JP2018040285A - エンジンシステム - Google Patents

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友規 船津
Tomonori Funatsu
友規 船津
徹 水城
Toru Mizushiro
徹 水城
仁志 瀧川
Hitoshi Takigawa
仁志 瀧川
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Abstract

【課題】高過給時においても、EGRガスを吸気系に効果的に再循環させる。
【解決手段】エンジン10の吸気通路20と、エンジン10の排気通路30と、排気通路30に設けられた第1タービン41及び、吸気通路20に設けられた第1コンプレッサ42を含む第1ターボチャージャ40と、排気通路30から分岐すると共に、第1コンプレッサ42よりも下流側の吸気通路20に合流して、排気ガスの少なくとも一部を吸気通路20に再循環させる再循環通路61を含む排気再循環装置60と、第1タービン41よりも下流側の排気通路30に設けられた第2タービン51及び、再循環通路61に設けられた第2コンプレッサ52を含む第2ターボチャージャ50とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンシステムに関し、特に、排気ガスの一部を吸気系に再循環させる排気再循環装置(Exhaust Gas Recirculation:以下、EGR装置)を備えたエンジンシステムに関する。
従来、この種のエンジンシステムに搭載されるEGR装置として、EGRガスをコンプレッサやインタークーラよりも下流側の吸気系に再循環させる所謂高圧EGR装置が広く実用化されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
このような高圧EGR装置においては、EGR通路に逆止弁として機能するリードバルブを備えるものが知られている。リードバルブは、排気脈動圧によって排気側圧力が吸気側圧力よりも高くなる際にEGRガスを流通させて吸気系に還流させつつ、排気側圧力が吸気側圧力よりも低くなる際に吸気の逆流を防止するように作用する。
特開2012−127266号公報 特開2012−113960号公報 特開2012−149610号公報
一般的に、高圧EGR装置は、EGRガスをコンプレッサ上流に再循環させる低圧EGR装置に比べ、応答性が良好であると共に、コンプレッサやインタークーラにEGRガス中に含まれる煤やオイル等の付着を防止できる利点がある。
しかしながら、高圧EGR装置には、リードバルブが耐久性の劣化等により破損、或は高硫黄燃料等の使用により腐食すると、EGRを適宜作動できなくなる課題がある。また、高圧EGR装置においては、リードバルブがEGRガスの流通抵抗となって排気側圧力の上昇を妨げ得るため、過給圧を調整できない所謂コンベンショナルターボチャージャを搭載したエンジンには適さない課題もある。
本開示の技術は、高過給時においても、EGRガスを吸気系に効果的に再循環させることができる高圧EGR装置を提供することを目的とする。
本開示の技術は、エンジンの吸気通路と、前記エンジンの排気通路と、前記排気通路に設けられた第1タービン及び、前記吸気通路に設けられた第1コンプレッサを含む第1ターボチャージャと、前記排気通路から分岐すると共に、前記第1コンプレッサよりも下流側の前記吸気通路に合流して、排気ガスの少なくとも一部を前記吸気通路に再循環させる再循環通路を含む排気再循環装置と、前記第1タービンよりも下流側の前記排気通路に設けられた第2タービン及び、前記再循環通路に設けられた第2コンプレッサを含む第2ターボチャージャと、を備えることを特徴とする。
また、前記第1タービンと前記第2タービンとの間の前記排気通路から分岐すると共に、前記第2タービンよりも下流側の前記排気通路に合流するバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉可能なバルブと、前記バルブの開閉を制御する制御手段と、をさらに備え、前記制御手段は、前記排気再循環装置の非作動時に前記バルブを全開に制御して排気ガスを前記第2タービンから迂回させるものでもよい。
また、前記第2タービンよりも下流側の前記再循環通路から分岐すると共に、前記第2タービンよりも下流側の前記排気通路に合流するバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉可能なバルブと、前記バルブの開閉を制御する制御手段と、をさらに備え、前記制御手段は、前記排気再循環装置の非作動時に前記バルブを全開に制御して再循環排気を第2タービンよりも下流側の前記排気通路に戻すものでもよい。
