本発明はセルフタイマー機能を有する撮像装置に関するものであり、図1を参照して、本発明の実施形態における、撮像装置103のハードウェア構成および撮影機能の一例について説明する。
図1で、撮影装置は、いわゆる一眼レフ等のデジタルカメラから成り、撮影用のレンズ301、撮像素子(以下、「CCD」と称する)302、カメラ信号処理部(以下、「ADC」と称する)303、画像処理部304、システムコントローラ310、バッファメモリ311、フラッシュROM312、インターフェース回路(以下、「I/F回路」と称する)313、カードホルダ314、メモリカード315、ディスプレイドライバ316、および操作部320を備える。
レンズ301は、レンズ等であり、対物レンズ、ズームレンズ、およびフォーカスレンズなどで構成される。ズームレンズおよびフォーカスレンズについては、不図示の駆動機構により光軸方向へ駆動される。撮像素子302は、レンズ301から入射した撮像光を結像し、電気信号(アナログ信号)に変換して出力するCCDイメージセンサで構成される。
カメラ信号処理部(ADC)303は、撮像素子302から受けた電気信号にデジタル変換やホワイトバランス調整などの信号処理を行なって、デジタル信号に変換する機能を有する。システムコントローラ310は、画像処理部304、バッファメモリ311、フラッシュROM312、I/F回路313、ディスプレイドライバ316、サウンドドライバ318、LEDドライバ328、および操作部320に接続されている
画像処理部304は、前処理部305、YC処理部306、電子ズーム処理部307、圧縮部308、および伸長部309を備え、カメラ信号処理部303から出力されるデジタル信号から画像データを生成し、各種画像処理を行う機能を有する。
前処理部305は、入力される画像データに基づく画像のホワイトバランスを調整するホワイトバランス処理や画像のガンマ補正処理を行う機能を有する。ホワイトバランス処理は、画像の色合いを、実物の色合いに近くなるように調整したり、光源(蛍光灯や太陽光など)に合った適正な色に調整したりする処理である。ガンマ補正処理は、画像のコントラストを調整する処理である。なお、前処理部305は、ホワイトバランス処理およびガンマ補正処理以外の画像処理を実行することも可能である。
YC処理部306は、入力される画像データに基づく画像を、輝度情報「Y」と、輝度信号と青色の色差情報「Cb」と、輝度信号と赤色の色差情報「Cr」とに分離する機能を有する。電子ズーム処理部307は、画像の一部(例えば中央部)を所定の大きさでトリミングし、トリミングした画像を信号処理で元画像の大きさに拡大する機能を有する。電子ズーム処理部307は、例えば、撮影された1600×3200ドットの画像から中央の3024×768ドットの画像を切り出し、データ補間を行いながら1600×3200ドットのサイズに拡大することができる。
圧縮部308は、画像データをJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式などの圧縮形式によって圧縮する機能を有する。伸長部309は、圧縮されている画像データを伸長する機能を有する。例えば、画像データをJPEG方式で圧縮する場合、まず、画像データの高周波成分と低周波成分の割合を数値化する離散コサイン変換処理が行われる(DCT処理)。次に、画像の階調やグラデーションを表現する段階を数値(量子化ビット数)で表現する量子化処理が行われる。最後に、ハフマン符号化処理で画像データが圧縮される。
具体的には、画像データの信号文字列が一定のビット毎に区切られ、出現頻度が高い文字列に対してより短い符号が与えてられてゆく。なお、圧縮処理を行わないで画像データを記録する方式の場合は、圧縮部308および伸長部309を省略することができる。また、画像データの圧縮形式は、JPEG方式に限らず、GIF(Graphical Interchange Format)形式などであっても、同様に処理を行うことができる。
バッファメモリ311には、画像処理部304で画像処理が行われる際に、一時的に画像データが保存される。フラッシュROM312には、撮影装置の各種設定情報や、後述するユーザ認証情報が保存される。I/F回路313は、システムコントローラ310から出力される画像データを、メモリカード315に記録可能なデータ形式に変換する。また、I/F回路313は、メモリカード315から読み出された画像データ等を、システムコントローラ310で処理可能なデータ形式に変換する。
カードホルダ314は、記録媒体であるメモリカード315を撮影装置に着脱可能にする機構を備えると共に、メモリカード315との間でデータ通信が可能な電気接点を備える。また、カードホルダ314は、撮影装置で利用される記録媒体の種類に応じた構造を有する。メモリカード315は、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子を内蔵し、カードホルダ314に着脱可能なカード型の記録媒体である。メモリカード315には、撮影装置で撮影された画像データを記録することができる。
