JP2018036973A - 抵抗膜式タッチパネルからのデータ取得方法、及び抵抗膜式タッチパネル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1方向に延びる複数の駆動電極と、第1方向に交差する第2方向に延びて、複数の駆動電極に隙間を介して対向する複数の検出電極と、を有する。第1駆動回路33が複数の駆動電極のうちの第1駆動電極群を順番に駆動する第1駆動モードにおいて、第1検出回路35が複数の検出電極のうちの第1検出電極群を検出し、第2検出回路45が複数の検出電極のうちの第2検出電極群を検出するステップを備える。第2駆動回路43が複数の駆動電極のうちの第2駆動電極群を順番に駆動する第2駆動モードにおいて、第1検出回路35が第1検出電極群を検出し、第2検出回路45が第2検出電極群を検出するステップを備える。
【選択図】図3
Description
したがって、上記のタッチパネル装置を製造する場合に、下記の問題が生じる。
第1に、タッチ・コントローラの数が増え、そのためコストアップになる。
第2に、タッチパネルにおいて各タッチ・コントローラが制御するセンサ領域同士の境界付近の製造が難しくなる。特にスクリーン印刷で電極を製造する場合、境界付近に両側の電極の端部が配置されることになる。そして、電極の端部は印刷膜厚のピークとなるので、そのため境界部分の感度が高くなってしまう。つまり、タッチパネルにおいて面内の感度ばらつきが生じる。
本発明の目的は、抵抗膜式タッチパネル装置のタッチ・コントローラの数を極力少なくして面内感度の均一性を高めることにある。
◎第1駆動回路が複数の駆動電極のうちの第1駆動電極群を順番に駆動する第1駆動モードにおいて、第1検出回路が複数の検出電極のうちの、第1駆動電極群に交差する第1検出電極群を検出し、第2検出回路が複数の検出電極のうちの、第1駆動電極群に交差する第2検出電極群を検出するステップ
◎第2駆動回路が複数の駆動電極のうちの、第1検出電極群及び第2検出電極群に交差する第2駆動電極群を順番に駆動する第2駆動モードにおいて、第1検出回路が第1検出電極群を検出し、第2検出回路が第2検出電極群を検出するステップ
この方法では、第1駆動回路が第1駆動電極群のうち1本の駆動電極を駆動しているときに、第1検出回路が第1検出電極群を検出し、第2検出回路が第2検出電極群を検出する。したがって、当該駆動電極上の交点が押されていれば、第1検出電極及び/又は第2検出電極から信号が検出されることで、押圧点が分かる。また、第2駆動回路が第2駆動電極群のうち1本の駆動電極を駆動しているときに、第1検出回路が第1検出電極群を検出し、第2検出回路が第2検出電極群を検出する。したがって、当該駆動電極上の交点が押されていれば、第1検出電極及び/又は第2検出電極から信号が検出されることによって、押圧点が分かる。
さらに、従来であれば例えば4つに分かれていたセンサ領域が本発明では1つになるので、本発明ではセンサ領域の内部に電極の端部が配置されない(つまり、電極同士の境界部分が存在しない)。この結果、タッチパネルの面内の感度均一性が向上する。
抵抗膜式タッチパネルは、第1方向に延びる複数の駆動電極と、第1方向に交差する第2方向に延びて、複数の駆動電極に隙間を介して対向する複数の検出電極と、を有する。
第1タッチ・コントローラは、複数の駆動電極のうちの第1駆動電極群に電気的に接続状態になる第1駆動回路と、複数の検出電極のうちの、第1駆動電極群に交差する第1検出電極群に電気的に接続状態になる第1検出回路とを有する。なお、ここでの「電気的に接続状態になる」とは、実際に電気信号を送受信することをいう。
第2タッチ・コントローラは、複数の駆動電極のうちの、第1検出電極群に交差する第2駆動電極群に電気的に接続状態になる第2駆動回路と、複数の検出電極のうちの、第1駆動電極群及び第2駆動電極群に交差する第2検出電極群に電気的に接続状態になる第2検出回路とを有する。なお、ここでの「電気的に接続状態になる」とは、実際に電気信号を送受信することをいう。
