JP2018041623A - 照明モジュール - Google Patents

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健悟 島
伸夫 及川
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Abstract

【課題】レンズ形状の制約を低減しつつ所望の配光が可能な車両用前照灯を提供する。【解決手段】照明モジュール1は、光を出力する光源10と、光源の出力方向前方側に配置され、光源の出力光が入射されるレンズ20と、後方側に反射面30L,30Rを有しレンズ20の内部に配置埋設される第1反射部材30と、前方側に反射面41L、42Rを有し第1反射部材30よりも後方にてレンズ20の内部に配置埋設される第2反射部材41,42とを備え、第1反射部材30は、光源10から出力されてレンズ20へ入射した光を第2反射部材41,42の反射面41L,42Rに向けて反射するように配置され、第2反射部材41,42は、第1反射部材30によって反射された光を前方に向けて反射するように配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用前照灯等に用いられる照明モジュールに関する。
従来、光源の前方に投影レンズを配置し、光源の出射光をリフレクタで反射させることなく投影レンズに入射して前方に照射するプロジェクタ式と称される車両用前照灯が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、プロジェクタ式の車両用前照灯において、投影レンズに入射しない光をリフレクタで反射させて前方へ向けて発射させるように構成された車両用前照灯が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2に記載の車両用前照灯は、半導体光源と、半導体光源が発光する光を反射するための反射面を有し、反射面を半導体光源の発光面に対向させた状態で半導体光源の発光面前方に配置され、灯具光軸上の位置に半導体光源が発光した光を通過させるための開口が形成され、且つ、前記半導体光源を覆う第1リフレクタと、半導体光源の両側それぞれに配置された反射面を有する第2リフレクタと、第1リフレクタの開口前方の前記第1リフレクタに接触しない位置に配置され、且つ、半導体光源が発光した光のうち第1リフレクタの開口を通過した光を前方に投影する第1投影レンズと、を備えており、第1リフレクタの反射面は、半導体光源が発光した光の一部を、第2リフレクタの反射面それぞれに向けて反射するように構成されており、第2リフレクタの反射面は、半導体光源が発光した光のうち第1リフレクタの反射面で反射した光を、前方に向けて反射するように構成されている。
さらに、半導体発光素子と導光レンズとを用いて構成されたプロジェクタ式の車両用前照灯が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。特許文献3に記載の車両用前照灯では、導光レンズは、車両前方側に配置される前面と、車両後方側に配置される後面と、入光面を含む凹部を含んでおり、半導体発光素子が凹部内に配置されて構成されている。導光レンズは、半導体発光素子からの光を、当該導光レンズ内部に取り込み、前面で反射させた後、後面で反射させて、前面から前方へ出射させるように構成されている。導光レンズは、具体的には、前面のうち臨界角未満となる領域及び後面全体にアルミ蒸着による鏡面処理が施され、反射領域が形成されている。
特開2015−88375号公報 特開2009−64729号公報 特開2014−22313号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術は、指向性の高いスポット的な配光パターンには適しているものの、配光パターンの自由度が低いという問題がある。
また、特許文献2に開示された従来技術は、レンズと複数のリフレクタとが別体で構成されて組み付けたものであり、構成が複雑で部品点数が多く、組み付け工数がかかるという問題がある。
一方、特許文献3に開示された従来技術は、所定の配光パターンを形成するように導光レンズの面形状を設計する必要があり、前照灯の形状毎に金型を起こして導光レンズを成形する必要があるため、開発に手間がかかり、製造コストも高くなるという問題がある。また、導光レンズの前面と後面にアルミ蒸着を施す必要があるため、マスキングに時間がかかり、不良が発生し易いという問題もある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、レンズ形状の制約を低減しつつ所望の配光を形成可能な照明モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、照明モジュール(1)であって、光を出力する光源(10,11)と、前記光源の出力方向前方側に配置され、前記光源の出力光が入射されるレンズ(20)と、後方側の面に反射面(30L,30R,33L,33R,35L,35R,37L,37R)を有し前記レンズの内部に配置埋設されている第1反射部材(30,33,35,37)と、前方側の面に反射面(41L,42R,43L,44R,45L,46R,47L,48R)を有し前記第1反射部材よりも後方にて前記レンズの内部に配置埋設又は前記レンズの後面(22)に配置されている第2反射部材(41,42,43,44,45,46,47,48)とを備え、前記第1反射部材は、前記光源から出力されて前記レンズへ入射した光を前記第2反射部材の反射面に向けて反射するように配置され、前記第2反射部材は、前記第1反射部材によって反射された光を前方に向けて反射するように配置されている。
この構成によれば、光源から光が出力されると、光源の出力方向前方側に配置されたレンズに光が入射される。レンズに入射した光は、第1反射部材によって第2反射部材に向けて反射され、さらに第2反射部材によって反射された後、レンズより出射して前方を照射することができる。よって、第1反射部材と第2反射部材との組み合わせによって配光パターンを形成するので、レンズ形状の制約を低減しつつ、所望の配光パターンを実現することができるという効果を奏する。
