JP2018036340A - 光ファイバ製造方法及び光ファイバ製造装置 - Google Patents

光ファイバ製造方法及び光ファイバ製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高次モードでも十分なDMD低減量を得るためのモード結合を起こすことができる光ファイバを製造する光ファイバ製造方法及び光ファイバ製造装置を提供する。【解決手段】光ファイバ製造方法は、複数のモードが伝搬する光ファイバに対し、伝搬モード間の伝搬定数差に相当する周期的な構造変化を与え、長周期光ファイバグレーティングを形成する。周期的な構造変化を与える手法は、被覆に凹凸をつけて応力をかける、光ファイバ50に被覆を押し付けながら周期的に付着する、線引き時に超音波振動を与える、線引き時にレーザでクラッドを掘削して熱処理等で表面張力によりコアに曲げを付与する、という手法である。【選択図】図2

Description

本開示は、複数の伝搬モードが伝搬する数モードファイバを製造する方法及び装置に関する。
伝送容量を拡大する技術として複数の伝搬モードを用いる数モード光ファイバが提案されている。特に複数の伝搬モードを用いたモード多重伝送は、伝送容量をモード数倍に向上させられることから、新たな大容量伝送方式として注目されている。
この数モード光ファイバ用いた伝送においては、伝送路中でモード間クロストークが発生することから、その補償手段として、受信端においてMIMO(Multiple−Input Multiple−Output)等化器が用いられる。しかしながら、モード間の損失差(Mode dependent Loss:以下、MDL)が存在する場合、MIMO等化器を利用したとしても伝送システムのパフォーマンス低下が課題となる(例えば、非特許文献1を参照。)。また、しかしながら、受信端においてモード間の群遅延差(Differential Mode Delay:以下、DMD)が大きいと、MIMOに関わるデジタル処理(DSP)の負荷が大きくなり、長距離伝送を実現する為にはDSP負荷の低減が課題となる(例えば、非特許文献2を参照。)。そこで、MDLやDMDの影響を緩和するために、モード間の結合を生じさせるモードスクランブラの利用が提案されている(例えば、非特許文献3を参照。)。また、モード間の結合を光ファイバ伝送路中で積極的に起こすために、リングコア型ファイバが提案されている(例えば、非特許文献4を参照。)。さらに、モード合分波器を用いて2kmの6モードファイバの中間でモード結合を起こしDMD低減効果が実験的に確認されている(例えば、非特許文献5を参照。)。
P. J. Winzer, et al., "Mode−dependent loss, gain, and noise in MIMO−SDM systems", in Proc. ECOC 2014, paper Mo.3.3.2, 2014. S.O. Arik, D. Askarov, J.M. Kahn, Effect of mode coupling on signal processing complexity in mode−division multiplexing, J. Lightwave Technol. 31 (3) (2013) 423−431. Lobato, A.; Ferreira, F.; Rabe, J.; Kuschnerov, M.; Spinnler, B.; Lankl, B., "Mode scramblers and reduced−search maximum−likelihood detection for mode−dependent−loss−impaired transmission", in Optical Communication (ECOC 2013), 39th European Conference and Exhibition, pp.1−3, 22−26 Sept. 2013 N. Fontaine, R. Ryf, M. Hirano, and T. Sasaki, "Experimental investigation of crosstalk accumulation in a ring−core fiber", in Proc. IEEE Photon. Soc. Summer Top. Meeting Series, 2013, pp. 111−112. Y. Wakayama, D. Soma, K. Igarashi, H.Taga, and T. Tsuritani, "Intermediate Mode Interchange for Reduction of Differential Mode−Group Delay Weakly−Coupled 6−Mode Fiber Transmission Line", in Optical Fiber Communication Conference, OSA Technical Digest (online) (Optical Society of America, 2016), paper M3E.6. G.Narayanan,H.M.Presby and A.M.Vengsarkar, "Band−rejection fibre filter using periodic core deformation" Electrical Letters, 33(4),13th February,1997, pp. 280−281.
しかしながら、非特許文献4においては十分なDMD低減量を得るためのモード結合が不十分であるという課題があった。また高次モードにおいてΔβが大きくなる傾向にあり、モード数が増えた場合にも十分なモード結合を起こすことが難しい。そこで、本発明は、上記課題を解決するために、高次モードでも十分なDMD低減量を得るためのモード結合を起こすことができる光ファイバを製造する光ファイバ製造方法及び光ファイバ製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光ファイバ製造方法は、複数のモードが伝搬する光ファイバに対し、伝搬モード間の伝搬定数差に相当する周期的な構造変化を与え、長周期光ファイバグレーティングを形成することとした。
