JP2018036432A - 眼科用手術顕微鏡 - Google Patents

眼科用手術顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2018036432A
JP2018036432A JP2016168595A JP2016168595A JP2018036432A JP 2018036432 A JP2018036432 A JP 2018036432A JP 2016168595 A JP2016168595 A JP 2016168595A JP 2016168595 A JP2016168595 A JP 2016168595A JP 2018036432 A JP2018036432 A JP 2018036432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
observation
relative position
surgical microscope
image
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016168595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6880606B2 (ja
Inventor
柴田 隆義
Takayoshi Shibata
隆義 柴田
通浩 滝井
Michihiro Takii
通浩 滝井
真也 岩田
Shinya Iwata
真也 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidek Co Ltd
Original Assignee
Nidek Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidek Co Ltd filed Critical Nidek Co Ltd
Priority to JP2016168595A priority Critical patent/JP6880606B2/ja
Priority to US15/687,156 priority patent/US10456035B2/en
Publication of JP2018036432A publication Critical patent/JP2018036432A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6880606B2 publication Critical patent/JP6880606B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/13Ophthalmic microscopes
    • A61B3/132Ophthalmic microscopes in binocular arrangement
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0016Operational features thereof
    • A61B3/0041Operational features thereof characterised by display arrangements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/0012Surgical microscopes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/18Arrangements with more than one light path, e.g. for comparing two specimens
    • G02B21/20Binocular arrangements
    • G02B21/22Stereoscopic arrangements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/24Base structure
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/365Control or image processing arrangements for digital or video microscopes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/365Control or image processing arrangements for digital or video microscopes
    • G02B21/367Control or image processing arrangements for digital or video microscopes providing an output produced by processing a plurality of individual source images, e.g. image tiling, montage, composite images, depth sectioning, image comparison
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/368Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements details of associated display arrangements, e.g. mounting of LCD monitor
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/204Image signal generators using stereoscopic image cameras
    • H04N13/239Image signal generators using stereoscopic image cameras using two 2D image sensors having a relative position equal to or related to the interocular distance
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/296Synchronisation thereof; Control thereof
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/30Image reproducers
    • H04N13/398Synchronisation thereof; Control thereof

Abstract

【課題】生体の動きに関わらず観察対象を適切にユーザに観察させることが可能な眼科用手術顕微鏡を提供する。【解決手段】眼科用手術顕微鏡1は、観察光学系10、移動部6、および制御部50を備える。観察光学系10は、観察対象からの観察光束RS,LSを撮影素子35R,35Lに導光する。移動部6は、観察光学系10の位置を、少なくとも観察光束RS,LSに交差する方向に移動させる。制御部は、撮影素子35R,35Lによる撮影信号に基づいて、観察対象の画像をディスプレイ40に表示させる。制御部は、観察光学系10に対する観察対象の位置を検出し、検出結果に基づいて移動部6を可動させることで、観察対象に対する観察光学系10の相対位置を補正する。【選択図】図1

Description

