JP2018029443A - 電力変換盤ならびにそれを備えるインバータ装置、無停電電源装置およびパワーコンディショナ - Google Patents
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Abstract
【課題】電力変換機能を有する種々の装置の生産性を向上させる。【解決手段】電力変換機能を有する装置に用いられる電力変換盤10は、第1および第2の交流入力端子T1,T4と、第1の交流出力端子T2と、直流端子T3と、コンバータ1と、インバータ2と、第1から第3の直流母線Ld1〜Ld3と、平滑コンデンサC1と、双方向チョッパ3と、第1から第5の交流母線La1〜La5と、第1から第4の接続端子T6〜T8と、制御回路4,5とを備える。電力変換盤10は、電力変換機能を有する種々の装置において共通する構成要素を集約して1ユニット化したものである。電力変換盤10は、電力変換盤10が適用される装置に固有のプログラムを、制御回路4,5内部のメモリに格納することが可能となっている。【選択図】図1
Description
この発明は、電力変換盤ならびにそれを備えるインバータ装置、無停電電源装置およびパワーコンディショナに関する。
無停電電源装置は、通常、交流電源からコンバータおよびインバータを介して負荷へ電力を供給するように構成された電力変換装置を備えている。このような電力変換装置は、一般的に、コンバータ、平滑コンデンサおよびインバータなどを含む主回路部と、主回路部を制御するための制御部とから構成されている。
特開2015−119603号公報(特許文献1)は、無停電電源装置に備えられた電力変換装置の盤内配置に関する技術を開示する。特許文献1では、コンバータを、スイッチング素子、ダイオードおよび直流コンデンサを有するコンバータ主回路部と、リアクトルおよび交流コンデンサを有するコンバータ平滑回路部とを備えるコンバータユニットとして構成する。また、インバータを、スイッチング素子、ダイオードおよび直流コンデンサを有するインバータ主回路部と、リアクトルおよび交流コンデンサを有するインバータ平滑回路部とを備えるインバータユニットとして構成する。そして、特許文献1では、コンバータユニットおよびインバータユニットとそれぞれ複数並列配置することによって電力変換装置を構成している。
特許文献1に示される技術によれば、無停電電源装置において、出力容量を変化させて製品のシリーズ展開を図る際に、ユニット化および部品の共通化によって、部品種類数を削減することができる。
ところで、電力変換装置は、無停電電源装置に代表される電力分野以外に、産業分野および電気鉄道分野などの様々な分野に適用されている。そして、適用される分野によって、電力変換装置の用途および機能が異なるため、電力変換装置の動作も異なるものとなっている。そのため、従来、製造メーカーでは、各種用途および機能ごとに異なる製品を製造することが一般的となっていた。これによると、製造メーカーは、多品種の製品を製造する必要があり、品種が増えるに従って生産性の向上が難しくなるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電力変換機能を有する種々の装置の生産性を向上させることである。
この発明のある局面に従う電力変換盤は、電力変換機能を有する装置に用いられる。電力変換盤は、第1および第2の交流入力端子と、第1の交流出力端子と、直流端子と、コンバータと、インバータと、第1から第3の直流母線と、平滑コンデンサと、双方向チョッパと、第1から第5の交流母線と、第1から第4の接続端子と、制御回路とを備える。第1および第2の交流入力端子は、電力変換盤の外部から供給される交流電力を受ける。第1の交流出力端子は、電力変換盤の外部に交流電力を出力する。直流端子は、電力変換盤の外部から供給される直流電力を受けるとともに、電力変換盤の外部に直流電力を出力する。コンバータは、交流電力を直流電力に変換するように構成される。インバータは、直流電力を交流電力に変換するように構成される。第1の直流母線は、コンバータの直流側とインバータの直流側との間に配設される。平滑コンデンサは、第1の直流母線に接続される。双方向チョッパは、双方向の直流電圧変換を実行するように構成される。第2の直流母線は、第1の直流母線と双方向チョッパの低圧側端子との間に配設される。第3の直流母線は、双方向チョッパの高圧側端子と直流端子との間に配設される。第1の交流母線は、一方端が前記第1の交流入力端子に接続される。第2の交流母線は、一方端がコンバータの交流側端子に接続される。第3の交流母線は、一方端がインバータの交流側端子に接続される。第4の交流母線は、一方端が第1の交流出力端子に接続される。第5の交流母線は、第2の交流入力端子と第4の交流母線との間に配設される。第1および第2の接続端子は、第1および第2の交流母線の他方端にそれぞれ配置され、互いに電気的に絶縁される。第3および第4の接続端子は、第3および第4の交流母線の他方端にそれぞれ配置され、互いに電気的に絶縁される。制御回路は、コンバータ、インバータおよび双方向チョッパを制御するように構成される。
この発明によれば、電力変換機能を有する種々の装置の生産性を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
[実施の形態1]
(電力変換盤の構成)
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換盤10の全体構成図である。図1を参照して、この発明の実施の形態による電力変換盤10は、電力変換機能を有する種々の装置に広く適用することができる。電力変換機能を有する装置には、たとえば、汎用インバータ、サーボアンプ、無停電電源装置、パワーコンディショナなどが含まれる。
(電力変換盤の構成)
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換盤10の全体構成図である。図1を参照して、この発明の実施の形態による電力変換盤10は、電力変換機能を有する種々の装置に広く適用することができる。電力変換機能を有する装置には、たとえば、汎用インバータ、サーボアンプ、無停電電源装置、パワーコンディショナなどが含まれる。