具体的には、本発明に係る光ファイバ製造方法は、光ファイバに長周期光ファイバグレーティングを形成する光ファイバ製造方法であって、
前記光ファイバを一定速度で送り出す送り出し工程と、
前記光ファイバのファイバ被覆に一定間隔の凹凸を与える凹凸付与工程と、
前記凹凸付与工程後の光ファイバに応力を付与し、前記凹凸付与工程で前記ファイバ被覆に与えられた凹凸に応じた周期的な曲げを前記光ファイバのコアに与える曲げ付与工程と、
前記応力付与工程で前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定する曲げ固定工程と、
前記曲げ固定工程後の前記光ファイバを巻き取る巻取り工程と、
を有し、
前記曲げ付与工程で前記コアに与える前記周期的な曲げの周期2π/Ωが、
前記光ファイバを伝搬する2つのモード間の伝搬定数差をΔβ、前記周期的な曲げが与えられた前記コアの長さをLとしたとき、
Δβ−π/L≦Ω≦Δβ+π/L
を満たす範囲であることを特徴とする。
高次モードにおいても伝搬モード間の伝搬定数差に相当するピッチに近いピッチ幅で光ファイバに構造変化を付与することで高効率にモード結合を起こすことができる。本発明に係る光ファイバ製造方法は、このようなピッチ幅の構造変化を付与でき、且つこれまで非特許文献6に示すように数cm程度でしか付与されなかった構造変化を長尺なファイバにも付与することができ、より強いモード結合を起こすことができる。
従って、本発明は、高次モードでも十分なDMD低減量を得るためのモード結合を起こすことができる光ファイバを製造する光ファイバ製造方法を提供することができる。
本発明に係る光ファイバ製造方法は、前記凹凸付与工程で、前記光ファイバのファイバ被覆に前記一定間隔で樹脂被覆を付着してもよい。
本発明に係る光ファイバ製造方法は、前記凹凸付与工程で、前記光ファイバに所定の厚さの樹脂被覆を付着した後、前記一定間隔で前記樹脂被覆の一部を除去してもよい。
本発明に係る光ファイバ製造方法は、前記凹凸付与工程で、外周部に前記一定間隔の凹凸構造を持つ滑車に前記光ファイバを押し当ててもよい。
本発明に係る光ファイバ製造方法は、前記曲げ固定工程で、前記光ファイバに熱を与えて前記光ファイバのファイバ被膜を固化することで前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定するとしてもよい。
本発明に係る光ファイバ製造方法は、前記曲げ固定工程で、前記光ファイバにさらに被覆を付着することで前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定するとしてもよい。
また、本発明に係る光ファイバ製造装置は、
線引するために光ファイバ母材を加熱する加熱炉と、
前記加熱炉で加熱された前記光ファイバ母材から線引された線引光ファイバを超音波で加振し、周期的な曲げを前記線引光ファイバのコアに与える曲げ付与器と、
前記曲げ付与器が処理した前記線引光ファイバをファイバ被覆で覆い硬化させる被覆付与器と、
前記被覆付与器で処理した前記線引光ファイバを巻き取る巻取り器と、
を備え、長周期光ファイバグレーティングを備える光ファイバを製造する。
本光ファイバ製造装置は、超音波の周波数で光ファイバの構造変化のピッチを調整することができる。つまり、本光ファイバ製造装置は、超音波の周波数を調整して所望モード間のモード結合を促進するピッチの光ファイバを容易に製造することができる。従って、本発明は、高次モードでも十分なDMD低減量を得るためのモード結合を起こすことができる光ファイバを製造する光ファイバ製造装置を提供することができる。
また、本発明に係る他の光ファイバ製造装置は、
線引するために光ファイバ母材を加熱する加熱炉と、
前記加熱炉で加熱された前記光ファイバ母材から線引された線引光ファイバにレーザを周期的に照射し、前記線引光ファイバのクラッドを一定間隔で掘削し、クラッドが掘削された前記線引光ファイバに熱を与え、前記線引光ファイバの表面を溶融させて周期的な曲げを前記線引光ファイバのコアに与える曲げ付与器と、
前記曲げ付与器が処理した前記線引光ファイバをファイバ被覆で覆い硬化させる被覆付与器と、
前記被覆付与器が処理した前記線引光ファイバを巻き取る巻取り器と、
を備え、長周期光ファイバグレーティングを備える光ファイバを製造する。
本光ファイバ製造装置は、任意の周期で光ファイバのクラッドの一部を削り、熱を加えることで部分的に溶融させ、その表面張力で光表面を滑らかにすることでコアに曲げを与える。クラッドを削る周期で光ファイバの構造変化のピッチを調整することができる。つまり、本光ファイバ製造装置は、レーザ照射の周期を調整して所望モード間のモード結合を促進するピッチの光ファイバを容易に製造することができる。従って、本発明は、高次モードでも十分なDMD低減量を得るためのモード結合を起こすことができる光ファイバを製造する光ファイバ製造装置を提供することができる。
本発明は、高次モードでも十分なDMD低減量を得るためのモード結合を起こすことができる光ファイバを製造する光ファイバ製造方法及び光ファイバ製造装置を提供することができる。
長周期光ファイバグレーティングの基本構造を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ製造方法を説明する図である。光ファイバに樹脂などで新たな被覆を長手方向で周期的に付着し被覆硬化器で硬化させる様子を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ製造方法を説明する図である。光ファイバのファイバ被膜にCO2レーザ等の掘削用レーザを照射する様子を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ製造方法を説明する図である。光ファイバに新たな被覆を一様に付着し、掘削用レーザ等でその被覆を削り被覆に周期的構造をもたせた様子を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ製造方法を説明する図である。