JP2018034869A - 組立式パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】抜け止めピンの損傷を未然に防止できることはもとより、効率的で安全性の高い面板の搬送、保管を実現できる組立式パレットを提供する。【解決手段】パレット基台1の四辺に沿って正面板2と背面板3及び左右の側面板4、5を立て、ハンドル式連結装置6、7で連結することで組立可能に構成された組立式パレット10である。正面板2と背面板3及び/又は左右の側面板4、5は、各下辺部に、上下頭付きピンと、収容部を備えた筒状のピン支持体とからなるピンユニット8が設けられている。パレット基台1は、上下頭付きピンの下端の頭部が挿入されてスライドさせると当該ピンが引き抜き不能となる係止孔が設けられ、当該正面板2と背面板3及び/又は左右の側面板4、5が前記パレット基台1に対し上方に引き抜き不能に接続されている。【選択図】図1

Description

この発明は、各種の物品や原料を搬送(輸送)または保管するために用いるフォークリフトによる荷扱いが可能な組立式パレットの技術分野に属する。
前記の組立式パレットとして、平面が矩形のパレット基台の四辺に沿って正面板と背面板及び左右の側面板を立て、当該四辺の各面板をハンドル式連結装置で連結し、又は連結を解除することで組立・解体が可能に構成された組立式パレットは、種々開示され、実施に供されている(例えば、特許文献1を参照)。
前記特許文献1に係る組立式パレットは、前記面板をパレット基台の辺に沿う方向にスライドさせた時に、前記面板の下端面に垂直に突き出した状態で固定した抜け止めリベット(31)とパレット基台に設けた鍵穴型の係止穴(14c)とが係合することにより、当該面板が上方に離れることを規制する抜け止め構造が開示されている(請求項1、2を参照)。
この特許文献1に係る組立式パレットの抜け止め構造は、同文献1の段落[0002](従来技術の項)に記載した抜け止め構造(実公平4−3954号公報参照)、すなわち当該公報の第2図に示すような、面板1をレール部材11の溝内に斜めに挿入し(2点鎖線参照)、次に垂直に起立させたとき、面板1の下端近傍に設けた係合凸縁6が係止縁15の下に嵌まり込むことで面板1の抜け止めを図る構造と比し、面板とパレット基台との係合部に高い精度を必要とせず、製作が容易であり、組み立ての作業性がよく、また、変形で組み立て不能になる恐れもなく、繰り返し使用できる回数を増すことのできる組立式パレットを提供できる等、種々の利点が認められる(詳しくは、同文献1の段落[0003]、[0004]、[0024]等を参照)。
特開2001−18962号公報
前記特許文献1に係る組立式パレットは、前記したように種々の利点が認められるが、その抜け止め構造の主要部である抜け止めリベット(以下、抜け止めピンという。)について、使用時(組立時)は突き出し、未使用時(解体時)は面板内に収容できる等、適宜に出し入れ可能な構成で実施することができれば、特に未使用時に抜け止めピンを面板内に収容することで、当該抜け止めピンの損傷を未然に防止できることはもとより、効率的で安全性の高い面板自体の搬送、保管(管理)を実現できる等、より有益な組立式パレットを提供できることは明らかである。
本発明は、上述した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、前記特許文献1の利点をそのまま保持しつつ、さらに、抜け止めピンの損傷を未然に防止できることはもとより、効率的で安全性の高い面板の搬送、保管を実現できる組立式パレットを提供することにある。
上記背景技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る組立式パレットは、平面が矩形のパレット基台の四辺に沿って正面板と背面板及び左右の側面板を立て、当該四辺の各面板をハンドル式連結装置で連結し、又は連結を解除することで組立・解体が可能に構成された組立式パレットにおいて、
