JP2018035317A - 界面活性剤含有カプセル、これを含有する液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体洗浄剤組成物に配合しても溶け出すことがなく、かつ洗浄効果を長続きさせることができる界面活性剤含有カプセル、及びこれを含有する液体洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】内層体と前記内層体を被覆する皮膜体とからなる界面活性剤含有カプセルであって、前記内層体が(A)成分:両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種と、(B)成分:カルボキシル基を有する天然多糖類と、(C)成分:アルミニウム塩と、を含み、前記皮膜体が(D)成分:キトサン、及びキトサン誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含み、(B)成分の含有量が内層体の総質量に対して0.1〜4質量%であり、(B)成分/(C)成分で表される質量比が0.5〜300である、界面活性剤含有カプセル。
【選択図】なし
【解決手段】内層体と前記内層体を被覆する皮膜体とからなる界面活性剤含有カプセルであって、前記内層体が(A)成分:両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種と、(B)成分:カルボキシル基を有する天然多糖類と、(C)成分:アルミニウム塩と、を含み、前記皮膜体が(D)成分:キトサン、及びキトサン誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含み、(B)成分の含有量が内層体の総質量に対して0.1〜4質量%であり、(B)成分/(C)成分で表される質量比が0.5〜300である、界面活性剤含有カプセル。
【選択図】なし
Description
本発明は、界面活性剤含有カプセル、及びこれを含有する液体洗浄剤組成物に関する。
最近では、食器・調理器具の洗浄における手洗い方法として、洗い桶などに液体洗浄剤組成物の希釈液を作成してその中で被洗物を漬け置きながら擦る方法から、水を含ませたスポンジに液体洗浄剤組成物を直接添加して泡立てながら擦る方法へと変わってきている。液体洗浄剤組成物はスポンジ中で希釈が進み、洗い物が多くなると泡立ちが悪くなる傾向がある。
スポンジ中での液体洗浄剤組成物の希釈を遅らせる技術として、液体洗浄剤組成物の粘度を高め、液体洗浄剤組成物の持続性を改善する方法などが提案されているが、単に液体洗浄剤組成物の粘度を高めた場合、使用性(使いやすさ)が低下するという問題がある。
スポンジ中での液体洗浄剤組成物の希釈を遅らせる技術として、液体洗浄剤組成物の粘度を高め、液体洗浄剤組成物の持続性を改善する方法などが提案されているが、単に液体洗浄剤組成物の粘度を高めた場合、使用性(使いやすさ)が低下するという問題がある。
特許文献1では、ゲル化剤(例えばヘテロ多糖類)、アニオン性ポリマー、及び活性成分(例えば界面活性剤)を含むマトリクスをキトサン水溶液に滴下導入して製造したマイクロカプセルが開示されている。マイクロカプセルに界面活性剤を封入することにより、マイクロカプセルが破けたときに界面活性剤がマイクロカプセルの外に出て、洗浄効果を長続きさせることができる。
しかしながら、引用文献1のマイクロカプセルでは、液体洗浄剤組成物に配合すると経時で液体洗浄剤組成物中にマイクロカプセルが溶け出してしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、液体洗浄剤組成物に配合しても溶け出すことがなく、かつ洗浄効果を長続きさせることができる界面活性剤含有カプセル、及びこれを含有する液体洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、液体洗浄剤組成物に配合しても溶け出すことがなく、かつ洗浄効果を長続きさせることができる界面活性剤含有カプセル、及びこれを含有する液体洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
本発明の界面活性剤含有カプセル、及び液体洗浄剤組成物は、以下の態様を有する。
[1]内層体と前記内層体を被覆する皮膜体とからなる界面活性剤含有カプセルであって、
前記内層体が(A)成分:両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種と、(B)成分:カルボキシル基を有する天然多糖類と、(C)成分:アルミニウム塩と、を含み、
前記皮膜体が(D)成分:キトサン、及びキトサン誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
(B)成分の含有量が内層体の総質量に対して0.1〜4質量%であり、
(B)成分/(C)成分中のアルミニウムで表される質量比が0.5〜300である、界面活性剤含有カプセル。
[2]前記(A)成分の含有量が、内層体の総質量に対して10〜80質量%である、[1]に記載の界面活性剤含有カプセル。
[3]前記(C)成分の含有量が、内層体の総質量に対して0.01〜10質量%である、[1]又は[2]に記載の界面活性剤含有カプセル。
[4]平均粒子径が0.01〜100mmである、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の界面活性剤含有カプセル。
[5][1]〜[4]のいずれか一項に記載の界面活性剤含有カプセルを含有する液体洗浄剤組成物。
[1]内層体と前記内層体を被覆する皮膜体とからなる界面活性剤含有カプセルであって、
前記内層体が(A)成分:両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種と、(B)成分:カルボキシル基を有する天然多糖類と、(C)成分:アルミニウム塩と、を含み、
前記皮膜体が(D)成分:キトサン、及びキトサン誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
(B)成分の含有量が内層体の総質量に対して0.1〜4質量%であり、
(B)成分/(C)成分中のアルミニウムで表される質量比が0.5〜300である、界面活性剤含有カプセル。
[2]前記(A)成分の含有量が、内層体の総質量に対して10〜80質量%である、[1]に記載の界面活性剤含有カプセル。
[3]前記(C)成分の含有量が、内層体の総質量に対して0.01〜10質量%である、[1]又は[2]に記載の界面活性剤含有カプセル。
[4]平均粒子径が0.01〜100mmである、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の界面活性剤含有カプセル。
[5][1]〜[4]のいずれか一項に記載の界面活性剤含有カプセルを含有する液体洗浄剤組成物。
本発明によれば、液体洗浄剤組成物に配合しても溶け出すことがなく、かつ洗浄効果を長続きさせることができる界面活性剤含有カプセル、及びこれを含有する液体洗浄剤組成物を提供できる。
≪界面活性剤含有カプセル≫
本発明の界面活性剤含有カプセルは、内層体と該内層体を被覆する皮膜体とからなるカプセルである。内層体が(A)成分:両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種と、(B)成分:カルボキシル基を有する天然多糖類と、(C)成分:アルミニウム塩と、を含み、皮膜体が(D)成分:キトサン、及びキトサン誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含む。
ここで、「被覆」とは、皮膜体が内層体の表面全体を覆っている状態を意味する。
本発明の界面活性剤含有カプセルは、内層体と該内層体を被覆する皮膜体とからなるカプセルである。内層体が(A)成分:両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種と、(B)成分:カルボキシル基を有する天然多糖類と、(C)成分:アルミニウム塩と、を含み、皮膜体が(D)成分:キトサン、及びキトサン誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含む。
ここで、「被覆」とは、皮膜体が内層体の表面全体を覆っている状態を意味する。
<(A)成分:両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種>
(A)成分は、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種である。
(A)成分は、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種である。
[両性界面活性剤]
両性界面活性剤としては、例えば、下記一般式(a1)で表されるアルキル(アルケニル)アミドカルボベタイン型両性界面活性剤(以下、「(a1)成分」ともいう)、下記一般式(a2)で表されるアルキル(アルケニル)カルボベタイン型両性界面活性剤(以下、「(a2)成分」ともいう)、下記一般式(a3)で表されるアルキル(アルケニル)アミドスルホベタイン型両性界面活性剤(以下、「(a3)成分」ともいう)、下記一般式(a4)で表されるアルキル(アルケニル)スルホベタイン型両性界面活性剤(以下、「(a4)成分」ともいう)が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、下記一般式(a1)で表されるアルキル(アルケニル)アミドカルボベタイン型両性界面活性剤(以下、「(a1)成分」ともいう)、下記一般式(a2)で表されるアルキル(アルケニル)カルボベタイン型両性界面活性剤(以下、「(a2)成分」ともいう)、下記一般式(a3)で表されるアルキル(アルケニル)アミドスルホベタイン型両性界面活性剤(以下、「(a3)成分」ともいう)、下記一般式(a4)で表されるアルキル(アルケニル)スルホベタイン型両性界面活性剤(以下、「(a4)成分」ともいう)が挙げられる。
式(a1)中、R31は炭素数7〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数7〜19の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R32は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R33及びR34はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R35は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
R31の炭素数は、7〜22であり、7〜17が好ましく、9〜17がより好ましく、11〜15がさらに好ましい。また、R31としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R31の炭素数7〜22のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
R32は炭素数1〜5のアルキレン基であり、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数3のアルキレン基がより好ましい。R32の炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられる。
R33及びR34は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R33及びR34の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R33及びR34の両方がメチル基であることがより好ましい。
R35の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。なかでもメチレン基が好ましい。
R32は炭素数1〜5のアルキレン基であり、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数3のアルキレン基がより好ましい。R32の炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられる。
R33及びR34は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R33及びR34の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R33及びR34の両方がメチル基であることがより好ましい。
