JP2018036477A - 光接続構造 - Google Patents

Abstract

【課題】小型化を図りつつ、複数の光コネクタを、姿勢を安定させた状態で一括して接続することができる光接続構造を提供する。
【解決手段】各光コネクタは、第１の端面、及び、第１の端面とは反対側の第２の端面を有する。コネクタ孔は、互いに対向する第１及び第２の内壁面を有する。第１の端面は、第１のガイドレールを含む。第２の端面は、第２のガイドレール又はラッチを含む。第１の内壁面は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられており第１のガイドレールに対して摺動可能に嵌合する複数の第１のガイドレール嵌合部を含む。第２の内壁面は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられており第２のガイドレールに対して摺動可能に嵌合する複数の第２のガイドレール嵌合部、又は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられておりラッチを係合する複数のラッチ係合部を含む。
【選択図】図１

Description

本発明は、光接続構造に関するものである。

特許文献１には、バックプレーンを用いて複数の光コネクタを一括して接続するバックプレーンコネクタが開示されている。このバックプレーンコネクタでは、バックプレーンに取り付けられるバックプレーンハウジングと、バックプレーンに対して進退自在に設けられたプリントボードに取り付けられるプリントボードハウジングと、にそれぞれ複数のコネクタ穴が設けられ、複数の光コネクタはそれぞれ複数のコネクタ穴に差し込まれる。そして、プリントボードハウジングとバックプレーンハウジングとが互いに嵌合することによりそれぞれの複数の光コネクタが一括して接続される。

特許文献２には、バックプレーンを用いて複数の光コネクタ同士を精度良く一括して接続するための構造を備えるバックプレーンコネクタが開示されている。このバックプレーンコネクタでは、バックプレーンハウジングの複数のコネクタ穴の内面に、複数の光コネクタをそれぞれ内部に固定するためのラッチが設けられ、複数の光コネクタにはそれぞれラッチ係合部が設けられる。そして、光コネクタをバックプレーンハウジングに差し込むときにおいて、ラッチがラッチ係合部に係合することにより、複数の光コネクタがバックプレーンハウジングに固定される。

特開２００１−３１８２７４号公報 特開２００１−１５４０６２号公報

バックプレーンコネクタは、バックプレーンハウジングに収容された複数の光コネクタを一括してバックパネルに接続するために用いられる。このバックプレーンコネクタにおいては、各光コネクタの姿勢が接続方向に沿って精度よく保持されることが望ましい。例えばＭＴフェルールを備えた複数の光コネクタをバックパネルに一括して接続する場合、フェルールに設けられたガイド孔にガイドピンが挿入されることにより、バックプレーンコネクタ側の各光コネクタのフェルールと、バックパネル側の各光コネクタのフェルールとが互いに精度良く位置決めされる必要がある。しかし、複数の光コネクタの姿勢が接続方向に沿って精度よく保持されていない場合、ガイド孔にガイドピンが挿入されないのみならず、フェルール端面にガイドピンが干渉してフェルール端面が損傷するおそれがある。

なお、特許文献１及び２に記載されたバックプレーンコネクタでは、複数の光コネクタはそれぞれバックプレーンハウジングの内壁によって隔てられている。この場合、この内壁の厚みによってバックプレーンハウジングの寸法が大きくなる。バックプレーンハウジングの寸法が大きくなると、バックパネルへの風通しが妨げられるので、バックパネルが十分に放熱されないことにより不具合の原因となるおそれがある。

本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、小型化を図りつつ、複数の光コネクタを、姿勢を安定させた状態で一括して接続することができる光接続構造を提供することを目的とする。

一実施形態に係る光接続構造は、第１の方向に沿って配列される複数の光コネクタと、複数の光コネクタが第１の方向に直交する第２の方向に沿って挿入され、複数の光コネクタをまとめて保持するコネクタ孔を有するハウジングと、を備え、各光コネクタは、第１及び第２の方向に直交する第３の方向に第１の端面、及び、第１の端面とは第３の方向に反対側の第２の端面を有し、コネクタ孔は、第３の方向において互いに対向する第１及び第２の内壁面を有し、第１の端面は、第２の方向に沿って延びる第１のガイドレールを含み、第２の端面は、第２の方向に沿って延びる第２のガイドレール又はラッチを含み、第１の内壁面は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられており第１のガイドレールに対して第２の方向に沿って摺動可能に嵌合する複数の第１のガイドレール嵌合部を含み、第２の内壁面は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられており第２のガイドレールに対して第２の方向に沿って摺動可能に嵌合する複数の第２のガイドレール嵌合部、又は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられておりラッチを係合する複数のラッチ係合部を含む。