前記正面板と背面板及び/又は左右の側面板は、各下辺部に、上下端に頭部を備えた上下頭付きピンと、前記上下頭付きピンが貫通状態で上下動可能に支持され当該ピンの下端の頭部を出し入れ可能に収容する収容部を備えた筒状のピン支持体とからなるピンユニットが設けられていること、
前記パレット基台は、前記上下頭付きピンの下端の頭部が挿入されてスライドさせると当該ピンが引き抜き不能となる係止孔が設けられ、前記係止孔に前記上下頭付きピンの下端の頭部が挿入された状態で、当該正面板と背面板及び/又は左右の側面板が前記パレット基台に対し上方に引き抜き不能に接続されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した組立式パレットにおいて、前記上下頭付きピンの上下端の頭部は、略半球状に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した組立式パレットにおいて、前記筒状のピン支持体の収容部の内周面には雌ねじが形成され、前記上下頭付きピンの下端の頭部の外周面には前記雌ねじにねじ込み可能な雄ねじが形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載した組立式パレットにおいて、前記筒状のピン支持体の上端部の内周面には雌ねじが形成され、前記上下頭付きピンの上端の頭部の外周面には前記雌ねじにねじ込み可能な雄ねじが形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載した組立式パレットにおいて、前記係止孔は、略鍵穴状、又は略ダルマ形状に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る組立式パレットによれば、上記先行技術文献(特開2001−18962号公報)に係る作用効果、すなわち、面板とパレット基台との係合部に高い精度を必要とせず、製作が容易であり、組み立ての作業性がよく、また、変形で組み立て不能になる恐れもなく、繰り返し使用できる回数を増すことのできる等の作用効果に加え、所謂スライド式の引き抜き不能機構(抜け止め機構)の主要素である上下頭付きピンを出し入れ可能な構成で実施することができる。
よって、使用時(組立時)は自重(又は固定式)で面板(本実施例では正面板2、背面板3)の下面に突き出した状態で前記抜け止め機構を実現することができ、不使用時は、縦向きの場合は床等の部材との接触、横向きの場合は手動により(又は固定式の場合は予め)、前記面板の内部に収容することができる。
したがって、上下頭付きピン(の下端の頭部)の損傷を未然に防止できることはもとより、効率的で安全性の高い面板自体の搬送、保管を実現できる、経済的、合理的な組立式パレットを提供することができる。
本実施例に係る組立式パレットの全体構成を示した斜視図である。 図1のX部の拡大図である。 Aは、図1に係る組立式パレットのパレット基台を示した平面図であり、Bは同正面図であり、Cは、同右側面図である。 Aは、図3AのY部の拡大図であり、Bは、AのB−B線矢視断面図である。 図1に係る組立式パレットの正面板、背面板を示した正面図である。 図5のZ−Z線矢視拡大断面図である。 A、Bは、図6に示すピンユニットの挙動を拡大して示した立断面図であり、C、Dは、同ピンユニットをパレット基台に引き抜き不能に接続した状態を示した立断面図である。なお、下縁部材(2c)の背面側に貼り付ける鋼板(2a)は図示の便宜上省略した。 Aは、図5〜図7に示すピンユニットを構成するピン支持体の平面図と立断面図であり、Bは、上下頭付きピンの立面図である。 A、Bは、図7、図8に示したピンユニットのバリエーションを示した立断面図であり、C、Dは、同ピンユニットをパレット基台に引き抜き不能に接続した状態を示した立断面図である。なお、下縁部材(2c)の背面側に貼り付ける鋼板(2a)は図示の便宜上省略した。
次に、本発明に係る組立式パレットの実施例を図面に基づいて説明する。
