JP2017062885A - 車両用灯具 - Google Patents

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Takahiko Tokiwa
貴彦 常盤
俊弥 岩▲崎▼
Toshiya Iwasaki
俊弥 岩▲崎▼
嘉昭 中里
Yoshiaki Nakazato
嘉昭 中里
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Abstract

【課題】光源を効率良く冷却できる、車両用灯具を提供する。【解決手段】光源装置と、光源装置に接続される第1部材を有し、光源装置から発生する熱を放熱する放熱部材と、放熱部材に対して送風する送風装置と、送風装置側と光源装置側との間において、該送風装置によって生じた風が第1部材に沿って流れる流路を有するダクトと、を備え、ダクトは、光源装置側における流路の断面積が送風装置側における流路の断面積よりも小さい車両用灯具に関する。【選択図】図6

Description

本発明は、車両用灯具に関するものである。
従来、光源と、該光源から射出した光を反射するリフレクタと、光源で発生した熱を放熱するヒートシンクと、該ヒートシンクの放熱フィンに空気を吹き付けるファンとを備えた車両用灯具が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この車両用灯具ではヒートシンクはファンと同等の大きさで構成されており、ファンから吹き付けられた風で当該ヒートシンクの放熱フィンが冷却されることにより、光源の冷却を行っている。
特開2014−102988号公報
しかしながら、上記従来技術においてはファン及びヒートシンクのサイズがそれぞれ同等である。すなわち、光源で発生する熱は、ヒートシンクにおける光源との接続部分に伝達し、ヒートシンク全体へと伝達する。そして、十分に送風性能を有する大きさのファンにより放熱フィンに一様に風を吹き付けることで、光源で発生する熱はヒートシンクを介して放熱されている。このため、ヒートシンクにおいて最も高温となる光源と接続される部分を積極的に冷却することができず、結果として光源を効果的に冷却することができなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光源を効率良く冷却できる、車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に従えば、光源装置と、前記光源装置に接続される第1部材を有し、前記光源装置から発生する熱を放熱する放熱部材と、前記放熱部材に対して送風する送風装置と、前記送風装置側と前記光源装置側との間において、該送風装置によって生じた風が前記第1部材に沿って流れる流路を有するダクトと、を備え、前記ダクトは、前記光源装置側における前記流路の断面積が前記送風装置側における前記流路の断面積よりも小さい車両用灯具が提供される。
本態様の車両用灯具によれば、光源装置側の流路の断面積が送風装置側の流路の断面積よりも小さいため、流路内の空気の流れは光源装置側に近づくにつれて風速が早くなる。これにより、放熱部材は、第1部材のうち光源装置の近傍に風速の速い空気が供給されるため、光源装置で発生した熱を効率良く放出することができる。したがって、光源装置を効率良く冷却することができる。
また、上記車両用灯具においては、前記ダクトは、前記光源装置と前記送風装置との間において、前記流路の断面積が徐々に変化する構成とするのが望ましい。
この構成によれば、流路内において空気がスムーズに流れるので、光源装置を効率良く冷却できる。
また、上記車両用灯具においては、前記ダクトは、前記光源装置の下方及び上方に前記送風装置によって生じた風を供給する通風口を有する構成とするのが望ましい。
この構成によれば、通風口により光源装置の上方に空気が導かれるため、該上方に流れた空気により光源装置を直接冷却することができる。よって、光源装置をより効率良く冷却することができる。
また、上記車両用灯具においては、前記ダクトにおける前記送風装置との接続部の外形は、該送風装置の外形と同じ或いはそれ以上の大きさである構成とするのが望ましい。
この構成によれば、送風装置により発生させた風のほぼ全てをダクト内に取り込むことができるので、送風装置で発生させた風を効率よく利用できる。
また、上記車両用灯具においては、前記送風装置は、前記光源装置に対して車両後方側に配置されている構成とするのが望ましい。
この構成によれば、送風装置を光源装置の車両後方側配置しているため、光源装置に対して送風装置を下方側に配置する場合に比べて、装置構成の上下方向のサイズを小型化できる。
また、上記車両用灯具においては、前記光源装置の上方に設けられ、該光源装置から射出された光を車両前方側へと反射する反射部材をさらに備え、前記ダクトは、前記光源装置側から前記送風装置側へと向かって斜め上方に延びる天板部を含む構成とするのが望ましい。
この構成によれば、ダクトは反射部材側(光源装置の上方側)に向かって流路が拡大したテーパー状となる。そのため、ダクトは反射部材の車両後方側に生じるスペースに設置可能となり、装置構成の上下方向のサイズが大型化するのを抑制できる。
また、上記車両用灯具においては、前記放熱部材の一部が前記ダクトの構成部品を兼ねる構成とするのが望ましい。
この構成によれば、放熱部材の一部でダクトを構成できるので、部品点数を削減することで低コスト化及び小型化を図ることができる。
また、上記車両用灯具においては、前記放熱部材は、複数のフィンを有し、前記複数のフィンは、それぞれ前記ダクト内に前記送風装置側から前記光源装置側に向かって延びるようにようにして設けられ、前記複数のフィンの間が前記流路とされているのが望ましい。
この構成によれば、複数のフィンにより表面積が増えるので、放熱性能を向上させることができる。