本発明による光接続構造によれば、小型化を図りつつ、複数の光コネクタを、姿勢を安定させた状態で一括して接続することができる。

図１は、一実施形態に係る光接続構造としてのバックプレーンコネクタの外観を示す斜視図である。 図２は、図１に示されたバックプレーンコネクタの部分拡大図である。 図３は、複数のプラグコネクタのうち１つを代表して示す斜視図であって、斜め下方から見たプラグコネクタの外観を示す。 図４は、ガイドレール嵌合部付近を拡大して示す斜視図である。 図５は、一変形例に係るバックプレーンコネクタの構成を示す斜視図である。 図６は、一変形例に係るプラグコネクタの外観を示す斜視図である。 図７は、ガイドレール嵌合部付近を拡大して示す斜視図である。 図８は、従来のバックプレーンコネクタの構成を示す斜視図である。 図９は、図８に示されたバックプレーンコネクタの部分拡大図である。

［本発明の実施形態の説明］
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態による光接続構造は、第１の方向に沿って配列される複数の光コネクタと、複数の光コネクタが第１の方向に直交する第２の方向に沿って挿入され、複数の光コネクタをまとめて保持するコネクタ孔を有するハウジングと、を備え、各光コネクタは、第１及び第２の方向に直交する第３の方向に第１の端面、及び、第１の端面とは第３の方向に反対側の第２の端面を有し、コネクタ孔は、第３の方向において互いに対向する第１及び第２の内壁面を有し、第１の端面は、第２の方向に沿って延びる第１のガイドレールを含み、第２の端面は、第２の方向に沿って延びる第２のガイドレール又はラッチを含み、第１の内壁面は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられており第１のガイドレールに対して第２の方向に沿って摺動可能に嵌合する複数の第１のガイドレール嵌合部を含み、第２の内壁面は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられており第２のガイドレールに対して第２の方向に沿って摺動可能に嵌合する複数の第２のガイドレール嵌合部、又は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられておりラッチを係合する複数のラッチ係合部を含む。

上記の光接続構造においては、ハウジングのコネクタ孔が複数の光コネクタをまとめて保持する。これにより、複数の光コネクタが内壁によって互いに隔てられることなく保持されるので、隣り合う光コネクタ間の間隔を小さくすることができ、ハウジングの第１の方向の幅を小さくすることができる。すなわち、ハウジングを小型化することができる。また、複数の光コネクタがハウジングのコネクタ孔に挿入される際に、各光コネクタに設けられた第１のガイドレールが、ハウジングのコネクタ孔の第１の内壁面に設けられた第１のガイドレール嵌合部に摺動可能に嵌合する。また、各光コネクタに設けられた第２のガイドレール（又はラッチ）が、ハウジングのコネクタ孔の第２の内壁面に設けられた第２のガイドレール嵌合部（又はラッチ係合部）に摺動可能に嵌合する。これにより、複数の光コネクタの姿勢が、第２の方向（すなわち接続方向）に沿って精度よく保持される。したがって、上記の光接続構造によれば、複数の光コネクタを、姿勢を安定させた状態で一括して接続することができる。

また、上述した光接続構造では、第１のガイドレール嵌合部が、第３の方向に窪む凹溝状であり、第２の方向における第１の端部に向けて第１の方向の幅が広くなるテーパ部を含み、第１のガイドレールが、第１のガイドレール嵌合部の第１の端部から挿入されてもよい。また、第１のガイドレールが、第３の方向に突出する凸状であり、第２の方向における第２の端部に向けて第１の方向の幅が狭くなるテーパ部を含み、第２の端部から第１のガイドレール嵌合部に挿入されてもよい。

