JP2018029641A - マッサージ機器 - Google Patents
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特開2011−200554号公報(特許文献2)には、足部用保持部と脚部用保持部とが回動されるオットマンにおいてマッサージ可能状態と脚載可能状態とに切り替え可能なマッサージ機について開示されている。
特許文献2における技術においては、マッサージ可能状態と脚載可能状態とに切り替えができる。
しかしながら、従来の技術においては、被施療者の膝下長さを確実に検出することができず、脚載部および座部による膝裏部の両方の施療を確実に行うことが困難であった。
一局面に従うマッサージ機器は、被施療者の少なくとも臀部を載置させるための座部と、被施療者の脚部の足裏部を支持する脚載部と、脚載部を脚部の長さ方向に伸縮可能な伸縮機構と、座部および脚載部の間に配置され、被施療者の膝裏部または被施療者の大腿部の裏部を検知する検知部と、検知部からの検知結果に応じて伸縮機構を制御する制御部とを含み、制御部は、伸縮機構により脚載部を伸縮させるとともに、検知部からの検知結果に応じて脚載部の位置を被施療者の膝下から踵部までの長さに対応した位置に調整する。
例えば、脚載部の内部に検知部を設けた場合には、被施療者の膝裏部または大腿部の裏部が座部から浮いてしまう場合がある。この場合、被施療者の膝裏部および大腿部の裏部への施療の効果が得られないまま施療が実施されるという問題が生じ得る。さらに、被施療者が緊張した状態で、脚を伸長させた場合、被施療者がリラックスした状態と異なる施療を施すこととなる。
一方、本願のマッサージ機器においては、脚載部を伸縮機構により伸縮させつつ、被施療者の膝裏部および大腿部の裏部への接触を検知部が検知するので、被施療者の膝下から踵部までの長さに正確に対応して脚載部の位置を調整することができる。
第2の発明にかかるマッサージ機器は、一局面に従うマッサージ機器において、検知部は、座部に設けられたエアバッグ内に配設されたセンサを含んでもよい。
第3の発明にかかるマッサージ機器は、一局面または第2の発明にかかるマッサージ機器において、脚載部は、足裏部の接触を検知する少なくとも1つのセンサを有してもよい。
その結果、被施療者の膝下から踵部までの長さに、正確に対応して脚載部の位置を調整することができる。
第4の発明にかかるマッサージ機器は、第3の発明にかかるマッサージ機器において、センサは、脚載部のエアバッグ内に配設されてもよい。
第5の発明にかかるマッサージ機器は、一局面から第4の発明にかかるマッサージ機器において、座部は、被施療者の大腿部を少なくとも鉛直上方から押圧するエアバッグをさらに含み、制御部は、伸縮機構により脚載部を伸縮させる場合、当該エアバッグを膨張させてもよい。
その結果、被施療者の脚の長さに対応して脚載部の位置を調整する場合に、被施療者の大腿部および膝裏部が座部から離間することを防止することができる。したがって、被施療者の膝下から踵部までの長さに正確に対応して脚載部の位置を調整することができる。
図1は、本発明の実施形態によるマッサージ機100の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の実施形態によるマッサージ機100は、座部200、背凭れ部300、基台部400、腕施療部500、制御部600、操作部800および脚載部900を備える。
脚載部900においては、1または複数の反復膨張する膨縮袋(図示略)が設けられており、該膨縮袋により被施療者の脚を施療する。
座部200には、大腿部裏エアバッグ271、大腿部上エアバッグ272が設けられる。
大腿部裏エアバッグ271内には、大腿部裏圧力センサ281が備えられる。
なお、脚載部900は、座部200側近傍を軸として回転移動させ、脚載部900の下端側を前上方へ移動させる機構をさらに含んでもよい。
