JP2018035660A - 集合住宅の防音構造及び集合住宅 - Google Patents

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Abstract

【課題】床スラブの上面に塗布することが可能であり所定の防音性能を備える、集合住宅の防音構造を提供する。【解決手段】集合住宅の防音構造Sである。集合住宅の防音構造Sは、第1の床11と、第1の壁12と、第1の天井13と、から構成される第1の構造10と;第1の構造10の第1の床11と第1の壁12と第1の天井13の略全面に塗布される真空防音層50であって、真空セラミックス粒子500を含有する真空防音層50と;を備える。この真空セラミックス粒子500は、強度の点を考慮すると、メカノフュージョン法によって製造されることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、グランドピアノ・管楽器などの大音量を伴う楽器の24時間演奏を可能とする集合住宅の防音構造に関するものである。
従来から、集合住宅において楽器演奏を可能とした二重構造の防音マンションが存在している。二重構造の防音マンションの防音性能は、一般に遮音等級Dr−60〜Dr−70であり、特に暗騒音が小さくなる夜間には、演奏音が隣接住戸などに漏れてしまうことから、音質が大幅に悪化してしまう消音装置の強制や演奏の禁止といった厳しい措置が取られてきた。このため、グランドピアノや管楽器などの大音量を伴う楽器の24時間演奏は実質的に不可能であった。
例えば、特許文献1には、吸音特性の異なる発泡樹脂(発砲ウレタン)と合成樹脂(合成ゴムまたは塩化ビニル等の軟質樹脂)を組み合わせて躯体に吹付ける騒音防止塗布工法が開示されている。
特開平6−117030号公報
しかしながら、特許文献1の騒音防止塗布工法では、発泡ウレタン等の強度が小さく厚みの大きい材料を躯体に吹き付けるため、床材が載置される床スラブの上面には吹き付けることができず、音が床の上面から躯体に直接伝搬してしまう、という問題があった。加えて、特性の異なる樹脂を単に組み合わせた吸音材であるため、そもそも吸音性能が低く、あまり防音性能が向上しない、という問題があった。
そこで、本発明は、床スラブの上面を含む躯体全面に塗布することが可能であり所定の防音性能を備える、集合住宅の防音構造を提供することを目的としている。より詳細にいえば、従来の構造・工法には、以下のような問題があった。
すなわち、従来の二重防音構造の遮音性能は、遮音等級Dr−60〜Dr−70であり、暗騒音が小さくなる夜間には、グランドピアノや管楽器の演奏音が隣接住戸等で音が聞こえてしまう。そうすると、夜間の睡眠を妨げる可能性があることから、消音装置の強制や楽器演奏禁止といった厳しい処分がとられてきた。また違反者には物件からの退去が命じられる場合もあった。
また、従来の二重防音構造においては、グラスウール等の吸音材と背面空気層の組み合わせによって500Hz以下の低音域の周波数の音を減衰していた。しかし、500Hz以上の中高音域では、これとは逆に背面空気層の空気が音を伝搬してしまうために、中高音域の遮音性能を低下させてしまう、という二律背反的な課題を抱えていた(図9参照)。
より遮音性能を向上させるためには、背面空気層を広げる方法が考えられるが、空気層をより大きく取るほど室内有効面積がより小さくなってしまう、という課題があった(例えば、壁面片側で10cmの背面空気層を増やそうとすると、両側では20cmさらに部屋が狭くなってしまう)。
さらに、従来の二重防音構造では、例えば厚みのある超硬質・高強度の石膏ボード等を三重程度まで重ね張りしていたが、遮音性能は最大でも遮音等級Dr−75程度であり、これ以上にボード等の重ね張りを行っても、ほとんど遮音性能を向上させることができず、防音性能の限界にあった。
加えて、石膏ボード等を重ね合わせる毎に、片側の壁厚が最低でも9.5mm以上増すことで、室内の幅が19mm(9.5mm×2)以上狭くなってしまうというデメリットを抱えていた。
また、重量の大きいボード類を大量に天井や壁に張る必要があることで、運搬や施工現場に多大な労力が掛けられており、これ以上の重ね張りは現実的に出来ない状態であり、過去の工法ではこれ以上の性能向上を望むことは現実的に不可能であった。
他方、真空断熱パネルを利用した工法では、釘などでパネルに穴を空けてしまうと、真空断熱材の入った部分全体の真空状態が破壊され、防音性能および断熱性能がゼロになってしまう、という欠点があった。
