JP2018040087A - カップ付き衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バストを美感よく造形する。【解決手段】 人体のバストをそれぞれの下縁で支えるとともに、それぞれの外縁が前記人体のそれぞれ脇に近接して位置する一対のカップ部10と、一対のカップ部10の、少なくともいずれか一方を補強する帯状の補強体30とを備え、補強体30は、カップ部10の下縁の側から延出し、カップ部10のカップ頂上T近傍にて屈曲又は湾曲して前記カップ部の外縁の側に達している、カップ付き衣類としてのブラジャー1。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばブラジャーとして実施されるカップ付き衣類に関する。
下着類において女性用のファンデーションは保温、衛生の維持のみならず、それを着用する者の体型を調整し、美感を強調する機能を有する。特にブラジャーは、バストを美感よく造形することを目的として、バストを上げる、寄せる等の機能を向上させるべく、種々の技術が提案されている。
そのような技術の一例として、特許文献1には、カップ布の上下に渡って、湾曲した弾性的なV字形の骨材を配設した構成を開示しており、これにより、カップ布に上下方向の形状安定性が付与され、バストの形状を円錐形に保持するとされている(例えば図1等を参照)。
特開平7−252704号公報
しかしながら、上記従来のブラジャーにおいては、以下のような課題があった。すなわち、V字形の骨材が上下に渡って配設されたカップ布によるバストの支持は、バストを胸に向かって圧迫させることはできても十分に上げることはできず、バストを美感よく造形することは困難であった。さらに、ブラジャーの着用者が激しい運動等を行った場合、カップ内にてバストの位置ずれが生じ、造形されたバストの形状を保持することが困難であった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、バストを美感よく造形することが可能なカップ付き衣類を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、人体のバストをそれぞれの下縁で支える一対のカップ部と、前記一対のカップ部の、少なくともいずれか一方を補強する補強体とを備え、前記補強体は、前記カップ部の前記下縁の側から延出し、前記カップ部の頂上又は頂上近傍にて屈曲又は湾曲して、前記カップ部の、前記人体の両腋のそれぞれに近接する外縁の側に達している、カップ付き衣類である。
本発明の第2の側面は、前記カップ部の、前記補強体に囲まれる領域は、他の領域よりも伸縮性が小さい、本発明の第1の側面のカップ付き衣類である。
本発明の第3の側面は、前記補強体は、その一端が前記カップ部の前記外縁に達する帯状の第1の副補強部と、その一端が前記カップ部の前記下縁に達する帯状の第2の副補強部とを備え、前記第1の副補強部の他端と前記第2の副補強部の他端とが、前記カップ部の頂上又は頂上近傍にて一体化している、本発明の第1又は第2の側面のカップ付き衣類である。
本発明の第4の側面は、前記補強体の前記第2の副補強部は、前記カップ部の頂上から前記カップ部の外縁に向かって傾斜して延出している、本発明の第3の側面のカップ付き衣類である。
本発明の第5の側面は、前記補強体の、前記第1の副補強部と前記第2の副補強部とがなす角は、前記カップ部の寸法又は形状毎に異なる角度である、本発明の第3又は第4の側面のカップ付き衣類である。
本発明の第6の側面は、前記第1の副補強部及び第2の副補強部の少なくともいずれか一方は、保護スリーブと、前記保護スリーブに収容され、少なくとも前記カップ部の表面に対する接線方向に弾性を有する芯材とを有する、本発明の第2から第5のいずれかの側面のカップ付き衣類である。
本発明の第7の側面は、前記芯材はスパイラルボーンである、本発明の第6の側面のカップ付き衣類である。
本発明の第8の側面は、ストラップレスブラジャーである、本発明の第1から第7のいずれかの側面のカップ付き衣類である。