この装置では、タッチ・コントローラがカバーするセンサ領域を増やすことでき、つまりタッチ・コントローラの数を減らせる。具体的には、第1タッチ・コントローラ及び第2タッチ・コントローラは、従来であれば4個のタッチ・コントローラが必要であった4つのセンサ領域に対応する領域をカバーできる。
さらに、従来であれば例えば4つに分かれていたセンサ領域が本発明では1つになるので、本発明ではセンサ領域の内部に電極の端部が存在しない(つまり、電極同士の境界部分が存在しない)。この結果、タッチパネルの面内の感度均一性が向上する。
第2駆動回路が第2駆動電極群を順番に駆動する第2駆動モードにおいて、第1検出回路が第1検出電極群を検出し、第2検出回路が第2検出電極群を検出してもよい。
第2駆動モードにおいて、第1検出回路が第1検出電極群を検出する動作と、第2検出回路が第2検出電極群を検出する動作が同時に行われるように、第1タッチ・コントローラと第2タッチ・コントローラとが互いに同期を取ってもよい。
この装置では、第1検出回路が第1検出電極群を検出する動作と、第2検出回路が第2検出電極群を検出する動作が同時に行われるので、検出時間を短縮できる。
(1)タッチパネル装置の概略構成
図1を用いて、本発明の第1実施形態に係る抵抗膜式タッチパネル装置1(以下、「タッチパネル装置1」)を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る抵抗膜式タッチパネル装置の模式構成図である。タッチパネル装置1は、例えば、スマートフォン、タブレットPC、ノートPCに採用される。
なお、上側電極群と下側電極群が必ずしも、直交することは必要ではなく、いかなる角度で交わっていてもよい。また、上側電気極群、下側電極群、マトリックス領域の数は限定されない。
第1タッチ・コントローラ5及び第2タッチ・コントローラ7は、後述するように、電極に電圧を印加してその変化を検出することで、押し下げ位置を検出する機能を有している。
ホスト・コントローラ9は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。
図2を用いて、タッチパネル3の構造を説明する。図2は、タッチパネルの部分断面図である。
タッチパネル3は、主に、上側電極部材11と、下側電極部材13とから構成されている。上側電極部材11は、例えば矩形の絶縁フィルム15と、その下面の上に形成された上側電極群17とを有している。下側電極部材13は、例えば矩形の絶縁フィルム19と、その上面の上に形成された下側電極群21とを有している。上側電極部材11と下側電極部材13は、周縁部において互いに接着されている。絶縁フィルム15及び絶縁フィルム19は、透明であっても不透明であってもよい。
上側電極群17と下側電極群21は、上下方向に対向している。上側電極群17と下側電極群21との間には、隙間が確保されている。そして、駆動電極の領域が検出電極に向かって押し下げられると、押し下げ領域に位置付けられている駆動電極17Aと検出電極21Aが電気的に導通する。押し下げは、例えば、指、スタイラスペン、棒などで行えばよい。
なお、駆動電極17Aは、駆動動作の説明の場合は、それぞれの違いを明確にするために、Tx(xは正の整数)で表現する。また、検出電極21Aは、検出動作の説明の場合は、それぞれの違いを明確にするために、Rx(xは正の整数)で表現する。
絶縁フィルム15としては、ポリカーボネート系、ポリアミド系、若しくは、ポリエーテルケトン系などのエンジニアリングプラスチック、又は、アクリル系、ポリエチレンテレフタレート系、若しくは、ポリブチレンテレフタレート系などの樹脂フィルムを用いることができる。
また、絶縁フィルム15の上面に光反射防止のためにノングレア処理を施すことができる。例えば、凹凸加工したり、ハードコート層中に体質顔料やシリカ、アルミナなどの微粒子を混ぜたりするとよい。さらに、絶縁フィルム15は、1枚のフィルムではなく複数枚のフィルムを重ね合わせた積層体とすることもできる。