また、真空断熱パネルを使用した工法では、真空断熱材が入っていないボードの周辺部は真空になっておらず、この欠損部分から音が漏れてしまううえに、ボードとボードの接合部の隙間を真空にすることが一切出来ないため、継ぎ目の無い完全な真空防音層を設けることが出来なかった。
さらに、従来の防音構造では、ドラムなどの重低音を発する楽器を演奏する音楽室や音楽ホール、スタジオ、防音室等の場合に、重低音域を減衰されるためには、壁と躯体の間の背面空気層が300mm以上必要になり、室内空間が非常に狭くなる、という欠点があった。
一方、特許第5791138号(集合住宅の防音構造)では、三重防音構造とすることで、隣戸間界壁および隣戸間界床の遮音性能でおよそ100dB(500Hz)を満たしていたが、他方において戸境壁の厚さが660mm必要であり室内が狭くなってしまう、という欠点があった。
前記目的を達成するために、本発明の集合住宅の防音構造は、第1の床と、第1の壁と、第1の天井と、から構成される第1の構造と;前記第1の構造の前記第1の床と前記第1の壁と前記第1の天井の略全面に塗布される真空防音層であって、真空セラミックス粒子を含有する真空防音層と;を備えている。
このように、本発明の集合住宅の防音構造は、第1の床と、第1の壁と、第1の天井と、から構成される第1の構造と;第1の構造の第1の床と第1の壁と第1の天井の略全面に塗布される真空防音層であって、真空セラミックス粒子を含有する真空防音層と;を備えている。このように、真空セラミックス粒子を含有する高強度の真空防音層を用いることで、真空防音層をきわめて薄くできるため、床スラブの上面を含む躯体全面に塗布することが可能であり、かつ所定の防音性能を備えた集合住宅の防音構造となる。
実施例の集合住宅の防音構造の全体構成を説明する断面図である。 第2の構造のボード間の継ぎ目の構造を説明する説明図である。 フレーム構造体の斜視図である。 真空防音層の拡大断面図である。 真空セラミックス粒子の拡大断面図である。 真空防音層の拡大写真である。(a)は1回塗り(塗膜厚約0.10〜0.13mm)であり、(b)は2回塗り(塗膜厚約0.20〜0.26mm)であり、(c)は3回塗り(塗膜厚約0.30〜0.39mm)である。 真空セラミックス粒子塗布による真空防音層における遮音性能の表である。 周波数別の遮音性能の表である。 周波数ごとの吸音率を説明するグラフである。 塗布面の写真である。 顕微鏡による塗布面の拡大写真である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(全体構成)
はじめに、本実施例の集合住宅の防音構造Sの全体構成について説明する。集合住宅の防音構造Sは、図1に示すように、第1の構造10と、第1の構造10内に構築される第2の構造20と、によって二重構造とされている。すなわち、本実施例の集合住宅の防音構造Sは、建物のコンクリート躯体に一切接することの無い、躯体と完全に縁を切った「浮フレーム構造体」によって、室内で発生した騒音を1次的に複数枚重ね張りした石膏ボード等によって遮蔽し、躯体と浮フレーム構造体の間に空気層を設け、この空気層とグラスウールの組み合わせによって、2次的に石膏ボード等を透過した主に重低音域の周波数の音エネルギーを減衰させる。そして、本実施例の集合住宅の防音構造Sは、第1の構造10の第1の床11と第1の壁12と第1の天井13の略全面に塗布される真空防音層50をさらに備えている。
第1の構造10は、それぞれコンクリート躯体である、第1の床11と、第1の壁12と、第1の天井13と、から構成される。第1の床11、第1の壁12、及び第1の天井13の厚みは180mm程度とされることが好ましい。この他、第1の構造10は、通常のコンクリート躯体構造であるから説明は省略する。なお、例えば、3階の住戸の第1の床11は、2階の住戸の第1の天井13に相当する。
真空防音層50は、第1の構造10の第1の床11と第1の壁12と第1の天井13の略全面に、真空セラミックス粒子500とバインダー501とから構成される混合塗料が薄く塗布されることによって構成される。すなわち、真空防音層50は、建物躯体に塗布された完全にシームレスな(つなぎ目のない)防音層となる。このように、建物コンクリート躯体の床11、壁12、天井13、梁、開口部の小口に、真空セラミックス粒子500とバインダー(分散剤)501を混合した塗料を、最低でも2回、出来れば3回を塗布(完全な真空層を形成するため)することで、0.2mm以上の塗膜「真空防音層」を形成し、低音域から高音域までの全周波数帯にわたって、音エネルギーを遮断する。
