JP2018038271A - コンバイン用穀粒収量管理システム - Google Patents

コンバイン用穀粒収量管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2018038271A
JP2018038271A JP2015254610A JP2015254610A JP2018038271A JP 2018038271 A JP2018038271 A JP 2018038271A JP 2015254610 A JP2015254610 A JP 2015254610A JP 2015254610 A JP2015254610 A JP 2015254610A JP 2018038271 A JP2018038271 A JP 2018038271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain
yield
measurement data
combine
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015254610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6832625B2 (ja
Inventor
麻央 植田
Mao Ueda
麻央 植田
一浩 高原
Kazuhiro Takahara
高原  一浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2015254610A priority Critical patent/JP6832625B2/ja
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to EP16878707.5A priority patent/EP3395153B1/en
Priority to US15/776,370 priority patent/US10945368B2/en
Priority to PCT/JP2016/087972 priority patent/WO2017110818A1/ja
Priority to CN201680063308.8A priority patent/CN108347883B/zh
Priority to KR1020187010667A priority patent/KR20180098523A/ko
Publication of JP2018038271A publication Critical patent/JP2018038271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6832625B2 publication Critical patent/JP6832625B2/ja
Priority to US17/199,661 priority patent/US20210195837A1/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】圃場における穀粒収量に関する情報を微小区画単位で正確に得ることができるコンバイン用穀粒収量管理システム。【解決手段】脱穀装置15から穀粒貯留部2に穀粒を搬送する穀粒搬送機構16と、穀稈刈取り走行中に穀粒搬送機構16によって搬送される穀粒の量を計測する搬送穀粒計測装置30と、穀粒貯留部2に貯留された穀粒の量を計測する貯留穀粒計測装置20と、搬送穀粒計測装置30から出力される搬送穀粒計測データと貯留穀粒計測装置20から出力される貯留穀粒計測データとに基づいて収穫作業対象となっている圃場の穀粒収量情報を生成する情報生成部48とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、コンバインが走行しながら収穫した穀粒の圃場における収量分布状態を評価するシステムに関する。
特許文献1によるコンバインでは、収穫した穀粒を貯留する穀粒タンクの重量を測定する測定器が備えられ、その測定結果から、穀粒タンクに貯留された穀粒の量(収量)が算定される。その際、コンバインの収穫走行中に行われる測定は低信頼度測定と見なされ、得られた収量は収穫走行中の暫定的な収量として表示される。コンバインが水平姿勢で停止した状態で行われる測定は高信頼度測定と見なされ、得られた収量は正式な収量として記録される。しかしながら、このような高信頼度測定によって得られる収量は、圃場の広い範囲における収量であり、このような収量からは、圃場の小さな区画(微小区画)での収量分布を生成することはできない。
特許文献2によるコンバインでは、穀粒タンクに放出される穀粒の少なくとも一部を受け入れる収量測定容器が備えられ、この収量測定容器に所定容積の穀粒が貯留される貯留時間を算定し、この貯留時間と走行速度とに基づいて、単位走行距離当たりの収量である単位走行収量が算定される。単位走行収量と刈幅とに基づいて、圃場を所定の大きさに分割して得られた微小区画毎の収量、つまり圃場における収量分布を求めることができる。しかしながら、このような測定方法では、穀粒タンクに放出される穀粒の飛翔経路が変動すると、単位走行収量の算定に誤差が生じる。また、収量測定容器内に穀粒とともに枝梗などが混じると所定容積の穀粒貯留を正確に計測できなくなる。このように、測定状況によっては正確な単位走行収量が算定されないという問題点がある。