図1を参照して、本実施の形態による電力変換盤10は、複数の外部接続端子T1〜T4と、複数の接続端子T5〜T8と、複数の直流母線Ld1〜Ld3と、複数の交流母線La1〜La5と、コンバータ1と、インバータ2と、双方向チョッパ3と、制御回路4,5と、電解コンデンサC1と、複数のスイッチS1〜S3とを備える。
外部接続端子T1〜T4は、電力変換盤10の外部の電源または負荷と電力変換盤10とを接続するための端子である。具体的には、外部接続端子T1,T4は、電力変換盤10の外部から供給される交流電力を受けるための交流入力端子である。外部接続端子T2は、電力変換盤10の外部に交流電力を供給するための交流出力端子である。外部接続端子T3は、電力変換盤10の外部から供給される直流電力を受けるとともに、電力変換盤10の外部に直流電力を出力するための直流端子である。以下の説明では、外部接続端子T1を「第1の交流入力端子」と称し、外部接続端子T4を「第2の交流入力端子」と称する。また、外部接続端子T2を「第1の交流出力端子」と称し、外部接続端子T3を「直流端子」と称する。
コンバータ1は、交流電力を直流電力に変換するように構成される。インバータ2は、直流電力を交流電力に変換するように構成される。直流母線Ld1(第1の直流母線)は、コンバータ1の交流側端子およびインバータ2の直流側端子の間に配設される。
コンバータ1およびインバータ2は、図示しない半導体スイッチング素子により構成される。半導体スイッチング素子としては、たとえば、IGBT(Integrated Gate Bipolar Transistor)が用いられる。
制御回路4は、コンバータ1における電力変換を制御する。制御回路5は、インバータ2における電力変換を制御する。コンバータ1およびインバータ2に含まれる半導体スイッチング素子の制御方式としてPWM(Pulse Width Modulation)制御方式を適用することができる。
制御回路4,5は、図示しないプロセッサおよびメモリを含む。メモリには、電力変換盤10が適用される装置に固有の電力変換機能を実行するためのプログラムを格納することができる。プロセッサは、当該装置に電力変換盤10が組み込まれた状態において、メモリに格納されているプログラムを読み出すことにより、固有の電力変換機能を実行することができる。なお、図1の例では、コンバータ制御用の制御回路4と、インバータ制御用の制御回路5とを別体としているが、コンバータ1およびインバータ2を統括的に制御する単体の制御回路としてもよい。
双方向チョッパ3は、双方向の直流電圧変換(昇圧および降圧)を実行するように構成される。双方向チョッパ3は、半導体スイッチング素子(たとえば、IGBT)により構成される。直流母線Ld2(第2の直流母線)は、直流母線Ld1と双方向チョッパ3の低圧側端子との間に配設される。直流母線Ld3(第3の直流母線)は、双方向チョッパ3の高圧側端子と直流端子T3との間に配設される。
電解コンデンサC1は、直流母線Ld1に接続され、直流母線Ld1の電圧を平滑化する。制御回路4(または5)は、双方向チョッパ3における直流電圧変換を制御する。
交流母線La1(第1の交流母線)は、一方端が第1の交流入力端子T1に接続される。交流母線La2(第2の交流母線)は、一方端がコンバータ1の交流側端子に接続される。交流母線La1の他方端および交流母線La2の他方端には、接続端子T5,T6がそれぞれ配置される。接続端子T5(第1の接続端子)および接続端子T6(第2の接続端子)は互いに電気的に絶縁されている。接続端子T5,T6は、図示しない交流フィルタを電力変換盤10に接続するための端子である。
交流母線La3(第3の交流母線)は、一方端がインバータ2の交流側端子に接続される。交流母線La4(第4の交流母線)は、一方端が第1の交流出力端子T2に接続される。交流母線La3の他方側および交流母線La4の他方端には、接続端子T7,T8がそれぞれ配置される。接続端子T7(第3の接続端子)および接続端子T8(第4の接続端子)は互いに電気的に絶縁されている。接続端子T7,T8は、図示しない交流フィルタを電力変換盤10に接続するための端子である。
交流母線La5(第5の交流母線)は、第2の交流入力端子T4および交流母線La4の間に配設される。
スイッチS1(第1のスイッチ)は、交流母線La1に介挿接続される。スイッチS2(第2のスイッチ)は、交流母線La4に介挿接続される。スイッチS3(第3のスイッチ)は、直流母線Ld3に介挿接続される。スイッチS1〜S3は、機械スイッチであり、たとえば電磁接触器によって構成される。スイッチS1〜S3のオンオフは、制御回路4(または5)によって制御される。具体的には、スイッチS1〜S3は、制御回路4(または5)からの制御信号がH(論理ハイ)レベルときにオン(閉成)し、制御信号がL(論理ロー)レベルのときにオフ(開放)する。
以上説明したように、電力変換盤10は、複数の電力変換器(コンバータ1、インバータ2および双方向チョッパ3)からなる主回路と、複数の電力変換器を制御する制御回路とを主体として構成されている。そして、電力変換盤10には、さらに、複数の電力変換器と外部電源もしくは外部負荷とを電気的に接続するための複数の母線(交流母線および直流母線)、端子および、各電力変換器と外部電源もしくは外部負荷との電気的接続/遮断を切替えるための複数のスイッチが設けられている。
すなわち、本実施の形態による電力変換盤10は、電力変換機能を有する種々の装置において共通する構成要素を集約して1ユニット化したものである。したがって、電力変換盤10は汎用性を有しており、電力変換盤10を用いて種々の装置を容易に製造することができる。
