JP2018036318A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018036318A
JP2018036318A JP2016166963A JP2016166963A JP2018036318A JP 2018036318 A JP2018036318 A JP 2018036318A JP 2016166963 A JP2016166963 A JP 2016166963A JP 2016166963 A JP2016166963 A JP 2016166963A JP 2018036318 A JP2018036318 A JP 2018036318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
toner
image forming
abnormal
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016166963A
Other languages
English (en)
Inventor
隆司 藤木
Takashi Fujiki
隆司 藤木
大洋 上原
Taiyo Uehara
大洋 上原
大祐 中井
Daisuke Nakai
大祐 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2016166963A priority Critical patent/JP2018036318A/ja
Publication of JP2018036318A publication Critical patent/JP2018036318A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】記録媒体に形成される画像の周期性のない位置に点状の異常画像が発生する場合でも、その画像を読み取った読取画像からその異常画像の発生原因を知ることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、感光体に画像情報に対応させて形成される静電潜像を現像装置から供給するトナーで現像してなるトナー像を記録媒体に画像として形成する画像形成部と、前記画像形成部で記録媒体に形成された画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部で読み取られた読取画像に存在する点状の異常画像が周期性のない位置に形成される白点状の異常画像であった場合、前記現像装置内のトナーの異常を報知する対処手段と、を備える。【選択図】図3

Description

この発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、記録画像を読み取って異常画像の形成にかかわる異常箇所の部品や要素を特定することを目的とした画像形成装置としては、例えば、次の画像形成装置が知られている。
すなわち、記録データに基づいて被記録媒体に記録画像を形成する画像形成部と、画像形成部で被記録媒体に形成した記録画像を読み取る画像読取手段と、画像読取手段で読み取った読取データと上記記録データとを比較してスポット状の異常データの周期性の有無を判別する判別手段と、を備え、上記画像読取手段により複数枚の被記録媒体を疑似的に長い被記録媒体として読み取り、上記判別手段は、周期性があると判断した場合には、上記画像形成部に備えられた複数の回動体についての回動特性に関する予め記憶されたデータテーブルに基づいてどの回動体のものかを特定し、上記複数の回動体のうち最も異常画像の原因になりやすい回動体は、他の回動体に比べて判断された周期性との関係を特定しやすいようにその外径を異ならせている画像形成装置である(特許文献1)。
特許第4731819号公報
この発明は、記録媒体に形成される画像の周期性のない位置に点状の異常画像が発生する場合でも、その画像を読み取った読取画像からその異常画像の発生原因を知ることができる画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の画像形成装置は、
感光体に画像情報に対応させて形成される静電潜像を現像装置から供給するトナーで現像してなるトナー像を記録媒体に画像として形成する画像形成部と、
前記画像形成部で記録媒体に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記画像読取部で読み取られた読取画像に存在する点状の異常画像が周期性のない位置に形成される白点状の異常画像であった場合、前記現像装置内のトナーの異常を報知する対処手段と、
を備えたものである。
この発明(A2)の画像形成装置は、上記発明A1の画像形成装置において、前記対処手段が、前記現像装置内のトナーの異常を報知することに代えて又はそのことに加えて、前記現像装置内のトナーを前記感光体に排出する動作を実行するものである。
この発明(A3)の画像形成装置は、上記発明A2の画像形成装置において、前記現像装置内のトナーの残量を検知する検知手段と、前記検知手段の検知情報に応じて前記現像装置にトナーを補給する補給装置とを備え、
前記対処手段は、前記読取画像に存在する点状の異常画像が周期性のない位置に形成される白点状の異常画像であった場合でも、前記検知手段からトナーの補給が必要になる残量の検知結果が出ているときには、前記現像装置内のトナーを前記感光体に排出する動作をせずに前記補給装置によるトナーの補給動作を実行するものである。
上記発明A1の画像形成装置によれば、記録媒体に形成される画像の周期性のない位置に点状の異常画像が発生する場合でも、その画像を読み取った読取画像からその異常画像の発生原因を知ることができる。
上記発明A2の画像形成装置では、対処手段が現像装置内のトナーを感光体に排出する動作を実行しない場合に比べて、異常画像の発生原因として特定された現像装置内のトナーの異常を自動的に解消できる。
上記発明A3の画像形成装置では、対処手段が検知手段からトナーの補給が必要になる残量の検知結果が出ているときに現像装置内のトナーを感光体に排出する動作をそのまま実行するものである場合に比べて、短時間でトナーの補給動作を開始することができる。
実施の形態1等に係る画像形成装置の構成を示す概略説明図である。 図1の画像形成装置における一部(作像装置、補給装置など)の構成を拡大して示す概略説明図である。 図1の画像形成装置における制御系の構成を示すブロック図である。 図1の画像形成装置において4色のテスト画像を別々の記録用紙に形成した出力結果(点状の異常画像が生じた出力結果を含む)を示す平面説明図である。 実施の形態1、2における対処手段に関する各動作を示すフローチャートである。 実施の形態2(その変形例1,2を含む)における対処手段に関する主な動作部分を示すフローチャートである。 トナー排出動作における排出されたトナーの排出場所とその状態の代表例を模式的に示す平面説明図である。
