JP2018033207A - 直流電圧供給回路 - Google Patents

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Teruhiro Kitamura
彰宏 北村
智明 田所
Tomoaki Tadokoro
智明 田所
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Abstract

【課題】 異常発熱に対するより安全な保護機能を備えた直流電圧供給回路を提供する。【解決手段】 正電位ライン1に挿入された電界効果トランジスタFETと、正電位ライン1と負電位ライン2との間に挿入された第1固定抵抗R1と正特性サーミスタPTCとの分圧回路6と、アノードAが正電位ライン1に、ゲートGが分圧回路6の接続点Xに、カソードKが第2固定抵抗R2を介して負電位ライン2に接続されたサイリスタSCRと、サイリスタSCRと並列に接続された第3固定抵抗R3と、を備え、異常発熱が発生して正特性サーミスタPTCの抵抗値が上昇することにより、サイリスタSCRがオン状態になり、その結果、電界効果トランジスタFETがオフ状態になり、直流電圧供給を停止するようにした。【選択図】 図1

Description

本発明は、直流電源から負荷に直流電圧を供給する直流電圧供給回路に関し、更に詳しくは、異常発熱に対するより安全な保護機能を備えた直流電圧供給回路に関する。
直流電源から負荷に直流電圧を供給する直流電圧供給回路において、過電流や、異常発熱が発生した場合には、負荷への電圧の供給を停止し、より重大な事態の発生を未然に防止することが重要である。
特許文献1(特開平5−260647号公報)に、そのような機能を備えた直流電圧供給回路が開示されている。
図7に、特許文献1に開示された直流電圧供給回路(電流遮断装置)1100を示す。
直流電圧供給回路1100は、直流電源101を備える。直流電源101は、正電位ライン102と負電位ライン103とを経由して、負荷(負荷側基板)104に直流電圧を供給する。
直流電圧供給回路1100の正電位ライン102に、正特性サーミスタ105が挿入されている。
直流電圧供給回路1100は、過電流や、異常発熱が発生した場合に、正特性サーミスタ105の抵抗値が上昇し、直流電源101から負荷104への直流電圧の供給を停止する。
特開平5-26047号公報
特許文献1に開示された直流電圧供給回路1100には、直流電源101から負荷104への電力の供給が停止された後に、正特性サーミスタ105が自然に冷却されると、正特性サーミスタ105の抵抗値が降下し、直流電源101から負荷104への直流電圧の供給が自動的に再開してしまうという問題があった。
すなわち、直流電源101から負荷104への直流電圧の供給が停止された後に、過電流や異常発熱の原因となった短絡等の原因が解消されていれば良いが、短絡等の原因が解消されていないまま直流電圧の供給が再開されると、再度、過電流や異常発熱が発生するという問題があった。そして、再度の過電流や異常発熱において、再度の直流電圧の供給の停止に失敗すると、発煙、発火などの更に重大な事態が発生してしまう虞があった。
本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされたものであり、その手段として本発明の直流電圧供給回路は、正電位ラインと、負電位ラインと、を備え、更に、正電位ラインに挿入された半導体スイッチと、正電位ラインと負電位ラインとの間に挿入された、第1固定抵抗と、異常発熱を監視するためのサーミスタとが直列に接続された分圧回路と、アノードが正電位ラインに接続され、ゲートが分圧回路の第1固定抵抗とサーミスタとの接続点に接続され、カソードが第2固定抵抗を介して負電位ラインに接続されたサイリスタと、サイリスタのアノードとカソードとの間に並列に接続された、第3固定抵抗と、を備え、異常発熱が発生し、サーミスタの抵抗値が変動することにより、分圧回路の第1固定抵抗とサーミスタとの接続点の電圧が変動し、分圧回路の第1固定抵抗とサーミスタとの接続点の電圧が変動することにより、サイリスタがオンし、サイリスタがオンすることにより、半導体スイッチがオフになり、正電位ラインの直流電圧供給を停止する、異常発熱に対する保護機能を備えたものとした。かかる構成からなる本発明の直流電圧供給回路は、半導体スイッチによって正電位ラインの直流電圧供給が停止された後に、サーミスタが自然に冷却されても、直流電圧供給が自動的に再開されることがない。