特開2015−177750号公報 特開2014−212749号公報
上記実情に鑑み、圃場における穀粒収量に関する情報を微小区画単位で正確に得ることができるコンバイン用穀粒収量管理システムが要望されている。
本発明によるコンバイン用穀粒収量管理システムは、脱穀装置と、穀粒貯留部と、前記脱穀装置から前記穀粒貯留部に穀粒を搬送する穀粒搬送機構と、穀稈刈取り走行中に前記穀粒搬送機構によって搬送される穀粒の量を計測する搬送穀粒計測装置と、前記貯留部に貯留された穀粒の量を計測する貯留穀粒計測装置と、前記搬送穀粒計測装置から出力される搬送穀粒計測データと前記貯留穀粒計測装置から出力される貯留穀粒計測データとに基づいて収穫作業対象となっている圃場の穀粒収量情報を生成する情報生成部とを備えている。
この構成によれば、コンバインの刈取り走行中に、穀粒貯留部に搬送されてくる穀粒を計測することで得られる搬送穀粒計測データから、コンバインの走行軌跡に沿った穀粒収量の変動状態を求めることができる。この搬送穀粒計測データはコンバインの刈取作業走行中の計測結果であるので、各計測結果の時系的な変動、つまり、コンバインの走行軌跡に沿った穀粒収量の増減傾向を、比較的少ない誤差で得ることができる。しかし、走行による振動の影響を受ける可能性や、全穀粒を完全に計測しきれない可能性があるため、搬送した穀粒の全収量を精度良く計測することができないこともある。これに対して、貯留穀粒計測装置による計測は、一般的には、コンバインの安定した停止状態で行われるので、貯留穀粒計測データ及びそれから算定される穀粒収量は高い精度を有する。このようなタイプの異なる搬送穀粒計測データと貯留穀粒計測データとを組み合わせることにより、圃場の一部または全体における正確な穀粒収量、あるいは微小な圃場区画を解像度とする穀粒収量の増減挙動といった穀粒収量情報を生成することができる。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記貯留穀粒計測装置は穀稈刈取り走行中に連続的に計測を行い、前記情報生成部に、前記搬送穀粒計測データに基づいて、前記圃場の単位区画当たりの穀粒収量の分布を算定する収量分布算定部が備えられている。例えば、連続的に得られる搬送穀粒計測データと、基準となる穀粒収量データ(予め決めた値や搬送穀粒計測データから選択した任意の値)との差を求め、その差をコンバインの走行軌跡に割り当てると、圃場全体の穀粒収量の変動を示す変動データが得られる。この変動データを基にして、圃場の単位区画当たりの穀粒収量の分布を算定することができる。例えば、このような穀粒収量の分布を示すマップを作成すれば、そのマップから、圃場の特定場所における生育状態の良否判定が可能となり、次の施肥計画などの農業計画の立案時の有力な資料となる。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記情報生成部に、前記搬送穀粒計測データを積算した積算データと、前記貯留穀粒計測データとを比較評価して求められた比較評価値に基づいて、前記搬送穀粒計測データを補正する補正部が備えられている。搬送穀粒計測データは、コンバインの走行軌跡に沿った穀粒収量の増減傾向を正確に示すデータとして有効であるが、搬送穀粒計測データから直接算定される穀粒収量は必ずしも正確ではない。しかしながら、正確な穀粒収量を示す貯留穀粒計測データを用いて、搬送穀粒計測データを補正することで、搬送穀粒計測データからも圃場微小区画における穀粒収量を高い精度で求めることが可能となる。具体的には、貯留穀粒計測データが出力されるまでに出力された搬送穀粒計測データ群を積算して得られる穀粒収量が貯留穀粒計測データに基づく穀粒収量と等しくなるように、各搬送穀粒計測データを補正する。その補正の際に、各搬送穀粒計測データ間の比は実質的には一定するとよい。これにより、正確な貯留穀粒計測データで補正された圃場微小区画での穀粒収量が得られる。
本発明によるコンバイン用穀粒収量管理システムの主要構成要素である、脱穀装置と、穀粒貯留部と、穀粒搬送機構と、搬送穀粒計測装置と、貯留穀粒計測装置とは、コンバインに備えられる。しかしながら、情報生成部は、必ずしもコンバインに装備される必要はない。情報生成部は、搬送穀粒計測データ及び貯留穀粒計測データ、さらにはこれらの計測データと関連付けられた圃場における位置データがコンバインから受け取ることができる装置などに、備えることが可能である。例えば、情報生成部は、コンバインとの間でデータ通信可能なコンピュータ機器(パソコン、タブレット、スマートフォンなど)であってもよい。データ量やデータ処理量が比較的大きい場合や、管理対象となる圃場が少なくない場合等は、特に、情報生成部は、コンバインと無線データ通信可能な遠隔地のコンピュータシステムに構築されることが好適である。
