JP2018030522A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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【課題】観察者が偏光サングラスをかけている場合でも、表示画像を良好に視認することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】HUD装置1は、表示画像を表すS波成分がカットされた表示光Lを出射する表示器20と、表示器20から出射された表示光Lを観察者2に向けて反射させる反射面(凹面50a)を有するコンバイナ50と、を備える。また、表示光Lの反射面(凹面50a)への入射角は、0度から50度の範囲に設定される。【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
ヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display;HUD)装置として、例えば、特許文献1に開示されているものが知られている。このHUD装置は、車両のダッシュボード内等に設けられ、表示器から発せられる表示光がフロントガラスに投影されることで、フロントガラス前方に所定の表示画像が虚像表示される。これにより、観察者である運転者は、運転中に視線をほとんど動かさずに、車速や走行距離等の情報を視認することができる。
特開2009−75514号公報
道路標識のぎらつきやダッシュボードに置いた物のフロントガラスへの映り込み等を軽減するために、運転者が偏光サングラスをかけている場合がある。偏光サングラスは、表示光にP波成分とS波成分との双方が含まれている場合、表示光のS波成分をカットするため、このS波成分がなくなることに起因して、運転者(運転者の眼)に到達する表示光の輝度が低下する。そのため、運転者は、HUD装置が投影する表示画像の視認が困難になってしまう虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、観察者が偏光サングラスをかけている場合でも、表示画像を良好に視認することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
表示画像を表すS波成分がカットされた表示光を出射する表示器と、
前記表示器から出射された前記表示光を観察者に向けて反射させる反射面を有するコンバイナと、を備え、
前記表示光の前記反射面への入射角が0度から50度の範囲である、
ことを特徴とする。
本発明によれば、観察者が偏光サングラスをかけている場合でも、表示画像を良好に視認することができる。
本発明の一実施形態に係るHUD装置の斜視図である。 HUD装置を図1に示す矢視Aの方向から(前方から)見た図である。 HUD装置の図2に示すB−B線の概略断面図である。 表示器の断面図である。 コンバイナの凹面への光の入射角と反射率との関係を示したグラフである。 図5に示すグラフの一部を拡大した図である。 入射角と輝度との関係を示した表である。 変形例2に係るHUD装置の図2に示すB−B線の概略断面図である。 図8に示すHUD装置の変形例を示した図である。
本発明の一実施形態に係るHUD装置1を、図面を参照して説明する。
HUD装置1は、図1〜図3に示すように、ケース体10と、表示器20と、回路基板30と、反射部40と、コンバイナ50と、反射板60と、カバー部材70と、を備える。
HUD装置1は、例えば、車両のダッシュボード上(例えば、インストルメントパネル上方)に取り付けられる据え置き型のHUD装置として構成されている。以下の説明では、HUD装置1が表示する表示画像を視認する観察者2(通常は車両の運転者)から見て、上方向を「上」、下方向を「下」、前方向を「前」、後ろ方向を「後」として(図1、図3等の両端矢印参照)、適宜、HUD装置を構成する各部を説明する。
ケース体10は、上ケース11と、下ケース12と、中ケース13と、を備える。上ケース11には第1の開口部110が形成されており、この上ケース11と下ケース12とが連結することで上側開口の箱のような形状となる。この箱形状の内部に、表示器20、回路基板30、反射部40、及び中ケース13等が収納される。
上ケース11は、その第1の開口部110よりも前方側に、コンバイナ50が取り付けられる部分である被取付部(図示せず)を有する。例えば、ネジによって、被取付部にコンバイナ50の下端部が取り付けられている。このようにして、上ケース11は、コンバイナ50を保持している。保持されたコンバイナ50は、上ケース11から上方に延出するような格好となる。