サイリスタが、PNP型トランジスタとNPN型トランジスタとで構成され、PNP型トランジスタのコレクタと、NPN型トランジスタのベースとが接続され、PNP型トランジスタのベースと、NPN型トランジスタのコレクタとが接続され、PNP型トランジスタのエミッタが、サイリスタのアノードに該当し、PNP型トランジスタのコレクタとNPN型トランジスタのベースとの接続点が、サイリスタのゲートに該当するものであっても良い。すなわち、サイリスタは、単体の電子部品である必要はなく、複数のトランジスタで構成しても良い。
サーミスタが正特性サーミスタであり、分圧回路の第1固定抵抗側の端部が、正電位ラインに接続され、分圧回路の正特性サーミスタ側の端部が、負電位ラインに接続されたものとすることができる。この場合には、異常発熱が発生し、正特性サーミスタの温度が上昇し、正特性サーミスタの抵抗値が上昇すると、分圧回路の第1固定抵抗と正特性サーミスタとの接続点の電圧が上昇し、サイリスタがオンされる。
あるいは、サーミスタが負特性サーミスタであり、分圧回路の負特性サーミスタ側の端部が、正電位ラインに接続され、分圧回路の第1固定抵抗側の端部が、負電位ラインに接続されたものとすることができる。この場合には、異常発熱が発生し、負特性サーミスタの温度が上昇し、負特性サーミスタの抵抗値が降下すると、分圧回路の負特性サーミスタと第1固定抵抗との接続点の電圧が上昇し、サイリスタがオンされる。
分圧回路のサーミスタと並列にコンデンサが接続されていることも好ましい。この場合には、そのコンデンサを経由してノイズを負電位ラインに落とすことができるため、ノイズによる誤作動によってサイリスタがオンされることを抑制できる。
正電位ラインおよび負電位ラインが、それぞれ、途中で分断され、分断された正電位ラインおよび負電位ラインが、併せて、1対のコネクタで接続され、サーミスタが、コネクタ近傍の異常発熱を監視するようにしても良い。この場合には、コネクタの接続点に異物が挟まること等を原因とする異常発熱をサーミスタにより検知して、正電位ラインの直流電圧供給を停止させることができる。コネクタには、たとえば、USBコネクタを使用することができる。
本発明の直流電圧供給回路は、異常発熱を検知して、正電位ラインの直流電圧供給を停止した後に、サーミスタが自然に冷却されて温度が降下しても、サイリスタがオン状態を継続し、半導体スイッチがオフ状態を継続するため、直流電圧供給が自動的に再開されることがない。したがって、正電位ラインの直流電圧供給が停止した後に、直流電源をいったん停止させ、異常発熱の原因を調べ、異常発熱の原因を取り除いたうえで、改めて直流電源を立ち上げることにより、直流電圧供給を安全に再開させることができる。
第1実施形態にかかる直流電圧供給回路100の等価回路図である。 第2実施形態にかかる直流電圧供給回路200の等価回路図である。 第3実施形態にかかる直流電圧供給回路300の等価回路図である。 第4実施形態にかかる直流電圧供給回路400の等価回路図である。 第5実施形態にかかる直流電圧供給回路500の等価回路図である。 第6実施形態にかかる直流電圧供給回路600を、アダプタ51、ケーブル52、USBコネクタ53、電子機器54に組込んだ場合の説明図である。 特許文献1に開示された直流電圧供給回路1100の等価回路図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、実施形態の理解を助けるためのものであり、必ずしも厳密に描画されていない場合がある。たとえば、描画された構成要素ないし構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
図1に、第1実施形態にかかる直流電圧供給回路100を示す。ただし、図1は、直流電圧供給回路100の等価回路図である。
直流電圧供給回路100は、正電位ライン1と負電位ライン2とを備える。正電位ライン1および負電位ライン2は、それぞれ、一端が直流電源3に接続され、他端が負荷4に接続されている。
正電位ライン1に、電源スイッチ5が接続されている。