コンバイン用穀粒収量管理システムの基本原理を示す模式図である。 コンバインの側面図である。 コンバインの平面図である。 搬送穀粒計測装置の一例を示す分解斜視図である。 搬送穀粒計測装置の一例を示す平面図である。 制御系の機能部を示す機能ブロック図である。 別実施形態の搬送穀粒計測装置を備えたコンバインの側面図である。 別実施形態の搬送穀粒計測装置を備えたコンバインにおける縦断背面図である。 図8におけるIX−IX矢視図であって、別実施形態の搬送穀粒計測装置を示す縦断側面図である。
具体的な実施形態を説明する前に、本発明による採用されているコンバイン用穀粒収量管理システムの基本原理を、図1を用いて説明する。コンバインには、図1に示すように、収穫した穀稈を脱穀する脱穀装置15と、穀粒貯留部としての穀粒タンク2と、脱穀装置15から穀粒タンク2に穀粒を搬送する穀粒搬送機構16と、穀稈刈取り走行中に穀粒搬送機構16によって搬送される穀粒の量を計測する搬送穀粒計測装置30と、穀粒タンク2に貯留された穀粒の量を計測する貯留穀粒計測装置20と、が備えられている。図1では、脱穀装置15と、穀粒タンク2と、穀粒搬送機構16と、搬送穀粒計測装置30と、貯留穀粒計測装置20と、が模式的に示されている。搬送穀粒計測装置30は、秒単位の短い周期で計測を行ない、搬送穀粒計測データを出力する。貯留穀粒計測装置20は、停止したコンバインの穀粒タンク2から穀粒を排出する時点(図1ではt1で示されている)で、つまり搬送穀粒計測装置30に比べて長い周期で、計測を行い、貯留計測データを出力する。
図1に、搬送穀粒計測データに基づいて搬送収量を算定する仕組みと、貯留計測データに基づいて貯留収量を算定する仕組みとが例示されている。搬送穀粒計測データは、短い計測周期で、つまり短い走行距離毎に出力される搬送穀粒計測データから算出される搬送収量は、圃場の微小区画単位での収量分布を生成するために、有用なデータである。しかし、穀稈刈取り走行中に計測しているという観点や、搬送されている穀粒量の全てを計測するという観点からすると、搬送穀粒計測データは、多少の誤差を含む可能性がある。一方で、コンバインが静止した安定状態で穀粒タンク2の重量を計測した結果である貯留計測データは、収量分布の算定には使用できないものの、上記観点からすると、信頼性が高い。
図1には、さらに、搬送穀粒計測データに基づく搬送収量値:w1、w2・・・wkを適正な搬送収量を示す値に変換する方法が示されている。ここでは、スタートから貯留穀粒計測データが出力された時点:t1までに出力された搬送穀粒計測データに基づく搬送収量値:w1、w2・・・wkが取り扱われている。搬送収量値:w1、w2・・・wkを適正な搬送収量を示す値に変換する補正係数を求めるために、時点:t1で貯留穀粒計測装置20から出力された貯留穀粒計測データに基づいて算定された貯留収量値:W1が用いられる。貯留収量値:W1は、上記した理由から、全収量の計測データとしてはかなり正確な値を示すものである。
そして、搬送収量値:w1、w2・・・wkの積算値(搬送穀粒計測データに基づく収量値を積算した積算データ)が貯留収量値:W1に所定の関係で対応していることが利用される。この所定の関係を一次線形とすれば、搬送収量値:w1、w2・・・wkの積算値が貯留収量値:W1と等しくなるための係数:α(比較評価値の一種)を求め、この係数:αを各搬送収量値:w1、w2・・・wkに掛け合わせる補正が行われる。これにより、搬送穀粒計測データは、圃場の微小区画単位での収量を表すデータとして利用可能となる。情報生成部48において、このような貯留穀粒計測データと搬送穀粒計測データとを用いた補正処理が行われる。さらに、情報生成部48にコンバインの圃場における走行位置を示す位置データが入力される場合、この位置データと搬送穀粒計測データとを組み合わせることで、収穫作業対象となっている圃場の「穀粒収量情報」の一例として、圃場の穀粒収量分布マップを生成することができる。
情報生成部48は、コンバインの制御システムに組み込むことができる。しかしながら、情報生成部48の少なくとも一部は、コンバインと無線データ通信可能で運転者が携帯する携帯端末に組み込むことができる。また、情報生成部48の少なくとも一部は、遠隔地の管理センタに構築され、コンバインと無線データ通信可能なコンピュータシステムに組み込むことも可能である。
次に、図面を用いて、本発明によるコンバイン用穀粒収量管理システムの具体的な実施形態の1つを説明する。図2は、コンバイン用穀粒収量管理システムを組み込んだコンバインの側面図であり、図3は平面図である。このコンバインは自脱型コンバインであり、走行機体1を構成する機体フレーム10が、クローラ式の左右一対の走行装置11によって対地支持されている。収穫対象の植立穀稈を刈り取るとともにその刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する刈取搬送部12が機体前部に配置され、その後方に、運転部14、さらには、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀装置15、脱穀装置15にて選別回収された穀粒を貯留する穀粒貯留部としての穀粒タンク2、穀粒タンク2から穀粒を排出するアンローダ装置8等が配置されている。運転部14の下方にはエンジン13が配置されている。
