JP2018032592A - 電気化学セル - Google Patents

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Abstract

【課題】内部のリーク電流を抑制可能な電気化学セルを提供する。
【解決手段】第1主面S1、第2主面S2、第1側面S3及び第2側面S4を有する絶縁性の多孔支持基板2と、多孔支持基板2の第1主面S1に配置される第1発電部と、多孔支持基板2の第2主面S2に配置される第2発電部と、多孔支持基板2を覆う緻密シール層と、を備え、前記緻密シール層は、第1主面S1を覆う第1シール部31と、第1側面S3の少なくとも一部を覆い、第1シール部31に連なる第2シール部32とを有し、第2シール部32の電気抵抗率は、第1シール部31の電気抵抗率より高い、電気化学セル。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気化学セルに関するものである。
従来、電気化学セルの一種として、絶縁性の多孔支持基板と、多孔支持基板の第1主面上に配置される複数の第1発電部と、多孔支持基板の第2主面上に配置される複数の第2発電部と、多孔支持基板の外表面を覆う絶縁性の緻密シール層とを備える燃料電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の緻密シール層は、発電部の電解質層と同じ材料(例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア))によって構成されている。
特開2015−164094号公報
しかしながら、特許文献1に記載の緻密シール層は、マイナス電荷の酸化物イオンを流すことができるため、第1発電部から第2発電部に微弱なリーク電流が流れる場合がある。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、内部のリーク電流を抑制可能な電気化学セルを提供することにある。
本発明に係る電気化学セルは、第1主面、第2主面、第1側面及び第2側面を有する絶縁性の多孔支持基板と、多孔支持基板の第1主面に配置される第1発電部と、多孔支持基板の第2主面に配置される第2発電部と、多孔支持基板を覆う緻密シール層とを備える。緻密シール層は、第1主面を覆う第1シール部と、第1側面の少なくとも一部を覆い、第1シール部に連なる第2シール部とを有する。第2シール部の電気抵抗率は、第1シール部の電気抵抗率より高い。
本発明によれば、内部のリーク電流を抑制可能な電気化学セルを提供することができる。
実施形態に係る燃料電池の斜視図 実施形態に係る燃料電池の斜視図 図1の切断面Aにおける断面図 図1のB−B断面図
(燃料電池1の構成)
本実施形態に係る燃料電池1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、燃料電池1を多孔支持基板2の第1主面S1側から見た斜視図である。図2は、燃料電池1を多孔支持基板2の第2主面S2側から見た斜視図である。
燃料電池1は、いわゆる横縞型の固体酸化物型燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)である。燃料電池1は、多孔支持基板2、6つの発電部10、表裏接続部20及び緻密シール層30を備える。
(1)多孔支持基板2
多孔支持基板2は、長手方向に延びる扁平な平板状に形成される。多孔支持基板2は、第1主面S1、第2主面S2、第1側面S3及び第2側面S4を有する。第1主面S1と第2主面S2のそれぞれは、多孔支持基板2の長手方向と短手方向に広がる板面である。短手方向は、長手方向に垂直な方向である。第1主面S1は、第2主面S2の反対側に設けられる。第1側面S3と第2側面S4のそれぞれは、第1主面S1と第2主面S2に連なる。第1側面S3は、第2側面S4の反対側に設けられる。本実施形態において、第1側面S3と第2側面S4のそれぞれは、湾曲した曲面状に形成されているが、平面状に形成されていてもよい。