また、流路内を流れる空気がフィンに良好に接触するので、放熱部材の放熱性能を向上させることもできる。
また、上記車両用灯具においては、前記複数のフィン同士の間隔は、前記送風装置側よりも前記光源装置側の方が狭い構成とするのが望ましい。
この構成によれば、フィンにより形成された流路は光源装置側の断面積が送風装置側の断面積よりも小さくなる。よって、上述のように、流路内を流れる空気の風速を光源装置側において速くすることができる。
また、上記車両用灯具においては、前記放熱部材は少なくとも、前記第1部材と、第2部材と、の複数の部材で構成され、前記第1部材に対して、前記第2部材が下方から係合されていることによって前記ダクトを形成しているのが望ましい。
この構成によれば、ダクトを兼ねた複雑な形状の放熱部材を実現できる。
本発明によれば、光源を効率良く冷却することができる。
車両用灯具の構成を示す斜視図である。 (a)は車両用灯具の平面図、(b)は車両用灯具の側面図、(c)は車両用灯具の正面図である。 光源装置の概略構成を示した断面図である。 車両用灯具の分解斜視図である。 車両用灯具を車両後方側から視た図である。 (a)は図2(c)のA−A線矢視による断面図、(b)は図2(c)のB−B線矢視による断面図である。 図6(a)に対応する風速分布のシミュレーション結果を示す図である。 図6(b)に対応する風速分布のシミュレーション結果を示す図である。 リフレクタの周辺の要部構成を示す断面図である。 変形例に係るダクトの構成を示す図である。 変形例に係るダクトの構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態である車両用灯具について図面を参照しながら説明する。以下の説明で用いる図面は、特徴を分かり易くするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本実施形態では、ハイビーム用配光パターンを形成するように構成されたリフレクタ型の車両用灯具を例示する。本実施形態の車両用灯具は、例えば、通常のハイビームの高照度帯に追加で点灯することにより、遠方視認性を向上させるために用いられる。
図1は本実施形態の車両用灯具100の構成を示す斜視図である。図2(a)は車両用灯具100を上方から視た平面図であり、図2(b)は車両用灯具100を示す側面図であり、図2(c)は車両用灯具100の構成を示す正面図である。
本実施形態で説明に用いる図面では、3次元直交座標系としてXYZ座標系を用いる場合がある。以下、XYZ座標系において、X軸方向とは車両用灯具100の光軸と平行な方向であり、Y軸方向は車両用灯具100を搭載する車両の左右方向と平行な方向であり、Z軸方向とはX軸方向及びY軸方向とそれぞれ直交する方向である。また、X軸方向を車両前後方向、Y軸方向を車両左右方向、Z軸方向を車両上下方向、+X側を車両前方側、−X側を車両後方側、+Z側を単に上方側、−Z側を下方側と称す場合もある。
図1、2に示すように、本実施形態の車両用灯具100は、光源装置10と、リフレクタ(反射部材)15と、遮光部材19と、ヒートシンク(放熱部材)20と、送風ファン(送風装置)30と、ダクト40(図5参照)と、光検出装置50と、制御装置60とを備えている。なお、制御装置60は、例えば、ECU等の制御回路から構成され、車両用灯具100の各構成要素(例えば、光源装置10、光検出装置50)を後述のように制御する。
図3は光源装置10の概略構成を示した断面図である。
図3に示すように、光源装置10は、レーザー光を射出する半導体レーザー10aと、半導体レーザー10aからのレーザー光Lの少なくとも一部を吸収して波長変換する波長変換部材10bと、レーザー光Lを波長変換部材10bに集光させる集光レンズ10cとを含む。
半導体レーザー10aは、例えば、レーザー光を射出する半導体レーザー素子と該半導体レーザー素子から射出された光を平行化するコリメートレンズとがパッケージ化された所謂キャンタイプの半導体レーザー光源である。
半導体レーザー素子としては、例えば、発光波長が青系(450nm程度)のレーザーダイオード等を用いることができる。なお、半導体レーザー素子の発光波長は、青系(450nm程度)に限定されない。
波長変換部材10bは、例えば、蛍光体層を含む。蛍光体層は、例えば、セリウムCe等の付活剤が導入されたYAGとアルミナAlとの複合体(焼結体)から構成される。
半導体レーザー10aから射出されたレーザー光Lの一部は波長変換部材10bに吸収されることで黄色の蛍光YLに変換される。半導体レーザー10aから射出されたレーザー光Lの残りは波長変換部材10bを透過し、青色光BLとして射出される。なお、波長変換部材10bは青色光BLを透過させる際、拡散させても良い。青色光BLは蛍光YLと合成されることで白色の光WLを生成する。波長変換部材10bの上面は白色の光WLを射出する光射出部9を構成する。
光源装置10は半導体レーザー10aを用いるため、発光ダイオードを用いた光源に比べて発熱により高温となる。そのため、光源装置10の熱を効率的に低減させる必要がある。本実施形態の光源装置10は、後述するヒートシンク20により光源装置10で発生した熱を放熱することで半導体レーザー10aの熱を低減させるようにしている。
光源装置10から射出された白色の光WLは、リフレクタ15に入射する。リフレクタ15は光源装置10からの光WLを車両前方に向けて反射する。リフレクタ15から射出された光WLは前方に照射され、仮想鉛直スクリーン上に基本配光パターン(ハイビーム用配光パターン)を形成する。
図4は車両用灯具100の分解斜視図である。
図4に示すように、光源装置10は取付プレート11を介してヒートシンク20に取り付けられている。取付プレート11は、2つのネジ部材12により光源装置10とともにヒートシンク20に固定される。光源装置10とヒートシンク20との間には熱伝導部材13が配置されている。熱伝導部材13は、例えば、グリス等から構成され、光源装置10とヒートシンク20とを接触面積を大きくすることで両者の間の熱抵抗を低減する。これにより、光源装置10の熱がヒートシンク20側に良好に伝達される。