脱穀装置15は、刈取搬送部12から搬送された刈取穀稈の穂先側を脱穀処理し、脱穀装置15の内部に備えられた選別機構(図示せず)による選別作用により、単粒化した穀粒とワラ屑等の塵埃とを選別する。単粒化された穀粒は、収穫物として穀粒タンク2に搬送される。
図2及び図3に示すように、脱穀装置15による脱穀選別によって得られた穀粒は、穀粒搬送機構16によって、脱穀装置15から穀粒タンク2に搬送される。穀粒搬送機構16は、脱穀装置15の底部に設けられた一番物回収スクリュー17と、スクリューコンベア式の揚穀装置18とを備えている。一番物回収スクリュー17によって横送りされた穀粒は、揚穀装置18によって上方に揚粒される。揚穀装置18の上端には放出部19が備えられており、放出部19の放出口19aを通じて、穀粒は、穀粒タンクの上部から穀粒タンク2内に放出される。
放出部19は、図4と図5に示されているように、揚穀装置18を構成するスクリューコンベア190の軸体191の上端に、軸方向に沿って設けられた回転羽根192と、この回転羽根192を覆う羽根カバー193とを備えている。羽根カバー193において、回転羽根192の回転軌跡の穀粒タンク2の内部を向いている部分に対向する領域は、穀粒タンク2の内部に向けて開口しており、この開口が穀粒の放出口19aとなる。スクリューコンベア190で搬送されてきた穀粒は、回転羽根192によって放出口19aから穀粒タンク2内に向けて跳ね飛ばされる。羽根カバー193は、穀粒が穀粒タンク2内に極力均一な水平分布状態で貯留されるような形状を有する。
羽根カバー193の側壁において、穀粒放出の直前に、回転羽根192との間に穀粒を挟み込む箇所に、搬送穀粒計測装置30を構成する第1ロードセル31が設けられている。揚穀装置18で搬送されてきた穀粒は、回転羽根192によって羽根カバー193の側壁に押し付けられ、穀粒の量に対応する荷重が羽根カバー193の側壁に作用する。第1ロードセル31は、この側壁に作用する荷重を検出する。この検出信号は、穀粒の搬送収量に対応しており、搬送穀粒計測データとして利用される。
図2、図3に示すように、アンローダ装置8は、穀粒タンク2の底部に設けられた底部スクリュー81と、穀粒タンク2の機体後部側に設けられた縦送りスクリューコンベア82と、脱穀装置15の上方を延びている横送りスクリューコンベア83とを備えている。なお、穀粒タンク2の底部における左底壁と右底壁とは、楔状に斜め下方に向かった下窄まり形状を作り出すように傾斜しており、その尖端領域(最深領域)に、底部スクリュー81が配置されている。穀粒タンク2内に貯留される穀粒は、底部スクリュー81から縦送りスクリューコンベア82を経て横送りスクリューコンベア83に送られ、横送りスクリューコンベア83の先端に設けられた排出口84から外部に排出される。縦送りスクリューコンベア82は、電動モータ85の作動により縦軸芯P2周りで回動操作可能に構成され、横送りスクリューコンベア83は油圧シリンダ86により基端部の水平軸芯P1周りで上下揺動操作可能に構成されている。これにより、穀粒を機外の運搬用トラック等に排出することができる位置に、横送りスクリューコンベア83の排出口84を位置決めすることができる。穀粒タンク2は、縦軸心P2周りで回動可能であり、機体内側に格納された状態と、機体外側に張り出した状態とにわたって位置変更可能である。
図2及び図3に示されているように、このコンバインには、穀粒タンク2に貯留される穀粒の重量を計測し、その計測結果を貯留穀粒計測データとして出力する貯留穀粒計測装置20を構成する第2ロードセル21が備えられている。第2ロードセル21は、穀粒タンク2の下部における底部スクリュー81の前端部に対応する箇所の直下において、機体フレーム10に載置支持されている。これにより、穀粒タンク2の重量がバランス良く第2ロードセル21に作用し、貯留穀粒計測データを精度良く計測することができる。
図6は、コンバインの制御ユニット4の機能ブロックの一部を示している。このコンバインでの収量計測に関係する制御機能は、実質的には図1を用いて説明した基本原理に基づいている。制御ユニット4は、コンバインの各機器の動作を制御するモジュールとして、走行に関する機器を制御する走行制御部41と、作業装置に関する機器を制御する作業制御部42と、入力信号処理部43とを備えている。走行制御部41及び作業制御部42で生成された制御信号は機器制御部44を介して各種機器に送られる。入力信号処理部43は、人為操作デバイスからの信号や、コンバインを構成する機器の状態を検出するセンサやスイッチなどの作業状態検出センサ群9からの信号を受け取り、制御ユニット4の各機能部に転送する。このコンバインには、自車位置を検出するためにGPSユニット90が備えられている。GPSユニット90で取得される方位情報である自車位置データも、制御ユニット4に入力される。