第2の構造20は、第1の床11上に構築される防振構造の第2の床21と、第1の壁12内に第1の壁12から完全に切り離して構築される第2の壁22と、第1の天井13下に第1の天井13から完全に切り離して構築される第2の天井23と、から構成される。
第2の壁22及び第2の天井23は、背面にグラスウールなどの吸音部材22b、23bを貼設された複数の石膏ボード22a、23aから構成され、浮床コンクリートからなる第2の床21上に設置されるフレーム構造体40に取り付けられている。すなわち、本実施例の第2の構造20の第2の壁22及び第2の天井23は、第1の構造10と接触することなく完全に切り離されている。石膏ボード22a、23aは、それぞれ1枚でのコインシデンス効果の影響を低減させるため、厚みや密度の異なる複数枚を貼り合わせて構成することが好ましい。なお、石膏ボード22a、23aは、それぞれ建築用鋼製下地材(軽量鉄骨壁下地、軽量鉄骨天井下地、スタッド)を介してフレーム構造体40に取り付けられる。
第2の床21は、第1の床11上に敷設される吸音部材21cと、吸音部材21c上に防水シートを介して打設される浮床コンクリート21bと、浮床コンクリート21b上に敷設される床材21aと、を備えている。吸音部材21cとしては、グラスウールをボード状に加工したグラスウールボードを使用することができる。グラスウールボードは複数枚敷設することもできる。浮床コンクリート21bの厚みは100mm程度とされることが好ましい。
そして、本実施例の集合住宅の防音構造Sでは、さらに遮音性能の向上を倍増させるため、二重の真空防音層を設けた二重真空防音構造とすることが出来る。この場合には第2の壁22としての複数のボード間の隙間、及び/又は、第2の天井23としての複数のボード間の隙間に、真空セラミックス粒子500を含有する混合塗料が塗布される。すなわち、図2に示すように、集合住宅の防音構造Sは、第1のボード31と第2のボード32の継ぎ目において、両側のボード31、32を繋ぐように貼設されるファイバーテープ33と、ファイバーテープ33の上に塗布される下塗り34と、下塗り34の上に塗布される真空防音層35(50)と、真空防音層35の上に塗布される上塗り36と、を備えている。さらに、図示しないが、床材21aと浮床コンクリート21bの間においても、真空セラミックス粒子を含有する混合塗料が塗布される。
(フレームの構成)
次に、フレーム構造体40の構成について説明する。フレーム構造体40は、図3に示すように、主に、角型断面の軽量鉄骨によって形成されて床を構成する床部材41、・・・と、床部材41に立設される柱部材42、・・・と、柱部材42、・・・の上端を結ぶ天井部材43、・・・と、によって構成されている。ドア及びサッシが配置される開口部の箇所には、開口部を囲むように床部材41及び柱部材42が配置されている。さらに、コーナー部分の各部材の接合部には、補強プレート44、・・・が取り付けられており、第1フレーム構造体40A全体の剛性が高められている。各部材41、42、43の断面寸法は、例えば、鋼製の角パイプ50×50×3.2を用いることができるが、スパンが長い場合には、75×75×3.2を用いることが好ましい。補強プレート44は、3.2mmの鋼板を用いることができる。フレーム構造体40は、各部材を所用の寸法に切断した状態で現場に運搬し、現場において溶接又はボルト等によって組立(構築)される。
(真空防音層の構成)
真空防音層50は、図4の断面図に示すように、基材である第1の床11(第1の壁12、又は第1の天井13)の表面に、真空セラミックス粒子500とバインダー501を含有する混合塗料が塗布されて構成される、第1の層51と、第2の層52と、第3の層53とを備えている。後述するように、塗布方法については特に限定されるものではなく、単一の工程で所定の厚みの層を形成することも可能である。
各々の真空セラミックス粒子500は、図5の断面図に示すように、表面をなす略球形の球殻部500aと、球殻部500aの内部に形成される真空の真空部500bと、から構成されている。ここにおいて、真空セラミックス粒子500の形状としては、球形に限定されるものではなく、内部に真空部500bを有するものであればどのような形状であってもよい。さらに、真空セラミックス粒子500の外径は、粒子ごとに不揃いである。
混合塗料(真空セラミックス粒子500とバインダー501を均一になるように攪拌したもの)において、真空セラミックス粒子500の含有率は、塗膜の密着性を考慮すると容積百分率で約40パーセントが上限となっている。このため、塗布回数が1回の場合には、真空セラミックス粒子500の塗膜によって被塗装面の表面積の全体を覆うことができず、バインダー501部分から音が通過することになるため、十分な遮音性能を発揮することが困難である。