R35の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。なかでもメチレン基が好ましい。
(a1)成分としては、例えば、オクタン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、デカン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
(a1)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、例えば、ライオン株式会社製「エナジコールL−30B」(商品名)が挙げられる。ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、例えば、Evonik社製の「Tego Betain L7」(商品名)、花王社製の「アンヒトール 55AB」(商品名)等が挙げられる。
式(a2)中、R36は炭素数8〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R37及びR38はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R39は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
R36の炭素数は、8〜22であり、8〜18が好ましく、10〜18がより好ましく、12〜18がさらに好ましく、12〜16が特に好ましい。また、R36としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R36の炭素数8〜22のアルキル基としては、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
R37及びR38は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R37及びR38の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R37及びR38の両方がメチル基であることがより好ましい。
R39の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。なかでもメチレン基が好ましい。
R37及びR38は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R37及びR38の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R37及びR38の両方がメチル基であることがより好ましい。
R39の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。なかでもメチレン基が好ましい。
(a2)成分としては、例えば、オクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、デシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
(a2)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品として、例えば、三洋化成工業株式会社製「レボンLD−36」(商品名)、東邦化学工業株式会社製「オバゾリンLB−SF」(商品名)が挙げられる。ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、花王株式会社製「アンヒトール86B」(商品名)が挙げられる。
式(a3)中、R41は炭素数7〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数7〜19の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R42は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R43及びR44はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R45は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
R41の炭素数は、7〜22であり、7〜17が好ましく、9〜17がより好ましく、11〜15がさらに好ましい。また、R41としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R41の炭素数7〜22のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
R42は、炭素数1〜5のアルキレン基であり、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数3のアルキレン基がより好ましい。R42の炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられる。
R43及びR44は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R43及びR44の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R43及びR44の両方がメチル基であることがより好ましい。
R45は、水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であり、水酸基で置換されてもよい炭素数3の直鎖アルキレン基が好ましく、水酸基で置換された炭素数3の直鎖アルキレン基がより好ましい。R45の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。
R42は、炭素数1〜5のアルキレン基であり、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数3のアルキレン基がより好ましい。R42の炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられる。
R43及びR44は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R43及びR44の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R43及びR44の両方がメチル基であることがより好ましい。
R45は、水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であり、水酸基で置換されてもよい炭素数3の直鎖アルキレン基が好ましく、水酸基で置換された炭素数3の直鎖アルキレン基がより好ましい。R45の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。
(a3)成分としては、例えば、オクタン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、デカン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ステアリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、オレイン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
(a3)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。
(a3)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。
式(a4)中、R46は炭素数8〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R47及びR48はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R49は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
R46の炭素数は、8〜22であり、8〜18が好ましく、10〜18がより好ましく、12〜18がさらに好ましく、12〜16が特に好ましい。また、R46としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R46の炭素数8〜22のアルキル基としては、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
R47及びR48は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R47及びR48の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R47及びR48の両方がメチル基であることがより好ましい。
R49は、水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であり、炭素数3の直鎖アルキレン基が好ましく、水酸基で置換された炭素数3の直鎖アルキレン基がより好ましい。R49の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。
R47及びR48は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R47及びR48の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R47及びR48の両方がメチル基であることがより好ましい。
R49は、水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であり、炭素数3の直鎖アルキレン基が好ましく、水酸基で置換された炭素数3の直鎖アルキレン基がより好ましい。R49の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。
(a4)成分としては、例えば、オクチルヒドロキシスルホベタイン、デシルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチルヒドロキシスルホベタイン、ステアリルヒドロキシスルホベタイン、オレイルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
(a4)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。
(a4)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。
両性界面活性剤としては、洗浄力及び水分散性がより高められる点から、分子中にアミド基を含むアミドベタイン型両性界面活性剤が好ましく、(a1)成分、(a3)成分が好ましい。両性界面活性剤としては、(a1)成分が特に好ましい。
両性界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
両性界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
[半極性界面活性剤]
本明細書において、「半極性界面活性剤」とは、半極性結合(無極性結合及び極性結合の中間の性質を有する結合)を有する界面活性剤のことであり、半極性界面活性剤が溶解する溶液又は分散する分散系のpHにより、陽イオン性、陰イオン性、又は両極性となるものをいう。
本明細書において、「半極性界面活性剤」とは、半極性結合(無極性結合及び極性結合の中間の性質を有する結合)を有する界面活性剤のことであり、半極性界面活性剤が溶解する溶液又は分散する分散系のpHにより、陽イオン性、陰イオン性、又は両極性となるものをいう。
半極性界面活性剤のなかで好適なものとしては、たとえばアミンアルキレンオキサイド型界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤が挙げられる。なかでも、油汚れに対する洗浄力が良好であることから、アミンオキシド型界面活性剤が好ましい。
アミンオキシド型界面活性剤としては、下記一般式(a5)で表される化合物が好適なものとして挙げられる。