多孔支持基板2は多孔質であればよく、その気孔率は特に制限されないが、25%〜50%とすることができる。多孔支持基板2の厚み方向における厚さは特に制限されないが、1mm〜10mmとすることができる。厚み方向は、長手方向と短手方向に垂直な方向である。
多孔支持基板2の内部には、6本のガス流路2aが形成される。各ガス流路2aは、多孔支持基板2の長手方向に沿って延びる。本実施形態では、発電時、各ガス流路2aに燃料ガスが流される。なお、ガス流路2aの本数は、6本に限られない。
多孔支持基板2は、電子伝導性を有さない絶縁性の多孔質材料によって構成される。多孔支持基板2は、例えば、CSZ(カルシア安定化ジルコニア)、MgO(酸化ニッケル)とYSZ(イットリア安定化ジルコニア)の複合材料、MgO(酸化ニッケル)とY(イットリア)の複合材料、MgO(酸化マグネシウム)とMgAl(マグネシアアルミナスピネル)の複合材料などによって構成することができる。多孔支持基板2の気孔率は、20%以上60%以下とすることができる。
多孔支持基板2における遷移金属の含有率は3000ppm以下が好ましく、多孔支持基板2は、遷移金属を含有していなくてもよい。遷移金属としては、例えば、Ni、Fe、Co、及びこれらの酸化物が挙げられる。遷移金属の含有率は、多孔支持基板の一部を破断して溶液に溶かし、ICP発光分光分析法(高周波誘導結合プラズマ発光分光分析法)により得た。ICP発光分光分析装置は島津製作所社製、ICPE-9000を用いた。多孔支持基板2が複数種の遷移金属を含有する場合、遷移金属の含有率とは、複数種の遷移金属それぞれの含有率の合計である。多孔支持基板2が遷移金属を酸化物の形態で含有する場合、運転中の還元雰囲気において、遷移金属酸化物の少なくとも一部は遷移金属に還元される。
(2)発電部10
6つの発電部10は、多孔支持基板2の第1主面S1に配置される3つの第1発電部10aと、多孔支持基板2の第2主面S2に配置される3つの第2発電部10bとを含む。
3つの第1発電部10aは、多孔支持基板2の長手方向に並べられる。3つの第2発電部10bは、多孔支持基板2の長手方向に並べられる。第1発電部10aと第2発電部10bは、互いに同様の構成を有する。以下の説明では、第1発電部10aと第2発電部10bを発電部10と総称する場合がある。
ここで、図3は、図1の切断面Aにおける断面図である。切断面Aは、短手方向に垂直な平面である。図3に示すように、各発電部10は、燃料極4、固体電解質層5、空気極6、空気極集電層7及びインターコネクタ8を備える。
燃料極4は、多孔支持基板2上に配置される。燃料極4は、アノードとして機能する。燃料極4は、燃料極集電層41と燃料極活性層42を有する。
燃料極集電層41は、多孔支持基板2上に配置される。燃料極集電層41は、NiOを含み、電子伝導性を有する物質によって構成される。燃料極集電層41は、酸素イオン伝導性を有する物質を含んでいてもよい。燃料極集電層41は、例えば、NiO−8YSZ、NiO−Y、NiO−CSZなどによって構成することができる。燃料極集電層41の厚さは特に制限されないが、50μm〜500μmとすることができる。燃料極集電層41は多孔質であればよく、その気孔率は特に制限されないが、25%〜50%とすることができる。
燃料極活性層42は、燃料極集電層41上に配置される。燃料極活性層42は、電子伝導性を有する物質と酸素イオン伝導性を有する物質とによって構成される。燃料極活性層42は、例えば、NiO−8YSZやNiO−GDC(ガドリニウムドープセリア)などによって構成することができる。燃料極活性層42における酸素イオン伝導性を有する物質の体積割合は、燃料極集電層41における酸素イオン伝導性を有する物質の体積割合よりも大きいことが好ましい。燃料極活性層42の厚さは特に制限されないが、5μm〜30μmとすることができる。燃料極活性層42の気孔率は特に制限されないが、25%〜50%とすることができる。
固体電解質層5は、燃料極4上に配置される。固体電解質層5は、あるインターコネクタ8から他のインターコネクタ8まで長手方向に延びる。従って、燃料電池10の長手方向において、固体電解質層5とインターコネクタ8とが交互に配置される。固体電解質層5は、多孔支持基板2側の燃料ガスと空気極6側の空気との混合を防止するガスバリア層として機能する。本実施形態において、固体電解質層5は、緻密シール層30と一体的に形成されている。