そこで、図5〜図8に示すように、真空セラミックス粒子500の含有率が容量比で40パーセントの場合には、少なくとも2回塗りすることで被塗装面の表面積の大部分を真空セラミックス粒子500によって隙間なく覆うことが可能になり、十分な遮音性能を発揮できるようになる。遮音性能は真空セラミックス粒子500の含有率に比例する。塗装回数の増加とともに遮音性能も向上するが、塗装回数を4回以上に増やしても、遮音性能は3回塗りと比較してほとんど上昇しない。これを真空防音層(塗膜層)50の厚みでいうと、刷毛塗りによる塗膜厚保が1回あたり0.10mmから0.13mmであることを考慮すると、真空防音層50の厚みが0.20mm以上であれば所定の遮音性能を得ることができるといえる。経済性などを考慮すると、塗装回数は2回から3回が好ましく、3回とすることが最も好ましい。すなわち、真空防音層50の厚みとしては、0.20mm以上0.39mm以下が好ましく、0.30mm以上0.39mm以下とすることが最も好ましい。
ここにおいて、真空セラミックス粒子500を塗布するために調合するバインダー501には、塗膜強度が長期間に亘って劣化しないコンクリート塗装用塗料等を使用することが好ましい。シリコン樹脂、ウレタン樹脂、水性塗料等を用いてもよいが、室内に使用するため臭気のきつい油性塗料等はあまり好ましくはない。バインダー501は真空セラミックス粒子500が均一に分散されて塗布されているかを判別できるように、透明色のものが好ましい(施工後に太陽光等に暴露しないので、白色にする必要は無い)。遮音性能試験では、バインダー501として、大日本塗料株式会社製の水性ウレタン樹脂である「ポリベスト・トップコート」(登録商標)の透明色を使用した。
真空セラミックス粒子500とバインダー501を混合した混合塗料の塗布方法としては、はけ塗り、ローラー塗り、エアレスガンまたは温風ガンによる吹付などの方法を採用することができる。躯体の素地調整後、下塗りとして、プライマー等の下地処理剤を塗布することで、真空セラミックス粒子500の塗膜強度をより長期に亘って安定維持させることができる。
防音性能は、真空セラミックス粒子500の混合濃度と塗膜の厚さを増すことによって向上させることができるが、前述したように塗膜厚を0.4mm以上にしてもほとんど性能は向上しない。約1.0mm厚(刷毛塗りで8回塗布に相当)の塗膜とした場合でも、片面で6dB程度の遮音性能にしかならなかった。3回塗り(塗膜0.30〜0.39mm)で既に塗膜内部を隙間なく真空セラミックス粒子500が覆うことができているためだと考えられる。
真空セラミックス粒子500は、1回の塗装による0.10〜0.13mmほどの塗膜厚の内部で、粒子の表面が塗膜から露出されずに配列される必要があるため、粒径が100μm以下で、圧縮強度の高いものを使用することが好ましい。粒径が100μm以上の場合には、真空セラミックス粒子500の球殻部(バルーン)500a表面が塗膜表面から露出してしまい、強度の接触や摩擦、踏付けなどで真空セラミックス粒子500のバルーン500aが容易に破壊されてしまうためである。バルーン500aが破壊されてしまうと、そのセラミックス粒子500の真空は永遠に失われ、破壊された部分の真空防音層の防音性能が低下してしまう。やむを得ず100μm以上の真空セラミックス粒子500を使用する場合には、上塗りとして塗膜保護塗料を塗布し、真空セラミックス粒子500のバルーン500aが塗膜から露出しないように保護する必要がある。
真空セラミックス粒子500の最適な混合濃度は、容積比では塗料容量の40パーセントを上限とする。真空セラミックス粒子の濃度を高くするほど、防音性能が向上するが、容積比で40パーセント以上混合すると、塗膜の密着強度が低下してしまうためである。真空セラミックス粒子500の混合割合は、使用するバインダー501の密着強度によって異なるが、容積比で20パーセント以上40パーセント以下が適正範囲である。コンクリートへの密着強度が高いバインダー501を使用する場合には真空セラミックス粒子500の混合割合を40パーセント程度まで高めることができるが、コンクリートへの密着強度が低いバインダー501を使用する場合には真空セラミックス粒子500の混合割合は20パーセント程度が限界である。また、真空セラミックス粒子500の混合割合が高いほど遮音性能が高くなるため、真空セラミックス粒子500の混合割合は、必要な密着強度が得られれば高いほど好ましく、例えば30パーセント以上40パーセント以下とすることが好ましい。ここでいう必要な密着強度とは、本実施例の真空防音層50では、壁面内部でメンテナンスができないため、少なくとも30年以上は性能が劣化しない(塗膜が剥がれない)ことが必要である。
