JP2018034526A - 空気通路開閉構造 - Google Patents

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和明 山田
洋介 原田
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洋介 原田
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Keigo Kamoto
啓悟 嘉本
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Abstract

【課題】軸の径方向に加振力が作用した場合に軸が振動しないようにして異音の発生を抑制する。
【解決手段】ダンパに駆動力を伝達する軸の外周面に設けた接触面51cを、左側ダンパ30の左側支軸部35の孔部35aの周縁部に接触させたので、本体軸部の外周面と孔部35aの内周面との間に多少の隙間が形成されていたとしても、軸が孔部35aに対して径方向に振動し難くなって異音の発生を抑制できる。接触面51cは、孔部35aへの挿入方向先端側へ向かって次第に中心線Xに近づくように形成したので、軸の接触面51cと孔部35aの周縁部とが線接触することになる。これにより、摺動抵抗が減少し、軸の回動及び左側ダンパ30の回動を阻害することはない。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば車両用空調装置や送風機に設けられる空気通路を開閉するための空気通路開閉構造に関し、特に、回動するダンパを備えた構造の技術分野に属する。
一般に、車両用空調装置は車室外の空気と車室内の空気の少なくとも一方を空調用空気として導入し、熱交換器等によって温度調節した後、車室の各部に供給するように構成されている。すなわち、例えば、特許文献1に開示されているように、車両用空調装置は、空気が流通する空気通路が形成されたケーシングと、ケーシングに支持されたダンパとを備えている。ダンパには、ケーシングに形成された孔部に挿入される軸が設けられており、この軸がケーシングの孔部に挿入された状態で該孔部の内周面に回動可能に支持されている。
特許文献1のダンパの軸には、径方向外方へ突出して周方向に延びる板状の座部がケーシングの内壁面と対向するように形成されている。この座部には、ケーシングの内壁面における孔部の周縁部に接触する突起が形成されている。この突起の形成によりダンパの自励振動を抑制している。
特開2008−74364号公報
ところで、ダンパの軸はケーシングの孔部に挿入した状態で、できるだけ少ない力で回動させなければならないので、軸の外周面と孔部の内周面との間に微小な隙間が存在している。このため、軸に対して空気流れや車体振動等による加振力が作用すると、軸が隙間の分だけ径方向に振動して孔部の内周面に当たり、このときに異音が発生して乗員の耳に届くことがある。
この異音の発生を解決するために、軸の外周面と孔部の内周面との間の隙間を無くすことが考えられるが、そのようにすると軸が回動しにくくなるという問題がある。
また、特許文献1のようにダンパの軸の座部に形成した突起をケーシングの内壁面における孔部の周縁部に対して接触させることも考えられるが、特許文献1では座部の突起が孔部の周縁部に対して軸方向から接触しているだけなので、径方向の加振力が作用したときには振動防止の効果が低く、異音の発生を抑制できないことが考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、軸の径方向に加振力が作用した場合に軸が振動しないようにして異音の発生を抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ダンパを備えた空気通路開閉構造において、上記ダンパに駆動力を伝達する軸と、上記軸が挿入される孔部を有する軸挿入部材とを備え、上記軸の外周面には、上記孔部の周縁部に接触する接触面が設けられ、上記接触面は、上記孔部への挿入方向先端側へ向かって次第に上記軸の中心線に近づくように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ダンパの軸を軸挿入部材の孔部に挿入すると、軸の接触面が孔部の周縁部に接触する。これにより、軸が径方向に振動し難くなって異音の発生が抑制される。このとき、接触面は、孔部への挿入方向先端側へ向かって次第に軸の中心線に近づくように形成されているので、軸の接触面と孔部の周縁部とが線接触することになる。これにより、摺動抵抗が減少し、軸の回動を阻害することはない。