また、第1反射部材がレンズの内部に配置埋設されているので、構造が簡単で且つ照明モジュールの全体サイズをコンパクトにすることができるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明では、前記レンズは、合成樹脂からなり、前記第1反射部材が内部にインサートされてなる一体成形品である。
この構成によれば、第1反射部材がレンズ内部で正確に位置決め固定され、レンズと第1反射部材とがコンパクトに一体化されているという効果を奏する。
請求項3に記載の発明では、前記第2反射部材は、前記レンズの内部に配置埋設されている。
この構成によれば、第1反射部材と第2反射部材とがレンズの内部に配置埋設されているので、構造が簡単で且つ照明モジュールの全体サイズをコンパクトにすることができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態の車両用前照灯モジュールを示す斜視図である。 第1実施形態の車両用前照灯モジュールを図1のII−II線で切断した様子を示す斜視図である。 第1実施形態の車両用前照灯モジュールを示すIII−III線断面図(光路を含む)である。 第2実施形態の車両用前照灯モジュールを示す図3相当の断面図(光路を含む)である。 第3実施形態の車両用前照灯モジュールを示す図3相当の断面図(光路を含む)である。 第4実施形態の車両用前照灯モジュールを示す図3相当の断面図(光路を含む)である。 第5実施形態の車両用前照灯モジュールを示す図3相当の断面図(光路を含む)である。 第6実施形態の車両用前照灯モジュールを示す図3相当の断面図(光路を含む)である。 第7実施形態の車両用前照灯モジュールを示す図3相当の断面図(光路を含む)である。 比較例の車両用前照灯モジュールを示す図3相当の断面図(光路を含む)である。 変形例における第1反射部材を示す斜視図である。 変形例における第2反射部材を示す斜視図である。
以下、本発明の照明モジュールを具体化した車両用前照灯モジュールの各実施形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態の車両用前照灯モジュール1について、図1乃至図3を参照しつつ説明する。図1は、車両用前照灯モジュール1を示す斜視図、図2は、車両用前照灯モジュール1を図1のII−II線で切断した様子を示す斜視図、図3は、車両用前照灯モジュール1を示すIII−III線断面図(光路を含む)である。車両用前照灯モジュール1は、自動車等の車両における前面の左右両側に搭載されて車両前方を照らすために用いられる照明モジュールである。車両用前照灯モジュール1は、図1乃至図3に示すように、光源10と、レンズ20と、第1反射部材30と、左右一対の第2反射部材41,42と、ホルダ50と、第1放熱板60と、第2放熱板70とを備えて構成される。
光源10は、白色光を出力する白色光源であり、半導体発光素子によって構成される。第1実施形態においては、半導体発光素子として半導体レーザ素子を用いる。半導体レーザ素子は、出力光の広がりが小さい(換言すれば、指向性が高い)光源として広く用いられている。光源10は、基板12に実装されており、基板12が第1放熱板60に対してネジ61により固定されることによって、レンズ20左右方向中央において後面21に対向して配置される。また、光源10は、図3に示すように、レンズ20の光軸AX上で焦点Fよりもレンズ20に近接して配置されている。
レンズ20は、図3に示すように、前面21及び後面22の両側に凸曲面をなす凸レンズである。前面21のなす凸曲面は、後面22のなす凸曲面よりも曲率が大きい。レンズ20は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透明樹脂材料を金型に注入して成形したものであり、例えば多層成形によって製造される。レンズ20は、左右両側で第1放熱板60に対してネジ62により固定されることによって、光軸AXが車両用前照灯モジュール1の前後方向を向くように配置される。
第1反射部材30は、光を反射可能な反射面を有する金属製のブロック体からなり、レンズ20の左右方向中央且つ前面21近傍のレンズ20内部に配置埋設されている。第1反射部材30は、例えば、光反射性の高いアルミニウムからなる三角柱状乃至五角柱状のブロック体によって構成される。第1反射部材30は、後方側表面の左半分をなす反射面30Lと、同じく右半分をなす反射面30Rとを有している。左側の反射面30Lは、第2反射部材41に向けて斜め左へ所定角度傾斜し、右側の反射面30Rは第2反射部材42に向けて斜め右へ所定角度傾斜している。
第2反射部材41,42は、第1反射部材30と同様に、光を反射可能な反射面を有する金属製のブロック体からなる。左側の第2反射部材41は、レンズ20の光軸AXに対して左側で後面22近傍のレンズ20内部に配置埋設されている。また、右側の第2反射部材42は、光軸AXに対して右側で第2反射部材41と対称位置にて後面22近傍のレンズ20内部に配置埋設されている。第2反射部材41,42は、例えば、光反射性の高いアルミニウムからなる板状ブロック体によって構成される。第2反射部材41,42の前面には、反射面41L,42Rがそれぞれ設けられている。尚、第1実施形態において、第2反射部材41,42は、反射面41L及び反射面42Rの法線が光軸AX方向(すなわち、前後方向)と平行となるように配置される。
ホルダ50は、レンズ20を支持する枠部材であって、合成樹脂や金属によって構成される。ホルダ50は、矩形枠状の本体51と、本体51下部から前方へ湾曲状に張り出してレンズ20の下端を支持する下側支持部52と、本体51上部から前方へ湾曲状に張り出してレンズ20の上端を支持する上側支持部53とを有している。ホルダ50には、本体51の四隅で第1放熱板60がネジ63により固定される。
第1放熱板60は、熱伝導の良好な長方形板状部材であって、例えば、アルミニウム等の金属板からなる。第1放熱板60は、その前面がホルダ50の本体51の後面に重ねられて四隅でネジ63により固定される。第1放熱板60は、その中央に基板12がネジ61により固定されており、光源10から発せられた熱が伝達されて放熱する。