また、正電位ライン1に、半導体スイッチとして電界効果トランジスタFETが接続されている。より具体的には、正電位ライン1の直流電源3側に電界効果トランジスタFETのソースSが接続され、正電位ライン1の負荷4側に電界効果トランジスタFETのドレインDが接続されている。
正電位ライン1と負電位ライン2との間に、分圧回路6が接続されている。分圧回路6は、第1固定抵抗R1と、正特性サーミスタPTCとが、接続点Xにおいて、直列に接続されたものからなる。分圧回路6の第1固定抵抗R1側が、正電位ライン1に接続されている。分圧回路6の正特性サーミスタPTC側が、負電位ライン2に接続されている。正特性サーミスタPTCは、異常発熱を監視するためのものであり、直流電圧供給回路100において、異常発熱を監視したい所定の位置に配置されている。
直流電圧供給回路100は、PNP型トランジスタQ1と、NPN型トランジスタQ2とで構成されるサイリスタSCRを備えている。サイリスタSCRにおいて、PNP型トランジスタQ1のコレクタCとNPN型トランジスタQ2のベースBとが接続され、PNP型トランジスタQ1のベースBとNPN型トランジスタQ2のコレクタCとが接続されている。
PNP型トランジスタQ1のエミッタEが、サイリスタSCRのアノードAに該当する。PNP型トランジスタQ1のコレクタCとNPN型トランジスタQ2のベースBとの接続点が、サイリスタSCRのゲートGに該当する。NPN型トランジスタQ2のエミッタEが、SCRサイリスタのカソードKに該当する。
サイリスタSCRのアノードAが、正電位ライン1に接続されている。サイリスタSCRのゲートGが、分圧回路6の第1固定抵抗R1と正特性サーミスタPTCとの接続点Xに接続されている。サイリスタSCRのカソードKが、第2固定抵抗R2を介して負電位ライン2に接続されている。なお、サイリスタSCR(カソードK)と第2固定抵抗R2とは、接続点Yにおいて、直列に接続されている
サイリスタSCRのアノードAとカソードKとの間に、並列に、第3固定抵抗R3が接続されている。すなわち、正電位ライン1と接続点Yとの間に、第3固定抵抗R3が接続されている。
サイリスタSCRのカソードKと第2固定抵抗R2と第3固定抵抗R3との接続点、すなわち接続点Yが、電界効果トランジスタFETのゲートGに接続されている。
かかる構成からなる直流電圧供給回路100は、次のように作動する。
直流電圧供給回路100の電源スイッチ5をオンにすると、直流電源3から負荷4に、直流電圧が供給される。すなわち、電源スイッチ5をオンにした初期状態においては、電界効果トランジスタFETはオン状態にあり、直流電源3から負荷4に直流電圧が供給される。
このとき、サイリスタSCRはオフ状態にある。すなわち、第1固定抵抗R1の抵抗値と正特性サーミスタPTCの抵抗値とによって定まる、分圧回路6の接続点Xの電圧は、サイリスタSCRをオンにする閾値電圧よりも低い状態にある。また、電界効果トランジスタFETのゲートGの電圧、すなわち接続点Yの電圧は、第3固定抵抗R3と第2固定抵抗R2とで分圧回路(分圧回路6とは別のもの)が構成されるため、正電位ライン1の電圧よりも低い状態にある。そして、電界効果トランジスタFETのゲートGの電圧が、正電位ライン1の電圧よりも低い状態にあるため、上述のとおり、電界効果トランジスタFETはオン状態にある。
直流電源3から負荷4に直流電圧が供給されている状態において、何らかの原因により異常発熱が発生すると、正特性サーミスタPTCの温度が上昇する。正特性サーミスタPTCの温度が上昇すると、正特性サーミスタPTCの抵抗値が上昇し、分圧回路6の接続点Xの電圧が上昇する。
そして、分圧回路6の接続点Xの電圧が上昇し、サイリスタSCRのゲートGの電圧が、サイリスタSCRをオンにする閾値電圧を超えると、まずNPN型トランジスタQ2がオンし、続いてPNP型トランジスタQ1がオンし、サイリスタSCRのアノードAとカソードKとの間が導通する。すなわち、サイリスタSCRがオン状態になる。
そして、サイリスタSCRがオン状態になることにより、電界効果トランジスタFETがオフとなり、電界効果トランジスタFETによって、直流電源3から負荷4への直流電圧の供給が停止される。すなわち、直流電圧供給回路100は、正特性サーミスタPTCによって異常発熱を検知することにより、直流電源3から負荷4への直流電圧の供給を停止する。