以上のような本発明は、カップ付き衣類においてバストを美感よく造形するとともに造形された形状を安定して保持することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るブラジャーの構成を示す斜視図 本発明の実施の形態に係るブラジャーのカップ部の構成を示す分解斜視図 (a)本発明の実施の形態に係るブラジャーのカップ部の構成を示す正面図(b)本発明の実施の形態に係るブラジャーのカップ部の構成を示す底面図 (a)本発明の実施の形態に係るブラジャーの補強体の構成を示す斜視図(b)本発明の実施の形態に係るブラジャーの補強体の芯材の構成を示す斜視図 (a)本発明の実施の形態に係るブラジャーのカップ部の構成を示す図(b)本発明の他の実施の形態に係るブラジャーのカップ部の構成を示す図 (a)本発明の他の実施の形態に係るブラジャーのカップ部の構成を示す図(b)本発明の他の実施の形態に係るブラジャーのカップ部の構成を示す図 (a)本発明の他の実施の形態に係るブラジャーのカップ部の構成を示す図(b)本発明の他の実施の形態に係るブラジャーのカップ部の構成を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る、ハーフカップのストラップレスブラジャーであるブラジャー1の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、ブラジャー1は、その着用者のバストに対応する一対のカップ部10、一対のカップ部10の内側の端部同士が正対する位置にて設けられ、一対のカップ部10を結びつける前中心部20a、着用者の腋に対応して一対のカップ部10のそれぞれの外側の端部に位置する脇布部20b、及び、着用者の背中に対応して脇布部20bから延出し、図示しない両端がホック等の周知の技術的手段により脱着自在に結合されるバック部20cを主要素として構成される。なお、前中心部20a、脇布部20b及びバック部20cは一枚の生地である土台布の各部位として構成される。土台布としては、ポリエステル、ナイロン等の織布を材料として用いることができる。
一対のカップ部10の上側の縁は、図中点線を境界とする縫着領域20xをかがり縫い等することにより縫着される。また、一対のカップ部10と土台布の下側の縁は、ゴム製の下縁部20yにより被覆された状態で縫着される。更に、脇布部20bと一対のバック部20cとの間には、カップ部10を補助してバストを安定して保持するためのサイドボーン22が縫着、接着等の手段により土台布に接合されている。
なお、下縁部20y及びサイドボーン22は、土台布に対して着用者の体表寄りの側に位置する。したがって、図1に示す向きには、下縁部20y及びサイドボーン22は土台布の後方に隠れることとなり、それぞれの輪郭を破線により示した。
次に、カップ部10は、着用者のバストの位置及び形状に対応した略碗状又は略円錐状等の形状を有する部位であって、着用者のバストトップの位置に対応した位置にあるカップ頂上Tを含み、後述するカップ本体11、カップくり14及び図示しないマーキ並びに補強体30により構成される。
なお、マーキはカップ本体11全体の補強に用いられる部材である。また、マーキはカップ本体11の外形や後述するカップ本体11を構成して縫合される各部分の個別形状に対応した任意の形状をとることができる。ただし、カップ部10においてマーキは省略した構成であるとしてもよい。
カップ部10においては、単体で露出する上辺とマーキの上辺とが縫着領域20xにて縫着されることによりカップ本体11及びマーキが一体化する。土台布と重なる下辺はカップくり14及びマーキがカップ本体11を挟み込んで土台布に縫着されることにより一体化する。
次に、図2及び図3を参照して、カップ部10の構成を説明する。ただし図2はカップ部10の構成を示す分解斜視図であり、図3(a)は、カップ部10の構成を着用者の正面側からみた方向を正面としてX−Y平面に投影した正面図であり、図3(b)はカップ部10の膨らみの方向をZ軸とした底面図である。以下、適宜、図中X軸に沿って脇布部20bに近い側を右側、前中心部20aに近い側を左側と定める。同様に、図中Y軸に沿って縫着領域20xに近い側を上側、下縁部20yに近い側を下側と定め、図中Z軸に沿って後述するカップ頂上Tに近い側を手前側、縫着領域20x及び下縁部20yに近い側を奥側と定める。
図2に示すように、カップ部10においては、カップ本体11に対して、ブラジャー1の使用時における着用者の体表に遠い側から、補強体30、次いでカップくり14が順に積層される。カップ本体11は、カップ頂上Tより上側に位置する上カップ11xに対応するカップ布11aと、カップ頂上Tより下側に位置する下カップ11yに対応するカップ布11b及び11cとを備える。なお、カップ布11bは右側、すなわち着用者の脇布部20b寄りに位置し、カップ布11cは左側、すなわち前中心部20a寄りに位置して、下カップ11yを左右に分けている。