上側電極部材11と下側電極部材13との間には、スペーサ(図示せず)が存在する。スペーサとしては、絶縁基材と同様の樹脂フィルム等の他、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、若しくは、シリコーン系樹脂の如き適宜な樹脂の印刷層又は塗布層を用いることができる。スペーサは、一般に上側電極部材11と下側電極部材13とを固定する枠形態の両面テープ、接着剤又は粘着剤からなる接着層と兼ねさせることが多い。接着剤又は粘着剤からなる接着層を形成する場合にはスクリーン印刷等が用いられる。
なお、スペーサは、比較的大型のセンサの場合、駆動電極17Aや検出電極21Aの上部に配置されていてもよい。その場合、スペーサは、例えば、複数の小型のドーム状のものであってもよい。
検出電極21Aは、図2に示すように、絶縁フィルム15の上に、導電層27と、感圧インキ層29とを有している。なお、導電層の上にカーボン層が設けられていてもよい。カーボン層によって、導電層を硫化などの劣化から保護し、さらに表面の平滑化が実現されている。
感圧インキ層29を構成する組成物は、外力に応じて電気抵抗値などの電気特性が変化する素材からなる。感圧インキ層29は、塗布により配置することができる。感圧インキ層29の塗布方法としては、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、又はフレキソ印刷などの印刷法を用いることができる。
なお、駆動電極17Aは、検出電極21Aと同様であるので、説明を省略する。
図3を用いて、タッチ・コントローラの構成を説明する。図3は、第1タッチ・コントローラ及び第2タッチ・コントローラの内部構成のブロック図である。
第1タッチ・コントローラ5は、位置情報を取得する機能を有している。以下、具体的に第1タッチ・コントローラ5の構成を説明する。
第1センサ・コントローラ31は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。第1センサ・コントローラ31は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
第1センサ・コントローラ31の各要素の機能は、一部又は全てが、制御部を構成するコンピュータシステムにて実行可能なプログラムとして実現されてもよい。その他、制御部の各要素の機能の全部又は一部は、カスタムICにより構成されていてもよい。
第1タッチ・コントローラ5は、第1検出回路35(第1検出回路の一例)を有している。第1検出回路35は、検出電極21Aのうち一部のみ(具体的には、半分)から検出信号を受信する。検出信号が受信されるのは、図1及び図4に示すように、検出電極R1〜R9(第1検出電極群の一例)である。検出電極R1〜R9は駆動電極T1〜T14及び駆動電極T15〜T28に交差している。
第1タッチ・コントローラ5は、インターフェース39を有している。インターフェース39を介して、第1センサ・コントローラ31は、第2タッチ・コントローラ7及びホスト・コントローラ9と信号を送受信する。
特に、第1タッチ・コントローラ5は、図1に示すように、第2タッチ・コントローラ7との間で同期信号を互いに送受信している。
第2タッチ・コントローラ7は、センサ・コントローラ41を有している。センサ・コントローラ41は、後述する装置の制御を行う機能を有している。第2センサ・コントローラ41の構成は、第1センサ・コントローラ31と同じである。
第2タッチ・コントローラ7は、第2検出回路45(第2検出回路の一例)を有している。第2検出回路45は、検出電極21Aのうち一部のみ(具体的には、半分)から検出信号を受信する。検出信号が受信されるのは、図1及び図4に示すように、検出電極R10〜R18(第2検出電極群の一例)である。言い換えると、第2検出回路45は、第1検出回路35に接続されていない検出電極21Aに接続される。検出電極R10〜R18は、駆動電極T1〜T14及び駆動電極T15〜T28に交差している。