ただし、各電力変換器および各スイッチの制御については、電力変換盤10が適用される装置の用途および機能によって異なる場合がある。そのため、電力変換盤10では、電力変換盤10が適用される装置に固有のプログラムを、制御回路4,5内部のメモリに格納することが可能となっている。プログラムには、コンバータ1、インバータ2および双方向チョッパ3における電力変換、およびスイッチS1〜S3のオンオフに関する制御プログラムが含まれる。これにより、適用される装置の用途および機能に応じて電力変換盤10を自在に動作させることができるため、高い汎用性を実現できる。
従来、製造メーカーでは、電力変換機能を有する種々の装置を製造する際、装置の主回路の回路構成が基本的に共通しているものの、装置の用途および機能によって主回路の制御が異なるため、装置ごとに製造するのが一般的であった。これに対して、本実施の形態による電力変換盤10によれば、主回路の共通する構成要素と制御回路とを1ユニット化するとともに、制御回路に任意のプログラムを書き込み可能としたことにより、用途および機能ごとに製品を製造する必要がなくなる。その結果、電力変換機能を有する種々の装置の生産性を向上させることができる。
さらに、装置内部で主回路の一部に故障が生じた場合には、電力変換盤10を交換することで、短時間で装置を復旧させることができるため、ユーザにとっても使い勝手の良いものとすることができる。
(電力変換機能を有する装置の構成)
以下、本実施の形態による電力変換盤10を用いて構築される装置の具体例について説明する。実施の形態2〜4では、電力変換盤10を適用した汎用インバータの構成について説明する。実施の形態5〜7では、電力変換盤10を適用したサーボアンプ、無停電電源装置、パワーコンディショナの構成についてそれぞれ説明する。
以下、本実施の形態による電力変換盤10を用いて構築される装置の具体例について説明する。実施の形態2〜4では、電力変換盤10を適用した汎用インバータの構成について説明する。実施の形態5〜7では、電力変換盤10を適用したサーボアンプ、無停電電源装置、パワーコンディショナの構成についてそれぞれ説明する。
[実施の形態2]
図2は、この発明の実施の形態2による汎用インバータ30の全体構成図である。実施の形態2による汎用インバータ30は、主にモータの可変速駆動を目的として量産された産業用の電圧形PWMインバータ装置である。
図2は、この発明の実施の形態2による汎用インバータ30の全体構成図である。実施の形態2による汎用インバータ30は、主にモータの可変速駆動を目的として量産された産業用の電圧形PWMインバータ装置である。
図2を参照して、汎用インバータ30は、図1に示した電力変換盤10と、交流フィルタF1,F2とを備える。交流フィルタF1(第1のフィルタ)は、接続端子T5および接続端子T6の間に接続される。交流フィルタF2(第2のフィルタ)は、接続端子T7および接続端子T8の間に接続される。交流フィルタF1,F2は、交流リアクトルおよびコンデンサを含み、低域通過フィルタを構成する。
第1の交流入力端子T1は交流電源100に接続される。交流電源100は、たとえば商用交流電源もしくは自家発電設備等によって構成される。図2および以降説明する図では、交流電源の一例として、三相三線式を示す。図面および説明の簡単化のため、図では、一相分の回路のみが代表的に示されている。
第1の交流出力端子T2は交流負荷200に接続される。交流負荷200は、たとえば一般用三相かご形誘導モータである。誘導モータは、たとえばポンプ、ファン、ブロワなどを回転駆動するために用いられる。
図2に示されるように、汎用インバータ30には交流電源100以外の電源が接続されていない。そのため、電力変換盤10において、直流端子T3および第2の交流入力端子T4はともに何も接続されていない状態となっている。
(汎用インバータ30の動作)
以下、実施の形態2による汎用インバータ30の動作の概要について説明する。
以下、実施の形態2による汎用インバータ30の動作の概要について説明する。
第1の交流入力端子T1は、交流電源100からの交流電力を受ける。スイッチS1は、制御回路4によってオンされる。スイッチS1は、汎用インバータ30の使用時にオンされ、汎用インバータ30の停止時にオフされる。
交流フィルタF1は、交流電源100からコンバータ1に商用周波数の交流電力を通過させ、コンバータ1で発生するスイッチング周波数の信号が交流電源100に通過することを防止する。
コンバータ1は、制御回路4によって制御され、交流電源100からの交流電力を直流電力に変換する。コンバータ1は、直流電力を直流母線Ld1を介してインバータ2に与える。電解コンデンサC1は、直流母線Ld1の直流電圧を平滑化および安定化させる。
インバータ2は、制御回路5によって制御され、コンバータ1によって生成された直流電力を交流電力に変換する。交流フィルタF2は、インバータ2によって生成された交流電力を通過させ、インバータ2で発生するスイッチング周波数の信号を遮断する。すなわち、交流フィルタF2は、インバータ2の出力電圧の波形を正弦波に変換する。
スイッチS2は、制御回路5によってオンされる。スイッチS2は、汎用インバータ30の使用時にオンされ、汎用インバータ30の停止時にオフされる。
制御回路4,5は、コンバータ1およびインバータ2における電力変換をそれぞれ制御する。制御回路5は、交流負荷200である誘導モータをインバータ2で可変速駆動する制御方式として、V/f制御方式を用いる。V/f制御方式は周知の技術で実現できるため、詳細な説明は省略する。
このように、電力変換盤10に交流フィルタF1,F2を設置することにより、汎用インバータ30を製造することができる。なお、制御回路4,5には、上述した汎用インバータ30の動作を実行するためのプログラムとして、コンバータ1、インバータ2およびスイッチS1,S2の制御プログラムが格納される。
[実施の形態3]
図3は、この発明の実施の形態3による汎用インバータ32の全体構成図である。
図3は、この発明の実施の形態3による汎用インバータ32の全体構成図である。
図3を参照して、実施の形態3による汎用インバータ32は、図2に示した実施の形態2による汎用インバータ30に対して、蓄電池Bを付加したものである。蓄電池Bは、電力変換盤10の直流端子T3に接続される。
