JP2018038152A - モータコアの製造方法およびモータコア - Google Patents

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哲也 松原
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Abstract

【課題】凸部用パンチよりも大きい嵌合貫通穴が形成される場合にも、安定した連結力を確保することが可能なモータコアの製造方法を提供する。【解決手段】このモータコアの製造方法は、嵌合貫通穴1cを帯状の電磁鋼板200に形成し、嵌合貫通穴1cの周辺部を帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰して、嵌合貫通穴凹部1fを形成し、分離用電磁鋼板201を形成する工程と、凸部1dおよび凹部1eを帯状の電磁鋼板200に形成し、帯状の電磁鋼板200を打ち抜くことによって、連結用電磁鋼板202を形成する工程と、を含む。そして、分離用電磁鋼板201の嵌合貫通穴1cに、連結用電磁鋼板202の凸部1dを圧入することによって、分離用電磁鋼板201と連結用電磁鋼板202とを連結する。【選択図】図2

Description

本発明は、モータコアの製造方法およびモータコアに関する。
従来、複数の電磁鋼板を積層して連結するモータコアの製造方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、複数の鉄心板(電磁鋼板)を積層して連結するモータ用積層鉄心(モータコア)の製造方法が開示されている。このモータ用積層鉄心の製造方法は、計量穴用パンチにより帯状の薄板金属材料に計量穴を形成する計量穴打抜工程と、かしめ突起用パンチにより帯状の薄板金属材料にかしめ突起を形成するかしめ突起打抜工程と、外径打ち抜きパンチにより帯状の薄板金属材料を打ち抜くことによって、分離用の計量穴が形成された分離用鉄心板、および、連結用のかしめ突起が形成された連結用鉄心板を形成する外径打抜工程とを備えている。そして、このモータ用積層鉄心の製造方法では、外形打抜工程おいて打ち抜かれた、分離用鉄心板と、複数の連結用鉄心板とが積層されて連結される。具体的には、分離用鉄心板の計量穴に連結用鉄心板のかしめ突起を圧入して嵌合することによって、分離用鉄心板と連結用鉄心板とが連結される。また、連結用鉄心板のかしめ突起の凸部にかしめ突起の凹部を圧入して嵌合することによって、連結用鉄心板同士が連結される。
このモータ用積層鉄心の製造方法では、分離用鉄心板の形成時にも、かしめ突起打抜工程において、かしめ突起用パンチによる打ち抜き(かしめ突起用パンチの計量穴への挿入)が行われる。このため、このモータ用積層鉄心の製造方法では、分離用鉄心板の計量穴の内径が、かしめ突起用パンチの外径よりも大きくなるように、分離用鉄心板の計量穴が形成されている。これにより、このモータ用積層鉄心の製造方法では、分離用鉄心板の形成時に、かしめ突起用パンチによる打ち抜きが行われたとしても、分離用鉄心板に作用を及ぼさないようにしている。
特開平8−228461号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のモータ用積層鉄心の製造方法では、分離用鉄心板の計量穴の内径を、突起用パンチの外径よりも大きくするため、分離用鉄心板の計量穴の締め代(パンチに対して穴が小さい場合におけるパンチと穴との大きさの差)が小さくなると考えられる。この場合、分離用鉄心板の計量穴と連結用鉄心板のかしめ突起との間の連結力が小さくなると考えられる。この結果、上記特許文献1に記載のモータ用積層鉄心の製造方法では、製造されるモータ用積層鉄心において安定した連結力を確保することができないという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、凸部用パンチよりも大きい嵌合貫通穴が形成される場合にも、安定した連結力を確保することが可能なモータコアの製造方法およびモータコアを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるモータコアの製造方法は、嵌合貫通穴が形成された第1電磁鋼板と、連結用の凸部および凸部の背面側に形成される凹部が形成され、第1電磁鋼板上に積層される複数の第2電磁鋼板とを備え、凹部に凸部が圧入されることによって、積層された第2電磁鋼板同士が連結されたモータコアの製造方法であって、嵌合貫通穴用パンチにより嵌合貫通穴を帯状の電磁鋼板に形成し、嵌合貫通穴の周辺部を帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰して嵌合貫通穴凹部を形成し、帯状の電磁鋼板を打ち抜くことによって、第1電磁鋼板を形成する工程と、凸部用パンチにより凸部および凹部を帯状の電磁鋼板に形成し、帯状の電磁鋼板を打ち抜くことによって、第2電磁鋼板を形成する工程と、を含み、第1電磁鋼板の嵌合貫通穴に、第2電磁鋼板の凸部を圧入することによって、第1電磁鋼板と第2電磁鋼板とを連結する。
この発明の第1の局面によるモータコアの製造方法は、上記のように、嵌合貫通穴の周辺部を帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰して嵌合貫通穴凹部を形成する。これにより、嵌合貫通穴を小さくすることができるので、嵌合貫通穴の締め代を大きくすることができる。そして、帯状の電磁鋼板を打ち抜くことによって、第1電磁鋼板を形成し、帯状の電磁鋼板を打ち抜くことによって、第2電磁鋼板を形成し、第1電磁鋼板の嵌合貫通穴に、第2電磁鋼板の凸部を圧入することによって、第1電磁鋼板と第2電磁鋼板とを連結する。これにより、凸部用パンチよりも大きい嵌合貫通穴が形成される場合にも、締め代が大きくなった嵌合貫通穴に凸部が圧入されるので、第1電磁鋼板の嵌合貫通穴と第2電磁鋼板の凸部との間の連結力を大きくすることができる。その結果、凸部用パンチよりも大きい嵌合貫通穴が形成される場合にも、製造されるモータコアにおいて安定した連結力を確保することができる。
この発明の第2の局面におけるモータコアは、嵌合貫通穴が形成された第1電磁鋼板と、連結用の凸部および凸部の背面側に形成される凹部が形成され、第1電磁鋼板上に積層される複数の第2電磁鋼板と、を備え、凹部に凸部が圧入されることによって、積層された第2電磁鋼板同士が連結されており、第2電磁鋼板の凸部が、嵌合貫通穴凹部が設けられた第1電磁鋼板の嵌合貫通穴に挿入されていることによって、第1電磁鋼板と第2電磁鋼板とが連結されている。
この発明の第2の局面によるモータコアでは、上記のように、第2電磁鋼板の凸部が、嵌合貫通穴凹部が設けられた第1電磁鋼板の嵌合貫通穴に挿入されていることによって、第1電磁鋼板と第2電磁鋼板とを連結する。これにより、凸部用パンチよりも大きい嵌合貫通穴が形成される場合にも、嵌合貫通穴凹部が設けられることによって締め代が大きくなった嵌合貫通穴に、凸部が挿入されているので、第1電磁鋼板の嵌合貫通穴と、第2電磁鋼板の凸部との間の連結力を大きくすることができる。その結果、凸部用パンチよりも大きい嵌合貫通穴が形成される場合にも、安定した連結力を確保することができる。
本発明によれば、上記のように、凸部用パンチよりも大きい嵌合貫通穴が形成される場合にも、安定した連結力を確保することが可能なモータコアの製造方法およびモータコアを提供することができる。