以下、この発明を実施するための形態(以下、単に「実施の形態」という)について添付の図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1及び図2は、実施の形態1に係る画像形成装置を示すものである。図1はその画像形成装置の構成を示し、図2はその画像形成装置における一部(作像装置など)の構成を示している。
<画像形成装置の構成>
実施の形態1に係る画像形成装置1は、現像剤としてのトナーで構成されるトナー像を記録媒体の一例である記録用紙9に画像として形成する画像形成部2と、画像形成部2で記録用紙9に形成した画像を読み取ることができる画像読取部6を備えている。
画像形成部2は、全体が箱状の外観からなる筐体10を有している。筐体10は、支持部材、外装カバー等で支持構造部や外装部が形成されている。また、筐体10の一側面部には、画像が形成された後の記録用紙9を排出口12から排出して収容するための排出収容部13が外部に突出した状態で設けられている。図1における符号14は、筐体10の外部に配置された操作入力・表示部を示す。操作入力・表示部14は、画像形成装置1の操作に必要な情報等を入力するボタン、スイッチ等の部品が配置された入力操作部141と、入力した情報や設定内容や動作内容等を表示する液晶パネル、ランプ等の部品が配置された表示画面部142とで構成されている。
また、画像形成部2は、筐体10の内部空間に、画像情報に対応させたトナー像を形成する作像装置20と、作像装置20で形成されたトナー像を一次転写により保持した後に記録用紙9に二次転写するための二次転写位置まで搬送する中間転写装置30と、中間転写装置30の二次転写位置に供給する記録用紙9を収容するとともに供給する給紙装置40と、中間転写装置30で二次転写されたトナー像を記録用紙9に定着させる定着装置50等が配置されている。図1の筐体10内に示す矢付き一点鎖線は、記録用紙9の主な搬送経路である。
作像装置20は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色の現像剤(トナー)像をそれぞれ個別に形成する4つの作像装置20Y,20M,20C,20Kを用いて構成されている。
この4つの作像装置20(Y,M,C,K)はいずれも、図1や図2に示されるように、矢印Aで示す方向に回転駆動する感光ドラム21と、感光ドラム21の外周面における像保持面を所要の電位に帯電させる帯電装置22と、感光ドラム21の帯電後の像形成面に画像情報に基づいて各色成分(Y,M,C,K)に分解された光(矢付き点線)を照射して各色成分の静電潜像を形成する露光装置23と、その静電潜像を各色成分のトナーを供給して現像することにより上記各色(Y,M,C,K)のトナー像として顕像化する現像装置24(Y,M,C,K)と、感光ドラム21上のトナー像を中間転写装置30(の中間転写ベルト31)に一次転写させる一次転写装置25と、感光ドラム21の外周面に残留するトナー等の不要物を除去して清掃するドラム用清掃装置26等を備えている。
感光ドラム21は、例えば、接地処理される円筒又は円柱状の導電性基材の周面に感光材料からなる光誘電層(感光層)を有する像保持面を形成したドラム形態の感光体が採用されている。この感光ドラム21は、図示しない回転駆動装置から動力を受けて矢印Aで示す方向に回転駆動するよう設けられている。
帯電装置22は、例えば、感光ドラム21の少なくとも像保持面に接触した状態で配置されて帯電電流が供給される帯電ロール等の接触部材を備えた接触型の帯電装置が採用されている。
露光装置23は、例えば、発光ダイオードと光学部品等を用いて構成される非走査型の露光装置が採用されている。露光装置23としては、例えば半導体レーザとポリゴンミラー等の光学部品を用いて構成される走査型のものを採用してもよい。露光装置23には、外部から入力された画像情報や内部の記憶部に格納されている画像情報が画像処理部16(図3)で所要の処理が施された後に画像信号として入力される。
現像装置24(Y,M,C,K)は、図2等に示すように、各色成分(Y,M,C,K)からなる非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤8を収容する収容室や現像用開口が設けられた筐体24aを有している。また、現像装置24(Y,M,C,K)は、筐体24aに、その収容室に収容されている二成分現像剤8を回転しながら保持して、現像用開口において感光ドラム21と近接して対向する現像領域を通過するよう搬送する現像ロール24bや、筐体24aの収容室に収容されている二成分現像剤8を回転して攪拌しながら現像ロール24bに供給するよう搬送するスクリューオーガー等の搬送部材24cや、現像ロール24bに保持される現像剤の量(層厚)を規制する層厚規制部材24dや、筐体24aの収容室に収容されている二成分現像剤8におけるトナーの残量を計測するトナー残量検知センサ28等が配置されている。
これらの現像装置24(Y,M,C,K)では、その現像ロール24b及び搬送部材24cが所要の方向に回転させられ、また、その現像ロール24bと感光ドラム21との間に現像バイアス電流等が供給される。また、これらの現像装置24(Y,M,C,K)は、図1に示すように、補給用のトナー(キャリアを少し含むものであってもよい)を個別に収容する着脱交換式の現像剤カートリッジ56(Y,M,C,K)から、補給装置57及び搬送管58を介して必要な量の補給用トナーが補給されるよう構成されている。
このトナー補給は、各現像装置24(Y,M,C,K)におけるトナー残量検知センサ28にて計測されるトナー残量が筐体24aの収容室に収容されているべき二成分現像剤8の許容下限値に近い手前の残量値(いわゆるニアエンド値又は補給開始値)に達すると、その該当する色の補給装置57等が駆動することにより行われる。
一次転写装置25は、例えば、感光ドラム21の一次転写位置とする表面部分に(中間転写ベルト31を介した状態で)接触して回転するとともに一次転写電流が供給される一次転写ロール等の接触部材を備えた接触型の転写装置が採用されている。この一次転写装置25は、中間転写装置30の一部を構成するものとして扱ってもよい。
ドラム用清掃装置26は、清掃作業用開口が設けられた筐体26aと、トナー像が中間転写装置30(の中間転写ベルト31)に一次転写される一次転写位置を通過した後の感光ドラム21の少なくとも像保持面に清掃作業用開口から接触して残留トナー等の不要物を除去して清掃する弾性清掃板26b及び回転清掃ブラシ26cと、その除去したトナー等の除去物を回収して図示しない回収容器にむけて送り出すスクリューオーガー等の図示しない送出部材等で構成されている。
中間転写装置30は、4つの作像装置20(Y,M,C,K)の下方側になる位置に配置されている。
この中間転写装置30は、作像装置20(Y,M,C,K)における各感光ドラム21の一次転写位置を通過しながら矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31をその内周面から所望の状態に保持して回転自在に支持する複数の支持ロール32a〜32fと、支持ロール32eに支持されている中間転写ベルト31の外周面部分に所要の圧力で接触して回転する二次転写装置の一例である二次転写ロール35と、中間転写ベルト31の二次転写ロール35との接触部(二次転写位置)を通過した外周面部分に残留して付着するトナー、紙粉等の不要物を除去して清掃するベルト用清掃装置36とで主に構成されている。