凹凸をつけた滑車を用いて光ファイバを巻き返すことで、光ファイバの被覆に凹凸をつける説明をする図である。 本発明に係る光ファイバ製造方法を説明する図である。被覆に凹凸をつけた光ファイバに応力と熱を付与することで光ファイバに周期的な曲げを付与する様子を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ製造方法を説明する図である。被覆に凹凸をつけた光ファイバに応力を与えつつ新たな被覆を付着することで光ファイバに周期的な曲げを付与する様子を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ製造方法を説明する図である。光ファイバに新たな被覆を光ファイバを押すように周期的に付着させることで光ファイバに周期的な曲げを付与する様子を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ製造装置を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ製造装置を説明する図である。 光ファイバのLP01−LP11モード間の伝搬定数差とLP11−LP21モード間の伝搬定数差の波長依存性を説明する図である。 光ファイバのLP01−LP11モード間の結合ピッチとLP11−LP21モード間の結合ピッチの波長依存性を説明する図である。 光ファイバの構造変化長Lに対するモード結合の強さφのピッチずれとの関係を表す図である。 光ファイバの構造変化長Lに対して理想的なピッチでのモード結合の強さφが得られると近似できる最大の光ファイバ構造変化のピッチのずれ量 本発明に係る光ファイバ製造装置を説明する図である。滑車の一部に凹凸を付与した滑車を用いて光ファイバを巻き返すことで、光ファイバの被覆に凹凸をつける様子を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ製造装置を説明する図である。複数の滑車を用いて光ファイバを巻き返し光ファイバの被覆に凹凸をつける様子を説明する図である。 各モードの実効屈折率のSIファイバとGIファイバの比較を説明する図である。 モード結合に必要なピッチの波長依存性をLP01−LP11間とLP11−LP21間で表す表である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。また、全ての実施形態の光ファイバは、伝送する光信号の波長においてマルチモードで伝送可能な光ファイバである。
(実施形態1)
図1は、本実施形態の光ファイバ製造方法によって光ファイバに形成される長周期光ファイバグレーティングの基本構造である。図1の長周期光ファイバグレーティングは、光ファイバのコアが周期的に曲げられている。コアの曲げ間隔を光ファイバの伝搬モード間の伝搬定数差Δβに相当する2π/Δβと一致させることで、モード間でモード結合を起こすことができる。曲げは周期的であれば形状は問わない。なお、後述のようにコアの曲げ間隔が2π/Δβに完全一致しなくともモード間でモード結合は発生する。つまり、モード間でモード結合を発生させるためには、コアの曲げ間隔を2π/Δβを含む所定の範囲内とすればよい。
図1のような周期光ファイバグレーティングは、第1の光ファイバ製造方法で形成することができる。第1の光ファイバ製造方法は、光ファイバに長周期光ファイバグレーティングを形成する光ファイバ製造方法であって、
前記光ファイバを一定速度で送り出す送り出し工程と、
前記光ファイバのファイバ被覆に一定間隔の凹凸を与える凹凸付与工程と、
前記凹凸付与工程後の光ファイバに応力を付与し、前記凹凸付与工程で前記ファイバ被覆に与えられた凹凸に応じた周期的な曲げを前記光ファイバのコアに与える曲げ付与工程と、
前記応力付与工程で前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定する曲げ固定工程と、
前記曲げ固定工程後の前記光ファイバを巻き取る巻取り工程と、
を有し、
前記曲げ付与工程で前記コアに与える前記周期的な曲げの周期2π/Ωが、
前記光ファイバを伝搬する2つのモード間の伝搬定数差をΔβ、前記周期的な曲げが与えられた前記コアの長さをLとしたとき、
Δβ−π/L≦Ω≦Δβ+π/L
を満たす範囲であることを特徴とする。
第1の光ファイバ製造方法は、コアに曲げを付与するために、凹凸付与工程でファイバ被覆に凹凸をつけ、曲げ付与工程で応力をかけ、曲げ固定工程で熱処理を加えて被覆を固定することでコアの曲げ状態を保持させる。被覆が固化することで応力がない状態でも永続的にコアに曲げが付与された状態を保つことができる。
例えば、凹凸付与工程で、前記光ファイバのファイバ被覆に前記一定間隔で樹脂被覆を付着する処理、前記光ファイバに所定の厚さの樹脂被覆を付着した後、前記一定間隔で前記樹脂被覆の一部を除去する処理、あるいは外周部に前記一定間隔の凹凸構造を持つ滑車に前記光ファイバを押し当てる処理を行うことでファイバ被覆に凹凸をつけることができる。また、曲げ固定工程で、前記光ファイバに熱を与えて前記光ファイバのファイバ被膜を固化する処理の他、前記光ファイバにさらに被覆を付着する処理でも前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定することができる。
また、図1のような周期光ファイバグレーティングは、第2の光ファイバ製造方法で形成することができる。第2の光ファイバ製造方法は、線引き時に超音波振動を与え、コアそのものに構造ゆらぎを与える方法である。
さらに、図1のような周期光ファイバグレーティングは、第3の光ファイバ製造方法で形成することができる。第3の光ファイバ製造方法は、線引き時にCOレーザでクラッドを掘削し、熱処理等を加えることで表面張力によりコアに曲げを付与する方法である。
また、図1のような周期光ファイバグレーティングは、第4の光ファイバ製造方法で形成することができる。第4の光ファイバ製造方法は、コアに周期的な曲げを形成するのではなく、COレーザ、UVレーザ等のレーザパルスを周期的に照射し、コアに2π/Δβの間隔で屈折率変化を与える方法である。