本開示は、手術において生体を観察するために用いられる眼科用手術顕微鏡に関する。
手術においてユーザ(例えば術者等)に生体を観察させるための手術顕微鏡が知られている。例えば、特許文献1に記載の眼科用手術顕微鏡では、アライメント操作部が術者によって操作されることで、観察対象に対する観察部および照明部の位置決めが行われる。その結果、術者は好適な位置を観察することができる。観察対象は、左右の接眼レンズを介して観察される。
特開2014−159号公報
手術顕微鏡で生体を観察する際に、観察中に生体が動いてしまい、観察位置が好適な位置からずれてしまう場合がある。従来の手術顕微鏡では、ユーザが各種操作を行うことで観察位置を補正することも可能であるが、術中の各種操作はユーザにとって煩わしい。また、観察対象の動きに応じて観察部の位置を自動で補正することも考えられる。しかし、観察部の位置が自動で動いてしまうと、観察部に設けられた接眼レンズの位置がユーザの視線からずれてしまい、ユーザが観察視野を見失う場合がある。従って、生体の動きに関わらず観察対象を適切にユーザに観察させることは、従来の手術顕微鏡では困難であった。
本開示の典型的な目的は、生体の動きに関わらず観察対象を適切にユーザに観察させることが可能な眼科用手術顕微鏡を提供することである。
本開示における典型的な実施形態が提供する眼科用手術顕微鏡は、観察対象である生体をユーザに観察させるための手術顕微鏡であって、観察対象からの右眼用の観察光束および左眼用の観察光束を撮影素子に導光する観察光学系と、前記観察光学系の位置を、少なくとも前記観察光束に交差する方向に移動させる移動部と、前記撮影素子による撮影信号に基づいて、ユーザの右眼で観察される観察画像と、ユーザの左眼で観察される観察画像を立体画像表示手段に表示させる表示制御手段と、前記観察光学系に対する観察対象の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段による検出結果に基づいて前記移動部を可動させることで、観察対象に対する前記観察光学系の相対位置のずれを補正する位置補正手段と、を備える。
本開示に係る眼科用手術顕微鏡によると、生体の動きに関わらず観察対象を適切にユーザに観察させることができる。
手術顕微鏡1の概略構成を示す図である。 手術顕微鏡1が実行する位置補正処理のフローチャートである。 手術顕微鏡1が実行する常時オート補正処理のフローチャートである。 患者眼Eの前眼部が撮影されている間の位置補正の方法の一例を説明するための説明図である。 患者眼Eの眼底が撮影されている間の位置補正の方法の一例を説明するための説明図である。 手術顕微鏡1が実行する条件付オート補正処理のフローチャートである。 患者眼Eの前眼部が撮影されている間に実行される条件付オート補正処理を説明するための説明図である。 患者眼Eの前眼部が撮影されている間に実行される条件付オート補正処理を説明するための説明図である。 患者眼Eの眼底が撮影されている間に実行される条件付オート補正処理を説明するための説明図である。 手術顕微鏡1が実行する指示時補正処理のフローチャートである。 観察対象の撮影画像に補助画像が重畳されている状態の一例を示す図である。
<概要>
本開示で例示する手術顕微鏡は、観察光学系、移動部、および、手術顕微鏡の制御を司る制御部を備える。観察光学系は、観察対象からの右眼用の観察光束および左眼用の観察光束を撮影素子に導光する。移動部は、観察光学系の位置を、少なくとも観察光束に交差する方向に移動させる。制御部は、撮影素子による撮影信号に基づいて、ユーザの右眼で観察される観察画像と、ユーザの左眼で観察される観察画像を立体画像表示手段に表示させる。また、制御部は、観察光学系に対する観察対象の位置を検出し、検出結果に基づいて移動部を可動させることで、観察対象に対する観察光学系の相対位置のずれを補正する。
この場合、ユーザは、生体が動いた場合でも、操作部等の細かい操作を行うことなく適切な位置を観察することができる。さらに、ユーザは、立体画像表示手段を見ることで観察対象を立体視することができる。従って、接眼レンズを通じてのみ観察対象を観察できる場合とは異なり、ユーザは、観察光学系の移動に合わせて視線または顔を移動させなくても、常に適切な位置で観察することができる。よって、ユーザは、生体の動きに関わらず観察対象を適切に観察することができる。
なお、制御部は、観察光束に交差する方向に観察光学系を移動させることに加え、観察光束に平行な軸を中心として観察光学系を回転させることで、相対位置のずれを補正してもよい。この場合、相対位置のずれがより適切に補正される。
制御部は、相対位置のずれの補正を実行するための条件が満たされた場合に、移動部を可動させて相対位置のずれを補正してもよい。観察光学系に対する観察対象の位置ずれが生じる毎に常に自動位置補正が行われると、観察画像を見ているユーザが違和感を覚える場合がある。例えば、ユーザが手術器具を固定した状態で生体が動いた場合に、生体の動きに合わせて常に自動位置補正が行われると、ユーザには、固定しているはずの手術器具が動いているように見えてしまう可能性がある。また、観察位置を変更するために、ユーザが生体を意図的に動かす場合には、自動位置補正が行われるのはユーザの意図に反する。しかし、制御部は、所定の条件が満たされた場合に相対位置のずれを補正することで、ユーザが違和感を覚える可能性を低下させつつ、観察対象を適切にユーザに観察させることができる。
制御部は、観察光学系に対する観察対象の位置ずれが許容範囲を超えることを条件として、自動位置補正を行ってもよい。この場合、観察対象の動きが僅かであり、位置ずれが許容範囲内に収まっていれば、自動位置補正が行われない。従って、不要な自動位置補正によってユーザが違和感を覚える可能性が低下する。
制御部は、表示手段に表示させる観察対象の画像の倍率(表示倍率)に応じて、位置ずれの許容範囲の大きさを変更してもよい。一例として、制御部は、表示倍率が大きい程、位置ずれの許容範囲が小さくなるように、許容範囲の大きさを変更してもよい。表示倍率が大きい場合には、相対位置が僅かにずれただけでも表示領域が変動し易い。逆に、表示倍率が小さい場合には、相対位置のずれが僅かであれば、ユーザが所望する領域が継続して表示手段に表示され易い。従って、位置ずれの許容範囲の大きさを表示倍率によって変更することで、より適切に位置ずれが補正される。
制御部は、相対位置のずれの補正を実行させるためのユーザからの指示が入力されることを条件として、自動位置補正を行ってもよい。この場合、ユーザは、自動位置補正が必要な場合にのみ指示を入力すればよいので、不要な自動位置補正によって違和感を覚えることがない。また、位置ずれの補正が必要な場合には、検出結果に応じた自動位置補正が指示を入力するだけで実行されるので、ユーザが複雑な操作を行うことなく適切に相対位置のずれが補正される。
制御部は、ユーザによる生体の手術を補助するための補助画像を、表示手段に表示される観察対象の撮影画像に重畳表示させてもよい。制御部は、観察光学系に対する観察対象の位置の検出結果に基づいて、観察対象の撮影画像に対する補助画像の重畳位置を補正してもよい。この場合、補助画像がより適切な位置に重畳表示される。
また、制御部は、観察対象と観察光学系の相対位置のずれを所定の条件が満たされた場合にのみ実行する制御と、補助画像の重畳位置を補正する制御とを共に実行してもよい。この場合、所定の条件が満たされず、観察対象と観察光学系の相対位置のずれが補正されない間でも、補助画像が適切な位置に重畳表示される。
制御部は、撮影素子によって撮影された画像のうち、生体に対して固定された位置に配置される光学素子または手術器具の位置を画像処理によって検出することで、観察光学系と観察対象の相対位置を検出してもよい。この場合、相対位置がより適切に検出される。