アミンオキシド型界面活性剤としては、下記一般式(a5)で表される化合物が好適なものとして挙げられる。
式(a5)中、R4は、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり;R5及びR6は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり;R7は炭素数1〜4のアルキレン基であり、Xは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−であり;rは0又は1の数である。
式(a5)中、R4は、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましい。
R4のアルキル基、アルケニル基において、炭素数は8〜18であり、油汚れに対する洗浄力がより向上することから、10〜14であることが好ましい。
R4の炭素数8〜18のアルキル基としては、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基が挙げられる。
R4の炭素数8〜18のアルケニル基としては、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基が挙げられる。
R5及びR6は、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
R5、R6の炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
R5及びR6の炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基が挙げられる。
なかでもメチル基がより好ましく、R2及びR3はいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
R7は、炭素数1〜4のアルキレン基である。R7の炭素数1〜4のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が挙げられる。
Xは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−である。
rは、0又は1の数であり、0が好ましい。
R4のアルキル基、アルケニル基において、炭素数は8〜18であり、油汚れに対する洗浄力がより向上することから、10〜14であることが好ましい。
R4の炭素数8〜18のアルキル基としては、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基が挙げられる。
R4の炭素数8〜18のアルケニル基としては、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基が挙げられる。
R5及びR6は、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
R5、R6の炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
R5及びR6の炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基が挙げられる。
なかでもメチル基がより好ましく、R2及びR3はいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
R7は、炭素数1〜4のアルキレン基である。R7の炭素数1〜4のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が挙げられる。
Xは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−である。
rは、0又は1の数であり、0が好ましい。
一般式(a5)で表されるアミンオキシド型界面活性剤の中でも、下記一般式(a6)又は下記一般式(a7)で表される化合物が好ましい。
式(a6)中、R8は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、R9及びR10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。
式(a6)中、R8は、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、炭素数10〜14の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基がより好ましい。
R8の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基としては、R4の炭素数8〜18のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R8の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基としては、R4の炭素数8〜18のアルケニル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R9及びR10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
R9及びR10の炭素数1〜3のアルキル基としては、R5及びR6の炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R9及びR10の炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、R5及びR6の炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
なかでもメチル基がより好ましく、R9及びR10はいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
R8の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基としては、R4の炭素数8〜18のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R8の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基としては、R4の炭素数8〜18のアルケニル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R9及びR10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
R9及びR10の炭素数1〜3のアルキル基としては、R5及びR6の炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R9及びR10の炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、R5及びR6の炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
なかでもメチル基がより好ましく、R9及びR10はいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
式(a7)中、R11は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、R12及びR13は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、qは0〜4の数である。
式(a7)中、R11は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、炭素数10〜14の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基がより好ましい。
R11の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基としては、R4の炭素数8〜18のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R11の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基としては、R4の炭素数8〜18のアルケニル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R12及びR13は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
R12及びR13の炭素数1〜3のアルキル基としては、R5及びR6の炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R12及びR13の炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、R5及びR6の炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
なかでもメチル基がより好ましく、R12及びR13はいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
qは1〜4の数であり、3が好ましい。
R11の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基としては、R4の炭素数8〜18のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R11の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基としては、R4の炭素数8〜18のアルケニル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R12及びR13は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
R12及びR13の炭素数1〜3のアルキル基としては、R5及びR6の炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
R12及びR13の炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、R5及びR6の炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
なかでもメチル基がより好ましく、R12及びR13はいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
qは1〜4の数であり、3が好ましい。
アミンオキシド型界面活性剤として具体的には、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド;ラウリルジエチルアミンオキシド等のアルキルジエチルアミンオキシド;ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等のアルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。なかでも、油汚れに対する洗浄力が特に良好であることから、アルキルジメチルアミンオキシドがより好ましい。
半極性界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
半極性界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
[ノニオン界面活性剤]
ノニオン界面活性剤としては、例えば以下の(1)〜(8)が挙げられる。
(1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の1価脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3〜30モル、好ましくは3〜20モル、さらに好ましくは5〜20モル付加した、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。ここで使用される1価脂肪族アルコールとしては、第1級アルコール、第2級アルコールが挙げられる。また、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが好ましい。
