JP2018037496A - 冷却器及びそれを備えた冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却部材をケースの内面の所定位置に精度よく位置決めすることができ、冷却対象部材の冷却効率の低下を抑制できる冷却器及びそれを備えた冷却装置を提供する。【解決手段】冷却装置12の冷却器10Aは、複数の冷却フィン47を有する冷却部材16をケース14内の冷媒流路32に配設した状態で冷媒を流通させることにより、ケース14の外表面に設けられた半導体モジュール300を冷却する。ケース14の内面には、冷却部材16をケース14に対して位置決めする位置決め部18が設けられている。【選択図】図2

Description

複数の冷却フィンを有する冷却部材をケース内の冷媒流路に配設した状態で冷媒を流通させることにより、前記ケースの外表面に設けられた冷却対象部材を冷却する冷却器及びそれを備えた冷却装置に関する。
例えば、特許文献1には、冷却器と半導体モジュールとを交互に積層することにより半導体モジュールを冷却器によって両側から冷却する冷却装置が開示されている。この冷却器は、ケースの内面の所定位置にろう付けにより固定された冷却部材を備えている。
特開2008−166423号公報
しかしながら、上述したような特許文献1のような従来技術では、ケースの内面の所定位置に冷却部材を位置決めするための位置決め部が設けられていない。そのため、冷却部材が所定位置からずれてケースの内面にろう付けされることがあり、半導体モジュール(冷却対象部材)の冷却効率が低下するおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、冷却部材をケースの内面の所定位置に精度よく位置決めすることができ、冷却対象部材の冷却効率の低下を抑制できる冷却器及びそれを備えた冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る冷却器は、複数の冷却フィンを有する冷却部材をケース内の冷媒流路に配設した状態で冷媒を流通させることにより、前記ケースの外表面に設けられた冷却対象部材を冷却する冷却器であって、前記ケースの内面には、前記冷却部材を前記ケースに対して位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、位置決め部によって冷却部材をケースの内面の所定位置に精度よく位置決めすることができるため、冷却対象部材の冷却効率の低下を抑制できる。
上記の冷却器において、前記ケースは、扁平形状に形成され、各前記冷却フィンは、前記ケースの厚さ方向に沿って延在し、前記位置決め部は、前記ケースの内面から当該ケースの厚さ方向に沿って突出していてもよい。
このような構成によれば、冷却器のコンパクト化を図ることができるとともに冷却フィンと冷媒との熱交換を効果的に行うことができる。また、位置決め部により冷却部材をケースの内面の所定位置に対して容易に位置決めすることができる。
上記の冷却器において、前記ケースは、前記冷却部材を支持する支持板部と、前記支持板部から延出した側板部と、を含み、前記位置決め部は、前記側板部の内面から突出していてもよい。
このような構成によれば、支持板部、側板部及び位置決め部を一体的にプレス成形することができるため、冷却器の製造工数を低減することができるとともに位置決め部の剛性を比較的高めることができる。
上記の冷却器において、前記位置決め部には、前記冷媒が接触してもよい。
このような構成によれば、冷却対象部材から位置決め部に伝達した熱を冷媒に放熱することができる。また、位置決め部によって冷却フィンと側板部との間の冷媒の圧力損失(流通抵抗)を大きくすることができるため、冷却部材の中央側の冷媒の流通量を比較的大きくすることができる。これにより、冷却対象部材の冷却効率を向上させることができる。
上記の冷却器において、前記冷却部材は、複数の前記冷却フィンが延出したベース部を有し、前記位置決め部は、前記ベース部を位置決めしてもよい。
このような構成によれば、冷却部材をケースの内面の所定位置に容易に位置決めすることができる。
上記の冷却器において、前記ベース部は、平面視で四角形状に形成され、前記位置決め部は、前記ベース部における前記冷媒の上流側の角部に接触又は近接していてもよい。
このような構成によれば、位置決め部によりベース部の角部の近傍を流通する冷媒の圧力損失(流通抵抗)を大きくすることができるため、冷却部材の中央側の冷媒の流通量を比較的大きくすることができる。これにより、冷却対象部材の冷却効率を一層向上させることができる。
上記の冷却器において、前記ベース部には、前記位置決め部が挿通する挿通孔が形成されていてもよい。
このような構成によれば、冷却部材をケースの内面の所定位置に対して容易且つ精度よく位置決めすることができる。
上記の冷却器において、前記ベース部は、板状に形成され、前記ベース部と前記ケースとの間には、前記ベース部及び前記ケースを互いに接合するろう付け部が設けられていてもよい。
このような構成によれば、冷却部材をケースに対して容易に固定することができる。また、ベース部が板状であるため、ベース部をケースの内面に対して容易にろう付けすることができる。
上記の冷却器において、複数の前記冷却フィンは、前記冷媒の流通方向に沿って千鳥状に配置された複数の標準ピンを有していてもよい。
このような構成によれば、各標準ピンに対して冷媒を効率的に接触させることができるとともに冷却フィンの構成を簡素化することができる。
上記の冷却器において、複数の前記冷却フィンは、前記ベース部のうち前記標準ピンの延在方向及び前記冷媒の流通方向に直交する幅方向の端部に設けられた側方ピンを有していてもよい。