中間転写ベルト31は、例えばポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の基材にカーボン等の抵抗調整剤を分散した材料を用いて所要の厚さ及び電気抵抗値からなる無端状のベルトに形成されたものが採用されている。
支持ロール32a〜32eについては、例えば、支持ロール32aが中間転写ベルト31を回転動力させる駆動ロールとして、支持ロール32bが支持ロール32aと協働して中間転写ベルト31の一次転写面を形成して保持する面出しロールとして、支持ロール32cが中間転写ベルト31に張力を付与する張力付与ロールとして、支持ロール32dが中間転写ベルト31の二次転写前の姿勢を保持する二次転写前面出しロールとして、支持ロール32eが二次転写位置のバックアップロールとして、それぞれ構成されている。
二次転写ロール35は、少なくとも弾性層を有する構造のロール部材が適用される。二次転写ロール35又は支持ロール32eには、二次転写電流等が供給される。
ベルト用清掃装置36は、清掃作業用の開口が設けられた筐体36aと、二次転写位置を通過した後の中間転写ベルト31の少なくとも像保持面に清掃作業用開口から接触して残留トナー等の不要物を除去する板状部材36b及び回転ブラシ36cと、除去したトナー等の除去物を回収して図示しない回収容器にむけて送り出すスクリューオーガー等の図示しない送出部材等で構成されている。
給紙装置40は、中間転写装置30の下方側になる位置に配置されている。
この給紙装置40は、筐体10に対して引出し自在に取り付けられ、所望のサイズ、種類等の記録用紙9を図示しない積載板の上に積み重ねた状態で収容する単数又は複数の収容体41と、各収容体41から記録用紙9を1枚ずつ搬送路にむけて送り出す送出装置42を備えている。
定着装置50は、中間転写装置30の下方側の位置であって筐体10の排出口12に近い位置に配置されている。
この定着装置50は、記録用紙9の導入口及び排出口が設けられた筐体51の内部に、所要の方向に回転駆動するとともに加熱手段により加熱されて表面温度が所要の温度に保持されるロール形態、ベルト形態等の加熱用回転体52と、この加熱用回転体52の回転軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動回転するロール形態、ベルト形態等の加圧用回転体53等を設置して構成されている。この定着装置50では、加熱用回転体52と加圧用回転体53が接触する領域が、トナー像を保持する記録用紙9が導入されて定着処理(加圧及び加熱)される定着処理部として形成される。
画像形成部2の筐体10には、図1に示されるように、給紙装置40の送出装置42から中間転写装置30の二次転写位置に至るまで記録用紙9を搬送する給紙搬送路や、中間転写装置30の二次転写位置から定着装置50に至るまで記録用紙9を搬送する中継搬送路や、定着装置50から筐体10の排出口12に至るまで記録用紙9を搬送する排紙搬送路等が設置されている。
給紙搬送路は、複数の搬送ロール対44a〜44dと図示しない搬送ガイド材等で構成されている。特に搬送ロール対44dは、記録用紙9の二次転写位置への搬送時期を調整する機能とその搬送姿勢(斜行)を矯正する機能を有するレジストロール対として構成されている。中継搬送路は、記録用紙9の搬送方向に沿って直列に配置された2台のベルト式搬送装置45A,45Bで構成されている。排紙搬送路は、複数の搬送ロール対46a,46bと図示しない搬送ガイド材等で構成されている。また、搬送ロール対46bは、記録用紙9を筐体10から排出収容部13にむけて送り出すよう搬送する排出ロールとして構成されている。
また、この画像形成部2は、作像装置20(Y,M,C,K)の全部又は一部(少なくとも複数色のトナー)を選択して作動させることにより、4色(Y,M,C,K)のトナーの全色又は一部の複数色を組み合わせて構成される多色画像を形成することができる。また、画像形成部2は、作像装置20(Y,M,C,K)の1つを作動させることにより、例えばブラック等の1色のトナーで構成される単色画像を形成することもできる。
画像読取部6は、画像形成部2の筐体10の上方側になる位置に配置されている。
この画像読取部6は、本体部61と可動部65とで構成されている。本体部61は、その上面部に読み取り対象の画像原稿90を固定して置くための光透過性の原稿台63を設けており、また、その内部空間に移動原稿読取ユニット62と固定原稿読取ユニット64が配置されている。可動部65は、その全体が本体部61の上面部の上方でその後方側の端部を支点として上下方向に揺動するように動いて、原稿台63を開閉するためのカバーとして機能するよう構成されている。また、可動部65は、その上面部の片側位置に画像原稿90を移動原稿読取ユニット62によって読み取らせるように搬送する原稿搬送装置66が設けられており、また、その上面部の原稿搬送装置66を除く部分に原稿搬送装置66で搬送し終わった画像原稿90を収容する収容部68が設けられている。
このうち固定原稿読取ユニット64は、原稿台63に置かれて固定された状態にある画像原稿90の画像を走査移動させる光源やレンズ等の光学部品で照明して得られる反射光を固定された撮像素子に集光させて読み取らせる形式の読取装置である。移動原稿読取ユニット62は、原稿搬送装置66で搬送される画像原稿90の画像を固定された光源や光学部品により照明して得られる反射光を固定された撮像素子に集光させて読み取らせる形式の読取装置である。また、原稿搬送装置66は、原稿トレイ67に載せられた画像原稿90を本体部61における移動原稿読取ユニット62を通過させるよう搬送した後、最終的に収容部68に排出させるよう搬送するものである。原稿搬送装置66は、その内部に図示しない複数の搬送ロール対や用紙案内ガイド材等で構成される搬送路(矢付き一点鎖線で例示するような経路)が配置されている。
この画像読取部6の移動原稿読取ユニット62又は固定原稿読取ユニット64で読み取って得られる画像原稿90の画像情報は、画像形成部2等に配置される画像処理部16(図3)、記憶部等の必要な箇所に送られる。
また、画像形成装置1は、図3に示されるように、演算処理装置、記憶素子、記憶装置、入出力装置等により構成され、画像形成装置1全体における各種の動作を総合的に制御する中央制御部15を備えている。
この中央制御部15には、画像読取部6の動作を制御する画像読取部の制御部151と、画像形成部2の動作を制御する画像形成部の制御部152等が接続されている。画像読取部の制御部151は、画像読取部6に接続されている。画像形成部の制御部152は、画像形成部2における回転等の可動品群(モータ等)211や給電により作動する作動品群(帯電装置22等)212等と接続されている。
また、中央制御部15には、画像形成装置1の動作状態や消耗品の状態を検出する検出部11や、操作入力・表示部14や、画像情報に関する必要な処理を行う画像処理回路で構成される画像処理部16等も接続されている。