本実施の形態における大腿部裏圧力センサ281、圧力センサ981および圧力センサ982は、大腿部裏エアバッグ271、左足裏エアバッグ971、右足裏エアバッグ972内にそれぞれ設けられているとしているが、これに限定されず、大腿部裏エアバッグ271、左足裏エアバッグ971、右足裏エアバッグ972の表面に貼着されていてもよい。また、大腿部裏圧力センサ281、圧力センサ981および圧力センサ982は、歪センサからなり、被施療者の身体からの圧力を検出し、制御部600に検知結果を提供する。
なお、大腿部裏圧力センサ281、圧力センサ981および圧力センサ982は、歪センサに限定されず、気圧センサ、赤外線センサ、接触センサ等、任意のセンサを用いてもよい。
また、本実施の形態における被施療者の脚部は、足裏部、足甲部、踵部、ふくらはぎ部、膝部、大腿部を少なくとも1つを含む。
図4は、脚載部900における正面図であり、図5乃至図7は、脚載部900のアクチュエータ910を動作させた状態の一例を示す模式的側面図である。
図3に示すように、制御部600は、脚載部900を最上部に上げるとともに、大腿部裏エアバッグ271の給気を指示する(ステップS1)。すなわち、大腿部裏エアバッグ271を所定の厚みに膨張させる。すなわち、被施療者の膝裏または被施療者の大腿部裏を大腿部裏圧力センサ281により検出できるようにするためである。
具体的には、図5に示すように、被施療者の大腿部裏が大腿部裏エアバッグ271に接触した時に、制御部600は、大腿部裏圧力センサ281により圧力を検出する。
このステップS2処理においては、被施療者の脚の裏がしっかりと脚裏部900に載せられているか否かを判定するものである。仮に被施療者の脚の裏が脚裏部900に載せられていない場合には、両脚を載置されるまで、待機する(ステップS2のNo)。これは、被施療者の両脚が載置されない場合、制御部600が、被施療者の膝下から踵部までの長さに対応した脚載部900の位置を検出できず、初期設定を実施することができないからである。
なお、被施療者が操作部800を操作することにより、当該ステップS2の処理をパスさせるようにしてもよい。
制御部600は、大腿部裏圧力センサ281が圧力を検知していないと判定した場合(ステップS3のNo)、脚載部900を下方向へ移動させる(ステップS4)。すなわち、この場合、被施療者の脚の長さが長いと想定されるからである。その結果、制御部600は、脚載部900を鉛直下方向(図1参照)に下げるように指示を行う。
具体的には、図4および図6に示すように、制御部600は、アクチュエータ910に指示を行い、脚載部900を鉛直下方向(図中矢印)へ移動させる。その結果、被施療者の大腿部が鉛直下方向に移動し、大腿部裏圧力センサ281により圧力が検出される。
すなわち、ここで制御部600は、大腿部裏圧力センサ281が圧力を検知していると判定した場合、被施療者が脚載部900および座部200に正しく着座していると判定することができる。
具体的には、図7に示すように、脚載部900がアクチュエータ910により鉛直上方向へ移動されることにより、被施療者の大腿部が上方向へ移動する。
一方、制御部600は、大腿部裏圧力センサ281から圧力が検知されないと判定した場合(ステップS6のYes)、制御部600は、脚載部が被施療者の膝下から踵部までの長さに正確に対応した位置に脚載部900を調整する(ステップS7)。
すなわち、脚載部900を鉛直上方向へ徐々に移動させることで、被施療者の大腿部が大腿部裏圧力センサ281から離間し、圧力を検出できなくなる。その結果、脚載部900の鉛直方向の移動量から、被施療者の脚の長さ、膝下から踵部までの長さを推定することができる。
次に、図8は、初期設定における制御部600の動作の他の例を示すフローチャートである。以下、図8における制御部600の動作が、図3の動作と異なる点についてのみ説明を行う。
その結果、被施療者が脚部を持ち上げにくくさせることができる。その後、制御部600は、脚載部900を鉛直下方向に移動させるように指示を行う(ステップS5a)。
続いて、両脚の圧力センサ981,982が圧力を検知していないか否かを判定する(ステップS6a)。圧力センサ981,982が圧力を検知している場合、ステップS5aの処理に戻り、処理を繰り返す。
一方、圧力センサ981,982が圧力を検知していない場合、制御部600は、脚載部が被施療者の膝下から踵部までの長さに正確に対応した位置に脚載部900を調整する(ステップS7)。