(2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル。
(3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキシドが付加した脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
(4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
(5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。
(6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。
(7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。
(8)グリセリン脂肪酸エステル。
ノニオン界面活性剤としては、例えば以下の(1)〜(8)が挙げられる。
(1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の1価脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3〜30モル、好ましくは3〜20モル、さらに好ましくは5〜20モル付加した、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。ここで使用される1価脂肪族アルコールとしては、第1級アルコール、第2級アルコールが挙げられる。また、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが好ましい。
(2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル。
(3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキシドが付加した脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
(4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
(5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。
(6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。
(7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。
(8)グリセリン脂肪酸エステル。
ノニオン界面活性剤としては、上記(1)又は(3)のものが好ましく、中でも、下記一般式(a8)又は(a9)で表されるものが好ましい。
R2−C(=O)O−[(EO)s/(PO)t]−(EO)u−R3 ・・・(a8)
R4−O−[(EO)v/(PO)w]−(EO)x−H ・・・(a9)
(式(a8)中、R2は炭素数7〜22の炭化水素基であり、R3は炭素数1〜6のアルキル基であり、sはEOの平均繰り返し数を表し、6〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。
式(a9)中、R4は炭素数6〜22の炭化水素であり、vはEOの平均繰り返し数を表し、3〜20の数であり、wはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、xはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。)
R2−C(=O)O−[(EO)s/(PO)t]−(EO)u−R3 ・・・(a8)
R4−O−[(EO)v/(PO)w]−(EO)x−H ・・・(a9)
(式(a8)中、R2は炭素数7〜22の炭化水素基であり、R3は炭素数1〜6のアルキル基であり、sはEOの平均繰り返し数を表し、6〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。
式(a9)中、R4は炭素数6〜22の炭化水素であり、vはEOの平均繰り返し数を表し、3〜20の数であり、wはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、xはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。)
式(a8)において、R2は、炭素数7〜22の炭化水素基である。R2の炭素数は、9〜21が好ましく、11〜21がより好ましい。
R2は、アルキル基、アルケニル基が好ましい。
R2は直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。
洗浄力のさらなる向上を図る観点から、R2は、直鎖もしくは分岐鎖の炭素数7〜22のアルキル基、又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数7〜22のアルケニル基が好ましい。
R3は、炭素数1〜6のアルキル基であり、直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。
なかでもメチル基及びエチル基が好ましい。
式(a8)中、s、uは、それぞれ独立にEOの平均繰り返し数を表す数である。
s+uは6〜20であることが好ましく、6〜18がより好ましく、11〜18がさらに好ましい。上記下限値以上であれば、液安定性がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、洗浄力がより向上しやすくなる。
式(a8)中、tは、POの平均繰り返し数を表す数である。
tは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。上記上限値以下であれば、液安定性がより向上しやすくなる。
tが1以上である場合、[(EO)s/(PO)t]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム状に結合してもよいし、ブロック状に結合してもよい。
なお、本明細書において平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定することができる。
R2は、アルキル基、アルケニル基が好ましい。
R2は直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。
洗浄力のさらなる向上を図る観点から、R2は、直鎖もしくは分岐鎖の炭素数7〜22のアルキル基、又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数7〜22のアルケニル基が好ましい。
R3は、炭素数1〜6のアルキル基であり、直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。
なかでもメチル基及びエチル基が好ましい。
式(a8)中、s、uは、それぞれ独立にEOの平均繰り返し数を表す数である。
s+uは6〜20であることが好ましく、6〜18がより好ましく、11〜18がさらに好ましい。上記下限値以上であれば、液安定性がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、洗浄力がより向上しやすくなる。
式(a8)中、tは、POの平均繰り返し数を表す数である。
tは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。上記上限値以下であれば、液安定性がより向上しやすくなる。
tが1以上である場合、[(EO)s/(PO)t]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム状に結合してもよいし、ブロック状に結合してもよい。
なお、本明細書において平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定することができる。
式(a9)において、R4は、炭素数6〜22の炭化水素基である。
式(a9)において、R4の炭素数は、洗浄力のさらなる向上を図る観点から、10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。
R4は、直鎖又は分岐鎖であってもよい。
好ましいR4−O−としては、下記一般式(a10)で表される基が挙げられる。
(R101)(R102)CH−O−・・・(a10)
(式(IV)中、R101及びR102は、それぞれ独立して水素原子、又は鎖状の炭化水素基を表し、R101とR102の合計の炭素数は5〜21である。)
R101とR102との合計の炭素数は、9〜21が好ましく、9〜19より好ましく、9〜17がさらに好ましい。
R101及びR102は直鎖又は分岐鎖であってもよい。
R4としては、具体的には、炭素数12〜14の第2級アルコール由来のアルキル基が好ましい。
式(a9)中、v、xは、それぞれ独立にEOの平均繰り返し数を表す数である。
v+xは3〜20であることが好ましく、5〜18がより好ましく、6〜18がさらに好ましく、11〜18が特に好ましい。上記下限値以上であれば、液安定性がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、洗浄力がより向上しやすくなる。
式(a9)中、wは、POの平均繰り返し数を表す数である。
wは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。上記上限値以下であれば、液安定性がより向上しやすくなる。
wが1以上である場合、[(EO)v/(PO)w]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム状に結合してもよいし、ブロック状に結合してもよい。
式(a9)中のEO又はPOの分布は、製造する際の反応方法によって変動する。例えば、一般的なアルカリ触媒である水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを原料に付加した場合には、v又はwの分布は、比較的広くなる。特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いてエチレンオキシドやプロピレンオキシドを原料に付加した場合には、v又はwの分布は、比較的狭くなる。
式(a9)において、R4の炭素数は、洗浄力のさらなる向上を図る観点から、10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。
R4は、直鎖又は分岐鎖であってもよい。
好ましいR4−O−としては、下記一般式(a10)で表される基が挙げられる。
(R101)(R102)CH−O−・・・(a10)
(式(IV)中、R101及びR102は、それぞれ独立して水素原子、又は鎖状の炭化水素基を表し、R101とR102の合計の炭素数は5〜21である。)
R101とR102との合計の炭素数は、9〜21が好ましく、9〜19より好ましく、9〜17がさらに好ましい。
R101及びR102は直鎖又は分岐鎖であってもよい。
R4としては、具体的には、炭素数12〜14の第2級アルコール由来のアルキル基が好ましい。
式(a9)中、v、xは、それぞれ独立にEOの平均繰り返し数を表す数である。
v+xは3〜20であることが好ましく、5〜18がより好ましく、6〜18がさらに好ましく、11〜18が特に好ましい。上記下限値以上であれば、液安定性がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、洗浄力がより向上しやすくなる。
式(a9)中、wは、POの平均繰り返し数を表す数である。
wは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。上記上限値以下であれば、液安定性がより向上しやすくなる。
wが1以上である場合、[(EO)v/(PO)w]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム状に結合してもよいし、ブロック状に結合してもよい。
式(a9)中のEO又はPOの分布は、製造する際の反応方法によって変動する。例えば、一般的なアルカリ触媒である水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを原料に付加した場合には、v又はwの分布は、比較的広くなる。特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いてエチレンオキシドやプロピレンオキシドを原料に付加した場合には、v又はwの分布は、比較的狭くなる。