第１のガイドレールと第１のガイドレール嵌合部との間の第１の方向における隙間が小さいほど、第１のガイドレールを第１のガイドレール嵌合部に挿入し難くなる。そこで、上記のように、第１のガイドレール嵌合部の第２の方向における一端部、若しくは第１のガイドレールの第２の方向における一端部にテーパ部が設けられてもよい。この場合、第１のガイドレールはテーパ部に案内されて第１のガイドレール嵌合部に挿入される。これにより、第１のガイドレールを第１のガイドレール嵌合部に容易に挿入することができる。そして、第１のガイドレールと第１のガイドレール嵌合部との間の第１の方向における隙間を小さくすることができ、複数の光コネクタの姿勢をより高い精度で保持することができる。

また、上述した光接続構造では、複数の光コネクタ間の間隔の最小値は０．５ｍｍ以下であってもよい。上述した光接続構造によれば、複数の光コネクタ間の間隔の最小値をこのような極めて小さな値とすることが可能なので、ハウジングの第１の方向の幅を格段に小さくすることができる。

また、上述した光接続構造では、第１のガイドレール及び第１のガイドレール嵌合部の第２の方向の長さが、光コネクタのうちコネクタ孔に埋め込まれる部分の第２の方向の長さの半分よりも長くてもよい。これにより、複数の光コネクタの姿勢を十分な精度で保持することができる。

［本発明の実施形態の詳細］
本発明の実施形態に係る光接続構造の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

図１は、本発明の一実施形態に係る光接続構造としてのバックプレーンコネクタ１Ａの外観を示す斜視図である。また図２は、図１に示されたバックプレーンコネクタ１Ａの部分拡大図である。但し、理解の容易のため、図１では１つのプラグコネクタ１０Ａのみを示し、図２では複数（本実施形態では４つ）のプラグコネクタ１０Ａを示している。また、各図には必要に応じてＸＹＺ直交座標系が示されている。Ｘ方向は本実施形態における第１の方向であり、Ｚ方向は本実施形態における第２の方向であり、Ｙ方向は本実施形態における第３の方向である。

本実施形態のバックプレーンコネクタ１Ａは、図２に示されるように、複数のプラグコネクタ１０Ａ（光コネクタ）を備える。複数のプラグコネクタ１０Ａは、Ｘ方向に沿って並んで配列されている。各プラグコネクタ１０Ａは、Ｚ方向（前後方向）に延びる直方体状のプラグハウジング１１Ａを有する。プラグハウジング１１Ａは、例えば樹脂製である。プラグハウジング１１Ａの後端からは、テープファイバ５１が延びている。テープファイバ５１は複数の光ファイバを含んでおり、プラグコネクタ１０Ａはこれらの光ファイバを一括して接続する多心光コネクタである。バックプレーンコネクタ１Ａは、バックパネル６１に実装された相手側の複数の光コネクタ６２に対し、これらのプラグコネクタ１０Ａの接続・分離を一括して行うものである。

また、本実施形態のバックプレーンコネクタ１Ａは、図１に示されるように、バックプレーンハウジング３を更に備える。バックプレーンハウジング３は、ＸＹ平面に沿って延びる板状の外枠部４と、外枠部４に囲まれたコネクタ収容部５とを有する。コネクタ収容部５は、例えば樹脂製であり、一又は複数（本実施形態では２つ）のコネクタ孔６を有する。各コネクタ孔６には、複数のプラグコネクタ１０ＡがＺ軸方向に沿って挿入される。すなわち、１つのコネクタ孔６につき複数（本実施形態では４つ）のプラグコネクタ１０Ａが挿入され、互いに隣り合うプラグコネクタ１０Ａの隙間には、これらのプラグコネクタ１０Ａを隔てる内壁は設けられていない。従って、各コネクタ孔６は、複数のプラグコネクタ１０Ａをまとめて保持する。内壁が設けられていないので、複数のプラグコネクタ１０Ａ間の間隔の最小値は、例えば０．５ｍｍ以下といった極めて小さな値である。

ここで図３は、複数のプラグコネクタ１０Ａのうち１つを代表して示す斜視図であって、斜め下方から見たプラグコネクタ１０Ａの外観を示す。図３に示されるように、本実施形態のプラグコネクタ１０Ａは、プラグハウジング１１Ａ、フェルール１２、及びガイドピン１５を有する。プラグハウジング１１Ａは、前述したように直方体状であり、Ｚ方向において互いに対向する前端面１１ａ及び後端面１１ｂと、Ｘ方向において互いに対向する一対の側面１１ｃ，１１ｄと、Ｙ方向において互いに対向する上面１１ｅ及び下面１１ｆとを有する。なお、下面１１ｆは本実施形態における第１の端面であり、上面１１ｅは本実施形態における第２の端面である。一対の側面１１ｃ，１１ｄは、後端寄りに設けられた凹部を除いてほぼ平坦に形成されている。

