JP2018032695A - 研磨パッド及びそれを用いた研磨方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】研磨面を主面とする研磨層と、研磨層の裏面に積層されたクッション層とを備え、研磨層は厚み方向に光を透過させる光透過性領域を少なくとも一部分に有し、クッション層は、光透過性領域に対応する部分に開口を有し、研磨層の裏面の開口に対応する領域を覆う光調整層をさらに備え、光調整層は、波長350〜700nmの範囲における何れかの波長に、光透過率50%以上であって最大になる最大光透過率(T1)と、光透過率が最小になる最小光透過率(T2)とを有し、最大光透過率(T1)と最小光透過率(T2)との差(T1−T2)が20%以上である研磨パッド。
【選択図】図1
Description
数平均分子量850のポリテトラメチレングリコール(PTMG)、1,4-ブタンジオール(BD)、及び4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を、PTMG:BD:MDI=32.5:15.6:51.9(質量比)となる割合で用い、且つそれらの合計供給量が300g/分になるようにして、同軸で回転する二軸押出機(30mmφ、L/D=36、シリンダー温度:75〜260℃)に定量ポンプで連続的に供給して、連続溶融重合を行って熱可塑性ポリウレタンを製造した。生成した熱可塑性ポリウレタンの溶融物をストランド状に水中に連続的に押出した後、ペレタイザーでペレット状に細断し、得られたペレットを70℃で20時間除湿乾燥することにより、熱可塑性ポリウレタンを製造した。なお、原料配合比から算出したイソシアネート基由来の窒素原子含有量は5.8質量%であった。
実施例1において、光調整シートA1の代わりに光調整シートA2を用いた以外は同様にして研磨パッドを得、評価した。なお、光調整シートA2は、厚さ0.1mmのPETのシートを染料で染色して得られた樹脂シートであり、波長350〜700nmにおける最大の光透過率(T1)80%を波長650nmで示し、最小の光透過率(T2)30%を350nmで示した。従って、T1とT2との差は50%であった。また、研磨パッドの光調整層の領域の光透過率は、波長350〜700nmにおける最大値(T6)35%を波長650nmで示し、最小の光透過率(T5)10%を350nmで示した。従って、T6とT5との差は25%であった。この研磨パッドを研磨装置に装着し、パターンウエハを研磨した結果、表面の銅膜が除去された段階で検出レーザー強度の明確な変化が認められ、光による研磨終点の検出が可能であった。また、表面の銅膜が除去されるまでに要した時間は85秒であった。
実施例1において、研磨層の研磨面と反対側の面(研磨層の裏面)の中心から100mmの部分に、深さが0.4mmの長方形の掘り込み部を研削した代わりに、深さを0.05mmとした掘り込み部を形成した以外は同様にして研磨パッドを製造し、評価した。研磨パッドの光調整層の領域の光透過率は、最大値(T3)15%を波長700nmで示し、波長350〜700nmにおける最小の光透過率(T4)10%を500nmで示した。従って、T3とT4との差は5%であった。この研磨パッドを研磨装置に装着し、パターンウエハを研磨した結果、表面の銅膜が除去された段階で検出レーザー強度の明確な変化が認められ、光による研磨終点の検出が可能であった。また、表面の銅膜が除去されるまでに要した時間は87秒であった。
実施例3において、厚み方向に光が透過可能な領域において、研磨層表面に同心円溝を形成しないこと以外は実施例3と同様にして、厚み方向に光が透過可能な領域を有する研磨パッドを製造し、評価した。研磨パッドの光調整層の領域の光透過率は、最大値(T3)18%を波長700nmで示し、波長350〜700nmにおける最小の光透過率(T4)12%を500nmで示した。従って、T3とT4との差は6%であった。この研磨パッドを研磨装置に装着し、パターンウエハを研磨した結果、表面の銅膜が除去された段階で検出レーザー強度の明確な変化が認められ、光による研磨終点の検出が可能であった。また、表面の銅膜が除去されるまでに要した時間は95秒であった。
実施例1において、光調整シートA1の代わりに光調整シートA3を用いた以外は同様にして研磨パッドを得、評価した。なお、光調整シートA3は、厚さ0.1mmのPETのシートを染料で染色して得られた樹脂シートであり、最大の光透過率(T1)35%を波長600nmで示し、波長350〜700nmにおける最小の光透過率(T2)5%を