この中央制御部15をはじめとし、画像読取部の制御部151や画像形成部の制御部152等は、予め格納される各制御プログラムを基礎にして各種の検出情報や入力情報など制御に必要な情報を加えながら種々の制御信号(情報)を制御対象になる装置や機器にそれぞれ送信している。
さらに、この画像形成装置1においては、感光ドラム21の回転数、回転時間等の動作量を累積してカウントして感光ドラム21や他の消耗部品の交換時期を監視しており、その累積したカウント値が寿命に達すると予測して設定される寿命予測値(所定の動作量)に達すると、その該当する消耗部品の交換を促すような警告メッセージを例えば操作入力・表示部14に表示して使用者に知らせるようになっている。
このため、中央制御部15には、図3に示されるように、感光ドラム21等の可動品の動作量を累積してカウントする動作累積カウント部27が接続されている。そして、中央制御部15は、その動作累積カウント部27の累積したカウント値(以下、単に「累積カウント値」と称する。)が寿命予測値に達した情報を受信すると、上記警告メッセージの表示を行うよう構成されている。
<画像形成装置の基本的な画像形成動作>
この画像形成装置1では、以下に説明する基本的な画像形成動作が行われる。ここでは、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成される多色画像、いわゆるフルカラー画像を形成する場合を例にして説明する。
画像形成装置1は、中央制御部15で画像形成動作(プリント動作やコピー動作)を要求する指令を受けると、画像形成部2における4つの作像装置20(Y,M,C,K)においてほぼ同様にしてトナー像の形成が行われる。このときコピー動作の指令を受けた場合は、作像装置20(Y,M,C,K)におけるトナー像の形成動作に少し先だって、画像読取部6において画像原稿90のコピー元となる原稿画像の読み取り動作が行われる。
まず、各作像装置20(Y,M,C,K)では、その各感光ドラム21が矢印Aで示す方向に回転駆動させられ、各帯電装置22が各感光ドラム21の像保持面を所要の極性(実施の形態1では例えばマイナス極性)及び電位にそれぞれ帯電させる。
この帯電後、露光装置23が、その各感光ドラム21の帯電された像保持面に対して画像情報に基づいて4つの色成分(Y,M,C,K)に分解されて送信される画像信号に対応した露光(光の照射)をそれぞれ行う。この際、プリント動作の場合には画像形成装置1の外部から入力される画像情報に基づく露光が行われ、またコピー動作の場合には画像読取部6で読み取られた読取画像(画像情報)に基づく露光が行われる。この露光により、各感光ドラム21の像保持面には、所定の電位からなる各色成分の静電潜像が個別に形成される。
続いて、各現像装置24(Y,M,C,K)が、各感光ドラム21の像保持面に形成された各色成分の静電潜像の部分に現像ロール24bから対応する色のトナーを供給して静電的に付着させることにより静電潜像を現像する。これにより、各感光ドラム21における各色成分の静電潜像は、その色成分に対応する4色(Y,M,C,K)のトナー像としてそれぞれ顕像化される。
次いで、各作像装置20(Y,M,C,K)の感光ドラム21上に形成された各色のトナー像が、中間転写装置30を中継して記録用紙9に転写される。
最初に、各作像装置20(Y,M,C,K)では、その各感光ドラム21上に形成された各色のトナー像が各感光ドラム21の回転によって中間転写ベルト31と向き合う各一次転写位置まで搬送された後、その各一次転写位置で一次転写装置25による転写作用(主に転写電界による静電的作用)を受けることにより、その各色のトナー像が中間転写ベルト31の外周面に対してそれぞれ静電的に一次転写される。
続いて、中間転写装置30では、中間転写ベルト31に一次転写されたトナー像が中間転写ベルト31の矢印Bで示す方向への回転によって二次転写位置まで搬送された後、その二次転写位置で二次転写ロール35による転写作用(主に転写電界による静電的作用)を受けることにより、そのトナー像が給紙装置40から給紙搬送路を経由して所要のタイミングで搬送される記録用紙9に一括して静電的に二次転写される。
最後に、記録用紙9に転写されたトナー像は、定着装置50により定着される。
まず、中間転写装置30において二次転写が終了した記録用紙9は、その中間転写ベルト31から剥離された後に中継搬送路を経由して定着装置50に搬送される。続いて、定着装置50では、トナー像が転写された記録用紙9が加熱用回転体52と加圧用回転体53の間の定着処理部に導入されて加熱及び加圧させる。これにより、トナー像を構成するトナーが溶融されて記録用紙9に定着される。
この定着が終了した後の記録用紙9は、その片面への画像形成を行うだけの場合には、排紙搬送路を経由して筐体10の排出口12まで搬送された後、排出収容部13に排出されて収容される。
以上の画像形成動作により、画像形成装置1では、1枚の記録用紙9の片面に対して、4色のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像が形成される。またこの際、画像形成動作の指令が複数枚の記録用紙9に対する画像形成を行う内容であった場合には、上述した一連の動作が要求された枚数分だけ同様に繰り返される。
また、画像形成装置1では、単色画像の形成動作の指令を受けた場合(例えば白黒画像の場合)は、ブラック色用の作像装置20Kにおいてブラック色Kのトナー像の形成が行われ、そのトナー像が中間転写装置30を中継して記録用紙9に二次転写された後に定着装置50で定着される動作が行われる。この際、残りの色の作像装置20(Y,M,C)では、トナー像の形成と一次転写が行われない。
<画像形成装置の詳細な構成>
ところで、画像形成装置1においては、前述した動作累積カウント部27の累積カウント値が寿命予測値に達すると、中央制御部15の制御動作により操作入力・表示部14に、該当する構成部品の交換を促すための警告メッセージが表示される。
しかし、実際には、画像形成部2における各作像装置20(Y,M,C,K)や中間転写装置30や定着装置50の各構成部品等がそのいずれも寿命予測値に達していない段階であるにもかかわらず、その画像形成部2において記録用紙9に形成される画像に点状の異常画像が発生することがある。その点状の異常画像は、記録用紙9に形成された画像中に不規則に点在するように現れる白色の点のごとき像である(図4(b)を参照)。
このようなことから、寿命予測値に達していない段階で点状の異常画像が生じることがあった場合でも、その異常画像の発生原因を的確に特定することが求められるところである。そして、その発生原因を特定することで、その発生原因とされた対象品に対する適切な対処を行うことが求められるところである。
そこで、この画像形成装置1では、図3等に示されるように、上記画像形成部2及び画像読取部6に加えて、その画像読取部6で読み取られた読取画像に存在する点状の異常画像が周期性のない位置に形成される白点状の異常画像であった場合、作像装置20(Y,M,C,K)におけるいずれかの現像装置24内のトナーの異常を報知する対処手段7を備えた構成を採用している。ここで、周期性のない位置とは、周期的な規則性がなく不規則な関係にある位置をいう。また、白点状の異常画像とは、他の画像領域の画像に比べて白色に見える点状のかたちをした異常な画像であり、それ以外の色の点状の異常画像を含まない。