床スラブの上面は、床仕上げ材21aが仕上るまでの期間、施工者等が歩行する可能性があるために、上塗りに塗膜保護塗料(真空セラミックス粒子500との調合に用いたバインダー501と同じ素材でよい)を塗布することで、床面の真空防音層50を保護することができる。
建物コンクリート躯体の屋外側・共用廊下側には真空セラミックス粒子500を塗布しないようにすることで、音エネルギーの逃げ道を作り、真空防音層50を突破して一部躯体内に侵入した音エネルギーを、真空セラミックス粒子500の非塗装面(外壁側・共用廊下側)から放出させることで、隣接住戸内へ音が再侵入することを抑止することができる。
ここに示した素材や寸法はあくまで例示であり、他の真空性能や防音性能を有する部材等を利用することも出来る。一般構造の建物や浮フレーム構造体を使用しない吊天井・二重床等の二重防音構造にも真空防音層は応用が可能である。
(作用・効果)
次に、本実施例の集合住宅の防音構造Sが奏する作用・効果を列挙して説明する。
(1)上述してきたように、集合住宅の防音構造Sは、第1の床11と、第1の壁12と、第1の天井13と、から構成される第1の構造10と;第1の構造10の第1の床11と第1の壁12と第1の天井13の略全面に塗布される真空防音層50であって、真空セラミックス粒子500を含有する真空防音層50と;を備えている。このように、真空セラミックス粒子500を含有する高強度の真空防音層50を用いることで、真空防音層50をきわめて薄くできるため、床スラブの上面を含む躯体全面に塗布することが可能であり、かつ所定の防音性能を備えた集合住宅の防音構造Sとなる。
すなわち、本実施例の集合住宅の防音構造Sでは、真空セラミックス粒子500を塗布した真空防音層50を新たに設けることで、壁の厚さや天井内部の高さ等を厚くすることなく、従来の二重防音構造の遮音性能(隣戸間界床および隣戸間界壁における空間音圧レベル差)の上限であったDr−75よりも10dB以上性能を向上させ、設計性能で遮音等級を最上位のDr−85まで向上させることが可能になる。そのため、暗騒音の小さくなる夜間においても、グランドピアノや管楽器などの大音量を発する楽器の24時間演奏が可能になる。(エレベーターで搬入できる最大限の長さ2.2m以下の家庭用グランドピアノ等の演奏音の完全防音が達成可能になる。ただし、ドラムや太鼓等の大きな振動を発する打楽器等を除く。)
しかも、強度のある厚さ0.2mm以上の塗膜を形成するために、コンクリート躯体の壁スラブ・床スラブ(上面および下面)・梁等に厚さを均一にして塗布することで、躯体と塗膜を完全に一体化できるため、完全にシームレスな(つなぎ目のない)真空防音層50(魔法瓶のような構造)を設けることができる。
例えば、真空セラミックス粒子500を壁スラブ・床スラブ等の片側に0.3〜0.39mm塗布すると、隣戸間界床および隣戸間界壁の遮音性能が5dB程度上昇する。したがって、真空セラミックス粒子500を壁スラブ・床スラブ(上面および下面)等の両側にそれぞれ0.3〜0.39mm以上塗布することで、遮音性能が2倍になり、隣戸間界床および隣戸間界壁の遮音性能が10dB程度上昇する。すなわち、180mmの鉄筋コンクリート躯体と浮フレーム構造体の遮音性能による遮音等級Dr−75に、真空防音層によるおよそ10dBの遮音性能が付加されることで、設計性能における遮音等級でDr−85を達成できる。ここにおいて、真空防音層の塗膜は最大でも0.4mm程度あればよく、壁厚をほとんど厚くすることなく、すなわち室内の有効面積をほとんど減らすことなく、遮音性能を大幅に向上(10dB:音エネルギーを約3分の1に低減)させることができる。つまり、従来は180mmのコンクリート壁の防音性能をコンクリート壁単体で10dB上昇させるためには、720mmの壁厚(540mmの厚みの増加)が必要であったが、本発明では壁厚はわずか0.8mm程度しか増えず、実際には背面空気層を片側0.4mm小さくすれば済むので、壁厚や天井内部の高さを増やすことなく、遮音性能を向上させることができる。このように、従来の二重防音構造の欠点であった背面空気層の空気による音の伝搬による中高音域の遮音性能の低下が、真空防音層50による音エネルギーの遮断によって補完され、中高音域においても高い遮音性能を発揮するようになる。