以下の実施形態で各光ファイバ製造方法を説明する。
(実施形態2)
図2は、第1の光ファイバ製造方法を実現する光ファイバ製造装置を説明する図である。本光ファイバ製造装置は、光ファイバ送り出し器11、樹脂などの被覆を付着させる装置12、被覆硬化器13、及び光ファイバ巻き取り器14を備える。光ファイバ送り出し器11は任意速度でファイバ被覆を有する光ファイバ50を送り出す。被覆を付着させる装置12は樹脂等を光ファイバ50のファイバ被覆上に所定間隔で付着させる。被覆硬化器13は樹脂被覆を硬化させる。光ファイバ巻き取り器14は所定間隔で樹脂被覆が付着された光ファイバ50を巻き取る。
本光ファイバ製造装置は、光ファイバ送り出し器11が光ファイバ50を送り出す速度vと、被覆を付着させる装置12が樹脂被覆を付着させる時間間隔tで、光ファイバ50のコアに形成させるグレーティングのピッチを調整することができる。つまり当該ピッチはv×tで与えられ、モード間の結合を起こすピッチ2π/Δβに合わせてv、tを適切な値に設定すればよい。なお接着剤を周期的に添加し、そこに新たな被覆を付着しても良い。
図6は、曲げ付与工程を行う応力付与器15と曲げ固定工程を行う熱付与器16を説明する図である。図7は、曲げ付与工程を行う応力付与器15と曲げ固定工程を行う被覆付与器17を説明する図である。応力付与器15は、ファイバ被覆に周期2π/Δβで樹脂被覆を付着した光ファイバ50に応力を加えることでコアに当該周期の曲げを与える。そして、この状態を維持した上で図6の熱付与器16で光ファイバ50を熱処理したり、図7の被覆付与器17により新たな被覆で光ファイバ50を覆うことでコアの曲げを永続的に維持させる。
本光ファイバ製造装置は、任意周期で樹脂被覆を光ファイバ50のファイバ被覆に付着し、外側から応力を付与することで光ファイバ50のコアにグレーティング形状を形成することができる。そして、本光ファイバ製造装置は、光ファイバ50の送り出し速度と樹脂被覆を付着させる時間間隔とで所望の周期2π/Δβとすることができ、さらに光ファイバ50に付着させる樹脂被覆の個数(樹脂被覆付着作業時間)でグレーティングの長さも容易に調整することができる。
(実施形態3)
図3は、第1の光ファイバ製造方法を実現する光ファイバ製造装置を説明する図である。本光ファイバ製造装置は、図2の光ファイバ製造装置の被覆を付着させる装置12と被覆硬化器13の代替としてCOレーザ等の掘削用レーザ18を備える。掘削用レーザ18はレーザ光で光ファイバのファイバ被覆の一部を掘削する。
本光ファイバ製造装置は、光ファイバ送り出し器11が光ファイバ50を送り出す速度vと、掘削用レーザ18がレーザ光を照射する時間間隔tで、光ファイバ50のコアに形成させるグレーティングのピッチを調整することができる。つまり当該ピッチはv×tで与えられ、モード間の結合を起こすピッチ2π/Δβに合わせてv、tを適切な値に設定すればよい。
図6や図7で説明したように、この状態で光ファイバ50に応力を付与することでコアに周期的な曲げを加えることができ、熱処理や新たな被覆で覆うことでコアの曲げを永続的に維持させる。
本光ファイバ製造装置は、任意周期のレーザ光で光ファイバ50のファイバ被覆を掘削し、外側から応力を付与することで光ファイバ50のコアにグレーティング形状を形成することができる。そして、本光ファイバ製造装置は、光ファイバ50の送り出し速度とレーザ光の照射間隔とで所望の周期2π/Δβとすることができ、さらにレーザ光照射回数(掘削作業時間)でグレーティングの長さも容易に調整することができる。
(実施形態4)
図4は、第1の光ファイバ製造方法を実現する光ファイバ製造装置を説明する図である。本光ファイバ製造装置は、図3の光ファイバ製造装置に樹脂被覆を付着させる装置19をさらに備える。本光ファイバ製造装置は、掘削用レーザ18でレーザ光を照射する前に、樹脂被覆を付着させる装置19で一定の膜厚の樹脂被覆を光ファイバ50のファイバ被覆の上に形成する。掘削用レーザ18の動作は図3の説明と同じである。
本光ファイバ製造装置は、樹脂被覆を付着させる装置19で一様に形成した樹脂被覆を掘削用レーザで掘削し、光ファイバ50のファイバ被覆を掘削しない。このため、ファイバ被覆が薄い光ファイバ50であってもコアにグレーティング形状を形成することができ、光ファイバ50の信頼性を高めることができる。
(実施形態5)
図5は、第1の光ファイバ製造方法を実現する光ファイバ製造装置を説明する図である。本光ファイバ製造装置は、光ファイバ送り出し器11、滑車21、及び光ファイバ巻き取り器14を備える。滑車21は、外周に一定間隔の凹凸構造を持つグレーティング板22が巻かれている。光ファイバ50は、光ファイバ送り出し器11から送り出され、滑車21に接した後に光ファイバ巻き取り器14で巻き取られる。
グレーティング板22は、光ファイバの伝搬モード間の伝搬遅延差Δβに相当する長さ2π/Δβの周期の凹凸をもつ。凹凸の構造は矩形、台形、三角、正弦波状、円弧状等周期的であればどのような形状でも良い。グレーティング板22を持つ滑車21を通ることで光ファイバ50のファイバ被覆に凹凸をつけることができる。
図6や図7で説明したように、この状態で光ファイバ50に応力を付与することでコアに周期的な曲げを加えることができ、熱処理や新たな被覆で覆うことでコアの曲げを永続的に維持させる。
本光ファイバ製造装置は、グレーティング板22を持つ滑車21で光ファイバ50のファイバ被覆に凹凸を付け、外側から応力を付与することで光ファイバ50のコアにグレーティング形状を形成することができる。そして、本光ファイバ製造装置は、所望の周期2π/Δβのグレーティング板22を持つ滑車21に交換することでコアのピッチを2π/Δβとすることができ、さらに光ファイバの送り出し時間でグレーティングの長さも容易に調整することができる。
なお、グレーティング板22は必ずしも滑車21の外周すべてに配置する必要はない。滑車21の外周の一部分が周期構造をもたなくても良い。この場合、光ファイバ50のファイバ被覆には間欠状態の凹凸形状が形成される。
(実施形態6)