はじめに、画像形成装置1は、その使用者が画像形成装置1で形成した画像に異常画像が生じることを発見した場合、予め用意されたテスト画像を形成(プリント)して確認する確認機能(モード)が備えられている。この確認機能は、例えば操作入力・表示部14などに、その機能を選択して実行できる選択ボタンや設定画面として用意されている。
また、テスト画像は、図4に例示するように、各作像装置20(Y,M,C,K)において各色(Y,M,C,K)のベタ状(画像濃度:Cin50%)のトナー像をそれぞれ形成し、その各トナー像を最終的に別々の記録用紙9(例えば搬送時幅寸法が最大になるA3判の記録用紙9を縦送りしたとき)にそれぞれ転写・定着して形成するものである。
図4に例示するテスト画像では、同図(b)に示すようにマゼンタ色Mのテスト画像TImの中に白色の点状の異常画像EIが周期性のない位置に形成されていることが確認できる。このときの異常画像EIが形成されている位置は、記録用紙9の搬送方向Cに対する周期性がない不規則な位置であり、また、その搬送方向Cとほぼ直交する方向(主走査方向にほぼ該当する方向)に対する周期性もない不規則な位置である。
対処手段7は、図3に示されるように、画像解析部17と判定部18と中央制御部15とで主に構成されている。
画像解析部17は、画像読取部6で読み取った読取画像(データ)に点状の異常画像が存在するか否かを解析する構成部分である。判定部18は、画像解析部17で得られた点状の異常画像が周期性のない位置に形成される白点状の異常画像であるか否かを判定する構成部分である。判定部18では、周期性のない位置に関する判定を行うために読取画像データや画像解析における位置に関する情報を利用したり、あるいは、異常画像が白色の点状のものであることの判定を行うために読取画像データの輝度値に関する情報などを利用する。中央制御部15は、特に判定部18の結果が予定している白点状の異常画像であった場合に、その該当する作像装置20(Y,M,C,K)における現像装置24内のトナーの異常を操作入力・表示部14などに表示して報知する動作を実行させる制御を行う構成部分である。
この対処手段7として動作する画像解析部17、判定部18及び中央制御部15は、例えば、その各動作のための制御プログラム(ソフトウェア)を実行する電子回路等で構成される。
この対処手段7において点状の異常画像が周期性のない位置に形成される白点状の異常画像である場合に現像装置24内のトナーの異常を報知するのは、次の理由によるものである。
すなわち、その白点状の異常画像は、現像装置24の筐体24aの収容室内に収容されている二成分現像剤8におけるトナーのうち帯電不良を引き起こす劣化トナーが存在することに起因して現像が正常に行われない現象(トナーが感光ドラム21の静電潜像に静電的にひかれて付着しない現象)、いわゆる白抜けによって発生していることが多く、その異常画像の発生原因が現像装置24内に収容されている劣化トナーである可能性が高いからである。
<対処手段に関する動作>
次に、この対処手段7に関する動作について説明する。
画像形成装置1では、前述したとおり画像形成装置1の使用者が画像に点状の異常画像が生じることを発見した場合、確認機能に基づいてテスト画像の形成(プリント)が行われる。そして、対処手段7の動作(実施の形態1では、点状の異常画像の発生原因を特定する動作)は、図5に示されるように、テスト画像のプリントが行われたことが中央制御部15で確認されてから(ステップ10:以下、S10とも記載する。他のステップも同様とする。)、例えば操作入力・表示部14における表示画面部142等に表示される解析ボタンが使用者等により押されたときに、正式に開始される。
この際、テスト画像のプリントは、図4に例示するように、作像装置20(Y,M,C,K)における4色(Y,M,C,K)のトナーでそれぞれ構成されるテスト画像(TIy、TIm、TIc、TIk)を別々の記録用紙9に形成することで行われる。このときのテスト画像のデータは、例えば、画像処理部16の記憶部や中央制御部15の記憶部に格納されており、そのプリント時に露光装置23に送信されるようになっている。
続いて、テスト画像のプリントで各記録用紙9に形成されたテスト画像を画像読取部6で読み取ったことが中央制御部15で確認されると(S11)、対処手段7(中央制御部15)が画像読取部の制御部151から読取画像のデータを取り込み(S12)、その読取画像のデータを画像解析部17に送信した後、その画像解析部17において読取画像のデータに対する画像解析が行われる(S13)。
このときテスト画像の画像読取部6による読み取り作業は、原則、使用者によって行われる。また、このときの画像解析は、4色(Y,M,C,K)のテスト画像がそれぞれ形成された4つの記録用紙9に対応した4つの読取画像に対して個別に行われる。
続いて、対処手段7(中央制御部15)において、画像解析の結果から、判定部18などにおいて上記読取画像に点状の異常画像(EI)が存在するか否かが確認される(S14)。
上記ステップ14において、4つの読取画像のいずれにも点状の異常画像(EI)の存在が認められない場合は、その画像解析の結果から判明した異常画像が対処手段7による発生原因を特定する対象の異常画像(EI)以外の種類の異常画像であるとみなし、他の対応処理が必要である旨を操作入力・表示部14などに表示して報知する(S15)。
ここで、他の対応処理が必要である旨の報知としては、例えば、発生した異常画像の対処が難しいため、サービスエンジニア等に連絡することを促すような警告メッセージを表示することが挙げられる。
一方、上記ステップ14において、4つの読取画像の少なくとも1つに点状の異常画像(EI)の存在が認められた場合には、対処手段7(中央制御部15)及び判定部18が、その点状の異常画像(EI)が発生している位置に周期性があるか否かを確認する(S16)。
実施の形態1では、図4に例示するように、マゼンタ色Mのテスト画像に対応する読取画像に点状の異常画像(EI)の存在が認められ、それ以外の色(Y,C,K)テスト画像に対応する読取画像に点状の異常画像(EI)の存在が認められなかったものとする。
また、このときの周期性の有無に関する確認は、点状の異常画像(EI)の位置情報から、記録用紙9の搬送方向C及びそれとほぼ直交する方向(主走査方向)の位置の共通性とその互いの間隔の一定性などを対比して調べることで行われる。
ステップ16において、点状の異常画像(EI)が発生している位置に周期性があることが確認された場合には、他の対応処理が必要である旨を操作入力・表示部14などに表示して報知する(S15)。
この場合は、画像を形成する際に使用される回転する構成部品(感光ドラム21、帯電ロール、現像ロール24b、中間転写ベルト31など)に損傷等の不具合があり、その不具合が回転の周期性に伴って点状の異常画像として発現されている可能性があるため、その発生原因の特定やその対応処置を行うため、ステップ15の報知を行う。
一方、ステップ16において、点状の異常画像(EI)が発生している位置に周期性がないことが確認された場合には、点状の異常画像(EI)の輝度値Kについて白色に相当する所定の値Kxより大きい値であるか否かが確認される(S17)。