サイリスタSCRは、いったんオン状態になると、電源スイッチ5をオフにしない限り、オフ状態には戻らない。すなわち、直流電源3から負荷4への直流電圧の供給が停止されて、異常発熱が停止し、正特性サーミスタPTCが自然に冷却され、正特性サーミスタPTCの抵抗値が降下し、分圧回路6の接続点Xの電圧がサイリスタSCRをオンにする閾値電圧を下回っても、サイリスタSCRはオフ状態には戻らない。これは、いったん、NPN型トランジスタQ2がオンし、それに伴ってPNP型トランジスタQ1がオンすると、分圧回路6の接続点Xの電圧が低下しても、NPN型トランジスタQ2のベースBにPNP型トランジスタQ1のコレクタCの電流(電圧)が印加され続けるため、NPN型トランジスタQ2がオン状態を継続し、それに伴ってPNP型トランジスタQ1もオン状態を継続するからである。
したがって、直流電圧供給回路100は、直流電源3から負荷4への直流電圧の供給が停止されることにより、異常発熱が停止し、正特性サーミスタPTCが自然に冷却され、正特性サーミスタPTCの抵抗値が降下し、分圧回路6の接続点Xの電圧がサイリスタSCRをオンにする閾値電圧を下回っても、電界効果トランジスタFETはオン状態にはならず、直流電圧の供給が自動的に再開されることはない。
以上のように、直流電圧供給回路100は、異常発熱により、いったん直流電源3から負荷4への直流電圧の供給が停止されると、その後に正特性サーミスタPTCの温度が降下したとしても、いったん電源スイッチ5をオフにし、再度、電源スイッチ5をオンにしない限り、直流電源3から負荷4への直流電圧の供給が再開されることはない。
したがって、本実施形態にかかる直流電圧供給回路100においては、直流電源3から負荷4への直流電圧の供給が停止した後に、電源スイッチ5をオフにし、異常発熱の原因を調べ、異常発熱の原因を取り除いたうえで、改めて電源スイッチ5をオンにすることにより、安全に直流電圧の供給を再開させることができる。
[第2実施形態]
図2に、第2実施形態にかかる直流電圧供給回路200を示す。ただし、図2は、直流電圧供給回路200の等価回路図である。
直流電圧供給回路200は、第1実施形態にかかる直流電圧供給回路100の一部に変更を加えた。
直流電圧供給回路100では、分圧回路6が、直列に接続された第1固定抵抗R1と正特性サーミスタPTCとで構成され、第1固定抵抗R1側が正電位ライン1に接続され、正特性サーミスタPTC側が負電位ライン2に接続されていた。直流電圧供給回路200は、これに変更を加え、分圧回路16を、直列に接続された負特性サーミスタNTCと第1固定抵抗R11とで構成し、負特性サーミスタNTC側を正電位ライン1に接続し、第1固定抵抗R11側を負電位ライン2に接続した。直流電圧供給回路200の他の構成は、直流電圧供給回路100と同じにした。
直流電圧供給回路200では、異常発熱が発生すると、負特性サーミスタNTCの温度が上昇し、負特性サーミスタNTCの抵抗値が降下し、分圧回路16の接続点Xの電圧が上昇する。そして、分圧回路6の接続点Xの電圧が、サイリスタSCRをオンにする閾値電圧を超えることにより、サイリスタSCRがオンされる。その結果、電界効果トランジスタFETのゲートGの電圧が正電位ライン1の電圧と等しくなり、電界効果トランジスタFETがオフとなり、電界効果トランジスタFETによって直流電源3から負荷4への直流電圧の供給が停止される。
本実施形態にかかる直流電圧供給回路200も、異常発熱により直流電圧の供給が停止した後には、その後に負特性サーミスタNTCの温度が降下したとしても、いったん電源スイッチ5をオフにし、改めて電源スイッチ5をオンにしなければ直流電圧の供給が再開されないため、異常発熱の原因を調べ、異常発熱の原因を取り除いたうえで、安全に直流電圧の供給を再開させることができる。
[第3実施形態]
図3に、第3実施形態にかかる直流電圧供給回路300を示す。ただし、図3は、直流電圧供給回路300の等価回路図である。
直流電圧供給回路300も、第1実施形態にかかる直流電圧供給回路100の一部に変更を加えた。
直流電圧供給回路300は、直流電圧供給回路100の分圧回路6の正特性サーミスタPTCと並列に、更に、コンデンサC1を接続した。