本発明の第1実施形態によるモータコアの製造方法を実施する製造装置を示す模式図である。 第1実施形態によるモータコアの製造方法を説明するための図である。 第1実施形態によるモータコアの製造装置の嵌合貫通穴用カム機構を説明するための図である。 第1実施形態によるモータコアの製造装置の嵌合貫通穴潰し用カム機構を説明するための図である。 第1実施形態によるモータコアの製造方法の嵌合貫通穴加工工程を説明するための図である。 第1実施形態によるモータコアの製造方法の凸部加工工程を説明するための図である。 第1実施形態によるモータコアの製造方法の潰し中の嵌合貫通穴潰し加工工程を説明するための図である。 第1実施形態によるモータコアの製造方法の潰し後の嵌合貫通穴潰し加工工程を説明するための図である。 第1実施形態のモータコアの製造方法により製造されたモータコアを示す図である。 本発明の第2実施形態によるモータコアの製造方法を実施する製造装置を示す模式図である。 第2実施形態によるモータコアの製造方法を説明するための図である。 第2実施形態によるモータコアの製造方法の嵌合貫通穴仕上げ加工工程を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図9を参照して、本発明の第1実施形態によるモータコア1の製造方法、このモータコア1の製造方法を実施する製造装置100、および、この製造装置100により製造されるモータコア1について説明する。まず、図1および図2を参照して、製造装置100について説明する。
(製造装置の構成)
製造装置100は、図1に示すように、帯状の電磁鋼板200をプレス加工することによりロータとしてのモータコア1(図2参照)を製造する製造装置である。
図1に示すように、製造装置100は、上ダイセット10と、下ダイセット20とを備えている。製造装置100では、上ダイセット10と、下ダイセット20との間に、帯状の電磁鋼板200が配置されている。また、製造装置100では、帯状の電磁鋼板200は、図示しない送り機構により、X1方向側からX2方向側に順次送られる。
製造装置100は、パイロット穴加工部30と、磁石穴加工部40と、軸穴加工部50と、嵌合貫通穴加工部60と、凸部加工部70と、嵌合貫通穴潰し加工部80と、外形加工部90とを備えている。製造装置100では、パイロット穴加工部30および磁石穴加工部40と、軸穴加工部50と、嵌合貫通穴加工部60と、凸部加工部70と、嵌合貫通穴潰し加工部80と、外形加工部90とは、X1方向側からX2方向側にこの順に並んで配置されている。
パイロット穴加工部30は、パイロット穴用パンチ31と、パイロット穴用ダイス32とを有している。パイロット穴用パンチ31は、上ダイセット10に設けられおり、パイロット穴用ダイス32は、下ダイセット20に設けられている。パイロット穴加工部30は、パイロット穴用パンチ31とパイロット穴用ダイス32とにより、位置決め用のパイロット穴200a(図2参照)を帯状の電磁鋼板200に形成するように構成されている。パイロット穴200aは、モータコア1の製造工程において、帯状の電磁鋼板200を所定位置に位置決めするために設けられている。
磁石穴加工部40は、磁石穴用パンチ41と、磁石穴用ダイス42とを有している。磁石穴用パンチ41は、上ダイセット10に設けられており、磁石穴用ダイス42は、下ダイセット20に設けられている。磁石穴加工部40は、磁石穴用パンチ41と磁石穴用ダイス42とにより、モータコア1に挿入される磁石(図示せず)用の磁石穴1a(図2参照)を帯状の電磁鋼板200に形成するように構成されている。
軸穴加工部50は、軸穴用パンチ51と、軸穴用ダイス52とを有している。軸穴用パンチ51は、上ダイセット10に設けられており、軸穴用ダイス52は、下ダイセット20に設けられている。軸穴加工部50は、軸穴用パンチ51と軸穴用ダイス52とにより、モータコア1に挿入される軸部(図示せず)用の軸穴1b(図2参照)を帯状の電磁鋼板200に形成するように構成されている。
嵌合貫通穴加工部60は、嵌合貫通穴用パンチ61と、嵌合貫通穴用ダイス62と、嵌合貫通穴用カム機構63とを有している。嵌合貫通穴用パンチ61および嵌合貫通穴用カム機構63は、上ダイセット10に設けられており、嵌合貫通穴用ダイス62は、下ダイセット20に設けられている。嵌合貫通穴加工部60は、嵌合貫通穴用パンチ61と嵌合貫通穴用ダイス62とにより、分離用の嵌合貫通穴1c(図2参照)を帯状の電磁鋼板200に形成するように構成されている。嵌合貫通穴用カム機構63は、嵌合貫通穴用パンチ61を、嵌合貫通穴1cを打ち抜くことが可能な下降位置と、嵌合貫通穴1cを打ち抜くことができない上昇位置との間で昇降させるように構成されている。
具体的には、図3に示すように、嵌合貫通穴用カム機構63は、カム機構本体部63aと、カム機構本体部63aに設けられたカム溝63bとを有している。カム機構本体部63aは、シリンダなどの駆動部64により、水平方向に移動することが可能なように構成されている。また、カム機構本体部63aには、嵌合貫通穴用パンチ61のパンチ側(Z2方向側)の端部とは反対側(Z1方向側)の端部が接続されている。嵌合貫通穴用カム機構63は、駆動部64によりカム機構本体部63aを水平方向に移動させて、カム機構本体部63aのカム溝63bに嵌合貫通穴用パンチ61を嵌合させることによって、嵌合貫通穴用パンチ61を上昇位置に上昇させるように構成されている。また、嵌合貫通穴用カム機構63は、駆動部64によりカム機構本体部63aを水平方向に移動させて、カム機構本体部63aのカム溝63bと嵌合貫通穴用パンチ61との嵌合を解除することによって、嵌合貫通穴用パンチ61を下降位置に下降させるように構成されている。
図1に示すように、凸部加工部70は、凸部用パンチ71と、凸部用ダイス72と、凸部用エジェクタピン73とを有している。凸部用パンチ71は、上ダイセット10に設けられており、凸部用ダイス72および凸部用エジェクタピン73は、下ダイセット20に設けられている。凸部加工部70は、凸部用パンチ71と凸部用ダイス72とにより、連結用の凸部1d(図2参照)および凹部1e(図2参照)を帯状の電磁鋼板200に形成するように構成されている。凸部用エジェクタピン73は、帯状の電磁鋼板200に形成された凸部1dを凸部用ダイス72の開口部72aから排出するように構成されている。
嵌合貫通穴潰し加工部80は、嵌合貫通穴潰し用パンチ81と、嵌合貫通穴潰し用ダイス82と、嵌合貫通穴潰し用カム機構83とを有している。嵌合貫通穴潰し用パンチ81、嵌合貫通穴潰し用ダイス82および嵌合貫通穴潰し用カム機構83は、下ダイセット20に設けられている。嵌合貫通穴潰し加工部80は、嵌合貫通穴潰し用カム機構83により嵌合貫通穴潰し用ダイス82から所定の量(後述する高さH2)だけ突き出された嵌合貫通穴潰し用パンチ81と後述するストリッパ101の受圧部101bとにより、帯状の電磁鋼板200に形成された嵌合貫通穴1cの周辺部を帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰すように構成されている。嵌合貫通穴潰し用カム機構83は、嵌合貫通穴潰し用パンチ81を、嵌合貫通穴潰し用ダイス82から所定の量だけ突き出されて嵌合貫通穴1cを潰すことが可能な上昇位置と、嵌合貫通穴潰し用ダイス82から突き出ておらず嵌合貫通穴1cを潰すことができない下降位置との間で昇降させるように構成されている。
具体的には、図4に示すように、嵌合貫通穴潰し用カム機構83は、カム機構本体部83aと、カム機構本体部83aに設けられたカム溝83bとを有している。カム機構本体部83aは、シリンダなどの駆動部84により、水平方向に移動することが可能なように構成されている。また、カム機構本体部83aには、嵌合貫通穴潰し用パンチ81のパンチ側(Z1方向側)の端部とは反対側(Z2方向側)の端部が接続されている。嵌合貫通穴潰し用カム機構83は、駆動部84によりカム機構本体部83aを水平方向に移動させて、カム機構本体部83aのカム溝83bに嵌合貫通穴潰し用パンチ81を嵌合させることによって、嵌合貫通穴潰し用パンチ81を下降位置に下降させるように構成されている。また、嵌合貫通穴潰し用カム機構83は、駆動部84によりカム機構本体部83aを水平方向に移動させて、カム機構本体部83aのカム溝83bと嵌合貫通穴潰し用パンチ81との嵌合を解除することによって、嵌合貫通穴潰し用パンチ81を上昇位置に上昇させるように構成されている。