このような構成によれば、側方ピンにより冷却部材の幅方向端部を流通する冷媒の圧力損失(流通抵抗)を大きくすることができるため、冷却部材の中央側の冷媒の流量を比較的大きくすることができる。これにより、冷却対象部材の冷却効率をより向上させることができる。
上記の冷却器において、各前記冷却フィンは、横断面の外形が円弧形状である第1部位と、前記第1部位から前記冷媒流路の下流側に向かって延出した横断面が略三角形状の第2部位と、を有していてもよい。
このような構成によれば、冷却フィンの背面(冷媒流路の下流側の面)に冷媒を効率的に接触させることができるため、冷却フィンの熱交換の効率を高めることができる。
上記の冷却器において、前記ケースには、前記ケース内に前記冷媒を導入する導入管と、前記ケース内の前記冷媒が導かれる導出管と、が設けられ、前記導入管は、前記ケースのうち前記冷却部材における前記冷媒の流通方向と前記冷却フィンの延在方向とに直交する幅方向の一方の側に設けられ、前記位置決め部は、前記冷却部材よりも上流側の前記幅方向の他方の側に設けられ、前記冷却部材よりも上流側の前記幅方向の一方の側に設けられていなくてもよい。
このような構成によれば、導入管からケース内に導入された冷媒がケース内の幅方向の他方の側に集中して流れることを位置決め部により抑制できる。これにより、ケース内における幅方向の両側に略均一の量の冷媒を流すことができるため、冷却性能を向上させることができる。
上記の冷却器において、前記冷却部材は、前記幅方向の他方の側の端部が前記幅方向の一方の側の端部よりも前記冷却部材における前記冷媒の流通方向の上流側に延出していてもよい。
このような構成によれば、ケース内における幅方向の両側に略均一の量の冷媒を効率的に流すことができる。
上記の冷却器において、前記冷却部材は、平面視で略台形状に形成されていてもよい。
このような構成によれば、簡易な構成により冷却部材における前記幅方向の他方の側の端部を前記幅方向の一方の側の端部よりも上流側に延出させることができる。
本発明に係る冷却装置は、冷却対象部材と冷却器とを交互に積層することにより前記冷却対象部材を前記冷却器によって両側から冷却する冷却装置であって、前記冷却器は、上述した冷却器であることを特徴とする。
このような構成によれば、冷却装置をコンパクトにしつつ冷却対象部材を効率的に冷却することができる。
本発明によれば、位置決め部によって冷却部材をケースの内面の所定位置に精度良く位置決めすることができるため、冷却対象部材の冷却効率の低下を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る冷却装置の正面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 図4Aは図3のIVA−IVA線に沿った断面図であり、図4Bは図3のIVB−IVB線に沿った断面図である。 第1変形例に係る冷却器の断面図である。 第2変形例に係る冷却器の断面図である。 第3変形例に係る冷却器の断面図である。 図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。 第4変形例に係る冷却器の断面図である。 図9のX−X線に沿った断面図である。 第5変形例に係る冷却器の断面図である。 第6変形例に係る冷却器の断面図である。 図12のXIII−XIII線に沿った一部省略断面図である。 図14Aは変形例に係る冷却フィンの説明図であり、図14Bは他の変形例に係る冷却フィンの説明図である。 本発明の第2実施形態に係る冷却装置の分解斜視図である。 図15に示す冷却器の断面図である。 図16のXVII−XVII線に沿った断面図である。 図16の変形例に係る冷却器の断面図である。
以下、本発明に係る冷却器及びそれを備えた冷却装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態に係る冷却装置12は、例えば、ハイブリッド車両用のインバータの一部を構成する複数の半導体モジュール(冷却対象部材)300を冷却する複数の冷却器10Aを備えている。半導体モジュール300は、トランジスタ及びダイオード等を含んで構成された発熱体である。
冷却装置12は、冷却器10Aと半導体モジュール300とが交互に積層されるように配置されて構成されている。すなわち、各半導体モジュール300は、その両側に配置された2つの冷却器10Aによって挟持された状態で直接的に冷却される。
図2及び図3に示すように、冷却器10Aは、一方向(X方向)に延在した扁平形状のケース14と、ケース14内に配設された冷却部材16と、ケース14に対して冷却部材16を位置決めする複数の位置決め部18とを有している。ケース14の構成材料としては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、鉄、鉄合金等の熱伝導率の比較的大きな金属材料が用いられる。ただし、ケース14の構成材料は、金属材料に限定されず、樹脂材料等の他の材料であってもよい。
図2において、ケース14は、半導体モジュール300が配置されるケース本体20と、ケース本体20内に冷媒を導入する導入部22と、ケース本体20内の冷媒が導かれる導出部24とを含む。ケース本体20には、冷媒が流通する冷媒流路32が形成されている(図3参照)。冷媒としては、例えば、エチレングリコール系の不凍液を混入した水が用いられる。ただし、冷媒は、これに限定されず、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等であってもよい。
導入部22は、平面視で矩形状のケース本体20の長手方向の一端部(X1方向の端部)に設けられている。図1において、導入部22には、複数の冷却器10Aの積層方向の一方の側(下方)に延出した第1連結管11と、積層方向の他方の側(上方)に延出した第2連結管13とが設けられている。第1連結管11及び第2連結管13のそれぞれは、導入部22内に連通している。