直流電圧供給回路300は、コンデンサC1を付加したことにより、ノイズによる誤作動によってサイリスタSCRがオン状態になり、その結果、電界効果トランジスタFETがオフ状態になり、誤って直流電源3から負荷4への直流電圧の供給が停止されることが回避されている。すなわち、直流電圧供給回路300においては、サイリスタSCRのゲートGにノイズが印加されても、そのノイズをコンデンサC1経由で負電位ライン2に落とすことができるため、ノイズによる誤作動によってサイリスタSCRがオン状態になることがなく、さらに電界効果トランジスタFETがオフ状態になることがなく、誤って直流電源3から負荷4への直流電圧の供給が停止されることがない。
本実施形態にかかる直流電圧供給回路300は、直流電圧供給回路100の奏する効果に加えて、ノイズによる誤作動によって直流電源3から負荷4への直流電圧の供給が停止されることがないという効果も奏している。
[第4実施形態]
図4に、第4実施形態にかかる直流電圧供給回路400を示す。ただし、図4は、直流電圧供給回路400の等価回路図である。
直流電圧供給回路400も、第1実施形態にかかる直流電圧供給回路100の一部に変更を加えた。
直流電圧供給回路100では、半導体スイッチとして、正電位ライン1に電界効果トランジスタFETを接続していた。直流電圧供給回路400は、これに変更を加え、半導体スイッチとして、正電位ライン1に、PNP型トランジスタQ3を接続した。より具体的には、PNP型トランジスタQ3のエミッタEを、正電位ライン1の直流電源3側に接続した。PNP型トランジスタQ3のコレクタCを、正電位ライン1の負荷4側に接続した。PNP型トランジスタQ3のベースBを、サイリスタSCRと第2固定抵抗R2と第3固定抵抗との接続点Yに接続した。直流電圧供給回路400の他の構成は、直流電圧供給回路100と同じにした。
直流電圧供給回路400も、直流電圧供給回路100と同等に作動する。
一般に、直流電圧供給回路400が半導体スイッチとして使用したPNP型トランジスタQ3は、直流電圧供給回路100が半導体スイッチとして使用した電界効果トランジスタFETよりも安価である。
直流電圧供給回路400によれば、直流電圧供給回路100と同等の機能を備えた直流電圧供給回路を、直流電圧供給回路100よりも安価に作製することができる。
[第5実施形態]
図5に、第5実施形態にかかる直流電圧供給回路500を示す。ただし、図5は、直流電圧供給回路500の等価回路図である。
直流電圧供給回路500も、第1実施形態にかかる直流電圧供給回路100の一部に変更を加えた。
直流電圧供給回路100では、サイリスタSCRが、PNP型トランジスタQ1とNPN型トランジスタQ2とで構成されていた。直流電圧供給回路500は、これに変更を加え、サイリスタSCRとして、単体の電子部品を使用した。直流電圧供給回路400の他の構成は、直流電圧供給回路100と同じにした。
単体の電子部品からなるサイリスタSCRも、PNP型トランジスタQ1とNPN型トランジスタQ2とで構成されたサイリスタSCRと同等に機能する。
このように、本発明の直流電圧供給回路において使用するサイリスタSCRは、PNP型トランジスタQ1とNPN型トランジスタQ2とで構成しても良いし、単体の電子部品であっても良い。
[第6実施形態]
図6に、第6実施形態にかかる直流電圧供給回路600を示す。ただし、図6は、直流電圧供給回路600の説明図である。
直流電圧供給回路600は、第5実施形態にかかる直流電圧供給回路500を、アダプタ51、ケーブル52、USBコネクタ53、電子機器54に組込んだものである。なお、USBとは、ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)を略したものであり、コンピュータ等の情報機器に周辺機器を接続するためのシリアルバス規格の1つである。
アダプタ51は、直流電源3と電源スイッチ5とを備える。直流電源3は、たとえば、交流の商用電源を、所望の電圧の直流に変換した電源である。なお、本実施形態においてはアダプタ51を使用したが、アダプタ51に代えて、パーソナルコンピュータなどの電源を、直流電源として使用しても良い。また、電源スイッチ5は必須のものではなく、後述するUSBコネクタ53のオス型USBコネクタ53aとメス型USBコネクタ53bとを、嵌合、離脱させることにより、電源スイッチ5の代わりとすることもできる。
ケーブル52には、複数の信号ライン55と、正電位ライン1と、負電位ライン2とが含まれている。信号ライン55は、アダプタ51と電子機器54との間の信号交換に使用される。また、上述したように、アダプタ51に代えてパーソナルコンピュータを使用した場合には、信号ライン55は、パーソナルコンピュータと電子機器54との間の信号交換に使用される。