無線I/Fコントローラ(無線I/FC)340は、ネットワークを介して、外部と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。
ディスプレイドライバ316は、システムコントローラ310から出力される画像データを液晶ディスプレイ317で表示可能な信号に変換する。具体的には、ディスプレイドライバ316は、システムコントローラ310から出力されるデジタルの画像データをアナログ画像信号に変換する処理を行い、次に画像サイズを液晶ディスプレイ317の表示可能エリアのサイズに適したサイズに変換する処理を行う。
サウンドドライバ318は、システムコントローラ310から出力される音声データをスピーカ219で鳴動可能な信号に変換する処理を行う。LED(Light Emitting Diode)LEDドライバ328は、システムコントローラ310から出力される命令に従いランプ329の制御を行う。
操作部320は、電源スイッチ321、モードダイヤル322、撮影ボタン323、カーソルキー324、ズームボタン325、および閲覧(再生)ボタン326を備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作内容に応じた信号をシステムコントローラ310に出力する。なお、操作部320には、図示の操作ボタン以外の操作ボタン類も含まれるが、それらの説明は省略する。
モードダイヤル(選択ボタン)322は、撮影動作のモードを切り替えるための回転可能なダイヤルである。ユーザはモードダイヤル322を操作することで、複数の撮影動作モードを選択することが可能である。なお、本発明の実施形態で、モードダイヤルは、ダイヤル式機構として記載をするが、例えば、ダイヤルではなくスライド式のボタンであってもよい。つまり、モードダイヤル322について、その機構はダイヤルに限定されず、カメラのモードを切り替えられるための機構を備えていることが本質である。
閲覧ボタン326は、撮影した画像データを閲覧する閲覧モード(再生モード)に切り替えるためのボタンである。閲覧ボタン326が押下されると、撮影モードから閲覧モードに移行する。なお、閲覧モードへの切替方法については、閲覧ボタン326の押下に限定されず、液晶ディスプレイ317上のタッチパネル(不図示)などによる移行方法であってもよい。
閲覧モードでは、システムコントローラ310が、I/F回路313を介して、カードホルダ314に装着されているメモリカード315から設定情報と画像データを読み出す。設定情報は、現在装着されているメモリカード315に記録されている画像の枚数および記録されている画像データの容量などである。読み出される画像データは、例えば、画像1枚分の画像データまたはサムネイルデータである。なお、メモリカード315から読み出される画像データは、上述したように所定の圧縮形式で圧縮されている。
メモリカード315から読み出された画像データは、I/F回路313およびシステムコントローラ310を介して、ディスプレイドライバ316へ入力される。ディスプレイドライバ316は、入力された画像データを液晶ディスプレイ317に表示させる。
カーソルキー324は、ユーザが撮影装置に対する所定の指示や機能選択を行うためのキーである。ユーザは、カーソルキー324により、撮影装置に対する各種設定情報やユーザ認証情報などの操作入力を行うことができる。また、カーソルキー324により、液晶ディスプレイ317にメニュー画面を表示させたり、撮影装置が有する所定の機能を選択することができる。さらに、カーソルキー324により、撮影装置で撮影された画像データを液晶ディスプレイ317上にプレビュー表示させることができる。プレビュー表示とは、撮像装置103で撮影した画像を、その直後に液晶ディスプレイ317に表示させる機能である。
なお、プレビュー表示については、液晶ディスプレイ317上に撮影した画像を1枚のみ表示する構成に限定されず、サムネイル画像を含む複数の画像を表示するように構成してもよい。また、プレビュー表示の切り替えについては、カーソルキー324の押下に限らず、他のボタンの押下などの一般的な方法を利用して切り替えられる構成にしてもよい。また、プレビュー表示画面で、プレビュー表示画像の削除や編集などが行えるように構成してもよい。
また、ユーザは、カーソルキー324を用いて撮影ボタン323がONにされてから所定の時間待機した後で撮影動作を開始させるセルフタイマー機能を実行するセルフタイマーモードを設定することができる。セルフタイマーモードにおいて、撮影動作を開始させるまでの待機時間は、ユーザが操作部320の各種ボタンを操作することで変更可能である。
レンズ制御部327は、レンズ301のレンズに対して、ズーム、フォーカス、絞り等の制御を行う。また、撮影装置は、被写体を撮像して画像データを得る撮影モードと当該撮影モードで得た画像データを表示する閲覧(再生)モードとを備える。