カップ布11a、11b及び11cは、例として、ポリエステル、ナイロンを材料として用い、ダブルラッセル編み等により作成した部材、又は綿その他の不織布をナイロン織布又は編布等により被覆することにより作成した部材である。
カップ布11aとカップ布11bは縫合線12xを、カップ布11bとカップ布11cは縫合線12yを、カップ布11cとカップ布11aは縫合線12zをそれぞれ境界として、カップ布11b及びカップ布11cのそれぞれの頂角がカップ布11aの下辺にて隣接する箇所がカップ頂上Tを形成するよう立体的に縫着されることにより、図3(b)に示すようにカップ頂上Tを頂上とする、略碗状又は略円錐状等の形状を形成する。なお、カップ本体11は3つのカップ布11a、11b及び11cから構成されるものとしたが、2つ又は4つ以上のカップ布から構成されるものとしてもよい。
次に、カップくり14は織布、編布又はそれらにワイヤ等の芯材を含んで構成される部材であって、カップ本体11と前中心部20aとの縫着部分からカップ本体11と脇布部20bとの縫着部分を両端として下方に突出する向きに湾曲した態様を有し、カップ部10によるいわゆるバージスラインの形成を補助する役割を果たす。
次に、補強体30は、頂点を含むように屈曲した一本の帯が平面形状略L字又はV字状の外形を形作ってなる部材であって、カップ頂上Tを含めた縫合線12x及び縫合線12y上に沿って配置されるとともに、カップ布11a及び11b並びにカップ布11b及び11cにそれぞれ縫着されることにより、カップ本体11に一体的に固定される。
補強体30の頂点部30xはカップ本体11上にあってカップ頂上Tの位置に一致する位置に配置され、帯の一端である一端30yは縫合線12xに沿って右側、脇布部20bのサイドボーン22に向かって延出し、帯の他端である他端30zは縫合線12yに沿って下側、下縁部20yまで延出する。ここでカップ本体11のサイドボーン22近傍の位置は、本発明の外縁に相当し、下縁部20y近傍の位置は、本発明の下縁に相当する。
次に、補強体30は、図2に示すように、一端30yを含むとともに縫合線12xに沿った帯状の形状を有する第1の副補強部31と、他端30zを含むとともに縫合線12yに沿った帯状の形状を有する第2の副補強部32とから構成される。第1の副補強部31において一端30yに対して他端となる端部31xと、第2の副補強部32において他端30zに対して他端となる端部32xとが、領域Rにて重なりあって一体化して頂点部30xを形成することにより、補強体30は略L字状又はV字状の外形を形成している。なお、図2に示すように、補強体30はカップ本体11よりも奧側、すなわち着用者の体表寄りの側に位置する。したがって、図1において補強体30は、下縁部20y及びサイドボーン22と同様土台布の後方に隠れることとなり、その輪郭を破線により示した。
ここで図4(a)に例として第1の副補強部31の構成を示す。図4(a)に示すように、第1の副補強部31は、ポリエステル等のパイル生地素材により作成された筒状の保護スリーブ31a、保護スリーブ31aに収容される、ポリエステル等の素材を筒状に巻き回してなる芯地31b、及び筒状の芯地31bに更に収容された芯材31cから構成され、カップ本体11の表面に沿った面が扁平な帯状の部材である。
芯材31cは、第1の副補強部31に定形性と弾性を与える長大な帯状の部材であって、図4(b)に示すスパイラルボーンにより実現される。ただし、芯材31cはコイルボーンを用いるものとしてもよいし、合成樹脂、金属等の弾性を有する板状の部材を用いるものとしてもよい。
再度図4(a)を参照し、保護スリーブ31aにおいて芯材31cの両端は、内部空間の終端である縫目31a2に対して空隙31a1を有した状態で位置しており、したがって、芯材31cは保護スリーブ31a内を移動可能な状態で収容され、これにより、保護スリーブ31aの収縮時に芯材31cがスリーブの外にはみ出すことが妨げられる。