蓄電池Bは、停電時にインバータ2に直流電力を供給するための電力貯蔵装置である。電力貯蔵装置としては、たとえば、フライホイール、燃料電池、および電気二重層コンデンサなどを用いることができる。
(汎用インバータ32の動作)
以下、実施の形態3による汎用インバータ32の動作の概要について説明する。
以下、実施の形態3による汎用インバータ32の動作の概要について説明する。
交流電源100から正常に交流電力が供給されている通常時には、汎用インバータ32は、実施の形態2による汎用インバータ30(図2参照)と同様に、交流電源100から供給される交流電力をコンバータ1によって直流電力に変換し、その直流電力をインバータ2によって、交流負荷200を駆動するための交流電力に変換する。
汎用インバータ32において、スイッチS3は制御回路4(または5)によってオンされる。スイッチS3は、汎用インバータ32の使用時にオンされ、汎用インバータ32の停止時にオフされる。双方向チョッパ3は、制御回路4(または5)によって制御され、通常時にはコンバータ1によって生成された直流電力を蓄電池Bに蓄える。
一方、交流電源100からの交流電力の供給が停止された停電時には、コンバータ1の運転が停止される。双方向チョッパ3は、停電時には蓄電池Bに蓄えられた直流電力をインバータ2に供給する。インバータ2は、蓄電池Bから双方向チョッパ3を介して供給される直流電力を交流電力に変換する。これにより、停電時には、汎用インバータ32は、蓄電池Bに蓄えられた電力を用いて交流負荷200を駆動することができる。
このように、電力変換盤10の直流端子T3に蓄電池Bを接続することで、停電時においても交流負荷200を駆動することができる、停電対策機能を備えた汎用インバータ32を製造することができる。
なお、制御回路4,5には、上述した汎用インバータ32の動作を実行するためのプログラムとして、コンバータ1、インバータ2、双方向チョッパ3および、スイッチS1〜S3の制御プログラムが格納される。
[実施の形態4]
図4は、この発明の実施の形態4による汎用インバータ34の全体構成図である。
図4は、この発明の実施の形態4による汎用インバータ34の全体構成図である。
図4を参照して、実施の形態4による汎用インバータ34は、図2に示した実施の形態2による汎用インバータ30に対して、バイパス回路盤20および導電部材12を付加したものである。
バイパス回路盤20は、電力変換盤10に並べて配置される。バイパス回路盤20は、外部接続端子T10,T11、交流母線La6、およびスイッチS4を備える。外部接続端子T10は、バイパス回路盤20の外部から供給される交流電力を受けるための交流入力端子である。外部接続端子T11は、バイパス回路盤20の外部に交流電力を供給するための交流出力端子である。以下の説明では、外部接続端子T10を「バイパス入力端子」と称し、外部接続端子T11を「バイパス出力端子」とも称する。
交流母線La6(第6の交流母線)は、バイパス入力端子T10およびバイパス出力端子T11の間に配設される。スイッチS4(第4のスイッチ)は、交流母線La6に介挿接続される。スイッチS4は、並列接続された2個のスイッチS41,S42を含む。スイッチS41は、半導体スイッチであり、たとえば双方向性のサイリスタスイッチにより構成される。スイッチS42は、機械スイッチであり、たとえば電磁接触器によって構成される。スイッチS41,S42のオンオフは、制御回路4(または5)によって制御される。具体的には、スイッチS41,S42は、制御回路4(または5)からの制御信号がHレベルときにオンし、制御信号がLレベルのときにオフする。
バイパス入力端子T10はバイパス交流電源102に接続される。バイパス交流電源102は、交流電源100と同じであってもよいし、自家用発電設備等であってもよい。
バイパス出力端子T11は、導電部材12によって電力変換盤10の第2の交流入力端子T4と電気的に接続される。導電部材12としては、たとえばバスバーが用いられる。バイパス出力端子T11および第2の交流入力端子T4が電気的に接続されることにより、交流母線La6および交流母線La5,La4が電気的に接続される。
以上の構成において、スイッチS4がオンされると、バイパス交流電源102および交流負荷200の間には、交流母線La6、スイッチS4、導電部材12、交流母線La5,La4を経由する電力経路が形成される。したがって、バイパス交流電源102からの交流電力を交流負荷200に供給することができる。
(汎用インバータ34の動作)
以下、実施の形態4による汎用インバータ34の動作の概要について説明する。
以下、実施の形態4による汎用インバータ34の動作の概要について説明する。
実施の形態4による汎用インバータ34は、運転モードとして、インバータ運転モードと、商用運転モードとを有している。インバータ運転モードとは、交流電源100から供給される交流電力をコンバータ1およびインバータ2によって、交流負荷200の駆動電力に変換する運転モードである。一方、商用運転モードとは、バイパス交流電源102から供給される交流電力を交流負荷200に供給する運転モードである。
すなわち、商用運転モードでは、コンバータ1およびインバータ2を通さずに交流負荷200に電力が供給される。これにより、コンバータ1およびインバータ2において、電力変換に伴う電力損失の発生が抑制されるため、汎用インバータ34の運転効率を向上させることができる。
制御回路4(または5)は、商用運転モードの運転指令を受けると、汎用インバータ34の運転モードを商用運転モードに設定する。運転モードを、インバータ運転モードから商用運転モードに切替えるとき、制御回路4(または5)は、スイッチS4をオンさせる。
スイッチS4において、半導体スイッチであるスイッチS41は、機械スイッチであるスイッチS42に比べて、Hレベルの制御信号を受けてからオンするまでの応答時間が短い。制御回路4(または5)は、スイッチS41,S42の制御信号をHレベルにして、スイッチS41,S42を順にオンした後、スイッチS41の制御信号をLレベルにしてスイッチS41をオフする。これにより、バイパス交流電源102から供給された交流電力はスイッチS42を介して交流負荷200にまで導かれる。