収量計測に関する機能モジュールとして、制御ユニット4には、搬送穀粒計測部46、貯留穀粒計測部47、情報生成部48が構築されている。搬送穀粒計測部46は、短周期(例えば数秒)で、第1ロードセル31からの検出信号に基づいて穀粒搬送機構16によって搬送される穀粒の量(搬送収量)を計測して、単位時間あたりの単位収量または単位走行当たりの単位収量に関する搬送穀粒計測データを、出力する。貯留穀粒計測部47は、例えば穀粒タンク2から穀粒を排出する(アンロードする)毎に、第2ロードセル21からの検出信号に基づいて穀粒タンク2に貯留された穀粒の量(貯留収量)を計測して、穀粒タンク2に貯留された穀粒の量である貯留穀粒計測データを出力する。つまり、この実施の形態では、第1ロードセル31と搬送穀粒計測部46とが、搬送穀粒計測装置30の構成要素であり、第2ロードセル21と貯留穀粒計測部47とが貯留穀粒計測装置20の構成要素である。
搬送穀粒計測部46は、第1ロードセル31からの検出信号に対してフィルタ処理等を施して得られた処理済信号に基づいて単位搬送収量(搬送穀粒計測データの一種)を導出するテーブル(ルックアップテーブル)を備えている。貯留穀粒計測部47は、第2ロードセル21からの検出信号に対してフィルタ処理等を施して得られた処理済信号に基づいて作業開始からアンロードまでの間または2つのアンロードの間に収穫された穀粒の貯留収量(貯留穀粒計測データの一種)を導出するテーブル(ルックアップテーブル)を備えている。
情報生成部48は、図1を用いて説明された基本原理を採用して、搬送穀粒計測部46から出力された搬送穀粒計測データと、貯留穀粒計測部47から出力された貯留穀粒計測データとに基づいて、現在収穫作業を行っている圃場(収穫作業対象圃場)の微小区画毎の収量を生成する。各搬送穀粒計測データの計測対象となった穀粒が収穫された圃場での位置は、GPSユニット90から送られてくる自車位置データと、刈取り位置と計測位置との間の穀粒搬送による時間遅れとを考慮して、算定される。この算定された位置と圃場地図とを照合することで、各搬送穀粒計測データは圃場の微小区画に割り当てられる。
情報生成部48には、図6に示すように、補正部481と収量分布算定部482とが含まれている。補正部481は、図1を用いて説明したように、貯留穀粒計測部47から貯留穀粒計測データが出力されるまでの間に搬送穀粒計測部46から出力された搬送穀粒計測データに基づく搬送収量値と、当該貯留穀粒計測データに基づく貯留収量値とのとの関係を示す比例係数:αを用いて、貯留穀粒計測データに基づく搬送収量値を補正する。これによって、単位走行時間または単位走行距離あたりの収量、つまり微小区画単位の収量が適切に求められる。収量分布算定部482は、この微小区画単位の収量を用いて、収量分布(単位区画当たりの収量分布)を算定する。
収量分布算定部482で算定された収量分布は、穀粒収量情報処理部49によって穀粒収量情報の1つとして記録媒体に記録される。その際、圃場名、収穫物種別なども収量の属性値として記録される。穀粒収量情報処理部49は、収量分布を視覚化した収量分布マップを生成し、モニタやプリンタに出力する。
〔別実施の形態〕
(1)上述した実施形態では、スクリューコンベア式の揚穀装置18によって搬送された穀粒を計測する搬送穀粒計測装置30について説明した。しかし、例えば、図8及び図9に示すように、バケット式の揚穀装置118によって穀粒を揚粒するコンバインもある。したがって、以下に、バケット式の揚穀装置118を備えたコンバインに搭載された搬送穀粒計測装置130について説明する。上述した実施形態と同じ構成については、原則、説明を省略すると共に、図面では、同じ符号を付すものとする。
図7及び図8には、普通型コンバインが示されている。普通型コンバインは、掻き込みリール112aによって圃場の穀稈を掻き込みながら収穫し、フィーダ112bによって収穫された穀稈を脱穀装置15に搬送する。
図7及び図8に示されているように、穀粒搬送機構16は、一番物回収スクリュー17と、バケット式の揚穀装置118と、排出部119とを備えている。排出部119は、機体左右向きの状態で、穀粒タンク2の前上部に突っ込まれている。排出部119は、揚穀装置118から受け取った穀粒をタンク内部側へ横送りする横送りスクリュー320と、横送りスクリュー320の回転軸321の先端部に備えられた羽根板322と、横送りスクリュー320及び羽根板322を収容する放出ケース311と、を備えている。放出ケース311の後部に、穀粒タンク2の後壁に向けて開口する放出口119aが形成されている。図9に示すように、搬送されてきた穀粒は、羽根板322が回転することによって、放出口119aから穀粒タンク2の内部に放出される。