リフレクタ15は、ネジ部材16によりヒートシンク20に取り付けられている。
送風ファン30は、ネジ部材31によりヒートシンク20に取り付けられている。送風ファン30は、ヒートシンク20に対して送風することでヒートシンク20の冷却性能を向上させるためのものである。送風ファン30は、例えば、軸流型のファンから構成される。送風ファン30は、制御装置60と電気的に接続され、その駆動が制御される。
図5は車両用灯具100を車両後方側から視た図である。なお、図5では送風ファン30の図示を省略している。
図5に示すように、車両用灯具100は、送風ファン30によって生じた風(送風)が流れるダクト40を備えている。ダクト40は、光源装置10と送風ファン30との間に設けられ、送風ファン30による風を車両後方側から車両前方側に向かって供給する。
ダクト40における送風ファン30との接続部の外形は、送風ファン30の外形と同じ或いはそれ以上の大きさとするのが望ましい。ダクト40における送風ファン30との接続部とは図5の領域Sで示される部分である。本実施形態では、接続部40aの外形を送風ファン30の外形とほぼ同じ大きさとしている。
この構成によれば、送風ファン30により発生させた風のほぼ全てをダクト40内に取り込むことができるので、送風ファン30で発生させた風を無駄なく利用できる。
本実施形態のダクト40は後述の通風口41(図4参照)を有している。通風口41は、ダクト40内を流れる風の一部を後述のように上方空間(リフレクタ15の内側の空間)へと導くためのものである。通風口41は、ダクト40の車両左右方向において、光源装置10が配置される中央部分に位置している。
本実施形態において、ヒートシンク20の一部はダクト40の構成部品を兼ねている。つまり、本実施形態のダクト40は、ヒートシンク20の一部で構成されている。なお、ダクト40の詳細については後述する。
図4に戻り、ヒートシンク20は、第1部材21と、第2部材25とを含む。第1部材21は、光源装置10に直接接続される。第2部材25は、第1部材21に接続されることで第1部材21を介して、光源装置10から間接的に熱を放出させる部材である。
第1部材21及び第2部材25は、例えば、アルミニウム等の放熱性の高い材料から構成されている。本実施形態のヒートシンク20は、複数の部材(第1部材21及び第2部材25)を用いることで上述のようにダクト40(図5参照)を兼ねた複雑な形状を実現している。
第1部材21及び第2部材25はネジ部材26により互いが固定される。第1部材21と第2部材25との間には熱伝導部材7が配置されている。熱伝導部材7は、例えば、グリス等から構成され、第1部材21と第2部材25との接触面積を大きくすることで両者の間の熱抵抗を低減する。これにより、光源装置10の熱は、第1部材21を介して第2部材25側に良好に伝達されるようになっている。すなわち、光源装置10の熱は、ヒートシンク20の全体に良好に伝達されるようになっている。
図6(a)は図2(c)のA−A線矢視による断面図であり、図6(b)は図2(c)のB−B線矢視による断面図である。
図4及び図6(a)に示すように、第1部材21は、一対の側板部21aと、天板部21bと、光源装置10を保持する光源保持部分22と、光検出装置50を保持する検出装置保持部分23と、上記通風口41と、複数のフィン24と、を有する。
車両左右方向において互いが平行に配置された一対の側板部21aは天板部21bを介して連結されている。一対の側板部21a及び天板部21bは上記ダクト40の構成部材である。
光源保持部分22は、車両後方側において、一対の側板部21a及び天板部21bに接続される(図4及び図6(b)参照)。光源保持部分22における天板部21bとの接続部分に上記通風口41が位置する。
検出装置保持部分23は、一対の側板部21aに挟持されており、下端部側において天板部21bと接続される。検出装置保持部分23における天板部21bとの接続部分に上記通風口41が位置する。
図4に示すように、光源保持部分22は、取付プレート11を固定する上記ネジ部材12を取り付けるためのネジ穴部22aと、光源装置10を保持するための貫通孔22bと、リフレクタ15を固定する上記ネジ部材16を取り付けるためのネジ穴部22cとを有している。
光源制御用回路基板61は、光源保持部分22の下面側にネジ部材62により固定される。そのため、光源保持部分22の下面のうち光源制御用回路基板61が配置される部分には、複数のフィン24が形成されていない。
光源制御用回路基板61は、光源装置10に対して電力及び駆動信号を供給する。なお、光源制御用回路基板61には不図示のサーミスタが実装されており、光源装置10(半導体レーザー10a)の温度が計測可能である。光源制御用回路基板61は、制御装置60と電気的に接続される。制御装置60は、光源制御用回路基板61を介して光源装置10の駆動を制御する。
本実施形態において、光検出装置50は検出装置保持部分23にネジ部材51により固定される。検出装置保持部分23は、ネジ部材51を取り付けるためのネジ穴部23aを有する。
図6(a)、(b)に示すように、光源保持部分22は、水平面(XY平面)に対して所定角度だけ傾いており、光源装置10を水平面に対して車両後方側に所定角度だけ傾斜させた状態に保持することが可能である。検出装置保持部分23は、光源保持部分22に対して上方に配置され、下端部側に対して上端部側を車両後方側(−X方向側)に所定角度だけ傾けた形状を有する。
このようにして、検出装置保持部分23上に保持された光検出装置50は、光源保持部分22上に保持された光源装置10から射出された光のうち所定角度の成分を良好に検出可能である。