導出部24は、ケース本体20の長手方向の他端部(X2方向の端部)に設けられている。導出部24には、積層方向の一方の側(下方)に延出した第3連結管15と、積層方向の他方の側(上方)に延出した第4連結管17とが設けられている。第3連結管15及び第4連結管17のそれぞれは、導出部24内に連通している。
積層方向に互いに隣接する冷却器10Aの第1連結管11と第2連結管13とは、互いに嵌合された状態で接合されている。積層方向に互いに隣接する冷却器10Aの第3連結管15と第4連結管17とは、互いに嵌合された状態で接合されている。これにより、複数の冷却器10Aが互いに強固に連結される。
積層方向の一端部(最下端)に位置する冷却器10Aの第1連結管11には、各冷却器10Aに冷媒を導くための導入管19が連結されている。積層方向の一端部(最下端)に位置する冷却器10Aの第3連結管15には、各冷却器10Aを流通した冷媒が導びかれる排出管21が連結されている。なお、積層方向の他端部(最上端)に位置する冷却器10Aには、第2連結管13及び第4連結管17が設けられていない。
このような冷却装置12では、複数の導入部22、複数の第1連結管11及び複数の第2連結管13は、導入管19から導かれた冷媒を各ケース本体20内に供給する供給ヘッダ部23として機能する。複数の導出部24、複数の第3連結管15及び複数の第4連結管17は、各ケース本体20内を流通した冷媒を排出管21に導く排出ヘッダ部25として機能する。
図3〜図4Bに示すように、ケース14は、断面が略U字状の第1ケース部36と、第1ケース部36を覆う第2ケース部38とを有する。第1ケース部36は、冷却部材16を支持する支持板部40と、支持板部40の外縁部から第2ケース部38側に突出した側板部42とを含む。このような第1ケース部36は、平板材をプレス成形することにより容易に製造することができる。第2ケース部38は、平板状に形成されており、ろう付けによって側板部42の突出端面に液密又は気密に接合されている。すなわち、第2ケース部38と側板部42の突出端面との間には、第2ケース部38及び側板部42とを互いに接合するろう付け部44が設けられている。
冷却部材16の構成材料は、上述したケース14の構成材料と同様のものを用いることができる。冷却部材16は、ケース本体20内に配設される平板状のベース部46と、ベース部46の表面から延出した複数の冷却フィン47とを有する。
ベース部46は、平面視で矩形状に形成されている。換言すれば、ベース部46は、ケース本体20よりも一回り小さく形成されている。ベース部46は、側板部42に対して接触又は近接している。ベース部46の裏面は、支持板部40の内面に対してろう付けによって接合されている。すなわち、ベース部46と支持板部40との間には、ベース部46及び支持板部40を互いに接合するろう付け部50が設けられている。ベース部46の各角部には、円形状の挿通孔52が形成されている。
複数の冷却フィン47は、ケース14の厚さ方向に延在した複数の標準ピン48と複数の側方ピン49とを有している。図3において、複数の標準ピン48は、冷媒の流通方向(ベース部46の長手方向、X方向)に千鳥状(互い違い)に配置されている。複数の側方ピン49は、ベース部46における幅方向(Y方向)の両端部(両側部)に設けられている。
両端に側方ピン49が位置するピン列(第1ピン列)と両端に側方ピン49が位置しないピン列(第2ピン列)とは、X方向に交互に並んでいる。また、第1ピン列の標準ピン48は、第2ピン列の標準ピン48に対してY方向にオフセットしている。互いに隣接する冷却フィン47の間隔は同一に設定されている。
標準ピン48は、横断面が円形状に形成されている。図4A及び図4Bに示すように、標準ピン48の突出端面は、第2ケース部38に近接している。標準ピン48の突出端面と第2ケース部38との隙間は、寸法公差の範囲内である。標準ピン48の直径は、互いに隣接する標準ピン48の間隔と略同一に設定されている。ただし、標準ピン48の直径は、互いに隣接する標準ピン48の間隔よりも大きくても小さくてもよい。
図3において、側方ピン49は、横断面が半円形状に形成されている。側方ピン49の横断面積は、標準ピン48の横断面積の略半分に設定されている。側方ピン49は、その外周面がベース部46の幅方向内側を向くように設けられている。側方ピン49の突出長は、標準ピン48の突出長と同一に設定されている(図4B参照)。
図3及び図4Aにおいて、各位置決め部18は、支持板部40の内面から第2ケース部38側に向かって突出している。各位置決め部18は、ケース14の厚さ方向に延在し、ベース部46の各挿通孔52を挿通している。位置決め部18は、横断面が円形状に形成されてり、その直径は挿通孔52の孔径よりも若干小さい。位置決め部18の突出端面は、ベース部46よりも第2ケース部38側に位置する。図4Aにおいて、位置決め部18の突出端面は、冷却フィン47の略半分の高さに位置している。
本実施形態では、位置決め部18は、支持板部40に対して一体的に設けられているが、支持板部40に対して接合されていてもよい。また、位置決め部18の突出長は、任意に設定可能である。位置決め部18の突出端面は、例えば、第2ケース部38の内面に近接していてもよい。
次に、冷却器10A及び冷却装置12の製造方法について説明する。
まず、板材をプレス成形することにより第1ケース部36及び第2ケース部38を成形し、冷却部材16(ベース部46及び冷却フィン47)を鍛造によって成形する。また、側板部42の突出端面及びベース部46の裏面にペースト状のろう材を塗布する。