本発明に係る組立式パレットは、図1、図2に示したように、平面が矩形のパレット基台1の四辺に沿って正面板2と背面板3及び左右の側面板4、5を立て、当該四辺の各面板(本実施例では金属製)2〜5をハンドル式連結装置6、7で連結し、又は連結を解除することで組立・解体が可能に構成された組立式パレット10である。
前記正面板2と背面板3(及び/又は左右の側面板4、5)は、図5〜図8に示したように、各下辺部に、上下端に頭部11a、11bを備えた上下頭付きピン11と、前記上下頭付きピン11が貫通状態で上下動可能に支持され当該ピン11の下端の頭部11bを出し入れ可能に収容する収容部12aを備えた筒状のピン支持体12とからなるピンユニット8が設けられている。
前記パレット基台1は、図3、図4に示したように、前記上下頭付きピン11の下端の頭部11bが挿入されてスライドさせると当該ピン11が引き抜き不能となる係止孔9が設けられ、前記係止孔9に前記上下頭付きピン11の下端の頭部11bが挿入された状態で、当該正面板2と背面板3(及び/又は左右の側面板4、5)が前記パレット基台1に対し上方に引き抜き不能に接続されている。
なお、本実施例では、上記した所謂スライド式の引き抜き不能機構を、正面板2と背面板3に対して実施しているがこれに限定されない。例えば、左右の側面板4、5にのみ実施することもできるし、4つの面板2〜5のすべてに実施することもできる。ちなみに、本実施例に係る左右の側面板4、5のように、前記スライド式の引き抜き不能機構を実施しない方の面板は、例えば、従来から公知の手法に倣い、面板を略溝形鋼1bの溝内に斜めに挿入し(立て込み)、次に垂直に起立させる手法で配設する。
以下、本発明に係る組立式パレット10の実施例を説明するにあたり、先ずは、本発明の適用対象となる組立式パレット10の全体構成について説明し、次に、前記スライド式の引き抜き不能機構について説明し、さらには、当該スライド式の引き抜き不能機構を利用した組立式パレット10の組み立て手法について説明する。
(本発明の適用対象となる組立式パレット10の全体構成についての説明)
前記組立式パレット10は、主として、パレット基台1と、4つの面板2〜5と、ハンドル式連結装置6、7とで構成される。
前記パレット基台1は、図3が分かりやすいように、縦材13と横材14と束材15とを適宜組み合わせてフォークリフトのフォーク挿入孔を備えたフレーム枠体の四辺部に、略溝形鋼1a(図4B参照)、1bを一体的に配設し、かつ、上部に底面板16を一体的に配設した構成で実施されている。
前記略溝形鋼1aの底面部には、軸(長手)方向中央部に所要の間隔を開けて、バランスよく2箇所に、前記係止孔9が穿設されている。
なお、前記略溝形鋼1a、1bは、前記4つの面板2〜5を安定した状態で立設するために供されるもので、例えばアングル材(山形鋼)でも代用可能である。要するに、前記パレット基台1の四辺部は、面板2〜5の下面と当接するレール部と、面板2〜5の面外方向へのずり動きを良好に拘束する側壁部とを備えた所謂嵌合溝部を備えた構造であればよい。
また、組立式パレット10の搬送物(保管物)にもよるが、前記底面板16の代わりに、薄板材をスノコ状に配設した構成でも実施可能である。
前記4つの面板2〜5のうち、正面板2と背面板3は、本実施例では同一構成の面板を用いているので正面板2を例に説明すると、図5が分かりやすいように、左右両側の側縁部材2dと、中間の2本の縦部材2eと、下縁部材2cと、および上縁部材2bとからなる枠の背面側に鋼板2a(四辺は点線で表示)を溶接等の接合手段で張り付けた構成で実施されている。
本実施例では一例として、側縁部材2d、縦部材2e、および下縁部材2cは、同一の断面形状(縦20mm×横20mm×板厚1mm)の角形鋼管(角パイプ)を用い、上縁部材2bはそれより高さと板厚が大きい断面形状(縦40mm×横20mm×板厚2mm)の角形鋼管を用いている。
そして、前記下縁部材2cとして用いる角形鋼管の管軸方向中央部における前記係止孔9、9に対応する部位の2箇所に、上下頭付きピン11とピン支持体12とからなるピンユニット8、8が設けられている。