プラグハウジング１１Ａの前端面１１ａは、フェルール１２を露出させるための開口１１ｇを含んでいる。フェルール１２は、開口１１ｇからＺ方向前方に突出している。本実施形態のフェルール１２はいわゆるＭＴフェルールであり、直方体状の外観を有する。そのＺ方向の一端面（前端面）は、相手側のフェルールと対向する接続端面１２ａとなっている。この接続端面１２ａでは、テープファイバ５１（図１及び図２参照）から分離された複数の光ファイバの端面が露出しており、これらの端面は１次元状もしくは２次元状に配列されている。また、接続端面１２ａには、一対のガイドピン１５が挿入されるための一対のガイド孔１２ｂが形成されている。これらのガイド孔１２ｂは、複数の光ファイバの端面を挟んでＹ軸方向の両側に形成されている。なお、図にはこれらのガイド孔１２ｂにガイドピン１５が予め挿入されている例が示されているが、ガイドピン１５は相手側（バックパネル６１側）の光コネクタのフェルールのガイド孔に予め挿入されてもよい。

プラグハウジング１１Ａの下面１１ｆは、Ｚ方向に沿って延びるガイドレール（第１のガイドレール）２１を含んでいる。ガイドレール２１は、Ｙ方向に突出する凸状に形成されている。具体的には、ガイドレール２１は、プラグハウジング１１Ａの下面１１ｆと交差する一対の側面２１ａ，２１ｂと、該一対の側面２１ａ，２１ｂを繋ぐ底面２１ｃとを有する。一対の側面２１ａ，２１ｂは下面１１ｆに対して垂直に形成され、互いに平行であり、共にＺ方向に沿って延びている。底面２１ｃは下面１１ｆと平行に（すなわち法線方向がＹ方向に沿うように）形成され、Ｚ方向に沿って延びている。

ガイドレール２１は、テーパ部２３を含む。テーパ部２３は、Ｚ方向におけるガイドレール２１の一端部（第２の端部）２１ｄに設けられている。テーパ部２３では、ガイドレール２１のＸ方向の幅が端部２１ｄに向けて次第に狭くなっている。本実施形態のテーパ部２３では、ガイドレール２１の両側面２１ａ，２１ｂが、ガイドレール２１の中心軸線Ｃ１に向けてそれぞれ湾曲する曲面となっている。なお、テーパ部２３では、ガイドレール２１の両側面２１ａ，２１ｂが、ガイドレール２１の中心軸線Ｃ１に対して互いに逆方向に傾斜する平坦面であってもよい。プラグコネクタ１０Ａがバックプレーンハウジング３に挿入される際、ガイドレール２１は、端部２１ｄからガイドレール嵌合部２２に挿入（嵌合）される。

プラグハウジング１１Ａの上面１１ｅは、ラッチ１３及びラッチレバー１４を含んでいる。ラッチ１３は、プラグハウジング１１Ａの前方寄りの上面１１ｅから斜め後方に向けて突出しており、その先端部は弾性的にＹ方向に変位する。図１及び図２に示されるように、ラッチ１３の先端部は、バックプレーンハウジング３のラッチ係合部３１に係合する。これにより、バックプレーンハウジング３からのプラグコネクタ１０Ａの脱落が防止される。ラッチレバー１４は、プラグハウジング１１Ａの後方寄りの上面１１ｅから斜め前方に向けて突出しており、その先端部はラッチ１３の先端部に覆い被さっている。ラッチレバー１４の先端部を作業者が押し下げることにより、ラッチ１３とラッチ係合部３１との係合が解除される。

再び図１を参照する。コネクタ孔６は、Ｙ方向において互いに対向する内壁面７，８を有する。内壁面７は本実施形態における第１の内壁面であり、内壁面８は本実施形態における第２の内壁面である。内壁面７は、各プラグコネクタ１０Ａにそれぞれ対応して設けられた複数のガイドレール嵌合部２２を含む。各ガイドレール嵌合部２２は、対応するプラグコネクタ１０Ａのガイドレール２１に対して、Ｚ方向に沿って摺動可能に嵌合する。言い換えれば、各ガイドレール嵌合部２２は、対応するプラグコネクタ１０ＡのＸ方向における移動を制限し、Ｚ方向における移動を許容する。