第2の発明は、第1の発明において、上記接触面は、上記軸の周方向に連続して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、接触面が軸の周方向全体に亘って設けられているので、接触面を孔部の周縁部に接触させるだけで軸の中心線と孔部の中心線とが略一致するようになる。
第3の発明は、第1の発明において、上記接触面は、上記軸の周方向に断続して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、接触面が軸の周方向に部分的に設けられているので、孔部の周縁部への接触面積が少なくなり、軸の摺動抵抗がより一層減少する。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記空気通路開閉構造は、互いに同軸上に配置された第1ダンパと第2ダンパとを備え、上記孔部を有する上記軸挿入部材は、上記第1ダンパであり、上記軸は、上記第1ダンパの上記孔部に挿入されて上記第2ダンパ側へ突出するように形成され、上記軸における上記第2ダンパ側へ突出した部分が上記第2ダンパに結合されていることを特徴とする。
すなわち、第1ダンパと第2ダンパとが同軸上に配置されている場合に、軸を第1ダンパの孔部に挿入し、第2ダンパ側へ突出した部分を第2ダンパに結合することにより、軸によって第1ダンパを操作することなく、第2ダンパのみ操作することが可能になる。このような構造では、第1ダンパと軸との相対的な回動を許容する必要があるので、孔部と軸との間に隙間が形成されて異音が発生し易くなるが、本発明の接触面を軸に設けることで、上述したように摺動抵抗を減少させながら軸が振動し難くなるので、第1ダンパと軸との相対的な回動を阻害することなく、異音の発生が抑制される。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、上記軸には、該軸の外周面から径方向に突出するとともに、該軸に駆動力を伝達する駆動力伝達部が設けられ、上記接触面は、上記軸の外周面から上記駆動力伝達部まで延びていることを特徴とする。
この構成によれば、接触面が軸の外周面と駆動力伝達部とを繋ぐように延びることになるので、駆動力伝達部の強度が向上する。
第1の発明によれば、ダンパに駆動力を伝達する軸の外周面に、孔部の周縁部に接触する接触面を設け、接触面は、孔部への挿入方向先端側へ向かって次第に軸の中心線に近づくように形成したので、軸の回動を阻害することなく、異音の発生を抑制できる。
第2の発明によれば、軸の接触面が周方向に連続して設けられているので、接触面を孔部の周縁部に接触させるだけで軸の中心線と孔部の中心線とを略一致させることができ、芯合わせを容易にすることができる。
第3の発明によれば、軸の接触面が断続して設けられているので、軸の摺動抵抗をより一層減少させることができる。
第4の発明によれば、互いに同軸上に配置された第1ダンパと第2ダンパとを備え、軸を第1ダンパの孔部に挿入し、軸における第2ダンパ側へ突出した部分を第2ダンパに結合することで、第2ダンパのみ操作できる。この場合に、軸と第1ダンパとの摺動抵抗を減少させて第1ダンパと軸との相対的な回動を阻害することはなく、異音の発生を抑制できる。
第5の発明によれば、径方向に突出する駆動力伝達部と軸の外周面とを接触面によって繋ぐことができるので、接触面を利用して駆動力伝達部の強度を向上させることができる。