第2タッチ・コントローラ7は、インターフェース49を有している。インターフェース49を介して、センサ・コントローラ41は、第1タッチ・コントローラ5と信号を送受信する。
特に、第2タッチ・コントローラ7は、図1に示すように、第1タッチ・コントローラ5との間で同期信号を互いに送受信している。
図1において、破線で示すように、タッチパネル3は4つのセンサ領域に分割されている。タッチパネル3の第1センサ領域A(分割された領域を行列で説明すれば、左から1列目かつ上から1行目)は、第1タッチ・コントローラ5が駆動及び検出を行う。第2センサ領域B(左から1列目かつ上から2行目)は、第1タッチ・コントローラ5が駆動を行い、第2タッチ・コントローラ7が検出を行う。第3センサ領域C(左から2列目かつ上から1行目)は、第2タッチ・コントローラ7が駆動を行い、第1タッチ・コントローラ5が検出を行う。第4センサ領域D(左から2列目かつ上から2行目)は、第2タッチ・コントローラ7が駆動及び検出を行う。
タッチパネル3において、絶縁フィルム15の上面側に力が作用すると、上側電極部材11の領域が下側電極部材13に向かって押し下げられる。つまり、上側電極群17がたわみ、押し下げ領域に位置付けられている駆動電極17Aが検出電極21Aに対して接触する。この結果、感圧インキ層29内の感圧粒子間で電流が流れることにより駆動電極17Aと検出電極21Aが電気的に導通する。その結果、力が作用した位置座標(XY位置座標)及び力の大きさ(Z座標)を検出できる。
なお、押し下げは、例えば、指、スタイラスペン、棒などで行えばよい。
さらに、従来であれば例えば4つに分かれていたセンサ領域が本実施形態では1つになるので、本実施形態ではセンサ領域の内部に電極の端部が存在しない(つまり、電極同士の境界部分が存在しない)。この結果、タッチパネル3の面内の感度均一性が向上する。
図5及び図6を用いて、タッチパネル押圧点検出制御を説明する。図5は、タッチパネル押圧点検出制御を示すフローチャートである。図6は、タッチパネル押圧点検出制御を示すタイムチャートである。
以下に説明する制御フローチャートは例示であって、各ステップは必要に応じて省略及び入れ替え可能である。また、複数のステップが同時に実行されたり、一部又は全てが重なって実行されたりしてもよい。
さらに、制御フローチャートの各ブロックは、単一の制御動作とは限らず、複数のブロックで表現される複数の制御動作に置き換えることができる。
最初に、第1タッチ・コントローラ5の制御動作を説明する。
ステップS1では、第1駆動回路33から、駆動電極17Aの駆動電極Txに駆動信号が送信される(図6の「駆動電極T1」のLowからHighへの変化を参照)。具体的には、第1センサ・コントローラ31が第1駆動回路33を制御して、上記動作を実行させる。ただし、第1タッチ・コントローラ5から実際に駆動信号が送信されるのは、図1に示すように、駆動電極T1〜T14の場合である。この実施形態では、駆動電極T15〜T28の場合は、第1センサ・コントローラ31のソフトウェアの上位層では駆動信号送信の処理が行われているが、ソフトウェアの下位層では駆動信号送信の処理が行われていない。
ステップS3では、全ての同期信号がHighになるのを待つ。具体的には、第1センサ・コントローラ31が、第2タッチ・コントローラ7からの同期信号がHighになるのを待つ(図6の「同期2」のLowからHighへの変化を参照)。
センシングが終了すれば、プロセスはステップS5に移行する。
ステップS5では、同期信号がHighからLowに変更される(図6の「同期1」のHighからLowへの変化を参照)。具体的には、第1センサ・コントローラ31が、インターフェース39を介して、第2タッチ・コントローラ7に対する同期信号をLowにする。
ステップS7では、駆動電極の添え字Xがインクリメントされる。