複数のフィン24は、空気との接触面積を増やすことで、光源装置10で発生した熱を効率的に放出するための放熱フィンである。複数のフィン24は車両前後方向に沿って延びる板状の部材からなり、車両左右方向において一対の側板部21aと平行に配置される(図5参照)。複数のフィン24の一部は、天板部21bと検出装置保持部分23とを連結する。
図4に示したように、第2部材25は、底板部27と、一対の側板部28と、連結部29とを有する。底板部27及び一対の側板部28は、第1部材21とともに上記ダクト40を形成する。連結部29は、一対の側板部28の車両前方側の端部28aに連結される。連結部29は、上述した熱伝導部材7を介して第1部材21の光源保持部分22の下面と接続される。連結部29には、ネジ部材26を挿通させるための貫通孔29aが形成されている。
連結部29の下面には複数のフィン34が形成されている。複数のフィン34は、空気との接触面積を増やすことで、光源装置10で発生した熱を効率的に放出するための放熱フィンである。複数のフィン34は車両前後方向に沿って延びる板状の部材であり、車両左右方向において一対の側板部28と平行に配置される。
なお、本実施形態において、連結部29は凹部29cを有する。凹部29cは、第1部材21(光源保持部分22)に取り付けられた光源制御用回路基板61との干渉をさけるためのものである。上記複数のフィン34は凹部29cの下面にも形成されている。
本実施形態のヒートシンク20では、第1部材21の下面に光源制御用回路基板61を配置する都合上、第1部材21の下面にフィン24を形成できないものの、連結部29の下面側に上記フィン34を設けることで光源装置10の下方における冷却性能を向上させている。
また、本実施例の光源保持部分22において、送風ファン30側の端部から光源装置10の直下近傍に至るまでの位置には、傾斜部70が形成されている。この傾斜部70は、送風ファン30側の端部から光源装置10の直下近傍に至るまで、緩やかに下方に傾斜した形状を成している。また、この傾斜部70はY軸方向における光源装置10の幅と略同一の幅にて形成されており、光源装置10の存在しない位置(図6(b)のB−B断面図参照)には設けられていない。この傾斜部70がもたらす効果については後述する。
続いて、ダクト40の構成について説明する。
図6(a)、(b)に示すように、ダクト40の内面の一部(上面部)を構成する天板部21bは、光源装置10側から送風ファン30側に向かって斜め上方に延びる。一方、ダクト40の内面の一部(下面部)を構成する底板部27は、光源装置10側から送風ファン30側に向かって水平面となっている。
本実施形態のダクト40は、リフレクタ15側(光源装置10の上方側)に向かって流路Rが拡大したテーパー状となっている。そのため、ダクト40はリフレクタ15の車両後方側に生じるスペースに設置可能となり、装置構成の上下方向のサイズが大型化するのを抑制できる。
本実施形態においては、ダクト40内に複数のフィン24が配置される。そのため、ダクト40内には、フィン24、天板部21b及び底板部27により区画された複数の流路Rが形成されている(図5参照)。
本実施形態において、フィン24は流路Rを構成しているため、該流路R内を流れる空気によって第1部材21の熱を効率良く放出することができる。
ダクト40は、光源装置10側における流路Rの高さ(Z軸方向の高さ)が送風ファン30側における流路Rの高さ(Z軸方向の高さ)よりも小さくなっている。つまり、ダクト40は、光源装置10側における流路Rの断面積が送風ファン30側における流路Rの断面積よりも小さくなっている。また、光源保持部分22に設けられた傾斜部70も同様に、ダクト40が光源装置10側における流路Rの高さ(Z軸方向の高さ)が送風ファン30側における流路Rの高さ(Z軸方向の高さ)よりも小さくなるように形成されている。
本実施形態において、流路Rはテーパー形状となっており、該流路Rの断面積が徐々に変化している。この構成によれば、流路Rの断面積を緩やかに変化させることによって、ダクト40内における圧損を減らし、空気をスムーズに流すことができる。
ダクト40の流路R内に送り込まれた空気の流れは、天板部21bに沿って光源装置10側に向かう斜め下方の流れと、底板部27に沿って光源装置10側に向かう流れとを含む(図6(a)、(b)参照)。
本実施形態において、光源装置10側へ向かって流路Rの断面積が小さくなるため、ダクト40内を流れる空気の流量が略一定であれば、流路R内の空気の流れは、光源装置10側に近づくにつれて風速が早くなる。また、ダクト40内を流れる空気は通風口41を介してリフレクタ15内(光源装置10の上方)に流れ込んで光源装置10の近傍を通過する(図6(b)参照)。
図7、8はダクト40の流路R内における風速分布のシミュレーション結果を示した図である。図7、8において等高線で囲む領域は同じ風速となっている。
なお、図7は図6(a)の断面位置に対応する図であり、図8は図6(b)の断面位置に対応する図である。
図7、8からは、送風ファン30によりダクト40内に取り込まれた空気が光源装置10側に近づくにつれてダクト40内を流れる空気の風速が速くなることが確認できる。特に、図8からは、通風口41を有しない場所においては光源装置10側において風速が顕著に早くなることが分かる。また、図7からは、ダクト40内を流れる空気の流れは、通風口41を介して分岐されることでリフレクタ15内(光源装置10の上方)に流れ込んで光源装置10の近傍を通過することが確認できる。
したがって、本実施形態の車両用灯具100によれば、ダクト40内を流れる空気の風速が光源装置10側に近づくにつれて早くなるため、ダクト40の出口である光源装置10の下方に風速の高い空気を供給することができる。光源装置10の下方には複数のフィン34が配置されるため、複数のフィン34を介して第2部材25の熱が効率良く放出される。第2部材25は、光源装置10を保持する第1部材21と熱的に接続されるため、光源装置10で発生した熱を効率良く放出することができる。よって、ヒートシンク20は、光源装置10で発生した熱を効率良く放熱することができる。