そして、冷却部材16を第1ケース部36内に位置決めする。具体的には、ベース部46の各挿通孔52に第1ケース部36に設けられた各位置決め部18が挿通されるように冷却部材16を第1ケース部36内に挿入する。これにより、第1ケース部36に対して冷却部材16が精度よく位置決めされる。そして、第2ケース部38を第1ケース部36に対して取り付けた後、冷却器10Aをろう材の融点以上に加熱する。これにより、ベース部46が支持板部40に対してろう付けされるとともに第2ケース部38が第1ケース部36の側板部42に対してろう付けされる。これにより、冷却器10Aが製造されるに至る。
その後、半導体モジュール300を両側から挟むように冷却器10Aを積層する。つまり、冷却器10Aと半導体モジュール300とを交互に積層し、互いに隣接する冷却器10Aの第1連結管11及び第2連結管13を互いに嵌合させた状態で接合するとともに第3連結管15及び第4連結管17を互いに嵌合させた状態で接合する。これにより、冷却装置12が製造されるに至る。なお、この際、半導体モジュール300は、ケース本体20の外表面に接触している。
次に、冷却器10Aの動作について説明する。
各半導体モジュール300を冷却する場合、導入管19に冷媒を導入する。そうすると、供給ヘッダ部23を介して各冷却器10Aのケース14内に供給された冷媒は、ケース本体20内の冷媒流路32をX1方向からX2方向に向かって流れる。このとき、冷媒は、互いに隣接する冷却フィン47の間を流通するため、各冷却フィン47の外表面とベース部46の表面に接触する。また、冷媒は、ケース14の内面に接触する。そして、半導体モジュール300からケース14及び冷却部材16に伝達された熱が冷媒との間で熱交換されることにより、半導体モジュール300が冷却される。冷媒流路32を流通した冷媒は、排出ヘッダ部25を介して排出管21に排出される。
本実施形態によれば、ケース14の内面に位置決め部18が設けられているため、この位置決め部18によって冷却部材16をケース14の内面の所定位置に精度よく位置決めすることができる。これにより、半導体モジュール300の冷却効率の低下を抑制できる。
また、位置決め部18は、支持板部40の内面からケース14の厚さ方向に沿って突出してベース部46の挿通孔52に挿通しているため、冷却部材16をケース14に対して容易且つ精度よく位置決めすることができる。さらに、冷却フィン47が扁平形状のケース14の厚み方向に延在しているため、冷却器10Aのコンパクト化を図ることができるとともに冷却部材16と冷媒との熱交換を効率的に行うことができる。
本実施形態では、ベース部46の角部に形成された挿通孔52に位置決め部18が挿通している。換言すれば、位置決め部18は、ベース部46の角部に近接している。これにより、ベース部46の角部の近傍を流通する冷媒の圧力損失(流通抵抗)を大きくすることができるため、冷却部材16(冷媒流路32)の中央側の冷媒の流通量を比較的大きくすることができる。すなわち、冷媒と冷却部材16との間の熱交換を効率的に行うことができる。したがって、半導体モジュール300の冷却効率を向上させることができる。
また、ベース部46の裏面と支持板部40の内面との間にベース部46及び支持板部40を互いに接合するろう付け部50を設けているため、冷却部材16をケース14に対して容易に固定することができる。また、ベース部46が板状に形成されているため、ベース部46の支持板部40に対して容易にろう付けすることができる。
本実施形態において、複数の冷却フィン47は、冷媒の流通方向(ベース部46の長手方向)に沿って千鳥状に配置された複数の標準ピン48を有している。これにより、各標準ピン48に対して冷媒を効率的に接触させることができるとともに冷却フィン47の構成を簡素化することができる。
また、ベース部46の幅方向の端部に複数の側方ピン49を設けている。これにより、冷却部材16の幅方向端部を流通する冷媒の圧力損失(流通抵抗)を大きくすることができるため、冷却部材16の中央側の冷媒の流量を比較的大きくすることができる。よって、半導体モジュール300の冷却効率をより向上させることができる。
本実施形態の冷却装置12では、半導体モジュール300と冷却器10Aとを交互に積層することにより半導体モジュール300を冷却器10Aによって両側から冷却している。そのため、冷却装置12をコンパクトにしつつ半導体モジュール300を効率的に冷却することができる。
本実施形態に係る冷却器10Aは、挿通孔52及び位置決め部18を4組設けた例に限定されない。挿通孔52及び位置決め部18は、1組、2組又は3組であってもよい。
本実施形態に係る冷却装置12は、冷却器10Aに代えて以下に説明する冷却器10B〜10Gを備えていてもよい。なお、冷却器10B〜10Gにおいて、上述した冷却器10Aと同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、冷却器10B〜10Gにおいて、上述した冷却器10Aと共通する部分については、冷却器10Aと同一の作用効果が得られる。
図5に示すように、第1変形例に係る冷却器10Bは、ケース14、冷却部材70及び位置決め部72を備える。冷却部材70は、板状のベース部74、複数の冷却フィン47を有している。矩形状のベース部74のX2方向の端部におけるY方向の中央には、上述した冷却器10Aの標準ピン48に代えて挿通孔76が形成されている。なお、ベース部74の各角部には、上述した冷却器10Aの挿通孔52に代えて標準ピン48が設けられている。
位置決め部72は、上述した冷却器10Aの位置決め部18と同様に構成され、挿通孔76を挿通する。位置決め部72は、支持板部40に一体的に設けられていてもよいし、支持板部40に対して接合されていてもよい。また、位置決め部72の突出長は、任意に設定可能であり、例えば、第2ケース部38の内面に近接するような長さであってもよい。本変形例に係る冷却器10Bによれば、上述した冷却器10Aと同様の作用効果を奏する。
