JP2018037205A - 車両用灯具 - Google Patents

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嘉昭 中里
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Abstract

【課題】光源の異常を精度良く検知できるリフレクタ型の車両用灯具を提供する。【解決手段】光を射出する光射出部を含む光源装置と、光射出部から射出された光を車両前方側に略平行光として反射する反射面と、光源装置の車両後方側かつ光射出部の光射出方向の反対側に設けられる光検出部と、反射面の車両後方側に設けられ、光射出部から射出された光の一部を検出光として光検出部に導く検出部用反射面と、を備える車両用灯具に関する。【選択図】図7

Description

本発明は、車両用灯具に関するものである。
従来、光源と、該光源から射出した光を反射するリフレクタと、リフレクタで反射した光を外部に射出するレンズと、光源から射出した光の一部を検出するフォトダイオードとを備えたプロジェクター型の車両用灯具が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この車両用灯具では、フォトダイオードの検出結果に基づき、光源の異常を検知している。
特開2014−180886号公報
ところで、車両用灯具として、光源から射出した光をリフレクタで反射して平行光として外部に射出させるリフレクタ型の灯具がある。このようなリフレクタ型の車両用灯具において、上述のようにフォトダイオードの検出結果に基づいて光源の異常を検知することも考えられる。
上記特許文献1においては、フォトダイオードは光源の前方に配置されている。一方、リフレクタ型の車両用灯具ではプロジェクター型の車両用灯具のように光射出側にレンズを有しないため、光源の前方に配置されたフォトダイオードは外光等の外乱光を検出し易くなる。すると、フォトダイオードの検出精度が低下し、光源の異常を検知できなってしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光源の異常を精度良く検知できるリフレクタ型の車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に従えば、光を射出する光射出部を含む光源装置と、前記光射出部から射出された光を車両前方側に略平行光として反射する反射面と、前記光源装置の車両後方側かつ前記光射出部の光射出方向の反対側に設けられる光検出部と、前記反射面の車両後方側に設けられ、前記光射出部から射出された光の一部を検出光として前記光検出部に導く検出部用反射面と、を備える車両用灯具が提供される。
本態様の車両用灯具によれば、光源装置の車両後方側かつ光射出部の光射出方向の反対側に配置した光検出部に対して検出部用反射面によって光射出部の光を導くことで、外乱光による影響を抑制しつつ、良好な検出精度を実現したリフレクタ型の灯具を実現できる。
また、上記車両用灯具においては、前記光源装置の駆動を制御する制御基板をさらに備え、前記光検出部は、前記制御基板に実装されているのが望ましい。
この構成によれば、光検出部が制御基板に実装されるため、光検出部を実装するための構造が不要となるため、全体構成を小型化できる。
また、上記車両用灯具においては、前記光源装置から発生する熱を放熱する放熱部材と、前記放熱部材に対して送風する送風装置と、を備え、前記放熱部材は、前記光源装置を保持する第1放熱部材と、前記送風装置からの風を前記光源装置に導く流路を前記第1放熱部材との間で構成する第2放熱部材とを有し、前記制御基板は、前記第2放熱部材に接続されているのが望ましい。
この構成によれば、制御基板で発生した熱を放熱することができる。
前記第1放熱部材は、前記検出光を通過させる第1通光孔を有し、前記第2放熱部材は、前記第1通光孔を通過した前記検出光を前記検出部へと導く第2通光孔を有していても良い。
このようにすれば、外乱光の影響を低減しつつ、光源装置の車両後方側かつ光射出部の下方側に設けた光検出部に対して第1通光孔及び第2通光孔を介して検出光を良好に導くことができる。
さらに、前記第2放熱部材は、前記流路側に位置する第1面と、前記制御基板に接続される第2面とを有し、前記第1面は、前記検出部用反射面からの光の光路上に凸部が設けられており、前記凸部には、前記第2通光孔が形成されているのが望ましい。
このようにすれば、第2通光孔により凸部内に配置した光検出部に検出光を導くことができる。よって、光検出部を凸部内に配置することで外乱光の影響を受け難くすることができる。
また、前記第1放熱部材は、前記光射出部から車両後方側に射出されて前記反射面及び前記検出部用反射面に入射しない光を遮光する遮光部を有するのが望ましい。
この構成によれば、遮光部を備えるので、光検出部が外乱光の影響を受けて誤動作を招く可能性を低くすることができる。
また、上記車両用灯具においては、前記検出部用反射面は、前記光射出部から射出された光のうち、該光射出部における光射出面の法線方向に対して70〜85°の角度をなす光が入射する位置に配置されているのが望ましい。
この構成によれば、基本配光パターンとして活用できない光を検出に利用するので、基本配光パターンの光量に影響を与えることなく、光源装置の光を有効に利用することができる。
本発明によれば、光源の異常を精度良く検知するリフレクタ型の車両用灯具を提供できる。