輝度値Kについては、例えば、周期性のない点状の異常画像(EI)が存在するテスト画像を読み取った読取画像のデータのうち異常画像(EI)に相当するデータ部分(画素群)の輝度情報の値が使用される。また、所定の値Kxは、例えば、テスト画像の輝度情報の平均値(Ka)から所定の値(α)を差し引いた値(Ka−α)が使用される。ここで、テスト画像の輝度情報の平均値(Ka)は、テスト画像のデータにおける全画素(テスト画像形成領域)に含まれる輝度情報の全ての値を平均した値である。また、所定の値(α)は、例えば、20程度の数値である。
ステップ17において、点状の異常画像(EI)の輝度値Kが所定の値Kx以下であること(K≦Kx)が確認された場合には、他の対応処理が必要である旨を操作入力・表示部14などに表示して報知する(S15)。
この場合は、例えば白色以外の4色(Y,M,C,K)のいずれかの色からなる点状の異常画像であるとみなせるので、その発生原因の特定やその対応処置を行うため、ステップ15の報知を行う。
一方、ステップ17において、点状の異常画像(EI)の輝度値Kが所定の値Kxよりも大きい値であること(K>Kx)が確認された場合には、その点状の異常画像(EI)が白点状の異常画像(EI)であることが判明する。
この場合は、その白点状の異常画像(EI)の発生原因が、その異常画像(EI)が現れた色のテスト画像を形成した或る色の現像装置24内におけるトナー8tの異常であるとみなし、その異常画像(EI)の発生原因がその該当する色の現像装置24内におけるトナー8tの異常である旨を操作入力・表示部14などに表示して報知する(S18)。
以上により、実施の形態1における対処手段7に関する動作は終了する。
以上のように、この画像形成装置1では、周期性のない点状の異常画像(EI)が発生する場合でも、上述したように対処手段7によってその異常画像(EI)の発生原因が特定されて或る色の現像装置24内におけるトナーの異常である旨の報知がされるので、画像形成装置1の使用者は、その白点状の異常画像(EI)の発生原因を知ることができる。しかも、その後においては、その発生原因であるとして特定された色の現像装置24内のトナー(劣化トナー)に関する対応処理を行えば良いことがわかるので、適切に対処することもできる。
[実施の形態2]
図6は、実施の形態2に係る画像形成装置の構成の一部(対処手段の動作に関する構成部分)を示すものである。
実施の形態2に係る画像形成装置は、対処手段7の動作に関する構成の一部を変更した以外は実施の形態1に係る画像形成装置1と同じ構成からなるものである。
実施の形態2における対処手段7は、実施の形態1における対処手段7による一連の動作(図6)のうちステップ18(S18)の動作(異常画像の発生原因として特定された現像装置内のトナーの異常である旨を報知する動作)に代えて、図6に示されるように、点状の異常画像(EI)の発生原因と特定された色の現像装置24(M)内のトナーを感光ドラム21に排出する動作(トナー排出動作又はトナー吐き出し動作)(S21)を行うよう構成されている。
また、この対処手段7は、図6に示されるように、上記ステップ21におけるトナー排出動作を行う前に、発生原因と特定された色の現像装置24(M)内のトナー残量が許容下限値に近い値に達しているか否かを確認する(S20)ように構成されている。そして、対処手段7は、そのトナー残量が許容下限値に近い値に達していない場合には上記トナー排出動作を実行し(S21)、そのトナー残量が許容下限値に近い値に達している場合にはトナー排出動作(S21)を実行せずにトナーを補給する動作(トナー補給動作)を実行する(S22)ように構成されている。
トナー排出動作は、点状の異常画像(EI)の発生原因と特定された色の現像装置24内に存在する特に劣化トナーを積極的に感光ドラム21側に付着させて排出させる動作によって行われる。これにより、その該当する色の現像装置24内に存在する劣化トナーは、主に感光ドラム21側に移行して静電的に付着される(吐き出される)。このトナー排出動作を行うことにより、図7(a)に模式的に例示されるように、感光ドラム21には劣化トナー等で構成されるトナー群80が付着する。
また、感光ドラム21に排出されたトナー群80は、例えば、ドラム用清掃装置26に除去されて回収される。なお、この感光ドラム21に排出したトナー群80は、図7(b)に模式的に例示されるように、中間転写ベルト31に一次転写させてからベルト用清掃装置36によって除去することで回収するように構成してもよい。
ちなみに、このトナー排出動作は、例えば、規定の総量に相当する量のトナーが排出されるまで実施されるように設定される。また、このトナー排出動作が行われた現像装置24では、その収容されているトナーの総量が減るが、そのときのトナー残量が許容下限値に近い値に達したとすれば、前述したようなトナー補給動作が実行されて新たなトナーが補給されることになる。
そして、ステップ20において、点状の異常画像(EI)の発生原因とされた色の現像装置24(M)内のトナー残量が許容下限値に近い値に達していない場合に対処手段7によるステップ21のトナー排出動作が行われたときは、その該当する色の現像装置24(M)内では特に劣化トナーが無くなるか又は減少する。このため、その後に実施される画像形成動作では、その該当する現像装置24(M)による現像工程が正常に行われるようになり、白抜けの現象が発生するおそれがなくなる。この結果、この現像装置24(M)を備えた作像装置20(M)では、その現像工程において不規則に点在する白点状の異常画像(EI)が現れることがない。
また、ステップ20において、その該当する色の現像装置24(M)内のトナー残量が許容下限値に近い値に達している場合には、その現像装置24(M)において前述した補給装置57によるトナーの補給動作が実行され、上記トナー排出動作については実行されず取り消される(S22)。
この場合は、仮にトナー排出動作をそのまま先に実行すると、該当する色の現像装置24(M)内のトナー残量が必要以上に減少してしまうため、そのトナー排出動作については実行しないようにしている。一方、この場合にトナーの補給動作を優先して行うことにより、該当する色の現像装置24(M)に新たなトナーが補給されるので、劣化トナーの占有率が低下し、最終的に周期性のない白点状の異常画像(EI)の発生がある程度抑制される。
以上のように、この実施の形態2に係る画像形成装置1では、周期性のない点状の異常画像(EI)が発生する場合でも、上述したように対処手段7によってその異常画像(EI)の発生原因が特定されて、該当する色の現像装置24(M)においてトナー排出動作が行われる(S21)。
したがって、この画像形成装置1の使用者は、その発生原因として特定された現像装置24(M)を例えば交換せずにそのまま使い続けたとしても、周期性のない点状の異常画像(EI)の発生が抑制された画像形成動作を行うことができる。この場合は、対処手段7により周期性のない点状の異常画像(EI)の発生原因が特定されると、その該当する色の現像装置内における劣化トナーの異常がトナー排出動作の実行により自動的に解消される。その結果として、その適切な対処(トナー排出動作の実行)が自動的に行われることになる。