図6に示すように、第2変形例に係る冷却器10Cは、ケース14、冷却部材80及び位置決め部82を備える。冷却部材80は、板状のベース部84、複数の冷却フィン47を有している。矩形状のベース部84の中央には、上述した冷却器10Aの標準ピン48に代えて挿通孔86が形成されている。なお、ベース部84の各角部には、上述した冷却器10Aの挿通孔52に代えて標準ピン48が設けられている。
位置決め部82は、上述した冷却器10Aの位置決め部18と同様に構成され、挿通孔86に挿通している。位置決め部82は、支持板部40に一体的に設けられていてもよいし、支持板部40に対して接合されていてもよい。また、位置決め部82の突出長は、任意に設定可能であり、例えば、第2ケース部38の内面に近接するような長さであってもよい。本変形例に係る冷却器10Cによれば、上述した冷却器10Aと同様の作用効果を奏する。
図7及び図8に示すように、第3変形例に係る冷却器10Dは、ケース14、冷却部材90及び複数(図7では2つ)の位置決め部92を備える。冷却部材90は、板状のベース部94、複数の冷却フィン47を有している。矩形状のベース部94には、上述した冷却器10Aの挿通孔52は設けられていない。そのため、ベース部94の各角部には、標準ピン48が設けられている。
位置決め部92は、ベース部94のX2方向の2つの角部の側面に接触するように側板部42の内面から冷却部材90が位置する側に突出している。2つの位置決め部92は、ケース本体20のX2方向の端部においてY方向に互いに離間して設けられている。各位置決め部92は、支持板部40から冷却フィン47の半分の高さ位置まで延在している。ただし、各位置決め部92のケース14の厚さ方向に沿った寸法は、任意に設定可能であり、例えば、第2ケース部38に近接するような長さであってもよい。位置決め部92は、横断面が略半円形状に形成されている(図7参照)。ただし、位置決め部92の横断面形状は、任意の形状を採用でき、例えば、四角形状等であってもよい。
本変形例では、冷却部材90を第1ケース部36内に配置する場合、ベース部94のX2方向の2つの角部の側面のそれぞれを各位置決め部92に接触させながら冷却部材90を第1ケース部36内に挿入する。これにより、冷却部材90を支持板部40の内面の所定位置に精度よく位置決めすることができる。
本変形例によれば、位置決め部92が側板部42の内面から突出しているため、支持板部40、側板部42及び位置決め部92を一体的にプレス成形することができる。これにより、冷却器10Dの製造工数を低減することができるとともに位置決め部92の剛性を比較的高めることができる。
また、位置決め部92は、ベース部94よりも第2ケース部38側に位置しているため、冷媒に接触する。そのため、半導体モジュール300から位置決め部92に伝達した熱を冷媒に放熱することができる。さらに、位置決め部92によって冷却フィン47と側板部42との間の冷媒の圧力損失(流通抵抗)を大きくすることができるため、冷却部材90の中央側の冷媒の流通量を比較的大きくすることができる。これにより、半導体モジュール300の冷却効率を向上させることができる。
本変形例では、ベース部94に挿通孔を形成する必要がないため、冷却部材90の製造工数の低減を図ることができる。また、挿通孔を形成しない分、標準ピン48の数を増やすことができるため、半導体モジュール300の冷却効率を向上させることができる。
本変形例に係る冷却器10Dは上述した構成に限定されない。冷却器10Dでは、2つの位置決め部92の少なくとも一方を省略してもよい。位置決め部92は、支持板部40に対して非接触であってもよい。
図9及び図10に示すように、第4変形例に係る冷却器10Eは、ケース14、冷却部材100及び位置決め部102を備える。冷却部材100は、板状のベース部104、複数の冷却フィン47を有している。矩形状のベース部104のX方向中央におけるY1方向の端部には、上述した冷却器10Aの標準ピン48に代えて切欠き部106が形成されている。切欠き部106は、位置決め部102の横断面形状に対応した形状を有している。なお、ベース部104の各角部には、上述した冷却器10Aの挿通孔52に代えて標準ピン48が設けられている。
位置決め部102は、上述した冷却器10Dの位置決め部92と同様に構成されている。すなわち、位置決め部102は、側板部42の内面から冷却部材100が位置する側に突出し、切欠き部106に挿通している。位置決め部102は、支持板部40から冷却フィン47の半分の高さ位置まで延在している。ただし、位置決め部102のケース14の厚さ方向に沿った寸法は、任意に設定可能であり、例えば、第2ケース部38に近接するような長さであってもよい。位置決め部102は、横断面が略半円形状に形成されている(図9参照)。ただし、位置決め部102の横断面形状は、任意の形状を採用でき、例えば、四角形状等であってもよい。
本変形例では、冷却部材100を第1ケース部36内に配置する場合、ベース部104の切欠き部106に位置決め部102を挿通させながら冷却部材100を第1ケース部36内に挿入する。これにより、冷却部材100を支持板部40の内面の所定位置に精度よく位置決めすることができる。本変形例に係る冷却器10Eは、上述した冷却器10Dと同様の作用効果を奏する。
図11に示すように、第5変形例に係る冷却器10Fは、ケース14、冷却部材120及び位置決め部122を備える。冷却部材120は、板状のベース部124、複数の冷却フィン47を有している。矩形状のベース部124の3つの角部には、上述した冷却器10Aの挿通孔52に代えて標準ピン48が設けられており、冷媒流路32の下流側の1つの角部には、挿通孔52に代えて切欠き部126が形成されている。切欠き部126は、位置決め部122の横断面形状に対応した形状を有している。