なお、汎用インバータ34は、上述した商用運転モードの選択時に限らず、電力変換盤10のメンテナンス時または故障時においても、スイッチS4をオンすることで、バイパス交流電源102からの交流電力を用いて交流負荷200を駆動することができる。
このように、電力変換盤10の第2の交流入力端子T4とバイパス回路盤20のバイパス出力端子T11とを電気的に接続することで、高い運転効率を実現する汎用インバータ34を製造することができる。
なお、制御回路4,5には、上述した汎用インバータ34の動作を実行するためのプログラムとして、コンバータ1、インバータ2および、スイッチS1,S2,S4の制御プログラムが格納される。
[実施の形態5]
図5は、この発明の実施の形態5によるサーボアンプ50の全体構成図である。サーボアンプは、サーボモータと呼ばれる永久磁石同期モータを駆動するモータドライバである。サーボアンプおよびサーボモータから構成されるACサーボは、代表的には、半導体製造装置、部品実装装置、射出成型機、工作機械、ロボットなどに用いられる。
図5は、この発明の実施の形態5によるサーボアンプ50の全体構成図である。サーボアンプは、サーボモータと呼ばれる永久磁石同期モータを駆動するモータドライバである。サーボアンプおよびサーボモータから構成されるACサーボは、代表的には、半導体製造装置、部品実装装置、射出成型機、工作機械、ロボットなどに用いられる。
サーボアンプは、一般的に、コンバータ、平滑コンデンサおよびインバータなどを含む主回路部と、制御部とから構成される。主回路部は、汎用インバータの主回路部とほぼ同じ回路構成が採用される。
図5を参照して、実施の形態5によるサーボアンプ50は、サーボモータである2個の交流負荷200,202を駆動する。サーボアンプ50は、図1に示した電力変換盤10、導電部材14,16、交流母線La7、および直流電源盤106を備える。
電力変換盤10は、外部接続端子T9をさらに備える。外部接続端子T9は、電力変換盤10の外部に交流電力を供給するための交流出力端子である。以下の説明では、外部接続端子T9を「第2の交流出力端子」と称する。
導電部材14は、接続端子T5および第2の交流出力端子T9の間に接続される。交流母線La7は、接続端子T6および第1の交流入力端子T1の間に配設される。このようにすると、第2の交流出力端子T9、接続端子T5および接続端子T6は、導電部材14および交流母線La1,La7を介して電気的に接続される。第2の交流出力端子T9には交流負荷202(第2の交流負荷)が接続される。交流母線La7および導電部材14は「第1の導電部材」の一実施例に対応する。
導電部材16は、接続端子T7および接続端子T8の間に接続される。第1の交流出力端子T2には交流負荷200(第1の交流負荷)が接続される。導電部材16は「第2の導電部材」の一実施例に対応する。
直流端子T3には直流電源盤106が接続される。直流電源盤106は、交流電源104から交流電力の供給を受けて直流電力を生成するように構成される。交流電源104は、たとえば商用交流電源もしくは自家発電設備等によって構成される。直流電源盤106は、たとえば三相ブリッジ整流回路を含む。
(サーボアンプ50の動作)
以下、実施の形態5によるサーボアンプ50の動作の概要について説明する。
以下、実施の形態5によるサーボアンプ50の動作の概要について説明する。
直流端子T3は、直流電源盤106からの直流電力を受ける。スイッチS3は、制御回路4(または5)によってオンされる。スイッチS3は、サーボアンプ50の使用時にオンされ、サーボアンプ50の停止時にオフされる。
双方向チョッパ3は、制御回路4(または5)によって制御され、直流電源盤106からの直流電力を昇圧して直流母線Ld1に出力する。インバータ2は、制御回路5によって制御され、双方向チョッパ3から直流母線Ld1に与えられた直流電力を交流電力に変換する。導電部材16は、インバータ2によって生成された交流電力を交流母線La4に伝送する。
スイッチS2は、制御回路5によってオンされる。スイッチS2は、サーボアンプ50の使用時にオンされ、サーボアンプ50の停止時にオフされる。交流母線La4に伝送された交流電力は、第1の交流出力端子T2を経由して交流負荷200に供給される。
サーボアンプ50では、コンバータ1はインバータとして動作する。コンバータ1は、制御回路4によって制御され、双方向チョッパ3から直流母線Ld1に与えられた直流電力を交流電力に変換する。コンバータ1によって生成された交流電力は、交流母線La2,La7,La1および導電部材14を伝送され、第2の交流出力端子T9を経由して交流負荷202に供給される。
制御回路4,5は、双方向チョッパ3、コンバータ1およびインバータ2における電力変換をそれぞれ制御する。制御回路4は、交流負荷202(サーボモータ)に設けられた電流検出器(図示せず)で検出されたモータ電流をフィードバックして、上位コントローラから入力された位置、速度、トルク等の指令信号に追従するように、位置制御、速度制御および電流制御を行なう。
制御回路5は、交流負荷200(サーボモータ)に設けられた電流検出器で検出されたモータ電流をフィードバックして、位置制御、速度制御および電流制御を行なう。制御回路4,5において、サーボモータの制御方式は、基本的にベクトル制御方式が用いられる。ベクトル制御方式は周知の技術で実現できるため、詳細な説明は省略する。
このように、電力変換盤10に2個の交流負荷および直流電源盤を接続するとともに、第1および第2の導電部材を設置することで、サーボアンプ50を製造することができる。なお、制御回路4,5には、上述したサーボアンプ50の動作を実行するためのプログラムとして、コンバータ1、インバータ2、双方向チョッパ3、およびスイッチS1〜S3の制御プログラムが格納される。
[実施の形態6]
図6は、この発明の実施の形態6による無停電電源装置40の全体構成図である。