また、上ケース11には、入射した光(後述する外光N1)をケース体10内部に通過させるための第2の開口部111が形成されている。第2の開口部111には、入射する外光N1を下方に反射させて光センサ31に導くための反射板60が設けられている。なお、反射板60の代わりにプリズムを設けて、屈折により外光N1を光センサ31に導いてもよい。
上ケース11のコンバイナ50よりも前方の部分である前方部11Fの一部は、回路基板30を覆う覆い部112となっている。上ケース11は、覆い部112が、反射板60で反射して光センサ31に向かう外光N1の光路を、妨げない部分のみ覆うように構成されている。
下ケース12には、中ケース13が載置される。下ケース12には、図3に示すように、反射部40の下端部に対応した形状の凹部121が形成されている。この凹部121と中ケース13の一部(後側の内側面)とによって反射部40は保持される(例えば、反射部40は、その一端が凹部121に差し込まれ、且つ、後側の面が中ケース13に粘着テープ等で固定されることで、保持されている)。
中ケース13は、略筒状の部材であり、その外側面の一部(図3中右側)に表示器20が配設されている。中ケース13には、表示器20の表示面を露出させる穴である出射口130が形成されている。なお、中ケース13に出射口130を覆う透明な透明板を設けてもよい。
表示器20は、車速、走行距離等の表示情報を報知するための表示画像を表す表示光Lを出射するものであり、例えば、透過型液晶ディスプレイ、又は自発光型ディスプレイである。
ここで、表示器20の模式的な断面図を図4に示す。表示器20は、表示パネル22の裏側から光Mを照射するバックライトとなる光源21と、光源21からの光Mに基づきP波のみからなる表示光Lを出射する表示パネル22と、を備える。表示パネル22は、液晶層221と、裏側偏光板222と、表側偏光板223と、を備える。
裏側偏光板222は、液晶パネル22の裏面を形成し、光源21から入射された光Mのうち自身の透過軸に沿う振動方向の光Mのみを液晶層221側に出射する。
液晶層221は、内部に液晶が封止された層であり、制御部32からの指示に基づいて光Mの振動方向を変化させる。
表側偏光板223は、液晶パネル22の表面(表示面)を形成し、液晶層221からの光Mのうち自身の透過軸に沿う振動方向の光Mのみを表示光Lとして出射する。例えば、両偏光板222,223の透過軸は、表示器20の正面から見て互いに直交する向きに設定されている。この場合、液晶層221は、表示パネル22の所定の画素において、光Mの振動方向を90度回転させることで光Mの振動方向を表側偏光板223の透過軸に一致させる。これにより、当該所定の画素において光Mが表側偏光板223を透過する。
また、液晶層221は、表示パネル22の所定の画素において、光Mの振動方向を回転させないことで光Mの振動方向を表側偏光板223の透過軸に直交する吸収軸に一致させる。これにより、当該所定の画素において光Mが表側偏光板223を透過せず、吸収(カット)される。このように、表示パネル22の画素毎に光Mの透過および吸収がコントロールされることで、表示パネル22から表示画像を表す表示光Lを出射させることができる。本例では、特に、表側偏光板223は、その透過軸がP波に沿う向きに設けられている。これにより、表側偏光板223は、P波のみからなる表示光Lを出射し、P波に直交するS波をカットする。
回路基板30は、ガラス繊維を含む樹脂等からなる板状の基材に、HUD装置1の全体の動作を制御する制御部32が実装されたプリント回路板である。制御部32は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CPU(Central Processing Unit)、グラフィックディスプレイコントローラー(GDC)等を備える。回路基板30は、例えば、図示しない取付部材により下ケース12に固定されており、上ケース11と下ケース12の間に位置する。回路基板30と表示器20とは、FPC(Flexible Printed Circuit)3を介して導通接続されている。FPC3の一端部はコネクタCを介して回路基板30と接続されている。
回路基板30に実装されている制御部32は、車両ECU(Electronic Control Unit)等の外部装置(図示せず)から通信ラインにより伝送される車両の状態情報を取得し、これに応じて表示器20を駆動する(つまり、表示器20に所定の表示画像を表示させる)。