図1に示すように、外形加工部90は、外形用パンチ91と、外形用ダイス92とを有している。外形用パンチ91は、上ダイセット10に設けられており、外形用ダイス92は、下ダイセット20に設けられている。外形加工部90は、外形用パンチ91と外形用ダイス92とにより、帯状の電磁鋼板200を打ち抜くことによって、モータコア1の形状に対応する形状を有する電磁鋼板(後述する分離用電磁鋼板201および連結用電磁鋼板202)を形成するように構成されている。
また、製造装置100には、ストリッパ101および3つのストリッパ用付勢部10aが設けられている。ストリッパ101は、プレス加工時に、帯状の電磁鋼板200を上方(Z1方向)から押さえるように構成されている。具体的には、ストリッパ101は、上ダイセット10が下降するのに応じて、3つのストリッパ用付勢部10aにより上方から押されることによって、上ダイセット10とともに下降するように構成されている。そして、ストリッパ101は、帯状の電磁鋼板200の上面と接触した後、上ダイセット10がさらに下降されることによって、ストリッパ101の重量および3つのストリッパ用付勢部10aの付勢力により、帯状の電磁鋼板200を上方から押さえるように構成されている。
製造装置100は、ストリッパ101により帯状の電磁鋼板200を上方から押さえた状態で、上ダイセット10のみがさらに下降することによって、各パンチ(パイロット穴用パンチ31、磁石穴用パンチ41、軸穴用パンチ51、嵌合貫通穴用パンチ61、凸部用パンチ71、嵌合貫通穴潰し用パンチ81および外形用パンチ91)によるプレス加工が行われるように構成されている。
また、ストリッパ101は、プレス加工後にも、帯状の電磁鋼板200を上方から押さえるように構成されている。具体的には、ストリッパ101は、プレス加工後、上ダイセット10のみが上昇する際に、帯状の電磁鋼板200を上方から押さえ続けるように構成されている。これにより、各パンチ(パイロット穴用パンチ31、磁石穴用パンチ41、軸穴用パンチ51、嵌合貫通穴用パンチ61、凸部用パンチ71、嵌合貫通穴潰し用パンチ81および外形用パンチ91)から帯状の電磁鋼板200を容易に剥がす(離れさせる)ことが可能である。また、ストリッパ101は、ストリッパ101が帯状の電磁鋼板200を上方から押さえた状態から上ダイセット10がさらに上昇するのに応じて、3つのストリッパ用付勢部10aとの接触状態が解除されて、上昇するように構成されている。
また、ストリッパ101には、ストリッパ本体101aよりも硬度が大きい受圧部101bが設けられている。受圧部101bは、嵌合貫通穴潰し用パンチ81の上方に配置されている。受圧部101bには、たとえば、SKD(Steel Kogu Dice)11などの材料を用いることができる。
また、3つのストリッパ用付勢部10aは、それぞれ、上ダイセット10のX1方向側の端部の近傍、上ダイセット10のX2方向側の端部の近傍、および、嵌合貫通穴潰し用パンチ81(受圧部101b)の上方に配置されている。
(モータコアの製造方法)
次に、図2〜図9を参照して、製造装置100によるモータコア1の製造方法について説明する。製造装置100では、嵌合貫通穴1cが形成された分離用電磁鋼板201上に、凸部1dおよび凹部1eが形成された複数の連結用電磁鋼板202を積層して連結することによって、モータコア1が形成される。製造装置100では、図9(B)に示すように、分離用電磁鋼板201の嵌合貫通穴1cに、連結用電磁鋼板202の凸部1dが圧入されて嵌合されることによって、分離用電磁鋼板201と連結用電磁鋼板202とが連結される。また、製造装置100では、連結用電磁鋼板202の凹部1eに、連結用電磁鋼板202の凸部1dが圧入されて嵌合されることによって、連結用電磁鋼板202同士が連結される。なお、分離用電磁鋼板201および連結用電磁鋼板202は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1電磁鋼板」および「第2電磁鋼板」の一例である。
<パイロット穴加工工程(S1)および磁石穴加工工程(S2)>
図2に示すように、まず、帯状の電磁鋼板200が、X1方向側からX2方向側に送られることによって、製造装置100に供給される。そして、パイロット穴加工工程S1および磁石穴加工工程S2が行われる。パイロット穴加工工程S1では、パイロット穴加工部30のパイロット穴用パンチ31およびパイロット穴用ダイス32により、帯状の電磁鋼板200が打ち抜かれることによって、帯状の電磁鋼板200に平面視で略円形状を有するパイロット穴200aが形成される。また、磁石穴加工工程S2では、磁石穴加工部40の磁石穴用パンチ41および磁石穴用ダイス42により、帯状の電磁鋼板200が打ち抜かれることによって、帯状の電磁鋼板200に平面視で略矩形形状を有する磁石穴1aが形成される。製造装置100では、パイロット穴加工工程S1および磁石穴加工工程S2が、同一の工程として行われる。
<軸穴加工工程(S3)>
そして、前工程においてパイロット穴200aおよび磁石穴1aが形成された帯状の電磁鋼板200が、X1方向側からX2方向側に送られることによって、軸穴加工工程S3の位置に位置決めされる。軸穴加工工程S3では、軸穴加工部50の軸穴用パンチ51および軸穴用ダイス52により、帯状の電磁鋼板200が打ち抜かれることによって、帯状の電磁鋼板200に平面視で略円形状を有する軸穴1bが形成される。
<嵌合貫通穴加工工程(S4)>
そして、前工程において軸穴1bが形成された帯状の電磁鋼板200が、X1方向側からX2方向側に送られることによって、嵌合貫通穴加工工程S4の位置に位置決めされる。嵌合貫通穴加工工程S4では、嵌合貫通穴加工部60の嵌合貫通穴用パンチ61および嵌合貫通穴用ダイス62により、帯状の電磁鋼板200が打ち抜かれることによって、帯状の電磁鋼板200に平面視で略円形状を有する嵌合貫通穴1cが形成される。具体的には、図5に示すように、パンチ幅L1を有する嵌合貫通穴用パンチ61により打ち抜かれることによって、帯状の電磁鋼板200に、パンチ幅L1と略同じ大きさである穴幅D1を有する嵌合貫通穴1cが形成される。嵌合貫通穴用パンチ61のパンチ幅L1および嵌合貫通穴1cの穴幅D1は、凸部用パンチ71のパンチ幅L2(図6参照)よりも大きい。なお、嵌合貫通穴加工工程S4では、嵌合貫通穴用パンチ61は、分離用電磁鋼板201を形成する場合には、嵌合貫通穴用カム機構63により、嵌合貫通穴1cを打ち抜くことが可能な下降位置に配置され、連結用電磁鋼板202を形成する場合には、嵌合貫通穴用カム機構63により、嵌合貫通穴1cを打ち抜くことができない上昇位置に配置される。この結果、嵌合貫通穴加工工程S4では、分離用電磁鋼板201を形成する場合にのみ嵌合貫通穴用パンチ61による嵌合貫通穴1cを形成するための動作が行われ、連結用電磁鋼板202を形成する場合には、嵌合貫通穴用パンチ61による嵌合貫通穴1cを形成するための動作が行われない。
<凸部加工工程(S5)>