すなわち、本実施例に係る所謂スライド式の引き抜き不能機構は、正面板2と背面板3に対してそれぞれ2箇所で実施しているが個数は特に限定されず、適宜設計変更可能である。ただし、経済性、効率性、および合理性を考慮すると、配置や個数は本実施例のような長手方向中央部の2箇所、言い換えると、長手方向に3等分割した場合の略分割点に相当する部位に設けることが好ましい。
その理由は、一般的に、組立式パレットは重量物(例えば1t程度)を搬送、保管することも少なくなく、繰り返し使用することにより、どの組立式パレットであっても、パレット基台の長手方向中央部が経時的にたわみ変形し、組立式パレットの組立・解体作業に支障を来したり、パレット基台と面板との間の隙間から原料(収容物)が漏出したりする問題を内在しているが、このような問題を最も効果的に防止できるからである。
次に、前記4つの面板2〜5のうち、左右の側面板4、5は、本実施例では同一構成の面板を用いているので右方の側面板5を例に説明すると、図1に示したように、左右両側の側縁部材5dと、中間の1本の縦部材5eと、下縁部材5cと、および上縁部材5bからなる枠の背面側に鋼板5aを溶接等の接合手段で張り付けた構成で実施されている。
前記側縁部材5dはアングル材(縦30mm×横40mm×板厚2mm)を用いており、図2に示したように、その垂直方向のフランジ部5d’(突き出し寸法30mm)が、前記正面板2の外面に当接する構成で実施されている。
本実施例では一例として、縦部材5eと下縁部材5cは、同一の断面形状(縦20mm×横20mm×板厚1mm)の角形鋼管を用い、上縁部材5bはそれより高さと板厚が大きい断面形状(縦30mm×横20mm×板厚1.2mm)の角形鋼管を用いている。また、前記正面板2(上縁部材2b)の天端と右方の側面板5(上縁部材5b)の天端は、組立式パレット10を組み立てたとき、上面が略面一となる構造設計で実施されている(図2参照)。
前記組立式パレット10の大きさは、一例として、正面板2、背面板3の左右方向の幅寸法が1400mm程度、側面板4、5の左右方向の幅寸法が1100mm程度、床面からの高さ寸法が1000mm程度で実施されている。また、4つの面板2〜5の板厚は、搬送時の重量負担を軽減させるために、0.35〜0.40mm程度の薄板で実施されている。
前記ハンドル式連結装置6、7は、前記正面板2、及び背面板3の左右の上隅部に設けられ、手動操作により、隣り合う面板2、5(図2参照)等を相互に連結し、図1に示したような、上面を開口した箱形に組み立てられるために供される。
前記ハンドル式連結装置6、7は、共通する構成(左右対称構造)をなすので右方のハンドル式連結装置7を例に説明すると、図2に示したように、鋼板を平面視コ字状に折り曲げて形成した軸受け部材7aでラッチ棒7bを支持し、該ラッチ棒7bに延設されたハンドル7cを位置決め規制するハンドル受け7dが、前記軸受け部材7aと一連の曲げ成形により一体的に形成されている。ちなみに図中の符号7b’は、ラッチ棒7bの先端部に形成したフック部を示し、符号7eは、補強部材(アングル材)を示している。
そして、前記正面板2と前記右方の側面板5とを連結する場合は、先ず、前記正面板2を、前記パレット基台1の一辺部に所謂スライド式の引き抜き不能機構を利用して立設する。
次に、前記正面板2の右方に設けたハンドル式連結装置7のハンドル7cを、図2の状態から手前側へ90度回転させて引き寄せ、ラッチ棒7bの先端部に形成したフック部7b’を縦向きに位置決めする。
しかる後、右方の側面板5を略溝形鋼1bの溝内に斜めに立て込んで垂直に起立させる際に、当該側面板5の側縁部材5dに形成した縦長孔5f内へ前記縦向きのフック部7b’を挿通し、当該フック部7b’を右方の側面板5の面外方向へ突き出させる。
次に、前記ハンドル7cを90度回転させて、当該ハンドル7cの縦辺部をハンドル受け7d内へ納め、もって、正面板4と右方の側面板5とを連結する組立が行われる(図2参照)。
前記正面板2と右方の側面板5との連結状態を解除する場合は、図2の状態からハンドル7cを手前側へ90度回転させて引き寄せ、フック部7b’を前記縦長孔5fと同一の向きにする。そして、正面板2から右方の側面板を離脱させて、正面板2と側面板5との相互の結合を解く。