また、回路基板30には、制御部32以外に、光センサ31、増幅回路(図示せず)、表示器20を駆動する駆動回路(図示せず)等が実装されている。
光センサ31は、反射板60によって反射された入射光の明るさを検出し、検出信号を増幅回路に供給する。増幅回路は、光センサ31が検出した検出信号を増幅して、制御部32に供給する。制御部32は、取得した検出信号に基づいて、駆動回路を介して、表示器20が表示する表示画像の輝度を調整する。例えば、制御部32は、光センサ31が受けた光の明るさを示す値が、予め記憶されている閾値よりも小さい場合は、背景が暗いと推測されるため、表示器20の表示輝度を所定の度数だけ高くする。具体的には、例えば、制御部32は、表示器20が透過型液晶ディスプレイからなる場合、光源21の輝度を高くする。
なお、HUD装置1は、このような輝度の調整機能を必ずしも有している必要は無く、光センサ31や反射板60を備えないようにHUD装置1を構成してもよい。
反射部40は、表示器20の表示側、即ち表示光Lの出射側に位置し、到達した表示光Lをコンバイナ50に向けて反射させる。反射部40は、例えば、アルミ蒸着された樹脂成形品からなり、表示器20からの表示光Lを効率良くコンバイナ50に反射させる曲面として構成された反射面を有する(なお、図3では、反射面を概略的に平面のように表している)。また、反射部40は、前述のように凹部121と中ケース13の一部とによって保持されることで、その反射面が表示器20の表示側と略対向するように配置されている。表示器20が出射した表示光Lは、出射口130を通過して反射部40に到達する。そして、反射部40で反射した表示光Lは、上ケース11の第1の開口部110を通過してコンバイナ50に向かう。
コンバイナ50は、曲面を有する板状のスモーク色(灰色)のハーフミラー等により構成される。前述のように、コンバイナ50は上ケース11に取り付けられており、その凹面50aが反射部40の反射面と略対向する。コンバイナ50は、図3に示すように、凹面50aに入射する表示光Lの光路を観察者2の方向に反射させる。従って、凹面50aは、表示器20から出射された表示光Lを観察者2に向けて反射させる反射面となる。また、コンバイナ50は、前方からの光を透過させる。これにより、コンバイナ50は、観察者2の前方位置に、表示画像を結像する。従って、HUD装置1は、表示画像と前方に実際に存在する外景の双方を観察者2に視認させることができる。
なお、コンバイナ50は、その凹面50aに入射する表示光Lの入射角α(図3参照)が0度から50度の範囲になるように上ケース11に取り付けられている。コンバイナ50の凹面50aに入射する光の入射角と、当該光のP波成分及びS波成分の反射率とは、図5に示すような関係にある。また、図5の一点鎖線Mで囲まれた部分の光のP波成分の反射率の推移の拡大図を図6に示す。これらの図5、図6から、入射角が0〜50度の範囲にある場合、P波成分の光の反射率は0でないため、コンバイナ50で反射されて観察者2に到達することがわかる。そのため、観察者2が光のS波成分をカットする偏光サングラスをかけている場合でも、P波成分の光は観察者2に到達するため、観察者2に到達する光の輝度の低下を抑えることができ、表示画像を良好に視認することができる。
なお、図5のグラフからは、入射角が65度から90度の範囲にある場合にもP波成分の光の反射率が高いことがわかる。しかしながら、入射角が65度から90度の範囲にある場合、表示画像は結像しないため、この角度の範囲になるようにコンバイナ50を設けることは実用的ではない。
ここで、表示光Lの凹面50aへの入射角αを20度、40度、及び50度にそれぞれ設定したHUD装置1を用いて、観察者2が、偏光サングラスを装着している場合と未装着の場合のそれぞれで表示画像を視認した際の、観察者2に達する表示光Lの輝度の値を図7の表で示す。なお、この表の輝度の値は、各種の計測データを計算する等して得られたものである。また、本発明との比較のため、図7には、入射角αが53度に設定されているHUD装置での輝度の値も示す。
この表からも、入射角αが53度に設定されているHUD装置では、観察者2が偏光サングラスを装着している場合は輝度が極めて低くなるのに対し、入射角αが0〜50度の範囲に設定される本実施形態に係るHUD装置1では、観察者2が偏光サングラスを装着している場合でも、輝度はある程度確保されるため、表示画像を良好に視認できることがわかる。