図４は、ガイドレール嵌合部２２付近を拡大して示す斜視図である。図４に示されるように、ガイドレール嵌合部２２は、Ｙ方向に窪む凹溝状である。具体的には、ガイドレール嵌合部２２は、そのＺ方向に垂直な断面が長方形状であり、一対の側面２２ａ，２２ｂ及び底面２２ｃを有する。一対の側面２２ａ，２２ｂは内壁面７に対して垂直に形成され、Ｚ方向に沿って延びている。底面２２ｃは内壁面７と平行に（すなわち法線方向がＹ方向に沿うように）形成され、Ｚ方向に沿って延びている。ガイドレール２１がガイドレール嵌合部２２に挿入された際、ガイドレール２１の一対の側面２１ａ，２１ｂがガイドレール嵌合部２２の一対の側面２２ａ，２２ｂとそれぞれ対向し、ガイドレール２１の底面２１ｃはガイドレール嵌合部２２の底面２２ｃと対向する。そして、ガイドレール２１がガイドレール嵌合部２２に嵌合した状態で、プラグハウジング１１Ａがバックプレーンハウジング３のコネクタ孔６内をＺ方向前方へ移動する。

ガイドレール嵌合部２２は、テーパ部２４を含む。テーパ部２４は、Ｚ方向におけるガイドレール嵌合部２２の一端部（第１の端部）２２ｄに設けられている。テーパ部２４では、ガイドレール嵌合部２２のＸ方向の幅が端部２２ｄに向けて次第に広くなっている。本実施形態のテーパ部２４では、ガイドレール嵌合部２２の両側面２２ａ，２２ｂが、ガイドレール嵌合部２２の中心軸線Ｃ２に対して互いに逆方向に傾斜する平坦面となっている。なお、テーパ部２４では、ガイドレール嵌合部２２の両側面２２ａ，２２ｂが、ガイドレール嵌合部２２の中心軸線Ｃ２から離れる向きにそれぞれ湾曲する曲面であってもよい。プラグコネクタ１０Ａがバックプレーンハウジング３に挿入される際、ガイドレール嵌合部２２の端部２２ｄからガイドレール２１が挿入（嵌合）される。

一実施例では、ガイドレール２１の端部２１ｄは、プラグハウジング１１Ａの前端面１１ａよりも後方に位置し、ガイドレール嵌合部２２の端部２２ｄとは反対側の端部は、コネクタ孔６の最奥部よりも後方に位置する。ガイドレール２１のＺ方向の長さは、プラグコネクタ１０Ａのうちコネクタ孔６に埋め込まれる部分のＺ方向の長さの半分よりも長く、より好ましくは同部分のＺ方向の長さの３／４よりも長い。同様に、ガイドレール嵌合部２２のＺ方向の長さは、プラグコネクタ１０Ａの同部分のＺ方向の長さの半分よりも長く、より好ましくは同部分のＺ方向の長さの３／４よりも長い。

再び図１を参照する。コネクタ孔６の内壁面８は、複数のラッチ係合部３１を含む。各ラッチ係合部３１は、各プラグコネクタ１０Ａにそれぞれ対応して設けられており、プラグハウジング１１Ａの上面１１ｅに設けられたラッチ１３と係合する。具体的には、各ラッチ係合部３１は、内壁面８に対してＹ方向に窪む凹溝状といった形状を有し、Ｚ方向に沿って延びている。プラグコネクタ１０Ａがバックプレーンハウジング３に挿入される際、各プラグコネクタ１０Ａのラッチ１３は、対応するラッチ係合部３１と摺動しながら嵌合し、最終的にラッチ係合部３１と係合する。各ラッチ係合部３１は、対応するプラグコネクタ１０ＡのＸ方向における移動を制限し、Ｚ方向における移動を許容する。