なお、前記ハンドル基台1と4つの面板2〜5とからなる組立式ボックスパレット10の構成は、あくまでも一例であり、本発明は、上面が開口された略箱形状をなし、所要の強度・剛性を備えた組立式ボックスパレットであれば、形態を問わない。また、図示例に係るハンドル式連結装置4、5の構成もあくまでも一例であり、例えば本出願人が先に出願した特願2015−515340等にも開示されているような、前記パレット基台1の四辺に沿って立てられた隣り合う面板同士を強固に連結し、又は連結を解除できる構成であれば、形態を問わない。
(所謂スライド式の引き抜き不能機構についての説明)
このスライド式の引き抜き不能機構は、パレット基台1側に設けた前記係止孔9と正面板2(又は背面板3)側に設けた前記ピンユニット8で実現される。
前記係止孔9は、図4に示したような略鍵穴状、さらに言えば、前記上下頭付きピン11の下端の頭部11bの外径(13mm程度)よりも幅広(15mm程度)の幅広部分9aと同頭部11bの径よりも幅狭(9mm程度)の幅狭部分9bとが連通されてなる形状で実施されている。なお、前記係止孔9の形状は略鍵穴状に限定されず、略ダルマ形状(ひょうたん形状)等、前記上下頭付きピン11の下端の頭部11bを挿入させることができ、かつ、スライドさせると当該頭部11bが上方へ引き抜き不能となる形状であればよい。
一方、前記係止孔9に対応する部位に設けられるピンユニット8は、図7、図8が分かりやすいように、上下頭付きピン11と筒状のピン支持体12とで構成されている。
前記上下頭付きピン11は、下端に頭部11b(外径12mm程度、長さ7mm程度)を備えたピン軸(外径8mm程度、長さ30mm程度)の上端部を前記筒状のピン支持体12へ貫通させて突き出し、当該突き出した上端部に頭部11a(外径12mm程度、長さ7mm程度)をねじ込み構成される。また、前記頭部11a、11bの基部の外周には、3mm程度の長さにわたって雄ねじが形成されている。
なお、前記頭部11a、11bは、同形・同大の略半球状(凸球面状)に形成されているが、同形・同大には限らない。また、前記頭部11a、11bの形状も略半球状に限定されるものではないが、下端の頭部11bについては、外方に露出(晒)されて他部材と接触する虞があるため、互い(頭部11bと他部材と)の損傷を回避するのに好適な滑らかな略半球状が好ましい。
前記筒状のピン支持体12は、前記上下頭付きピン11のピン軸が嵌挿可能な筒部12b(内径8.2mm程度)と、同筒部12bの下部に連設されて前記上下頭付きピン11の下端の頭部11bが収容可能な拡径部(収容部)12aと、同筒部12bの上部に連設されて前記上下頭付きピン11の上端の頭部11aを設置可能な拡径部(雌ねじ部)12cとを備えている。ちなみに、本実施例に係る前記拡径部(収容部)12aは、高さ8mm程度、内径12.6mm程度で実施され、前記拡径部(雌ねじ部)12cは、高さ3mm程度、内径12.6mm程度で実施されている。
前記筒状のピン支持体12を定着させる前記正面板2(又は背面板3)の下縁部材2cの所定の部位(本実施例では2箇所)には、図7に示したように、その上面部と下面部にそれぞれ、前記ピン支持体12を鉛直姿勢で嵌挿可能な丸孔が設けられている。この丸孔に前記ピン支持体12を嵌め込み、前記下縁部材2cの底面部と前記ピン支持体12の環状の底面部とを面一に揃えた状態(図7等参照)で全周溶接等の接合手段で一体的に固定され、もって、前記上下頭付きピン11とピン支持体12とからなるピンユニット8は、前記正面板2の下縁部材2cに一体的に固定される。
かくして、前記正面板2の下縁部材2cの管軸方向中央部に所要の間隔を開けて、バランスよく2箇所に、前記ピンユニット8が一体的に固定された構造を実現することができる。