実施形態に係る空気通路開閉構造を備えた送風機の斜視図である。 図1におけるII−II線断面図である。 送風機の分解斜視図である。 図2のIV部拡大図である。 ダンパ、リンク及び軸の分解図である。 軸をダンパの孔部に挿入する途中の状態を示す断面図である。 軸をダンパの孔部に完全に挿入した状態を示す断面図である。 実施形態の変形例に係る軸の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る空気通路開閉構造Aを備えた送風機1の斜視図である。この送風機1は、図示しないが車両用空調装置の空調ユニットに空調用空気を送風するためのものであり、車室内の前端部に設けられたインストルメントパネル(図示せず)の内部に収容される。送風機1はインストルメントパネル内の助手席側(この実施形態では車両右側)に配置される一方、上記空調ユニットは車幅方向の略中央部に配置される。この実施形態の説明では、車両右側を単に「右」といい、車両左側を単に「左」といい、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」というものとする。
空調ユニットは、空調ケーシングに収容される冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を備えるとともに、送風機1から送風された空調用空気のうち、冷却用熱交換器を通過する空気量と加熱用熱交換器を通過する空気量とを変更するエアミックスダンパや、生成された調和空気を車室の各部(デフロスタ吹出口、ベント吹出口、ヒート吹出口等)に選択的に供給するための吹出方向切替ダンパ等を備えている。この空調ユニットは、車室外の空気のみを導入して温度調節すること、車室内の空気のみを導入して温度調節すること、及び、車室外の空気と車室内の空気を導入して温度調節することが可能に構成された内外気二層流ユニットである。
(送風機の全体構成)
送風機1は、空調ユニットの内外気二層流構造に対応するように、必要に応じて空調用空気を二層流状態で送風することができるように構成されている。すなわち、図2にも示すように、送風機1は、樹脂製の送風ケーシング2と、該ケーシング2の内部に形成された空気通路を開閉するための空気通路開閉構造Aと、送風ファン3と、ファン駆動モーター4と、エアフィルタ5とを備えている。図1に示すように、送風ケーシング2は、上下方向中間部において分割可能に構成されており、送風ケーシング2の略上半部を構成する上側ケーシング部材20と、送風ケーシング2の略下半部を構成する下側ケーシング部材21とを備えている。さらに、図3に示すように、上側ケーシング部材20は、左側部材22と右側部材23とに分割されている。尚、ケーシング2の分割構造はこれに限られるものではなく、自由に構成することができる。
上側ケーシング部材20の上部の前側には、車室外の空気(外気)を導入するための外気導入ダクト部20aが上方かつ前方へ突出するように形成されている。この外気導入ダクト部20aの先端部には、図示しないが車体のカウル部等に形成された車室外との連通孔が接続されるようになっている。一方、上側ケーシング部材20の上部の後側には、車室内の空気(内気)を導入するための複数の内気導入口20bが車室内に開口するように形成されている。内気導入口20bは上側ケーシング部材20の右側壁部の上部にも開口している。
図2に示すように、上側ケーシング部材20の内部には、該上側ケーシング部材20の上部から下部へ延びる空気導入通路(空気通路)20cが設けられている。空気導入通路20cは、外気導入ダクト部20aの下流端に連通するとともに、内気導入口20bにも連通しており、空気導入通路20cに外気及び内気の両方が導入可能になっている。
さらに、上側ケーシング部材20の内部には、空気導入通路20cに上側仕切部材24が配設されている。上側仕切部材24は、空気導入通路20cにおいて左右方向の中間部に配置されて前後方向に延びるとともに上下方向にも延びており、上側ケーシング部材20に固定されている。また、上側仕切部材24が配設される範囲は、空気導入通路20cの空気流れ方向中間部のみであり、この上側仕切部材24によって空気導入通路20cの中間部が左側通路20dと右側通路20eとに仕切られる。
上記エアフィルタ5は、空気導入通路20cにおける上側仕切部材24よりも空気流れ方向下流側に配設されている。エアフィルタ5は、濾過材をプリーツ状に折り曲げて構成された厚肉板状のものであり、略水平に延びる姿勢とされて上側ケーシング部材20に固定されている。
図2に示すように、下側ケーシング21の左側壁部には、空気送出ダクト部21aが左側へ突出するように形成されている。空気送出ダクト部21aの先端部は上記空調ユニットに接続されている。空気送出ダクト部21aの内部には、上下方向中間部に左右方向に延びる下側仕切部材25が設けられている。空気送出ダクト部21aの内部は、下側仕切部材25により上側送出通路21bと下側送出通路21cとに仕切られる。