以上に述べたように、駆動電極17AのT1、T2、T3、の順番で、上記動作が繰り返される。ただし、上述のように、第1タッチ・コントローラ5が実際に駆動信号を送信するのは、駆動電極T1〜T14だけである。
ステップS1では、第2駆動回路43から、駆動電極17Aの駆動電極Txに駆動信号が送信される。具体的には、第2センサ・コントローラ41が第2駆動回路43を制御して、上記動作を実行させる。ただし、第2タッチ・コントローラ7から実際に駆動信号が送信されるのは、図1に示すように、駆動電極T15〜T28である。駆動電極T1〜T14の場合は、第2センサ・コントローラ41のソフトウェアの上位層では駆動信号送信の処理が行われているが、ソフトウェアの下位層では駆動信号送信の処理が行われていない。
ステップS3では、全ての同期信号がHighになるのを待つ。具体的には、センサ・コントローラ41が、第1タッチ・コントローラ5からの同期信号がHighになるのを待つ。
上述したように、第1検出回路35が検出電極R1〜R9を検出する動作と、第2検出回路45が検出電極R10〜R18を検出する動作が同時に行われるように、第1タッチ・コントローラ5と第2タッチ・コントローラ7とが互いに同期を取っている。したがって、第1検出回路35が検出電極R1〜R9を検出する動作と、第2検出回路45が検出電極R10〜R18を検出する動作が同時に行われるので、その結果、検出時間を短縮できる。
ステップS5では、同期信号がLowからHighに変更される。具体的には、センサ・コントローラ41が、インターフェース49を介して、第1タッチ・コントローラ5に対する同期信号をLowにする。
ステップS7では、駆動電極の添え字Xがインクリメントされる。
以上に述べたように、駆動電極17AのT1、T2、T3、の順番で、上記動作が繰り返される。ただし、上述のように、第2タッチ・コントローラ7が実際に駆動信号を送信するのは、駆動電極T15〜T28である。
また、第2駆動回路43が駆動電極17Aの第2群(T15〜T28)順番に駆動する第2駆動モードにおいて、第1検出回路35が複数の検出電極21Aの第1群(R1〜R9)を検出し、第2検出回路45が複数の検出電極の第2群(R10〜R18)を検出する。
以上の結果、第1センサ・コントローラ31には、第1センサ領域Aと第3センサ領域Cの検出結果が記憶部に保存される。さらに、第2センサ・コントローラ41には、第2センサ領域Bと第4センサ領域Dの検出結果が記憶部に保存される。
第2センサ・コントローラ41は、上記検出結果を第1センサ・コントローラ31に送信する。
第1実施形態では、4つのセンサ領域を2個のタッチ・コントローラで検出していたが、制御エリアの数及びタッチ・コントローラの数は特に限定されない。
図7を用いて、第2実施形態を説明する。図7は、第2実施形態に係る抵抗膜式タッチパネル装置の模式構成図である。
タッチパネル3Aは、42本の上側電極群17と27本の下側電極群21が重なる1134個のマトリックス領域に区分されている。
第1タッチ・コントローラ5、第2タッチ・コントローラ7及び第3タッチ・コントローラ25は、後述するように、電極に電圧を印加してその変化を検出することで、押し下げ位置を検出する機能を有している。
第1タッチ・コントローラ5の駆動回路は、駆動電極17Aのうち一部のみ(具体的には、1/3)に駆動信号を送信する。駆動信号が送信されるのは、駆動電極T1〜T14である。
第2タッチ・コントローラ7の駆動回路は、駆動電極17Aのうち一部のみ(具体的には、1/3)に駆動信号を送信する。駆動信号が送信されるのは、駆動電極T15〜T28である。
第2タッチ・コントローラ7の検出回路は、検出電極21Aのうち一部のみ(具体的には、1/3)から検出信号を受信する。検出信号が受信されるのは、検出電極R10〜R18である。
第3タッチ・コントローラ25の検出回路は、検出電極21Aのうち一部のみ(具体的には、1/3)から検出信号を受信する。検出信号が受信されるのは、検出電極21Aのうち検出電極R19〜R27である。