上記構成のピンユニット8は、その上下頭付きピン11の上端の頭部11aをピン支持体12の上部に形成した拡径部(雌ねじ部)12cにねじ込んで固定したとき(使用時)、図7Bに示したように、下端の頭部11bを、正面板2の下縁部材2cの底面から下方へ突き出した状態を保持することができる。また、下端の頭部11bをピン支持体12の下部に形成した拡径部(収容部)12aにねじ込んで固定したとき(未使用時)、図7Aに示したように、当該下端の頭部11bを、ピン支持体12の収容部12a、ひいては正面板2の下縁部材2cの内部に収容させた状態を保持することができる。
ちなみに、この使用時、未使用時に係るねじ込み作業は、作業員が前記上下頭付きピン11の上端の頭部11a又は下端の頭部11bを右回り又は左回りに回動させるだけで容易に実施できる。このねじ込み作業は、作業員が当該頭部11a又は頭部11bを手指により回動させることもできるし、図8Bに破線で例示したように、当該頭部11a又は頭部11bの頭頂部にプラス(+)穴、マイナス(−)穴、六角穴、あるいは六角星型穴等の凹部(窪み部)を形成し、ドライバーや六角レンチ等の工具を用いて回動操作する手法で行うことも勿論できる。
したがって、本発明に係る組立式パレット10によると、図7Bに示したような、下方へ突き出した状態を保持した前記頭部11bを、前記パレット基台1の略溝形鋼1aに形成した係止孔9へ係合するにあたり、頭部11bを係止孔9の幅広部分9aへ挿入し、次いで幅狭部分9bへスライドさせると、当該頭部11b、ひいては正面板2(又は背面板3)が係止孔9に引き抜き不能な構成で立設することができるのである(図7C、D参照)。
(本発明に係る組立式パレット10の組み立て手法についての説明)
次に、上記構成の組立式パレット10の組み立て手法について、その一例を説明する。
なお、この組立作業は1人の作業員でも十分に行うことができる。また、以下に説明する面板2〜5の取り付け手順はあくまでも一例に過ぎない。
先ず、前記パレット基台1の一辺部(長辺部)に前記正面板2を立設する。
この場合、予め図7Bに示したように、前記上下頭付きピン11の上端の頭部11aをピン支持体12の上部に形成した拡径部(雌ねじ部)12cにねじ込んで固定して、下端の頭部11bを正面板2の下縁部材2cの底面から下方へ突き出した状態(突き出したピン軸の寸法は6mm程度)を保持しておく。ちなみに図7中、正面板2の面板2a(板厚が0.5mm未満)は図示の便宜上省略している。
そして、図7Cに示すように、前記正面板2を、その下端に突き出した前記頭部11bがパレット基台1の略溝形鋼1a(板厚は2〜4mm程度)に設けた係止孔9の幅広部分9aへ挿入された状態で鉛直に立て込み、次いで幅狭部分9b側にスライドさせる。このスライド操作により、前記頭部11b、ひいては正面板2の引き抜き不能な構成(抜け止め)が図られる。
次に、前記した同様の手法で背面板3をパレット基台1に対し引き抜き不能な構成で立設する。なお、図3Aに示したように、対応する略溝形鋼1a、1aに形成した係止孔9の向きは異なる。これは、経済性、作業性を考慮し、1種類の略溝形鋼1aで実施したからであり、係止孔9の向きは揃えた構成で実施することも勿論できる。
次に、前記正面板2と背面板3とが対面配置で立設された状態から、右方の側面板5を、その両端部の前方に突き出したフランジ部5d’が前記正面板2、背面板3に接触しないように留意しつつ、略溝形鋼1bの溝内に斜めに立て込み、次に垂直に起立させる際に、前記正面板2の右方のハンドル式連結装置7と前記背面板3の左方のハンドル式連結装置6の各ハンドル操作(詳しくは前記段落[0025]参照)を実施し、前記両側のフランジ5d’が前記正面板2、背面板3の外面に当接して面外方向へのずり動きを拘束する構成で、当該右方の側面板5が鉛直に起立した状態で位置決め固定される。
続いて、左方の側面板4を、前記右方の側面板5と同様の手法で位置決め固定し、もって、図1に示したように、安定状態で起立した隣り合う面板2、5(図2参照)等が相互に連結され、上面を開口した、高さ1000mm程度の箱形の組立式パレットが組み立てられる。