固体電解質層5は、酸化物イオン伝導性が電子伝導性より高い緻密質材料によって構成される。固体電解質層5は、ジルコニアを主成分として含むことができる。固体電解質層5を構成する材料としては、例えば、3YSZ、8YSZ、ScSZなどを用いることができる。固体電解質層5の気孔率は、多孔支持基板2や燃料極4の気孔率よりも低い。固体電解質層5の気孔率は、20%以下とすることができ、10%以下であることが好ましい。固体電解質層5の厚さは特に制限されないが、3μm〜50μmとすることができる。
空気極6は、固体電解質層5上に配置される。空気極6は、混合導電性を有する多孔質材料によって構成される。空気極6を構成する材料としては、例えば、(La,Sr)(Co,Fe)O(LSCF、ランタンストロンチウムコバルトフェライト)、(La,Sr)FeO(LSF、ランタンストロンチウムフェライト)、La(Ni,Fe)O(LNF、ランタンニッケルフェライト)、(La,Sr)CoO(LSC、ランタンストロンチウムコバルタイト)などが挙げられる。空気極6の厚さは特に制限されないが、10〜100μmとすることができる。
空気極集電層7は、空気極6上に配置される。空気極集電層7は、電子伝導性を有する多孔質材料によって構成される。空気極集電層7は、例えば、LSCF、LSC、Ag(銀)、Ag−Pd(銀パラジウム合金)などによって構成することができる。空気極集電層7の厚さは特に制限されないが、50μm〜500μmとすることができる。
インターコネクタ8は、電子伝導性を有する緻密材料によって構成される。インターコネクタ8は、例えば、LaCrO(ランタンクロマイト)や(Sr,La)TiO(ストロンチウムチタネート)によって構成することができる。インターコネクタ8の気孔率は、20%未満が好ましく、10%以下がより好ましく、8%以下がさらに好ましい。インターコネクタ8は、固体電解質層5とともに、多孔支持基板2側の燃料ガスと空気極6側の空気との混合を防止するガスバリア層として機能する。インターコネクタ8の厚さは、例えば、10〜100μmとすることができる。
(3)表裏接続部20 表裏接続部20は、図1及び図2に示すように、多孔支持基板2の一端部に設けられる。表裏接続部20は、多孔支持基板2の一端部に巻回されている。
表裏接続部20は、図3に示すように、第1主面S1側の第1発電部10aのインターコネクタ8と、第2主面S2側の第2発電部10bの空気極集電層7とに接続される。本実施形態において、表裏接続部20は、第2発電部10bの空気極集電層7と一体的に形成されている。
表裏接続部20は、導電性セラミックス材料によって構成することができる。表裏接続部20を構成する材料としては、(La,Sr)(Co,Fe)O(LSCF;ランタンストロンチウムコバルトフェライト)、(La,Sr)CoO(LSC;ランタンストロンチウムコバルタイト)、La(Ni、Fe、Cu)O、又は、これらの少なくとも2つを含む複合材料を用いることができる。
表裏接続部20の気孔率は特に制限されないが、例えば25%〜50%とすることができる。表裏接続部20の厚さは特に制限されないが、50μm〜500μmとすることができる。
(4)緻密シール層30
緻密シール層30は、多孔支持基板2の外表面を覆う。緻密シール層30は、発電部10の固体電解質層5に連なるように形成される。本実施形態において、緻密シール層30は、固体電解質層5及びインターコネクタ8とともにガスバリア層として機能する。
ここで、図4は、図1のB−B断面図である。緻密シール層30は、第1シール部31、第2シール部32、第3シール部33及び第4シール部34を含む。
第1シール部31は、多孔支持基板2の外表面のうち第1主面S1を覆う。第1シール部31は、第1主面S1のうち3つの第1発電部10aが配置された領域以外の領域を全体的に覆っている。本実施形態において、第1シール部31は、3つの第1発電部10aそれぞれの固体電解質層5と一体的に形成される。すなわち、第1シール部31は、各固体電解質層5を外側に延ばすことによって構成されている。