式(a8)で表されるノニオン界面活性剤(以下、「(a8)成分」ともいう。)、及び式(a9)で表されるノニオン界面活性剤(以下、「(a9)成分」ともいう。)は、ナロー率が20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましい。当該ナロー率が高いほど、良好な洗浄力が得られる。また、当該ナロー率が20質量%以上、特に25質量%以上であると、界面活性剤の原料臭気の少ない界面活性剤含有カプセルが得られやすくなる。
(a8)成分を常法により製造した場合、生成物中には、(a8)成分とともに、洗浄力に寄与しない成分、例えば(a8)成分の原料である脂肪酸エステルや、式(a8)で表されるノニオン界面活性剤のsが1または2であるエチレンオキシド付加体が共存し、ナロー率を低下させる。そのためナロー率が高いと、共存する成分が充分に少なく、洗浄力の低下、原料臭気の問題が生じにくくなる。(a9)成分の場合も同様である。
前記ナロー率の上限値としては特に限定されないが、実質的には80質量%以下であることが好ましい。
前記ナロー率としては、液安定性と溶解性が向上するため、20〜50質量%であることがより好ましく、20〜40質量%がさらに好ましい。
ここで、本明細書において「ナロー率」とは、EOの付加モル数が異なるエチレンオキシド付加体の分布の割合を示し、下記の数式(S)で表される。
前記ナロー率の上限値としては特に限定されないが、実質的には80質量%以下であることが好ましい。
前記ナロー率としては、液安定性と溶解性が向上するため、20〜50質量%であることがより好ましく、20〜40質量%がさらに好ましい。
ここで、本明細書において「ナロー率」とは、EOの付加モル数が異なるエチレンオキシド付加体の分布の割合を示し、下記の数式(S)で表される。
[式中、nmaxは、全体のエチレンオキシド付加体中に最も多く存在するエチレンオキシド付加体のEOの付加モル数を示す。iはEOの付加モル数を示す。Yiは全体のエチレンオキシド付加体中に存在する、EOの付加モル数がiであるエチレンオキシド付加体の割合(質量%)を示す。]
前記ナロー率は、例えば(a8)成分又は(a9)成分の製造方法等によって制御することができる。(a8)成分の製造方法としては、特に限定されるものではないが、例えば表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステルにエチレンオキシドを付加重合させる方法(特開2000−144179号公報参照)により容易に製造することができる。(a9)成分の製造方法としては、例えば表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、炭素数6〜22のアルコールにエチレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。
前記ナロー率は、例えば(a8)成分又は(a9)成分の製造方法等によって制御することができる。(a8)成分の製造方法としては、特に限定されるものではないが、例えば表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステルにエチレンオキシドを付加重合させる方法(特開2000−144179号公報参照)により容易に製造することができる。(a9)成分の製造方法としては、例えば表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、炭素数6〜22のアルコールにエチレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。
かかる方法に用いられる表面改質された複合金属酸化物触媒の好適なものとしては、具体的には、金属水酸化物等により表面改質された金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒や金属水酸化物および/または金属アルコキシド等により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒が挙げられる。
前記複合金属酸化物触媒を用いた表面改質においては、複合金属酸化物と、金属水酸化物および/または金属アルコキシドとを併用することが好ましい。この場合、複合金属酸化物100質量部に対して、金属水酸化物及び/または金属アルコキシドの割合を0.5〜10質量部とすることが好ましく、1〜5質量部とすることがより好ましい。
ノニオン界面活性剤としては、市販品を用いてもよいし、公知の合成方法で製造したものを用いてもよい。公知の製造方法として、(a8)成分は、例えば脂肪酸アルキルエステルにエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。(a9)成分は、例えば炭素数6〜22のアルコールにエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。
前記複合金属酸化物触媒を用いた表面改質においては、複合金属酸化物と、金属水酸化物および/または金属アルコキシドとを併用することが好ましい。この場合、複合金属酸化物100質量部に対して、金属水酸化物及び/または金属アルコキシドの割合を0.5〜10質量部とすることが好ましく、1〜5質量部とすることがより好ましい。
ノニオン界面活性剤としては、市販品を用いてもよいし、公知の合成方法で製造したものを用いてもよい。公知の製造方法として、(a8)成分は、例えば脂肪酸アルキルエステルにエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。(a9)成分は、例えば炭素数6〜22のアルコールにエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。
ノニオン界面活性剤としては、(a8)成分が好ましく、式(a8)中のtが0である化合物(即ち、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル)がさらに好ましく、式(a8)中のR3がメチル基であるポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(以下「MEE」と表記する。)が、洗浄力の向上の点から特に好ましい。
ノニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ノニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(A)成分の含有量は、内層体の総質量に対し、10〜80質量%が好ましく、15〜75質量%がより好ましく、20〜70質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が上記上限値以下であると、カプセル封入性を満足することができる。(A)成分の含有量が上記下限値以上であると、洗浄時の起泡性を発揮することができる。
<(B)成分:カルボキシル基を有する天然多糖類>
(B)成分は、カルボキシル基を有する天然多糖類である。天然多糖類とは、海藻、植物などを原料とする多糖類のことを意味する。(B)成分は、内層体に適度な粘度を付与するとともに、(C)成分との組み合わせにより(D)成分による皮膜形成を促進し、(A)成分の封入性を高める効果を奏する。
(B)成分としては、2級炭素にカルボキシル基が結合した多糖類が好ましく、例えばペクチン、キサンタンガム、ジェランガム、アルギン酸(塩)等が挙げられる。なかでもジェランガム、アルギン酸(塩)が好ましく、ジェランガムがより好ましい。なお、アルギン酸塩とは、アルギン酸と、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属との塩等が挙げられる。
(B)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B)成分は、カルボキシル基を有する天然多糖類である。天然多糖類とは、海藻、植物などを原料とする多糖類のことを意味する。(B)成分は、内層体に適度な粘度を付与するとともに、(C)成分との組み合わせにより(D)成分による皮膜形成を促進し、(A)成分の封入性を高める効果を奏する。
(B)成分としては、2級炭素にカルボキシル基が結合した多糖類が好ましく、例えばペクチン、キサンタンガム、ジェランガム、アルギン酸(塩)等が挙げられる。なかでもジェランガム、アルギン酸(塩)が好ましく、ジェランガムがより好ましい。なお、アルギン酸塩とは、アルギン酸と、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属との塩等が挙げられる。
(B)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B)成分の含有量は、内層体の総質量に対し、0.1〜4質量%であり、0.5〜2質量%が好ましい。(A)成分の含有量が上記上限値以下であると、内層体の粘度が高くなりすぎるのを抑制することができる。(B)成分の含有量が上記下限値以上であると、充分に皮膜形成することができ、カプセル化しやすくなる。
<(C)成分:アルミニウム塩>
(C)成分はアルミニウム塩である。
(C)成分としては、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム、酢酸アルミニウムなどが挙げられる。
(C)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(C)成分はアルミニウム塩である。
(C)成分としては、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム、酢酸アルミニウムなどが挙げられる。
(C)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(C)成分の含有量は、内層体の総質量に対し、0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜6質量%がより好ましい。(C)成分の含有量が上記上限値以下から下限値以上であると、カプセル強度が高まる。
(B)成分/(C)成分中のアルミニウムで表される質量比(以下、B/Al比ともいう)は、0.5〜300であり、1.0〜100が好ましい。B/Al比が上記上限値以下から下限値以上であると、カプセル封入性が良好となる。
<(D)成分:キトサン、及びキトサン誘導体からなる群から選択される少なくとも1種>
(D)成分は、キトサン、及びキトサン誘導体からなる群から選択される少なくとも1種である。
(D)成分としては、キトサン、高脱アセチル化キトサン、キチン、グリセリル化キトサン等が挙げられる。
キトサンは通常キチンの脱アセチル化によって製造されるが、完全に脱アセチル化されずに、アセチル基が残存する場合がある。キトサンのアセチル化度は50〜100モル%であってもよい。なお、アセチル化度とは、キトサンのアミノ基の総モル数に対する、アセチル化されたアミノ基の割合を意味する。
(D)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(D)成分は、キトサン、及びキトサン誘導体からなる群から選択される少なくとも1種である。
(D)成分としては、キトサン、高脱アセチル化キトサン、キチン、グリセリル化キトサン等が挙げられる。
キトサンは通常キチンの脱アセチル化によって製造されるが、完全に脱アセチル化されずに、アセチル基が残存する場合がある。キトサンのアセチル化度は50〜100モル%であってもよい。なお、アセチル化度とは、キトサンのアミノ基の総モル数に対する、アセチル化されたアミノ基の割合を意味する。
(D)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の界面活性剤含有カプセルは、任意成分として、水酸化ナトリウム、塩酸、硫酸、乳酸、クエン酸等のpH調整剤、水等の溶剤が含まれていてもよい。
界面活性剤含有カプセルの粒子群の平均粒子径は、0.01〜100mmが好ましく、0.1〜50mmがより好ましい。界面活性剤含有カプセルの粒子群の平均粒子径を上記範囲内とすることにより、カプセル化した成分の機能を発揮、維持することができる。
≪界面活性剤含有カプセルの製造方法≫
内層体を構成する(A)〜(C)成分、及び必要に応じて任意成分を混合し、内層体液を調整する。(D)成分の水溶液を別途調整し、(D)成分の水溶液に内層体液を滴下して静置することにより界面活性剤含有カプセルを製造することができる。