続いて、変形例に係るHUD装置について説明する。なお、上記実施形態と同様な機能を有する各部については、上記実施形態と同じ符号を付し、上記実施形態と重複する説明は適宜省略する。
(変形例1)
上記実施形態では、表示光Lのコンバイナ50の凹面50aへの入射角αが0度から50度の範囲になるようにコンバイナ50を設置した。これに対し、変形例1に係るHUD装置101では、入射角αが0度から25度の範囲になるようにコンバイナ50が設置されていることを特徴とする。なお、変形例1に係るHUD装置101は、実施形態1に係るHUD装置1と実質的に同一の構成であるため、構成の説明は省略する。
図6から明らかなように、凹面50aへの入射角αが0度から50度の範囲のうち0度から25度の範囲では、他の範囲と比較してP波成分の光の反射率が高く、25度から50度にかけては急激に低下する。換言すれば、入射角αが25度を境に反射率の傾きは変化し、25度を超えると、反射率の傾きの絶対値は大きくなる(反射率が急激に低下する)。そのため、変形例1に係るHUD装置101のように、入射角αが0度から25度の範囲になるようにコンバイナ50を設置することがより好ましい。
これにより、上記実施形態に係るHUD装置1と比較して、変形例1に係るHUD装置1では、コンバイナ50に入射した表示光LのP波成分は効率よく反射されて観察者2に到達する。そのため、観察者2の視界をより明るくすることができ、表示画像の視認性をより向上させることが可能となる。
(変形例2)
上記実施形態に係るHUD装置1ではコンバイナ50が上ケース11に固定されていたが(図3参照)、変形例2に係るHUD装置102では、コンバイナ50の角度を調整できることを特徴とする。
変形例2に係るHUD装置102を図8に示す。変形例2に係るHUD装置102は、上ケース11に角度調整部80が設けられている。角度調整部80は、モータ81と保持部材82とを備える。
モータ81は、例えばステッピングモータであり、FPC4を介して、回路基板30(制御部32)と導通接続されている。また、モータ81の回動軸には保持部材82が取り付けられており、保持部材82にはコンバイナ50が取り付けられている。モータ81が回転駆動することにより、コンバイナ50は保持部材82を中心に、矢印Xの方向に回動する。
制御部32は、モータ81を駆動させるためのドライバが組み込まれており、モータ81の駆動を制御して、コンバイナ50を所定の位置に回動させる。具体的には、制御部32は、モータ81の駆動を制御することにより、上ケース11の第1の開口部110を塞ぐ収納位置と、上ケース11の第1の開口部110を露出させてコンバイナ50に画像を表示させる表示位置と、の間でコンバイナ50を移動(回動)させる。なお、制御部32は、モータ81の回転角(電気角)等からコンバイナ50の位置(角度)を逐次認識することが可能である。
例えば、イグニッションキーにより車両のイグニッションがオンされたとき、制御部32は、モータ81の駆動を制御して、コンバイナ50を収納位置から表示位置に移動させる。なお、この際、制御部32は、表示位置での入射角αが0度から50度の範囲に収まるようにコンバイナ50を移動させる。
また、例えば、車両のイグニッションがオフされたとき、制御部32は、モータ81を制御して、コンバイナ50を表示位置から収納位置に移動させる。
また、例えば、制御部32は、観察者2からのボタン操作等による表示位置の変更の指示を受信した際に、入射角αが0度から50度となる範囲で、指示された位置にコンバイナ50の表示位置を変更する。これにより、観察者2は、表示光Lが目の位置に正しく反射されるように(即ち、表示画像を視認できるように)コンバイナ50の角度を調整することが可能となる。
なお、観察者2が手動でコンバイナ50の角度を調整できるようにしてもよい。なお、この場合は、図9に示すように、保持部材82の前方及び後方の上ケース11に、それぞれ、ストッパ5A、5Bを取り付けるのが望ましい。ストッパ5A、5Bは、保持部材82(コンバイナ50)の回動範囲を制限する。具体的には、ストッパ5A、5Bは、表示光Lの凹面50aへの入射角αが0度から50度の範囲に収まるように、コンバイナ50の回動範囲を制限する。なお、この場合、手動で角度を調節できるため、角度調整部80はモータ81を備えなくてもよい。
以上のように説明した本実施形態に係るHUD装置1は、表示画像を表すS波成分がカットされた表示光Lを出射する表示器20と、表示器20から出射された表示光Lを観察者2に向けて反射させる反射面(凹面50a)を有するコンバイナ50と、を備え、表示光Lの反射面(凹面50a)への入射角αが0度から50度の範囲である。