第2放熱板70は、熱伝導の良好な複数の長方形板状部材であって、例えば、アルミニウム等の金属板からなる。各第2放熱板70は、左右方向に面を向ける縦置き姿勢で第1放熱板60中央の後面に前端を当接させて配置され、放熱板受け71の凹溝72に個別に差し込まれて固定される。第2放熱板70は、第1放熱板60を介して伝達された光源10の熱を放熱する。
次に、上述した構成を有する車両用前照灯モジュール1の作用について、図3を参照しつつ説明する。光源10から光が出力されると、光軸AXに沿った出力光はレンズ20内へ後面22から入射し、レンズ20内を透過して第1反射部材30に到達する。尚、光源10は、光の広がりが小さい半導体レーザ素子からなるため、出力光は全て第1反射部材30に到達し、周りに広がることはない。第1反射部材30に到達した光は、左半分が反射面30Lによって第2反射部材41方向へ反射されると共に、右半分が反射部材30Rによって第2反射部材42方向へ反射される。続いて、第2反射部材41に到達した光は反射面41Lによって左斜め前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21で屈折して前方へ出射される(光路P1L)。一方、第2反射部材42に到達した光は反射面42Rによって右斜め前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21で屈折して前方へ出射される(光路P1R)。従って、車両用前照灯モジュール1によれば、レンズ20の光軸AXを挟む左右両側から左右斜め前方を照射する配光パターンが形成される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態の車両用前照灯モジュール1は、光を出力可能な光源10と、光源10の出力方向前方側に配置され、光源10の出力光が入射されるレンズ20と、後方側に反射面30L,30Rを有しレンズ20の内部に配置埋設される第1反射部材30と、前方側に反射面41L,42Rを有し第1反射部材30よりも後方側で光源10を挟む両側にてレンズ20の内部に配置埋設される第2反射部材41,42とを備え、第1反射部材30は、光源から出力されてレンズ20へ入射した光を第2反射部材41,42に向けて反射するように配置され、第2反射部材41,42は、第1反射部材30によって反射された光を前方に向けて反射するように配置されている。
この構成によれば、光源10から光が出力されると、光源10の出力方向前方側に配置されたレンズ20に光が入射される。レンズ20に入射した光は、第1反射部材30によって第2反射部材41,42に向けて反射され、さらに第2反射部材41,42によって反射された後、レンズ20より出射して車両前方を照射することができる。よって、レンズ20内部に配置埋設された第1反射部材30と第2反射部材41,42との組み合わせによって配光パターンを形成するので、レンズ形状によらずに、所望の配光パターンを実現することができるという効果を奏する。
また、第1反射部材30と第2反射部材41,42とがレンズ20の内部に配置埋設されているので、構造が簡単で且つ全体サイズをコンパクトとすることができるという効果を奏する。
また、レンズ20は、合成樹脂からなり、第1反射部材30及び第2反射部材41,42が内部にインサートされてなる一体成形品である。この構成によれば、第1反射部材30及び第2反射部材41,42がレンズ20内部で正確に位置決め固定され、レンズ20と第1反射部材30及び第2反射部材41,42とがコンパクトに一体化されているという効果を奏する。
また、光源10は、その光軸がレンズ20の光軸AXと重なるように配置され、第1反射部材30は、レンズ20及び光源10の光軸AX上に配置されている。この構成によれば、光源10の出力光が、第1反射部材30に到達して反射面30L,30Rにより確実に反射されるという効果を奏する。
また、光源10は、レンズ20の光軸AX上で焦点Fよりもレンズ20に近接して配置されている。この構成によれば、光源10とレンズ20とが近接して配置されているので、全体サイズをコンパクトにすることができるという効果を奏する。
また、第2反射部材41,42は、レンズ20の光軸AXを挟む両側に配置されている。この構成によれば、第1反射部材30の反射面30L,30Rからの反射光を、レンズ20の光軸AXを挟む両側で第2反射部材41,42の反射面41L,42Rにより反射し、前方へ出射することができるという効果を奏する。
また、第1反射部材30及び第2反射部材41,42は、反射面を有するブロック体である。この構成によれば、第1反射部材30及び第2反射部材41,42を、レンズ20内部に容易且つ確実に配置埋設することができるという効果を奏する。
また、光源10は半導体レーザ素子であるので、光源10から出力される高輝度で指向性の高い光を用いて前方を照射することができると共に、照明モジュールの全体サイズをコンパクトにすることができるという効果を奏する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の車両用前照灯モジュール2について、図4を参照しつつ説明する。図4は、車両用前照灯モジュール2を示す図3相当の断面図(光路を含む)である。尚、第2実施形態以降の各実施形態の説明において、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、それらについての詳細な説明を省略する。
上述した第1実施形態の車両用前照灯モジュール1では、第2反射部材41,42の反射面41L,42Rの法線が光軸AXと平行となる配置とした。これに対し、第2実施形態の車両用前照灯モジュール2では、第2反射部材41,42の反射面41L,42Rの法線方向が光軸AXに対して傾斜するように配置したことを特徴としている。
より詳細には、車両用前照灯モジュール2において、第2反射部材41は反射面41Lの法線方向が光軸AXに対して右へ所定角度傾斜するように配置されると共に、第2反射部材42は反射面42Rの法線が光軸AXに対して左へ所定角度傾斜するように配置されている。