(2)真空セラミックス粒子500として、メカノフュージョン法によって製造されるものを用いることで、粒子壁が均一で真球状であり、応力が薄い部分に集中して作用することがなく、十分な粒子強度を発揮することができる。メカノフュージョン法で製造した真空セラミックス粒子500の粒径は10〜100μmとなり、圧縮強度が高いため、真空防音層50を構築するセラミックス粒子としては最適である。圧縮強度が高くないと、建築工事中の接触や摩擦、足の踏みつけでも容易に破壊されてしまう。また、仕上げ壁材や天井の内部の躯体に塗布することから、基本的にメンテナンスできないため、長期間にわたって真空性能が維持されることが望まれるため、高い圧縮強度が必要になるのである。他にも、真空セラミックス粒子500として、高性能なナノ多孔質セラミックス粒子(粒径100nm)なども用いることができる。
(3)真空防音層50の厚みが、真空セラミックス粒子500の最大粒子径以上とされていることで、1回の塗装による塗膜厚0.10〜0.13mmの内部に真空セラミックス粒子500が埋没し、塗膜の表面から露出しないため、接触や摩擦などによって真空セラミックス粒子500のバルーンが破壊されるおそれが少なくなる。
(4)真空防音層50の厚みが、真空セラミックス粒子500の最大粒子径未満とされている場合に、真空防音層50の上にさらに塗膜保護塗料が塗布されることで、真空セラミックス粒子500が塗膜から露出しないように保護することができる。
(5)真空防音層50の厚みは、真空セラミックス粒子500とバインダー501の混合塗料において真空セラミックス粒子500の含有率を容積百分率で40パーセントとした場合に、0.20mm以上0.39mm以下となるようにされていることで、効率よく防音することができる。すなわち、真空防音層50の厚みが0.20mm未満では、被塗装面の全体を真空セラミックス粒子500で覆うことはできない。また、真空防音層50の厚みを0.39mmを超えて厚くしても防音性能は向上しない。このように、真空防音層50の厚みは0.20mm以上0.39mm以下とすることが好ましい。
(6)第1の構造10及び真空防音層50の内側に構築される第2の構造20であって、第1の床11上に吸音部材21cを介して打設される浮床コンクリート21bを有する第2の床21と、浮床コンクリート21b上に設置されるフレーム構造体40に取り付けられる第2の壁22及び第2の天井23と、から構成される第2の構造20、をさらに備えている。このように、フレーム構造体40と真空防音層50との組み合わせによって、いっそう高い防音性能を得ることができる。
(7)フレーム構造体40には、第2の壁22及び/又は第2の天井23として複数のボードが取り付けられるとともに、複数のボード間の隙間に、さらに真空セラミックス粒子500とバインダー501の混合塗料が塗布される。このような構成によれば、さらなる遮音性能の向上を図ることも可能である(二重真空防音構造)。躯体だけでなく、躯体の内側に構築する浮フレーム構造体の壁材と壁材の間、浮床コンクリートと床材の間、天井材と天井材の間に、真空セラミックス粒子とバインダーを混合した塗料を塗布した真空防音層を構築することで、二重の真空防音層が構築されて遮音性能が倍増する。この場合、隣戸間界壁および隣戸間界床の遮音性能が、0.3〜0.39mmの真空防音層では設計性能で100dB(500Hz)を達成できる。従来、集合住宅においてドラムや金管楽器等の様な大音量や振動を発する楽器の演奏を可能とする遮音等級Dr−85以上を達成するには、三重防音構造などを利用した厚さのある壁厚や厚さのある床下や天井裏、または躯体と壁の間に300mmを超える背面空気層を設けた防音工事等が必要であった。これに対して、本発明の二重真空防音構造を採用することで、戸境壁厚440mm以下の二重防音構造であっても、ドラムや金管楽器等の大音量や振動を発する楽器の演奏が可能になる。さらに、二重真空防音構造を採用することで、戸境壁厚を440mm以下に抑えることができ、従来の工法より室内空間を220mm以上も広げることが可能になり、三番目の構造体が必要無くなることから、従来構造と比較して工期の短縮やコストを大きく低減することが可能になる。
(8)すべての住戸が、上述したいずれかに記載された集合住宅の防音構造Sを備えることによって、上述したように、高い防音性能を有する居住空間をすべての住戸に対して提供することができる。
次に、図7の表を用いて、真空セラミックス粒子塗布による真空防音層における遮音性能について説明する。
(条件)