ただし、相対位置の検出方法を変更することも可能である。例えば、制御部は、撮影素子によって撮影された画像のうち、生体の特定部位(眼科用手術顕微鏡の場合は、例えば、患者眼の角膜輪部、瞳孔、虹彩、視神経乳頭、黄斑部、眼底血管等の少なくともいずれか)の位置を画像処理によって検出することで、相対位置を検出してもよい。ユーザが生体に施したマーキングの位置を画像処理によって検出することで、相対位置を検出してもよい。また、制御部は、撮影画像のうち、生体によって反射された照明光によって現れる輝点(眼科用手術顕微鏡の場合は、例えば角膜による反射によって現れるプルキンエ像等)の位置を検出することで、相対位置を検出してもよい。なお、これらの場合には、制御部は、生体の特徴部位または輝点の位置を、撮影素子上の座標と照合させることで、相対位置を検出してもよい。
また、制御部は、観察対象の位置が適切な位置にある際に撮影された基準画像と、リアルタイムに撮影された現時点の画像(リアルタイム画像)の相関関係に基づいて、相対位置を検出してもよい。この場合、制御部は、例えば、基準画像とリアルタイム画像の相関値を、位相限定相関法等の手法を用いて算出し、算出した相関値に基づいて相対位置を検出してもよい。
また、制御部は、観察光束によって観察可能な全体の領域である総視野領域と、総視野領域のうち実際に表示手段に表示される領域である表示視野領域の関係に基づいて、相対位置を検出してもよい。
また、制御部は、撮影素子によって撮影された画像を用いずに相対位置を検出してもよい。例えば、制御部は、生体の断層画像等を得るための光コヒーレンストモグラフィ(OCT)信号に基づいて相対位置を検出してもよい。
観察光学系は、ユーザの右眼用の観察光束を右眼用撮影素子に導光させると共に、左眼用の観察光束を左眼用撮影素子に導光してもよい。制御部は、右眼用撮影素子による撮影信号に基づいて、ユーザの右眼で観察される観察画像を立体画像表示手段に表示させると共に、左眼用撮影素子による撮影信号に基づいて、ユーザの左眼で観察される観察画像を立体画像表示手段に表示させてもよい。この場合、ユーザは、生体の動きに関わらず観察対象を適切に立体視することができる。
制御部は、相対位置のずれを補正する基準となる基準相対位置の指定指示の入力を受け付けてもよい。制御部は、移動部を可動させて、観察光学系に対する観察対象の相対位置を基準相対位置に近づけることで、相対位置のずれを補正してもよい。この場合、ユーザは、所望する領域が表示手段に表示されるように基準相対位置を指定することで、生体の動きに関わらず、所望する領域を適切に観察することができる。
ただし、基準相対位置が予め定められていてもよい。例えば、眼科用手術顕微鏡の場合には、瞳孔の中心位置が表示手段の表示領域の中心となる相対位置が、基準相対位置として予め定められていてもよい。
<実施形態>
以下、本開示における典型的な実施形態の1つについて、図面を参照して説明する。本実施形態では、眼科手術において患者眼を立体視するための眼科用手術顕微鏡1を例示する。しかし、本実施形態で例示する技術の少なくとも一部は、眼科以外の用途に用いられる手術顕微鏡にも適用できる。図1に示すように、本実施形態の手術顕微鏡1は、ベース部2、アーム部4、移動部6、観察装置10、および操作部45を備える。
ベース部2は、手術顕微鏡1の土台となる部分である。本実施形態では、後述する制御部50がベース部2内に内蔵されている。アーム部4は、少なくとも1つの関節部を有し、観察装置10を可動可能に支持する。本実施形態では、アーム部4の基部はベース部2に接続されており、アーム部4の先端部は移動部6に接続されている。ユーザは、アーム部4の関節部を可動させることで、観察装置10の位置を手動で移動させることもできる。
移動部6は、観察光学系30を備えた観察装置10の位置を移動させる。一例として、本実施形態の移動部6は、XY移動部7およびZ移動部8を備える。XY移動部7は、アーム部4およびZ移動部8に接続されている。さらに、Z移動部8には観察装置10が接続されている。XY移動部7に設けられたXY移動モータ(図示せず)が制御部50によって可動されると、Z移動部および観察装置10が、観察光束RS,LSに交差する方向(XY方向)に移動する。また、Z移動部8に設けられたZ移動モータ(図示せず)が制御部50によって可動されると、観察装置10が観察光束RS,LSの光軸に沿う方向(Z方向)に移動する。なお、移動部6の構成を変更することも可能である。例えば、XY移動部に回転機構を利用してもよい。また、観察装置10をZ方向に移動させるZ移動部が省略されていてもよい。
観察装置10は、照明光学系20、ビームスプリッタ25、および観察光学系30を備える。照明光学系10は、観察対象である生体(本実施形態では患者眼E)を照明する照明光を出射する。一例として、本実施形態では、白内障手術が実行される際に、照明光学系10が備える照明光源の像を患者眼Eの眼底に結像させて、眼底の血管に由来する赤色で水晶体を明視野照明する技術(所謂レッドリフレックス)が採用されている。照明光学系10は、観察光学系30における右眼用の観察光束RSの光軸と同軸とされる照明光と、観察光学系30における左眼用の観察光束LSの光軸と同軸とされる照明光を出射することが可能である。ただし、照明光は、観察光束RS,LSの光軸とは異なる角度から観察対象に向けて照射される照明光であってもよい。
なお、本実施形態における観察光束RS,LSとは、観察対象からの光束(例えば、観察対象によって反射された照明光の光束)のうち、ユーザUによって観察される光を生成するために観察光学系30によって導光される光束を言う。
ビームスプリッタ25は、照明光学系10が出射する照明光の光軸と、観察光学系30における観察光束RS,LSの光軸を同軸とする光軸結合素子の一例である。図1に例示するビームスプリッタ25は、照明光学系10から出射された照明光の少なくとも一部を反射させると共に、観察対象からの観察光束RS,LSの少なくとも一部を透過させることで、照明光の光軸と観察光束RS,LSの光軸を同軸とする。ビームスプリッタ25によって反射された照明光は、観察光束RS,LSの光路の一部と同じ光路を、観察光束RS,LSの進行方向とは逆の方向に進み、観察対象に照射される。なお、ビームスプリッタ25以外の光学素子(例えば、プリズムまたは部分反射ミラー等)によって、照明光を観察対象に向けて導光させてもよい。
観察光学系30は、観察対象をユーザに観察(本実施形態では立体視)させるために、観察対象からの観察光束を導光する。本実施形態の手術顕微鏡1は、ユーザUの右眼で観察される観察画像と、ユーザUの左眼で観察される観察画像をディスプレイ(本実施形態では立体画像表示装置)40に表示させることで、観察対象をユーザUに立体視させる。従って、観察光学系30は、観察対象からの右眼用の観察光束RSを右眼用撮影素子35Rに導光すると共に、左眼用の観察光束LSを左眼用撮影素子35Lに導光する。制御部50は、2つの撮影素子35R,35Lによる撮影信号に基づいて、ディスプレイ40の画像表示を制御する。なお、観察対象を立体視させるためのディスプレイには、例えば、3Dディスプレイ、ステレオビューア、またはヘッドマウントディスプレイ等の各種デバイスを採用できる。また、右眼用の観察光束RSが導光される右眼用撮影素子35Rと、左眼用の観察光束LSが導光される左眼用撮影素子35Lが別々に設けられている必要は無い。例えば、1つの撮影素子の撮影エリア内に、右眼用の観察光束RSが導光されるエリアと、左眼用の観察光束LSが導光されるエリアがそれぞれ設けられていてもよい。