次に、車両用前照灯モジュール2の作用について、図4を参照しつつ説明する。光軸AXに沿った出力光はレンズ20内へ後面22から入射し、レンズ20内を透過して第1反射部材30に到達する。第1反射部材30に到達した光は、左半分が反射面30Lによって第2反射部材41方向へ反射されると共に、右半分が反射部材30Rによって第2反射部材42方向へ反射される。続いて、第2反射部材41に到達した光は反射面41Lによって前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される(光路P1L)。一方、第2反射部材42に到達した光は反射面42Rによって前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される(光路P1R)。従って、車両用前照灯モジュール2によれば、レンズ20の光軸AXを挟む左右両側から車両前方を照射する配光パターンが形成される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態においても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の車両用前照灯モジュール3について、図5を参照しつつ説明する。図5は、車両用前照灯モジュール3を示す図3相当の断面図(光路を含む)である。
上述した第1、第2実施形態では、第1反射部材30の反射面30L,30R、第2反射部材41の反射面41L、及び第2反射部材42の反射面42Rをいずれも平坦状の反射面形状とした。これに対し、第3実施形態では、各反射部材の反射面を湾曲状の反射面形状としたことを特徴としている。
より詳細には、車両用前照灯モジュール3は、第2実施形態の車両用前照灯モジュール2の構成において、第1反射部材30に代えて第1反射部材33を、第2反射部材41に代えて第2反射部材43を、第2反射部材42に代えて第2反射部材44をそれぞれ設けたものである。そして、第1反射部材33は、左右方向において凸状に湾曲する反射面33L、33Rを有している。第2反射部材43は、左右方向において凹状に湾曲する反射面43Lを有している。第2反射部材44は、左右方向において凹状に湾曲する反射面44Rを有している。
次に、車両用前照灯モジュール3の作用について、図5を参照しつつ説明する。光軸AXに沿った出力光はレンズ20内へ後面22から入射し、レンズ20内を透過して第1反射部材33に到達する。第1反射部材33に到達した光は、左半分が反射面33Lによって左右に拡散しつつ第2反射部材43方向へ反射されると共に、右半分が反射部材33Rによって左右に拡散しつつ第2反射部材44方向へ反射される。続いて、第2反射部材43に到達した光は、凹状に湾曲する反射面41Lによって反射されてレンズ20内で一旦集光後に左右方向に拡散し、前面21で屈折して前方へ出射される(光路P1L)。一方、第2反射部材42に到達した光は、凹状に湾曲する反射面42Rによって反射されてレンズ20内で一旦集光後に左右方向に拡散し、前面21で屈折して前方へ出射される(光路P1R)。従って、車両用前照灯モジュール3によれば、レンズ20の光軸AXを挟む左右両側から車両前方を左右に広く照射する配光パターンが形成される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態では、上述した第1〜第2実施形態と同様の効果に加えて以下の効果を奏することができる。
すなわち、第1反射部材33は、その反射面33L,33Rが凸状に湾曲している。この構成によれば、第1反射部材33は、光源10からの光を凸状に湾曲する反射面33L,33Rで反射しつつ拡散し、光の広がりを大きくすることができるという効果を奏する。
また、第2反射部材43,44は、その反射面43L、44Rが凹状に湾曲している。この構成によれば、第2反射部材43,44は、第1反射部材33からの反射光を凹状に湾曲する反射面43L,44Rで反射しつつ一旦集光後に拡散し、光の広がりを大きくすることができるという効果を奏する。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の車両用前照灯モジュール4について、図6を参照しつつ説明する。図6は、車両用前照灯モジュール4を示す図3相当の断面図(光路を含む)である。第4実施形態は、第2実施形態の車両用前照灯モジュール2において光源として半導体レーザ素子を用いた構成に代えて、発光ダイオード素子を用いる構成としたことを特徴としている。
より詳細には、車両用前照灯モジュール4は、発光ダイオード素子(LED)からなる光源11を有している。発光ダイオード素子は、出力光の広がりが大きい(換言すれば、指向性が低い)光源である。光源11は、半球状を呈しており、光源11の後方側を除く前方側の全方向へ光を出力する。また、本実施形態では、光源11が基板12から前方へ突出して設けられると共に、レンズ20の後面22中央に凹部22aが形成され、この凹部22a内に光源11が配置される。これにより、光源11は、その発光部分が第2反射部材41,42の反射面41L,42Rの最後部よりも前方側となる位置に配置される。
次に、車両用前照灯モジュール4の作用について、図6を参照しつつ説明する。光源11から光が出力されると、出力光は凹部23からレンズ20内へ入射する。ここで、光源11は、前方側全方向へ光を出力するため、出力位置によって光路が異なる。以下、光源11における出力位置毎の光路について説明する。
光源11の頂を含む頂部領域から出力された光は、レンズ20内を透過して第1反射部材30に到達すると、左半分が反射面30Lによって第2反射部材41方向へ反射されると共に、右半分が反射部材30Rによって第2反射部材42方向へ反射される。続いて、第2反射部材41に到達した光は反射面41Lによって前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される(光路P1L)。一方、第2反射部材42に到達した光は、反射面42Rによって前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される(光路P1R)。