車両用灯具の構成を示す斜視図である。 (a)は車両用灯具の平面図、(b)は車両用灯具の側面図、(c)は車両用灯具の正面図である。 光源装置の概略構成を示す図である。 半導体レーザーから射出されるレーザー光の拡がりを示す図である。 車両用灯具の分解斜視図である。 (a)はリフレクタの平面図、(b)はリフレクタの断面図である。 図2(c)のA−A線矢視による断面図である。 車両用灯具を車両後方側から視た図である。 図2(c)のB−B線矢視による断面図である。 車両用灯具100の動作を説明するためのフロー図である。
以下、本発明の一実施形態である車両用灯具について図面を参照しながら説明する。以下の説明で用いる図面は、特徴を分かり易くするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本実施形態では、ハイビーム用配光パターンを形成するように構成されたリフレクタ型の車両用灯具を例示する。本実施形態の車両用灯具は、例えば、通常のハイビームの高照度帯に追加で点灯することにより、遠方視認性を向上させるために用いられる。
図1は本実施形態の車両用灯具100の構成を示す斜視図である。図2(a)は車両用灯具100を上方から視た平面図であり、図2(b)は車両用灯具100を示す側面図であり、図2(c)は車両用灯具100の構成を示す正面図である。
本実施形態で説明に用いる図面では、3次元直交座標系としてXYZ座標系を用いる場合がある。以下、XYZ座標系において、Z軸方向とは車両用灯具100の光軸と平行な方向であり、X軸方向は車両用灯具100を搭載する車両の左右方向と平行な方向であり、Y軸方向とはX軸方向及びY軸方向とそれぞれ直交する方向である。また、Z軸方向を車両前後方向、X軸方向を車両左右方向、Y軸方向を車両上下方向、+Z側を車両前方側、−Z側を車両後方側、+Y側を単に上方側、−Y側を下方側と称す場合もある。
図1、2に示すように、本実施形態の車両用灯具100は、光源装置10と、リフレクタ15と、ヒートシンク20と、送風ファン30と、制御基板60とを備えている。
図3は光源装置10の概略構成を示す図である。
図3に示すように、光源装置10は、レーザー光を射出する半導体レーザー10aと、半導体レーザー10aからのレーザー光Lの少なくとも一部を吸収して波長変換する波長変換部材10bと、レーザー光Lを波長変換部材10bに集光させる集光レンズ10cとを含む。なお、本実施形態においては、波長変換部材10bと集光レンズ10cとを近づけて配置することで光源装置10の小型化を図っている。そのため、集光レンズ10cとして焦点距離の短いものを採用している。
半導体レーザー10aは、例えば、レーザー光を射出する半導体レーザー素子を含む。半導体レーザー素子としては、例えば、発光波長が青系(450nm程度)のレーザーダイオード等を用いることができる。なお、半導体レーザー素子の発光波長は、青系(450nm程度)に限定されない。
波長変換部材10bは、例えば、蛍光体層を含む。蛍光体層は、例えば、セリウムCe等の付活剤が導入されたYAGとアルミナAlとの複合体(焼結体)から構成される。
半導体レーザー10aから射出されたレーザー光Lの一部は波長変換部材10bに吸収されることで黄色の蛍光YLに変換される。半導体レーザー10aから射出されたレーザー光Lの残りは波長変換部材10bを透過し、青色光BLとして射出される。波長変換部材10bは青色光BLを透過させる際、拡散させる。拡散された青色光BLは蛍光YLと合成されることで白色の光WLを生成する。波長変換部材10bの上面は白色の光WLを射出する光射出部9を構成する。すなわち、本実施形態において、光源装置10は、光WLを射出する光射出部9を含む。
図4は半導体レーザー10aから射出されるレーザー光Lの拡がりを示す図である。図4に示すように、半導体レーザー10aは矩形状の光射出口10a1を有する。光射出口10a1から射出されたレーザー光Lは、該光射出口10a1の長辺方向に比べて短辺方向の方が広角に照射される。本実施形態において、光射出口10a1の長辺方向を車両前後方向(Z方向)に向けるように配置されている。つまり、レーザー光Lは車両前後方向よりも車両左右方向へ大きく広がるように光射出口10a1から射出されるようになっている。
本実施形態において、レーザー光Lは、光射出口10a1と略同形状の集光スポットを形成するように波長変換部材10bの表面に集光されるようになっている。
光源装置10は半導体レーザー10aを用いるため、発光ダイオードを用いた光源に比べて発熱により高温となる。そのため、光源装置10の熱を効率的に低減させる必要がある。本実施形態の光源装置10は、後述するヒートシンク20により光源装置10で発生した熱を放出することで半導体レーザー10aの熱を低減させるようにしている。
光源装置10から射出された白色の光WLは、リフレクタ15に入射する。リフレクタ15は光源装置10からの光WLを車両前方側に向けて反射する。リフレクタ15から射出された光WLは前方に照射され、仮想鉛直スクリーン上に基本配光パターン(ハイビーム用配光パターン)を形成する。
図5は車両用灯具100の分解斜視図である。
図5に示すように、光源装置10は取付プレート11を介してヒートシンク20に取り付けられている。取付プレート11は、2つのネジ部材12により光源装置10とともにヒートシンク20に固定される。光源装置10とヒートシンク20との間には熱伝導部材13が配置されている。熱伝導部材13は、例えば、グリス等から構成され、光源装置10とヒートシンク20とを接触面積を大きくすることで両者の間の熱抵抗を低減する。これにより、光源装置10の熱がヒートシンク20側に良好に伝達される。
リフレクタ15は、遮蔽部材35を介してネジ部材16によりヒートシンク20に取り付けられている。遮蔽部材35は、後述するリフレクタ15に設けられた開口部71を覆うとともに、後述のようにヒートシンク20に対して送風ファン30の風を導くガイドとして機能する。