位置決め部122は、上述した冷却器10Dの位置決め部92と同様に構成されている。すなわち、位置決め部122は、側板部42の内面から冷却部材120が位置する側に突出し、切欠き部126を挿通している。位置決め部122は、支持板部40から冷却フィン47の半分の高さ位置まで延在している。ただし、位置決め部122のケース14の厚さ方向に沿った寸法は、任意に設定可能であり、例えば、第2ケース部38に近接するような長さであってもよい。位置決め部122は、横断面が略半円形状に形成されている。ただし、位置決め部122の横断面形状は、任意の形状を採用でき、例えば、四角形状等であってもよい。本変形例に係る冷却器10Fは、上述した冷却器10Eと同様の作用効果を奏する。
図12及び図13に示すように、第6変形例に係る冷却器10Gは、ケース14、冷却部材140及び複数の位置決め部142を備える。冷却部材140は、板状のベース部144、複数の冷却フィン47を有している。矩形状のベース部144の各角部の裏面には、上述した冷却器10Aの挿通孔52に代えて円形状の凹部146が形成されている。位置決め部142は、支持板部40の内面から突出して凹部146に嵌合している。このような位置決め部142は、支持板部40をプレス成形することによって得られる。
本変形例によれば、位置決め部142を凹部146に嵌合することにより、冷却部材140を支持板部40の内面の所定位置に精度よく位置決めすることができる。また、支持板部40、側板部42及び位置決め部142を一体的にプレス成形することができるため、冷却器10Gの製造工数の低減を図ることができる。
本変形例に係る冷却器10Gは、凹部146及び位置決め部142を4組設けた例に限定されない。凹部146及び位置決め部142は、1組、2組又は3組であってもよい。
また、上述した冷却器10A、10B、10Cにおいて、挿通孔52、76、86に代えて凹部146を設けるとともに位置決め部18、72、82に代えて位置決め部142を設けてもよい。
上述した冷却器10A〜10Gは、冷却フィン47に代えて図14Aに示す冷却フィン150を備えていてもよい。図14Aに示すように、冷却フィン150は、横断面が半円形状である第1部位152と、第1部位152から冷媒流路32の下流側に向かって延出した横断面が略正三角形状の第2部位154とを有する。すなわち、第1部位152は1つの湾曲面156を有し、第2部位154は、湾曲面156に連なる2つの平面158a、158bを有している。具体的には、冷却フィン150は、第1部位152の半円の対称軸L1がX方向に延在するように設けられている。また、第2部位154のうちX2方向の頂点が前記対称軸L1上に位置しており、その頂角が約60度に設定されている。
このような冷却フィン150によれば、冷媒流路32の上流側から導かれて第1部位152の湾曲面156に衝突した冷媒は、湾曲面156に沿ってY1方向及びY2方向に導かれる。そして、Y1方向に導かれた冷媒は平面158aに沿ってX2方向に流れ、Y2方向に導かれた冷媒は平面158bに沿ってX2方向に流れる。つまり、冷却フィン150では、冷媒を湾曲面156だけでなく冷却フィン150の背面(冷媒流路32の下流側の面、平面158a、158b)に対しても効率的に接触させることができる。そのため、冷却フィン150の熱交換の効率を高めることができる。冷却フィン150は、上記形状に限定されず、例えば、横断面が扇形に形成されていてもよい。
上述した冷却器10A〜10Gは、冷却フィン47に代えて図14Bに示す複数の冷却フィン160を備えていてもよい。図14Bに示すように、複数の冷却フィン160は、Y方向に等間隔に設けられている。冷却フィン160は、複数のピン部162がX方向に連結して構成されている。ピン部162は、横断面が四角形状の中間部164と、中間部164からX1方向に延出した第1延出部166と、中間部164からX2方向に延出した第2延出部168とを含む。第1延出部166の横断面は、略三角形状に形成されている。つまり、第1延出部166は、X1方向に向かってY方向の幅寸法が徐々に小さくなっている。第2延出部168は、第1延出部166を左右対称にした形状を有している。第1延出部166の突出端部は、X方向に隣接する第2延出部168の突出端部に連結している。
このような冷却フィン160によれば、冷媒流路32の冷媒は、第1延出部166、中間部164及び第2延出部168の各平面に確実に接触しながら下流側に流通する。つまり、冷媒を各ピン部162の背面側(第2延出部168)に対して確実に接触させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る冷却器10Hを備えた冷却装置170について説明する。本実施形態に係る冷却装置170において、上述した冷却装置12と同一の構成については同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図15に示すように、冷却装置170は、冷却装置本体172と、冷却装置本体172に設けられた複数の冷却器10Hとを備える。冷却装置本体172は、一方向(X方向)に延在した中空の板状部174と、板状部174の片方の端部(X1方向の端部)に設けられた第1配管176及び第2配管178とを備える。
板状部174のZ1方向の外表面には、DC−DCコンバータ等の電子機器302が設けられ、板状部174のZ2方向の外表面には、リアクトル304、複数の第1接続孔180、及び複数の第2接続孔182が設けられている。電子機器302及びリアクトル304は、発熱体である。リアクトル304は、板状部174のX1方向に位置している。
複数の第1接続孔180及び複数の第2接続孔182は、板状部174のX2方向に位置している。複数の第1接続孔180は、板状部174内の冷媒を各冷却器10H内に導くためのものであって、板状部174の長手方向に沿って等間隔に設けられている。