下側ケーシング21の内部には、上側ファンケース26と、下側ファンケース27とが上下方向に並ぶように形成されている。ファン駆動モーター4は、下側ケーシング21の底壁部に固定されている。ファン駆動モーター4が有する出力軸4aは下側ファンケース27内を通って上側ファンケース26内に達するように上方へ延びている。送風ファン3は、上側ファンケース26の内部に配置される上側ファン3aと、下側ファンケース27の内部に配置される下側ファン3bとを有している。上側ファン3a及び下側ファン3bは、遠心式ファン(シロッコファン)であり、回転中心線が上下方向に延びる姿勢とされてファン駆動モーター4の出力軸4aに固定されている。
上側ファンケース26の下壁部は下側ファンケース27の上壁部と共通化されていて、この上側ファンケース26の下壁部には、上側ファンケース26の内部と下側ファンケース27の内部とを連通させる略円形の連通孔26bが形成されている。ファン駆動モーター4の出力軸4aは、連通孔26b内を通っている。
上側ファンケース26の上壁部には、略円形の上側ベルマウス開口部26aが上方に向けて開口するように形成されている。上側ベルマウス開口部26aは、空気導入通路20cのエアフィルタ5よりも下流側において上側仕切部材24よりも左側に連通している。上側ベルマウス開口部26aの周縁部は、全周が下方へ向けて湾曲形成されている。上方から見たとき、上側ベルマウス開口部26aと上記連通孔26bとは同心上に位置するように配置されている。また、上側ベルマウス開口部26aは連通孔26bよりも小径とされている。
下側ケーシング21の内部において上側ファンケース26及び下側ファンケース27の右側方には、該下側ケーシング21の上部から下部へ延びる中間通路21dが形成されている。中間通路21dの上部は、空気導入通路20cのエアフィルタ5よりも下流側において上側仕切部材24よりも右側に連通している。中間通路21dの下部は、下側ケーシング21の底壁部に沿って延びるように形成されている。
下側ファンケース27の下壁部は、下側ケーシング21の底壁部から上方に離れて形成されており、下側ファンケース27の下壁部と下側ケーシング21の底壁部との間に中間通路21dの下部が形成されている。下側ファンケース27の下壁部には、略円形の下側ベルマウス開口部27aが下方に向けて開口するように形成されている。下側ベルマウス開口部27aは中間通路21dの下部と連通している。下側ベルマウス開口部27aの周縁部は、全周が上方へ向けて湾曲形成されている。上方から見たとき、連通孔26bと下側ベルマウス開口部27aとは同心上に位置するように配置されている。また、下側ベルマウス開口部27aは上側ベルマウス開口部26aよりも大径とされている。
(空気通路開閉構造の構成)
次に、空気通路開閉構造Aの構成について説明する。図3に示すように、空気通路開閉構造Aは、左側ダンパ(軸挿入部材、第1ダンパ)30と、右側ダンパ(第2ダンパ)40と、軸50と、クランク部材60と、リンク70と、アクチュエータ71とを備えている。左側ダンパ30及び右側ダンパ40は、樹脂材からなるロータリーダンパであり、互いに同軸上に配置されて独立して回動するようになっている。
左側ダンパ30は空気導入通路20cの上側仕切部材24よりも左側である左側通路20dの内部に配設されており、左側通路20dを、内気導入口20bに連通させた状態と、外気導入ダクト部20aに連通させた状態と、内気導入口20b及び外気導入ダクト部20aの両方に連通させた状態とに切り替えるためのものである。右側ダンパ40は空気導入通路20cの上側仕切部材24よりも右側である右側通路20eの内部に配設されており、右側通路20eを、内気導入口20bに連通させた状態と、外気導入ダクト部20aに連通させた状態と、内気導入口20b及び外気導入ダクト部20aの両方に連通させた状態とに切り替えるためのものである。
右側ダンパ40は、閉塞板部41と、閉塞板部41の左右両側縁部から延びる左端板部42及び右端板部43と、閉塞板部41、左端板部42及び右端板部43の周縁部に設けられるシール材44とを有している。閉塞板部41は、内気導入口20bの上側仕切部材24よりも右側を閉塞し、また、外気導入ダクト部20aの上側仕切部材24よりも右側を閉塞するための部分であり、この実施形態では略矩形状とされている。