また、この実施の形態2に係る画像形成装置1では、対処手段7によってその異常画像(EI)の発生原因が特定されて該当する現像装置24(M)におけるトナー排出動作が必要になったときでも、その該当する現像装置24(M)内のトナー残量が許容下限値に近い値に達しているときには、上記トナー排出動作の代わりにトナー補給動作が行われる(S22)。
したがって、この画像形成装置1の使用者は、その発生原因として特定された現像装置24(M)を例えば交換せずにそのまま使い続けたとしても、短時間でトナーの補給動作が開始されることになり、この結果、周期性のない点状の異常画像(EI)の発生が抑制された画像形成動作を行うことができる。この場合も、対処手段7により周期性のない点状の異常画像(EI)の発生原因が特定されると、その適切な対処(トナー補給動作の優先実行)が自動的に行われることになる。
<実施の形態2の変形例1>
実施の形態2では、対処手段7の動作の一部について、図6に二点鎖線で追加して示すように、ステップ17の動作の後にステップ21(又はステップ20)の動作を行うに先立って、実施の形態1における対処手段7の動作の一部であるステップ18(図5)の動作を行うように構成することも可能である。
この変形例1の構成は、換言すれば、実施の形態1における対処手段7において、そのステップ17の動作の後に、実施の形態1で示したステップ18の動作に加えて、実施の形態2で示すステップ21(又はステップ20)の動作を行う内容になる。この変形例1の対処手段7では、ステップ21のトナー排出動作を最後に行うことにより、その対処手段7に関する動作が終了する。
そして、この変形例1の場合は、ステップ17の動作の後に、周期性のない点状の異常画像(EI)の発生原因が或る色の現像装置24(M)内のトナーの異常である旨を報知する動作が行われ(S18)、続いて、その該当する現像装置24(M)においてトナーの排出動作が行われることになる(S21)。なお実際には、ステップ18の後に、ステップ20のトナー残量の確認動作が実行され、前述したようにトナー残量が許容下限値の前の値に達している場合にはトナー補給動作が実行される(S22)。
以上のように、この実施の形態2の変形例1に係る画像形成装置1では、周期性のない点状の異常画像(EI)が発生する場合でも、上述したように対処手段7によってその異常画像(EI)の発生原因が特定されて、或る色の現像装置24(M)内のトナーの異常である旨の報知がされるとともにその発生原因として特定された現像装置24(M)においてトナー排出動作(又はステップ21のトナー補給動作)が行われる。
したがって、この画像形成装置1の使用者は、周期性のない点状の異常画像(EI)の発生原因を知ることができるうえに、その発生原因とされた現像装置24(M)を例えば交換せずにそのまま使い続けても、その点状の異常画像(EI)の発生が抑制されて画像形成動作を平常通り行うことができる。
<実施の形態2の変形例2>
実施の形態2では、対処手段7の動作の一部について、ステップ17の動作の後にステップ20(及びステップ22)の動作を行うなうことなく、ステップ21の動作を行うように構成することも可能である。
この変形例2の構成は、換言すれば、実施の形態1における対処手段7において、そのステップ17の動作の後に、YESの結果の場合に、実施の形態2で示すステップ21の動作を続けて行う内容になる。なお、この変形例2の対処手段7では、ステップ21の動作を最後に行うことにより、その対処手段7に関する動作が終了する。この場合、その動作の終了を使用者に知らせるため、例えば、操作入力・表示部14に画像形成動作(プリント)を続けて行うことができる等のメッセージが表示される。
以上のように、この実施の形態2の変形例2に係る画像形成装置1では、周期性のない点状の異常画像(EI)が発生する場合でも、上述したように対処手段7によってその異常画像(EI)の発生原因が特定されると、原則として、その発生原因として特定された現像装置24(M)においてトナー排出動作が行われる。
したがって、この画像形成装置1の使用者は、その点状の異常画像(EI)の発生原因とされた色の現像装置24(M)を例えば交換せずにそのまま使い続けたとしても、その点状の異常画像(EI)の発生が抑制され、画像形成動作を平常通り行うことができる。
また、この変形例2の構成においては、ステップ17とステップ21の間に実施の形態1で示したステップ18に加えるように構成しても構わない。
この構成の画像形成装置1では、周期性のない点状の異常画像(EI)が発生する場合でも、上述したように対処手段7によって或る色の現像装置24(M)内のトナーの異常である旨の報知がされるとともにその発生原因として特定された現像装置24(M)においてトナー排出動作が行われる。
したがって、この画像形成装置1の使用者は、その点状の異常画像(EI)の発生原因を知ることができるうえに、その発生原因とされた色の現像装置24(M)を例えば交換せずにそのまま使い続けても、その点状の異常画像(EI)の発生が抑制され、画像形成動作を平常通り行うことができる。
[他の実施の形態]
本発明が適用される画像形成装置は、感光ドラム21等の感光体を備えた画像形成部2を有するものであれば、多色画像を形成する画像形成装置に限らず、白黒画像等の単色画像を形成する画像形成装置であってもよい。
1 …画像形成装置
2 …画像形成部
6 …画像読取部
7 …対処手段
9 …記録用紙(記録媒体の一例)
15…中央制御部(対処手段の一部)
17…画像解析部(対処手段の一部)
18…判定部(対処手段の一部)
24(Y,M,C,K)…現像装置
57…補給装置
EI…(周期性のない)点状の異常画像

Claims (3)

  1. 感光体に画像情報に対応させて形成される静電潜像を現像装置から供給するトナーで現像してなるトナー像を記録媒体に画像として形成する画像形成部と、
    前記画像形成部で記録媒体に形成された画像を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部で読み取られた読取画像に存在する点状の異常画像が周期性のない位置に形成される白点状の異常画像であった場合、前記現像装置内のトナーの異常を報知する対処手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記対処手段は、前記現像装置内のトナーの異常を報知することに代えて又はそのことに加えて、前記現像装置内のトナーを前記感光体に排出する動作を実行する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像装置内のトナーの残量を検知する検知手段と、前記検知手段の検知情報に応じて前記現像装置にトナーを補給する補給装置とを備え、
    前記対処手段は、前記読取画像に存在する点状の異常画像が周期性のない位置に形成される白点状の異常画像であった場合でも、前記検知手段からトナーの補給が必要になる残量の検知結果が出ているときには、前記現像装置内のトナーを前記感光体に排出する動作をせずに前記補給装置によるトナーの補給動作を実行する請求項2に記載の画像形成装置。