図6はリフレクタ15の要部構成を示す図であり、図6(a)はリフレクタ15の平面図であり、図6(b)はリフレクタ15の断面図である。
図6(a)、(b)に示すように、本実施形態のリフレクタ15は、反射部70と、開口部71と、検出部用反射面75と、を有する。反射部70は、第1反射部72と、第2反射部73とを含む。
第1反射部72は、開口部71の車両後方側の開口端71aに設けられる。第1反射部72は、内面側に第1反射面72aを有する。第1反射面72aは、光源装置10の光射出部9を焦点とする放物面72a1を含む。
第2反射部73は、開口部71の車両前方側の開口端71bに設けられる。第2反射部73は、内面側に第2反射面73aを有する。第2反射面73aは、光源装置10の光射出部9を焦点とする放物面73a1を含む。すなわち、第1反射面72a及び第2反射面73aを構成する放物面72a1、73a1は共通の焦点を有している。
第1反射面72a及び第2反射面73aは、光源装置10からの光を反射し、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン上にハイビーム用配光パターンを形成するように構成された反射面である。
本実施形態において、第1反射面72a及び第2反射面73aは光源装置10からの光を光軸AX(図1参照)に略平行な平行光として反射させる。すなわち、本実施形態において、第1反射面72a及び第2反射面73aは特許請求の範囲の「反射面」に相当する。
開口部71は、光源装置10の直上、具体的に、後述のように光源装置10からレーザー光Lが直接射出された際、該レーザー光Lが入射する部分に少なくとも形成されている。本実施形態において、開口部71の平面形状は、車両左右方向に長辺を有した長尺状である。車両左右方向は、半導体レーザー10a(光射出口10a1)から射出されたレーザー光Lの拡がり角が相対的に大きい方向(X方向)に一致している(図4参照)。つまり、開口部71は光射出口10a1から射出されたレーザー光Lを良好に取り込むことが可能となっている。
第1反射部72及び第2反射部73は、図6(a)に示すように、開口部71のない位置で一体に形成されている。そのため、第1反射部72及び第2反射部73は、一部材として取り扱うことが可能であり、位置ずれが生じることが無いため、アライメントが不要となる。
本実施形態では、第1反射面72a及び第2反射面73aの形状を工夫することで、図2(c)に示したように、開口部71を車両前方側から視認させ難くしている。これにより、開口部71が視認されることによる見映えの低下を防止している。
検出部用反射面75は、光源装置10から射出された光の一部を反射して、後述の光検出部52(図7参照)に検出光として導く面である。検出部用反射面75は、反射部70(第1反射面72a及び第2反射面73a)の車両後方側(−X側)に位置している。光源装置10から射出された光の一部は、第1反射部72に形成された開口部74を介して検出部用反射面75に入射する。
ところで、光源装置10において、波長変換部材10bが例えば脱落又は欠損した状態となる場合もあり得る。この場合、光源装置10からレーザー光が直接リフレクタ15に入射し、外部に射出されるおそれもある。
これに対し、本実施形態のリフレクタ15は、上述のように光源装置10からのレーザー光が直接入射する部分に形成された開口部71を有している。そのため、例えば、光源装置10において波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されるレーザー光Lが開口部71を通過するようになる。よって、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されたレーザー光Lがリフレクタ15で反射されることで外部に射出されるのを抑制できる。
図7は図2(c)のA−A線矢視による断面図であって、リフレクタ15の周辺の要部構成を説明するための図である。本実施形態において、第2反射部73は、図7に示すように、車両後方側の端部に傾斜面80(開口端71b)を有している。傾斜面80は、車両後方側に傾斜している。傾斜面80における光源装置10(光射出部9)の光軸AX1に対する傾斜角度θは0°〜40°に設定するのが好ましい。具体的に、本実施形態では、傾斜角度θを例えば20°に設定している。
この傾斜面80によれば、光源装置10から射出されたレーザー光を車両後方側に向けて反射することができる。本実施形態では、リフレクタ15の光源装置10と反対側である外面側に開口部71を覆う遮蔽部材35が配置されている。遮蔽部材35は、黒金属製からなり、傾斜面80により反射されたレーザー光を遮蔽する。
本実施形態の車両用灯具100は、光源装置10から車両前方側に射出され、リフレクタ15に入射しない光を遮光するための遮光部材19を有している。ここで、車両前方側に射出されてリフレクタ15に入射しない光は、車両前方側に位置する人の眼に直接入射するおそれがある。つまり、遮光部材19は、光源装置10の光射出部9を車両前方側から直接視認されないようにするための部材である。
本実施形態において、遮光部材19はリフレクタ15と一体に形成されている。遮光部材19は、上方遮光部材19aと下方遮光部材19bとを含む。
上方遮光部材19aは、リフレクタ15の車両前方側の端部に設けられる。上方遮光部材19aは、光源装置10の光射出部9から射出されて第1反射面72a或いは第2反射面73aに入射しない光(図7の符号L1で示す光)を遮る位置、かつ、第1反射面72a或いは第2反射面73aからの反射光を遮らない位置に配置されている。