また、通風口41によりリフレクタ15内に流れ込んだ空気が光源装置10を直接冷却するので、ヒートシンク20とともに光源装置10で発生した熱を効率的に低減させることができる。
図9はリフレクタ15の周辺の要部構成を示す断面図である。
図9に示すように、リフレクタ15は光源装置10からの光を車両前方に向けて反射する反射面15aを有する。反射面15aは、光源装置10からの光を反射し、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン上にハイビーム用配光パターンを形成するように構成された反射面である。
本実施形態において、反射面15aは光源装置10からの光を光軸AXに平行な平行光として反射させる。
ところで、光源装置10において、波長変換部材10bが例えば脱落又は欠損した状態となる場合もあり得る。この場合、光源装置10からレーザー光が直接リフレクタ15に入射し、外部に射出されるおそれがある。
これに対し、本実施形態のリフレクタ15は、反射面15aのうち、上述のように光源装置10からのレーザー光が直接入射する部分に貫通孔Hが形成されている。なお、貫通孔Hの大きさは、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から射出されるレーザー光の広がり角、波長変換部材10bからリフレクタ15までの距離、リフレクタ15や光源装置10の取り付け公差などによって適宜決定される。
この構成によれば、光源装置10において波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されるレーザー光が反射面15aに形成された貫通孔Hを通過するようになる。よって、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されたレーザー光が反射面15aで反射されることで外部に射出されるのを抑制できる。
本実施形態では、反射面15aの外側に、貫通孔Hを通過するレーザー光を遮る黒金属製の遮蔽部材17が配置されている。
本実施形態の車両用灯具100は、光源装置10から車両前方側に射出され、リフレクタ15に入射しない光を遮光するための遮光部材19を有している。ここで、車両前方側に射出されてリフレクタ15に入射しない光は、車両前方側に位置する人の眼に直接入射するおそれがある。つまり、遮光部材19は、光源装置10の光射出部9を車両前方側から直接視認されないようにするための機能を有した部材である。
本実施形態において、遮光部材19はリフレクタ15と一体に形成されている。遮光部材19は、上方遮光部材19aと下方遮光部材19bとを含む。
上方遮光部材19aは、リフレクタ15の反射面15aの車両前方側の端部に設けられる。上方遮光部材19aは、光源装置10の光射出部9から射出されて反射面15aに入射しない光(図9の符号L1で示す光)を遮る位置、かつ、反射面15aからの反射光を遮らない位置に配置されている。
下方遮光部材19bは、上方遮光部材19aよりも下方かつ車両後方側であって、光源装置10の近傍に配置される。下方遮光部材19bは、光源装置10の光射出部9から射出されて反射面15aに入射しない光(図9の符号L2で示す光)を遮る位置、かつ、反射面15aからの反射光を遮らない位置に配置されている。
光検出装置50は、リフレクタ15の車両後方側に配置された光検出部52を含む。光検出部52は、リフレクタ15に設けられた開口15bを介して光源装置10から射出された光の一部を検出する。開口15bはリフレクタ15における光検出部52と対向する位置に形成されている。光検出部52としては、例えば、フォトダイオードを用いることができる。
本実施形態では、リフレクタ15の車両後方側に配置された光検出部52により、光源装置10から射出された光の一部を直接検出するため、リフレクタ15の車両前方側にフォトダイオードを配置する場合のようにリフレクタ15に反射面等の光学系を形成する必要がない。よって、リフレクタ15のサイズを抑えることができるので、車両用灯具100を小型化することができる。
光検出装置50は、制御装置60に電気的に接続され、検出結果を制御装置60に送信する。制御装置60は、光検出装置50の検出結果に基づいて、光源装置10の駆動を制御する。
図9に示したように、光検出部52は、リフレクタ15による光の反射方向(光軸AX方向)において下方遮光部材19b(遮光部材19)よりも光源装置10の車両後方側に配置されるとともに、遮光部材19よりも下方側に位置する。
ここで、光源装置10において、光射出部9から射出された光はランバーシアン配光となるため、光射出部9の法線方向に対する角度θ(以下、光出射角度θと称す場合もある)が大きくなる程、光量が低下する。つまり、光射出部9から射出される光は、法線方向(光出射角度θ=0°)において光量が最大となり、光出射角度θが大きくなるに従って光量が減少する。
本実施形態において、光検出部52は、光射出部9から射出された光のうち光射出角度θが75°〜85°の光(図9の符号L3で示す光)を検出する。本実施形態では、例えば、光出射角度θが80°の光を検出する。
本実施形態において、リフレクタ15の反射面15aは光軸AXと略平行な方向に光を反射させる。しかしながら、本実施形態においては前述の通り、光源保持部分22が水平面(XY平面)に対して所定角度だけ傾いており、光源装置10を水平面に対して車両後方側に所定角度だけ傾斜させた状態に保持されている。そのため、上述のような光出射角度θの光(75°〜85°の光)は仮に反射面15aで反射させたとしても光源保持部分22と共に傾斜している遮光部材19によって遮光されてしまうため、所望な光(光軸AXに略平行な光)として前方に照射することができず、基本配光パターン(ハイビーム用配光パターン)として活用することができない。つまり、上述の光出射角度θの光を光検出部52の検出に利用することで、基本配光パターンの光量に影響を与えることなく、基本配光パターン(ハイビーム用配光パターン)として活用できない光を効率良く利用できる。