図9に示すように、放出ケース311の周壁部分のうち、羽根板322の回転方向で放出口119aの手前部分に、羽根板322の軸方向の幅内で羽根板322の回転方向に沿って延びた開口が設けられ、この開口に板状部材で形成された押圧作用部130が取り付けられている。そして、羽根板322による穀粒の放出時に押圧作用部130に作用する穀粒の荷重を検出する第1ロードセル131が、押圧作用部130の外面に設けられている。つまり、本実施形態では、第1ロードセル131が、搬送穀粒計測装置130を構成している。
(2)図1や図6で示された各種機能部の区分けは一例であり、それぞれの機能部の統合や、各機能部の分割は任意である。本発明の制御機能が実現するものであればどのような構成でもよいし、またそれらの機能は、ハードウエアまたはソフトウエアあるいはその両方で実現することができる。
(3)上述した実施形態では、搬送穀粒計測部46から出力された搬送穀粒計測データに基づく収量値の積算値と、貯留穀粒計測データに基づく収量値との関係が一次線形と見なしていたが、それ以外の関係、二次線形、あるいは非線形の関係を用いて貯留穀粒計測データに基づく収量値を補正してもよい。
(4)上述した実施形態では、収量分布算定部482は、絶対的な収量値を用いた収量分布を算定していたが、これ以外、例えば、搬送穀粒計測データから増減比だけを算定して得られる微小区画間の収量の変動を収量分布として算定してもよい。
(5)上述した実施形態では、穀粒貯留部は、穀粒搬送機構16から放出される穀粒を収容し、アンローダ装置8によって搬送トラックなどに排出する穀粒タンク2であった。このような構成の穀粒貯留部に代えて、ホッパーと、ホッパーから排出される穀粒を所定収量単位で袋詰めする袋詰め装置から構成してもよい。その際、搬送穀粒計測装置30の計測部は穀粒搬送機構16またはホッパーに組み込み、貯留穀粒計測装置20の計測部は、袋詰め装置に組み込むことができる。
(6)上述した実施形態では、収量を計測するコンバインについて説明したが、穀粒の成分値(水分値やタンパク質値)を計測する成分センサを備え、上記穀粒収量情報データと成分センサによって計測された成分データとを組合せて、品質収量分布マップを作成するように構成されていても良い。
本発明は、自脱型コンバインや普通型コンバインなど、穀粒貯留部を備えた種々のコンバインに適用可能である。
12 :刈取搬送部
15 :脱穀装置
16 :穀粒搬送機構
18 :揚穀装置
19 :放出部
19a :放出口
190 :スクリューコンベア
191 :軸体
192 :回転羽根
193 :羽根カバー
2 :穀粒タンク(穀粒貯留部)
20 :貯留穀粒計測装置
21 :第2ロードセル
30 :搬送穀粒計測装置
31 :第1ロードセル
300 :収量測定容器
301 :開閉シャッタ
302 :近接センサ
303 :シャッタ制御部
304 :時間計測部
4 :制御ユニット
43 :入力信号処理部
44 :機器制御部
46 :搬送穀粒計測部
47 :貯留穀粒計測部
48 :情報生成部
481 :補正部
482 :収量分布算定部
49 :穀粒収量情報処理部
9 :作業状態検出センサ群
90 :GPSユニット

Claims (4)

  1. 脱穀装置と、
    穀粒貯留部と、
    前記脱穀装置から前記穀粒貯留部に穀粒を搬送する穀粒搬送機構と、
    穀稈刈取り走行中に前記穀粒搬送機構によって搬送される穀粒の量を計測する搬送穀粒計測装置と、
    前記穀粒貯留部に貯留された穀粒の量を計測する貯留穀粒計測装置と、
    前記搬送穀粒計測装置から出力される搬送穀粒計測データと前記貯留穀粒計測装置から出力される貯留穀粒計測データとに基づいて収穫作業対象となっている圃場の穀粒収量情報を生成する情報生成部と、
    を備えた、コンバイン用穀粒収量管理システム。
  2. 前記貯留穀粒計測装置は穀稈刈取り走行中に連続的に計測を行い、
    前記情報生成部に、前記搬送穀粒計測データに基づいて、前記圃場の単位区画当たりの穀粒収量の分布を算定する収量分布算定部が備えられている請求項1に記載のコンバイン用穀粒収量管理システム。
  3. 前記情報生成部に、前記搬送穀粒計測データを積算した積算データと、前記貯留穀粒計測データとを比較評価して求められた比較評価値に基づいて前記搬送穀粒計測データを補正する補正部が備えられている請求項1または2に記載のコンバイン用穀粒収量管理システム。
  4. 前記情報生成部は、コンバインと無線データ通信可能な遠隔地のコンピュータシステムに構築されている請求項1から3のいずれか一項に記載のコンバイン用穀粒収量管理システム。
JP2015254610A 2015-12-25 2015-12-25 コンバイン用穀粒収量管理システム Active JP6832625B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254610A JP6832625B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 コンバイン用穀粒収量管理システム
US15/776,370 US10945368B2 (en) 2015-12-25 2016-12-20 Combine harvester and grain yield management system for combine harvester