下方遮光部材19bは、上方遮光部材19aよりも下方かつ車両後方側であって、光源装置10の近傍に配置される。下方遮光部材19bは、光源装置10の光射出部9から射出されて第1反射面72a或いは第2反射面73aに入射しない光(図7の符号L2で示す光)を遮る位置、かつ、第1反射面72a或いは第2反射面73aからの反射光を遮らない位置に配置されている。リフレクタ15の光射出側から視た状態において、下方遮光部材19bは検出部用反射面75と重なるように配置されている。下方遮光部材19bは外部からリフレクタ15に入射する外乱光を遮光するので、外乱光が検出部用反射面75に直接入射することを低減できる。よって、外乱光が検出部用反射面75で反射されて光検出部52に入射するといった不具合の発生を低減できる。
送風ファン30は、後述するヒートシンク20に設けられた支持ピン48によってヒートシンク20に対する位置決めがされた状態でネジ部材31によりヒートシンク20に取り付けられている。送風ファン30は、ヒートシンク20に対して送風することでヒートシンク20の冷却性能を向上させるためのものである。送風ファン30は、例えば、軸流型のファンから構成される。送風ファン30は、制御基板60と電気的に接続され、その駆動が制御される。
図8は車両用灯具100を車両後方側から視た図である。なお、図8では送風ファン30の図示を省略している。
図8に示すように、車両用灯具100は、送風ファン30によって生じた風(送風)が流れる流路40を備えている。流路40は、光源装置10と送風ファン30との間に設けられ、送風ファン30による風を車両後方側から車両前方側に向かって供給する。
本実施形態においては、送風ファン30で発生させる風のほぼ全てを流路40内に供給するようにしている。流路40は、第1流路41と第2流路42とを含む。第1流路41は、送風ファン30からの風の一部をヒートシンク20の一方面側(光源装置10側)に導く流路である。第2流路42は送風ファン30からの風の残りをヒートシンク20の他方面側(光源保持部分22と反対側)に導く流路である。なお、流路40の詳細については後述する。
図5に戻り、ヒートシンク20は、第1部材(第1放熱部材)21と、第2部材(第2放熱部材)25とを含む。第1部材21は、光源装置10を直接保持する。第2部材25は、送風ファン30からの風を第1部材21の下面に対して効率良く吹き付けるように規制する部材である。
第1部材21及び第2部材25は、例えば、アルミニウム等の放熱性の高い材料から構成されている。本実施形態において、第1部材21及び第2部材25は、表面に遮光処理が施されている。遮光処理としては、例えば、黒色のアルマイト処理を例示できる。
本実施形態のヒートシンク20は、複数の部材(第1部材21及び第2部材25)を用いることで流路40(図8参照)を兼ねた複雑な形状を実現している。
第1部材21及び第2部材25はネジ部材26により互いが固定される。第1部材21と第2部材25との間には不図示の熱伝導部材が配置されている。熱伝導部材は、例えば、グリス等から構成され、第1部材21と第2部材25との接触面積を大きくすることで両者の間の熱抵抗を低減する。これにより、光源装置10の熱は、第1部材21を介して第2部材25側に良好に伝達されるようになっている。すなわち、光源装置10の熱は、ヒートシンク20の全体に良好に伝達されるようになっている。
本実施形態において、第2部材25は、板部46と、ファン保持部47とを含む。板部46の上面46aには、複数のフィン49と、上方に延びる筒状の凸部43とが設けられている。板部46の下面46bには、制御基板60がネジ部材26を介して固定されている。すなわち、ネジ部材26は制御基板60及び第2部材25を第1部材21に対して固定する。凸部43は貫通孔43aを有する。
ファン保持部47は送風ファン30をネジ部材31により保持する部材である。ファン保持部47は、送風ファン30からの風を通過させるための開口部47aが形成されている。
制御基板60は、例えば、ECU等の制御回路から構成され、車両用灯具100の各構成要素(例えば、光源装置10、光源給電用基板61等)を後述のように制御する。
本実施形態において、光検出部52は、第2部材25の下面46bに固定された制御基板60に実装されている。光検出部52としては、例えばフォトダイオードが用いられる。光検出部52は、その検出結果を制御基板60に送信する。制御基板60は、光検出部52の検出結果に基づいて、光源装置10の駆動を制御する。
なお、制御基板60には不図示のサーミスタが実装されており、環境温度(制御基板60の周辺温度)が計測可能である。制御基板60はサーミスタの検出結果に基づいて、光源装置10の駆動を制御する。制御基板60による光源装置10の制御については後述する。
図7に戻って、本実施形態において、制御基板60に実装された光検出部52は、リフレクタ15による光の反射方向(光軸AX方向)において、光源装置10の車両後方側かつ光射出部9の光射出方向の反対側(下方側)、すなわち、リフレクタ15から離間した位置に配置されている。そのため、光検出部52は、光源装置10から射出された光以外の光(例えば、太陽光や対向車からの光などの外乱光など)の影響を受け難いものとなっている。
検出部用反射面75は、外乱光の影響を受け難い位置に配置した光検出部52に対して、光源装置10から射出された光の一部を確実に入射させる。
