占める割合が60%以下であるものとされた。また、3本の丸棒27を用いることで、ノズル11の軸心方向に見たときに、丸棒27同士の間に6か所の空隙が存在するようにした。
このような構成のノズル11に対して、実施例1と同じフィラメント22を実施例1と同じ条件で溶融させて吐出させた。
そうしたところ、押し出されたフィラメントにおいては、ノズル11に供給された芯鞘構造のフィラメントの芯層が表面に露出していた。
(実施例4)
上述の通りのサイズのノズル11に対し、第1の邪魔部材28として、直径0.5mmの丸棒27を2本用いた。各丸棒27は、それぞれ、ノズル11の径方向に配置されて、ノズル11の横断面に対して占める割合が60%以下であるものとされた。また、2本の丸棒27を用いることで、ノズル11の軸心方向に見たときに、丸棒27同士の間に4か所の空隙が存在するようにした。
第2の邪魔部材29として、メッシュ#78の網状体26を用い、この網状体26を、図5および図6に示すように、ノズル11におけるフィラメント22の流れ方向に沿って第1の邪魔部材28のすぐ下流側に配置した。
このような構成のノズル11に対して、実施例1と同じフィラメント22を実施例1と同じ条件で溶融させて吐出させた。
そうしたところ、押し出されたフィラメントにおいては、ノズル11に供給された芯鞘構造のフィラメントの芯層が表面に露出していた。
(比較例1)
ノズル11として、邪魔部材を備えないもの、すなわち網状体や丸棒を備えないものを用いた。
このような構成のノズル11に対して、実施例1と同じフィラメント22を実施例1と同じ条件で溶融させて吐出させた。
そうしたところ、押し出されたフィラメントは、ノズル11に供給されたフィラメント22の芯層構造を維持しており、その芯層が表面に露出したものではなかった。
11 樹脂吐出用ノズル
17 供給口
18 吐出口
19 内部通路
22 フィラメント
25 邪魔部材
26 網状体
27 丸棒
28 第1の邪魔部材
29 第2の邪魔部材

Claims (7)

  1. 供給された樹脂製のフィラメントを溶融あるいは軟化させて吐出口から吐出させるノズルであって、前記フィラメントを構成していた樹脂を前記ノズルの横断面において一時的に複数の部分に分断させる邪魔部材を有することを特徴とする樹脂吐出用ノズル。
  2. 邪魔部材は、網状体にて構成されて、そのメッシュが#78〜#240であることを特徴とする請求項1記載の樹脂吐出用ノズル。
  3. 邪魔部材は、ノズルの軸心方向に沿った任意の位置において、邪魔部材を有しないノズルの樹脂通過用横断面の断面積の60%を超える断面積を有していないとともに、溶融あるいは軟化された樹脂をノズルの横断面において6以上の数に分断させるものであることを特徴とする請求項1記載の樹脂吐出用ノズル。
  4. 邪魔部材は、ノズルの軸心方向に沿って複数が配置され、かつノズルの軸心方向に沿って隣り合うもの同士がノズルの周方向に沿って異なる角度で配置された棒状体にて構成されていることを特徴とする請求項3記載の樹脂吐出用ノズル。
  5. 邪魔部材は、
    ノズルの軸心方向に沿った任意の位置において、邪魔部材を有しないノズルの樹脂通過用横断面の断面積の60%を超える断面積を有していないとともに、溶融あるいは軟化された樹脂をノズルの横断面において4以上の数に分断させるものである第1の邪魔部材と、
    網状体にて構成されて、そのメッシュが#78〜#240である第2の邪魔部材と、
    によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂吐出用ノズル。
  6. 第1の邪魔部材は、ノズルの軸心方向に沿って複数が配置され、かつノズルの軸心方向に沿って隣り合うもの同士がノズルの周方向に沿って異なる角度で配置された棒状体にて構成されていることを特徴とする請求項5記載の樹脂吐出用ノズル。
  7. 供給された樹脂製のフィラメントを溶融あるいは軟化させて吐出口から吐出させることにより造形を行うに際し、請求項1から6までのいずれか1項に記載の樹脂吐出用ノズルを用いることを特徴とする造形方法。
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