観察光学系30は、対物レンズ31、レンズ群33、および、前述した撮影素子35R,35Lを備える。本実施形態では、後述する前置レンズ43等が設けられていない場合、対物レンズ31の前側焦点は観察対象の物体面となる。この場合、対物レンズ31の前側焦点に存在する観察対象からの観察光束35R,35Lは、対物レンズ31によって平行光束とされて、レンズ群33に導光される。なお、対物レンズ31は、平行光束でない観察光束RS,LSを下流側に出射して像を結ぶ有限共役系であってもよい。レンズ群33は、対物レンズ31から出射された観察光束RS,LSを、撮影素子35R,35Lに導光する。本実施形態では、レンズ群33におけるレンズの少なくとも一部が、観察光束RS,LSの光軸方向に移動される。その結果、ディスプレイ40に表示される観察画像の倍率が変更される。また、本実施形態の手術顕微鏡1は、撮影素子35R,35Lによって撮影された観察画像をディスプレイ40に表示させる際の倍率を変更することもできる。つまり、手術顕微鏡1は、レンズ群33の移動によって、撮影される画像の倍率を光学的に変更することもできるし、ディスプレイ40に表示させる画像の倍率を電子的に変更することもできる。なお、観察光学系30における観察光束RS,LSの光路上には絞り等も設けられているが、この説明は省略する。
なお、図1に示す例では、患者眼Eの眼底をより広い角度でユーザに観察させるための広角観察ユニットが用いられる場合が示されている。例えば、硝子体手術を行う際に広角観察ユニットを用いるのが有用である。図1に示す例では、生体である患者眼Eに対して固定された位置に配置される前置レンズ43が、広角観察ユニットの一部として図示されている。
また、観察光学系30は、ユーザUに接眼レンズを覗かせて観察対象を立体視させるための構成をさらに備えていてもよい。この場合、観察光学系30は、右眼用の観察光束RSをユーザUの右眼用の接眼レンズに導光すると共に、左眼用の観察光束LSをユーザUの左眼用の接眼レンズに導光すればよい。
操作部45は、ユーザUが各種操作指示を手術顕微鏡1に入力するために、ユーザUによって操作される。本実施形態では、操作部45として、ユーザUの足で操作されるフットスイッチが少なくとも設けられている。従って、ユーザUは、手術器具を手で扱いながら、各種操作指示をフットスイッチ45から入力することができる。ただし、フットスイッチと共に、またはフットスイッチの代わりに、他のデバイス(例えば、各種ボタンおよびタッチパネル等)が操作部45として用いられてもよい。
制御部50は、手術顕微鏡1の各種制御を司る。制御部50は、CPU51、RAM52、ROM53、および不揮発性メモリ54を備える。CPU51は各種制御を行うコントローラである。RAM52は各種情報を一時的に記憶する。ROM53には、CPU51が実行するプログラム、および各種初期値等が記憶されている。不揮発性メモリ54は、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体である。後述する位置補正処理(図2参照)を実行するための位置補正処理プログラムは、不揮発性メモリ54に記憶されていてもよい。本実施形態では、制御部50は、例えば、撮影素子35R,35Lからの撮影信号に基づくディスプレイ40の表示制御、移動部6の駆動制御、操作部45から入力される操作信号の処理等を実行する。なお、これらの処理の少なくとも一部は、手術顕微鏡1以外のデバイス(例えば、手術顕微鏡に接続されたパーソナルコンピュータ)の制御部によって実行されてもよい。
図2から図11を参照して、本実施形態の手術顕微鏡1が実行する位置補正処理について説明する。位置補正処理では、観察光学系10に対する観察対象の位置の検出結果に基づいて、観察対象と観察光学系10の相対位置のずれが補正される。制御部50のCPU51は、不揮発性メモリ54に記憶されている位置補正処理プログラムに従って、図2に例示する位置補正処理を実行する。
まず、CPU51は、位置補正モードの選択指示の入力を受け付ける(S1)。本実施形態では、ユーザは、操作部45等を操作することで、「常時オートモード」、「条件付オートモード」、「指示時補正モード」、および「位置補正OFF」の4つの位置補正モードのいずれかを選択することができる。「常時オートモード」とは、観察対象と観察光学系30の相対位置(以下、単に「相対位置」という場合がある)にずれが生じた場合に、常に位置ずれを補正するモードである。「条件付オートモード」とは、相対位置のずれが許容範囲を超えることを条件として、位置ずれの補正が実行されるモードである。「指示時補正モード」とは、位置補正の実行指示がユーザによって入力されることを条件として、位置ずれの補正が実行されるモードである。「位置補正OFF」とは、制御部50による自動位置補正が行われないモードである。ユーザは、実行する手術の種類等に応じて適切な位置補正モードを選択することができる。
CPU51は、ユーザによる選択指示に応じて、複数の位置補正モードのいずれかを実行する(S2〜S8)。「位置補正OFF」が選択されている場合には(S6:NO)、位置補正は行われない(S8)。以下、常時オート補正処理、条件付オート補正処理、および指示時補正処理について詳細に説明する。
図3を参照して、常時オート補正処理について説明する。常時オート補正処理では、まず、基準相対位置を指定する指示が入力されたか否かが判断される(S21)。基準相対位置とは、観察対象と観察光学系10の相対位置のずれを補正する基準となる位置である。CPU51は、移動部6を可動させて、観察対象と観察光学系10の相対位置を基準相対位置に近づけることで、相対位置のずれを補正する。従って、一般的には、ユーザにとって望ましい相対位置(つまり、観察対象における望ましい位置をユーザが適切に観察できる相対位置)が、基準相対位置とされる。基準相対位置を指定する指示が入力されると(S21:YES)、CPU51は、指定された相対位置を基準相対位置に設定する(S22)。なお、本実施形態では、位置補正処理の開始時におけるデフォルトの基準相対位置が予め定められている。ユーザによる指示がなければ、デフォルトの基準相対位置がそのまま設定される。
図4を参照して、基準相対位置の設定方法の一例について説明する。図4では、ディスプレイ40の表示領域41に表示された撮影画像に、患者眼Eの瞳孔61、虹彩62、および瞼63等が含まれている。また、患者眼Eの角膜で反射された照明光によって現れるプルキンエ像68も撮影画像に含まれている。
ここで、瞳孔61の中心65が撮影素子35R,35Lの撮影範囲の中心Cとなる際の、観察対象(患者眼E)と観察光学系10の相対位置を、基準相対位置としてユーザが指定する場合について例示する。例えば、ユーザは、瞳孔61の中心65が撮影範囲の中心Cに位置している状態で、基準相対位置の指定指示を入力する。この場合、CPU51は、指示が入力された際に撮影された画像(以下、「基準画像」という)を処理し、瞳孔61の輪郭を検出することで、瞳孔61の中心65の位置を参照部位として検出する。CPU51は、基準画像における参照部位の位置を記憶することで、基準画像が撮影された際の観察対象と観察光学系10の相対位置(つまり、瞳孔61の中心65が撮影範囲の中心となる相対位置)を基準相対位置として設定する。
なお、基準相対位置の設定方法を変更できることは言うまでもない。例えば、CPU51は、タッチパネル、マウス、または方向指示キー等をユーザに操作させることで、撮影画像のうち撮影範囲の中心Cに位置させたい部位を、ユーザに直接指定させてもよい。また、CPU51は、ユーザによる方向指示キー等の操作に応じて、基準相対位置をXY方向に移動させてもよい。瞳孔61の中心65以外の部位(例えば、瞳孔61の全体の領域、瞳孔61の輪郭、虹彩62の中心、角膜輪部、または瞼63の輪郭等)を参照部位としてもよいことは言うまでもない。また、プルキンエ像68が現れた位置を参照部位としてもよい。ユーザが生体に施したマーキングの位置を参照部位としてもよい。