また、光源11の頂部と側部との中間領域から出力された光は、光源11から見て第1反射部材30と第2反射部材41との間の領域、及び第1反射部材30と第2反射部材42との間の領域に入射し、第1反射部材30及び第2反射部材41,42で反射されることなくレンズ20内を透過し、前面21で屈折して前方へ出射される(光路P2L,P2R)。
また、光源10の側部領域から出力された光は、レンズ20内を透過して第2反射部材41及び第2反射部材42に到達し、第2反射部材41の反射面41L及び第2反射部材42の反射面42Rでそれぞれ反射される。反射面41Lの反射光及び反射面42Rの反射光は、レンズ20内を透過し、前面21において屈折して前方へ出射される(光路P3L,P3R)。
従って、車両用前照灯モジュール4によれば、レンズ20の光軸AXを挟む左右両側から車両前方を左右に広く照射する配光パターンを形成することができる。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態では、上述した第1〜第3実施形態と同様の効果に加えて或いは代えて、以下の効果を奏することができる。
すなわち、第2反射部材43,44は、その反射面43L,44Rの一部が光源11よりも後方側に位置している。この構成によれば、光源11の出力光が第2反射部材43,44によって遮られることがないので、光の利用効率を高めることができるという効果を奏する。
また、光源11は発光ダイオード素子であるので、光源11から出力される指向性の低い光を用いて前方を広く照射する配光パターンを形成することができると共に、照明モジュールの全体サイズをコンパクトにすることができるという効果を奏する。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態の車両用前照灯モジュール5について、図7を参照しつつ説明する。図7は、車両用前照灯モジュール5を示す図3相当の断面図(光路を含む)である。第5実施形態は、第2実施形態の車両用前照灯モジュール2において第2反射部材41、42をレンズ20内部に配置埋設した構成に代えて、第2反射部材41,42をレンズ20の後面22に配置する構成としたことを特徴としている。
より詳細には、車両用前照灯モジュール5では、レンズ20の後面22における光軸AXを挟む左右対称位置に凹部22L,22Rが形成されている。凹部22L,22Rは、それぞれアルミニウムの板状ブロック体からなる第2反射部材41、第2反射部材42に整合する形状を有している。第2反射部材41は凹部22L内に、第2反射部材42は凹部22R内にそれぞれ配置され、後面22に接着剤により貼り付け固定されている。
次に、車両用前照灯モジュール5の作用について、図7を参照しつつ説明する。光軸AXに沿った出力光はレンズ20内へ後面22から入射し、レンズ20内を透過して第1反射部材30に到達する。第1反射部材30に到達した光は、左半分が反射面30Lによって第2反射部材41方向へ反射されると共に、右半分が反射部材30Rによって第2反射部材42方向へ反射される。続いて、第2反射部材41に到達した光は反射面41Lによって前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される(光路P1L)。一方、第2反射部材42に到達した光は反射面42Rによって前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される(光路P1R)。従って、車両用前照灯モジュール5によれば、レンズ20の光軸AXを挟む左右両側から車両前方を照射する配光パターンが形成される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態では、上述した第1〜第4実施形態と同様の効果に加えて或いは代えて、以下の効果を奏することができる。
すなわち、第2反射部材41,42は、レンズ20の後面22に配置されている。この構成によれば、第2反射部材41,42をレンズ20の外部に配置するので、レンズ20自体のサイズを小型化することができるという効果を奏する。さらに、第2反射部材41,42のレンズ20への組み付けが容易であるという効果を奏する。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態の車両用前照灯モジュール6について、図8を参照しつつ説明する。図8は、車両用前照灯モジュール6を示す図3相当の断面図(光路を含む)である。第6実施形態は、第5実施形態の車両用前照灯モジュール5において第2反射部材41,42をレンズ20の後面22に貼り付けた構成に代えて、レンズ20の後面22に金属薄膜の蒸着により第2反射部材45,46を形成した構成としたことを特徴としている。
より詳細には、車両用前照灯モジュール6では、レンズ20の後面22は第2実施形態と同様に湾曲状を有しており、第5実施形態とは異なり凹部22L,22Rを有していない。後面22には、光軸AXを挟む左右対称位置にアルミニウムの蒸着が施されることにより第2反射部材45,46が形成され、これらの前方側の面がそれぞれ反射面45L,46Rとなっている。
次に、車両用前照灯モジュール6の作用について、図8を参照しつつ説明する。光軸AXに沿った出力光はレンズ20内へ後面22から入射し、レンズ20内を透過して第1反射部材30に到達する。第1反射部材30に到達した光は、左半分が反射面30Lによって第2反射部材45方向へ反射されると共に、右半分が反射部材30Rによって第2反射部材46方向へ反射される。続いて、第2反射部材45に到達した光は反射面45Lによって前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される(光路P1L)。一方、第2反射部材46に到達した光は反射面46Rによって前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される(光路P1R)。従って、車両用前照灯モジュール6によれば、レンズ20の光軸AXを挟む左右両側から車両前方を照射する配光パターンが形成される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態では、上述した第1〜第5実施形態と同様の効果に加えて或いは代えて、以下の効果を奏することができる。