USBコネクタ53は、オス型USBコネクタ53aと、メス型USBコネクタ53bとで構成されている。オス型USBコネクタ53aとメス型USBコネクタ53bとは、相互に、嵌合と離脱とが可能になっている。オス型USBコネクタ53aとメス型USBコネクタ53bとは、それぞれ接点を備え、それぞれの接点どうしを接触させることにより、所定のラインどうしの電気的接続をはかることができる。
オス型USBコネクタ53aは、ケーブル52を介して、アダプタ51に接続されている。メス型USBコネクタ53bは、電子機器54の筐体に取付けられている。
オス型USBコネクタ53aの絶縁体部分には、第1固定抵抗R1と正特性サーミスタPTCとからなる分圧回路6が埋設されている。第1固定抵抗R1は、一端が正電位ライン1に接続され、他端が接続点Xに接続されている。正特性サーミスタPTCは、一端が負電位ライン2に接続され、他端が接続点Xに接続されている。接続点Xは、メス型USBコネクタ53bを経由して、異常発熱検知ライン56によって、電子機器54内に設けられたサイリスタSCRのゲートGに接続されている。
電子機器54の種類は任意であるが、たとえば、携帯電話、スマートフォン、音楽プレーヤーなどである。電子機器54の内部には、サイリスタSCR、電界効果トランジスタFET、第2固定抵抗R2、第3固定抵抗R3、負荷4が設けられている。負荷4は、たとえば、電子機器54の蓄電池などである。
上述したとおり、サイリスタSCRのゲートGが、分圧回路6の接続点Xに接続されている。また、サイリスタSCRのアノードAが、正電位ライン1に接続されている。サイリスタSCRのカソードKが、第2固定抵抗R2を介して、負電位ライン2に接続されている。
サイリスタSCRのアノードAとカソードKとの間に、並列に、第3固定抵抗R3が接続されている。すなわち、正電位ライン1と接続点Yとの間に、第3固定抵抗R3が接続されている。
正電位ライン1に、半導体スイッチとして電界効果トランジスタFETが接続されている。より具体的には、電界効果トランジスタFETのソースSが、正電位ライン1の直流電源3側に接続されている。電界効果トランジスタFETのドレインDが、正電位ライン1の負荷4側に接続されている。電界効果トランジスタFETのゲートGが、サイリスタSCRのカソードと、第2固定抵抗R2と、第3固定抵抗R3との接続点に接続されている。
直流電圧供給回路600においては、正電位ライン1および負電位ライン2を経由して、直流電源3から負荷4へ直流電圧が供給される。なお、上述したとおり、正電位ライン1および負電位ライン2は、それぞれ、途中で分断され、分断された正電位ライン1および負電位ライン2が、併せて、オス型USBコネクタ53aおよびメス型USBコネクタ53bからなるUSBコネクタによって接続されている。
直流電圧供給回路600は、正特性サーミスタPTCによってUSB53近傍の異常発熱を監視し、異常発熱を検知した場合には、サイリスタSCRをオン状態にし、さらに電界効果トランジスタFETをオフ状態にして、直流電源3から負荷4へ直流電圧の供給を停止させる。
直流電圧供給回路600は、異常発熱を検知して、直流電圧供給を停止した後に、正特性サーミスタPTCが自然に冷却されて温度が降下しても、電源スイッチ5をオフにしない限り、サイリスタSCRがオン状態を継続し、電界効果トランジスタFETがオフ状態を継続し、直流電圧の供給が自動的に再開されることがない。したがって、直流電圧供給回路600は、直流電圧の供給が停止した後に、いったん電源スイッチ5をオフにし、異常発熱の原因を調べ、異常発熱の原因を取り除いたうえで、改めて電源スイッチ5をオンにすることにより、直流電圧の供給を安全に再開させることができる。
以上、第1実施形態〜第6実施形態にかかる直流電圧供給回路100〜600について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って、種々の変更を加えることができる。
たとえば、各実施形態の等価回路図は、本発明に関連する構成を抜き出して示したものであり、他の電子部品や、他の機能が付加されても良い。また、本発明の趣旨を損なわない範囲で、回路が変更されても良い。