図5を参照して、基準相対位置の指定方法の他の例について説明する。図5では、硝子体手術において、患者眼Eの眼底における視神経乳頭71、黄斑72、および眼底血管等を含む撮影画像が表示領域41に表示されている。また、図5に示す例では、観察光束RS,LSによって観察可能な全体の領域である総視野領域75のうちの一部のみが、表示視野領域76として表示されている。本実施形態では、総視野領域75の輪郭は、患者眼Eに対して固定された位置に配置された前置レンズ43(図1参照)の外周縁部、または、患者眼Eの虹彩62の内周縁部によって定まる。
一例として、CPU51は、撮影画像を処理することで、表示領域41に表示されている総視野領域75の輪郭部分を検出する。CPU51は、検出した輪郭の一部に基づいて、表示されていない部分も含む総視野領域75の全体の輪郭を算出する。次いで、CPU51は、総視野領域75の全体の輪郭に基づいて、総視野領域75の中心78の位置を参照部位として検出する。図5に示す例では、位置補正処理の開始時に、総視野領域75の中心78が撮影範囲の中心Cとなる際の、観察対象と観察光学系10の相対位置が、デフォルトの基準相対位置として定められている。CPU51は、ユーザによる方向指示キー等の操作に応じて、基準相対位置をXY方向に移動させることができる。
なお、総視野領域75の中心78以外の部位(例えば、総視野領域75の輪郭の少なくとも一部、視神経乳頭71、黄斑72、または眼底血管等)を参照部位としてもよいことは言うまでもない。
図3の説明に戻る。CPU51は、観察光学系10に対する観察対象の相対位置を検出する(S23)。例えば、図4および図5に示す方法では、CPU51は、リアルタイムで撮影された画像を処理し、リアルタイム画像における参照部位(瞳孔61の中心65、または総視野領域75の中心78)と、観察対象と観察光学系10が基準相対位置にある場合の参照部位(図4および図5では、撮影範囲の中心Cに一致する)を、撮影素子上の座標で比較することで、相対位置を検出する。
なお、本実施形態のCPU51は、ディスプレイ40に表示させている画像でなく、撮影素子35R,35Lによって撮影された画像を処理することで、相対位置を検出する。従って、撮影素子35R,35Lによって撮影された画像の一部をディスプレイ40に拡大表示させる際に、参照部位がディスプレイ40の表示領域41内に含まれていなくても、相対位置が適切に検出される。
また、相対位置の検出方法を変更することも可能である。例えば、観察対象(本実施形態では患者眼E)に対して固定された位置に配置される光学素子(本実施形態では前置レンズ43)または手術器具(例えば開瞼器等)が撮影画像に写っている場合もある。この場合、CPU51は、光学素子または手術器具の位置を検出することで、観察対象と観察光学系10の相対位置を検出してもよい。また、CPU51は、観察対象と観察光学系10が基準相対位置にある時に撮影された基準画像と、その時点で撮影されたリアルタイム画像の相関関係に基づいて、相対位置を検出してもよい。この場合、CPU51は、基準画像とリアルタイム画像の相関値を、位相限定相関法等の手法を用いて算出し、算出した相関値に基づいて相対位置を検出してもよい。また、図5に示す例において、CPU51は、総視野領域75の輪郭のうち、表示領域41に表示されている輪郭の位置に基づいて、相対位置を検出してもよい。
次いで、CPU51は、相対位置の検出結果に基づいて移動部6を可動させることで、観察対象に対する観察光学系10の相対位置のずれを補正する(S24)。一例として、図4および図5に示す方法では、CPU51は、リアルタイム画像における参照部位(瞳孔61の中心65、または総視野領域75の中心78)が、基準画像における参照部位(撮影範囲の中心C)に近づくように、相対位置を基準相対位置に近づける。その結果、生体である患者眼Eの動きに関わらず、観察対象が適切に観察される。なお、相対位置の検出処理(S23)および位置ずれの補正処理(S24)が行われている間に、基準相対位置を変更する指示がユーザによって入力されると、CPU51は、指定された位置に基準相対位置を変更し(S22)、変更した基準相対位置に基づいて、以後のS23およびS24の処理を実行する。
相対位置のずれを補正する方法を変更することも可能である。例えば、図5に示す方法では、総視野領域75の輪郭と、撮影素子35R,35Lの撮影領域の外周縁との隙間が均等になるように、移動部6が可動されてもよい。また、CPU51は、基準画像とリアルタイム画像の相関値が最大値に近づくように、移動部6を可動させてもよい。
また、CPU51は、観察光束RS,LSの光軸に交差するXY方向における相対位置のずれと共に、光軸に平行な軸を中心とする回転方向の相対位置のずれを検出してもよい。この場合、CPU51は、XY方向における相対位置を補正すると共に、回転方向の相対位置のずれも、移動部6を可動させることで補正してもよい。この場合、より適切に相対位置のずれが補正される。
図6から図9を参照して、条件付オート補正処理について説明する。前述したように、条件付オート補正処理では、相対位置のずれが許容範囲を超えることを条件として、位置ずれの補正が実行される。つまり、相対位置のずれが許容範囲内であれば自動位置補正が実行されないので、自動位置補正が常に行われてユーザが違和感を覚えることが抑制される。
まず、図7から図9を参照して、位置補正を実行する条件を規定する許容範囲について説明する。図7および図8では、図4と同様に、患者眼Eの瞳孔61等が表示されている。ここで、図7および図8に示す例では、ユーザが観察したい領域として、患者眼Eの瞳孔61が選択されている。また、図7および図8に示す例では、表示領域41の縦幅および横幅のうち狭い方の幅は、縦幅である。この場合、CPU51は、図7に示すように、「(表示領域41の狭い方の幅−ユーザが観察したい領域の幅D)/2=L」を算出する。図8に示すように、撮影範囲の中心Cを中心とする円形の不感帯領域80の半径RをLに一致させると、瞳孔61の中心65が不感帯領域80の内側に位置していれば、瞳孔61は常に表示領域41内に収まる。一方で、瞳孔61の中心65が不感帯領域80の外側に位置すると、瞳孔61の少なくとも一部が表示領域41からはみ出す可能性がある。従って、図7および図8に示す例では、CPU51は、Cを中心とする半径R=Lの不感帯領域80を設定し、参照部位である瞳孔61の中心65が不感帯領域80の外側に位置した場合に位置補正を実行する。換言すると、CPU51は、リアルタイム画像における参照部位と、基準画像による参照部位(中心C)の位置ずれがRを超えた場合に、観察光学系10に対する観察対象の位置ずれが許容範囲を超えたと判断し、位置補正を実行する。
なお、Rの値を変更することも可能である。前述した理由から、RはL以下とすることが望ましいが、RをLの3分の2以下とすることがより望ましく、RをLの2分の1以下とすることがさらに望ましい。また、図7および図8に示す例では、ユーザが観察したい領域である瞳孔61の幅Dに基づいて、許容範囲の大きさ(つまり、不感帯領域80の半径)Rが設定された。しかし、ユーザが観察したい領域の幅Dとして、例えば、角膜輪部の幅、または瞼63の幅等が用いられてもよい。
また、図9では、総視野領域75の半径Nに基づいて許容範囲の大きさ(不感帯領域80の半径)Rを設定する方法の一例が示されている。例えば、Rは、総視野領域75の半径N以下とすることが望ましく、半径Nの1/2以下とすることがより望ましく、半径Nの1/4以下とすることがさらに望ましい。