そのため、観察者2がS波成分をカットする偏光サングラスをかけている場合でも、表示光Lは予め表示器20でS波成分がカットされてP波成分のみからなるため、偏光サングラスによる輝度の低下の影響を受けにくい。さらに、入射角αが0度から50度の範囲にあるため、表示光LのP波成分の光はコンバイナ50で反射されて観察者2に到達し、観察者2に達する表示光Lの輝度の低下を抑える。そのため、表示画像を良好に視認することができる。
特に、変形例1に係るHUD装置101では、表示光Lの反射面(凹面50a)への入射角が0度から25度の範囲である。そのため、P波成分の光はコンバイナ50で効率良く反射されて観察者2に到達するため、観察者2はより良好に表示画像を視認することができる。
また、変形例2に係るHUD装置102では、表示光Lの反射面(凹面50a)への入射角が0度から50度の範囲で、コンバイナ50の角度を調整可能な角度調整部80を備える。そのため、観察者2は、偏光サングラスをかけている場合でも、表示画像の視認性が確保できる範囲で、任意にコンバイナ50の角度を調節することができる。
なお、本発明は上記実施形態、その変形例(変形例1、2)、及び図面によって限定されるものではない。これらに変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。
以上の説明では、表示器20からの表示光Lを、反射部40で反射させ、コンバイナ50に到達させる例を示したが、これに限られない。表示器20が表示光Lを直接コンバイナ50に向けて出射するようにHUD装置1を構成してもよい。なお、この場合、直接出射される表示光Lの凹面50aへの入射角が0度から50度の範囲になるようにコンバイナ50の角度を設定することは勿論である。また、この場合、表示器20とコンバイナ50とは略対向するように設けられる。
なお、反射部40は、アルミ蒸着された樹脂成型品に限らず、アルミ蒸着されたガラス成型品等であってもよい。また、反射部40の反射面の形状は曲面ではなく平面でもよい。
また、上記実施形態では、コンバイナ50や角度調整部80が上ケース11側に取り付けられているものとして説明したが、他の部分にコンバイナ50や角度調整部80が取り付けられていてもよい。例えば、ケース体10の形状を適宜変更して、コンバイナ50や角度調整部80を下ケース12側に取り付けてもよい。
以上の説明では、HUD装置1(以下、HUD装置101、102も同様)を設置する乗り物の一例を車両としたが、これに限られない。HUD装置1を船舶、航空機等のその他の乗り物の運転席付近に設置することもできる。さらには、乗り物の運転席付近に設置するものに限らず、室内に設置する卓上インテリア等に適用することも可能である。
また、以上では、HUD装置1を据え置き型のものとして説明したが、HUD装置1は、例えば、車両のダッシュボードと一体的に構成されるものであってもよい。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
1、101、102 …HUD装置
2 …観察者
10 …ケース体
11 …上ケース
11F…前方部
110…第1の開口部
111…第2の開口部
112…覆い部
12 …下ケース
121…凹部
13 …中ケース
130…出射口
20 …表示器
21 …光源
22 …表示パネル
221…液晶層
222…裏側偏光板
223…表側偏光板
30 …回路基板
31 …光センサ
32 …制御部
40 …反射部
50 …コンバイナ
50a…凹面
60 …反射板
70 …カバー部材
80 …角度調整部
81 …モータ
82 …保持部材

Claims (3)

  1. 表示画像を表すS波成分がカットされた表示光を出射する表示器と、
    前記表示器から出射された前記表示光を観察者に向けて反射させる反射面を有するコンバイナと、を備え、
    前記表示光の前記反射面への入射角が0度から50度の範囲である、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記入射角が0度から25度の範囲である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記入射角が0度から50度の範囲で前記コンバイナの角度を調整可能な角度調整部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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