なお、図4(a)及び(b)は第1の副補強部31を例に取ったが、第2の副補強部32も同様の構成を有する。また、図2に示すように、第2の副補強部32は領域Rにて第1の副補強部31より手前に重ねられており、領域Rはカップ本体11のカップ頂上Tに一致する位置に配置される。更に、図3(a)に示すように、第1の副補強部31の芯材31c及び第2の副補強部32の芯材32cはそれぞれカップ頂上Tの手前まで延出して配置されている。したがって、第1の副補強部31と第2の副補強部32の重なる領域Rは、各副補強部の、それぞれの芯材を除く部分によって構成されるとともに、カップ頂上Tは、カップ本体11の生地並びに第1の副補強部31及び第2の副補強部32の芯材を除く素材により形成されることとなる。
更に、図1〜3の各図においては、第1の副補強部31及び第2の副補強部32はカップ本体11の表面形状に対応して湾曲した態様にてカップ本体11上に固定され、したがって湾曲した状態として示した。
以上のような構成を有するブラジャー1において、カップ部10は本発明のカップ部に相当し、補強体30は本発明の補強体に相当し、第1の副補強部31は本発明の第1の副補強部に、第2の副補強部32は本発明の第2の副補強部に、それぞれ相当する。更に、保護スリーブ31aは本発明の保護スリーブに相当し、芯材31cは本発明の芯材に相当する。
このような構成を有する本実施の形態のブラジャー1は、カップ部10においてカップ頂上Tの位置に一致する位置に配置された頂点部30xを有するとともに縫合線12x及び縫合線12y上に沿って配置された補強体30が設けられたことを特徴とする。
以下、説明を行う。すなわち、従来のブラジャー、とりわけハーフカップのストラップレスブラジャーにおいては、カップ単体の構造によりバストを造形する必要があるが、その効果は主にバストを身体の中心に向かって圧迫するよう変化させるに止まり、バストを十分に美感よく造形することは困難であった。
一方、3/4カップブラジャーのようなストラップ付きブラジャーにおいては、ストラップによりバストを持ち上げることにより、カップによる寄せの作用と併せてバストを造形するようにしているが、ストラップそのものがバストの美感を損ねることとなり、更にはストラップの負荷が着用者の肩に加わることとなってしまう。
本発明は、以上のような考察に基づきなされたものであって、上記特徴を備えたことにより、以下の効果を奏する。すなわち、カップ部10においてカップ本体11はカップ頂上Tから着用者の腋側に沿って、補強体30の主として第1の副補強部31により補強されることにより、着用者のバストの外寄り部分、すなわち腋寄りの部分が押圧される。更に、カップ本体11は、カップ頂上Tからバストの下方に向かって、補強体30の主として第2の副補強部32により補強されることにより、着用者のバストが下方から押圧される。
更に、図3に示すように、補強体30が固定されたことにより、カップ本体11は第1の副補強部31及び第2の副補強部32並びに図示しないカップくり14により囲まれてなる着用者の腋寄りの第1の領域10aと、上カップ11xの周縁及びカップくり14に囲まれた残りの領域である第2の領域10bとに区画される。カップ本体11は一様な伸縮率を有するが、芯材31cを含む補強体30とワイヤを含むカップくり14とに囲まれてなる第1の領域10aは、バストに対して面として押圧する作用を生じさせる。
したがって、着用者のバストは、補強体30及び第1の領域10aにより総体として腋側から中央、すなわち前中心部20aに向かって押圧され、且つ補強体30単体により下方から上方へ押圧されることとなり、着用者の身体の腋側への移動、いわゆる腋流れが抑制されるとともに胸部中央に寄せられることとなる。その結果、バストの谷間の陰影が強調されるとともに、胸部のカップ部10の上辺より上部の位置に膨張感が与えられ、バスト全体が美感よく造形される。
特に、本実施の形態においては、図3に示すように、補強体30を構成する第2の副補強部32が、カップ頂上Tを起点として、Y軸により示す直下方向からカップ本体11の外縁に向かって傾斜して延出していることにより、バスト直下の膨らみが押さえつけられることを抑制するとともに胸部中央に寄せやすくして、バストをより美感よく造形することが可能となる。
なお、補強体30において、第1の副補強部31及び第2の副補強部32がなす角は、カップ部10の寸法や形状に応じて異ならせるようにしてもよい。すなわち、図5(a)に示す、第1の副補強部31及び第2の副補強部32がなす角θ1は、例としてカップ部10の寸法が大きくなるほど大きくすることにより、バストの大きさに追従して第1の領域10aの面積を拡大して、バストの腋流れの抑制効果を高めることが可能となる。更に、着用者のバストの形状に応じてカップ部10の形状に個人差が生ずる場合であっても、その変化に追従して、バストを美感よく造形することが可能となる。