図8は、第1の光ファイバ製造方法を実現する光ファイバ製造装置を説明する図である。本光ファイバ製造装置は、図2の光ファイバ製造装置に類似する。本光ファイバ製造装置は、図2の光ファイバ製造装置の被覆を付着させる装置12を被覆を付着させる装置12aに置換したものである。被覆を付着させる装置12aは、光ファイバ50を2π/Δβの周期で押して曲げを加え、その状態で樹脂被覆を付着する。被覆硬化器13は、その状態で樹脂被覆を硬化する。なお、光ファイバを押し曲げながら接着剤を2π/Δβの周期で周期的に添加し、そこに樹脂被覆を付着しても良い。
本光ファイバ製造装置は、図6や図7の応力付与器15、熱付与器16、被覆付与器17を備えなくとも光ファイバ50のコアにグレーティング形状を形成することができる。
(実施形態7)
図9は、第2の光ファイバ製造方法を実現する光ファイバ製造装置を説明する図である。本光ファイバ製造装置は、
線引するために光ファイバ母材60を加熱する加熱炉31と、
加熱炉31で加熱された光ファイバ母材60から線引された線引光ファイバ61を超音波で加振し、周期的な曲げを線引光ファイバ61のコアに与える曲げ付与器32と、
曲げ付与器32が処理した線引光ファイバ61をファイバ被覆で覆い硬化させる被覆付与器33と、
被覆付与器33で処理した線引光ファイバ61を巻き取る巻取り器34と、
を備え、長周期光ファイバグレーティングを備える光ファイバを製造する。
加熱炉31は光ファイバ母材60を加熱して溶かす。曲げ付与器32は、例えば超音波加振器であり、細くなった線引光ファイバ61に音響波を印加してコアに曲げを付与する。被覆付与器33は被覆塗布部と被覆硬化器を備える。被覆塗布部は線引光ファイバ61に被覆を塗布し、被覆硬化器は塗布された被覆を硬化させる。巻取り器34はキャプスタンとボビンを備える。キャプスタンは光ファイバ母材60からの線引光ファイバ61に張力を与え、線引光ファイバの直径を制御する。ボビンは線引光ファイバ61を巻き取る。
音響波が線引き速度に比べて十分速い時、超音波加振器から発せられる音響波がそのまま線引光ファイバ61に伝わることになる。音響波の周波数が低くなればなるほど線引光ファイバ61のコアに付与する曲げの周期は大きくなり、逆に周波数が高いほど曲げの周期は小さくなる。このように線引光ファイバ61のコアに与える曲げの周期は音響波の周波数によって決定される。従って、光ファイバ製造装置は、超音波加振器から放射される音響波の周波数を調整して光ファイバに伝搬するモード間の伝搬定数差Δβに相当する長さ2π/Δβの曲げをコアに付与することができる。
(実施形態8)
図10は、第3の光ファイバ製造方法を実現する光ファイバ製造装置を説明する図である。本光ファイバ製造装置は、
線引するために光ファイバ母材60を加熱する加熱炉31と、
加熱炉31で加熱された光ファイバ母材60から線引された線引光ファイバ61にレーザを周期的に照射し、線引光ファイバ61のクラッドを一定間隔で掘削し、クラッドが掘削された線引光ファイバ61に熱を与え、線引光ファイバ61の表面を溶融させて周期的な曲げを線引光ファイバ61のコアに与える曲げ付与器32と、
曲げ付与器32が処理した線引光ファイバ61をファイバ被覆で覆い硬化させる被覆付与器33と、
被覆付与器33が処理した線引光ファイバ61を巻き取る巻取り器34と、
を備え、長周期光ファイバグレーティングを備える光ファイバを製造する。
本光ファイバ製造装置は、曲げ付与器32の構成が図9の光ファイバ製造装置と異なる。本光ファイバ製造装置の曲げ付与器32は掘削用レーザと熱付与器を備える。掘削用レーザは光ファイバを伝搬するモード間の伝搬定数差Δβに相当する長さ2π/Δβの周期でレーザ光を線引光ファイバ61に照射し、クラッドの一部を削る。熱付与器は線引光ファイバ61に熱を加えることで部分的に溶融させ、その際の表面張力により線引光ファイバ61の表面を滑らかにすることでコアに曲げを与える。このとき、本光ファイバ製造装置は、コアの曲げを2π/Δβの周期とするために、線引き速度と掘削用レーザからのパルス照射の間隔を調整する。線引き速度をVs[m/s]、周期2π/Δβ[m]をΛ、レーザ光のパルス間隔をTp[s]とおくと、数式1が成り立つ。本光ファイバ製造装置は、数式1を満たすようにVsとTpを決定する。
Figure 2018036340
(実施形態9)
光ファイバの伝搬モード数がN(Nは2以上の整数)とする。DMD低減のためには光ファイバのDMDが最も大きいモードと次に大きいモードとを結合させることでDMDを低減させる方法がある。更に他のモードを結合することで、より大きなDMD低減効果を得ることができる。そのためには、必要に応じて複数のピッチの構造変動を光ファイバに付与する必要がある。また、波長を多重化して伝送する場合にも同様に複数のピッチの構造を光ファイバに付与することでより高いDMD低減効果が期待できる。
例えば、コア半径12μm、コアのクラッドに対する比屈折率差Δが0.4%のステップインデックスファイバの場合、図11に示すように、LP01−LP11間の伝搬定数差ΔβとLP11−LP21間の伝搬定数差Δβは異なる。またそれぞれ波長依存性を持つ。よって、図12のようにモード間の結合が生じる光ファイバの構造変動の周期(縦軸のPitch)は結合を起こすモードの組によって異なり、波長によっても異なる。
つまり、結合させたいモード間や伝送させる光の波長に応じたピッチの構造変動を光ファイバに付与する必要がある。コア半径12μm、Δ0.4%のステップインデックスファイバの例を図18に示す。例えばLP01−LP11間のモード結合のみ生じさせる場合、C帯であれば構造変動として1620〜1650μmの30μmの範囲のピッチを光ファイバに形成する。また、C〜L帯を網羅するためには構造変動として1580〜1650μm、O〜L帯を網羅するためには構造変動として1580〜1900μmの範囲のピッチを光ファイバに形成する。さらにLP11−LP21モード間のモード結合を起こすには、図18に示すように、LP01−LP11間のモード結合を起こさせる構造変動より細いピッチの構造変動を光ファイバに形成する。
(実施形態10)