第1部材21は、検出部用反射面75から光検出部52に向かう光(検出光KL)を通過させる通光溝(第1通光孔)36と、通光溝36の車両前方に位置する遮光部37とを有している。遮光部37は、光射出部9から車両後方に射出されてリフレクタ15の反射面或いは検出部用反射面75に入射しない光、すなわちリフレクタ15内の迷光や外乱光を遮光するための凸状の部材である。本実施形態において、遮光部37は第1部材21と一体に形成されている。
また、通光溝36の表面には第1部材21と同様、遮光処理(アルマイト処理)が施されている。そのため、仮に通光溝36に迷光や外乱光が入射したとしても、通光溝36の表面で外乱光が反射され難いので、外乱光が光検出部52まで到達し難くなる。
このような遮光処理が施された通光溝36及び遮光部37を備えることで、光検出部52に対する迷光や外乱光の影響を低減できる。
制御基板60は第2部材25に固定された状態において、光検出部52が凸部43の貫通孔43a内に臨んだ状態となっている。すなわち、検出部用反射面75から光検出部52に向かう検出光KLの光路上に貫通孔(第2通光孔)43aが位置している。このように貫通孔43a内に光検出部52を収容することで外乱光の影響を低減し、フォトダイオード(光検出部52)のS/N比を向上させることができる。
このような構成に基づき、光検出部52は検出部用反射面75で反射した光(光源装置10から射出された光の一部)を良好に検出することが可能である。
本実施形態によれば、外乱光による影響を抑制しつつ、良好な検出精度を実現したリフレクタ型の車両用灯具100を提供できる。また、本実施形態の車両用灯具100によれば、制御基板60に光検出部52が実装されるため、光検出部52を実装するための構造が不要となる。
ここで、光源装置10において、光射出部9から射出される光はランバーシアン配光となっている。そのため、光射出部9の光軸AX1に対する角度θ(以下、光射出角度θと称す場合もある)が大きくなる程、光射出部9から射出される光の光量は少なくなる。つまり、光射出部9から射出される光は、光軸AX1方向(光射出角度θ=0°)において光量が最大となり、光射出角度θが大きくなるに従って光量が減少する。
本実施形態において、光検出部52は、光射出部9から射出された光のうち光射出角度θが75°〜85°の光(図7の符号L3で示す光)を検出する。すなわち、検出部用反射面75は、上述の光射出角度θの光が入射する位置に設けられている。本実施形態では、例えば、光射出角度θが80°の光を検出部用反射面75によって光検出部52に向けて反射されるようにした。
本実施形態において、リフレクタ15の第1反射面72a及び第2反射面73aは光軸AXと略平行な方向に光を反射させる。そのため、上述のような光射出角度θの光(75°〜85°の光)は第1反射面72aで反射したとしても下方遮光部材19bにより遮光されてしまう。つまり、所望な光(光軸AXに略平行な光)として前方に照射することができず、基本配光パターン(ハイビーム用配光パターン)として活用することができない。
したがって、本実施形態では、上述の光射出角度θの光を光検出部52の検出に利用することで、基本配光パターンの光量に影響を与えることなく、基本配光パターン(ハイビーム用配光パターン)として活用できない光を効率良く利用している。
なお、貫通孔43aと光検出部52との間に光学フィルターをさらに備えていても良い。光学フィルターとしては、例えば、貫通孔43aに入射した光源装置10からの光の一部(波長変換部材10bで波長変換された黄色の蛍光YL)だけを透過させ、それ以外の光を透過させないバンドパスフィルターを用いることができる。このようにすれば、光射出部9(光源装置10)以外の光(例えば、太陽光や対向車からの光などの外乱光など)を光検出部52に入射させ難くすることができるので、フォトダイオード(光検出部52)のS/N比をより向上させることができる。
図9は図2(c)のB−B線矢視による断面図である。
図5及び図9に示すように、第1部材21は、本体部21aと、天板部21bと、光源装置10を保持する光源保持部分22と、上記通光溝36と、上記遮光部37と、複数のフィン24と、を有する。本体部21a及び天板部21bは上記流路40の構成部材である。
本体部21aはリフレクタ15を保持する部位である。光源保持部分22は、本体部21a及び天板部21bに接続される(図5及び図10(b)参照)。
図5に示すように、光源保持部分22は、取付プレート11を固定する上記ネジ部材12を取り付けるためのネジ穴部22aと、光源装置10を保持するための保持孔22bとを有している。
光源給電用基板61は、光源保持部分22の下面側にネジ部材62により固定される。なお、光源保持部分22の下面のうち光源給電用基板61が配置される部分には、複数のフィン24が形成されない。
光源給電用基板61は、光源装置10に対して電力及び駆動信号を供給する。光源給電用基板61は、制御基板60と電気的に接続される。制御基板60は、光源給電用基板61を介して光源装置10の駆動を制御する。
複数のフィン24は、空気との接触面積を増やすことで、光源装置10で発生した熱を効率的に放出する放熱フィンである。複数のフィン24は板状の部材からなり、車両左右方向に沿って配置される(図5参照)。複数のフィン24は天板部21bの上面側及び下面側の両方に形成されている。
遮蔽部材35は、第2部材25のファン保持部47の開口部47aの一部に対向する対向部35aを有する。対向部35aは車両前方側に向かって凹となる略片椀状からなり、内面側に送風ファン30側に向かって延びる複数の板状部材35bを有する。複数の板状部材35bは車両左右方向に沿って配置されている(図8参照)。