許容範囲の設定方法を変更することも可能である。例えば、総視野領域75の面積に対する表示視野領域76の比率(%)に基づいて、許容範囲の大きさを設定してもよい。この場合、CPU51は、比率がT%未満となった場合に位置ずれが許容範囲を超えたと判断し、位置補正を実行する。Tの値は、例えば50%以上が望ましく、75%以上がより望ましく、90%以上がさらに望ましい。別の例では、総視野領域75の輪郭と、撮影素子35R,35Lの撮影領域の外周縁との隙間に対して許容範囲を設定してもよい。
図6に示すように、CPU51は、基準相対位置を指定する指示が入力されたか否かを判断する(S31)。指示が入力されると(S31:YES)、指定された相対位置が基準相対位置に設定される(S32)。S31およびS32の処理には、図3で例示したS21およびS22と同様の処理を採用できる。従って、この説明は省略する。
次いで、CPU51は、ディスプレイ41に表示させている撮影画像の倍率(表示倍率)を取得する(S33)。前述したように、表示倍率は、光学的な方法および電子的な方法の少なくともいずれかによって変更できる。CPU51は、表示倍率に応じて、観察光学系10に対する観察対象の位置ずれの許容範囲の大きさを変更する(S34)。詳細には、本実施形態のCPU51は、表示倍率が大きい程許容範囲が小さくなるように、許容範囲の大きさを変更する。表示倍率が大きい場合には、相対位置が僅かにずれただけでも、表示される画像が変動しやすい。逆に、表示倍率が小さい場合には、相対位置のずれが僅かであれば、ユーザが所望する領域が継続して表示領域41に表示され易い。従って、許容範囲の大きさを表示倍率に応じて変更することで、より適切に位置ずれが補正される。
次いで、CPU51は、観察光学系10に対する観察対象の相対位置を検出する(S35)。S35における相対位置の検出処理には、図3で例示したS23の処理と同様の処理を採用できるので、この説明は省略する。次いで、CPU51は、検出された位置ずれが許容範囲内であるか否かを判断する(S36)。位置ずれが許容範囲内であれば(S36:YES)、位置補正は行われずに、処理はそのままS35へ戻る。位置ずれが許容範囲を超えていれば(S36:NO)、CPU51は、相対位置の検出結果に基づいて移動部6を可動させることで、位置ずれを補正する(S37)。S37における位置ずれの補正処理には、図3で例示したS24の処理と同様の処理を採用できる。ただし、S37では、CPU51は、位置ずれが完全に解消されるまで相対位置を移動させてもよいし、位置ずれが許容範囲内に収まった時点で移動を停止させてもよい。
なお、S35〜S37の処理が行われている間に、基準相対位置を変更する指示がユーザによって入力されると、CPU51は、指定された位置に基準相対位置を変更し(S32)、変更した基準相対位置に基づいて、以後のS35〜S37の処理を実行する。また、表示中の場像の倍率が変更されると、CPU51は、変更された倍率に応じて許容範囲の大きさも変更し(S33、S34)、変更した許容範囲に基づいて、以後のS35〜S37の処理を実行する。
図10を参照して、指示時補正処理について説明する。前述したように、指示時補正処理では、位置補正の実行指示がユーザによって入力されることを条件として、位置ずれの補正が実行される。まず、CPU51は、基準相対位置を指定する指示が入力されたか否かを判断する(S41)。指示が入力されると(S41:YES)、指定された相対位置が基準相対位置に設定される(S42)。S41およびS42の処理には、図3で例示したS21およびS22と同様の処理を採用できる。従って、この説明は省略する。
次いで、CPU51は、観察光学系10に対する観察対象の相対位置を検出する(S43)。S43における相対位置の検出処理には、図3で例示したS23の処理と同様の処理を採用できるので、この説明は省略する。次いで、CPU51は、位置補正の実行指示がユーザによって入力されたか否かを判断する(S44)。本実施形態では、ユーザは、フットスイッチである操作部45を足で操作することで、位置補正の実行指示を入力することができる。従って、ユーザは、手術器具等を扱いながら位置補正の実行指示を入力することも可能である。実行指示が入力されていなければ(S44:NO)、位置補正は行われずに、処理はそのままS43へ戻る。位置補正の実行指示が入力されると(S44:YES)、CPU51は、相対位置の検出結果に基づいて移動部6を可動させることで、位置ずれを補正する(S45)。S45の処理には、図3で例示したS24の処理と同様の処理を採用できる。なお、S43〜S45の処理が行われている間に、基準相対位置を変更する指示がユーザによって入力されると、CPU51は、指定された位置に基準相対位置を変更し(S42)、変更した基準相対位置に基づいて、以後のS43〜S45の処理を実行する。
図2の説明に戻る。観察対象と観察光学系10の相対位置の補正に関する処理(S1〜S8)が終了すると、CPU51は、補助画像を表示させるか否かを判断する(S10)。補助画像とは、ユーザによる生体の手術を補助するために、観察対象の撮影画像上に重畳表示される画像である。図10に、眼科用の手術顕微鏡1において用いられる補助画像の一例を示す。図10で例示する補助画像には、患者眼Eの乱視軸の方向を示す直線82が含まれている。従って、ユーザは、乱視を矯正するトーリック眼内レンズを、補助画像を見ながら患者眼Eの眼内に挿入することで、適切な方向にトーリック眼内レンズを配置することができる。なお、補助画像の態様は適宜変更できる。例えば、水晶体の前嚢切開を行う位置を案内するための円形のマーク、または、角膜の切開位置を案内するためのマーク等が、補助画像に含まれていてもよい。本実施形態では、操作部45がユーザによって操作されることで、補助画像を表示させるか否か、および、表示させる補助画像の種類が選択される。
補助画像を表示させる場合には(S10:YES)、観察対象の撮影画像の所定位置に、ユーザによって選択された補助画像が重畳表示される(S11)。さらに、観察光学系10に対する観察対象の位置の検出結果に基づいて、撮影画像に対する補助画像の重畳位置が補正される(S12)。例えば、図10に示す例では、直線82の中心が、瞳孔61の中心65に一致するように、補助画像が撮影画像に重畳表示される(S11)。さらに、観察対象である生体が動いた場合には、観察対象の位置の検出結果に基づいて、直線82の中心が瞳孔61の中心65に位置し続けるように補助画像の重畳位置が補正される。なお、図10に示す例では、CPU51は、補助画像の重畳位置をXY方向に補正するだけでなく、Z方向に平行な軸を中心とする回転方向にも補正する。従って、乱視軸の方向がより適切に表示される。
本実施形態では、条件付オート補正処理(図6参照)および指示時補正処理(図10参照)において、位置補正の条件が満たされていない間でも、補助画像の重畳位置の補正は常に行われる。従って、観察対象と観察光学系10の相対位置の補正が実行されているか否かに関わらず、補助画像は常に適切な位置に表示される。よって、ユーザはより適切に補助画像を利用することができる。
次いで、CPU51は、位置補正処理の終了指示が入力されたか否かを判断する(S13)。終了指示が入力されていなければ(S13:NO)、処理はS10へ戻る。終了指示が入力されると(S13:YES)、位置補正処理は終了する。
上記実施形態で開示された技術は一例に過ぎない。従って、上記実施形態で例示された技術を変更することも可能である。例えば、上記実施形態で例示された手術顕微鏡1は、眼科手術に適している。しかし、上記実施形態で例示した技術の少なくとも一部は、眼科以外の分野で使用可能な手術顕微鏡にも適用できる。
1 手術顕微鏡
6 移動部
10 観察装置
20 照明光学系
30 観察光学系
35R,35L 撮影素子
40 ディスプレイ
41 表示領域
43 前置レンズ
45 操作部
50 制御部
51 CPU
75 総視野領域
76 表示視野領域
80 不感帯領域

Claims (8)