そして、前工程において嵌合貫通穴1cが形成されたか、または、嵌合貫通穴1cが形成されていない帯状の電磁鋼板200が、X1方向側からX2方向側に送られることによって、凸部加工工程S5の位置に位置決めされる。凸部加工工程S5では、凸部加工部70の凸部用パンチ71および凸部用ダイス72により、帯状の電磁鋼板200が変形されることによって、帯状の電磁鋼板200に平面視で略円形状を有する凸部1dおよび凹部1eが形成される。具体的には、図6に示すように、パンチ幅L2を有する凸部用パンチ71により変形されることによって、帯状の電磁鋼板200に、パンチ幅L2と略同じかわずかに大きい凸幅D2を有するとともに、凸高さH1を有する凸部1dが形成される。同時に、凸部1dの背面側において、帯状の電磁鋼板200に、パンチ幅L2と略同じ大きさである凹幅を有するとともに、凸高さH1と略同じ凹高さを有する凹部1eが形成される。なお、凸部加工工程S5では、分離用電磁鋼板201を形成する場合、および、連結用電磁鋼板202を形成する場合の両方の場合において、凸部加工部70の凸部用パンチ71および凸部用ダイス72による凸部1dおよび凹部1eを形成するための動作が行われる。すなわち、分離用電磁鋼板201を形成する場合には、前工程において凸部用パンチ71のパンチ幅L2よりも大きい穴幅D1を有する嵌合貫通穴1cが形成されているので、凸部用パンチ71は、嵌合貫通穴1cを通過するように、嵌合貫通穴1cに対して挿入および引き抜き(空振り)される。
<嵌合貫通穴潰し加工工程(S6)>
そして、前工程において凸部1dおよび凹部1eが形成されたか、または、嵌合貫通穴1cに対して凸部用パンチ71が挿入および引き抜きされた帯状の電磁鋼板200が、X1方向側からX2方向側に送られることによって、嵌合貫通穴潰し加工工程S6の位置に位置決めされる。
ここで、第1実施形態では、凸部加工工程S5と外形加工工程S7との間で、嵌合貫通穴潰し加工工程S6が行われる。嵌合貫通穴潰し加工工程S6では、嵌合貫通穴潰し加工部80の嵌合貫通穴潰し用パンチ81およびストリッパ101の受圧部101bにより、帯状の電磁鋼板200に形成された嵌合貫通穴1cの周辺部が帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰されて、嵌合貫通穴凹部1fを形成することにより、嵌合貫通穴1cが小さくされる。具体的には、図1および図7(A)に示すように、嵌合貫通穴潰し用カム機構83により嵌合貫通穴潰し用パンチ81を嵌合貫通穴潰し用ダイス82の上面から所定の量(後述するH2)だけ突出させ固定した状態で、ストリッパ101の受圧部101bにより帯状の電磁鋼板200に形成された嵌合貫通穴1cの近傍を押圧することによって、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部が帯状の電磁鋼板200の板厚方向(Z方向)に潰される。より具体的には、ストリッパ101の重量に加えて、ストリッパ用付勢部10aの付勢力によって、ストリッパ101の受圧部101bにより帯状の電磁鋼板200に形成された嵌合貫通穴1cの近傍が押圧される。この際、凸部1dが圧入される側(Z1方向側)とは反対側(Z2方向側)から、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部が帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰される。これにより、嵌合貫通穴1cは、帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰れ、嵌合貫通穴1cの内側(図7(A)において太い矢印にて示す)に向かって変形する。この結果、嵌合貫通穴1cの穴幅D1(たとえば、1.1mm)が、穴幅D1よりも小さい穴幅D3(たとえば、1.0mm)(図8参照)まで小さくなる。穴幅D3は、凸部1dの凸幅D2と略同じかまたはわずかに小さい。また、嵌合貫通穴1cには、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により潰されることによって、凹状の嵌合貫通穴凹部1f(図8参照)が形成される。
また、第1実施形態の嵌合貫通穴潰し加工工程S6では、潰し中の嵌合貫通穴1cの潰し方向(Z方向)の潰し長さH2(図7参照)が、潰された後の嵌合貫通穴1cの潰し方向の長さ(嵌合貫通穴1cの嵌合貫通穴凹部1fの高さ)H3よりも大きくなるように、嵌合貫通穴潰し用パンチ81が突き出される。また、嵌合貫通穴潰し加工工程S6では、図7(A)および図7(B)に示すように、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cを塞いだ状態で、嵌合貫通穴1cの穴幅D1よりも大きいパンチ幅L3を有する嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部が帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰される。
また、嵌合貫通穴潰し加工工程S6では、図8に示すように、潰された後の嵌合貫通穴1cの圧入部分(嵌合部分)の高さH4が、連結用電磁鋼板202に形成される凸部1d(二点鎖線により示す)の圧入部分(嵌合部分)の凸高さH1よりも大きくなるように、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部が帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰される。言い換えると、嵌合貫通穴潰し加工工程S6では、潰された後の嵌合貫通穴1cの潰し方向(Z方向)の長さ(嵌合貫通穴1cの嵌合貫通穴凹部1fの高さ)H3が、帯状の電磁鋼板200の高さH5と連結用電磁鋼板202に形成される凸部1dの凸高さH1との差よりも小さくなるように、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部が帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰される。
なお、嵌合貫通穴潰し加工工程S6では、嵌合貫通穴潰し用パンチ81は、分離用電磁鋼板201を形成する場合には、嵌合貫通穴潰し用カム機構83により、嵌合貫通穴潰し用ダイス82から所定の量だけ突き出されて嵌合貫通穴1cを潰すことが可能な上昇位置に配置され、連結用電磁鋼板202を形成する場合には、嵌合貫通穴潰し用カム機構83により、嵌合貫通穴潰し用ダイス82から突き出ておらず嵌合貫通穴1cを潰すことができない下降位置に配置される。この結果、嵌合貫通穴潰し加工工程S6では、分離用電磁鋼板201を形成する場合にのみ嵌合貫通穴潰し用パンチ81による嵌合貫通穴1cを潰すための動作が行われ、連結用電磁鋼板202を形成する場合には、嵌合貫通穴潰し用パンチ81による嵌合貫通穴1cを潰すための動作が行われない。
<外形加工工程(S7)>
そして、図2に示すように、前工程において嵌合貫通穴1cが潰されたか、または、嵌合貫通穴1cが潰されていない帯状の電磁鋼板200が、X1方向側からX2方向側に送られることによって、外形加工工程S7の位置に位置決めされる。外形加工工程S7では、帯状の電磁鋼板200に嵌合貫通穴1cが形成されている場合には、外形加工部90の外形用パンチ91および外形用ダイス92により、帯状の電磁鋼板200が打ち抜かれることによって、嵌合貫通穴1cが形成された分離用電磁鋼板201が形成される。また、外形加工工程S7では、帯状の電磁鋼板200に凸部1dおよび凹部1eが形成されている場合には、外形加工部90の外形用パンチ91および外形用ダイス92により、帯状の電磁鋼板200が打ち抜かれることによって、嵌合貫通穴1cが形成されることなく、凸部1dおよび凹部1eが形成された連結用電磁鋼板202が形成される。
そして、打ち抜かれた分離用電磁鋼板201および連結用電磁鋼板202は、図1に示すように、外形用ダイス92および下ダイセット20に形成された開口部20aに積層される。そして、積層された状態で、分離用電磁鋼板201の嵌合貫通穴1cに、連結用電磁鋼板202の凸部1dが圧入されることによって、分離用電磁鋼板201と連結用電磁鋼板202とが連結される。また、連結用電磁鋼板202の凹部1eに、連結用電磁鋼板202の凸部1dが圧入されることによって、積層された連結用電磁鋼板202同士が連結される。この結果、分離用電磁鋼板201上に、所定の枚数の連結用電磁鋼板202が積層されて連結された1つのモータコア1が形成される。