なお、プラグハウジング１１Ａの上面１１ｅは、ラッチ１３に代えて、Ｚ方向に沿って延びるガイドレール（第２のガイドレール）を含んでもよい。この場合、内壁面８は、複数のラッチ係合部３１に代えて、各プラグコネクタ１０Ａにそれぞれ対応して設けられておりガイドレールに対してＺ方向に沿って摺動可能に嵌合する複数のガイドレール嵌合部を含んでもよい。これらのガイドレール及びガイドレール嵌合部の具体的な構成は、上述したガイドレール２１及びガイドレール嵌合部２２と同様である。

以上に説明した本実施形態によるバックプレーンコネクタ１Ａによって得られる効果について説明する。前述したように、バックプレーンコネクタ１Ａは、バックプレーンハウジング３に収容された複数のプラグコネクタ１０Ａを一括してバックパネル６１に接続するために用いられる。このバックプレーンコネクタ１Ａにおいては、各プラグコネクタ１０Ａの姿勢が接続方向（Ｚ方向）に沿って精度よく保持されることが望ましい。例えばＭＴフェルール１２を備えた複数のプラグコネクタ１０Ａをバックパネル６１に一括して接続する場合、フェルール１２のガイド孔１２ｂ（若しくはバックパネル６１側のフェルールのガイド孔）にガイドピン１５が挿入されることにより、バックプレーンコネクタ１Ａ側の各プラグコネクタ１０Ａのフェルール１２と、バックパネル６１側の各プラグコネクタのフェルールとが互いに精度良く位置決めされる。しかし、複数のプラグコネクタ１０Ａの姿勢が接続方向に沿って精度よく保持されないと、フェルール１２のガイド孔１２ｂ（若しくはバックパネル６１側のフェルールのガイド孔）にガイドピン１５が挿入されないのみならず、フェルール１２の接続端面１２ａ（若しくはバックパネル６１側のフェルール端面）にガイドピン１５が干渉して接続端面１２ａ（若しくはバックパネル６１側のフェルール端面）が損傷するおそれがある。

なお、従来のバックプレーンコネクタでは、複数のプラグコネクタがそれぞれバックプレーンハウジングの内壁によって隔てられている（例えば特許文献１及び２参照）。図８は、このようなバックプレーンコネクタ１００の構成を示す斜視図である。また、図９は、図８に示されたバックプレーンコネクタ１００の部分拡大図である。このバックプレーンコネクタ１００では、複数のプラグコネクタ１１０はそれぞれバックプレーンハウジング１０３の内壁１０５によって隔てられている。この場合、この内壁１０５の厚みによってバックプレーンハウジング１０３のＸ方向の寸法が大きくなる。バックプレーンハウジング１０３の寸法が大きくなると、バックパネル６１への風通しが妨げられるので、バックパネル６１が十分に放熱されないことにより不具合の原因となるおそれがある。

そこで、本実施形態のバックプレーンコネクタ１Ａにおいては、バックプレーンハウジング３のコネクタ孔６が複数のプラグコネクタ１０Ａをまとめて保持する。これにより、複数のプラグコネクタ１０Ａが内壁によって互いに隔てられることなく保持されるので、隣り合うプラグコネクタ１０Ａ間の間隔を小さくすることができ、バックプレーンハウジング３のＸ方向の幅を小さくすることができる。すなわち、バックプレーンハウジング３を小型化することができる。また、複数のプラグコネクタ１０Ａがコネクタ孔６に挿入される際に、各プラグコネクタ１０Ａに設けられたガイドレール２１が、コネクタ孔６の内壁面７に設けられたガイドレール嵌合部２２に摺動可能に嵌合する。また、各プラグコネクタ１０Ａに設けられたラッチ１３（又はガイドレール）が、コネクタ孔６の内壁面８に設けられたラッチ係合部３１（又はガイドレール嵌合部）に摺動可能に嵌合する。これにより、複数のプラグコネクタ１０Ａの姿勢が、Ｚ方向（すなわち接続方向）に沿って精度よく保持される。したがって、本実施形態のバックプレーンコネクタ１Ａによれば、複数のプラグコネクタ１０Ａを、姿勢を安定させた状態で一括して接続することができる。

また、本実施形態のように、ガイドレール嵌合部２２がＹ方向に窪む凹溝状である場合、ガイドレール嵌合部２２は、Ｚ方向における端部２２ｄに向けてＸ方向の幅が広くなるテーパ部２４を含んでもよい。また、ガイドレール２１がＹ方向に突出する凸状である場合、ガイドレール２１は、Ｚ方向における端部２１ｄに向けてＸ方向の幅が狭くなるテーパ部２３を含んでもよい。