図9に示すように、対向部35aおよび複数の板状部材35bは、車両前後方向(Z方向)において、第1部材21よりも前方側に配置されている。そのため、送風ファン30からの風は対向部35aの内面及び複数の板状部材35bに沿って第1部材21の天板部21bに良好に衝突する。このような構成に基づき、遮蔽部材35(対向部35a)は送風ファン30からの風を第1部材21側にガイドするガイド部材として機能する。
図5に示したように、第2部材25は、上記板部46と、上記ファン保持部47と、複数のフィン49と、上記凸部43と、を有する。複数のフィン49は板部46の上面46aに設けられた車両前後方向に沿って延びる板状の部材からなる。複数のフィン49は空気との接触面積を増やすことで第2部材25から熱を効率的に放出する。第2部材25は、第1部材21に保持された光源装置10の熱のほか、板部46の下面46bに固定された制御基板60で発生した熱を効率的に放出する。
続いて、送風ファン30からの風が流れる流路40について説明する。送風ファン30からの風は第1流路41と第2流路42とを流れる。
第1流路41は、対向部35aと、リフレクタ15と、天板部21bの上面側とで区画された空間によって構成される。第1流路41は、第1部材21の光源保持部分22に保持される光源装置10に送風ファン30の風を導く。すなわち、第1流路41を流れた空気は光源装置10を直接冷却するので、第1部材21とともに光源装置10で発生した熱を効率的に低減させることができる。
一方、第2流路42は、天板部21bの下面側と、第2部材25(板部46)の上面46a側とで区画された空間によって構成される。第2流路42は、光源装置10を保持する光源保持部分22の下方に対して送風ファン30の風を導く。
本実施形態において、第2流路42を構成する天板部21bは、光源装置10(光源保持部分22)側から送風ファン30側に向かって斜め上方に延びる。一方、第2流路42の内面の一部(下面)を構成する板部46(第2部材25)の上面46aは、光源装置10側と送風ファン30側との間で水平面となっている。
第2流路42は、光源装置10側における高さ(Z軸方向の高さ)が送風ファン30側における高さ(Z軸方向の高さ)よりも徐々に小さくなっている。つまり、第2流路42は、光源装置10側における断面積が送風ファン30側における断面積よりも小さい。
第2流路42内における空気の流れは、天板部21bに沿って光源装置10側に向かう斜め下方の流れと、第2部材25の上面46aに沿って光源装置10側に向かう水平方向の流れとを含む(図9参照)。
本実施形態において、光源装置10側へ向かって第2流路42の断面積が小さくなるため、第2流路42内を流れる空気の流量が略一定であれば、第2流路42内の空気の流れは、光源装置10側に近づくにつれて風速が早くなる。なお、第2流路42の断面積は徐々に変化しているため、第2流路42内における圧損は低減されており、第2流路42内に空気をスムーズに流すことができる。
したがって、本実施形態の車両用灯具100によれば、第2流路42内を流れる空気の風速が光源装置10側に近づくにつれて早くなるため、第2流路42の出口である光源保持部分22(光源装置10)の下方に風速の高い空気を供給できる。よって、光源装置10の放熱性を向上させることができる。また、第2流路42を流れる風は上述のように複数のフィン49に接触することで板部46の下面46b側に固定された制御基板60で発生した熱も効率良く放出することができる。
続いて、本実施形態の車両用灯具100の動作について図面を参照しながら説明する。
図10は車両用灯具100の動作を説明するためのフロー図である。
以下の処理は、制御基板60によって行われる。
はじめに、制御基板60は光源給電用基板61に実装されたサーミスタの検出結果に基づき、環境温度に関する情報を取得する(図10に示すステップS1)。制御基板60は、環境温度が光源装置10の駆動可能範囲外である場合(すなわちサーミスタに異常がある場合)、光源装置10の駆動を中止する(図10に示すステップS6)。
環境温度は光検出部52の検出精度に影響を及ぼす。制御基板60は、環境温度が光源装置10の駆動可能範囲内である場合、後述する光源装置10の異常判定に用いる判定値を環境温度に基づいて設定する(図10に示すステップS2)。制御基板60は、設定した判定値に応じて、光検出部52から受信した信号の補正量を調整することで、環境温度によらず光源装置10の異常判定を良好に行うことが可能となる。
制御基板60は、判定値を設定した後、半導体レーザー10aの駆動状態がOKか否かを確認し(図10に示すステップS3)、半導体レーザー10aが駆動していない場合(NOの場合)、光源給電用基板61を介して半導体レーザー10aを駆動する(図10に示すステップS4)。
これにより、光源装置10は、光射出部9から白色の光を射出する。光射出部9から射出された光は、リフレクタ15で反射されて、前方に照射されて、仮想鉛直スクリーン上に基本配光パターン(ハイビーム用配光パターン)を形成する。
半導体レーザー10aが発熱することで光源装置10の温度が上昇する。光源装置10の熱はヒートシンク20(第1部材21)に直接或いは取付プレート11を介して間接的に伝達される。第1部材21に伝達された熱は第2部材25へと伝達される。このようにして、光源装置10の熱はヒートシンク20の全体へと拡がる。第1部材21は複数のフィン24を介して熱を放出し、第2部材25は複数のフィン49を介して熱を放出する。
本実施形態において、制御基板60は光源装置10の駆動に合わせて送風ファン30を駆動する。送風ファン30による送風は第1流路41及び第2流路42を流れる。本実施形態において、第1流路41及び第2流路42内には複数のフィン24が配置されるため、流路内を流れる空気はフィン24に良好に接触する。よって、第1部材21は放熱性能に優れたものとなる。つまり、第1部材21は熱を効率良く放出することができる。