あるいは、該内層体液をスプレー装置にて、(D)成分の水溶液に噴霧し、静置することにより界面活性剤含有カプセルを製造することもできる。
内層体を構成する(A)〜(C)成分、及び必要に応じて任意成分を混合し、内層体液を調整する。(D)成分の水溶液を別途調整し、(D)成分の水溶液に内層体液を滴下して静置することにより界面活性剤含有カプセルを製造することができる。
あるいは、該内層体液をスプレー装置にて、(D)成分の水溶液に噴霧し、静置することにより界面活性剤含有カプセルを製造することもできる。
≪界面活性剤含有カプセルの使用方法≫
本発明の界面活性剤含有カプセルは、液体洗浄剤組成物の成分として用いることが好ましい。
本発明の界面活性剤含有カプセルは、液体洗浄剤組成物の成分として用いることが好ましい。
≪液体洗浄剤組成物≫
本発明の液体洗浄剤組成物は、上記界面活性剤含有カプセルを含有する。
界面活性剤含有カプセルの含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、5〜60質量%が好ましく、25〜50質量%がより好ましい。界面活性剤含有カプセルの含有量を上記範囲内とすることにより、洗浄効果が長続きしやすくなる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、上記界面活性剤含有カプセルを含有する。
界面活性剤含有カプセルの含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、5〜60質量%が好ましく、25〜50質量%がより好ましい。界面活性剤含有カプセルの含有量を上記範囲内とすることにより、洗浄効果が長続きしやすくなる。
本発明の液体洗浄剤組成物には、公知の液体洗浄剤組成物に含まれる成分が含まれていてもよい。
例えば、任意成分として、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤等の界面活性剤が含まれていてもよい。
両性界面活性剤、半極性界面活性剤、ノニオン界面活性剤に関しては、上述したものと同様のものを用いることができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば以下の(1)〜(12)が挙げられる。
(1)炭素数8〜20の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸のメチル、エチルもしくはプロピルエステル塩。
(2)炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS又はABS)。
(3)炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩。
(4)炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)。
(5)炭素数10〜20のアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩(AS)。
(6)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩(AES)。
(7)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均3〜30モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル硫酸塩。
(8)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩。
(9)炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩。
(10)長鎖(炭素数8〜20の)モノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(11)ポリオキシエチレンモノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(12)高級脂肪酸又はその塩。平均炭素数が10〜20(好ましくは炭素数12〜18)の高級脂肪酸又はその塩。
上記で例示した以外のアニオン界面活性剤を用いてもよい。例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸塩又はアルケニルアミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤等が挙げられる。
例えば、任意成分として、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤等の界面活性剤が含まれていてもよい。
両性界面活性剤、半極性界面活性剤、ノニオン界面活性剤に関しては、上述したものと同様のものを用いることができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば以下の(1)〜(12)が挙げられる。
(1)炭素数8〜20の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸のメチル、エチルもしくはプロピルエステル塩。
(2)炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS又はABS)。
(3)炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩。
(4)炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)。
(5)炭素数10〜20のアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩(AS)。
(6)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩(AES)。
(7)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均3〜30モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル硫酸塩。
(8)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩。
(9)炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩。
(10)長鎖(炭素数8〜20の)モノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(11)ポリオキシエチレンモノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(12)高級脂肪酸又はその塩。平均炭素数が10〜20(好ましくは炭素数12〜18)の高級脂肪酸又はその塩。
上記で例示した以外のアニオン界面活性剤を用いてもよい。例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸塩又はアルケニルアミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、上記(2)又は(6)のものが好ましい。
(6)のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、具体的には一般式(I)で表される化合物であることが好ましい。
R40−O−[(EO)m/(PO)n]−SO3 −M+・・・(I)
[式(I)中、R40は炭素数8〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基である。EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。mは、EOの平均繰り返し数を表し、1以上の数である。nは、POの平均繰り返し数を表し、0〜6の数である。M+は対カチオンである。nが0超の場合、[(PO)m/(EO)n]におけるPOとEOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。また、POとEOは、POが「R40−O−」に結合してもよいし、EOが「R40−O−」に結合してもよい。]
(6)のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、具体的には一般式(I)で表される化合物であることが好ましい。
R40−O−[(EO)m/(PO)n]−SO3 −M+・・・(I)
[式(I)中、R40は炭素数8〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基である。EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。mは、EOの平均繰り返し数を表し、1以上の数である。nは、POの平均繰り返し数を表し、0〜6の数である。M+は対カチオンである。nが0超の場合、[(PO)m/(EO)n]におけるPOとEOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。また、POとEOは、POが「R40−O−」に結合してもよいし、EOが「R40−O−」に結合してもよい。]
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、炭素数10〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有し、平均1〜5モルのアルキレンオキシドが付加されたものが好ましい。
アルキル基の炭素数としては、10〜20が好ましく、12〜14がより好ましい。具体的には、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基等が挙げられる。なかでもドデシル基が好ましい。
EOの平均繰り返し数は、1〜5であることが好ましく、1〜3がより好ましい。
POの平均繰り返し数は、0〜3であることが好ましい。
上記式(I)におけるm=0、n=0の化合物は、式(I)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩全体に対して35〜55質量%含有することが好ましい。
アニオン界面活性剤の塩の形態としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩;アンモニウム塩等が挙げられる。中でも、アルカリ金属塩が好ましい。
アニオン界面活性剤の製造方法としては、例えば、LASの場合、アルキルベンゼンを無水硫酸でスルホン化し、アルカリで中和する方法で製造することができる。例えば、AESの場合、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルに、無水硫酸を反応させるか、クロルスルホン酸を反応させてスルホン化し、アルカリで中和する方法により製造することができる。
アニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
アルキル基の炭素数としては、10〜20が好ましく、12〜14がより好ましい。具体的には、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基等が挙げられる。なかでもドデシル基が好ましい。
EOの平均繰り返し数は、1〜5であることが好ましく、1〜3がより好ましい。
POの平均繰り返し数は、0〜3であることが好ましい。
上記式(I)におけるm=0、n=0の化合物は、式(I)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩全体に対して35〜55質量%含有することが好ましい。
アニオン界面活性剤の塩の形態としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩;アンモニウム塩等が挙げられる。中でも、アルカリ金属塩が好ましい。
アニオン界面活性剤の製造方法としては、例えば、LASの場合、アルキルベンゼンを無水硫酸でスルホン化し、アルカリで中和する方法で製造することができる。例えば、AESの場合、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルに、無水硫酸を反応させるか、クロルスルホン酸を反応させてスルホン化し、アルカリで中和する方法により製造することができる。
アニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
カチオン界面活性剤としては、例えばアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルアミドアミン型、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩の陽イオン性界面活性剤等が挙げられる。これらの塩としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどのアルカノールアミン塩などが挙げられる。
カチオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
カチオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
界面活性剤の含有量(ただし、界面活性剤含有カプセルに含まれているものを除く)は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、10〜60質量%が好ましく、20〜50質量%がより好ましい。界面活性剤の含有量が上記上限値以下から上記下限値以上であると、界面活性剤の機能を発揮、持続しやすい。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、界面活性剤の他に、ハイドロトロープ剤、pH調整剤、水、キレート剤、酸化防止剤、着色剤、酵素、除菌剤(水溶性銀塩、水溶性銅塩、水溶性亜鉛塩等)、香料等の任意成分を含有してもよい。
界面活性剤含有カプセルと任意成分との合計は100質量%を超えない。
本発明の液体洗浄剤組成物は、界面活性剤の他に、ハイドロトロープ剤、pH調整剤、水、キレート剤、酸化防止剤、着色剤、酵素、除菌剤(水溶性銀塩、水溶性銅塩、水溶性亜鉛塩等)、香料等の任意成分を含有してもよい。
界面活性剤含有カプセルと任意成分との合計は100質量%を超えない。
≪液体洗浄剤組成物の製造方法≫
本発明の液体洗浄剤組成物の製造方法としては、界面活性剤含有カプセルを分散媒に分散できる方法であればよく、例えば、界面活性剤含有カプセル及び必要に応じて任意成分を水等の分散媒に分散し、次いで、pH調製剤を用いて任意のpHに調整する方法等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物の製造方法としては、界面活性剤含有カプセルを分散媒に分散できる方法であればよく、例えば、界面活性剤含有カプセル及び必要に応じて任意成分を水等の分散媒に分散し、次いで、pH調製剤を用いて任意のpHに調整する方法等が挙げられる。
≪液体洗浄剤組成物の使用方法≫
本発明の液体洗浄剤組成物は、台所用であることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物を用いて台所用品を洗浄する際には、本発明の液体洗浄剤組成物を水で希釈して使用してもよいし、水で希釈せずに使用してもよい。本発明の液体洗浄剤組成物は、水で希釈して使用する場合であっても洗浄力に優れるので、水で希釈して使用する台所用液体洗浄剤組成物としても好適に用いられる。
本発明の液体洗浄剤組成物を水で希釈して使用する場合、1Lの水に本発明の洗浄剤を5〜15g程度溶解させて使用することが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物を希釈せずに使用する場合、スポンジ等の洗浄具に1〜10g程度取って使用することが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、台所用であることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物を用いて台所用品を洗浄する際には、本発明の液体洗浄剤組成物を水で希釈して使用してもよいし、水で希釈せずに使用してもよい。本発明の液体洗浄剤組成物は、水で希釈して使用する場合であっても洗浄力に優れるので、水で希釈して使用する台所用液体洗浄剤組成物としても好適に用いられる。
本発明の液体洗浄剤組成物を水で希釈して使用する場合、1Lの水に本発明の洗浄剤を5〜15g程度溶解させて使用することが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物を希釈せずに使用する場合、スポンジ等の洗浄具に1〜10g程度取って使用することが好ましい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
≪実施例1〜15、比較例1〜12≫
<界面活性剤含有カプセルの調製>
表1〜3に示す配合組成に従い、後述の製造方法(未配合の成分がある場合、その成分は配合しない。)により、各例の界面活性剤含有カプセルをそれぞれ調製した。
表中の配合量の単位は「質量%」であり、いずれの成分も純分換算量を示す。
表中の空欄はその成分が配合されていないことを示す。
「バランス」は、各例の組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように水が配合されていることを意味する。
以下に、表中に示した成分について説明する。
<界面活性剤含有カプセルの調製>
表1〜3に示す配合組成に従い、後述の製造方法(未配合の成分がある場合、その成分は配合しない。)により、各例の界面活性剤含有カプセルをそれぞれ調製した。
表中の配合量の単位は「質量%」であり、いずれの成分も純分換算量を示す。
表中の空欄はその成分が配合されていないことを示す。
「バランス」は、各例の組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように水が配合されていることを意味する。
以下に、表中に示した成分について説明する。
<(A)成分>
・a−1:ラウリルジメチルアミンオキシド(ライオン・スペシャリティケミカルズ社製、商品名「カデナックス12D−W(C)」、純分33質量%)。
・a−2:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド(川研ファインケミカル社製、商品名「ソフタゾリン LAO」、純分30質量%)。
・a−3:ポリオキシエチレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテル、BASF社製、商品名「Lutensol XP100」。
・a−4:ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(花王社製、商品名「アンヒトール 55AB」、純分30質量%)。
<(A)成分の比較品>
・a’−1:第2級アルカンスルホン酸ナトリウム(SAS)(クラリアントジャパン株式会社製、商品名「HOSTAPUR SAS 30A」、純分30質量%)。
・a’−2:塩化アルキル(C16−18)トリメチルアンモニウム(ライオン・スペシャリティケミカルズ社製、商品名「リポガードT−28」、純分28質量%)。
・a−1:ラウリルジメチルアミンオキシド(ライオン・スペシャリティケミカルズ社製、商品名「カデナックス12D−W(C)」、純分33質量%)。
・a−2:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド(川研ファインケミカル社製、商品名「ソフタゾリン LAO」、純分30質量%)。
・a−3:ポリオキシエチレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテル、BASF社製、商品名「Lutensol XP100」。
・a−4:ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(花王社製、商品名「アンヒトール 55AB」、純分30質量%)。
<(A)成分の比較品>
・a’−1:第2級アルカンスルホン酸ナトリウム(SAS)(クラリアントジャパン株式会社製、商品名「HOSTAPUR SAS 30A」、純分30質量%)。
・a’−2:塩化アルキル(C16−18)トリメチルアンモニウム(ライオン・スペシャリティケミカルズ社製、商品名「リポガードT−28」、純分28質量%)。
<(B)成分>
・b−1:ジェランガム(ケルコゲル AFT、三晶社製)。
・b−2:アルギン酸ナトリウム(キミカアルギン、キミカ社製)。
<(B)成分の比較品>
・b’−1:カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMCナトリウム塩、昭和化学社製)。
・b’−2:κカラギナン(GENUGEL WR−80−J、三晶社製)。
・b−1:ジェランガム(ケルコゲル AFT、三晶社製)。
・b−2:アルギン酸ナトリウム(キミカアルギン、キミカ社製)。
<(B)成分の比較品>
・b’−1:カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMCナトリウム塩、昭和化学社製)。
・b’−2:κカラギナン(GENUGEL WR−80−J、三晶社製)。
<(C)成分>
・c−1:塩化アルミニウム6水和物(試薬特級、純正化学社製)。
<(C)成分の比較品>
・c’−1:塩化カルシウム(試薬化学用、純正化学社製)。
・c−1:塩化アルミニウム6水和物(試薬特級、純正化学社製)。
<(C)成分の比較品>
・c’−1:塩化カルシウム(試薬化学用、純正化学社製)。
<(D)成分>
・d−1:高脱アシル化キトサン(アセチル化度95〜100%)(キミカキトサンB、キミカ社製)。
・d−2:キトサン(アセチル化度75〜85%)(キミカキトサンLL、キミカ社製)。
・d−3:グリセリル化キトサン(グリセリル化キトサン、大日精化工業社製)。
<(D)成分の比較品>
・d’−1:カチオン化グアガム(JAGUAR EXCEL、三晶社製)。
・d’−2:キサンタンガム(KELZAN T、三晶社製)。
・d−1:高脱アシル化キトサン(アセチル化度95〜100%)(キミカキトサンB、キミカ社製)。
・d−2:キトサン(アセチル化度75〜85%)(キミカキトサンLL、キミカ社製)。
・d−3:グリセリル化キトサン(グリセリル化キトサン、大日精化工業社製)。
<(D)成分の比較品>
・d’−1:カチオン化グアガム(JAGUAR EXCEL、三晶社製)。
・d’−2:キサンタンガム(KELZAN T、三晶社製)。
<任意成分>
・水酸化ナトリウム(試薬1級、純正化学社製)。
・乳酸(試薬特級、純正化学社製)。
・水酸化ナトリウム(試薬1級、純正化学社製)。
・乳酸(試薬特級、純正化学社製)。
<内層体液の調製>
200mLビーカーに、(A)成分、(C)成分の一部、及び水を添加し、これに(B)成分をままこができないようにゆっくり添加しながら、室温(20℃)で全体が均一になるまで撹拌混合した。これに、別途調整した残りの(C)成分の水溶液を添加混合し、内層体液を得た。
なお、(C)成分の水溶液は、(C)成分23質量%、水酸化ナトリウム18.5%を含有する水溶液である。
200mLビーカーに、(A)成分、(C)成分の一部、及び水を添加し、これに(B)成分をままこができないようにゆっくり添加しながら、室温(20℃)で全体が均一になるまで撹拌混合した。これに、別途調整した残りの(C)成分の水溶液を添加混合し、内層体液を得た。
なお、(C)成分の水溶液は、(C)成分23質量%、水酸化ナトリウム18.5%を含有する水溶液である。
<界面活性剤含有カプセルの調製>
別途調整した(D)成分の水溶液に、内口径2mmのノズル(スポイト)から内層体液を滴下し、2分間静置後、篩(目開き105μm)を通し、平均粒子径約3mmの界面活性剤含有カプセルを得た。なお、皮膜体の厚みは約0.195mmであった。
なお、(D)成分の水溶液は、(D)成分を1.5質量%、乳酸2質量%を含有する水溶液である。
別途調整した(D)成分の水溶液に、内口径2mmのノズル(スポイト)から内層体液を滴下し、2分間静置後、篩(目開き105μm)を通し、平均粒子径約3mmの界面活性剤含有カプセルを得た。なお、皮膜体の厚みは約0.195mmであった。
なお、(D)成分の水溶液は、(D)成分を1.5質量%、乳酸2質量%を含有する水溶液である。
得られた界面活性剤含有カプセルを用いて、界面活性剤含有カプセルの形成性、界面活性剤含有カプセル強度、界面活性剤の封入性について以下の通り評価した。
[界面活性剤含有カプセルの形成性]
作製した界面活性剤含有カプセルをピンセットでつまみ取り、以下の基準に基づき形成性を評価した。