400nmで示した。従って、T1とT2との差は30%であった。また、研磨パッドの光調整層の領域の光透過率は、最大値(T3)11%を波長600nmで示し、波長350〜700nmにおける最小の光透過率(T4)1%を400nmで示した。従って、T3とT4との差は10%であった。研磨パッドを研磨装置に装着し、パターンウエハを研磨した結果、表面の銅膜が除去された段階での検出レーザー強度の変化が小さく、光による研磨終点の検出ができなかった。
実施例3において、光調整シートA1の代わりに光調整シートA4を用いた以外は同様にして研磨パッドを得、評価した。なお、光調整シートA4は、厚さ0.1mmのPETのシートを染料で染色して得られた樹脂シートであり、最大の光透過率(T1)40%を波長450nmで示し、波長350〜700nmにおける最小の光透過率(T2)30%を700nmで示した。従って、T1とT2との差は10%であった。また、研磨パッドの光調整層の領域の光透過率は、最大値(T3)10%を波長500nmで示し、波長350〜700nmにおける最小の光透過率(T4)3%を350nmで示した。従って、T3とT4との差は7%であった。研磨パッドを研磨装置に装着し、パターンウエハを研磨した結果、表面の銅膜が除去された段階での検出レーザー強度の変化が小さく、光による研磨終点の検出ができなかった。
2 クッション層
3 粘着材層
4 光調整層
4a 光調整シート
4b 粘着材層
5 定盤
6 トップリング(ホルダ)
7 スラリーノズル
8 光照射部
10 ウエハ
11,21 研磨パッド
17 キャリア
20 研磨装置
Claims (9)
- 研磨面を主面とする研磨層と、前記研磨層の裏面に積層されたクッション層とを備え、
前記研磨層は厚み方向に光を透過させる光透過性領域を少なくとも一部分に有し、
前記クッション層は、前記光透過性領域に対応する部分に開口を有し、
前記研磨層の前記裏面の前記開口に対応する領域を覆う光調整層をさらに備え、
前記光調整層は、波長350〜700nmの範囲における何れかの波長に、光透過率50%以上であって最大になる最大光透過率(T1)と、光透過率が最小になる最小光透過率(T2)とを有し、前記最大光透過率(T1)と前記最小光透過率(T2)との差(T1−T2)が20%以上であることを特徴とする研磨パッド。 - 前記光調整層は、着色材を含有する樹脂シートである光調整シートを含む請求項1に記載の研磨パッド。
- 前記研磨層は、前記研磨面の全領域において波長350〜700nmの全範囲における光透過率が10%以上である請求項1または2に記載の研磨パッド。
- 前記研磨層は、均質な熱可塑性ポリウレタンの成形体からなる請求項1〜3の何れか1項に記載の研磨パッド。
- 前記光調整層は、前記研磨層の裏面の掘り込み部に配設されている請求項1〜4の何れか1項に記載の研磨パッド。
- 波長350〜700nmの全範囲の光に対して、前記光調整層が存在する部分における光透過率が12%以上である最大光透過率(T3)と、最小光透過率(T4)とを有し、前記最大光透過率(T3)と前記最小光透過率(T4)との差(T3−T4)が10%以下である請求項1〜5の何れか1項に記載の研磨パッド。
- 波長350〜700nmの全範囲の光に対して、前記光調整層が存在する部分における光透過率が15%以下である最小光透過率(T5)と、最大光透過率(T6)とを有し、前記最大光透過率(T6)と前記最小光透過率(T5)との差(T6−T5)が20%以上である請求項1〜5の何れか1項に記載の研磨パッド。
- 前記研磨面の全領域に、複数の凹部が30mm以下のピッチで存在する請求項1〜7の何れか1項に記載の研磨パッド。
- 請求項1〜8の何れか1項に記載の研磨パッドを研磨装置の定盤に固定する工程と、
前記研磨パッドの前記研磨面に対面するように被研磨材を研磨装置のホルダに保持させる工程と、
前記研磨パッドと前記被研磨材との間に研磨スラリーを供給しながら、前記研磨面と前記被研磨材とを相対的に摺動させることにより前記被研磨材を研磨する工程と、を備え、
前記光調整層が存在する部分に光を透過させて前記被研磨材の表面で光を反射させ、その反射光の強度の変化を検出することにより研磨終点を検出することを特徴とする研磨方法。
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2016
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