更に、この場合において、図5(b)に示すように、第1の副補強部31と第2の副補強部32とのなす角θ2が、鈍角になってもよい。この場合は特に大きなバストの寸法に対して腋流れを抑制するとともに、バージスラインを良好に保つことが可能となる。
このように、本実施の形態によれば、カップ部10のみでバストを美感よく造形することが可能となる。特にハーフカップのブラジャーとしてブラジャー1を実施した場合、ストラップが省略されることで、着用者の肩及び襟ぐりを大きく露出させて、着用者のバストを含めた上半身の美感を向上させる効果、及び着用者の肩への負担を低減する効果を併せて奏し、特に好適である。
更に、本実施の形態においては、第1の副補強部31及び第2の副補強部32がそれぞれの芯材31c及び32cとしてスパイラルボーンを備えたことにより、以下の効果を奏する。スパイラルボーンはその延伸方向に直交する平面上にほぼ等方的な弾性を有することにより、第1の副補強部31及び第2の副補強部32は、カップ部10の表面の法線方向及び接線方向の双方において等方的な弾力をバストに与えている。これにより、カップ部10のバストへの追従性が更に高められ、バストの美感ある造形を保持することができる。
更に、本実施の形態においては、第1の副補強部31の芯材31c及び第2の副補強部32の芯材32cはそれぞれカップ頂上Tの手前まで延出して配置されていることにより、着用者のバストトップは補強体30の芯材31c及び芯材32cにより直接押圧されないこととなる。したがって、着用者のバストトップや芯材がカップ部10の表面に浮き出すことを抑制して、バストを更に美感よく造形するとともに、着用者の圧迫感を軽減することが可能となる。
更に、以上の効果は、着用者にとっては、あたかもバストが掌により常時下方から支えられているかのような感触として受容され、肩への負担が低減されるともに、快適な装着感が与えられるもので、ひいてはブラジャー1の長期間の着用を可能としている。
このように、本発明の実施の形態1のブラジャー1は、カップ部10においてカップ頂上Tの位置に一致する位置に配置された頂点部30xを有するとともに縫合線12x及び縫合線12y上に沿って配置された補強体30が設けられたことにより、バストを上げて、且つ寄せて、美感よく造形することを可能としている。
しかしながら、本発明は上記の実施の形態により限定されるものではない。
上記の説明においては、補強体30において第2の副補強部32は第1の副補強部31より手前に重ねられるものとしたが、第1の副補強部31と第2の副補強部32との重ね合わせの順序は任意であってよい。更に、第1の副補強部31の端部と第2の副補強部32の端部とが重ならず、辺同士が接合された態様であってもよい。すなわち、本発明の第1の副補強部及び第2の副補強部は、互いに離隔することなく一体化して補強体30を構成することができればよく、その一体化の具体的な態様によって限定されるものではない。
更に、補強体30においては第1の副補強部31の芯材31c及び第2の副補強部32の芯材32cのそれぞれがカップ頂上Tの手前まで達する構成としたが、図6(a)に示すように、第1の副補強部31の芯材31cがカップ頂上Tまで達するように延出する構成、又は第2の副補強部32の芯材32cがカップ頂上Tまで達するように延出する構成としてもよい。
要するに、本発明の補強体は、保護スリーブと保護スリーブに収容されるとともに、カップ部の表面に対する接線方向に弾性を有する芯材を備えたものであればよく、保護スリーブ内における芯材の具体的な配置、形状等によって限定されるものではない。
更に、上記の説明においては、補強体30は第1の副補強部31と第2の副補強部32との重ね合わせにより、頂点部30xにて屈曲する外形略L字状の平面形状を有するものとしたが、本発明の補強体は、3つ以上の副補強部を縦列及び/又は横列させて構成されるものであってもよいし、単一の補強部から構成されるものとしてもよい。
例えば、図6(b)に示す補強体40は、縫合線12xに沿って脇布部20bのサイドボーン22側に向かって延出する一端40yから、縫合線12yに沿って下縁部20yまで延出する他端40zまでが、単一の保護スリーブ40a及び芯材40bにて構成される。更に、補強体40は、カップ頂上T近傍を湾曲して一端40yから他端40zに達する態様を有する。