また、本実施形態では、ヒートシンク20の第1部材21(検出装置保持部分23)に光検出部52を保持することで、光検出部52をリフレクタ15から離れた位置に配置し、光源装置10から射出された光以外の光(例えば、太陽光や対向車からの光などの外乱光など)の影響を抑制している。さらに、本実施形態において、開口15bの車両前方側に配置された下方遮光部材19bは、外乱光が光検出部52に直接入射するのを抑制している。
光検出装置50は、光検出部52を覆うカバー部材53をさらに備えている。カバー部材53は、光源装置10からの光の一部を透過させて光検出部52に入射させる開口53aを有する。カバー部材53は外乱光を遮光するので、フォトダイオード(光検出部52)のS/N比を向上させることができる。
なお、光検出装置50は開口53aと光検出部52との間に光学フィルターをさらに備えていても良い。光学フィルターとしては、例えば、開口53aを通過した光源装置10からの光の一部(波長変換部材10bで波長変換された黄色の蛍光YL)だけを透過させ、それ以外の光を透過させないバンドパスフィルターを用いることができる。
このようにすれば、蛍光YL以外の光(例えば、太陽光や対向車からの光などの外乱光など)が光検出部52に入射するのを抑制できるので、フォトダイオード(光検出部52)のS/N比をさらに向上させることができる。
また、光検出部52として、受光角が狭角に設計されたフォトダイオードを用いてもよい。このようにすれば、外乱光の影響を低下させることができ、光検出部52の検出精度を向上させることができる。
続いて、本実施形態の車両用灯具100の動作について説明する。
以下の処理は、ECU等の制御回路から構成された制御装置60によって行われる。
制御装置60は、光源制御用回路基板61を介して光源装置10を駆動する。これにより、光源装置10は、光射出部9から白色の光WLを射出する。光射出部9から射出された光WLは、リフレクタ15の反射面15aで反射されて、前方に照射されて、仮想鉛直スクリーン上に基本配光パターン(ハイビーム用配光パターン)を形成する。
このとき、半導体レーザー10aが発熱することで光源装置10の温度が上昇する。光源装置10の熱はヒートシンク20(第1部材21)に直接或いは取付プレート11を介して間接的に伝達される。第1部材21に伝達された熱は第2部材25へと伝達される。このようにして、光源装置10の熱はヒートシンク20の全体へと拡がる。第1部材21は複数のフィン24を介して熱を放出し、第2部材25は複数のフィン34を介して熱を放出する。
本実施形態において、制御装置60は光源装置10の駆動に合わせて送風ファン30を駆動する。送風ファン30による送風はダクト40に形成された流路Rを通って光源装置10の下方へと流れる。本実施形態の流路Rは複数のフィン24で区画されるため、流路R内を流れる空気はフィン24に良好に接触する。よって、第1部材21は放熱性能に優れたものとなる。つまり、第1部材21は熱を効率良く放出することができる。
ヒートシンク20のうち光源装置10の近傍は非常に高温となる。本実施形態において、流路Rは光源装置10側に向かうにつれて断面積が小さくなるため、流路R内を流れる空気の流速は光源装置10側ほど早くなる。よって、ダクト40の出口である光源装置10の下方(近傍)に配置された複数のフィン34の間には、流速の高い空気が供給される。よって、複数のフィン34を介して第2部材25の熱は効率良く放出される。第2部材25は、光源装置10を保持する第1部材21と熱的に接続されるため、光源装置10で発生した熱を効率良く放出する。光源装置10で発生した熱は、ヒートシンク20により効率良く放熱される。よって、光源装置10を効率良く冷却することができる。
本実施形態において、ダクト40内を流れる空気の一部は通風口41を介してリフレクタ15内に流れ込み、光源装置10を直接冷却するので、光源装置10の熱を効率的に低減させることができる。
光源装置10の光射出部9から射出された光の一部(蛍光YL)は光検出部52により検出される。光検出部52は検出結果を制御装置60に送信する。制御装置60は、光検出部52から送信された結果に基づき、光源装置10における光照射状態を判定する。
制御装置60は、例えば、光検出部52による検出結果が正常である場合(すなわち、蛍光YLを検出した場合)、光源装置10が正常であると判定して、レーザー光Lを継続して放射するように半導体レーザー10aの駆動を制御する。
ところで、半導体レーザー10aがレーザー光Lを放出中、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)することもあり得る。以下、半導体レーザー10aがレーザー光Lを放出中、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合の車両用灯具100の動作例(半導体レーザー10aの制御例)について説明する。
波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合、光検出部52には、蛍光YLが入射しなくなる。光検出部52が蛍光YLを検出しない場合、制御装置60は、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)或いは光検出部52が故障したと判定して、レーザー光Lを放出しないように半導体レーザー10aを制御する。