また、開口部20aでは、あるモータコア1の最上部を構成する連結用電磁鋼板202上に、次のモータコア1の最下部を構成する分離用電磁鋼板201が積層される。ここで、次のモータコア1の最下部を構成する分離用電磁鋼板201には、嵌合貫通穴1cが形成されている一方、凸部1dが形成されていない。そのため、次のモータコア1の最下部を構成する分離用電磁鋼板201は、あるモータコア1の最上部を構成する連結用電磁鋼板202の凹部1eとは連結されない。これにより、あるモータコア1と、次のモータコア1とを、分離用電磁鋼板201を境に分離することが可能である。
(モータコアの構成)
以上のようにして製造されたモータコア1を、図9(A)および(B)に示す。モータコア1は、図9(A)および(B)に示すように、分離用電磁鋼板201と、複数(所定の枚数)の連結用電磁鋼板202とを備えている。モータコア1では、分離用電磁鋼板201上に、複数の連結用電磁鋼板202が積層されている。
分離用電磁鋼板201には、磁石用の磁石穴1a、軸部用の軸穴1bおよび分離用の嵌合貫通穴1cが形成されている。分離用電磁鋼板201の嵌合貫通穴1cには、嵌合貫通穴凹部1fが設けられている。嵌合貫通穴凹部1fは、凹状に形成されており、分離用電磁鋼板201(帯状の電磁鋼板200)の高さH5(図8参照)と連結用電磁鋼板202に形成される凸部1dの凸高さH1(図8参照)との差よりも小さい高さH3(図8参照)を有する。各連結用電磁鋼板202には、磁石用の磁石穴1a、軸部用の軸穴1b、連結用の凸部1dおよび連結用の凹部1eが形成されている。
モータコア1では、分離用電磁鋼板201の嵌合貫通穴1cに、連結用電磁鋼板202の凸部1dが挿入(圧入)されて嵌合されていることによって、分離用電磁鋼板201と連結用電磁鋼板202とが連結されている。また、モータコア1では、連結用電磁鋼板202の凹部1eに、連結用電磁鋼板202の凸部1dが挿入(圧入)されて嵌合されていることによって、連結用電磁鋼板202同士が連結されている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態のモータコア1の製造方法では、上記のように、嵌合貫通穴1cの周辺部を帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰して嵌合貫通穴凹部1fを形成する。これにより、嵌合貫通穴1cを潰す加工により嵌合貫通穴1cを小さくすることができるので、嵌合貫通穴1cの締め代を大きくすることができる。そして、帯状の電磁鋼板200を打ち抜くことによって、分離用電磁鋼板201、および、連結用電磁鋼板202を形成し、分離用電磁鋼板201の嵌合貫通穴1cに、連結用電磁鋼板202の凸部1dを圧入することによって、分離用電磁鋼板201と連結用電磁鋼板202とを連結する。これにより、凸部用パンチ71よりも大きい嵌合貫通穴1cが形成される場合にも、締め代が大きくなった嵌合貫通穴1cに凸部1dが圧入されるので、分離用電磁鋼板201の嵌合貫通穴1cと連結用電磁鋼板202の凸部1dとの間の連結力を大きくすることができる。その結果、凸部用パンチ71よりも大きい嵌合貫通穴1cが形成される場合にも、製造されるモータコア1において安定した連結力を確保することができる。
また、第1実施形態のモータコア1の製造方法では、上記のように、凸部用パンチ71のパンチ幅L2よりも大きい穴幅D1の嵌合貫通穴1cを帯状の電磁鋼板200に形成する。これにより、凸部用パンチ71を嵌合貫通穴1cに対して挿入および引き抜きする際に、凸部用パンチ71により嵌合貫通穴1cが削られることを低減することができる。その結果、潰し後の嵌合貫通穴1cにおいて締め代を安定して確保することができる。
また、第1実施形態のモータコア1の製造方法では、上記のように、帯状の電磁鋼板200の板厚方向において凸部1dが圧入される側とは反対側から、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部を帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰す。これにより、嵌合貫通穴1cを潰す加工により嵌合貫通穴1cに形成される嵌合貫通穴凹部1fを、凸部1dが圧入される側とは反対側に形成することができる。その結果、嵌合貫通穴1cに形成された嵌合貫通穴凹部1fが凸部1dが圧入される側に形成される場合に比べて、圧入後の凸部1dと嵌合貫通穴1cとの嵌合範囲(嵌合部分の長さ)を大きくすることができる。これにより、嵌合貫通穴1cと凸部1dとの間の連結力を大きくすることができる。
また、第1実施形態のモータコア1の製造方法では、上記のように、潰された後の嵌合貫通穴1cの圧入部分の高さH4が、凸部1dの凸高さH1よりも大きくなるように、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部を帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰す。これにより、凸部1d全体を嵌合貫通穴1cと嵌合させることができるので、嵌合貫通穴1cと凸部1dとの間の連結力を確実に確保することができる。
また、第1実施形態のモータコア1の製造方法では、上記のように、潰し中の嵌合貫通穴1cの潰し方向の潰し長さH2が、潰された後の嵌合貫通穴1cの潰し方向の潰し長さH3よりも大きくなるように、嵌合貫通穴潰し用パンチ81を突き出す。これにより、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により潰された嵌合貫通穴1c(帯状の電磁鋼板200)がスプリングバックする(工具(嵌合貫通穴潰し用パンチ81)を離すと材料に施した変形が若干もとに戻る)ことを考慮して、嵌合貫通穴1cの潰し加工を行うことができる。
また、第1実施形態のモータコア1の製造方法では、上記のように、プレス加工によりモータコア1を製造する製造装置100に備えられたプレス加工時に帯状の電磁鋼板200を押さえるためのストリッパ101と嵌合貫通穴潰し用パンチ81とにより帯状の電磁鋼板200を挟み込むことによって、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部を帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰す。これにより、製造装置100が備える既存のストリッパ101を利用して、嵌合貫通穴1cを潰すことができる。その結果、嵌合貫通穴1cの近傍を押さえるための押さえ部をストリッパ101とは独立して別個に設ける場合に比べて、部品点数の増加を抑制することができるとともに、装置の構成を簡素化することができる。
また、第1実施形態のモータコア1の製造方法では、上記のように、嵌合貫通穴潰し用パンチ81を嵌合貫通穴潰し用ダイス82から所定の量(H2)だけ突出させ固定した状態で、ストリッパ101により帯状の電磁鋼板200を押圧することによって、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部を帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰す。これにより、ダイスに対して嵌合貫通穴潰し用パンチ81を押し込んで嵌合貫通穴1cを潰す場合と異なり、嵌合貫通穴1cを潰すために嵌合貫通穴潰し用パンチ81をダイスに対して押込む力が不要になる。また、嵌合貫通穴潰し用パンチ81を突出させ固定した後には、嵌合貫通穴潰し用パンチ81の位置を保持するだけで良い。これらの結果、ダイスに対して嵌合貫通穴潰し用パンチ81を押し込んで嵌合貫通穴1cを潰す場合に比べて、装置の構成を簡素化することができる。