特に、補強体40は、カップ頂上Tに重なるのではなく、近傍に位置する構成としたことにより、着用者のバストトップが芯材40bにより直接押圧されないこととなり、バストを美感よく造形するとともに、着用者の圧迫感を軽減することが可能となる。なお、補強体40は、補強体30のように、頂点部を形成するように屈曲した態様であるとしてもよい。更に、補強体31において、頂点部30がカップ頂上Tの近傍に配置された構成であるとしてもよい。
次に、上記の説明においては、補強体30を構成する第1の副補強部31及び第2の副補強部32は等幅の帯状の部材であるとしたが、本発明の補強体は、幅、すなわち横断面の形状が任意に変化していてもよい。例として、図7(a)に示す補強体50は、第1の副補強部31に代えて、縫合線12xに沿って脇布部20bのサイドボーン22側に向かって延出する第1の副補強部51が、脇布部20bに近づくにつれて幅が連続的に大きくなり、同様に幅広に変化した芯材51aを有する構成を備える。
補強体50においては、第1の副補強部51により第1の領域10aとともにバストの腋寄りにおける保持力が増加することとなり、腋流れを抑制する効果をさらに高めるとともに、更に美感あるバストを造形し、かつ造形の保持力を高めることが可能となる。なお、上記の説明においては、第1の副補強部51の幅を変化させるものとしたが、第2の副補強部32の幅を下縁に向かって幅広に変化させるものとしてもよい。また、芯材51aは芯材31cと同様同一幅のものであるとしてもよい。
このように、本発明の補強体は、カップ部の下縁の側から延出し、カップ部の頂上近傍にて屈曲又は湾曲してカップ部の前記外縁の側に達しているものであればよく、その他の具体的な形状、配置等により限定されるものではない。
更に、上記の説明においては、カップ部10を構成するカップ本体11は、同一材料のカップ布11a〜11cの縫着により構成されるものとしたが、カップ本体11は、異なる複数の材料からなるカップ布により構成されるものとしてもよい。
特に、図7(b)に示すカップ部10は、第1の副補強部31及び第2の副補強部32に囲まれた第1の領域10aの部分を、マーキその他当て布を付加することにより、第2の領域10bよりも伸縮性を小さくしたものとした構成を備える。
これにより、第1の領域10aはバストへの押圧力が高められ、腋流れを抑制する効果をさらに高めるとともに、更に美感あるバストを造形することが可能となる。なお、第1の領域10aにおける伸縮性の変化は、マーキその他当て布の付加によるものの他、カップ布11bの材質を異ならせることにより実現してもよく、変化のための具体的な構成によって限定されるものではない。
更に、上記の説明においては、本発明のカップ部は、カップ部10として、カップ本体11に対して、ブラジャー1の使用時における着用者の体表に遠い側から、補強体30、次いでカップくり14が順に積層される構成としたが、カップ本体11、カップくり14及び補強体30は任意の順で積層される構成としてもよい。
更に、上記の説明においては、本発明の補強体は、カップ本体11に縫着される別部材としての補強体30として説明を行ったが、本発明の補強体は、カップ部の下縁の側から延出し、カップ部の頂上又は頂上近傍にて屈曲又は湾曲して前記カップ部の外縁の側に達しているものであればよく、その具体的な構成によって限定されるものではない。
したがって、上記実施の形態の、保護スリーブ及び芯材による構成の他、合成繊維の織布、不織布等を縫製してなる部材として構成されていてもよいし、カップ布を縫合する縫合糸の集合体として構成されていてもよい。同様に、補強体30は、各カップ布の縫合線12x、12y上に沿って配置されるものとしたが、カップ本体11状であって各カップ布の縫合線と重ならない任意の位置に配置されるものとしてもよい。
更に、上記の説明においては、本発明のカップ付き衣類は、ブラジャー1としてカップ部が台布部に縫着又は接着された、所謂台倒しの構成であるとしたが、本発明は、カップ部と他の部分との具体的な結合の態様によって限定されるものではなく、下縁部20yを省略してカップくり14が土台布の縁に達した、所謂カップ倒しの態様であるとしてもよい。
更に、ブラジャー1はハーフカップのブラジャーであるとしたが、本発明は、例えば3/4カップのブラジャーにおいて実現してもよく、カップの種類によって限定されるものではない。