なお、前記側面板4、5とパレット基台1の略溝形鋼1bとの位置決めは、一例として、本実施例では従来から公知の手法に倣い、前記略溝形鋼1bの両端部に水平に突き出したダボ(突出部)に、前記側面板4、5の両端部に設けたダボ孔を嵌め込む構成で実施している。
以上、実施例について説明したが、本発明は、この限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
例えば、本実施例に係るピンユニット8は、ピン支持体12に上下頭付きピン11をねじで固定するねじ機構(固定式)で実施しているが、固定式に限定されるものではなく、ねじ機構等の固定手段を用いることなく前記頭部11bをピン支持体12(正面板2等)から出し入れ自在なフリーな構成でも同様に実施できる。
また、図9A〜Dに示したように、ピン支持体12の収容部aの深さを若干深く形成し、前記頭部11bをピン支持体12(正面板2等)から出し入れ自在なフリーな構成でも実施できるし(図9A参照)、固定したい場合はねじ機構を用いて固定する(図9B参照)、所謂二段階方式の構成でも同様に実施できる。
さらに、本実施例では、前記4つの面板のうち、対向する2つの面板(正面板2と背面板4)に対して所謂スライド式の引き抜き不能機構を適用しているが、4つの面板2〜5のすべてに適用することもできる。この場合、本実施例について言えば、右方の側面板5(又は左方の側面板4)の左右両端部に設けた側縁部材(アングル材)5dのフランジ部5d’がスライド操作の障害になるので、例えば、いずれか一方の側縁部材5dを着脱式で実施したり、いずれか一方のフランジ部5d’をヒンジ機構等を利用した折り曲げ式で実施したりすることが考えられる。
1 パレット基台
1a、1b 略溝形鋼
2 正面板
3 背面板
4、5 側面板
6、7 ハンドル式連結装置
8 ピンユニット
9 係止孔
9a 幅広部分
9b 幅狭部分
10 組立式パレット
11 上下頭付きピン
11a、11b 頭部
12 ピン支持体
12a 収容部
13 縦材
14 横材
15 束材
16 底面板

Claims (5)

  1. 平面が矩形のパレット基台の四辺に沿って正面板と背面板及び左右の側面板を立て、当該四辺の各面板をハンドル式連結装置で連結し、又は連結を解除することで組立・解体が可能に構成された組立式パレットにおいて、
    前記正面板と背面板及び/又は左右の側面板は、各下辺部に、上下端に頭部を備えた上下頭付きピンと、前記上下頭付きピンが貫通状態で上下動可能に支持され当該ピンの下端の頭部を出し入れ可能に収容する収容部を備えた筒状のピン支持体とからなるピンユニットが設けられていること、
    前記パレット基台は、前記上下頭付きピンの下端の頭部が挿入されてスライドさせると当該ピンが引き抜き不能となる係止孔が設けられ、前記係止孔に前記上下頭付きピンの下端の頭部が挿入された状態で、当該正面板と背面板及び/又は左右の側面板が前記パレット基台に対し上方に引き抜き不能に接続されていることを特徴とする、組立式パレット。
  2. 前記上下頭付きピンの上下端の頭部は、略半球状に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載した組立式パレット。
  3. 前記筒状のピン支持体の収容部の内周面には雌ねじが形成され、前記上下頭付きピンの下端の頭部の外周面には前記雌ねじにねじ込み可能な雄ねじが形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した組立式パレット。
  4. 前記筒状のピン支持体の上端部の内周面には雌ねじが形成され、前記上下頭付きピンの上端の頭部の外周面には前記雌ねじにねじ込み可能な雄ねじが形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載した組立式パレット。
  5. 前記係止孔は、略鍵穴状、又は略ダルマ形状に形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載した組立式パレット。
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