JP2018041365A - タグid識別システム - Google Patents
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すなわち、管理対象物品に、これを特定するIDが記載されたRFタグを取り付けて、通過地点で読み込んだID情報から、その後における入荷管理、在庫管理及び出荷管理を行うことができる。多くの場合、搬送機に載置され順次移動している状態で、タグIDを識別している。
特許文献2には、仕分け装置の一例が記載されている。
そして、正規に搬送されている物品が、測定点を通過するときに電波強度が最大となることを利用することができる。通過検知部による物品の検知区間に最大値があれば、そのタグIDが通過したと判定することができる。
また、最大値の前後における電波強度の変化量、又は変化速度を用いて識別することにより、識別精度を一層高めることができる。
また、物品相互間の間隔が接近して搬送されている場合でも、全ての物品を確実に識別することが可能であるために、高速での処理を可能とすることができる。
仕分け装置20は、直線状の搬送路により物品50が搬入される受入部21と、複数の搬送路に分岐して複数の排出口23に物品50を振り分ける仕分け部22を備えている。
また、受入部21及び仕分け部22に操作指令を出す制御部25及び全体の管理を行う統括処理部26を備えている。
タグID識別システム10は、物品50が受入部21を通過している間にそのタグIDを読み取り、データとして制御部25に送る。
制御部25は、そのタグIDを統括処理部26に送って、物品50の排出口23を問い合わせる。
統括処理部26では、そのタグIDを出荷予定データ等と照合して物品50の行き先を判断し、排出口23を特定して制御部25に指示する。
制御部25は、物品50が受入部21を通過した時点からタイミングを計って仕分け部22を操作し、仕分け部22は、指定された排出口23から物品50を排出する。
また、物品50が受入部21を通過していることを検知する通過検知部15と、各タグIDについて電波強度の時間的変化を画面表示する表示部13を備えている。
ICチップは、一般に、受信した探索電波により電力を発生する電源回路、タグIDを書き込むための記憶回路、応答電波を発信するための無線処理回路、タグIDをデータとして取り扱う制御回路等を備えている。
しかしながら、探索電波に対して、通過している物品50のRFタグ51以外からも、応答電波が発信されることになる。例えば、近くに保管中の物品50があったり、たまたま近くを通過した物品50があったりした場合である。
また、この解析処理を確実にするために、通過検知部15によって受入部21における物品50の通過を検知している。
探索電波を発信する周期は、通過する物品50の速度によって違ってくるが、例えば、速度が毎秒1m以上である場合には、その周期が、少なくとも0.2秒以下が好ましく、0.1秒以下であることがより好ましい。
そして、全てのタグIDについて電波強度の時間的変化を解析することによって、通過した物品50のタグIDを特定している。
すなわち、受入部21を通過する物品50の電波強度は、RFIDリーダ11に接近しているときに次第に大きくなり、RFIDリーダ11から遠ざかるときに次第に小さくなるために、典型的なパターンを形成するのである。
また、強度の低い応答電波や検知時間の短い応答電波は、除外することができる。
さらに、電波強度の最大値が、通過検知部15の検知区間内にない場合には、除外することができる。
記載されたグラフは、時間とともに全体が右方向に移動して、左端が最新情報を示している。これは、記録紙が右方向に移動し、左端でペンが記入している場合と同じである。そして、4つのID(ID01〜ID04)について、その時間的変化を表している。
通過検知部15としては、投光器と受光器を備えて、通過物品50により光が遮られることを検知する非接触の光電センサや、ヒンジレバーによって、通過物品50に接触して検知するリミットスイッチ等を用いることができる。
ID01は、検知区間T内で、電波強度が時間とともに増加する状態で終わっているので、区間内に最大値はないと判定する。
ID02は、検知区間T内で、電波強度が時間とともに増加して最大値となり、その後減少しているので、最大値を備えていると判定する。
ID04は、検知区間T内に最大値を備えるが、最大値の直前における増加量、直後における減少量が少ないので、最大値を備えているとは認められない。そして、以前の検知区間Tにおいて、既に判定済みである。