(評価基準)
○:界面活性剤含有カプセルを形成しており、つまみ取っても界面活性剤含有カプセルが破壊されることはなかった。(合格)
△:界面活性剤含有カプセルを形成していたが、極めて柔らかく、つまみ取ることができなかった。(不合格)
×:界面活性剤含有カプセルを形成できなかった。(不合格)
作製した界面活性剤含有カプセルをピンセットでつまみ取り、以下の基準に基づき形成性を評価した。
(評価基準)
○:界面活性剤含有カプセルを形成しており、つまみ取っても界面活性剤含有カプセルが破壊されることはなかった。(合格)
△:界面活性剤含有カプセルを形成していたが、極めて柔らかく、つまみ取ることができなかった。(不合格)
×:界面活性剤含有カプセルを形成できなかった。(不合格)
[界面活性剤含有カプセル強度]
テクスチャーアナライザー(SMS社製TA−XT2型)を用い、およそ3mmΦに形成された界面活性剤含有カプセル1個をΦ3mmプランジャーにて0.5mm/sec.の押し込み速度条件にて破壊強度を計測した。なお、強度値は界面活性剤含有カプセル10個の平均値とした。
テクスチャーアナライザー(SMS社製TA−XT2型)を用い、およそ3mmΦに形成された界面活性剤含有カプセル1個をΦ3mmプランジャーにて0.5mm/sec.の押し込み速度条件にて破壊強度を計測した。なお、強度値は界面活性剤含有カプセル10個の平均値とした。
[界面活性剤の封入性]
作製した界面活性剤含有カプセル10gを密閉できるガラス瓶に入れ、界面活性剤含有カプセルが完全に浸るまで市販の台所用洗剤(チャーミー泡のチカラ手肌プレミアム、ライオン株式会社製)を入れ、蓋をして25℃にて3日間保管した。その後、界面活性剤含有カプセルを取り出し、表面に付着した台所用洗剤を水でよく洗い流した後、水道水38gを含ませた11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに界面活性剤含有カプセルを2gをとり、5回手で揉んだ後の起泡状態を、製造直後の界面活性剤含有カプセルと比較し、下記基準に基づき専門パネル3名が判定した評点の合計し、界面活性剤がカプセルに封入されていることを評価した。(合計点が6点以上で合格。)
(評価基準)
3点:製造直後品と比べ同等の泡立ちであった。(十分にボリューム感のある泡が立った。)
2点:製造直後品と比べやや泡立ちが低い。(泡は立つが、ボリューム感が十分ではなかった。)
1点:製造直後品と比べ明らかに泡立ちが低下していた。(ほとんど泡が立たなかった。)
作製した界面活性剤含有カプセル10gを密閉できるガラス瓶に入れ、界面活性剤含有カプセルが完全に浸るまで市販の台所用洗剤(チャーミー泡のチカラ手肌プレミアム、ライオン株式会社製)を入れ、蓋をして25℃にて3日間保管した。その後、界面活性剤含有カプセルを取り出し、表面に付着した台所用洗剤を水でよく洗い流した後、水道水38gを含ませた11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに界面活性剤含有カプセルを2gをとり、5回手で揉んだ後の起泡状態を、製造直後の界面活性剤含有カプセルと比較し、下記基準に基づき専門パネル3名が判定した評点の合計し、界面活性剤がカプセルに封入されていることを評価した。(合計点が6点以上で合格。)
(評価基準)
3点:製造直後品と比べ同等の泡立ちであった。(十分にボリューム感のある泡が立った。)
2点:製造直後品と比べやや泡立ちが低い。(泡は立つが、ボリューム感が十分ではなかった。)
1点:製造直後品と比べ明らかに泡立ちが低下していた。(ほとんど泡が立たなかった。)
表1〜3に示す結果から、本発明を適用した実施例1〜15は、界面活性剤含有カプセルを液体洗浄剤組成物に配合して保管しても界面活性剤含有カプセルが溶け出すことはなかった。
(C)成分として塩化カルシウムを使用した比較例1では、界面活性剤含有カプセルの形成性が充分でなかった。
(B)成分の含有量が0.1質量%未満である比較例2では、界面活性剤含有カプセルの形成性が充分ではなかった。
(B)成分を含まない比較例3では、界面活性剤含有カプセルを形成することができなかった。
(C)成分を含まない比較例4では、界面活性剤含有カプセルを形成することができなかった。
B/C比が0.5未満である比較例5、及びB/C比が300超である比較例6は、カプセルを形成することができなかった。
(A)成分としてアニオン界面活性剤を使用した比較例7では、界面活性剤含有カプセルを形成することができなかった。
(A)成分としてカチオン界面活性剤を使用した比較例8では、界面活性剤含有カプセルを形成することができなかった。
(B)成分としてカルボキシル基を有するが非天然の多糖類を使用した比較例9では、界面活性剤含有カプセルを形成することができなかった。
(B)成分として硫酸化糖を使用した比較例10では、液体洗浄剤組成物内で界面活性剤含有カプセルが溶解してしまい、封入性を評価することができなかった。
(D)成分としてキトサン、又はキトサン誘導体以外の化合物を使用した比較例11では、封入性に劣っていた。
(D)成分としてキトサン、又はキトサン誘導体以外の化合物を使用した比較例12では、液体洗浄剤組成物内でカプセルが溶解してしまい、封入性を評価することができなかった。
(C)成分として塩化カルシウムを使用した比較例1では、界面活性剤含有カプセルの形成性が充分でなかった。
(B)成分の含有量が0.1質量%未満である比較例2では、界面活性剤含有カプセルの形成性が充分ではなかった。
(B)成分を含まない比較例3では、界面活性剤含有カプセルを形成することができなかった。
(C)成分を含まない比較例4では、界面活性剤含有カプセルを形成することができなかった。
B/C比が0.5未満である比較例5、及びB/C比が300超である比較例6は、カプセルを形成することができなかった。
(A)成分としてアニオン界面活性剤を使用した比較例7では、界面活性剤含有カプセルを形成することができなかった。
(A)成分としてカチオン界面活性剤を使用した比較例8では、界面活性剤含有カプセルを形成することができなかった。
(B)成分としてカルボキシル基を有するが非天然の多糖類を使用した比較例9では、界面活性剤含有カプセルを形成することができなかった。
(B)成分として硫酸化糖を使用した比較例10では、液体洗浄剤組成物内で界面活性剤含有カプセルが溶解してしまい、封入性を評価することができなかった。
(D)成分としてキトサン、又はキトサン誘導体以外の化合物を使用した比較例11では、封入性に劣っていた。
(D)成分としてキトサン、又はキトサン誘導体以外の化合物を使用した比較例12では、液体洗浄剤組成物内でカプセルが溶解してしまい、封入性を評価することができなかった。
≪実施例16〜21、比較例13≫
以下に、表4に示した成分について説明する。
<洗剤成分>
・ポリオキシエチレン(1)ラウリル硫酸ナトリウム(新日本理化株式会社製、商品名「シノリンSPE−1100」)。
・エタノール(純正化学株式会社製、試薬特級)。
・ラウリルジメチルアミンオキシド(川研ファインケミカル社製、商品名「ソフタゾリン LAO」、純分30質量%)。
・p−トルエンスルホン酸(テイカ株式会社製、商品名「テイカトックス300」)。
・ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド(川研ファインケミカル株式会社製、商品名「アミゼット2L−Y」)。
・水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)。
以下に、表4に示した成分について説明する。
<洗剤成分>
・ポリオキシエチレン(1)ラウリル硫酸ナトリウム(新日本理化株式会社製、商品名「シノリンSPE−1100」)。
・エタノール(純正化学株式会社製、試薬特級)。
・ラウリルジメチルアミンオキシド(川研ファインケミカル社製、商品名「ソフタゾリン LAO」、純分30質量%)。
・p−トルエンスルホン酸(テイカ株式会社製、商品名「テイカトックス300」)。
・ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド(川研ファインケミカル株式会社製、商品名「アミゼット2L−Y」)。
・水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)。
<液体洗浄剤組成物の調製>
表4に示す洗剤成分と、各実施例で得られた界面活性剤含有カプセルとを表5に示す割合で混合し、液体洗浄剤組成物を調整した。
得られた液体洗浄剤組成物を用いて、泡立ちの持続性について以下のように評価した。
表4に示す洗剤成分と、各実施例で得られた界面活性剤含有カプセルとを表5に示す割合で混合し、液体洗浄剤組成物を調整した。
得られた液体洗浄剤組成物を用いて、泡立ちの持続性について以下のように評価した。
[液体洗浄剤組成物の泡立ちの持続性]
100gの液体洗浄剤組成物を、密閉できるガラス瓶に入れ、蓋をして30℃にて1ヶ月間静置した。その後、オリーブ油1gと水5gをのせた皿(21cmφ)を油汚垢皿とし、長さ6cm、深さ1.5cmの切り目を中央部に設けた11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをとった。このスポンジを3回手で揉んだ後で油汚垢皿を25℃の水道水を用いて連続して洗浄し、スポンジ上の泡が消失した時点までに洗浄できた皿の枚数(枚)をカウントし、持続枚数を評価した。
100gの液体洗浄剤組成物を、密閉できるガラス瓶に入れ、蓋をして30℃にて1ヶ月間静置した。その後、オリーブ油1gと水5gをのせた皿(21cmφ)を油汚垢皿とし、長さ6cm、深さ1.5cmの切り目を中央部に設けた11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをとった。このスポンジを3回手で揉んだ後で油汚垢皿を25℃の水道水を用いて連続して洗浄し、スポンジ上の泡が消失した時点までに洗浄できた皿の枚数(枚)をカウントし、持続枚数を評価した。
本発明を適用した実施例16〜21では、界面活性剤含有カプセルを含まない比較例13と比較して、泡立ちの持続性に優れていた。
Claims (2)
- 内層体と前記内層体を被覆する皮膜体とからなる界面活性剤含有カプセルであって、
前記内層体が(A)成分:両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種と、(B)成分:カルボキシル基を有する天然多糖類と、(C)成分:アルミニウム塩と、を含み、
前記皮膜体が(D)成分:キトサン、及びキトサン誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
(B)成分の含有量が内層体の総質量に対して0.1〜4質量%であり、
(B)成分/(C)成分中のアルミニウムで表される質量比が0.5〜300である、界面活性剤含有カプセル。 - 請求項1に記載の界面活性剤含有カプセルを含有する液体洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016171748A JP2018035317A (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 界面活性剤含有カプセル、これを含有する液体洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016171748A JP2018035317A (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 界面活性剤含有カプセル、これを含有する液体洗浄剤組成物 |
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Family
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JP2016171748A Pending JP2018035317A (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 界面活性剤含有カプセル、これを含有する液体洗浄剤組成物 |
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2016
- 2016-09-02 JP JP2016171748A patent/JP2018035317A/ja active Pending
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