これにより、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されるレーザー光Lがリフレクタ15の反射面15aで反射されて外部に射出されるのを抑制することができる。よって、車両前方に位置する人の眼にレーザー光が直接入射することが防止される。
また、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されるレーザー光Lは、図9に示したように、反射面15aに形成された貫通孔Hを通過する。そのため、仮に、レーザー光Lを放出しないように半導体レーザー10aが制御されるまで時間を要したとしても、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されるレーザー光Lが、反射面15aで反射されて、前方へ照射されるのを防止できる。
なお、レーザー光Lを放出しないように半導体レーザー10aを制御するまでの時間を、求められる安全性のレベルを超えない短い時間とすることができる場合には、反射面15aの貫通穴を省略してもよい。
以上説明したように、本実施形態の車両用灯具100によれば、ダクト40により光源装置10の下方(近傍)に高い風速で空気を供給できるので、半導体レーザー10aを備えることで高温となる光源装置10を効率良く冷却することができる。
ダクト40は流路Rの断面積が徐々に変化するため、流路R内において空気がスムーズに流れるので、光源装置10を効率良く冷却できる。
本実施形態のダクト40は、光源装置10の下方に加え、通風口41により光源装置10の上方に対しても送風することができる。これにより、光源装置10を直接冷却することができる。よって、本実施形態では、ヒートシンク20による冷却に加えて送風による冷却を行うので、光源装置10を効率良く冷却することができる。
また、本実施形態では、送風ファン30で発生させる風のほぼ全てをダクト40内に供給するため、送風ファン30で発生させた風を効率良く利用できる。
また、本実施形態の車両用灯具100によれば、送風ファン30を光源装置10の車両後方側配置しているため、光源装置10に対して送風ファン30を下方側に配置する場合に比べて、装置構成の上下方向のサイズを小型化できる。
また、本実施形態では、ヒートシンク20の一部がダクト40を兼ねるため、部品点数を削減することで低コスト化及び小型化を図ることができる。本実施形態のヒートシンク20は複数の部材(第1部材21及び第2部材25)を用いて構成されるため、ダクト40を兼ねた複雑な形状にも対応可能である。
また、本実施形態のヒートシンク20は複数のフィン24、29aを備えるため、送風ファン30からの送風によって光源装置10の熱を効率良く放出することができる。
また、本実施形態では、光源装置10から光源装置10から後方斜め上向きに放出される光(基本配光パターンとしては活用できない光)をフォトダイオード(光検出装置50)に入射させるようにしているため、光源装置10の光利用効率を高めることができる。
また、本実施形態では、光検出装置50の検出結果に基づき、レーザー光を放出しないように半導体レーザー10aを制御するため、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した場合、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されるレーザー光がリフレクタ15で反射されて、外部に射出されるのを抑制できる。
本実施形態によれば、仮に、レーザー光を放出しないように半導体レーザー10aが制御されるまで時間を要したとしても、波長変換部材10bが脱落(又は欠損)した状態の光源装置10から放出されるレーザー光が貫通孔Hを通るので、該レーザー光が反射面15aで反射されて外部に射出されるのを抑制できる。
また、本実施形態では、カバー部材53により光源装置10から射出された光以外の光(例えば、太陽光や対向車からの光などの外乱光など)を遮光するので、フォトダイオード(光検出部52)のS/N比を向上させることができる。
また、リフレクタ15の車両後方側に配置した光検出部52により光源装置10からの光を直接検出するので、リフレクタ15の車両前方側にフォトダイオードを配置する構造に比べて、リフレクタ15が大型化するのを抑制できる。よって、このリフレクタ15を備えた車両用灯具100の小型化を図ることができる。
また、本実施形態において、光検出部52は、リフレクタ15で反射させたとしても基本配光パターンとして活用することができない光(光出射角度θが70〜85°の光)を検出に利用するので、基本配光パターンの光量に影響を与えることなく、光を有効利用することができる。
本実施形態では、光検出部52をカバー部材53で覆い、該カバー部材53に設けた開口53aを介して光検出部52による検出を行うので、光検出部52のS/N比を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、天板部21bを底板部27に対して傾けて配置することで断面積を変化させた流路Rを構成する場合を例に挙げたが、流路Rの形状はこれに限定されない。例えば、送風ファン30側から光源装置10側に向かって底板部27を斜め上方に傾けることで光源装置10側に向かって断面積が小さくなる流路Rを形成しても良い。
また、ダクト40内におけるフィン24の配置を工夫することで送風ファン30側と光源装置10側との間で変化させることで光源装置10の近傍の風速を向上させるようにしても良い。
図10は、ダクト40内においてフィン40Aの数を異ならせた構成を概念的に示した図である。なお、図10において、右側を上流側(送風ファン30側)とし、左側を下流側(光源装置10側)とする。
図10に示す構成では、送風ファン30側から光源装置10側との間で、ダクト40内に配置されるフィン24Aの数を下流側に向かって増やしている。なお、フィン24Aは第1部材21に形成されている。