図6は、この発明の実施の形態6による無停電電源装置40の全体構成図である。
図6を参照して、無停電電源装置40は、電力変換盤10と、交流フィルタF1,F2と、バイパス回路盤20と、蓄電池Bとを備える。
蓄電池Bは、停電時にインバータ2に直流電力を供給するための電力貯蔵装置である。通常時、蓄電池Bはコンバータ1で生成された直流電力を蓄える。
交流電源100およびバイパス交流電源102の各々は、たとえば商用交流電源もしくは自家発電設備等によって構成される。交流電源100およびバイパス交流電源102は、三相三線式の電源、三相四線式の電源および単相三線式の電源のいずれであってもよい。
(無停電電源装置40の動作)
以下、実施の形態6による無停電電源装置40の動作の概要について説明する。
以下、実施の形態6による無停電電源装置40の動作の概要について説明する。
第1の交流入力端子T1は、交流電源100からの交流電力を受ける。スイッチS1は、制御回路4によって制御され、交流電源100から交流電力が正常に供給されている通常時はオンされる。一方、交流電源100からの交流電力の供給が停止された停電時はオフされる。
交流フィルタF1は、交流電源100から供給される商用周波数の交流電力を通過させ、コンバータ1で発生するスイッチング周波数の信号を遮断する。
コンバータ1は、制御回路4によって制御され、通常時は、交流電源100からの交流電力を直流電力に変換する。コンバータ1は、直流電力を直流母線Ld1を介してインバータ2に与える。また、コンバータ1は、直流電力を直流母線Ld1,Ld2を介して双方向チョッパ3に与える。停電時は、コンバータ1の運転は停止される。
電解コンデンサC1は、直流母線Ld1の直流電圧を平滑化および安定化させる。
双方向チョッパ3は、制御回路4(または5)によって制御され、通常時はコンバータ1によって生成された直流電力を降圧して蓄電池Bに蓄える。停電時は、双方向チョッパ3は、蓄電池Bの直流電力を昇圧してインバータ2に供給する。
双方向チョッパ3は、制御回路4(または5)によって制御され、通常時はコンバータ1によって生成された直流電力を降圧して蓄電池Bに蓄える。停電時は、双方向チョッパ3は、蓄電池Bの直流電力を昇圧してインバータ2に供給する。
スイッチS3は、制御回路4(または5)によって制御され、通常時および停電時にはオンされ、電力変換盤10のメンテナンス時にはオフされる。
インバータ2は、制御回路5によって制御され、通常時はコンバータ1によって生成された直流電力を商用周波数の交流電力に変換する。停電時は、インバータ2は蓄電池Bから双方向チョッパ3を介して供給される直流電力を商用周波数の交流電力に変換する。
交流フィルタF2は、インバータ2によって生成された商用周波数の交流電力を通過させ、インバータ2で発生するスイッチング周波数の信号を遮断する。すなわち、交流フィルタF2は、インバータ2の出力電圧の波形を正弦波に変換する。
スイッチS2は、制御回路5によって制御され、通常時および停電時にはオンされ、電力変換盤10のメンテナンス時にはオフされる。
電力変換盤10のメンテナンス時には、第2の交流入力端子T1は、バイパス交流電源102からの交流電力を受ける。スイッチS4は、制御回路4(または5)によって制御され、通常時にはオフされ、メンテナンス時にはオンされる。すなわち、メンテナンス時は、コンバータ1およびインバータ2を通さずに交流負荷200に対して交流電力を供給する。
なお、無停電電源装置40は、メンテナンス時以外に、運転モードがエコモードに設定された場合においても、バイパス交流電源102からの交流電力を交流負荷200に供給することができる。エコモードとは、通常時において、無停電電源装置の高運転効率を重視した運転モードである。エコモードでは、コンバータ1およびインバータ2の各々における電力損失の発生が抑制される。その結果、無停電電源装置の運転効率を向上させることができる。
[実施の形態7]
図7は、この発明の実施の形態7によるパワーコンディショナ60の全体構成図である。
図7は、この発明の実施の形態7によるパワーコンディショナ60の全体構成図である。
図7を参照して、実施の形態7によるパワーコンディショナ60は、図1に示した電力変換盤10、交流フィルタF1,F2、交流母線La8(第7の交流母線)および太陽電池盤80を備える。
太陽電池盤80は直流端子T3に接続される。太陽電池盤80は、直列または並列に接続された複数の太陽電池モジュールを含む。太陽電池盤80は、太陽光を受けて発電し、直流電力を発生させる。
電力変換盤10において、交流フィルタF1は、接続端子T5および接続端子T6の間に接続される。交流フィルタF2は、接続端子T7および接続端子T8の間に接続される。交流フィルタF1,F2は、交流リアクトルおよびコンデンサを含み、低域通過フィルタを構成する。
第1の交流入力端子T1は交流電源100に接続される。交流電源100は、たとえば商用交流電源である。第1の交流出力端子T2は交流負荷200に接続される。
交流母線La8は、第1の交流入力端子T1および第2の交流入力端子T4の間に接続される。これによると、第1の交流入力端子T1および交流母線La4は、交流母線La5および導電部材La8を介して電気的に接続される。
(パワーコンディショナ60の動作)
以下、実施の形態7によるパワーコンディショナ60の動作の概要について説明する。
以下、実施の形態7によるパワーコンディショナ60の動作の概要について説明する。
パワーコンディショナ60は、太陽電池盤80で発生した直流電力を交流電力に変換する。パワーコンディショナ60により変換された交流電力は交流負荷200に供給される。具体的には、直流端子T3は、太陽電池盤80で発生した直流電力を受ける。スイッチS3は、制御回路4(または5)によってオンされる。スイッチS3は、パワーコンディショナ60の使用時にオンされ、パワーコンディショナ60の停止時にオフされる。