ヒートシンク20において光源装置10の近傍は非常に高温となる。本実施形態において、第2流路42は光源装置10側に向かうにつれて断面積が小さくなるため、第2流路42内を流れる空気の流速は光源装置10側ほど早くなる。よって、第2流路42の出口である光源装置10の下方(近傍)には流速の高い空気が供給される。これにより、光源装置10で発生した熱がヒートシンク20により効率良く放熱されるので、光源装置10を効率良く冷却することができる。
本実施形態において、第1流路41内を流れる空気は光源装置10を直接冷却するので、光源装置10の熱を効率的に低減させることができる。
ところで、半導体レーザー10aがレーザー光Lを放出中、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)することもあり得る。以下、半導体レーザー10aがレーザー光Lを放出中、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合の車両用灯具100の動作例(半導体レーザー10aの制御例)について説明する。
本実施形態において、制御基板60は、光検出部52により光源装置10の光射出状況を検出し、この検出結果に基づいて光源装置10の異常を判定した場合(異常有の場合)、光源装置10の駆動を停止する(図10に示すステップS5,S6)。
具体的に本実施形態において、光源装置10の光射出部9から射出された光の一部は、検出部用反射面75で反射されて光検出部52に入射する。光検出部52は検出結果を制御基板60に送信する。制御基板60は、光検出部52から送信された結果に基づき、光源装置10における光照射状態を判定する。
制御基板60は、例えば、光検出部52による検出結果が正常である場合(すなわち、光を検出した場合)、光源装置10が正常であると判定して、レーザー光を継続して放射するように半導体レーザー10aの駆動させつつ、上記ステップS1に戻る。ステップS1に戻った後、上記ステップS2からステップS5を繰り返す。
一方、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合、光検出部52には検出光(光WL)が入射しなくなる。すなわち、光検出部52による検出結果が異常有の場合、制御基板60は、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)或いは光検出部52が故障したと判定して、レーザー光を放出しないように半導体レーザー10aの駆動を中止して光源装置10の電源をOFFする(図10に示すステップS6)。
これにより、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されるレーザー光がリフレクタ15で反射されて外部に射出されるのを抑制することができる。したがって、車両前方に位置する人の眼にレーザー光が直接入射することを防止できる。
また、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されたレーザー光は、図7に示したように、リフレクタ15に形成された開口部71に入射し、傾斜面80により車両後方側に向けて反射される。傾斜面80により反射されたレーザー光は遮蔽部材35によって遮蔽される。
したがって、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合において、光源装置10から射出されたレーザー光がリフレクタ15側に入射した場合でも、車両前方側へ照射されることは無い。
以上説明したように、本実施形態によれば、光源装置10の車両後方側かつ光射出部9よりも下方側に配置した光検出部52に対して検出部用反射面75で光射出部9の光を導くことで、外乱光による影響を抑制しつつ、良好な検出精度を実現したリフレクタ型の車両用灯具100を実現できる。
また、本実施形態では、光検出部52が制御基板60に実装されるため、光検出部52を実装するための構造が不要となるため、全体構成を小型化できる。
また、本実施形態では、制御基板60をヒートシンク20に固定するため、制御基板60で発生した熱を放熱することができる。
また、本実施形態では、ヒートシンク20に形成した通光溝36と貫通孔43aにより、外乱光の影響を低減しつつ、検出部用反射面75で反射した検出光をヒートシンク20の下方に配置した光検出部52に良好に入射させることができる。
また、第1部材21と一体に形成された遮光部37を備えるため、光射出部9から車両後方に射出されてリフレクタ15の反射面或いは検出部用反射面75に入射しない光、すなわち、リフレクタ15内の迷光や外乱光を遮光することができる。よって、光検出部52が外乱光の影響を受けて誤動作を招く可能性を低くすることができる。
また、本実施形態では、光射出部9から射出されて第1反射面72a或いは第2反射面73aに入射しない光を遮る位置、かつ、第1反射面72a或いは第2反射面73aからの反射光を遮らない位置に配置された遮光部材19を備えるため、明るいハイビーム用配光パターンを得ることができる。
また、本実施形態において、光検出部52は、リフレクタ15で反射させたとしても基本配光パターンとして活用することができない光(光射出角度θが70〜85°の光)を検出に利用するので、基本配光パターンの光量に影響を与えることなく、光を有効利用することができる。
また、本実施形態の車両用灯具100によれば、リフレクタ15の開口部71が車両前方側から視認されることによる見映えの低下を低減できる。