光ファイバに付与する構造変動の周期は、必ずしも光ファイバを伝搬するモード間の伝搬定数差Δβを用いた2π/Δβに相当する長さである必要はない。結合条件により構造変動の周期は所定の範囲を持つ。一般に、モード結合の強さφは数式2で表される。
Figure 2018036340
ここで、モードlとモードmの伝搬定数をそれぞれβlとβmとおき(つまりΔβ=βl−βm)、理想的な構造変化のピッチを2π/(βl−βm)とした場合に、光ファイバに与えた構造変化の周期を2π/Ωとおき、構造変化のトータル長をLとする。
コア半径12μm、Δ0.4%のステップインデックスファイバで波長1550nmの時のLP01モードの伝搬定数をβl、LP11モードの伝搬定数をβmとした場合、LP01モードとLP11モードとの間の結合の強さφは図13のように表される。光ファイバに与えた構造周期2π/ΩとLP01−LP11モード間のΔβに相当するピッチとのずれは数式3で表される。
Figure 2018036340
Δpitchが0のときは伝搬モード間のΔβに相当するピッチ幅と光ファイバに与えた構造変化の周期が合致するため、LPG長(構造変化が生じている長さ)Lを長くすればするほどモード結合の強さφも大きくなる。理想的なピッチ幅2π/Δβは1633μmであるが、ピッチ幅に10μmのずれがあるとすると、光ファイバのLPG長Lが短い時はモード結合の強さφはΔpitch=0のプロットに近似できるが、LPG長Lが長くなるとモード結合の強さφの値は小さくなる。同様にΔpitch=20μmのずれ、Δpitch=30μmのずれがある場合もLPG長Lが小さい時のみΔpitch=0のプロット近似できる。
図13より、LPG長Lが短いほどピッチが2π/Δβからずれていたとしてもピッチが2π/Δβであるときのモード結合の強さφに近い値が得られる。つまり、2π/Δβからのピッチずれが大きくなればなるほど、LPG長Lを短くする必要がある。図13より、モード結合の強さφがピッチ2π/Δβとほぼ等しいとみなせるピッチの許容範囲は数式4で表される。
Figure 2018036340
この関係式から光ファイバの構造変化長Lと許容されるピッチのずれ量2π/Ωを求めた結果を図14に示す。Lが短いほど許容されるずれ量が大きい。このことから、Lが短い場合は構造変化のピッチ間隔が一定でも広い範囲の波長帯域でモード結合を生じさせることが可能である。例えば、1.41cmの構造変化長では許容されるずれは100μmであるため、所望のピッチ幅±100μmの範囲であればモード結合が生じると言える。
図18に示すように波長によって変換される帯域は異なるが、帯域を網羅するような結合変化長Lを定めることで、少ないピッチ幅の種類で広帯域を網羅することが可能である。
(実施形態11)
光ファイバに与える構造変化の長さLが短いと変換される帯域が広がることから、光ファイバ伝送路中に一様に構造変化を起こすのではなく、断続的に構造変化を起こすと良い。例えば、被覆に凹凸を付与する図2〜図4の方法ではある一定の長さまで凹凸を与え、その後所定長凹凸を与えない区間を設けるよう、被覆を付与する間隔、削る間隔等を調整すればよい。コアに直接構造変化を与える図8、図9の方法やクラッドに凹凸を与える図10の方法においても同様である。
例えば図5の方法では図15のように滑車21の外周に凹凸がある区間と凹凸がない区間が交互であるグレーティング板22を配置したり、図16のように複数の滑車21を設け光ファイバにグレーティング板22の凹凸区間が当たらない部分が存在するように滑車の位置やグレーティング板22の凹凸の長さを調整することで、短いLPG長Lの構造変化を断続的に光ファイバに施し、伝送帯域を網羅するようモード結合を生じさせることが可能である。
伝送を行う帯域を網羅するのに複数のピッチ幅が必要な場合や伝搬モード数が2以上あり、複数のモード間の結合を起こしたい場合、図15においてはグレーティング板22に異なるピッチ幅の凹凸を付与したり、図16において滑車ごとにピッチ幅が異なるグレーティング板22を配置する等の方法がある。同様に図2〜5、図8〜10のような方法でもピッチ間隔を変えるよう樹脂の添加やCO2レーザの照射間隔、超音波加振器による加振の間隔を調整すればよい。
(実施形態12)
伝送光ファイバとしてグレーデッドインデックス(GI)ファイバを用いると1種類のコアの曲げの周期で複数のモードのモード間結合を発生させることが可能である。図17に各伝搬モードにおける実効屈折率neffを示す。実効屈折率neffは伝搬定数βと数式5のように比例関係にある。
Figure 2018036340
伝搬定数は実効屈折率に比例するため、モード結合に係るモード間の伝搬定数差Δβは実効屈折率Δneffに比例する。例えば図17に示すSIファイバの実効屈折率はモード番号1が最も大きい。続いてモード番号2、3が次に実効屈折率が大きく、これらは同じ実効屈折率をもつ。このモード番号2、3のモードのように同じ実効屈折率を持つモードをモード群と呼ぶ。他にもSIファイバではモード4、5や7、8等がモード群である。
SIファイバの場合、モード群間で実効屈折率差が異なるため、複数の組のモード間の結合を起こす場合は異なる2π/Δβに相当するピッチ幅の構造変化を光ファイバに付与する必要がある。一方、GIファイバではモード群間の実効屈折率差が等しく複数の組のモード間の結合を起こす場合でも単一の2π/Δβで可能である。つまり、GIファイバは、モード数を拡張した際に複数モード間を結合させることが容易である。
(実施形態13)
上記実施形態で説明した光ファイバ製造法で製造される長周期光ファイバグレーティングを有する光ファイバを、低DMDファイバ、結合が生じやすいリングコアファイバ、DMD補償伝送路等を用いた低DMD伝送路において使用することも可能である。この場合、長周期グレーティングによるモード結合によって更なるモード間の伝搬時間差の低減効果が期待でき、非常に少ない信号処理負荷で伝送可能な光伝送システムを提供できる。
[付記]
以下は、本実施形態の光ファイバ製造法及び光ファイバ製造装置を説明したものである。
(課題)
複数の伝搬モードが伝搬する数モード光ファイバを伝送路としたモード多重光伝送システムに対し、伝搬モード間の結合を効率良く促進できる長周期光ファイバグレーティングを作製可能な製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