第1シール部31は、第2シール部32及び第4シール部34よりも電気抵抗率の低い緻密材料によって構成される。第1シール部31は、固体電解質層5に用いられる材料、すなわち3YSZ、8YSZ、ScSZなどによって構成することができる。第1シール部31の電気抵抗率は特に制限されるものではないが、1[Ωcm]以上10000[Ωcm]以下とすることができる。本実施形態において、電気抵抗率は、固体酸化物形燃料電池の一般的な発電温度(600℃〜1000℃)の大気環境下もしくは燃料極4に供給する燃料ガス雰囲気下において、周知の直流四端子法によって測定した値である。
第2シール部32は、多孔支持基板2の外表面のうち第1側面S3を覆う。第2シール部32は、多孔支持基板2の長手方向に沿って延びる。本実施形態において、第2シール部32は、第1側面S3を全体的に覆っている。第2シール部32は、多孔支持基板2の短手方向において、第1シール部31及び第3シール部33それぞれの一端部に連なる。本実施形態において、第2シール部32は、多孔支持基板2の第1側面S3に沿って曲面状に形成されているが、第1側面S3が平面状に形成されている場合には、第2シール部32も平面状に形成される。
第2シール部32は、第1シール部31及び第3シール部33よりも電気抵抗率の高い緻密材料によって構成される。第2シール部32は、例えば、結晶化ガラス、スピネル酸化物、MgO(マグネシア)、Al(アルミナ)、Y(イットリア)から選択される少なくとも1種によって構成することができる。第2シール部32の電気抵抗率は特に制限されるものではないが、10000[Ωcm]以上1×1012[Ωcm]以下とすることができ、1×10[Ωcm]以上が好ましく、1×10[Ωcm]以上がより好ましい。
第3シール部33は、多孔支持基板2を挟んで第1シール部31の反対側に設けられる。第3シール部33は、多孔支持基板2の外表面のうち第2主面S2を覆う。第3シール部33は、第2主面S2のうち3つの第2発電部10bが配置された領域以外の領域を全体的に覆っている。本実施形態において、第3シール部33は、3つの第2発電部10bそれぞれの固体電解質層5と一体的に形成される。すなわち、第3シール部33は、各固体電解質層5を外側に延ばすことによって構成されている。
第3シール部33は、第1シール部31と同様、第2シール部32及び第4シール部34よりも電気抵抗率の低い緻密材料によって構成される。第3シール部33は、固体電解質層5に用いられる材料、すなわち3YSZ、8YSZ、ScSZなどによって構成することができる。第3シール部33の電気抵抗率は特に制限されず、第1シール部31と同様に、1[Ωcm]以上10000[Ωcm]以下とすることができる。
第4シール部34は、多孔支持基板2を挟んで第2シール部32の反対側に設けられる。第4シール部34は、多孔支持基板2の外表面のうち第2側面S4を覆う。第4シール部34は、多孔支持基板2の長手方向に沿って延びる。本実施形態において、第4シール部34は、第2側面S4を全体的に覆っている。第4シール部34は、多孔支持基板2の短手方向において、第1シール部31及び第3シール部33それぞれの他端部に連なる。本実施形態において、第4シール部34は、多孔支持基板2の第2側面S4に沿って曲面状に形成されているが、第2側面S4が平面状に形成されている場合には、第4シール部34も平面状に形成される。
第4シール部34は、第2シール部32と同様、第1シール部31及び第3シール部33よりも電気抵抗率の高い緻密材料によって構成される。第4シール部34は、例えば、結晶化ガラス、スピネル酸化物、MgO、Al、Yから選択される少なくとも1種によって構成することができる。第4シール部34の電気抵抗率は特に制限されるものではないが、第2シール部32と同様、10000[Ωcm]以上1×1012[Ωcm]以下とすることができ、1×10[Ωcm]以上が好ましく、1×10[Ωcm]以上がより好ましい。
(燃料電池1の製造方法)
次に、燃料電池1の製造方法の一例について説明する。
まず、多孔支持基板2の粉末に造孔材とバインダーを添加して調製した坏土を押出成形することによって、6本のガス流路2aを有する多孔支持基板2の成形体を形成する。