このような判定によって、受入部21を通過した物品50かどうかを、正確に判定することができる。
また、電波を検知した時間が、検知区間Tよりも短い場合には、通過した物品50ではないと判定することができる。電波の反射などによる外乱等である。
なお、検知区間Tにおいて、最大値を備えるタグIDが全く存在しなかった場合には、タグの付け忘れと考えることができる。
検知区間Tは、通過した一つの物品50に対して一つの検知区間Tが存在するが、ここでは、最新の検知区間Tについて考える。
また、既に処理が終わったタグIDは、一定期間保存されている。
ステップS03で、既に処理済みのタグIDかどうかを判定する。
YES:すでに処理済みであれば、ステップS08でタグなしとしてステップS09に進む。
NO:まだ処理されていないならば、ステップS04に進む。
すなわち、検知区間Tにおいて電波強度が増加した後減少する点があるかどうかを判定する。
NO:最大値を備えていないならば、ステップS08でタグなしとしてステップS09に進む。
YES:最大値を備えていれば、ステップS05に進む。
NO:減少量が規定値よりも少ない場合は、ステップS08でタグなしとしてステップS09に進む。
YES:規定値以上であれば、ステップS06に進む。
NO:増加量が規定値よりも少ない場合は、ステップS08でタグなしとしてステップS09に進む。
YES:規定値以上であれば、ステップS07に進む。
そして、これを制御部25に報告して、ステップS09に進む。
NO:nがNでなければ、次のタグIDに移るために、ステップS10でn=n+1としてステップS03に戻る。
YES:nがNであれば、この検知区間Tにおける解析を終了する。
制御部25は、タグIDを統括処理部26に送って、物品50の排出口23を問い合わせる。そして、物品50が指示された排出口23から排出されるように、仕分け部22を操作する。
図4は、表示画面の一例であって、受入部21を通過した物品50を特定するID表示31と、その電波強度のグラフ表示33を示している。時間の経過とともにグラフ全体が右方向に移動することになる。
通過検知部15による検知区間Tの区間表示35を併せて表示することにより、検知区間Tに電波強度の最大値が、ピークとなって表示される。
このような表示によって、作業員は、受入部21を通過する物品50の移動と、表示部13におけるグラフ表示33の移動を併せて目視することが可能であり、作業が正常に行われていることを確認することができる。
例えば、空港における手荷物の管理に使用して、出発空港で検知された手荷物と、到着空港で検知された手荷物が一致していることを、機械的に確認することができる。
11: RFIDリーダ
12: 解析処理部
13: 表示部
15: 通過検知部
20: 仕分け装置
21: 受入部
25: 制御部
Claims (5)
- RFタグが取り付けられた物品が搬送されているときに、そのタグIDを読み取ることにより、通過した前記物品を特定するタグID識別システムであって、
一定周期で探索電波を発信するとともに、受信した応答電波から前記タグID及び電波強度を読み取るRFIDリーダと、
受信した前記タグIDのそれぞれについて、前記電波強度の時間的変化を調べることにより通過した前記物品の前記タグIDを特定する解析処理部とを備えたことを特徴とするタグID識別システム。 - 前記物品の通過を検知する通過検知部を備え、
前記電波強度の最大値と前記通過検知部の検出値とから、通過した前記物品の前記タグIDを特定することを特徴とする請求項1に記載のタグID識別システム。 - 前記最大値の後又は前における、前記電波強度の変化量又は変化速度を用いて識別することを特徴とする請求項1又は2に記載のタグID識別システム。
- 前記電波強度の時間的変化をグラフとして画面表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のタグID識別システム。
- 前記RFIDリーダが、仕分け装置における前記物品の受入部に設けられ、
前記解析処理部で特定された前記物品の前記タグIDが、前記仕分け装置の制御部に出力されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のタグID識別システム。
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