(課題手段)
上記目的を達成するために、光ファイバに付与する構造変化の周期は伝搬モード間の伝搬定数差に相当するピッチ幅とする。また高次の伝搬定数差が大きいモードに関してはそれらの伝搬定数差に対応した狭いピッチ幅の構造変化を付与する。
(1):第1の光ファイバ製造方法は、
光ファイバを一定速度で送り出す送り出し工程と、
前記光ファイバのファイバ被覆に一定間隔の凹凸を与える凹凸付与工程と、
前記凹凸付与工程後の光ファイバに応力を付与し、前記凹凸付与工程で前記ファイバ被覆に与えられた凹凸に応じた周期的な曲げを前記光ファイバのコアに与える曲げ付与工程と、
前記応力付与工程で前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定する曲げ固定工程と、
前記曲げ固定工程後の前記光ファイバを巻き取る巻取り工程と、
を有し、前記光ファイバに長周期光ファイバグレーティングを形成する製造方法。
(2):前記凹凸付与工程で、前記光ファイバのファイバ被覆に前記一定間隔で樹脂被覆を付着することを特徴とする上記(1)に記載の光ファイバ製造方法。
(3):前記凹凸付与工程で、前記光ファイバに所定の厚さの樹脂被覆を付着した後、前記一定間隔で前記樹脂被覆の一部を除去することを特徴とする上記(1)に記載の光ファイバ製造方法。
(4):前記凹凸付与工程で、外周部に前記一定間隔の凹凸構造を持つ滑車に前記光ファイバを押し当てることを特徴とする上記(1)に記載の光ファイバ製造方法。
(5):前記曲げ固定工程で、前記光ファイバに熱を与えて前記光ファイバのファイバ被膜を固化することで前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定することを特徴とする上記(1)から(4)のいずれかに記載の光ファイバ製造方法。
(6):前記曲げ固定工程で、前記光ファイバにさらに被覆を付着することで前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定することを特徴とする上記(1)から(4)のいずれかに記載の光ファイバ製造方法。
(7):第2の光ファイバ製造方法は、
線引するために光ファイバ母材を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程で前記光ファイバ母材から線引された線引光ファイバを超音波で加振し、周期的な曲げを前記線引光ファイバのコアに与える曲げ付与工程と、
前記曲げ付与工程後の前記線引光ファイバをファイバ被覆で覆い硬化させる被覆付与工程と、
前記被覆付与工程後の前記線引光ファイバを巻き取る巻取り工程と、
を有し、長周期光ファイバグレーティングを備える光ファイバを製造する。
(8):第3の光ファイバ製造方法は、
線引するために光ファイバ母材を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程で前記光ファイバ母材から線引された線引光ファイバにレーザを周期的に照射し、前記線引光ファイバのクラッドを一定間隔で掘削し、クラッドが掘削された前記線引光ファイバに熱を与え、前記線引光ファイバの表面を溶融させて周期的な曲げを前記線引光ファイバのコアに与える曲げ付与工程と、
前記曲げ付与工程後の前記線引光ファイバをファイバ被覆で覆い硬化させる被覆付与工程と、
前記被覆付与工程後の前記線引光ファイバを巻き取る巻取り工程と、
を有し、長周期光ファイバグレーティングを備える光ファイバを製造する。
(9):前記曲げ付与工程で前記コアに与える前記周期的な曲げの周期2π/Ωが、
前記光ファイバを伝搬する2つのモード間の伝搬定数差をΔβ、前記周期的な曲げが与えられた前記コアの長さをLとしたとき、
Δβ−π/L≦Ω≦Δβ+π/L
を満たす範囲であることを特徴とする上記(1)から(8)のいずれかに記載の光ファイバ製造方法。
(10):第1の光ファイバ製造装置は、
光ファイバを一定速度で送り出す送り出し器と、
前記光ファイバのファイバ被覆に一定間隔の凹凸を与える凹凸付与器と、
前記光ファイバに応力を付与し、前記凹凸付与器が前記ファイバ被覆に与えた凹凸に応じた周期的な曲げを前記光ファイバのコアに与える曲げ付与器と、
前記応力付与器が前記コアに与えた前記周期的な曲げを永続的に固定する曲げ固定器と、
前記曲げ固定器が処理した前記光ファイバを巻き取る巻取り器と、
を備え、前記光ファイバに長周期光ファイバグレーティングを形成する。
(11):前記凹凸付与器は、前記光ファイバのファイバ被覆に前記一定間隔で樹脂被覆を付着することを特徴とする上記(10)に記載の光ファイバ製造装置。
(12):前記凹凸付与器は、前記光ファイバに所定の厚さの樹脂被覆を付着した後、前記一定間隔で前記樹脂被覆の一部を除去することを特徴とする上記(10)に記載の光ファイバ製造装置。
(13):
前記凹凸付与器は、外周部に前記一定間隔の凹凸構造を持つ滑車に前記光ファイバを押し当てることを特徴とする上記(10)に記載の光ファイバ製造装置。
(14):前記曲げ固定器は、前記光ファイバに熱を与えて前記光ファイバのファイバ被膜を固化することで前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定することを特徴とする上記(10)から(13)のいずれかに記載の光ファイバ製造装置。
(15):前記曲げ固定器は、前記光ファイバにさらに被覆を付着することで前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定することを特徴とする上記(10)から(13)のいずれかに記載の光ファイバ製造装置。
(16):第2の光ファイバ製造装置は、
線引するために光ファイバ母材を加熱する加熱炉と、
前記加熱炉で加熱された前記光ファイバ母材から線引された線引光ファイバを超音波で加振し、周期的な曲げを前記線引光ファイバのコアに与える曲げ付与器と、
前記曲げ付与器が処理した前記線引光ファイバをファイバ被覆で覆い硬化させる被覆付与器と、
前記被覆付与器で処理した前記線引光ファイバを巻き取る巻取り器と、