  1. 観察対象である生体をユーザに観察させるための眼科用手術顕微鏡であって、
    観察対象からの右眼用の観察光束および左眼用の観察光束を撮影素子に導光する観察光学系と、
    前記観察光学系の位置を、少なくとも前記観察光束に交差する方向に移動させる移動部と、
    前記撮影素子による撮影信号に基づいて、ユーザの右眼で観察される観察画像と、ユーザの左眼で観察される観察画像を立体画像表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記観察光学系に対する観察対象の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段による検出結果に基づいて前記移動部を可動させることで、観察対象に対する前記観察光学系の相対位置のずれを補正する位置補正手段と、
    を備えたことを特徴とする眼科用手術顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の眼科用手術顕微鏡であって、
    前記位置補正手段は、
    前記相対位置のずれの補正を実行するための条件が満たされた場合に、前記相対位置のずれを補正することを特徴とする眼科用手術顕微鏡。
  3. 請求項2に記載の眼科用手術顕微鏡であって、
    前記位置補正手段は、
    前記観察光学系に対する観察対象の位置ずれが許容範囲を超えた場合に、前記相対位置のずれを補正することを特徴とする眼科用手術顕微鏡。
  4. 請求項3に記載の眼科用手術顕微鏡であって、
    前記位置補正手段は、
    前記表示手段に表示させる前記観察対象の画像の倍率に応じて、前記許容範囲の大きさを変更することを特徴とする眼科用手術顕微鏡。
  5. 請求項2に記載の眼科用手術顕微鏡であって、
    前記相対位置のずれの補正を実行させるためのユーザからの指示の入力を受け付ける実行指示受付手段をさらに備え、
    前記位置補正手段は、
    前記指示が入力された場合にのみ、前記相対位置のずれを補正することを特徴とする眼科用手術顕微鏡。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の眼科用手術顕微鏡であって、
    ユーザによる生体の手術を補助するための補助画像を、前記表示手段に表示される前記観察対象の画像に重畳表示させる補助画像表示制御手段と、
    前記位置検出手段による検出結果に基づいて、前記観察対象の画像に対する前記補助画像の重畳位置を補正する重畳位置補正手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする眼科用手術顕微鏡。
  7. 請求項1から6のいずれかの眼科用手術顕微鏡であって、
    前記位置検出手段は、前記撮影素子によって撮影された画像のうち、前記生体に対して固定された位置に配置される光学素子または手術器具の位置を検出することで、前記観察光学系に対する観察対象の位置を検出することを特徴とする眼科用手術顕微鏡。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の眼科用手術顕微鏡であって、
    前記相対位置のずれを補正する基準となる基準相対位置の指定指示の入力を受け付ける基準指定指示受付手段をさらに備え、
    前記位置補正手段は、前記移動部を可動させて前記相対位置を前記基準相対位置に近づけることで、前記相対位置のずれを補正することを特徴とする眼科用手術顕微鏡。


JP2016168595A 2016-08-30 2016-08-30 眼科用手術顕微鏡 Active JP6880606B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016168595A JP6880606B2 (ja) 2016-08-30 2016-08-30 眼科用手術顕微鏡
US15/687,156 US10456035B2 (en) 2016-08-30 2017-08-25 Ophthalmic surgical microscope

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016168595A JP6880606B2 (ja) 2016-08-30 2016-08-30 眼科用手術顕微鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018036432A true JP2018036432A (ja) 2018-03-08
JP6880606B2 JP6880606B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=61240189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016168595A Active JP6880606B2 (ja) 2016-08-30 2016-08-30 眼科用手術顕微鏡

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10456035B2 (ja)
JP (1) JP6880606B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020121456A1 (ja) * 2018-12-12 2020-06-18 株式会社ニコン 顕微鏡、顕微鏡用調節装置、顕微鏡システム、顕微鏡の制御方法、及びプログラム

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107438413B (zh) 2016-03-30 2019-12-06 索尼公司 控制装置、控制方法、以及用于手术的显微镜装置
JP2021121821A (ja) * 2018-05-07 2021-08-26 ソニーグループ株式会社 眼科手術顕微鏡システム、制御装置及び制御方法
US11357594B2 (en) 2020-08-07 2022-06-14 Johnson & Johnson Surgical Vision, Inc. Jig assembled on stereoscopic surgical microscope for applying augmented reality techniques to surgical procedures

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07222720A (ja) * 1994-02-16 1995-08-22 Furoobell:Kk 医療用観察機器
JPH09149914A (ja) * 1995-09-29 1997-06-10 Nidek Co Ltd 眼科手術装置
JPH10192334A (ja) * 1996-12-27 1998-07-28 Nidek Co Ltd 眼科手術装置
US20050277913A1 (en) * 2004-06-09 2005-12-15 Mccary Brian D Heads-up display for displaying surgical parameters in a surgical microscope
JP2006011145A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Olympus Corp 双眼顕微鏡装置
JP2006136714A (ja) * 2004-10-26 2006-06-01 Carl Zeiss Surgical Gmbh 手術用顕微鏡検査システム及び眼の手術を行う方法