複数の第2接続孔182は、各冷却器10H内の冷媒を板状部174内に導くためのものであって、板状部174の長手方向に沿って等間隔に設けられている。第1接続孔180及び第2接続孔182のそれぞれの数は、冷却器10Hの数と同じである。第2接続孔182は、第1接続孔180に対して板状部174の幅方向(Y方向)に離間して設けられている。各第1接続孔180及び各第2接続孔182のそれぞれには、環状のグロメット184が嵌入されている。
板状部174内には、第1配管176から導かれた冷媒を各第1接続孔180に導く図示しない第1冷媒流路と、各第2接続孔182から導かれた冷媒を第2配管178に導く図示しない第2冷媒流路とが形成されている。
複数の冷却器10Hは、複数の半導体モジュール300を冷却するためのものであって、冷却器10Hと半導体モジュール300とがX方向に交互に積層されるように配置されている。すなわち、各半導体モジュール300は、その両側に配置された2つの冷却器10Hによって挟持された状態で直接的に冷却される。
図16に示すように、冷却器10Hは、扁平形状のケース186と、ケース186内に配設された冷却部材188と、ケース186内に冷媒を導入する導入管190と、ケース186内の冷媒が導かれる導出管192と、ケース186に対して冷却部材188を位置決めする位置決め部194とを有している。ケース186の構成材料としては、例えば、上述したケース14の構成材料と同様のものが挙げられる。
ケース186は、一方向(Y方向)に延在したケース本体196と、ケース本体196の長手方向の一端部(Y1方向の端部)に設けられた導入部198と、ケース本体196の長手方向の他端部(Y2方向の端部)に設けられた導出部200とを含む。ケース本体196には、冷媒が流通する冷媒流路201が形成されている。
導入管190は、導入部198からケース本体196の幅方向の一方の側(Z1方向)に延出し、グロメット184に嵌入されることにより第1接続孔180に連通している(図15参照)。導出管192は、導出部200からZ1方向に延出し、グロメット184に嵌入されることにより第2接続孔182に連通している(図15参照)。
図17に示すように、ケース186は、断面が略U字状の第1ケース部202と、第1ケース部202を覆う第2ケース部204とを有する。第1ケース部202は、冷却部材188を支持する支持板部208と、支持板部208の外縁部から第2ケース部204側に突出した側板部210とを含む。第2ケース部204は、平板状に形成されており、ろう付けによって側板部210の突出端面に液密又は気密に接合されている。すなわち、第2ケース部204と側板部210の突出端面との間には、第2ケース部204及び側板部210とを互いに接合するろう付け部212が設けられている。
冷却部材188は、上述した冷却部材16と同様に構成されており、平板状のベース部214とベース部214の表面から延出した複数の冷却フィン47とを有する。冷却フィン47は、横断面が円形状の複数の標準ピン48を含む。
ベース部214は、平面視で矩形状に形成されている。換言すれば、ベース部214は、ケース本体196よりも一回り小さく形成されている。ベース部214は、側板部210に対して接触又は近接している。ベース部214の裏面は、支持板部208の内面に対してろう付けによって接合されている。すなわち、ベース部214と支持板部208との間には、ベース部214及び支持板部208を互いに接合するろう付け部216が設けられている。
図16及び図17に示すように、位置決め部194は、ベース部214のY1方向の側面に接触するように、側板部210の内面のうち冷却部材188よりも上流側(Y1方向)のZ2方向(ケース186の幅方向の一方の側)の部位からZ1方向に向かって突出している。なお、位置決め部194は、側板部210の内面のうち冷却部材188よりも上流側のZ1方向(ケース186の幅方向の他方の側)の部位には設けられていない。
位置決め部194は、支持板部208から冷却フィン47の半分の高さ位置まで延在している。ただし、位置決め部194のケース186の厚さ方向(X方向)に沿った寸法は、任意に設定可能であり、例えば、第2ケース部204に近接するような長さであってもよい。また、位置決め部194のZ方向の突出長は、任意に設定可能である。
このような構成によれば、導入管190からケース186内に導入された冷媒がケース186内のZ2方向に集中して流れることを位置決め部194により抑制できる。これにより、ケース186内における幅方向の両側(Z1方向及びZ2方向の両側)に略均一の量の冷媒を流すことができるため、冷却器10Hの冷却性能を向上させることができる。
本実施形態に係る冷却装置170は、冷却器10Hに換えて図18に示す変形例に係る冷却器10Iを備えていてもよい。図18に示すように、冷却器10Iは、ケース186、冷却部材218及び位置決め部220を備える。冷却部材218は、板状のベース部222及び複数の冷却フィン47を有している。ベース部222は、平面視で略台形状に形成されており、Z1方向の下底222aがZ2方向の上底222bよりも短い。具体的には、上底222bが下底222aよりもY1方向(導入管190が位置する側)に延在している。すなわち、ベース部222のうちY1方向の側面222cは、下底222aから上底222bに向かってY1方向に傾斜している。
位置決め部220は、側板部210の内面から側面222cに沿って斜めに突出する点のみが上述した位置決め部194と異なっている。すなわち、位置決め部220は、側板部210の内面のうち冷却部材218よりも上流側のZ2方向の部位から側面222cに沿ってZ1方向に向かってY2方向に斜めに突出している。なお、位置決め部220は、側板部210の内面のうち冷却部材218よりも上流側のZ1方向の部位には設けられていない。