左端板部42及び右端板部43は側面視で三角形に近い形状とされている。左端板部42の端部には、略円形断面の左側支軸部45が左側へ突出するように設けられている。右端板部43の端部には、断面が略円形の右側支軸部46が右側へ突出するように設けられている。図2に示すように、右側支軸部46は、上側ケーシング部材20の右側壁部に左右方向に貫通するように形成された右側軸受孔20fに挿通されて回動可能に支持されている。図1にも示すように、右側支軸部46は、上側ケーシング部材20の右側壁部から右側へ突出している。
図2に示すように、左側支軸部45は、上側仕切部材24を左右方向に貫通するように、該上側仕切部材24に形成された軸受孔24aに挿通されて回動可能に支持されている。左側支軸部45は軸受孔24aに挿通された状態で上側仕切部材24から左側へ突出している。左側支軸部45の内部には、嵌合孔45aが左端面に開口して左側支軸部45内を右側へ延びるように形成されている。嵌合孔45aの断面形状は円形の一部を切り欠いた形状となっている。
左側ダンパ30は、閉塞板部31と、閉塞板部31の左右両側縁部から延びる左端板部32及び右端板部33と、閉塞板部31、左端板部32及び右端板部33の周縁部に設けられるシール材34とを有している。閉塞板部31は、内気導入口20bの上側仕切部材24よりも左側を閉塞し、また、外気導入ダクト部20aの上側仕切部材24よりも左側を閉塞するための部分であり、この実施形態では略矩形状とされている。
左端板部32及び右端板部33は右側ダンパ40と同様に側面視で三角形に近い形状とされている。左端板部32の端部には、左側支軸部35が左側へ突出するように設けられている。右端板部33の端部には、右側筒部36が設けられている。左側支軸部35は、上側ケーシング部材20の左側壁部に左右方向に貫通するように形成された左側軸受孔20hに挿通されて回動可能に支持されている。左側支軸部35は、上側ケーシング部材20の左側壁部から左側へ突出している。図6や図7等に示すように、左側支軸部35は孔部35aを有する中空軸部とされている。孔部35aは、左側支軸部35を左右方向に貫通して該左側支軸部35の左右両端部に開口している。孔部35aの断面は、両端に亘って同じ略円形とされている。孔部35aの中心線は左側支軸部35の中心線上に位置している。孔部35aには、後述する軸50の本体軸部51が左右方向に挿通可能になっている。また、左側支軸部35の外周面の周方向の一部には、切欠部35bが形成されている。
図2に示すように、右側筒部36は左右方向に延びており、左右両端が開口している。右側筒部36の内部には、右側ダンパ40の左側支軸部45における上側仕切部材24から左側へ突出した部分が挿入されている。右側ダンパ40の左側支軸部45は、右側筒部36に挿入された状態で回動可能となっている。つまり、右側筒部36は右側ダンパ40の左側支軸部45に支持されて右側ダンパ40と左側ダンパ30とが相対的に回動可能になっている。
図5に示すように、軸50は、左右方向に延びる本体軸部51と、本体軸部51の左端部に設けられた動力伝達部52とを備えており、図3に示すアクチュエータ71の出力(駆動力)を右側ダンパ40に伝達するためのものである。本体軸部51の左側は、図2に示すように左側ダンパ30の左側支軸部35の内部に挿通された状態で、相対的に回動可能となっている。また、本体軸部51の中間部は、左側通路20d内に位置しており、左側通路20dを左右方向に横切るように配置される。
本体軸部51は、左側ダンパ30の左側支軸部35の孔部35aに挿入されて該左側ダンパ30から右側ダンパ40側(右側)へ突出するように形成されている。具体的には、図2に示すように、本体軸部51の右端部は上側仕切部材24の軸受孔24aよりも右側に位置しており、この本体軸部51における右側ダンパ40側へ突出した部分が、右側ダンパ40の左側支軸部45に結合されている。すなわち、図5に示すように、本体軸部51の右側には、切欠部51aが形成されており、この本体軸部51の右側の断面形状は、右側ダンパ40の左側支軸部45の嵌合孔45a(図2に示す)の断面形状と略一致するようになっている。本体軸部51の右側における切欠部51aが形成された部分は、右側ダンパ40の左側支軸部45の嵌合孔45aに挿入された状態で該嵌合孔45aの内面に嵌合し、相対的に回動しないようになっている。