本開示の技術によれば、高過給時においても、EGRガスを吸気系に効果的に再循環させることができる高圧EGR装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンシステムの一例を示す模式的な全体構成図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンシステムにおいて、(A)はEGR作動時の排気ガス流れ、(B)はEGR非作動時の排気ガス流れを説明する図である。 本発明の他の実施形態に係るエンジンシステムの一例を示す模式的な全体構成図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るエンジンシステムを説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に示すように、ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)10には、吸気マニホールド11及び、排気マニホールド12が設けられている。吸気マニホールド11には吸気通路20が接続され、排気マニホールド12には排気通路30が接続されている。
吸気通路20には、吸気上流側から順に、エアクリーナ21、第1ターボチャージャ40の第1コンプレッサ42、インタークーラ22等が設けられている。
排気通路30には、排気上流側から順に、第1ターボチャージャ40の第1タービン41、第2ターボチャージャ50の第2タービン51、排気後処理装置90等が設けられている。また、排気通路30には、第1タービン41と第2タービン51との間から分岐すると共に、第2タービン51と排気後処理装置90との間に合流して、排気ガスを第2タービン51から迂回させるバイパス通路31が接続されている。
バイパス通路31には、排気の流路を開閉可能なバイパスバルブ32が設けられている。バイパスバルブ32は、例えば、バタフライバルブ等であって、その開閉動作を電子制御ユニット(以下、ECU)100からの指示信号に応じて制御される。
高圧EGR装置60は、第2タービン51よりも下流側の排気通路30から分岐すると共に、インタークーラ22よりも上流側の吸気通路20に合流するEGR通路61を備えている。また、EGR通路61には、上流側から順に、第2ターボチャージャ50の第2コンプレッサ52、EGRクーラ62、EGRバルブ63が設けられている。EGRバルブ63の開度はECU100からの指示信号に応じて制御される。
第1ターボチャージャ40は、排気ガスにより回転駆動する第1タービン41と、第1タービン41と同軸に設けられて吸気を圧送する第1コンプレッサ42とを備えている。
第2ターボチャージャ50は、第1タービン41を通過した排気ガスにより回転駆動する第2タービン51と、第2タービン51と同軸に設けられてEGRガスを圧送する第2コンプレッサ52とを備えている。本実施形態において、第2コンプレッサ52は、高温且つ煤やオイルを含むEGRガスに晒されるため、好ましくは、第1タービン41や第2タービン51と同様の耐熱性・耐久性の高い超耐熱合金やセラミックス等で形成されている。
ECU(制御手段)100は、エンジン10等の各種制御を行うもので、公知のCPU101やROM102、RAM103、入力ポート、出力ポート等を備えて構成されている。これら各種制御を行うため、ECU100には、エンジン回転数センサ70やアクセル開度センサ71等の各種センサ類のセンサ値が入力される。
また、ECU100は、高圧EGR装置60の作動も制御する。より詳しくは、ECU100のメモリには、予め作成したエンジン10の運転状態と、EGRの作動領域との関係を規定したEGRマップ(不図示)が記憶されている。ECU100は、エンジン回転数センサ70やアクセル開度センサ71によって検出されるエンジン10の運転状態がEGRマップの作動領域にある場合には、バイパスバルブ32に全閉指示信号を出力すると共に、EGR率が運転状態に応じた所望の目標EGR率となるように、EGRバルブ63を所定の開度に開く指示信号を当該EGRバルブ63に出力する。
このように、各バルブ32,63の開度が制御されると、図2(A)に示すように、第2タービン51が排気ガスによって回転駆動すると共に、EGRガスが第2コンプレッサ52によって加圧されて圧送されるようになる。これにより、エンジン10の高過給運転状態においても、排気側圧力を吸気側圧力よりも高く維持することが可能となり、EGRガスを吸気通路20に効果的に還流させることができる。
一方、ECU100は、エンジン回転数センサ70やアクセル開度センサ71によって検出されるエンジン10の運転状態がEGRマップ(不図示)の作動領域にない場合には、バイパスバルブ32に全開指示信号を出力すると共に、EGRバルブ63に全閉指示信号を出力する。
このように、各バルブ32,63の開度が制御されると、図2(B)に示すように、EGRガスの還流及び第2ターボチャージャ50の駆動が停止されると共に、排気ガスは第2タービン52を経由することなくバイパス通路31を通過して排気後処理装置90に直接的に流されるようになる。