このような変形例に係る冷却器10Iによれば、冷却部材218のZ2方向の端部がZ1方向の端部よりも冷却部材218における冷媒の流通方向の上流側に延出している。そのため、ケース186内における幅方向の両側に略均一の量の冷媒を効率的に流すことができる。
また、冷却部材218(ベース部222)が平面視で略台形状であるため、簡易な構成により冷却部材218のうちZ2方向の端部をZ1方向の端部よりも上流側(Y1方向)に延出させることができる。
本発明に係る冷却器及びそれを備えた冷却装置は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10A〜10I…冷却器 12、170…冷却装置
14、186…ケース
16、70、80、90、100、120、140、188、218…冷却部材
18、72、82、92、102、122、142、194、220…位置決め部
32、201…冷媒流路 40、208…支持板部
42、210…側板部
44、50、212、216…ろう付け部
46、74、84、94、104、124、144…ベース部
47、150、160…冷却フィン 48…標準ピン
49…側方ピン 52、76、86…挿通孔
152…第1部位 154…第2部位
300…半導体モジュール(冷却対象部材)

Claims (15)

  1. 複数の冷却フィンを有する冷却部材をケース内の冷媒流路に配設した状態で冷媒を流通させることにより、前記ケースの外表面に設けられた冷却対象部材を冷却する冷却器であって、
    前記ケースの内面には、前記冷却部材を前記ケースに対して位置決めする位置決め部が設けられている、
    ことを特徴とする冷却器。
  2. 請求項1記載の冷却器において、
    前記ケースは、扁平形状に形成され、
    各前記冷却フィンは、前記ケースの厚さ方向に沿って延在し、
    前記位置決め部は、前記ケースの内面から当該ケースの厚さ方向に沿って突出している、
    ことを特徴とする冷却器。
  3. 請求項1又は2に記載の冷却器において、
    前記ケースは、
    前記冷却部材を支持する支持板部と、
    前記支持板部から延出した側板部と、を含み、
    前記位置決め部は、前記側板部の内面から突出している、
    ことを特徴とする冷却器。
  4. 請求項3記載の冷却器において、
    前記位置決め部には、冷媒が接触する、
    ことを特徴とする冷却器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却器において、
    前記冷却部材は、複数の前記冷却フィンが延出したベース部を有し、
    前記位置決め部は、前記ベース部を位置決めする、
    ことを特徴とする冷却器。
  6. 請求項5記載の冷却器において、
    前記ベース部は、平面視で四角形状に形成され、
    前記位置決め部は、前記ベース部における前記冷媒の上流側の角部に接触又は近接している、
    ことを特徴とする冷却器。
  7. 請求項5又は6に記載の冷却器において、
    前記ベース部には、前記位置決め部が挿通する挿通孔が形成されている、
    ことを特徴とする冷却器。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の冷却器において、
    前記ベース部は、板状に形成され、
    前記ベース部と前記ケースとの間には、前記ベース部及び前記ケースを互いに接合するろう付け部が設けられている、
    ことを特徴とする冷却器。
  9. 請求項5〜8のいずれか1項に記載の冷却器において、
    複数の前記冷却フィンは、前記冷媒の流通方向に沿って千鳥状に配置された複数の標準ピンを有している、
    ことを特徴とする冷却器。
  10. 請求項9記載の冷却器において、
    複数の前記冷却フィンは、前記ベース部のうち前記標準ピンの延在方向及び前記冷媒の流通方向に直交する幅方向の端部に設けられた側方ピンを有している、
    ことを特徴とする冷却器。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の冷却器において、
    各前記冷却フィンは、
    横断面の外形が円弧形状である第1部位と、
    前記第1部位から前記冷媒流路の下流側に向かって延出した横断面が略三角形状の第2部位と、を有している、
    ことを特徴とする冷却器。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の冷却器において、
    前記ケースには、
    前記ケース内に前記冷媒を導入する導入管と、
    前記ケース内の前記冷媒が導かれる導出管と、が設けられ、
    前記導入管は、前記ケースのうち前記冷却部材における前記冷媒の流通方向と前記冷却フィンの延在方向とに直交する幅方向の一方の側に設けられ、
    前記位置決め部は、前記冷却部材よりも上流側の前記幅方向の他方の側に設けられ、前記冷却部材よりも上流側の前記幅方向の一方の側に設けられていない、
    ことを特徴とする冷却器。
  13. 請求項12記載の冷却器において、
    前記冷却部材は、前記幅方向の他方の端部が前記幅方向の一方の側の端部よりも前記冷却部材における前記冷媒の流通方向の上流側に延出している、
    ことを特徴とする冷却器。
  14. 請求項13記載の冷却器において、
    前記冷却部材は、平面視で略台形状に形成されている、
    ことを特徴とする冷却器。
  15. 冷却対象部材と冷却器とを交互に積層することにより前記冷却対象部材を前記冷却器によって両側から冷却する冷却装置であって、
    前記冷却器は、請求項1〜14のいずれか1項に記載した冷却器である、
    ことを特徴とする冷却装置。
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