また、直流電圧供給回路600では、コネクタにUSBコネクタ53(オス型USBコネクタ53a、メス型USBコネクタ53b)を使用したが、他の種類のコネクタであっても良い。また、直流電圧供給回路600では、正特性サーミスタPTCをオス型USBコネクタ53aに設けたが、これに代えて、正特性サーミスタPTCを電子機器54側に設けても良い。
1・・・正電位ライン
2・・・負電位ライン
3・・・直流電源
4・・・負荷
5・・・電源スイッチ
6、16・・・分圧回路
R1、R11・・・第1固定抵抗
R2・・・第2固定抵抗
R3・・・第3固定抵抗
PTC・・・正特性サーミスタ
NTC・・・負特性サーミスタ
SCR・・・サイリスタ
Q1・・・PNP型トランジスタ(サイリスタSCRの一部を構成)
Q2・・・NPN型トランジスタ(サイリスタSCRの一部を構成)
FET・・・電界効果トランジスタ(半導体スイッチ)
Q3・・・PNP型トランジスタ(半導体スイッチ)
100、200、300、400、500、600・・・直流電圧供給回路

Claims (7)

  1. 正電位ラインと、
    負電位ラインと、を備えた直流電圧供給回路であって、
    更に、
    前記正電位ラインに挿入された半導体スイッチと、
    前記正電位ラインと前記負電位ラインとの間に挿入された、第1固定抵抗と、異常発熱を監視するためのサーミスタとが直列に接続された分圧回路と、
    アノードが前記正電位ラインに接続され、ゲートが前記分圧回路の前記第1固定抵抗と前記サーミスタとの接続点に接続され、カソードが第2固定抵抗を介して前記負電位ラインに接続されたサイリスタと、
    前記サイリスタの前記アノードと前記カソードとの間に並列に接続された、第3固定抵抗と、を備え、
    異常発熱が発生し、前記サーミスタの抵抗値が変動することにより、前記分圧回路の前記第1固定抵抗と前記サーミスタとの接続点の電圧が変動し、
    前記分圧回路の前記第1固定抵抗と前記サーミスタとの接続点の電圧が変動することにより、前記サイリスタがオンし、
    前記サイリスタがオンすることにより、前記半導体スイッチがオフになり、前記正電位ラインの直流電圧供給を停止する、異常発熱に対する保護機能を備えた直流電圧供給回路。
  2. 前記サイリスタが、PNP型トランジスタとNPN型トランジスタとで構成され、
    前記PNP型トランジスタのコレクタと、前記NPN型トランジスタのベースとが接続され、
    前記PNP型トランジスタのベースと、前記NPN型トランジスタのコレクタとが接続され、
    前記PNP型トランジスタのエミッタが、前記サイリスタの前記アノードに該当し、
    前記PNP型トランジスタの前記コレクタと前記NPN型トランジスタの前記ベースとの接続点が、前記サイリスタの前記ゲートに該当し、
    前記NPN型トランジスタのエミッタが、前記サイリスタの前記コレクタに該当する、請求項1に記載された直流電圧供給回路。
  3. 前記サーミスタが正特性サーミスタであり、
    前記分圧回路の前記第1固定抵抗側の端部が、前記正電位ラインに接続され、
    前記分圧回路の前記正特性サーミスタ側の端部が、前記負電位ラインに接続された、請求項1または2に記載された直流電圧供給回路。
  4. 前記サーミスタが負特性サーミスタであり、
    前記分圧回路の前記負特性サーミスタ側の端部が、前記正電位ラインに接続され、
    前記分圧回路の前記第1固定抵抗側の端部が、前記負電位ラインに接続された、請求項1または2に記載された直流電圧供給回路。
  5. 前記分圧回路の前記サーミスタと並列にコンデンサが接続された、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された直流電圧供給回路。
  6. 前記正電位ラインおよび前記負電位ラインが、それぞれ、途中で分断され、
    分断された前記正電位ラインおよび前記負電位ラインが、併せて、1対のコネクタで接続され、
    前記サーミスタが、前記コネクタ近傍の異常発熱を監視する、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された直流電圧供給回路。
  7. 前記コネクタがUSBコネクタである、請求項6に記載された直流電圧供給回路。
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