すなわち、第2反射部材45,46は、レンズ20の後面22に金属薄膜が蒸着されたものである。この構成によれば、レンズ20自体のサイズを小型化しつつ、反射性の良好な第2反射部材45,46を設けることができるという効果を奏する。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態の車両用前照灯モジュール7について、図9を参照しつつ説明する。図9は、車両用前照灯モジュール7を示す図3相当の断面図(光路を含む)である。第7実施形態は、第2実施形態の車両用前照灯モジュール2における第1反射部材30に代えて、開口35Hを有するドーナツ状の第1反射部材35をレンズ20の内部に配置埋設したことを特徴としている。
より詳細には、車両用前照灯モジュール7において、第1反射部材35は光軸AX上の光を遮らないように配置されている。すなわち、第1反射部材35は、筒状に貫通する開口35Hが中央に設けられたドーナツ状を呈しており、レンズ20内部で光軸AX上に配置埋設され且つ光軸AXの周りに開口35Hが位置している。光軸AX周りの光は、開口35H内を通過するため、第1反射部材35によって遮られない。
次に、車両用前照灯モジュール7の作用について、図9を参照しつつ説明する。光軸AXに沿った出力光はレンズ20内へ後面22から入射し、レンズ20内を透過して第1反射部材35に到達する。第1反射部材35に到達した光のうち、光軸AX周りの光は開口35の内周側を透過して前面21から前方へ出射される(光路P2L,P2R)。一方、第1反射部材35に到達した光のうち開口35Hより左側の光が反射面35Lによって第2反射部材41方向へ反射されると共に、右側の光が反射部材35Rによって第2反射部材42方向へ反射される。続いて、第2反射部材41に到達した光は反射面41Lによって前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される(光路P1L)。一方、第2反射部材42に到達した光は反射面42Rによって前方へ反射され、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される(光路P1R)。従って、車両用前照灯モジュール7によれば、レンズ20の光軸AX周辺から車両前方を照射すると共に、レンズ20の光軸AXを挟む左右両側から車両前方を照射する配光パターンが形成される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態では、上述した第1〜第6実施形態と同様の効果に加えて或いは代えて、以下の効果を奏することができる。
すなわち、光源10は、その光軸がレンズ20の光軸AXと重なるように配置され、第1反射部材35は、光軸AX上の光を遮らないように配置されている。この構成によれば、光源10の出力光のうち光軸AX上の光は、第1反射部材35の反射面35L,35Rで反射されることなく、開口35Hを通過してレンズ20より出射し、前方を照射することができるという効果を奏する。
[比較例]
次に、上記各実施形態に対する比較例について、図10を参照しつつ説明する。図10は、比較例の車両用前照灯モジュール100を示す図3相当の断面図(光路を含む)である。比較例の車両用前照灯モジュール100は、第1実施形態の車両用前照灯モジュール1から第1反射部材30及び第2反射部材41,42を取り除いたものであって、それ以外は車両用前照灯モジュール1と同一の構成を有している。
車両用前照灯モジュール100において、光源10から光が出力されると、光軸AXに沿った出力光はレンズ20へ後面22から入射し、レンズ20内を透過して前面21から前方へ出射される。従って、車両用前照灯モジュール2によれば、光路P2で示されるように、レンズ20の光軸AXを含む中央部分から前方を照射する配光パターンが形成される。
ここで、本発明に基づく上記各実施形態と比較例とを比較する。比較例では、レンズ20の形状と光源の指向性とによって配光パターンが決定されている。このため、配光パターンを変更するためには、レンズ及び光源の少なくとも一方を変える必要がある。これに対し、本発明では、上記各実施形態から明らかなように、第1反射部材30等や第2反射部材41,42等の配置や反射面30L,30R,41L,42R等の形状を変更することにより、レンズの形状や光源の種類等を変えることなく所望の配光パターンを形成することが可能である。
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変更を施すことが可能である。
すなわち、上記各実施形態では、レンズ20として前面21と後面22に凸曲面を有する凸レンズを用いた例を示したが、これには限られない。例えば、前面21にのみ凸曲面を有する凸レンズを用いてもよく、凸レンズ以外のレンズを用いる構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、光源として、半導体レーザ素子を用いた光源10(第1〜第3実施形態)及び発光ダイオード素子を用いた光源11(第4実施形態)を示したが、これには限られない。例えば、光源として他の半導体発光素子、例えば、エレクトロルミネセンス素子を用いる構成としてもよく、半導体発光素子以外の発光媒体を用いる構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、本発明の照明モジュールを車両用前照灯モジュールに適用した例を示したが、これには限られない。本発明を車両用前照灯以外の如何なる用途、屋内照明や屋外照明等に用いる照明モジュールに適用しても構わない。