動力伝達部52は、本体軸部51に駆動力を伝達するための部分であり、本体軸部51の外周面から径方向に突出するように形成されている。この動力伝達部52と本体軸部51とは樹脂材により一体成形されている。動力伝達部52の先端側には、左側へ突出するピン52aが形成されている。
本体軸部51の外周面の左側には、左側ダンパ30の左側支軸部35の孔部35aの左側周縁部に接触する接触面51cが設けられている。接触面51cは、本体軸部51の周方向に連続して設けられており、本体軸部51における孔部35aへの挿入方向先端側(右側)へ向かって次第に本体軸部51の中心線Xに近づくように形成されている。すなわち、接触面51cの左縁部は、動力伝達部52の右側面における本体軸部51の外周面から離れた部分に連なっており、接触面51cは動力伝達部52の右側面から左側へ延び、接触面51cの右縁部が本体軸部51の外周面に連なっている。これにより、接触面51cは本体軸部51の外周面から駆動力伝達部52の右側面まで延びるテーパー面状となる。従って、接触面51cが本体軸部51の外周面と駆動力伝達部52とを繋ぐように延びることになるので、駆動力伝達部52の強度が向上する。
尚、この実施形態では接触面51cがテーパー面状である場合について説明するが、これに限らず、接触面51cが湾曲していてもよい。
クランク部材60には、左側ダンパ30の左側支軸部35を挿入可能な連結孔60aが形成されている。連結孔60aは、左側支軸部35の外周面に嵌合するように形成されている。すなわち、連結孔60aの内周面の形状は、左側支軸部35の切欠部35bが形成された部分の外周面の形状と略一致するように形成されている。そして、左側支軸部35の切欠部35bが形成された部分を連結孔60aに挿入することで、クランク部材60と左側支軸部35とが一体化して相対的に回動しなくなる。また、クランク部材60には、連結孔60aから径方向に離れた部分に、左側へ突出するピン60bが形成されている。さらに、図6及び図7に示すように、連結孔60aの右側の周縁部には、テーパー面60cが形成されている。
図3に示すように、リンク70は、板状部材からなるものであり、その略中心部が上側ケーシング部材20の左側部材22の左側壁部に対して回動可能に取り付けられている。リンク70には、動力伝達部52のピン52aが差し込まれる第1溝70aと、クランク部材60のピン60bが差し込まれる第2溝70bとが該リンク70の回動方向に延びるように形成されている。リンク70が回動することにより、第1溝70aに差し込まれている動力伝達部52のピン52aと、第2溝70bに差し込まれているクランク部材60のピン60bとに、所定のタイミングで中心線X周りの回動力を作用させるように構成されている。このリンク70の構成は従来から周知のものである。
アクチュエータ71はケーシング部材20の左側部材22の左側壁部に固定されている。アクチュエータ71の出力軸71aは、リンク70に結合されており、アクチュエータ71の出力がリンク70に対して該リンク70の回動方向に作用するようになっている。アクチュエータ71は従来から周知のものであり、図示しない空調コントロールユニットによって制御される。
尚、図2では、リンク70及びアクチュエータ71を省略している。
(送風機の動作)
次に、上記のように構成された送風機1の動作について説明する。この送風機1は、外気のみを導入する外気導入モードと、内気のみを導入する内気導入モードと、外気と内気の両方を導入する内外気二層流モードとの3つのモードのうちから任意の1つのモードに切り替えることができる。モードの切替は、例えば空調条件等に応じて空調コントロールユニットによって自動で行われるが、手動操作可能にしてもよい。
モードを切り替える際、右側ダンパ40の左側支軸部45は、左側ダンパ30の右側筒部36に挿入された状態で相対的に回動可能となっているので、右側ダンパ40と左側ダンパ30とは異なるタイミングで回動させることができるとともに、その回動量も個別に設定可能である。これはリンク70の第1溝70a及び第2溝70bの形状設定によって可能になる。