遮音測定にはサウンドレベルメーターを使用した。試験用のバインダー(分散剤)には水性ウレタン樹脂を使用した。真空セラミックス粒子の混合比は、容積比で塗料容量の4割とした。
(結果)
バインダーのみ(水性ウレタン樹脂)を2回塗布しても、遮音性能はゼロであった。真空セラミックス粒子とバインダーの混合塗料を「刷毛塗り」とし、1回の塗膜厚は0.12〜0.14mmであった。3回塗りの塗膜で約0.4mmとなった。試験No.1において、無塗装96.5dBが、3回塗布両面で85.8dBへと10.7dB減衰したデータが得られた。試験No.3において、無塗装96.5dBが、3回塗布両面で86.1dBへと10.1dB減衰したデータが得られた。塗膜が完全に硬化乾燥するまでの時間は、遮音性能が充分に発揮されなかった。上記の遮音性能が発揮されるまで72時間以上の硬化乾燥時間を要した。片面8回塗布(塗膜1mm)の場合でも遮音性能は5〜6dB程度であり、塗膜を厚くしても遮音性能はほとんど上昇しなかった。
次に、図8の表を用いて、真空セラミックス粒子塗布による真空防音層における周波数帯別の遮音性能について説明する。
(条件)
遮音測定にはサウンドレベルメーターを使用した。試験用のバインダー(分散剤)には水性ウレタン樹脂を使用した。真空セラミックス粒子の混合比は、容積比で塗料容量の4割とした。サウンドレベルメーターのA特性で測定した(空間音圧レベル差)。
(結果)
刷毛塗りによる塗膜厚は、1回あたり0.1mmから0.13mm程度であった。遮音性能は、2回塗りで5.6dBに達し、3回塗りでも5.7dBであり、8回塗っても6dB(6回塗りでも6dB)であり、真空セラミックス粒子とバインダーの混合塗料による塗膜単体では、1回塗りでは2dBの遮音性能しか発揮できず、2回塗りを行うことで、5.6dBになり、十分な遮音性能が発揮されることが分かった。塗膜の厚みを増しても6dB以上に上昇しなかった。真空防音層による遮音性能は、例えば3回塗布×両面であれば低音域から高音域までの全域において6dB以上の遮音性能を発揮し、1KHz帯前後の中高音域において10dBと、最も高い遮音性能を発揮することが分かった。つまり、真空防音層は、低音域から高音域までの全周波数帯において高い遮音性能があり、さらに中高音域で最もその遮音効果を発揮することが分かった。
次に、表1〜表3及び図10〜図11を用いて、本発明の真空防音層を実際の建物に適用して防音性能を検証した実証試験について説明する。
実証試験では、建築中の鉄筋コンクリート造のコンクリート面に、真空セラミックス粒子塗布による真空防音層を設けた後に第三者機関による遮音性能試験を実施した。
試験においては、建築中の建物3階の二重防音構造の鉄筋コンクリートの躯体に真空セラミックス粒子を0.4mmの塗膜厚で塗布した真空防音層を形成する一方で、2階の同躯体は無塗装として、3階と2階の遮音性能が比較された。
空気音遮断性能の測定方法は、JIS A 1417:2000「建築物の空気音遮断性能の測定方法」および日本建築学会推奨測定基準「建築物の現場における音圧レベル差の測定方法」に準拠して行った。測定値は1/1オクターブバンド音圧レベルを使用し、固定マイクロホン法により音源は1点固定(オクターブバンドノイズ・ピンクノイズ音源)、測定点は音源側および受音側各5点とした。遮音測定には精密騒音計(1/3オクターブ分析機能付)および実時間分析器(雑音信号発生機)、スピーカーシステムを使用した。バインダーには水性ウレタン樹脂を使用した。真空セラミックス粒子の混合比は、容積比で塗料容量の4割とした。その他の条件は以下に記載したとおりである。
(条件)
タイトル:コンクリート面への塗布試験
測定日時:2017年3月20日
測定機関:ユーロフィン日本環境株式会社
測定箇所:洋室と階段ホールの空間音圧レベル差
測定条件:無塗装箇所と真空セラミックス粒子塗布箇所の比較
塗布方法:エアレスガンによる吹付塗装
バインダー:ウレタン樹脂
塗装下地:コンクリート下地 シーラー塗布
吹付箇所:洋室側躯体のみ塗布(階段ホール側は未塗装)
吹付回数:2回
塗膜総厚:0.4mm以上0.6mm以下
(結果)
実証試験の結果を以下の表1〜表3に示す。
(考察)
図10、図11に示すように、塗布面には乳白色の凹凸を確認することができる。図11に示す球形状の凹凸は、それぞれが真空セラミックス粒子であり、その粒径は100μm以下となっている。
実証試験では、表1〜表3に示すように、500Hz以上の周波数帯の試験データが正確に得られなかった。その理由は、工事の工程の都合から、試験当日も作業が発生したことで、暗騒音が大きかったためである。しかし、そのような状況であっても、63Hz〜250Hz帯では、遮音性能は最大で5.5dB向上することがわかった。