なお、音声についてはマイクやスピーカを用いることで、撮像装置と同様に記録、及び再生が可能である。また、映像(動画)記録時には、通常音声記録も同時に行われ、圧縮部308および伸長部309で、映像と音声が多重化される。
水準器330は、撮像装置103の傾きを検知し、計測する。
次に、撮像装置103における通常の撮影モードにおける撮影動作について図1を用いて説明する。まず、ユーザが電源スイッチ321を操作し、撮像装置103の電源をONにする。すると、撮像装置103に内蔵されているバッテリー(不図示)から各回路へ電源供給されて、撮像装置103の起動処理(レンズバリアを開く動作制御およびマイクロ情報処理装置のリセット処理など)が行われる。撮像装置103は、電源OFF時に電源スイッチ321が押下されると電源ONとなり、自動的に撮影モードとなるように構成されている。また、電源OFF時に閲覧ボタンが押下されると電源ONとなり、自動的に閲覧モードとなるように構成されている。
撮像装置103が撮影モードに移行すると、光学画像がレンズ301を介して撮影装置内へ入射し、撮像素子(CCD)302に結像される。CCD302は、入射される光学画像を電気信号に変換して、カメラ信号処理部(ADC)303へ出力する。ADC303は、入力される電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。ADC303から出力されるデジタル信号は画像処理部304に入力される。
画像処理部304内の前処理部305では、入力されるデジタル信号に基づき画像データを生成し、ホワイトバランス処理およびガンマ補正処理などが行われる。画像処理部304内のYC処理部306では、画像データが輝度信号Yと色差信号CrおよびCbとに分離され、色差信号CrおよびCbの情報量を減らす処理が行われる。色差信号CrおよびCbの情報量の削減処理は、例えば、画像の主走査方向の色情報を間引く「4:2:2ダウンサンプリング処理」や、画像の縦横方向の色情報を間引く「4:1:1ダウンサンプリング処理」などがある。なお、前処理部305およびYC処理部306で画像処理を行う際は、画像データを一時的にバッファメモリ311に保存し、随時バッファメモリ311に保存されている画像データを読み出しながら画像処理が行われる。
画像処理部304から出力される画像データ(非圧縮)はシステムコントローラ310に入力される。システムコントローラ310は、画像処理部304から出力される画像データを、ディスプレイドライバ316へ出力する。ディスプレイドライバ316は、入力される画像データ(デジタル信号)をアナログ画像信号に変換すると共に、アナログ画像信号に基づく画像のサイズを液晶ディスプレイ317で表示可能なサイズに調整する。
また、ディスプレイドライバ316は、液晶ディスプレイ317に画像を表示させるよう制御する。このとき、液晶ディスプレイ317に表示される画像は、CCD302、ADC303、および画像処理部304で、連続的に信号処理されて生成される画像(スルー画像)である。
液晶ディスプレイ317にスルー画像が表示されている状態で、ユーザが希望のタイミングで撮影ボタン323を操作すると(撮像指示)、システムコントローラ310は画像処理部304に制御信号を出力する。画像処理部304に制御信号が入力されると、圧縮部308は、前処理部305およびYC処理部306で画像処理された画像データをバッファメモリ311へ保存し、圧縮処理を行う。
具体的には、画像データの高周波成分と低周波成分の割合を数値化する離散コサイン変換処理(DCT処理)や、画像の階調やグラデーションを表現する段階を量子化ビット数で表現する量子化処理や、画像データの信号文字列を一定のビット毎に区切り、出現頻度が高い文字列に対して、より短い符号を与えてゆくハフマン符号化処理などが実行される。圧縮された画像データは、システムコントローラ310およびディスプレイドライバ316を介して液晶ディスプレイ317に表示される。また、圧縮された画像データは、カードホルダ314を介してメモリカード315に記録される。
撮影ボタン323が操作される前にズームボタン325が操作されると、システムコントローラ310は光学ズーム処理や電子ズーム処理を実行し、画像の大きさを拡大または縮小させることができる。そして、ズームボタン325の操作後、撮影ボタン323が操作されると、拡大または縮小された画像の画像データがメモリカード315へ記録される。
以上が図1の、本発明の実施形態における、撮像装置のハードウェア構成および通常の撮影動作についての説明である。なお、ユーザによってセルフタイマー機能が設定されている場合には、撮影ボタン323(シャッター)が操作され撮像指示がなされてから、セルフタイマー機能で設定された所定時間後にシステムコントローラ310が画像処理部304に制御信号を出力以外は、通常の撮像動作と同様である。
図2は、本発明の撮像装置の機能構成図の一例であり、全体制御部201が、各処理部と連動して処理を行うことで発明を実現している。全体制御部201は、メニューボタン、設定キー、タッチパネルなどの入力を操作部202によって受け付け、処理した内容を液晶パネルなどの表示部203へ出力する。