また、第1実施形態のモータコア1の製造方法では、上記のように、ストリッパ101に、ストリッパ本体101aよりも硬度が大きい受圧部101bを設ける。そして、ストリッパ101の受圧部101bにより帯状の電磁鋼板200における嵌合貫通穴1cの近傍を押圧することによって、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部を帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰す。これにより、ストリッパ本体101aよりも硬度が大きい受圧部101bにより嵌合貫通穴潰し用パンチ81からの反力を受けることができるので、ストリッパ本体101aにより嵌合貫通穴潰し用パンチ81からの反力を受ける場合に比べて、安定して嵌合貫通穴1cを潰すことができる。また、ストリッパ101を利用して、嵌合貫通穴1cの周辺部を押圧する場合に、ストリッパ101全体の材質を変える必要がない。
また、第1実施形態のモータコア1の製造方法では、上記のように、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cを塞いだ状態で、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cの周辺部を帯状の電磁鋼板200の板厚方向に潰す。これにより、嵌合貫通穴潰し用パンチ81により嵌合貫通穴1cを塞ぐことによって、確実に嵌合貫通穴1cを嵌合貫通穴1cの内側に向かって変形させることができる。その結果、嵌合貫通穴1cの締め代を確実に大きくすることができる。
また、第1実施形態のモータコア1では、上記のように、連結用電磁鋼板202の凸部1dが、嵌合貫通穴凹部1fが設けられた分離用電磁鋼板201の嵌合貫通穴1cに挿入されていることによって、分離用電磁鋼板201と連結用電磁鋼板202とが連結されている。これにより、凸部用パンチ71よりも大きい嵌合貫通穴1cが形成される場合にも、嵌合貫通穴凹部1fが設けられることによって締め代が大きくなった嵌合貫通穴1cに、凸部1dが挿入されているので、分離用電磁鋼板201の嵌合貫通穴1cと、連結用電磁鋼板202の凸部1dとの間の連結力を大きくすることができる。その結果、凸部用パンチ71よりも大きい嵌合貫通穴1cが形成される場合にも、安定した連結力を確保することができる。
[第2実施形態]
次に、図10〜図12を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態の構成に加えて、嵌合貫通穴仕上げ加工工程をさらに行う例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
(製造装置の構成)
本発明の第2実施形態による製造装置300は、図10に示すように、嵌合貫通穴仕上げ加工部310をさらに備える点で、上記第1実施形態の製造装置100と相違する。製造装置300では、嵌合貫通穴仕上げ加工部310は、嵌合貫通穴潰し加工部80と外形加工部90との間に配置されている。
嵌合貫通穴仕上げ加工部310は、嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311と、嵌合貫通穴仕上げ用ダイス312と、嵌合貫通穴仕上げ用カム機構313とを有している。嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311および嵌合貫通穴仕上げ用カム機構313は、上ダイセット10に設けられており、嵌合貫通穴仕上げ用ダイス312は、下ダイセット20に設けられている。嵌合貫通穴仕上げ加工部310は、嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311と嵌合貫通穴仕上げ用ダイス312とにより、嵌合貫通穴潰し加工部80により潰された嵌合貫通穴1c(図11参照)の穴幅を調整する(仕上げる)ように構成されている。嵌合貫通穴仕上げ用カム機構313は、嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311を、嵌合貫通穴1cを打ち抜くことが可能な下降位置と、嵌合貫通穴1cを打ち抜くことができない上昇位置との間で昇降させるように構成されている。なお、嵌合貫通穴仕上げ用カム機構313の構成は、上記第1実施形態の嵌合貫通穴用カム機構63および嵌合貫通穴潰し用カム機構83と略同様であるので、その説明を省略する。
(モータコアの製造方法)
次に、図11および図12を参照して、製造装置300によるモータコア1の製造方法について説明する。第2実施形態では、図11に示すように、嵌合貫通穴潰し加工工程S6と外形加工工程S7との間で、嵌合貫通穴仕上げ加工工程S301が行われる。なお、上記第1実施形態と同様の工程については、その説明を省略する。
第2実施形態では、嵌合貫通穴潰し加工工程S6では、潰し後の嵌合貫通穴1cの穴幅D3(図12参照)が、嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311のパンチ幅L4(図12参照)よりも十分小さくなるように、嵌合貫通穴1cが潰されて小さくされる。なお、嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311のパンチ幅L4は、凸部用パンチ71のパンチ幅L2(図6参照)と略同じである。
そして、前工程において嵌合貫通穴1cが潰されたか、または、嵌合貫通穴1cが潰されていない帯状の電磁鋼板200が、X1方向側からX2方向側に送られることによって、嵌合貫通穴仕上げ加工工程S301の位置に位置決めされる。嵌合貫通穴仕上げ加工工程S301では、図12に示すように、嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311および嵌合貫通穴仕上げ用ダイス312により、潰されて小さくされた嵌合貫通穴1cの縁部が仕上げ代t1分だけ打ち抜かれることによって、帯状の電磁鋼板200に形成された嵌合貫通穴1cの穴幅が調整される。具体的には、凸部用パンチ71のパンチ幅L2と略同じパンチ幅L4を有する嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311により嵌合貫通穴1cの縁部が仕上げ代t1分だけ打ち抜かれることによって、凸部用パンチ71のパンチ幅L2と略同じ幅である穴幅D4になるように、帯状の電磁鋼板200に形成された嵌合貫通穴1cの穴幅が調整される。
なお、嵌合貫通穴仕上げ加工工程S301では、嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311は、分離用電磁鋼板201を形成する場合には、嵌合貫通穴仕上げ用カム機構313により、嵌合貫通穴1cを打ち抜くことが可能な下降位置に配置され、連結用電磁鋼板202を形成する場合には、嵌合貫通穴仕上げ用カム機構313により、嵌合貫通穴1cを打ち抜くことができない上昇位置に配置される。この結果、嵌合貫通穴仕上げ加工工程S301では、分離用電磁鋼板201を形成する場合にのみ嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311による嵌合貫通穴1cの穴幅を調整するための動作が行われ、連結用電磁鋼板202を形成する場合には、嵌合貫通穴仕上げ用パンチ311による嵌合貫通穴1cの穴幅を調整するための動作が行われない。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態のモータコアの製造方法では、上記のように、小さくされた嵌合貫通穴1cの縁部を打ち抜くことによって、帯状の電磁鋼板200に形成された嵌合貫通穴1cの穴幅が調整される。