しかしながら、本発明は、上記の説明のように、ストラップレスの構成において、ストラップによるバスト持ち上げに相当する作用を、カップ部の構成により実現することが可能なことを特徴とする。したがって、本発明が、ハーフカップ又はストラップレスに対応したカップを備えたブラジャーにおいて適用されることは、着用者のバストを含めた上半身の美感を向上させる効果、及び着用者の肩への負担を低減する効果を併せて奏し、より好適である。
更に、上記の説明においては、一対のカップ部10の双方に補強体30を備えた構成としたが、本発明は、少なくとも一対のいずれか一方のカップ部に補強体を備えた構成であればよい。
更に、上記の説明においては、本発明のカップ付き衣類は、ブラジャー1であるとして説明を行ったが、本発明は、一対のカップ部を有する衣類であればよく、その他の用途、構成によって限定されるものではない。したがって、ブラジャーの他、ビスチェ、チュチュ、ボディシェイパー、ボディスーツその他のファンデーション又はランジェリーとして実施してもよい。更に、下着類の他、ドレス等として実施してもよい。
本発明によれば、上記の説明のように、ストラップレスの構成においてカップ部のみでバストを上げて、且つ寄せて、美感よく造形することができ、着用者の肩及び襟ぐりを大きく露出させて美感を向上させ、かつ着用者の肩への負担を低減する効果を併せて奏することができるため、ストラップレスブラジャー、ボティシェイパ−等の他、肩紐(ストラップ)を必要としないイヴニングドレスに好適である。ただし、肩がバストからの負荷を受けることを目的としない装飾用のストラップを設ける構成としてもよい。
要するに、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
以上のような本発明は、バストを美感よく造形することが可能になるという効果を有し、例えばハーフカップブラジャーのようなカップ付き衣類において有用である。
1 ブラジャー
10 カップ部
10a 第1の領域
10b 第2の領域
11 カップ本体
11a、11b、11c カップ布
11x 上カップ
11y 下カップ
12x、12y、12z 縫合線
20a 前中心部
20b 脇布部
20c バック部
20x 縫着領域
20y 下縁部
22 サイドボーン
30、40、50 補強体
30x 頂点部
30y、40y 一端
30z、40z 他端
31、51 第1の副補強部
31a、40a 保護スリーブ
31b 芯地
31a1 空隙
31c、32c、40b、51a 芯材
31a2 縫目
32 第2の副補強部

Claims (8)

  1. 人体のバストをそれぞれの下縁で支える一対のカップ部と、
    前記一対のカップ部の、少なくともいずれか一方を補強する補強体とを備え、
    前記補強体は、
    前記カップ部の前記下縁の側から延出し、前記カップ部の頂上又は頂上近傍にて屈曲又は湾曲して、前記カップ部の、前記人体の両腋のそれぞれに近接する外縁の側に達している、
    カップ付き衣類。
  2. 前記カップ部の、前記補強体に囲まれる領域は、他の領域よりも伸縮性が小さい、
    請求項1に記載のカップ付き衣類。
  3. 前記補強体は、
    その一端が前記カップ部の前記外縁に達する帯状の第1の副補強部と、
    その一端が前記カップ部の前記下縁に達する帯状の第2の副補強部とを備え、
    前記第1の副補強部の他端と前記第2の副補強部の他端とが、前記カップ部の頂上又は頂上近傍にて一体化している、
    請求項1又は2に記載のカップ付き衣類。
  4. 前記補強体の前記第2の副補強部は、前記カップ部の頂上から前記カップ部の外縁に向かって傾斜して延出している、
    請求項3に記載のカップ付き衣類。
  5. 前記補強体の、前記第1の副補強部と前記第2の副補強部とがなす角は、
    前記カップ部の寸法又は形状毎に異なる角度である、
    請求項3又は4に記載のカップ付き衣類。
  6. 前記第1の副補強部及び第2の副補強部の少なくともいずれか一方は、
    保護スリーブと、前記保護スリーブに収容され、少なくとも前記カップ部の表面に対する接線方向に弾性を有する芯材とを有する、
    請求項2から5のいずれかに記載のカップ付き衣類。
  7. 前記芯材はスパイラルボーンである、請求項6に記載のカップ付き衣類。
  8. ストラップレスブラジャーである、
    請求項1から7のいずれかに記載のカップ付き衣類。
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