また、本実施形態の車両用灯具100によれば、第1流路41により光源装置10を直接冷却するとともに、第2流路42により光源装置10の下方(近傍)に高い風速で空気を供給できるので、半導体レーザー10aを備えることで高温となる光源装置10を効率良く冷却することができる。第2流路42は断面積が徐々に変化するため、流路内を空気がスムーズに流れるので、光源装置10を効率良く冷却できる。
また、本実施形態では、送風ファン30で発生させる風のほぼ全てを流路40内に供給するため、送風ファン30で発生させた風を効率良く利用できる。
また、本実施形態では、ヒートシンク20の一部が流路40を構成するため、部品点数を削減することで低コスト化及び小型化を図ることができる。本実施形態のヒートシンク20は複数の部材(第1部材21及び第2部材25)を用いて構成されるため、流路40を兼ねた複雑な形状にも対応可能である。
また、本実施形態のヒートシンク20は複数のフィン24、49を備えるため、送風ファン30からの送風によって光源装置10の熱を効率良く放出することができる。
また、本実施形態では、光源装置10から光源装置10から後方斜め上向きに放出される光(基本配光パターンとしては活用できない光)をフォトダイオード(光検出部52)に入射させるようにしているため、光源装置10の光利用効率を高めることができる。
また、本実施形態では、光検出部52の検出結果に基づき、レーザー光Lを放出しないように半導体レーザー10aを制御するため、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されるレーザー光Lがリフレクタ15で反射されて、外部に射出されるのを抑制できる。
本実施形態によれば、仮に、レーザー光Lを放出しないように半導体レーザー10aが制御されるまで時間を要したとしても、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されたレーザー光Lは開口部71を通るので、該レーザー光Lが反射されて外部に射出されるのを抑制できる。
また、本実施形態では、貫通孔43a内に光検出部52を収容することで外乱光を遮光するので、フォトダイオード(光検出部52)のS/N比を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
また、上記実施形態では、リフレクタ15に対して光源装置10が車両上下方向の下側に配置される場合を例に挙げたが、リフレクタ15に対して光源装置10が車両上下方向の上側に配置されていても良い。あるいは、リフレクタ15に対して光源装置10が車両左右方向のいずれかに配置されていても良い。
9…光射出部、10…光源装置、15…リフレクタ、20…ヒートシンク(放熱部材)、21…第1部材(第1放熱部材)、25…第2部材(第2放熱部材)、30…送風ファン(送風装置)、36…通光溝(第1通光孔)、37…遮光部、40…流路、41…第1流路、42…第2流路、43…凸部、43a…貫通孔(第2通光孔)、46a…上面(第1面)、6b…下面(第2面)、52…光検出部、60…制御基板、72a…第1反射面、73a…第2反射面、75…検出部用反射面、100…車両用灯具。

Claims (7)

  1. 光を射出する光射出部を含む光源装置と、
    前記光射出部から射出された光を車両前方側に略平行光として反射する反射面と、
    前記光源装置の車両後方側かつ前記光射出部の光射出方向の反対側に設けられる光検出部と、
    前記反射面の車両後方側に設けられ、前記光射出部から射出された光の一部を検出光として前記光検出部に導く検出部用反射面と、を備える
    車両用灯具。
  2. 前記光源装置の駆動を制御する制御基板をさらに備え、
    前記光検出部は、前記制御基板に実装されている
    請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記光源装置から発生する熱を放熱する放熱部材と、前記放熱部材に対して送風する送風装置と、を備え、
    前記放熱部材は、前記光源装置を保持する第1放熱部材と、前記送風装置からの風を前記光源装置に導く流路を前記第1放熱部材との間で構成する第2放熱部材とを有し、
    前記制御基板は、前記第2放熱部材に接続されている
    請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記第1放熱部材は、前記検出光を通過させる第1通光孔を有し、
    前記第2放熱部材は、前記第1通光孔を通過した前記検出光を前記検出部へと導く第2通光孔を有する
    請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記第2放熱部材は、前記流路側に位置する第1面と、前記制御基板に接続される第2面とを有し、
    前記第1面は、前記検出部用反射面からの光の光路上に凸部が設けられており、
    前記凸部には、前記第2通光孔が形成されている
    請求項4に記載の車両用灯具。
  6. 前記第1放熱部材は、前記光射出部から車両後方側に射出されて前記反射面及び前記検出部用反射面に入射しない光を遮光する遮光部を有する
    請求項4又は5に記載の車両用灯具。
  7. 前記検出部用反射面は、前記光射出部から射出された光のうち、該光射出部における光射出面の法線方向に対して70〜85°の角度をなす光が入射する位置に配置されている
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車両用灯具。
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