双方向チョッパ3は、制御回路4(または5)によって制御され、太陽電池盤80からの直流電力を昇圧して直流母線Ld1に出力する。インバータ2は、制御回路5によって制御され、双方向チョッパ3から直流母線Ld1に与えられた直流電力を交流電力に変換する。導電部材16は、インバータ2によって生成された交流電力を交流母線La4に伝送する。
スイッチS2は、制御回路5によってオンされる。スイッチS2は、サーボアンプ50の使用時にオンされ、サーボアンプ50の停止時にオフされる。交流母線La4に伝送された交流電力は、第1の交流出力端子T2を経由して交流負荷200に供給される。
太陽電池盤80の発電電力が交流負荷200で消費されている全消費電力より多い場合には、余剰電力が生じる。余剰電力は、導電部材La8を経由して交流電源100に逆潮流される。このような余剰電力の交流電源100への逆潮流は売電と称される。
一方、太陽電池盤80における発電電力が少ない場合または発電できない場合には、パワーコンディショナ60は、交流電源100の電力を交流負荷200に供給する。なお、発電電力が少ない場合とは、たとえば曇天持または雨天時であり、発電できない場合とは、たとえば夜間時である。
具体的には、パワーコンディショナ60は、交流電源100から供給される交流電力をコンバータ1によって直流電力に変換する。そして、その直流電力と太陽電池盤80で発生した直流電力とを足し合わせた電力をインバータ2によって、交流負荷200を駆動するための交流電力に変換する。このような交流電源100から交流負荷200への電力の供給は買電と称される。
買電時には、第1の交流入力端子T1は、交流電源100からの交流電力を受ける。スイッチS1は、制御回路4によってオンされる。スイッチS1は、買電時にオンされ、売電時にオフされる。
交流フィルタF1は、交流電源100からコンバータ1に商用周波数の交流電力を通過させ、コンバータ1で発生するスイッチング周波数の信号が交流電源100に通過することを防止する。
コンバータ1は、制御回路4によって制御され、交流電源100からの交流電力を直流電力に変換する。コンバータ1は、直流電力を直流母線Ld1を介してインバータ2に与える。電解コンデンサC1は、直流母線Ld1の直流電圧を平滑化および安定化させる。
インバータ2は、制御回路5によって制御され、コンバータ1によって生成された直流電力および太陽電池盤80によって生成された直流電力を交流電力に変換する。インバータ2によって生成された交流電力は、交流フィルタF2を経由して交流負荷200に供給される。
制御回路4,5は、コンバータ1、インバータ2および双方向チョッパ3における電力変換をそれぞれ制御する。制御回路4(または5)は、双方向チョッパ3における電力変換として、太陽電池盤80の出力電力が最大電力となる最大負荷点で動作するように出力目標値を算出する最大電力追従制御を用いる。最大電力追従制御は周知の技術で実現できるため、詳細な説明は省略する。
制御回路4,5には、上述したパワーコンディショナ60の動作を実行するためのプログラムとして、コンバータ1、インバータ2、双方向チョッパ3およびスイッチS1〜S3の制御プログラムが格納されている。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに限定されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
1 コンバータ、2 インバータ、3 双方向チョッパ、4,5 制御回路、10 電力変換盤、12,14,16 導電部材、20 バイパス回路盤、30,32,34 汎用インバータ、40 無停電電源装置、50 サーボアンプ、60 パワーコンディショナ、80 太陽電池盤、100,102,104 交流電源、106 直流電源盤、108 太陽電池盤、200,202 交流負荷、B 蓄電池、S1〜S4,S41,S42 スイッチ、T1 第1の交流入力端子、T2 第1の交流出力端子、T3 直流端子、T4 第2の交流入力端子、T5〜T8 接続端子、T10 バイパス入力端子、T11 バイパス出力端子、La1〜La8 交流母線、Ld1〜Ld3 直流母線、C1 電解コンデンサ。
Claims (14)
- 電力変換機能を有する装置に用いられる電力変換盤であって、
前記電力変換盤の外部から供給される交流電力を受けるための第1の交流入力端子と、
前記電力変換盤の外部に交流電力を出力するための第1の交流出力端子と、
前記電力変換盤の外部から供給される直流電力を受けるとともに、前記電力変換盤の外部に直流電力を出力するための直流端子と、
交流電力を直流電力に変換するように構成されたコンバータと、
直流電力を交流電力に変換するように構成されたインバータと、
前記コンバータの直流側と前記インバータの直流側との間に配設される第1の直流母線と、
前記第1の直流母線に接続される平滑コンデンサと、
双方向の直流電圧変換を実行するように構成された双方向チョッパと、
前記第1の直流母線と前記双方向チョッパの低圧側端子との間に配設される第2の直流母線と、
前記双方向チョッパの高圧側端子と前記直流端子との間に配設される第3の直流母線と、
一方端が前記第1の交流入力端子に接続される第1の交流母線と、
一方端が前記コンバータの交流側端子に接続される第2の交流母線と、
一方端が前記インバータの交流側端子に接続される第3の交流母線と、
一方端が前記第1の交流出力端子に接続される第4の交流母線と、
前記電力変換盤の外部から供給される交流電力を受けるための第2の交流入力端子と、
前記第2の交流入力端子と前記第4の交流母線との間に配設される第5の交流母線と、
前記第1および第2の交流母線の他方端にそれぞれ配置され、互いに電気的に絶縁される第1および第2の接続端子と、
前記第3および第4の交流母線の他方端にそれぞれ配置され、互いに電気的に絶縁される第3および第4の接続端子と、
前記コンバータ、前記インバータおよび前記双方向チョッパを制御するように構成された制御回路とを備える、電力変換盤。 - 前記第1の交流母線に介挿接続される第1のスイッチと、
前記第4の交流母線に介挿接続される第2のスイッチと、
前記第3の直流母線に介挿接続される第3のスイッチとをさら備え、