空調コントロールユニットが外気導入モードを選択すると、アクチュエータ71を作動させて、左側ダンパ30及び右側ダンパ40を共に後側へ回動させて内気導入口20bを全閉状態にする。すなわち、クランク部材60を中心線X周りに後側へ回動させると、このクランク部材60が取り付けられている左側ダンパ30に対して中心線X周りに後側へ回動力が作用して左側ダンパ30が後側へ回動する。また、軸50の動力伝達部52を中心線X周りに後側へ回動させると、この軸50が結合されている右側ダンパ40に対して中心線X周りに後側へ回動力が作用して右側ダンパ40が後側へ回動する。
この外気導入モードが選択された状態でファン駆動モーター4が作動すると、上側ファン3a及び下側ファン3bが回転して、外気が外気導入ダクト部20aから吸い込まれる。外気導入ダクト部20aに吸い込まれた外気は空調用空気としてエアフィルタ5を通過して濾過された後、上側仕切部材24よりも左側の左側通路20dを流通した空気が上側ベルマウス開口部26aから上側ファンケース26内に吸い込まれて上側送出通路21bから空調ユニットに送られる。また、上側仕切部材24よりも右側の右側通路20eを流通した空気は中間通路21dを流通して下側ベルマウス開口部27aから下側ファンケース27内に吸い込まれて下側送出通路21cから空調ユニットに送られる。
空調コントロールユニットが内気導入モードを選択すると、アクチュエータ71を作動させて、左側ダンパ30及び右側ダンパ40を共に前側へ回動させて外気導入ダクト部20aを全閉状態にする。すなわち、クランク部材60を中心線X周りに前側へ回動させて左側ダンパ30を前側へ回動させ、また、軸50の動力伝達部52を中心線X周りに前側へ回動させて右側ダンパ40を前側へ回動させる。
この内気導入モードが選択された状態でファン駆動モーター4が作動すると、内気が内気導入口20bから吸い込まれる。内気導入口20bから吸い込まれた内気は空調用空気としてエアフィルタ5を通過して濾過された後、上側仕切部材24よりも左側の左側通路20dを流通した空気が上側ベルマウス開口部26aから上側ファンケース26内に吸い込まれて上側送出通路21bから空調ユニットに送られる。また、上側仕切部材24よりも右側の右側通路20eを流通した空気は中間通路21dを流通して下側ベルマウス開口部27aから下側ファンケース27内に吸い込まれて下側送出通路21cから空調ユニットに送られる。
空調コントロールユニットが内外気二層流モードを選択すると、アクチュエータ71を作動させて、左側ダンパ30を後側へ回動させて内気導入口20bを全閉状態にし、右側ダンパ40を前側へ回動させて外気導入ダクト部20aを全閉状態にする。すなわち、クランク部材60を中心線X周りに前側へ回動させて左側ダンパ30を前側へ回動させ、また、軸50の動力伝達部52を中心線X周りに前側へ回動させて右側ダンパ40を前側へ回動させる。これにより、内気導入口20bと外気導入ダクト部20aとが開かれる。そして、外気導入ダクト部20aに吸い込まれた外気は空調用空気としてエアフィルタ5を通過して濾過された後、上側仕切部材24よりも左側の左側通路20dを流通して上側ベルマウス開口部26aから上側ファンケース26内に吸い込まれて上側送出通路21bから空調ユニットに送られる。また、内気導入口20bから吸い込まれた内気は空調用空気としてエアフィルタ5を通過して濾過された後、上側仕切部材24よりも右側の右側通路20e及び中間通路21dを流通して下側ベルマウス開口部27aから下側ファンケース27内に吸い込まれて下側送出通路21cから空調ユニットに送られる。
(実施形態の作用効果)
この実施形態に係る送風機1によれば、右側ダンパ40に駆動力を伝達する軸50の外周面に設けた接触面51cを、左側ダンパ30の左側支軸部35の孔部35aの周縁部に接触させたので、本体軸部51の外周面と孔部35aの内周面との間に多少の隙間が形成されていたとしても、軸50が孔部35aに対して径方向に振動し難くなって異音の発生を抑制できる。本体軸部51の外周面と孔部35aの内周面との間に多少の隙間が形成されていることで、軸50の回動に要する力が少なくて済む。
そして、接触面51cは、孔部35aへの挿入方向先端側へ向かって次第に中心線Xに近づくように形成したので、軸50の接触面51cと孔部35aの周縁部とが線接触することになる。これにより、摺動抵抗が減少し、軸50の回動及び左側ダンパ30の回動を阻害することはない。