次に、燃料極集電層41の材料をペースト化して、多孔支持基板2の成形体上に印刷することによって、燃料極集電層41の成形体を形成する。続いて、燃料極活性層42の材料をペースト化して、燃料極集電層41の成形体上に印刷することによって、燃料極活性層42の成形体を形成する。
次に、インターコネクタ8の材料をペースト化して、燃料極集電層41の成形体上に印刷することによって、インターコネクタ8の成形体を形成する。
次に、固体電解質層5の材料をペースト化して、燃料極活性層42の成形体上に印刷することによって、固体電解質層5の成形体を形成する。この際、固体電解質5の材料のペーストを多孔支持基板2の第1主面S1上及び第2主面S2上に印刷することによって、緻密シール層30のうち第1シール部31及び第3シール部33の成形体を固体電解質層5の成形体と一体的に作製する。
次に、多孔支持基板2、燃料極4、インターコネクタ8、固体電解質層5、第1シール部31及び第3シール部33の成形体を共焼成(1300〜1600℃、2〜20時間)する。
次に、緻密シール層30の第2シール部32の材料をペースト化して、多孔支持基板2の第1側面S3上及び第2側面S4上に印刷することによって、緻密シール層30のうち第2シール部32及び第4シール部34の成形体を作製する。そして、緻密シール層11の成形体を焼成(1300〜1500℃、1〜10時間)する。
次に、空気極6の材料をペースト化して、固体電解質層5上に印刷することによって、空気極6の成形体を形成する。続いて、空気極集電層7の材料をペースト化して空気極6の成形体上に印刷することによって、空気極集電層7の成形体を形成する。
次に、空気極6及び空気極集電層7の成形体を焼成(900〜1100℃、1〜20時間)する。
(特徴)
多孔支持基板2を覆う緻密シール層30は、第1主面S1に配置される第1シール部31と、第1側面S3に配置され、第1シール部31に連なる第2シール部32とを有する。第2シール部32の電気抵抗率は、第1シール部31の電気抵抗率より高い。
このように、電気抵抗率の高い材料によって構成される第2シール部32が、多孔支持基板2の第1側面S3に配置されているため、固体電解質層5と同じ材料によって緻密シール層30の全体が構成されている場合に比べて、緻密シール層30の表から裏に電流が流れることを抑制できる。従って、第1発電部10aから第2発電部10bに向かって、又は、第2発電部10bから第1発電部10aに向かって微弱なリーク電流が流れることを抑制することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、本発明にかかる緻密シール層を固体酸化物型燃料電池に適用した場合について説明したが、本発明にかかる緻密シール層は、固体酸化物型燃料電池のほか、固体酸化物型電解セルを含む固体酸化物型電気化学セルに適用可能である。
上記実施形態において、多孔支持基板2の第1主面S1に3つの第1発電部10aが配置され、多孔支持基板2の第2主面S2に3つの第2発電部10bが配置されることとしたが、第1発電部10a及び第2発電部10bそれぞれの個数は適宜変更することができる。
上記実施形態において、緻密シール層30の第1シール部31は、各第1発電部10aの固体電解質層5と同じ材料で一体的に形成されることとしたが、固体電解質層5とは異なる材料によって別に形成されていてもよい。同様に、緻密シール層30の第3シール部33は、各第2発電部10bの固体電解質層5と同じ材料で一体的に形成されることとしたが、固体電解質層5とは異なる材料によって別に形成されていてもよい。
上記実施形態において、緻密シール層30の第1シール部31は、多孔支持基板2の第1主面S1の全面を覆うこととしたが、第1主面S1の一部のみを覆っていてもよい。この場合、第2シール部32及び第4シール部34の少なくとも一方を延ばすことによって第1主面S1の残りを覆ってもよいし、第2シール部32及び第4シール部34とは異なる緻密質材料によって第1主面S1の残りを覆ってもよい。同様に、緻密シール層30の第3シール部33は、多孔支持基板2の第2主面S2の全面を覆うこととしたが、第2主面S2の一部のみを覆っていてもよい。この場合、第2シール部32及び第4シール部34の少なくとも一方を延ばすことによって第2主面S2の残りを覆ってもよいし、第2シール部32及び第4シール部34とは異なる緻密質材料によって第2主面S2の残りを覆ってもよい。