PCT/JP2016/087972 WO2017110818A1 (ja) 2015-12-25 2016-12-20 コンバイン及びコンバイン用穀粒収量管理システム
CN201680063308.8A CN108347883B (zh) 2015-12-25 2016-12-20 联合收割机以及联合收割机用谷粒产量管理系统
EP16878707.5A EP3395153B1 (en) 2015-12-25 2016-12-20 Combine harvester and grain yield management system for combine harvester
KR1020187010667A KR20180098523A (ko) 2015-12-25 2016-12-20 콤바인 및 콤바인용 곡립 수량 관리 시스템
US17/199,661 US20210195837A1 (en) 2015-12-25 2021-03-12 Combine Harvester and Grain Yield Management System for Combine Harvester

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254610A JP6832625B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 コンバイン用穀粒収量管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018038271A true JP2018038271A (ja) 2018-03-15
JP6832625B2 JP6832625B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=61624180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015254610A Active JP6832625B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 コンバイン用穀粒収量管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6832625B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019198287A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 ヤンマー株式会社 収穫機
KR102470736B1 (ko) * 2021-11-29 2022-11-28 주식회사 대동 콤바인의 곡물 유입량 측정 장치
US20240002682A1 (en) * 2022-07-01 2024-01-04 Ayro, Inc. Coating gradient property management for sustainable vehicles, systems, methods, and apparatus

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001224242A (ja) * 2000-02-15 2001-08-21 Iseki & Co Ltd 穀粒流量検出センサ
JP2003000047A (ja) * 2001-06-22 2003-01-07 National Agricultural Research Organization コンバインタンクの流入穀量の計測法及び装置
JP2003070339A (ja) * 2001-09-06 2003-03-11 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインにおける収穫量の測定装置
JP2004129522A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
JP2014067308A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Kubota Corp 農作管理システム及び農作物収穫機
US20140174199A1 (en) * 2011-08-10 2014-06-26 Precision Planting Llc Yield monitoring apparatus, systems, and methods
JP2014212749A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 株式会社クボタ コンバイン
JP2015204806A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 ヤンマー株式会社 コンバイン