ガイドレール２１とガイドレール嵌合部２２との間のＸ方向における隙間が小さいほど、ガイドレール２１をガイドレール嵌合部２２に挿入し難くなる。そこで、上記のように、ガイドレール嵌合部２２のＺ方向における一端部２２ｄ、及びガイドレール２１のＺ方向における一端部２１ｄにテーパ部２３，２４がそれぞれ設けられてもよい。この場合、ガイドレール２１はテーパ部２３，２４に案内されてガイドレール嵌合部２２に挿入される。これにより、ガイドレール２１をガイドレール嵌合部２２に容易に挿入することができる。そして、ガイドレール２１とガイドレール嵌合部２２との間のＸ方向における隙間を小さくすることができ、複数のプラグコネクタ１０Ａの姿勢をより高い精度で保持することができる。なお、本実施形態ではガイドレール２１及びガイドレール嵌合部２２の双方がテーパ部を有しているが、ガイドレール２１及びガイドレール嵌合部２２の一方のみがテーパ部を有してもよい。

また、本実施形態のように、複数のプラグコネクタ１０Ａ間の間隔の最小値は０．５ｍｍ以下であってもよい。本実施形態のバックプレーンコネクタ１Ａによれば、複数のプラグコネクタ１０Ａ間の間隔の最小値をこのような極めて小さな値とすることが可能なので、バックプレーンハウジング３のＸ方向の幅を格段に小さくすることができる。

また、本実施形態のように、ガイドレール２１及びガイドレール嵌合部２２のＺ方向の長さは、プラグコネクタ１０Ａのうちコネクタ孔６に挿入される部分のＺ方向の長さの半分よりも長くてもよい。これにより、複数のプラグコネクタ１０Ａの姿勢を十分な精度で保持することができる。

（変形例）
図５は、上記実施形態の一変形例に係るバックプレーンコネクタ１Ｂの構成を示す斜視図である。また、図６は、本変形例に係るプラグコネクタ１０Ｂの外観を示す斜視図である。本変形例と上記実施形態との相違点は、ガイドレール及びガイドレール嵌合部の形状である。すなわち、上記実施形態のガイドレール２１はＹ方向に突出する凸状であったが、本変形例のガイドレール２５は、Ｙ方向に窪む凹溝状となっている。また、上記実施形態のガイドレール嵌合部２２はＹ方向に窪む凹溝状であったが、本変形例のガイドレール嵌合部２６は、Ｙ方向に突出する凸状となっている。

図７は、ガイドレール嵌合部２６付近を拡大して示す斜視図である。図７に示されるように、ガイドレール嵌合部２６は、コネクタ孔６の内壁面７と交差する一対の側面２６ａ，２６ｂと、該一対の側面２６ａ，２６ｂを繋ぐ底面２６ｃとを有する。一対の側面２６ａ，２６ｂは内壁面７に対して垂直に形成され、Ｚ方向に沿って延びている。底面２６ｃは内壁面７と平行に（すなわち法線方向がＹ方向に沿うように）形成され、Ｚ方向に沿って延びている。

また、図６に示されるように、ガイドレール２５は、そのＺ方向に垂直な断面が長方形状であり、一対の側面２５ａ，２５ｂ及び底面２５ｃを有する。ガイドレール２５がガイドレール嵌合部２６と嵌合する際、ガイドレール嵌合部２６の一対の側面２６ａ，２６ｂがガイドレール２５の一対の側面２５ａ，２５ｂとそれぞれ対向し、ガイドレール嵌合部２６の底面２６ｃはガイドレール２５の底面２５ｃと対向する。そして、ガイドレール嵌合部２６がガイドレール２５と嵌合した状態で、プラグハウジング１１Ｂがバックプレーンハウジング３のコネクタ孔６内をＺ方向前方へ移動する。

本変形例のような形態であっても、上記実施形態と同様に、複数のプラグコネクタ１０Ｂの姿勢が、Ｚ方向（すなわち接続方向）に沿って精度よく保持される。したがって、本変形例のバックプレーンコネクタ１Ｂによれば、複数のプラグコネクタ１０Ｂを、姿勢を安定させた状態で一括して接続することができる。