これにより、嵌合貫通穴1cを十分に潰して小さくした後、嵌合貫通穴1cの穴幅が調整されるので、安定した締め代を確保することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、凸部用パンチ71のパンチ幅L2と略同じ幅である穴幅D4になるように、帯状の電磁鋼板200に形成された嵌合貫通穴1cの穴幅を調整する。これにより、凸部1dに対する嵌合貫通穴1cの締め代を、凸部1dに対する凹部1eの締め代と略同じにすることができるので、凸部1dに対する嵌合貫通穴1cの締め代を確実に確保することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明をロータとしてのモータコアの製造方法に適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、ロータ以外のモータコアの製造方法に適用されてもよい。たとえば、本発明は、ステータとしてのモータコアの製造方法に適用されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、凸部が圧入される側とは反対側から、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴の周辺部が帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰された例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、凸部が圧入される側から、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴の周辺部が帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、潰された後の嵌合貫通穴の圧入部分の高さが、凸部の高さよりも大きくなるように、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴の周辺部が帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰された例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、連結力を確保可能であれば、潰された後の嵌合貫通穴の圧入部分の高さが、凸部の高さ以下になるように、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴の周辺部が帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ストリッパと嵌合貫通穴潰し用パンチとにより帯状の電磁鋼板を挟み込むことによって、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴の周辺部が帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰された例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、嵌合貫通穴を押さえるためのダイスなどの専用の押さえ部を別途設けるとともに、専用の押さえ部と嵌合貫通穴潰し用パンチとにより帯状の電磁鋼板を挟み込むことによって、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴の周辺部が帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、嵌合貫通穴潰し用パンチを嵌合貫通穴潰し用ダイスから所定の量だけ突出させ固定した状態で、ストリッパにより帯状の電磁鋼板を押圧することによって、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴の周辺部が帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰された例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ストリッパにより帯状の電磁鋼板を押さえて固定した状態で、嵌合貫通穴潰し用パンチを突き出して嵌合貫通穴の周辺部を押圧することによって、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴の周辺部が帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ストリッパに受圧部を設けるとともに、受圧部により帯状の電磁鋼板が押圧された例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ストリッパに受圧部を設けなくてもよい。この場合、ストリッパにより直接的に帯状の電磁鋼板が押圧されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴を塞いだ状態で、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴の周辺部が帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰された例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、嵌合貫通穴の一部または全部が開放された状態で、嵌合貫通穴潰し用パンチにより嵌合貫通穴の周辺部が帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、嵌合貫通穴、凸部および凹部が平面視で略円形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、嵌合貫通穴、凸部および凹部が平面視で略円形状以外の形状を有していてもよい。たとえば、嵌合貫通穴、凸部および凹部が平面視で略矩形形状を有していてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、凸部用パンチのパンチ幅よりも大きい穴幅の嵌合貫通穴を帯状の電磁鋼板に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、凸部用パンチのパンチ幅と略同じ幅である穴幅の嵌合貫通穴を帯状の電磁鋼板に形成してもよい。この場合、凸部用パンチを嵌合貫通穴に対して挿入および引き抜きする際に、凸部用パンチにより嵌合貫通穴が削られて、嵌合貫通穴がわずかに大きくなるおそれがあるものの、凸部用パンチにより嵌合貫通穴が削られて、嵌合貫通穴がわずかに大きくなったとしてもとしても、嵌合貫通穴を潰して小さくすることによって、締め代を大きくすることができる。したがって、この場合にも、製造されるモータコアにおいて安定した連結力を確保することができる。
また、上記第2実施形態では、凸部用パンチのパンチ幅と略同じ幅である穴幅になるように、帯状の電磁鋼板に形成された嵌合貫通穴の穴幅が調整された例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、締め代を確保できれば、凸部用パンチのパンチ幅と略同じ幅である穴幅になるように、帯状の電磁鋼板に形成された嵌合貫通穴の穴幅が調整されなくてもよい。たとえば、凸部用パンチのパンチ幅よりも小さい穴幅になるように、帯状の電磁鋼板に形成された嵌合貫通穴の穴幅が調整されてもよい。
1c 嵌合貫通穴
1d 凸部
1e 凹部
1f 嵌合貫通穴凹部
61 嵌合貫通穴用パンチ
71 凸部用パンチ
81 嵌合貫通穴潰し用パンチ
101 ストリッパ
101a ストリッパ本体
101b 受圧部
200 帯状の電磁鋼板
201 分離用電磁鋼板(第1電磁鋼板)
202 連結用電磁鋼板(第2電磁鋼板)