また、軸50の接触面51cが周方向に連続して設けられているので、接触面51cを孔部35aの周縁部に接触させるだけで軸50の中心線Xと孔部35aの中心線とを略一致させることができ、芯合わせを容易にすることができる。これにより、組み立て時の作業性を良好にすることができる。
また、左側ダンパ30と右側ダンパ40を相対的に回動させて内外気二層流モードとすることができる。これにより、低湿度の外気をフロントウインド近傍に供給して曇りを抑制しながら、内気を車室内に循環させながら足元近傍に供給して暖房効率を向上させることができる。
また、図8に示す実施形態の変形例のように、軸50の接触面50cを軸50の周方向に断続して設けてもよい。この場合、軸50に複数の接触面50cが互いに周方向に間隔をあけて設けられることになるので、孔部35aの周縁部への接触面積が少なくなり、軸50の摺動抵抗がより一層減少する。
尚、上記実施形態では、2つのダンパを左右方向に並ぶように配置したが、これに限らず、例えば前後方向に並ぶように配置してもよい。
また、本発明は内外気二層流モードを有しない空調ユニット用の送風機に適用することもできる。例えば、図示しないが、軸が挿入される孔部を有する軸挿入部材としては、送風機のケーシングとすることができ、この場合、ケーシングに形成された孔部に軸を挿入し、軸の接触面を孔部の周縁部に線接触させるようにすればよい。
また、本発明は、送風機1以外にも空気通路を有する各種装置に適用することができ、例えば、車両用空調装置のエアミックスダンパや吹出方向切替ダンパ等に駆動力を伝達する軸に同様な接触面を設けることもできる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る空気通路開閉構造は、例えば空調ユニットに空調用空気を送る送風ユニットとして使用することができる。
1 送風機
30 左側ダンパ(軸挿入部材、第1ダンパ)
35a 孔部
40 右側ダンパ(第2ダンパ)
50 軸
51c 接触面
52 動力伝達部
A 空気通路開閉構造

Claims (5)

  1. ダンパを備えた空気通路開閉構造において、
    上記ダンパに駆動力を伝達する軸と、
    上記軸が挿入される孔部を有する軸挿入部材とを備え、
    上記軸の外周面には、上記孔部の周縁部に接触する接触面が設けられ、
    上記接触面は、上記孔部への挿入方向先端側へ向かって次第に上記軸の中心線に近づくように形成されていることを特徴とする空気通路開閉構造。
  2. 請求項1に記載の空気通路開閉構造において、
    上記接触面は、上記軸の周方向に連続して設けられていることを特徴とする空気通路開閉構造。
  3. 請求項1に記載の空気通路開閉構造において、
    上記接触面は、上記軸の周方向に断続して設けられていることを特徴とする空気通路開閉構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の空気通路開閉構造において、
    上記空気通路開閉構造は、互いに同軸上に配置された第1ダンパと第2ダンパとを備え、
    上記孔部を有する上記軸挿入部材は、上記第1ダンパであり、
    上記軸は、上記第1ダンパの上記孔部に挿入されて上記第2ダンパ側へ突出するように形成され、
    上記軸における上記第2ダンパ側へ突出した部分が上記第2ダンパに結合されていることを特徴とする空気通路開閉構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の空気通路開閉構造において、
    上記軸には、該軸の外周面から径方向に突出するとともに、該軸に駆動力を伝達する駆動力伝達部が設けられ、
    上記接触面は、上記軸の外周面から上記駆動力伝達部まで延びていることを特徴とする空気通路開閉構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024174935A1 (zh) * 2023-02-20 2024-08-29 法雷奥汽车空调湖北有限公司 一种空调模块

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