セルフタイマー制御部204は、ユーザによってセルフタイマー機能の設定がなされている場合にセルフタイマーによるカウントやカント終了後の撮影が行われるように制御し、また、所定の条件を満たした場合に、セルフタイマー機能の解除を行う機能部である。
動き検知部205は、撮像装置103本体が動いたことを検知可能である。加速度セン
サーや手ぶれ防止機能の手ぶれ検知機構などを利用することができる。
(第1の実施形態)
本実施形態では、セルフタイマー機能が設定されている場合に、当該セルフタイマーモードは解除されるべきものとして解除する。このような流れを、図3のフローチャートに基づいて説明を行う。これらの制御は撮像装置103のシステムコントローラ310によって行われる。
S301では、撮像装置103のシステムコントローラ310は、撮像装置の撮影ボタン323(シャッター)が押下されたかを判断する。S301で押下されたと判断された場合にS302に進む。
S302では、撮像装置103のシステムコントローラ310は、セルフタイマー機能が設定されているかを判断する。設定されていない場合には、S306に進み通常の撮影が行われる。一方設定されている場合には、S303に進み、セルフタイマー機能を設定された後、1枚目の撮影かどうかを判断する。1枚目の撮影の場合には、ユーザがセルフタイマー機能を利用したいと考えているといえるため、セルフタイマー機能を解除することなく、セルフタイマーのカウントを開始し(S304)、設定された所定時間の経過の後(S305)、S306で撮影を行う。
S303で2枚目以降の撮影であると判断された場合には、S307に進み、撮像装置103のシステムコントローラ310は、セルフタイマーのカウントを開始する(S307)。
S308では、撮像装置103のシステムコントローラ310は、セルフタイマーのカウント中に動き検知部205により、手ぶれ等の動きを検知したかを判断する。S308において、セルフタイマーカウント中に動き検知部205により、手ぶれ等の動きを検知されなかった場合には、カウントが終了して所定時間経過したと判断された後に、S306に移行し、セルフタイマー機能による撮像動作が行われる。
一方、セルフタイマーのカウント中に動きを検知した場合には、ユーザがセルフタイマー機能の解除をし忘れている可能性があるといえるため、S310に進み、セルフタイマーのカウントを中止し、S311においてセルフタイマーモードを解除する。
その後、ユーザに対してセルフタイマー機能を解除したことを通知するために、ディスプレイ317に図4に示すような、手振れを検知したためセルフタイマーモードを解除したことを通知する画面401を表示し、処理を終了する。なお、通知画面を介してユーザによる解除了承がなされた後にセルフタイマーモードを解除するようにしてもよい。
これにより、セルフタイマー機能を設定したままユーザが解除することを忘れてしまっている場合でも、状況に応じて自動的に解除されることになり、ユーザが自らセルフタイマー機能の解除操作を行わなくとも、ユーザは次の撮影から通常の撮像動作で撮影をおこなうことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、カメラのシャッターが押下された後に、カメラの動きを検知した場合にセルフタイマー機能が解除される例を用いて説明したが、本実施形態では、カメラのシャッターが押下される前に、カメラの動きを検知した場合にセルフタイマー機能が解除される例を説明する。このような流れを、図5のフローチャートに基づいて説明を行う。これらの制御は撮像装置103のシステムコントローラ310によって行われる。
S501では、撮像装置103のシステムコントローラ310は、撮像装置の撮影ボタン323(シャッター)が押下されたかを判断する。S501で押下されたと判断された場合にS502に進む。
S502では、撮像装置103のシステムコントローラ310は、セルフタイマー機能が設定されているかを判断する。設定されていない場合には、S506に進み通常の撮影が行われる。一方設定されている場合には、S503に進み、セルフタイマー機能を設定された後、1枚目の撮影かどうかを判断する。1枚目の撮影の場合には、ユーザがセルフタイマー機能を利用したいと考えているといえるため、セルフタイマー機能を解除することなく、セルフタイマーのカウントを開始し(S504)、設定された所定時間の経過の後(S505)、S506で撮影を行う。
S503で2枚目以降の撮影であると判断された場合には、S507に進み、撮像装置103のシステムコントローラ310は、シャッター押下されるタイミングより前の所定時間以内(直前)に動き検知部205により、手ぶれ等の動きを検知したかを判断する。
S507において、セルフタイマーカウント中に動き検知部205により、手ぶれ等の動きを検知されなかった場合には、S504に移行し、セルフタイマー機能による撮像動作が行われる。一方、手ぶれ等の動きを検知した場合には、セルフタイマー機能の解除ユーザが忘れている可能性が高いため、S508に移行し、即時に通常の撮像動作を行う。