を備え、長周期光ファイバグレーティングを備える光ファイバを製造する。
(17):第3の光ファイバ製造装置は、
線引するために光ファイバ母材を加熱する加熱炉と、
前記加熱炉で加熱された前記光ファイバ母材から線引された線引光ファイバにレーザを周期的に照射し、前記線引光ファイバのクラッドを一定間隔で掘削し、クラッドが掘削された前記線引光ファイバに熱を与え、前記線引光ファイバの表面を溶融させて周期的な曲げを前記線引光ファイバのコアに与える曲げ付与器と、
前記曲げ付与器が処理した前記線引光ファイバをファイバ被覆で覆い硬化させる被覆付与器と、
前記被覆付与器が処理した前記線引光ファイバを巻き取る巻取り器と、
を備え、長周期光ファイバグレーティングを備える光ファイバを製造する。
(18)前記曲げ付与器は、
前記コアに与える前記周期的な曲げの周期2π/Ωが、
前記光ファイバを伝搬する2つのモード間の伝搬定数差をΔβ、前記周期的な曲げが与えられた前記コアの長さをLとしたとき、
Δβ−π/L≦Ω≦Δβ+π/L
を満たす範囲であることを特徴とする上記(10)から(17)のいずれかに記載の光ファイバ製造装置。
(効果)
本発明は、光ファイバにΔβ/2πの周期的な構造変化(長周期光ファイバグレーティング)を加えることで効率の良いモード結合が生じる光ファイバを製造する製造方法を提供することができる。特に、伝搬モード間の伝搬定数差に合わせて周期的な構造変化を与えることで高効率かつどのような伝搬定数差のモード間も確実に結合可能な製造方法を提供することができる。本発明は、ファイバ中の高次モードの利用により光ファイバ伝送の大容量化及び長距離化を実現することができる。
長周期光ファイバグレーティングを形成する光ファイバの屈折率プロファイルはステップインデックス型、グレーデッドインデックス型、マルチステップ型、リング型等、複数モードを伝搬可能であればどれでも選択して良いとする。
11:光ファイバ送り出し器
12、12a:被覆を付着させる装置
13:被覆硬化器
14:光ファイバ巻き取り器
15:応力付与器
16:熱付与器
17:被覆付与器
18:掘削用レーザ
19:樹脂被覆を付着させる装置
21:滑車
22:グレーティング板
31:加熱炉
32:曲げ付与器
33:被覆付与器
34:巻取り器
50:光ファイバ
60:光ファイバ母材
61:線引光ファイバ

Claims (8)

  1. 光ファイバに長周期光ファイバグレーティングを形成する光ファイバ製造方法であって、
    前記光ファイバを一定速度で送り出す送り出し工程と、
    前記光ファイバのファイバ被覆に一定間隔の凹凸を与える凹凸付与工程と、
    前記凹凸付与工程後の光ファイバに応力を付与し、前記凹凸付与工程で前記ファイバ被覆に与えられた凹凸に応じた周期的な曲げを前記光ファイバのコアに与える曲げ付与工程と、
    前記応力付与工程で前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定する曲げ固定工程と、
    前記曲げ固定工程後の前記光ファイバを巻き取る巻取り工程と、
    を有し、
    前記曲げ付与工程で前記コアに与える前記周期的な曲げの周期2π/Ωが、
    前記光ファイバを伝搬する2つのモード間の伝搬定数差をΔβ、前記周期的な曲げが与えられた前記コアの長さをLとしたとき、
    Δβ−π/L≦Ω≦Δβ+π/L
    を満たす範囲であることを特徴とする光ファイバ製造方法。
  2. 前記凹凸付与工程で、前記光ファイバのファイバ被覆に前記一定間隔で樹脂被覆を付着することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ製造方法。
  3. 前記凹凸付与工程で、前記光ファイバに所定の厚さの樹脂被覆を付着した後、前記一定間隔で前記樹脂被覆の一部を除去することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ製造方法。
  4. 前記凹凸付与工程で、外周部に前記一定間隔の凹凸構造を持つ滑車に前記光ファイバを押し当てることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ製造方法。
  5. 前記曲げ固定工程で、前記光ファイバに熱を与えて前記光ファイバのファイバ被膜を固化することで前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバ製造方法。
  6. 前記曲げ固定工程で、前記光ファイバにさらに被覆を付着することで前記コアに与えられた前記周期的な曲げを永続的に固定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバ製造方法。
  7. 線引するために光ファイバ母材を加熱する加熱炉と、
    前記加熱炉で加熱された前記光ファイバ母材から線引された線引光ファイバを超音波で加振し、周期的な曲げを前記線引光ファイバのコアに与える曲げ付与器と、
    前記曲げ付与器が処理した前記線引光ファイバをファイバ被覆で覆い硬化させる被覆付与器と、
    前記被覆付与器で処理した前記線引光ファイバを巻き取る巻取り器と、
    を備え、長周期光ファイバグレーティングを備える光ファイバを製造する光ファイバ製造装置。
  8. 線引するために光ファイバ母材を加熱する加熱炉と、
    前記加熱炉で加熱された前記光ファイバ母材から線引された線引光ファイバにレーザを周期的に照射し、前記線引光ファイバのクラッドを一定間隔で掘削し、クラッドが掘削された前記線引光ファイバに熱を与え、前記線引光ファイバの表面を溶融させて周期的な曲げを前記線引光ファイバのコアに与える曲げ付与器と、
    前記曲げ付与器が処理した前記線引光ファイバをファイバ被覆で覆い硬化させる被覆付与器と、
    前記被覆付与器が処理した前記線引光ファイバを巻き取る巻取り器と、
    を備え、長周期光ファイバグレーティングを備える光ファイバを製造する光ファイバ製造装置。
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