この他、以下の考察が得られた。
(1)本発明の真空防音層の実証試験によって、63Hz〜250Hz帯において1.3dB〜5.5dB遮音性能が向上した。
(2)真空防音層によって、最も性能が向上したのは低音域である125Hz帯で、5.5dB遮音性能が向上した。
(3)真空防音層1層の塗膜厚0.4mmで、日本建築学会が定める遮音性能等級D値において、D−60相当からD−65相当へ上昇した。すなわち遮音性能が約5dB上昇したと言える。
(4)過去の発明による二重防音構造などでは、500Hz以上の周波数帯である中高音域の遮音性能は、重量のあるボードを張り増しするなどの施策によって容易に上昇させることが可能だったが、63Hz〜250Hz帯の低音域の遮音性能を向上させることが極めて困難であった。具体的には、低音域の遮音性能を上昇させるには、二重構造などを採用し、さらに背面空気層を100mmから300mm程度設ける方法しかないと考えられてきた。
(5)これに対して、本発明では、厚さわずか0.4mmの真空防音層によって、二重防音構造の背面空気層を大きくする(室内有効面積を減らす)ことなく、既存の防音構造の弱点である低音域の遮音性能を補完し、周波数帯の全域において効率的に遮音性能を向上させることが出来ることが分かった。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
S 集合住宅の防音構造
10 第1の構造
11 第1の床
12 第1の壁
13 第1の天井
20 第2の構造
21 第2の床
22 第2の壁
23 第2の天井
31 第1のボード
32 第2のボード
35 真空防音層
40 フレーム構造体
50 真空防音層
51 第1の層
52 第2の層
53 第3の層
500 真空セラミックス粒子
501 バインダー

Claims (8)

  1. 集合住宅の防音構造であって;
    第1の床と、第1の壁と、第1の天井と、から構成される第1の構造と;
    前記第1の構造の前記第1の床と前記第1の壁と前記第1の天井の略全面に塗布される真空防音層であって、真空セラミックス粒子を含有する真空防音層と;を備える、集合住宅の防音構造。
  2. 前記真空セラミックス粒子は、メカノフュージョン法によって製造されることを特徴とする、請求項1に記載された集合住宅の防音構造。
  3. 前記真空防音層の厚みが、前記真空セラミックス粒子の最大粒子径以上とされていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載された集合住宅の防音構造。
  4. 前記真空防音層の厚みが、前記真空セラミックス粒子の最大粒子径未満とされている場合に、前記真空防音層の上にさらに塗膜保護塗料が塗布されることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載された集合住宅の防音構造。
  5. 前記真空防音層の厚みは、前記真空セラミックス粒子とバインダーの混合塗料において真空セラミックス粒子の含有率を容積百分率で40パーセントとした場合に、0.20mm以上0.39mm以下となるようにされている、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された集合住宅の防音構造。
  6. 前記第1の構造及び前記真空防音層の内側に構築される第2の構造であって、前記第1の床上に吸音部材を介して打設される浮床コンクリートを有する第2の床と、前記浮床コンクリート上に設置されるフレーム構造体に取り付けられる第2の壁及び第2の天井と、から構成される第2の構造、をさらに備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載された集合住宅の防音構造。
  7. 前記フレーム構造体には、前記第2の壁及び/又は前記第2の天井として複数のボードが取り付けられるとともに、前記複数のボード間の隙間に、さらに前記真空セラミックス粒子とバインダーの混合塗料が塗布されることを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載された集合住宅の防音構造。
  8. すべての住戸が、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載された集合住宅の防音構造を備える、集合住宅。
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