上記実施形態において、緻密シール層30の第2シール部32は、多孔支持基板2の第1側面S3の全面を覆うこととしたが、第1側面S3の一部のみを覆っていてもよい。この場合、第1シール部31及び第3シール部33の少なくとも一方を延ばすことによって第1側面S3の残りを覆ってもよいし、第1シール部31及び第3シール部33とは異なる緻密質材料によって第1側面S3の残りを覆ってもよい。同様に、緻密シール層30の第4シール部34は、多孔支持基板2の第2側面S4の全面を覆うこととしたが、第2側面S4の一部のみを覆っていてもよい。この場合、第1シール部31及び第3シール部33の少なくとも一方を延ばすことによって第2側面S4の残りを覆ってもよいし、第1シール部31及び第3シール部33とは異なる緻密質材料によって第2側面S4の残りを覆ってもよい。これらの場合であっても、緻密シール層30の表から裏に電流が流れることを抑制できるため、第1発電部10aから第2発電部10bに向かって、又は、第2発電部10bから第1発電部10aに向かって微弱なリーク電流が流れることを抑制できる。
上記実施形態において、燃料電池1の第1発電部10a及び第2発電部10bの構成について、図3を参照しながら説明したが、第1発電部10a及び第2発電部10bの構成は適宜変更可能である。第1発電部10a及び第2発電部10bは、燃料極4、固体電解質層5及び空気極6を有していればよい。
上記実施形態において、緻密シール層30は、第2シール部32と第4シール部34の両方を有することとしたが、いずれか一方のみを有していてもよい。この場合であっても、緻密シール層30の表から裏に電流が流れることを抑制できる。なお、例えば、緻密シール層30が第2シール部32を有していない場合には、第1シール部31及び第3シール部33の少なくとも一方を延ばして第2側面S4を覆えばよい。
2 多孔支持基板
S1 第1主面
S2 第2主面
S3 第1側面
S4 第2側面
10a 第1発電部
10b 第2発電部
30 緻密シール層
31 第1シール部
32 第2シール部
33 第3シール部
34 第4シール部
固体電解質層5は、燃料極4上に配置される。固体電解質層5は、あるインターコネクタ8から他のインターコネクタ8まで長手方向に延びる。従って、燃料電池10の長手方向において、固体電解質層5とインターコネクタ8とが交互に配置される。固体電解質層5は、多孔支持基板2側の燃料ガスと空気極6側の空気との混合を防止するガスバリア層として機能する

Claims (4)

  1. 第1主面、第2主面、第1側面及び第2側面を有する絶縁性の多孔支持基板と、
    前記多孔支持基板の前記第1主面に配置される第1発電部と、
    前記多孔支持基板の前記第2主面に配置される第2発電部と、
    前記多孔支持基板を覆う緻密シール層と、
    を備え、
    前記緻密シール層は、前記第1主面を覆う第1シール部と、前記第1側面の少なくとも一部を覆い、前記第1シール部に連なる第2シール部とを有し、
    前記第2シール部の電気抵抗率は、前記第1シール部の電気抵抗率より高い、
    電気化学セル。
  2. 前記第2シール部は、結晶化ガラス又はスピネル酸化物、MgO、Al、Yから選択される少なくとも1種によって構成される、
    請求項1に記載の電気化学セル。
  3. 前記第2シール部は、前記第1側面の全体を覆っている、
    請求項1又は2に記載の電気化学セル。
  4. 前記緻密シール層は、前記第2主面を覆う第3シール部と、前記第2側面の少なくとも一部を覆い、前記第3シール部に連なる第4シール部とを有し、
    前記第4シール部の電気抵抗率は、前記第3シール部の電気抵抗率より高い、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の電気化学セル。
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