第1タッチ・コントローラ5、第2タッチ・コントローラ7及び第3タッチ・コントローラ25は、互いの間で同期信号を送受信している。
図7において、破線で示すように、タッチパネル3Aは9つのセンサ領域に分割されている。図7において、タッチパネル3Aの第1センサ領域E(左から1列目かつ上から1行目)は、第1タッチ・コントローラ5が駆動及び検出を行う。第2センサ領域F(左から1列目かつ上から2行目)は、第1タッチ・コントローラ5が駆動を行い、第2タッチ・コントローラ7が検出を行う。第3センサ領域G(左から1列目かつ上から3行目)は、第1タッチ・コントローラ5が駆動を行い、第3タッチ・コントローラ25が検出を行う。
タッチパネル3Aの第7センサ領域K(左から3列目かつ上から1行目)は、第3タッチ・コントローラ25が駆動を行い、第1タッチ・コントローラ5が検出を行う。第8センサ領域L(左から3列目かつ上から2行目)は、第3タッチ・コントローラ25が駆動を行い、第2タッチ・コントローラ7が検出を行う。第9センサ領域M(左から3列目かつ上から3行目)は、第3タッチ・コントローラ25が駆動及び検出を行う。
さらに、従来であれば例えば9つに分かれていたセンサ領域が本実施形態では1つになるので、本実施形態ではセンサ領域の内部に電極の端部が存在しない(つまり、電極同士の境界部分が存在しない)。この結果、タッチパネル3Aの面内の感度均一性が向上する。
第1実施形態と第2実施形態では、タッチ・コントローラの数の2乗の数のセンサ領域をカバーすることができた。しかし、タッチ・コントローラの数の2乗の数より少ないセンサ領域をカバーしてもよい。具体的には、各タッチ・コントローラは駆動と検出の両方を行っていたが、駆動のみ又は検出のみを行うタッチ・コントローラを設けることで、センサ領域の数をタッチ・コントローラの数の2乗の数よりも少なくしてよい。
図8を用いて、そのような実施形態を説明する。図8は、第3実施形態に係る抵抗膜式タッチパネル装置の模式構成図である。
タッチパネル3Bは、42本の上側電極群17と18本の下側電極群21が重なる756個のマトリックス領域に区分されている。
第1タッチ・コントローラ5、第2タッチ・コントローラ7及び第3タッチ・コントローラ25は、後述するように、電極に電圧を印加してその変化を検出することで、押し下げ位置を検出する機能を有している。
第1タッチ・コントローラ5の検出回路は、検出電極21Aのうち一部のみ(具体的には、半分)から検出信号を受信する。検出信号が受信されるのは、検出電極R1〜R9である。
第2タッチ・コントローラ7の検出回路は、検出電極21Aのうち一部のみ(具体的には、半分)から検出信号を受信する。検出信号が受信されるは、検出電極R10〜R18である。
第3タッチ・コントローラ25は、検出信号を受信しない。
第1タッチ・コントローラ5、第2タッチ・コントローラ7及び第3タッチ・コントローラ25は、図8に示すように、互いの間で同期信号を送受信している。
図8において、破線で示すように、タッチパネル3Bは6つのセンサ領域に分割されている。図8において、タッチパネル3Bの第1センサ領域N(左から1列目かつ上から1行目)は、第1タッチ・コントローラ5が駆動及び検出を行う。第2センサ領域O(左から1列目かつ上から2行目)は、第1タッチ・コントローラ5が駆動を行い、第2タッチ・コントローラ7が検出を行う。
タッチパネル3Bの第5センサ領域R(左から3列目かつ1行目)は、第3タッチ・コントローラ25が駆動を行い、第1タッチ・コントローラ5が検出を行う。第6センサ領域S(左から3列目かつ上から2行目)は、第3タッチ・コントローラ25が駆動を行い、第2タッチ・コントローラ7が検出を行う。
さらに、従来であれば例えば6つに分かれていたセンサ領域が本実施形態では1つになるので、本実施形態ではセンサ領域の内部に電極の端部が存在しない(つまり、電極同士の境界部分が存在しない)。この結果、タッチパネル3Bの面内の感度均一性が向上する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