すなわち、被施療者の大腿部を上部からおさえつつ、圧力センサ981、982の圧力が検知されなくなることで、膝下から踵部までの長さを正確に認識することができる。
図9は、図3の初期設定における制御部の動作の他の例を示すフローチャートである。以下、図9のフローチャートが図3のフローチャートと異なる点についてのみ説明を行う。
次いで、被施療者の左右の脚を検知しているか否かを判定する(ステップS6b)。被施療者の脚の裏が脚裏部900に載せられていない場合には、両脚を載置されるまで、ステップS5の処理を繰り返す(ステップS5)。
また、制御部600は、アクチュエータ910の移動量および大腿部裏圧力センサ281、圧力センサ981,982からの検知結果のパラメータを予め記録しており、当該記録されたパラメータに応じて脚載部900を最適な位置に調整してもよい。
さらに、圧力センサ981,982を個々に用いることとしているが、これに限定されず、いずれか1方に基づいて判定を行っても良い。さらに、大腿部裏エアバッグ271を一つであるとしているが、これに限定されず、左右個々に設け、センサをそれぞれ設けても良い。
さらに、脚載部900に足の甲の面を鉛直下方向へ抑えるエアバッグを設けても良い。
すなわち、一度脚載部900の位置を調整した近傍で、ゆっくりと脚載部900を移動させてステップS5、S5a、S6、S6a,S6bの少なくともいずれかの処理を行うことで、正確で、かつ確実に被施療者の脚位置を調整することができる。
また、本実施の形態においては、伸縮5cmを例示したが、これに限定されることなく、伸縮2cm、伸縮3cm、伸方向2cm、伸方向3cm、伸方向5cm、伸方向10cm、縮方向2cm、縮方向3cm、縮方向5cm、縮方向10cm、その他任意の数cmであってもよい。
本発明において、座部200は、「座部」に相当し、脚載部900は、「脚載部」に相当し、アクチュエータ910は、「伸縮機構」に相当し、大腿部裏圧力センサ281、圧力センサ981,982は、「検知部」に相当し、制御部600は、「制御部」に相当し、マッサージ機100が「マッサージ機器」に相当し、大腿部裏圧力センサ281、圧力センサ981,982は、「センサ」に相当し、大腿部上エアバッグ272が「鉛直上方から押圧するエアバッグ」に相当する。
200 座部
271 大腿部裏エアバッグ
272 大腿部上エアバッグ
281 大腿部裏圧力センサ
600 制御部
900 脚載部
910 アクチュエータ
981 圧力センサ
982 圧力センサ
Claims (5)
- 被施療者の少なくとも臀部を載置させるための座部と、
前記被施療者の脚部の足裏部を支持する脚載部と、
前記脚載部を前記脚部の長さ方向に伸縮可能な伸縮機構と、
前記座部および前記脚載部の間に配置され、前記被施療者の膝裏部または前記被施療者の大腿部の裏部を検知する検知部と、
前記検知部からの検知結果に応じて前記伸縮機構を制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、前記伸縮機構により前記脚載部を伸縮させるとともに、前記検知部からの検知結果に応じて前記脚載部の位置を前記被施療者の膝下から踵部までの長さに対応した位置に調整する、マッサージ機器。 - 前記検知部は、前記座部に設けられたエアバッグ内に配設されたセンサを含む、請求項1記載のマッサージ機器。
- 前記脚載部は、前記足裏部の接触を検知する少なくとも1つのセンサを含む、請求項1または2に記載のマッサージ機器。
- 前記センサは、前記脚載部のエアバッグ内に配設された、請求項3記載のマッサージ機器。
- 前記座部は、前記被施療者の前記大腿部を少なくとも鉛直上方から押圧するエアバッグをさらに含み、
前記制御部は、前記伸縮機構により前記脚載部を伸縮させる場合、当該エアバッグを膨張させる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマッサージ機器。
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