その後、S509において、撮像装置103のシステムコントローラ310は、セルフタイマーモードの解除を行い、S510において、ユーザに対してセルフタイマー機能を解除したことを通知するために、ディスプレイ317に図4に示すような、手振れを検知したためセルフタイマーモードを解除したことを通知する画面401を表示し、処理を終了する。なお、通知画面を介してユーザによる解除了承がなされた後にセルフタイマーモードを解除するようにしてもよい。
これにより、セルフタイマー機能を設定したままユーザが解除することを忘れてしまっている場合でも、状況に応じて自動的に解除されるとともに、通常の撮像動作が行われるため、ユーザは自らセルフタイマー機能の解除操作と取直し動作を行わなくとも、所望の撮像を行うことができる。
なお、本実施形態では動きを検知するタイミングに応じて第1の実施形態と第2の実施形態とで分けて説明したが、これらをいずれも実施するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、カメラのシャッターが押下される前に、カメラの動きを検知した場合に通常の撮像動作を行い、その後セルフタイマー機能が解除される例を説明したが、本実施形態では、セルフタイマーを解除しつつもセルフタイマー撮像がなされる例を説明する。このような流れを、図6のフローチャートに基づいて説明を行う。これらの制御は撮像装置103のシステムコントローラ310によって行われる。
S601では、撮像装置103のシステムコントローラ310は、撮像装置の撮影ボタン323(シャッター)が押下されたかを判断する。S601で押下されたと判断された場合にS602に進む。
S602では、撮像装置103のシステムコントローラ310は、セルフタイマー機能が設定されているかを判断する。設定されていない場合には、S606に進み通常の撮影が行われる。一方設定されている場合には、S603に進み、セルフタイマー機能を設定された後、1枚目の撮影かどうかを判断する。1枚目の撮影の場合には、ユーザがセルフタイマー機能を利用したいと考えているといえるため、セルフタイマー機能を解除することなく、セルフタイマーのカウントを開始し(S604)、設定された所定時間の経過の後(S605)、S606で撮影を行う。
S603で2枚目以降の撮影であると判断された場合には、S607に進み、撮像装置103のシステムコントローラ310は、シャッター押下されるタイミングより前の所定時間以内(直前)に動き検知部205により、手ぶれ等の動きを検知したかを判断する。
S607において、セルフタイマーカウント中に動き検知部205により、手ぶれ等の動きを検知されなかった場合には、S604に移行し、セルフタイマー機能による撮像動作が行われる。一方、手ぶれ等の動きを検知した場合には、セルフタイマー機能の解除ユーザが忘れている可能性が高いため、S608に移行し、即時に通常の撮像動作を行う。
その後、S609において、セルフタイマーのカウントを開始し、設定された所定時間の経過の後(S610)、S611でセルフタイマー機能による撮影を行う。
S611では、撮像装置103のシステムコントローラ310は、セルフタイマーモードの解除を行い、S612において、ユーザに対してセルフタイマー機能を解除したことを通知するために、ディスプレイ317に図4に示すような、手振れを検知したためセルフタイマーモードを解除したことを通知する画面401を表示し、処理を終了する。なお、通知画面を介してユーザによる解除了承がなされた後にセルフタイマーモードを解除するようにしてもよい。
これにより、セルフタイマー機能を設定したままユーザが解除することを忘れてしまっている場合でも、状況に応じて自動的に解除されるとともに、通常の撮像動作が行われるため、ユーザは自らセルフタイマー機能の解除操作と取直し動作を行わなくとも、所望の撮像を行うことができる。さらに、セルフタイマー機能が解除される前に、セルフタイマー機能による撮影も行われるため、動きが検知されてしまったもののユーザがセルフタイマー機能による撮影を行いたいような状況であっても、的確に撮影を行うことができる。
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置の情報処理装置が前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するために、前記情報処理装置にインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行して情報処理装置にインストールさせて実現することも可能である。
また、情報処理装置が、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、情報処理装置上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。