また、上記各実施形態では、第1反射部材及び第2反射部材として金属製ブロック体を用いた例を示したが、これには限られない。例えば、第1反射部材又は第2反射部材として、合成樹脂製ブロック体の表面に光反射性の高いアルミニウム等を蒸着して反射面を形成したものを用いてもよい。
また、第1反射部材又は第2反射部材として、反射面を有するブロック体に代えて、反射面を有するフィルム体を用いる構成としてもよい。次に、第1反射部材及び第2反射部材の変形例について、図11、図12を参照しつつ説明する。図11は、変形例における第1反射部材を示す斜視図、図12は、変形例における第2反射部材を示す斜視図である。変形例では、図11に示すように、第1反射部材37がフィルム体によって構成されている。第1反射部材37は、後方に向かって凸状に湾曲させて配置され、後方側表面の左半分が反射面37L、右半分が反射面37Rとなっている。また。第2反射部材47,48は、図12に示すように、前方に向かって凹状に湾曲させて配置され、第2反射部材47の前方側表面が反射面47L、第2反射部材48の前方側表面が反射面48Rとなっている。第1反射部材37、第2反射部材47,48は、例えば、光反射性の高いアルミニウム等からなる金属製フィルム体を用いる構成としてもよく、或いは、樹脂フィルムからなる基材の表面にアルミニウムを蒸着して反射面を形成したものを用いる構成としてもよい。本変形例によれば、第1反射部材37、第2反射部材47,48がフィルム体であるので、レンズ20内部に省スペースに配置埋設可能であると共に、屈曲形状や湾曲形状等の所望形状に変形させてレンズ20内へ配置埋設可能であるという効果を奏する。
尚、第1反射部材、第2反射部材のすべてをフィルム体とするものに限られず、フィルム体とブロック体とを適宜組み合わせて構成してもよい。すなわち、第1反射部材及び前記第2反射部材の少なくとも一つを、反射面を有するフィルム体とすればよい。また、第1反射部材37、第2反射部材47,48は、レンズ20内で湾曲させて配置したものに限られず、平坦状に配置してもよく、平面視で「くの字状」に屈曲させて配置してもよい。
また、上記各実施形態では、第2反射部材41,42等を、光軸AXを挟む両側に配置する構成としたが、これには限られず、光軸AXの片側のみに配置する構成であってもよい。
また、上記第3実施形態では、第1反射部材33の反射面33L,33Rを凸状に湾曲させる構成とし、第2反射部材43,44の反射面43L、44Rを凹状に湾曲させる構成としたがこれには限られない。例えば、第1反射部材33の反射面33L,33Rを凹状に湾曲する構成とし、第2反射部材43,44の反射面43L、44Rを凸状に湾曲する構成としてもよい。また、第1反射部材33の反射面33L等のいずれかの反射面を平坦状とする構成としてもよい。さらに、第1反射部材33の反射面33L等の全体を凸状又は凹状に湾曲させる必要は無く、各反射面の少なくとも一部が凸状又は凹状に湾曲する構成であってもよい。要するに、反射面を凸状に湾曲させて光を反射しつつ拡散させ、或いは反射面を凹状に湾曲させて光を反射しつつ一旦集光後に拡散させることにより、光の広がりを大きくする作用を発揮できる構成であればよい。
また、上記第7実施形態では、第1反射部材35を一つの部材から構成し、光軸AXの周りに開口35Hを有する構成としたが、この構成には限られず、第1反射部材が光軸上の光を遮らないように配置する構成であればよい。例えば、第1反射部材35を左右一対の2つの部材から構成し、光軸AXを挟んで間隔をあけて左右に配置して2つの第1反射部材35間の隙間を開口とするようにしてもよい。この構成によれば、光源10の出力光のうち光軸周りの光は、第1反射部材35の反射面で反射されることなく、2つの第1反射部材35間の開口を通過してレンズ20より出射し、前方を照射することができるという効果を奏する。
(付記)
上述した実施形態から、以下に示す本発明の各手段を抽出することができる。以下、各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.光を出力する光源(10,11)と、
前記光源の出力方向前方側に配置され、前記光源の出力光が入射されるレンズ(20)と、
後方側の面に反射面(30L,30R,33L,33R,35L,35R,37L,37R)を有し前記レンズの内部に配置埋設されている第1反射部材(30,33,35,37)と、
前方側の面に反射面(41L,42R,43L,44R,45L,46R,47L,48R)を有し前記第1反射部材よりも後方にて前記レンズの内部に配置埋設又は前記レンズの後面(22)に配置されている第2反射部材(41,42,43,44,45,46,47,48)と
を備え、
前記第1反射部材は、前記光源から出力されて前記レンズへ入射した光を前記第2反射部材の反射面に向けて反射するように配置され、
前記第2反射部材は、前記第1反射部材によって反射された光を前方に向けて反射するように配置されている照明モジュール(1)。
この構成によれば、光源から光が出力されると、光源の出力方向前方側に配置されたレンズに光が入射される。レンズに入射した光は、第1反射部材によって第2反射部材に向けて反射され、さらに第2反射部材によって反射された後、レンズより出射して前方を照射することができる。よって、第1反射部材と第2反射部材との組み合わせによって配光パターンを形成するので、レンズ形状の制約を低減しつつ、所望の配光パターンを実現することができるという効果を奏する。
また、第1反射部材がレンズの内部に配置埋設されているので、構造が簡単で且つ照明モジュールの全体サイズをコンパクトにすることができるという効果を奏する。
2.前記レンズは、合成樹脂からなり、前記第1反射部材が内部にインサートされてなる一体成形品である手段1に記載の照明モジュール。
この構成によれば、第1反射部材がレンズ内部で正確に位置決め固定され、レンズと第1反射部材とがコンパクトに一体化されているという効果を奏する。
3.前記第2反射部材は、前記レンズの内部に配置埋設されている手段1又は2に記載の照明モジュール。
この構成によれば、第1反射部材と第2反射部材とがレンズの内部に配置埋設されているので、構造が簡単で且つ照明モジュールの全体サイズをコンパクトにすることができるという効果を奏する。