JP2011177501A (ja) * 2010-02-12 2011-09-15 Carl Zeiss Surgical Gmbh 眼の屈折、角膜の曲率半径、又は、眼の内圧を定めるための測定システム及び方法
JP2012506272A (ja) * 2008-10-22 2012-03-15 ゼンゾモトリック インストルメンツ ゲゼルシャフト フュア イノベイティブ ゼンゾリク ミット ベシュレンクテル ハフツング コンピューター支援眼部手術用の画像処理方法および装置
JP2013172786A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Topcon Corp 眼科撮影装置
JP2013248376A (ja) * 2012-05-01 2013-12-12 Topcon Corp 眼科装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6348994B1 (en) * 1995-03-02 2002-02-19 Carl Zeiss Jena Gmbh Method for generating a stereoscopic image of an object and an arrangement for stereoscopic viewing
JP4398352B2 (ja) * 2004-12-02 2010-01-13 オリンパス株式会社 医療用立体撮像装置
JP6422627B2 (ja) 2012-06-15 2018-11-14 株式会社ニデック 眼科用手術顕微鏡
JP5611441B1 (ja) * 2013-11-29 2014-10-22 スキルアップジャパン株式会社 顕微鏡用映像処理装置、および医療用顕微鏡システム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07222720A (ja) * 1994-02-16 1995-08-22 Furoobell:Kk 医療用観察機器
JPH09149914A (ja) * 1995-09-29 1997-06-10 Nidek Co Ltd 眼科手術装置
JPH10192334A (ja) * 1996-12-27 1998-07-28 Nidek Co Ltd 眼科手術装置
US20050277913A1 (en) * 2004-06-09 2005-12-15 Mccary Brian D Heads-up display for displaying surgical parameters in a surgical microscope
JP2006011145A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Olympus Corp 双眼顕微鏡装置
JP2006136714A (ja) * 2004-10-26 2006-06-01 Carl Zeiss Surgical Gmbh 手術用顕微鏡検査システム及び眼の手術を行う方法
JP2012506272A (ja) * 2008-10-22 2012-03-15 ゼンゾモトリック インストルメンツ ゲゼルシャフト フュア イノベイティブ ゼンゾリク ミット ベシュレンクテル ハフツング コンピューター支援眼部手術用の画像処理方法および装置
JP2011177501A (ja) * 2010-02-12 2011-09-15 Carl Zeiss Surgical Gmbh 眼の屈折、角膜の曲率半径、又は、眼の内圧を定めるための測定システム及び方法
JP2013172786A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Topcon Corp 眼科撮影装置
JP2013248376A (ja) * 2012-05-01 2013-12-12 Topcon Corp 眼科装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020121456A1 (ja) * 2018-12-12 2020-06-18 株式会社ニコン 顕微鏡、顕微鏡用調節装置、顕微鏡システム、顕微鏡の制御方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6880606B2 (ja) 2021-06-02
US20180055356A1 (en) 2018-03-01
US10456035B2 (en) 2019-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI580395B (zh) 眼科成像系統之電子控制固定光
US6588902B2 (en) Ophthalmic apparatus
EP2680740B1 (en) Image-processor-controlled misalignment-reduction for ophthalmic systems
JP5845608B2 (ja) 眼科撮影装置
JP6812724B2 (ja) 眼科手術システム、眼科手術システム制御プログラム、および眼科用手術顕微鏡
US20140111773A1 (en) Ophthalmologic apparatus, ophthalmologic control method, and program
JP6880606B2 (ja) 眼科用手術顕微鏡
US10820793B2 (en) Biological object observation system and non-transitory computer-readable medium
JP4080379B2 (ja) 眼科用レーザ装置
JP2010148635A (ja) レーザ治療用眼科装置
US11134842B2 (en) Observation system and non-transitory computer-readable medium storing computer-readable instructions
JP2016193030A (ja) 眼科用レーザ手術装置および眼科手術制御プログラム
JP2013132502A (ja) 眼底検査装置
JP6396125B2 (ja) 眼科装置
EP2564762A1 (en) A microscope for ophtalmologic surgery
JP2017225638A (ja) 眼科装置
JP2016193033A (ja) 眼科装置および眼科装置制御プログラム
JP2021146184A (ja) 眼科装置及び測定方法
JP2018051208A (ja) 眼科情報処理装置、眼科情報処理プログラム、および眼科情報処理システム
JP2016193028A (ja) 眼科用レーザ手術装置
US20220175245A1 (en) Eye examination attachment, control device, and ophthalmic microscope system
JP2016193029A (ja) 眼科装置および眼科装置制御プログラム
JP6572596B2 (ja) 眼科装置および眼科装置制御プログラム
JP5317049B2 (ja) 眼底カメラ
WO2016159331A1 (ja) 眼科用レーザ手術装置、眼科装置、眼科装置制御プログラム、眼科手術制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200616

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6880606

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150