以上詳述したように、本実施形態のエンジンシステムによれば、EGR作動時は排気ガスで駆動する第2ターボチャージャ50によってEGRガスを加圧して圧送することで、排気側圧力が吸気側圧力よりも高く維持されるようになる。これにより、ブースト圧が上昇するエンジン10の高過給運転状態においても、EGRガスを吸気通路20に確実に還流させることが可能になる。また、EGR用の第2ターボチャージャ50を備えることで、EGR通路61からリードバルを廃止することが可能となり、リードバルブの破損や腐食等を起因とするシステム故障(機能停止)を効果的に防止することができる。
また、EGR非作動時は、排気ガスをバイパス通路31に流通させて第2タービン51から迂回させることで、排気後処理装置90に流れ込む排気ガスの温度低下及び、これに伴う触媒温度の低下を抑止することが可能となり、排気エミッションの悪化を効果的に抑制することができる。
また、高温且つ異物(煤やオイル)を含むEGRガスに晒される第2コンプレッサ52を耐熱性・耐久性の高い超耐熱合金やセラミックス等によって形成することで、システムの耐久性を効果的に向上することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、図3に示すように、バイパス通路31は、第2コンプレッサ52よりも下流側のEGR通路61から分岐すると共に、第2タービン51よりも下流側の排気通路30に合流するように設けることもできる。この場合は、EGR非作動時に、バイパスバルブ32を全開に制御して、EGRガスを排気通路30に戻すようにすればよい。
また、第1ターボチャージャ40や第2ターボチャージャ50は、可変容量型タイプ又はコンベンショナルタイプの何れであってもよい。第2ターボチャージャ50を可変容量型とすれば、EGRガス圧の過度な上昇をコントロールすることができる。
また、EGR通路61が排気通路30から分岐する位置は、図示例の第2タービン51よりも下流側に限定されず、第1タービン41よりも上流側又は、第1タービン41と第2タービン51との間の排気通路30であってもよい。
また、エンジン10はディーゼルエンジンに限定されず、ガソリンエンジン等の他のエンジンにも広く適用することができる。
10 エンジン
11 吸気マニホールド
12 排気マニホールド
20 吸気通路
21 エアクリーナ
22 インタークーラ
30 排気通路
31 バイパス通路
32 バイパスバルブ
40 第1ターボチャージャ
41 第1タービン
42 第1コンプレッサ
50 第2ターボチャージャ
51 第2タービン
52 第2コンプレッサ
60 高圧EGR装置
61 EGR通路
62 EGRクーラ
63 EGRバルブ
100 ECU

Claims (3)

  1. エンジンの吸気通路と、
    前記エンジンの排気通路と、
    前記排気通路に設けられた第1タービン及び、前記吸気通路に設けられた第1コンプレッサを含む第1ターボチャージャと、
    前記排気通路から分岐すると共に、前記第1コンプレッサよりも下流側の前記吸気通路に合流して、排気ガスの少なくとも一部を前記吸気通路に再循環させる再循環通路を含む排気再循環装置と、
    前記第1タービンよりも下流側の前記排気通路に設けられた第2タービン及び、前記再循環通路に設けられた第2コンプレッサを含む第2ターボチャージャと、を備える
    ことを特徴とするエンジンシステム。
  2. 前記第1タービンと前記第2タービンとの間の前記排気通路から分岐すると共に、前記第2タービンよりも下流側の前記排気通路に合流するバイパス通路と、
    前記バイパス通路を開閉可能なバルブと、
    前記バルブの開閉を制御する制御手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記排気再循環装置の非作動時に前記バルブを全開に制御して排気ガスを前記第2タービンから迂回させる
    請求項1に記載のエンジンシステム。
  3. 前記第2タービンよりも下流側の前記再循環通路から分岐すると共に、前記第2タービンよりも下流側の前記排気通路に合流するバイパス通路と、
    前記バイパス通路を開閉可能なバルブと、
    前記バルブの開閉を制御する制御手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記排気再循環装置の非作動時に前記バルブを全開に制御して再循環排気を第2タービンよりも下流側の前記排気通路に戻す
    請求項1に記載のエンジンシステム。
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JP2020041494A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 株式会社Subaru 排気再循環システム
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