Claims (12)

  1. 嵌合貫通穴が形成された第1電磁鋼板と、連結用の凸部および前記凸部の背面側に形成される凹部が形成され、前記第1電磁鋼板上に積層される複数の第2電磁鋼板とを備え、前記凹部に前記凸部が圧入されることによって、積層された前記第2電磁鋼板同士が連結されたモータコアの製造方法であって、
    嵌合貫通穴用パンチにより前記嵌合貫通穴を帯状の電磁鋼板に形成し、
    前記嵌合貫通穴の周辺部を前記帯状の電磁鋼板の板厚方向に潰して嵌合貫通穴凹部を形成し、
    前記帯状の電磁鋼板を打ち抜くことによって、前記第1電磁鋼板を形成する工程と、
    凸部用パンチにより前記凸部および前記凹部を前記帯状の電磁鋼板に形成し、
    前記帯状の電磁鋼板を打ち抜くことによって、前記第2電磁鋼板を形成する工程と、を含み、
    前記第1電磁鋼板の前記嵌合貫通穴に、前記第2電磁鋼板の前記凸部を圧入することによって、前記第1電磁鋼板と前記第2電磁鋼板とを連結する、モータコアの製造方法。
  2. 前記第1電磁鋼板を形成する工程において、さらに、前記凸部用パンチを前記嵌合貫通穴に対して挿入および引き抜きし、
    前記第2電磁鋼板を形成する工程において、前記凸部用パンチにより前記凸部および前記凹部を前記帯状の電磁鋼板に形成することは、前記嵌合貫通穴を形成することなく、前記凸部用パンチにより前記凸部および前記凹部を前記帯状の電磁鋼板に形成することである、請求項1に記載のモータコアの製造方法。
  3. 前記第1電磁鋼板を形成する工程において、前記嵌合貫通穴の周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰して前記嵌合貫通穴凹部を形成することは、前記嵌合貫通穴の周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰して前記嵌合貫通穴凹部を形成することにより、前記嵌合貫通穴用パンチにより形成された前記嵌合貫通穴を小さくすることである、請求項1または2に記載のモータコアの製造方法。
  4. 前記第1電磁鋼板を形成する工程において、前記嵌合貫通穴を前記帯状の電磁鋼板に形成することは、前記凸部用パンチのパンチ幅よりも大きい穴幅の前記嵌合貫通穴を前記帯状の電磁鋼板に形成することである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータコアの製造方法。
  5. 前記第1電磁鋼板を形成する工程において、前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰して前記嵌合貫通穴凹部を形成することは、前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向において前記凸部が圧入される側とは反対側から、嵌合貫通穴潰し用パンチにより前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰すことを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータコアの製造方法。
  6. 前記第1電磁鋼板を形成する工程において、前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰して前記嵌合貫通穴凹部を形成することは、潰された後の前記嵌合貫通穴の圧入部分の高さが、前記凸部の高さよりも大きくなるように、前記嵌合貫通穴潰し用パンチにより前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰すことを含む、請求項5に記載のモータコアの製造方法。
  7. 前記第1電磁鋼板を形成する工程において、前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰して前記嵌合貫通穴凹部を形成することは、潰し中の前記嵌合貫通穴の潰し方向の潰し長さが、潰された後の前記嵌合貫通穴の潰し方向の潰し長さよりも大きくなるように、嵌合貫通穴潰し用パンチを突き出すことを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータコアの製造方法。
  8. 前記第1電磁鋼板を形成する工程において、前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰して前記嵌合貫通穴凹部を形成することは、プレス加工によりモータコアを製造する製造装置に備えられたプレス加工時に前記帯状の電磁鋼板を押さえるためのストリッパと嵌合貫通穴潰し用パンチとにより前記帯状の電磁鋼板を挟み込むことによって、前記嵌合貫通穴潰し用パンチにより前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰すことを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータコアの製造方法。
  9. 前記第1電磁鋼板を形成する工程において、前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰して前記嵌合貫通穴凹部を形成することは、前記嵌合貫通穴潰し用パンチを嵌合貫通穴潰し用ダイスから所定の量だけ突出させ固定した状態で、前記ストリッパにより前記帯状の電磁鋼板を押圧することによって、前記嵌合貫通穴潰し用パンチにより前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰すことを含む、請求項8に記載のモータコアの製造方法。
  10. 前記ストリッパには、ストリッパ本体よりも硬度が大きい受圧部が設けられており、
    前記第1電磁鋼板を形成する工程において、前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰して前記嵌合貫通穴凹部を形成することは、前記ストリッパの前記受圧部により前記帯状の電磁鋼板における前記嵌合貫通穴の近傍を押圧することによって、前記嵌合貫通穴潰し用パンチにより前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰すことを含む、請求項9に記載のモータコアの製造方法。
  11. 前記第1電磁鋼板を形成する工程において、前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰して前記嵌合貫通穴凹部を形成することは、嵌合貫通穴潰し用パンチにより前記嵌合貫通穴を塞いだ状態で、前記嵌合貫通穴潰し用パンチにより前記嵌合貫通穴の前記周辺部を前記帯状の電磁鋼板の前記板厚方向に潰すことを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のモータコアの製造方法。
  12. 嵌合貫通穴が形成された第1電磁鋼板と、
    連結用の凸部および前記凸部の背面側に形成される凹部が形成され、前記第1電磁鋼板上に積層される複数の第2電磁鋼板と、を備え、
    前記凹部に前記凸部が圧入されることによって、積層された前記第2電磁鋼板同士が連結されており、
    前記第2電磁鋼板の前記凸部が、嵌合貫通穴凹部が設けられた前記第1電磁鋼板の前記嵌合貫通穴に挿入されていることによって、前記第1電磁鋼板と前記第2電磁鋼板とが連結されている、モータコア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108941322A (zh) * 2018-06-25 2018-12-07 广州铮高精密机械有限公司 一种圆环尖头的切割方法

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