4.前記レンズは、合成樹脂からなり、前記第1反射部材及び前記第2反射部材が内部にインサートされてなる一体成形品である手段3に記載の照明モジュール。
この構成によれば、第1反射部材及び第2反射部材がレンズ内部で正確に位置決め固定され、レンズと第1反射部材及び第2反射部材とがコンパクトに一体化されているという効果を奏する。
5.前記第2反射部材は、前記レンズの後面に配置されている手段1又は2に記載の照明モジュール。
この構成によれば、第2反射部材をレンズの外部である後面に配置するので、レンズ自体のサイズを小型化することができるという効果を奏する。
6.前記第2反射部材は、前記レンズの後面に貼り付けられている手段5に記載の照明モジュール。
この構成によれば、第2反射部材のレンズへの組み付けが容易であるという効果を奏する。
7.前記第2反射部材(45,46)は、前記レンズの後面に金属薄膜が蒸着されたものである手段5に記載の照明モジュール。
この構成によれば、レンズ自体のサイズを小型化しつつ、反射性の良好な第2反射部材を設けることができるという効果を奏する。
8.前記光源は、その光軸が前記レンズの光軸(AX)と重なるように配置され、
前記第1反射部材は、前記レンズ及び前記光源の光軸上に配置された手段1乃至7のいずれか一項に記載の照明モジュール。
この構成によれば、光源の出力光が、第1反射部材に到達して反射面により確実に反射されるという効果を奏する。
9.前記光源は、その光軸が前記レンズの光軸(AX)と重なるように配置され、
前記第1反射部材(35)は、前記光軸上の光を遮らないように配置されている手段1乃至7のいずれか一項に記載の照明モジュール。
この構成によれば、光源の出力光のうち光軸上の光は、第1反射部材の反射面で反射されることなくレンズより出射し、前方を照射することができるという効果を奏する。
10.前記第1反射部材(33,35,37)は、その反射面の少なくとも一部が凸状又は凹状に湾曲している手段1乃至9のいずれか一項に記載の照明モジュール。
この構成によれば、第1反射部材は、光源からの光を凸状に湾曲する反射面で反射しつつ拡散、或いは凹状に湾曲する反射面で反射しつつ一旦集光後に拡散し、光の広がりを大きくすることができるという効果を奏する。
11.前記第2反射部材(43,44,45,46)は、その反射面の少なくとも一部が凸状又は凹状に湾曲している手段1乃至10のいずれか一項に記載の照明モジュール。
この構成によれば、第2反射部材は、第1反射部材からの反射光を凸状に湾曲する反射面で反射しつつ拡散、或いは凹状に湾曲する反射面で反射しつつ一旦集光後に拡散し、光の広がりを大きくすることができるという効果を奏する。
12.前記第2反射部材の反射面は、少なくとも一部が前記光源よりも後方側に位置している手段1乃至11のいずれか一項に記載の照明モジュール。
この構成によれば、光源の出力光が第2反射部材によって遮られることがないので、光の利用効率を高めることができるという効果を奏する。
1 車両用前照灯モジュール(第1実施形態)
2 車両用前照灯モジュール(第2実施形態)
3 車両用前照灯モジュール(第3実施形態)
4 車両用前照灯モジュール(第4実施形態)
5 車両用前照灯モジュール(第5実施形態)
6 車両用前照灯モジュール(第6実施形態)
7 車両用前照灯モジュール(第7実施形態)
10 光源(第1〜第3実施形態、半導体レーザ素子)
11 光源(第4実施形態、発光ダイオード素子)
20 レンズ
22 後面
30 第1反射部材(第1、第2、第4、第5、第6実施形態)
30L 反射面(第1、第2、第4、第5、第6実施形態)
30R 反射面(第1、第2、第4、第5、第6実施形態)
33 第1反射部材(第3実施形態)
33L 反射面(第3実施形態)
33R 反射面(第3実施形態)
35 第1反射部材(第7実施形態)
35L 反射面(第7実施形態)
35R 反射面(第7実施形態)
37 第1反射部材(変形例)
37L 反射面(変形例)
37R 反射面(変形例)
41 第2反射部材(第1、第2、第4、第5、第7実施形態)
41L 反射面(第1、第2、第4、第5、第7実施形態)
42 第2反射部材(第1、第2、第4、第5、第7実施形態)
42R 反射面(第1、第2、第4、第5、第7実施形態)
43 第2反射部材(第3実施形態)
43L 反射面(第3実施形態)
44 第2反射部材(第3実施形態)
44R 反射面(第3実施形態)
45 第2反射部材(第6実施形態)
45L 反射面(第6実施形態)
46 第2反射部材(第6実施形態)
46R 反射面(第6実施形態)
47 第2反射部材(変形例)
47L 反射面(変形例)
48 第2反射部材(変形例)
48R 反射面(変形例)
F 焦点
AX 光軸

Claims (3)

  1. 光を出力する光源(10,11)と、
    前記光源の出力方向前方側に配置され、前記光源の出力光が入射されるレンズ(20)と、
    後方側の面に反射面(30L,30R,33L,33R,35L,35R,37L,37R)を有し前記レンズの内部に配置埋設されている第1反射部材(30,33,35,37)と、
    前方側の面に反射面(41L,42R,43L,44R,45L,46R,47L,48R)を有し前記第1反射部材よりも後方にて前記レンズの内部に配置埋設又は前記レンズの後面(22)に配置されている第2反射部材(41,42,43,44,45,46,47,48)と
    を備え、
    前記第1反射部材は、前記光源から出力されて前記レンズへ入射した光を前記第2反射部材の反射面に向けて反射するように配置され、
    前記第2反射部材は、前記第1反射部材によって反射された光を前方に向けて反射するように配置されている照明モジュール(1)。
  2. 前記レンズは、合成樹脂からなり、前記第1反射部材が内部にインサートされてなる一体成形品である請求項1に記載の照明モジュール。
  3. 前記第2反射部材は、前記レンズの内部に配置埋設されている請求項1又は2に記載の照明モジュール。
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