前記第2のスイッチは、前記第4および第5の交流母線の接続ノードと前記第4の接続端子との間に配置され、
前記制御装置は、前記第1〜第3のスイッチのオンオフを制御するように構成される、請求項1に記載の電力変換盤。 - 前記制御回路は、
プロセッサと、
前記プロセッサが前記装置に固有の電力変換機能を実行するためのプログラムを記憶するためのメモリを含む、請求項1または2に記載の電力変換盤。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換盤と、
前記第1および第2の接続端子間に接続される第1のフィルタと、
前記第3および第4の接続端子間に接続される第2のフィルタとを備え、
前記第1の交流入力端子は、交流電源に接続され、
前記第1の交流出力端子は、交流負荷に接続され、
前記電力変換盤は、前記交流電源から供給される交流電力を前記交流負荷を駆動するための電力に変換する、インバータ装置。 - 前記直流端子は、電力貯蔵装置に接続され、
前記電力変換盤は、前記交流電源からの電力の供給が停止された停電時には、前記電力貯蔵装置に蓄えられる電力を前記交流負荷を駆動するための電力に変換する、請求項4に記載のインバータ装置。 - バイパス回路盤をさらに備え、
前記バイパス回路盤は、
バイパス交流電源に接続されるバイパス入力端子と、
前記バイパス回路盤の外部に交流電力を出力するためのバイパス出力端子と、
前記バイパス入力端子および前記バイパス出力端子間に配設される第6の交流母線と、
前記第6の交流母線に介挿接続される第4のスイッチとを含み、
前記バイパス出力端子および前記第2の交流入力端子を導通させるための導電部材をさらに備える、請求項4に記載のインバータ装置。 - 前記インバータ装置は、インバータ運転モードと商用運転モードとを選択可能に構成され、
前記インバータ運転モードでは、前記第4のスイッチをオフすることにより、前記交流電源から前記電力変換盤を経由して前記交流負荷に交流電力が供給され、
前記商用運転モードでは、前記第4のスイッチをオンすることにより、前記バイパス交流電源から前記バイパス回路盤を経由して前記交流負荷に交流電力が供給される、請求項6に記載のインバータ装置。 - 第1および第2の交流負荷を駆動するためのインバータ装置であって、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換盤を備え、
前記電力変換盤は、前記電力変換盤の外部に交流電力を出力するための第2の交流出力端子をさらに含み、
前記直流端子は、直流電源盤に接続され、
前記第1の交流出力端子は、前記第1の交流負荷に接続され、
前記第2の交流出力端子は、前記第2の交流負荷に接続され、
前記インバータ装置は、
前記第1の接続端子および前記第2の交流出力端子の間、および前記第1および第2の接続端子間を導通させるための第1の導電部材と、
前記第3および第4の接続端子間を導通させるための第2の導電部材とをさらに備える、インバータ装置。 - 前記電力変換盤において、
前記双方向チョッパは、前記直流電源盤からの直流電力を昇圧して前記第1の直流母線に出力し、
前記コンバータは、前記第1の直流母線に出力された直流電力を交流電力に変換し、前記第1の導電部材を経由して前記第2の交流負荷に供給し、
前記インバータは、前記第1の直流母線に出力された直流電力を交流電力に変換し、前記第2の導線部材を経由して前記第1の交流負荷に供給する、請求項8に記載のインバータ装置。 - 無停電電源装置であって、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換盤と、
前記第1および第2の接続端子間に接続される第1のフィルタと、
前記第3および第4の接続端子間に接続される第2のフィルタと、
バイパス回路盤とを備え、
前記第1の交流入力端子は、交流電源に接続され、
前記第1の交流出力端子は、交流負荷に接続され、
前記直流端子は、電力貯蔵装置に接続され、
前記バイパス回路盤は、
バイパス交流電源に接続されるバイパス入力端子と、
前記バイパス回路盤の外部に交流電力を出力するためのバイパス出力端子と、
前記バイパス入力端子および前記バイパス出力端子間に配設される第6の交流母線と、
前記第6の交流母線に介挿接続される第4のスイッチとを含み、
前記無停電電源装置は、前記バイパス出力端子および前記第2の交流入力端子を導通させるための導電部材をさらに備える、無停電電源装置。 - 前記無停電電源装置は、
前記交流電源が正常に供給されている通常時には、前記交流電源からの交流電力を前記コンバータおよび前記インバータを経由して前記交流負荷に供給し、
前記交流電源の供給が停止された停電時には、前記電力貯蔵装置に蓄えられた電力を前記インバータによって交流電力に変換して前記交流負荷に供給する、請求項10に記載の無停電電源装置。 - 前記無停電電源装置は、通常時においてエコモードが設定されたとき、または前記電力変換盤のメンテナンス時には、前記第4のスイッチをオンすることにより、前記バイパス交流電源から前記バイパス回路盤を経由して前記交流負荷に交流電力を供給する、請求項11に記載の無停電電源装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換盤と、
前記第1の交流入力端子および前記第2の交流入力端子の間に配設される第7の交流母線とを備え、
前記直流端子は、前記電力変換盤の外部に設置された太陽電池盤に接続される、パワーコンディショナ。 - 前記第1の交流入力端子は、交流電源に接続され、
前記第1の交流出力端子は、交流負荷に接続され、
前記パワーコンディショナは、
前記太陽電池盤で発生した直流電力を前記インバータによって交流電力に変換して前記交流負荷に供給し、
前記太陽電池盤の発電電力が前記交流負荷の消費電力を上回る場合には、余剰電力を前前記第4および第7の交流母線を経由して前記交流電源に逆潮流させる、請求項13に記載のパワーコンディショナ。
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