具体的に、ダクト40内において、車両幅方向に配置されるフィン24Aの数は上流側から下流側に向かって、3個、5個、9個である。つまり、ダクト40内において、フィン24A同士の間隔は上流から下流側に狭まっている。ダクト40内には、フィン24Aで区画された流路Rが形成される。図10においては、一対のフィン24Aで挟持された領域が流路Rに相当する。
図10の矢印で示すように、ダクト40内において、空気は上流から下流に流れる(車両後方側から車両前方側に流れる)過程で順次分岐され、各流路Rを流れる。そのため、上流側と下流側とを比較した場合、矢印で示す空気が流れるダクト40内の流路Rの断面積は相対的に小さくなっている。したがって、図10に示した構成においても、ダクト40内を流れる空気の流速を下流側に向かうにつれて速くなるので、上記実施形態と同様、光源装置10の近傍の風速を速くすることで該光源装置10を効率良く冷却することができる。
また、上記実施形態では、送風ファン30により流路R内に車両後方から車両前方に向かわせるように送風を行う場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、送風ファン30による送風方向を反対にしてもよい。すなわち、送風ファン30により流路R内に車両前方から車両後方に向かわせるように送風を行っても良い。この場合において、光源装置10の下方にはフィン34の隙間を通って流路Rを車両後方側に向かう空気の流れが生じる。ここで、ダクト40内を流れる空気の流量が一定であれば、流路Rは光源装置10側の断面積が送風ファン30側の断面積よりも相対的に小さいため、光源装置10側の流速が相対的に早くなる。よって、光源装置10の近傍に位置したフィン34に沿って風速の速い流れを生じさせることができるので、上記実施形態と同様、光源装置10を効率良く冷却することができる。
また、上記実施形態では、ヒートシンク20を用いてダクト40を形成する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、光源制御用回路基板61を用いてダクト40の一部を構成しても良い。具体的に、図11に示すように、第2部材25の底板部27の一部を光源制御用回路基板61に置き換えても良い。なお、図11は各部材の形状を模式化した模式図である。
この構成によれば、ダクト40内を通る空気の流れによって光源制御用回路基板61の放熱も同時に行うことができる。なお、光源装置10と光源制御用回路基板61とは不図示の領域において配線を介して電気的に接続される。
R…流路、10…光源装置、10a…半導体レーザー、15…リフレクタ(反射部材)、15a…反射面、20…ヒートシンク(放熱部材)、21…第1部材、21b…天板部、24、24A、34…フィン、30…送風ファン(送風装置)、40…ダクト、41…通風口、100…車両用灯具。

Claims (11)

  1. 光源装置と、
    前記光源装置に接続される第1部材を有し、前記光源装置から発生する熱を放熱する放熱部材と、
    前記放熱部材に対して送風する送風装置と、
    前記送風装置側と前記光源装置側との間において、該送風装置によって生じた風が前記第1部材に沿って流れる流路を有するダクトと、を備え、
    前記ダクトは、前記光源装置側における前記流路の断面積が前記送風装置側における前記流路の断面積よりも小さい
    車両用灯具。
  2. 前記ダクトは、前記光源装置と前記送風装置との間において、前記流路の断面積が徐々に変化する
    請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記ダクトは、前記光源装置の下方及び上方に前記送風装置によって生じた風を供給する通風口を有する
    請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記ダクトにおける前記送風装置との接続部の外形は、該送風装置の外形と同じ或いはそれ以上の大きさである
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  5. 前記光源装置は、半導体レーザーを含む
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  6. 前記送風装置は、前記光源装置に対して車両後方側に配置されている
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  7. 前記光源装置の上方に設けられ、該光源装置から射出された光を車両前方側へと反射する反射部材をさらに備え、
    前記ダクトは、前記光源装置側から前記送風装置側へと向かって斜め上方に延びる天板部を含む
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  8. 前記放熱部材の一部が前記ダクトの構成部品を兼ねる
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  9. 前記放熱部材は、複数のフィンを有し、
    前記複数のフィンは、それぞれ前記ダクト内に前記送風装置側から前記光源装置側に向かって延びるようにようにして設けられ、前記複数のフィンの間が前記流路とされている
    請求項8に記載の車両用灯具。
  10. 前記複数のフィン同士の間隔は、前記送風装置側よりも前記光源装置側の方が狭い
    請求項9に記載の車両用灯具。
  11. 前記放熱部材は少なくとも、前記第1部材と、第2部材と、の複数の部材で構成され、
    前記第1部材に対して、前記第2部材が下方から係合されていることによって前記ダクトを形成している
    請求項8乃至10のいずれか一項に記載の車両用灯具。
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