本発明による光接続構造は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態及び変形例を、必要な目的及び効果に応じて互いに組み合わせてもよい。また、上記実施形態ではバックプレーンコネクタに本発明の構成を適用したが、バックパネル側のコネクタに本発明の構成を適用してもよい。例えば、変形例に係るバックプレーンコネクタのガイドレール及びガイドレール嵌合部の少なくとも一方が、上記実施形態のようなテーパ部を有してもよい。また、上記実施形態では各光コネクタが多心光コネクタである場合を例示したが、各光コネクタは単心光コネクタであってもよい。

１Ａ，１Ｂ…バックプレーンコネクタ、３…バックプレーンハウジング、４…外枠部、５…コネクタ収容部、６…コネクタ孔、７…第１の内壁面、８…第２の内壁面、１０Ａ，１０Ｂ…プラグコネクタ、１１Ａ，１１Ｂ…プラグハウジング、１１ａ…前端面、１１ｂ…後端面、１１ｃ，１１ｄ…側面、１１ｅ…上面、１１ｆ…下面、１１ｇ…開口、１２…フェルール、１２ａ…接続端面、１２ｂ…ガイド孔、１３…ラッチ、１４…ラッチレバー、１５…ガイドピン、２１，２５…ガイドレール、２１ａ，２１ｂ，２５ａ，２５ｂ…側面、２１ｃ，２５ｃ…底面、２１ｄ…端部、２２，２６…ガイドレール嵌合部、２２ａ，２２ｂ，２６ａ，２６ｂ…側面、２２ｃ，２６ｃ…底面、２２ｄ…端部、２３，２４…テーパ部、３１…ラッチ係合部、５１…テープファイバ、６１…バックパネル、６２…光コネクタ、１００…バックプレーンコネクタ、１０３…バックプレーンハウジング、１０５…内壁、１１０…プラグコネクタ、Ｃ１，Ｃ２…中心軸線。

Claims (5)

1. 第１の方向に沿って配列される複数の光コネクタと、
   前記複数の光コネクタが前記第１の方向に直交する第２の方向に沿って挿入され、前記複数の光コネクタをまとめて保持するコネクタ孔を有するハウジングと、
   を備え、
   各光コネクタは、前記第１及び第２の方向に直交する第３の方向に第１の端面、及び、前記第１の端面とは前記第３の方向に反対側の第２の端面を有し、
   前記コネクタ孔は、前記第３の方向において互いに対向する第１及び第２の内壁面を有し、
   前記第１の端面は、前記第２の方向に沿って延びる第１のガイドレールを含み、
   前記第２の端面は、前記第２の方向に沿って延びる第２のガイドレール又はラッチを含み、
   前記第１の内壁面は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられており前記第１のガイドレールに対して前記第２の方向に沿って摺動可能に嵌合する複数の第１のガイドレール嵌合部を含み、
   前記第２の内壁面は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられており前記第２のガイドレールに対して前記第２の方向に沿って摺動可能に嵌合する複数の第２のガイドレール嵌合部、又は、各光コネクタにそれぞれ対応して設けられており前記ラッチを係合する複数のラッチ係合部を含む、光接続構造。
2. 前記第１のガイドレール嵌合部は、前記第３の方向に窪む凹溝状であり、前記第２の方向における第１の端部に向けて前記第１の方向の幅が広くなるテーパ部を含み、
   前記第１のガイドレールは、前記第１のガイドレール嵌合部の前記第１の端部から挿入される、請求項１に記載の光接続構造。
3. 前記第１のガイドレールは、前記第３の方向に突出する凸状であり、前記第２の方向における第２の端部に向けて前記第１の方向の幅が狭くなるテーパ部を含み、前記第２の端部から前記第１のガイドレール嵌合部に挿入される、請求項１または２に記載の光接続構造。
4. 前記複数の光コネクタ間の間隔の最小値は０．５ｍｍ以下である、請求項１〜３のいずれか１項に記載の光接続構造。
5. 前記第１のガイドレール及び前記第１のガイドレール嵌合部の前記第２の方向の長さは、前記光コネクタのうち前記コネクタ孔に埋め込まれる部分の前記第２の方向の長さの半分よりも長い、請求項１〜４のいずれか１項に記載の光接続構造。

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