JP2016166963A 2016-08-29 2016-08-29 画像形成装置 Pending JP2018036318A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016166963A JP2018036318A (ja) 2016-08-29 2016-08-29 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016166963A JP2018036318A (ja) 2016-08-29 2016-08-29 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018036318A true JP2018036318A (ja) 2018-03-08

Family

ID=61567330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016166963A Pending JP2018036318A (ja) 2016-08-29 2016-08-29 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018036318A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09127841A (ja) * 1995-10-27 1997-05-16 Toshiba Corp 画像形成装置
JP2003029526A (ja) * 2001-07-12 2003-01-31 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置並びに現像剤担持体
JP2006047651A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及びその方法
JP2006267641A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007074290A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Fuji Xerox Co Ltd 故障診断システム、画像形成装置及び故障診断方法
JP2010262220A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Canon Inc 画像検査装置及び画像形成装置
JP2014191168A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Konica Minolta Inc 画像形成装置
JP2016114645A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 株式会社リコー 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09127841A (ja) * 1995-10-27 1997-05-16 Toshiba Corp 画像形成装置
JP2003029526A (ja) * 2001-07-12 2003-01-31 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置並びに現像剤担持体
JP2006047651A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及びその方法
JP2006267641A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007074290A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Fuji Xerox Co Ltd 故障診断システム、画像形成装置及び故障診断方法
JP2010262220A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Canon Inc 画像検査装置及び画像形成装置
JP2014191168A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Konica Minolta Inc 画像形成装置
JP2016114645A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 株式会社リコー 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5323123B2 (ja) 画像形成装置
US20140064756A1 (en) Image forming apparatus and method
JP2001356655A (ja) 像担持体寿命検知方法、画像形成装置及びカートリッジ
US9213253B2 (en) Image forming apparatus having image carrier and belt member
JP5282312B2 (ja) 画像形成装置
JP5426624B2 (ja) 画像形成装置
JP2009116001A (ja) トナー残量推定方法、トナー補給装置および画像形成装置
JP2012141370A (ja) 画像形成装置
JP2015152761A (ja) 画像形成装置
JPWO2005008343A1 (ja) 消耗品検出装置、消耗品検出方法、消耗品検出プログラム、及び、画像形成装置
JP6708054B2 (ja) 画像形成装置
JP2020154157A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
JP5445955B2 (ja) 画像形成装置
JP2018036318A (ja) 画像形成装置
JP2015143760A (ja) 画像形成装置
JP2006259539A (ja) トナー残量表示方法
JP6160242B2 (ja) 故障診断装置、画像形成装置及び故障診断システム
US20160139552A1 (en) Image forming apparatus, control method of contacting/separating state of component
JP2009116096A (ja) 画像形成装置
JP2020149004A (ja) 画像形成装置
JP2006243109A (ja) 画像形成装置
JP7334586B2 (ja) 画像形成装置
JP2018151493A (ja) 画像形成装置
JP2006201244A (ja) 画像形成装置
US20230418184A1 (en) Image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200501

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201013