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001224242A (ja) * 2000-02-15 2001-08-21 Iseki & Co Ltd 穀粒流量検出センサ
JP2003000047A (ja) * 2001-06-22 2003-01-07 National Agricultural Research Organization コンバインタンクの流入穀量の計測法及び装置
JP2003070339A (ja) * 2001-09-06 2003-03-11 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインにおける収穫量の測定装置
JP2004129522A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
US20140174199A1 (en) * 2011-08-10 2014-06-26 Precision Planting Llc Yield monitoring apparatus, systems, and methods
JP2014067308A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Kubota Corp 農作管理システム及び農作物収穫機
JP2014212749A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 株式会社クボタ コンバイン
JP2015204806A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 ヤンマー株式会社 コンバイン

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019198287A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 ヤンマー株式会社 収穫機
JP7018353B2 (ja) 2018-05-17 2022-02-10 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 収穫機
KR102470736B1 (ko) * 2021-11-29 2022-11-28 주식회사 대동 콤바인의 곡물 유입량 측정 장치
US20240002682A1 (en) * 2022-07-01 2024-01-04 Ayro, Inc. Coating gradient property management for sustainable vehicles, systems, methods, and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP6832625B2 (ja) 2021-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10295703B2 (en) Yield estimation
KR102582905B1 (ko) 콤바인 및 콤바인을 위한 곡립 평가 제어 장치
RU2487319C2 (ru) Устройство измерения для определения массового расхода убираемых культур
US20210195837A1 (en) Combine Harvester and Grain Yield Management System for Combine Harvester
CN105142390B (zh) 联合收割机
CN107613754B (zh) 联合收割机
JP6700696B2 (ja) コンバイン
US20220132736A1 (en) Kernel-level grain monitoring systems for combine harvesters
JP2017060443A (ja) コンバイン
JP6832625B2 (ja) コンバイン用穀粒収量管理システム
WO2018092718A1 (ja) 収量分布算出装置及び収量分布算出方法
JP3828837B2 (ja) 機体位置の演算方法
CN109922655B (zh) 产量分布计算装置以及产量分布计算方法
US20230243693A1 (en) Calibration system for an agricultural crop yield monitor
JP6621490B2 (ja) 収穫機
JP2018038272A (ja) コンバイン
CN113766827B (zh) 联合收割机
JP6300591B2 (ja) 収穫機
JP6296849B2 (ja) 収穫機
JP6275010B2 (ja) 収穫機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6832625

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150