抵抗膜式タッチパネルの構成、レイアウト、材料は前記実施形態に限定されない。例えば、上側電極群が検出電極であって下側電極群が駆動電極であってもよい。また、駆動電極と検出電極は構造及び材料が異なっていてもよい。
タッチ・コントローラの内部の構成は前記実施形態に限定されない。
押圧点検出制御のプロセスは前記実施形態に限定されない。
3 :抵抗膜式タッチパネル
5 :第1タッチ・コントローラ
7 :第2タッチ・コントローラ
9 :ホスト・コントローラ
11 :上側電極部材
13 :下側電極部材
15 :絶縁フィルム
17 :上側電極群
17A :駆動電極
19 :絶縁フィルム
21 :下側電極群
21A :検出電極
23 :配線
25 :第3タッチ・コントローラ
27 :導電層
29 :感圧インキ層
31 :第1センサ・コントローラ
33 :第1駆動回路
35 :第1検出回路
37 :ADC
39 :インターフェース
41 :第2センサ・コントローラ
43 :第2駆動回路
45 :第2検出回路
47 :ADC
49 :インターフェース
Claims (4)
- 第1方向に延びる複数の駆動電極と、前記第1方向に交差する第2方向に延びて、前記複数の駆動電極に対向する複数の検出電極と、を有する抵抗膜式タッチパネルからのデータ取得方法であって、
第1駆動回路が前記複数の駆動電極のうちの第1駆動電極群を順番に駆動する第1駆動モードにおいて、第1検出回路が前記複数の検出電極のうちの、前記第1駆動電極群に交差する第1検出電極群を検出し、第2検出回路が前記複数の検出電極のうちの、前記第1駆動電極群に交差する第2検出電極群を検出するステップと、
第2駆動回路が前記複数の駆動電極のうちの、前記第1検出電極群及び前記第2検出電極群に交差する第2駆動電極群を順番に駆動する第2駆動モードにおいて、前記第1検出回路が前記第1検出電極群を検出し、前記第2検出回路が前記第2検出電極群を検出するステップと、
を備えた抵抗膜式タッチパネルからのデータ取得方法。 - 第1方向に延びる複数の駆動電極と、前記第1方向に交差する第2方向に延びて、前記複数の駆動電極に隙間を介して対向する複数の検出電極と、を有する抵抗膜式タッチパネルと、
前記複数の駆動電極のうちの第1駆動電極群に電気的に接続状態になる第1駆動回路と、前記複数の検出電極のうちの、前記第1駆動電極群に交差する第1検出電極群に電気的に接続状態になる第1検出回路とを有する第1タッチ・コントローラと、
前記複数の駆動電極のうちの、前記第1検出電極群に交差する第2駆動電極群に電気的に接続状態になる第2駆動回路と、前記複数の検出電極のうちの、前記第1駆動電極群及び前記第2駆動電極群に交差する第2検出電極群に電気的に接続状態なる第2検出回路をと有する第2タッチ・コントローラと、
を備えた抵抗膜式タッチパネル装置。 - 前記第1駆動回路が前記第1駆動電極群を順番に駆動する第1駆動モードにおいて、前記第1検出回路が前記第1検出電極群を検出し、前記第2検出回路が前記第2検出電極群を検出し、
前記第2駆動回路が前記第2駆動電極群を順番に駆動する第2駆動モードにおいて、前記第1検出回路が前記第1検出電極群を検出し、前記第2検出回路が前記第2検出電極群を検出する、請求項2に記載の抵抗膜式タッチパネル装置。 - 前記第1駆動モードにおいて、前記第1検出回路が前記第1検出電極群を検出する動作と、前記第2検出回路が前記第2検出電極群を検出する動作が同時に行われるように、前記第1タッチ・コントローラと前記第2タッチ・コントローラとが互いに同期を取り、
前記第2駆動モードにおいて、前記第1検出回路が前記第1検出電極群を検出する動作と、前記第2検出回路が前記第2検出電極群を検出する動作が同時に行われるように、前記第1タッチ・コントローラと前記第2タッチ・コントローラとが互いに同期を取る、請求項3に記載の抵抗膜式タッチパネル装置。
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